JP2004044834A - 機器への注湯装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】断水し逆止弁にゴミが付着しても浴槽水が水道側に逆流しない機器への注湯装置を提供することを目的とする。
【解決手段】水道水を供給する注水弁3と、湯を供給する注湯弁4と、水・湯回路への逆流を防止する逆止弁5と、浴槽水6を供給する浴槽水供給回路7と浴槽水循環回路8を切り換える流路切り換え弁9と、浴槽水を搬送する循環ポンプ10と、流路切り換え弁の上流側に設け、断水時に開放される大気開放弁を有する逆流防止装置11とを備えたもので、断水時には逆流防止装置の大気開放弁が開放されて浴槽水が排水され、水道側に逆流することはない。
【選択図】 図1
【解決手段】水道水を供給する注水弁3と、湯を供給する注湯弁4と、水・湯回路への逆流を防止する逆止弁5と、浴槽水6を供給する浴槽水供給回路7と浴槽水循環回路8を切り換える流路切り換え弁9と、浴槽水を搬送する循環ポンプ10と、流路切り換え弁の上流側に設け、断水時に開放される大気開放弁を有する逆流防止装置11とを備えたもので、断水時には逆流防止装置の大気開放弁が開放されて浴槽水が排水され、水道側に逆流することはない。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、水、給湯機からの湯、浴槽水等を洗濯機、洗浄装置、空調装置等へ供給する機器への注湯装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の機器への注湯装置は、図6に示す通り、給湯および浴槽水の循環加熱ができる給湯機1と、洗濯機等の機器2へ水を供給する注水弁3と、機器2へ湯を供給する注湯弁4と、水・湯回路への逆流を防止する逆止弁5と、浴槽水6を機器2へ供給する浴槽水供給回路7と浴槽6へ循環させる浴槽水循環回路8とを切り換える流路切り換え弁9と、給湯機1に組み込まれ浴槽水6を搬送する循環ポンプ10とから構成されており、水、湯、浴槽水6のいずれかを機器2へ供給している。また、逆止弁5で浴槽水6が水道側に逆流するのを防止している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の機器への注湯装置では、水道が断水し逆止弁5にゴミが噛み込んだ場合、浴槽水6を機器2に供給しようとすると、浴槽水6が水道へ逆流し、安全衛生上において非常に問題があった。
【0004】
本発明は、上記従来の課題を解決するもので、断水し逆止弁にゴミが付着しても浴槽水が水道側に逆流しない機器への注湯装置を提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の機器への注湯装置は、断水時に開放される大気開放弁を有する逆流防止装置を流路切り換え弁の上流側に設けたものである。
【0006】
これにより、断水時には逆流防止装置の大気開放弁が開放され、浴槽から汲み上げた浴槽水を排水することができ、逆止弁にゴミが付着しても、浴槽水が水道側に逆流しないものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
請求項1に記載の発明は、水道水を供給する注水弁と、湯を供給する注湯弁と、水・湯回路への逆流を防止する逆止弁と、浴槽水を供給する浴槽水供給回路もしくは浴槽水循環回路を切り換える流路切り換え弁と、浴槽水を搬送する循環ポンプと、前記流路切り換え弁の上流側に設け、断水時に開放される大気開放弁を有する逆流防止装置とを備えた機器への注湯装置とすることにより、断水時には逆流防止装置の大気開放弁が開放され、浴槽から汲み上げた浴槽水を排水することができ、逆止弁にゴミが付着しても、浴槽水が水道側に逆流しないものである。
【0008】
請求項2に記載の発明は、逆流防止装置の大気開放弁を手動で開閉できるようにした請求項1に記載の機器への注湯装置とすることにより、大気開放弁の固着を防止することができ逆流防止の信頼性が向上する。
【0009】
請求項3に記載の発明は、大気開放弁は、水道元圧と逆流防止装置内を通過する水圧との圧力差、および逆流防止装置内を通過する水圧と大気圧との圧力差の合力により開閉する請求項1に記載の機器への注湯装置とすることにより、逆止弁の機能が阻害された状態で、断水等が発生した場合でも、逆流防止装置における圧力差の合力により大気開放弁が作用して負圧を開放させ、逆流を防止することができるものである。
