JP2004048220A - 送受切替回路 - Google Patents
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Abstract
【課題】送信信号以外の不要な信号をアンテナから出力させず、また、受信信号以外の不要な信号を受信回路に入力させないように簡単な構成で実現する。
【解決手段】アンテナが接続される信号入出力端2と、第一のスイッチダイオード1aを介して信号入出力端2に接続される送信回路4と、第二のスイッチダイオード1bを介して信号入出力端2に接続される受信回路6と、第一のスイッチダイオード1a及び第二のスイッチダイオード1bにそれぞれバイアス電圧を給電するインダクタンス素子9、14、18とを備え、第一のスイッチダイオード1aに給電するインダクタンス素子9、14と共働して第一のスイッチダイオード1aとグランドとの間で少なくとも直列共振するための第一の共振回路17を構成する第一の容量素子16を設け、第一の共振回路17の直列共振周波数を送信回路4から出力される送信信号以外の信号の周波数ににほぼ一致させた。
【選択図】 図1
【解決手段】アンテナが接続される信号入出力端2と、第一のスイッチダイオード1aを介して信号入出力端2に接続される送信回路4と、第二のスイッチダイオード1bを介して信号入出力端2に接続される受信回路6と、第一のスイッチダイオード1a及び第二のスイッチダイオード1bにそれぞれバイアス電圧を給電するインダクタンス素子9、14、18とを備え、第一のスイッチダイオード1aに給電するインダクタンス素子9、14と共働して第一のスイッチダイオード1aとグランドとの間で少なくとも直列共振するための第一の共振回路17を構成する第一の容量素子16を設け、第一の共振回路17の直列共振周波数を送信回路4から出力される送信信号以外の信号の周波数ににほぼ一致させた。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、携帯電話や無線LAN等に使用されるTDMA方式の送受信器等の送信回路または受信回路をアンテナに接続する送受切替回路に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の送受切替回路を図5に示す。スイッチ回路31はPN接合の方向が互いに同一となるようにリング状に接続された第一乃至第四のスイッチダイオード31a乃至31dからなり、隣接する第一のスイッチダイオード31aと第二のスイッチダイオード31bとの接続点が第一の信号入出力端32となり、他の隣接ずる第三のスイッチダイオード31cと第四のスイッチダイオード31dとの接続点が第二の信号入出力端33となる。そして、第一の信号入出力端32に一方のアンテナ(アンテナA、図示せず)が接続され、第二の信号入出力端33に他方のアンテナ(アンテナB、図示せず)が接続される。通常の送受信の為にはアンテナは一つでよいが、この例では空間ダイバーシティ受信を可能とするために二つのアンテナを使用している。
【0003】
上記のスイッチ回路31によってアンテナAまたはアンテナBに接続される送信回路34及び受信回路36は周波数変換用の局部発振信号を出力する発振器をそれぞれ持っている。
送信回路34は第一のスイッチダイオード31aと第三のスイッチダイオード31cとの接続点である送信端35に接続され、受信回路36は第二のスイッチダイオード31bと第四のスイッチダイオード31dとの接続点である受信端37に接続される。
この結果、送信回路34は第一のスイッチダイオード31aを介して第一の信号入出力端32に接続されると共に、第三のスイッチダイオード31cを介して第二の信号入出力端33に接続される。また、受信回路36は第二のスイッチダイオード31bを介して第一の信号入出力端32に接続されると共に、第四のスイッチダイオード31dを介して第二の信号入出力端33に接続される。
【0004】
第一の信号入出力端32と第一の切替端子38との間には互いに直列接続された給電用のインダクタンス素子39及び抵抗40が接続され、第二の信号入出力端33と第一の切替端子38との間にも互いに直列接続された給電用のインダクタンス素子41及び抵抗42が接続される。
同様に、送信端35と第二の切替端子43との間には互いに直列接続された給電用のインダクタンス素子44及び抵抗45が接続され、受信端37と第二の切替端子43との間にも互いに直列接続された給電用のインダクタンス素子46及び抵抗47が接続される。
【0005】
上記の各抵抗40、42、45、47はスイッチダイオード31a〜31dに通電する電流値を決める。また、各インダクタンス素子39、41、44、46はチョークインダクタとしての役割を持ち、第一及び第二の信号入出力端32、33と送信端35と受信端37とにおけるインピーダンス低下を防止している。
【0006】
以上の構成において、第一の切替端子38と第二の切替端子43とには一方にロー他方にハイの切替電圧が印加される。その結果、第一のスイッチダイオード31aと第四のスイッチダイオード31dとが共にオン又はオフとなり、第二のスイッチダイオード31bと第三のスイッチダイオード31cとが共にオン又はオフとなるが、この場合、第一のスイッチダイオード31aと第四のスイッチダイオード31dとが共にオンとなれば、第二のスイッチダイオード31bと第三のスイッチダイオード31cとが共にオフとなり、逆に第一のスイッチダイオード31aと第四のスイッチダイオード31dとが共にオフとなれば、第二のスイッチダイオード31bと第三のスイッチダイオード31cとが共にオンとなる。
【0007】
