JP2004049182A - Dna脱塩基部位の検出方法 - Google Patents

Dna脱塩基部位の検出方法 Download PDF

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廣瀬 玉紀
Atsushi Tanaka
田中 淳
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Abstract

【課題】本発明は、DNA上に発生した脱塩基部位を、それぞれの脱塩基部位ごとに検出することにより、DNA上のどの部分に、どの程度存在するかを検出することを課題とする。
【解決手段】本発明は、(i)DNA上の脱塩基部位を標識化する工程;(ii)前記標識化DNAを基板上に線状に固定化する工程;および(iii)前記固定化された標識化DNAのそれぞれの脱塩基部位を検出する工程;を含む、DNAの脱塩基部位の可視的検出方法を提供することにより、上記課題を解決した。本発明はまた、(i)DNA上の脱塩基部位を標識化した標識化DNAサンプルを、基板上に線状に固定化する固定化手段;(ii)標識化されたそれぞれの脱塩基部位を検出する検出手段;を含む、DNAの脱塩基部位の可視的検出用装置を提供することにより、上述した課題を解決した。
【選択図】 なし

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、DNAの損傷や変異によって生じる脱塩基部位を標識することによって、定性的かつ定量的に脱塩基部位を検出することに関する。
【0002】
【従来の技術】
DNA損傷は、ある種の化学物質への曝露、X線や紫外線などの照射、酸化ストレスへの曝露などにより生じ、変異やガン化の主要な原因となる。脱塩基部位は、DNA分子中に発生する損傷の一般的なタイプであり、二本鎖DNAのうちの一方の鎖上の塩基が脱落することにより発生する。そして植物および動物の両方ともにおいて、自発的脱プリン化、放射線または修復により脱塩基部位が形成されることが知られている(Atamna, H., et al., (2000) Proc. Natl. Acad. Sci., 97, 685−691; Dandoy, E., et al., (1987) Mutat. Res., 181, 57−60; Friedberg, E.C., et al., (1995) DNA Repair and Mutagenesis. ASM Press, Washington D.C.)。
【0003】
脱塩基部位は、DNAの損傷の中でも最も主要なものであり、DNAの損傷が原因となるガンや免疫不全のための診断等にも必須の技術であることから、その検出を行うために、これまでにも多くの技術が開発されてきた。これらの従来技術として、たとえば、(1)14C−メトキシアミンを用いて脱塩基部位をRI標識するメトキシアミン法、(2)脱塩基部位に特異的に結合するアルデヒド反応性プローブ(ARP)に、さらに酵素複合体を結合させて行う酵素アッセイ法、(3)ARPに蛍光色素を含有するリポソームを用いたリポソーム法、(4)ARPに結合したアビジンを原子間力顕微鏡を用いて画像化した原子間力顕微鏡法、などが開発されている。
【0004】
メトキシアミン法は、メトキシアミンと脱塩基部位の反応がほぼ1:1で定量的に生じ、両者の結合が安定的であることを利用し、脱塩基部位に対して14C−メトキシアミンを結合させた後、その14C−メトキシアミンを検出する方法である(Talpaert−Borle, M. & Liuzzi, M., (1983) Biocem. Biophys. Acta 740, 410−416)。しかしながら、14C−メトキシアミンの比活性が著しく低いために脱塩基部位の定量感度が低いという点、また、14C−標識であることから、脱塩基部位を可視的に観察することができないという点、が欠点として存在する。
【0005】
