JP2004047297A - バックライト装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】簡単な構成で光利用効率を改善し液晶パネルの輝度が向上するバックライト装置を提供する。
【解決手段】導光板8と、該導光板8の下方に配置する基板7と、該基板7上に配置され少なくとも一つのLED素子を有し該LED素子からの光を前記導光板8の下面8c側から入射するように設けられたLED光源5と、貫通孔12を有する導光ブロック11とを備え、該導光ブロック11の貫通孔12が前記LED光源5に嵌着されてなることを特徴とするバックライト装置。
【選択図】 図2
【解決手段】導光板8と、該導光板8の下方に配置する基板7と、該基板7上に配置され少なくとも一つのLED素子を有し該LED素子からの光を前記導光板8の下面8c側から入射するように設けられたLED光源5と、貫通孔12を有する導光ブロック11とを備え、該導光ブロック11の貫通孔12が前記LED光源5に嵌着されてなることを特徴とするバックライト装置。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、携帯型電話、電子手帳等の液晶表示装置に使用されるバックライト装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来技術における液晶表示装置に使用されるバックライト装置の一つの例を図5、図6に示す。図5はバックライト装置を収納した液晶表示装置を示す断面図、図6は、バックライト装置におけるLED光源近傍の概略断面図である。以下図面を用いて説明する。
【0003】
図5に示すように液晶表示装置10は、枠体2の上部に液晶表示パネル4が配置されている。この液晶表示パネル4の下には拡散板6及び導光板8が重ねられて枠体2内に収められている。導光板8は液晶表示パネル4の図中右側に延びた延長部8bを有しており、その延長部8bの上面は斜めにカットされ傾斜面8aが形成されている。また、液晶表示パネル4の真下に当たる導光板8の下面8cには、光が照射されるとそれを乱反射する模様が付けられている。
【0004】
また、前記導光板8の下面8cと傾斜面8aとの表面には照射された光を反射する下面反射シート1と、傾斜面反射シート3が接着固定されている。前記下面反射シート1における導光板8の延長部8bの下に当たる部分には後述するLED光源5からの光を導光板8に入射するための開口部1aが設けられている。また、液晶表示パネル4の真下に当たる導光板8の下には、枠体2の底部2aが設けられており、拡散板6と導光板8を保持している。この底部2aにおける導光板8の延長部8bの下に当たる部分には穴2cが設けられている。
【0005】
前記枠体2の底部2aの下には、実装部品9等の高さ以上の問隔をあけてLED光源用の基板7が配置されている。この基板7における導光板8の延長部8bに対面する位置には、LED光源5が実装されている。この基板7は、枠体2の下端に設けられている一対のフック部2d,2eにより掛止されている。
【0006】
また、図6に示すように、前記LED光源5から照射される光の大部分は矢印Aで示すように導光板8の延長部8bに入り、その斜めにカットされた傾斜面8aにより反射され、更に導光板8の下面8cにより反射され、液晶表示パネルの方向へ照射される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら従来技術におけるバックライト装置においては組立工程、或いは組立後にLED光源5が他の部品と接触すると、その衝撃によって前記LED光源5の破損や配線の断線が発生する虞があった。このため前記LED光源5の周囲に所定の隙間が設けられている。これにともない前記LED光源5の上面と導光板8の下面8cとの間には光に対する抵抗体である空気層の厚みが大きくなり光の損失が多く、導光板8へ効果的に光を入射させることが出来なかった。
【0008】
