JP2004048681A - 通信装置及び通信方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】通信リンクを確立するための装置と方法。ネゴシエーションデータ送信部50(54)は、複数の開始側通信装置と連携して応答側通信装置にキャリアを送信する。ネゴシエーションデータ受信部56(52)は、複数の開始側通信装置と連携して送信されたキャリアに呼応して応答側通信装置からキャリアを受信する。選択装置は、通信チャネルを確立するために応答側通信装置に従って、複数の通信装置から適切な通信装置を選択する。
【選択図】 図3
Description
【発明の属する技術分野】
本発明はモデムなどの通信装置およびデータ通信を可能にする方法、特に種々の通信構成を検出し適切な通信構成を選択して、通信リンクを確立する装置と方法に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
従来、モデム(アナログおよびデジタル)などのデータ通信装置は、公衆回線網(PSTN)を介してある場所から別の場所にデータを送信するために使用されてきた。このようなモデムは、通常PSTNの従来の音声帯域(例えば約0kH〜4kHの帯域)で動作する。初期のモデムはPSTNを介して毎秒約300ビット(bps)以下の速度でデータを送信していた。時がたつにつれて、またインターネットの普及が進むにしたがって、より高速の通信方式(例えばモデム)が要求され開発された。現在、利用可能な最高速のアナログモデム(国際電気通信連合(ITU−T)が定義するITU−TV.34モデムと称す)は、理想的な条件下で約33,600bpsの速度でデータ通信を行う。ITU−TV.90と呼ばれるハイブリッド・デジタル・アナログモデムは理想的な条件下で約56,000bpsの速度までのデータ通信を実現可能である。これらのモデムはPSTNの約4kHzの帯域でデータ交換を継続して行う。
【0003】
大きさが数メガバイト(MB)のデータファイルを転送することも珍しくはない。V.34変調を利用して動作するモデムは、そのようなファイルの転送に長時間を必要とする。その結果、さらに高速のモデムとインターネットアクセス方法に対する需要が高まってきた。
【0004】
したがって、従来の4kHz帯域を超えるスペクトルを使用するローカルツイストワイヤペア上で高速あるいは広帯域のデータを送信するために多くの新しい通信方法が提案され開発されている。様々な“趣き”(バリエーション)のデジタル加入者用回線(DSL)モデムが開発され、また開発中である。例えば、DSL、ADSL、VDSL、HDSL、SHDSL、SDSL(以上をまとめて一般にxDSLと称す)などを含むが、これには限定されない。
【0005】
各xDSLバリエーションは種々の通信方式を用いるため、上り、下り転送速度は異なり、また異なる周波数帯域のツイストペア通信チャネルを利用する。種々の構成のツイストペアワイヤには広範囲にわたって物理的、環境的制限が伴うため、可能な通信機能帯域の予測は大きく異なる。例えば、ツイストペアワイヤ(例えばCAT5ワイヤに対してCAT3ワイヤ)の品質によっては、所定のxDSL方式では公表された最高データ転送速度でデータ送信を行うことができない場合がある。
【0006】
既存のxDSL技術は高速データ転送の問題を解決することを約束しているが、xDSL機器の迅速な開発と起動にはいくつかの障害が存在する。
【0007】
種々のxDSL方式のうちいくつかは、音声帯域および超音声帯域の周波数帯域で一つのツイストペアによる同時通信を可能にする。音声帯域および音声帯域より高い帯域の同時通信を実現するために、xDSLバリエーションによっては低域フィルタ、高域フィルタなどのフィルタやスプリッタと呼ばれるフィルタの組み合わせを必要とするものがある。フィルタは音声帯域の通信を担う周波数帯域とデータ通信を担う超音声帯域の周波数帯域を分離する。フィルタの使用方法と種類は設備ごとに異なる場合がある。
【0008】
最近、そのようなフィルタの使用を排除、ないし削減するための技術や市場からの刺激が存在する。このように、特定の通信チャネルにとってフィルタの存在および(または)その種類は不明な場合が往々にしてある。そのようなフィルタはどの通信方法が利用可能であるかに影響するので、通信方法を起動する前にそのようなフィルタの存在および構成を認識するための通信装置が必要である。
【0009】
多様なxDSLおよび高速アクセステクノロジーによる解決法については、公表標準、専有標準および(または)事実上の標準に記述されている。ある接続の一端にある機器は、互いに互換性を持ち得る(互換性を持たない)標準(または複数の標準)を満たし得る。一般に、種々の標準間に起動および初期化方法について互換性がなかった。
【0010】
従来の音声帯域(例えば0−4kHz帯域)内での通信を行う従来のアナログモデムと共存する能力、セントラルオフィス機器におけるバラツキや回線品質などのxDSLデータ通信方式を取り巻く回線環境は、きわめて多種多様で複雑である。したがって、最適かつ干渉のない通信回線を確立するためには、通信機器の機能を判定する機能ばかりではなく通信チャネルの機能を判定する機能が不可欠である。
【0011】
ユーザのアプリケーションによっては広範なデータ帯域要件を持つものがある。一般に、複数のxDSLボックスに含まれるxDSL標準のうちユーザは常に最高の機能を持つxDSL標準を使用することができたとしても、通信コストは一般に利用帯域に関連しているためもっとも高価なものになるであろう。低い帯域のアプリケーションを使用する場合、ユーザは高い帯域のxDSLサービスを使用するのとは反対に、低い帯域のxDSL(すなわちより低価格の通信サービス)に対する好みを表示する機能を望む場合がある。その結果、ユーザサービスとアプリケーション要件を回線の他端(例えばセントラルオフィス)に自動的に表示するシステムを設けることが望ましい。
【0012】
通信機器および通信チャネルの物理的構成の他にも、高速データアクセスの持つ複雑性は規制問題による影響も受ける。その結果、通信チャネルの各端部における可能な構成上の組み合わせは著しく増加した。
【0013】
1996年の米国電気通信法によって、競争力のある(CLEC)使用法およびワイヤを設置した現電話プロバイダ(ILEC)に対して金属ツイストワイヤペアの大規模なインフラストラクチャの道が開かれた。このように、多数のプロバイダが一つのワイヤペアに対する信頼性及び設備を異ならせる場合がある。
【0014】
特定のセントラルオフィス終端において、特定の通信チャネル(回線)は、音声帯域専用、ISDN、または多くの新しいxDSL(ADSL、VDSL、HDSL、SDSLなど)サービスのどれか一つに対して単独に与えられ得る。カータフォーン裁判の判決以来、電話サービスのユーザ(顧客)は、音声帯域チャネルに通信顧客構内機器(例えば電話、留守番電話、モデムなど)を配置(すなわち設置および利用)する広範な自由がある。ただし、専用回線に関連した顧客構内機器(CPE)は、サービスプロバイダにより設置されることが一般的である。高速通信市場が発展するにしたがって、顧客もまた従来の音声帯域を超える帯域を用いて高速回線用の独自のCPEを選択し設置する選択の自由を期待し要求するようになる。この結果、サービスプロバイダには広範囲の機器が特定の回線に接続されるという予想外の事態に対応しなければならないという重圧がかかることになる。
【0015】
顧客構内(例えば家庭、オフィスなど)の顧客構内配線条件/構成および配線のノードに設置済みの装置の範囲は多様で、特定することは不可能である。サービスプロバイダにとって技術者および(または)職人を派遣して構内配線を分析し(あるいは)インストレーションを行うことは大きなコスト負担である。したがって、多くの通信方法や構成方法が存在する状況における回線の初期化には効率的で費用のかからない(すなわち人的介入が不要な)方法が必要になる。
【0016】
さらに、通信チャネルの終端と実際の通信装置の間にはスイッチング機器が存在している。そのスイッチング機器は特定の種類の通信装置に特定の回線を切換えるように機能する場合がある。
【0017】
このように、種々の機器や通信チャネル、規制環境などの問題を解決する高速データアクセス起動技術(装置および方法)が緊急に必要とされる。
【0018】
かつてITU−Tは音声帯域チャネル上でデータ通信を開始する推奨方法を発表したことがある。特に、次の2つの勧告が出された。
1)勧告V.8(09/94)− 一般交換電話網上のデータ通信セッションの開始手順、および
2)データ回線終端機器(DCE)間および一般交換電話網上のデータ端末機器(DTE)間の共通動作モードの識別および選択の手順
【0019】
いずれの勧告も使用する変調方式、プロトコルなどの互いに共通の(共有)動作モードを識別しネゴシエーションを行うために各モデムから転送されるビットシーケンスを使用する。ただし、いずれの起動シーケンス勧告も従来の音声帯域通信方法にしか適用できない。さらに、これらの従来の起動シーケンスは、モデム間の通信チャネルの構成および(または)条件をテスト(および/または指定)しない。
【0020】
ただし、通信リンクの確立に成功した場合、複数のxDSLモデムが実際の相互接続を行う前に接続についてネゴシエーションを行う時点で周波数特性、ノイズ特性、スプリッタの有無などの回線条件情報は有用である。
【0021】
音声帯域プロービング技術は周知の技術であり、音声帯域回線条件の情報を確認するために使用することができる。そのような技術は、V.34などの特定の変調方法の最適化のために使用されたが、起動方法および(または)通信選択方法の最適化のためには使用されなかった。複数の変調方法を持つ装置セットにおいて、V.8またはV.8bisはネゴシエーションを実行し特定の変調を選択するために使用された。変調起動シーケンスの開始後、回線プロービング技術は通信チャネルの条件のなんらかの表示を受信するために使用される。その時点で所定の通信チャネルが選択した変調方法を効果的にサポートできないことが判明した場合、従来の技術では効果的な変調方法を発見するため試行錯誤的(すなわち自動学習的)フォールバック技術が採用される。
【0022】
より優れた通信リンクを確立するために、最適な通信方法を選択する前に回線条件を観察(試験)する方法が必要である。特定の変調に対してデータ速度を上げる技術が確立されてはいるが、従来の技術は通信方法の選択を助けるチャネル情報を用いる方法は提供しない。
【0023】
あいにく、技術の現状において一般的チャネル構成の知識なしに機能に関するネゴシエーションが発生する。スペクトルやスプリッティングなどの明確な知識は、最適な通信メカニズム(変調)決定プロセスの選択には不可欠である。
【0024】
定義
以下の議論において、次のような定義を使用する。
起動局(発呼局)− xDSLサービスを起動するDTE、DCEおよびその他の関連端末機器
着呼局 − GSTN上で発生した発呼に応答するDTE、DCEおよびその他の関連端末機器
キャリアセット − 特定のxDSL勧告のPSDマスクに関連した1つまたは複数の周波数セット
CAT3 − 16MHzの通信に対してクリーンな送信を行うため設計、テストされるケーブルおよびケーブルコンポーネント。10Mbpsでの音声およびデータ/LANトラフィックに使用
CAT5 − 100MHzの通信に対してクリーンな送信を行うため設計、テストされるケーブルおよびケーブル部品
通信方法 − モデム、変調、回線コードなどの名称で呼ばれることがある通信形態
下り − xTU−CからxTU−Rへの送信方向
エラーフレーム − フレームチェックシーケンス(FCS)エラーを含むフレーム
Galf − 8116の値を持つオクテット、すなわちHDLCフラグの1の補数
開始信号 − 起動手順を開始する信号
開始局 − 起動手順を開始するDTE、DCE、およびその他の関連端末機器
無効フレーム − トランスパレンシーオクテットを除いてフラグ間のオクテット数が4未満のフレーム
メッセージ − 変調送信を通じて伝搬されるフレーム化情報
金属ローカルループ − 顧客構内へのローカルループを形成する通信チャネル5、金属ワイヤ
応答信号 − 開始局に応答して送られる信号
応答局 − リモート局からの通信トランザクションの開始に応答する局
セッション − ネットワーク上のコンピュータまたはアプリケーション同士の始めから終わりまで測定したアクティブな通信接続
信号 − トーンに基づく通信によって伝搬される情報
信号ファミリー − あるキャリアスペーシング周波数の整数倍のキャリアセットグループ
スプリッター − 金属ローカルループを2つの動作帯域に分割するよう設計された高域フィルタと低域フィルタの組み合わせ
電話モード − 通信方法として(変調された情報を伝搬するメッセージではなく)音声または他のオーディオを選択した動作モード
トランザクション − 肯定的受付[ACK(1)]、否定的受付[NAK]、あるいはタイムアウトのいずれかで終了する一続きのメッセージ
端末 − 局、および
上り − xTU−RからxTU−Cへの送信方向
【0025】
略語
次の略語は、詳細な議論の全般にわたって使用する。
