JP2004049853A - マルチスキーブーツ - Google Patents

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Abstract

【課題】靴本体が一体耐水型で、靴底が平らなハードブーツと、つま先部が曲がり歩き易いソフトブーツと成り、スキーヤーとスノーボーダーを兼用に構成したマルチスキーブーツを提供する。
【解決手段】靴本体1のつま先部2側と踵部6側が分割されず、耐水性、強靭性を有する屈曲部5が自在に可動して破損や足を保護し、安全を一層強化する伸縮拗動材7や擦合拗動材から一体耐水型に構成する。靴底の厚めの靴底板に一箇所以上の切欠溝9を設け、その切欠溝9を連結係止材のワイヤー10や板等で緊結嵌合により固設保持する嵌合開閉係止の機構を成す。靴本体は、連結係止材等を繋通し保護板15を枢設し、靴底を一枚板で平らに固定する。滑降時や歩行時に支障の無い位置に、締めレバー12のヒンジ係脱機構Bを枢設する。ヒンジ係脱機構Bは、任意の作用で自由に靴底を平らに固定開放が可能と成る。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明に属する技術分野】
この発明は、靴本体が一体耐水型で、該機構により固定では靴底が平らなハードブーツとして使用でき、開放ではつま先部が曲がり歩き易いソフトブーツと成るスキーヤーとスノーボーダーを兼用に構成したマルチスキーブーツに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のスキー靴は、滑走する為だけの機能を優先した硬質素材から成り、靴底は平らで屈曲することが全く無く、更に、歩行や多目的な使用には兼用できず適切でないスキー靴が主流であった。又、靴底のつま先と靴本体部が屈曲自在に形成し、歩行動作を容易にする目的の技術としては、当出願人による特許公告平3−24201号及び、特開平8−154702号に開示された技術がある。
【0003】
特許公告平3−24201号に開示された技術は、剛体素材で成る靴底のつま先部と靴本体部分とが分離された構成を成す。歩行時には、変形可能な屈曲部を形成すると共に、スキー板に取り付けた時は、堅固に靴底を維持形成する為の係止溝や係止部材を設け、固定及び解除するロック機能を有した係止機構が、屈曲部位の靴底に内蔵させた技術として提供されている。
【0004】
特開平8−154702号に開示された技術は、屈曲部には柔軟材、ジャバラ部材やブラインド部材を加え一体に形成し、つま先部に突設する作動突起やスプリングを介在させた作動係止部材による各種の係止体が、靴本体の靴底側の嵌合穴に摺動自在に連結錠止し得る構成である。滑降時には作動係止機構により屈曲部位が可動連結錠止され、一枚板の靴底に保持固定され、歩行時には屈曲部が変形可能と成る構成に一体成形する。スキーブーツ内には、柔軟性を有する防水カバーを施して防水、防塵構成される。屈曲部により滑走時のスキーブーツへの衝撃振動等を吸収緩和させるフレックス機構を呈する技術として提供されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従来の技術に於いて、出願人による先願の技術として、特許公告平3−24201号の提示は、スキー滑降時の靴底の安定維持特性は、靴底内に内蔵した係止機構及びそのロック装置を有する構成により、つま先部と靴底本体とが屈曲性を持ちながらも、滑降時に於ける一枚板の靴底に固定させる安定性は、強固にして確実性があった。そして、安全性を重視しロック装置を解除しない限り、靴底は一枚板に保持され、歩行時につま先部が屈曲できない構成となっている。
スキー靴の覆い部に於いては、特に靴底に見られるような、具体的な屈曲性を満たす技術を施していない。この覆い部は、ある程度、柔軟な素材で形成され、足の保護をしうる丈夫さを持ち、かつ、屈曲自在性を有する好都合な素材は難しく、現在の硬質素材で成されているスキー靴に採用されるには無理があった。
【0006】