又、図6に示すようにLED光源5から出射される大部分の光は矢印Aに示すように導光板8に入射するが一部の光は矢印Bで示すように導光板8の下面8cで反射される。更に、矢印Cで示す光のように、導光板8に到達しない光も存在する。このように導光板8に入射しない光はLED光源5の周辺で反射を繰り返すことになるが、LED光源5の周囲の部材は、光反射性の高い材料を使用することが難しため大部分の光が吸収されてしまうことになる。従って光の損失が多く導光板8へ効果的に光を入射させることが出来なかった。このため導光板8の上方に設ける液晶パネル4の輝度を向上させることが難しいという問題があった。このようにバックライト装置の光利用効率は充分に高いとは言えず、特に小型の液晶表示装置に搭載されるバックライト装置においては、供給電力に対し光利用効率が僅かでも向上することが望まれていた。
【0009】
(発明の目的)
本発明の目的は、上記問題点を解決し、簡単な構成で供給電力に対する光利用効率を改善し液晶パネルの輝度が向上するバックライト装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
前述した目的を達成するために、本発明のうちで請求項1の発明に係わるバックライト装置は、導光板と、該導光板の下方に配置する基板と、該基板上に配置され少なくとも一つのLED素子を有し該LED素子からの光を前記導光板の下面側から入射するように設けられたLED光源と、貫通孔を有する導光ブロックとを備え、該導光ブロックの貫通孔が前記LED光源に嵌着されてなることを特徴とする。
【0011】
また、本発明のうちで請求項2の発明に係わるバックライト装置は、前記導光ブロックが前記導光板と前記基板とに狭持されるように設けられていることを特徴とする。
【0012】
また、本発明のうちで請求項3の発明に係わるバックライト装置は、前記導光ブロックの外形形状は前記導光板側が前記基板側より大きく、前記導光ブロックの側壁に傾斜面が形成されていることを特徴とする。
【0013】
また、本発明のうちで請求項4の発明に係わるバックライト装置は、前記導光ブロックの貫通孔の形状は前記LED光源5に嵌着する形状に形成され且つ前記LED光源5に嵌着された状態において前記貫通孔の内周面と前記LED光源5の外周面とが密着するように寸法が設定されていることを特徴とする。
【0014】
また、本発明のうちで請求項5の発明に係わるバックライト装置は、前記導光ブロックの基板側に一対の切欠部が形成されていることを特徴とする。
【0015】
また、本発明のうちで請求項6の発明に係わるバックライト装置は、前記導光ブロックは透光性部材で形成され、前記導光ブロックの切欠部の表面に光反射性の高い高反射部材が配置されていることを特徴とする。
【0016】
また、本発明のうちで請求項7の発明に係わるバックライト装置は、前記導光ブロックは透光性部材で形成され、前記導光ブロックの側壁の表面に光反射性の高い高反射部材が配置されていることを特徴とする。
【0017】
また、本発明のうちで請求項8の発明に係わるバックライト装置は、前記導光ブロック高さは前記LED光源の基板からの高さより若干大きい寸法に設定されていることを特徴とする。
【0018】
(作用)
以上のように本発明のバックライト装置は、導光ブロックの貫通孔をLED光源に嵌着すると共に前記導光ブロックを基板と導光板とで狭持されるように配置することにより、貫通孔の内周面とLED光源の外周面とが密着し且つ導光ブロックの導光板側の表面が前記導光板と密着される。このため、光の抵抗となる空気の抵抗がなくなり導光ブロック或いは導光板への光の入射効率が向上する。更に、前記集光ブロックの側壁に傾斜面を形成すると共に高反射部材を配置することによりLED光源から横方向或いは斜上方に照射される光が効率的に導光板に入射することになる。
【0019】
また、前記導光板とLED光源の上面との隙間が小さく設定されているので光の抵抗体である空気層の厚みが薄くなる。これによって光の損失が少なくなり導光板へ効果的に光を入射させることが出来る。これによって光利用効率が改善され液晶パネルの輝度を向上させることが出来る。以下、実施形態に基づいて詳述する。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図1から図4を用いて説明する。図1は、本実施形態におけるバックライト装置の主要部を示す上視平面図である。又、図2は、図1におけるA−A断面図、図3は図1におけるB−B断面図、図4はバックライト装置の構成要素である導光ブロックを基板側から見た斜視図である。本実施形態におけるバックライト装置は、LED光源に導光ブロックの貫通孔を嵌着させ、且つ前記導光板と前記基板とに導光ブロックが狭持されるように設けられていることを特徴としており、その他の構成は従来技術に類似している。従って、構成要素についても前記導光ブロック以外の構成要素は従来技術と同様であるため同一番号を付与し説明を省略する。
