JP2004046959A - 記録装置、記録方法、プログラム、プログラム記録媒体 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】記録装置の記録媒体(HDD)には、入力されるデジタルデータ、例えばCD等の可搬性記録媒体からリッピングされたデジタルデータや、外部サーバ等との通信によりダウンロードされたデジタルデータが、音量/音質的な加工が施された上で圧縮データ状態で格納されるようにする。例えばイコライジング処理、リバーブ処理、エコー処理、ノイズ付加処理等の加工が行われた音楽コンテンツがHDDに格納される。
【選択図】 図3
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、入力されたデジタルデータを例えば大容量の記録媒体に記録する記録装置と、この記録装置における記録方法と、該記録方法を実現するプログラムと、該プログラムが記録された記録媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ユーザーの所有するオーディオビジュアル機器として各種のものが普及しており、いわゆる音楽ソフトや映像ソフトを個人で楽しむことが一般化している。
例えばユーザーがCD(Compact Disc)、MD(Mini Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)などのディスク記録媒体に対応するオーディオシステムなどを所有し、パッケージメディアとして販売されている所望のCD、MD、DVD等を購入してコンテンツを再生させたり、或いは記録可能なメディアに自分の好みの選曲で録音を行うなどのことが行われている。
【0003】
また、オーディオビジュアル機器としては、例えばHDD(ハードディスク)などの大容量メディアを利用してオーディオデータファイルやビデオデータファイルを蓄積する記録再生装置が開発されている。
このような記録再生装置において、ユーザーは、例えばCDなどのパッケージメディアに収録されている音楽コンテンツ等を、HDDのような大容量メディアにダビング記録する、所謂リッピングを行うことができる。
また記録再生装置をインターネット等のネットワークと接続可能とし、外部サーバから音楽コンテンツをダウンロードし、HDDに格納することもできる。
このように記録再生装置内でHDDのような大容量の記録媒体を用い、リッピングやダウンロード可能とすることで、例えばユーザーは所有する多数のCD等における楽曲やダウンロードした楽曲などを記録再生装置内に格納し、任意に再生を楽しむことができる。
【0004】
また、このようなHDD等を用いた記録再生装置は、いわゆるホームサーバ的にも使用できる。即ちHDDに格納したコンテンツデータを転送して他の記録媒体(二次記録媒体)に記録し、その二次記録媒体側で音楽等の再生を楽しむという使用形態がある。
例えばユーザーは、当該記録再生装置に二次記録媒体の記録装置を接続して、HDDに蓄積されたコンテンツデータを二次記録媒体にコピー(複製)又はムーブ(移動)する。すると二次記録媒体に対応する再生装置で音楽等のコンテンツデータを再生させることができる。例えば二次記録媒体をMDやメモリカード、二次記録媒体に対応する再生装置を携帯用のMDプレーヤやメモリカードプレーヤなどとすれば、ユーザーはホームサーバ(上記HDD記録再生装置)に蓄積した音楽コンテンツを外出先でも楽しむことができる。
【0005】
ところで、例えばこのようなコンテンツデータの使用形態を考えるときは、コンテンツデータについての著作権保護を考慮しなければならない。例えばユーザーがコンテンツデータの配信サービスを利用したり、パッケージメディアの購入を行うなどして、HDDにコンテンツデータを蓄積した後、そのコンテンツデータを無制限に二次記録媒体にコピー可能とすると、著作権者の正当な保護がはかれない事態が生ずる。このためデジタルデータとしてのコンテンツデータの扱い上で著作権保護を維持できるようにする様々な技術やデータ処理上の取り決めが提案されているが、その1つにSDMI(SECURE DIGITAL MUSIC INITIATIVE)という規格がある。
【0006】
SDMI規格によれば、HDDに格納されたコンテンツは、所定のルールのもとで二次記録媒体にコピー可能とされる。詳述は避けるが、コピーの際の機器間の認証、暗号化伝送、チェックイン/チェックアウトルールなどの条件がある。
チェックイン/チェックアウトルールについて簡単に述べておく。
一次記録媒体(HDD)から二次記録媒体(MD、メモリカード等)に対してのコピー転送は「チェックアウト」と呼ばれる。逆に二次記録媒体からの一次記録媒体へのムーブ転送は「チェックイン」と呼ばれる。なお二次記録媒体から一次記録媒体へのムーブの場合は、二次記録媒体上では当該コンテンツデータは消去された状態となる。
SDMIにおける転送のルールとしては、1つのコンテンツデータにつき例えば3回までのチェックアウトが許されるなど、所定のチェックアウト上限回数が定められている。従って、例えば3つの二次記録媒体まではコピーが許可される。またチェックインが行われた場合は、そのコンテンツデータについてのチェックアウト回数が減算されるものとなる。従って、例え3つの二次記録媒体にコピーした後であっても、そのうちの1つの二次記録媒体からチェックインさせれば、そのコンテンツはさらにもう一度、SDMI対応二次記録媒体にコピー可能とされる。つまり、常に最大3つの二次記録媒体にコンテンツデータが併存することが許されるものとなり、逆に言えば、それ以上のコンテンツ拡散は禁止されるものとなる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで上記HDD記録再生装置などの機器において、CD等からのリッピングやダウンロードを行う際には、コンテンツデータの加工は実行できない。即ち、ディスクから読み出されたデジタルデータ、或いは配信されたデジタルデータは、音質的、音量的にはそのままHDDに記録される。
