JP2004048382A - カメラ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】カメラの大きさを維持しつつ、電波時計機能を有したカメラ装置を提供すること。
【解決手段】本発明のカメラ装置10は、標準時刻を示す標準電波信号を受けて、その信号により時刻を修正可能な第1時計手段と第1時計手段による時刻に相当する時刻信号を送ることが可能な送信手段とを有するカメラケース14及び送信手段からの時刻信号を受けて、その時刻信号に基づいて時刻を修正可能な第2時計手段を有するカメラ12を備えている。更に、上記カメラ装置は、ケースにカメラが収納されたことを検出する検出手段を備えている。このカメラ装置は、検出手段がカメラを検出した場合に、送信手段からカメラに時刻信号を送ってカメラの第2時計手段によりカメラの時刻が修正されることを特徴とする。この装置では、カメラケースに電波時計機能があるためカメラは大きくならない。また、ケース収納時にのみ時刻修正するので電池の消費を低減できる。
【選択図】 図1
【解決手段】本発明のカメラ装置10は、標準時刻を示す標準電波信号を受けて、その信号により時刻を修正可能な第1時計手段と第1時計手段による時刻に相当する時刻信号を送ることが可能な送信手段とを有するカメラケース14及び送信手段からの時刻信号を受けて、その時刻信号に基づいて時刻を修正可能な第2時計手段を有するカメラ12を備えている。更に、上記カメラ装置は、ケースにカメラが収納されたことを検出する検出手段を備えている。このカメラ装置は、検出手段がカメラを検出した場合に、送信手段からカメラに時刻信号を送ってカメラの第2時計手段によりカメラの時刻が修正されることを特徴とする。この装置では、カメラケースに電波時計機能があるためカメラは大きくならない。また、ケース収納時にのみ時刻修正するので電池の消費を低減できる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、いわゆる電波時計を備えたカメラ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
カメラにおいて表示される時刻は、カメラ内部に設けられた水晶発振子等の一定周期の発振に基づいてカウントされているものである。しかしながら、発振子等の発振は周囲の温度状態等により周期に変動が生じるため、時刻にずれが発生する。このずれの修正は、カメラを時計の修正モードにして時、分、秒を個々に手動で入力することが一般的である。この修正操作は、煩雑であり、修正に時間も要し、時間を正確に合わせることも困難である。
【0003】
この煩雑さを避けるために、標準電波信号を受信して、その信号により時刻を修正するいわゆる電波時計をカメラに付加することが考えられる(例えば、特開2001−209111号公報)。しかしながら、受信感度をあげるため、カメラに大きなアンテナを内蔵するとカメラ自体が大きくなるという問題点がある。
ここで、標準電波信号とは、日本あるいは外国の標準時刻が符号化された信号として電波で送信されているものである。
【0004】
上述したような煩雑さやカメラの大型化等を回避する技術としては、特開2001−13574号公報に開示されているカメラシステムが知られている。このカメラシステムでは、腕時計の時刻情報を、カメラ側の要求信号に応じてカメラに取得してカメラの時刻を修正するようになっている。一方、腕時計には電波時計を内蔵しているものが知られている。そこで、特開2001−13574号公報に記載のカメラシステムに電波時計内蔵の腕時計を適用すれば、電波時計による標準時刻に相当する時刻情報をカメラが取得して、カメラの時刻を修正することが可能である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上述したカメラシステムが機能するには、腕時計とカメラとが一対として存在しなければならない。しかしながら、腕時計とカメラとは、分離されており、必ずしも一緒にあるとは限らない。従って、腕時計が近くにないため、直ぐにカメラの時刻を修正できない場合が生じる。
【0006】
本発明は係る事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、前記問題点を解決することのできるカメラ装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明のカメラ装置は、標準時刻を示す標準電波信号を受け、その標準電波信号に基づいて時刻を修正することが可能な第1時計手段と第1時計手段による時刻に相当する時刻信号を送ることが可能な送信手段を有するカメラケース、及び送信手段から送られた時刻信号を受けて、その時刻信号に基づいて時刻を修正することが可能な第2時計手段を有するカメラを備えている。更に、上記カメラ装置は、カメラケースにカメラが収納されたことを検出する検出手段を備えている。このカメラ装置は、カメラケースにカメラが収納されたことを検出した場合に、カメラケースの送信手段からカメラに時刻信号を送り、カメラの第2時計手段によりカメラの時刻が修正されるようになっていることを特徴とする。
【0008】
上述したカメラ装置では、カメラを使用しない場合にカメラを収納して携帯するためのカメラケースにいわゆる電波時計機能が付加されている。すなわち、通常カメラと共に持ち歩かれるカメラケースが標準時刻に相当する時刻情報を有しているようになっている。
【0009】
そして、カメラケースにカメラを収納した場合にのみ、ケースからカメラに電波時計による標準時刻に相当する時刻情報が送信され、カメラの時刻が修正される。そのため、カメラの電源電池の消耗を低減できる。
【0010】
第1時計手段としては、標準時刻を示す標準電波信号を受ける第1受信手段、基準クロックに基づいて計時する第1計時手段、及び一定時間毎に標準電波信号のデータである標準時刻で、第1計時手段により生成された時刻を自動的に修正する第1修正手段を有しているものが考えられる。第2時計手段としては、カメラケースの送信手段から送られる時刻信号を受ける第2受信手段、基準クロックに基づいて計時する第2計時手段及び時刻信号に基づいて第2計時手段で生成された時刻を修正する第2修正手段を有しているものでも良い。