【0010】
請求項4に記載の発明は、大気開放弁に手動操作が可能な連結棒を設けた請求項2または3に記載の機器への注湯装置とすることにより、連結棒の手動操作により大気開放弁を容易に開閉することができ、大気開放弁の固着を防止し信頼性が向上する。
【0011】
【実施例】
以下、本発明の実施例について図面を用いて説明する。
【0012】
(実施例1)
図1は、本発明の実施例1における機器への注湯装置を示す。
【0013】
図に示すように、給湯および浴槽水の循環加熱ができる給湯機1と、洗濯機等の機器2へ水を供給する注水弁3と、機器2へ湯を供給する注湯弁4と、水・湯回路への逆流を防止する逆止弁5と、浴槽水6を機器2へ供給する浴槽水供給回路7と浴槽6へ循環させる浴槽水循環回路8とを切り換える流路切り換え弁9と、流路切り換え弁9の上流に設けた逆流防止装置11と、給湯機1に組み込まれ浴槽水6を搬送する循環ポンプ10とから構成されている。その他、給水モードを選択するリモコンa、給水モードにしたがって各弁および給湯機等を制御する制御装置bを有している。
【0014】
図2は逆流防止装置11の詳細を示しており、12は圧力室で、水道元圧を導いている。13は水道元圧を受けるダイアフラム、14は断水時に開放される大気開放弁、15は排水口、16は止水スプリングで、水が無い場合のように他に力が殆どかからない場合にのみ大気開放弁14を開く程度の小さな力に設定している。17は浴槽水循環回路であり、図1の浴槽水循環回路8の一部を示している。
【0015】
以上のように構成された機器への注湯装置について、以下その動作、作用を説明する。まず、水道水が通常に供給されている場合、注水弁3を開弁し機器2へ水を供給する。また、注湯弁4を開弁し機器2へ湯を供給する。さらに、流路切り換え弁9を浴槽水供給回路7側に切り換えて循環ポンプ10を運転すると、機器2へ浴槽水6を供給する。この場合、水道元圧を導いている圧力室12に水道元圧がかかり、浴槽水循環回路17の圧力に打ち勝ちダイアフラム13が浴槽水循環回路17側に移動し大気開放弁14が閉じられている。先に述べたように、止水スプリング16は、大気開放弁14を開く方向に付勢しているが小さな力に設定しているため、大気開放弁14は開かない。
【0016】
次に、水道が断水した場合、注水弁3を開弁しても何の変化も起きない。また、注湯弁4を開弁しても何の変化も起きない。また、流路切り換え弁9を浴槽水供給回路7に切り換え循環ポンプ10を運転すると、水道元圧を導いている圧力室12の圧力がなくなり、止水スプリング16の力と、浴槽水循環回路17の圧力によりダイアフラム13が浴槽水循環回路17から遠ざかる方向に移動し、大気開放弁14が開き浴槽水6が排水口15から逆流防止装置11外に排出される。したがって、浴槽水6が水道側および給湯機1側に逆流することはなくなる。
【0017】
(実施例2)
図3は、本発明の実施例2における機器への注湯装置の逆流防止装置を示す。
【0018】
実施例1と異なる点は、大気開放弁18に連結して大気開放弁18を手動で開閉できる機能を有した連結棒19を設けたことである。この連結棒19の端部は逆流防止装置11の外に突き出ており、これを定期的に手で操作させ大気開放弁18を強制的に開閉することで、大気開放弁18の固着を防止し、逆流防止の信頼性を向上するものである。
【0019】
なお、大気開放弁18を手動で開閉するため、連結棒19を一体的に設けたが、その手段はこれに限られるものではなく、別設のピン等を用いて必要時に大気開放弁18を操作するようにしてもよい。
【0020】
(実施例3)
図4は、本発明の実施例3における機器への注湯装置の逆流防止装置を示す。
【0021】
実施例1と異なる点は、大気開放弁25が、水道元圧と逆流防止装置20内を通過する水圧との圧力差、および逆流防止装置20内を通過する水圧と大気圧との圧力差の合力により開閉するようになっていることである。
【0022】
図において、21は圧力室で、水道元圧を導いている。22はダイアフラムAで、水道元圧を受ける。23は逆流防止装置20内を通過する浴槽水の受圧空間である。24はダイアフラムBで、大気圧と逆流防止装置20内を通過する浴槽水の受圧空間23から圧力を受ける。25は大気開放弁であり、ゴム等の弁体26を有し、逆流防止装置20内を通過する浴槽水の受圧空間23に面している。27は大気開放弁25を開放する方向に付勢するばねである。このばね27の力は、水が無い場合のように他に力が殆どかからない場合にのみ大気開放弁25を開く程度の小さな力に設定している。ダイアフラムA22とダイアフラムB24と大気開放弁25とは1本の軸28で連結され、一体的に動作する。29は排水口である。