また、二次記録媒体へのチェックアウトの際にも、HDDに格納されたデジタルデータがそのまま転送される。つまり音質的、音量的な加工は行われないで二次記録媒体にコピーされる。
【0008】
一方、ユーザーにとってみれば、それぞれ各人毎に好みの音質があり、再生時には好みの音質で音楽を楽しみたいという要望がある。このため通常、再生時に音質調整を行うものであるが、十分な音質調整は高機能な再生装置でないとできないという実状がある。例えば二次記録媒体側の機器を携帯型プレーヤなどとすると、通常、携帯型プレーヤには、高度な音質調整機能はないため、ユーザーは好みの音質で音楽を楽しむことができないものとなる。
【0009】
また、各種のCDから再生される音楽データや、配信される音楽データは、音量レベルにバラツキがある。従ってHDDにおいて、多数のCDからリッピングした音楽コンテンツや、配信された音楽コンテンツは、それぞれ音量レベルがばらついている状態となることが多い。
そのようなHDDから任意の複数曲を選択してチェックアウトした場合、二次記録媒体での再生時に曲毎に音量レベルが変化して、聞きずらくなってしまうということも発生する。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明はこのような事情に応じて、例えば音楽コンテンツの再生時に、ユーザーが音質・音量等において望んだ状態で再生を楽しめるようにすることを目的とする。
【0011】
本発明の記録装置は、入力されるデジタルデータを圧縮データの状態で記録媒体に記録するように要求する要求手段と、データを加工して加工データを生成する加工処理、及びデータを圧縮して圧縮データを生成する圧縮処理を実行可能とされた信号処理手段と、データを上記記録媒体に記録する記録手段と、上記要求手段による要求に応じて、入力されたデジタルデータについて、上記信号処理手段で加工処理を実行させ、さらに上記加工処理で得られた加工データについて圧縮処理を実行させ、上記圧縮処理で得られた圧縮データを上記記録手段により上記記録媒体に記録させる制御手段とを備えるようにする。
また上記信号処理手段は更に、圧縮データを伸長処理して非圧縮データを生成する処理が実行可能とされ、上記制御手段は、上記要求手段による要求に応じて、入力された圧縮デジタルデータについて、上記信号処理手段で伸長処理を実行させ、上記伸長処理で得られた非圧縮データについて加工処理を実行させ、上記加工処理で得られた加工データについて圧縮処理を実行させ、上記圧縮処理で得られた圧縮データを上記記録手段により上記記録媒体に記録させる制御を行う。また上記制御手段は、上記要求手段による要求に応じて、入力された圧縮デジタルデータについて、上記信号処理手段で加工処理を実行させて加工データを生成させ、上記加工処理で得られた圧縮デジタルデータの加工データを、上記記録手段により上記記録媒体に記録させる制御を行う。
また可搬性記録媒体に対して再生を行う再生手段を更に備え、上記入力されるデジタルデータとは、上記再生手段で可搬性記録媒体から再生されたデジタルデータであるとする。
また通信手段を更に備え、上記入力されるデジタルデータとは、上記通信手段によって受信したデジタルデータであるとする。
上記加工処理は、オーディオデータの音量又は音質を変化させる処理である。特に、上記加工処理としてのオーディオデータの音質を変化させる処理とは、イコライジング処理、又はリバーブ処理、又はエコー処理、又はノイズ付加処理である。
【0012】
本発明の記録方法は、入力されるデジタルデータを圧縮データの状態で記録媒体に記録する要求に応じて、入力された非圧縮デジタルデータについて加工処理を実行し、上記加工処理で得られた加工データについて圧縮処理を実行し、上記圧縮処理で得られた圧縮データを上記記録媒体に記録する。
また、入力された圧縮デジタルデータについて伸長処理を実行して得た非圧縮データについて、上記加工処理を実行する。
又は入力された圧縮デジタルデータについて、上記加工処理を実行し、上記加工処理で得られた圧縮デジタルデータの加工データを、上記記録媒体に記録する。
【0013】
本発明のプログラムは、上記各記録方法を記録装置に実行させるプログラムである。
また本発明のプログラム記録媒体は、それらのプログラムをを記録したプログラム記録媒体である。
【0014】
以上の本発明によれば、記録装置の記録媒体(例えばHDD)には、CD等の可搬性記録媒体からリッピングされたデジタルデータや、外部サーバ等との通信によりダウンロードされたデジタルデータが圧縮データ状態で格納される。しかもその格納されたデジタルデータは、音量/音質的な加工が施されたデータとされることになる。従ってHDD等の記録媒体から読み出される音楽コンテンツ等のデジタルデータは、そのまま再生されたり、或いは二次記録媒体にコピーされて再生される際に、記録時の加工処理に応じた音量/音質状態で再生されることになる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を次の順序で説明する。なお、本発明の記録装置の実施の形態として、HDDを記録媒体として備えた記録再生装置を挙げる。
1.システム構成
2.記録再生装置の構成
3.記録時の処理
【0016】
1.システム構成
図1にシステム構成例を示す。
本実施の形態の記録再生装置1は、HDD31を記録媒体として備え、例えば音楽コンテンツをHDD31に格納できる機器としている。