【0011】
更に、上述したカメラが、カメラを遠隔操作するリモートコントローラ(以下、「リモコン」という)からの制御情報に相当する光信号を受ける受光部を備えている場合、その受光部をカメラケースの送信手段から送られる信号を受ける第2受信手段とすることができる。また、カメラが、被写体に投光するための発光部と、発光部からの光で被写体から反射してきた光を受けることが可能である受光部を有する測距装置を備えている場合に、その受光部を、第2時計手段におけるカメラケースの送信手段から送られる信号を受ける第2受信手段とすることも有効である。
【0012】
リモコンや測距装置は、カメラをカメラケースに収納する場合には使用されておらず、それらを利用することでカメラの機能を有効に活用することができるからである。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。以下の説明においては、全図を通し、同一又は相当部分には同一符号を付することとする。また、本明細書における「上」、「下」等の方向を示す語は、図面に示された状態に基づいた便宜的な語である。
【0014】
図1は、本発明によるカメラ装置の一実施形態を示す概略図である。カメラ装置10は、カメラ12とカメラケース14とを有する。
【0015】
図2は、カメラ12の斜視図である。周知のようにカメラ本体16の前部には、AF投光窓18、AF受光窓20等が設けられている。
【0016】
AF投光窓18は、カメラ本体16内部に設けられている三角測量法を用いた測距装置22の発光部である発光素子24からの光を被写体側に通すための窓である。発せられる光は、赤外光である。AF受光窓20は、AF投光窓18を通って被写体に投光され、被写体から反射されてくる赤外光を通すための窓である。AF受光窓20を透過した赤外光は、カメラ本体16内部に設けられた測距装置22の受光部である受光素子26で受けられる。
【0017】
また、カメラ本体16上部には、モード設定スイッチ28、液晶ディスプレイ(以下、「LCD」)30、レリーズボタン32等が設けられている。
【0018】
モード設定スイッチ28は、撮影モードの設定等をするものである。LCD30は、撮影可能枚数、日時等の情報を表示するものである。レリーズボタン32は、測光等や撮影を開始させるためのボタンである。
【0019】
尚、カメラ12はROMやRAM等を備えたマイクロプロセッサであるCPU34を有しており、CPU34により上記の測距装置22やモード設定スイッチ28等の機能を制御しているが、その制御機能は周知のため説明を省略する。
【0020】
図3は、カメラケース14の斜視図である。カメラケース14は、周知のようにカメラ12を使用しない場合にカメラ12を収納するケース本体36と、蓋部38とから構成されている。ケース本体36は、一端にカメラを収納したり、取り出したりするために開口が形成されている箱状の容器である。また、蓋部38は、ケース本体36の側壁40の開口側から連続して形成されており、ケース本体36にカメラ12が収納されている場合に、ケース本体36の開口を覆うように位置するようになっている。
【0021】
本実施形態のカメラ装置10は、上述したカメラケース14及びカメラ12を利用したものであって、いわゆる電波時計を用いた装置であり、標準電波信号をカメラ12に受信させるのではなく、カメラ12を使用しない場合に収納して携帯するためのカメラケース14に受信させることを特徴とする。すなわち、カメラ装置10のカメラケース14は、上記のケース本体36に加えて、いわゆる電波時計機能を果たす第1時計手段を有し、その第1時計手段による標準時刻に相当する時刻情報をカメラ12に送信するようになっている。
【0022】
カメラケース14のケース本体36には第1時計手段としての受信機42が設けられている。
【0023】
受信機42は、ケース本体36の側壁44の外側に設置されており、標準電波信号を受けて、標準電波信号のデータである標準時刻に相当する時刻を出力するものである。
【0024】
受信機42は、図4に示すようにROMやRAM等を備えたマイクロプロセッサであるCPU46により制御される。CPU46には、電源回路48、LCD50、受信回路52、カメラ検出スイッチ54、及び発光素子56等が接続されている。
【0025】
電源回路48は、CPU46に電力を供給するものである。LCD50は、CPU46で処理された時刻情報を表示するものである。
【0026】
受信回路52には、標準電波信号を含む種々の電波信号を受けるアンテナ58が接続されている。受信回路52及びアンテナ58は、受信機42に内蔵されている。受信回路52は、アンテナ58に届く標準電波信号以外の電波信号から標準電波信号を選択し、CPU46に出力するものである。標準電波信号は、一定時間毎に自動的に受けられようになっている。
【0027】
カメラ検出スイッチ54は、図1に示すようにケース本体36の側壁44の内側に設置されている。検出スイッチ54は、カメラ12をケース本体36に収納した場合に、カメラ12を検出するものである。検出スイッチ54としては、例えば、リミットスイッチの如きものが好適である。
【0028】
発光素子56は、ケース本体36の側壁44の内側であって、カメラ12収納時に、カメラ本体16に設けられているAF受光窓20に対向する位置に設置されている。本実施形態では、発光素子56からの光は赤外光である。
【0029】
また、CPU46は、水晶発振子等により発生する基準クロックに基づいて計時する第1計時手段としての機能を有している。以下、基準クロックに基づいて生成された時刻を表す信号を時刻信号という。更に、CPU46は、受信回路52及びアンテナ58により一定時間毎に標準電波信号を受けた場合には、標準電波信号を変換して標準時刻信号とし、その信号と時刻信号とを比較して相違がある場合に時刻信号を修正する第1修正手段としての機能も有している。CPU46から出力される第1時刻信号は、発光素子56に入力される。
【0030】
更に、ケース本体36の底壁62の内側には突起部60が設けられている。
【0031】