【0021】
図1、図2、図3に示すように本実施形態におけるバックライト装置は、透明なアクリル樹脂からなる導光板8と、この導光板8の下方に配置する基板7と、この基板7上に配置され1個のLED素子からの光を前記導光板8の下面側から入射するように設けられたLED光源5と、貫通孔12を有する導光ブロック11とを備えており、この導光ブロック11の貫通孔12が前記LED光源5に嵌着され、前記導光板8と前記基板7とに導光ブロック11が狭持されるように設けられている。また、前記導光板8の下面8cと前記LED光源5の上面5aとの間には両者が接触しない程度の隙間が出来るように、前記導光ブロック11の高さは前記基板7からのLED光源5の高さより若干大きい寸法に設定されている。
【0022】
前記導光体ブロック11は、図4に示すように、略中央部に貫通孔12が設けられており、アクリル樹脂やポリカーボネイト樹脂等のような透光性部材で形成されている。前記貫通孔12は前記LED光源5に嵌着するように矩形形状に形成され且つ前記LED光源5に嵌着された状態において前記貫通孔12の内周面と前記LED光源5の外周面とが密着するように寸法が設定されている。
【0023】
また、前記導光ブロック11の外形形状は矩形形状で、前記導光板8側が前記基板5側より大きく、前記導光ブロック11の側壁11aには前記基板5側から前記導光板8側に向かって広がる傾斜面が形成されている。更に、基板5と接する面には一対の切欠部14、15が形成されている。この切欠部14、15は、図3に示すように、前記LED光源5接続する配線13a、13b及び半田16の逃げ部ととして設けられている。また、前記導光ブロック11の側壁11a及び前記切欠部14、15の表面14a、15aには光反射性の高い高反射部材として白色の反射シート17が貼付されている。
【0024】
このように本実施形態におけるバッライト装置は、導光ブロック11がLED光源5を包囲するように嵌着されており、前記導光ブロック11の側壁11a及び切欠部の表面14a、15aには反射シート17が配置され、更に前記側壁11aが基板側から導光板に向かって広がる傾斜面に形成されている。このため、前記LED光源5から横方向或いは斜上方に照射される光は前記導光ブロック11に入射し、側壁11a或いは切欠部の表面14a、15aで反射され導光板8に入射することになる。従って外部に漏れることによる光の損失がほとんどなくなり、前記導光板8に効果的に入射することになる。尚、導光ブロックの側壁が傾斜面に形成されていない場合においても、照射光は前記側壁で反射され導光板8に効果的に入射されるが、傾斜面が形成されている場合の方が光の利用効率に優れており好ましい。
【0025】
また、導光板8の下面8cと、前記LED光源5との間の隙間が小さく設定されているため空気層の厚みが薄くなり、これによって光の損失が少なくなり導光板8へ効果的に光を入射させることが出来る。また、前記導光ブロックの貫通孔12の内周面と前記LED光源5の外周面とが密着するように寸法が設定され、且つ前記導光ブロックの導光板側の表面は前記導光板と密着されているため空気層による光の損失が極めて少なくなる。
【0026】
以上のようにLED光源から横方向或いは斜上方に照射される光は図2の矢印で示すように導光ブロック11に入射し、反射シート17で反射され導光板8の上方に導かれ、導光板8の内部で反射されながら液晶パネルを照射することになる。このため、光の利用効率が改善され液晶パネルの輝度を向上させることが出来る。また時計などの小型の液晶表示装置に使用されるバックライト装置においては、より大きい効果を得ることが出来る。
【0027】
尚、実施形態においてLED光源については1個のLED素子を使用する例で説明したが、2個以上のLED素子を使用する場合においても、同様の効果を得ることが出来ることは言うまでもない。