なお実施の形態の説明ではHDD31を記録媒体とするが、もちろん記録再生装置1において記録媒体とされる記録メディアはHDDに限られず、例えば光ディスク、光磁気ディスク等のメディア、機器内蔵の半導体メモリ、可搬型の半導体メモリ(メモリカード等)など、各種のものが考えられる。
【0017】
記録再生装置1は、通信ネットワーク110を介してコンテンツサーバ91と通信可能とされ、これによって音楽等のコンテンツデータのダウンロードが可能とされる。もちろんコンテンツサーバ91は複数存在し、記録再生装置1のユーザーは多様なデータダウンロードサービスを任意に利用できるものである。
コンテンツサーバ91から記録再生装置1にダウンロードされるコンテンツデータとしては、例えばSDMI準拠のコンテンツデータである。
【0018】
ネットワーク110を形成する伝送路は、有線又は無線の公衆回線網とされてもよいし、記録再生装置1とコンテンツサーバ91の専用回線としてもよい。具体的にはネットワーク110としては、例えばインターネット、衛星通信網、光ファイバー網、その他各種の通信回線が適用できる。
【0019】
また、記録再生装置1には、内蔵或いは外付けのディスクドライブを備え、CD、MD、DVDなどのパッケージメディア90(以下、ディスク90ともいう)から再生された音楽等のコンテンツデータをHDD31に蓄積させることもできる。
【0020】
記録再生装置1には、二次記録媒体側機器としての記録再生装置20を接続し、この記録再生装置(二次記録媒体側機器)20に対して、HDD31に蓄積したコンテンツデータを転送可能とされる。記録再生装置20は、二次記録媒体に対する記録及び再生が可能な装置とされる。そして記録再生装置1から転送されてきたコンテンツデータを二次記録媒体にコピー記録できるものとされる。
また、記録再生装置1自体にCD、MD、DVD、メモリカードなどに対する記録ドライブ装置部を備える場合、HDD31に蓄積したコンテンツデータをこれらのメディアに転送しコピーすることが可能とされる。
【0021】
二次記録媒体側機器としての記録再生装置20の具体例としては、各種考えられるが、例えば携帯型記録再生装置などとされる。
そして、HDD31を一次記録媒体として考えた場合、HDD31に格納した音楽コンテンツを記録再生装置20において二次記録媒体にコピー(チェックアウト)することで、ユーザーは記録再生装置1をホームサーバとして使用し、例えば携帯型記録再生機である記録再生装置20を用いて、音楽コンテンツを再生させることができる。
【0022】
二次記録媒体側機器としての記録再生装置20が記録再生するメディアは、ミニディスク、フラッシュメモリ等の半導体メモリを利用したメモリカードや、CD−R(CD Recordable)、CD−RW(CD Rewitable)、DVD−RAM、DVD−R、DVD−RWなどが考えられる。従って、記録再生装置20としては、これらのメディアに対応する記録再生装置であればよい。
【0023】
記録再生装置1と記録再生装置20とは、例えばUSB(Universal Serial Bus)、IEEE1394などの伝送規格に基づく接続が行われる。もちろん他の伝送規格の有線伝送路、或いは無線伝送路によりコンテンツデータ等の転送が可能とされるものでもよい。
【0024】
2.記録再生装置の構成
本例の記録再生装置1の構成を図2で説明する。
記録再生装置1は、内部に大容量のデータファイル蓄積部として、図示するHDD(ハードディスクドライブ)31を備えるとともに、パッケージメディアについてのドライブ機能部として、CD(Compact Disc)やDVD(Digital Versatile Disc)に対応するCD/DVDドライブ29、MD(Mini Disc:光磁気ディスク)に対応するMDドライブ36を備えている。
【0025】
そして、この記録再生装置1では、例えばCD、DVD、或いはMDから再生された音楽コンテンツを、コンテンツファイルとしてHDD31に取り込む、所謂リッピングを行うことができるものとされている。
なお、本例では音楽コンテンツを例に挙げるが、映像コンテンツ、テキストデータ、アプリケーションプログラム、ゲームソフトウエアなど、多様なコンテンツに対応可能とすることもできる。
また、備えられるドライブ装置としては、図示するCD/DVDドライブ29、MDドライブ36の他に、磁気ディスク、半導体メモリカード等の各種のメディアに対応するドライブ装置が構成されてもよい。
【0026】
また記録再生装置1では、HDD31に格納したトラックファイル(例えば音楽等を1トラック単位で1つのファイルとして格納している)については、ユーザーが任意に再生させることなどが可能となる。従って、例えば多数のCDを有するユーザーが、全CDの全楽曲をそれぞれ1つのトラックファイルとして記録再生装置1内に格納しておけば、わざわざCD等を選び出して装填しなくても、所望の楽曲等の再生を実行させることができる。
【0027】
この記録再生装置1は、ユーザーの家庭でのオーディオ機器としての使用に適するように、いわゆるラジカセ型の機器とされることが考えられる。もちろんコンポーネントタイプでもよい。
そして記録再生装置1には、ユーザーが各種操作を行うための各種の操作キーや操作つまみ、ジョグダイヤルと呼ばれる回動プッシュ式のキーなどが、機器前面パネルなどに設けられている。
またユーザーに対する出力部位として、再生音声等を出力するスピーカや、各種情報を表示出力する表示部が設けられる。
また、ユーザーが所有するCDを挿入するためのCD挿入部、及びMDを挿入するためのMD挿入部も設けられる。
【0028】
図2において、CPU21は、起動されたプログラムに基づいて記録再生装置1の全体の制御、演算処理を行う。例えばユーザーに対する入出力動作、CD/DVDの再生やリッピング、コンテンツサーバ91との通信動作、コンテンツダウンロード、HDD31へのトラックファイルの格納や管理情報の作成・更新等の制御処理を行う。