カメラ装置10のカメラ12は、カメラ12がカメラケース14に収納された場合に、ケース14から送信される時刻情報を取得してその時刻情報に基づいてカメラ12の時刻情報を更新する機能を有するものである。
【0032】
カメラ12は、上述した周知のカメラ12の機能に加えて、ケース検出スイッチ64を有している。検出スイッチ64は、カメラ12がケース本体36に収納された場合、ケース本体36の底壁62に相対するカメラ本体16の側部66に設置されている。突起部60とケース検出スイッチ64とは、ケース本体36の底壁62とカメラ本体16の側部66とにおいて、カメラ12がケース14に収納された場合に、突起部60が検出スイッチ64を押し込める位置に夫々設置されている。
【0033】
また、ケース検出スイッチ64は、カメラ12のCPU34に接続されており、カメラ12がケース14に収納された場合にカメラ12がケース14に収納されたことを検出するものである。検出スイッチ64は、カメラ12がケース14に収納され、突起部60によって押し込まれた場合に、オン状態になるようになっている。
【0034】
また、カメラ12のCPU34には、カメラ12の電気的構成のブロック図である図5に示すように時刻信号受信回路68が、更に接続されている。
【0035】
時刻信号受信回路68には受光素子が接続されており、受信回路68は、カメラケース14の発光素子56からの光信号を受けてCPU34に出力できるようになっている。本実施形態では、受信回路68の受光素子は、測距装置22の受光素子26を用いている。また、受信回路68は、カメラ12のメインスイッチがオフ状態であって、ケース検出スイッチ64がオン状態になった場合に起動されるようになっている。
【0036】
上記の受信回路68の構成では、メインスイッチがオフで、検出スイッチ64がオン状態の場合に受信回路68が起動される。一方、メインスイッチがオフの場合には、測距装置22はオフ状態になっている。従って、測距装置22の受光素子26で受けた光は、受信回路68を通してCPU34に出力される。
【0037】
また、CPU34は水晶発振子等から発振される信号を基準クロックとして計時する第2計時手段として機能する。更に、CPU34は、受信回路68に接続されている測距装置22の受光素子26によりカメラケース14からの第1時刻信号を受けた場合には、受信した第1時刻信号とカメラ12内で生成された時刻信号とを比較し、相違がある場合に、時刻信号を第1時刻信号に基づいて修正する第2修正手段としても機能する。すなわち、受信回路68やCPU34によりカメラ12は第2時計手段としての機能を有している。
【0038】
以下に、図6〜8を利用してカメラ装置10における時刻修正処理について説明する。
【0039】
図6は、カメラケース14の標準電波信号による時刻修正処理手順を説明するためのフローチャートである。
【0040】
上述したように受信機42は、標準電波信号を一定時間毎に自動的に受けるようになっている。そのため、CPU46は、まず、受信するための時刻か否かを判定する(S100)。受信時刻である場合(S100で「YES」)、標準時刻信号を受ける(S102)。受信が成立した場合(S104で「YES」)には、標準時刻信号と受信機42内で生成されている時刻信号とを比較して相違がある場合には、標準時刻信号で時刻信号を修正する(S106)。尚、受信が成立しなかった場合(S104で「NO」)には、S102に移行して再度受信を実施する。
【0041】
CPU46で処理され、出力された第1時刻信号はLCD50で表示されると共に、発光素子56に入力される。
【0042】
次に、カメラケース14からカメラ12への時刻情報の送信に係る手順を、図7に基づいて説明する。
【0043】
カメラ12がカメラケース14に収納された場合、すなわち、カメラ検出スイッチ54がオンになると(S108で「YES」)、100ms間、待機する(S110)。カメラ12側が受信できる状態になるのを待つためである。
【0044】
検出スイッチ54がオン状態になって100ms経過後、第1時刻信号が発光素子56に入力されて、第1時刻信号が発光素子56からカメラ12に光信号として送られる(S112)。送信は、送信を開始してから5分以内に10回行う。
尚、検出スイッチ54がオンに変化しない場合(S108で「NO」)には、S108に移行し、カメラ12がカメラケース14に収納された場合(S108で「YES」)になった場合に、S110に移行する。
【0045】
上述したように、ケース本体36に設けられた受信機42は、一定時間毎に標準時刻信号を受けて、受信機42内で更新されている時刻信号を修正する。そのため、受信機42の時刻は、通常、標準時刻に相当する。従って、ケース14は、カメラ12がケース14に収納された場合には、標準時刻に相当する時刻を表す信号を送ることができる。
【0046】
図8は、カメラ12の時刻修正処理手順を説明するためのフローチャートである。
【0047】
まず、CPU34は、カメラ12のメインスイッチがオフになり、カメラケース14に収納されたか否か、すなわち、カメラ12のケース検出スイッチ64がオンに変化したか否かを判定する(S114)。検出スイッチ64がオンに変わった場合(S114で「YES」)、受信回路68の電源がオンになる(S116)。
【0048】
ここで、受信回路68が安定するまで10ms待機する(S118)。尚、検出スイッチ64がオフの場合(S114で「NO」)には、S114に移行し、カメラ12がケース14に収納されてオンになった場合(S114で「YES」)になった場合に、S116に移行する。受信回路68がオンになって、10ms経過後に、受信をスタートする(S120)。
【0049】
CPU34は、受信スタート後、ケース検出スイッチ64がオフなっていない場合、すなわちカメラ12がケース14から取り出されていない場合(S122で「NO」)、受信を継続する。CPU34は受信が成立する前に5分を経過しているか否かを判定する(S124)。5分を経過していない場合(S124で「NO」)には、受信を続ける。5分を経過している場合(S124で「YES」)には、S130に移行して受信回路68の電源をオフにする。受信開始から5分を経過した場合には、ケース14から光信号が送られていないからである。すなわち、先述したように、カメラケース14の発光素子56からの光信号は送信を開始して5分以内に10回送られる。また、ケース14からの送信とカメラ12の受信はほぼ同時に開始する。従って、受信を開始して5分経過している場合には、発光素子56から信号は発せられていない。
