JP2004046940A - 記録再生ヘッドおよびそれを用いた記録再生装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】記録・再生を行う情報を無線通信により行う手段を備えることを特徴とする磁気ヘッド、光ヘッド及び光・磁気複合ヘッド及びそれらを備えてなることを特徴とする記録再生装置からなる。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は光、磁気、または光と磁気との双方により情報を記録再生するヘッドおよび該ヘッドを備える記録再生装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、DVD(Digital−Versatile−Disk)や光磁気ディスクなどの光メモリの記録密度は数Gbit/in2に達している。また、ハードディスク(以下、HDDと略する)に代表される磁気メモリにおいては、その記録密度は30Gbit/in2を超えており、動画等を収めることを目的とした、いわゆるホームサーバ用ストレージデバイスとしての開発が精力的に行われている。
【0003】
加えて、100Gbit/in2以上の更なる高密度化を目指した、光メモリと磁気メモリとの技術を融合した新しい高密度メモリ、例えば、特許公報(特許番号No.2617025)に開示の光アシスト磁気メモリ、なども提案されるに至り、その高密度化の勢いは加速している。このようなメモリを実用化する際に必要となる光・磁気複合ヘッドとしては、例えば、特開2001−319365号公報に開示のものが知られている。
【0004】
一方、これらディスクメモリの記録密度の向上に伴い、情報の記録再生速度やデータ転送速度の向上が必須となる。例えば、現在HDDでは製品レベルで100Mbpsといったデータ転送速度の高速化が図られており、今後、上記のような100Gbit/in2を凌ぐ高密度メモリの高密度化にともなって、記録再生速度やデータ転送速度の今まで以上の高速化が重要となってくる。
【0005】
記録再生速度やデータ転送速度が低い場合には電気信号の波長が配線に比べて十分長いために配線のどこでも信号は振幅、位相ともに一様であるとして取扱うことができるために特に問題はなかった。例えば100MHzの信号では、λ(波長)=C(光速度)/ν(周波数)の関係から波長λは3mとなり数cmの配線に比べて十分長く集中定数回路としての取り扱いで十分である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、記録再生速度やデータ転送速度のより一層の高速化を図るべく使用する電気信号の周波数νを高くするとその電気信号(電磁波)の波長λが短くなる。例えば1GHzの周波数νでは波長λは30cmとなる(実際には基板あるいは信号線周りの比誘電率が1より大きいので波長λは短くなる)。
【0007】
このような場合、信号の周波数が高くなり、配線長と電気信号の波長との比が無視できない領域では位相が変化し遅延が発生するために整合がとれなくなり反射がおこる結果、信号波形が乱れ最終的には信号の伝達が不可能となる。
【0008】
ここで、どれぐらい信号が劣化するか1GHzの信号(波長λ=30cm)を例にとり、簡単のため、記録再生ヘッドから記録再生回路までの配線長Lを3.75cmとして説明をする。回路から出た信号をV0、磁気ヘッドに伝わる信号をV1とし、次式から信号の振幅、位相がどのように変化するかを見積もる。
【0009】
V1=V0cos(配線長L/波長λ×2π)
ここでL=3.75cm、λ=30cm、を用いると信号V1の位相は45度ずれることになり、その結果振幅は70%(=1/√2)、すなわち3dB劣化することがわかる。
【0010】
例えば、一般に、磁気ヘッドにおいては4本の配線が、磁気ヘッドが実装されているサスペンション上を介して記録再生プリアンプまで接続されて記録再生信号処理を行っているがその配線長は数cmに及ぶ。それに加えて、高密度記録の実現に不可欠な、磁気再生ヘッドとして有望視されるTMR(トンネル磁気抵抗)ヘッドでは、その抵抗値の高さがインピーダンスを高くすることから一層深刻な問題となる。
【0011】
また、DVDなどの光メモリに用いられる光ヘッドでは、上記磁気ヘッドと比べてより多くの配線、例えば、十数本の配線が必要であり、また、光磁気および光アシスト磁気メモリに用いられる光と磁気の複合ヘッドにおいては、さらに配線が増えることから、浮上ヘッドへの実装の困難に加えて光信号と磁気信号の干渉などの問題が生じる。
【0012】
従って、記録再生ヘッドと情報をやりとりする回路(情報処理手段)までの配線長に起因する信号劣化のため、記録・再生情報の記録再生速度や記録・再生情報の転送速度が向上できないという問題が生じる。
【0013】
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、記録再生速度やデータ転送速度の向上を可能とする磁気ヘッド、光ヘッドおよび光・磁気複合ヘッドとそれを備える記録再生装置とを提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本願発明者らは、磁気ヘッド、光ヘッドおよび光・磁気複合ヘッドと記録再生信号処理を行う回路部(記録再生プリアンプ)との間の距離は、ディスク径(具体的には、光ディスクでは12cm、磁気ディスクでは2.5インチ、3.5インチなど)により規定される物理的縮小限界があることに着目して、以下に示す磁気ヘッド、光ヘッド、光・磁気複合ヘッドとそれを用いた記録再生装置の発明に至った。
【0015】
すなわち、本発明の記録再生ヘッドは、上記の課題を解決するために、記録再生素子が媒体に対して、情報の記録・再生を行う記録再生ヘッドにおいて、上記情報の送受信を無線通信により行う無線通信手段を備えることを特徴としている。
【0016】
記録再生ヘッドとは、記録再生素子により媒体から情報の読み出し、または、媒体への情報の書き込みを行うものである。そして、磁場にて、情報の記録・再生を行うものを磁気ヘッドと称する。また、光または熱により、情報の記録・再生を行うものを光ヘッドと称する。また、磁場と光または熱とにより、情報の記録・再生を行うものを光・磁気複合ヘッドと称する。
【0017】
上記記録再生素子とは、情報(信号)を媒体に書き込むものであり、また、媒体から情報(信号)を読み取るものである。具体的には、例えば、磁気ヘッドの場合には、記録再生素子は、磁気コイル、磁気ヘッド等により構成されており、光ヘッドの場合には、記録再生素子は、集光レンズ、半導体レーザ等により構成されている。また、光・磁気複合ヘッドの場合には、記録再生素子は、上記磁気ヘッドおよび光ヘッドのそれぞれの記録再生素子から構成されている。