又、高反射部材として反射シートを導光ブロックの側壁及び切欠部の表面に貼付けることを例として説明したが、酸化チタン等の高反射部材をコーテイングしても同様の効果を得ることが出来る。
また、導光ブロックの外形形状については矩形形状の例で説明したが、この形状に限定されるものではなく、例えば円形であっても同様の効果を得られることは、言うまでもない。
【0028】
【発明の効果】
以上述べたように本発明によるバックライト装置は、導光ブロックの貫通孔をLED光源に嵌着すると共に前記導光ブロックを基板と導光板とで狭持するように配置することにより前記貫通孔の内周面とLED光源の外周面とが密着し且つ導光ブロックの導光板側の表面が前記導光板と密着される。このため、光の抵抗となる空気層がなくなり導光ブロック或いは導光板への光の入射効率が向上する。更に、前記集光ブロックの側壁に傾斜面を形成すると共に高反射部材を配置することによりLED光源から横方向或いは斜上方に照射される光が効率的に導光板に入射する効果を有する。
【0029】
また、前記導光板とLED光源の上面との隙間が小さく設定されているので光の抵抗体である空気層の厚みが薄くなる。これによって光の損失が少なくなり導光板へ効果的に光を入射させることが出来る。これによって光利用効率が改善され液晶パネルの輝度を向上させることが出来る。
この結果、光の損失が小さくなり導光板へ効果的に光を入射させることが出来、光の利用効率が改善され液晶パネルの輝度を向上させることが出来る。特に、時計などの小型の液晶表示装置に使用されるバックライト装置においては、より大きい効果を得ることが出来る。
【0030】
更に、前記導光ブロックの貫通孔をLED光源に嵌着することで、組立工程におけるLED光源の破損及び配線の断線を防止することが出来る。従って組立作業が容易となり部品の取り扱いも容易となる。この結果、低価格で高品質の製品を供給することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態におけるバックライト装置の主要部を示す上視平面図である。
【図2】図1におけるA−A断面図である。
【図3】図1におけるB−B断面図である。
【図4】本発明の実施形態における導光ブロックを基板側から見た斜視図である。
【図5】従来技術におけるバックライト装置を収納した液晶表示装置の断面図である。
【図6】従来技術におけるバックライト装置におけるLED光源近傍の概略断面図である。
【符号の説明】
1 下面反射シート
1a 開口部
2 枠体
2a 底部
2c 穴
2d、2e フック部
3 傾斜面反射シート
4 液晶表示パネル
5 LED光源
6 拡散板
7 LED光源用の基板
8 導光板
8a 傾斜面
8b 延長部
8c 下面
9 実装部品
10 液晶表示装置
11 導光ブロック
11a 導光ブロックの側壁
12 貫通孔
13a、13b 配線
14、15 切欠部
14a、15a 切欠部の表面
16 半田
17 反射シート
【発明の属する技術分野】
本発明は、携帯型電話、電子手帳等の液晶表示装置に使用されるバックライト装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来技術における液晶表示装置に使用されるバックライト装置の一つの例を図5、図6に示す。図5はバックライト装置を収納した液晶表示装置を示す断面図、図6は、バックライト装置におけるLED光源近傍の概略断面図である。以下図面を用いて説明する。
【0003】
図5に示すように液晶表示装置10は、枠体2の上部に液晶表示パネル4が配置されている。この液晶表示パネル4の下には拡散板6及び導光板8が重ねられて枠体2内に収められている。導光板8は液晶表示パネル4の図中右側に延びた延長部8bを有しており、その延長部8bの上面は斜めにカットされ傾斜面8aが形成されている。また、液晶表示パネル4の真下に当たる導光板8の下面8cには、光が照射されるとそれを乱反射する模様が付けられている。
【0004】