【0050】
受信が成立した場合(S126で「YES」)には、標準電波信号に相当する第1時刻信号と時刻信号とを比較して、相違がある場合には時刻信号を第1時刻信号で修正し、第1時刻信号に基づいて時刻を更新する(S128)。時刻が更新された後に、受信回路68の電源はオフになる(S130)。尚、受信スタート後、受信が成立するまでの間であって、ケース検出スイッチ64の状態を判定した場合に検出スイッチ64がオフになっている場合、すなわち、使用者がカメラ12を取り出した場合(S122で「YES」)には、S130に移行して受信回路68がオフになる。
【0051】
また、受信が成立しなかった場合(S126で「NO」)には、S122に移行し、受信が成立した場合(S126で「YES」)、検出スイッチ30がオフになった場合(S122で「YES」)、又は受信スタートから5分経過する場合(S124で「YES」)のいずれかの場合に該当するまで受信を行う。
【0052】
このような処理手順のため、カメラ12は正確な時刻情報を手動で入力する必要がない。
【0053】
また、カメラ12は、カメラ12のメインスイッチが切られてカメラケース14に収納された場合に、受信回路68の電源のみがオン状態になりケース14からの信号を受けて時刻を修正する。そして、受信終了後には、受信回路68の電源もオフ状態になる。従って、カメラ12の電源電池の消費が少なくてすむ。
【0054】
更に、標準電波信号を受けるためのアンテナ58及び受信回路52をカメラケース14に設けているため、それらをカメラ12に内蔵する必要がなく、カメラ12が大きくならない。
【0055】
更にまた、カメラ12は、使用されない場合、カメラ12を携帯するためや保護するためにカメラケース14に収納されることが多い。そのため、カメラ12とケース14とは、通常一対としてある。従って、カメラ12の時刻を修正したい場合に、すぐ近くに標準時刻に相当する時刻情報を有したケース14が存在し、その情報を取得して時刻を修正できる。
【0056】
以上、本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されないことは言うまでもない。
【0057】
例えば、カメラケース14にカメラ12が収納されたことを検出する検出手段として、カメラ検出スイッチ54及びケース検出スイッチ64を用いているがこれらに限る必要はない。例えば、カメラケース14に設けられた突起部60及びケース検出スイッチ64に互いに電気的に接続可能な端子を設けておき、突起部60と検出スイッチ64とが接触した場合に、相互に他方を検出することも考えられる。
【0058】
また、カメラケース14の送信手段として発光素子56からの光を利用しているが、光以外のものでも良い。例えば、上述した突起部60とケース検出スイッチ64とが電気的に接続可能な端子を、更にデータを送受信可能にして電気的にデータを送受信することも考えられる。
【0059】
更に、上述した好適な実施形態に係るカメラ装置10の場合には、ケース14からの光信号を受けるための手段として測距装置22の受光素子26を利用している。しかしながら、リモコンからの制御信号を受ける受光素子を利用することも可能である。この場合には、カメラケースに設けられた発光素子を、カメラ本体の前部に設けられた周知のリモコン受光窓に対向する位置に配置し、カメラの時刻信号受信回路をリモコンの制御信号を受ける受光素子に接続すれば良い。
【0060】
更にまた、上記の実施形態では受信機は、標準電波信号を一定時間毎に受けるようになっているが、使用者が、別途受信機を操作して信号を所望の時に受けるようになっていても良い。
【0061】
【発明の効果】
本発明のカメラ装置は、標準時刻を示す標準電波信号を、カメラを使用しない場合にカメラを収納するためのカメラケースで一定時間毎に受ける。そのため、カメラは、通常カメラと共に持ち歩くカメラケースから標準時刻に相当する時刻情報を取得して、カメラの時刻を修正することができる。従って、所望の時に、カメラの時刻を修正することが可能である。更に、カメラは、カメラをケースに収納した時のみ時刻修正を行う。そのため、電源電池の消耗を低減できる。更にまた、カメラに標準電波信号を受けるための機能を付与していないため、カメラが大きくならない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るカメラ装置の一実施形態の概略図である。
【図2】図1のカメラ12の斜視図である。
【図3】図1のカメラケース14の斜視図である。
【図4】受信機42の電気的構成を示すブロック図である。
【図5】カメラ12の電気的構成を示すブロック図である。
【図6】カメラケース14の標準電波信号受信処理に係る処理手順を説明するフローチャートである。
【図7】カメラケース14からカメラ12に時刻情報を送信する場合の処理手順を説明するフローチャートである。
【図8】カメラ12の時刻修正処理に係る処理手順を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
10…カメラ装置、12…カメラ、14…カメラケース、16…カメラ本体、18…AF投光窓、20…AF受光窓、22…測距装置、24…発光素子(発光部)、26…受光素子(受光部)、28…モード設定スイッチ、30…カメラのLCD、32…レリーズボタン、34…カメラのCPU、36…ケース本体、38…蓋部、42…受信機、46…受信機のCPU、48…受信機の電源回路、50…受信機のLCD、52…受信回路、54…カメラ検出スイッチ、56…発光素子(送信手段)、58…アンテナ、60…突起部、64…ケース検出スイッチ、68…時刻信号受信回路
【発明の属する技術分野】
