JP2004048469A - カメラ付きモバイル機器 - Google Patents
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Abstract
【課題】フラッシュライトに用いることのできる発光器を一体的に備えて取扱い操作性に優れるカメラ付き携帯電話機を提供する。
【解決手段】携帯電話機20には、画像を撮影するカメラ22と、カメラ22に近接して配置される発光器23とが、機器本体21に一体的に設けられる。発光器23は、赤色,緑色および青色ダイオードを含んで構成される。カメラ22のシャッタが開くタイミングに同期させて赤色,緑色および青色ダイオードを同時に発光させることによって、発光器23はフラッシュライトとして機能する。このように、フラッシュの必要有無に応じてフラッシュライトを機器本体21に着脱する繁雑さを無くすことができるので、取扱い操作性が向上される。
【選択図】 図3
【解決手段】携帯電話機20には、画像を撮影するカメラ22と、カメラ22に近接して配置される発光器23とが、機器本体21に一体的に設けられる。発光器23は、赤色,緑色および青色ダイオードを含んで構成される。カメラ22のシャッタが開くタイミングに同期させて赤色,緑色および青色ダイオードを同時に発光させることによって、発光器23はフラッシュライトとして機能する。このように、フラッシュの必要有無に応じてフラッシュライトを機器本体21に着脱する繁雑さを無くすことができるので、取扱い操作性が向上される。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、たとえばカメラを備える携帯電話機などのカメラ付きモバイル機器に関する。
【0002】
【従来の技術】
モバイル機器の1つであるたとえば携帯電話機は、本来の電話機としての機能である通話にとどまらず、各種の情報検索や電子メールの送受信端末としての機能も備えられるようになり、また昨今では人物や風景などを含む画像情報の通信まで行うことが可能である。このような画像情報の通信は、画像を撮影する手段であるカメラを備える携帯電話機によって実現される。携帯電話機に備わるカメラによって画像を撮影するときに光量が不足している状態では、充分に識別することのできる画像を撮影することができないので、フラッシュライトを用いて撮影されている。
【0003】
図16は、従来のカメラ付き携帯電話機1の構成を簡略化して示す図である。図16(a)は従来のカメラ付き携帯電話機1の背面図であり、図16(b)は従来のカメラ付き携帯電話機1の左側面図であり、図16(c)は従来のカメラ付き携帯電話機1の正面図である。従来のカメラ付き携帯電話機1は、扁平直方体の外観形状を有する機器本体2と、機器本体2に設けられる各部であって、機器本体2の正面側の下部に設けられる操作入力部3と、操作入力部3の下方に設けられる送話部4と、操作入力部3の上方に設けられる表示部5と、表示部5の上方に設けられる受話部6と、機器本体2から上方に突出して設けられるアンテナ7と、機器本体2の背面側に設けられるカメラ8と、機器本体2にいわゆる外付けで装着されるフラッシュライト9とを含んで構成される。
【0004】
このフラッシュライト9は、一般的にキセノン管で製作されていることが多く、カメラ付き携帯電話機1の機器本体2に対して着脱可能に設けられる。したがって、撮像時に光量が充分であるとき、フラッシュライト9を機器本体2に装着することなく撮影する。しかしながら、撮像時に光量が不足するときには、たとえば鞄の中に収納されているフラッシュライト9を取出して機器本体2に装着し、フラッシュライト9を発光させて撮影しなければならない。
【0005】
フラッシュライト9をカメラ付き携帯電話機1の機器本体2に装着したままの状態では、通話をするときにフラッシュライト9が邪魔になり、また衣服のポケットなどにカメラ付き携帯電話機1を収納しようとしてもフラッシュライト9が引っ掛かりスムースに出入させることができず、フラッシュライト9や機器本体2に破損が生じることもある。このため、フラッシュライト9を用いる撮影が終了すると、その都度機器本体2からフラッシュライト9を離脱させ、鞄などに収納保管しなければならず、取扱い操作が極めて煩瑣である。
【0006】
さらに、普段は機器本体2からフラッシュライト9を離脱させて鞄の中などに収納しているので、光量が少なくフラッシュライト9を必要とする撮影対象に突然遭遇したような場合、フラッシュライト9を鞄から取出し、機器本体2に装着していたのでは、シャッターチャンスを逃してしまうという問題がある。このようにシャッターチャンスを逸するだけでなく、機器本体2に対する着脱や鞄などからの出入れを繰返しているうちにフラッシュライト9を亡失してしまうことも起こり得る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、フラッシュライトに用いることのできる発光器を一体的に備えて取扱い操作性に優れるとともに、撮影される画像品質にも優れるカメラ付きモバイル機器を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、画像を撮影するカメラと、
前記カメラが設けられる機器本体と、
前記機器本体に一体的に設けられ、前記カメラによって撮像するとき、フラッシュライトに用いられる発光器とを含むことを特徴とするカメラ付きモバイル機器である。
【0009】
本発明に従えば、モバイル機器の機器本体には、カメラとフラッシュライトに用いられる発光器とが設けられる。発光器は、機器本体に一体的に設けられるので、フラッシュを必要とする撮像時には機器本体に発光器を装着し、不用時には機器本体から離脱させるという繁雑な取扱い操作をする必要がなくなるとともに、衣服のポケットなどにも引掛かり等を生じることなく容易に出入させることができる。また発光器を機器本体に一体的に設けることによって、撮像対象が光量不足の場合であっても、即時にフラッシュを使用できるので、シャッターチャンスを逸するというようなことがなく、さらに機器本体に対する着脱やたとえば鞄などからの出入れの繰返しによる発光器の亡失を防ぐことができる。