また、前記導光板8の下面8cと傾斜面8aとの表面には照射された光を反射する下面反射シート1と、傾斜面反射シート3が接着固定されている。前記下面反射シート1における導光板8の延長部8bの下に当たる部分には後述するLED光源5からの光を導光板8に入射するための開口部1aが設けられている。また、液晶表示パネル4の真下に当たる導光板8の下には、枠体2の底部2aが設けられており、拡散板6と導光板8を保持している。この底部2aにおける導光板8の延長部8bの下に当たる部分には穴2cが設けられている。
【0005】
前記枠体2の底部2aの下には、実装部品9等の高さ以上の問隔をあけてLED光源用の基板7が配置されている。この基板7における導光板8の延長部8bに対面する位置には、LED光源5が実装されている。この基板7は、枠体2の下端に設けられている一対のフック部2d,2eにより掛止されている。
【0006】
また、図6に示すように、前記LED光源5から照射される光の大部分は矢印Aで示すように導光板8の延長部8bに入り、その斜めにカットされた傾斜面8aにより反射され、更に導光板8の下面8cにより反射され、液晶表示パネルの方向へ照射される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら従来技術におけるバックライト装置においては組立工程、或いは組立後にLED光源5が他の部品と接触すると、その衝撃によって前記LED光源5の破損や配線の断線が発生する虞があった。このため前記LED光源5の周囲に所定の隙間が設けられている。これにともない前記LED光源5の上面と導光板8の下面8cとの間には光に対する抵抗体である空気層の厚みが大きくなり光の損失が多く、導光板8へ効果的に光を入射させることが出来なかった。
【0008】
又、図6に示すようにLED光源5から出射される大部分の光は矢印Aに示すように導光板8に入射するが一部の光は矢印Bで示すように導光板8の下面8cで反射される。更に、矢印Cで示す光のように、導光板8に到達しない光も存在する。このように導光板8に入射しない光はLED光源5の周辺で反射を繰り返すことになるが、LED光源5の周囲の部材は、光反射性の高い材料を使用することが難しため大部分の光が吸収されてしまうことになる。従って光の損失が多く導光板8へ効果的に光を入射させることが出来なかった。このため導光板8の上方に設ける液晶パネル4の輝度を向上させることが難しいという問題があった。このようにバックライト装置の光利用効率は充分に高いとは言えず、特に小型の液晶表示装置に搭載されるバックライト装置においては、供給電力に対し光利用効率が僅かでも向上することが望まれていた。
【0009】
(発明の目的)
本発明の目的は、上記問題点を解決し、簡単な構成で供給電力に対する光利用効率を改善し液晶パネルの輝度が向上するバックライト装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
前述した目的を達成するために、本発明のうちで請求項1の発明に係わるバックライト装置は、導光板と、該導光板の下方に配置する基板と、該基板上に配置され少なくとも一つのLED素子を有し該LED素子からの光を前記導光板の下面側から入射するように設けられたLED光源と、貫通孔を有する導光ブロックとを備え、該導光ブロックの貫通孔が前記LED光源に嵌着されてなることを特徴とする。
【0011】
また、本発明のうちで請求項2の発明に係わるバックライト装置は、前記導光ブロックが前記導光板と前記基板とに狭持されるように設けられていることを特徴とする。
【0012】
また、本発明のうちで請求項3の発明に係わるバックライト装置は、前記導光ブロックの外形形状は前記導光板側が前記基板側より大きく、前記導光ブロックの側壁に傾斜面が形成されていることを特徴とする。
【0013】
また、本発明のうちで請求項4の発明に係わるバックライト装置は、前記導光ブロックの貫通孔の形状は前記LED光源5に嵌着する形状に形成され且つ前記LED光源5に嵌着された状態において前記貫通孔の内周面と前記LED光源5の外周面とが密着するように寸法が設定されていることを特徴とする。
【0014】
また、本発明のうちで請求項5の発明に係わるバックライト装置は、前記導光ブロックの基板側に一対の切欠部が形成されていることを特徴とする。
【0015】
また、本発明のうちで請求項6の発明に係わるバックライト装置は、前記導光ブロックは透光性部材で形成され、前記導光ブロックの切欠部の表面に光反射性の高い高反射部材が配置されていることを特徴とする。