なお、このCPU21は、図示するバス22を介して各回路部との間で制御信号やデータのやりとりを行う。
【0029】
メモリ部23はCPU21が処理に用いるRAM、ROM、フラッシュメモリなどを包括的に示している。
メモリ部23におけるROMには、CPU21の動作プログラム、プログラムローダー等が記憶される。
メモリ部23におけるフラッシュメモリには、各種演算係数、プログラムで用いるパラメータ等が記憶される。
特に本実施の形態の場合、このROM内には、上記CPU21が後述する図3に示す処理動作を行うためのプログラムも格納されている。
また、メモリ部23におけるRAMには、プログラムを実行する上でのデータ領域、タスク領域が一時的に確保される。
【0030】
入力部25は、記録再生装置1の筐体に設けられた操作キーやジョグダイヤル、タッチパネル、リモートコマンダー、その他の入力デバイスであって、記録再生装置1のユーザーが各種操作入力やデータ入力を行う。キーボードやマウスが入力部25として設けられてもよい。
入力部25で入力された情報は入力処理部24で所定の処理が施され、CPU21に対して操作又はデータの入力として伝達される。CPU21は入力された情報に対応して必要な演算や制御を行う。
【0031】
表示部27は、例えば液晶パネルなどの表示デバイスとされ、ユーザーに対して各種情報表示を行う。
CPU21が各種動作状態や入力状態、通信状態に応じて表示情報を表示処理部26に供給すると、表示処理部26は供給された表示データに基づいて表示部27に表示動作を実行させる。
例えばCD、DVD、MDの再生時、或いはHDD31に格納されたコンテンツの再生時には、トラックナンバー、演奏時間、動作状態、音量状態などが表示される。また再生するコンテンツに対応してタイトル情報が格納されていれば曲名、アーティスト名等の各種情報を表示することもできる。
【0032】
CD/DVDドライブ29は、光学ヘッド、スピンドルモータ、再生信号処理部、サーボ回路等を備え、装填されたCD或いはDVDに対する再生動作を行う。CD/DVDドライブ制御部28は、CD/DVDドライブ29におけるCD又はDVDに対する再生動作、アクセス動作等を制御する。例えばユーザーが入力部25からCD再生操作を行った場合は、CPU21はCD/DVDドライブ制御部28にCD再生を指示する。するとCDドライブ制御部28は、CD/DVDドライブ29に対して再生/アクセスを実行させる制御を行う。
CD/DVDドライブ29では、CDやDVDから読み出した信号に対してデコードを行い、再生データをCD/DVDドライブ制御部28を介してバス22に送出する。
CD/DVDドライブ29では、CDやDVDに対して高速読出動作を実行させることも可能とされる。例えば通常再生を1倍速とすると、2倍速、4倍速、8倍速などの高速読出が可能である。後述するHDD31へのリッピングの際などに高速読出が実行される。
【0033】
なお、公知のようにCDではその最内周側にTOC(Table Of Contents)と呼ばれる管理情報が記録されており、CD再生時にはTOCに基づいてディスク上のトラック(コンテンツ)のアクセスを行う。DVDも同様に管理情報に基づいてアクセスが行われる。従ってCD/DVDドライブ制御部28は、CD/DVDが装填された際にはCD/DVDドライブ29に管理情報読出を指示し、読み出された管理情報を得ることで、再生制御が可能となる。
【0034】
MDドライブ36は、光学ヘッド、スピンドルモータ、再生信号処理部、サーボ回路等を備え、装填されたMDに対する再生動作を行う。MDドライブ制御部37は、MDドライブ36におけるMDに対する再生動作、アクセス動作等を制御する。この場合もCPU21は、例えばユーザーにより入力部25を介したMD再生操作が行われたときは、MDドライブ制御部37にMD再生を指示する。そして、これに応じMDドライブ制御部37は、MDドライブ36に対して再生/アクセスを実行させる制御を行う。
MDドライブ36では、MDから読み出した信号に対してデコードを行い、再生データをMDドライブ制御部37を介してバス22に送出する。
なお、この場合も上記したCD/DVDドライブ制御部28と同様、MDドライブ制御部37は、MDが装填された際にはMDドライブ36にTOC読出を指示し、読み出された管理情報(TOCデータ)を得ることでMDの再生制御が可能となる。
【0035】
ATRACエンコード/デコード部38は、CPU21の制御に基づき、バス22を介して入力されてくるデータについて、ATRAC(Adaptive TRansformAcoustic Coding)圧縮方式(例えばATRAC1、ATRAC3等)によるエンコード/デコード処理を行う。そして、このようにしてエンコード/デコード処理を施したデータを、CPU21の制御に基づいた所要の部位に対して出力するようにされる。
【0036】
通信処理部32は、CPU21の制御に基づいて送信データのエンコード処理、受信データのデコード処理を行う。
ネットワークインターフェイス33は、通信処理部32でエンコードされた送信データをネットワークを介して所定の外部機器に送信する。またネットワークを介して上記サーバ等の外部機器から送信されてきた信号を通信処理部34に受け渡す。通信処理部34は受信した情報をCPU21に転送したり、受信したダウンロードコンテンツをバス22に送出する。
【0037】
オーディオデータ処理部34は、例えば音声処理DSPにより構成され、バス22を介して入力されたデジタルオーディオデータに対して各種加工処理を行う。例えば音質調整加工としてイコライジング処理、リバーブ処理、エコー処理、ノイズ付加処理等が可能とされる。さらに音量を調整する処理も可能である。