ACK − 肯定応答メッセージ
ADSL − 非同期デジタル加入者回線
ANS − V.25アンサートーン
ANSam − V.8変調アンサートーン
AOM − アドミニストレーション、オペレーションおよびマネージメント
CCITT − 国際電信電話諮問委員会
CDSL − 消費者デジタル加入者回線
CR − 機能リクエスト
CLR− 機能リストリクエスト
DCME−デジタル回路多重化機器
DPSK − 差動位相偏移変調
DIS − デジタル識別信号
DMT − ディスクリート・マルチトーン
DSL − デジタル加入者回線
EC − 反響消去
EOC − 組込み式動作チャネル
ES − エスケープ信号
FCS − フレームチェックシーケンス
FDM − 周波数分割多重伝送方式
FSK − 周波数偏移変調
GSTN − 一般交換電話網(PSTNと同じ)
HDSL − ハイレベルデータリンクコントロール
HSTU − ハンドシェイクトランシーバユニット
IETF − インターネットエンジニアリングタスクフォース
ISO − 国際標準化機構
ITU−T − 国際電気通信連合 電気通信標準化セクタ
LSB − 最下位ビット
LTU − 電線成端装置(セントラルオフィス終端)
MR − モードリクエスト
MS − モードセレクト
MSB − 最上位ビット
NAK − 否定応答メッセージ
NTU − ネットワーク成端装置(顧客構内終端)
OGM − 発信メッセージ(録音音声またはその他のオーディオ)
ONU − 光学ネットワーク装置
POTS − 普通の従来電話サービス
PSD − スペクトル密度
PSTN − 公衆交換電話網
RADSL − レートアダプティブDSL
REQ − リクエストメッセージタイプメッセージ
RFC − コメント用リクエスト
RTU − RADSL端末装置
SAVD − 同時または交互音声およびデータ
SNR − 信号対ノイズ比
VDSL − 超高速デジタル加入者回線
xDSL − 種々のデジタル加入者回線(DSL)のいずれか
xTU−C − xDSLのセントラル端末装置、および
xTU−R − xDSLのリモート端末装置
【0026】
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、既存の回線条件に適した特定の(xDSL)通信標準を規定するために通信チャネル、関連機器、および規制環境の種々の構成、能力および限界を検出する通信方法、モデム装置およびデータ通信システムを対象としている。この目標を達成するため、本発明はシステムとしていくつかの個別技術を使用する。
【0027】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1の態様に係る通信装置は、センター側の通信装置へネゴシエーションデータを送信するネゴシエーションデータ送信手段を具備し、前記ネゴシエーションデータのメッセージ情報フィールドは、識別フィールド、それに続く標準情報フィールド、および非標準フィールドから構成され、前記識別フィールド及び前記標準情報フィールドにおいて伝達される情報のほとんどは、センター側の通信装置及び自局に関連したパラメータからなり、このパラメータは、関連したサブパラメータを持たないパラメータと、関連したサブパラメータを持つパラメータとに分類され、前記識別フィールドは、少なくともフレームのメッセージタイプを識別するメッセージタイプフィールドを有する。
【0028】
本発明の第2の態様は、第1の態様に係る通信装置において、前記識別フィールドは、少なくとも機器が準拠している規格の改訂番号フィールドを有する。
【0029】
本発明の第3の態様は、第1乃至2の態様に係る通信装置において、前記識別フィールドは、少なくとも国別コードを有する。
【0030】
本発明の第4の態様に係る通信装置は、リモート側の通信装置へネゴシエーションデータを送信するネゴシエーションデータ送信手段を具備し、前記ネゴシエーションデータのメッセージ情報フィールドは、識別フィールド、それに続く標準情報フィールド、および非標準フィールドから構成され、前記識別フィールド及び前記標準情報フィールドにおいて伝達される情報のほとんどは、リモート側の通信装置及び自局に関連したパラメータからなり、このパラメータは、関連したサブパラメータを持たないパラメータと、関連したサブパラメータを持つパラメータとに分類され、前記識別フィールドは、少なくともフレームのメッセージタイプを識別するメッセージタイプフィールドを有する。
【0031】
本発明の第5の態様は、第4の態様に係る通信装置において、前記識別フィールドは、少なくとも機器が準拠している規格の改訂番号フィールドを有する。
【0032】
本発明の第6の態様は、第4または5の態様に係る通信装置において、前記識別フィールドは、少なくとも国別コードを有する。
【0033】
本発明の第7の態様に係るデータ通信装置は、センター側の通信装置とこのセンター側の通信装置に接続されたリモート側の通信装置との間でネゴシエーションデータを交換するデータ通信方法において、前記ネゴシエーションデータのメッセージ情報フィールドは、識別フィールド、それに続く標準情報フィールド、および非標準フィールドから構成され、前記識別フィールド及び前記標準情報フィールドにおいて伝達される情報のほとんどは、両装置に関連したパラメータからなり、このパラメータは、関連したサブパラメータを持たないパラメータと、関連したサブパラメータを持つパラメータとに分類され、前記識別フィールドは、少なくともフレームのメッセージタイプを識別するメッセージタイプフィールドを有する。
【0034】
本発明の第8の態様は、第7の態様に係るデータ通信方法において、前記識別フィールドは、少なくとも装置が準拠している規格の改訂番号フィールドを有する。
【0035】
本発明の第9の態様は、第7または8の態様に係るデータ通信方法において、前記識別フィールドは、少なくとも国別コードを有する。
【0036】
本発明の第10の態様に係る通信装置は、センター側の通信装置へネゴシエーションデータを送信するネゴシエーションデータ送信手段と、センターからのネゴシエーションデータを受信するネゴシエーションデータ受信手段とを具備し、前記ネゴシエーションデータ送信手段に用いられる周波数と前記ネゴシエーションデータ受信手段に用いられる周波数とは互いに異なる帯域の複数の周波数である。
【0037】
本発明の第11の態様に係る通信装置は、センター側の通信装置へネゴシエーションデータを送信するネゴシエーションデータ送信手段と、センターからのネゴシエーションデータを受信するネゴシエーションデータ受信手段とを具備し、前記ネゴシエーションデータ送信手段に用いられる周波数と前記ネゴシエーションデータ受信手段に用いられる周波数とは互いに異なる帯域の複数の周波数であって、前記周波数は、G.992.1 Annex CとG.992.2 Annex Cとで共通であるである。
【0038】
本発明の第12の態様に係る通信装置は、リモート側の通信装置へネゴシエーションデータを送信するネゴシエーションデータ送信手段と、通信装置からのネゴシエーションデータを受信するネゴシエーションデータ受信手段とを具備し、前記ネゴシエーションデータ送信手段に用いられる周波数と前記ネゴシエーションデータ受信手段に用いられる周波数とは互いに異なる帯域の複数の周波数であって、前記周波数は、G.992.1 Annex AとG.992.2 Annex Aとで共通である。
【0039】
本発明の第13の態様に係る通信装置は、リモート側の通信装置へネゴシエーションデータを送信するネゴシエーションデータ送信手段と、通信装置からのネゴシエーションデータを受信するネゴシエーションデータ受信手段とを具備し、前記ネゴシエーションデータ送信手段に用いられる周波数と前記ネゴシエーションデータ受信手段に用いられる周波数とは互いに異なる帯域の複数の周波数であって、前記周波数は、G.992.1 Annex CとG.992.2 Annex Cとで共通である。
【0040】
本発明の第14の態様に係る通信方法は、センター側の通信装置とこのセンター側の通信装置に接続されたリモート側の通信装置との間でネゴシエーションデータを交換するデータ通信方法において、一方から他方へネゴシエーションデータを送信する際に用いられる周波数と他方から一方へネゴシエーションデータを送信する際に用いられる周波数とが互いに異なる帯域の複数の周波数であって、前記周波数は、G.992.1 Annex AとG.992.2 Annex Aとで共通である。
【0041】
本発明の第15の態様に係る通信方法は、センター側の通信装置とこのセンター側の通信装置に接続されたリモート側の通信装置との間でネゴシエーションデータを交換するデータ通信方法において、一方から他方へネゴシエーションデータを送信する際に用いられる周波数と他方から一方へネゴシエーションデータを送信する際に用いられる周波数とが互いに異なる帯域の複数の周波数であって、前記周波数は、G.992.1 Annex CとG.992.2 Annex Cとで共通である。
【0042】
【発明の実施の形態】
本発明の一側面によれば、通信セッションに使用する単一の共通通信標準を選択するために、多数(複数)の通信方法(例えばDSL標準)を実現するモデム間におけるネゴシエーションを行う方法および装置が用意されている。通信制御部は、通信交換機において使用されるxDSLのタイプ識別情報などの高速データ通信に関する情報を取得するためのネゴシエーションチャネルにおいてハンドシェイク手順(プロトコル)を実行する。通信標準とは、事実上の標準、専有標準、あるいは業界または政府機関が発行する標準などあらゆる種類の標準を意味する。
【0043】
本発明の別の側面によれば、セントラル通信システムおよびリモート通信システム間の通信チャネルの特性は、試験信号を用いて確認される。試験信号は、セントラルシステムとリモートシステムの間で識別、検出される周波数ロールオフおよびノイズなど(を含むがこれには限定されないものとする)の障害を検出する。通信チャネルの質に関する情報により本発明は通信標準の選択(ADSLの代わりにCDSLを用いるか、あるいはVDSLの代わりにCDSLを用いるかなど)に関して情報に基づく判定を行うことができる。
【0044】
本発明の様々な側面のすべてを組み合わせることによって、最適な通信方法を選択するために通信チャネルおよびインストール済みの機器の効果的かつ効率的検査を実行するための方法と装置が得られる。システム設計者、設置者、およびプロバイダは、最適な通信手段の意味を効果的に定義するネゴシエーションプロセスにおいて本発明の方法および装置が検討する種々のパラメータをあらかじめ決定し設定することができる。
【0045】
本発明により、可能な高速通信を決定する手順、高速データ通信のための搭載機能の選択、および通信回線特性の試験は同時に実行することが可能になり、所定のデータ通信手順に該当するハンドシェイクプロトコルに直ちに移行することができる。この点で、手順は連続的にも実行することが可能であると理解される。
【0046】
本発明は最適のネゴシエーションのために通信チャネルの両側に含めることができる。ただし、本発明の利点を生かすという点で、通信チャネルの一方の側のみに取り入れる(含める)ことができる。そのような構成は通信システムに正確に通知され、通信システムが従来の(アナログ)通信方法を提供し従来の通信方法に立ち帰ることが適切な場合は、そうすることも可能である。
【0047】
本発明は実際の高速通信装置で実施する必要はなく、通信チャネルを終端し、あるいは分割するインテリジェントスイッチにおいて実施することも可能である。これにより通信システムは、セントラルシステムとリモート通信システムの機能と条件の明示的なネゴシエーションを通じて(必要に応じて)正しく割り当てることが可能な独立した装置(またはモデム)において実現される様々な通信標準を使用することができる。
【0048】
本発明の利点によれば、起動キャリアを選択する環境にやさしい方法が提供される。
【0049】
本発明の他の利点によれば、ITU−T G.997.1を用いて情報フィールドレジスタを構成することができる。
【0050】
本発明の他の利点により、ユニークなデータフォーマット、コード化フォーマット、およびメッセージ用のデータ構造が提供される。
【0051】
本発明の目的によれば、通信リンクを確立する装置は、開始側の複数の通信装置と連携して応答側の通信装置にキャリアを送信するネゴシエーションデータ送信部、開始側の複数の通信装置と連携し、送信キャリアに呼応して応答側の通信装置からキャリアを受信するネゴシエーションデータ受信部、および通信チャネルを確立するために応答側の通信装置に応じて複数の通信装置から適切な通信装置を選択する選択装置を具備する。
【0052】
本発明の特徴によれば、送信キャリアは利用可能なキャリアの割当てに関連したデータを含む。また、送信キャリアおよび受信キャリアは複数の帯域に分割することができる。システムは音声帯域装置に対する干渉を最小にするため複数の帯域を選択する。
【0053】
本発明の利点の一つは、ネゴシエーションデータ送信部が隣接する受信システムに応じてキャリアを送信することである。送信キャリアの送信特性は、隣接する受信局に対する干渉を最小にするために送信動作中に再構成が可能である。