次に、第一の信号入出力端32とそれに接続されたアンテナAを使用する場合の動作を説明する。先ず、送信モードでは第一の切替端子38がハイ、第二の切替端子43がローとされる。すると、第一のスイッチダイオード31a(第四のスイッチダイオード31d)がオン、第二のスイッチダイオード31b(第三のスイッチダイオード31c)aがオフとなる。また、このモードでは当然ながら送信回路34は動作状態であるが、受信回路36は非動作状態とされる。よって、送信信号は第一のスイッチダイオード31aを介してアンテナAに出力される。このとき、スイッチダイオード31aに給電するインダクタンス39、41のインダクタンスを十分に大きくすることで送信信号の損失を防止している。
【0008】
また、受信モードでは第一の切替端子38がロー、第二の切替端子43がハイとされる。すると、第一のスイッチダイオード31a(第四のスイッチダイオード31d)がオフ、第二のスイッチダイオード31b(第三のスイッチダイオード31c)aがオンとなる。また、このモードでは当然ながら受信回路36は動作状態であるが、送信回路34は非動作状態とされる。よって、アンテナAからの受信信号は第二のスイッチダイオード31bを介して受信回路36に入力される。このとき、スイッチダイオード31bに給電するインダクタンス39、46のインダクタンスを十分に大きくすることで受信信号の損失を防止している。
【0009】
なお、アンテナBを使用する場合は、送信モードで第一の切替端子38をロー、第二の切替端子43がハイとし、受信回路36を非動作状態とする。また受信モードでは第一の切替端子38をハイ、第二の切替端子43をローとし、送信回路34を非動作状態とする。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
上記構成では、送信時には送信回路内で発生している局部発振信号が送信信号と共にアンテナAに出力され、他の通信機器に妨害を与えるという問題がある。同様に受信時では受信信号以外の信号がアンテナAで受信すると、それも受信回路に入力されて受信回路内で妨害を引き起こすという問題がある。また、受信回路内で発生している局部発振信号もアンテナAに出力される問題もある。
【0011】
本発明は、送信信号以外の不要な信号をアンテナから出力させず、また、受信信号以外の不要な信号を受信回路に入力させないように簡単な構成で実現することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明では上記課題を解決するため、アンテナが接続される信号入出力端と、第一のスイッチダイオードを介して前記信号入出力端に接続される送信回路と、第二のスイッチダイオードを介して前記信号入出力端に接続される受信回路と、前記第一のスイッチダイオード及び前記第二のスイッチダイオードにそれぞれバイアス電圧を給電するインダクタンス素子とを備え、前記第一のスイッチダイオード及び前記第二のスイッチダイオードは前記バイアス電圧によって互いに逆の状態にオン又はオフに切り換えられ、前記第一のスイッチダイオードに給電するインダクタンス素子と共働して前記第一のスイッチダイオードとグランドとの間で少なくとも直列共振するための第一の共振回路を構成する第一の容量素子を設け、前記第一の共振回路の直列共振周波数を前記送信回路から出力される送信信号以外の信号の周波数ににほぼ一致させた。
【0013】
また、前記直列共振周波数を前記送信回路における局部発振信号の周波数ににほぼ一致させた。
【0014】
また、前記第一の共振回路を前記第一のスイッチダイオードと前記送信回路との接続点と前記グランドとの間に設けた。
【0015】
また、前記第一の共振回路を直並列共振回路で構成し、前記直並列共振回路の並列共振周波数を前記送信信号の周波数にほぼ一致させた。
【0016】
また、前記第一のスイッチダイオードに給電するインダクタンス素子と前記第一の容量素子とを集中定数型の回路部品で構成した。
【0017】
また、前記第二のスイッチダイオードに給電するインダクタンス素子の一つと共働して前記第二のスイッチダイオードとグランドとの間で少なくとも直列共振するための第二の共振回路を構成する第二の容量素子を設け、前記第二の共振回路の直列共振周波数を前記受信回路に入力される受信信号以外の信号の周波数ににほぼ一致させた。
【0018】
また、前記第二の共振回路を前記第二のスイッチダイオードと前記受信回路との接続点と前記グランドとの間に設けた。
【0019】
また、前記第二の共振回路を第二の直並列共振回路で構成し、前記第二の直並列共振回路の並列共振周波数を前記受信信号の周波数にほぼ一致させた。
【0020】
また、前記第二のスイッチダイオードに給電するインダクタンス素子と前記第二の容量素子とを集中定数型の回路部品で構成した。
【0021】
【発明の実施の形態】
図1乃至図4はいずれも本発明の送受切替回路を示す。図1において、スイッチ回路1はPN接合の方向が互いに同一となるようにリング状に接続された第一乃至第四のスイッチダイオード1a乃至1dからなり、隣接する第一のスイッチダイオード1aと第二のスイッチダイオード1bとの接続点が第一の信号入出力端2となり、他の隣接ずる第三のスイッチダイオード1cと第四のスイッチダイオード1dとの接続点が第二の信号入出力端3となる。そして、第一の信号入出力端2に一方のアンテナ(アンテナA、図示せず)が接続され、第二の信号入出力端3に他方のアンテナ(アンテナB、図示せず)が接続される。通常の送受信の為にはアンテナは一つでよいが、この例では空間ダイバーシティ受信を可能とするために二つのアンテナを使用している。
【0022】
上記のスイッチ回路1によってアンテナAまたはアンテナBに接続される送信回路4及び受信回路6は周波数変換用の局部発振信号を出力する発振器をそれぞれ持っている。
