JP2004048975A - 管内敷設ケーブル類用固定具の装着装置及び管内敷設ケーブル類用固定具の装着方法 - Google Patents

管内敷設ケーブル類用固定具の装着装置及び管内敷設ケーブル類用固定具の装着方法 Download PDF

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長内 信平
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Abstract

【課題】装置をできるだけ高価にすることなく、管内の定めた区間において管内敷設ケーブル類用固定具を複数一時に装着できるようにし、装着時間の短縮を図り、走行の始動,停止制御を単純に行なうことができるようにして、固定具の装着をより確実に行なうことができるようにする。
【解決手段】管内面Kaに沿って敷設されるケーブル類を固定するための管内敷設ケーブル類用固定具Fを予め定められた間隔の複数の装着位置で装着するもので、複数の装着位置の間隔に対応して互いに連結され管内に走行して挿入される複数の主走行体20と、各主走行体20に設けられ管内敷設ケーブル類用固定具Fを搭載するとともに装着位置で管内面Kaに装着する装着機構30とを備えるとともに、複数の主走行体20に連結される複数の従走行体50を備えた。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、下水管等の管内面に沿って敷設される例えば光ケーブル等のケーブル類を固定するための管内敷設ケーブル類用固定具の装着装置及び管内敷設ケーブル類用固定具の装着方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
現在、情報化社会の発達とともに多くの伝達量を送ることのできる光ケーブルの伝達網の整備が注目されている。また、地上における電線ケーブルの存在は都市の美観の問題から地下への移設が望まれている。
こうした要望を受け、すでに整備網が張り巡らされている下水管にこうした光ケーブル等のケーブル類を敷設する技術が開発されている。この技術は、例えばプラント工場内の外部配管内にエアーホースや薬品を流すホース等のケーブル類を通す場合にも使用できる。
そして、管内にケーブル類を敷設するときは、例えば、光ケーブルの場合で説明すると、マンホールから下水管内に走行車を入れ、この走行車によって地上から繰り出されるケーブル類を牽引させ、管内にケーブル類を引き通す。
その後、この管内面に沿って敷設されるケーブル類を、管内敷設ケーブル類用固定具により、例えば管内の天井に固定する。
【0003】
従来、この管内敷設ケーブル類用固定具としては、例えば、特許文献1(特開2000−104325号公報)に掲載されたものが知られている。
図18に示すように、この管内敷設ケーブル類用固定具Fは、下水管Kの管内面Kaの円周方向に沿い管内面Kaに弾接する円弧状の板バネ1を用い、この板バネ1の中央にケーブル類Cを保持する保持部2を凹設して形成されている。そして、この固定具Fを管内に装着してケーブル類Cを保持するときは、管内において、板バネ1の付勢力に抗して板バネ1を縮小させ、この縮小した板バネ1の保持部2にケーブル類Cを支承し、この状態で、板バネ1を開放して復元力によって管内面Kaに弾接させる。
この固定具Fによれば、弾接により管Kに装着されるので、既存の管Kを傷つけることなく、全ての材質の管Kにケーブル類Cを敷設できるようになる。また、直管部のみならず曲管部についても施工可能となる。
【0004】
ところで、このような従来の管内敷設ケーブル類用固定具Fを管内に装着する装着装置については、従来、具体的な装置として提案されたものがほとんどないという実情がある。現に、上記の文献では、施工ロボットにより装着を行なう旨の記載があるが、具体的装置の開示はない。
このような装着装置を実現しようとした場合、例えば、特許文献2(特開2000−350322号公報)に掲載された装置を参考にすることができる。図19に示すように、この装置3は、ケーブル類Cを吊下するJ型のフックアンカー(図示せず)を管壁に打ち込む装置であり、フックアンカーを多数搭載して、管K内を走行させ、順次管壁に打ち込んで付設して行くものである。
この装置3を参考にすれば、装着装置としては、例えば、管内敷設ケーブル類用固定具Fを多数搭載して、管K内を走行させ、予め定められた間隔の複数の装着位置で管内敷設ケーブル類用固定具Fを装着位置毎に一個一個順次装着して行く構成が考えられる。
具体的には、本願出願人は先に、この種の装置を提案している(特願2001−233513号参照)。
【0005】
【特許文献1】
特開2000−104325号公報
【特許文献2】
特開2000−350322号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、管内敷設ケーブル類用固定具の装着装置を、このように構成しても、一台が多数の固定具Fを搭載して走行し、装着位置毎に固定具Fを一個一個順次装着して行くので、複数の固定具Fを装着位置毎に繰り出す機構が必要になり、それだけ、機構が複雑になってしまう。また、装着位置毎に固定具Fを一個一個順次装着して行くので、管内での装着時間が長くなってしまい、それだけ作業効率を損ねてしまう。更に、装着位置毎に固定具Fを一個一個順次装着して行く場合には、装着装置の走行の始動,停止制御を頻繁に行なわなければならないので、制御が煩雑になってしまい、また、装置の位置決めが不安定になると、固定具Fの装着の正確さにも劣ることになる等の欠点を有してしまう問題があった。特に、マンホールとマンホールとの間に埋設された下水管等では、マンホールとマンホールとの間の距離(ワンスパン)が50mにもなると、制御が煩雑で、装着が面倒になってしまう。
【0007】
本発明は上記の問題点に鑑みて為されたもので、装置をできるだけ高価にすることなく、管内の定めた区間において管内敷設ケーブル類用固定具を複数一時に装着できるようにし、装着時間の短縮を図り、走行の始動,停止制御を単純に行なうことができるようにして、固定具の装着をより確実に行なうことができるようにした管内敷設ケーブル類用固定具の装着装置及び管内敷設ケーブル類用固定具の装着方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
