JP2004050138A - コーティング組成物の塗布方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】屋外での透明被膜の塗装において、塗り残しや塗りむら、重複塗りなどを容易に目視で確認でき、効率よく塗装できることを可能にする透明薄膜を形成する方法を提供する。
【解決手段】酸化チタンとシロキサンバインダーを含有するコーティング組成物の塗布方法において、前記コーティング組成物に予めホウ素化合物からなる消色剤と可視光または近赤外光吸収性の塩基性染料を配合し、このコーティング組成物を基材に塗布することを特徴とするコーティング組成物の塗布方法である。この方法により効率よく透明薄膜を形成が可能となる。
【選択図】 なし
【解決手段】酸化チタンとシロキサンバインダーを含有するコーティング組成物の塗布方法において、前記コーティング組成物に予めホウ素化合物からなる消色剤と可視光または近赤外光吸収性の塩基性染料を配合し、このコーティング組成物を基材に塗布することを特徴とするコーティング組成物の塗布方法である。この方法により効率よく透明薄膜を形成が可能となる。
【選択図】 なし
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、コーティング組成物の塗布方法に関し、塗料の塗り残しや塗りむら、重複塗りによる塗装の失敗や塗料の過剰な使用をすることなく、透明被膜を効率的に形成することが可能なコーティング組成物の塗布方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、着色したエナメル塗料の塗装とは異なり、透明な塗料組成物を形成するためには、塗料の塗り残しや塗むら、重複塗などがないように、塗膜をよく観察しながら慎重に塗装を行う必要があった。
このような透明な塗料組成物を、工場の塗装ラインのような管理された場所で塗布する方法であれば、単位面積あたりの塗布時間、塗布量を厳密に管理することにより均一な被膜を形成することは可能であるが、屋外現場でのスプレー塗装や刷毛で塗装する場合などは、塗装の具合を目視で確認しながら塗布することが必要であり、塗料の均一な塗装が困難である。
【0003】
近年、防汚や消臭、有害物質の分解を目的とする酸化チタン含有塗料を屋外、屋内の壁材、屋根や床などの建材に塗装する技術が開発されてきている。しかし、本来白色顔料として使用される酸化チタンに於いても、酸化チタンの粒子径が小さくなると被膜が透明となる上、特に前記の消臭防汚あるいは有害物質を分解する目的で使用される塗料は、その膜厚が1μm以下程度の微粒子であることが多く、目視による塗装では塗装面と未塗装面との区別がつき難くなるという問題がある。
そのため、屋外の現場施工では均一な塗装を行うことが困難になり、塗装面の塗り残しや塗むら、重複塗りなどが発生し、塗装のやり直しや過剰に塗料を使用することになり、効率的な塗装が出来ないという問題があった。
【0004】
この様な問題を解決する方法として、塗布する塗膜を一時的に着色して均一に塗布する方法が採用され、これまでに様々な方法が開発されている。
例えば、特開2000−51782号では蛍光色素を含有する塗料を使用し、塗膜から発生する蛍光によって塗布の有無を確認しながら塗装する方法を開示している。
しかし、この方法では蛍光色素または蛍光増白剤が塗膜内に残存するため、屋外では光の照射角度によっては外観が損なわれることがある。
また、特開2001−179169号、特開2001−321676号および特開2001−329225号では、光半導体の作用によって退色する染料または色素を塗料に配合して着色させ、塗布後に光半導体の活性作用によって退色させる方法を提案している。
しかし、この方法では着色した色素を光半導体の光活性作用によって退色させるため、屋外において日光が当たらない日陰や軒下等では色素が残りやすく、むらの発生原因になり易いだけでなく、退色に要する時間が長いことから塗布部分の外観に問題を生じ易い。
【0005】
一方、特開2001−252615号では、一層目の塗布液に酸の刺激で無色となる色素を含有させ、二層目に酸性を示す塗布液を使用して、二層目の塗布液を塗布した際に色素を消失させる方法を提案している。
しかし、この方法は二層目の塗布後に瞬時に塗膜が無色化するために、塗布後の外観に問題を生じにくい反面、一層のみの塗布には利用できない、あるいは無色化のために再び酸を含む溶液を塗布しなければならず、一層目の膜厚が厚い場合では、二層目の塗布液に含まれる酸が一層目の塗膜と反応せず、十分に無色化できないという問題を残している。
また、特開2001−341226では、トリフェニルメタン系色素を着色剤として利用する方法を開示しており、この方法は比較的日光堅牢度の低い色素を使用することに特徴を有しているが、本質的には塗膜の着色を光触媒作用または太陽光中の紫外線の働きにより退色させる方法であり、退色時間は日光の光強度に左右されるという問題を残している。
【0006】
以上のように、これまで開発されている方法は、主に塗料の塗布時にむら無く塗ることに主眼を置いており、一旦着色した塗膜の退色、消色については紫外線による光活性効果に依存しているためその退色速度が十分でなかったり、また工程が複雑になる等必ずしも優れた解決手段を提供していなかった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
このような現状に鑑み、本発明者らは特に、屋外での塗料等のコーティング組成物の塗布方法において、塗料の塗り残しや塗むら、あるいは重複塗り等による塗装の失敗や塗料の過剰使用等がなく、透明な塗布膜を効率良く形成することができるコーティング組成物の塗布方法について、しかも塗料の塗布後には速やかにコーティング組成物が無色化し、本来の透明な膜の外観を呈することができる塗布方法について鋭意検討を重ねた結果、酸化チタンとシロキサンバインダーを含有するコーティング組成物の塗布方法において、このコーティング組成物に予めホウ素化合物からなる消色剤と可視光または近赤外光吸収性の塩基性染料を配合し、このコーティング組成物を基材に塗布することにより、前述の課題を解決する塗布方法であることを見出し、かかる知見に基づき本発明を完成させたものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