本発明は、いわゆる電波時計を備えたカメラ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
カメラにおいて表示される時刻は、カメラ内部に設けられた水晶発振子等の一定周期の発振に基づいてカウントされているものである。しかしながら、発振子等の発振は周囲の温度状態等により周期に変動が生じるため、時刻にずれが発生する。このずれの修正は、カメラを時計の修正モードにして時、分、秒を個々に手動で入力することが一般的である。この修正操作は、煩雑であり、修正に時間も要し、時間を正確に合わせることも困難である。
【0003】
この煩雑さを避けるために、標準電波信号を受信して、その信号により時刻を修正するいわゆる電波時計をカメラに付加することが考えられる(例えば、特開2001−209111号公報)。しかしながら、受信感度をあげるため、カメラに大きなアンテナを内蔵するとカメラ自体が大きくなるという問題点がある。
ここで、標準電波信号とは、日本あるいは外国の標準時刻が符号化された信号として電波で送信されているものである。
【0004】
上述したような煩雑さやカメラの大型化等を回避する技術としては、特開2001−13574号公報に開示されているカメラシステムが知られている。このカメラシステムでは、腕時計の時刻情報を、カメラ側の要求信号に応じてカメラに取得してカメラの時刻を修正するようになっている。一方、腕時計には電波時計を内蔵しているものが知られている。そこで、特開2001−13574号公報に記載のカメラシステムに電波時計内蔵の腕時計を適用すれば、電波時計による標準時刻に相当する時刻情報をカメラが取得して、カメラの時刻を修正することが可能である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上述したカメラシステムが機能するには、腕時計とカメラとが一対として存在しなければならない。しかしながら、腕時計とカメラとは、分離されており、必ずしも一緒にあるとは限らない。従って、腕時計が近くにないため、直ぐにカメラの時刻を修正できない場合が生じる。
【0006】
本発明は係る事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、前記問題点を解決することのできるカメラ装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明のカメラ装置は、標準時刻を示す標準電波信号を受け、その標準電波信号に基づいて時刻を修正することが可能な第1時計手段と第1時計手段による時刻に相当する時刻信号を送ることが可能な送信手段を有するカメラケース、及び送信手段から送られた時刻信号を受けて、その時刻信号に基づいて時刻を修正することが可能な第2時計手段を有するカメラを備えている。更に、上記カメラ装置は、カメラケースにカメラが収納されたことを検出する検出手段を備えている。このカメラ装置は、カメラケースにカメラが収納されたことを検出した場合に、カメラケースの送信手段からカメラに時刻信号を送り、カメラの第2時計手段によりカメラの時刻が修正されるようになっていることを特徴とする。
【0008】
上述したカメラ装置では、カメラを使用しない場合にカメラを収納して携帯するためのカメラケースにいわゆる電波時計機能が付加されている。すなわち、通常カメラと共に持ち歩かれるカメラケースが標準時刻に相当する時刻情報を有しているようになっている。
【0009】
そして、カメラケースにカメラを収納した場合にのみ、ケースからカメラに電波時計による標準時刻に相当する時刻情報が送信され、カメラの時刻が修正される。そのため、カメラの電源電池の消耗を低減できる。
【0010】
第1時計手段としては、標準時刻を示す標準電波信号を受ける第1受信手段、基準クロックに基づいて計時する第1計時手段、及び一定時間毎に標準電波信号のデータである標準時刻で、第1計時手段により生成された時刻を自動的に修正する第1修正手段を有しているものが考えられる。第2時計手段としては、カメラケースの送信手段から送られる時刻信号を受ける第2受信手段、基準クロックに基づいて計時する第2計時手段及び時刻信号に基づいて第2計時手段で生成された時刻を修正する第2修正手段を有しているものでも良い。
【0011】
更に、上述したカメラが、カメラを遠隔操作するリモートコントローラ(以下、「リモコン」という)からの制御情報に相当する光信号を受ける受光部を備えている場合、その受光部をカメラケースの送信手段から送られる信号を受ける第2受信手段とすることができる。また、カメラが、被写体に投光するための発光部と、発光部からの光で被写体から反射してきた光を受けることが可能である受光部を有する測距装置を備えている場合に、その受光部を、第2時計手段におけるカメラケースの送信手段から送られる信号を受ける第2受信手段とすることも有効である。
【0012】
リモコンや測距装置は、カメラをカメラケースに収納する場合には使用されておらず、それらを利用することでカメラの機能を有効に活用することができるからである。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。以下の説明においては、全図を通し、同一又は相当部分には同一符号を付することとする。また、本明細書における「上」、「下」等の方向を示す語は、図面に示された状態に基づいた便宜的な語である。
【0014】
図1は、本発明によるカメラ装置の一実施形態を示す概略図である。カメラ装置10は、カメラ12とカメラケース14とを有する。
【0015】
図2は、カメラ12の斜視図である。周知のようにカメラ本体16の前部には、AF投光窓18、AF受光窓20等が設けられている。
【0016】
AF投光窓18は、カメラ本体16内部に設けられている三角測量法を用いた測距装置22の発光部である発光素子24からの光を被写体側に通すための窓である。発せられる光は、赤外光である。AF受光窓20は、AF投光窓18を通って被写体に投光され、被写体から反射されてくる赤外光を通すための窓である。AF受光窓20を透過した赤外光は、カメラ本体16内部に設けられた測距装置22の受光部である受光素子26で受けられる。
【0017】