酵素アッセイ法は、ビオチン−含有アルデヒド−反応性−プローブ(ARP)をDNA中の脱塩基損傷部位に特異的に結合させ、そのビオチンとアビジン−酵素複合体との特異的結合を利用して、アビジン−酵素複合体の酵素により溶液中の発色基質を発色させる方法である(Kubo, K., et al., (1992) Biochemistry, 31, 3703−3708)。この方法は、現在、一般に広く用いられている方法で、感度も高く、定量性にも優れている。しかし、DNA上の平均的な脱塩基部位の量を測定しているため、個々のDNAにおける脱塩基部位の数や場所の特定は不可能であり、可視的に観察することはできない。
【0006】
リポソーム法は、蛍光色素を含有するリポソームの表面にARPを結合させることによって、酵素アッセイ法の約1/1000という微量なDNA量で脱塩基部位を検出できる方法である(日本分析化学会第50年会発表、菅原正雄他、http://wwwsoc.nii.ac.jp/jsac/TT50/3F21.html)。しかし、リポソーム法も総DNAにおける脱塩基部位の定量方法であって、個々のDNAにおける脱塩基部位の数や場所の特定は不可能であり、可視的に観察することはできない。
【0007】
原子間力顕微鏡法は、物体の表面とそれをなぞる細かい針先との間に作用する原子間力(引力、斥力)を検知し、コンピュータで画像化するものである(Sun,H.B., et al., (2001) Anal. Chem., 73, 2229−2232)。この方法は、使用する装置が高価であり、汎用性が低い手法であるという欠点が存在する。また、乾燥させたDNA試料でのみ観察可能である点も欠点である。さらに、原子間力顕微鏡法では、数塩基〜数百塩基程度の非常に狭い領域のDNAしか検出できないため、染色体など、大型のDNAに存在する脱塩基部位の定量や同定は不可能である。
【0008】
このように、従来の技術では、DNAの一部または全体のどの部分にどの程度脱塩基部位が存在するかを見出す方法は全くなく、変異やガン、また老化などの原因となる脱塩基部位を分子レベルで診断することができなかった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、DNA上に発生した脱塩基部位を、それぞれの脱塩基部位ごとに可視的に検出することにより、DNA上のどの部分に、どの程度存在するかを検出することを課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明の発明者らは、鋭意研究を進めた結果、以下の構成を採用することにより上述した課題を解決することができることを明らかにした。
【0011】
本発明は、その一態様において、(i)DNA上の脱塩基部位を標識化する工程;および
(ii)前記標識化DNAを基板上に線状に固定化する工程;を行った後、
(iii)前記固定化された標識化DNAのそれぞれの脱塩基部位を検出する工程;を含む、DNAの脱塩基部位の可視的検出方法を提供することにより、上記課題を解決できることを明らかにした。本発明のこの方法において、工程(i)および工程(ii)は、いずれを先に行ってもよい。
【0012】
本発明において、上述したDNAの脱塩基部位の可視的検出を、脱塩基部位の標識化を蛍光標識により行うことにより、行うことができる。
本発明においては、たとえば、前記脱塩基部位の標識化を、DNAの前記脱塩基部位のアルデヒド基を標識化することにより行うことができる。この場合のアルデヒド基は、たとえば、メトキシアミンやARPなどのヒドロキシルアミン誘導体を用いて認識することができる。
【0013】
本発明の別の一態様において、(i)DNA上の脱塩基部位を標識化した標識化DNAサンプルを、基板上に線状に固定化する固定化手段;
(ii)標識化されたそれぞれの脱塩基部位を検出する検出手段;
を含む、DNAの脱塩基部位の可視的検出用装置を提供することにより、上述した課題を解決できることを明らかにした。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下において、本発明を詳細に説明する。本発明のDNA脱塩基部位の検出方法は、DNAの損傷やその後の修復過程によって生じた脱塩基部位を蛍光標識し、その標識化DNAをガラスプレートなどの基板上に、個々のDNAが重複することなく直線状に並べることによって展開・固定させたのち、これを光学的顕微鏡などの検出手段を用いて可視的に観察するとともに、その蛍光強度を測定することによってDNA上に生じた脱塩基部位の位置と数とを計測することを特徴とするものである。