送信回路4は第一のスイッチダイオード1aと第三のスイッチダイオード1cとの接続点である送信端5に接続され、受信回路6は第二のスイッチダイオード1bと第四のスイッチダイオード1dとの接続点である受信端7に接続される。この結果、送信回路4は第一のスイッチダイオード1aを介して第一の信号入出力端2に接続されると共に、第三のスイッチダイオード1cを介して第二の信号入出力端3に接続される。また、受信回路6は第二のスイッチダイオード1bを介して第一の信号入出力端2に接続されると共に、第四のスイッチダイオード1dを介して第二の信号入出力端3に接続される。
【0023】
第一の信号入出力端2と第一の切替端子8との間には互いに直列接続された給電用のインダクタンス素子9及び抵抗10が設けられ、第二の信号入出力端3と第一の切替端子8との間にも互いに直列接続された給電用のインダクタンス素子11及び抵抗12が接続される。
【0024】
同様に、送信端5と第二の切替端子13との間には互いに直列接続された給電用のインダクタンス素子14及び抵抗15が接続されるが、インダクタンス素子14が送信端5に接続され、抵抗15が第二の切替端子13に接続される。そして、インダクタンス素子14と抵抗15との接続点が第一の容量素子16によって高周波的に接地される。インダクタンス素子14及び第一の容量素子16はそれぞれ集中定数型の回路部品で構成される。よって、インダクタンス素子14と第一の容量素子16とによって1ポイントの周波数に直列共振する第一の共振回路17が構成される。この直列共振周波数は例えば送信回路4内の発振器の局部発振周波数とほぼ等しくなるように設定される。
【0025】
受信端7と第二の切替端子13との間にも互いに直列接続された給電用のインダクタンス素子18及び抵抗19が接続されるが、インダクタンス素子18が受信端7に接続され、抵抗19が第二の切替端子13に接続される。そして、インダクタンス素子18と抵抗19との接続点が第二の容量素子20によって高周波的に接地される。インダクタンス素子18及び第二の容量素子20もそれぞれ集中定数型の回路部品で構成される。よって、インダクタンス素子18と第二の容量素子20とによって1ポイントの周波数に直列共振する第二の共振回路21が構成される。この直列共振周波数は例えば受信回路6内の発振器の局部発振周波数あるいはアンテナで受信される受信信号以外の信号の周波数とほぼ等しくなるように設定される。
【0026】
上記の各抵抗10、12、15、19はスイッチダイオード1a〜1dに通電する電流値を決める。また、インダクタンス素子9、11はチョークインダクタとしての役割を持ち、第一及び第二の信号入出力端2、3におけるインピーダンス低下を防止している。
また、インダクタンス素子14、18はそれぞれ共振回路17、21を構成する一方において、それぞれ送信周波数および受信周波数においては高いインピーダンスとなり送信信号、受信信号の減衰を防止している。
【0027】
以上の構成において、第一の切替端子8と第二の切替端子13とには一方にロー他方にハイの切替電圧が印加される。その結果、第一のスイッチダイオード1aと第四のスイッチダイオード1dとが共にオン又はオフとなり、第二のスイッチダイオード1bと第三のスイッチダイオード1cとが共にオン又はオフとなる。そして、第一のスイッチダイオード1aと第四のスイッチダイオード1dとが共にオンとなれば、第二のスイッチダイオード1bと第三のスイッチダイオード1cとが共にオフとなり、逆に第一のスイッチダイオード1aと第四のスイッチダイオード1dとが共にオフとなれば、第二のスイッチダイオード1bと第三のスイッチダイオード1cとが共にオンとなる。
【0028】
次に、第一の信号入出力端2とそれに接続されたアンテナAを使用する場合の動作を説明する。先ず、送信モードでは第一の切替端子8の切替電圧ががハイ、第二の切替端子13の切替電圧ががローとされる。すると、第一のスイッチダイオード1a(第四のスイッチダイオード1d)がオン、第二のスイッチダイオード1b(第三のスイッチダイオード1c)aがオフとなる。また、このモードでは当然ながら送信回路4は動作状態であるが、受信回路6は非動作状態とされる。よって、送信信号は第一のスイッチダイオード1aを介してアンテナAに出力される。このとき、第一のスイッチダイオード1aに給電するインダクタンス9、14のインダクタンスを十分に大きくすることで送信信号の損失を防止している。また、送信回路4から局部発振信号が出力されても第一の共振回路17によって減衰するのでアンテナAには出力されない。第一の共振回路17の直列共振周波数はケースバイケースによっては局部発振周波数以外の他の信号の周波数に設定しても良い。
【0029】
また、受信モードでは第一の切替端子8の切替電圧がロー、第二の切替端子13の切替電圧がハイとされる。すると、第一のスイッチダイオード1a(第四のスイッチダイオード1d)がオフ、第二のスイッチダイオード1b(第三のスイッチダイオード1c)aがオンとなる。また、このモードでは当然ながら受信回路6は動作状態であるが、送信回路4は非動作状態とされる。よって、アンテナAからの受信信号は第二のスイッチダイオード1bを介して受信回路6に入力される。このとき、第二のスイッチダイオード31bに給電するインダクタンス9、18のインダクタンスを十分に大きくすることで受信信号の損失を防止している。そして、第二の共振回路21が受信信号以外の信号、例えば受信回路6で発生している局部発振信号の周波数になっていればそれがアンテナAに出力されない。逆にアンテナAで不要な信号を受信するおそれがあるときはその信号の周波数に合わせることで受信回路6への入力を防げる。
【0030】