これらの音質/音量調整は、ユーザーの入力部25の操作に基づいて設定されたパラメータに従って行われる。パラメータとは、例えばイコライジング処理における帯域毎のレベル、リバーブ処理における残響時間や残響レベル(或いはリバーブ種類)、エコー処理における反響音リピート回数やレベル(或いはエコー種類)、ノイズ処理におけるノイズ音声種類やレベルなどである。
【0038】
オーディオ出力処理部39は、バス22を介して入力されたデジタルオーディオデータに対してD/A変換、増幅等の処理を施し、スピーカ部35から出力させる。
【0039】
データベース管理部30は、CPU21の制御に基づき、HDD31に対してコンテンツファイルや、コンテンツファイルを管理するための管理情報の書込・読出アクセス動作を実行する。
例えばCD/DVDドライブ29で再生された1トラック単位のコンテンツを、1つのファイル(1つの音楽コンテンツ)としてHDD31に蓄積するとともに、管理情報を書込/更新する。また通信処理部32から転送されたダウンロードコンテンツをHDD31に蓄積するとともに、管理情報を書込/更新する。
このデータベース管理部30は、CPU21の指示に応じて、所定のトラックファイルを読み出してオーディオ出力処理部34に転送し、スピーカ部35から音声出力させることもできる。
またデータベース管理部30は、HDD31に格納された音楽コンテンツのチェックイン/チェックアウト管理を行う。
なお、もちろんHDD31は、このようにトラックファイルのデータベースとして用いられるだけでなく、CPU21で起動されるアプリケーションプログラムや各種データ等の格納領域として利用されてもよい。
【0040】
外部インターフェース40は、例えばUSB、IEEE1394などの通信方式による周辺機器とのインターフェイスとされる。
例えば図1に示した二次記録媒体側機器としての記録再生装置20とは、この外部インターフェース40により接続され、データ転送が可能とされる。
なお、他の規格の有線インターフェースや、赤外線や電波を用いた無線インターフェースであってもよい。
【0041】
このような記録再生装置1によっては、例えば次のような記録、再生、通信動作が実行可能とされる。
【0042】
・CD、DVD、MDとしてのディスクメディア90から再生されたデジタルデータを、HDD31に記録することができる。この際、HDD31に記録するデジタルデータに関しては、オーディオデータ処理部34で音質/音量調整として加工したり、ATRACエンコード/デコード部38でATRAC圧縮処理を施すことができる。
【0043】
・ネットワーク110を介してコンテンツサーバ91からダウンロードしたデジタルデータを、HDD31に記録することができる。この際、HDD31に記録するデジタルデータに関しては、オーディオデータ処理部34で音質/音量調整として加工したり、ATRACエンコード/デコード部38でATRAC圧縮処理を施すことができる。
【0044】
・CD、DVD、MDとしてのディスクメディア90、或いはHDD31から再生されたデジタルオーディオデータ(音楽コンテンツ)は、オーディオ出力処理部39から再生出力することができる。この際、再生出力するデジタルオーディオデータがATRAC圧縮データである場合は、ATRACエンコード/デコード部38でATRAC圧縮処理に対するデコード(伸長処理)を行う。また再生出力するデジタルオーディオデータについて、オーディオデータ処理部34で音質/音量調整として加工することができる。
【0045】
・HDD31に格納されたデジタルオーディオデータ(音楽コンテンツ)を、外部インターフェース40により接続された外部機器(例えば記録再生装置20)に送信出力できる。即ち外部機器側のメディア(MD、メモリカード等)を二次記録媒体とするチェックアウトである。またチェックイン処理も行われる。
・HDD31に格納されたデジタルオーディオデータ(音楽コンテンツ)を、MDドライブ36に転送し、MDに記録できる。これもMDドライブ36に装填されたMDを二次記録媒体とするチェックアウト動作となる。またMDからのチェックイン処理も行われる。
【0046】
なお、記録再生装置1の構成は、この図1の構成に限られるものではなく、更に多様に考えられる。
例えばマイクロホンや外部のヘッドホンの接続に用いられる端子や、DVD再生時に対応するビデオ出力端子、ライン接続端子、光デジタル接続端子等が設けられてもよい。
またPCMCIAスロット、メモリカードスロットなどが形成され、外部の情報処理装置やオーディオ機器とデータのやりとりが可能とされてもよい。
さらにメモリカードスロットが設けられる場合、メモリカードを二次記録媒体として上記のようにチェックアウト・チェックインが行われるようにもできる。
【0047】
3.記録時の処理
本例の記録再生装置1では、上記のようにCD等の可搬性のディスクメディア90から読み出したデジタルオーディオデータ(音楽コンテンツ)をHDD31に格納できる。
またコンテンツサーバ91からダウンロードしたデジタルオーディオデータ(音楽コンテンツ)をHDD31に格納できる。
そしてHDD31をホームサーバとして利用できることは前述したとおりである。
【0048】
本例では、リッピング或いはダウンロード時において、音楽コンテンツをHDD31に記録する際には、図3(a)(b)に示すような処理が行われる。
【0049】
なお、このような処理は入力されるデジタルデータを圧縮データの状態で記録媒体に記録する要求の発生に応じてCPU21の制御に基づいて実行される。
ここで当該要求とは、ユーザー操作、通信、或いはCPU21の自動判別に基づく要求である。