【0015】
本発明においてDNAの脱塩基部位という場合、DNAがある種の化学物質への曝露、紫外線やX線の照射、酸化ストレスへの曝露などに曝されたときに、DNAから塩基が脱落する損傷が起こった部分を指すものである。脱塩基部位から脱落する塩基は、プリン塩基であってもピリミジン塩基であってもよく、すなわち脱塩基部位という概念は、脱プリン部位および脱ピリミジン部位の両方を含む概念である。この様な脱塩基部位は、上述したような外的条件に曝された場合のみならず、生理条件下でも自発的に生成する場合がある他、塩基のアルキル化などの他のDNA損傷の修復過程でも生成される場合があり、DNA損傷のなかで最も多く見られる損傷である。このようなDNA損傷が適切に修復されない場合は、突然変異を誘発しやすくなり、癌や老化の原因となる場合もある。本発明においては、このような個々の脱塩基部位を、個別のものとして認識し、可視的に検出するための方法および装置を提供する。
【0016】
本発明においては、DNA上に存在するDNA損傷のそれぞれを、可視的に検出することを目的とするため、まず、DNAを検出可能な標識により標識化することが必要である。ここで可視的という場合、可視光を介して肉眼により検出可能である状態を意味するが、肉眼だけでなく、可視光によりシグナルを検出可能な装置を用いて検出することも含まれる。
【0017】
本発明において標識化するという場合、DNA上に存在する脱塩基部位を特異的に認識する工程と、脱塩基部位を検出可能なように標識する工程とを、同時にまたは逐次的に行うことを意味する。この脱塩基部位の認識および標識は、一分子により直接的に行っても、複数分子の組み合わせにより間接的に行ってもよい。
【0018】
DNA上の脱塩基部位を認識するためには、塩基が脱落した際に生じるアルデヒド基を、特異的に認識する試薬、たとえばARPなどのヒドロキシルアミン誘導体、メトキシアミンなどを使用できることが知られている。その特異性、反応性などの観点から、本発明においては、DNA上の脱塩基部位を特異的に認識するため、ヒドロキシルアミン誘導体を使用することが好ましい。
【0019】
脱塩基部位は、いずれかの検出可能な標識分子により標識化する。本発明においては、可視的に検出することができる標識分子を使用することが好ましく、たとえば検出可能な標識分子として、蛍光色素を使用する。蛍光色素としては、当該技術分野において既知のいずれかの蛍光色素を使用することができ、例えばフルオレセイン、ローダミン、Cy3、Cy5などを使用することができる。本発明においては、最も好ましい蛍光色素としては、Cy5、Cy3を使用する。
【0020】
このような標識は、上述したように、DNA上の脱塩基部位の認識部分、たとえばヒドロキシルアミン誘導体、に直接的に結合させて直接的に標識しても、分子間の特異的結合特性を有する複数分子を用いて間接的に結合させて標識してもよい。間接的に標識させる場合には、たとえば、認識部分にビオチンを結合させ、一方標識分子にはこのビオチンに特異的に結合可能なアビジンを結合させ、認識部分と標識分子とを、アビジン−ビオチン結合特性を用いて間接的に結合させることにより行うことができるが、アビジン−ビオチン以外の他の分子も、間接的な標識に用いることができる。
【0021】
本発明においては、DNA上に存在するDNA損傷のそれぞれを、個別に検出することを目的とするため、DNAを基板上に線状に固定化することが必要である。
DNAが線状である、という場合、単一のDNA分子上の全ての部位が、同一のDNA分子上の他の部位または他のDNA分子と完全に区別された状態で検出できるようになっている状態をいい、固定化された際に、同一DNA分子内および他のDNA分子との間で、物理的に重なり合った場所を有さない状態であることをいう。本発明において、好ましくは、DNA分子同士が離れた状態で、それぞれの単一のDNA分子がほぼ直線状になっている状態をいう。
【0022】
