JP2004048776A - マルチメディアタイトル管理装置 - Google Patents

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Abstract

 【課題】 従来のWWWで提供していた情報に加えてハイパービデオデータをリンク付けして格納し、ハイパービデオの再生手段を起動して再生できるようにし、また、格納されたハイパービデオデータを従来のモノメディアデータの再生手順と同様に、リンク箇所を選択するだけの簡単な手順で再生できるマルチメディアタイトル管理装置を提供すること。
 【解決手段】 マルチメディアタイトルを構成する素材の一覧情報と、素材のデータタイプに応じた再生手段、時間的再生位置および再生時間に関する再生制御情報とを含むシナリオデータを管理するWWWサービス部130を備え、ハイパービデオデータ再生手段124が、タイトルデータを読み込み、読み込んだタイトルファイルに基づいて各種初期設定を行った後、シナリオの再生が全て終了するか、もしくは再生終了の入力を受けるまで、ハイパービデオの再生処理を行う。
【選択図】 図2

Description

本発明は、ハイパーテキスト構造で管理されるWWW(World Wide Web)データとともに、複数メディアデータとそれらの再生情報(シナリオ)から構成されるミックスメディア情報を管理し、提供する情報提供装置であって、主に動画(ビデオ)や音声(オーディオ)など、再生時の連続性を必要とする「連続メディアデータ」を主体として構成されるハイパービデオ情報を対象とする情報提供装置に関し、特に、ネットワークを介してやり取りされる複数の異なるメディアデータが時間的に連動するマルチメディアタイトルを管理するマルチメディアタイトル管理装置に関するするものである。
近年、情報提供装置は、ネットワーク上に点在している情報を、ハイパーテキストのリンク構造で関連付けて参照するWWW(ワールドワイドウエブ)が利用されている(例えば、非特許文献1参照)。この手法では、WWWの利用者(クライアント)は、情報を提供するサーバ(Webサーバ)へHTTP(Hyper Text Transfer Protocol)で接続し,各種情報を取得し、表示することができる。また、Webサーバから提供されるハイパーテキスト情報は、HTML(Hyper Text Markup Language)によって記述され、1つのハイパーテキストデータをページという単位で表現管理し、別のページデータへのリンクのほか、画像、音声、動画などのモノメディア情報へのリンクを含むことができ、さらに、これらのリンクはネットワーク越しに張ることもできる。
以下、従来のこの種の情報提供装置について説明する。図73は従来の情報提供装置の構成を示している。図73において、1は入出力部、2は情報ブラウジング部、3はWWWサービス部であり、4は通信部である。入出力部1は、操作者の操作入力を受付ける操作入力手段11と、各種メディアデータを出力する表示手段12を有する。情報ブラウジング部2は、操作入力手段11からの操作入力に応じたWWWデータの表示制御を行うブラウジング制御手段21と、取得したWWWデータを記憶する取得結果記憶手段22と、取得したモノメディアデータの表示制御を行うモノメディアデータ再生手段23とを有する。WWWサービス部3は、ハイパーテキストデータとモノメディアデータより構成されるWWWデータを記憶するWWWデータ記憶手段31と、外部からの要求に応じてWWWデータを出力するWWWデータ管理手段32とを有する。通信部4は、WWWデータの通信を行うHTTP通信手段41により構成される。
図74は従来の情報提供装置で利用されるHTMLで記述されたWWWデータの例を示している。図74において、9行目にハイパーテキストファイル(ファイル名:pics.html)へのリンク、12行目に動画データファイル(movs.mpeg)へのリンクを設定している。
図75は情報ブラウジング部2における情報ブラウジング制御手段21に記憶されている再生制御テーブル24の構造の例である。このテーブル24のレコードは次のようなデータで構成されている。
ファイル拡張子:データを格納しているファイル名の拡張子、
データタイプ :データ形式、
プレーヤ :データの再生アプリケーションプログラム名(設定なしの場合はブラウジング制御手段が再生する)。
すなわち、図75では、拡張子「.html」ファイルは「HTML形式のハイパーテキストデータ」で、モノメディア再生手段は設定されておらず、以下同様に「.gif」ファイルは「GIF形式の静止画データ」で、「xv」プログラムが設定され、「.mpeg」ファイルは「MPEG形式の動画データ」で、「mpeg_play」プログラムが設定されていることを示している。
図76は従来の情報提供装置の基本動作手順を示すフロー図であり、以下その動作を説明する。
ステップ1:まず、WWWデータ記憶手段31に格納されたホームページデータp1が、そのページから他のWWWデータへのリンク情報と共に表示手段12に表示される。
ステップ2:次に、操作入力手段11よりユーザの選択入力を受け、
ステップ3:ここで、ユーザ入力が「終了」ならば終了し、
ステップ4:ユーザの選択したリンク先のWWW情報を表示する処理を繰り返す(ステップ2〜4より繰り返す)。
このような動作をする従来の情報提供装置において、各種WWWデータを取得したときの、ブラウジング制御手段21のデータ処理について、図77のフロー図に基づいて説明する。
ステップ11:ホームページの取得要求を通信部4を介してWWWサービス部3へ送信し、データを取得、表示する。
ステップ12:操作入力手段11より、リンクの選択もしくは、装置の動作の終了の選択を受ける。
ステップ13:先の入力が、装置の動作の終了であれば、終了する。
ステップ14:入力されたリンク情報のWWWデータを、WWWサービス部3より取得し、取得情報記憶手段に記憶する。
ステップ15:取得、記憶したWWWデータの種類が、
ステップ16:HTML形式のハイパーテキストデータであれば、表示手段12に表示しているページデータを更新し、
ステップ17:モノメディアデータデータであれば、モノメディアデータ再生手段23によりデータ再生して表示手段12に出力し、ステップ12へ戻る。
ここで、ステップ15におけるデータの種類の判断は、たとえば、図74に示した再生制御テーブル24のように、取得データファイルの拡張子により判断する。
図78は従来の情報提供装置におけるWWWデータ記憶手段31に記憶されているWWWデータの構造の例(A)と、WWWデータ管理手段32に記憶されているWWWデータ提供初期情報の例(B)を示している。図78において、33〜35はWWWデータとして提供されるページデータ、36〜39はモノメディアデータである。また、初期設定テーブル40は、WWWサービス部3で管理しているハイパーテキストの根本のページ「ホームページ」が「home.html」というファイルであることを示している。
次に、図78に示したWWWデータ構造例を使用した場合の従来の情報提供装置の動作表示例について図79を参照して説明する。まず、起動後、「ホームページ」が表示される(図79(a))。ホームページのテキスト内容と共に、リンク情報が下線として表示されている。この状態においては、「静止画集」あるいは「動画集」というテキストの箇所を選択することが可能である。
ここで、「静止画集」の箇所を選択すると「静止画ページ」が表示される(図79(b))。「静止画ページ」において、「サンプル1」の箇所を選択すると、静止画表示プログラムにより、静止画サンプル1データが表示される(図79 (c))。この時、ページ表示は「静止画ページ」のままで変化しない。静止画の表示を終了するには終了ボタンを選択する。
同様に、「ホームページ」」にて「動画集」を選択後(図79(d))、「サンプル1」を選択すると、動画表示プログラムにより、動画の表示を制御する各種ボタンと共に動画サンプル1データが再生表示される(図79(e))。この時、ページ表示は「動画ページ」のままで変化しない。動画の表示を終了するには終了ボタンを選択する。
また、各ページ間を移動するには、表示中のリンクを選択する方法の他に、移動履歴を参照してページを前後に移動するボタンを選択したりする方法や、あるいは直接ページ名を入力して表示させる方法などが一般的に用意されている。
このように、ハイパーテキストを中心として、あるハイパーテキストデータから別のハイパーテキストデータあるいは、動画や静止画などのモノメディアデータへのリンクで構成されたWWWデータを管理し、テキストの内容を表示すると同時に、リンクの埋め込まれた箇所をユーザの選択可能場所として明示的に表示し、ユーザの選択入力操作により、リンク先のデータをHTTPにより取得し、データタイプの判別機能により(例えば動画データファイルならば、動画データとして)判別し、データ再生しながら、情報提供を行うことができる。
また、従来の情報提供装置の各部には、次に示すような機器、ソフトウェアが利用されていることが多い。
 入出力部1:     操作入力手段11に「マウス」、表示手段12に「ビットマッ            プ型ディスプレイ」、
 情報ブラウジング部2:ブラウジング制御手段21にWWWデータ表示プログラム「N            CSA Mosaic(開発元:NCSA(National            (US) Center for SuperComputi            ng Application:米国イリノイ大学の商品名)            」あるいは、「Netscape(開発元:米国ネットスケー            プコミュニケーションズ社の商品名)」、モノメディアデータ            再生手段23にMPEG形式動画データ再生プログラムである            「mpeg_play」や、GIF形式静止画データ表示プロ            グラム「xv」、
 WWWサービス部3: WWWデータ管理手段32にデーモンプロセス「httpd(            開発元:NCSA(前述)もしくはCERN(Europea            nParticle Physics Laboratory            )の商品名)」、
通信部4:      HTTP通信手段41にプロトコル「HTTP」。
高田敏弘、他2名「プロトコル解析のためのテキスト/ビデオ統合システム」、情報処理学会研究報告、社団法人情報処理学会、平成7年6月22日、第95巻、第69号、p.1−6
このような情報提供装置においては、ハイパーテキストデータおよびモノメディアデータにより構成されるWWWデータを管理し、データと共にユーザの選択可能リンクを表示して、ユーザの選択入力操作に応じて、適宜HTTP通信によりデータ取得し、この時取得したデータについて再生を行っている。
従来の情報提供装置では、テキスト中にモノメディアデータをリンクして情報提供してきたが、近年の計算機のメディアデータ処理性能の向上と共に、動画や静止画、音声、テキストなどのモノメディアデータを複雑に組み合わせたマルチメディアデータを、容易な操作でかつ大量に作成することが可能になってきた。そのため、このようなデータ作成環境の充実からモノメディアデータのみならず、さらにマルチメディアデータをリンクして情報提供したいという要求が高まっている。
そこで、本発明では、動画情報はその表示が常に動いているなど、他のメディアデータに比べより大きなプレゼンテーション効果を持つことに着目し、動画をデータ構造の主体としたハイパービデオ形式のマルチメディアデータ構造を定義した。このハイパービデオデータは、次のようなデータにより構成される。
素材データ:  動画や静止画、音声、テキストなどのモノメディアデータ、
シナリオデータ:素材データの再生時間情報および表示位置情報。
また、ハイパービデオデータの構造の概念を図1に示す。図1では、ハイパービデオデータ101が、ある基準となる動画データ102と、静止画データ103と、テキストデータ104と、そしてもう一つの動画データ105とから構成され、1つの動画データ102のフレーム番号を基準にして他のデータ103、104、105を再生する時間情報が関連付けられていることを示している。
また、複数の素材メディアデータファイルとシナリオファイルにより構成されるハイパービデオデータは、一般に次のような手順で再生される。
ステップ1:まずシナリオファイルをFTP通信などで取得し、
ステップ2:次にシナリオに記述されている素材データファイルを調べ、
ステップ3:さらにそれらすべての素材ファイルを取得し、
ステップ4:最後にハイパービデオプレーヤ(再生プログラム)を起動する。 このため、データ再生のための手順は、表示されているリンク箇所を選択するだけという従来の情報提供装置に比べ、大幅に異なることになる。
このようなハイパービデオによる情報表示は、複合データによりさまざまな表現形態がとれたり、また、動画をベースとしているためその表示が常に動いているなど、従来の動画だけ、静止画だけといったモノメディアデータによる情報提供に比べてより大きなプレゼンテーション効果があるため、ハイパーテキストからハイパービデオデータをリンクして提供する新たな情報提供装置の実現が望まれている。
しかしながら、従来の情報提供装置でハイパービデオの提供を行う場合には、ハイパーテキストからのリンク付けが困難であったり、再生手順が違うなど、さまざまな不都合が生じていた。
さらに、従来の情報提供装置では、WWWサービス部からブラウジング部にデータ全体を最後まで取得した後に、WWWデータの再生が開始されるため、データ選択から再生開始までの時間が長くかかるという問題がある。ただし、これについては、Netscapeのように、静止画データの受信した部分から順次表示を開始するように改良されたWWWブラウザものもある。しかしながら、音声や特に動画などの大規模データを滑らかに再生する場合などは、データファイル全体を取得する待ち時間が長く必要であるという問題が依然として存在する。また、とくに、ハイパービデオの再生においては、先に述べた手間のかかる操作手順のため、さらに長い時間が必要であるという問題が同時に存在する。
一方で、NFS(Network File System(開発元:米国サン・マイクロシステムズ社の商品名))に代表される、ネットワーク上のファイルシステム資源を共有利用するファイル転送技術は、従来、動画などの連続転送が必要とされるデータには不向きとされてきたが、近年の計算機のネットワーク性能向上により、動画データを蓄積装置(ハードディスク)から高速に読みだし、それを途切れないように時間管理(レート制御)して、同時に複数の端末に送出することが可能になりつつある。
本発明は、上記従来技術の問題を解決するものであり、主たる目的は、従来のWWWで提供していた情報に加えてハイパービデオデータをリンク付けして格納し、ハイパービデオの再生手段を起動して再生できるようにし、また、格納されたハイパービデオデータを従来のモノメディアデータの再生手順と同様に、リンク箇所を選択するだけの簡単な手順で再生できるマルチメディアタイトル管理装置を提供することにある。
 また、本発明の付随する目的として、第1は、従来のWWWで提供していた情報に加えてハイパービデオデータをリンク付けして格納し、ハイパービデオの再生手段を起動して再生できるようにし、また、格納されたハイパービデオデータを従来のモノメディアデータの再生手順と同様に、リンク箇所を選択するだけの簡単な手順で再生できる情報提供装置を提供することにある。
第2に、ハイパービデオデータのファイル位置情報を記述したファイルをHTTPにより取得し、格納しているファイルデータ構造のままでNFSによりデータ取得しながらハイパービデオを再生することにより、データを選択してから再生が開始されるまでの時間を短縮することのできる情報提供装置を提供することことにある。
第3に、ハイパービデオのシナリオ情報をWWWデータよりリンク付けし、ハイパービデオデータの間接参照情報を省いてデータ格納の効率を向上させることのできる情報提供装置を提供することにある。
第4に、複数のファイルにより構成されるハイパービデオデータを一つのタイトルファイルにまとめて管理し、WWWデータから直接リンク付けすることにより、ファイル管理の手間を削減しかつ誤操作を防止して管理の効率を向上させることのできる情報提供装置を提供することにある。また、同時にNFSのような特殊な通信技術を利用せずHTTPのみでデータ取得を行うことのできる情報提供装置を提供することにある。
第5に、ネットワーク上に設置された1つのホストにWWWデータとハイパービデオデータとを蓄積し、複数の利用者端末からハイパービデオを再生することのできる情報提供装置を提供することにある。
第6に、利用者端末からホストに対するWWWデータの送信処理要求が増加しても、ハイパービデオの送信処理に影響を与えにくくすることのできる情報提供装置を提供することにある。
第7に、利用者端末からホストに対するWWWデータの送信処理要求と、シナリオまたは非連続メディア(テキストや静止画)データの送信処理要求とが増加しても、ハイパービデオを構成する連続メディア(動画や音声)データの送信処理に影響を与えにくくすることのできる情報提供装置を提供することにある。
第8に、利用者端末からホストに対する各種データの送信処理要求が、それぞれ他のデータ種類の送信処理に影響を与えにくくすることのできる情報提供装置を提供することにある。
第9に、利用者端末毎に異なるハイパービデオ選択メニューを提供することのできる情報提供装置を提供することにある。