また、カメラ本体16上部には、モード設定スイッチ28、液晶ディスプレイ(以下、「LCD」)30、レリーズボタン32等が設けられている。
【0018】
モード設定スイッチ28は、撮影モードの設定等をするものである。LCD30は、撮影可能枚数、日時等の情報を表示するものである。レリーズボタン32は、測光等や撮影を開始させるためのボタンである。
【0019】
尚、カメラ12はROMやRAM等を備えたマイクロプロセッサであるCPU34を有しており、CPU34により上記の測距装置22やモード設定スイッチ28等の機能を制御しているが、その制御機能は周知のため説明を省略する。
【0020】
図3は、カメラケース14の斜視図である。カメラケース14は、周知のようにカメラ12を使用しない場合にカメラ12を収納するケース本体36と、蓋部38とから構成されている。ケース本体36は、一端にカメラを収納したり、取り出したりするために開口が形成されている箱状の容器である。また、蓋部38は、ケース本体36の側壁40の開口側から連続して形成されており、ケース本体36にカメラ12が収納されている場合に、ケース本体36の開口を覆うように位置するようになっている。
【0021】
本実施形態のカメラ装置10は、上述したカメラケース14及びカメラ12を利用したものであって、いわゆる電波時計を用いた装置であり、標準電波信号をカメラ12に受信させるのではなく、カメラ12を使用しない場合に収納して携帯するためのカメラケース14に受信させることを特徴とする。すなわち、カメラ装置10のカメラケース14は、上記のケース本体36に加えて、いわゆる電波時計機能を果たす第1時計手段を有し、その第1時計手段による標準時刻に相当する時刻情報をカメラ12に送信するようになっている。
【0022】
カメラケース14のケース本体36には第1時計手段としての受信機42が設けられている。
【0023】
受信機42は、ケース本体36の側壁44の外側に設置されており、標準電波信号を受けて、標準電波信号のデータである標準時刻に相当する時刻を出力するものである。
【0024】
受信機42は、図4に示すようにROMやRAM等を備えたマイクロプロセッサであるCPU46により制御される。CPU46には、電源回路48、LCD50、受信回路52、カメラ検出スイッチ54、及び発光素子56等が接続されている。
【0025】
電源回路48は、CPU46に電力を供給するものである。LCD50は、CPU46で処理された時刻情報を表示するものである。
【0026】
受信回路52には、標準電波信号を含む種々の電波信号を受けるアンテナ58が接続されている。受信回路52及びアンテナ58は、受信機42に内蔵されている。受信回路52は、アンテナ58に届く標準電波信号以外の電波信号から標準電波信号を選択し、CPU46に出力するものである。標準電波信号は、一定時間毎に自動的に受けられようになっている。
【0027】
カメラ検出スイッチ54は、図1に示すようにケース本体36の側壁44の内側に設置されている。検出スイッチ54は、カメラ12をケース本体36に収納した場合に、カメラ12を検出するものである。検出スイッチ54としては、例えば、リミットスイッチの如きものが好適である。
【0028】
発光素子56は、ケース本体36の側壁44の内側であって、カメラ12収納時に、カメラ本体16に設けられているAF受光窓20に対向する位置に設置されている。本実施形態では、発光素子56からの光は赤外光である。
【0029】
また、CPU46は、水晶発振子等により発生する基準クロックに基づいて計時する第1計時手段としての機能を有している。以下、基準クロックに基づいて生成された時刻を表す信号を時刻信号という。更に、CPU46は、受信回路52及びアンテナ58により一定時間毎に標準電波信号を受けた場合には、標準電波信号を変換して標準時刻信号とし、その信号と時刻信号とを比較して相違がある場合に時刻信号を修正する第1修正手段としての機能も有している。CPU46から出力される第1時刻信号は、発光素子56に入力される。
【0030】
更に、ケース本体36の底壁62の内側には突起部60が設けられている。
【0031】
カメラ装置10のカメラ12は、カメラ12がカメラケース14に収納された場合に、ケース14から送信される時刻情報を取得してその時刻情報に基づいてカメラ12の時刻情報を更新する機能を有するものである。
【0032】
カメラ12は、上述した周知のカメラ12の機能に加えて、ケース検出スイッチ64を有している。検出スイッチ64は、カメラ12がケース本体36に収納された場合、ケース本体36の底壁62に相対するカメラ本体16の側部66に設置されている。突起部60とケース検出スイッチ64とは、ケース本体36の底壁62とカメラ本体16の側部66とにおいて、カメラ12がケース14に収納された場合に、突起部60が検出スイッチ64を押し込める位置に夫々設置されている。
【0033】
また、ケース検出スイッチ64は、カメラ12のCPU34に接続されており、カメラ12がケース14に収納された場合にカメラ12がケース14に収納されたことを検出するものである。検出スイッチ64は、カメラ12がケース14に収納され、突起部60によって押し込まれた場合に、オン状態になるようになっている。
【0034】
また、カメラ12のCPU34には、カメラ12の電気的構成のブロック図である図5に示すように時刻信号受信回路68が、更に接続されている。
【0035】
時刻信号受信回路68には受光素子が接続されており、受信回路68は、カメラケース14の発光素子56からの光信号を受けてCPU34に出力できるようになっている。本実施形態では、受信回路68の受光素子は、測距装置22の受光素子26を用いている。また、受信回路68は、カメラ12のメインスイッチがオフ状態であって、ケース検出スイッチ64がオン状態になった場合に起動されるようになっている。
【0036】
上記の受信回路68の構成では、メインスイッチがオフで、検出スイッチ64がオン状態の場合に受信回路68が起動される。一方、メインスイッチがオフの場合には、測距装置22はオフ状態になっている。従って、測距装置22の受光素子26で受けた光は、受信回路68を通してCPU34に出力される。