例えばユーザーは、CD等からのリッピングを行いたい場合は、入力部25により所定の操作を行う。CPU21は、ユーザーのリッピング操作を上記要求と判別し、図3の制御を行う。
また、CPU21は、装填されたCD等に記録されているコンテンツデータを、ユーザーによるリッピング操作が行われなくとも自動的にHDD31に取り込む、所謂バックグラウンドリッピングを行うこともできる。その場合、例えばCD装填等を検出した時点で、CPU21は、上記要求発生と判別し、図3の制御を行う。
或いはコンテンツサーバ91からのダウンロード時には、コンテンツサーバ91からのダウンロード開始通知を、CPU21は上記要求と判別し、図3の制御を行う。
【0050】
図3(a)は、非圧縮データについてHDD31への格納要求があった場合である。
非圧縮データとは、例えばCDから再生されるリニアPCMフォーマットのデータである。従って例えばCDからのリッピングの際には図3(a)の処理が行われる。
【0051】
この場合、非圧縮データ入力処理(S1)とは、CD/DVDドライブ29による再生動作となる。即ちCPU21は、CD/DVDドライブ制御部28に指示してCD/DVDドライブ29による再生動作(例えば高速再生)を実行させ、再生データとして非圧縮データを得る。
CPU21は、CD等の再生によってバス22に送出された再生データ(非圧縮データ)について、オーディオデータ処理部34に転送させ、データ加工(S2)を実行させる。即ちユーザーが入力したパラメータに従ってイコライジング等の音質処理又は音量処理を実行させる。
なお、イコライジング等の加工処理のパラメータは、ユーザーが予め当該CD等を再生させて再生音を聞きながら好みの音質となるように設定しておき、その設定値をオーディオデータ処理部34で保持しておくようにすればよい。
【0052】
CPU21は、オーディオデータ処理部34で加工され、バス22に送出された加工データについては、ATRACエンコード/デコード部38に転送させ、ATRAC3圧縮処理(S3)を実行させる。
そしてCPU21は、ATRACエンコード/デコード部38で圧縮処理されてバス22に送出された圧縮データについて、データベース管理部30に転送させ、HDD31への記録処理(S4)を実行させる。
【0053】
図3(b)は、圧縮データについてHDD31への格納要求があった場合である。
圧縮データとは、例えばATRAC3等の圧縮処理されたデータである。例えばコンテンツサーバ91は、ATRAC3圧縮データとしてダウンロードデータを送信してくる。従って例えばコンテンツサーバ91からのダウンロードの際には図3(b)の処理が行われる。なお、MDではATRAC1/ATRAC3の圧縮データによる音楽コンテンツが記録されているため、MDから再生される音楽コンテンツについてのHDDへの記録が行われるような際も、この図3(b)のようになる。
【0054】
図3(b)の場合、圧縮データ入力処理(S11)とは、ネットワークインターフェース33,通信処理部32を介したダウンロードデータの入力動作となる。即ちCPU21は、通信処理部32によりコンテンツサーバ91との通信を実行させ、ダウンロードデータとして圧縮データを得る。
CPU21は、通信処理部32の受信処理によってバス22に送出されたダウンロードデータ(圧縮データ)について、ATRACエンコード/デコード部38に転送させ、ATRAC3圧縮に対するデコード(伸長)処理(S12)を実行させる。これにより例えばリニアPCMデータとしての非圧縮データにデコードさせる。
またCPU21は、ATRACエンコード/デコード部38で伸長処理されてバス22に送出された非圧縮データについて、オーディオデータ処理部34に転送させ、データ加工(S13)を実行させる。即ちユーザーが入力したパラメータに従ってイコライジング等の音質処理又は音量処理を実行させる。
またCPU21は、オーディオデータ処理部34で加工され、バス22に送出された加工データについて、再びATRACエンコード/デコード部38に転送させ、ATRAC3圧縮処理(S14)を実行させる。
そしてCPU21は、ATRACエンコード/デコード部38で圧縮処理されてバス22に送出された圧縮データについて、データベース管理部30に転送させ、HDD31への記録処理(S15)を実行させる。
【0055】
以上の図3(a)又は図3(b)の処理により、入力された非圧縮データ、及び圧縮データについて、音量/音声についての加工処理を行った上で、圧縮データの状態でHDD31に格納する処理が実現される。
【0056】
ところで図3(b)の処理においては、圧縮データが入力された場合は、一旦非圧縮データにデコードしたうえでデータ加工を行い、再び圧縮エンコードしてHDD31に記録するようにした。このような処理に代えて、図3(c)に示すように、入力された圧縮データを直接データ加工してもよい。
即ちCPU21は、ATRAC3圧縮データとして入力された音楽コンテンツデータを(S21)、オーディオデータ処理部34に転送させ、データ加工(S22)を実行させる。
そしてCPU21は、オーディオデータ処理部34で加工され、バス22に送出された加工データについて、データベース管理部30に転送させ、HDD31への記録処理(S15)を実行させる。
このような処理によれば、HDD31への記録の際に圧縮デコード及び圧縮エンコードが不要となる。
【0057】
この場合、ATRAC3圧縮データについてのデータ加工(S22)、例えばイコライジングは図4のような処理で行われる。
まずステップF101で、圧縮データの符号列分解処理を行う。
次にステップF102でトーン成分を復号する処理を行い、スケールファクタの位置を求める。スケールファクタとは、帯域毎のレベル情報である。