DNAを固定化するための基板は、可視的な検出が可能な透明の材質のものであればその材質には特に制限されず、たとえばガラス、透明プラスチック、マイカなどを使用することができる。これらの基板は、DNAを固定化しやすいように、シラン、ポリ−L−リジン、ポリスチレンなどによりその表面をコーティングすることが好ましい。
【0023】
DNAを基板上で線状に固定化するためには、個々のDNAが伸展された状態で、何らかの基板上に固定される方法であればよく、たとえば、DNA溶液の液面を基板上でゆっくり一定速度で移動させてDNAを伸展させる、界面移動法(Michalet etal. (1997) Science 277:1518−1523);基板上に滴下したDNA溶液にカバーグラスをかけることで水流を発生させてDNAを伸展させる、水流法;高速で回転する基板の上にDNA溶液を滴下してDNAを伸展させる、スピン法;基板上に滴下したDNA溶液の液滴を吸い上げることで、液滴内に生じる水流でDNAを伸展させる、液滴吸い上げ法;DNA溶液の乗せた基板を傾けることによって生じる水流でDNAを伸展させる、ティルティング法(Fransz et al. (1996) Plant Journal 9:421−430);などの方法を使用することができる。本発明においては、その簡便性、効率などの観点から、水流法を使用することが好ましい。
【0024】
水流法は、基板上に滴下したDNA溶液にカバーグラスをかけることで水流を発生させてDNAを伸展させ、固定化する方法である。具体的には、DNA試料、例えば細胞核から単離精製したDNAを含む水溶液をスライドガラス上に滴下し、乾燥させ、次いでマウント液をDNAを滴下した位置からやや離れた位置に滴下させ、カバーグラスをかけて水流を作り出しDNAを伸展させる方法である。
【0025】
DNA上の脱塩基部位を可視的に検出するためには、標識した脱塩基部位を識別でき、かつ、調べるDNA分子の長さを検出可能な分解能を有する検出手段を使用し、たとえば光学顕微鏡、CCDカメラ、フォトマルなどの検出手段を、単独でまたは組み合わせて、使用することができる。本発明においては、100倍の対物レンズを備えた光学顕微鏡との組み合わせで、100〜50 nmの解像度が得られる冷却CCDカメラを使用することが好ましい。
【0026】
本発明においてはまた、上述したDNAの脱塩基部位の可視的検出方法を行うための、DNAの脱塩基部位の可視的検出用装置もまた、提供する。この装置は、(i)DNA上の脱塩基部位を標識化した標識化DNAサンプルを、基板上に線状に固定化する固定化手段;(ii)標識化されたそれぞれの脱塩基部位を検出する検出手段;を含むことを特徴とする。
【0027】
【実施例】
実施例 :蛍光色素の検出
Cy5結合ストレプトアビジン(Amersham Pharmacia Biotech, Buckinghamshire, England)を5000倍に希釈調整して、スライドグラス上に滴下、乾燥させ、水流法によって分散、固定化した。この試料を100 W水銀ランプおよび100×、1.4 NA Plan Apochromart対物レンズ(Zeiss Axiovert, Carl Zeiss, DE)を装着した蛍光顕微鏡(Zeiss Axiovert, Carl Zeiss, DE)で観察するとともに、画像を67 nm×67 nmのピクセルサイズを有する、熱電気的に冷却された(−20℃)CCDカメラ(Roper Scientific Inc., Trenton, NJ)で取り込み、蛍光強度を測定した。取り込んだ画像をMetaMorphソフトウェア(バージョン4.5、Universal Imaging Corp., Downingtown, PAを使用して解析した。これにより、放射蛍光を、個々の蛍光プローブから定量化した。
【0028】
1個の蛍光プローブから放射された光を、CCDチップ上に合焦し、そこで1個の輝点を作製した(約7ピクセル×7ピクセル)。Cy5結合ストレプトアビジン1個あたりの蛍光は、輝点の数にして130個以上測定し、CCDピクセル値と面積の積分値を求め、同面積のバックグラウンドノイズを差し引いて計測した。
【0029】