【0037】
また、CPU34は水晶発振子等から発振される信号を基準クロックとして計時する第2計時手段として機能する。更に、CPU34は、受信回路68に接続されている測距装置22の受光素子26によりカメラケース14からの第1時刻信号を受けた場合には、受信した第1時刻信号とカメラ12内で生成された時刻信号とを比較し、相違がある場合に、時刻信号を第1時刻信号に基づいて修正する第2修正手段としても機能する。すなわち、受信回路68やCPU34によりカメラ12は第2時計手段としての機能を有している。
【0038】
以下に、図6〜8を利用してカメラ装置10における時刻修正処理について説明する。
【0039】
図6は、カメラケース14の標準電波信号による時刻修正処理手順を説明するためのフローチャートである。
【0040】
上述したように受信機42は、標準電波信号を一定時間毎に自動的に受けるようになっている。そのため、CPU46は、まず、受信するための時刻か否かを判定する(S100)。受信時刻である場合(S100で「YES」)、標準時刻信号を受ける(S102)。受信が成立した場合(S104で「YES」)には、標準時刻信号と受信機42内で生成されている時刻信号とを比較して相違がある場合には、標準時刻信号で時刻信号を修正する(S106)。尚、受信が成立しなかった場合(S104で「NO」)には、S102に移行して再度受信を実施する。
【0041】
CPU46で処理され、出力された第1時刻信号はLCD50で表示されると共に、発光素子56に入力される。
【0042】
次に、カメラケース14からカメラ12への時刻情報の送信に係る手順を、図7に基づいて説明する。
【0043】
カメラ12がカメラケース14に収納された場合、すなわち、カメラ検出スイッチ54がオンになると(S108で「YES」)、100ms間、待機する(S110)。カメラ12側が受信できる状態になるのを待つためである。
【0044】
検出スイッチ54がオン状態になって100ms経過後、第1時刻信号が発光素子56に入力されて、第1時刻信号が発光素子56からカメラ12に光信号として送られる(S112)。送信は、送信を開始してから5分以内に10回行う。
尚、検出スイッチ54がオンに変化しない場合(S108で「NO」)には、S108に移行し、カメラ12がカメラケース14に収納された場合(S108で「YES」)になった場合に、S110に移行する。
【0045】
上述したように、ケース本体36に設けられた受信機42は、一定時間毎に標準時刻信号を受けて、受信機42内で更新されている時刻信号を修正する。そのため、受信機42の時刻は、通常、標準時刻に相当する。従って、ケース14は、カメラ12がケース14に収納された場合には、標準時刻に相当する時刻を表す信号を送ることができる。
【0046】
図8は、カメラ12の時刻修正処理手順を説明するためのフローチャートである。
【0047】
まず、CPU34は、カメラ12のメインスイッチがオフになり、カメラケース14に収納されたか否か、すなわち、カメラ12のケース検出スイッチ64がオンに変化したか否かを判定する(S114)。検出スイッチ64がオンに変わった場合(S114で「YES」)、受信回路68の電源がオンになる(S116)。
【0048】
ここで、受信回路68が安定するまで10ms待機する(S118)。尚、検出スイッチ64がオフの場合(S114で「NO」)には、S114に移行し、カメラ12がケース14に収納されてオンになった場合(S114で「YES」)になった場合に、S116に移行する。受信回路68がオンになって、10ms経過後に、受信をスタートする(S120)。
【0049】
CPU34は、受信スタート後、ケース検出スイッチ64がオフなっていない場合、すなわちカメラ12がケース14から取り出されていない場合(S122で「NO」)、受信を継続する。CPU34は受信が成立する前に5分を経過しているか否かを判定する(S124)。5分を経過していない場合(S124で「NO」)には、受信を続ける。5分を経過している場合(S124で「YES」)には、S130に移行して受信回路68の電源をオフにする。受信開始から5分を経過した場合には、ケース14から光信号が送られていないからである。すなわち、先述したように、カメラケース14の発光素子56からの光信号は送信を開始して5分以内に10回送られる。また、ケース14からの送信とカメラ12の受信はほぼ同時に開始する。従って、受信を開始して5分経過している場合には、発光素子56から信号は発せられていない。
【0050】
受信が成立した場合(S126で「YES」)には、標準電波信号に相当する第1時刻信号と時刻信号とを比較して、相違がある場合には時刻信号を第1時刻信号で修正し、第1時刻信号に基づいて時刻を更新する(S128)。時刻が更新された後に、受信回路68の電源はオフになる(S130)。尚、受信スタート後、受信が成立するまでの間であって、ケース検出スイッチ64の状態を判定した場合に検出スイッチ64がオフになっている場合、すなわち、使用者がカメラ12を取り出した場合(S122で「YES」)には、S130に移行して受信回路68がオフになる。
【0051】
また、受信が成立しなかった場合(S126で「NO」)には、S122に移行し、受信が成立した場合(S126で「YES」)、検出スイッチ30がオフになった場合(S122で「YES」)、又は受信スタートから5分経過する場合(S124で「YES」)のいずれかの場合に該当するまで受信を行う。
【0052】
このような処理手順のため、カメラ12は正確な時刻情報を手動で入力する必要がない。
【0053】
また、カメラ12は、カメラ12のメインスイッチが切られてカメラケース14に収納された場合に、受信回路68の電源のみがオン状態になりケース14からの信号を受けて時刻を修正する。そして、受信終了後には、受信回路68の電源もオフ状態になる。従って、カメラ12の電源電池の消費が少なくてすむ。
【0054】
更に、標準電波信号を受けるためのアンテナ58及び受信回路52をカメラケース14に設けているため、それらをカメラ12に内蔵する必要がなく、カメラ12が大きくならない。
【0055】