なお、アンテナBを使用する場合は、送信モードで第一の切替端子8をロー、第二の切替端子13をハイとし、受信回路6を非動作状態とする。また受信モードでは第一の切替端子8をハイ、第二の切替端子13をローとし、送信回路4を非動作状態とする。
【0031】
図2は本発明の他の構成例を示す。ここでは、第一の共振回路14、第二の共振回路21をそれぞれ直並列共振回路で構成している。直並列共振回路を構成するために、第一の共振回路17のインダクタンス素子14には第三の容量素子22を並列に接続し、インダクタンス素子14と第三の容量素子22とによって決まる並列共振周波数を送信周波数にほぼ一致させる。また、第二の共振回路21のインダクタンス素子18には第四の容量素子23を並列に接続する。インダクタンス素子18と第四の容量素子23とによって決まる並列共振周波数を受信周波数にほぼ一致させる。その他の構成は図1と同じである。
【0032】
図3は本発明の更に他の構成を示す。ここでは第一の共振回路14を第一の信号出力端2側で第一のスイッチダイオード1aに給電するインダクタンス素子9を用いて構成したものであり、そのために、インダクタンス素子9と抵抗10との接続点を第一の容量素子16によって高周波的に接地し、インダクタンス素子9と第一の容量素子16とによる直列共振周波数を例えば送信回路4の局部発振周波数にほぼ一致させる。
更に図4は他の構成を示し、第二の共振回路21を第二のスイッチダイオード1bに第一の信号入出力端2側で給電するインダクタンス素子9(第一のスイッチダイオード1aに対する給電用インダクタンス素子でもある)を用いて構成したものである。そのために、インダクタンス素子9と抵抗10との接続点を第二の容量素子20によって高周波的に接地し、インダクタンス素子9と第二の容量素子20とによる直列共振周波数を例えば受信回路6の局部発振周波数あるいはアンテナAに到来する受信信号以外の信号の周波数に一致させる。
【0033】
【発明の効果】
以上説明したように、第一のスイッチダイオードに給電するインダクタンス素子と共働して第一のスイッチダイオードとグランドとの間で少なくとも直列共振するための第一の共振回路を構成する第一の容量素子を設け、第一の共振回路の直列共振周波数を送信回路から出力される送信信号以外の信号の周波数にほぼ一致させたので、送信信号を減衰することなく妨害となる信号をアンテナに出力すことがない。
【0034】
また、直列共振周波数を送信回路における局部発振信号の周波数ににほぼ一致させたので、局部発振信号はアンテナに出力されず、此によって他の通信機器に妨害を与えない。
【0035】
また、第一の共振回路を第一のスイッチダイオードと送信回路との接続点とグランドとの間に設けたので、第一の共振回路が受信時に受信回路側に影響することがない。
【0036】
また、第一の共振回路を直並列共振回路で構成し、直並列共振回路の並列共振周波数を送信信号の周波数にほぼ一致させたので、直並列共振回路が送信信号を減衰することがない。
【0037】
また、第一のスイッチダイオードに給電するインダクタンス素子と第一の容量素子とを集中定数型の回路部品で構成したので、直列共振周波数、並列共振周波数が複数現れることがなく、任意に設定された送信周波数と局部発振周波数とに合わせることができる。
【0038】
また、第二のスイッチダイオードに給電するインダクタンス素子の一つと共働して第二のスイッチダイオードとグランドとの間で少なくとも直列共振するための第二の共振回路を構成する第二の容量素子を設け、第二の共振回路の直列共振周波数を受信回路に入力される受信信号以外の信号の周波数ににほぼ一致させたので、妨害信号の入力を排除できる。
【0039】
また、第二の共振回路を第二のスイッチダイオードと受信回路との接続点とグランドとの間に設けたので、第二の共振回路が送信時に受信回路側に影響することがない。
【0040】
また、第二の共振回路を第二の直並列共振回路で構成し、第二の直並列共振回路の並列共振周波数を受信信号の周波数にほぼ一致させたので、受信信号を減衰することがない。
【0041】
また、第二のスイッチダイオードに給電するインダクタンス素子と第二の容量素子とを集中定数型の回路部品で構成したので任意の受信周波数と妨害信号の周波数とに対して共振周波数を設定できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の送受切替回路の構成を示す回路図である。
【図2】本発明の送受切替回路の他の構成を示す回路図である。
【図3】本発明の送受切替回路の更に他の構成を示す回路図である。
【図4】本発明の送受切替回路の更に他の構成を示す回路図である。
【図5】従来の送受切替回路の構成を示す回路図である。
【符号の説明】
1 スイッチ回路
1a〜1d スイッチダイオード
2 第一の信号入出力端
3 第二の信号入出力端
4 送信回路
5 送信端
6 受信回路
7 受信端
8 第一の切替端子
9、11、14、18 インダクタンス素子
10、12、15、19 抵抗
13 第二の切替端子
16 第一の容量素子
17 第一の共振回路
20 第二の容量素子
21 第二の共振回路
22 第三の容量素子
23 第四の容量素子
【発明の属する技術分野】
本発明は、携帯電話や無線LAN等に使用されるTDMA方式の送受信器等の送信回路または受信回路をアンテナに接続する送受切替回路に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の送受切替回路を図5に示す。スイッチ回路31はPN接合の方向が互いに同一となるようにリング状に接続された第一乃至第四のスイッチダイオード31a乃至31dからなり、隣接する第一のスイッチダイオード31aと第二のスイッチダイオード31bとの接続点が第一の信号入出力端32となり、他の隣接ずる第三のスイッチダイオード31cと第四のスイッチダイオード31dとの接続点が第二の信号入出力端33となる。そして、第一の信号入出力端32に一方のアンテナ(アンテナA、図示せず)が接続され、第二の信号入出力端33に他方のアンテナ(アンテナB、図示せず)が接続される。通常の送受信の為にはアンテナは一つでよいが、この例では空間ダイバーシティ受信を可能とするために二つのアンテナを使用している。