このような目的を達成するため、本発明の管内敷設ケーブル類用固定具の装着装置は、管内面に沿って敷設されるケーブル類を固定するための管内敷設ケーブル類用固定具を予め定められた間隔の複数の装着位置で装着する管内敷設ケーブル類用固定具の装着装置において、上記複数の装着位置の間隔に対応して互いに連結され管内に走行して挿入される複数の主走行体と、該各主走行体に設けられ上記管内敷設ケーブル類用固定具を搭載するとともに上記装着位置で管内面に装着する装着機構とを備えた構成としている。
【0009】
これにより、管内敷設ケーブル類用固定具を装着するときは、複数の主走行体を適宜の長さになるように連結し、各主走行体の装着機構に管内敷設ケーブル類用固定具を搭載しておく。この状態で、連結した主走行体を管内に走行して挿入し、各主走行体を装着位置に位置決めする。そして、装着機構により、管内敷設ケーブル類用固定具を管内面の装着位置に装着する。この場合、各装着機構により管内のある区間の装着を一時に行なうことができる。
また、この場合、一台が複数の固定具を搭載して走行し、装着位置毎に固定具を一個一個順次装着して行く場合に比較して、複数の固定具を装着位置毎に繰り出す機構が不要になり、装着機構を簡易にすることができる。
更に、ある区間を一時に装着できるので、装着位置毎に固定具を一個一個順次装着して行く場合に比較して、装着時間を短縮することができ、作業効率を向上させることができる。また、装着位置毎に固定具を一個一個順次装着して行く場合には、装置の制御が煩雑で、固定具の装着の正確さにも劣るが、装置をある区間に走行させて停止させるだけで一時に装着できるので、制御が容易で、それだけ、固定具の装着も確実に行なうことができる。
【0010】
そして、より具体的には、本発明の管内敷設ケーブル類用固定具は、管内面に沿って敷設されるケーブル類を固定するための管内敷設ケーブル類用固定具を予め定められた間隔の複数の装着位置で装着する管内敷設ケーブル類用固定具の装着装置であって、
上記管内敷設ケーブル類用固定具として、ケーブル類を保持する保持部と、該保持部の両側に該両側から夫々上記管内面の円周方向に沿うように延びて形成されるとともに上記管内面から離間する縮閉位置及び該管内面に当接する拡開位置の2位置に回動可能に設けられる一対のアームと、該アームを上記縮閉位置から拡開位置に向けて付勢する付勢手段とを備えた当該管内敷設ケーブル類用固定具を装着する管内敷設ケーブル類用固定具の装着装置において、
上記複数の装着位置の間隔に対応して互いに連結され走行車輪を有して管内に走行して挿入される複数の主走行体と、該各主走行体に設けられ上記管内敷設ケーブル類用固定具を上記アームを縮閉位置に拘束して搭載するとともに上記装着位置で上記アームの拘束を解除して該管内敷設ケーブル類用固定具を上記縮閉位置から拡開位置に位置させて装着する装着機構とを備えた構成としている。
これにより、一台が複数の固定具を搭載して走行し、装着位置毎に固定具を一個一個順次装着して行く場合に比較して、複数の固定具を装着位置毎に繰り出す機構が不要になり、より一層、装着機構を確実に装着できるように簡易に構成することができ、安価に製造することができる。
【0011】
そして、必要に応じ、上記装着機構を、上記管内敷設ケーブル類用固定具の保持部を支承する支承体と、該支承体に設けられ上記管内敷設ケーブル類用固定具のアームの縮閉位置で上記アームに設けた係合部に解除可能に係合するラッチと、上記装着位置で上記ラッチの係合を解除するラッチ駆動部とを備えて構成している。簡易な機構で固定具の装着を行なうことができる。
また、必要に応じ、上記装着機構の支承体を、該支承体に支承した管内敷設ケーブル類用固定具の保持部が管内面に対して進退動可能になるように上記主走行体に設け、上記装着位置で上記支承体を進出させて上記管内敷設ケーブル類用固定具の保持部を管内面に押圧させる支承体駆動部を設けた構成としている。管内敷設ケーブル類用固定具の保持部を管内面に押圧させるので、安定した状態で、アームの拘束を解除して管内面に装着することができ、固定具の装着を確実に行なうことができる。
【0012】
更に、必要に応じ、上記走行体の走行車輪を上記管内面を転動可能な状態にして進退可能に設け、上記管内敷設ケーブル類用固定具を管内に装着後に上記走行車輪を後退させる走行車輪駆動部を設けた構成としている。装置を管内から引出す際、多少のがたつきがあっても、装着した管内敷設ケーブル類用固定具と主走行体が干渉することがなく、確実に引出しを行なうことができる。
【0013】
更にまた、必要に応じ、上記複数の主走行体に連結される複数の従走行体を備えた構成としている。管内のある区間に対応させて主走行体を連結し、他を従走行体のグループで置き換えることができ、数を変えて長さ調整可能になるとともに、装着を必要としないところ、あるいは、後から装着させるところに対応して連結させることができ、管全長分の主走行体を用意しなくても良く、そのため、装置をコスト安に作成することができる。また、従走行体には、装着機構が不要なので、長い装置を軽量にすることができる。
この場合、上記従走行体を、前後に他と連結可能な連結部を有した連結杆体と、該連結杆体に放射状に設けられた走行車輪とを備えて構成したことが有効である。構造を極めて簡単にすることができ、より一層安価に製造できる。
【0014】
また、上記の目的を達成するため、本発明の管内敷設ケーブル類用固定具の装着方法は、マンホールとマンホールとの間に埋設された管の管内面に沿って敷設されるケーブル類を固定するための管内敷設ケーブル類用固定具を予め定められた間隔の複数の装着位置で装着する管内敷設ケーブル類用固定具の装着方法において、
上記複数の装着位置の間隔に対応して互いに連結されて管内に走行して挿入され、かつ、上記管内敷設ケーブル類用固定具を搭載するとともに上記装着位置で管内面に装着する装着機構を各々有した複数の主走行体と、上記複数の主走行体に連結される複数の従走行体とを用い、