【0054】
本発明の目的によれば、通信リンクを確立するための方法が開示される。この方法は応答側の通信装置に所定のキャリアを送信し、所定の送信キャリアに呼応して応答側の通信装置から所定のキャリアを受信し、受信した所定のキャリアに応じて複数の通信装置から適切な通信装置を選択して通信チャネルを確立する。
【0055】
本発明のこの目的の特徴は、送信キャリアおよび受信キャリアを複数の帯域に分割することである。
【0056】
本発明の他の特徴は、所定のキャリアの送信が隣接する受信システムに応じたキャリアの送信であることである。キャリアの送信特性の送信には、隣接する受信局に対する干渉を最小にするために送信動作時にキャリアを再構成することが含まれる。
【0057】
本発明の他の目的は、通信チャネルを通じて開始側の通信装置と応答側の通信装置の間でデータをやりとりするデータ交換装置、およびやりとりしたデータを分析して通信チャネルの特性を評価する暗黙チャネルプローブとを具備する、通信信号の送信または受信の少なくとも一方を行う通信装置を提供することである。
【0058】
本発明のデータ交換装置は、交換データの一部として分析した交換データの結果を送信する送信機を具備する。
【0059】
暗黙チャネルプローブは、交換データのスペクトル分析を実行することによって通信チャネルを監視するアナライザを具備する。データの交換および交換データの分析は、実質的に同時に発生するか、時間的に連続して発生する場合がある。
【0060】
本発明の特徴によれば、交換データは複数の起動キャリアを具備し、複数の起動キャリアは開始側の通信装置と応答側の通信装置の間で交換される。
【0061】
本発明の他の目的によれば、通信チャネルを通じて開始側の通信装置と応答側の通信装置の間でデータを交換し、交換データの暗黙チャネルプローブ分析を行い通信チャネルの特性を評価する、通信信号の送信および受信の少なくともいずれか一方を行う方法を開示する。
【0062】
本発明の利点は、データ交換に交換データの一部として分析した交換データの結果の送信が含まれることである。
【0063】
本発明の他の利点は、暗黙チャネルプローブ分析の実行に交換データのスペクトル分析が含まれることである。
【0064】
本発明の特徴によれば、その方法にはさらにデータ交換と分析を実質的に同時か、交互または時間的に連続して実行することが含まれる。
【0065】
本発明の利点は、開始側の通信装置と応答側の通信装置の間で複数の起動キャリアの交換を行うことである。
【0066】
本発明の他の目的は、複数のキャリアで送信を開始する通信装置、および所定のキャリア低減システムにしたがって前記通信装置が送信する複数のキャリアを所定数のキャリアに低減するキャリア判定装置を具備する通信装置に関する。
【0067】
本発明の特徴によれば、所定のキャリア低減システムはペア位相反転システム、変調キャリアシステム、あるいはキャリア使用および要求送信システムを具備する。
【0068】
本発明の他の特徴によれば、キャリア判定装置は起動手順の実行時に送信電力を制限するため複数のキャリアを所定数のキャリアに低減する低減装置を具備する。
【0069】
また、本発明の他の特徴は、もっとも利用度の高い通信チャネルを判定する判定装置を具備するキャリア判定装置に関する。
【0070】
本発明によれば、複数キャリアの初期送信には通信チャネルを確立する可能性を高めるシステムが含まれる。キャリア判定装置は、電力送信要件を低減するために複数のキャリアを所定数のキャリアに低減する。
【0071】
本発明の他の目的によれば、高速通信リンクのネゴシエーションを行うために開始側の通信装置と応答側の通信装置の間で非変調キャリアを交換し、高速通信リンクのネゴシエーションを行うために開始側の通信装置と応答側の通信装置の一方が非変調キャリアを処理できない場合、所定の通信リンクを確立するためのフォールバック手順を実行する通信リンクを確立するための方法が開示される。
【0072】
フォールバック手順の実行は、従来の高速通信装置との通信リンクを確立する所定のエスケープ手順の実行、あるいはもう一つの方法として従来の高速通信装置との通信リンクを確立するための所定の明示的接続手順の実行からなる。
【0073】
本発明の特徴によれば、フォールバック手順の実行には音声帯域通信リンクを確立するための音声帯域変調手順の実行が含まれる。
【0074】
また、本発明の他の目的は、第一の機能リストを第一装置および第二装置のいずれか一方に送信し、第一の機能リストに呼応して第一装置および第二装置の他方が送信する第二機能リストを受信し、通信チャネルを確立するため第二機能リストに従って複数の通信モードから適切な通信モードを選択し、第一装置および第二装置のいずれか一方が非データ交換状態になり、第一装置および第二装置の間でデータが交換される場合に通信リンクを再確立するための単純化された起動手順を実行する、第一装置および第二装置の間の通信リンクを確立するための方法に関する。
【0075】
本発明の他の目的は、第一装置および第二装置の間で共通の通信機能を確立し、確立された共通の通信機能にしたがって複数の通信モードから適切な通信モードを選択し、通信チャネルを確立するため第二機能リストにしたがって複数の通信モードから適切な通信モードを選択し、第一装置および第二装置のいずれか一方が非データ交換状態になり、第一装置および第二装置の間でデータが交換される場合に通信リンクを再確立するための単純化された起動手順を実行する、第一装置および第二装置の間の通信リンクを確立するための方法に関する。
【0076】
本発明の他の目的は、第一通信装置および第二通信装置の間で通信リンクを確立するためのネゴシエーションプロトコルを実行し、組み込み動作チャネルとして通信リンクの確立時にネゴシエーションプロトコルのキャリアを維持する、通信リンクを確立するための方法に関する。
【0077】
本発明の特徴によれば、組み込み動作チャネルは管理データを送信する。
【0078】
本発明の他の目的において、ハンドシェイク通信手順を実行する手段、および簡易ネットワーク管理プロトコルを用いて端末からハンドシェイク通信パラメータを構成する手段を具備する通信装置が開示される。通信装置には、さらに端末からハンドシェイク通信パラメータを監視する手段も含まれる場合がある。また、本発明は高速通信リンクを確立するためにハンドシェイク手順を構成し監視するアドミニストレーション、オペレーションおよびマネージメント(AOM)、および簡易ネットワーク管理プロトコル(SNMP)を使用する場合がある。
【0079】
本発明の開示は、1998年4月1日出願の米国特許出願60/080,310号、1998年6月19日出願の米国特許出願60/089,850号、1998年7月22日出願の米国特許出願60/093,669号、および1998年7月29日出願の米国特許出願60/094,479号に掲載された内容に関連するものであり、この内容をここに含めておく。
本開示は、以下の勧告も参考にするものであり、その内容をここに含めておく。
勧告V.8bis(09/94)「一般交換電話網上のデータ通信セッションの開始手順」、国際電気通信連合 電気通信標準化セクタ発行
勧告V.8(08/96)「データ回線終端機器(DCE)間および一般交換電話網上のデータ端末機器(DTE)間の共通動作モードの識別および選択の手順」、国際電気通信連合 電気通信標準化セクタ発行
勧告T.35「非標準設備用CCITT定義コードの割当て手順」、国際電気通信連合 電気通信標準化セクタ発行
勧告V.34(10/96)「一般交換電話網および専用ポイントツーポイント2線式電話型回線での使用を対象にした最高33,600bpsまでのデータ送信速度で動作するモデム」、国際電気通信連合 電気通信標準化セクタ発行
【0080】
本発明の第一の実施形態に係わるデータ通信システムは、図1に示すように、セントラルシステム2とリモートシステム4から構成され、両システムは通信チャネル5を介してインタフェースがとられる。
【0081】
セントラルオフィスシステム2は、セントラルオフィスシステム2と通信チャネル5間のインタフェースをとるように機能するメイン分配フレーム(MDF)1を含む。メイン分配フレーム(MDF)1は一端に外部からの電話回線(例えば通信チャネル5)を接続し、他端に内部回線(例えば内部セントラルオフィス回線)を接続するように動作する。
【0082】
リモートシステム4には、リモートシステム4と通信チャネル5とのインタフェースをとるように機能するネットワークインタフェース装置(NID)3が搭載されている。ネットワークインタフェース装置(NID)3は、顧客の機器と通信ネットワーク(例えば通信チャネル5)とのインタフェースをとる。
【0083】
本発明は、発明の趣旨と範囲から離脱しないかぎり、他の通信装置にも適用できるものと理解される。また、本発明はツイストペアワイヤを用いた電話通信システムを参照して記述されているが、発明の趣旨と範囲から離脱しないかぎり、本発明はケーブル通信システム(例えばケーブルモデム)、光学通信システム、ワイヤレスシステム、赤外線通信システムなどの他の通信環境などにも適用可能であると理解される。
【0084】
図3は、図1のデータ通信システムの第一の実施形態の詳細なブロック図である。本実施形態は、セントラルオフィスシステム2およびリモートシステム4のいずれも本発明を実現する典型的な設置形態を示す。
【0085】
図3に示すように、セントラルオフィスシステム2は、低域フィルタ34、高域フィルタ38、テストネゴシエーションブロック46、高速データ受信部68、高速データ送信部70、およびコンピュータ82を具備する。コンピュータ82は、セントラルオフィスに配置されたネットワーク機器に対する汎用インタフェースと理解される。テストネゴシエーションブロック46は、実際の高速データ通信の前に発生するネゴシエーションおよび試験手順のすべてを実行する。
【0086】
低域フィルタ34および高域フィルタ38は、通信チャネル5を通じて転送される通信信号をフィルタする機能を持つ。テストネゴシエーションブロック46は、セントラルオフィスシステム2、リモートシステム4、および通信チャネル5をテストしそれらの条件、容量などのネゴシエーションを行う。テストネゴシエーションブロック46の手順は、高速モデム受信、送信部(例えばモデム)68および70の選択の前に完了し、それらの選択を開始する。高速受信部68はリモートシステム4から送信された高速データを受信し、高速データ送信部70はリモートシステム4に高速データを送信する。高速部68および70はADSL、HDSL、SHDSL、VDSL、CDSLモデムなどから構成される。高速部68および70は、初期ネゴシエーション手順の実行時に共通ブロック46を「共有する」複数の高速送信装置であってもよい。ネゴシエーションデータ受信部52および高速データ受信部68は、コンピュータ82に信号を送信する。ネゴシエーションデータ送信部54および高速データ送信部70は、コンピュータ82から出される信号を受信する。
【0087】
開示された実施形態において、テストネゴシエーションブロック46は、ネゴシエーションデータ受信部52およびネゴシエーションデータ送信部54から構成される。ネゴシエーションデータ受信部52はネゴシエーションデータを受信し、ネゴシエーションデータ送信部54はネゴシエーションデータを送信する。以下、セントラルオフィスシステム2の種々の部分の動作について詳細に示す。
【0088】
リモートシステム4は、低域フィルタ36、高域フィルタ40、テストネゴシエーションブロック48、高速データ受信部72、高速データ送信部66、およびコンピュータ84から構成される。コンピュータ84は、リモートシステムに配置されたネットワーク機器に対する汎用的インタフェースであるものと理解される。テストネゴシエーションブロック48は、実際の高速データ通信の前に発生するすべてのネゴシエーションおよび試験手順を実行する。
【0089】
低域フィルタ36および高域フィルタ40は、通信チャネル5で転送される通信信号をフィルタするように動作する。テストネゴシエーションブロック48は、セントラルオフィスシステム2、リモートシステム4、および通信チャネル5の条件や容量などの試験およびネゴシエーションを行う。高速受信部72はセントラルオフィスシステム2から送信される高速データを受信するように機能し、高速データ送信部66はセントラルオフィスシステム2に高速データを送信する。ネゴシエーションデータ受信部56および高速データ受信部72はコンピュータ84に信号を送信する。ネゴシエーションデータ送信部50および高速データ送信部66は、コンピュータ84から出された信号を受信する。
【0090】
開示された実施形態において、テストネゴシエーションブロック48は、ネゴシエーションデータ受信部56およびネゴシエーションデータ送信部50から構成される。ネゴシエーションデータ受信部56はネゴシエーションデータを受信し、ネゴシエーションデータ送信部50はネゴシエーションデータを送信する。以下、リモートシステム4の種々の部分の動作について、詳細に説明する。
【0091】