【0003】
上記のスイッチ回路31によってアンテナAまたはアンテナBに接続される送信回路34及び受信回路36は周波数変換用の局部発振信号を出力する発振器をそれぞれ持っている。
送信回路34は第一のスイッチダイオード31aと第三のスイッチダイオード31cとの接続点である送信端35に接続され、受信回路36は第二のスイッチダイオード31bと第四のスイッチダイオード31dとの接続点である受信端37に接続される。
この結果、送信回路34は第一のスイッチダイオード31aを介して第一の信号入出力端32に接続されると共に、第三のスイッチダイオード31cを介して第二の信号入出力端33に接続される。また、受信回路36は第二のスイッチダイオード31bを介して第一の信号入出力端32に接続されると共に、第四のスイッチダイオード31dを介して第二の信号入出力端33に接続される。
【0004】
第一の信号入出力端32と第一の切替端子38との間には互いに直列接続された給電用のインダクタンス素子39及び抵抗40が接続され、第二の信号入出力端33と第一の切替端子38との間にも互いに直列接続された給電用のインダクタンス素子41及び抵抗42が接続される。
同様に、送信端35と第二の切替端子43との間には互いに直列接続された給電用のインダクタンス素子44及び抵抗45が接続され、受信端37と第二の切替端子43との間にも互いに直列接続された給電用のインダクタンス素子46及び抵抗47が接続される。
【0005】
上記の各抵抗40、42、45、47はスイッチダイオード31a〜31dに通電する電流値を決める。また、各インダクタンス素子39、41、44、46はチョークインダクタとしての役割を持ち、第一及び第二の信号入出力端32、33と送信端35と受信端37とにおけるインピーダンス低下を防止している。
【0006】
以上の構成において、第一の切替端子38と第二の切替端子43とには一方にロー他方にハイの切替電圧が印加される。その結果、第一のスイッチダイオード31aと第四のスイッチダイオード31dとが共にオン又はオフとなり、第二のスイッチダイオード31bと第三のスイッチダイオード31cとが共にオン又はオフとなるが、この場合、第一のスイッチダイオード31aと第四のスイッチダイオード31dとが共にオンとなれば、第二のスイッチダイオード31bと第三のスイッチダイオード31cとが共にオフとなり、逆に第一のスイッチダイオード31aと第四のスイッチダイオード31dとが共にオフとなれば、第二のスイッチダイオード31bと第三のスイッチダイオード31cとが共にオンとなる。
【0007】
次に、第一の信号入出力端32とそれに接続されたアンテナAを使用する場合の動作を説明する。先ず、送信モードでは第一の切替端子38がハイ、第二の切替端子43がローとされる。すると、第一のスイッチダイオード31a(第四のスイッチダイオード31d)がオン、第二のスイッチダイオード31b(第三のスイッチダイオード31c)aがオフとなる。また、このモードでは当然ながら送信回路34は動作状態であるが、受信回路36は非動作状態とされる。よって、送信信号は第一のスイッチダイオード31aを介してアンテナAに出力される。このとき、スイッチダイオード31aに給電するインダクタンス39、41のインダクタンスを十分に大きくすることで送信信号の損失を防止している。
【0008】
また、受信モードでは第一の切替端子38がロー、第二の切替端子43がハイとされる。すると、第一のスイッチダイオード31a(第四のスイッチダイオード31d)がオフ、第二のスイッチダイオード31b(第三のスイッチダイオード31c)aがオンとなる。また、このモードでは当然ながら受信回路36は動作状態であるが、送信回路34は非動作状態とされる。よって、アンテナAからの受信信号は第二のスイッチダイオード31bを介して受信回路36に入力される。このとき、スイッチダイオード31bに給電するインダクタンス39、46のインダクタンスを十分に大きくすることで受信信号の損失を防止している。
【0009】
なお、アンテナBを使用する場合は、送信モードで第一の切替端子38をロー、第二の切替端子43がハイとし、受信回路36を非動作状態とする。また受信モードでは第一の切替端子38をハイ、第二の切替端子43をローとし、送信回路34を非動作状態とする。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
上記構成では、送信時には送信回路内で発生している局部発振信号が送信信号と共にアンテナAに出力され、他の通信機器に妨害を与えるという問題がある。同様に受信時では受信信号以外の信号がアンテナAで受信すると、それも受信回路に入力されて受信回路内で妨害を引き起こすという問題がある。また、受信回路内で発生している局部発振信号もアンテナAに出力される問題もある。
【0011】