即ち、本発明は酸化チタンとシロキサンバインダーを含有するコーティング組成物の塗布方法において、前記コーティング組成物に予めホウ素化合物からなる消色剤と可視光または近赤外光吸収性の塩基性染料を配合し、このコーティング組成物を基材に塗布することを特徴とするコーティング組成物の塗布方法に関する。
即ち、本発明の方法によって、コーティング組成物の塗布時に予め着色した塗膜によって、塗膜形成時の塗り残しや塗むら、重複塗りによる塗布の失敗を未然に防ぐと共に、着色した塗膜は塗布後には速やかに退色し、本来の透明薄膜の外観を呈し、塗装のやり直しや外観不良による問題を回避するものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明のコーティング組成物の塗布方法において、コーティング組成物は酸化チタン、シロキサンバインダーに予めホウ素化合物からなる消色剤と可視光または近赤外光吸収性の塩基性染料を含有させたものである。
酸化チタンは紫外線の照射によって光触媒活性を示すものであり、アナターゼ型の酸化チタンを主成分とすることが好ましく、また透明薄膜を形成するために、その結晶子径は15nm以下、粒子径は100nm以下の微粒子が適している。
またコーティング組成物による塗膜の透明性を高めるために、更に好ましくは粒子径が50nm以下の酸化チタンを使用することもできる。
【0010】
このような酸化チタンとしては、酸化チタンゾルとして溶媒中に酸化チタン微粒子が分散されたものを使用することが好適である。このようなゾル状に分散した酸化チタンを使用することによって、コーティング組成物中での酸化チタン粒子の沈殿がなく、均一な塗膜として、しかも塗膜が均一な透明膜となる。
また、コーティング組成物は、酸化チタンの他に例えば酸化鉄、酸化錫、酸化セリウム、酸化ニオブ、酸化タンタル、酸化ジルコニウム、酸化銅、酸化マンガン、酸化バナジウム、酸化ランタンなどの酸化物を酸化チタンに対して20質量%以下の量で含有あるいは固溶させておいてもよい。要はコーティング組成物として、これら酸化チタンを主成分とする成分が、概ね0.1〜10質量%の割合で含有されていることが望ましい。
【0011】
シロキサンバインダーとしては、通常、酸化チタンの光触媒活性作用によって劣化しない材料として、造膜あるいは硬化成分として含有される。
シロキサンバインダーの種類に関しては、アルコキシシリル基を含有するものを使用することが好ましく、4官能性アルコキシシラン化合物またはそれらの加水分解生成物を始め、シランカップリング剤と称される3官能または2官能のアルコキシシリル基含有化合物またはそれらの加水分解物から選択して使用することができる。
【0012】
4官能のアルコキシシラン化合物としては、テトラメトキシシラン、テトラエトキシシラン、メチルシリケート51、メチルシリケート56、エチルシリケート40、エチルシリケート48等を例示でき、また3官能アルコキシシランとしては、メチルトリメトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、γ−(2−アミノエチル)アミノプロピルトリメトキシシラン、γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、γ−グリシドプロピルトリメトキシシラン、γ−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、ビニルトリメトキシシラン等の一般にシランカップリング剤と称される市販の薬剤を使用することができる。
その他、2官能アルコキシシランまたは長鎖のシロキサン結合を有するシリコ−ンレジン等を必要に応じて使用することもできる。
【0013】
この様なシロキサンバインダーの使用方法は、酸化チタンを分散させた液に溶媒と共に直接混合しても、あるいは予め、加水分解したものを酸化チタン分散液中に投入して使用しても良い。要は、これらシロキサンバインダーがコーティング剤組成物中に均一に分散あるいは溶解していることである。
【0014】
シロキサンバインダーの含有量に関して云えば、コーティング組成物中に概ね0.1〜10質量%の範囲に含有されていることが好ましく、またシロキサンバインダーの固形分量(SiO2換算)と酸化チタン(TiO2)の合量が15質量%以下となるように含有されていることが必要である。
更に、酸化チタン量(TiO2)に対するシロキサンバインダーの使用割合(SiO2量)は、50質量%以下であることが好ましい。
また、これらの酸化チタン、シロキサンバインダーからなるコーティング剤組成は、上記要件を満たせば市販の光触媒コーティング剤を使用しても良い。
【0015】
コーティング組成物中に、前記酸化チタンとシロキサンバインターを同時に含有させるために使用する溶媒としては、コーティング組成物として基材に対する濡れ性を確保するために有機溶媒を含有していることが好ましい。
このような有機溶媒は、前記アルコキシシラン化合物と酸化チタンとの相溶性を考慮して両親媒性であることが好ましい。
このような溶媒としては、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノールなどのアルコール類やエチレングリコールやプロピレングリコールなどのジオール、トリオール類、メチルセルソルブ、エチルセルソルブ、ブチルセルソルブなどのセルソルブ類、ラクトン類などから選ばれた溶媒の一種類以上、またはこれら有機溶媒と水との混合物が使用できる。
また、コーティング基材との密着性や濡れ性を確保するため、ケトン類やエステル類、炭化水素系溶媒を少量併用することも可能である。
このような溶媒は任意の割合で使用することができ、またコーティング組成物を希釈するためにも使用することができる。
【0016】
本発明は、このようなコーティング組成物中に、予めホウ素化合物からなる消色剤と可視光または近赤外光吸収性の塩基性染料を配合し、このコーティング組成物を基材に塗布することを特徴とする。
これれらの内、ホウ素化合物からなる消色剤としては、以下の化合物を挙げることができる。テトラアルキルアンモニウムn−アルキルトリフェニルホウ素として、テトラメチルアンモニウムn−ブチルトリフェニルホウ素、テトラメチルアンモニウムn−ブチルトリアニシルホウ素、テトラメチルアンモニウムn−オクチルトリフェニルホウ素、テトラメチルアンモニウムn−オクチルトリアニシルホウ素、テトラエチルアンモニウムn−ブチルトリフェニルホウ素、テトラエチルアンモニウムn−ブチルトリアニシルホウ素、テトラエチルアンモニウムn−オクチルトリフェニルホウ素、テトラエチルアンモニウムn−オクチルトリアニシルホウ素、テトラメチルアンモニウムテトラフェニルホウ素、テトラエチルアンモニウムテトラフェニルホウ素、テトラブチルアンモニウムテトラフェニルホウ素、テトラメチルアンモニウムテトラアニシルホウ素、テトラエチルアンモニウムテトラアニシルホウ素、テトラブチルアンモニウムテトラアニシルホウ素、テトラブチルアンモニウムテトラベンジルホウ素、テトラブチルアンモニウムn−ブチルトリ4−t−ブチルフェニルホウ素等のテトラアルキルアンモニウム基を含むホウ素化合物を例示することができる。