次に、特開平8−154702号の提示したものは、スキー靴の覆い部に於いて、屈曲が各部材で形成を充実させ、柔軟性と防水防塵を強化しているが、伸縮や擦合と外部からの衝撃の緩和や、足への安全をより強化させる機能が必要と成る。つま先部に突設する作動突起やスプリングによる作動係止部材で、各種の係止体が、靴本体の靴底側の嵌合穴に摺動自在で連結錠止し得る複雑な構成を施している。滑降時には作動係止機構により屈曲部位が、可動連結錠止され一枚板の靴底に保持固定と成り、歩行時には、屈曲部が変形可能と成る構成に一体成形され優れた機構であるが、複雑な技術を伴い任意の作用で固定は不可能であった。
更に、スキーブーツ内には、柔軟性を有する防水カバーを施して防水、防塵構成されているが、靴底部の屈曲部位には、防水装置が施されていないので、氷点下の使用に凍って動かなくなってしまう。又、つま先部に突設する作動突起がビンディングに装着され押し込まれて、屈曲部位の靴底を一枚板に固定と成るが、ビンディングに及ぶ負荷が懸念され、何かで作動突起を押さなければ靴底が平らに固定できない構成である。フレックス機構は多少屈曲しなければ要を成さず、実施するには、技術や加工も複雑で、製造も高額を要し技術的に無理があった。
従来の技術に於いて、研究開発を積み重ねた結果、多くの課題の提起により、本発明は、技術的に簡易で加工し易く、つま先部に突設する作動突起を無くし、安価に提供できる機構で構成する。ワイヤーや板等の連結係止材を駆使して靴底に嵌開係止を成し、屈曲部位の靴底を平らに固設保持する。嵌合自在機構に防護カバーを付設し防雪、防塵は基より使用時の衝撃、破損に対し損傷を保護する。氷点下に耐え、靴擦れの無い安全性を満たす設計の基で製造できる構成である。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、新しい技術を採用して、従来の欠点や問題、課題を解決している。
靴本体の素材は、硬質でかつ堅牢性を有し、足のつま先部側と踵部側の靴本体が分割されず、その屈曲部が自在に可動して、任意の作用で固設保持する。つま先の屈曲部から靴本体の内部に水分やゴミの侵入を完全に防ぐ耐水性を強化し、使用中に石や木その他外部の障害物からの衝撃、破損を保護し、足への影響を軽減して、安全を一層強化させる機能と成る伸縮拗動材や擦合拗動材から一体耐水型に構成する。氷点下の使用に耐え靴擦れの無い安全性を向上した構成である。
屈曲部位の靴底には、厚めの靴底板に切り込みを施し一箇所以上の切欠溝を設け、その切欠溝をワイヤーや板等の引っ張り固定の装置となる嵌合開閉係止の機構を成し、フレックス機構を止め、より固設保持させ安価で簡易な機構を成す。靴本体の内外に、ワイヤーや板等の連結係止材を繋通し駆使して嵌開係止部で靴底を一枚板で平らに固定する。滑降時や歩行時に支障の無い位置に締めレバーのヒンジ係脱機構を枢設する。よって、つま先部の作動突起等による突起物が無くなりビンディングに負荷が掛かる事が無い。このヒンジ係脱機構は、任意の作用で自由に靴底を平らに固定、開放が可能と成る。靴底の嵌開係止機構の外部に防水、防塵性を満たす防護カバーを施す事で靴底を保護し耐水、耐久性を向上させ、新技術をこのマルチスキーブーツに於いて成すべく発明が構成されている。
【0008】
【発明の実施の形態】
この発明のマルチスキーブーツは、従来のつま先部が屈曲しないオーソドックスなスキーブーツに加え、従来型の靴底に複雑な機構を施す事無く、安価で簡易な機構で実施を成し屈曲スキーブーツの技術を一段と向上する。衝撃に強く、安全性が高く履き易い機構でフレキシブルを止め、氷点下の使用に耐えるアルペン用のハードブーツとスノーボーダーのソフトブーツの兼用が可能な構成である。
靴本体1は合成樹脂材等で形成され、つま先部2と覆い部4の接続部位の屈曲部5が、伸縮拗動材7や擦合拗動材8により常時自在に屈曲できる機構を成す。
屈曲部位は、自在な可動に伴い、強靱な一体耐水型に形成し、外部から浸透した水分が氷点下の環境に伴う凍結から、靴本体の破損を防止している。更に、靴本体の使用の際に外部からの障害物等の衝撃を緩和させ、保護し破損を防ぎ、足への影響を軽減して耐久性、安全性をより一層強化させる機能を構成する。