リモートシステム4のネゴシエーションデータ送信部50は、セントラルシステム2のネゴシエーションデータ受信部52に上りネゴシエーションデータを送信する。セントラルオフィスシステム2のネゴシエーションデータ送信部54は、リモートシステム4のネゴシエーションデータ受信部56に下りネゴシエーションデータを送信する。
【0092】
セントラルオフィスシステム2は、リモートシステム4の複数のチャネル22、26、28、30、および32との通信に使用される複数のチャネル6、10、14、16、18を含む。この点について、開示された実施形態においてはチャネル6は、低域フィルタ34および36でフィルターされた従来の音声帯域(例えば0Hz〜約4kHz)の該当するリモート音声チャネル32と直接通信するために使用されるセントラル音声チャネルであることが注目される。さらに、リモート音声チャネル33は、セントラルオフィスシステム2の制御下にないリモートシステム4に設けられている。リモート音声チャネル33は、通信チャネル5(ただし低域フィルタ36の前に)に並列に接続されており、したがってリモート音声チャネル32と同じサービスを提供する。ただし、このチャネルは低域フィルタ36の前に接続されているのでリモート音声チャネル33には高速データ信号および音声信号のいずれも含まれる。
【0093】
フィルタは異なる周波数特性を持つように調整でき、したがって音声チャネル6と32の間でISDNなどの他の低帯域通信方法を用いて通信を行なうことができることが注目される。高域フィルタ38および40は、4kHz以上の周波数スペクトルを保証するように選択される。
【0094】
(セントラルオフィスシステム2における)ビットストリーム10、14、16、18および(リモートシステム4における)ビットストリーム22、26、28、30は、それぞれセントラルコンピュータ82およびリモートコンピュータ84間の通信に使用されるデジタルビットストリームである。ビットストリーム10、14、16、18を(図に示すように)別個の信号として実現するか、インタフェース、またはケーブルに纏めるか、あるいは一つのストリームに多重化することは本発明の範囲および(または)機能を変更することなく、本発明の範囲内であると理解される。例えば、ビットストリーム10、14、16、18は、RS−232、パラレル、FireWire(IEEE−1394)、ユニバーサルシリアルバス(USB)、ワイヤレス、または赤外線(IrDA)標準に適合するインタフェースとして構成することができる(がこれらには限定されない)。同様に、ビットストリーム22、26、28、30を、(図に示すように)別個の信号として実現するか、インタフェース、またはケーブルに纏めるか、あるいは一つのストリームに多重化することは本発明の範囲内であると理解される。
【0095】
通信回線(例えば周波数特性、ノイズ特性、スプリッタの有無など)の条件に該当するネゴシエーションデータ(例えば制御情報)は、セントラルオフィスシステム2のネゴシエーションデータ受信部52およびネゴシエーションデータ送信部54とリモートシステム4のネゴシエーションデータ受信部56およびネゴシエーションデータ送信部50の間で交換される。
【0096】
発明のハードウェア部分の主要な特徴は、セントラルオフィスシステム2、リモートシステム4、および通信チャネル5の条件や機能などの試験とネゴシエーションを行うテストネゴシエーションブロック46、48に含まれる機能である。実際、セントラルオフィスシステム2とリモートシステム4の構成は大きく変動する可能性がある。例えば、外部音声チャネル33の構成は、セントラルオフィスシステム2を制御するのとは異なる主体の制御下にある。同様に、通信チャネル5の機能と構成も大きく変動する可能性がある。開示された本実施形態では、テストネゴシエーションブロック46、48はモデム42、44に組み込まれる。ただし、もう一つの方法としてテストネゴシエーションブロック46、48の機能はモデム42,44から独立して実現することもできる。テストネゴシエーションブロック46、48間で送受信される信号は、環境そのものをテストし、セントラルオフィスシステム2とリモートシステム4の間でテスト結果を通信するために使用される。
【0097】
図3の各信号経路の目的について説明した後、信号を生成するために使用する装置について説明する。以下、周波数を変えた場合の具体的な値の例を詳細に説明する。
【0098】
開示された実施形態においては、セントラルオフィスシステム2とリモートシステム4の間で情報を交換するために種々の通信経路に周波数分割多重(FDM)を利用する。ただし、本発明の趣旨と範囲から離脱しない限り(CDMA、TDMAなど)他の技術も利用できることと理解される。
【0099】
0Hzから4kHzまでの周波数範囲は、一般にPSTN音声帯域と呼ばれる。新たな通信方法はデータ通信に超4kHzの周波数スペクトルを使用することを試みる。一般に送信電力が許可されている第一周波数は約25kHzで発生する。ただし、4kHzを越えるどの周波数も使用することができる。この点において、34.5kHzの周波数での音声バーストはT1E1 T1.413 ADSLモデムを起動するために使用されることが注目される。その結果、先駆のネゴシエーション方法で用いたスペクトルでの周波数の使用はできるだけ回避すべきである。
【0100】
通信経路は、リモートシステム4からセントラルオフィスシステム2への上り通信用の経路と、セントラルオフィスシステム2からリモートシステム4への下り通信用の別の経路のペアで定義される。ネゴシエーション上りビットは、リモートシステム4のネゴシエーションデータ送信部50で送信し、セントラルオフィスシステム2のネゴシエーションデータ受信部52で受信する。ネゴシエーション下りビットは、セントラルオフィスシステム2のネゴシエーションデータ送信部54で送信し、リモートシステム4のネゴシエーションデータ受信部56で受信する。ネゴシエーションおよび高速トレーニングの終了後、セントラルオフィスシステム2およびリモートシステム4は高速データ送信部66、70、および高速データ受信部72,68を用いて二重通信を実行する。
【0101】
本発明におけるすべてのメッセージは、差動(バイナリ)位相偏移(DPSK)変調などを用いて1つまたは複数のキャリアで送信される。送信ポイントは、送信ビットが1の場合、以前のポイントから180度回転し、送信ビットが0の場合、以前のポイントから0度回転する。各メッセージには任意のキャリア位相におけるポイントが先行する。以下、キャリアの周波数およびキャリアの変調とメッセージを開始する手順について説明する。
【0102】
リモートシステム4が有効なユーザ下りデータの受信を開始後、種々の通信チャネルのすべてが確立され、以下に示すネゴシエーション手順の準備が完了する。
スペクトル情報を受信後、リモートシステム4は機器の機能やアプリケーションの要求、チャネルの限界を分析し使用する通信方法について最終決定を行う。
【0103】
セントラルオフィスシステム2が最終決定を受信すると、ネゴシエーション下りデータの送信は停止する。リモートシステム4がセントラルオフィスシステム2からエネルギー(キャリア)の損失を検出すると、リモートシステム4はネゴシエーション上りデータの送信を中止する。短い遅延後、ネゴシエーション済み通信方法はその起動手順を開始する。
【0104】
図2の典型的システムにおいて、音声チャネル6は多くの場合PSTNスイッチ300に接続され、xTU−C302の機能は、モデム42で具体化される。セントラルオフィススプリッタ304は低域フィルタ34と高域フィルタ38を具備する。リモートシステム4において、複数の電話306は音声チャネル32または33に接続され、xTU−R308はモデム44で実現される。
【0105】
本発明は、ハンドシェイク手順の実行前およびハンドシェイク手順の実行中、スペクトルに関するマナーを守り、あるいは極力干渉をなくすためあらゆる手段を講じている。
【0106】
この点において、本発明はPSDにおいて具体化されているように送信および受信キャリア(周波数帯域)を選択するためのユニークな方法(基準)を使用する。ここで、本発明の優先的実施形態のためのスペクトルおよびキャリアの割当てについて説明する。POTSまたはISDNサービスと混合したいくつかの異なるxDSLサービスの上りおよび下りPSD要件の検討から説明を始める。本発明のPSDへのxDSL PSDの係わりについても議論する。
【0107】
下りキャリアはセントラルオフィスシステム2のネゴシエーションデータ送信部54によって送信され、上りキャリアはリモートシステム4のネゴシエーションデータ送信部50によって送信される。
【0108】
本発明は多くの種類の既存および将来のxDSLサービスを開始または起動するために使用する。本発明の設計には種々のxDSLサービスの要件を考慮した。この説明ではスペクトルと起動方法という2つの相互関連した留意事項を扱う。本発明においては、ネゴシエーションデータチャネルの送信のため適切な帯域を選択した。帯域は、xDSLサービスの既存の全PSDおよび既存のxDSLサービスの起動信号の考慮を含めていくつかの基準に基づいて選択した。
【0109】
本発明によるネゴシエーションの対象となりうる代表的xDSLの種々のスペクトルのおよび既存サービスの例を表1に示す。明瞭性を期すために、種々のxDSLサービスからの各部名称を用いて「上り」および「下り」方向を表2に示す。表3はいくつかのxDSLの開始起動シーケンスを示す。これらの表はともに本発明が動作可能でなければならない代表的な環境の概要を示すものである。
【0110】
【表1】
【0111】
【表2】
【0112】
【表3】
【0113】
ADSLモデムが使用する帯域に関して、本発明は次の詳細な基準を用いて上りネゴシエーションチャネルおよび下りネゴシエーションチャネルに適切なキャリアを選択する。
1.今日知られているすべてのサービス/ファミリー(例えばG.992.1/G.992.2Annex a、Annex B、Annex C、HDSL2)を考慮する。
2.上りおよび下りネゴシエーションに同じ周波数(すなわち優先的実施形態は反響消去を使用しない)を使用しない)。
3.FDMフィルタ実施(いくつかの重要でない追加を含め)は例えば上り/下りインタリーブを回避する。
4.既存のT1.413起動トーン(例えばトーン番号8、44、48,52,60)を回避する。
5.G.992.1 Annex a、G.992.2 Annex Aは、同じ上りおよび下りキャリアを使用する。Annex CおよびG.992.2Annex Cは同じ上りおよび下りキャリアを使用する。
6.G.992.1 Annex aと関連した少なくとも1つのキャリアはG.992.1 Annex Cで使用するキャリアと同じである。G.992.2 Annex aの少なくとも1つのキャリアはG.992.2Annex Cで使用するキャリアと(上り、下りいずれに対しても)同じである。
7.ADSL Annex a下り帯域は、G.992.2に基づいてトーン37〜68に低減する。
8.異なる変調の製品に対して十分な強度を持つこと。
9.間引き用グリッド(おもにAnnex aおよびAnnex Bに適用)。これにより、スペクトル中のフォールドオーバした信号は互いに重なるため、ナイキストレートより低いサンプルクロックがなお必要な情報を引き出すことができる。Annex C用のトーンは特別の条件があるためAnnex aやAnnex Bトーンと同じグリッドには揃わない場合が多くある。
10.より高い周波数のトーン同士は引き離すことによりフィルタのリークを少なくする必要がある。
11.一般に、Annexごとに3つのトーンが存在する(ただし、AnnexCは各方向に2つの主要トーンと3つ目のボーダライントーンがある。)
12.14と64の間のトーンは、TCM−ISDN環境では送信してはならない。
13.(可能な場合は)RADSL起動周波数を回避する。したがって、上りキャリアでは68kHz(〜#16)および85kHz(〜#20)を回避する。下りキャリアでは282kHz(〜#65)および306kHz(〜#71)を回避する。
【0114】
上記に基づき、優先的実施形態#1は表4に示すキャリアを使用する。このとき使用されるトーンインデックスを後述する表46に示す。
【0115】
優先的実施形態#2は表5に示すキャリアを使用する。このとき使用されるトーンインデックスを後述する表47に示す。
【0116】
優先的実施形態#3は表6に示すキャリアを使用する。このとき使用されるトーンインデックスを後述する表48に示す。
【0117】
優先的実施形態#4は表7に示すキャリアを使用する。このとき使用されるトーンインデックスを後述する表49に示す。
【0118】
【表4】
選択したキャリアに関するコメント
1.上り、下りキャリアは完全に分離する。
2.既存のT1.413起動トーンの上り、下り帯域は維持する。
3.Annex Bではオプションとして番号33以下のトーンを使用でき、ATU−xは本来Annex aに指定されたキャリアの全部でなく一部を用いることができる。
4.Annex B上り帯域およびAnnex a下り帯域は本来重複するので、2つの要件の間で共通帯域を分割した。
5.Annex aとBに関連したトーンは共通グリッドに沿って設定する。