【0017】
このようなホウ素化合物は、可視光または近赤外光吸収性の塩基性染料との組み合わせにより、可視光または近赤外光の照射によって容易に消色することができる着色剤となる。このホウ素化合物と組み合わされる塩基性染料としては特に限定されず、市販の染料を使用できるが、塩基性染料として、トリアリルメタン系色素またはメチン系色素が本発明の方法による使用に於いて最もその効果を発揮することができる。
このようなトリアリルメタン系色素またはメチン系色素としては、メチルバイオレット、クリスタルバイオレット、マラカイトグリーン、ビクトリアピュアブルー、カチオンレッド等を例示でき、これらを単独または混合して使用することもできる。
【0018】
ホウ素化合物からなる消色剤と塩基性染料との使用割合に関しては、塩基性染料100質量部に対して消色剤を2〜200質量部添加でき、更に好ましくは塩基性染料100質量部に対して消色剤が100質量部以上である。
塩基性染料がこれ以上に多い場合は、消色効果が低下し、着色したコーティング組成物の消色に長時間が必要となり、反対に消色剤がこの範囲を逸脱して多くなっても、消色時間が格段速くなることはなく不経済となる。
ホウ素化合物からなる消色剤と塩基性染料との配合の方法は、コーティング組成物中に予めこれらを混合しておくことで良いが、最も好ましい方法は、両化合物を予め有機溶媒中で混合し反応させておくことである。
このような有機溶媒としては、ケトン系の溶媒を使用することが好ましいが、反応物を後にコーティング組成物中に添加することを考慮すると、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトンなどが最も好ましく使用できる。
【0019】
ホウ素化合物からなる消色剤のコーティング組成物に対する添加量は、コーティング組成物中の酸化チタンとシロキサンバインダー(SiO2)の固形分との合量100質量部に対する消色剤の固形分が0.1〜5質量部の範囲であることが好ましい。消色剤量がこれ以下では、着色塗膜の消色効果が低下し、塗膜の視認性が低下し、また消色剤量がこの範囲以上になると、コーティング組成物の造膜性に影響し、膜が脆化したり、コーティング液が増粘、ゲル化するため好ましくない。
【0020】
前記のように、有機溶媒中で反応させた消色剤と塩基性染料は、これをコーティング組成物に添加するが、この添加の方法については特に限定されず、コーティング組成物の塗布直前に添加しても、あるいは予めコーティング組成物に添加しておいても良い。しかし、予めコーティング組成物に添加する場合には、添加したコーティング組成物を遮光性の容器に入れて保存し、塗布前に消色しないようにすることが必要である。
【0021】
本発明コーティング組成物の塗布方法については、特に限定されないが、屋外で塗布する場合はスプレー、刷毛、ローラーなど一般的な方法が利用できる。
また、工場ラインで塗布する場合には、各種のコーティング設備により塗布することも可能である。
また、酸化チタンによる基材の劣化が危惧される場合には、基材表面に保護層としてシリコン系あるいは樹脂−シリコン複合系のプライマー層を施すこともでき、その塗膜上にさらに本発明のコーティング組成物を塗布することもできる。
【0022】
【実施例】
以下、実施例により本発明を詳細に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
【0023】
(実施例1)
テトラブチルアンモニウムn−ブチルトリ4−t−ブチルフェニルホウ素0.2gとビクトリアピュアブルー(BPB)0.2gを2gのメチルエチルケトンに溶解し、これを酸化チタンコーティング剤(多木化学(株)製,商品名タイノックCZP−223,TiO2=2%,シロキサンハ゛インタ゛ー0.5%,酸化チタン結晶子径10nm)300gに添加しコーティング剤を製造した。このコーティング剤を透明なガラス板にスピンコートにより塗布し、青紫色に着色した塗布サンプルを作成した。
この塗膜の膜厚を測定した結果、約0.1μmであった。この着色膜の560nmでの吸光度を吸光光度計で測定し、その後、塗膜を白色のハロゲンランプ下に10分暴露し、吸光度の低下△ABSを測定した。また、暴露前後の吸光度の割合を計算し残色率を求め、また目視による消色の確認を行った。結果を表1に示した。
【0024】
(実施例2)
実施例1と同様の方法で青紫色に着色した塗布サンプルを作成し、このサンプルの塗布直後に塗膜の吸光度を測定した。これを屋外で2日間暴露した後、再び塗膜の吸光度を測定し吸光度の低下△ABSを測定した。また、暴露前後の吸光度の割合を計算し残色率を求め、また目視による消色の確認を行った。結果を表1に示した。
【0025】
(実施例3)
テトラブチルアンモニウムn−ブチルトリ4−t−ブチルフェニルホウ素0.2gとビクトリアピュアブルー(BPB)0.2gを2gのメチルエチルケトンに溶解し、これを酸化チタンコーティング剤(多木化学(株)製,商品名タイノックCZL−523,TiO2=5%,シロキサンハ゛インタ゛ー1.25%,酸化チタン結晶子径8nm)300gに添加しコーティング剤を製造した。このコーティング剤を透明なガラス板にスピンコートにより塗布し、青紫色に着色した塗布サンプルを作成した。
この塗膜の膜厚を測定した結果、約0.1μmであった。この着色膜を実施例1と同じ方法でハロゲンランプ下に暴露し、暴露前後の吸光度測定を行い、△ABSと暴露前後の吸光度の割合を計算し残色率を求め、また目視による観察を行った。結果を表1に示した。
【0026】
(実施例4)
実施例3と同様の方法で青紫色に着色した塗布サンプルを作成した。この着色膜を実施例2と同じ方法で屋外に暴露し、暴露前後の吸光度測定を行い、△ABSと暴露前後の吸光度の割合を計算し残色率を求め、また目視による観察を行った。結果を表1に示した。
【0027】
(実施例5)