【0018】
上記無線通信手段とは、例えば、記録再生プリアンプ等の情報処理手段から送信されてくる、媒体へ記録する記録情報を無線通信により受信する手段であり、かつ、上記情報処理手段へ媒体から読み出した再生情報を無線通信により送信する手段である。つまり、上記無線通信手段とは、情報処理手段との間で、記録情報および再生情報を無線通信によってやり取りする手段である。
【0019】
また、上記情報とは、媒体へ記録する情報および媒体から読み出された情報を示している。つまり、上記情報とは、記録情報と再生情報とを含んでいる。
【0020】
上記情報処理手段とは、上記記録再生ヘッドから送られてくる再生情報(再生信号)および上記記録再生ヘッドへ送信する記録情報(記録信号)を処理するものである。上記情報処理手段には、具体的には、例えば、記録再生プリアンプ等が含まれる。
【0021】
また、上記媒体とは、例えば、光ディスクおよび磁気ディスク等が挙げられる。また、「記録・再生」とは、記録および/または再生を示す。
【0022】
上記の構成によれば、記録再生ヘッドは、例えば、情報処理手段との間で、記録・再生情報のやり取りを無線通信にて行う無線通信手段を備えている。従って、従来の情報処理手段との間を配線(有線)にて、情報のやり取りをしている記録再生ヘッドの構成と比べて、必要とする配線の長さを短くする、または、配線を無くすことができる。これにより、本発明にかかる記録再生ヘッドは、配線長に起因する信号劣化がないので、従来と比べて著しく高い記録再生速度およびデータ転送レートを実現することができる。
【0023】
具体的には、上記の構成によれば、無線通信手段と情報処理手段との間の、記録再生情報のやり取りは、無線通信にて行っている。無線通信の場合、有線で上記情報をやり取りする場合に比べて、特に、高周波成分の信号を劣化させることなく送信することができる。従って、高速に情報の記録再生を行う場合には、記録再生ヘッドと情報処理手段との間の、配線(有線)の長さを短くする、または、配線を無くすことで、高周波成分の信号(記録再生情報)の劣化を抑制することができる。
【0024】
従って、上記情報処理手段との間で、記録情報および再生情報を高速にやり取りすることができる記録再生ヘッドを提供することができる。すなわち、配線長に起因する信号劣化なく高い記録再生速度やデータ転送レートの向上を実現する記録再生ヘッドとそれを用いた記録再生装置を実現できる。
【0025】
また、記録再生ヘッドが備えている無線通信手段と情報処理手段との間の、記録再生情報のやり取りを無線通信で行うことにより、情報処理手段の配置の自由度を向上させることができる。
【0026】
本発明の記録再生ヘッドは、さらに、上記記録再生素子は、磁場により、情報の記録・再生を行うようになっている構成がより好ましい。
【0027】
上記の構成によれば、記録再生速度およびデータ転送速度の高速化を実現することができる磁気ヘッド(記録再生ヘッド)を提供することができる。
【0028】
本発明の記録再生ヘッドは、さらに、上記記録再生素子は、光または熱により情報の記録・再生を行うようになっている構成がより好ましい。
【0029】
上記の構成によれば、従来の記録再生ヘッドと比べて、記録再生ヘッドと情報処理手段との間を接続している配線をより少なくすることができるので、浮上型の光ヘッド(記録再生ヘッド)の実現がより容易になる。
【0030】
また、従来のように光ヘッドのように十数本にも及ぶ配線を少なくする、または、無くすことができるので、浮上型光ヘッドの実現が簡単になる。また、通常の光メモリのみならずボリュームホログラフィックメモリのような3次元光メモリにおいても高速の記録再生やデータ転送レートを可能にする光ヘッドおよび記録再生装置を提供することができる。
【0031】
本発明の記録再生ヘッドは、さらに、上記記録再生素子は、磁場と光または熱とにより情報の記録・再生を行うようになっている構成がより好ましい。
【0032】
上記記録再生素子が、磁場と光または熱とにより情報の記録・再生を行う記録再生ヘッドを光・磁気複合ヘッドと称する。この光・磁気複合ヘッドは、例えば、光ヘッドと磁気ヘッドとからなる。
【0033】
上記の構成によれば、無線通信により、光信号および磁気信号を送受信することにより、光信号と磁気信号との干渉を抑制することができる。
【0034】
さらに、もっとも高密度化が期待される、媒体が光アシスト磁気メモリである場合にも、より高速の記録再生やデータ転送レートを可能にする光・磁気複合ヘッドおよび記録再生装置を提供することができる。
【0035】
本発明の記録再生ヘッドは、さらに、上記無線通信手段がモノリシックマイクロ波集積回路により形成されてなる構成がより好ましい。
【0036】
上記の構成によれば、上記無線通信手段がモノリシックマイクロ波集積回路により形成されてなっている。モノリシックマイクロ波集積回路(MMIC)は、1個の半導体チップ内に、複数の素子および高周波用平面回路等の配線が一体的に構成されているので、大きさが小さい。これにより、簡単に記録再生ヘッドに備えられる無線通信手段を構成することができる。
【0037】
本発明の記録再生ヘッドは、さらに、記録再生プリアンプを備えている構成がより好ましい。
【0038】
上記の構成によれば、記録再生ヘッドがさらに、記録再生プリアンプを備えることにより、記録再生ヘッドから送受信される信号を増幅した状態での出力が可能となる。
【0039】
また、例えば、モノリシックマイクロ波集積回路と記録再生プリアンプを一体化することにより、より小型化され、かつ、高速の記録再生やデータ転送レートを可能にする、記録再生ヘッドおよび記録再生装置を提供することができる。
【0040】
本発明の記録再生ヘッドは、さらに、無線通信手段が上記記録再生素子に貼着されている構成がより好ましい。
【0041】
上記の構成によれば、無線通信手段をヘッド部に貼りあわせることにより、記録再生ヘッドを形成しているので、より簡単に、本発明の記録再生ヘッドを作製することが可能となる。
【0042】
また、無線通信手段を貼りあわせにより実装することにより基板や磁気ヘッドの材料などによらずに高速の記録再生やデータ転送レートを可能にする光・磁気複合ヘッドおよび記録再生装置が実現できる。
【0043】
本発明の記録再生ヘッドは、さらに、上記無線通信手段が上記記録再生素子と一体的に形成されてなる構成がより好ましい。
【0044】
上記の構成によれば、無線通信手段とヘッド部とが一体的(モノリシック)に形成されて構成されているので、より小型化した記録再生ヘッドを実現できる。
【0045】
本発明の記録再生ヘッドは、さらに、上記記録再生素子および無線通信手段の少なくとも一方への給電を無線通信により行うための受電部が設けられている構成がより好ましい。