【0010】
また本発明は、前記発光器から放射される光の放射方向前方に配置されて前記機器本体に設けられるパネルをさらに含み、
前記パネルの表面には、予め定められる方向に延びる凹凸条が形成されることを特徴とする。
【0011】
本発明に従えば、機器本体には、発光器から放射される光の放射方向前方に配置されてパネルが設けられる。このことによって、発光器は、パネルによって覆われる状態になり露出を免れるので、モバイル機器の外観上の見栄えが良くなる。またパネルの表面に形成される凹凸条が、発光器から放射される光を均一に拡散させて光むらを抑制するので、撮影される画像の品質を向上することができる。
【0012】
また本発明は、前記発光器から放射される光の放射方向前方に配置されて前記機器本体に設けられるパネルをさらに含み、
前記パネルの表面には、予め定められる方向と予め定められる方向に交わる方向とに延びる凹凸条が形成されることを特徴とする。
【0013】
本発明に従えば、機器本体には、発光器から放射される光の放射方向前方に配置されてパネルが設けられる。このことによって、発光器は、パネルによって覆われる状態になり露出を免れるので、モバイル機器の外観上の見栄えが良くなる。またパネルの表面に、予め定められる方向と予め定められる方向に交わる方向とに形成される凹凸条が、発光器から放射される光を複数の方向に均一に拡散させることによって、たとえばモアレ模様などの干渉縞の発生が防止されるので、撮影される画像の品質を一層向上することができる。
【0014】
また本発明は、前記発光器は、赤色ダイオード、緑色ダイオードおよび青色ダイオードを含んで構成されることを特徴とする。
【0015】
本発明に従えば、発光器は、赤色ダイオード、緑色ダイオードおよび青色ダイオードを含んで構成される。赤色ダイオード、緑色ダイオードおよび青色ダイオードは、たとえば信号受信の表示などを目的として機器本体に設けられている。したがって、赤色ダイオード、緑色ダイオードおよび青色ダイオードを機器本体上の一個所に集約して設け、必要時にこれらを一斉に発光させることによって、フラッシュライトとして使用することができる。このように、赤色ダイオード、緑色ダイオードおよび青色ダイオードをフラッシュライトに兼用することによって、フラッシュライトを構成するための部品を別途準備する必要がなくなり、また前記部品を設ける空間の取合いの問題を解決することができる。このように、部品点数の増加が防止されるので、モバイル機器の小型化に寄与することができるとともに、製造コスト削減に寄与することができる。
【0016】
また本発明は、前記モバイル機器は、携帯電話機であることを特徴とする。
本発明に従えば、モバイル機器は、携帯電話機である。カメラ付き携帯電話機に、フラッシュライトとして使用することのできる発光器が一体的に設けられるので、取扱い操作性に優れるとともに撮影画像の品質にも優れた利便性と高性能とを具備するカメラ付き携帯電話機の提供が実現される。
【0017】
【発明の実施の形態】
本実施の形態では、多種類存在するカメラ付きモバイル機器のうち、カメラ付き携帯電話機について例示する。図1は本発明の実施の第1形態であるカメラ付き携帯電話機20の正面図であり、図2は図1に示すカメラ付き携帯電話機20の右側面図であり、図3はカメラ付き携帯電話機20の背面図であり、図4は図3の切断面線IV−IVから見た断面図であり、図5は図3の切断面線V−Vから見た断面図である。
【0018】
カメラ付き携帯電話機20(以後、携帯電話機と略称する)は、画像を撮影するカメラ22と、カメラ22が設けられる機器本体21と、機器本体21に一体的に設けられカメラ22によって撮像するとき、フラッシュライトに用いられる発光器23とを含んで構成される。
【0019】
機器本体21は、略直方体形状を有する筐体である第1本体部24と第2本体部25とを含み、第1および第2本体部24,25は、それぞれ長手方向の一端部に設けられ相互に揺動変位可能に支持する揺動機構26によって係接される。
【0020】
第1本体部24の正面側には、たとえば液晶ディスプレイ(LCD)からなる表示部27と、表示部27の上方に受話部28とが設けられる。第1本体部24の背面側には、前述のカメラ22および発光器23と、第1本体部24の長手方向周縁部付近において長手方向に対して略平行方向に延びて上方に突出するアンテナ29とが設けられる。
【0021】
第2本体部25の正面側には、複数の操作キー30が行列状に配置されて構成される操作入力部31と、操作入力部31の下方に送話部32とが設けられる。第2本体部25の背面側には、バッテリ収納部を覆う蓋部材である電池蓋33が着脱可能なように装着される。
【0022】
第1本体部24と第2本体部25とを揺動可能に係接する揺動機構26は、いわゆるヒンジであり、第1および第2本体部24,25を係接するピン部材が回転軸を構成するので、第1部材24と第2部材25とは互いに回転軸まわりに角変位すなわち揺動可能である。このことによって、携帯電話機20を折り畳むことが可能であり、第1および第2本体部24,25を展開した時に比べて折り畳んだ時には、長手方向の長さを約2分の1にすることができる。
【0023】
再び第1本体部24に戻り、第1本体部24に設けられる前述のカメラ22は、レンズ部35と、たとえばCCD(Charge Coupled Device)などからなる撮像素子部36とを含む。撮像素子部36とレンズ部35とは、光軸を合わせて配置され、第1本体部24への収納時には背面側に向けて配設される。
【0024】