【0023】
以上のように構成された機器への注湯装置について、以下その動作、作用を説明する。まず、水道水が通常に供給されている場合、注水弁3を開弁し機器2へ水を供給する。また、注湯弁4を開弁し機器2へ湯を供給する。また、流路切り換え弁9を浴槽水供給回路7に切り換え、循環ポンプ10を運転すると、逆流防止装置20内を通過する受圧空間23の圧力は、ダイアフラムB24および大気開放弁25に同時にかかるが、受圧面積がほぼ同等なので互いに打ち消し合う。一方、ダイアフラムA22には水道元圧がかかり、ダイアフラムB24には大気圧がかかるが、ダイアフラムA22の受圧面積が大きいと共に、水道元圧が大気圧よりも大きいために、全体の合力は大気開放弁25を閉じる方向に働き、機器2へ浴槽水6を供給する。ばね27は、大気開放弁25を開く方向に付勢しているが小さな力に設定しているため、大気開放弁25は開かない。また、機器2で先止した場合は、逆流防止装置20内を通過する受圧空間23の圧力が循環ポンプ10の締切り圧に上昇する。しかし、ダイアフラムB24および大気開放弁25に同時に圧力がかかり、その受圧面積がほぼ同等なので互いに打ち消し合う。一方、ダイアフラムA22には水道元圧がかかり、ダイアフラムB24には大気圧がかかるが、ダイアフラムA22の受圧面積が大きいと共に、水道元圧が大気圧よりも大きいために、全体の合力は大気開放弁25を閉じる方向に働き、機器2へ浴槽水6を供給する。
【0024】
次に、水道が断水した場合、注水弁3を開弁しても何の変化も起きない。また、注湯弁4を開弁しても何の変化も起きない。また、流路切り換え弁9を浴槽水供給回路7に切り換え循環ポンプ10を運転すると、逆流防止装置20内を通過する受圧空間23の圧力は、ダイアフラムB24および大気開放弁25に同時にかかるが、受圧面積がほぼ同等なので互いに打ち消し合う。一方、ダイアフラムA22には水道元圧がかかるが、断水状態では圧力がなくなる。ダイアフラムB24には大気圧がかかり、圧力がほぼ同等なので互いに打ち消し合う。そこで、ばね27の力によって、大気開放弁25が開き浴槽水6が排水口29から排出される。したがって、浴槽水6が水道側および給湯機1側に逆流することはない。
【0025】
(実施例4)
図5は、本発明の実施例4における機器への注湯装置の逆流防止装置を示す。
【0026】
実施例3と異なる点は、大気開放弁30に連結して大気開放弁30を手動で開閉できる機能を有した連結棒31を設けたことである。この連結棒31の端部は逆流防止装置11の外に突き出ており、これを定期的に手で操作させ大気開放弁30を開閉することで、大気開放弁30の固着を防止し、逆流防止の信頼性を向上するものである。なお、この実施例では、ダイアフラムB24が大気圧を受ける開口20aを利用して連結棒31の端部が突き出ており、合理的な構成となっている。
【0027】
【発明の効果】
以上のように、本発明の機器への注湯装置によれば、断水時には逆流防止装置の大気開放弁が開放され、浴槽から汲み上げた浴槽水を排水することができ、逆止弁にゴミが付着しても、浴槽水が水道側に逆流しないものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1における機器への注湯装置を示す全体構成図
【図2】同逆流防止装置の通常使用状態を示す断面図
【図3】本発明の実施例2における機器への注湯装置の逆流防止装置を示す断面図
【図4】本発明の実施例3における機器への注湯装置の逆流防止装置を示す断面図
【図5】本発明の実施例4における機器への注湯装置の逆流防止装置を示す断面図
【図6】従来例の注湯装置を示す全体構成図
【符号の説明】
1 給湯機
2 機器
3 注水弁
4 注湯弁
5 逆止弁
6 浴槽水
7 浴槽水供給回路
8 浴槽水循環回路
9 流路切り換え弁
10 循環ポンプ
11 逆流防止装置
14 大気開放弁
【発明の属する技術分野】