多木化学(株)製酸化チタンゾルM−6(TiO2=6%)100gにテトラエトキシシラン5g、エタノール120g、イオン交換水75gを添加して光触媒コーティング剤を製造した。これにテトラブチルアンモニウムn−ブチルトリ4−t−ブチルフェニルホウ素0.2gとビクトリアピュアブルー(BPB)0.2gを2gのメチルエチルケトンに溶解して得た消色材料を添加した。このコーティング剤を透明なガラス板にスピンコートにより塗布し、青紫色に着色した塗布サンプルを作成した。この塗膜の膜厚を測定した結果、約0.1μmであった。この着色膜を実施例1と同じ方法でハロゲンランプ下に暴露し、暴露前後の吸光度測定を行い、△ABSと暴露前後の吸光度の割合を計算し残色率を求め、また目視による観察を行った。結果を表1に示した。
【0028】
(実施例6)
実施例5と同様の方法で青紫色に着色した塗布サンプルを作成した。この着色膜を実施例2と同じ方法で屋外に暴露し、暴露前後の吸光度測定を行い、△ABSと暴露前後の吸光度の割合を計算し残色率を求め、また目視による観察を行った。結果を表1に示した。
【0029】
(実施例7)
テトラブチルアンモニウムn−ブチルトリ4−t−ブチルフェニルホウ素0.2gとクリスタルバイオレット(CV)0.2gを2gのメチルエチルケトンに溶解し、これを酸化チタンコーティング剤(多木化学(株)製,商品名タイノックCZP−223,TiO2=2%,シロキサンハ゛インタ゛ー0.5%,酸化チタン結晶子径10nm)300gに添加しコーティング剤を製造した。
このコーティング剤を透明なガラス板にスピンコートにより塗布し、青紫色に着色した塗布サンプルを作成した。
この塗膜の膜厚を測定した結果、約0.06μmであった。この着色膜の550nmでの吸光度を吸光光度計で測定し、その後、塗膜を白色のハロゲンランプ下に10分暴露し、吸光度の低下△ABSを測定した。また、暴露前後の吸光度の割合を計算し残色率を求め、また目視による消色の確認を行った。結果を表1に示した。
【0030】
(実施例8)
テトラブチルアンモニウムn−ブチルトリ4−t−ブチルフェニルホウ素0.2gとカチオンレッド(CR)0.2gを2gのメチルエチルケトンに溶解し、これを酸化チタンコーティング剤(多木化学(株)製,商品名タイノックCZP−223,TiO2=2%,シロキサンハ゛インタ゛ー0.5%,酸化チタン結晶子径10nm)300gに添加しコーティング剤を製造した。
このコーティング剤を透明なガラス板にスピンコートにより塗布し、青紫色に着色した塗布サンプルを作成した。
この塗膜の膜厚を測定した結果、約0.06μmであった。この着色膜の550nmでの吸光度を吸光光度計で測定し、その後、塗膜を白色のハロゲンランプ下に10分暴露し、吸光度の低下△ABSを測定した。また、暴露前後の吸光度の割合を計算し残色率を求め、また目視による消色の確認を行った。結果を表1に示した。
【0031】
(実施例9)
テトラブチルアンモニウムn−ブチルトリ4−t−ブチルフェニルホウ素0.35gとビクトリアピュアブルー(BPB)0.25gを5gのメチルエチルケトンに溶解し、これを酸化チタンコーティング剤(多木化学(株)製,商品名タイノックCZP−223,TiO2=2%,シロキサンハ゛インタ゛ー0.5%,酸化チタン結晶子径10nm)300gに添加しコーティング剤を製造した。このコーティング剤を透明なガラス板にスピンコートにより塗布し、青紫色に着色した塗布サンプルを作成した。
この塗膜の膜厚を測定した結果、約0.08μmであった。この着色膜の560nmでの吸光度を吸光光度計で測定し、その後、塗膜を白色のハロゲンランプ下に10分暴露し、吸光度の低下△ABSを測定した。また、暴露前後の吸光度の割合を計算し残色率を求め、また目視による消色の確認を行った。結果を表1に示した。
【0032】
(実施例10)
テトラブチルアンモニウムn−ブチルトリ4−t−ブチルフェニルホウ素0.2gを2gのメチルエチルケトンに溶解し、これを酸化チタンコーティング剤(多木化学(株)製,商品名タイノックCZP−223,TiO2=2%,シロキサンハ゛インタ゛ー0.5%,酸化チタン結晶子径10nm)300gに添加しコーティング剤を製造した。この後にビクトリアピュアブルー(BPB)0.2gをコーティング剤に添加した。得られたコーティング剤を透明なガラス板にスピンコートにより塗布し、青紫色に着色した塗布サンプルを作成した。
この塗膜の膜厚を測定した結果、約0.1μmであった。この着色膜の560nmでの吸光度を吸光光度計で測定し、その後、塗膜を白色のハロゲンランプ下に10分暴露し、吸光度の低下△ABSを測定した。また、暴露前後の吸光度の割合を計算し残色率を求め、また目視による消色の確認を行った。結果を表1に示した。
【0033】
(比較例1)
ビクトリアピュアブルー0.2gを2gのメチルエチルケトンに溶解し、これを酸化チタンコーティング剤(多木化学(株)製,商品名タイノックCZP−223,TiO2=2%,シロキサンハ゛インタ゛ー0.5%)300gに添加しコーティング剤を製造した。
このコーティング剤を透明なガラス板にスピンコートにより塗布し、青紫色に着色した塗布サンプルを作成したが、着色が薄く目視では着色を確認し難いため、ビクトリアピュアブルー0.4gとして上記コーティング剤を作製した。
この塗膜の膜厚を測定した結果、約0.1μmであった。また、この着色膜の560nmでの吸光度を吸光光度計で測定し、その後塗膜を白色のハロゲンランプ下に10分暴露し、暴露前後の吸光度の割合を計算し残色率を求め、また目視による観察を行った。結果を表1に示した。
【0034】
(比較例2)
比較例1と同様の方法で青紫色に着色した塗布サンプルを作成し、このサンプル作成直後に塗膜の吸光度を測定した。これを屋外で2日間暴露した後、暴露前後の吸光度の割合を計算し残色率を求め、また目視による観察を行った。結果を表1に示した。
【0035】
(比較例3)
テトラブチルアンモニウムn−ブチルトリ4−t−ブチルフェニルホウ素0.75gとビクトリアピュアブルー(BPB)0.4gを5gのメチルエチルケトンに溶解し、これを酸化チタンコーティング剤(多木化学(株)製,商品名タイノックCZP−223,TiO2=2%,シロキサンハ゛インタ゛ー0.5%,酸化チタン結晶子径10nm)300gに添加しコーティング剤を製造した。このコーティング剤を透明なガラス板にスピンコートにより塗布したが、コーティング液が増粘ゲル化して均質な膜が得られなかった。
【0036】
【表1】
【0037】