この結果を図1に示す。蛍光の露光時間に伴い、蛍光強度は増加したが、100秒以上では幾分消光が観察された。したがって、Cy5結合ストレプトアビジンでは80秒以内での発光観測が好ましいことがわかった。
【0030】
実施例 :蛍光色素 Cy5 を結合した dUTP およびストレプトアビジンの蛍光強度のヒストグラム
分子内に1個のCy5色素を結合したdUTP、Cy5−標識dUTP(50万倍に希釈)(dUTP−Cy5, Amersham Pharmacia Biotech)および分子内に複数個のCy5色素を結合させたストレプトアビジン、Sa−Cy5(5000倍希釈)を使用して、蛍光シグナル定量の正確さを、デジタル画像解析により試験した。
【0031】
1個のCy5蛍光色素を有するdUTP(dUTP−Cy5)および複数のCy5蛍光色素を有するSa分子(Sa−Cy5, 蛍光色素/タンパク質比=4:1)を、スライドグラス上に滴下・乾燥させることにより、dUTP−Cy5およびSa−Cy5をガラス表面に吸着させ、そしてスライド上にマウントした。dUTP−Cy5およびSa−Cy5を定量試験用の蛍光標準として使用して、そしてSa−Cy5をビオチン化DNAを検出するためのプローブとして使用した。
【0032】
蛍光の検出、画像の取り込み、および解析は、実施例1に記載する方法および装置を使用して、行った。画像を一定時間(20秒)で撮影後、各輝点の蛍光強度を算出し、dUTPとストレプトアビジンそれぞれを比較した(図2)。
【0033】
Cy5が1個であるdUTP、dUTP−Cy5の蛍光強度は226.6±60.1、Cy5が複数個のストレプトアビジン、Sa−Cy5では387.1±151.6の平均蛍光強度をそれぞれ示し、実施例において一蛍光分子を識別するのに充分な蛍光強度の解像力が示された。また、Cy5結合ストレプトアビジンの一個平均の蛍光強度はCy5結合dUTPの約1.7倍であることが示された。さらに、1個のシグナルであるかあるいは隣接する複数のシグナルであるかは、蛍光強度により区別することができる。
【0034】
実施例 :規定損傷個数を持つ標準 ARP−DNA による脱塩基損傷の検出
本実施例においては、DNA分子上の脱塩基部位をin situにて可視化できるかどうかを試験するため、ヒドロキシルアミン誘導体としてARPを使用することとし、まず、標準ARP−DNAを使用して実験を行った。予め規定された損傷個数を持つ標準ARP−DNA(各10万塩基につき0個、20個、40個の脱塩基部位、Dojindo, Kumamoto, Japan)を原液のままスライドグラス上に滴下し、カバーした後、5分間インキュベーションした。カバースリップを取り除き、ガラスを風乾した。次に1:10,000倍に希釈したCy5−結合ストレプトアビジン(Sa−Cy5、Amersham Pharmacia Biotech, Buckinghamshire, England)の10μlの水滴を、DNAスポット上に滴下し、カバーグラスをかけ37℃で1時間、加湿チャンバー中で反応させた後、トリス塩化ナトリウムバッファー(TBSTバッファー;50 mM Tris−HCl、pH7.6、NaCl 300 mM、0.05%(v/v) Triton X−100)で3回洗浄後、乾燥させた。これらのDNA試料を、YOYO−1(Molecular Probes Inc., Eugene, OR)によりカウンター染色した後、光学顕微鏡で観察した。蛍光の検出、画像の取り込み、および解析は、実施例1に記載する方法および装置を使用して、行った。
【0035】
この結果、DNAは断片化していたが、損傷個数に応じた密度でCy5の蛍光シグナルが検出された(図3)。標準ARP−DNA中には、ランダムに断片化したDNA分子が可視的に観察された。Cy5の明確な蛍光シグナルが、20および40脱塩基部位/100,000ヌクレオチドを有する標準DNAにおいて見いだされた。そして、Cy5シグナルの強度は、20脱塩基部位/100,000ヌクレオチドを有する標準DNAと比較して、40脱塩基部位/100,000ヌクレオチドを有する標準DNAにおいて、より高かった。0部位/100,000ヌクレオチドである標準DNA中では、有意なシグナルは全く検出されなかった。ほぼ全てのCy5シグナルは、20および40脱塩基部位/100,000ヌクレオチドを有する標準DNA上にともに局在していた。