本発明は、水、給湯機からの湯、浴槽水等を洗濯機、洗浄装置、空調装置等へ供給する機器への注湯装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の機器への注湯装置は、図6に示す通り、給湯および浴槽水の循環加熱ができる給湯機1と、洗濯機等の機器2へ水を供給する注水弁3と、機器2へ湯を供給する注湯弁4と、水・湯回路への逆流を防止する逆止弁5と、浴槽水6を機器2へ供給する浴槽水供給回路7と浴槽6へ循環させる浴槽水循環回路8とを切り換える流路切り換え弁9と、給湯機1に組み込まれ浴槽水6を搬送する循環ポンプ10とから構成されており、水、湯、浴槽水6のいずれかを機器2へ供給している。また、逆止弁5で浴槽水6が水道側に逆流するのを防止している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の機器への注湯装置では、水道が断水し逆止弁5にゴミが噛み込んだ場合、浴槽水6を機器2に供給しようとすると、浴槽水6が水道へ逆流し、安全衛生上において非常に問題があった。
【0004】
本発明は、上記従来の課題を解決するもので、断水し逆止弁にゴミが付着しても浴槽水が水道側に逆流しない機器への注湯装置を提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の機器への注湯装置は、断水時に開放される大気開放弁を有する逆流防止装置を流路切り換え弁の上流側に設けたものである。
【0006】
これにより、断水時には逆流防止装置の大気開放弁が開放され、浴槽から汲み上げた浴槽水を排水することができ、逆止弁にゴミが付着しても、浴槽水が水道側に逆流しないものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
請求項1に記載の発明は、水道水を供給する注水弁と、湯を供給する注湯弁と、水・湯回路への逆流を防止する逆止弁と、浴槽水を供給する浴槽水供給回路もしくは浴槽水循環回路を切り換える流路切り換え弁と、浴槽水を搬送する循環ポンプと、前記流路切り換え弁の上流側に設け、断水時に開放される大気開放弁を有する逆流防止装置とを備えた機器への注湯装置とすることにより、断水時には逆流防止装置の大気開放弁が開放され、浴槽から汲み上げた浴槽水を排水することができ、逆止弁にゴミが付着しても、浴槽水が水道側に逆流しないものである。
【0008】
請求項2に記載の発明は、逆流防止装置の大気開放弁を手動で開閉できるようにした請求項1に記載の機器への注湯装置とすることにより、大気開放弁の固着を防止することができ逆流防止の信頼性が向上する。
【0009】
請求項3に記載の発明は、大気開放弁は、水道元圧と逆流防止装置内を通過する水圧との圧力差、および逆流防止装置内を通過する水圧と大気圧との圧力差の合力により開閉する請求項1に記載の機器への注湯装置とすることにより、逆止弁の機能が阻害された状態で、断水等が発生した場合でも、逆流防止装置における圧力差の合力により大気開放弁が作用して負圧を開放させ、逆流を防止することができるものである。
【0010】
請求項4に記載の発明は、大気開放弁に手動操作が可能な連結棒を設けた請求項2または3に記載の機器への注湯装置とすることにより、連結棒の手動操作により大気開放弁を容易に開閉することができ、大気開放弁の固着を防止し信頼性が向上する。
【0011】
【実施例】
以下、本発明の実施例について図面を用いて説明する。
【0012】
(実施例1)
図1は、本発明の実施例1における機器への注湯装置を示す。
【0013】
図に示すように、給湯および浴槽水の循環加熱ができる給湯機1と、洗濯機等の機器2へ水を供給する注水弁3と、機器2へ湯を供給する注湯弁4と、水・湯回路への逆流を防止する逆止弁5と、浴槽水6を機器2へ供給する浴槽水供給回路7と浴槽6へ循環させる浴槽水循環回路8とを切り換える流路切り換え弁9と、流路切り換え弁9の上流に設けた逆流防止装置11と、給湯機1に組み込まれ浴槽水6を搬送する循環ポンプ10とから構成されている。その他、給水モードを選択するリモコンa、給水モードにしたがって各弁および給湯機等を制御する制御装置bを有している。
【0014】
図2は逆流防止装置11の詳細を示しており、12は圧力室で、水道元圧を導いている。13は水道元圧を受けるダイアフラム、14は断水時に開放される大気開放弁、15は排水口、16は止水スプリングで、水が無い場合のように他に力が殆どかからない場合にのみ大気開放弁14を開く程度の小さな力に設定している。17は浴槽水循環回路であり、図1の浴槽水循環回路8の一部を示している。