靴本体1の靴底3の嵌開係止部5aに、靴底と一体と成った厚めの靴底板に一箇所以上の切り込みを施し、切欠溝9を設ける事により開閉自在な機構を成す。
嵌開係止部5aの切欠溝9は、屈曲による素材の疲労の劣化を防ぎ破損する事の無い機構で、長年の使用にも耐えうる強靱でかつしなやかな靴底を構成する。
端部を固定したワイヤー10や板11は、嵌合自在機構Cを介し、締めレバー12に繋通し連結係止する。締めレバー12に連結係止されたワイヤー10や板11を引っ張り、切欠溝9の嵌開係止部5aを圧接し固設保持させ屈曲を止め、靴底3を平らに固定する。又、ヒンジ係脱機構Bの締めレバー12を開放し、その引張をゆるめる事により、自在に屈曲可能と成る嵌合自在機構Cを構成する。
締めレバー12は、靴本体1の滑走時や歩行時に支障の無い位置に枢設する。
連結係止材のワイヤーや板等は、これらに限らず、別な素材でも可能である。よって、つま先部の作動突起等が不要となりスキー板のビンディングに負荷が掛かり干渉しあう事が無く、任意で固定、開放ができ安全性が飛躍的に向上する。
靴本体1を繋通すワイヤー10や板11が足との擦り当たりにより、靴擦れを防ぐ保護板15を枢設して、足への負担を軽減し履き心地の良い機能を満たす。
更に、靴本体内のワイヤー10は、厚みを生じ靴擦れを起こす恐れが生じ、足を圧迫する部分に板11に繋ぎ駆使して対処する。又、靴擦れを防止する為に靴本体1の外部で連結係止材を繋通し、締めレバー12に連結係止するヒンジ係脱機構Bを成す事も可能である。この場合、靴本体1の外部に繋通すワイヤー10や板11は、破損の無い様に保護板15を枢設し防塵、破損防止処理を行う。
靴本体1の靴底3には、防水、防塵性を満たす防護カバー13を付設し、歩行時の雪や衝撃物等の防水、防塵、破損等から嵌合自在機構Cの保護を成す。
防護カバー13は、氷点下の使用にも耐え得る素材から成り、屈曲部は柔軟材を用い、屈曲部を除いた部分は硬質で堅牢な合成樹脂材等の防護カバーで良い。
【0009】
【実施例】
実施例1
本発明のマルチスキーブーツの実施例1を図1乃至図4を参照して説明する。靴本体1を構成する素材は、硬質にして堅牢な合成樹脂材等で形成され、靴本体1のつま先部2と覆い部4との接続部位の屈曲部5が、伸縮拗動材7により常時自在に屈曲が可能と成る。伸縮拗動材7は、屈曲部5が自在な可動に伴い、靴本体の内部に水分やゴミが侵入しないように強靱な一体耐水型に形成し、外部から浸透した水分が氷点下の環境に伴う凍結から、靴本体の機能不全や、破損を防止して形成する。更に、耐水の強化や靴本体の使用の際に石や木、その他の外部からの障害物等の衝撃から防護し、破損を防ぎ、足への影響を阻止して安全性をより一層強化させ耐久性と強靱性が有り伸縮する拗動素材から構成する。
靴本体1の靴底3の先端底部3aと踵底部6aとの接続部位には、靴底と一体型と成った厚めの靴底板に複数箇所の切り込みの切欠溝9を設ける事により開閉自在な嵌開係止部5aの機構を成す。切欠溝9は補強を伴えば切断も可能だが、靴底を切断するに至る程の切り込みでは無く、途中で切り込みを止め、その端部が開閉可能な位置までの切り込みを施し、靴底3が破損する事の無い機構で長年の使用に耐え、自在につま先が屈曲可能と成る嵌合開閉係止の機構を構成する。
靴底3の先端底部3aにワイヤー10の端部を固定し、切欠溝9を設けた嵌開係止部5aを介し踵底部6aから踵部6を繋通して締めレバー12にワイヤー10を連結係止する。ヒンジ係脱機構Bの締めレバー12でワイヤー10を引っ張り止め切欠溝9の嵌合開閉を緊結嵌合により圧接し固設保持させ、靴底3を平らに固定しフレキシブルを防止させ自在屈曲を止める嵌合自在機構Cを構成する。又、締めレバー12を開放し繋通したワイヤー10をゆるめる事により、固設保持した切欠溝9を緊結嵌合から開放させ、しなやかな自在屈曲が可能と成る。
よって嵌開係止部5aを介し嵌合自在機構Cは、ヒンジ係脱機構Bの締めレバー12により任意の作用で屈曲部位の靴底を平らに固定、開放する事が可能と成り安価で簡易な機構を構成する。靴本体を繋通る連結係止材のワイヤー10や板11は、引張及び剪断、切断に於いて強靱で柔軟性を持つ素材から構成される。