6.*トーン26はオプションで下り送信に使用するので、高周波回線の減衰が存在する状況ではこれよりずっと低い周波数を使用できる場合がある。ただし、トーン26は上り帯域の真中にあるので、フィルタ実装によってはその使用を除外する場合がある。
7.トーン74はTCM−ISDNスペクトルのヌルの範囲に入るので、正のSNRが存在しAnnex Bとは共通である。
8.トーン74はAnnex BのC−ACT2m用の周波数として選択した。
9.Annex B上りトーンに割り当てる帯域は非常に狭い。3つのキャリアを使用すると2つの外部キャリアは帯域端のかなり近傍に配置される。2つのキャリアで十分であれば、それらの配置はかなり改善される。その場合、適切な上りグリッドは4N−1であり、すべての変更した上りキャリアの値を表5に示す。
【表5】
【表6】
【表7】
表4〜表7は優先的実施形態を示すが、本発明に示した選択基準に準拠しながら、他の環境に対して別の周波数の組み合わせを用いることができると理解される。
【0119】
キャリアの周波数は、基本ファミリー周波数(例えば4.3125kHzまたは4.000kHz)にキャリアインデックスを乗算することにより求められる。強靭性を実現するために、各データビットには複数のキャリアシンボルを使用する。ファミリーBとして指定した4.0kHzファミリーは4000シンボル/秒の速度を5で割ることにより800bpsのビット速度を実現する。ファミリーaとして指定した4.3125kHzファミリーは4312.5シンボル/秒の速度を8で割ることにより539.0625bpsのビット速度を実現する。
【0120】
ADSL帯域用の上記のキャリア選択の実施形態において、いくつかのxDSL要件を同時に試験した。VDSLモデムが使用するスペクトルに注意することも賢明である。ただし、本発明の時点で、VDSL送信技術は完成していない。したがって、VDSL装置(モデム)に使用するキャリアを選択する場合次の基準と留意点を考慮に入れることが賢明である。
1.VDSLスプリッタの設計には約600kHzでHPFロールオフを開始するものがある。その結果、キャリアの中には600kHzを越える(例えばADSLトーン#140)ものがなければならない。他のスプリッタ設計は約300kHz(例えばADSLトーン#70)でロールオフする。このようにその周波数を越えるキャリアが必要になる。
2.キャリアのパワーを1.1MHz以下まで著しく低減することによってADSL回線に干渉をまったく発生させないようにするVDSLのADSL互換モードについての議論が存在するが、VDSL装置はADSL PSDに適合するキャリアを送信することができる。このように、既存のサービス、特にADSLサービスに対して性能上の劣化を生じないように注意が必要である。
3.この点において、現在のVDSL提案ではキャリアの間隔を21.625kHzおよび43.125kHzにする必要がある。ただし、装置は43.125kHzモードで起動する可能性が高く、したがって43.125kHzのグリッドを持つキャリアが望まれる。
4.キャリアはVDSL機能を持つもっとも長い回線で検出できるよう3MHz(ADSLトーン#695相当)以下でなければならない。
5.キャリアは、例えば北米での1.8〜2.0MHz(ADSLトーン#417〜#464相当)またはヨーロッパにおける1.81〜2.0MHzなどの既知のHAM無線帯域を回避しなければならない。
6.キャリアはAM無線局からの干渉を回避するように選択されなければならない。
7.VDSLは時分割多重(TDD)技術を使用する場合がある。したがって、上り、下りの分離はそれほど厳格である必要はない。
8.VDSL帯域の1.1MHzを越える信号は、バインダの他のTDD VDSL回線とのニアエンドクロストーク(NEXT)を回避するため、ONUの選択したスーパーフレーム構造と同期して送信されなければならない。
9.キャリアのうち少なくとも1セットはVDSLスペクトルプランの範囲内でなければならない。
【0121】
上記に基づき、本発明によればVDSL用の優先的キャリアは以下のとおりである。
下りグリッド=(ADSL下りグリッド)×(VDSLグリッド)=(8N+2)×(10)
6 100、180、260、340など
上りグリッド=(ADSL上りグリッド)×(VDSLグリッド)=(4N−1)×(10)
6 350、390、470、510、550など
本発明の暗黙チャネルプロービング機能は、通信チャネルを通じて情報を送信すると同時に通信チャネルの特性を評価するために使用できる。
【0122】
チャネルプロービングは、起動シーケンス時に送られるすべての起動キャリアを観察し、またどのキャリアを送信したかを検証するために表23および表24に示す該当ビットを読み出すことによって実行する。非変調キャリアの受信時、xTU−Cはネゴシエーションデータ受信部52、xTU−Rはネゴシエーションデータ受信部56を用いて通信チャネル(回線)を監視しスペクトル情報を割り出すために信号のスペクトル分析を実行する。暗黙チャネルプロービングの精度は高精度である必要はない。チャネルのSNRの大まかな推定値を得られればよい。xTU−XはCL/CLRメッセージ交換の内容に基づいてその変調およびパラメータ選択、および暗黙チャネルプローブからのSNRを変更する。
【0123】
本発明が取扱うもう一つの課題は、起動手順時のキャリア数の過剰、つまり過剰な送信電力の使用に関する。スペクトルに関するマナーを守るためにネゴシエーション情報の送信に使用するキャリア数を縮小することが必要である。その場合、受信機が実際に受信しているトーンがどれであるかを判断することは困難である。
【0124】
「ペア位相反転」の例と呼ばれるキャリア数を縮小するための本発明の第一の例によれば、上り、下りトーンはペアとして扱われる。xTU−xが特定のペアからトーンを受信すると、xTU−xは変調キャリアを開始する前に該当する相手(ペア)上で位相反転を送信する。
【0125】
ただし、この例には次のような制限がある。
1.ペアの一方のトーンは、ブリッジタップまたは干渉のため、使用不可の場
合があり、したがってペアのもう一方はアイドル状態となる。
2.キャリアは必ずしもユニークな組み合わせになるとは限らない。
第2の例は「メッセージ前の変調キャリア」の例と呼ばれる。変調しなかったキャリアの送信後および変調キャリアの送信前、メッセージはフラグで始まり、xTU−Xはそのキャリアのすべてを変調し、どのキャリアを受信しているかを示す。異なるキャリアを意味する異なる長さの1と0の連結した50%デューティサイクルパターンを送信することによってコードを生成することができる。固定したデューティサイクルにより、オクテット同期なしの受信が可能である。
【0126】
ただし、この例には次のような制限がある。
1.この方式はビットまたは時間効率が低い。
2.まずオクテット同期を行い、次にデジタルメッセージで情報を送ることが
望ましい。
3.この方式は起動シーケンスに必要な時間を増大し、
4.コーディング方式はエラー訂正を含んでいない。
【0127】
第3の例は「使用キャリアおよび要求送信」方式と呼ばれる。この方式の制限に基づけば(以下で説明)、例3は優先的方式である。後続のセッションで使用するキャリアはメッセージトランザクションのオクテットによりネゴシエーションを行う。
【0128】
初期状態では、すべての該当するキャリアはCL/CLRメッセージを送信する。送信キャリアのリストを表23と表24に示す。後続メッセージにどのキャリアを使用するかを判定(ネゴシエーション)するために使用するCL/CLRメッセージ中のパラメータを表34と表35に示す。送信キャリア数は、同じトランザクション中のMR,MS、ACK、NAKメッセージなど同じトランザクションでは縮小することができる。送信キャリア数は後続のセッションおよびMSまたはMRメッセージで始まるトランザクションで縮小することもできる。MSメッセージの内容と状態のMSの場合と同様、xTU−Xは利用可能なキャリア情報を保存するためのメモリを使用する。
【0129】
干渉体またはブリッジタップなどのチャネル障害が後で発生した場合、起動xTU−Xからの起動タイムアウトによって、可能なすべてのトーンは起動xTU−Xから使用することができる。
【0130】
xTU−RおよびxTU−Cは初期状態において、共通のキャリアが存在するかどうかを判断するためにできるだけ多くのキャリアを送信することが望まれる。xTU−RとxTU−Cのペアは上記のあらかじめ決められた手順でネゴシエーションを行い後続のメッセージおよび後続の起動のための縮小したキャリア数の送信を指定する。
【0131】
xTU−Xがトランザクションの途中でキャリア数を縮小するよう指示された場合、xTU−Xはフラグの送信時のみキャリア数を縮小する。フラグの送信が完了するとxTU−Xは2オクテット期間冗長キャリアで非変調キャリアを送信した後、冗長キャリアによる送信を停止する。
【0132】
xTU−RとxTU−Cが上記の手順で縮小した起動キャリアを用いるためネゴシエーションを行った場合、その縮小キャリアセットはその後の起動に使用されるものとする。時間T1内に予期した応答が得られない場合、キャリア数を縮小するため他のxTU−Xからの以前の指示は無視され、起動方式が再開する。
【0133】
セントラルオフィス(xTU−C)システム2またはリモート(xTU−R)システム4は変調チャネルを開始することができる。リモートシステム4のネゴシエーションデータ送信部50はセントラルシステム2のネゴシエーションデータ受信部52に上りネゴシエーションデータを送信する。セントラルシステム2のネゴシエーションデータ送信部54はリモートシステム4のネゴシエーションデータ受信部56に下りネゴシエーションデータを送信する。ネゴシエーション変調チャネルの確立後、リモート局はトランザクションメッセージに関して常に「開始モデム」と見なされる。同様、セントラルオフィス端末はこれ以降「応答局」と呼ばれる。
【0134】
次にxTU−Rによる起動について説明し、続いてxTU−Cによる起動について論じる。
【0135】
開始側のxTU−Rは、ネゴシエーションデータ送信部50を通じて上りグループのファミリーのいずれかまたはその両方から選択した非変調キャリアを送信する。ネゴシエーションデータ受信部52が、あらかじめ設定された期間(優先的実施形態では少なくとも200ms)、xTU−Rからキャリアを受信すると、応答側のxTU−Cは下りグループの一つのファミリーのみから選択した非変調キャリアをネゴシエーションデータ送信部54を経て送信する。ネゴシエーションデータ受信部56によりあらかじめ設定された期間(少なくとも200ms)、xTU−Cからキャリアを受信後、xTU−R DPSKはネゴシエーションデータ送信部50を用いてキャリアのファミリーの一つのみ変調し、あらかじめ定められたフラグ(例えば7E16)をデータとして送信する。両方のファミリーから選択したキャリアでxTU−Rが起動した場合、xTU−Rは選択したファミリーからのキャリアの変調を開始する前に他のファミリーからのキャリアの送信を停止する。xTU−Rからネゴシエーションデータ受信部52を通じてフラグを受信後、xTU−C DPSKは(ネゴシエーションデータ送信部54を用いて)キャリアのファミリーの1つのみ変調しフラグ(例えば7E16)をデータとして送信する。
【0136】
キャリア(存在する場合)の共通セットの発見を容易にするために、送信できないファミリーのキャリアをxTU−Cが受信する場合、xTU−Cはそれにもかかわらず送信可能なファミリーからのキャリアを送信することによって応答する。これにより、xTU−RはxTU−Cの存在を検出し、可能であれば異なるキャリアファミリーで起動手順を実行しようとする。
【0137】
開示した実施形態において、xTU−CとxTU−Rはキャリアの送信の前に既存のサービスがないか回線をモニターし、それぞれネゴシエーションデータ受信部52および56を用いて既存のサービスに対する干渉を回避する。
【0138】
xTU−Cは下りキャリアのいずれか、あるいはすべてのキャリアで同一データを同一のタイミングで送信する。
【0139】
起動側xTU−Cは、ネゴシエーションデータ送信部54を用いて下りグループのファミリーのいずれかまたは両方から選択した非変調モジュールを送信する。xTU−Cから(優先的実施形態において)少なくとも200msの間、ネゴシエーションデータ受信部56を用いてキャリアを受信した後、応答側xTU−Rは上りグループの一つのファミリーからのみ選択した非変調キャリアをネゴシエーションデータ送信部50を用いて送信する。xTU−Rのネゴシエーションデータ受信部52により少なくとも200msの間キャリアを受信した後、xTU−Cはネゴシエーションデータ送信部54を用いてキャリアのファミリーの1つのみに対してDPSK変調を開始し、“1”(例えばFF16)をデータとして送信する。xTU−Cが両方のファミリーから選択したキャリアで起動した場合、xTU−Cは、選択したファミリーからのキャリアの変調を開始する前に他のファミリーからのキャリアの送信を停止する。xTU−Cから“1”を受信後、xTU−R DPSKはキャリアの1つのファミリーのみ変調し、フラグ(7E16)をデータとして送信する。xTU−Rからフラグを受信後、xTU−C DPSKはキャリアの1つのファミリーのみ変調し、フラグ(7E16)をデータとして送信する。