第10に、各利用者端末にて、ホストで管理している全端末共通のハイパービデオデータに加えて、利用端末ごとに独自のハイパービデオを再生することのできる情報提供装置を提供することにある。
第11に、ホスト〜利用者端末間の通信路状態が不通、もしくは通信速度が低速であるなど、ハイパービデオの実時間転送が困難なネットワーク環境下の端末でハイパービデオを再生することのできる情報提供装置を提供することにある。
第12に、ハイパービデオの本編、もしくはその抄録の再生を選択可能とし、利用者端末からホストへのハイパービデオの送出要求発生数を削減することのできる情報提供装置を提供することにある。
第13に、ハイパービデオ形式の伝言を掲示することのできる情報提供装置を提供することにある。
第14に、ハイパービデオ形式のメールを交換することのできる情報提供装置を提供することにある。
第15に、掲示されたハイパービデオ形式の伝言をホスト間で交換、配付を可能とし、あらかじめ設定された複数のホストで同一の伝言データを保持することのできる情報提供装置を提供することにある。
第16に、掲示板に伝言が登録されたホスト自身が、伝言を他のホストへ直接FTP送信し、各端末から登録される伝言数の割合に応じてホストに接続する端末数を加減するなどして、端末からの伝言の登録受付処理および他のホストへの配付処理の負荷を分散することのできる情報提供装置を提供することにある。
第17に、伝言データを受信ホストがFTP取得可能にし、1つのホストで端末からの伝言登録が一時的に集中しても、そのホストから他のホストに対する伝言データ本体の配付処理に影響を与えにくくすることのできる情報提供装置を提供することにある。
第18に、他のホストに掲示された伝言による自ホスト内部の掲示板の更新処理を、受信ホストの都合の良い時間帯に実行することができ、また、受信ホストに直接接続された端末へのサービスに影響を与えにくくすることのできる情報提供装置を提供することにある。
第19に、互いに伝言を配付しようとする2つのホスト間の通信路が常時確保されていない、あるいは直接接続不可能ではあるがUUCP接続程度の通信が可能である場合でも伝言データの配付を可能とすることのできる情報提供装置を提供することにある。
第20に、配付先のホストの一部に、FTPを通過させないゲートウェイの内部にあるホストが含まれていた場合に、そのホストに対してSMTPプロトコルで伝言データを再配送をすることのできる情報提供装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は、ネットワークを介してやり取りされる複数の種類の異なるメディアデータが時間的に連動して構成されるマルチメディアタイトルを管理するマルチメディアタイトル管理装置であって、前記マルチメディアタイトルを構成する素材の一覧情報と、前記素材のデータタイプに応じた再生、時間的再生位置および再生時間に関する再生制御情報と、を含むシナリオデータを管理するWWWサービス部を備えたことを特徴とするマルチメディアタイトル管理装置である。
 また、本発明は、前記マルチメディアタイトルは、動画の再生を主体にしており、前記動画の再生の時間的位置に、静止画またはテキストが再生されることを特徴とするものである。
 さらに、本発明は、素材データを管理するメディアデータサービス部を備え、前記WWWサービス部は、シナリオデータを受信側へ送信し、前記メディアデータサービス部は、前記シナリオデータの送信が完了してから、前記シナリオデータの再生制御情報別の素材データを前記受信側へ送信することを特徴とするものである。
 本発明のマルチメディアタイトル管理装置は、上記のような構成を有し、ハイパービデオデータ再生手段が、タイトルデータを読み込み、読み込んだタイトルファイルに基づいて各種初期設定を行った後、シナリオの再生が全て終了するか、もしくは再生終了の入力を受けるまで、ハイパービデオの再生処理を行うことにより、ハイパービデオの管理および情報提供が可能であり、また、その再生手順も従来のモノメディアと同様のリンク箇所を選択するのみという手順で再生することができる。
 また本発明の付随する目的を達成するために、第1に、操作者の操作入力の受け付けと、ミックスメディアデータの表示出力を行う入出力部と、ハイパーテキスト構造により構成されるWWWデータを蓄積管理し、外部からの送信要求に応じてデータ出力するWWWサービス部と、各種メディア情報を蓄積管理し、外部からの送信要求に応じてデータ出力するメディアサービス部と、入出力部からの操作入力に応じてWWWデータ取得要求を出力処理し、その結果取得したWWWデータを内部に格納処理し、取得したデータの種別に応じてデータ再生処理し、入出力部へ表示出力処理する情報ブラウジング部と、情報ブラウジング部とWWWサービス部間でWWWデータの要求および取得の通信を行うHTTP通信処理および情報ブラウジング部とメディアサービス部間で各種メディアデータの要求および取得を行うNFS通信処理とを行う通信部とを備えたものであり、WWWビューアからハイパービデオ再生プログラムを起動できるように設定し、ハイパービデオ形式のデータを従来のモノメディアデータの再生手順と同様に操作者が画面上のリンクを選択するという手順で再生することができる。したがって、従来のWWWで提供していた情報に加えてハイパービデオデータをリンク付けして格納し、ハイパービデオの再生手段を起動して再生できるようにし、また、格納されたハイパービデオデータを従来のモノメディアデータの再生手順と同様に、リンク箇所を選択するだけの簡単な手順で再生できる情報提供装置を提供することができる。
第2に、メディアサービス部が、素材メディアデータおよびシナリオデータからなるメディアデータを蓄積管理するとともに、外部からの送信要求に応じてデータを出力し、WWWサービス部が、メディアサービス部に蓄積されているシナリオデータの格納位置情報を格納したシナリオ参照データとシナリオ参照データへのリンクを含んだハイパーテキストデータとから構成されるWWWデータを蓄積管理するとともに、外部からの送信要求に応じてデータを出力し、情報ブラウジング部が、取得したWWWデータがシナリオ参照データの場合は、メディアサービス部よりシナリオデータを取得参照して、使用している素材メディアデータを取得しながら再生処理するようにしたものであり、ハイパービデオデータのシナリオデータの格納位置情報(シナリオ参照データ)をハイパービデオデータのリンク先としてハイパーテキスト(HTML文書)中からリンク付け設定し、シナリオ参照データをHTTP通信により取得後、シナリオ参照データをもとにしてシナリオデータのNFSによる取得を行い、ハイパービデオの再生時に必要な素材データをNFSによりアクセスして読み込むことにより、再生前にすべての素材データを取得するための処理時間が不要で、結果的にハイパービデオへの選択から再生開始までの時間を短縮することができる。したがって、ハイパービデオデータのファイル位置情報を記述したファイルをHTTPにより取得し、格納しているファイルデータ構造のままでNFSによりデータ取得しながらハイパービデオを再生することにより、データを選択してから再生が開始されるまでの時間を短縮することのできる情報提供装置を提供することができる。
第3に、メディアサービス部が、素材メディアデータからなるメディアデータを蓄積管理するとともに、外部からの送信要求に応じてデータを出力し、WWWサービス部が、メディアサービス部に蓄積されている素材メディアデータを利用したシナリオデータとシナリオデータへのリンクを含んだハイパーテキストデータとから構成されるWWWデータを蓄積管理するとともに、外部からの送信要求に応じてデータを出力し、情報ブラウジング部が、取得したWWWデータがシナリオデータの場合は、シナリオデータを参照して、使用している素材メディアデータを前記メディアサービス部より取得しながら再生処理するようにしたものであり、ハイパービデオデータのシナリオデータをハイパービデオデータのリンク先としてハイパーテキスト(HTML文書)中から直接リンク付け設定し、シナリオデータをHTTP通信、素材データをNFSによりアクセスして読み込むことにより、シナリオ参照ファイルが不要となり、ハイパービデオデータの以外データを省いてデータ格納の効率を向上させることができる。したがって、ハイパービデオのシナリオ情報をWWWデータよりリンク付けし、ハイパービデオデータの間接参照情報を省いてデータ格納の効率を向上させることのできる情報提供装置を提供することができる。
第4に、メディアサービス部がデータを扱わず、WWWサービス部が、素材メディアデータを含む素材データ部および素材メディアデータを利用したシナリオ部とから構成されるハイパービデオタイトルデータと、ハイパービデオタイトルデータへのリンクを含んだハイパーテキストデータとから構成されるWWWデータを蓄積管理するとともに、外部からの送信要求に応じてデータを出力し、情報ブラウジング部が、取得したWWWデータがハイパービデオタイトルデータの場合は、シナリオ部を参照し、素材データ部の素材データを使用して、再生処理するようにしたものであり、ハイパービデオデータの再生に必要なシナリオデータおよび各素材データを1つのタイトルデータとして構成し、そのタイトルデータをハイパービデオデータのリンク先としてハイパーテキスト (HTML文書)中からリンク付け設定し、タイトルデータをHTTP通信により取得することにより、これまで複数ファイルで構成していたハイパービデオデータファイルの管理の手間を削減し、かつ誤操作を防止して管理効率を向上させることができる。また、同時にNFSのような特殊な通信技術を利用せずHTTP通信のみでデータ取得を行うことができる。したがって、複数のファイルにより構成されるハイパービデオデータを一つのタイトルファイルにまとめて管理し、WWWデータから直接リンク付けすることにより、ファイル管理の手間を削減しかつ誤操作を防止して管理の効率を向上させることのできる情報提供装置を提供することを目的とする。また、同時にNFSのような特殊な通信技術を利用せずHTTPのみでデータ取得を行うことのできる情報提供装置を提供することができる。
第5に、各クライアント内に入出力部と情報ブラウジング部とを備え、サーバ内にWWWサービス部とメディアサービス部とを備え、各クライアントとサーバ間を通信部で接続したものであり、WWWデータおよびハイパービデオデータを1つのホストで管理し、各端末からアクセスできるように設定することにより、複数の利用者端末から共通のハイパービデオを再生することができる。したがって、ネットワーク上に設置された1つのホストにWWWデータとハイパービデオデータとを蓄積し、複数の利用者端末からハイパービデオを再生することのできる情報提供装置を提供することができる。
第6に、各クライアント内に入出力部と情報ブラウジング部とを備え、第1のサーバ内にWWWサービス部を備え、第2のサーバ内にメディアサービス部を備え、各クライアントおよびサーバ間を通信部で接続したものであり、WWWサービス部とメディアサービス部をそれぞれ別のホスト内に分離して設け、各端末からのWWWデータの取得要求とハイパービデオデータの取得要求が別のマシン上で動作するように設定することにより、各端末からWWWデータの取得要求が増加し、データ送信処理の負荷が増加しても、ハイパービデオデータの転送処理には、影響を与えにくくすることができる。したがって、利用者端末からホストに対するWWWデータの送信処理要求が増加しても、ハイパービデオの送信処理に影響を与えにくくすることのできる情報提供装置を提供することができる。
第7に、各クライアント内に入出力部と情報ブラウジング部とを備え、第1のサーバ内に連続メディア素材データを管理する第1のメディアサービス部を設け、第2のサーバ内にWWWサービス部とシナリオおよび非連続メディア素材データを管理する第2のメディアサービス部とを備え、各クライアントおよび各サーバ間を通信部で接続したものであり、メディアサービス部で管理するハイパービデオデータのうち、連続メディア(動画や音声)データを管理する別のメディアサービス部を設け、各端末からのWWWデータおよび非連続メディア(テキストや音声)データの取得要求と、連続メディアデータの取得要求が別のマシン上で動作するように設定することにより、各端末からWWWデータおよび非連続メディアデータの取得要求が増加してデータ送信処理の負荷が増加しても、連続メディアデータの転送処理には、影響を与えにくくすることができる。したがって、利用者端末からホストに対するWWWデータの送信処理要求と、シナリオまたは非連続メディア(テキストや静止画)データの送信処理要求とが増加しても、ハイパービデオを構成する連続メディア(動画や音声)データの送信処理に影響を与えにくくすることのできる情報提供装置を提供することができる。
第8に、各クライアント内に入出力部と情報ブラウジング部とを備え、第1のサーバ内にWWWサービス部を備え、残りの各サーバ内にシナリオデータおよび素材メディアデータの種類ごとにデータを管理するメディアサービス部をそれぞれ備え、各クライアントおよび各サーバ間を通信部で接続したものであり、ハイパービデオデータの各種メディアデータを管理するメディアサービス部を複数設け、各端末からのWWWデータおよび各種メディアデータの取得要求がそれぞれ別のマシン上で動作するように設定することにより、各端末からの各種データの取得要求が増加しても、それぞれ他のデータ種類の転送処理には、影響を与えにくくすることができる。したがって、利用者端末からホストに対する各種データの送信処理要求が、それぞれ他のデータ種類の送信処理に影響を与えにくくすることのできる情報提供装置を提供することができる。
第9に、各クライアント内に入出力部と情報ブラウジング部とWWWサービス部とを備え、サーバ内にメディアサービス部を備え、各クライアントおよびサーバ間を通信部で接続したものであり、利用者端末毎にWWWサービス部を設け、異なるハイパーテキスト構成および内容のWWWデータを持つことができるように設定することにより、端末毎に異なるハイパービデオ選択メニューを提供することができる。したがって、利用者端末毎に異なるハイパービデオ選択メニューを提供することのできる情報提供装置を提供することができる。
第10に、サーバ内にWWWサービス部と各クライアントから共通で利用するハイパービデオ情報を管理するメディアサービス部とを備え、各クライアント内に入出力部と情報ブラウジング部とそれぞれのクライアトのみで利用するハイパービデオ情報とを管理するメディアサービス部とを備え、各クライアントおよびサーバ間を通信部で接続したものであり、各利用者端末のみで表示再生するハイパービデオデータを各端末内に格納できるように設定し、さらに、各端末内にあるハイパービデオデータおよびホスト内に格納している各端末共通のハイパービデオデータに対するリンクをホスト内のWWWデータに記述できるように設定することにより、各端末では、ホスト内の全端末共通のハイパービデオデータに加え、その端末独自のハイパービデオデータを再生することができる。したがって、各利用者端末にて、ホストで管理している全端末共通のハイパービデオデータに加えて、利用端末ごとに独自のハイパービデオを再生することのできる情報提供装置を提供することができる。
第11に、サーバ内にマスタデータを格納したWWWサービス部とメディアサービス部とを備え、各クライアント内に入出力部と情報ブラウジング部とWWWサービス部とメディアサービス部とを備え、各クライアントおよびサーバ間を内部ネットワークインタフェースを利用する通信部で接続したものであり、各利用者端末内にWWWサービス部とメディアサービス部を設け、通信部を利用者端末内の内部ネットワークインタフェースを利用するよう設定し、WWWデータおよびハイパービデオデータの再生時に必要なデータはすでに各端末に格納されているようにすることにより、ホスト・利用者端末間の通信路状態が不通、もしくは通信速度が低速であるなどで、ハイパービデオの実時間転送が困難なネットワーク環境下であっても端末でハイパービデオを再生することができる。したがって、ホスト〜利用者端末間の通信路状態が不通、もしくは通信速度が低速であるなど、ハイパービデオの実時間転送が困難なネットワーク環境下の端末でハイパービデオを再生することのできる情報提供装置を提供することができる。
第12に、サーバ内に各クライアントから共通で利用するハイパービデオ情報を管理するメディアサービス部を備え、各クライアント内に入出力部と情報ブラウジング部とWWWサービス部とそれぞれのクライアントのみで利用するハイパービデオ情報を管理するメディアサービス部とを備え、各クライアントおよびサーバ間を通信部で接続したものであり、ホスト内にメディアサービス部を設け、各クライアントから共通で利用するハイパービデオ情報を格納し、各クライアント内に、WWWサービス部およびメディアデータ部を設け、ホストに格納しているハイパービデオ本編に対して抄録となるハイパービデオをメディアサービス部に格納し、本編および抄録へのリンク情報をもつWWWデータをWWWサービス部へ格納できるようにすることにより、ハイパービデオの本編、もしくはその抄録の再生を選択でき、また、利用者端末からホストへのハイパービデオの送出要求発生数を削減することができる。したがって、ハイパービデオの本編、もしくはその抄録の再生を選択可能とし、利用者端末からホストへのハイパービデオの送出要求発生数を削減することのできる情報提供装置を提供することができる。