【0016】
また、本発明のうちで請求項7の発明に係わるバックライト装置は、前記導光ブロックは透光性部材で形成され、前記導光ブロックの側壁の表面に光反射性の高い高反射部材が配置されていることを特徴とする。
【0017】
また、本発明のうちで請求項8の発明に係わるバックライト装置は、前記導光ブロック高さは前記LED光源の基板からの高さより若干大きい寸法に設定されていることを特徴とする。
【0018】
(作用)
以上のように本発明のバックライト装置は、導光ブロックの貫通孔をLED光源に嵌着すると共に前記導光ブロックを基板と導光板とで狭持されるように配置することにより、貫通孔の内周面とLED光源の外周面とが密着し且つ導光ブロックの導光板側の表面が前記導光板と密着される。このため、光の抵抗となる空気の抵抗がなくなり導光ブロック或いは導光板への光の入射効率が向上する。更に、前記集光ブロックの側壁に傾斜面を形成すると共に高反射部材を配置することによりLED光源から横方向或いは斜上方に照射される光が効率的に導光板に入射することになる。
【0019】
また、前記導光板とLED光源の上面との隙間が小さく設定されているので光の抵抗体である空気層の厚みが薄くなる。これによって光の損失が少なくなり導光板へ効果的に光を入射させることが出来る。これによって光利用効率が改善され液晶パネルの輝度を向上させることが出来る。以下、実施形態に基づいて詳述する。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図1から図4を用いて説明する。図1は、本実施形態におけるバックライト装置の主要部を示す上視平面図である。又、図2は、図1におけるA−A断面図、図3は図1におけるB−B断面図、図4はバックライト装置の構成要素である導光ブロックを基板側から見た斜視図である。本実施形態におけるバックライト装置は、LED光源に導光ブロックの貫通孔を嵌着させ、且つ前記導光板と前記基板とに導光ブロックが狭持されるように設けられていることを特徴としており、その他の構成は従来技術に類似している。従って、構成要素についても前記導光ブロック以外の構成要素は従来技術と同様であるため同一番号を付与し説明を省略する。
【0021】
図1、図2、図3に示すように本実施形態におけるバックライト装置は、透明なアクリル樹脂からなる導光板8と、この導光板8の下方に配置する基板7と、この基板7上に配置され1個のLED素子からの光を前記導光板8の下面側から入射するように設けられたLED光源5と、貫通孔12を有する導光ブロック11とを備えており、この導光ブロック11の貫通孔12が前記LED光源5に嵌着され、前記導光板8と前記基板7とに導光ブロック11が狭持されるように設けられている。また、前記導光板8の下面8cと前記LED光源5の上面5aとの間には両者が接触しない程度の隙間が出来るように、前記導光ブロック11の高さは前記基板7からのLED光源5の高さより若干大きい寸法に設定されている。
【0022】
前記導光体ブロック11は、図4に示すように、略中央部に貫通孔12が設けられており、アクリル樹脂やポリカーボネイト樹脂等のような透光性部材で形成されている。前記貫通孔12は前記LED光源5に嵌着するように矩形形状に形成され且つ前記LED光源5に嵌着された状態において前記貫通孔12の内周面と前記LED光源5の外周面とが密着するように寸法が設定されている。
【0023】
また、前記導光ブロック11の外形形状は矩形形状で、前記導光板8側が前記基板5側より大きく、前記導光ブロック11の側壁11aには前記基板5側から前記導光板8側に向かって広がる傾斜面が形成されている。更に、基板5と接する面には一対の切欠部14、15が形成されている。この切欠部14、15は、図3に示すように、前記LED光源5接続する配線13a、13b及び半田16の逃げ部ととして設けられている。また、前記導光ブロック11の側壁11a及び前記切欠部14、15の表面14a、15aには光反射性の高い高反射部材として白色の反射シート17が貼付されている。
【0024】