更にまた、カメラ12は、使用されない場合、カメラ12を携帯するためや保護するためにカメラケース14に収納されることが多い。そのため、カメラ12とケース14とは、通常一対としてある。従って、カメラ12の時刻を修正したい場合に、すぐ近くに標準時刻に相当する時刻情報を有したケース14が存在し、その情報を取得して時刻を修正できる。
【0056】
以上、本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されないことは言うまでもない。
【0057】
例えば、カメラケース14にカメラ12が収納されたことを検出する検出手段として、カメラ検出スイッチ54及びケース検出スイッチ64を用いているがこれらに限る必要はない。例えば、カメラケース14に設けられた突起部60及びケース検出スイッチ64に互いに電気的に接続可能な端子を設けておき、突起部60と検出スイッチ64とが接触した場合に、相互に他方を検出することも考えられる。
【0058】
また、カメラケース14の送信手段として発光素子56からの光を利用しているが、光以外のものでも良い。例えば、上述した突起部60とケース検出スイッチ64とが電気的に接続可能な端子を、更にデータを送受信可能にして電気的にデータを送受信することも考えられる。
【0059】
更に、上述した好適な実施形態に係るカメラ装置10の場合には、ケース14からの光信号を受けるための手段として測距装置22の受光素子26を利用している。しかしながら、リモコンからの制御信号を受ける受光素子を利用することも可能である。この場合には、カメラケースに設けられた発光素子を、カメラ本体の前部に設けられた周知のリモコン受光窓に対向する位置に配置し、カメラの時刻信号受信回路をリモコンの制御信号を受ける受光素子に接続すれば良い。
【0060】
更にまた、上記の実施形態では受信機は、標準電波信号を一定時間毎に受けるようになっているが、使用者が、別途受信機を操作して信号を所望の時に受けるようになっていても良い。
【0061】
【発明の効果】
本発明のカメラ装置は、標準時刻を示す標準電波信号を、カメラを使用しない場合にカメラを収納するためのカメラケースで一定時間毎に受ける。そのため、カメラは、通常カメラと共に持ち歩くカメラケースから標準時刻に相当する時刻情報を取得して、カメラの時刻を修正することができる。従って、所望の時に、カメラの時刻を修正することが可能である。更に、カメラは、カメラをケースに収納した時のみ時刻修正を行う。そのため、電源電池の消耗を低減できる。更にまた、カメラに標準電波信号を受けるための機能を付与していないため、カメラが大きくならない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るカメラ装置の一実施形態の概略図である。
【図2】図1のカメラ12の斜視図である。
【図3】図1のカメラケース14の斜視図である。
【図4】受信機42の電気的構成を示すブロック図である。
【図5】カメラ12の電気的構成を示すブロック図である。
【図6】カメラケース14の標準電波信号受信処理に係る処理手順を説明するフローチャートである。
【図7】カメラケース14からカメラ12に時刻情報を送信する場合の処理手順を説明するフローチャートである。
【図8】カメラ12の時刻修正処理に係る処理手順を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
10…カメラ装置、12…カメラ、14…カメラケース、16…カメラ本体、18…AF投光窓、20…AF受光窓、22…測距装置、24…発光素子(発光部)、26…受光素子(受光部)、28…モード設定スイッチ、30…カメラのLCD、32…レリーズボタン、34…カメラのCPU、36…ケース本体、38…蓋部、42…受信機、46…受信機のCPU、48…受信機の電源回路、50…受信機のLCD、52…受信回路、54…カメラ検出スイッチ、56…発光素子(送信手段)、58…アンテナ、60…突起部、64…ケース検出スイッチ、68…時刻信号受信回路
Claims (3)
- 標準時刻を示す標準電波信号を受け、当該標準電波信号に基づいて時刻を修正することが可能である第1時計手段と、前記第1時計手段による時刻に相当する時刻信号を送ることが可能である送信手段とを有するカメラケースと、
前記送信手段から送られた時刻信号を受け、当該時刻信号に基づいて時刻を修正することが可能である第2時計手段を有するカメラと、
を備え、
前記カメラが前記カメラケースに収納された場合に、前記送信手段から前記カメラに前記時刻信号を送って前記カメラの前記第2時計手段により前記カメラの時刻が修正されるようになっていることを特徴とするカメラ装置。 - 前記カメラが、前記カメラを遠隔操作するリモートコントローラからの制御情報に相当する光信号を受けることができる受光部を備え、
前記受光部が、前記第2時計手段における前記送信手段から送られた時刻信号を受ける手段となっていることを特徴とする請求項1に記載のカメラ装置。 - 前記カメラが、被写体に投光するための発光部と、前記発光部からの光であって、前記被写体から反射した光を受けることが可能である受光部を有した測距装置を備え、
前記受光部が、前記第2時計手段における前記送信手段から送られた時刻信号を受ける手段となっていることを特徴とする請求項1に記載のカメラ装置。
Priority Applications (1)
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2008061125A (ja) * | 2006-09-01 | 2008-03-13 | Sharp Corp | 電子機器 |
-
2002
- 2002-07-11 JP JP2002203079A patent/JP2004048382A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2008061125A (ja) * | 2006-09-01 | 2008-03-13 | Sharp Corp | 電子機器 |
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