第1本体部24に一体的に設けられる前述の発光器23は、赤色ダイオード、緑色ダイオードおよび青色ダイオードを含む構成であり、これら3つのダイオードが、相互に近接し1箇所に集約されてカメラ22の隣に配設される。撮像以外のとき、たとえば赤色ダイオードは、バッテリに充電中であることを示す表示灯として、緑色ダイオードは、電話の着信があったことを示す表示灯として、青色ダイオードは、電子メールの着信があったことを示す表示灯として用いられてもよい。
【0025】
第1本体部24の筐体内部には、回路基板34が設けられる。回路基板34には、制御手段である処理回路および前述の第1および第2本体部24,25に設けられる各部と処理回路とを結ぶ導電路などが設けられる。前述のカメラ22および操作入力部31などは、フレキシブルプリント基板によって回路基板34に接続される。
【0026】
回路基板34には、さらにアンテナ29に接続される送受信回路および増幅回路などが設けられ、携帯電話機20は、前述の処理回路に予めストアされる動作プログラムに従って電話機として動作する。すなわち、アンテナ29で受信された通話受信信号が送受信回路等を経て受話部28に備わるスピーカによって音声として再生され、送話音声が送話部32に備わるマイクロフォンによって電気信号に変換され送受信回路等を経てアンテナ29から送信される。
【0027】
前述した電話機本来の機能動作のように、機器本体21に設けられる各部は、回路基板34の導電路を介して接続される制御手段によって、単独および/または連係して動作制御される。したがって、たとえば操作入力部31に備わるFキー37を押下することによって入力される信号に従い、カメラ22のシャッタが開くように動作するプログラムを回路基板34の処理回路に予め設定しておくことができる。また、たとえばFキー37とNo.1キー38とを同時に押下することによって入力される信号に従い、Fキー37とNo.1キー38とが同時に押下された後にFキー37が押下されたときには、前述のカメラ22のシャッタが開くととともに、発光器23を構成する赤色,緑色および青色ダイオードが同時に発光するいわゆるフラッシュモードになるように、動作プログラムを回路基板34の処理回路に予め設定しておくことができる。
【0028】
このことによって、撮像対象が光量不足であるとき、まずFキー37とNo.1キー38とを同時に押下してフラッシュモードの撮影条件にセットし、次いでFキー37を押下することによってカメラ22のシャッタを開くとともに、発光器23の赤色,緑色および青色ダイオードを同時に発光させ、この光をフラッシュとして用いるフラッシユ撮影をすることが可能になる。
【0029】
なお、携帯電話機20は、前述の表示部27に撮像対象を表示することが可能に構成されるので、表示部27に表示される撮像対象を観察することによって、操作者は、前述のフラッシュモードに設定することの要否を判断することができる。
【0030】
図6は本発明の実施の第2形態である携帯電話機40の部分背面図であり、図7は図6の切断面線VII−VIIから見た断面図であり、図8は図6の切断面線VIII−VIIIから見た断面図である。
【0031】
本実施の形態の携帯電話機40は、実施の第1形態の携帯電話機20に類似し、対応する部分については同一の参照符号を付して説明を省略する。携帯電話機40において注目すべきは、発光器23から放射される光41の放射方向前方に配置されて機器本体21の第1本体部24に設けられるパネル42をさらに含み、パネル42の表面には、予め定められる方向、ここでは第1本体部24の短手方向に平行な方向に延びる凹凸条45が形成されることである。
【0032】
図9は図7の断面図に示すパネル42の部分拡大図であり、図10は図8の断面図に示すパネル42の部分拡大図である。
【0033】
パネル42は、透光性を有する薄板部材である。パネル42には、切断面線VIII−VIIIから見た断面形状が、二等辺三角形の山部43と谷部44とが隣接するように凹凸条45が形成される。このパネル42は、発光器23を覆うように第1本体部24に設けられる。したがって、携帯電話機40を背面方向から観るとき、露出した状態の発光器23ではなく、発光器23を覆うパネル42を観ることになるので、携帯電話機40の見栄えを向上することができる。
【0034】
また発光器23から放射される光は、パネル42に形成される凹凸条45の凸部43および凹部44で散乱反射されることによって均一に拡散され、撮像対象に照射される。このことによって、指向性の強い光が撮像対象に照射される場合に比べて、むらのない照明効果を得ることができるので、撮影される画像の品質を向上することができる。
【0035】
図11は本発明の実施の第3形態である携帯電話機50を示す部分背面図であり、図12は図11の切断面線XII−XIIから見た断面図であり、図13は図11の切断面線XIII−XIIIから見た断面図である。本実施の形態の携帯電話機50は、実施の第2形態の携帯電話機40に類似し、対応する部分については同一の参照符号を付して説明を省略する。本実施の携帯電話機50は、発光器23から放射される光41の放射方向前方に配置されて機器本体21の第1本体部24に設けられるパネル51をさらに含む。このパネル51の表面には、第1本体部24の短手方向に平行方向に延びる凹凸条57と、短手方向に対して直交する長手方向に平行方向に延びる凹凸条54とが形成される。すなわち凹凸条54,57は、90度の角度で交わる2つの方向に延びるように形成される。
【0036】
図14は図12の断面図に示すパネル51の部分拡大図であり、図15は図13の断面図に示すパネル51の部分拡大図である。パネル51には、切断面線XII−XIIから見た断面形状が、二等辺三角形の凸部52と凹部53とが隣接するように凹凸条54が形成され、切断面線XIII−XIIIから見た断面形状が、二等辺三角形の凸部55と凹部56とが隣接するように凹凸条57が形成される。このパネル51は、実施の第2形態の携帯電話機40と同様に、発光器23を覆うように第1本体部24に設けられる。