第13に、ハイパービデオ伝言の掲示板登録依頼を外部より受け付けるハイパービデオ掲示処理受付手段と、受け付けた掲示板処理依頼に応じてメディアサービス部にハイパービデオデータを追加格納するハイパービデオ掲示処理手段と、ハイパービデオを格納した位置情報を参照してWWWサービス部のWWWデータを更新する伝言一覧更新手段とからなるハイパービデオ伝言掲示処理部を備えたものであり、ハイパービデオ伝言掲示処理部を設け、ハイパービデオ伝言の掲示板登録依頼を外部より受け付け、メディアサービス部にハイパービデオデータを追加格納し、さらにハイパービデオを格納した位置情報に応じて、WWWサービス部で管理しているWWWデータ(伝言一覧ページデータ)を更新することにより、ハイパービデオ形式の伝言を掲示することができる。したがって、ハイパービデオ形式の伝言を掲示することのできる情報提供装置を提供することができる。
第14に、自分のホスト名情報およびメールの宛先に対応する送信先ホストの情報とを記憶した受配信設定記憶手段と、メールホストもしくはメール作成端末から受信したメールを一時記憶するメール一時記憶手段と、メールを受信し、受信したメールがハイパービデオメールの場合は、ハイパービデオ部分を自ホスト内のメディアサービス部へ格納し、この時の格納したハイパービデオの位置情報と自ホスト名情報とメールの宛先部とから構成されるハイパービデオ参照メールを作成して、受配信設定記憶手段に記憶されている受配信設定を参照して送信先ホストへ送信し、また受信したメールがハイパービデオ参照メールの場合には、WWWサービス部へ登録するメール受配信処理手段とからなるハイパービデオメール処理部を備えたものであり、メール処理部を設け、内部に自分のホスト名情報と、メールの宛先に対応する送信先ホストの情報とから構成される受配信設定情報をあらかじめ記憶しておき、メールホストもしくはメール作成端末からメールを受信して、受信メールが「ハイパービデオメール」の場合は、ハイパービデオ部分を自ホスト内のメディアサービス部へ格納し、この時の格納したハイパービデオの位置情報と、自ホスト名情報と、受信メールの宛先部とから構成される「ハイパービデオ参照メール」を作成して、受配信設定を参照して送信先ホストへ送信処理を行い、また、受信メールが「ハイパービデオ参照メール」の場合には、WWWサービス部で管理しているWWWデータ(受信メールデータおよび受信メール一覧データ)を更新処理することにより、ハイパービデオ形式のメールを交換することができる。したがって、ハイパービデオ形式のメールを交換することのできる情報提供装置を提供することができる。
第15に、ハイパービデオ伝言掲示処理部の掲示処理の結果を検知する掲示結果検知手段と、掲示されたハイパービデオ伝言を広域に配付する条件情報を記憶する配付条件記憶手段と、掲示結果検知手段からの通知を受けた場合に、配付条件記憶手段に記憶している配付条件を参照して配付先ホスト名を決定し、ハイパービデオ伝言の配付送信を行う配付送信手段と、外部からハイパービデオ伝言の配付を受けた場合に、ハイパービデオ伝言を再構成し、ハイパービデオ伝言掲示処理部へ掲示処理を通知する配付受信手段とからなる広域配付処理部を備え、掲示処理結果および広域配付条件に応じて外部と通信しハイパービデオ伝言の配付を行うようにしたものであり、広域配付処理部を設け、ハイパービデオ伝言掲示処理部の掲示処理の結果を検知し、記憶しているハイパービデオ伝言の広域配付条件情報に基づいて配付先ホスト名を決定してハイパービデオ伝言の配付を行うことにより、掲示されたハイパービデオ形式の伝言をホスト間で交換、配付が可能となり、また、あらかじめ設定された複数のホストで同一の伝言データを保持することができる。したがって、掲示されたハイパービデオ形式の伝言をホスト間で交換、配付を可能とし、あらかじめ設定された複数のホストで同一の伝言データを保持することのできる情報提供装置を提供することができる。
第16に、配付送信手段が、ハイパービデオ伝言のヘッダファイルと、ハイパービデオを構成するボディーファイル群とを、配付条件により決定された配付先ホストへFTP送出処理し、また、配付受信手段が、受信した伝言ヘッダファイルとボディファイル群とからハイパービデオ伝言を生成し、ハイパービデオ伝言処理部へ通知するようにしたものであり、伝言が登録されたホストの配付送信手段から、ハイパービデオ伝言のヘッダファイルと、ハイパービデオを構成するボディーファイル群とを、配付先ホストへFTP送出処理し、また、受信ホストの配付受信手段が、受信した伝言ヘッダファイルとボディファイル群とからハイパービデオ伝言を生成し、ハイパービデオ伝言処理部へ通知することにより、各端末から登録される伝言数の割合に応じてホストに接続する端末数を加減するなどして、端末からの伝言の登録受付処理および他のホストへの配付処理の負荷を分散することができる。したがって、掲示板に伝言が登録されたホスト自身が、伝言を他のホストへ直接FTP送信し、各端末から登録される伝言数の割合に応じてホストに接続する端末数を加減するなどして、端末からの伝言の登録受付処理および他のホストへの配付処理の負荷を分散することのできる情報提供装置を提供することができる。
第17に、配付送信手段が、ハイパービデオ伝言のヘッダファイルと、ハイパービデオを構成するボディーファイルの格納位置情報とから構成される伝言更新情報を生成し、配付条件により決定された配付先ホストへ送出処理し、また、配付受信手段が、受信した伝言更新情報に応じて、配付元からボディファイルをFTPにより取得し、伝言ヘッダファイルと取得したボディファイル群とからハイパービデオ伝言を生成し、ハイパービデオ伝言処理部へ通知するようにしたものであり、伝言が登録されたホストの配付送信手段が、ハイパービデオ伝言のヘッダファイルと、ハイパービデオを構成するボディーファイルの格納位置情報とから構成される伝言更新情報を生成し、配付条件により決定された配付先ホストへ送出処理し、また、受信ホストの配付受信手段が、受信した伝言更新情報に応じて、配付元からボディファイルをFTPにより取得し、伝言ヘッダファイルと取得した前記ボディファイル群とからハイパービデオ伝言を生成し、ハイパービデオ伝言処理部へ通知することにより、1つのホストで端末からの伝言登録が一時的に集中しても、そのホストから他のホストに対する伝言データ本体の配付処理に影響を与えにくくすることができる。したがって、伝言データを受信ホストがFTP取得可能にし、1つのホストで端末からの伝言登録が一時的に集中しても、そのホストから他のホストに対する伝言データ本体の配付処理に影響を与えにくくすることのできる情報提供装置を提供することができる。
第18に、実行予定プログラムと実行予定日時とから構成されるスケジュール情報を設定記憶するスケジュール記憶手段と、スケジュール情報にしたがって定期的にプログラムを実行するスケジュール実行手段とを設け、配付受信手段が行う処理のうち配付元からボディファイルを取得する処理の開始時間を設定可能にするようにしたものであり、スケジュール記憶手段と、スケジュール実行手段とを設け、掲示板の更新情報の受信プログラムと、配付元ホストから伝言データの取得処理プログラムの実行時間をそれぞれ別に設定できるようにすることにより、掲示板更新情報の受信処理は常に受付け、配付元からボディファイルを取得する処理の実行は、回線利用料金の低い夜間料金時間帯や、端末へのサービスの少ない時間帯に設定するなど、他のホストに掲示された伝言による自ホスト内部の掲示板の更新処理を、受信ホストの都合の良い時間帯に行うことができ、また、受信ホストに直接接続された端末へのサービスに影響を与えにくくすることができる。したがって、他のホストに掲示された伝言による自ホスト内部の掲示板の更新処理を、受信ホストの都合の良い時間帯に実行することができ、また、受信ホストに直接接続された端末へのサービスに影響を与えにくくすることのできる情報提供装置を提供することができる。
第19に、配付送信手段が、ハイパービデオ伝言のヘッダファイルと、ハイパービデオを構成するボディーファイル群とをMIMEエンコードして、配付条件により決定された配付先ホストへSMTP送出処理し、また、配付受信手段が、受信したMIMEメールデータをデコードし、伝言ヘッダファイルとボディファイル群とからハイパービデオ伝言を生成し、ハイパービデオ伝言処理部へ通知するようにしたものであり、伝言が登録された配付送信手段が、ハイパービデオ伝言のヘッダファイルと、ハイパービデオを構成するボディーファイル群とをMIMEエンコードして、配付条件により決定された配付先ホストへSMTP送出処理し、また、受信ホストの配付受信手段が、受信したMIMEメールデータをデコードし、伝言ヘッダファイルとボディファイル群とからハイパービデオ伝言を生成し、ハイパービデオ伝言処理部へ通知することにより、互いに伝言を配付しようとする2つのホスト間の通信路が常時確保されていない、あるいは直接接続不可能ではあるがUUCP接続程度の通信が可能である場合でも伝言データの配付を可能とすることができる。したがって、互いに伝言を配付しようとする2つのホスト間の通信路が常時確保されていない、あるいは直接接続不可能ではあるがUUCP接続程度の通信が可能である場合でも伝言データの配付を可能とすることのできる情報提供装置を提供することができる。
第20に、掲示結果検知手段からの通知を受けた場合に、配付条件記憶手段に記憶している配付条件を参照して配付先ホスト名を決定し、ハイパービデオ伝言のヘッダファイルと、ハイパービデオを構成するボディーファイルの格納位置情報とから構成される伝言更新情報を生成し、配付条件により決定された配付先ホストへ送出処理する第1の配付送信手段と、MIMEメールでのハイパービデオ再送要求を受けた場合に、ハイパービデオ伝言のヘッダファイルと、ハイパービデオを構成するボディーファイル群とをMIMEエンコードして、要求元のホストへSMTP送出処理する第2の配付送信手段と、受けた伝言更新情報に応じて配付元からボディファイルをFTPにより取得し、取得できた場合には、伝言ヘッダファイルと取得したボディファイル群とからハイパービデオ伝言を生成し、ハイパービデオ伝言処理部へ通知し、FTPで取得できなかった場合には、配付元へハイパービデオ伝言のMIMEメールでの再送要求を送信する第1の配付受信手段と、受けたMIMEメールデータをデコードし、伝言ヘッダファイルと前記ボディファイル群とからハイパービデオ伝言を生成し、ハイパービデオ伝言処理部へ通知する第2の配付受信手段と、外部よりデータを受信し、受信したデータが伝言更新情報の場合には、第1の配付受信手段へ通知し、MIMEメールによる伝言情報の場合には、第2の配付受信手段へ通知し、再送要求の場合は、第2の配付送信手段へ通知する配付データ受信手段とを備え、まず伝言更新情報によるハイパービデオ伝言の配付を試み、受信側ホストでFTP受信に失敗した場合には、配付プロトコルの変更を送信側に要求し、再度MIMEメールによるハイパービデオ伝言の配付を行うようにしたものであり、自ホスト内の掲示板更新の検知を受け、伝言更新情報を配付ホストへ送出する第1の配付送信手段と、配付先ホストより再配送要求を受け、伝言をMIMEエンコードして配付先ホストへ送信する第2の配付送信手段と、伝言更新情報をもとに、配付元ホストから伝言データをFTP取得し、取得に成功した場合ハイパービデオ伝言処理部へ通知し、取得に失敗した場合は、配付元ホストに再配送要求を送信する第1の配付受信手段と、MIMEエンコードされた伝言をデコードし、ハイパービデオ伝言処理部へ通知する第2の配付受信処理手段と、外部よりデータを受信し、受信したデータが伝言更新情報の場合には、第1の配付受信手段へ通知し、MIMEメールの場合には、第2の配付受信手段へ通知し、再送要求の場合は、第2の配付送信手段へ通知する配付データ受信手段とを備え、内部の掲示板データが更新を受けると、まず伝言更新情報によるハイパービデオ伝言の配付を試み、受信側ホストでFTP受信に失敗した場合には、配付プロトコルの変更を送信側に要求し、再度MIMEメールによるハイパービデオ伝言の配付を行うことにより、配付先のホストの一部に、FTPを通過させないゲートウェイの内部にあるホストが含まれていた場合に、そのホストに対してSMTPプロトコルで伝言データを再配送をすることができる。したがって、配付先のホストの一部に、FTPを通過させないゲートウェイの内部にあるホストが含まれていた場合に、そのホストに対してSMTPプロトコルで伝言データを再配送をすることのできる情報提供装置を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
まず、本発明の第1の実施の形態について説明する。図2は本実施の形態における情報提供装置の構成を示している。図2において、110は入出力部、120は情報ブラウジング部、130はWWWサービス部、140は通信部であり、150はメディアサービス部である。入出力部110およびWWWサービス部130は、従来の情報提供装置と同様な操作入力手段111、表示手段112と、WWWデータ記憶手段131、WWWデータ管理132をそれぞれ有する。また、情報ブラウジング部120は、従来の情報提供装置におけるのと同様な情報ブラウジング部121、取得結果記憶手段122、モノメディアデータ再生手段123に加え、取得したシナリオ参照データをもとにハイパービデオデータの再生を行うハイパービデオデータ再生手段124を有する。通信部140は、WWWデータの通信を行うHTTP通信手段141と、各種メディアデータの通信を行うNFS通信手段142とを有する。メディアサービス部150は、シナリオデータと各種素材データより構成されるハイパービデオデータを記憶するメディアデータ記憶手段151と、外部からの要求に応じてメディアデータを出力するメディアデータ管理手段152とを有する。
図3は本実施の形態におけるWWWサービス部130が扱うWWWデータ201およびメディアサービス部150が扱うメディアデータ202の構造の例を示している。図3において、WWWデータ201は次のようなデータを格納している。
ページデータ(a.html) :シナリオ参照データへのリンクを含んだ
ハイパーテキスト情報、
シナリオ参照データ(a.ref):シナリオデータの格納位置情報。
また、同様に、メディアデータ202は次のようなデータを格納している。
シナリオデータ(a.sci) :ハイパービデオに含まれる素材一覧情報
と、それらの再生位置や再生時間などの
再生制御に関する情報、
素材メディアデータ(a1.mpeg、a2.gif、a3.text)
:ハイパービデオに含まれるモノメディア
素材データ。
なお、素材メディアデータのメディアの種類は、ファイル拡張子により区別している。
図4は本実施の形態における情報ブラウジング部120のブラウジング制御手段121に記憶されている再生制御テーブル203の構造の例である。図74に示した従来の情報提供装置における再生制御テーブル24の例と同様な形式で、「.html」、「.gif」、「.mpeg」レコードに加え、「.ref」レコードを追加している。「.ref」ファイルは、「ハイパービデオのシナリオ参照データ」を表し、シナリオ参照ファイルを元にハイパービデオデータを再生するプレーヤ「HV_ref_play」(ハイパービデオデータ再生手段)が設定されていることを示している。
次に、本実施の形態における情報ブラウジング部120の各種WWWデータを取得したときのブラウジング制御手段121のデータ処理手順について、図5に基づいて説明する。なお、本実施の形態による情報提供装置の基本動作手順は、図75に示した従来の情報提供装置の基本動作手順とかわらない。
ステップ21:ホームページの取得要求を通信部140を介してWWWサービ
ス部130へ送信し、データを取得、表示する。
ステップ22:操作入力手段111より、リンクの選択もしくは、装置の動作
の終了の選択を受ける。
ステップ23:先の入力が、装置の動作の終了であれば、終了する。
ステップ24:入力されたリンク情報のWWWデータを、WWWサービス部1
30より取得し、取得結果記憶手段122に記憶する。
ステップ25:取得、記憶したWWWデータの種類が、
ステップ26:HTML形式のハイパーテキストデータであれば、表示手段1
12に表示しているページデータを更新し、
ステップ27:モノメディアデータデータであれば、モノメディアデータ再生
手段123によりデータ再生して表示手段112に出力し、
ステップ28:シナリオ参照データであれば、ハイパービデオデータ再生手段
124によりデータ再生して表示手段112に出力し、ステッ
プ22へ戻る。
ここで、ステップ25におけるデータの種類の判断は、たとえば、図4に示した再生制御テーブル203のように、取得データファイルの拡張子により判断するのは従来の動作と同様である。
次に、ステップ28におけるハイパービデオデータ再生手段124(「HV_ref_play」)の処理手順について図6を基に説明する。
ステップ31:取得結果記憶手段122に格納されているシナリオ参照データ
を読み込み、シナリオデータの格納位置情報を得る。
ステップ32:通信部140を介して、メディアサービス部150よりシナリ
オファイルの取得を行う。
ステップ33:読み込んだシナリオファイルに従って、各種初期設定を行っ
た後、ステップ34ないし36によりシナリオに従ってデータ
を再生する。
ステップ34:シナリオの再生が全て終了するか、もしくは入出力部110よ
り再生終了の入力を受けたならば、終了する。
ステップ35:新たな素材データの再生にともない、素材データの読み込みが
必要であれば、
ステップ36:通信部140を介して、メディアサービス部150より素材デ
ータの読み込みと、再生処理を開始する。
図7は本実施の形態におけるWWWサービス部130のWWWデータ記憶手段131に記憶されているWWWデータの例を示し、図8はメディアデータ記憶手段151に記憶されているメディアデータの例を示している。図7において、204〜207はWWWデータとして提供されるページデータ、208〜213はモノメディアデータである。モノメディアデータ212、213はシナリオ参照データ(hv1.ref、hv2.ref)であり、それぞれ図8のシナリオデータ214、215(hv1.sci、hv2.sci)のファイル名を格納している。