【0046】
上記の構成によれば、上記記録再生素子および無線通信手段の少なくとも一方への給電を無線通信により行うことができる。これにより、記録再生ヘッドから延びる配線の本数をより減らすことができる。また、記録再生素子および無線通信手段の両方への給電を無線通信で行うことにより、記録再生ヘッドから延びる配線を無くすことが可能になる。
【0047】
また、ヘッド部に形成されてなる記録再生素子への給電も配線なしに行うことが実現できる。
【0048】
本発明の記録再生装置は、上記の課題を解決するために、記録再生素子により媒体に情報の記録・再生を行う記録再生ヘッドを備えた記録再生装置であって、上記記録再生ヘッドは、上記情報の送受信を無線通信により行う無線通信手段を備えており、上記無線通信手段との間で、無線通信にて情報のやり取りを行う第2無線通信手段を備えることを特徴としている。
【0049】
上記第2無線通信手段とは、記録再生装置の内部に設けられており、記録再生ヘッドに設けられている無線通信手段と、無線通信により情報をやり取りするものである。
【0050】
上記の構成によれば、記録再生ヘッドにより読み出された情報、または、書き込まれる情報を無線通信手段と第2無線通信手段との間の、情報を無線通信でおこなっている。これにより、情報を無線通信でやり取りすることにより、従来の配線(有線)で情報のやり取りを行う構成に比べて、特に高周波成分の情報(信号)の劣化(信号の歪み)を抑制することができる。従って、記録再生速度やデータ転送速度の高速化を図ることができる。
【0051】
本発明の記録再生装置は、さらに、上記記録再生ヘッドが、磁気と熱または光とにより、情報の記録・再生を行う光・磁気複合ヘッドであり、磁気ヘッドとの無線通信と、光ヘッドとの無線通信とで異なる周波数を割り当てる構成がより好ましい。
【0052】
上記の構成によれば、磁気ヘッドとの情報のやり取りを行う無線通信と、光ヘッドとの情報のやり取りを行う無線通信とで、用いる周波数を異ならせる、具体的には、磁気ヘッドへの信号と光ヘッドへの信号とで異なる周波数を割り当てて通信することにより、情報(信号)の干渉(混線)を防止することができる。
【0053】
本発明の記録再生装置は、さらに、外部と電磁遮蔽されている構成がより好ましい。
【0054】
上記の構成によれば、本発明にかかる記録再生装置は、外部と電磁遮蔽(電磁シールド)されている。これにより、例えば、周囲のコンピュータ機器や無線機器との信号の干渉を防止することができる。
【0055】
また、記録再生ヘッドと無線通信により情報をやりとりする第2無線通信手段を電磁シールドされた記録再生装置内部に設置することで、周囲に電磁波ノイズを放射することなく、また外部の電磁波による信号劣化や誤動作の発生することなく高速の記録再生やデータ転送レートを可能にする光・磁気複合ヘッドおよびそれを用いた記録再生装置が実現できる。
【0056】
【発明の実施の形態】
〔実施の形態1〕
本発明の実施の一形態について図1ないし図4および図9ないし図11に基づいて説明すれば、以下の通りである。
【0057】
まず、従来の磁気ヘッド、ここでは、HDDに使用される磁気ヘッドと記録再生信号処理を行う回路部(例えば、記録再生プリアンプ)とについて簡単に説明する。従来磁気ヘッドと記録再生プリアンプとの概略の構成は、図9、図10に示すように、磁気ヘッド30と記録再生プリアンプ40とが配線されている。そして、磁気ヘッド30は磁気記録再生部が形成されたスライダからなっている。そして、上記磁気ヘッド30とスライダを実装したサスペンション31とを併せて、これをヘッドジンバルアッセンブリ(以下、HGAと称する)32と呼ぶ。また、HGA32は、磁気ヘッド30の移動をおこなうヘッドアクチュエータ34にサスペンション31を介して接続される。磁気ヘッド30への配線33は、図11に示すようにHGA32のサスペンション31上に配置され、さらにヘッドアクチュエータ34を経由して記録再生プリアンプ40に接続される。この磁気ヘッド30から記録再生プリアンプ40までの配線33は数cmの長さとなる。一方、電磁波の波長と周波数との関係から波長1cmの電気信号は30GHzの周波数に対応する。従って、磁気ヘッド30から記録再生プリアンプ40までの配線33により、信号の歪みが生じることとなる。すなわち、本願発明者らは、従来の磁気ヘッド30では、磁気ヘッド30から記録再生プリアンプ40までの数cmの配線長が信号の歪みなどの要因となり、記録再生速度やデータ転送速度の向上に限界をもたらすことを見出した。
【0058】
すなわち、本実施の形態にかかる記録再生ヘッドは、記録再生素子が媒体に対して、情報の記録・再生を行う記録再生ヘッドにおいて、上記情報の送受信を無線通信により行う無線通信手段を備える構成である。
【0059】
また、本実施の形態にかかる記録再生装置は、情報を記録する媒体と、記録再生素子により情報の記録・再生を行う記録再生ヘッドとを備えた記録再生装置であって、上記記録再生ヘッドは、上記情報の送受信を無線通信により行う無線通信手段を備えており、上記記録再生装置は、上記無線通信手段との間で、無線通信にて情報のやり取りを行う第2無線通信手段を備える構成である。
【0060】
以下の説明では、記録再生素子が磁場により情報の記録・再生を行う構成、すなわち、磁気ヘッドの構成について説明する。なお、以下の説明において、「情報」とは、「信号」の集まったものである。つまり、例えば、磁気ヘッドが、読み出した(再生した)信号が集まって情報となる。また、磁気ヘッドは、情報を信号として媒体に書き込んでいる。
【0061】
本実施の形態にかかる記録再生ヘッド(以下、磁気ヘッドと称する)10は、図1に示すように、無線通信手段1および記録再生素子2とからなる。そして、上記無線通信手段1と記録再生素子2とは配線3により接続されている。
【0062】
本実施の形態では、上記無線通信手段1と記録再生素子2とは隣接させており、上記配線3の長さは、従来と比べて、著しく短い。具体的には、上記配線3の長さを1mm以下とすることができる。
【0063】
上記無線通信手段1とは、例えば、記録再生プリアンプ等の情報処理手段から送信されてくる、媒体へ記録する記録情報(信号)を無線通信により受信する手段であり、かつ、上記情報処理手段へ媒体から読み出した再生情報(信号)を無線通信により送信する手段である。つまり、上記無線通信手段1とは、情報処理手段との間で、記録情報および再生情報を無線通信によってやり取りする手段である。従って、無線通信手段1には、図示しない、送信手段と受信手段とが備えられている。上記送信手段とは、記録再生素子2が、媒体から読み取った信号(情報)を無線通信にて送信する手段である。また、受信手段とは、記録再生素子2が、媒体に書き込む信号(情報)を無線通信にて受信する手段である。