*目視確認は、目視で染料による着色が認められない場合を○、着色がわずかに認められる場合を△、着色が認められる場合を×とする官能的試験で判断した。
【発明の属する技術分野】
本発明は、コーティング組成物の塗布方法に関し、塗料の塗り残しや塗りむら、重複塗りによる塗装の失敗や塗料の過剰な使用をすることなく、透明被膜を効率的に形成することが可能なコーティング組成物の塗布方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、着色したエナメル塗料の塗装とは異なり、透明な塗料組成物を形成するためには、塗料の塗り残しや塗むら、重複塗などがないように、塗膜をよく観察しながら慎重に塗装を行う必要があった。
このような透明な塗料組成物を、工場の塗装ラインのような管理された場所で塗布する方法であれば、単位面積あたりの塗布時間、塗布量を厳密に管理することにより均一な被膜を形成することは可能であるが、屋外現場でのスプレー塗装や刷毛で塗装する場合などは、塗装の具合を目視で確認しながら塗布することが必要であり、塗料の均一な塗装が困難である。
【0003】
近年、防汚や消臭、有害物質の分解を目的とする酸化チタン含有塗料を屋外、屋内の壁材、屋根や床などの建材に塗装する技術が開発されてきている。しかし、本来白色顔料として使用される酸化チタンに於いても、酸化チタンの粒子径が小さくなると被膜が透明となる上、特に前記の消臭防汚あるいは有害物質を分解する目的で使用される塗料は、その膜厚が1μm以下程度の微粒子であることが多く、目視による塗装では塗装面と未塗装面との区別がつき難くなるという問題がある。
そのため、屋外の現場施工では均一な塗装を行うことが困難になり、塗装面の塗り残しや塗むら、重複塗りなどが発生し、塗装のやり直しや過剰に塗料を使用することになり、効率的な塗装が出来ないという問題があった。
【0004】
この様な問題を解決する方法として、塗布する塗膜を一時的に着色して均一に塗布する方法が採用され、これまでに様々な方法が開発されている。
例えば、特開2000−51782号では蛍光色素を含有する塗料を使用し、塗膜から発生する蛍光によって塗布の有無を確認しながら塗装する方法を開示している。
しかし、この方法では蛍光色素または蛍光増白剤が塗膜内に残存するため、屋外では光の照射角度によっては外観が損なわれることがある。
また、特開2001−179169号、特開2001−321676号および特開2001−329225号では、光半導体の作用によって退色する染料または色素を塗料に配合して着色させ、塗布後に光半導体の活性作用によって退色させる方法を提案している。
しかし、この方法では着色した色素を光半導体の光活性作用によって退色させるため、屋外において日光が当たらない日陰や軒下等では色素が残りやすく、むらの発生原因になり易いだけでなく、退色に要する時間が長いことから塗布部分の外観に問題を生じ易い。
【0005】
一方、特開2001−252615号では、一層目の塗布液に酸の刺激で無色となる色素を含有させ、二層目に酸性を示す塗布液を使用して、二層目の塗布液を塗布した際に色素を消失させる方法を提案している。
しかし、この方法は二層目の塗布後に瞬時に塗膜が無色化するために、塗布後の外観に問題を生じにくい反面、一層のみの塗布には利用できない、あるいは無色化のために再び酸を含む溶液を塗布しなければならず、一層目の膜厚が厚い場合では、二層目の塗布液に含まれる酸が一層目の塗膜と反応せず、十分に無色化できないという問題を残している。
また、特開2001−341226では、トリフェニルメタン系色素を着色剤として利用する方法を開示しており、この方法は比較的日光堅牢度の低い色素を使用することに特徴を有しているが、本質的には塗膜の着色を光触媒作用または太陽光中の紫外線の働きにより退色させる方法であり、退色時間は日光の光強度に左右されるという問題を残している。
【0006】
以上のように、これまで開発されている方法は、主に塗料の塗布時にむら無く塗ることに主眼を置いており、一旦着色した塗膜の退色、消色については紫外線による光活性効果に依存しているためその退色速度が十分でなかったり、また工程が複雑になる等必ずしも優れた解決手段を提供していなかった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
このような現状に鑑み、本発明者らは特に、屋外での塗料等のコーティング組成物の塗布方法において、塗料の塗り残しや塗むら、あるいは重複塗り等による塗装の失敗や塗料の過剰使用等がなく、透明な塗布膜を効率良く形成することができるコーティング組成物の塗布方法について、しかも塗料の塗布後には速やかにコーティング組成物が無色化し、本来の透明な膜の外観を呈することができる塗布方法について鋭意検討を重ねた結果、酸化チタンとシロキサンバインダーを含有するコーティング組成物の塗布方法において、このコーティング組成物に予めホウ素化合物からなる消色剤と可視光または近赤外光吸収性の塩基性染料を配合し、このコーティング組成物を基材に塗布することにより、前述の課題を解決する塗布方法であることを見出し、かかる知見に基づき本発明を完成させたものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
即ち、本発明は酸化チタンとシロキサンバインダーを含有するコーティング組成物の塗布方法において、前記コーティング組成物に予めホウ素化合物からなる消色剤と可視光または近赤外光吸収性の塩基性染料を配合し、このコーティング組成物を基材に塗布することを特徴とするコーティング組成物の塗布方法に関する。
即ち、本発明の方法によって、コーティング組成物の塗布時に予め着色した塗膜によって、塗膜形成時の塗り残しや塗むら、重複塗りによる塗布の失敗を未然に防ぐと共に、着色した塗膜は塗布後には速やかに退色し、本来の透明薄膜の外観を呈し、塗装のやり直しや外観不良による問題を回避するものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明のコーティング組成物の塗布方法において、コーティング組成物は酸化チタン、シロキサンバインダーに予めホウ素化合物からなる消色剤と可視光または近赤外光吸収性の塩基性染料を含有させたものである。
酸化チタンは紫外線の照射によって光触媒活性を示すものであり、アナターゼ型の酸化チタンを主成分とすることが好ましく、また透明薄膜を形成するために、その結晶子径は15nm以下、粒子径は100nm以下の微粒子が適している。