【0037】
携帯電話機50では、第1本体部24に備わる発光器23から放射される光が、パネル51の表面に直交して形成される凹凸条54,57で散乱反射されて、複数の方向に均一に拡散される。このことによって、たとえばモアレ模様などの干渉縞の発生が防止されるので、撮影される画像の品質を一層向上することができる。
【0038】
以上に述べたように、本実施の形態では、モバイル機器は、携帯電話機であるけれども、これに限定されることなく、たとえばカメラ付きノート型パーソナルコンピュータなどであってもよい。またパネル51に形成される凹凸条54,57は、互いに90度に交わる方向に延びて形成されるけれども、これに限定されることなく、凹凸条が交わる角度は、60度などのように90度以外の任意の角度であってもよい。またパネル42,51に形成される凹凸条45,54,57は、断面形状が二等辺三角形の溝状であるけれども、これに限定されることなく、断面形状が矩形の溝状であってもよく、パネルの内外方空間が連通する格子状であってもよい。
【0039】
【発明の効果】
本発明によれば、モバイル機器の機器本体には、カメラとフラッシュライトに用いられる発光器とが設けられる。発光器は、機器本体に一体的に設けられるので、フラッシュを必要とする撮像時には機器本体に発光器を装着し、不用時には機器本体から離脱させるという繁雑な取扱い操作をする必要がなくなるとともに、衣服のポケットなどにも引掛かり等を生じることなく容易に収納することができる。また発光器を機器本体に一体的に設けることによって、撮像対象が光量不足の場合であっても、即時にフラッシュを使用できるので、シャッターチャンスを逸するというようなことがなく、さらに機器本体に対する着脱やたとえば鞄などからの出入れの繰返しによる発光器の亡失を防ぐことができる。
【0040】
また本発明によれば、機器本体には、発光器から放射される光の放射方向前方に配置されてパネルが設けられる。このことによって、発光器は、パネルによって覆われる状態になり露出を免れるので、モバイル機器の外観上の見栄えが良くなる。またパネルの表面に形成される凹凸条が、発光器から放射される光を均一に拡散させて光むらを抑制するので、撮影される画像の品質を向上することができる。
【0041】
また本発明によれば、機器本体には、発光器から放射される光の放射方向前方に配置されてパネルが設けられる。このことによって、発光器は、パネルによって覆われる状態になり露出を免れるので、モバイル機器の外観上の見栄えが良くなる。またパネルの表面に、予め定められる方向と予め定められる方向に交わる方向とに形成される凹凸条が、発光器から放射される光を複数の方向に均一に拡散させることによって、たとえばモアレ模様などの干渉縞の発生が防止されるので、撮影される画像の品質を一層向上することができる。
【0042】
また本発明によれば、発光器は、赤色ダイオード、緑色ダイオードおよび青色ダイオードを含んで構成される。赤色ダイオード、緑色ダイオードおよび青色ダイオードは、たとえば信号受信の表示などを目的として機器本体に設けられている。したがって、赤色ダイオード、緑色ダイオードおよび青色ダイオードを機器本体上の一個所に集約して設け、必要時にこれらを一斉に発光させることによって、フラッシュライトとして使用することができる。このように、赤色ダイオード、緑色ダイオードおよび青色ダイオードをフラッシュライトに兼用することによって、フラッシュライトを構成するための部品を別途準備する必要がなくなり、また前記部品を設ける空間の取合いの問題を解決することができる。このように、部品点数の増加が防止されるので、モバイル機器の小型化に寄与することができるとともに、製造コスト削減に寄与することができる。
【0043】
また本発明によれば、モバイル機器は、携帯電話機である。カメラ付き携帯電話機に、フラッシュライトとして使用することのできる発光器が一体的に設けられるので、取扱い操作性に優れるとともに撮影画像の品質にも優れた利便性と高性能とを具備するカメラ付き携帯電話機の提供が実現される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の第1形態であるカメラ付き携帯電話機20の正面図である。
【図2】図1に示すカメラ付き携帯電話機20の右側面図である。
【図3】カメラ付き携帯電話機20の背面図である。
【図4】図3の切断面線IV−IVから見た断面図である。
【図5】図3の切断面線V−Vから見た断面図である。
【図6】本発明の実施の第2形態である携帯電話機40の部分背面図である。
【図7】図6の切断面線VII−VIIから見た断面図である。
【図8】図6の切断面線VIII−VIIIから見た断面図である。
【図9】図7の断面図に示すパネル42の部分拡大図である。
【図10】図8の断面図に示すパネル42の部分拡大図である。
【図11】本発明の実施の第3形態である携帯電話機50を示す部分背面図である。
【図12】図11の切断面線XII−XIIから見た断面図である。
【図13】図11の切断面線XIII−XIIIから見た断面図である。
【図14】図12の断面図に示すパネル51の部分拡大図である。
【図15】図13の断面図に示すパネル51の部分拡大図である。
【図16】従来のカメラ付き携帯電話機1の構成を簡略化して示す図である。
【符号の説明】
20,40,50 カメラ付き携帯電話機
21 機器本体
22 カメラ
23 発光器
27 表示部
28 受話部
29 アンテナ
31 操作入力部
32 送話部
34 回路基板
45,54,57 凹凸条
【発明の属する技術分野】
本発明は、たとえばカメラを備える携帯電話機などのカメラ付きモバイル機器に関する。