【0064】
無線通信手段1は、具体的には、例えば、モノリシックマイクロ波集積回路(以下、MMICと称する)で形成されていることがより好ましい。モノリシックマイクロ波集積回路は、1個の半導体チップ内に、複数の素子および高周波用平面回路等の配線が一体的に構成されているので、大きさが小さい。従って、例えば、無線通信手段1を記録再生素子2に貼りあわせて、磁気ヘッド10を構成した場合でも、該磁気ヘッド10の大きさを小さくすることが可能である。
【0065】
上記記録再生素子2とは、情報を媒体に書き込むものであり、また、媒体から情報を読み取るものである。具体的には、例えば、磁気ヘッド10の場合には、記録再生素子は、磁気コイル、磁気ヘッド等により構成されている。記録再生素子2については、公知であり、詳細な説明は省略する。
【0066】
そして、上記記録再生素子2は、スライダに実装されている。スライダは、記録再生素子2を保持するものである。
【0067】
本実施の形態にかかる記録再生装置は、図2に示すように、上記磁気ヘッド10と、該磁気ヘッド10が備えている無線通信手段1と、無線通信にて情報(信号)のやり取りを行うことができる第2無線通信手段を備えている。この第2無線通信手段は、情報処理回路(情報処理手段)20と接続されており、本実施の形態では、第2無線通信手段と情報処理回路20とが一体となっている。そして、上記磁気ヘッド10は、記録再生装置に備えられている媒体(ここでは磁気記録媒体)21に情報を記録、または、媒体21に記録された情報を再生(読み出す)するようになっている。また、本実施の形態では、磁気ヘッド10、情報処理回路20および媒体21は、筐体22に収められている。
【0068】
上記情報処理回路20とは、磁気ヘッド10から送信されてくる情報または磁気ヘッド10に送信する情報を処理するものである。具体的には、例えば、上記情報処理回路20は、磁気ヘッド10から送信されてくる信号を増幅したりするものである。すなわち、上記情報処理回路20には、記録再生プリアンプ等が含まれる。
【0069】
媒体21は、情報を記録するものである。記録再生ヘッドが磁気ヘッドの場合には、磁気記録媒体が用いられる。なお、本実施の形態では、磁気ディスクを用いている。
【0070】
筐体22は、少なくとも、磁気ヘッド10、第2無線通信手段および媒体21を収容している。上記筐体22を構成する材料としては、特に限定されるものではなく、例えば、アクリル版や金属等が用いられる。図3に示すように、上記筐体22を全部、金属7で構成することにより、電磁波の漏れを防止することができる。特に、本発明は、記録再生ヘッドに備えられている無線通信手段1により、無線通信を行うため、筐体22内部と外部とで、電磁波の干渉を防止する必要がある。従って、筐体22を構成する材料として、例えば、金属等の外部と電磁遮蔽が可能な材料を用いることがより好ましい。これにより、外部の電磁波と筐体22内で発生する電磁波との干渉を防止することができる。
【0071】
以下に、本実施の形態をさらに詳細に説明する。
【0072】
本実施の形態では、記録再生素子2に無線給電による無線通信が可能なMMICを貼りあわせることにより磁気ヘッド10を構成した。具体的には、図1に示すように、まず、スライダ上にMMICを貼りあわせにより実装する。そして、スライダに保持された記録再生素子2をMMICと配線する。このときの配線長は1mm以下である。このスライダにMMICを貼りあわせたものをサスペンション5に実装してHGA6を作製し、ヘッドアクチュエータに実装した。情報処理回路20の一部である、記録再生プリアンプは、磁気ヘッド10との無線通信をおこなう第2無線通信手段(ここではMMIC)を接続し、筐体22内部に設置した(図2参照)。これにより、記録再生装置(ここではHDD)を構成した。そして、MMICには動作周波数2.4GHzのものを用いた。なお、本実施の形態にかかる磁気ヘッド10には、上記MMICに無線通信にて給電を可能にするための受電部が備えられている。具体的には、磁気ヘッド10は、上記無線通信手段1とは別の、無線通信受信手段を備えている。そして、この無線通信受信手段により、送信されてきた無線通信を電力に変換することにより、給電を行うことができる。
【0073】
そして、上記構成の記録再生装置を用いて、上記筐体22の上蓋を金属蓋で閉じて磁気信号の記録再生評価を行った。
【0074】
記録再生周波数として400MHz、データ転送レートとして1Gbps(bit per second)の試験を行ったところ、再生波形の歪みはほとんど見られなかった。さらに、データ転送レートとして1.2Gbpsの試験を行ったが全く再生波形の歪みはなくデータ転送レートの向上が実現されることが明らかとなった。これは、磁気ヘッド10と情報処理回路20との間を無線通信により情報(信号)のやり取りを行うことにより、従来の数cmもの配線長に起因する様々な信号劣化が除かれたことによると考えられる。
【0075】
ここでは、これより高いデータ転送レートでの試験は媒体の性能及び記録再生評価器の性能限界により行えなかったため上限は見極めることはできなかったが、無線通信の使用帯域までのデータ転送レートの向上が可能である。
【0076】
また、ここで用いたMMICは動作周波数が2.4GHzであるが、さらに動作周波数の高いMMIC、例えば60GHzのMMIC、を使用することでより記録再生速度及びデータ転送レートの向上を図ることが可能となる。
【0077】
なお、複数の磁気ヘッド10を使用して並列に記録再生を行う場合には、磁気ヘッド10の本数に応じてチャネル数が増加する。このため、磁気ヘッド10の1本あたりのデータ転送レートが1Gbpsであり、該磁気ヘッドを4本並列に使用する場合には、シリアルにデータ変換して転送するには4倍して4Gbpsのデータ転送レートが必要となる。この場合には、例えば、動作周波数が5GHzのMMICを使用することにより、このような並列再生による高速なデータ転送にも対応することが可能となる。また、動作周波数をさらに上げることで、より多チャンネルの転送も可能となる。勿論、パラレルのままデータを無線通信することも可能である。なお、上記のように、多チャンネルにて、信号を処理する場合には、多チャンネル信号処理を行うことができる手段、例えば、多チャンネル信号処理の半導体素子が必要である。
【0078】
また、本実施の形態にかかる記録再生装置では、情報処理回路20と第2無線通信手段とが一体に形成されている例について説明したが、これらは別々に構成されていてもよい。そして、情報処理回路20の内、例えば、記録再生プリアンプ等については、磁気ヘッド10と一体に形成することができる。
【0079】