【0140】
キャリア(存在する場合)の共通セットの発見を容易にするために、送信できないファミリーのキャリアをxTU−Rが受信する場合、xTU−Rはそれにもかかわらず送信可能なファミリーからのキャリアを送信することによって応答する。これにより、xTU−CはxTU−Rの存在を検出し、可能であれば異なるキャリアファミリーで起動手順を実行しようとする。
【0141】
本発明によれば、xTU−CとxTU−Rは(それぞれネゴシエーションデータ受信部52および56を用いて)既存のサービスに対する干渉を回避するためにキャリアの送信の前に既存のサービスがないか通信回線をモニターする。
【0142】
xTU−Cは下りキャリアのいずれか、あるいはすべてのキャリアで同一のタイミングで同一データを送信する。xTU−Rは上りキャリアのいずれか、あるいはすべてのキャリアで同一のタイミングで同一データを送信する。
【0143】
本発明において、エラー回復メカニズムは、例えば1秒の期間を超えない“1”(FF16)またはフラグ(7E16)の非変調キャリアの送信を含む(が、これには限定されない)。xTU−xは起動手順を再開するか、あるいはオプションにより代替の起動手順を開始することができる。
【0144】
通信リンクの一つの通信装置しか本発明の優先的起動方法を実施しない場合は、高速通信は可能でない場合がある。以下に、従来のDSLシステムまたは音声帯域通信システムなどを含む(が、これには限定されないものとする)従来通信システムで代替する(あるいは退避する)メカニズムについて説明する。まず、xDSLシステムによる代替方法について説明し、続いて音声帯域代替手順について説明する。
【0145】
1.従来xDSL変調による代替方法
従来のxDSLシステム(その例については表3に示す)の中には、本発明を満たさないものもある。本発明は従来のxDSL起動方法に退避する手順を含む。本発明は未知のトランシーバPSDを具備する未知の機器が存在する状況で複数のxDSL変調を起動するための強力なメカニズムとなるよう意図している。地域標準(すなわち従来の装置)の起動は、2つの異なる方法、暗黙的方法(例えばエスケープによる起動)または明示的方法(例えば非標準の設備または標準情報による起動)により処理することができる。いずれの方法も複数の起動方法をカバーするために使用する。
【0146】
エスケープ方法による起動によって、本発明のネゴシエーション変調の開始に先立つ装置の起動が容易になる。これによって、例えば所定の通信標準(PSDと異なる)のAnnexA、BまたはC、および、T1.413のような(が、これには限定されないものとする)従来xDSLシステムを満たす装置の起動が可能になる。本発明はxTU−Cのデータ受信部52、またはxTU−Rのデータ受信部56を用いていくつかの異なる周波数をモニターする。このように、地域標準(例えばT1.413)もサポートする装置は、同時に(あるいはほとんど同時に)地域標準の起動信号をモニターし、同時に本発明の起動信号をモニターする。ANSI T1.413プロトコルとの相互作用の手順を表8に示す。
【0147】
【表8】
【0148】
標準非標準設備または標準情報を用いた起動により、従来通信システムをメッセージ中に示すことによってハンドシェイク変調の起動後における装置の相互作用が可能になる。メッセージは非標準情報(NS)フィールドまたは標準情報(S)フィールドのいずれかを使用することができる。
【0149】
本発明は異なる変調を示す非標準のメッセージの送受信を可能にする。地域標準は非標準の設備によって明示的にネゴシエーションを行うことができる。
【0150】
本発明は異なる変調を示す標準情報メッセージの送受信も可能にする。地域標準は標準情報フィールドにおけるコードポイントによって明示的にネゴシエーションを行うことができる。
【0151】
RADSLのような(が、これには限定されないものとする)他のDSL通信システムは、本発明の趣旨と範囲から離脱することなくT1.413について上述した明示的、暗黙的方法を用いてネゴシエーションを行うことができると解される。
【0152】
2.音声帯域変調への退避方法
音声帯域変調による退避方法は、xDSL変調について上述した退避方法に類似している。すなわち、明示的、暗黙的いずれの方法も存在する。
【0153】
音声帯域変調の初期信号はITU−T勧告V.8、およびITU−T勧告V.8bisで規定されている。明示的方法において、V.8またはV.8bisコードポイントがMSメッセージで選択され、ACK(1)メッセージで通知され、本発明が実行(完了)してから、V.8またはV.8bis手順が開始する。xTU−RはV.8発呼側のロールを引き受け、xTU−CはV.8着呼側のロールを引き受ける。
【0154】
暗黙的方法においては、xTU−Xがネゴシエーショントーンを送信することによってハンドシェイクセッションを開始し、しかも通信チャネル5の他端のxTU−Xからの応答を受け取らない場合、開始側のxTU−Xは他端のxTU−Xが高速通信をサポートしていないと見なし、V.8やV.8bisなどの音声帯域手順を用いた通信の開始に切換え得る。
【0155】
また、本発明は、通信リンクの一方の通信装置がデータ送信を必要とするとき、長時間の、または複雑な起動トランザクションを実行するという先行技術の問題にも対処する。
【0156】
一般に、xTU−Cは通常、常にONであるか、xTU−RがONになる前にONに切換えられている。xTU−Rは常にONのままにできるが、xTU−RがOFFになるか、A sleep モード(電力消費を最小にするためにxTU−Rをスタンバイモードにするモード)する期間があることが好ましい。xTU−Rがスリープモードのとき、セントラル側はデータ送信が発生する前にxTU−Rを「ウェイクアップ」する必要がある。これを実現するための4つの基本トランザクションを表9に示す。
【0157】
【表9】
【0158】
xTU−Rは、常にトランザクションの最初のメッセージを送り、またxTU−Rが変調を初期化するとき最初のメッセージはできるだけ意味を持たなければならないので、本発明は表10に示す優先的初期化プロトコルを使用する。代わりに、表11に示す初期化プロトコル方式を使用することができる。ただし、これらのトランザクションに対する変更は、本発明の趣旨と範囲から離脱しない範囲で可能であると解される。
【0159】
【表10】
【0160】
ここで、表10に示す用語は、以下の内容を示す。
CL:機能リストを送信、このメッセージは送信局のとりうる動作モードのリストを伝達する。
CLR:機能リストを送信し、他の装置にも機能リストを送信するよう要求する。このメッセージは送信局のとりうる動作モードのリストを伝達しリモート局による機能リストの送信も要求する。
MS:Mode select − 目的のモードを指定する。このメッセージは、リモート局の特定の動作モードの開始を要求する。
ACK:選択したモードを受け付ける。
・ACK(1):このメッセージはMSメッセージの受信を受け付け、トランザクションを終了する。また、CL−MSメッセージの組み合わせの一部の受信を受け付け、メッセージの組み合わせの残りの送信を要求するために使用することもできる。
・ACK(2):このメッセージはCL、CLRまたはMSメッセージの受信を受け付け、リモート局が追加情報が利用できることを示した場合に限り、リモート局による追加情報の送信を要求する。
NAK:選択したモードを受け付けない。このメッセージは、受信側が受信メッセージの解釈をできないか、送信側が要求したモードを呼び出すことができないことを示す。4つのNAKメッセージが定義されている。
・ NAK(1)(別名:NAK−EF)は、受信メッセージがエラーフレームであるため受信メッセージを解釈できないことを示す。
・ NAK(2)(別名:NAK−NR)は、送信側が要求したモードを受信側が一時的に呼び出すことができないことを示す。
・ NAK(3)(別名:NAK−NS)は、送信側が要求したモードを受信側がサポートしていないか、無効にしたことを示す。
・ NAK(4)(別名:NAK−NU)は、受信側が受信メッセージを解釈できないことを示す。
RC:(別名:REQ)トランザクションのコントロールをxTU−Cに戻す。このメッセージはxTU−Cにコントロールを行うよう指示する。
MR:このメッセージはリモート局によるモードセレクトメッセージの送信を要求する。
【0161】
トランザクションに関連した名称やシナリオがあるが、、名称は本質的に情報を伝達する目的を持つにすぎないと単に考えるべきである。
【0162】
トランザクションではすべてのメッセージが要求される。
【0163】
RCメッセージは1ビットの情報しか含まない。ビットを“1”にセットすることは、xTU−Cはプッシュ要求により「ビックリ」させられたか、混乱状態であることを意味している。この状況において、xTU−CはトランザクションWの代わりにトランザクションXを使用することが推奨される(が必須ではない)。
【0164】
MSは常に所望のモードを含む。
【0165】
xTU−R がトランザクションXでNAKを出し、しかも試みを続けたい場合、NAK(_)を送信した後トランザクションZを送信するものとする。
【0166】
一方、xTU−CがNAKを出す場合、xTU−RはRCを送りトランザクションXかWを開始しなければならない。
【0167】
xTU−Cが変調を開始した状況において次のことが注目される。
1.xTU−Cに優勢になることに対してxTU−Rを準備した場合、トランザクションXまたはWを使用すべきである。ATU−Cが変調を開始するとき、これは典型的なケースである。
2.ただし、xTU−Rが等しいコントロールを行える場合、トランザクションZを使用すべきである。
3.トランザクションYは使用できるが、xTU−Rの一部にとっては非常に無遠慮である。
4.xTU−Cによる変調の開始は、電力管理システムと共同して使用することもできる。
【0168】
【表11】
【0169】
可能なすべてのトランザクションを以下に示す。
【0170】
メッセージCLおよびCLRの使用を伴うトランザクションは、2つの局の間の能力の転送または交換を可能にする。メッセージMSの使用を伴うトランザクションにより、いずれか一方の局は特定のモードを要求することができ、他方の局は要求モードへの遷移を受け付けるか拒否することができる。トランザクションaまたはBは、共通能力をまず確立することなしに、動作モードを選択するために使用される。トランザクションCは各局の能力についての情報を交換するために使用される。トランザクションBは、応答側がトランザクションの結果をコントロールできるようにすることを目的としている。
【0171】
図4および図5は、第2トランザクションの実施形態の場合の状態遷移図である。この状態遷移図は状態情報(例えば状態の名称と現在の送信メッセージ)と遷移情報(例えば状態変化の原因となった受信メッセージ)を示す。図4および図5において、アスタリスク(*)のついたメッセージ名称は完全なメッセージの受信時、あるいはメッセージの1つまたは複数のセグメントの受信時、状態遷移が起こることを示す。
【0172】
識別フィールドでバイナリ“1”にセットされた「追加情報利用可能パラメータ(Additional information available parameter )」と共にメッセージが受信される場合、受信側はACK(2)メッセージを送り、情報をさらに送信するよう要求しても良い。送信側は、ACK(2)メッセージを受信すると情報をさらに送信する。選択したモードと関連した信号の送信はACK(1)の送信の直後に開始する。
【0173】
ある局が呼び出すことができないモードを要求するMSメッセージを受信した場合、NAKを送ることによってこれに応答する。いずれの状態でも無効なフレームを受信すると、受信側はNAK(1)を送信し、直ちに初期状態に戻る。一方のxTU−Xがメッセージを送信したが他方のxTU−Xからフラグまたは有効なメッセージデータを受信していない場合、(上記の)エラー回復手順が適用される。xTU−Xがメッセージを送信し、かつフラグの受信を行っている場合、同じメッセージを再送信する前にあらかじめ設定された期間、例えば1秒間待つ。他のxTU−xから有効なメッセージを受信せずにxTU−Xが同じメッセージを特定の回数(例えば3回)送信した場合、送信側xTU−Xはハングアップメッセージを送りキャリアの送信を停止する。望むならばxTU−xは、再起動を行うか別の起動手順を開始しても良い。
【0174】
いずれの情報フィールドも最大オクテット数は64である。情報がこの制限を越える場合、情報の残りの部分はその後のメッセージに含み得る。情報がさらに存在することを示すため、追加情報利用可能パラメータは送信メッセージの識別フィールドでバイナリ“1”にセットされる。ただし、メッセージの受信時にリモート局が追加情報を要求するACK(2)メッセージを送る場合に限りこの情報は送信される。
【0175】