【0002】
【従来の技術】
モバイル機器の1つであるたとえば携帯電話機は、本来の電話機としての機能である通話にとどまらず、各種の情報検索や電子メールの送受信端末としての機能も備えられるようになり、また昨今では人物や風景などを含む画像情報の通信まで行うことが可能である。このような画像情報の通信は、画像を撮影する手段であるカメラを備える携帯電話機によって実現される。携帯電話機に備わるカメラによって画像を撮影するときに光量が不足している状態では、充分に識別することのできる画像を撮影することができないので、フラッシュライトを用いて撮影されている。
【0003】
図16は、従来のカメラ付き携帯電話機1の構成を簡略化して示す図である。図16(a)は従来のカメラ付き携帯電話機1の背面図であり、図16(b)は従来のカメラ付き携帯電話機1の左側面図であり、図16(c)は従来のカメラ付き携帯電話機1の正面図である。従来のカメラ付き携帯電話機1は、扁平直方体の外観形状を有する機器本体2と、機器本体2に設けられる各部であって、機器本体2の正面側の下部に設けられる操作入力部3と、操作入力部3の下方に設けられる送話部4と、操作入力部3の上方に設けられる表示部5と、表示部5の上方に設けられる受話部6と、機器本体2から上方に突出して設けられるアンテナ7と、機器本体2の背面側に設けられるカメラ8と、機器本体2にいわゆる外付けで装着されるフラッシュライト9とを含んで構成される。
【0004】
このフラッシュライト9は、一般的にキセノン管で製作されていることが多く、カメラ付き携帯電話機1の機器本体2に対して着脱可能に設けられる。したがって、撮像時に光量が充分であるとき、フラッシュライト9を機器本体2に装着することなく撮影する。しかしながら、撮像時に光量が不足するときには、たとえば鞄の中に収納されているフラッシュライト9を取出して機器本体2に装着し、フラッシュライト9を発光させて撮影しなければならない。
【0005】
フラッシュライト9をカメラ付き携帯電話機1の機器本体2に装着したままの状態では、通話をするときにフラッシュライト9が邪魔になり、また衣服のポケットなどにカメラ付き携帯電話機1を収納しようとしてもフラッシュライト9が引っ掛かりスムースに出入させることができず、フラッシュライト9や機器本体2に破損が生じることもある。このため、フラッシュライト9を用いる撮影が終了すると、その都度機器本体2からフラッシュライト9を離脱させ、鞄などに収納保管しなければならず、取扱い操作が極めて煩瑣である。
【0006】
さらに、普段は機器本体2からフラッシュライト9を離脱させて鞄の中などに収納しているので、光量が少なくフラッシュライト9を必要とする撮影対象に突然遭遇したような場合、フラッシュライト9を鞄から取出し、機器本体2に装着していたのでは、シャッターチャンスを逃してしまうという問題がある。このようにシャッターチャンスを逸するだけでなく、機器本体2に対する着脱や鞄などからの出入れを繰返しているうちにフラッシュライト9を亡失してしまうことも起こり得る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、フラッシュライトに用いることのできる発光器を一体的に備えて取扱い操作性に優れるとともに、撮影される画像品質にも優れるカメラ付きモバイル機器を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、画像を撮影するカメラと、
前記カメラが設けられる機器本体と、
前記機器本体に一体的に設けられ、前記カメラによって撮像するとき、フラッシュライトに用いられる発光器とを含むことを特徴とするカメラ付きモバイル機器である。
【0009】
本発明に従えば、モバイル機器の機器本体には、カメラとフラッシュライトに用いられる発光器とが設けられる。発光器は、機器本体に一体的に設けられるので、フラッシュを必要とする撮像時には機器本体に発光器を装着し、不用時には機器本体から離脱させるという繁雑な取扱い操作をする必要がなくなるとともに、衣服のポケットなどにも引掛かり等を生じることなく容易に出入させることができる。また発光器を機器本体に一体的に設けることによって、撮像対象が光量不足の場合であっても、即時にフラッシュを使用できるので、シャッターチャンスを逸するというようなことがなく、さらに機器本体に対する着脱やたとえば鞄などからの出入れの繰返しによる発光器の亡失を防ぐことができる。
【0010】
また本発明は、前記発光器から放射される光の放射方向前方に配置されて前記機器本体に設けられるパネルをさらに含み、
前記パネルの表面には、予め定められる方向に延びる凹凸条が形成されることを特徴とする。
【0011】
本発明に従えば、機器本体には、発光器から放射される光の放射方向前方に配置されてパネルが設けられる。このことによって、発光器は、パネルによって覆われる状態になり露出を免れるので、モバイル機器の外観上の見栄えが良くなる。またパネルの表面に形成される凹凸条が、発光器から放射される光を均一に拡散させて光むらを抑制するので、撮影される画像の品質を向上することができる。
【0012】
また本発明は、前記発光器から放射される光の放射方向前方に配置されて前記機器本体に設けられるパネルをさらに含み、
前記パネルの表面には、予め定められる方向と予め定められる方向に交わる方向とに延びる凹凸条が形成されることを特徴とする。
【0013】
本発明に従えば、機器本体には、発光器から放射される光の放射方向前方に配置されてパネルが設けられる。このことによって、発光器は、パネルによって覆われる状態になり露出を免れるので、モバイル機器の外観上の見栄えが良くなる。またパネルの表面に、予め定められる方向と予め定められる方向に交わる方向とに形成される凹凸条が、発光器から放射される光を複数の方向に均一に拡散させることによって、たとえばモアレ模様などの干渉縞の発生が防止されるので、撮影される画像の品質を一層向上することができる。