具体的には、上記の説明では、記録再生プリアンプは、磁気ヘッド10上には実装せずに筐体22内に設置する例を説明した。しかし、無線通信手段1のみならず記録再生プリアンプや上述の多チャンネル信号処理を行う、例えばSiからなる半導体素子をも磁気ヘッド10に集積化することも可能である。また、記録再生素子2、記録再生プリアンプへの給電も無線通信により可能となる。この記録再生素子2および/または記録再生プリアンプへの給電は、上記無線通信受信手段により行えばよい。
【0080】
上記MMICに使用される半導体素子としては、GaAsやGaN、などの化合物半導体に限ることなく、動作速度が高速であればSi、SiC、Si1−xGexなどからなる他の半導体素子を使用することが可能である。この場合には無線通信手段1と記録再生プリアンプを含む情報処理回路20との一体化が可能となるためより一層の小型化が達成される。
【0081】
また、図4に示したように、上蓋の材料をアクリル8に変えた構成も考えられる。この場合には、アクリル8は、電磁遮蔽性ではないので、無線通信手段1から発生する電磁波が周囲に漏れる恐れがある。従って、完全に外部と電磁遮蔽する必要がある場合には、図3に示すように、金属7で電磁遮蔽した筐体22を用いることにより、電磁波の漏れを防止することができる。これにより、本発明の無線通信手段1を備える磁気ヘッド10を使用した場合でも、周囲のコンピュータ機器または無線機器との信号干渉がない。また、無線LAN(ローカルエリアネットワーク)や携帯電話などによる電磁波が周囲に存在している場合でも、記録再生装置内に、記録再生信号処理を行う回路部(情報処理回路20)が電磁遮蔽された筐体22内部に設置されてなることで、信号が干渉されることなく動作可能であることを示している。
【0082】
以上説明したように、本発明による記録・再生を行う情報(信号)を無線通信により行う無線通信手段を備えることを特徴とする磁気ヘッド10は、ディスク径によって規定される配線長に起因する問題を克服し、高い記録再生速度やデータ転送レートの向上を実現することが可能となる。
【0083】
ここでは、磁気ヘッド10を例にとり説明したが、後述する光ヘッドあるいは磁気・光複合ヘッドを用いた場合にも同様の効果が得られることは説明するまでもない。
【0084】
また、本実施の形態では無線通信手段1を記録再生素子2(具体的にはスライダ)に貼りあわせることにより実現させたが、特に限定されるものではない。例えば、無線通信手段1をサスペンション5上に実装することも可能である。
【0085】
また、磁気ヘッド10に実装された無線通信手段1と情報をやりとりする第2無線通信手段が記録再生装置内部に形成されることにより、装置外部に電磁波を放出することなく、かつ、外部の電磁波による信号干渉などの問題なく使用することが可能となる。
【0086】
また、従来の、記録再生ヘッドと情報処理手段との間を配線にて接続している構成では、該配線は、記録再生ヘッドの構成上、該記録再生ヘッドからアクチュエータ部を介して、情報処理手段に接続されている。本発明では、磁気ヘッド10に備えられた無線通信手段1と情報処理手段との間の、情報のやり取りを無線通信にて行っている。従って、情報処理手段の配置位置を自由に設計することができる。また、無線通信は、従来のようにアクチュエータ部を介することなく、直線的に、情報のやり取りを行うことができる。これにより、無線通信により情報(信号)のやり取りを行うことで、磁気ヘッド10と情報処理手段との間の記録再生情報のやり取りを行う距離を従来よりも短くすることが可能となる。従って、例えば、有線と無線通信とで情報の伝送速度が同じ場合には、情報をやり取りする時間を短くすることができる。
【0087】
また、本発明にかかる記録再生ヘッドは、媒体上を摺動することにより、情報を記録・再生する構成がより好ましい。記録再生ヘッドが媒体上を摺動するためには、アクチュエータが必要となる。従って、従来の記録再生ヘッドでは、配線長が長くなる。本発明の記録再生ヘッドは、上記無線通信手段1を備えているので、記録再生ヘッドから情報処理手段への情報のやり取りを無線通信にて行うことができる。従って、従来と比べて、配線長を著しく短くすることができる。
【0088】
また、本実施の形態にかかる記録再生ヘッドは、媒体に対して、情報の記録・再生を行う記録再生ヘッドにおいて、情報処理手段との間で、記録・再生情報の送受信を無線通信により行う無線通信手段を備える構成であってもよい。
【0089】
上記の構成によれば、記録再生ヘッドは、媒体上を回動しながら、記録情報の書き込みおよび/または再生情報の読み取りを行っている。従って、記録再生ヘッドと情報処理手段との距離を短くするには、媒体による限界がある。すなわち、従来の記録再生ヘッドと情報処理手段とが配線により接続されている構成において、配線の長さを短くすることには物理的限界がある。本発明では、記録再生ヘッドに備えられた無線通信手段により、記録再生ヘッドと情報処理手段との間の、記録・再生情報のやり取りを無線通信で行っている。従って、上記記録再生ヘッドと無線通信手段との間を配線で接続すればよいので、従来と比べて、記録再生ヘッドと情報処理手段との間の、配線の長さを、短くすることができる。これにより、特に、高周波成分における、配線長に起因する記録・再生情報(信号)の劣化を抑制することができる。従って、高速な記録再生速度やデータ転送速度を実現するために必要な、高周波成分の記録・再生情報(信号)を劣化させることなく送受信することができる記録再生ヘッドを提供することができる。
【0090】
〔実施の形態2〕
本発明の実施の一形態について図5ないし図6に基づいて説明すれば、以下の通りである。なお、説明の便宜上、前記実施の形態1にて示した各部材と同一の機能を有する部材には、同一の符号を付記し、その説明を省略する。
【0091】
本実施の形態では、記録再生素子が光または熱により情報の記録・再生を行う構成、すなわち、光ヘッドおよびそれを用いた記録再生装置の構成について説明する。
【0092】
具体的には、光ヘッドに無線通信手段1をモノリシック(一体)に形成して高速のデータ転送レートを実現した例について説明する。
【0093】
光メモリに用いられる光ヘッドは通常、発光素子であるレーザーダイオード(以下、LDと称する)部、受光素子、および、集光などを行うレンズ部から構成される。また、フォーカスサーボやトラッキングサーボなどのために光ヘッドの位置をアクチュエータにより制御を行っている。そのため光ヘッドに必要とされる配線は上述の磁気ヘッド10の場合よりも多く十数本を超える。
【0094】