このように本実施形態におけるバッライト装置は、導光ブロック11がLED光源5を包囲するように嵌着されており、前記導光ブロック11の側壁11a及び切欠部の表面14a、15aには反射シート17が配置され、更に前記側壁11aが基板側から導光板に向かって広がる傾斜面に形成されている。このため、前記LED光源5から横方向或いは斜上方に照射される光は前記導光ブロック11に入射し、側壁11a或いは切欠部の表面14a、15aで反射され導光板8に入射することになる。従って外部に漏れることによる光の損失がほとんどなくなり、前記導光板8に効果的に入射することになる。尚、導光ブロックの側壁が傾斜面に形成されていない場合においても、照射光は前記側壁で反射され導光板8に効果的に入射されるが、傾斜面が形成されている場合の方が光の利用効率に優れており好ましい。
【0025】
また、導光板8の下面8cと、前記LED光源5との間の隙間が小さく設定されているため空気層の厚みが薄くなり、これによって光の損失が少なくなり導光板8へ効果的に光を入射させることが出来る。また、前記導光ブロックの貫通孔12の内周面と前記LED光源5の外周面とが密着するように寸法が設定され、且つ前記導光ブロックの導光板側の表面は前記導光板と密着されているため空気層による光の損失が極めて少なくなる。
【0026】
以上のようにLED光源から横方向或いは斜上方に照射される光は図2の矢印で示すように導光ブロック11に入射し、反射シート17で反射され導光板8の上方に導かれ、導光板8の内部で反射されながら液晶パネルを照射することになる。このため、光の利用効率が改善され液晶パネルの輝度を向上させることが出来る。また時計などの小型の液晶表示装置に使用されるバックライト装置においては、より大きい効果を得ることが出来る。
【0027】
尚、実施形態においてLED光源については1個のLED素子を使用する例で説明したが、2個以上のLED素子を使用する場合においても、同様の効果を得ることが出来ることは言うまでもない。
又、高反射部材として反射シートを導光ブロックの側壁及び切欠部の表面に貼付けることを例として説明したが、酸化チタン等の高反射部材をコーテイングしても同様の効果を得ることが出来る。
また、導光ブロックの外形形状については矩形形状の例で説明したが、この形状に限定されるものではなく、例えば円形であっても同様の効果を得られることは、言うまでもない。
【0028】
【発明の効果】
以上述べたように本発明によるバックライト装置は、導光ブロックの貫通孔をLED光源に嵌着すると共に前記導光ブロックを基板と導光板とで狭持するように配置することにより前記貫通孔の内周面とLED光源の外周面とが密着し且つ導光ブロックの導光板側の表面が前記導光板と密着される。このため、光の抵抗となる空気層がなくなり導光ブロック或いは導光板への光の入射効率が向上する。更に、前記集光ブロックの側壁に傾斜面を形成すると共に高反射部材を配置することによりLED光源から横方向或いは斜上方に照射される光が効率的に導光板に入射する効果を有する。
【0029】
また、前記導光板とLED光源の上面との隙間が小さく設定されているので光の抵抗体である空気層の厚みが薄くなる。これによって光の損失が少なくなり導光板へ効果的に光を入射させることが出来る。これによって光利用効率が改善され液晶パネルの輝度を向上させることが出来る。
この結果、光の損失が小さくなり導光板へ効果的に光を入射させることが出来、光の利用効率が改善され液晶パネルの輝度を向上させることが出来る。特に、時計などの小型の液晶表示装置に使用されるバックライト装置においては、より大きい効果を得ることが出来る。
【0030】
更に、前記導光ブロックの貫通孔をLED光源に嵌着することで、組立工程におけるLED光源の破損及び配線の断線を防止することが出来る。従って組立作業が容易となり部品の取り扱いも容易となる。この結果、低価格で高品質の製品を供給することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態におけるバックライト装置の主要部を示す上視平面図である。
【図2】図1におけるA−A断面図である。
【図3】図1におけるB−B断面図である。
【図4】本発明の実施形態における導光ブロックを基板側から見た斜視図である。
【図5】従来技術におけるバックライト装置を収納した液晶表示装置の断面図である。
【図6】従来技術におけるバックライト装置におけるLED光源近傍の概略断面図である。