【0036】
実施例 :脱塩基部位の生成およびその検出
本実施例においては、脱塩基部位を、単一のDNA分子上に局在化し、そして計測することができるかどうかを調べるため、ラムダファージDNA上に脱塩基部位を生成し、それを、ヒドロキシルアミン誘導体としてARPを使用して可視的に検出した。
【0037】
ラムダDNA(Wako Pure Chemicals, Inc., Osaka, Japan)を100 mM塩化ナトリウム含有の10 mMクエン酸ナトリウム緩衝液(pH5.0)に溶解し、70℃にて各0、30、60そして90分間反応させることにより、脱塩基部位を含有する標的DNAを生成した。次に、10μlの10 mMビオチン化ARP(Dojindo, Kumamoto, Japan)溶液と10μlの標的DNA溶液(50−100 ng/μl)とを混合し、37℃で1時間インキュベートした。反応液は、ゲル濾過スピンカラムで精製したのち、さらに10μlの1:5,000希釈Cy5結合ストレプトアビジン(Sa−Cy5)溶液と混合して、37℃で1時間インキュベートした。さらにDNA−ストレプトアビジン複合体を、反応液をゲル濾過スピンカラムにかけることにより精製したのち、スライドグラス基板上に滴下、乾燥させ、水流法でDNAを伸展させてDNA試料とした。そして0.1μMのYOYO−1とともにマウントした。蛍光の検出、画像の取り込み、および解析は、実施例1に記載する方法および装置を使用して、行った。
【0038】
CCDカメラで撮影した代表的な画像を図4に示す。ラムダDNA分子は一本一本それぞれに直線状に伸展されて観察され、Cy5で標識された脱塩基損傷部位がそのDNA分子上に分散して分布していることが示された。
【0039】
より高倍率に拡大して示したDNA分子(図5下)では、その全長の4カ所に脱塩基部位があることが明瞭に検出でき、単一のラムダDNA分子上の脱塩基部位の数および位置が、明確に可視化された(図5)。また、特異的部位の分布を解析する本発明の方法の能力は、サブ−マイクロメーターレベルであることが明らかに示された。
【0040】
実施例 :脱塩基損傷部位の検出感度
実施例4により脱塩基部位を生成したラムダDNAによる可視的検出法を予め損傷数の規定された標準ARP−DNAと酵素アッセイ法よって検出感度を比較したものを図5に示した。その結果、従来のアッセイにおいては、90分間のクエン酸バッファー処理により、100,000ヌクレオチドあたり41.7±0.65の脱塩基部位が誘導された(図5)。本発明の可視的検出方法においては、90分間の処理で、40.6±16.8の脱塩基部位が検出された(図5)。また、ストレプトアビジンとDNAとの非特異的反応は、見いだされなかった。
【0041】
実線で示した可視的検出方法と破線で示した酵素アッセイ法とはその検出感度において極めて良い一致を示し、この方法の感度は、従来の方法とほぼ同等のものであることが確認された。このことは、可視的に検出された脱塩基部位が1:1でその実体に対応していることを示している。
【0042】
【発明の効果】
本発明は、1個のSa−Cy5分子によりDNAの脱塩基部位を初めて直接的に可視化し、定量化するための新規な方法を提供する。この方法は、植物および動物を含むあらゆる生物のDNAに適応可能であり、かつ正確で簡易に脱塩基部位を同定することが可能である。
【0043】
最近、原子間力顕微鏡に基づく脱塩基部位の検出方法が開発された(Sun, H.B., et al., (2001) Anal. Chem., 73, 2229−2232)が、その方法では250−bp DNAテンプレート上で2つの脱塩基部位を検出したにすぎない。これに対して、本発明の視覚化システムは、光学顕微鏡に基づく方法であり、標準的な研究室での試料調製のみを必要とし、そして液体条件下でサンプルを調べることができる、という利点を有する。
【0044】