締めレバー12は、踵部6の上部の滑走時や歩行時に支障の無い位置に枢設するが、靴本体1の滑降時や歩行時に支障の無い位置であればこの限りでは無い。ヒンジ係脱機構Bにより、つま先部の突起物が無くスキー板のビンディングに負荷が掛かり干渉し合う事が無く、固定、開放も任意に可能と成り安全性が飛躍的に向上される。靴本体1の靴底3が屈曲する角度を屈曲角度Dで示している。
嵌開係止部5aを介し、締めレバー12に至るワイヤー10が靴本体1内を繋通す場合、踵部6と足との擦り当たりにより靴擦れを起こす事を防ぐ保護板15を枢設して足への負担を軽減し、履きごこちの良い機能を満たす事ができる。
靴本体内のワイヤー10は、厚みを生じ靴擦れを防ぐ為に、足を圧迫する部分に板11を繋ぎ駆使して対処する事も可能である。又、靴擦れを防止擦る為に、靴本体1の外部でワイヤー10や板11を繋通し、締めレバー12に連結係止するヒンジ係脱機構Bを構成する事も可能である。この場合、靴本体1を繋通しているワイヤー10や板11の外部に破損を防止する保護板15を枢設する。
締めレバー12に連結係止するワイヤー10や板11を靴本体1の外部に繋通すには、貫通箇所に防水防塵や破損防止処理を行う防水材14を施す。
靴本体1の靴底3の嵌開係止部5aの外部に、防水、防塵性を満たす防護カバー13を付設し、歩行時の衝撃物から嵌合自在機構Cの保護を成す構成とする。図3では、靴底3の複数の切欠溝9から成る嵌開係止部5aが、ワイヤー10で緊結嵌合して固設保持する嵌合自在機構Cの構成を示す。図4では、該機構が板11に変え繋通し緊結嵌合により固設保持する嵌合自在機構Cの構成を示す。
【0010】
実施例2
本発明のマルチスキーブーツの実施例2を図5乃至図8を参照して説明する。
該実施例は、前記実施例と同様の素材で形成され、靴本体1のつま先部2と覆い部4との接続部位の屈曲部5が擦合拗動材8により常時自在に屈曲が可能と成る前記実施例同様の構成である。擦合拗動材8は、屈曲部5が自在な可動に伴い靴本体の内部に水分やゴミが侵入しないように強靱な一体耐水型に形成し、外部から浸透した水分が氷点下の環境に伴う凍結から靴本体の破損を防止して成る。更に、防水防塵の強化と共に、靴本体の使用の際に石や木、その他の外部からの障害物等の衝撃を防護し、破損を防ぎ、足への影響を軽減して、安全性をより一層強化させる機能とした耐久性と強靱性が有り擦合する拗動素材から構成する。靴本体1の靴底3の先端底部3aと踵底部6aとの接続部位には、靴底と一体型と成った厚めの靴底板に、一箇所の切り込みの切欠溝9を設ける事により開閉自在な嵌開係止部5aの機構を成す。切欠溝9は、補強を伴えば切断しても良いが、靴底を切断するに至る程の切り込みでは無く、途中で切り込みを止め、その端部が開閉可能な位置までの切り込みを施し、靴底3が破損する事の無い機構で長年の使用に耐え、自在に屈曲させる事が可能な嵌合開閉係止の機構を成す。
嵌合自在機構Cの嵌開係止部5aにワイヤー10の端部を固定し、切欠溝9を介し、先端底部3aを繋通し嵌開係止部5aより踵底部6aから、覆い部4に枢設された締めレバー12にワイヤー10を連結係止しヒンジ係脱機構Bを成す。
ヒンジ係脱機構Bの締めレバー12でワイヤー10を引っ張り止め切欠溝9の嵌合開閉を緊結嵌合により圧接し固設保持させ、靴底3の先端底部3aを平らに固定しフレキシブルを防止させ自在屈曲を止める嵌合自在機構Cの構成を成す。
又、ヒンジ係脱機構Bの締めレバー12を開放し繋通したワイヤー10をゆるめる事により、固設保持した切欠溝9を緊結嵌合から開放して、自在に屈曲可能な嵌合自在機構Cを構成する。屈曲角度Dは、靴底3の先端底部3aと踵底部6aが曲がった角度を示している。靴本体1を繋通る連結係止材のワイヤー10や板11は、引張及び剪断、切断に於いて強靱で柔軟性を持つ素材から構成する。
嵌合自在機構Cの切欠溝9が、一箇所で嵌開係止部5aを成し固設保持する構成により、切欠溝9に摩擦圧接や嵌合に耐え得る強靱な仕上げ材から構成する。
靴本体1の屈曲部位の嵌合自在機構Cの外部に、防水、防塵性を満たす柔軟な防護カバー13を付設し、歩行時の衝撃物から嵌合自在機構Cを保護する。