またコーティング組成物による塗膜の透明性を高めるために、更に好ましくは粒子径が50nm以下の酸化チタンを使用することもできる。
【0010】
このような酸化チタンとしては、酸化チタンゾルとして溶媒中に酸化チタン微粒子が分散されたものを使用することが好適である。このようなゾル状に分散した酸化チタンを使用することによって、コーティング組成物中での酸化チタン粒子の沈殿がなく、均一な塗膜として、しかも塗膜が均一な透明膜となる。
また、コーティング組成物は、酸化チタンの他に例えば酸化鉄、酸化錫、酸化セリウム、酸化ニオブ、酸化タンタル、酸化ジルコニウム、酸化銅、酸化マンガン、酸化バナジウム、酸化ランタンなどの酸化物を酸化チタンに対して20質量%以下の量で含有あるいは固溶させておいてもよい。要はコーティング組成物として、これら酸化チタンを主成分とする成分が、概ね0.1〜10質量%の割合で含有されていることが望ましい。
【0011】
シロキサンバインダーとしては、通常、酸化チタンの光触媒活性作用によって劣化しない材料として、造膜あるいは硬化成分として含有される。
シロキサンバインダーの種類に関しては、アルコキシシリル基を含有するものを使用することが好ましく、4官能性アルコキシシラン化合物またはそれらの加水分解生成物を始め、シランカップリング剤と称される3官能または2官能のアルコキシシリル基含有化合物またはそれらの加水分解物から選択して使用することができる。
【0012】
4官能のアルコキシシラン化合物としては、テトラメトキシシラン、テトラエトキシシラン、メチルシリケート51、メチルシリケート56、エチルシリケート40、エチルシリケート48等を例示でき、また3官能アルコキシシランとしては、メチルトリメトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、γ−(2−アミノエチル)アミノプロピルトリメトキシシラン、γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、γ−グリシドプロピルトリメトキシシラン、γ−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、ビニルトリメトキシシラン等の一般にシランカップリング剤と称される市販の薬剤を使用することができる。
その他、2官能アルコキシシランまたは長鎖のシロキサン結合を有するシリコ−ンレジン等を必要に応じて使用することもできる。
【0013】
この様なシロキサンバインダーの使用方法は、酸化チタンを分散させた液に溶媒と共に直接混合しても、あるいは予め、加水分解したものを酸化チタン分散液中に投入して使用しても良い。要は、これらシロキサンバインダーがコーティング剤組成物中に均一に分散あるいは溶解していることである。
【0014】
シロキサンバインダーの含有量に関して云えば、コーティング組成物中に概ね0.1〜10質量%の範囲に含有されていることが好ましく、またシロキサンバインダーの固形分量(SiO2換算)と酸化チタン(TiO2)の合量が15質量%以下となるように含有されていることが必要である。
更に、酸化チタン量(TiO2)に対するシロキサンバインダーの使用割合(SiO2量)は、50質量%以下であることが好ましい。
また、これらの酸化チタン、シロキサンバインダーからなるコーティング剤組成は、上記要件を満たせば市販の光触媒コーティング剤を使用しても良い。
【0015】
コーティング組成物中に、前記酸化チタンとシロキサンバインターを同時に含有させるために使用する溶媒としては、コーティング組成物として基材に対する濡れ性を確保するために有機溶媒を含有していることが好ましい。
このような有機溶媒は、前記アルコキシシラン化合物と酸化チタンとの相溶性を考慮して両親媒性であることが好ましい。
このような溶媒としては、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノールなどのアルコール類やエチレングリコールやプロピレングリコールなどのジオール、トリオール類、メチルセルソルブ、エチルセルソルブ、ブチルセルソルブなどのセルソルブ類、ラクトン類などから選ばれた溶媒の一種類以上、またはこれら有機溶媒と水との混合物が使用できる。
また、コーティング基材との密着性や濡れ性を確保するため、ケトン類やエステル類、炭化水素系溶媒を少量併用することも可能である。
このような溶媒は任意の割合で使用することができ、またコーティング組成物を希釈するためにも使用することができる。
【0016】
本発明は、このようなコーティング組成物中に、予めホウ素化合物からなる消色剤と可視光または近赤外光吸収性の塩基性染料を配合し、このコーティング組成物を基材に塗布することを特徴とする。
これれらの内、ホウ素化合物からなる消色剤としては、以下の化合物を挙げることができる。テトラアルキルアンモニウムn−アルキルトリフェニルホウ素として、テトラメチルアンモニウムn−ブチルトリフェニルホウ素、テトラメチルアンモニウムn−ブチルトリアニシルホウ素、テトラメチルアンモニウムn−オクチルトリフェニルホウ素、テトラメチルアンモニウムn−オクチルトリアニシルホウ素、テトラエチルアンモニウムn−ブチルトリフェニルホウ素、テトラエチルアンモニウムn−ブチルトリアニシルホウ素、テトラエチルアンモニウムn−オクチルトリフェニルホウ素、テトラエチルアンモニウムn−オクチルトリアニシルホウ素、テトラメチルアンモニウムテトラフェニルホウ素、テトラエチルアンモニウムテトラフェニルホウ素、テトラブチルアンモニウムテトラフェニルホウ素、テトラメチルアンモニウムテトラアニシルホウ素、テトラエチルアンモニウムテトラアニシルホウ素、テトラブチルアンモニウムテトラアニシルホウ素、テトラブチルアンモニウムテトラベンジルホウ素、テトラブチルアンモニウムn−ブチルトリ4−t−ブチルフェニルホウ素等のテトラアルキルアンモニウム基を含むホウ素化合物を例示することができる。
【0017】
このようなホウ素化合物は、可視光または近赤外光吸収性の塩基性染料との組み合わせにより、可視光または近赤外光の照射によって容易に消色することができる着色剤となる。このホウ素化合物と組み合わされる塩基性染料としては特に限定されず、市販の染料を使用できるが、塩基性染料として、トリアリルメタン系色素またはメチン系色素が本発明の方法による使用に於いて最もその効果を発揮することができる。
このようなトリアリルメタン系色素またはメチン系色素としては、メチルバイオレット、クリスタルバイオレット、マラカイトグリーン、ビクトリアピュアブルー、カチオンレッド等を例示でき、これらを単独または混合して使用することもできる。