上記管を複数の区間に等分割し、上記分割した1つの区間の長さに対応させた長さになるように上記複数の主走行体を連結して主走行体連結グループを構成し、該主走行体連結グループに上記複数の従走行体を適宜の長さになるように連結して従走行体連結グループを構成し、上記各マンホール毎に当該マンホールに連続する1もしくは2以上の担当する区間を定め、各マンホールにおいて、上記主走行体連結グループ及びこれに連結した従走行体連結グループを該主走行体連結グループを先頭にして挿入し、先ず、当該マンホールが担当する区間の最も奥に位置する区間に上記主走行体連結グループを位置させて上記管内敷設ケーブル類用固定具を管内面に装着し、その後、上記主走行体連結グループ及びこれに連結した従走行体連結グループを引出し、次に、上記従走行体連結グループの連結長さを適宜変えて上記主走行体連結グループ及びこれに連結した従走行体連結グループを該主走行体連結グループを先頭にして挿入し、当該マンホールが担当する区間の最も奥に位置する区間に隣接する次の区間に上記主走行体連結グループを位置させて上記管内敷設ケーブル類用固定具を管内面に装着し、それから、上記主走行体連結グループ及びこれに連結した従走行体連結グループを引出し、このようにして、上記従走行体連結グループの連結長さを適宜変えて順次各区間において上記管内敷設ケーブル類用固定具を管内面に装着する構成としている。
【0015】
この装着方法によれば、管内の分割した区間を、分割区間の長さに対応した主走行体連結グループによって、従走行体連結グループの連結長さを適宜変えて複数回に分けて、固定具の装着を行なうことができる。そのため、管全長分の主走行体を用意しなくても良く、従走行体には、装着機構が不要なので、装置をコスト安に作成することができ、また、長い装置を軽量にすることができ、施工コストを大幅に削減することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面に基づいて、本発明の実施の形態に係る管内敷設ケーブル類用固定具の装着装置及び管内敷設ケーブル類用固定具の装着方法について詳細に説明する。本発明の実施の形態に係る管内敷設ケーブル類用固定具の装着方法は、本発明の実施の形態に係る管内敷設ケーブル類用固定具の装着装置によって実現されるので、装着装置の作用において説明する。尚、上記と同様のものには同一の符号を付して説明する。
【0017】
図1乃至図8に示すように、本発明の実施の形態に係る管内敷設ケーブル類用固定具の装着装置Sは、下水管K等の管内面Kaに沿って敷設されるケーブル類Cを固定するための管内敷設ケーブル類用固定具Fを予め定められた間隔の複数の装着位置で装着するものである。
【0018】
この装着装置Sが装着する管内敷設ケーブル類用固定具Fは、図2,図10乃至図13に示すように、下水管K等の管内面Kaに沿って敷設される例えば光ケーブル等のケーブル類Cを固定するためのものである。固定具Fは、管内下部の下水の流れを阻害しないよう上方向270度以下の範囲で管内に設置される。
管内敷設ケーブル類用固定具Fは、ケーブル類Cを保持する保持部2と、保持部2の両側に該両側から夫々管内面Kaの円周方向に沿うように延びて形成されるとともに管内面Kaから離間する縮閉位置X及び該管内面Kaに当接する拡開位置Yの2位置に回動可能に設けられる一対のアーム10と、アーム10を縮閉位置Xから拡開位置Yに向けて付勢する付勢手段14とを備えて構成されている。
【0019】
詳しくは、保持部2は、下水管Kの軸方向に直交する軸線を有する後述の覆い部17としての管体4を備え、この管体4の上面がケーブル類Cを支承する支承部5として構成されている。支承部5の両側には先端が管内面Kaに当接して支承部5上のケーブル類Cの左右の脱落を規制する側板6が設けられている。7は側板6間に設けられ管内面Kaに当接して支承部5上のケーブル類Cを仕切るための仕切板である。
また、支承部5上には、ケーブル類Cに弾接してケーブル類Cを管内面Kaに対して押えるゴムやスポンジなどの弾性部材8が設けられている。
【0020】
アーム10は、例えば、ステンレスで形成され、保持部2の両側の側板6に設けられた一対の取付部11から夫々管内面Kaの円周方向に沿うように延びて円弧状に形成されるとともに、管内面Kaから離間する縮閉位置X及び管内面Kaに当接する拡開位置Yの2位置に回動可能に軸ピン12を介して取付部11に設けられている。固定具Fはアーム10と管内面Kaの摩擦力で保持される。
【0021】
アーム10の先端側には、アーム10を縮閉位置Xに保持するための後述の引張部材としてラッチ32が係合する係合部13が設けられている。この係合部13は、軸線が下水管Kの軸方向と平行なピンで構成され、アーム10の内側に突設する一対の支持板13aに架設されている。係合部13に対向するアーム10の部分には、係合部13に係合するラッチ32が入り込む穴13bが形成されている。
【0022】
付勢手段14は、各アーム10の基端側の間に架設され各アーム10を互いに縮閉位置Xから拡開位置Yに付勢するスプリング15で構成されている。スプリング15は、図10に示すように、リング状で側面から見た形状が円錐台状に成形された多数の皿バネ16を、その向きを交互に反転させて列設した皿バネ16の集合体で構成されており、上記の保持部2を構成する管体4に収納されている。即ち、スプリング15は管体4である覆い部17に覆われている。
また、スプリング15の左右には管体4内を移動可能なリング状のスプリング押え18が設けられている。このスプリング押え18の外側とアーム10の端部には切欠き18aが形成され、この切欠き18aに駒19が係合しており、この駒19の切欠き18aに対する係合により、アーム10の回動運動をスプリング押え18に直線運動として円滑に伝達できるようにしている。
この場合、スプリング15はアーム10間に架設されているので、アーム10毎に別々に設けなくても1つでよく、それだけ、装置が簡略化される。また、スプリング15は、皿バネ16の集合なので、簡易なものであり、管体4に挿入するだけで組み立ても容易に行われる。