本発明の方法においては、脱塩基損傷を、1個のSa−Cy5複合体により検出することができるので、近接する塩基でのいくつかの損傷を、蛍光強度により計測することができる。また、図5にも示されたように、特異的部位の分布を解析する本発明の方法の能力は、サブ−マイクロメーターレベルであることが明らかに示された。単一−分子標的の検出は、標的に対するプローブ分子の感度およびプローブと標的との間の反応の効率性により未だに制限されているが、本発明の方法により、DNA損傷およびDNA修飾を、マルチカラーのFISHにより検出することが可能になる。
【0045】
本発明の方法はまた、脱塩基損傷が細胞のガン化や老化の原因であることから、ガン組織の診断、DNA修復能力についての免疫体質の個人診断、また抗ガン剤の安全性検定の際に、高感度の検定技術となりうる。本発明はさらに、遺伝子治療などで脱塩基部位を有するDNAを治療対照とする際に、所望の効果を達成したかどうかをモニターするための簡便な手段として使用することもできる。すなわち、治療前には存在していた脱塩基部位が、治療後に消失していることを確認することにより、治療効果を確認できる。
【0046】
本発明の方法において、当該技術分野において公知の遺伝的マーカーを併用することにより、どの遺伝子あるいはどの染色体上に脱塩基部位の数およびDNA上の位置だけでなく、ゲノム上のどこに脱塩基部位が存在するかを同時に判断することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明で使用される蛍光色素Cy5結合ストレプトアビジンの露光時間による蛍光強度を示したものである(任意単位)。エラーバーは、標準偏差(s.d.)を示す。
【図2】本発明で使用される蛍光色素Cy5結合ストレプトアビジンの蛍光強度を標準蛍光物質Cy5結合dUTPの蛍光強度と比較した図である(任意単位)。
【図3】既知の脱塩基個数を持つ標準ARP−DNAを用いて、脱塩基部位の可視的観察を行った図である。緑色のシグナルは、YOYO−1染色DNAを示す。赤色のシグナルは、Cy5−複合体化ストレプトアビジンにより標識された脱塩基部位を示す。黄色は、DNAの脱塩基部位の局在を示す。0の列:標準DNA(0個の脱塩基部位/100,000ヌクレオチド)の陰性対照;20の列:20脱塩基部位/100,000ヌクレオチドのARP−DNA標準DNA;40の列:40脱塩基部位/100,000ヌクレオチドのARP−DNA標準DNA。Bar=20μm。
【図4】本発明により、個々のDNAにおける脱塩基部位を直接的に可視的検出した際の、一視野の画像である。Bar=20μm。
【図5】本発明により、単一のDNA分子上の脱塩基部位を、直接的に可視的検出し、特徴付けした図である。4つの脱塩基部位が、単一のラムダDNA上に局在していた(任意方向)。
【図6】本発明による脱塩基部位の定量がほぼ100%検出可能であることを示す図である。エラーバーは、標準偏差(s.d.)を示す。黒三角および実線は、可視的アッセイの結果を、白丸および破線は、従来のアッセイによる結果を、それぞれ示す。

Claims (5)

  1. (i)DNA上の脱塩基部位を標識化する工程;および
    (ii)前記標識化DNAを基板上に線状に固定化する工程;を行った後、
    (iii)前記固定化された標識化DNAのそれぞれの脱塩基部位を検出する工程;を含む、DNAの脱塩基部位の可視的検出方法。
  2. 標識化を蛍光標識により行う、請求項1のDNAの脱塩基部位の可視的検出方法。
  3. 前記脱塩基部位の標識化を、DNAの前記脱塩基部位のアルデヒド基を標識することにより行う、請求項1または2のDNAの脱塩基部位の可視的検出方法。
  4. 前記アルデヒド基を、アルデヒド基反応性のヒドロキシルアミン誘導体を用いて標識する、請求項3のDNAの脱塩基部位の可視的検出方法。
  5. (i)DNA上の脱塩基部位を標識化した標識化DNAサンプルを、基板上に線状に固定化する固定化手段;
    (ii)標識化されたそれぞれの脱塩基部位を検出する検出手段;
    を含む、DNAの脱塩基部位の可視的検出用装置。
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