次に、図7および図8に示したWWWデータおよびメディアデータを使用した場合の本実施の形態による情報提供装置の動作表示例について図9を参照して説明する。まず、起動後、「ホームページ」が表示される(図9(a))。ホームページのテキスト内容と共に、リンク情報が下線として表示されている。この状態においては、「静止画集」もしくは「動画集」もしくは「ハイパービデオ集」というテキストの箇所を選択することが可能である。ここで、「ハイパービデオ集」を選択し(図9(b))、続いて「サンプル1」を選択すると、ハイパービデオ表示プログラムにより、ハイパービデオの表示を制御する各種ボタンと共にハイパービデオのサンプル1データが再生表示される(図9(c))。この時、ページ表示は「ハイパービデオページ」のままで変化しない。ハイパービデオの表示を終了するには終了ボタンを選択する。また、「静止画集」および「動画 集」の箇所を選択した場合は、図78で示した従来の情報提供装置の表示動作例と同様な動作をする。
以上のように、上記第1の実施の形態によれば、ハイパービデオ表示プログラムをWWWビューアから起動できるように設定し、従来の情報提供装置で扱っていたハイパーテキストデータおよびモノメディアデータに加え、ハイパービデオのように複数ファイルにより構成されるミックスメディアのデータに対しても、ハイパーテキストからリンク付けして管理し、情報提供することができる。また、そのハイパービデオの再生の手順は、従来のモノメディアデータの再生手順と同様に、ユーザが表示されたハイパーテキストのリンク箇所を選択するだけの簡単な手順でできる。
なお、ファイルデータを取得し再生のために読み込みを開始するには、HTTP通信を使用した場合はファイルデータ全体の取得後でなければならないが、NFS通信の場合はその必要がない。そのため、本実施の形態では特に、ハイパービデオの再生をしながらNFS通信によって必要な素材データをアクセスして読込みすることにより、あらかじめ全てのデータを取得しておく必要がなくなり、ハイパービデオへのリンクを選択操作してからハイパービデオの再生が開始されるまでの時間を短縮することができる。
また、本実施の形態では、シナリオ参照データをHTTPにより取得し、シナリオおよび素材データをNFSアクセスしながらハイパービデオを再生してデータ再生開始待ち時間を短縮したが、モノメディアデータたとえば動画の格納位置情報を格納した動画参照データを設けてHTTP通信により取得するようにし、動画データをFNSアクセスして再生する手段を設けるようして、モノメディアデータの再生待ち時間を短縮することができるのはいうまでもない。
また、本実施の形態では、NFS通信手段142は、NFS(Network File System(開発元:米国サン・マイクロシステムズ社の商品名))としたが、サーバのハードディスクをあたかも端末のハードディスクであるかのようにして扱うことができる機器やソフトウェア群であれば同様な効果を得ることはいうまでもない。
また、特に大量の動画データを蓄積装置(ハードディスク)から高速に読みだし、それを途切れないように時間管理(レート制御)して同時に複数の端末に送出することが可能なビデオネットワークサーバ「VideoShower(開発元:松下電器産業(株)の商品名)」を使用するとより効果的である。
(実施の形態2)
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。本実施の形態における情報提供装置の構成は、図2に示した第1の実施の形態における情報提供装置の構成と同様である。図10は本実施の形態におけるWWWサービス部130が扱うWWWデータ301およびメディアサービス部150が扱うメディアデータ302の構造の例を示している。図10において、WWWデータ301は次のようなデータを格納している。
ページデータ(b.html):シナリオデータへのリンクを含んだハイパー
テキスト情報、
シナリオデータ(b.sci):ハイパービデオに含まれる素材一覧情報と、
それらの再生位置や再生時間などの再生制御
に関する情報。
また、メディアデータ302は次のようなデータを格納している。
素材メディアデータ(b1.mpeg、b2.gif、b3.text)
:ハイパービデオに含まれるモノメディア素材
データ。
図11は本実施の形態における情報ブラウジング120のブラウジング制御手段121に記憶されている再生制御テーブル303の構造の例である。図4に示した第1の実施の形態における再生制御テーブル203の例と同様な形式で、「.ref」レコードに変え、「.sci」レコードを追加している。「.sci」ファイルは、「ハイパービデオのシナリオデータ」を表し、シナリオファイルを基にハイパービデオデータを再生するプレーヤ「HV_sci_play」(ハイパービデオデータ再生手段)が設定されていることを示している。
図12は本実施の形態実施の形態におけるWWWサービス部130のWWWデータ記憶手段131に記憶されているWWWデータの例(A)と、メディアデータ記憶手段151に記憶されているメディアデータの例(B)を示している。図12(A)において、304〜307はWWWデータとして提供される頁データ、308〜313はモノメディアデータである。モノメディアデータ312、313はシナリオデータ(hv1.sci、hv2.sci:)であり、それぞれ素材一覧データとしてメディアデータ格納情報内のデータ(B)のファイル名を格納している。
なお、本実施の形態による情報提供装置の基本動作手順は、図75に示した従来の情報提供装置の基本動作手順とかわらない。
また、本実施の形態における情報ブラウジング部120のブラウジング制御手段121の処理手順は、図5に示した第1の実施の形態における処理手順と同様であるが、ステップ28におけるハイパービデオデータ再生手段124((「HV_sci_play」))の処理手順のみ異なる。この処理について図13を基に説明する。
ステップ41:取得結果記憶手段122に格納されているシナリオデータを読
み込む。
ステップ42:読み込んだシナリオファイルに従って、各種初期設定を行った
後、ステップ43ないし45によりシナリオに従ってデータ再
生する。
ステップ43:シナリオの再生が全て終了するか、もしくは入出力部110よ
り再生終了の入力を受けたならば、終了する。
ステップ44:新たな素材データの再生にともない、素材データの読み込みが
必要であれば、
ステップ45:通信部140を介して、メディアサービス部150より素材デ
ータの読み込みと、再生処理を開始する。
なお、図12に示したWWWデータおよびハイパービデオデータを使用した場合の本実施の形態による情報提供装置の動作表示例は、図9に示した第1の実施の形態における動作表示例とかわらない。
以上のように、上記第2の実施の形態によれば、WWWデータおよびメディアデータの構成を、図3に示した第1の実施の形態の設定に代えて図10のように設定しても、再生制御テーブルおよびハイパービデオ再生プログラムの処理手順をそれぞれ図11および図13のように設定することにより、ハイパービデオの管理および情報提供が可能であり、また、その再生手順も従来のモノメディアと同様のリンク箇所を選択するのみという手順で再生できるという第1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
また、本実施の形態では、特に、第1の実施の形態で利用していたハイパービデオの参照情報を不要となるように、WWWデータおよびメディアデータを図10のように構成することにより、情報提供装置全体のデータ格納の効率を向上させることができる。
(実施の形態3)
次に、本発明の請求項に対応する第3の実施の形態について説明する。本実施の形態における情報提供装置(マルチメディアタイトル管理装置)の構成は、図2に示した第1の実施の形態における情報提供装置の構成と同様である。図14は本実施の形態におけるWWWサービス部130が扱うWWWデータ401およびメディアサービス部150が扱うメディアデータ402の構造の例を示している。図14において、WWWデータ401は次のようなデータを格納している。
ぺージデータ(c.html):タイトルデータへのリンクを含んだハイパー
テキスト情報、
タイトルデータ(c.tit):素材一覧情報と、それらの再生位置や再生時
間などの再生制御に関する情報とから構成さ
れるシナリオ部と、素材メディアデータから
構成される素材データ部とからなるハイパー
ビデオ情報。
また、メディアサービス部150では、メディアデータ402として管理するデータは存在しない。
図15は本実施の形態における情報ブラウジング部120のブラウジング制御手段121に記憶されている再生制御テーブル403の構造の例である。図4に示した第1の実施の形態における再生制御テーブル203の例と同様な形式で、「.ref」レコードに変え、「.tit」レコードを追加している。「.tit」ファイルは、「ハイパービデオのタイトルデータ」を表し、タイトルデータファイルを基にハイパービデオデータを再生するプレーヤ「HV_tit_play」(ハイパービデオデータ再生手段)が設定されていることを示している。
図16は本実施の形態におけるWWWサービス部130のWWWデータ記憶手段131に記憶されているWWWデータの例を示している。図16において、404〜407はWWWデータとして提供されるページデータ、408〜413はモノメディアデータである。モノメディアデータ412、413はタイトルデータ(hv1.tit、hv2.tit)であり、それぞれハイパービデオの再生必要なシナリオデータおよび素材データを全て含んでいる。
なお、本実施の形態による情報提供装置の基本動作手順は、図75に示した従来の情報提供装置の基本動作手順とかわらない。
また、本実施の形態における情報ブラウジング部120のブラウジング制御手段121の処理手順は、図5に示した第1の実施の形態における処理手順と同様であるが、ステップ28におけるハイパービデオデータ再生手段124(「HV_tit_play」)の処理手順のみ異なる。この処理について図17を基に説明する。
ステップ51:取得結果記憶手段122に格納されているタイトルデータを読
み込む。
ステップ52:読み込んだタイトルファイルに基づいて、各種初期設定を行っ
た後、
ステップ53:シナリオの再生が全て終了するか、もしくは入出力部110よ
り再生終了の入力を受けるまで、ハイパービデオの再生処理を
行う。
なお、図16に示したWWWデータおよびメディアデータを使用した場合の本実施の形態による情報提供装置の動作表示例は、図9に示した第1の実施の形態における動作表示例とかわらない。
以上のように、上記第3の実施の形態によれば、WWWデータおよびメディアデータの構成を、図3に示した第1の実施の形態の設定に代えて図14のように設定しても、再生制御テーブルおよびハイパービデオ再生プログラムの処理手順をそれぞれ図15および図17のように設定することにより、ハイパービデオの管理および情報提供が可能であり、また、その再生手順も従来のモノメディアと同様のリンク箇所を選択するのみという手順で再生できるという第1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
また、本実施の形態では、特に、ハイパービデオデータを1つのタイトルデータとして図14に示した構成にしたので、図2のメディアサービス部150が扱うデータがない。したがって、ハイパービデオデータをHTTP通信手段141のみで取得再生することができ、上記第1、第2の実施の形態で必要としていた特殊なNFS通信手段142を利用しないで情報提供をすることができる。また、複雑なファイル構成を1つにまとめたことにより、データ蓄積および管理の手間が削減でき、かつ誤操作を防止して、その結果管理効率を向上させることができる。
(実施の形態4)
次に、本発明の第4の実施の形態について説明する。図18は本実施の形態における情報提供装置の構成を示している。図18において、Cはクライアントである利用者端末、Sはサーバであるホストであり、110は入出力部、120は情報ブラウジング部、130はWWWサービス部、140は通信部、150はメディアサービス部である。入出力部110、情報ブラウジング部120、WWWサービス部130、通信部140、メディアサービス部150は、第1の実施の形態と同様な構成である。
また、図18において、各利用者端末Cは、内部に入出力部110と情報ブラウジング部120とを備え、ホストSは、内部にWWWサービス部130とメディアサービス部150とを備え、各利用者端末CとホストSは、それぞれネットワーク(通信部140)により接続されている。
図19は本実施の形態における各端末とホストの通信関係を示す概念図である。図19において、C(C1〜C3)は端末、Sはホストである。また、N1はHTTP通信手段141による接続関係、N2はNFS通信手段142による接続関係である。このように、HTTP通信手段141およびNFS通信手段142により各端末どうし独立に、ホストS内のWWWサービス部130およびメディアサービス部150とデータ通信する。
本実施の形態による情報提供装置の基本動作手順は、図75に示した従来の情報提供装置の基本動作手順と同様であり、各端末Cにて操作者が入出力操作を行い、ホストS内のWWWデータおよびメディアデータを取得しながら動作する。このとき、各端末Cでの操作による表示内容は、他の端末Cでの入出力操作による表示内容とは独立に表示される。
以上のように、上記第4の実施の形態によれば、第1の実施の形態と同様の効果に加え、ホストSに蓄積したハイパービデオ情報を各端末Cで利用再生することができ、ハイパービデオ教材を蓄積して数多くの生徒用の学習端末から利用する場合などにおいて、各端末毎にデータを蓄積する必要がなく、またデータも統一して管理しやすいなどの効果がある。
なお、本実施の形態では情報ブラウジング部120、WWWサービス部130、メディアサービス部150を第1の実施の形態と同様な構成としたが、第2の実施の形態あるいは第3の実施の形態と同様な構成としても、本実施の形態の効果を得ることができるのはいうまでもない。
(実施の形態5)
次に、本発明の第5の実施の形態について説明する。図20は本実施の形態における情報提供装置の構成を示している。図20において、Cは利用者端末、S(S1、S2)はホストであり、110は入出力部、120は情報ブラウジング部、130はWWWサービス部、140は通信部、150はメディアサービス部である。入出力部110、情報ブラウジング部120、WWWサービス部130、通信部140、メディアサービス部150は、第1の実施の形態と同様な構成である。
また、図20において、各利用者端末Cは、内部に入出力部110と情報ブラウジング部120とを備え、第1のホストS1は、内部にWWWサービス部130を備え、第2のホストS2は、メディアサービス部150を備え、各端末Cおよび各ホストS1、S2は、それぞれネットワーク(通信部140)により接続されている。
本実施の形態による情報提供装置の基本動作手順は、図75に示した従来の情報提供装置の基本動作手順と同様であり、各端末Cにて操作者が入出力操作を行い、ホストS1(WWWサーバ)内のWWWデータ(ページデータ、モノメディアデータ、シナリオ参照データ)およびホストS2(ハイパービデオサーバ)内のメディアデータ(シナリオデータ、素材データ)を取得しながら動作する。このとき、第4の実施の形態における各端末とホストの通信関係と同様に、各端末Cの情報ブラウジング部120と、ホストS1のWWWサービス部130およびホストS2のメディアサービス部150とは、それぞれ独立してデータ通信される。さらに、本実施の形態では、WWWサービス部130とメディアサービス部150が、異なるホスト内のプロセスとして動作する。
以上のように、上記第5の実施の形態によれば、第1の実施の形態と同様の効果に加え、たとえば、相当数の端末からのアクセスを1つのWWWサーバで処理する場合など、WWWデータのアクセスが頻繁に生じる環境下においても、WWWデータの送出処理の増加によるCPU負荷の増加が、直接メディアデータの送出処理に影響を与えにくくなり、比較的安定した各端末でのハイパービデオの再生パフォーマンスを得られる効果がある。
なお、本実施の形態では、情報ブラウジング部120、WWWサービス部130、メディアサービス部150を第1の実施の形態と同様な構成としたが、第2の実施の形態と同様な構成としても同様な効果を得ることができるのはいうまでもない。
(実施の形態6)
次に、本発明の第6の実施の形態について説明する。図21は本実施の形態における情報提供装置の構成を示している。図21において、Cは利用者端末、S(S1、S2)はホストであり、110は入出力部、120は情報ブラウジング部、130はWWWサービス部、140は通信部、150はメディアサービス部である。入出力部110、情報ブラウジング部120、WWWサービス部130、通信部140、メディアサービス部150は、第1の実施の形態と同様な構成である。
また、図21において、各利用者端末Cは、内部に入出力部110と情報ブラウジング部120とを備え、第1のホストS1は、内部にメディアサービス部150を備え、第2のホストS2は、内部にWWWサービス部130とメディアサービス部150とを備え、各端末Cと各ホストS1、S2は、それぞれネットワーク(通信部140)により接続されている。そして、各ホストS1、S2には、それぞれ次に示すデータを格納している。