【0023】
本発明の実施の形態に係る管内敷設ケーブル類用固定具の装着装置Sは、図1,図3乃至図8に示すように、複数の装着位置の間隔に対応して互いに連結され管内に走行して挿入される複数の主走行体20と、各主走行体20に設けられ管内敷設ケーブル類用固定具Fを装着する装着機構30とを備えて構成されている。
【0024】
詳しくは、主走行体20は、図3乃至図6に示すように、前後に設けられ他と連結可能な一対の連結体21と、各連結体21の左右においてこれらに架設されたパイプ状の架設杆22と、各連結体21に設けられた複数の走行車輪23とを備えて構成されている。
主走行体20同士は、連結体21に連結される横ヒンジとこの横ヒンジに連係された縦ヒンジとを両端に有した接続杆24によって連結される。これにより、連結部では、90°ヒンジの向きがずれており、前が縦であれば後は横になっておりその軸回りに回転自在に取り付けられているので、下水管K内で安定し、特に、曲がった管の部分でも容易に通過できるとともに地上からの押し力を前方に伝えることができる。
【0025】
また、各連結体21において、走行車輪23は、放射状に等角度関係で設けられ、実施の形態では、90°間隔で4つ設けられている。この走行車輪23は、管内面Kaを転動可能な状態にして進退可能に設けられている。具体的には、走行車輪23の支持部材23aが回動可能に各連結体21に設けられている。
また、管内敷設ケーブル類用固定具Fを管内に装着後に走行車輪23を後退させる走行車輪駆動部25が設けられている。この走行車輪駆動部25は、支持部材23aを介して走行車輪23を常時進出位置に位置させる常時伸長型のエアシリンダ26と、支持部材23aを介して走行車輪23を常時後退位置側に付勢し、エアシリンダ26が駆動されて縮小したとき走行車輪23を後退させるコイルスプリング27とを備えて構成されている。
【0026】
装着機構30は、図2乃至図4に示すように、各主走行体20に設けられ管内敷設ケーブル類用固定具Fをアーム10を縮閉位置Xに拘束して搭載するとともに装着位置でアーム10の拘束を解除して管内敷設ケーブル類用固定具Fを縮閉位置Xから拡開位置Yに位置させて装着するものである。
詳しくは、装着機構30は、管内敷設ケーブル類用固定具Fの保持部2を支承する支承ロッド31aを有した支承体31と、支承体31に回動可能に設けられ管内敷設ケーブル類用固定具Fのアーム10の縮閉位置Xでアーム10に設けた係合部13に解除可能に係合する先端のフックを有したラッチ32と、装着位置でラッチ32の係合を解除するラッチ駆動部33とを備えて構成されている。ラッチ32は、コイルスプリング34により常時係合部13への係合方向に付勢されており、ラッチ駆動部33は、エアシリンダ35で構成され進出されたピストン35aによってラッチ32の後側を押圧して係合を解除できるように支承体31に取付けられている。
【0027】
装着機構30の支承体31は、図6に示すように、支承体31に支承した管内敷設ケーブル類用固定具Fの保持部2が管内面Kaに対して進退動可能になるように主走行体20の架設杆22に設けられている。図3及び図6に示すように、支承体31には上下方向の軸36が左右前後4本固定されている一方、架設杆22には、これらの軸36を夫々相対的に摺動可能に軸支する軸受体37が固定されており、この軸36の軸受体37に対する摺動により、支承体31は進退動可能になっている。また、この軸36には支承体31を後退位置に位置決めするコイルスプリング38が介装されている。
【0028】
また、装着位置で支承体31を進出させて管内敷設ケーブル類用固定具Fの保持部2を管内面Kaに押圧させる支承体駆動部40が設けられている。この支承体駆動部40は、図6に示すように、エアシリンダ41で構成され、シリンダ41aが支承体31に固定され、ピストン41bの先端にはピストン41bが突出して管内面Kaに当接するパッド42が設けられている。このピストン41bの突出により、パッド42が管内面Kaに当接して更にピストン41bが突出すると支承体31は、上記コイルスプリング38の付勢力に抗して上昇し、管内敷設ケーブル類用固定具Fの保持部2を管内面Kaに押圧させる。
【0029】
更に、実施の形態に係る管内敷設ケーブル類用固定具の装着装置Sは、複数の主走行体20に連結される複数の従走行体50を備えている。従走行体50は、図7及び図8に示すように、前後に他と連結可能な連結部を有した連結杆体51と、連結杆体51に放射状に設けられた走行車輪52とを備えて構成されている。走行車輪52は、放射状に等角度関係で設けられ、実施の形態では、90°間隔で4つ設けられている。
【0030】
また、図1に示すように、最前部の主走行体20には、最前部の管内敷設ケーブル類用固定具Fを見るカメラ60が搭載され、最後尾の主走行体20にも、最後尾の管内敷設ケーブル類用固定具Fを見るカメラ60が搭載されている。
【0031】
次に、実施の形態に係る管内敷設ケーブル類用固定具の装着装置Sの作用について、図9に示すように、マンホールMaとマンホールMbとの間に埋設された下水管Kの管内に予め引き通された光ケーブル及び追加ケーブル等の複数のケーブル類Cに対して管内敷設ケーブル類用固定具Fを装着する場合において説明する。
図1には、管内敷設ケーブル類用固定具の装着装置Sの装着システムの一例を示している。このシステムでは地上において、発電機61、コンプレッサ62、各種電磁弁の開閉指令を行なうバルブスタンド63、操作盤64、カメラ60からの画像等を表示するモニター65、その制御盤66、カメラリール67等が設けられている。
【0032】
このシステムを機能させる前には、予め、下水管Kに事前に調査カメラロボット(図示せず)を入れ、これにより管内がケーブル類Cを敷設するのに問題がないか確認すると同時に、発進マンホールMaから到達マンホールMbまでケーブル類Cを通しておく。この場合は、例えば、調査カメラロボットにケーブル類Cの片端を固定して発進マンホールMaよりスタートさせ到達マンホールMbでそのケーブル類Cの片端を受け取ることにより行なう。