すでに述べたように、光メモリは現在のDVDにとどまることなくさらなる高密度化が求められており、それに伴い記録再生速度やデータ転送レートの向上が求められる。この実現のために上記磁気ヘッド10と同様に浮上型の光ヘッドも研究がなされている。これは、浮上型ヘッドにすることで媒体と光ヘッドの距離を数十nm以下にできるため近接場光を利用した微小なビットの記録再生を行うことで高密度化を狙うものであり、かつまた、光ヘッドの質量を軽くすることでアクセス速度ひいてはデータ転送レートの高速化を目指すものである。
【0095】
すなわち、光ヘッドにおいても、従来型はもとより、将来の高密度化を実現する浮上型光ヘッドにおいては十数本もの配線をなくすることが不可欠となる。
【0096】
本実施の形態にかかる光ヘッドは、LD、受光素子、レンズ部および無線通信手段から構成されている。なお、上記LD、受光素子およびレンズ部を併せて記録再生素子2とする。以下に、無線通信手段1がMMICにより構成されており、現在DVDに使用されている赤色LD(波長650nm)へMMICをモノリシックに形成した光ヘッドと、青紫色LD(波長405nm)へMMICをモノリシックに形成した光ヘッドの構成について図5、図6を参照して説明する。
【0097】
赤色LDにMMICをモノリシックに形成する場合、まず、図5に示すように、赤色LDを基板9(例えばn−GaAs基板)上に形成する。具体的には、基板の上にn−AlGaInPからなるn−クラッド層11を形成して、その上に、n−AlGaInPからなるn−ガイド層12を形成する。そして、n−ガイド層12の上に、InGaPの量子井戸からなる活性層13を形成した後、共にAlGaInPからなるp−ガイド層14、p−クラッド層15を順に積層して、最上部にコンタクト電極16を取り付けることにより赤色LDを形成する。その後で、例えば、GaAsからなるMMICをp−クラッド層15の上に形成することにより、赤色LDにMMICをモノリシックに形成することができる。ここで、赤色LDの場合には、AlGaInPの形成温度が650℃程度とMMICの形成温度よりも高いので先に赤色LDを形成する必要がある。赤色LDよりも先にMMICを形成してしまうと、赤色LD形成時にMMIC形成時の温度よりも高くなってしまうために素子に熱によるダメージが発生してしまう恐れがある。
【0098】
青紫色LDにMMICをモノリシックに形成する場合、青紫色LDの形成にGaNを使用するために基板9としては、サファイアやGaNを用いる。この場合には、図6に示すように、先にGaNからなるMMICを先に形成する。その後に活性層13(例えばInGaN)からなる青紫色LDを形成する。具体的に説明すると、まず基板9の上にMMICを形成した後、青紫色LD(MMIC側から順に、n−クラッド層11、n−ガイド層12、活性層13、p−ガイド層14、p−クラッド層15を順に積層)を形成して、p−クラッド層15の上にコンタクト電極16を取り付けることにより、青紫色LDにMMICをモノリシックに形成することができる。ここで、基板に、GaNからなるMMICよりも先に青紫色LDを形成する場合には、例えば、InGaNからなる活性層13の形成温度が800℃程度であり、GaNからなるMMICの形成温度よりも低いので、青紫色LDにダメージが発生してしまう。つまり、MMICと青紫色LDの形成順序を逆にしてしまうと、青紫色LDにダメージが発生することとなる。
【0099】
このようにして形成した赤色LDまたは青紫色とMMICとを受光素子やレンズ部と組み合わせることにより、本実施の形態にかかる光ヘッドを作製することができる。そして、上記光ヘッドを用いて記録再生装置を構成して、記録再生及びデータ転送レートのテストを行うと、全く再生波形の歪みはなく、データ転送レートの向上が実現されることが明らかとなる。なお、現在使用している光ディスクではその媒体性能からHDDのような高速のデータ転送は実験できないが、無線通信の使用帯域までのデータ転送レートの向上が可能である。
【0100】
従って、本実施の形態にかかる光ヘッドおよび記録再生装置は、例えば、上述した浮上型の光ヘッドを利用した光メモリに使用するだけではなく、例えば、ボリュームホログラフィックメモリなどのように転送レートの高速化が必要となる3次元光メモリへの使用において特に効果的である。
【0101】
以上説明したように本発明による記録・再生を行う情報を無線通信により行う無線通信手段1を備えている光ヘッドを用いることにより、より高い記録再生速度やデータ転送レートの向上を実現することが可能となる記録再生装置を構成することができる。
【0102】
また、上記無線通信手段1を記録再生素子2に対してモノリシック(一体)に形成する場合には、該記録再生素子2と上記無線通信手段1とを配線にて接続する必要がない。従って、より一層高速な、記録再生速度およびデータ転送レートを実現することが可能となる
〔実施の形態3〕
本発明の実施の一形態について図7ないし図8に基づいて説明すれば、以下の通りである。なお、説明の便宜上、前記実施の形態1および2にて示した各部材と同一の機能を有する部材には、同一の符号を付記し、その説明を省略する。
【0103】
本実施の形態では、記録再生素子が磁気と光または熱とにより情報の記録・再生を行う構成、すなわち、光・磁気複合ヘッドおよびそれを用いた記録再生装置の構成について説明する。
【0104】
具体的には、光・磁気複合ヘッドに無線通信手段1を形成し高速のデータ転送レートを実現した例について説明する。
【0105】
上記光磁気メモリや、光アシスト磁気メモリなどの熱磁気メモリは、記録ビットの縮小に伴う磁化の熱ゆらぎによる高密度化の限界といった問題を克服することができるので、より一層の高密度化を実現するものとして期待されるとともに、よりいっそう高密度化に伴う記録再生速度やデータ転送レートの高速化が不可欠となる。
【0106】
従来の光・磁気複合ヘッドは、熱磁気メモリや光磁気メモリなどにおいてみられるように媒体をはさんで、片側に光ヘッド、反対側に磁気ヘッド10が配置されてなる構成がよく知られている。
【0107】
本実施の形態にかかる光・磁気複合ヘッドとは、媒体に磁気と光または熱との両方により情報を記録するためのヘッドである。従って、本実施の形態にかかる光・磁気複合ヘッドは、光ヘッドと磁気ヘッド10とが別々に構成されていてもよく、両方のヘッドが一体となって構成されていてもよい。
【0108】
本実施の形態にかかる光・磁気複合ヘッドにおいて、媒体を介して、一方に光ヘッド、他方に磁気ヘッド10を配置する場合、すなわち、光ヘッドと磁気ヘッド10とが別々に構成されている場合には、それぞれのヘッドに無線通信手段1が形成されている。上記無線通信手段1の形成方法としては、例えば、磁気ヘッド10と光ヘッドとのそれぞれの記録再生素子2に無線通信手段1を貼り付けてもよく、また、それぞれの記録再生素子2に対して無線通信手段1をモノリシックに形成してもよい。また、磁気ヘッド10と光ヘッドとのうちの一方のヘッドに無線通信手段1を貼り付けるとともに、他方のヘッドに対して無線通信手段1をモノリシックに形成してもよい。