本発明は、送信信号以外の不要な信号をアンテナから出力させず、また、受信信号以外の不要な信号を受信回路に入力させないように簡単な構成で実現することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明では上記課題を解決するため、アンテナが接続される信号入出力端と、第一のスイッチダイオードを介して前記信号入出力端に接続される送信回路と、第二のスイッチダイオードを介して前記信号入出力端に接続される受信回路と、前記第一のスイッチダイオード及び前記第二のスイッチダイオードにそれぞれバイアス電圧を給電するインダクタンス素子とを備え、前記第一のスイッチダイオード及び前記第二のスイッチダイオードは前記バイアス電圧によって互いに逆の状態にオン又はオフに切り換えられ、前記第一のスイッチダイオードに給電するインダクタンス素子と共働して前記第一のスイッチダイオードとグランドとの間で少なくとも直列共振するための第一の共振回路を構成する第一の容量素子を設け、前記第一の共振回路の直列共振周波数を前記送信回路から出力される送信信号以外の信号の周波数ににほぼ一致させた。
【0013】
また、前記直列共振周波数を前記送信回路における局部発振信号の周波数ににほぼ一致させた。
【0014】
また、前記第一の共振回路を前記第一のスイッチダイオードと前記送信回路との接続点と前記グランドとの間に設けた。
【0015】
また、前記第一の共振回路を直並列共振回路で構成し、前記直並列共振回路の並列共振周波数を前記送信信号の周波数にほぼ一致させた。
【0016】
また、前記第一のスイッチダイオードに給電するインダクタンス素子と前記第一の容量素子とを集中定数型の回路部品で構成した。
【0017】
また、前記第二のスイッチダイオードに給電するインダクタンス素子の一つと共働して前記第二のスイッチダイオードとグランドとの間で少なくとも直列共振するための第二の共振回路を構成する第二の容量素子を設け、前記第二の共振回路の直列共振周波数を前記受信回路に入力される受信信号以外の信号の周波数ににほぼ一致させた。
【0018】
また、前記第二の共振回路を前記第二のスイッチダイオードと前記受信回路との接続点と前記グランドとの間に設けた。
【0019】
また、前記第二の共振回路を第二の直並列共振回路で構成し、前記第二の直並列共振回路の並列共振周波数を前記受信信号の周波数にほぼ一致させた。
【0020】
また、前記第二のスイッチダイオードに給電するインダクタンス素子と前記第二の容量素子とを集中定数型の回路部品で構成した。
【0021】
【発明の実施の形態】
図1乃至図4はいずれも本発明の送受切替回路を示す。図1において、スイッチ回路1はPN接合の方向が互いに同一となるようにリング状に接続された第一乃至第四のスイッチダイオード1a乃至1dからなり、隣接する第一のスイッチダイオード1aと第二のスイッチダイオード1bとの接続点が第一の信号入出力端2となり、他の隣接ずる第三のスイッチダイオード1cと第四のスイッチダイオード1dとの接続点が第二の信号入出力端3となる。そして、第一の信号入出力端2に一方のアンテナ(アンテナA、図示せず)が接続され、第二の信号入出力端3に他方のアンテナ(アンテナB、図示せず)が接続される。通常の送受信の為にはアンテナは一つでよいが、この例では空間ダイバーシティ受信を可能とするために二つのアンテナを使用している。
【0022】
上記のスイッチ回路1によってアンテナAまたはアンテナBに接続される送信回路4及び受信回路6は周波数変換用の局部発振信号を出力する発振器をそれぞれ持っている。
送信回路4は第一のスイッチダイオード1aと第三のスイッチダイオード1cとの接続点である送信端5に接続され、受信回路6は第二のスイッチダイオード1bと第四のスイッチダイオード1dとの接続点である受信端7に接続される。この結果、送信回路4は第一のスイッチダイオード1aを介して第一の信号入出力端2に接続されると共に、第三のスイッチダイオード1cを介して第二の信号入出力端3に接続される。また、受信回路6は第二のスイッチダイオード1bを介して第一の信号入出力端2に接続されると共に、第四のスイッチダイオード1dを介して第二の信号入出力端3に接続される。
【0023】
第一の信号入出力端2と第一の切替端子8との間には互いに直列接続された給電用のインダクタンス素子9及び抵抗10が設けられ、第二の信号入出力端3と第一の切替端子8との間にも互いに直列接続された給電用のインダクタンス素子11及び抵抗12が接続される。
【0024】
同様に、送信端5と第二の切替端子13との間には互いに直列接続された給電用のインダクタンス素子14及び抵抗15が接続されるが、インダクタンス素子14が送信端5に接続され、抵抗15が第二の切替端子13に接続される。そして、インダクタンス素子14と抵抗15との接続点が第一の容量素子16によって高周波的に接地される。インダクタンス素子14及び第一の容量素子16はそれぞれ集中定数型の回路部品で構成される。よって、インダクタンス素子14と第一の容量素子16とによって1ポイントの周波数に直列共振する第一の共振回路17が構成される。この直列共振周波数は例えば送信回路4内の発振器の局部発振周波数とほぼ等しくなるように設定される。
【0025】
受信端7と第二の切替端子13との間にも互いに直列接続された給電用のインダクタンス素子18及び抵抗19が接続されるが、インダクタンス素子18が受信端7に接続され、抵抗19が第二の切替端子13に接続される。そして、インダクタンス素子18と抵抗19との接続点が第二の容量素子20によって高周波的に接地される。インダクタンス素子18及び第二の容量素子20もそれぞれ集中定数型の回路部品で構成される。よって、インダクタンス素子18と第二の容量素子20とによって1ポイントの周波数に直列共振する第二の共振回路21が構成される。この直列共振周波数は例えば受信回路6内の発振器の局部発振周波数あるいはアンテナで受信される受信信号以外の信号の周波数とほぼ等しくなるように設定される。
【0026】