ホストS1(連続メディアデータサーバ)
:ハイパービデオデータの音声や動画などの連続メデ
ィア素材データ、
ホストS2(WWWサーバ、非連続メディアデータサーバ)
:ハイパーテキストデータ、モノメディアデータ、ハ
イパービデオデータのシナリオデータとテキストや
静止画などの非連続メディア素材データ。
本実施の形態による情報提供装置の基本動作手順は、図75に示した従来の情報提供装置の基本動作手順と同様であり、各端末Cにて操作者が入出力操作を行い、ホストS1、S2内のWWWデータおよびメディアデータを取得しながら動作する。このとき、各端末Cの情報ブラウジング部120と、ホストS1のWWWサービス部130および各ホストS1、S2のメディアサービス部150とは、それぞれ独立してデータ通信される。さらに、本実施の形態では、連続メディアサーバ(S1のメディアサービス部150)と、WWWサーバおよび非連続メディアサーバ(S2のWWWサービス部130およびメディアサービス部150)とが、異なるホスト内のプロセスとして動作する。
以上のように、上記第6の実施の形態によれば、第1の実施の形態と同様の効果に加え、たとえば、記録映像や映画などの長時間の映像もしくは映像と音声を基本として作成され、非連続メディア素材データの割合が少ないハイパービデオデータを提供し、しかもデータが遅延なく送出され確実に再生実行される必要がある場合、WWWデータおよび非連続データの送出処理によるCPU負荷の影響を連続メディアデータの送出処理に与えにくくし、各端末でのハイパービデオの再生パフォーマンスを得ることができる効果がある。
なお、本実施の形態では、情報ブラウジング部120、WWWサービス部130、メディアサービス部150を第1の実施の形態と同様な構成としたが、第2の実施の形態と同様な構成としても同様な効果を得ることができるのはいうまでもない。
また、本実施の形態では、連続メディアサーバS1に連続メディアデータ送出専用マシンを使用したり、NFS通信手段142に同様な機能を実現するソフトウエア(たとえば、「VideoShower(松下電器産業(株))」)を利用したりすることで、特に顕著な効果を得ることができる。
(実施の形態7)
次に、本発明の第7の実施の形態について説明する。図22は、本実施の形態における情報提供装置の構成を示している。図22において、Cは利用者端末、S(S1〜S6)はホストであり、110は入出力部、120は情報ブラウジング部、130はWWWサービス部、140は通信部、150はメディアサービス部である。入出力部110、情報ブラウジング部120、WWWサービス部130、通信部140、メディアサービス部150は、第1の実施の形態と同様な構成である。
また、図22において、各利用者端末Cは、内部に入出力部110と情報ブラウジング部120とを備え、第1のホストS1は、内部にWWWサービス部130を備え、第2から第6のホストは内部にメディアサービス部150を備え、各端末Cと各ホストS1〜S6は、それぞれネットワークN(通信部140)により接続されている。そして、各ホストS1〜S6には、それぞれ次に示すデータを格納している。
ホストS1(WWWサーバ) :ハイパーテキストデータ、モノメディアデー
タ(ハイパービデオの素材データは除く)、
ホストS2(シナリオサーバ):ハイパービデオのシナリオデータ、
ホストS3(動画サーバ) :ハイパービデオの動画素材データ、
ホストS4(音声サーバ) :ハイパービデオの音声素材データ、
ホストS5(静止画サーバ) :ハイパービデオの静止画素材データ、
ホストS6(テキストサーバ):ハイパービデオのテキスト素材データ。
本実施の形態による情報提供装置の基本動作手順は、図75に示した従来の情報提供装置の基本動作手順と同様であり、各端末Cにて操作者が入出力操作を行い、ホストS1〜S6内の各種データを取得しながら動作する。このとき、各端末Cの情報ブラウジング部120と、ホストS1のWWWサービス部130および各ホストS1〜S6のメディアサービス部150とは、それぞれ独立してデータ通信される。さらに、本実施の形態では、WWWサーバS1およびハイパービデオデータの各サーバ(S2〜S6)は異なるホスト内のプロセスとして動作する。
以上のように、上記第7の実施の形態によれば、第1の実施の形態と同様の効果に加え、たとえば、ホスト群に蓄積するハイパービデオデータの素材データが総量として多く、また、データアクセス頻度も高いネットワーク環境下においても、各サーバでのデータ送信処理の増加によるCPU負荷の増加が、他のサーバでのデータ送出処理に影響を与えにくくなり、比較的安定したハイパービデオの再生パフォーマンスを得ることができる。
また、例えば、蓄積しているハイパービデオデータの総量に占める素材データ別の割合に応じて、あるいは運用中に他のメディアに比べて送出パフォーマンスが劣る場合など、そのローカルエリアネットワーク内のメディアサーバ数を変更するなど、ネットワーク性能に応じたパフォーマンス調整が可能になる。
なお、本実施の形態では、情報ブラウジング部120、WWWサービス部130メディアサービス部150を第1の実施の形態と同様な構成としたが、第2の実施の形態と同様な構成としても同様な効果を得ることができるのはいうまでもない。
また、本実施の形態では、第6の実施の形態と同様に、各メディアサーバにそれぞれのメディアデータ送出専用マシンを使用したり、NFS通信手段142に同様な機能を実現するソフトウエア(たとえば、「VideoShower(松下電器産業(株))」)を利用したりすることで、特に顕著な効果を得ることができる。
(実施の形態8)
次に、本発明の第8の実施の形態について説明する。図23は本実施の形態における情報提供装置の構成を示している。図23において、C(C1〜C3)は利用者端末、Sはホストであり、110は入出力部、120は情報ブラウジング部、130はWWWサービス部、140は通信部、150はメディアサービス部である。入出力部110、情報ブラウジング部120、WWWサービス部130、通信部140、メディアサービス部150は、第1の実施の形態と同様な構成である。
また、図23において、各利用者端末Cは、内部に入出力部110と情報ブラウジング部120とWWWサービス部130とを備え、ホストSは、内部にメディアサービス部150を備え、各端末Cと各ホストSは、それぞれネットワーク(通信部140)により接続されている。そして、各端末CおよびホストSには、それぞれ次に示すデータを格納している。
端末C1:C1用WWWデータ(ハイパーテキスト、シナリオ参照データ)、
端末C2:C2用WWWデータ(ハイパーテキスト、シナリオ参照データ)、
端末C3:C2用WWWデータ(ハイパーテキスト、シナリオ参照データ)、
ホストS:ハイパービデオデータ(シナリオデータ、素材データ)。
ここで、各端末Cは、それぞれの端末または端末群ごとに異なる内容のハイパーテキストデータを格納している。
本実施の形態による情報提供装置の基本動作手順は、図75に示した従来の情報提供装置の基本動作手順と同様であり、各端末Cにて操作者が入出力操作を行い、ホストS内の各種データを取得しながら動作する。このとき、本実施の形態では、各端末Cの情報ブラウジング部120は、それぞれの端末のWWWサービス部130およびホストのメディアサービス部150とデータ通信を行う。
以上のように、上記第8の実施の形態によれば、たとえば、各フロアの案内端末のように、各フロア固有の案内ハイパービデオと全館共通の案内ハイパービデオの一覧ページを表示して、端末の設置場所によって再生できる内容を差別化することができる。あるいは、個人学習端末のように、参加者のレベルに合わせた教材ハイパービデオのメニューページを表示して、利用者に応じて再生するハイパービデオの内容設定ができる。
なお、本実施の形態では、情報ブラウジング部120、WWWサービス部130、メディアサービス部150を第1の実施の形態と同様な構成としたが、第2の実施の形態と同様な構成としても同様な効果を得ることができるのはいうまでもない。
(実施の形態9)
次に、本発明の第9の実施の形態について説明する。図24は本実施の形態における情報提供装置の構成を示している。図24において、C(C1〜C3)は利用者端末、Sはホストであり、110は入出力部、120は情報ブラウジング部、130はWWWサービス部、140は通信部、150はメディアサービス部である。入出力部110、情報ブラウジング部120、WWWサービス部130、通信部140、メディアサービス部150は、第1の実施の形態と同様な構成である。
また、図24において、各利用者端末C1〜C3は、内部に入出力部110と情報ブラウジング部120とメディアサービス部150とを備え、ホストSは、内部にWWWサービス部130とメディアサービス部150とを備え、各端末Cと各ホストSは、それぞれネットワーク(通信部140)により接続されている。そして、各端末CおよびホストSには、それぞれ次に示すデータを格納している。
端末C1:C1用メディアデータ(シナリオデータ、素材データ)、
端末C2:C2用メディアデータ(シナリオデータ、素材データ)、
端末C3:C3用メディアデータ(シナリオデータ、素材データ)、
ホストS:WWWデータ、C1〜C3共通用メディアデータ(シナリオデータ
、素材データ)。
ここで、各端末Cは、それぞれの端末または端末群ごとに異なる内容のメディアデータを格納し、ホストSは、全端末共通のハイパービデオデータおよび各端末固有のハイパービデオデータへのリンク情報をWWWデータとして格納している。
本実施の形態による情報提供装置の基本動作手順は、図75に示した従来の情報提供装置の基本動作手順と同様であり、各端末Cにて操作者が入出力操作を行い、各端末CおよびホストS内の各種データを取得しながら動作する。このとき、本実施の形態では、各端末Cの情報ブラウジング部120は、ホストSのWWWサービス部130およびメディアサービス部150、さらに自端末内のメディアサービス部150とデータ通信を行う。
以上のように、上記第9の実施の形態によれば、たとえば、顧客情報表示端末のように、本社のホストにて全社の顧客データ一覧情報(WWWデータ)と本社対応顧客ハイパービデオを蓄積し、また地域支社の端末にて支社顧客ハイパービデオを蓄積して、各支社では自分の支社顧客と本社顧客のデータしか参照しない場合など、各端末で利用するデータの範囲の特性に応じた構成をすることができる。
(実施の形態10)
次に、本発明の第10の実施の形態について説明する。図25は本実施の形態における情報提供装置の構成を示している。図25において、Cは利用者端末、Sはホストであり、110は入出力部、120は情報ブラウジング部、130はWWWサービス部、140は通信部、150はメディアサービス部である。入出力部110、情報ブラウジング部120、WWWサービス部130、通信部140、メディアサービス部150は、第1の実施の形態と同様な構成である。
また、図25において、各利用者端末Cは、内部に入出力部110と情報ブラウジング部120とWWWサービス部130とメディアサービス部150とを備え、ホストSは、内部にWWWサービス部130とメディアサービス部150とを備えている。そして、各端末およびホストには、それぞれ次に示すデータを格納している。
端末C :WWWデータ(コピー)、メディアデータ(コピー)、
ホストS:WWWデータ(マスタ)、メディアデータ(マスタ)。
また、各端末Sは、必要に応じてスイッチSWを介してホストSとネットワーク(通信部140)により接続し、ホストSのマスタデータを端末Cにロード(FTP、UUCPなど)する、あるいはCD−ROMなどの記録媒体などを利用してデータを格納する。
本実施の形態による情報提供装置の基本動作手順は、図75に示した従来の情報提供装置の基本動作手順と同様であり、各端末Cにて操作者が入出力操作を行い、端末C内の各種データを利用して動作する。また、このとき、ネットワークインタフェースのエミュレート機能を利用して、あたかも物理ネットーワークを経由してデータを取得したように動作させる技術を利用している。
以上のように、上記第10の実施の形態によれば、たとえば、本支店間が常時オンラインでない、あるいは接続されていても低速回線である場合など、端末とホストの間で十分なNFS通信ができないようなネットワーク環境下あるいは同等な環境に陥った時にでも、ホストから入手して事前に蓄積しておいた各種マスタデータのコピーを利用してハイパービデオの再生が可能である。
なお、本実施の形態では、情報ブラウジング部120、WWWサービス部130、メディアサービス部150を第1の実施の形態と同様な構成としたが、第2もしくは第3の実施の形態と同様な構成としても同様な効果を得ることができるのはいうまでもない。
(実施の形態11)
次に、本発明の第11の実施の形態について説明する。図26は、本実施の形態における情報提供装置の構成を示している。図26において、Cは利用者端末、Sはホストであり、110は入出力部、120は情報ブラウジング部、130はWWWサービス部、140は通信部、150はメディアサービス部である。入出力部110、情報ブラウジング部120、WWWサービス部130、通信部140、メディアサービス部150は、第1の実施の形態と同様な構成である。
また、図26において、各利用者端末Cは、内部に入出力部110と情報ブラウジング部120とWWWサービス部130とメディアサービス部150とを備え、ホストSは、内部にメディアサービス部150を備え、各端末Cと各ホストSは、それぞれネットワーク(通信部1404)により接続されている。また、各端末CおよびホストSには、それぞれ次に示すデータを格納している。
端末C :WWWデータ、メディアデータ(ハイパービデオ抄録)、
ホストS:メディアデータ(ハイパービデオ本編)。
ここで、端末内Cには、ホストS内のハイパービデオ(本編)に対応する抄録のハイパービデオデータを格納し、また、本編および抄録へのリンク情報を持ったハイパーテキスト情報をWWWデータとして格納している。
本実施の形態による情報提供装置の基本動作手順は、図75に示した従来の情報提供装置の基本動作手順と同様であり、各端末Cにて操作者が入出力操作を行い、各端末CおよびホストS内の各種データを取得しながら動作する。このとき、本実施の形態では、各端末Cの情報ブラウジング部120は、自端末内のWWWサービス部130およびメディアサービス部150、さらにホストS内のメディアサービス部150とデータ通信を行う。
以上のように、上記第11の実施の形態によれば、たとえば、映画視聴端末のように、端末内に映画の検索ページおよび抄録ハイパービデオデータを格納し、本編をホストに格納することにより、検索時の再生処理は端末内で行われ、本編のような大規模なデータの管理、送出処理はホストで行うことができる。また映画以外にも、ニュースダイジェストと本編、TV番組の抄録と本編、商品カタログと商品説明本編などの態様で実施できる。
なお、本実施の形態では、情報ブラウジング部120、WWWサービス部130、メディアサービス部150を第1の実施の形態と同様な構成としたが、第2の実施の形態と同様な構成としても同様な効果を得ることができるのはいうまでもない。
(実施の形態12)
次に、本発明の第12の実施の形態について説明する。図27は本実施の形態における情報提供装置の構成を示している。図27において、110は入出力部、120は情報ブラウジング部、130はWWWサービス部、140は通信部、150はメディアサービス部、160はハイパービデオ伝言掲示処理部である。入出力部110および情報ブラウジング部120、WWWサービス部130、通信部140、ハイパービデオサービス部150は、図2に示した第1の実施の形態における情報提供装置の構成と同様な構成である。ハイパービデオ伝言掲示処理部160は、ハイパービデオ伝言の掲示板登録依頼を外部より受け付けるハイパービデオ掲示処理受付手段161と、受け付けた掲示板処理依頼に応じて、メディアサービス部150にハイパービデオデータを追加格納するハイパービデオ掲示処理手段162と、ハイパービデオを格納した位置情報を参照してWWWサービス部130のWWWデータを更新する伝言一覧更新手段163とを有する。
図28は本実施の形態におけるハイパービデオ伝言掲示処理部160の扱うハイパービデオ伝言データ501の構造例を示している。図28において、ハイパービデオ伝言データ501は、次のようなデータを格納している。
伝言板名:ハイパービデオ伝言を掲示する伝言板名(掲示板名)情報、
伝言主題:伝言の内容を表現したサブジェクト情報、
伝言内容:ハイパービデオによる伝言情報で、シナリオデータおよび素材デー
タより構成される。
次に、本実施の形態による情報提供装置の基本動作について説明する。本実施の形態による情報提供装置では、図28に示すデータ構造のハイパービデオ伝言を受け付け、ハイパービデオデータをメディアサービス部150に、その格納情報をWWWサービス部130にそれぞれ格納する動作を行う。また、本実施の形態による情報提供装置の入出力部110、情報ブラウジング部120、WWWサービス部130、通信部140、メディアサービス部150における基本動作手順は、第1の実施の形態の情報提供装置の基本動作手順と同じであり、第1の実施の形態の表示動作例と同様な動作を行う。
次に、本実施の形態におけるハイパービデオ伝言掲示処理部160の処理手順について、図28に示すハイパービデオ伝言を受信処理した時の処理手順を図29に従って説明する。
ステップ61:ハイパービデオ掲示処理受付手段161にて、ハイパービデオ
伝言の登録依頼を受け付け、