【符号の説明】
1 下面反射シート
1a 開口部
2 枠体
2a 底部
2c 穴
2d、2e フック部
3 傾斜面反射シート
4 液晶表示パネル
5 LED光源
6 拡散板
7 LED光源用の基板
8 導光板
8a 傾斜面
8b 延長部
8c 下面
9 実装部品
10 液晶表示装置
11 導光ブロック
11a 導光ブロックの側壁
12 貫通孔
13a、13b 配線
14、15 切欠部
14a、15a 切欠部の表面
16 半田
17 反射シート
Claims (8)
- 導光板と、該導光板の下方に配置する基板と、該基板上に配置され少なくとも一つのLED素子を有し該LED素子からの光を前記導光板の下面側から入射するように設けられたLED光源と、貫通孔を有する導光ブロックとを備え、該導光ブロックの貫通孔が前記LED光源に嵌着されてなることを特徴とするバックライト装置。
- 前記導光ブロックが前記導光板と前記基板とに狭持されるように設けられていることを特徴とする請求項1記載のバックライト装置。
- 前記導光ブロックの外形形状は前記導光板側が前記基板側より大きく、前記導光ブロックの側壁に傾斜面が形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のバックライト装置。
- 前記導光ブロックの貫通孔の形状は前記LED光源5に嵌着する形状に形成され且つ前記LED光源5に嵌着された状態において前記貫通孔の内周面と前記LED光源5の外周面とが密着するように寸法が設定されていることを特徴とする請求項1記載のバックライト装置。
- 前記導光ブロックの基板側に一対の切欠部が形成されていることを特徴とする請求項1、2又は3記載のバックライト装置。
- 前記導光ブロックは透光性部材で形成され、前記導光ブロックの切欠部の表面に光反射性の高い高反射部材が配置されていることを特徴とする請求項5に記載のバックライト装置。
- 前記導光ブロックは透光性部材で形成され、前記導光ブロックの側壁の表面に光反射性の高い高反射部材が配置されていることを特徴とする請求項1、2、3、5、6のいずれか1項に記載のバックライト装置。
- 前記導光ブロック高さは前記LED光源の基板からの高さより若干大きい寸法に設定されていることを特徴とする請求項1、2、3、5、6、7のいずれか1項に記載のバックライト装置。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
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Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100664373B1 (ko) | 2005-04-26 | 2007-01-02 | 서울반도체 주식회사 | 백색 발광다이오드를 채택한 백라이트 패널 |
US7463315B2 (en) * | 2004-03-11 | 2008-12-09 | Tpo Displays Corp. | Light coupling structure on light guide plate in a backlight module |
US7465082B2 (en) | 2005-04-27 | 2008-12-16 | Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha | Planar light-source device |
KR101575344B1 (ko) * | 2008-12-12 | 2015-12-08 | 엘지이노텍 주식회사 | 표시장치 |
US9377572B2 (en) | 2013-12-19 | 2016-06-28 | Samsung Display Co., Ltd. | Backlight unit and display apparatus having the same |
-
2002
- 2002-07-12 JP JP2002203801A patent/JP2004047297A/ja not_active Withdrawn
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