上記の各抵抗10、12、15、19はスイッチダイオード1a〜1dに通電する電流値を決める。また、インダクタンス素子9、11はチョークインダクタとしての役割を持ち、第一及び第二の信号入出力端2、3におけるインピーダンス低下を防止している。
また、インダクタンス素子14、18はそれぞれ共振回路17、21を構成する一方において、それぞれ送信周波数および受信周波数においては高いインピーダンスとなり送信信号、受信信号の減衰を防止している。
【0027】
以上の構成において、第一の切替端子8と第二の切替端子13とには一方にロー他方にハイの切替電圧が印加される。その結果、第一のスイッチダイオード1aと第四のスイッチダイオード1dとが共にオン又はオフとなり、第二のスイッチダイオード1bと第三のスイッチダイオード1cとが共にオン又はオフとなる。そして、第一のスイッチダイオード1aと第四のスイッチダイオード1dとが共にオンとなれば、第二のスイッチダイオード1bと第三のスイッチダイオード1cとが共にオフとなり、逆に第一のスイッチダイオード1aと第四のスイッチダイオード1dとが共にオフとなれば、第二のスイッチダイオード1bと第三のスイッチダイオード1cとが共にオンとなる。
【0028】
次に、第一の信号入出力端2とそれに接続されたアンテナAを使用する場合の動作を説明する。先ず、送信モードでは第一の切替端子8の切替電圧ががハイ、第二の切替端子13の切替電圧ががローとされる。すると、第一のスイッチダイオード1a(第四のスイッチダイオード1d)がオン、第二のスイッチダイオード1b(第三のスイッチダイオード1c)aがオフとなる。また、このモードでは当然ながら送信回路4は動作状態であるが、受信回路6は非動作状態とされる。よって、送信信号は第一のスイッチダイオード1aを介してアンテナAに出力される。このとき、第一のスイッチダイオード1aに給電するインダクタンス9、14のインダクタンスを十分に大きくすることで送信信号の損失を防止している。また、送信回路4から局部発振信号が出力されても第一の共振回路17によって減衰するのでアンテナAには出力されない。第一の共振回路17の直列共振周波数はケースバイケースによっては局部発振周波数以外の他の信号の周波数に設定しても良い。
【0029】
また、受信モードでは第一の切替端子8の切替電圧がロー、第二の切替端子13の切替電圧がハイとされる。すると、第一のスイッチダイオード1a(第四のスイッチダイオード1d)がオフ、第二のスイッチダイオード1b(第三のスイッチダイオード1c)aがオンとなる。また、このモードでは当然ながら受信回路6は動作状態であるが、送信回路4は非動作状態とされる。よって、アンテナAからの受信信号は第二のスイッチダイオード1bを介して受信回路6に入力される。このとき、第二のスイッチダイオード31bに給電するインダクタンス9、18のインダクタンスを十分に大きくすることで受信信号の損失を防止している。そして、第二の共振回路21が受信信号以外の信号、例えば受信回路6で発生している局部発振信号の周波数になっていればそれがアンテナAに出力されない。逆にアンテナAで不要な信号を受信するおそれがあるときはその信号の周波数に合わせることで受信回路6への入力を防げる。
【0030】
なお、アンテナBを使用する場合は、送信モードで第一の切替端子8をロー、第二の切替端子13をハイとし、受信回路6を非動作状態とする。また受信モードでは第一の切替端子8をハイ、第二の切替端子13をローとし、送信回路4を非動作状態とする。
【0031】
図2は本発明の他の構成例を示す。ここでは、第一の共振回路14、第二の共振回路21をそれぞれ直並列共振回路で構成している。直並列共振回路を構成するために、第一の共振回路17のインダクタンス素子14には第三の容量素子22を並列に接続し、インダクタンス素子14と第三の容量素子22とによって決まる並列共振周波数を送信周波数にほぼ一致させる。また、第二の共振回路21のインダクタンス素子18には第四の容量素子23を並列に接続する。インダクタンス素子18と第四の容量素子23とによって決まる並列共振周波数を受信周波数にほぼ一致させる。その他の構成は図1と同じである。
【0032】
図3は本発明の更に他の構成を示す。ここでは第一の共振回路14を第一の信号出力端2側で第一のスイッチダイオード1aに給電するインダクタンス素子9を用いて構成したものであり、そのために、インダクタンス素子9と抵抗10との接続点を第一の容量素子16によって高周波的に接地し、インダクタンス素子9と第一の容量素子16とによる直列共振周波数を例えば送信回路4の局部発振周波数にほぼ一致させる。
更に図4は他の構成を示し、第二の共振回路21を第二のスイッチダイオード1bに第一の信号入出力端2側で給電するインダクタンス素子9(第一のスイッチダイオード1aに対する給電用インダクタンス素子でもある)を用いて構成したものである。そのために、インダクタンス素子9と抵抗10との接続点を第二の容量素子20によって高周波的に接地し、インダクタンス素子9と第二の容量素子20とによる直列共振周波数を例えば受信回路6の局部発振周波数あるいはアンテナAに到来する受信信号以外の信号の周波数に一致させる。
【0033】
【発明の効果】
以上説明したように、第一のスイッチダイオードに給電するインダクタンス素子と共働して第一のスイッチダイオードとグランドとの間で少なくとも直列共振するための第一の共振回路を構成する第一の容量素子を設け、第一の共振回路の直列共振周波数を送信回路から出力される送信信号以外の信号の周波数にほぼ一致させたので、送信信号を減衰することなく妨害となる信号をアンテナに出力すことがない。
【0034】
また、直列共振周波数を送信回路における局部発振信号の周波数ににほぼ一致させたので、局部発振信号はアンテナに出力されず、此によって他の通信機器に妨害を与えない。