情報フィールドに非標準の情報が存在する場合、標準情報および非標準の情報はそれぞれ別のメッセージで伝達される。CLメッセージで伝達される情報が一つのメッセージで伝達することが不可能で、かつ追加情報利用可能パラメータがバイナリ“1”にセットされる場合、追加情報の送信如何に関わらず、送信側が上記のCL−MSを組み合わせたメッセージの送信を完了するために受信側から応答求められる。この場合、さらに情報の要求がない場合、ACK(1)が送られるものとする。
【0176】
また、本発明は、ネゴシエーション手順の実行時に機器の能力(例えばチャネル情報、サービスパラメータ、規制情報など)の他に、いかなる情報の送信が望ましいかという問題も扱っている。この点において、本発明はV.8bisおよびV.8と比較して、いくつかの異なる、追加のタイプの情報が含まれている。このタイプの情報は「アプリケーショングループ」の代わりのサービス要件( service requirement )に重点を置いている。このタイプの情報は単にパラメータ交換の種類と方法の例にすぎず、したがって本発明の精神と範囲から離脱することなく修正(変形)できることが注目される。
【0177】
本発明の好ましい実施形態は、表12に示すような一般的組織構造を有する。変調非依存情報(modulation independent information )は「識別」フィールドに示され、変調依存情報(modulation dependent information )は「標準情報」フィールドに示される。一般に、サービスパラメータおよびチャネル能力情報は種々のxDSL変調から独立している。第一の例のメッセージの全体的構成を表13に示し、一方、第二の例を表14示す。
【0178】
【表12】
【0179】
【表13】
【0180】
【表14】
【0181】
以下に、カテゴリごとの構成詳細を示す。
【0182】
所定のxDSL変調に固有のパラメータは、必ず該当する変調カテゴリに入っていなければならない。それらの変調パラメータの中には他よりも一般的なパラメータが存在し、NPars/SParsツリーでは高い位置にある場合がある。
【0183】
T1.413でネゴシエーションを行ったパラメータは、本発明でもネゴシエーションを行っている(ただし、T.35コードを使用するベンダIDを除く)。ただし、関連パラメータが本発明によるネゴシエーションを必要とするケースがいくつか存在する。
・ G.992.1のパラメータのオプションがT1.413と異なる場合
・ パラメータを単に表示するだけでなく、ネゴシエーションを必要とする場合、あるいは
・ パラメータのクラスに関する一般的優先事項を表示する必要がある場合
【0184】
パラメータが非常に一般的である場合、識別フィールドのサービスパラメータオクテットでネゴシエーションを行う必要がある。パラメータが変調にかなり密接に関連している場合、変調標準情報オクテットの第2レベルでネゴシエーションを行う必要がある。これらの変調パラメータが種々の変調の間でかなり類似していても、変調ごとに別々にコーディングされる。また、例えば、VDSLなどのxDSL変調も非常に異なるパラメータを持っており、すべてのxDSL要件と機能を満足することを試みる一つの大きなパラメータリストを持つことを非常に困難になる。その結果、V.8bisに冗長性が存在しているのとまったく同様に変調パラメータにも冗長性が存在する。さらに、種々のアプリケーションにおける多くのパラメータは同一である。
【0185】
製造、供給、ネゴシエーションオプションの3つのタイプのパラメータ/オプションが存在する。
1.製造オプション
製造オプションはメーカが製品設計において含めるか選択する仕様のオプション部分として定義される。製造オプションの一例は、FDM VS.ECを使用することである。種々の装置間に共通点がなければ通信は不可能であるので、製造オプションは起動時に開示および認識されなければならない。
2.供給オプション
供給オプションは、ある意味において事前に決められるオプション能力として定義される。供給オプションの一例としては、COまたはCPのいずれかによって習得されることが必要なCOにおけるループタイミングがある。CO能力は通常、ネゴシエーションの前に事前の決定によって決められる。このオプションは製造オプションまたはネゴシエーションオプションに含めることができることが注目される。その結果、わずかなオプションのみがこのカテゴリに入る。
3.ネゴシエーションオプション
ネゴシエーションオプションは、(必携の)オプションのリストからアイテムを選択しなければならないオプションとして定義される。ネゴシエーションオプションの一例としてデータ送信速度がある。ネゴシエーションオプションにおいて、送信速度はピアツーピアで行われる。
【0186】
本発明の情報コーディングフォーマットを表15−45を参照して説明する。表15−18に関する記述は背景情報として提供するものである。表20−45は本発明の特徴を説明するものである。
【0187】
メッセージに使用する基本的フォーマット規則を図6に示す。ビットはオクテットにグループ化される。各オクテットのビットを横列に示し、1から8までの番号を付ける。オクテットは縦列に示し、1からNまでの番号を付ける。オクテットは昇順で送信される。オクテットのうち、ビット1は最初に送信されるビットである。
【0188】
一つのオクテット内部にあるフィールドにおいて、フィールドの最下位番号のビットは最下位ビット(20)を表わす。フィールドが複数のオクテットにわたる場合、フィールドを含む最上位番号のオクテットのフィールドの最下位番号のビットは最下位ビット(20)を表わす。各オクテット内のビット値の次数はビット番号が増加するに従って増加する。オクテットからオクテットへのビット値の次数は、オクテット番号が減少するほど増加する。図7に2つのオクテットにまたがるフィールドを示す。
【0189】
この規約の例外は2つのオクテットにまたがるフレームチェックシーケンス(FCS)フィールドである。この場合、オクテット内部のビット値の次数は反転する。すなわち、第一オクテットのビット1がMSBとなり、第2オクテットのビット8がLSBとなる(図8を参照)。
【0190】
本発明のメッセージは図9に示すフレーム構造を使用する。ISO/IEC3309に定義されているように、メッセージは標準HDLCフラグオクテット(011111102)で始まり終わる。フレームチェックシーケンス(FCS)フィールドはISO/IEC3309で定義されている。オクテットスタッフィング方法を使用したトランスパレンシはISO/IEC3309で定義されている。
【0191】
メッセージ情報フィールドは3つの構成要素、識別フィールド(I)、それに続く標準情報フィールド(S)、およびオプションの非標準情報フィールド(NS)から構成される。メッセージ情報フィールドの一般的構造を図10に示す。
【0192】
識別情報(I)および標準情報(S)フィールドのいずれにおいても、伝達される情報のほとんどは、2つの局に関連した特定のモード、特徴、または機能に関するパラメータからなる。一貫した法則に従ってこれらのパラメータをコード化し、本発明の現在および将来の実施により情報フィールドを正しく解析できるような方法でパラメータリストの将来の拡張を可能にする目的で、パラメータは拡張可能なツリー構造でリンクされている。ツリー内のパラメータを送信する順序、およびツリーを受信側で再構築できるようにする区切りビットの使用について以下に示す法則に従って説明する。
【0193】
パラメータ(Pars)は、(1)関連するサブパラメータをまったく持たないパラメータを意味するNPars B、(2)関連するサブパラメータを持つパラメータを意味するSPars Bに分類される。このツリーの一般的構造を図11に示す。ツリーの最高レベルであるレベル1において、各SParはそれに関連したツリーのレベル2に一続きのPars(NParsおよびことによるとSPars)を有する。同様に、このツリーのレベル2において、各SParはそれに関連したツリーのレベル3に一続きのNParsを有する。
【0194】
パラメータは二進コード化され、連続的に送信される。同じタイプのパラメータ(すなわち、レベル、分類、連関)は整数のオクテットから構成されるデータブロックとして連続的に送信される。NParsとSParsの送信順序を図12に指定する。{Par(2)n}は、n番目のレベル1SParに関連したレベル2パラメータセットを示し、NPar(2)nパラメータおよびSPar(2)nパラメータから構成される。{NPar(3)n,m}は、m番目のレベル2SParに関連したレベル3NParsセットを示し、m番目のレベル2SParはn番目のレベル1SParと関連している。パラメータの送信はNPar(1)の第一オクテットで開始しPar(2)Nの最後のオクテットで終了する。
【0195】
区切りビットの使用について図12に示す。情報ブロックの各オクテット内部で少なくとも1ビットを区切りビットとして定義する。これはブロックの最後のオクテットを定義するために使用する。このビット位置のバイナリ“0”は、ブロックに少なくとも一つの追加オクテットがあることを示す。このビット位置のバイナリ“1”はブロックの最後のオクテットを示す。
【0196】
ビット8は{NPar(1)}ブロック、{SPar(1)}ブロック、およびPar(2)ブロックの各ブロックを区切るために使用する。有効な(例えばバイナリ“1”にセットした){SPar(1)}ブロックの機能の各機能について1個ずつ、“N”Par(2)ブロックが存在する。
【0197】
ビット7は各{NPar(2)}ブロック、各{SPar(2)}ブロック、および関連する{NPar(3)}ブロックの各ブロックを区切るために使用する。図12は、有効な(例えばバイナリ“1”にセットした){SPar(2)n}ブロックの機能の各機能について1個ずつ、“M”NPar(3)ブロックが存在することを示している。“M”はPar(2)ブロックのブロックごとに異なり得る。
【0198】
Par(2)ブロックはNPar(2)とSPar(2)オクテットの両方かNPar(2)オクテットのみかのいずれかを含み得る。Par(2)ブロックがNPar(2)オクテットのみを含むことを示すために、ビット7とビット8はいずれも最後のNPar(2)オクテットではバイナリ“1”にセットされる。ツリーのレベル1におけるビット1〜ビット7、およびツリーのレベル2におけるビット1〜ビット6はパラメータをコード化するために使用することができる。将来の改訂(開発)との互換性を持たせるために、受信側はすべての情報ブロックを解析し、解釈不能な情報は無視するものとする。
【0199】
第一の実施の形態において、識別フィールドは、4ビットのメッセージタイプフィールド(表15を参照)、それに続く4ビットの改訂番号フィールド(表17を参照)、およびビットコード化パラメータフィールドの3つの構成要素からなる。
【0200】
第二の実施の形態において、識別フィールドは、8ビットのメッセージタイプフィールド(表16を参照)とそれに続く8ビットの改訂番号フィールド(表18)、およびビットコード化パラメータフィールドの3つの構成部分で構成されている。この一般的構造を図13に示す。
【0201】
メッセージタイプフィールドは、フレームのメッセージタイプを識別する。改訂番号フィールドは、機器が準拠している本発明の改訂番号を識別する。識別フィールドは、(1)非変調固有情報、(2)チャネル機能情報、(3)データ速度情報、(4)データフロー特性、および(5)スプリッタ情報などの情報を含むが、これには限定されないものとする。識別フィールドはNPar(1)、SPar(1)、NPar(2)のいくつかのオクテットから構成される。NPar(1)およびSPar(1)オクテットは常に送信される。NPar(2)オクテットはSPar(1)の該当ビットが“1”の場合のみ送信される。オクテットは表19に示す順序で送信される。
【0202】
例えば国別コード、プロバイダ長、およびプロバイダコードフィールドのベンダ情報はITU−T勧告T.35のフォーマットに従い、図15に示す非標準フィールドで使用するのと同じである。
【0203】
【表15】
【0204】
【表16】
【0205】
【表17】
【0206】
【表18】
【0207】
【表19】
【0208】
識別(I)パラメータフィールドはNPar(1)、SPar(1)、NPar(2)のいくつかのオクテットから構成される。これらのオクテットにおいて、各パラメータにはユニークなビット位置(またはフィールド)が割当てられる。割当てられたビット位置のバイナリ“1”は、パラメータが有効であることを示す。複数パラメータの有効性は、有効なパラメータに該当する各ビット位置のバイナリ“1”を送信することによって伝達される。フィールドはその表に記載しているようにコード化される。
【0209】
NPar(1)およびSPar(1)オクテットは常に送信される。NPar(2)オクテットはSPar(1)の該当ビットが“1”の場合に限り送信される。オクテットは表19に示す順序で送信される。レベル1NParを表20に示す。レベル1SParを表21と表22に示す。レベル2NParは表23から表35までに別々に示す。
【0210】
【表20】
【0211】
【表21】
【0212】
【表22】
【0213】
【表23】
【0214】
【表24】