ステップ62:次に、ハイパービデオ掲示処理手段162にて、受信した伝言
データのうち「伝言内容」データをメディアサービス部150
へ格納し、
ステップ63:伝言一覧変更手段163にて、「伝言板名」および「伝言主題
」の内容に応じて、WWWサービス部130に格納されている
WWWデータを更新する。
このような動作を行う情報提供装置において、WWWサービス部130とメディアサービス部150のデータの格納の状態を、図28に示すハイパービデオ伝言データの例を受信処理する前と後の様子をそれぞれ、図30および図31に示している。
図30において、502はWWWサービス部130のWWWデータ記憶手段131に記憶されているWWWデータであり、503はメディアサービス部150のメディアデータ記憶手段151に記憶されているメディアデータである。WWWデータ502は、伝言板の一覧ページデータ504および2つの伝言板ページデータ505、506と、各伝言板ページ505、506からリンク付けされたシナリオ参照データ507とからなり、またメディアデータ503は、該当するシナリオデータ508および素材メディアデータ509からなる。ハイパービデオ伝言の受信後、図31に示すように、WWWサービス部130の「伝言板名」”新製品ガイド”に該当する伝言板ページ505(new.html)には、新たに「伝言主題」”29型ワイドテレビ”の記述が追加され、新たに作られたシナリオ参照データ507Aへのリンクが設定されている。また、メディアデータ503には、「伝言内容」の”29型ワイドテレビ”に該当するシナリオデータ508Aおよび素材メディアデータ509Aが格納されている。
以上のように、上記第12の実施の形態によれば、ハイパービデオ形式の伝言を受信してホストに登録および掲示することができ、また同時に再生表示することができる。
なお、本実施の形態では、第1の実施の形態と同様なデータ構造でハイパービデオ伝言を格納したが、第2および第3の実施の形態に示した構造でも同様な効果を得ることはいうまでもない。
(実施の形態13)
次に、本発明の第13の実施の形態について説明する。図32は、本実施の形態における情報提供装置の構成を示している。図32において、110は入出力部、120は情報ブラウジング部、130はWWWサービス部、140は通信部、150はメディアサービス部、170はハイパービデオメール処理部である。入出力部110および情報ブラウジング部120、WWWサービス部130、通信部140、ハイパービデオサービス部150は、図2に示した第1の実施の形態における情報提供装置の構成と同様な構成である。ハイパービデオメール処理部170は、自分のホスト名情報およびメールの宛先に対応する送信先ホストの情報とを記憶した受配信設定記憶手段171と、メールホストもしくはメール作成端末から受信したメールを一時記憶するメール一時記憶手段172と、メールを受信し、受信したメールに応じて受配信処理を行うメール受配信処理手段173とを有する。
図33は本実施の形態における情報提供装置の扱うハイパービデオメール601および参照メール602のデータ構造例を示している。図33において、ハイパービデオメール601は、次のようなデータを格納している。
メール宛先:ハイパービデオメールの送り先情報、
メール主題:メールの内容を表現したサブジェクト情報、
メール内容:ハイパービデオによるメール情報で、シナリオデータおよび素材
データより構成される。
また、参照メール602は、次のようなデータを格納している。
メール宛先:参照メールの送り先情報、
メール主題:メールの内容を表現したサブジェクト情報、
自ホスト :ハイパービデオメールを格納処理したホスト名情報、
格納場所 :ハイパービデオメールの格納場所情報。
図34は本実施の形態における情報提供装置の使用例を示している。図34において、C1〜C2は端末、A、Bはメールホストである、それぞれネットワーク(通信部140)により接続されている。また、各端末CとメールホストA、B内には、それぞれ次のような手段を備えている。
端末C1 :ハイパービデオメールを作成部180
端末C2 :入出力部110、情報ブラウジング部120、
メールホストAおよびB:WWWサービス部130、メディアサービス部15
0、ハイパービデオメール処理部170。
図35は本実施の形態におけるメールホストBのWWWサービス部130に記憶されているWWWデータ603およびメディアデータ604、605の例を示す図である。図35において、メールホストAのメディアサービス部150には格納されているデータはなく、メールホストBのWWWサービス部130には、メールホストBで担当するユーザの一覧データ606(mail.html)と、ユーザb、c宛のメールページデータ607、608(b.html、c.html)が格納され、ユーザbにメールホストZから到着したメールの参照情報609(zb001.ref)を格納していることを示している。メールホストZのメディアデータ604には、メールのシナリオデータ610と素材メディアデータ611が格納されている。また、図36においては、ユーザbに新たにホストaから到着したメールの参照情報(ab005.ref)609Aが格納されている。
図37は本実施の形態における情報提供装置の受配信設定記憶手段171に記憶されている受配信設定情報612の例を示す図である。図37において、受配信設定情報612は次のようなデータを格納している。
ホスト名データ :ホスト名情報、
参照メール送信先テーブル:メールの宛先情報とその宛先のに対応するホスト
名情報をレコードとするテーブル情報。
図38は本実施の形態における情報提供装置の基本動作手順を示すフロー図であり、以下これについて、図38を基に、図33、図35、図36を参照して説明する。図38は端末C1からユーザaがユーザb宛にハイパービデオメールを送信し、ユーザbが端末C2にてメールを読む手順を示している。ただし、あらかじめ各ホストは図35に示すデータを格納されているものとする。
ステップ71:まず、端末C1のハイパワービデオメール作成部180のメー
ル作成アプリケーションにより作成されハイパービデオメール
(図33の601)が端末C1よりメールホストAに送信され
る。
ステップ72:メールホストAでは、受信したメールのハイパービデオ部を内
部のメディアサービス部150内に格納し、参照メール(図3
3の602)を作成し、メールホストBへ転送する。
ステップ73:メールホストBでは、受信したメールを基に内部のWWWサー
ビス部130のデータを更新する。この時、各メールホストに
は図36に示したデータが格納された状態になる。
ステップ74:端末C2よりメールホストBのWWWサービス部130にアク
セスし、リンク先のメールホストA内のハイパービデオデータ
を再生する。
次に、本実施の形態における情報提供装置のハイパービデオメール処理部170の処理手順について、図33に示すハイパービデオメールを受信した時の処理手順を図39に従って説明する。なお、入出力部110、情報ブラウジング部120、WWWサービス部130、通信部140、メディアサービス部150における基本動作手順は、実施の形態1の情報提供装置の基本動作手順と同じである。
ステップ81:メール(図33の601または602)を受信し、メール一時
記憶手段172に記憶する。
ステップ82:次に、受信したメールがハイパービデオメール(図33の60
1)ならば、ステップ83へ進み、参照メール(図33の60
2)ならば、ステップ86へ進む。
ステップ83:ハイパービデオメール601の「メール内容」をメールホスト
内のメディアデータサービス部150へ格納し、一時記憶手段
172内から削除する。
ステップ84:受配信設定情報(図37の612)を参照して、「自ホスト」
データと、ステップ83でハイパービデオを格納した位置情報
を「格納場所」データとを一時記憶手段172に記憶している
データと合わせ、参照メール(図33の602)を作成する。
ステップ85:受配信設定情報612の参照メール送信先テーブルから、参照
メールの「メール宛先」に応じた送り先ホストを検索して、該
当するメールホストへメールを送信し、終了する。
ステップ86:WWWサービス部130に格納しているWWWデータを更新し
、終了する。
以上のように、上記第13の実施の形態によれば、ハイパービデオメールおよび参照メールをメールホスト間で転送しながら、送信元メールホストにハイパービデオを格納し、送信先のメールホストに参照データを格納することにより、ハイパービデオメールを交換することができ、また同時に再生表示することができる。
なお、本実施の形態では、第1の実施の形態と同様なデータ構造でハイパービデオメールを格納したが、第2および第3の実施の形態に示した構造でも同様な効果を得ることはいうまでもない。
また、本実施の形態では、ことなるホストをメールホストとする端末どうしでハイパービデオメールを交換する例を示したが、同一のホストをメールホストとする端末どうしでも同様にしてハイパービデオメールを交換できることは言うまでもない。
(実施の形態14)
次に、本発明の第14の実施の形態について説明する。図40は本実施の形態における情報提供装置の構成を示している。図40において、110は入出力部、120は情報ブラウジング部、130はWWWサービス部、140は通信部、150はメディアサービス部、160はハイパービデオ伝言掲示処理部、180は広域配付処理部である。入出力部110および情報ブラウジング部120、WWWサービス部130、通信部140、ハイパービデオサービス部150、ハイパービデオ伝言掲示処理部160は、図27に示した第12の実施の形態における情報提供装置の構成と同様な構成である。
また、広域配付処理部180は、ハイパービデオ伝言掲示処理部160の掲示処理の結果を検知する掲示結果検知手段181と、掲示されたハイパービデオ伝言を広域に配付する条件情報を記憶する配付条件記憶手段182と、掲示結果検知手段181からの通知を受けた場合に、配付条件記憶手段182に記憶している配付条件を参照して配付先ホスト名を決定し、ハイパービデオ伝言の配付送信を行う配付送信手段183と、外部からハイパービデオ伝言の配付を受けた場合に、ハイパービデオ伝言を再構成し、ハイパービデオ伝言掲示処理部160へ掲示処理を通知する配付受信手段184とを有する。
また、本実施の形態による情報提供装置では、ハイパービデオ伝言掲示処理部160が図28に示すデータ構造のハイパービデオ伝言を掲示処理すると、その掲示情報と、あらかじめ設定された配付条件を参照して、外部のホストと通信しハイパービデオ伝言の配付を行う。また、本実施の形態による情報提供装置の入出力部110、情報ブラウジング部120、WWWサービス部130、通信部140、メディアサービス部150、ハイパービデオ伝言掲示処理部160における基本動作手順は、図29に示した第12の実施の形態の情報提供装置の基本動作手順と同じであり、第1の実施の形態の表示動作例と同様な動作を行う。
図41は、本実施の形態における情報提供装置の使用例を示している。図41においてA、B、Cはホスト、T1〜T3は端末であり、互いにネットワークで接続されている。また、各端末はあらかじめ決められたホストにのみアクセスし、伝言の登録やブラウジングを行う。このとき、決められたホストと端末のグループをサイトと呼ぶ。本実施の形態では、サイトAのホストAに伝言が掲示された場合に、他のサイトのホスト(ホストB、C)へ同内容の伝言を配付する。
図42は、本実施の形態における掲示結果通知手段181が検知し、配付送信手段183へ通知する検知結果データ701の構造例を示している。図42において、検知結果データ701は、次のようなデータを格納している。
伝言板名:登録(掲示)されたハイパービデオ伝言を掲示した伝言板名(掲示
板名)情報、
伝言主題:掲示された伝言のサブジェクト情報。
図43は、配付条件記憶手段182に記憶されている配付条件テーブル702の構造の例を示している。図43において一つの掲示板に対する配付条件を、配付対象となっている伝言板名と、配付先ホスト名とを内容とするレコード形式で格納している。ここでは、『新製品ガイド』伝言板に伝言が登録された場合に、(a)ホストAは、B、Cへ、(b)ホストBは、A、Cへ、(c)ホストCは、A、Bへ送信するように設定されている例を示している。
また、掲示板処理されたことを検知する具体的な手段としては、例えば、ハイパービデオ掲示処理手段162が掲示処理を行う都度、掲示結果検知手段181に直接通知したり、あるいは、ハイパービデオ伝言掲示処理部160にログを出力させ、それを監視し検知するなど容易に実現可能である。
図44は、2つのホストの広域配付処理部180が送受信する配送ファイル構成を示している。転送されるファイルのうち、ヘッダファイル703には検知結果データ701と同様の次の内容を格納している。
伝言板名:掲示されたハイパービデオ伝言を掲示した伝言板名情報、
伝言主題:掲示された伝言のサブジェクト情報。
なお、シナリオファイル704および素材ファイル705は、すでにメディアサービス部150に格納されている。
図45は、図41に示した本実施の形態による情報提供装置の使用例の基本動作手順を示すフロー図であり、以下これについて図41、図42、図43、図44を参照しながら説明する。ただし、ホストA、B、Cの配付条件記憶手段182には、それぞれ、図43に示した配付条件テーブルが記憶されている。
ステップ91:ホストAが、端末T1より図28に示したハイパービデオ伝言
を受け、「新製品ガイド」伝言板に掲示処理する。
ステップ92:ホストAは、「新製品ガイド」伝言板に設定された配付ホスト
を検索し、配付ホスト(B、C)を決定する。
ステップ93:ホストAより、ホストB、Cへ、伝言を配付する。
ステップ93:ホストB、Cが、配付された伝言を自己の「新製品ガイド」伝
言板にそれぞれ掲示処理し、端末T2、T3より伝言の参照が
可能になる。
ここで、ステップ93では、ホストAの配付送信手段183と、ホストB、Cの配付受信手段184とが、それぞれ次のような処理手順で伝言を配付する。
図46は、配付送信手段183の処理手順を示すフロー図である。ホストAにおける配付送信処理を例に、本実施の形態における配付送信手段183の処理手順について説明する。
ステップ101:掲示結果検知手段181より、ハイパービデオ伝言の掲示処
理の検知結果データ701を受ける。
ステップ102:配付条件記憶手段182に記憶されている配付条件テーブル
702を参照し、検知結果データ701の伝言板名「新製品
ガイド」に該当する配付先ホスト名「B」および「C」を検
索する。
ステップ103:次に、検知結果データ701を元にヘッダファイル703を
生成する。
ステップ104:配送ファイル群(ヘッダファイル703、シナリオファイル
704、素材ファイル705)を、ホストB、CへFTP送
信する。
図47は、配付受信手段184の処理手順を示すフロー図である。ホストBにおける配付受信処理を例に、本実施の形態における配付受信手段184の処理手順について説明する。
ステップ111:配送ファイル群を全て受信する。
ステップ112:ヘッダファイル703を元に「伝言板名」および「伝言主題
」データを決定し、また、シナリオファイル704および素
材ファイル705を「伝言内容」とするハイパービデオ伝言
(図28)を再構成する。
ステップ113:その伝言の登録依頼をハイパービデオ伝言掲示処理部160
に通知する。
また、図48は、本実施の形態における伝言を送受信する2つのホストの各配付処理の同期の関係を示した図である。本実施の形態では、送信元ホスト(ホストA)が伝言の登録を検知し、FTP通信のput(送出)コマンドを実行した後に、ホストBでの伝言の再構成および掲示処理が開始される。
このような処理の結果、ホストBおよびCにおけるデータの格納状態は、図30および図31に示した第12の実施の形態における状態の変化の例と同様に変化する。
以上のように、第14の実施の形態によれば、掲示されたハイパービデオ形式の伝言をホスト間で交換可能となり、あらかじめ設定した配付条件に応じた複数のホストで同一の内容を持つ伝言板を構築することができる。そのため、決められたアクセス先が異なる(サイトが異なる)端末のユーザどうしであっても、互いの伝言のブラウジングが可能になる。
また、伝言データの配付処理(FTP処理)は、伝言が掲示されたホストが行うため、各ホストにおける配付処理の負荷の割合は、各サイト内の端末から登録される伝言の総和に比例する。そのため、各端末の伝言の登録傾向(割合)に応じてサイト構成して、端末からの伝言の登録受付処理および他のホストへの配付処理の負荷を平均化することができる。
なお、本実施の形態では、第1の実施の形態と同様なデータ構造のハイパービデオ伝言を配付したが、第2および第3の実施の形態に示した構造でも同様な効果を得ることはいうまでもない。
(実施の形態15)
次に、本発明の第15の実施の形態について説明する。本実施の形態における情報提供装置の構成および基本動作は、図40および図45に示した第14の実施の形態における情報提供装置の構成および基本動作と同様である。
図49は、伝言の送信元ホストが配付先ホストへ送信する伝言更新情報801の構成を示している。伝言更新情報801には次のようなデータが格納されている。
伝言板名     :掲示されたハイパービデオ伝言を掲示した伝言板名情報、
伝言主題     :掲示された伝言のサブジェクト情報、
格納ファイルリスト:掲示された伝言を構成するシナリオファイルおよび素材
     ファイルの格納位置情報で、ホスト名情報を付加した形
           式とする。
なお、シナリオファイルおよび素材ファイルは、すでにメディアサービス部150に格納されている。