【0033】
また、図9に示すように、予め、下水管を複数の区間に等分割する。例えば、マンホールMaとマンホールMbとの間の距離L(ワンスパン)が50mの場合を説明すると、例えば、4区間(D1,D2,D3,D4)に等分する。これにより、1つの区間が12.5mとなる。また、各マンホールMa,Mb毎に当該マンホールMa,Mbに連続する1もしくは2以上の担当する区間を定める。ここでは、マンホールMaは、当該マンホールMaに連続する2つの区間(D1,D2)を担当し、マンホールMbは、当該マンホールMbに連続する2つの区間(D3,D4)を担当することとする。
そして、予め、地上において、分割した1つの区間の長さに対応させた長さになるように、図1に示すように、複数の主走行体20を連結して主走行体連結グループGAを構成しておく。この場合、1つの区間の長さ(12.5m)に対応させた主走行体20を用意すれば良いので、全長(50m)分の主走行体20を用意しなくても良く、そのため、装置をコスト安に作成することができる。
【0034】
また、主走行体連結グループGAに複数の従走行体50を適宜の長さになるように連結して従走行体連結グループGBを構成しておく。従走行体連結グループGBの長さは、マンホールの長さ及び主走行体連結グループGAの挿入距離によってその都度変更して定める。この場合、従走行体50は、連結杆体51に走行車輪52を設けただけの簡単なものなので、製造が容易であり、さほどコストがかからない。
そしてまた、予め、図2に示すように、各主走行体20の装着機構30に管内敷設ケーブル類用固定具Fをアーム10を縮閉位置Xに拘束して搭載しておく。
この際、ラッチ32を固定具Fのアーム10に設けた係合部13に係合させておく。この場合、係合部13はピンなので、確実に係合が行われる。また、この場合、スプリング15による復元力が作用するが、ラッチ32により引っ張り保持しているので、アーム10を縮小状態に保持しておくことが容易になり、取扱いや操作性が向上させられる。
【0035】
この状態で、先ず、図1及び図9(▲1▼)に示すように、いずれか一方のマンホールMaにおいて、主走行体連結グループGA及びこれに連結した従走行体連結グループGBを主走行体連結グループGAを先頭にしてクレーンで吊り下げながらマンホールMaから挿入する。尚、図1中符号70は、マンホールに挿入され主走行体連結グループGA及び従走行体連結グループGBをガイドするガイド管である。
そして、当該マンホールMaが担当する区間(D1,D2)の最も奥に位置する区間(D2)に主走行体連結グループGAを位置させ、主走行体20を装着位置に位置決めする。この場合、保持部2にケーブル類Cの抜けを阻止するバンド等を掛け渡してケーブル類Cが保持部2に入り込んで行く状態にしておくと良い。また、挿入する際には、クレーンの高さに合わせ、例えば、6.25m毎に主走行体連結グループGA及び従走行体連結グループGBを分割したものを接続しながら挿入することができる。
【0036】
そして、管内敷設ケーブル類用固定具Fを管内面Kaの装着位置に装着する。この際には、先ず、支承体駆動部40を駆動して支承体31を進出させて管内敷設ケーブル類用固定具Fの保持部2を管内面Kaに押圧させる。この場合、図6に示すように、エアシリンダ41において、ピストン41bが突出すると、パッド42が管内面Kaに当接して更にピストン41bが突出すると支承体31はコイルスプリング38の付勢力に抗して上昇し、管内敷設ケーブル類用固定具Fの保持部2を管内面Kaに押圧させる。
【0037】
次に、図2に示すように、装着機構30のラッチ駆動部33のエアシリンダ35を駆動し、進出されたピストン35aによってラッチ32の後側を押圧して係合部13の係合を解除する。これにより、アーム10の拘束が解除され、スプリング15の付勢力によってアーム10が縮閉位置Xから拡開位置Yに位置させられ、管内敷設ケーブル類用固定具Fが管内面Kaに装着される。この場合、装着機構30の支承体31を進退動可能にして支承体駆動部40で管内敷設ケーブル類用固定具Fの保持部2を管内面Kaに押圧させるようにしているので、安定した状態で、アーム10の拘束を解除して管内面Kaに装着することができ、固定具Fの装着を確実に行なうことができる。また、管内敷設ケーブル類用固定具Fの装着を、各主走行体20で一時に行なうことができる。
【0038】
その後、管内敷設ケーブル類用固定具Fの装着を最前部のカメラ60と最後尾のカメラ60で確認できると、支承体駆動部40を後退させる。これにより、装置が管内敷設ケーブル類用固定具Fから離間する。更に、走行車輪駆動部25のエアシリンダを駆動して、コイルスプリング27の付勢力により走行車輪23を後退させる。
この状態で、主走行体連結グループGA及びこれに連結した従走行体連結グループGBをクレーンで引っ張りマンホールMaから引出す。この場合、装置が管内敷設ケーブル類用固定具Fから離間しており、しかも、走行車輪23も後退しているので、多少のがたつきがあっても、装着した管内敷設ケーブル類用固定具Fと主走行体20が干渉することがなく、確実に引出しが行なわれる。また、この際、装置の前方のカメラ60で管内敷設ケーブル類用固定具Fの張り状態を確認しながら回収する。回収する際には、クレーンの引き抜き高さに合わせ、例えば、6.25m毎に分割し回収することができる。
【0039】
次に、再び、各主走行体20の装着機構30に管内敷設ケーブル類用固定具Fをアーム10を縮閉位置Xに拘束して搭載し、従走行体連結グループGBの連結長さを適宜変えて主走行体連結グループGA及びこれに連結した従走行体連結グループGBを主走行体連結グループGAを先頭にして挿入し、図9(▲2▼)に示すように、当該マンホールMaが担当する区間(D1,D2)の最も奥に位置する区間(D2)に隣接する次の区間(D1)に主走行体連結グループGAを位置させる。そして、上記と同様に、管内敷設ケーブル類用固定具Fを管内面Kaに装着する。それから、上記と同様に、主走行体連結グループGA及びこれに連結した従走行体連結グループGBを引出す。
【0040】