又、靴底3に於ける嵌開係止部5aと踵底部6aとの接続部位は、屈曲する事は無く、ワイヤー10を保持する通路が靴底の補強を兼ねて設けられ、覆われる防護カバー13は、硬質にして堅牢な合成樹脂材等の防護カバー13を付設しても良いが、その通路を繋通るワイヤー10を、より強靱に保護するには、靴底内部にワイヤー10を貫通させれば、防護カバー13は、あえて付設する事が無い。
踵底部6aを介し、靴本体1の覆い部4にワイヤー10や板11を駆使して、締めレバー12と連結係止しヒンジ係脱機構Bを安価で簡易な機構を構成する。
締めレバー12は、覆い部4に枢設するが、靴本体1の滑降時や歩行時に支障の無い位置であれば、枢設する場所を限定しなくても良い。
嵌開係止部5aを介し締めレバー12に至るワイヤー10が、板11と連結係止し靴本体1内を繋通す場合、覆い部4と足の甲との擦り当たりにより、靴擦れを起こす事を防ぎ圧迫を阻止する為に、板11に繋ぎ駆使して、厚みを無くし足を保護する保護板15の枢設により靴擦れと、足への圧迫に対処できる。
又、覆い部4は、特に強く締め付けられる機能を成すので、より一層足への負担を軽減し使用者の安全性を高め、履きごこちの良い機能を満たす事ができる。
靴本体内の靴擦れを防ぐ為に、靴本体1の外部でワイヤー10や板11を繋通し締めレバー12に連結係止するヒンジ係脱機構Bを成す事も可能である。この場合、靴本体1を繋通す連結係止材のワイヤー10や板11は、破損する事の無い様に外部に保護板15を枢設しても良い。一旦、外部の締めレバー12に連結係止材を繋通す場合は、靴本体1の貫通箇所には防水、防塵処理や破損防止処理を行う防水材14を施す。締めレバーが靴本体の内部でワイヤー10や板11と連結係止され連動を成す機構であれば、防水材14を施す構成は必要が無い。
【0011】
実施例3
本発明の実施例3を図9乃至図11を参照しで説明する。
該実施例は、前記実施例と同様の素材から構成され、靴本体1のつま先部2と覆い部4の接続部位の屈曲部5が、伸縮拗動材7若しくは、擦合拗動材8により常時自在に屈曲が可能な前記実施例1及び実施例2と同様を呈し、附加される部分の構造についてのみ説明する。
上記構成による該機構の嵌合自在機構Cの嵌開係止部5aに板11の端部を固定し、切欠溝9を介し、先端底部3aを繋通し嵌開係止部5aを成す。更に、嵌開係止部5aを介し靴本体1の屈曲部5の先端、つま先部2にワイヤー10と板11を駆使して、枢設された締めレバー12と連結係止しヒンジ係脱機構Bを成す。ヒンジ係脱機構Bの締めレバー12でワイヤー10を引っ張り止め緊結嵌合により切欠溝9の嵌合開閉を圧接し固設保持させ、嵌合自在機構Cの屈曲を止め、靴底3の先端底部3aを平らに固定する。又、締めレバー12を開放し自在に屈曲可能な嵌合自在機構Cを構成する。嵌合自在機構Cの嵌開係止部5aが複数箇所の切欠溝9を設け、板11で緊結係止し固設保持する構成と成り切欠溝9が、摩擦圧接や緊結嵌合に耐え得る強靱な加工と仕上げ材から構成されている。
屈曲部位の先端底部3aに嵌合自在機構Cを構成し、微細なフレキシブル作用も防止して、靴底3を一枚板に固定、開放する安価で簡易な該機構を構成する。
締めレバー12は、つま先部2の上部の滑走時若しくは、歩行時等のつま先の屈曲に支障の無い位置に枢設し、ヒンジ係脱機構Bを構成する。
嵌開係止部5aを介し締めレバー12に至るワイヤー10が板11と連結係止し靴本体1を繋通す場合、つま先部2と足の指との擦り当たりにより靴擦れを起こす事の防ぐ保護板15を枢設して足の指への負担を軽減し、履きごこちの良い機能を満たす事ができる。そして、簡易な機構で固定、開放が任意の作用で可能と成り、靴本体1が一体耐水型の長年の使用に耐えうる強靱で、かつ、しなやかなマルチスキーブーツの技術を向上させる極めて優れた発明を構成している。
【0012】
【発明の効果】
この発明は、以上のような構成から成り、次の様な効果や特徴を提供できる。
イ、マルチスキーブーツは、従来のつま先部が屈曲しないオーソドックスなスキーブーツとは異なり、常時屈曲した状態で、機構も簡易で歩き易さに加え、用
途に応じて締めレバーで任意に靴底を平らに固定、開放できる機構である。