【0014】
また本発明は、前記発光器は、赤色ダイオード、緑色ダイオードおよび青色ダイオードを含んで構成されることを特徴とする。
【0015】
本発明に従えば、発光器は、赤色ダイオード、緑色ダイオードおよび青色ダイオードを含んで構成される。赤色ダイオード、緑色ダイオードおよび青色ダイオードは、たとえば信号受信の表示などを目的として機器本体に設けられている。したがって、赤色ダイオード、緑色ダイオードおよび青色ダイオードを機器本体上の一個所に集約して設け、必要時にこれらを一斉に発光させることによって、フラッシュライトとして使用することができる。このように、赤色ダイオード、緑色ダイオードおよび青色ダイオードをフラッシュライトに兼用することによって、フラッシュライトを構成するための部品を別途準備する必要がなくなり、また前記部品を設ける空間の取合いの問題を解決することができる。このように、部品点数の増加が防止されるので、モバイル機器の小型化に寄与することができるとともに、製造コスト削減に寄与することができる。
【0016】
また本発明は、前記モバイル機器は、携帯電話機であることを特徴とする。
本発明に従えば、モバイル機器は、携帯電話機である。カメラ付き携帯電話機に、フラッシュライトとして使用することのできる発光器が一体的に設けられるので、取扱い操作性に優れるとともに撮影画像の品質にも優れた利便性と高性能とを具備するカメラ付き携帯電話機の提供が実現される。
【0017】
【発明の実施の形態】
本実施の形態では、多種類存在するカメラ付きモバイル機器のうち、カメラ付き携帯電話機について例示する。図1は本発明の実施の第1形態であるカメラ付き携帯電話機20の正面図であり、図2は図1に示すカメラ付き携帯電話機20の右側面図であり、図3はカメラ付き携帯電話機20の背面図であり、図4は図3の切断面線IV−IVから見た断面図であり、図5は図3の切断面線V−Vから見た断面図である。
【0018】
カメラ付き携帯電話機20(以後、携帯電話機と略称する)は、画像を撮影するカメラ22と、カメラ22が設けられる機器本体21と、機器本体21に一体的に設けられカメラ22によって撮像するとき、フラッシュライトに用いられる発光器23とを含んで構成される。
【0019】
機器本体21は、略直方体形状を有する筐体である第1本体部24と第2本体部25とを含み、第1および第2本体部24,25は、それぞれ長手方向の一端部に設けられ相互に揺動変位可能に支持する揺動機構26によって係接される。
【0020】
第1本体部24の正面側には、たとえば液晶ディスプレイ(LCD)からなる表示部27と、表示部27の上方に受話部28とが設けられる。第1本体部24の背面側には、前述のカメラ22および発光器23と、第1本体部24の長手方向周縁部付近において長手方向に対して略平行方向に延びて上方に突出するアンテナ29とが設けられる。
【0021】
第2本体部25の正面側には、複数の操作キー30が行列状に配置されて構成される操作入力部31と、操作入力部31の下方に送話部32とが設けられる。第2本体部25の背面側には、バッテリ収納部を覆う蓋部材である電池蓋33が着脱可能なように装着される。
【0022】
第1本体部24と第2本体部25とを揺動可能に係接する揺動機構26は、いわゆるヒンジであり、第1および第2本体部24,25を係接するピン部材が回転軸を構成するので、第1部材24と第2部材25とは互いに回転軸まわりに角変位すなわち揺動可能である。このことによって、携帯電話機20を折り畳むことが可能であり、第1および第2本体部24,25を展開した時に比べて折り畳んだ時には、長手方向の長さを約2分の1にすることができる。
【0023】
再び第1本体部24に戻り、第1本体部24に設けられる前述のカメラ22は、レンズ部35と、たとえばCCD(Charge Coupled Device)などからなる撮像素子部36とを含む。撮像素子部36とレンズ部35とは、光軸を合わせて配置され、第1本体部24への収納時には背面側に向けて配設される。
【0024】
第1本体部24に一体的に設けられる前述の発光器23は、赤色ダイオード、緑色ダイオードおよび青色ダイオードを含む構成であり、これら3つのダイオードが、相互に近接し1箇所に集約されてカメラ22の隣に配設される。撮像以外のとき、たとえば赤色ダイオードは、バッテリに充電中であることを示す表示灯として、緑色ダイオードは、電話の着信があったことを示す表示灯として、青色ダイオードは、電子メールの着信があったことを示す表示灯として用いられてもよい。
【0025】
第1本体部24の筐体内部には、回路基板34が設けられる。回路基板34には、制御手段である処理回路および前述の第1および第2本体部24,25に設けられる各部と処理回路とを結ぶ導電路などが設けられる。前述のカメラ22および操作入力部31などは、フレキシブルプリント基板によって回路基板34に接続される。
【0026】
回路基板34には、さらにアンテナ29に接続される送受信回路および増幅回路などが設けられ、携帯電話機20は、前述の処理回路に予めストアされる動作プログラムに従って電話機として動作する。すなわち、アンテナ29で受信された通話受信信号が送受信回路等を経て受話部28に備わるスピーカによって音声として再生され、送話音声が送話部32に備わるマイクロフォンによって電気信号に変換され送受信回路等を経てアンテナ29から送信される。
【0027】