一方側のマンホールMaからの作業が終わったならば、他方側のマンホールMbに移動し、図9(▲3▼,▲4▼)に示すように、上記と同様にして、従走行体連結グループGBの連結長さを適宜変えて区間(D3),区間(D4)の順に、管内敷設ケーブル類用固定具Fを管内面Kaに装着する。
これにより、下水管K内への装着装置Sの投入を容易且つ迅速に行なうことができるとともに、複数の主走行体20による装着機構30を同時に作業させることにより、固定箇所を一ヶ所ずつ順番に下水管K内を走行させながらケーブル類Cを固定していく方法に比較しスピーディーに作業を行なうことができる。
ケーブル類Cが固定具Fによって保持された状態では、ケーブル類Cは弾性部材8によって管内面Kaに押圧されるので、保持が確実になる。
また、スプリング15はアーム10間に架設されているので、下水管K内にほとんど出っ張ることがなく、そのため、下水を流れてくる汚物などが引っかかりにくく、流れを円滑に保持できる。また、スプリング15は覆い部17に覆われているので、汚物などによって損傷を受けることがなく、確実に保護されてケーブル類Cの保持を確保することができる。
【0041】
図14には、装着装置Sで使用される別の形態の固定具Fを示している。
この固定具Fは、上記と略同様であるが、上記と異なり、アーム10を離間方向に付勢するスプリング15として、板バネが用いられている。板バネは管体4である覆い部17に覆われている。作用、効果は上記と同様である。
【0042】
また、図15及び図16には装着装置Sで使用されるまた別の形態の固定具Fを示している。
この固定具Fは、下水管Kの管内面Kaの円周方向に沿い管内面Kaに弾接する円弧状の板バネを用い、この板バネの中央にケーブル類Cを保持する保持部2を凹設して形成されている。即ち、ケーブル類を保持する保持部2の両側に該両側から板バネ自体で構成される一対のアーム10が夫々管内面の円周方向に沿うように延びて形成され、このアーム10は管内面Kaから縮閉位置X及び拡開位置Yの2位置に回動可能に設けられる。そしてまた、保持部2及びアーム10を構成する板バネ自体が、アーム10を縮閉位置Xから拡開位置Yに向けて付勢する付勢手段14として構成されている。8はケーブル類Cに弾接してケーブル類Cを管内面Kaに対して押えるゴムやスポンジなどの弾性部材、8aは保持部2の軸方向両側に設けられこの弾性部材8を抑えるフランジである。
【0043】
更に、アーム10の先端側には、アーム10を拡開位置Yから縮閉位置Xに付勢手段14の付勢力に抗して移動させるための引張部材としてのラッチ32が係合する係合部13が設けられている。この係合部13は、アーム10を切り欠いて形成される切欠き凹部で構成されている。この固定具Fによれば、構造が簡単なので、コストダウンを図ることができる。他の作用,効果は上記と同様である。
【0044】
図17には、装着装置Sで使用される他の形態の固定具Fを示している。
管内敷設ケーブル類用固定具Fにおいて、2はケーブル類Cを保持する保持部である。保持部2は、例えば、プラスチックのブロック体で形成され、ケーブル類Cを支承する支承部5と、支承部5の両側に立設され先端が管内面Kaに当接して支承部5上のケーブル類Cの左右の脱落を規制する側板6とを備えて構成されている。
【0045】
10は一対のアームであって、例えば、ステンレスで形成され、保持部2の両側に設けられた一対の取付部11から夫々管内面Kaの円周方向に沿うように延びて円弧状に形成されるとともに、管内面Kaから離間した縮閉位置X及び管内面Kaに当接する拡開位置Yの2位置に回動可能に取付部11に設けられている。固定具Fはアーム10と管内面Kaの摩擦力で保持される。
14は付勢手段としての板バネであって、例えば、ステンレスで形成され、保持部2とアーム10との間に架設され、アーム10が縮閉位置Xから拡開位置Yに至ったときアーム10を管内面Ka側へ向けて付勢して押圧するものである。
この板バネ14は、内側から押されることによりアーム10を縮閉位置Xから拡開位置Yに至らしめるとともに外側に膨らんで撓んで付勢し、外側から押されることによりアーム10を拡開位置Yから縮閉位置Xに至らしめる。
アーム10の先端側には、ラッチ32が係合するピン状の係合部13が設けられている。作用,効果は上記と同様である。
【0046】
尚、上記の場合、マンホールMa,Mb両側から片側25mを12.5mずつ、片側2回、計4回の作業でマンホールMa,Mb間の固定具Fの装着を行なったが、装置全体をマンホールMa,Mbの間隔に合わせて主走行体20全てで構成し、1回で装着を行なうようにしても良い。しかしながら、トータル重量の問題から操作性の問題があり、上記のように分割してできるだけ装置を軽くして作業を行なうのが望ましい。
尚また、上記の例では、下水管を4つの区間(D1,D2,D3,D4)に等分割したが、必ずしもこれに限定されるものではなく、2つあるいは3つの区間に等分割し、あるいは、5つ以上に等分割しても良く、主走行体20の数やマンホールMa,Mb間の距離L等の条件に応じて適宜変更して良いことは勿論である。
また、固定具Fにおいて、係合部13は、ピンであっても凹部であってもよく適宜変更して差支えない。
【0047】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の管内敷設ケーブル類用固定具の装着装置及び装着方法によれば、管内のある区間に対応させて主走行体を連結し、主走行体のグループで、ある区間の複数の装着位置で各装着機構により管内敷設ケーブル類用固定具を装着することができるので、一台が複数の固定具を搭載して走行し、装着位置毎に固定具を一個一個順次装着して行く場合に比較して、複数の固定具を装着位置毎に繰り出す機構が不要になり、装着機構を簡易にすることができる。また、それだけ、装着機構を確実に装着できるように構成し易くなり、設計が容易になる。
また、ある区間を一時に装着できるので、装着位置毎に固定具を一個一個順次装着して行く場合に比較して、装着時間を短縮することができ、作業効率を向上させることができる。また、装着位置毎に固定具を一個一個順次装着して行く場合には、装置の制御が煩雑で、固定具の装着の正確さにも劣るが、装置をある区間に走行させて停止させるだけで一時に装着できるので、制御が容易で、それだけ、固定具の装着も確実に行なうことができる。