【0215】
【表25】
【0216】
【表26】
【0217】
【表27】
【0218】
【表28】
【0219】
【表29】
【0220】
【表30】
【0221】
【表31】
【0222】
【表32】
【0223】
【表33】
【0224】
xTU−Xは他のxTU−Xがある数のキャリアのみで送信を行うよう要求しても良い。これにより、上記のように、トランザクションの残りの部分または次の初期化のためのキャリア数を低減することができる。xTU−Xは他のxTU−Xが実現できるとわかっている要求のみを送るべきであることに留意すべきである。
【0225】
【表34】
【0226】
【表35】
【0227】
標準情報フィールドはNPar(1)=s、SPar(1)=s、並びにことによるとNPar(2)、SPar(2)、およびSPar(3)のいくつかのオクテットから構成される。NPar(1)およびSPar(1)オクテットはここで指定され、常に送信される。NPar(1)オクテットのコード化を表36に示し、SPar(1)オクテットのコード化を表37と表38に示す。
【0228】
NPar(2)、SPar(2)、およびSPar(3)オクテットの内容はSPar(1)の該当するビットが“1”の場合のみ送信される。一般に、内容はそれぞれのITU−T勧告に固有の変調およびプロトコルの詳細に関連している。変調コード化の仕様のいくつかの実例を表39−45に示す。
【0229】
【表36】
【0230】
【表37】
【0231】
【表38】
【0232】
【表39】
【0233】
【表40】
【0234】
【表41】
【0235】
【表42】
【0236】
【表43】
【0237】
【表44】
【0238】
【表45】
【0239】
MS、CL、CLRメッセージは、オプションによりここで定義する情報を超えた情報を伝達するために非標準情報フィールドを含み得る。非標準情報を送信する場合、非標準フィールドパラメータ(NON−standard field parameter )が送信メッセージの識別フィールドでバイナリ“1”にセットされる。非標準情報フィールドはオプションにより一つまたは複数の非標準情報ブロックから構成し得る(図14を参照)。
【0240】
各非標準情報ブロック(図15を参照)は、(1)ブロックの残りの部分の長さを指定する長さインジケータ(1オクテット);(2)勧告T.35で定義される国別コード(Kオクテット);(3)プロバイダコードの長さを指定する長さインジケータ(1オクテット)(例えばLオクテットが続くことを示すオクテット値);(4)勧告T.35で識別される国で指定したプロバイダコード;および(5)非標準情報(Mオクテット)から構成される。
【0241】
本発明により、ネゴシエーション手順の終了後に本発明で使用する変調を引き続き送信することができる。本発明の特徴によれば、変調は例えばクリアチャネルEOCとして使用することができる。例えば、標準情報NPar(1)ビットはCL/CLRメッセージの可用性(アベイラビリティ)を示し、同じビットはMSメッセージにおける選択を示すために使用される。ACKメッセージによる本発明のネゴシエーションプロトコルの終了後、クリアEOCチャネルを提供するためにキャリアはONのままにすることができる。
【0242】
過去において、端末によるATU−Rハンドシェイクの構成はATコマンドまたは他の専有手段を用いて実行された。本発明によれば、端末とATU−Rの間でAOM管理プロトコルを使用し、またATU−Cとネットワーク管理システムの間で類似した通信経路を使用する。上記好ましい実施の形態において、端末はSNMPプロトコル(IETF RFC 1157,1990年5月発行)を使用してATU−Rにおいて本発明のハンドシェイク手順を構成しモニターする。本発明のハンドシェイク手順のデータ速度は100バイト/秒以下であるため、端末がハンドシェイクセッションに積極的に加わるためには十分な時間を設ける必要がある。
【0243】
一般に、CLおよびCLRメッセージパラメータはハンドシェイク手順の開始前にセットすることができる。本発明によって端末はパラメータのうちいくつかの状態を(ATU−Rについて)照会することができる。
【0244】
SNMPトラップは、MSまたはACK/NAKメッセージなどのアイテムに影響を及ぼすことを望む場合、端末の影響を受ける必要のある受信メッセージの重要な部分を示すために使用することができる。
【0245】
本発明はその好ましい実施の形態を参照して詳細に提示され、記載されているが、次の請求項によって定義されるように本発明の精神と範囲から逸脱しない限り、形態およびまたは詳細において種々の変更を行うことができることは当業者によって理解される。本発明は特定の手段、材料、実施の形態を参照して記述されているが、本発明はここに開示された事項に限定されるものではなく、請求項の範囲内のすべての均等物に拡張されるものと理解される。
【0246】
【表46】
【0247】
【表47】
【0248】
【表48】
【0249】
【表49】
【0250】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、既存の回線条件に適した特定の(xDSL)通信標準を規定するために通信チャネル、関連機器、および規制環境の種々の構成、能力および限界を検出する通信装置、およびデータ通信方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一般的使用環境の概略ブロック図
【図2】xDSLサービス用にセントラルオフィス機器を設け、リモート機器はスプリッタを使用しない典型的な状況における本発明の概略ブロック図
【図3】通信チャネル上で互いに信号を送信するよう適合化した2つの典型的な高速(xDSL)モデムと接続して使用する本発明の優先的実施形態の概略ブロック図
【図4】xTU−R装置のトランザクションメッセージシーケンス用の状態遷移図
【図5】xTU−C装置のトランザクションメッセージシーケンス用の状態遷移図
【図6】メッセージにおけるオクテット用の表示および順序フォーマット規約を示す図
【図7】単一オクテットに常駐しないデータ用のフィールドマッピング規約を示す図
【図8】フレームチェックシーケンス(FCS)の2つのオクテット用のビット順序を示す図
【図9】フレーム中のオクテットの構造を示す図
【図10】3種類の情報フィールドを示す図
【図11】識別(I)フィールドおよび標準情報(S)フィールドにおける種々のパラメータ(NParsおよびSPars)をリンクするツリー構造を示す図
【図12】メッセージにおけるNParsおよびSParsの送信順序を示す図
【図13】識別(I)フィールドにおけるオクテットの構造を示す図
【図14】標準非標準情報(NS)フィールドにおける標準非標準情報ブロックの構造を示す図
【図15】各標準非標準情報ブロックにおけるデータのオクテット構造を示す図
【符号の説明】
1 メイン分配フレーム(MDF)
2 セントラルオフィスシステム
3 ネットワークインタフェース装置(NID)
4 リモートシステム
5 通信チャネル
42、44 モデム
46、48 テストネゴシエーションブロック
50、54 ネゴシエーションデータ送信部
52、56 ネゴシエーションデータ受信部
66、70 高速データ送信部
68、72 高速データ受信部
Claims (15)
- センター側の通信装置へネゴシエーションデータを送信するネゴシエーションデータ送信手段を具備し、前記ネゴシエーションデータのメッセージ情報フィールドは、識別フィールド、それに続く標準情報フィールド、および非標準フィールドから構成され、前記識別フィールド及び前記標準情報フィールドにおいて伝達される情報のほとんどは、センター側の通信装置及び自局に関連したパラメータからなり、このパラメータは、関連したサブパラメータを持たないパラメータと、関連したサブパラメータを持つパラメータとに分類され、前記識別フィールドは、少なくともフレームのメッセージタイプを識別するメッセージタイプフィールドを有する通信装置。
- 前記識別フィールドは、少なくとも機器が準拠している規格の改訂番号フィールドを有する請求項1記載の通信装置。
- 前記識別フィールドは、少なくとも国別コードを有する請求項1または2記載の通信装置。
- リモート側の通信装置へネゴシエーションデータを送信するネゴシエーションデータ送信手段を具備し、前記ネゴシエーションデータのメッセージ情報フィールドは、識別フィールド、それに続く標準情報フィールド、および非標準フィールドから構成され、前記識別フィールド及び前記標準情報フィールドにおいて伝達される情報のほとんどは、リモート側の通信装置及び自局に関連したパラメータからなり、このパラメータは、関連したサブパラメータを持たないパラメータと、関連したサブパラメータを持つパラメータとに分類され、
前記識別フィールドは、少なくともフレームのメッセージタイプを識別するメッセージタイプフィールドを有する通信装置。 - 前記識別フィールドは、少なくとも機器が準拠している規格の改訂番号フィールドを有する請求項4記載の通信装置。
- 前記識別フィールドは、少なくとも国別コードを有する請求項4または5記載の通信装置。
- センター側の通信装置とこのセンター側の通信装置に接続されたリモート側の通信装置との間でネゴシエーションデータを交換するデータ通信方法において、前記ネゴシエーションデータのメッセージ情報フィールドは、識別フィールド、それに続く標準情報フィールド、および非標準フィールドから構成され、前記識別フィールド及び前記標準情報フィールドにおいて伝達される情報のほとんどは、両装置に関連したパラメータからなり、このパラメータは、関連したサブパラメータを持たないパラメータと、関連したサブパラメータを持つパラメータとに分類され、前記識別フィールドは、少なくともフレームのメッセージタイプを識別するメッセージタイプフィールドを有するデータ通信方法。
- 前記識別フィールドは、少なくとも装置が準拠している規格の改訂番号フィールドを有する請求項7記載のデータ通信方法。
- 前記識別フィールドは、少なくとも国別コードを有する請求項7または8記載のデータ通信方法。
- センター側の通信装置へネゴシエーションデータを送信するネゴシエーションデータ送信手段と、センターからのネゴシエーションデータを受信するネゴシエーションデータ受信手段とを具備し、前記ネゴシエーションデータ送信手段に用いられる周波数と前記ネゴシエーションデータ受信手段に用いられる周波数とは互いに異なる帯域の複数の周波数であって、前記周波数は、G.992.1 Annex AとG.992.2 Annex Aとで共通である通信装置。
- センター側の通信装置へネゴシエーションデータを送信するネゴシエーションデータ送信手段と、センターからのネゴシエーションデータを受信するネゴシエーションデータ受信手段とを具備し、前記ネゴシエーションデータ送信手段に用いられる周波数と前記ネゴシエーションデータ受信手段に用いられる周波数とは互いに異なる帯域の複数の周波数であって、前記周波数は、G.992.1 Annex CとG.992.2 Annex Cとで共通であるである通信装置。
- リモート側の通信装置へネゴシエーションデータを送信するネゴシエーションデータ送信手段と、通信装置からのネゴシエーションデータを受信するネゴシエーションデータ受信手段とを具備し、前記ネゴシエーションデータ送信手段に用いられる周波数と前記ネゴシエーションデータ受信手段に用いられる周波数とは互いに異なる帯域の複数の周波数であって、前記周波数は、G.992.1 Annex AとG.992.2 Annex Aとで共通である通信装置。
- リモート側の通信装置へネゴシエーションデータを送信するネゴシエーションデータ送信手段と、通信装置からのネゴシエーションデータを受信するネゴシエーションデータ受信手段とを具備し、前記ネゴシエーションデータ送信手段に用いられる周波数と前記ネゴシエーションデータ受信手段に用いられる周波数とは互いに異なる帯域の複数の周波数であって、前記周波数は、G.992.1 Annex CとG.992.2 Annex Cとで共通である通信装置。
- センター側の通信装置とこのセンター側の通信装置に接続されたリモート側の通信装置との間でネゴシエーションデータを交換するデータ通信方法において、一方から他方へネゴシエーションデータを送信する際に用いられる周波数と他方から一方へネゴシエーションデータを送信する際に用いられる周波数とが互いに異なる帯域の複数の周波数であって、前記周波数は、G.992.1 Annex AとG.992.2 Annex Aとで共通であるデータ通信方法。
- センター側の通信装置とこのセンター側の通信装置に接続されたリモート側の通信装置との間でネゴシエーションデータを交換するデータ通信方法において、一方から他方へネゴシエーションデータを送信する際に用いられる周波数と他方から一方へネゴシエーションデータを送信する際に用いられる周波数とが互いに異なる帯域の複数の周波数であって、前記周波数は、G.992.1 Annex CとG.992.2 Annex Cとで共通であるデータ通信方法。
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