【0109】
一方、媒体両面に記録を行うためには光ヘッドと磁気ヘッド10を一体化した光・磁気複合ヘッドが必要となる。以下に、上記光ヘッドと磁気ヘッド10を一体化した光・磁気複合ヘッドに無線通信手段1が備えられている例について説明する。以下に、無線通信手段1がMMICにより構成されている場合について説明する。
【0110】
具体的には、例えば、図7に示すように、無線通信手段1(MMIC)を貼りあわせることにより光・磁気複合ヘッドを形成する場合について説明する。この場合、実施の形態1でも説明したように、磁気ヘッド10のスライダ上にMMICを実装することが可能である。そして、磁気ヘッド10に隣接するように光ヘッド17が配置されている。そして、上記MMICと磁気ヘッド10および上記MMICと光ヘッド17とがそれぞれ配線されている。このとき、MMICからそれぞれのヘッドまでの配線の長さは1mm以下とすることができる。従って、従来と比べて、MMICからそれぞれのヘッドまでの配線の長さを著しく短くすることができる。このように上記配線の長さを1mm以下にできることにより、より高い周波数(例えば、3dBの信号劣化までを許容範囲とすれば、30GHz程度)の信号を劣化させることなくやり取りすることが可能である。
【0111】
次に、MMICをそれぞれのヘッドに対してモノリシックに形成する例について図8を参照して説明する。ここで説明する光・磁気複合ヘッドではMMIC、光ヘッド17、磁気ヘッド10の順に形成される。熱磁気記録においては媒体での光照射領域(昇温領域)と磁気記録再生領域を一致させることが重要であるが、このような構成をとることにより、光ヘッド17と磁気ヘッド10の間の距離を不要に増大させることなくMMICを実装することが可能になる。なお、上記の説明のように、光・磁気複合ヘッドをMMIC、光ヘッド17、磁気ヘッド10の順で形成する場合には光ヘッド17の一部として青紫色LDを使用することが好ましい。上記実施の形態2で説明したように、赤色LDと青紫色LDとでは、形成条件が異なる。上記の順番により、光・磁気複合ヘッドを形成する場合において、赤色LDを使用すると、形成工程において、赤色LDにダメージが残ることとなる。
【0112】
また、LDを形成する際の基板9を、そのまま、磁気ヘッド10のスライダとして使うには、強度などの点からサファイアが望ましい。なお、GaNを基板9として用いてMMIC、光ヘッド17および磁気ヘッドの記録再生素子2(以下、磁気記録再生部と称する)を形成した後に、これらを他の材料からなるスライダに実装することも可能である。この場合には、MMICと光ヘッド17とを順に形成した後で再生ヘッド、記録ヘッドの順に磁気ヘッド10の磁気記録再生部を形成する。この場合には、磁気記録再生部としては、通常用いられる金属強磁性体からなる巨大磁気抵抗ヘッドやトンネル磁気抵抗ヘッドを用いることが可能である。また、半導体基板上にエピタキシャル成長可能な金属化合物強磁性体(例えば、MnSb)を形成したものなどを用いること可能である。上記半導体基板上に形成した金属化合物強磁性体を用いた場合には、結晶成長の整合性がとれ、素子作製上の観点から好ましい場合がある。
【0113】
このようにして形成した、MMICを備えた光・磁気複合ヘッドを用いて記録再生及びデータ転送レートのテストを行う。ここで形成したMMICは動作周波数が2.4GHzと5GHzとの周波数の異なる無線通信を可能とするものであり、2.4GHzの周波数を光ヘッド17、5GHzの周波数を磁気の磁気記録再生部に割り当てて使用する。これにより、全く再生波形の歪みはなくデータ転送レートの向上が実現される。なお、上記磁気記録再生部と光ヘッド17とで無線通信に使用する周波数を変えることにより混信を防ぐことができる。すなわち、光ヘッド17と磁気ヘッド10とで、異なる周波数の帯域を使用することで、それぞれの信号同士が干渉することを防止できる。
【0114】
以上説明したように本発明による記録・再生を行う情報を無線通信により行う無線通信手段1を備えた光・磁気複合ヘッドは、より高い記録再生速度やデータ転送レートの向上を実現することが可能となる。
【0115】
また、光ヘッド及び光・磁気複合ヘッドにおいては、磁気ヘッドと比べて、配線が増えることから、浮上ヘッドへの実装が困難になるという問題がある。しかしながら、本発明の構成とすることにより、従来と比べて、配線の本数を少なくすることができる。これにより、浮上型の光ヘッドおよび光・磁気複合ヘッドが簡単に実現できる。
【0116】
【発明の効果】
本発明の記録再生ヘッドは、以上のように、情報の送受信を無線通信により行う無線通信手段を備える構成である。
【0117】
それゆえ、情報処理手段との間で、記録情報および再生情報を高速にやり取りすることができる記録再生ヘッドを提供することができる。すなわち、配線長に起因する信号劣化なく高い記録再生速度やデータ転送レートの向上を実現する記録再生ヘッドとそれを用いた記録再生装置を実現できるという効果を奏する。
【0118】
本発明の記録再生ヘッドは、さらに、上記記録再生素子は、磁場により、情報の記録・再生を行うようになっていることにより、記録再生速度およびデータ転送速度の高速化を実現することができる磁気ヘッド(記録再生ヘッド)を提供することができる。
【0119】
本発明の記録再生ヘッドは、さらに、上記記録再生素子は、光または熱により情報の記録・再生を行うようになっていることにより、従来の記録再生ヘッドと比べて、記録再生ヘッドと情報処理手段との間を接続している配線をより少なくすることができるので、浮上型の光ヘッド(記録再生ヘッド)の実現がより容易になる。
【0120】
本発明の記録再生ヘッドは、さらに、上記記録再生素子は、磁場と光または熱とにより情報の記録・再生を行うようになっていることにより、より高速の記録再生やデータ転送レートを可能にする光・磁気複合ヘッドおよびそれを用いた記録再生装置を提供することができる。
【0121】
本発明の記録再生ヘッドは、さらに、上記無線通信手段がモノリシックマイクロ波集積回路により形成されてなる構成とすることにより、簡単に記録再生ヘッドに備えられる無線通信手段を構成することができる。
【0122】
本発明の記録再生ヘッドは、さらに、記録再生プリアンプを備えている構成とすることにより、より小型化され、かつ、高速の記録再生やデータ転送レートを可能にする、記録再生ヘッドおよび記録再生装置を提供することができる。
【0123】
本発明の記録再生ヘッドは、さらに、無線通信手段が上記記録再生素子に貼着されている構成とすることにより、より簡単に、本発明の記録再生ヘッドを作製することが可能となる。