【0018】
ホウ素化合物からなる消色剤と塩基性染料との使用割合に関しては、塩基性染料100質量部に対して消色剤を2〜200質量部添加でき、更に好ましくは塩基性染料100質量部に対して消色剤が100質量部以上である。
塩基性染料がこれ以上に多い場合は、消色効果が低下し、着色したコーティング組成物の消色に長時間が必要となり、反対に消色剤がこの範囲を逸脱して多くなっても、消色時間が格段速くなることはなく不経済となる。
ホウ素化合物からなる消色剤と塩基性染料との配合の方法は、コーティング組成物中に予めこれらを混合しておくことで良いが、最も好ましい方法は、両化合物を予め有機溶媒中で混合し反応させておくことである。
このような有機溶媒としては、ケトン系の溶媒を使用することが好ましいが、反応物を後にコーティング組成物中に添加することを考慮すると、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトンなどが最も好ましく使用できる。
【0019】
ホウ素化合物からなる消色剤のコーティング組成物に対する添加量は、コーティング組成物中の酸化チタンとシロキサンバインダー(SiO2)の固形分との合量100質量部に対する消色剤の固形分が0.1〜5質量部の範囲であることが好ましい。消色剤量がこれ以下では、着色塗膜の消色効果が低下し、塗膜の視認性が低下し、また消色剤量がこの範囲以上になると、コーティング組成物の造膜性に影響し、膜が脆化したり、コーティング液が増粘、ゲル化するため好ましくない。
【0020】
前記のように、有機溶媒中で反応させた消色剤と塩基性染料は、これをコーティング組成物に添加するが、この添加の方法については特に限定されず、コーティング組成物の塗布直前に添加しても、あるいは予めコーティング組成物に添加しておいても良い。しかし、予めコーティング組成物に添加する場合には、添加したコーティング組成物を遮光性の容器に入れて保存し、塗布前に消色しないようにすることが必要である。
【0021】
本発明コーティング組成物の塗布方法については、特に限定されないが、屋外で塗布する場合はスプレー、刷毛、ローラーなど一般的な方法が利用できる。
また、工場ラインで塗布する場合には、各種のコーティング設備により塗布することも可能である。
また、酸化チタンによる基材の劣化が危惧される場合には、基材表面に保護層としてシリコン系あるいは樹脂−シリコン複合系のプライマー層を施すこともでき、その塗膜上にさらに本発明のコーティング組成物を塗布することもできる。
【0022】
【実施例】
以下、実施例により本発明を詳細に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
【0023】
(実施例1)
テトラブチルアンモニウムn−ブチルトリ4−t−ブチルフェニルホウ素0.2gとビクトリアピュアブルー(BPB)0.2gを2gのメチルエチルケトンに溶解し、これを酸化チタンコーティング剤(多木化学(株)製,商品名タイノックCZP−223,TiO2=2%,シロキサンハ゛インタ゛ー0.5%,酸化チタン結晶子径10nm)300gに添加しコーティング剤を製造した。このコーティング剤を透明なガラス板にスピンコートにより塗布し、青紫色に着色した塗布サンプルを作成した。
この塗膜の膜厚を測定した結果、約0.1μmであった。この着色膜の560nmでの吸光度を吸光光度計で測定し、その後、塗膜を白色のハロゲンランプ下に10分暴露し、吸光度の低下△ABSを測定した。また、暴露前後の吸光度の割合を計算し残色率を求め、また目視による消色の確認を行った。結果を表1に示した。
【0024】
(実施例2)
実施例1と同様の方法で青紫色に着色した塗布サンプルを作成し、このサンプルの塗布直後に塗膜の吸光度を測定した。これを屋外で2日間暴露した後、再び塗膜の吸光度を測定し吸光度の低下△ABSを測定した。また、暴露前後の吸光度の割合を計算し残色率を求め、また目視による消色の確認を行った。結果を表1に示した。
【0025】
(実施例3)
テトラブチルアンモニウムn−ブチルトリ4−t−ブチルフェニルホウ素0.2gとビクトリアピュアブルー(BPB)0.2gを2gのメチルエチルケトンに溶解し、これを酸化チタンコーティング剤(多木化学(株)製,商品名タイノックCZL−523,TiO2=5%,シロキサンハ゛インタ゛ー1.25%,酸化チタン結晶子径8nm)300gに添加しコーティング剤を製造した。このコーティング剤を透明なガラス板にスピンコートにより塗布し、青紫色に着色した塗布サンプルを作成した。
この塗膜の膜厚を測定した結果、約0.1μmであった。この着色膜を実施例1と同じ方法でハロゲンランプ下に暴露し、暴露前後の吸光度測定を行い、△ABSと暴露前後の吸光度の割合を計算し残色率を求め、また目視による観察を行った。結果を表1に示した。
【0026】
(実施例4)
実施例3と同様の方法で青紫色に着色した塗布サンプルを作成した。この着色膜を実施例2と同じ方法で屋外に暴露し、暴露前後の吸光度測定を行い、△ABSと暴露前後の吸光度の割合を計算し残色率を求め、また目視による観察を行った。結果を表1に示した。
【0027】
(実施例5)
多木化学(株)製酸化チタンゾルM−6(TiO2=6%)100gにテトラエトキシシラン5g、エタノール120g、イオン交換水75gを添加して光触媒コーティング剤を製造した。これにテトラブチルアンモニウムn−ブチルトリ4−t−ブチルフェニルホウ素0.2gとビクトリアピュアブルー(BPB)0.2gを2gのメチルエチルケトンに溶解して得た消色材料を添加した。このコーティング剤を透明なガラス板にスピンコートにより塗布し、青紫色に着色した塗布サンプルを作成した。この塗膜の膜厚を測定した結果、約0.1μmであった。この着色膜を実施例1と同じ方法でハロゲンランプ下に暴露し、暴露前後の吸光度測定を行い、△ABSと暴露前後の吸光度の割合を計算し残色率を求め、また目視による観察を行った。結果を表1に示した。
【0028】
(実施例6)
実施例5と同様の方法で青紫色に着色した塗布サンプルを作成した。この着色膜を実施例2と同じ方法で屋外に暴露し、暴露前後の吸光度測定を行い、△ABSと暴露前後の吸光度の割合を計算し残色率を求め、また目視による観察を行った。結果を表1に示した。
【0029】
(実施例7)