ロ、従来型の靴底に複雑な機構を施すこと無く、安価で単純な機構で実施、提供できる。マルチスキーブーツの技術を一段と向上させ、アルペンスキー用のハードブーツとスノーボーダーのソフトブーツの兼用を可能にした構成である。
ハ、屈曲部は、伸縮拗動材や擦合拗動材により、強靱な一体耐水型に形成し、防雪、防塵を更に強化させ、その他、外部からの障害物等の衝撃を防護し、靴本体の破損を防ぎ、氷点下での使用にも耐えられる優れた機構である。
ニ、締めレバーにより確実に靴底を固設保持するので、フレックスも防止でき耐水、衝撃防護型でロック機構やつま先部の作動突起等によりビンディングに負荷が掛かり相互に干渉し合う事が全く無く、安全性が飛躍的に向上している。
ホ、防護カバーや保護板により、靴擦れも無く履き易い機構で構成されている。
ヘ、靴本体の外部に於いて、防水、防塵に対処しているので、水や異物等の侵入を完全に遮断し、浸透した水分により氷点下の環境に伴う凍結から、靴本体の破損を防止できる。更に、従来の靴内部の防水より完全に水分を遮断し、格段にインナー靴、靴下、足を濡らすような不快を与える心配は解消された。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に於ける全体を示す一部欠損斜視図である。
【図2】本発明の第1実施例を示す断面図である。
【図3】本発明の第1実施例を示す靴底断面図である。
【図4】本発明の第1実施例を示す靴底断面図である。
【図5】本発明の第2実施例に於ける全体を示す一部欠損斜視図である。
【図6】本発明の第2実施例を示す要部斜視図である。
【図7】本発明の第2実施例を示す部分断面図である。
【図8】本発明の第2実施例を示す一部欠損靴底伏図である。
【図9】本発明の第3実施例を示す要部斜視図である。
【図10】本発明の第3実施例を示す部分断面図である。
【図11】本発明の第3実施例を示す一部欠損靴底伏図である。
【符号の説明】
1・・・靴本体    2・・・つま先部    3・・・靴底
3a・・・先端底部   4・・・覆い部     5・・・屈曲部
5a・・・嵌開係止部  6・・・踵部     6a・・・踵底部
7・・・伸縮拗動材  8・・・擦合拗動材   9・・・切欠溝
10・・・ワイヤー  11・・・板      12・・・締めレバー
13・・・防護カバー 14・・・防水材    15・・・保護板
A・・・屈曲機構   B・・・ヒンジ係脱機構
C・・・嵌合自在機構 D・・・屈曲角度

Claims (4)

  1. 合成樹脂等の硬質素材で形成したスキーブーツに於いて、前記靴本体は、つま先部と覆い部との接続部位の屈曲部が伸縮拗動材により、自在に屈曲を成す一体耐水型に形成され、靴本体に締めレバーのヒンジ係脱機構を枢設し、前記靴底には、一箇所以上の切欠溝を設け開閉自在な嵌開係止の機構を形成すると共に、端部を固定したワイヤー又は板等の連結係止材により前記該機構を繋通し自在に可動させ、任意の作用で固定及び開放を成し、緊結嵌合により固設保持する嵌合自在機構が構成され、該機構に防護カバーを付設して防水、防塵と衝撃や損傷から保護を成す構成を特徴とするマルチスキーブーツ。
  2. つま先部と覆部との接続部位の屈曲部が、擦合拗動材で形成され自在に屈曲し一体耐水型に構成される請求項1記載のマルチスキーブーツ。
  3. 前記該機構を繋通す連結係止材に保護板を枢設して、足への圧迫を阻止し保護する構成を特徴とする請求項1から請求項2のいずれか一つの項に記載するマルチスキーブーツ。
  4. 前記該機構を繋通す連結係止材が、靴本体を貫通する箇所に防水材を施す構成を特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一つの項に記載するマルチスキーブーツ。
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KR101448426B1 (ko) 2014-04-21 2014-10-10 배성렬 스노우보드 겸용 스키 부츠

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