【0035】
また、第一の共振回路を第一のスイッチダイオードと送信回路との接続点とグランドとの間に設けたので、第一の共振回路が受信時に受信回路側に影響することがない。
【0036】
また、第一の共振回路を直並列共振回路で構成し、直並列共振回路の並列共振周波数を送信信号の周波数にほぼ一致させたので、直並列共振回路が送信信号を減衰することがない。
【0037】
また、第一のスイッチダイオードに給電するインダクタンス素子と第一の容量素子とを集中定数型の回路部品で構成したので、直列共振周波数、並列共振周波数が複数現れることがなく、任意に設定された送信周波数と局部発振周波数とに合わせることができる。
【0038】
また、第二のスイッチダイオードに給電するインダクタンス素子の一つと共働して第二のスイッチダイオードとグランドとの間で少なくとも直列共振するための第二の共振回路を構成する第二の容量素子を設け、第二の共振回路の直列共振周波数を受信回路に入力される受信信号以外の信号の周波数ににほぼ一致させたので、妨害信号の入力を排除できる。
【0039】
また、第二の共振回路を第二のスイッチダイオードと受信回路との接続点とグランドとの間に設けたので、第二の共振回路が送信時に受信回路側に影響することがない。
【0040】
また、第二の共振回路を第二の直並列共振回路で構成し、第二の直並列共振回路の並列共振周波数を受信信号の周波数にほぼ一致させたので、受信信号を減衰することがない。
【0041】
また、第二のスイッチダイオードに給電するインダクタンス素子と第二の容量素子とを集中定数型の回路部品で構成したので任意の受信周波数と妨害信号の周波数とに対して共振周波数を設定できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の送受切替回路の構成を示す回路図である。
【図2】本発明の送受切替回路の他の構成を示す回路図である。
【図3】本発明の送受切替回路の更に他の構成を示す回路図である。
【図4】本発明の送受切替回路の更に他の構成を示す回路図である。
【図5】従来の送受切替回路の構成を示す回路図である。
【符号の説明】
1 スイッチ回路
1a〜1d スイッチダイオード
2 第一の信号入出力端
3 第二の信号入出力端
4 送信回路
5 送信端
6 受信回路
7 受信端
8 第一の切替端子
9、11、14、18 インダクタンス素子
10、12、15、19 抵抗
13 第二の切替端子
16 第一の容量素子
17 第一の共振回路
20 第二の容量素子
21 第二の共振回路
22 第三の容量素子
23 第四の容量素子
Claims (9)
- アンテナが接続される信号入出力端と、第一のスイッチダイオードを介して前記信号入出力端に接続される送信回路と、第二のスイッチダイオードを介して前記信号入出力端に接続される受信回路と、前記第一のスイッチダイオード及び前記第二のスイッチダイオードにそれぞれバイアス電圧を給電するインダクタンス素子とを備え、前記第一のスイッチダイオード及び前記第二のスイッチダイオードは前記バイアス電圧によって互いに逆の状態にオン又はオフに切り換えられ、前記第一のスイッチダイオードに給電するインダクタンス素子と共働して前記第一のスイッチダイオードとグランドとの間で少なくとも直列共振するための第一の共振回路を構成する第一の容量素子を設け、前記第一の共振回路の直列共振周波数を前記送信回路から出力される送信信号以外の信号の周波数ににほぼ一致させたことを特徴とする送受切替回路。
- 前記直列共振周波数を前記送信回路における局部発振信号の周波数ににほぼ一致させたことを特徴とする請求項1に記載の送受切替回路。
- 前記第一の共振回路を前記第一のスイッチダイオードと前記送信回路との接続点と前記グランドとの間に設けたことを特徴とする請求項1又は2に記載の送受切替回路。
- 前記第一の共振回路を直並列共振回路で構成し、前記直並列共振回路の並列共振周波数を前記送信信号の周波数にほぼ一致させたことを特徴とする請求項1又は2又は3に記載の送受切替回路。
- 前記第一のスイッチダイオードに給電するインダクタンス素子と前記第一の容量素子とを集中定数型の回路部品で構成したことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の送受切替回路。
- 前記第二のスイッチダイオードに給電するインダクタンス素子の一つと共働して前記第二のスイッチダイオードとグランドとの間で少なくとも直列共振するための第二の共振回路を構成する第二の容量素子を設け、前記第二の共振回路の直列共振周波数を前記受信回路に入力される受信信号以外の信号の周波数ににほぼ一致させたことを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の送受切替回路。
- 前記第二の共振回路を前記第二のスイッチダイオードと前記受信回路との接続点と前記グランドとの間に設けたことを特徴とする請求項6に記載の送受切替回路。
- 前記第二の共振回路を第二の直並列共振回路で構成し、前記第二の直並列共振回路の並列共振周波数を前記受信信号の周波数にほぼ一致させたことを特徴とする請求項6又は7に記載の送受切替回路。
- 前記第二のスイッチダイオードに給電するインダクタンス素子と前記第二の容量素子とを集中定数型の回路部品で構成したことを特徴とする請求項6又は7又は8に記載の送受切替回路。
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JP2001016130A (ja) | 高周波スイッチ |
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