前述した電話機本来の機能動作のように、機器本体21に設けられる各部は、回路基板34の導電路を介して接続される制御手段によって、単独および/または連係して動作制御される。したがって、たとえば操作入力部31に備わるFキー37を押下することによって入力される信号に従い、カメラ22のシャッタが開くように動作するプログラムを回路基板34の処理回路に予め設定しておくことができる。また、たとえばFキー37とNo.1キー38とを同時に押下することによって入力される信号に従い、Fキー37とNo.1キー38とが同時に押下された後にFキー37が押下されたときには、前述のカメラ22のシャッタが開くととともに、発光器23を構成する赤色,緑色および青色ダイオードが同時に発光するいわゆるフラッシュモードになるように、動作プログラムを回路基板34の処理回路に予め設定しておくことができる。
【0028】
このことによって、撮像対象が光量不足であるとき、まずFキー37とNo.1キー38とを同時に押下してフラッシュモードの撮影条件にセットし、次いでFキー37を押下することによってカメラ22のシャッタを開くとともに、発光器23の赤色,緑色および青色ダイオードを同時に発光させ、この光をフラッシュとして用いるフラッシユ撮影をすることが可能になる。
【0029】
なお、携帯電話機20は、前述の表示部27に撮像対象を表示することが可能に構成されるので、表示部27に表示される撮像対象を観察することによって、操作者は、前述のフラッシュモードに設定することの要否を判断することができる。
【0030】
図6は本発明の実施の第2形態である携帯電話機40の部分背面図であり、図7は図6の切断面線VII−VIIから見た断面図であり、図8は図6の切断面線VIII−VIIIから見た断面図である。
【0031】
本実施の形態の携帯電話機40は、実施の第1形態の携帯電話機20に類似し、対応する部分については同一の参照符号を付して説明を省略する。携帯電話機40において注目すべきは、発光器23から放射される光41の放射方向前方に配置されて機器本体21の第1本体部24に設けられるパネル42をさらに含み、パネル42の表面には、予め定められる方向、ここでは第1本体部24の短手方向に平行な方向に延びる凹凸条45が形成されることである。
【0032】
図9は図7の断面図に示すパネル42の部分拡大図であり、図10は図8の断面図に示すパネル42の部分拡大図である。
【0033】
パネル42は、透光性を有する薄板部材である。パネル42には、切断面線VIII−VIIIから見た断面形状が、二等辺三角形の山部43と谷部44とが隣接するように凹凸条45が形成される。このパネル42は、発光器23を覆うように第1本体部24に設けられる。したがって、携帯電話機40を背面方向から観るとき、露出した状態の発光器23ではなく、発光器23を覆うパネル42を観ることになるので、携帯電話機40の見栄えを向上することができる。
【0034】
また発光器23から放射される光は、パネル42に形成される凹凸条45の凸部43および凹部44で散乱反射されることによって均一に拡散され、撮像対象に照射される。このことによって、指向性の強い光が撮像対象に照射される場合に比べて、むらのない照明効果を得ることができるので、撮影される画像の品質を向上することができる。
【0035】
図11は本発明の実施の第3形態である携帯電話機50を示す部分背面図であり、図12は図11の切断面線XII−XIIから見た断面図であり、図13は図11の切断面線XIII−XIIIから見た断面図である。本実施の形態の携帯電話機50は、実施の第2形態の携帯電話機40に類似し、対応する部分については同一の参照符号を付して説明を省略する。本実施の携帯電話機50は、発光器23から放射される光41の放射方向前方に配置されて機器本体21の第1本体部24に設けられるパネル51をさらに含む。このパネル51の表面には、第1本体部24の短手方向に平行方向に延びる凹凸条57と、短手方向に対して直交する長手方向に平行方向に延びる凹凸条54とが形成される。すなわち凹凸条54,57は、90度の角度で交わる2つの方向に延びるように形成される。
【0036】
図14は図12の断面図に示すパネル51の部分拡大図であり、図15は図13の断面図に示すパネル51の部分拡大図である。パネル51には、切断面線XII−XIIから見た断面形状が、二等辺三角形の凸部52と凹部53とが隣接するように凹凸条54が形成され、切断面線XIII−XIIIから見た断面形状が、二等辺三角形の凸部55と凹部56とが隣接するように凹凸条57が形成される。このパネル51は、実施の第2形態の携帯電話機40と同様に、発光器23を覆うように第1本体部24に設けられる。
【0037】
携帯電話機50では、第1本体部24に備わる発光器23から放射される光が、パネル51の表面に直交して形成される凹凸条54,57で散乱反射されて、複数の方向に均一に拡散される。このことによって、たとえばモアレ模様などの干渉縞の発生が防止されるので、撮影される画像の品質を一層向上することができる。
【0038】
以上に述べたように、本実施の形態では、モバイル機器は、携帯電話機であるけれども、これに限定されることなく、たとえばカメラ付きノート型パーソナルコンピュータなどであってもよい。またパネル51に形成される凹凸条54,57は、互いに90度に交わる方向に延びて形成されるけれども、これに限定されることなく、凹凸条が交わる角度は、60度などのように90度以外の任意の角度であってもよい。またパネル42,51に形成される凹凸条45,54,57は、断面形状が二等辺三角形の溝状であるけれども、これに限定されることなく、断面形状が矩形の溝状であってもよく、パネルの内外方空間が連通する格子状であってもよい。
【0039】
【発明の効果】
本発明によれば、モバイル機器の機器本体には、カメラとフラッシュライトに用いられる発光器とが設けられる。発光器は、機器本体に一体的に設けられるので、フラッシュを必要とする撮像時には機器本体に発光器を装着し、不用時には機器本体から離脱させるという繁雑な取扱い操作をする必要がなくなるとともに、衣服のポケットなどにも引掛かり等を生じることなく容易に収納することができる。また発光器を機器本体に一体的に設けることによって、撮像対象が光量不足の場合であっても、即時にフラッシュを使用できるので、シャッターチャンスを逸するというようなことがなく、さらに機器本体に対する着脱やたとえば鞄などからの出入れの繰返しによる発光器の亡失を防ぐことができる。