そしてステップF103では、ユーザーが設定したイコライジングパラメータに応じて、スケールファクタを増減する処理を行う。
ステップF104では、変化させたスケールファクタを用いた符号列生成処理を行う。
この図4のような処理で、ATRAC3圧縮データを直接イコライジング処理することが可能となる。
【0058】
本例の記録再生装置1では、以上の図3(a)、図3(b)(又は図3(c))の処理によって、入力されるデジタルデータ、例えばCD等の可搬性記録媒体からリッピングされたデジタルデータや、外部サーバ等との通信によりダウンロードされたデジタルデータは、音量/音質的な加工が施された上で圧縮データ状態でHDD31に格納される。
従って、ユーザーは好みの音質状態としてイコライジング処理、リバーブ処理、エコー処理、ノイズ付加処理等を指示しておけば、好みの音質状態で音楽コンテンツがHDDに格納される。また音量加工を指示しておくことで、例えば多数のCD等からリッピングした音楽コンテンツの音量バランスを好適に保つようにできる。
これによって、HDD31から読み出される音楽コンテンツは、記録再生装置1において再生される場合であっても、また記録再生装置1又は20に装填された二次記録媒体にチェックアウトされて再生される場合であっても、記録時の加工処理に応じたユーザー好みの音量/音質状態で再生されることになる。
これは、記録再生装置1や記録再生装置20における再生時に、ユーザーがわざわざ音質調整操作等を行わなくてもユーザーの好みの音質で音楽が再生されることを意味する。
【0059】
また記録再生装置1又は20により音楽コンテンツをコピー記録(チェックアウト)した二次記録媒体を、その記録再生装置20、或いは他の再生装置で再生しても同様である。
さらには、それらの記録再生装置20や他の再生装置においては携帯用装置である場合も考えられ、携帯用装置などの場合、十分な音質・音響効果処理を行う機能を備えていないものも多いが、既に音質等がユーザーの好みの状態に加工された音楽コンテンツが二次記録媒体にコピーされるため、そのような再生装置でもユーザーの好みの状態の音楽再生が実現されることになる。
さらに、音量調整がされていれば、例えばCD毎の音量レベルのバラツキといったこともHDD31上では解消でき、HDD31に格納された任意の複数の音楽コンテンツを再生させたりチェックアウトさせた場合でも、音量バランスが整った状態で各曲を再生できる。
【0060】
以上、実施の形態としての例を説明してきたが、本発明は上記例に限定されるものではない。
記録再生装置1の構成や、一次記録媒体をHDD31とすることなどについては多様に変形例が考えられる。
圧縮処理についてはATRAC方式を例に挙げたが、MPEG方式など他の圧縮方式が用いられてもよい。またダウンロードデータとして入力される圧縮データとしてもATRAC方式のデータに限られるものではない。
【0061】
本発明のプログラムは、上述した記録再生装置の記録動作時の処理を実現させるプログラムである。
さらに、そのような本発明のプログラムが記録された本発明のプログラム記録媒体によれば、プログラムの提供が容易となり、本発明を広く提供できる。例えば記録装置の設計に好適となる。
【0062】
本発明のプログラムは、記録装置に内蔵されている記録媒体としてのHDD31や、メモリ部23内のROM等に予め記録しておくことができる。
あるいはまた、フレキシブルディスク、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)、MO(Magnet optical)ディスク、DVD(Digital Versatile Disc)、磁気ディスク、半導体メモリなどのリムーバブル記録媒体に、一時的あるいは永続的に格納(記録)しておくことができる。このようなリムーバブル記録媒体は、いわゆるパッケージソフトウェアとして提供することができる。
また本発明のプログラムは、リムーバブル記録媒体からインストールする他、ダウンロードサイトから、LAN(Local Area Network)、インターネットなどのネットワークを介してダウンロードすることもできる。
【0063】
【発明の効果】
以上の説明からわかるように本発明によれば、記録装置の記録媒体(例えばHDD)には、入力されるデジタルデータ、例えばCD等の可搬性記録媒体からリッピングされたデジタルデータや、外部サーバ等との通信によりダウンロードされたデジタルデータは、音量/音質的な加工が施された上で圧縮データ状態で格納される。例えばユーザーは好みの音質状態としてイコライジング処理、リバーブ処理、エコー処理、ノイズ付加処理等を指示しておけば、好みの音質状態で音楽コンテンツがHDDに格納される。また音量加工を指示しておくことで、例えば多数のCD等からリッピングした音楽コンテンツの音量バランスを好適に保つようにできる。
従ってHDD等の記録媒体から読み出される音楽コンテンツ等のデジタルデータは、そのまま記録装置において再生される場合であっても、或いは二次記録媒体にコピーされて携帯型プレーヤ等で再生される場合であっても、記録時の加工処理に応じたユーザー好みの音量/音質状態で再生される。つまり再生機器においてユーザーが再生時にわざわざ音質調整操作等を行わなくても、または再生機器において高度な音質調整機能が設けられていなくても、ユーザーは好みの音質状態で音楽コンテンツを楽しむことができるという効果がある。或いは適切な音量バランスで音楽コンテンツを聞くことができる。
【0064】
また加工処理されたデータは圧縮データ状態で記録媒体(HDD)に格納されることは、記録媒体の容量消費を抑えることに好適である。例えば1つの音楽コンテンツについて多様な加工状態でそれぞれ格納しておきたい場合なども考えられるため、圧縮データとされて記録されることが都合がよい。