【0124】
本発明の記録再生ヘッドは、さらに、上記無線通信手段が上記記録再生素子と一体的に形成されてなる構成とすることにより、より小型化した記録再生ヘッドを実現できる。
【0125】
本発明の記録再生ヘッドは、さらに、上記記録再生素子および無線通信手段の少なくとも一方への給電を無線通信により行うための受電部が設けられていることにより、記録再生ヘッドから延びる配線の本数をより減らすことができる。また、記録再生素子および無線通信手段の両方への給電を無線通信で行うことにより、記録再生ヘッドから延びる配線を無くすことが可能になる。
【0126】
本発明の記録再生装置は、以上のように、記録再生素子により媒体に情報の記録・再生を行う記録再生ヘッドを備えた記録再生装置であって、上記記録再生ヘッドは、上記情報の送受信を無線通信により行う無線通信手段を備えており、上記記録再生装置は、上記無線通信手段との間で、無線通信にて情報のやり取りを行う第2無線通信手段を備える構成である。
【0127】
それゆえ、情報を無線通信でやり取りすることにより、従来の配線(有線)で情報のやり取りを行う構成に比べて、特に高周波成分の情報(信号)の劣化(信号の歪み)を抑制することができる。従って、記録再生速度やデータ転送速度の高速化を図ることができるという効果を奏する。
【0128】
本発明の記録再生装置は、さらに、上記記録再生ヘッドが、磁気と熱または光とにより、情報の記録・再生を行う光・磁気複合ヘッドであり、磁気ヘッドとの無線通信と光ヘッドとの無線通信とで異なる周波数を割り当てる構成とすることにより、情報(信号)の干渉(混線)を防止することができる。
【0129】
本発明の記録再生装置は、さらに、外部と電磁遮蔽されている構成とすることにより、例えば、周囲のコンピュータ機器や無線機器との信号の干渉を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の無線通信手段を備える磁気ヘッドの構成を示す側面図である。
【図2】本発明の無線通信手段を備える磁気ヘッドを備える記録再生装置の構成を示した平面図である。
【図3】無線通信手段が内部に設置され、電磁シールドされた記録再生装置の筐体を示した斜視図である。
【図4】上蓋がアクリル板からなる電磁シールドされていない記録再生装置の筐体を示した斜視図である。
【図5】光ヘッドにおけるMMIC、LDの順に形成したモノリシック構造の断面図である。
【図6】光ヘッドにおけるLD、MMICの順に形成したモノリシック構造の断面図である。
【図7】貼りあわせにて無線通信手段を形成した光・磁気複合ヘッドの構成を示す側面図である。
【図8】モノリシックに光ヘッドと無線通信手段と磁気ヘッドとを形成した光・磁気複合ヘッドの概略図である。
【図9】従来の配線された磁気ヘッドと記録再生プリアンプとの構成を示す平面図である。
【図10】従来の記録再生装置の構成を示す平面図である。
【図11】従来の磁気ヘッドの構成を示す側面図である。
【符号の説明】
1 MMIC(無線通信手段)
2 記録再生素子
3 配線
5 サスペンション
10 磁気ヘッド
17 光ヘッド
20 情報処理回路
21 媒体
22 筐体
Claims (12)
- 記録再生素子が媒体に対して、情報の記録・再生を行う記録再生ヘッドにおいて、
上記情報の送受信を無線通信により行う無線通信手段を備えることを特徴とする記録再生ヘッド。 - 上記記録再生素子は、磁場により、情報の記録・再生を行うようになっていることを特徴とする請求項1記載の記録再生ヘッド。
- 上記記録再生素子は、光または熱により情報の記録・再生を行うようになっていることを特徴とする請求項1記載の記録再生ヘッド。
- 上記記録再生素子は、磁場と光または熱とにより情報の記録・再生を行うようになっていることを特徴とする請求項1記載の記録再生ヘッド。
- 上記無線通信手段がモノリシックマイクロ波集積回路により形成されてなることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の記録再生ヘッド。
- さらに、記録再生プリアンプを備えていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の記録再生ヘッド。
- 無線通信手段が上記記録再生素子に貼着されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の記録再生ヘッド。
- 上記無線通信手段が上記記録再生素子と一体的に形成されてなることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の記録再生ヘッド。
- さらに、上記記録再生素子および無線通信手段の少なくとも一方への給電を無線通信により行うための受電部が設けられていることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の記録再生ヘッド。
- 記録再生素子により媒体に情報の記録・再生を行う記録再生ヘッドを備えた記録再生装置であって、
上記記録再生ヘッドは、上記情報の送受信を無線通信により行う無線通信手段を備えており、
さらに、上記無線通信手段との間で、無線通信にて情報のやり取りを行う第2無線通信手段を備えることを特徴とする記録再生装置。 - 上記記録再生ヘッドが、磁気と熱または光とにより、情報の記録・再生を行う光・磁気複合ヘッドであり、
磁気ヘッドとの無線通信と、光ヘッドとの無線通信とで異なる周波数を割り当てることを特徴とする請求項10記載の記録再生装置。 - 外部と電磁遮蔽されていることを特徴とする請求項10または11に記載の記録再生装置。
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JP2006024318A (ja) * | 2004-07-09 | 2006-01-26 | Funai Electric Co Ltd | ハードディスク装置 |
US7627560B2 (en) | 2005-04-22 | 2009-12-01 | Sony Corporation | Recording and reproducing apparatus, processing method in the apparatus, and program for causing computer to execute the method |
-
2002
- 2002-07-09 JP JP2002200473A patent/JP2004046940A/ja active Pending
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