【0040】
また本発明によれば、機器本体には、発光器から放射される光の放射方向前方に配置されてパネルが設けられる。このことによって、発光器は、パネルによって覆われる状態になり露出を免れるので、モバイル機器の外観上の見栄えが良くなる。またパネルの表面に形成される凹凸条が、発光器から放射される光を均一に拡散させて光むらを抑制するので、撮影される画像の品質を向上することができる。
【0041】
また本発明によれば、機器本体には、発光器から放射される光の放射方向前方に配置されてパネルが設けられる。このことによって、発光器は、パネルによって覆われる状態になり露出を免れるので、モバイル機器の外観上の見栄えが良くなる。またパネルの表面に、予め定められる方向と予め定められる方向に交わる方向とに形成される凹凸条が、発光器から放射される光を複数の方向に均一に拡散させることによって、たとえばモアレ模様などの干渉縞の発生が防止されるので、撮影される画像の品質を一層向上することができる。
【0042】
また本発明によれば、発光器は、赤色ダイオード、緑色ダイオードおよび青色ダイオードを含んで構成される。赤色ダイオード、緑色ダイオードおよび青色ダイオードは、たとえば信号受信の表示などを目的として機器本体に設けられている。したがって、赤色ダイオード、緑色ダイオードおよび青色ダイオードを機器本体上の一個所に集約して設け、必要時にこれらを一斉に発光させることによって、フラッシュライトとして使用することができる。このように、赤色ダイオード、緑色ダイオードおよび青色ダイオードをフラッシュライトに兼用することによって、フラッシュライトを構成するための部品を別途準備する必要がなくなり、また前記部品を設ける空間の取合いの問題を解決することができる。このように、部品点数の増加が防止されるので、モバイル機器の小型化に寄与することができるとともに、製造コスト削減に寄与することができる。
【0043】
また本発明によれば、モバイル機器は、携帯電話機である。カメラ付き携帯電話機に、フラッシュライトとして使用することのできる発光器が一体的に設けられるので、取扱い操作性に優れるとともに撮影画像の品質にも優れた利便性と高性能とを具備するカメラ付き携帯電話機の提供が実現される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の第1形態であるカメラ付き携帯電話機20の正面図である。
【図2】図1に示すカメラ付き携帯電話機20の右側面図である。
【図3】カメラ付き携帯電話機20の背面図である。
【図4】図3の切断面線IV−IVから見た断面図である。
【図5】図3の切断面線V−Vから見た断面図である。
【図6】本発明の実施の第2形態である携帯電話機40の部分背面図である。
【図7】図6の切断面線VII−VIIから見た断面図である。
【図8】図6の切断面線VIII−VIIIから見た断面図である。
【図9】図7の断面図に示すパネル42の部分拡大図である。
【図10】図8の断面図に示すパネル42の部分拡大図である。
【図11】本発明の実施の第3形態である携帯電話機50を示す部分背面図である。
【図12】図11の切断面線XII−XIIから見た断面図である。
【図13】図11の切断面線XIII−XIIIから見た断面図である。
【図14】図12の断面図に示すパネル51の部分拡大図である。
【図15】図13の断面図に示すパネル51の部分拡大図である。
【図16】従来のカメラ付き携帯電話機1の構成を簡略化して示す図である。
【符号の説明】
20,40,50 カメラ付き携帯電話機
21 機器本体
22 カメラ
23 発光器
27 表示部
28 受話部
29 アンテナ
31 操作入力部
32 送話部
34 回路基板
45,54,57 凹凸条
Claims (5)
- 画像を撮影するカメラと、
前記カメラが設けられる機器本体と、
前記機器本体に一体的に設けられ、前記カメラによって撮像するとき、フラッシュライトに用いられる発光器とを含むことを特徴とするカメラ付きモバイル機器。 - 前記発光器から放射される光の放射方向前方に配置されて前記機器本体に設けられるパネルをさらに含み、
前記パネルの表面には、予め定められる方向に延びる凹凸条が形成されることを特徴とする請求項1記載のカメラ付きモバイル機器。 - 前記発光器から放射される光の放射方向前方に配置されて前記機器本体に設けられるパネルをさらに含み、
前記パネルの表面には、予め定められる方向と予め定められる方向に交わる方向とに延びる凹凸条が形成されることを特徴とする請求項1記載のカメラ付きモバイル機器。 - 前記発光器は、
赤色ダイオード、緑色ダイオードおよび青色ダイオードを含んで構成されることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のカメラ付きモバイル機器。 - 前記モバイル機器は、
携帯電話機であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のカメラ付きモバイル機器。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
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- 2002-07-12 JP JP2002204383A patent/JP2004048469A/ja active Pending
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