【0048】
また、各主走行体に設けられる装着機構を、管内敷設ケーブル類用固定具をアームを縮閉位置に拘束して搭載するとともに装着位置でアームの拘束を解除して管内敷設ケーブル類用固定具を縮閉位置から拡開位置に位置させて装着するように構成した場合には、一台が複数の固定具を搭載して走行し、装着位置毎に固定具を一個一個順次装着して行く場合に比較して、複数の固定具を装着位置毎に繰り出す機構が不要になり、装着機構を確実に装着できるように簡易に構成することができ、安価に製造することができる。
【0049】
更に、装着機構を、アームに設けた係合部に解除可能に係合するラッチとラッチの係合を解除するラッチ駆動部とを備えて構成した場合には、簡易な機構で固定具の装着を行なうことができる。
更に、装着機構の支承体を進退動可能にして支承体駆動部で管内敷設ケーブル類用固定具の保持部を管内面に押圧させるようにした場合には、安定した状態で、アームの拘束を解除して管内面に装着することができ、固定具の装着を確実に行なうことができる。
【0050】
更にまた、走行体の走行車輪を管内面を転動可能な状態にして進退可能に設け、固定具を管内に装着後に走行車輪駆動部で走行車輪を後退させるようにした場合には、装置を管内から引出す際、多少のがたつきがあっても、装着した管内敷設ケーブル類用固定具と主走行体が干渉することがなく、確実に引出しを行なうことができる。
【0051】
また、複数の主走行体に連結される複数の従走行体を備えた場合には、管内のある区間に対応させて主走行体を連結し、他を従走行体のグループで置き換えることができ、数を変えて長さ調整可能になるとともに、装着を必要としないところ、あるいは、後から装着させるところに対応して連結させることができ、管全長分の主走行体を用意しなくても良く、そのため、装置をコスト安に作成することができる。また、従走行体には、装着機構が不要なので、長い装置を軽量にすることができる。
この場合、従走行体を、前後に他と連結可能な連結部を有した連結杆体と連結杆体に放射状に設けられた走行車輪とを備えて構成した場合には、構造を極めて簡単にすることができ、安価に製造できる。
【0052】
また、本発明の管内敷設ケーブル類用固定具の装着方法によれば、管内の分割した区間を、分割区間の長さに対応した主走行体連結グループによって、従走行体連結グループの連結長さを適宜変えて複数回に分けて、固定具の装着を行なうことができる。そのため、管全長分の主走行体を用意しなくても良く、従走行体には、装着機構が不要なので、装置をコスト安に作成することができ、また、長い装置を軽量にすることができ、施工コストを大幅に削減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る管内敷設ケーブル類用固定具の装着装置をその使用状態で示す図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る管内敷設ケーブル類用固定具の装着装置の装着機構を示す要部図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る管内敷設ケーブル類用固定具の装着装置の主走行体を示す斜視図である。
【図4】本発明の実施の形態に係る管内敷設ケーブル類用固定具の装着装置の主走行体を示す図であり、(a)は平面図、(b)は側面図である。
【図5】本発明の実施の形態に係る管内敷設ケーブル類用固定具の装着装置において、主走行体の走行車輪の取付け状態を示す要部図である。
【図6】本発明の実施の形態に係る管内敷設ケーブル類用固定具の装着装置において、支承体駆動部を示す要部図である。
【図7】本発明の実施の形態に係る管内敷設ケーブル類用固定具の装着装置において、従走行体を示す側面図である。
【図8】本発明の実施の形態に係る管内敷設ケーブル類用固定具の装着装置において、従走行体を示す正面図である。
【図9】本発明の実施の形態に係る管内敷設ケーブル類用固定具の装着装置を用いた装着方法の一例を示す工程図である。
【図10】本発明の実施の形態に係る管内敷設ケーブル類用固定具の装着装置において使用される固定具の一例を示す一部切欠き正面断面図である。
【図11】本発明の実施の形態に係る管内敷設ケーブル類用固定具の装着装置において使用される固定具の一例を示す分解斜視図である。
【図12】本発明の実施の形態に係る管内敷設ケーブル類用固定具の装着装置において使用される固定具の一例を示す平面図である。
【図13】本発明の実施の形態に係る管内敷設ケーブル類用固定具の装着装置において使用される固定具の一例を示す側面図である。
【図14】本発明の実施の形態に係る管内敷設ケーブル類用固定具の装着装置において使用される固定具の別の例を示す一部切欠き正面断面図である。
【図15】本発明の実施の形態に係る管内敷設ケーブル類用固定具の装着装置において使用される固定具のまた別の例を示す斜視図である。
【図16】本発明の実施の形態に係る管内敷設ケーブル類用固定具の装着装置において使用される固定具のまた別の例を示す正面図である。
【図17】本発明の実施の形態に係る管内敷設ケーブル類用固定具の装着装置において使用される固定具の更にまた別の例を示す正面図である。
【図18】従来の管内敷設ケーブル類用固定具の一例をその装着状態で示す図である。
【図19】従来考え得る管内敷設ケーブル類用固定具の装着装置の構成例を示す図である。
【符号の説明】
S 管内敷設ケーブル類用固定具の装着装置
K 下水管
Ka 管内面
C ケーブル類
F 管内敷設ケーブル類用固定具
2 保持部
4 管体
5 支承部
6 側板
7 仕切板
8 弾性部材
10 アーム
11 取付部
12 軸ピン
13 係合部
13a 支持板
13b 穴
14 付勢手段
15 スプリング
16 皿バネ
17 覆い部
18 スプリング押え
18a 切欠き
19 駒
X 縮閉位置
Y 拡開位置
20 主走行体
21 連結体