テトラブチルアンモニウムn−ブチルトリ4−t−ブチルフェニルホウ素0.2gとクリスタルバイオレット(CV)0.2gを2gのメチルエチルケトンに溶解し、これを酸化チタンコーティング剤(多木化学(株)製,商品名タイノックCZP−223,TiO2=2%,シロキサンハ゛インタ゛ー0.5%,酸化チタン結晶子径10nm)300gに添加しコーティング剤を製造した。
このコーティング剤を透明なガラス板にスピンコートにより塗布し、青紫色に着色した塗布サンプルを作成した。
この塗膜の膜厚を測定した結果、約0.06μmであった。この着色膜の550nmでの吸光度を吸光光度計で測定し、その後、塗膜を白色のハロゲンランプ下に10分暴露し、吸光度の低下△ABSを測定した。また、暴露前後の吸光度の割合を計算し残色率を求め、また目視による消色の確認を行った。結果を表1に示した。
【0030】
(実施例8)
テトラブチルアンモニウムn−ブチルトリ4−t−ブチルフェニルホウ素0.2gとカチオンレッド(CR)0.2gを2gのメチルエチルケトンに溶解し、これを酸化チタンコーティング剤(多木化学(株)製,商品名タイノックCZP−223,TiO2=2%,シロキサンハ゛インタ゛ー0.5%,酸化チタン結晶子径10nm)300gに添加しコーティング剤を製造した。
このコーティング剤を透明なガラス板にスピンコートにより塗布し、青紫色に着色した塗布サンプルを作成した。
この塗膜の膜厚を測定した結果、約0.06μmであった。この着色膜の550nmでの吸光度を吸光光度計で測定し、その後、塗膜を白色のハロゲンランプ下に10分暴露し、吸光度の低下△ABSを測定した。また、暴露前後の吸光度の割合を計算し残色率を求め、また目視による消色の確認を行った。結果を表1に示した。
【0031】
(実施例9)
テトラブチルアンモニウムn−ブチルトリ4−t−ブチルフェニルホウ素0.35gとビクトリアピュアブルー(BPB)0.25gを5gのメチルエチルケトンに溶解し、これを酸化チタンコーティング剤(多木化学(株)製,商品名タイノックCZP−223,TiO2=2%,シロキサンハ゛インタ゛ー0.5%,酸化チタン結晶子径10nm)300gに添加しコーティング剤を製造した。このコーティング剤を透明なガラス板にスピンコートにより塗布し、青紫色に着色した塗布サンプルを作成した。
この塗膜の膜厚を測定した結果、約0.08μmであった。この着色膜の560nmでの吸光度を吸光光度計で測定し、その後、塗膜を白色のハロゲンランプ下に10分暴露し、吸光度の低下△ABSを測定した。また、暴露前後の吸光度の割合を計算し残色率を求め、また目視による消色の確認を行った。結果を表1に示した。
【0032】
(実施例10)
テトラブチルアンモニウムn−ブチルトリ4−t−ブチルフェニルホウ素0.2gを2gのメチルエチルケトンに溶解し、これを酸化チタンコーティング剤(多木化学(株)製,商品名タイノックCZP−223,TiO2=2%,シロキサンハ゛インタ゛ー0.5%,酸化チタン結晶子径10nm)300gに添加しコーティング剤を製造した。この後にビクトリアピュアブルー(BPB)0.2gをコーティング剤に添加した。得られたコーティング剤を透明なガラス板にスピンコートにより塗布し、青紫色に着色した塗布サンプルを作成した。
この塗膜の膜厚を測定した結果、約0.1μmであった。この着色膜の560nmでの吸光度を吸光光度計で測定し、その後、塗膜を白色のハロゲンランプ下に10分暴露し、吸光度の低下△ABSを測定した。また、暴露前後の吸光度の割合を計算し残色率を求め、また目視による消色の確認を行った。結果を表1に示した。
【0033】
(比較例1)
ビクトリアピュアブルー0.2gを2gのメチルエチルケトンに溶解し、これを酸化チタンコーティング剤(多木化学(株)製,商品名タイノックCZP−223,TiO2=2%,シロキサンハ゛インタ゛ー0.5%)300gに添加しコーティング剤を製造した。
このコーティング剤を透明なガラス板にスピンコートにより塗布し、青紫色に着色した塗布サンプルを作成したが、着色が薄く目視では着色を確認し難いため、ビクトリアピュアブルー0.4gとして上記コーティング剤を作製した。
この塗膜の膜厚を測定した結果、約0.1μmであった。また、この着色膜の560nmでの吸光度を吸光光度計で測定し、その後塗膜を白色のハロゲンランプ下に10分暴露し、暴露前後の吸光度の割合を計算し残色率を求め、また目視による観察を行った。結果を表1に示した。
【0034】
(比較例2)
比較例1と同様の方法で青紫色に着色した塗布サンプルを作成し、このサンプル作成直後に塗膜の吸光度を測定した。これを屋外で2日間暴露した後、暴露前後の吸光度の割合を計算し残色率を求め、また目視による観察を行った。結果を表1に示した。
【0035】
(比較例3)
テトラブチルアンモニウムn−ブチルトリ4−t−ブチルフェニルホウ素0.75gとビクトリアピュアブルー(BPB)0.4gを5gのメチルエチルケトンに溶解し、これを酸化チタンコーティング剤(多木化学(株)製,商品名タイノックCZP−223,TiO2=2%,シロキサンハ゛インタ゛ー0.5%,酸化チタン結晶子径10nm)300gに添加しコーティング剤を製造した。このコーティング剤を透明なガラス板にスピンコートにより塗布したが、コーティング液が増粘ゲル化して均質な膜が得られなかった。
【0036】
【表1】
【0037】
*目視確認は、目視で染料による着色が認められない場合を○、着色がわずかに認められる場合を△、着色が認められる場合を×とする官能的試験で判断した。
Claims (4)
- 酸化チタンとシロキサンバインダーを含有するコーティング組成物の塗布方法において、前記コーティング組成物に予めホウ素化合物からなる消色剤と可視光または近赤外光吸収性の塩基性染料を配合し、このコーティング組成物を基材に塗布することを特徴とするコーティング組成物の塗布方法。
- ホウ素化合物が、テトラブチルアンモニウムn−ブチルトリ4−t−ブチルフェニルホウ素である請求項1記載のコーティング組成物の塗布方法。
- 可視光または近赤外光吸収性の塩基性染料が、トリアリルメタン系色素またはメチン系色素から選ばれた塩基性染料である請求項1または2記載のコーティング組成物の塗布方法。
- ホウ素化合物と塩基性染料を有機溶媒中で予め混合し反応させた後、これを酸化チタンとシロキサンバインダーとを含有したコーティング組成物に添加して塗布することを特徴とする請求項1、2または3記載のコーティング組成物の塗布方法。
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