以下、本実施の形態の配付処理手順について、図41に示した第12の実施の形態における情報提供装置の使用例を用いて説明する。なお、本実施の形態においても、各ホストにおける掲示結果通知のデータ形式、および配付条件テーブルの内容は、それぞれ図42、図43に示した内容と同じとする。
図50は、配付送信手段183の処理手順を示すフロー図である。本実施の形態における配付送信手段183の処理手順について、ホストAにおける配付送信処理を例に、図50に従って説明する。
ステップ121:掲示結果検知手段181より、ハイパービデオ伝言の掲示処
理の検知結果データ701を受け、
ステップ122:配付条件記憶手段182に記憶されている配付条件テーブル
702を参照し、検知結果データ701の伝言板名「新製品
ガイド」に該当する配付先ホスト名「B」および「C」を検
索する。
ステップ123:次に、検知結果データ701を元に、メディアサービス部に
格納されているメディアデータの格納位置情報を検索し、伝
言更新情報801を生成する。
ステップ124:生成した伝言更新情報801をホストB、CへSMTP(
 Simple Mail Transfer Protoc
         ol:電子メール交換のプロトコルの一種)にて送信する。
また、図51は、配付受信手段184の処理手順を示すフロー図である。本実施の形態における配付受信手段184の処理手順について、ホストBにおける配付受信処理を例に、図51に従って説明する。
ステップ131:伝言更新情報801を受信すると、
ステップ132:受信した伝言更新情報801内の「格納ファイルリスト」を
参照し、配付元ホストからファイルをFTPで取得する(g
etコマンドを使用)。
ステップ133:ステップ132で取得したファイルを「伝言内容」とし、伝
言更新情報801内の「伝言板名」、「伝言主題」データと
からハイパービデオ伝言(図28)を再構成する。
ステップ134:ハイパービデオ伝言掲示処理部160に登録依頼通知する。
また、図52は、本実施の形態における伝言を送受信する2つのホストの各配付処理の同期の関係を示した図である。本実施の形態では、送信元ホスト(ホストA)が伝言の登録を検知し、伝言更新情報を送信した後に、ホストBが伝言更新情報を解析し、FTP通信のget(取得)コマンドによるファイル取得が実行される。
なお、このような処理の結果、ホストBおよびCにおけるデータの格納状態の変化は、第14の実施の形態における状態の変化と同様である。
以上のように、上記第15の実施の形態によれば、複数のホストで伝言を交換し、設定に応じて共通の伝言板を構築することができるという、第14の実施の形態と同様の効果がある。また、本実施の形態においては特に、掲示された伝言の配付処理を、配付ホストでは伝言更新情報をのみを送信し、受信側ホストで伝言データ本体(メディアファイル)をFTP取得処理する。そのため、たとえばあるサイトで伝言の登録が一時的に多く発生し、ホストから配付すべき伝言の数が集中した場合でも、他のホストへメディアデータ転送処理の負荷を分散することができ、サイト全体として伝言の配付処理に影響を与えにくくすることができる。
また、広域配付処理部の構成を第14あるいは第15のどちらの実施の形態のようにすべきかの判断は、広域配付処理部以外の実施形態や、各サイトでの端末からの利用形態の傾向(伝言の参照が多い、登録が多いなど)、あるいは、各サイト間の関係(配付先が多い、受信のみなど)などによる。おおむね、互いのサイトから双方向に配付される会話系の構成の場合には、第14の実施形態が、特定のサイトから全体へ配付されるような通達系の構成の場合には、第15の実施形態にすると効果的である。
(実施の形態16)
次に、本発明の第16の実施の形態について説明する。図53は本実施の形態における情報提供装置の構成を示している。図53において、110は入出力部、120は情報ブラウジング部、130はWWWサービス部、140は通信部、150はメディアサービス部、160はハイパービデオ伝言掲示処理部、180は広域配付処理部、191は実行予定プログラムと実行予定日時とから構成されるスケジュール情報を設定記憶するスケジュール記憶手段、192はスケジュール記憶手段191の記憶しているスケジュール情報にしたがって定期的にプログラムを実行するスケジュール実行手段である。
ここで、入出力部110および情報ブラウジング部120、WWWサービス部130、通信部140、ハイパービデオサービス部150、ハイパービデオ伝言掲示処理部160、広域配付処理部180は、図40に示した第14の実施の形態における情報提供装置の構成と同様な構成である。
また、本実施の形態における情報提供装置の基本動作は、図45に示した第14の実施の形態における情報提供装置の基本動作と同様である。
図54は、スケジュール記憶手段191が記憶する実行予定テーブル901の構成を示している。実行予定テーブル901は次のような予定データをレコードとするテーブル形式で格納している。
実行予定プログラム:実行すべきプログラム(処理名)、
実行予定日時   :実行予定プログラムを実行する日時情報。
なお、図54では、「伝言ファイル取得処理」が「毎日21時」に実行される予定などが記憶されている。
以下、本実施の形態の配付処理手順について説明する。本実施の形態の配付処理手順は第15の実施の形態とほぼおなじである。第15の実施の形態と異なる点は、配付受信手段184の処理手順である。
図55および図56は、配付受信手段184による処理手順を示すフロー図である。本実施の形態における配付受信手段184の処理手順は、図55に示した伝言更新情報の受信処理手順と、図56に示したファイル取得処理手順の2つの手順フローからなる。これらについて図55および図56に従って説明する。なお、配付送信手段183の処理手順は、図50に示した第15の実施の形態における配付送信手段183の処理手順と同様である。
(a)伝言更新情報の受信処理
ステップ141:伝言更新情報801を受信したら、そのままメールスプール
(電子メール用の一時記憶領域)に蓄積しておく。
(b)ファイルの取得処理
ステップ151:メールスプールに伝言更新情報があれば、ステップ142へ
、なければ終了する。
ステップ152:スプールから、受信した伝言更新情報801を一つ取出し、
「格納ファイルリスト」を参照して、配付元ホストからファ
イルをFTPで取得する(getコマンドを使用)。
ステップ153:ステップ152で取得したファイルを「伝言内容」とし、伝
言更新情報801内の「伝言板名」、「伝言主題」データと
からハイパービデオ伝言(図28)を再構成する。
ステップ154:ハイパービデオ伝言掲示処理部160に登録依頼通知し、ス
テップ151へ。
また、図57は、本実施の形態における伝言を送受信する2つのホストの各配付処理の同期の関係を示した図である。本実施の形態では、送信元ホスト(ホストA)が伝言の登録を検知して伝言情報を送信すると、ホストBではそれをメールスプールに蓄積し続ける図57(a)。一方、毎日21時になると、ホストBでは処理開始通知を受け、スケジュール実行手段により伝言ファイル受信処理を開始する。そして、取得すべきファイルのリストを作成し、それまでに受信蓄積している伝言情報の解析と、FTP通信のget(取得)コマンドによりシナリオファイルおよび素材ファイルの取得を行ない、さらに伝言の掲示処理が実行される図57(b)。
なお、スケジュール記憶手段191およびスケジュール実行手段192の代表的実装手段としては、コンピュータの基本ソフト(OS;オペレーティングシステム)であるUNIXの「cron」機能、あるいは、Windows95の 「システムエージェント」機能などが利用できる。
以上のように、上記第16の実施の形態によれば、第15の実施の形態おける配付処理負荷分散の効果に加え、受信ホスト側で、伝言自体の配付のタイミングを調節できる効果がある。すなわち、本実施の形態においては、受信側ホストですべき伝言データ本体データ(メディアファイル)のFTP取得処理の実行時間帯を設定できるようにしている。そのため、FTPという時間とCPU能力が必要となるファイル転送処理の実行時間帯をそのサイトの利用状況に合わせて設定し、装置本来の機能である端末への情報提供処理に影響を与えにくくしたり、あるいは、配付に利用する通信回線料金の低い時間帯を利用できたりすることができる。
また、本実施の形態では、伝言更新情報をためておき、所定時刻になって掲示処理を開始する。そのため、第15の実施の形態と比べると速報性が劣ることになるが、伝言更新情報を受信した時にWWWサービス部のWWWデータのみを変更する手順を設け、現在到着している伝言の「伝言主題」のみを表示可能にすることもできる。
(実施の形態17)
次に、本発明の第17の実施の形態について説明する。本実施の形態における情報提供装置の構成および基本動作は、図40および図45に示した第14の実施の形態における情報提供装置の構成および基本動作と同様である。
図58は、伝言の送信元ホストが配付先ホストへ送信する伝言の、MIME符合化前後の形態を示す図である。図58(a)にMIME符合化前の伝言1001、図58(b)に符合化後の伝言1002である。なお、MIME(Multi−purpose Internet Mail Extensions)とは、様々なデータ形式のデータをインターネットメールSMTPで送ることができるようにするための符合化の規格であり、RFC(Request For Comments)で規定されている。具体的な実装については、MIMEに対応したメーラ(電子メールをホスト間で交換するプログラム)を使用すると、自動的にエンコード/デコード(複合化)をする。
本実施の形態では、複数のファイルで構成する伝言を論理的な1つの電子メールファイルとして転送するための手段として、MIME対応したメーラをホスト間の電子メール交換手段に利用する。
図59は、本実施の形態における情報提供装置の使用例を示している。図59において、A、B、CおよびHはホストであり、ホストAからB、Cに対して伝言が送信される経路を示している。ここでは、ホストA、CおよびHがLAN接続され(IPreachable環境:常時接続されている)、ホストBはHとUUCP接続されている(IPunreachable環境:常時接続されていない)。ここで、各ホストに接続されている端末の記載は省略している。
このようなネットワーク状況では、ホストAから、ホストCに対してはFTPを利用してデータ転送できるが、ホストBに対しては転送できない。しかし、SMTPによるデータ転送(電子メール交換)は、ホストAから、いずれのホストに対しも可能である。しかもホストAからどのホストに対しても同じ手順(SMTP)でメールを送信するが、その処理は、例えば、UNIXのsendmailプログラムを使うことで実現できる。ただし各ホストに配送経路情報が設定されているものとする。
以下、本実施の形態の配付処理手順について、図59に示した本実施の形態による情報提供装置の使用例を用いて説明する。なお、本実施の形態においても、各ホストA、B、Cにおける掲示結果通知のデータ形式、および配付条件テーブルの内容は、それぞれ図42、図43に示した内容と同じとする。
図60は、配付送信手段183の処理手順を示すフロー図である。本実施の形態における配付送信手段183の処理手順について、ホストAにおける配付送信処理を例に、図60に従って説明する。
ステップ161:掲示結果検知手段181より、ハイパービデオ伝言の掲示処
理の検知結果データ701を受け、
ステップ162:配付条件記憶手段182に記憶されている配付条件テーブル
702を参照し、検知結果データ701の伝言板名「新製品
ガイド」に該当する配付先ホスト名「B」および「C」を検
索する。
ステップ163:次に、検知結果データ701を元に、「伝言板名」、「伝言
主題」を内容とする伝言ヘッダファイルを生成し、
ステップ164:メディアサービス部に格納されているメディアデータを参照
して、マルチファイル形式の伝言1001からMIME形式
の伝言1002を生成(符合化)する。
ステップ165:生成したMIME形式の伝言1002をホストB、CへSM
TPにて送信する。
また、図61は、配付受信手段184の処理手順を示すフロー図である。本実施の形態における配付受信手段184の処理手順について、ホストBにおける配付受信処理を例に、図61に従って説明する。
ステップ171:MIME形式の伝言1002を受信する。
ステップ172:デコードしてマルチファイル形式の伝言1001にする。
ステップ173:ハイパービデオ伝言(図28)に再構成する。
ステップ174:ハイパービデオ伝言掲示処理部160に登録依頼通知する。
また、図62は、本実施の形態における伝言を送受信する2つのホストの各配付処理の同期の関係を示した図である。本実施の形態では、送信元ホスト(ホストA)が伝言の登録を検知し、MIMEエンコードした伝言を送信した後に、ホストBがデコード処理を開始する。
以上のように、上記第17の実施の形態によれば、互いに伝言を配付しようとする2つのホスト間の通信路が常時確保されていない、あるいは、直接接続不可能ではあるが、UUCP接続程度の通信が可能ならば、伝言データの配付を可能とすることができる。
本実施の形態による転送手順は、第14の実施の形態の直接FTPで送信する手順に比べると低速になる。それは、MIMEエンコードする時間と、SMTPの利用するtelnetというプロトコルの速度が低速のためである。また、FTPが直接バイナリデータを転送できるのに対し、telnetはアスキーデータしか転送しない上に、確認データを多くやりとりすることにも起因する。しかし、IP接続されていないホスト間については、本実施の形態による転送手順を利用することによって、低速ながらも伝言の配付が可能になる。
(実施の形態18)
次に、本発明の第18の実施の形態について説明する。図63は本実施の形態における情報提供装置の構成を示している。図63において、110は入出力部、120は情報ブラウジング部、130はWWWサービス部、140は通信部、150はメディアサービス部、160はハイパービデオ伝言掲示処理部、180は広域配付処理部である。入出力部110および情報ブラウジング部120、WWWサービス部130、通信部140、ハイパービデオサービス部150、ハイパービデオ伝言掲示処理部160は、図27に示した第12の実施の形態における情報提供装置の構成と同様な構成である。
また、広域配付処理部180は、ハイパービデオ伝言掲示処理部の掲示処理の結果を検知する掲示結果検知手段181と、掲示されたハイパービデオ伝言を広域に配付する条件情報を記憶する配付条件記憶手段182と、掲示結果検知手段181からの通知を受けた場合に、配付条件記憶手段182に記憶している配付条件を参照して配付先ホスト名を決定し、ハイパービデオ伝言のヘッダファイルと、ハイパービデオを構成するボディーファイルの格納位置情報とから構成される伝言更新情報を生成し、配付条件により決定された配付先ホストへ送出処理する第1の配付送信手段183aと、ハイパービデオ伝言のMIMEメールでの再配送要求を受けた場合に、ハイパービデオ伝言のヘッダファイルと、ハイパービデオを構成するボディーファイル群とをMIMEエンコードして、要求元のホストへSMTP送出処理する第2の配付送信手段183bと、受けた伝言更新情報に応じて配付元からボディファイルをFTPにより取得し、取得できた場合には、伝言ヘッダファイルと取得した前記ボディファイル群とからハイパービデオ伝言を生成し、ハイパービデオ伝言掲示処理部160へ通知し、FTPで取得できなかった場合には、配付元へハイパービデオ伝言のMIMEメールでの再送要求を送信する第1の配付受信手段184aと、受けたMIMEメールデータをデコードし、伝言ヘッダファイルとボディファイル群とからハイパービデオ伝言を生成し、ハイパービデオ伝言掲示処理部160へ通知する第2の配付受信手段184bと、外部よりデータを受信し、受信したデータが伝言更新情報の場合には、第1の配付受信手段184aへ通知し、MIMEメールによる伝言情報の場合には、第2の配付受信手段184bへ通知し、再送要求の場合は、第2の配付送信手段183bへ通知する配付データ受信手段185とを有する。
また、本実施の形態における情報提供装置基本動作は、図45に示した第14の実施の形態における情報提供装置の構成および基本動作と同様である。
図64は、本実施の形態における情報提供装置の使用例を示している。図64においてA、B、CおよびFはホストであり、それぞれLANで接続されている。また、ホストFはBを含むネットワークドメイン(組織)のファイヤウォール (組織外部とのデータの通過許可権を制御するホスト)であり、図65に上記ファイヤウォールの設定例を示す。
このようなネットワーク状況では、ホストAおよびCとホストBとは、互いに電子メール(SMTP)は交換できるが、FTPによるデータアクセスは禁止される。実際にこのような設定で運用を行っている組織は多く存在する。
図66は、第1の配付受信手段184aが配付元ホストに送信する再配送要求データ1101の構造を示している。再配送要求データ1101は次のようなデータを格納している。
メッセージ名:配付元ホストに要求する内容情報(”再送要求”)、
ホスト名 :自ホストの名前情報、
伝言板名 :再送を要求する伝言の伝言板名情報、
伝言主題 :再送を要求する伝言のサブジェクト情報。
以下、本実施の形態の配付処理手順について、図64に示した本実施の形態による情報提供装置の使用例を用いて説明する。なお、本実施の形態においても、各ホストA、B、Cにおける掲示結果通知のデータ形式、および配付条件テーブルの内容は、それぞれ図42、図43に示した内容と同じとする。また、本実施の形態では、サイトAのホストAに伝言が掲示された場合に、他のサイトのホスト(ホストB、C)へ同内容の伝言を配付する。