22 架設杆
23 走行車輪
23a 支持部材
24 接続杆
25 走行車輪駆動部
26 エアシリンダ
27 コイルスプリング
30 装着機構
31 支承体
31a 支承ロッド
32 ラッチ
33 ラッチ駆動部
34 コイルスプリング
35 エアシリンダ
35a ピストン
36 軸
37 軸受体
38 コイルスプリング
40 支承体駆動部
41 エアシリンダ
41a シリンダ
41b ピストン
42 パッド
50 従走行体
51 連結杆体
52 走行車輪
60 カメラ
61 発電機
62 コンプレッサ
63 バルブスタンド
64 操作盤
65 モニター
66 制御盤
67 カメラリール
Ma,Mb マンホール
D1,D2,D3,D4 区間
GA 主走行体連結グループ
GB 従走行体連結グループ
70 ガイド管

Claims (8)

  1. 管内面に沿って敷設されるケーブル類を固定するための管内敷設ケーブル類用固定具を予め定められた間隔の複数の装着位置で装着する管内敷設ケーブル類用固定具の装着装置において、
    上記複数の装着位置の間隔に対応して互いに連結され管内に走行して挿入される複数の主走行体と、該各主走行体に設けられ上記管内敷設ケーブル類用固定具を搭載するとともに上記装着位置で管内面に装着する装着機構とを備えたことを特徴とする管内敷設ケーブル類用固定具の装着装置。
  2. 管内面に沿って敷設されるケーブル類を固定するための管内敷設ケーブル類用固定具を予め定められた間隔の複数の装着位置で装着する管内敷設ケーブル類用固定具の装着装置であって、
    上記管内敷設ケーブル類用固定具として、ケーブル類を保持する保持部と、該保持部の両側に該両側から夫々上記管内面の円周方向に沿うように延びて形成されるとともに上記管内面から離間する縮閉位置及び該管内面に当接する拡開位置の2位置に回動可能に設けられる一対のアームと、上記アームを上記縮閉位置から拡開位置に向けて付勢する付勢手段とを備えた当該管内敷設ケーブル類用固定具を装着する管内敷設ケーブル類用固定具の装着装置において、
    上記複数の装着位置の間隔に対応して互いに連結され走行車輪を有して管内に走行して挿入される複数の主走行体と、該各主走行体に設けられ上記管内敷設ケーブル類用固定具を上記アームを縮閉位置に拘束して搭載するとともに上記装着位置で上記アームの拘束を解除して該管内敷設ケーブル類用固定具を上記縮閉位置から拡開位置に位置させて装着する装着機構とを備えたことを特徴とする管内敷設ケーブル類用固定具の装着装置。
  3. 上記装着機構を、上記管内敷設ケーブル類用固定具の保持部を支承する支承体と、該支承体に設けられ上記管内敷設ケーブル類用固定具のアームの縮閉位置で上記アームに設けた係合部に解除可能に係合するラッチと、上記装着位置で上記ラッチの係合を解除するラッチ駆動部とを備えて構成したことを特徴とする請求項2記載の管内敷設ケーブル類用固定具の装着装置。
  4. 上記装着機構の支承体を、該支承体に支承した管内敷設ケーブル類用固定具の保持部が管内面に対して進退動可能になるように上記主走行体に設け、上記装着位置で上記支承体を進出させて上記管内敷設ケーブル類用固定具の保持部を管内面に押圧させる支承体駆動部を設けたことを特徴とする請求項2または3記載の管内敷設ケーブル類用固定具の装着装置。
  5. 上記走行体の走行車輪を上記管内面を転動可能な状態にして進退可能に設け、上記管内敷設ケーブル類用固定具を管内に装着後に上記走行車輪を後退させる走行車輪駆動部を設けたことを特徴とする請求項2,3または4記載の管内敷設ケーブル類用固定具の装着装置。
  6. 上記複数の主走行体に連結される複数の従走行体を備えたことを特徴とする請求項1,2,3,4または5記載の管内敷設ケーブル類用固定具の装着装置。
  7. 上記従走行体を、前後に他と連結可能な連結部を有した連結杆体と、該連結杆体に放射状に設けられた走行車輪とを備えて構成したことを特徴とする請求項6記載の管内敷設ケーブル類用固定具の装着装置。
  8. マンホールとマンホールとの間に埋設された管の管内面に沿って敷設されるケーブル類を固定するための管内敷設ケーブル類用固定具を予め定められた間隔の複数の装着位置で装着する管内敷設ケーブル類用固定具の装着方法において、
    上記複数の装着位置の間隔に対応して互いに連結されて管内に走行して挿入され、かつ、上記管内敷設ケーブル類用固定具を搭載するとともに上記装着位置で管内面に装着する装着機構を各々有した複数の主走行体と、上記複数の主走行体に連結される複数の従走行体とを用い、
    上記管を複数の区間に等分割し、上記分割した1つの区間の長さに対応させた長さになるように上記複数の主走行体を連結して主走行体連結グループを構成し、該主走行体連結グループに上記複数の従走行体を適宜の長さになるように連結して従走行体連結グループを構成し、上記各マンホール毎に当該マンホールに連続する1もしくは2以上の担当する区間を定め、各マンホールにおいて、上記主走行体連結グループ及びこれに連結した従走行体連結グループを該主走行体連結グループを先頭にして挿入し、先ず、当該マンホールが担当する区間の最も奥に位置する区間に上記主走行体連結グループを位置させて上記管内敷設ケーブル類用固定具を管内面に装着し、その後、上記主走行体連結グループ及びこれに連結した従走行体連結グループを引出し、次に、上記従走行体連結グループの連結長さを適宜変えて上記主走行体連結グループ及びこれに連結した従走行体連結グループを該主走行体連結グループを先頭にして挿入し、当該マンホールが担当する区間の最も奥に位置する区間に隣接する次の区間に上記主走行体連結グループを位置させて上記管内敷設ケーブル類用固定具を管内面に装着し、それから、上記主走行体連結グループ及びこれに連結した従走行体連結グループを引出し、このようにして、上記従走行体連結グループの連結長さを適宜変えて順次各区間において上記管内敷設ケーブル類用固定具を管内面に装着することを特徴とする管内敷設ケーブル類用固定具の装着方法。
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