【0065】
また本発明のプログラムによれば、上記効果を奏する記録装置を実現でき、本発明のプログラム記録媒体によれば、上記の効果を実現する記録装置の実現及び広範な提供に適している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態のシステム構成のブロック図である。
【図2】実施の形態の記録再生装置のブロック図である。
【図3】実施の形態の記録時の処理の説明図である。
【図4】実施の形態の圧縮データに対する加工処理のフローチャートである。
【符号の説明】
1 記録再生装置、21 CPU、29 CDドライブ、31 HDD(一次記録媒体)、32 通信処理部、34 オーディオデータ処理部、40 外部インターフェース、20 二次記録媒体側機器(記録再生装置)
Claims (16)
- 入力されるデジタルデータを圧縮データの状態で記録媒体に記録するように要求する要求手段と、
データを加工して加工データを生成する加工処理、及びデータを圧縮して圧縮データを生成する圧縮処理を実行可能とされた信号処理手段と、
データを上記記録媒体に記録する記録手段と、
上記要求手段による要求に応じて、入力されたデジタルデータについて、上記信号処理手段で加工処理を実行させ、さらに上記加工処理で得られた加工データについて圧縮処理を実行させ、上記圧縮処理で得られた圧縮データを上記記録手段により上記記録媒体に記録させる制御手段と、
を備えたことを特徴とする記録装置。 - 上記信号処理手段は更に、圧縮データを伸長処理して非圧縮データを生成する処理が実行可能とされ、
上記制御手段は、上記要求手段による要求に応じて、入力された圧縮デジタルデータについて、上記信号処理手段で伸長処理を実行させ、上記伸長処理で得られた非圧縮データについて加工処理を実行させ、上記加工処理で得られた加工データについて圧縮処理を実行させ、上記圧縮処理で得られた圧縮データを上記記録手段により上記記録媒体に記録させる制御を行うことを特徴とする請求項1に記載の記録装置。 - 上記制御手段は、上記要求手段による要求に応じて、入力された圧縮デジタルデータについて、上記信号処理手段で加工処理を実行させて加工データを生成させ、上記加工処理で得られた圧縮デジタルデータの加工データを、上記記録手段により上記記録媒体に記録させる制御を行うことを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
- 可搬性記録媒体に対して再生を行う再生手段を更に備え、
上記入力されるデジタルデータとは、上記再生手段で可搬性記録媒体から再生されたデジタルデータであることを特徴とする請求項1に記載の記録装置。 - 通信手段を更に備え、
上記入力されるデジタルデータとは、上記通信手段によって受信したデジタルデータであることを特徴とする請求項1に記載の記録装置。 - 上記加工処理は、オーディオデータの音量又は音質を変化させる処理であることを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
- 上記加工処理としてのオーディオデータの音質を変化させる処理とは、イコライジング処理、又はリバーブ処理、又はエコー処理、又はノイズ付加処理であることを特徴とする請求項6に記載の記録装置。
- 入力されるデジタルデータを圧縮データの状態で記録媒体に記録する要求に応じて、
入力された非圧縮デジタルデータについて加工処理を実行し、
上記加工処理で得られた加工データについて圧縮処理を実行し、
上記圧縮処理で得られた圧縮データを上記記録媒体に記録することを特徴とする記録方法。 - 入力された圧縮デジタルデータについて伸長処理を実行して得た非圧縮データについて、上記加工処理を実行することを特徴とする請求項8に記載の記録方法。
- 入力された圧縮デジタルデータについて、上記加工処理を実行し、上記加工処理で得られた圧縮デジタルデータの加工データを、上記記録媒体に記録することを特徴とする請求項8に記載の記録方法。
- 入力されるデジタルデータを圧縮データの状態で記録媒体に記録する要求に応じて、
入力された非圧縮デジタルデータについて加工処理を実行し、
上記加工処理で得られた加工データについて圧縮処理を実行し、
上記圧縮処理で得られた圧縮データを上記記録媒体に記録する処理を記録装置に実行させるプログラム。 - 上記プログラムは、入力された圧縮デジタルデータについて伸長処理を実行して得た非圧縮データについて、上記加工処理を実行させることを特徴とする請求項11に記載のプログラム。
- 上記プログラムは、入力された圧縮デジタルデータについて、上記加工処理を実行し、上記加工処理で得られた圧縮デジタルデータの加工データを、上記記録媒体に記録する処理を実行させることを特徴とする請求項11に記載のプログラム。
- 入力されるデジタルデータを圧縮データの状態で記録媒体に記録する要求に応じて、
入力された非圧縮デジタルデータについて加工処理を実行し、
上記加工処理で得られた加工データについて圧縮処理を実行し、
上記圧縮処理で得られた圧縮データを上記記録媒体に記録する処理を記録装置に実行させるプログラムを記録したプログラム記録媒体。 - 上記プログラムは、入力された圧縮デジタルデータについて伸長処理を実行して得た非圧縮データについて、上記加工処理を実行させることを特徴とする請求項14に記載のプログラム記録媒体。
- 上記プログラムは、入力された圧縮デジタルデータについて、上記加工処理を実行し、上記加工処理で得られた圧縮デジタルデータの加工データを、上記記録媒体に記録する処理を実行させることを特徴とする請求項14に記載のプログラム記録媒体。
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