図67は、第1の配付送信手段183aの処理手順を示すフロー図である。本実施の形態における第1の配付送信手段183aの処理手順について、ホストAにおける配付送信処理を例に、図67に従って説明する。
ステップ181:掲示結果検知手段181より、ハイパービデオ伝言の掲示処
理の検知結果データ701を受ける。
ステップ182:配付条件記憶手段182に記憶されている配付条件テーブ
ル702を参照し、検知結果データ701の伝言板名「新製
品ガイド」に該当する配付先ホスト名「B」および「C」を
検索する。
ステップ183:次に、検知結果データ701を元に、メディアサービス部に
格納されているメディアデータの格納位置情報を検索し、伝
言更新情報801を生成する。
ステップ184:生成した伝言更新情報801をホストB、CへSMTPにて
送信する。
図68は、第2の配付送信手段183bの処理手順を示すフロー図である。本実施の形態における第2の配付送信手段183bの処理手順について、ホストAにおける配付送信処理を例に、図68に従って説明する。
ステップ191:外部ホストより再配送要求データ1101を受ける。
ステップ192:再配送要求データ1101より、配付先ホスト名(”B”)
を決定する。
ステップ193:「伝言板名」、「伝言主題」を内容とする伝言ヘッダファイ
ルを生成する。
ステップ194:メディアサービス部に格納されているメディアデータを参照
して、マルチファイル形式の伝言1001からMIME形式
の伝言1002を生成(符合化)する。
ステップ195:生成したMIME形式の伝言1002をホストBへSMTP
にて送信する。
図69は、第1の配付受信手段184aの処理手順を示すフロー図である。本実施の形態における第1の配付受信手段184aの処理手順について、ホストBにおける配付受信処理を例に、図69に従って説明する。
ステップ201:伝言更新情報801を受け、
ステップ202:受信した伝言更新情報801内の「格納ファイルリスト」を
参照し、配付元ホストからファイルをFTPで取得する(g
etコマンドを使用)。
ステップ203:ステップ202で、FTPに成功すればステップ205へ移
行し、成功しなければステップ204へ移行する。
ステップ204:伝言更新情報801からを参照して再配送要求データ110
1を生成し、配送元ホストへ送信し、終了する。
ステップ205:ステップ203で取得したファイルを「伝言内容」とし、伝
言更新情報801内の「伝言板名」、「伝言主題」データと
からハイパービデオ伝言(図28)を再構成する。
ステップ206:ハイパービデオ伝言掲示処理部160に登録依頼通知する。
図70は、第2の配付受信手段184bの処理手順を示すフロー図である。本実施の形態における第2の配付受信手段184bの処理手順について、ホストBにおける配付受信処理を例に、図70に従って説明する。
ステップ211:MIME形式の伝言1002を受ける。
ステップ212:デコードしてマルチファイル形式の伝言1001にする。
ステップ213:ハイパービデオ伝言(図28)に再構成する。
ステップ214:ハイパービデオ伝言掲示処理部160に登録依頼通知する。
図71は、配付データ受信手段185の処理手順を示すフロー図である。本実施の形態における配付受信手段185の処理手順について、ホストBにおける配付受信処理を例に、図71に従って説明する。
ステップ221:外部よりデータを受信する。
ステップ222:受信したデータがどのような種類のものであるかをチェック
する。
ステップ223:伝言更新情報の場合には、第1の配付受信手段へ通知する。
ステップ224:MIMEメールによる伝言情報の場合には、第2の配付受信
手段へ通知する。
ステップ225:再配送要求データの場合は、第2の配付送信手段へ通知する。
また、図72は、本実施の形態における伝言を送受信する2つのホストの各配付処理の同期の関係を示した図である。本実施の形態では、次のように同期して処理が行われる。まず、送信元ホスト(ホストA)が伝言の登録を検知して伝言更新情報を送信すると、受信ホスト(ホストB)が伝言更新情報の解析と、FTP通信のget(取得)コマンドによるファイル取得とが実行され、ホストBに伝言が掲示処理される。
しかし、この時ホストBがFTPによるファイルの取得に失敗すると、ホストAに対し再配送要求データが送信され、ホストAは、再配送要求の解析とMIME形式による伝言データの送信処理を開始する。そして、ホストBがMIME形式の伝言データを受けとり、掲示処理が行われる。
以上のように、第18の実施の形態によれば、まず伝言更新情報によるハイパービデオ伝言の配付を試み、受信側ホストでFTP受信に失敗した場合には、配付プロトコルの変更を送信側に要求し、再度MIMEメールによるハイパービデオ伝言の配付を行うことができる。そのため、配付先のホストの一部に、FTPを通過させないゲートウェイの内部にあるホストが含まれていた場合でも、そのホストに対してSMTPプロトコルで伝言データを再配送をすることができる。
なお、本実施の形態では、ゲートウェイを乗り越えるために、1度目にFTP転送処理、2度目にSMTP転送処理で配送処理しているが、もちろん順序を変更しても構わない。また、他の手順と組み合わせたり、3つ以上の処理手順を使って、処理速度の速い手順から順に配付を試みるようにしても構わない。
本発明は、ハイパーテキスト構造で管理されるWWW(World WideWeb)データとともに、複数メディアデータとそれらの再生情報(シナリオ)から構成されるミックスメディア情報を管理し、提供する情報提供装置等に有用であり、主に動画(ビデオ)や音声(オーディオ)など、再生時の連続性を必要とする「連続メディアデータ」を主体として構成されるハイパービデオ情報を対象とする情報提供装置等の用途に適しており、特に、ネットワークを介してやり取りされる複数の異なるメディアデータが時間的に連動するマルチメディアタイトルを管理するマルチメディアタイトル管理装置等への適用に好適である。
本発明におけるハイパービデオデータ構造の概念を示す模式図 本発明の第1の実施の形態における情報提供装置の構成を示すブロック図 第1の実施の形態における情報提供装置の扱うWWWデータおよびメディアデータの構造例を示す模式図 第1の実施の形態における情報提供装置のブラウジング制御手段に記憶されている再生制御テーブルの構造例を示す模式図 第1の実施の形態における情報提供装置のブラウジング制御手段の処理手順を示すフロー図 第1の実施の形態における情報提供装置のハイパービデオデータ再生手段の処理手順を示すフロー図 第1の実施の形態における情報提供装置のWWWデータ記憶手段に記憶されているWWWデータの例を示す模式図 第1の実施の形態における情報提供装置のメディアデータ管理手段に記憶されているメディアデータの例を示す模式図 第1の実施の形態における情報提供装置の動作表示例を示す模式図 本発明の第2の実施の形態における情報提供装置の扱うWWWデータおよびハイパービデオデータの構造例を示す模式図 第2の実施の形態における情報提供装置のブラウジング制御手段に記憶されている再生制御テーブルの構造例を示す模式図 第2の実施の形態における情報提供装置のWWWデータ記憶手段に記憶されているWWWデータの例(A)およびメディアデータ管理手段に記憶されているメディアデータの例(B)を示す模式図 第2の実施の形態における情報提供装置のハイパービデオデータ再生手段の処理手順を示すフロー図 本発明の第3の実施の形態における情報提供装置の扱うWWWデータおよびメディアデータの構造例を示す模式図 第3の実施の形態における情報提供装置のブラウジング制御手段に記憶されている再生制御テーブルの構造例を示す模式図 第3の実施の形態における情報提供装置のWWWデータ記憶手段に記憶されているWWWデータの例を示す模式図 第3の実施の形態における情報提供装置のハイパービデオデータ再生手段の処理手順を示すフロー図 本発明の第4の実施の形態における情報提供装置の構成を示すフロー図 第4の実施の形態における各端末とホストの通信関係を示す概念図 本発明の第5の実施の形態における情報提供装置の構成を示すブロック図 本発明の第6の実施の形態における情報提供装置の構成を示すブロック図 本発明の第7の実施の形態における情報提供装置の構成を示すブロック図 本発明の第8の実施の形態における情報提供装置の構成を示すブロック図 本発明の第9の実施の形態における情報提供装置の構成を示すブロック図 本発明の第10の実施の形態における情報提供装置の構成を示すブロック図 本発明の第11の実施の形態における情報提供装置の構成を示すブロック図 本発明の第12の実施の形態における情報提供装置の構成を示すブロック図 第12の実施の形態における情報提供装置の扱うハイパービデオ伝言データの構造例を示す模式図 第12の実施の形態における情報提供装置のハイパービデオ伝言掲示処理部の処理手順を示すフロー図 第12の実施の形態における情報提供装置のWWWデータ記憶手段に記憶されているWWWデータとメディアデータ管理手段に記憶されているメディアデータのハイパービデオ伝言データの受信前の例を示す模式図 第12の実施の形態における情報提供装置のWWWデータ記憶手段に記憶されているWWWデータとメディアデータ管理手段に記憶されているメディアデータのハイパービデオ伝言データの受信後の例を示す模式図 本発明の第13の実施の形態における情報提供装置の構成を示すブロック図 第13の実施の形態における情報提供装置の扱うハイパービデオメールおよび参照メールのデータ構造例を示す模式図 第13の本実施の形態における情報提供装置の使用例を示す模式図 第13の実施の形態における情報提供装置に記憶されているWWWデータおよびメディアデータのメール到着前の例を示す模式図 第13の実施の形態における情報提供装置に記憶されているWWWデータおよびメディアデータのメール到着後の例を示す模式図 第13の実施の形態における情報提供装置の受配信設定記憶手段に記憶されているデータの例を示す模式図 第13の実施の形態における情報提供装置の基本動作手順を示すフロー図 第13の実施の形態における情報提供装置のハイパービデオメール受配信処理手段の処理手順を示すフロー図 本発明の第14の実施の形態における情報提供装置の構成を示すブロック図 第14の実施の形態における情報提供装置の使用例を示す模式図 第14の実施の形態における情報提供装置の掲示結果通知手段の生成する検知結果データの例を示す摸式図 第14の実施の形態における情報提供装置の配付条件記憶手段に記憶されている配付条件テーブルの構造およびデータの例を示す模式図 第14の実施の形態における情報提供装置の広域配付処理部が送受信する配送ファイルの構造を示す模式図 第14の実施の形態における情報提供装置の使用例の基本動作を示すフロー図 第14の実施の形態における情報提供装置の配付送信手段の処理手順を示すフロー図 第14の実施の形態における情報提供装置の配付受信手段の処理手順を示すフロー図 第14の実施の形態における情報提供装置の配付処理における同期の関係を示す摸式図 本発明の第15の実施の形態における情報提供装置の広域配付処理部が送受信する伝言更新情報の構造を示す模式図 第15の実施の形態における情報提供装置の配付送信手段の処理手順を示すフロー図 第15の実施の形態における情報提供装置の配付受信手段の処理手順を示すフロー図 第15の実施の形態における情報提供装置の配付処理における同期の関係を示す摸式図 本発明の第16の実施の形態における情報提供装置の構成を示すブロック図 本発明の第16の実施の形態における情報提供装置のスケジュール記憶手段が記憶する実行予定テーブルの構造およびデータの例を示す模式図 第16の実施の形態における情報提供装置の配付受信手段の処理手順のうち、伝言更新情報の受信処理手順を示すフロー図 第16の実施の形態における情報提供装置の配付受信手段の処理手順のうち、ファイルの取得処理手順を示すフロー図 第16の実施の形態における情報提供装置の配付処理のうち、(a)伝言更新情報の受信処理および、(b)ファイルの取得処理における同期の関係をそれぞれ示す摸式図 本発明の第17の実施の形態における情報提供装置の広域配付処理部が送受信する(a)マルチファイル形式のハイパービデオ伝言および、(b)MIME形式のの伝言の構造を示す模式図 第17の実施の形態における情報提供装置の使用例を示す模式図 第17の実施の形態における情報提供装置の配付送信手段の処理手順を示すフロー図 第17の実施の形態における情報提供装置の配付受信手段の処理手順を示すフロー図 第17の実施の形態における情報提供装置の配付処理における同期の関係を示す摸式図 本発明の第18の実施の形態における情報提供装置の構成を示すブロック図 第18の実施の形態における情報提供装置の使用例を示す模式図 第18の実施の形態における情報提供装置のファイヤウォールの設定例を示す摸式図 本発明の第18の実施の形態における情報提供装置の広域配付処理部が送受信する再配送要求データの構造を示す模式図 第18の本実施の形態における情報提供装置の第1の配付送信手段の処理手順を示すフロー図 第18の実施の形態における情報提供装置の第2の配付送信手段の処理手順を示すフロー図 第18の実施の形態における情報提供装置の第1の配付受信手段の処理手順を示すフロー図 第18の実施の形態における情報提供装置の第2の配付受信手段の処理手順を示すフロー図 第18の実施の形態における情報提供装置の配付データ受信手段の処理手順を示すフロー図 第18の実施の形態における情報提供装置の配付処理における同期の関係を示す摸式図 従来の情報提供装置の構成を示すブロック図 従来の情報提供装置で利用されるHTMLで記述されたWWWデータの例を示す模式図 従来の情報提供装置における情報ブラウジング制御手段に記憶されている再生制御テーブルの構造例を示す模式図 従来の情報提供装置の基本動作手順を示すフロー図 従来の情報提供装置におけるブラウジング制御手段の処理手順を示すフロー図 従来の情報提供装置におけるWWWデータ記憶手段に記憶されているWWWデータの構造の例(A)と、WWWデータ管理手段に記憶されているWWWデータ提供初期情報の例(B)を示す模式図 従来の情報提供装置の動作表示例を示す模式図
符号の説明
101 ハイパービデオデータ
102 動画データ(基準)
103 静止画データ
104 デキストデータ
105 動画データ
110 入出力部
111 操作入力手段
112 表示手段
120 情報ブラウジング部
121 ブラウジング制御手段
122 取得結果記憶手段
123 モノメディアデータ再生手段
124 ハイパービデオデータ再生手段
130 WWWサービス部
131 WWWデータ記憶手段
132 WWWデータ管理手段
140 通信部
141 HTTP通信手段
142 NFS通信手段
150 メディアサービス部
151 メディアデータ記憶手段
152 メディアデータ管理手段
160 ハイパービデオ伝言掲示処理部
161 ハイパービデオ掲示処理受付手段
162 ハイパービデオ掲示処理手段
163 伝言一覧更新手段
170 ハイパービデオメール処理部
171 受配信設定記憶手段
172 メール一時記憶手段
173 メール受配信処理手段
180 広域配付処理部
181 掲示結果検知手段
182 配付条件記憶手段
183 配付送信手段
184 配付受信手段
185 配付データ受信手段
191 スケジュール記憶手段
192 スケジュール実行手段
701 検知結果データ
702 配付条件テーブル
703 ヘッダファイル
704 シナリオファイル
705 素材ファイル
801 伝言更新情報
901 実行予定テーブル
1001 マルチファイル形式の伝言
1002 MIME形式の伝言
1101 再配送要求データ
C(C1〜C3) 利用者端末(クライアント)
S(S1〜S6) ホスト(サーバ)

Claims (3)

  1. ネットワークを介してやり取りされる複数の種類の異なるメディアデータが時間的に連動して構成されるマルチメディアタイトルを管理するマルチメディアタイトル管理装置であって、
     前記マルチメディアタイトルを構成する素材の一覧情報と、前記素材のデータタイプに応じた再生、時間的再生位置および再生時間に関する再生制御情報と、を含むシナリオデータを管理するWWWサービス部を備えたことを特徴とするマルチメディアタイトル管理装置。
  2. 前記マルチメディアタイトルは、動画の再生を主体にしており、前記動画の再生の時間的位置に、静止画またはテキストが再生されることを特徴とする請求項1記載のマルチメディアタイトル管理装置。
  3. 素材データを管理するメディアデータサービス部を備え、前記WWWサービス部は、シナリオデータを受信側へ送信し、前記メディアデータサービス部は、前記シナリオデータの送信が完了してから、前記シナリオデータの再生制御情報別の素材データを前記受信側へ送信することを特徴とする請求項2記載のマルチメディアタイトル管理装置。
JP2003280400A 1995-07-28 2003-07-25 マルチメディアタイトル管理装置 Pending JP2004048776A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006345360A (ja) * 2005-06-10 2006-12-21 Open Interface Inc コンテンツ同期再生システム及び方法

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