【0015】
以上のように構成された機器への注湯装置について、以下その動作、作用を説明する。まず、水道水が通常に供給されている場合、注水弁3を開弁し機器2へ水を供給する。また、注湯弁4を開弁し機器2へ湯を供給する。さらに、流路切り換え弁9を浴槽水供給回路7側に切り換えて循環ポンプ10を運転すると、機器2へ浴槽水6を供給する。この場合、水道元圧を導いている圧力室12に水道元圧がかかり、浴槽水循環回路17の圧力に打ち勝ちダイアフラム13が浴槽水循環回路17側に移動し大気開放弁14が閉じられている。先に述べたように、止水スプリング16は、大気開放弁14を開く方向に付勢しているが小さな力に設定しているため、大気開放弁14は開かない。
【0016】
次に、水道が断水した場合、注水弁3を開弁しても何の変化も起きない。また、注湯弁4を開弁しても何の変化も起きない。また、流路切り換え弁9を浴槽水供給回路7に切り換え循環ポンプ10を運転すると、水道元圧を導いている圧力室12の圧力がなくなり、止水スプリング16の力と、浴槽水循環回路17の圧力によりダイアフラム13が浴槽水循環回路17から遠ざかる方向に移動し、大気開放弁14が開き浴槽水6が排水口15から逆流防止装置11外に排出される。したがって、浴槽水6が水道側および給湯機1側に逆流することはなくなる。
【0017】
(実施例2)
図3は、本発明の実施例2における機器への注湯装置の逆流防止装置を示す。
【0018】
実施例1と異なる点は、大気開放弁18に連結して大気開放弁18を手動で開閉できる機能を有した連結棒19を設けたことである。この連結棒19の端部は逆流防止装置11の外に突き出ており、これを定期的に手で操作させ大気開放弁18を強制的に開閉することで、大気開放弁18の固着を防止し、逆流防止の信頼性を向上するものである。
【0019】
なお、大気開放弁18を手動で開閉するため、連結棒19を一体的に設けたが、その手段はこれに限られるものではなく、別設のピン等を用いて必要時に大気開放弁18を操作するようにしてもよい。
【0020】
(実施例3)
図4は、本発明の実施例3における機器への注湯装置の逆流防止装置を示す。
【0021】
実施例1と異なる点は、大気開放弁25が、水道元圧と逆流防止装置20内を通過する水圧との圧力差、および逆流防止装置20内を通過する水圧と大気圧との圧力差の合力により開閉するようになっていることである。
【0022】
図において、21は圧力室で、水道元圧を導いている。22はダイアフラムAで、水道元圧を受ける。23は逆流防止装置20内を通過する浴槽水の受圧空間である。24はダイアフラムBで、大気圧と逆流防止装置20内を通過する浴槽水の受圧空間23から圧力を受ける。25は大気開放弁であり、ゴム等の弁体26を有し、逆流防止装置20内を通過する浴槽水の受圧空間23に面している。27は大気開放弁25を開放する方向に付勢するばねである。このばね27の力は、水が無い場合のように他に力が殆どかからない場合にのみ大気開放弁25を開く程度の小さな力に設定している。ダイアフラムA22とダイアフラムB24と大気開放弁25とは1本の軸28で連結され、一体的に動作する。29は排水口である。
【0023】
以上のように構成された機器への注湯装置について、以下その動作、作用を説明する。まず、水道水が通常に供給されている場合、注水弁3を開弁し機器2へ水を供給する。また、注湯弁4を開弁し機器2へ湯を供給する。また、流路切り換え弁9を浴槽水供給回路7に切り換え、循環ポンプ10を運転すると、逆流防止装置20内を通過する受圧空間23の圧力は、ダイアフラムB24および大気開放弁25に同時にかかるが、受圧面積がほぼ同等なので互いに打ち消し合う。一方、ダイアフラムA22には水道元圧がかかり、ダイアフラムB24には大気圧がかかるが、ダイアフラムA22の受圧面積が大きいと共に、水道元圧が大気圧よりも大きいために、全体の合力は大気開放弁25を閉じる方向に働き、機器2へ浴槽水6を供給する。ばね27は、大気開放弁25を開く方向に付勢しているが小さな力に設定しているため、大気開放弁25は開かない。また、機器2で先止した場合は、逆流防止装置20内を通過する受圧空間23の圧力が循環ポンプ10の締切り圧に上昇する。しかし、ダイアフラムB24および大気開放弁25に同時に圧力がかかり、その受圧面積がほぼ同等なので互いに打ち消し合う。一方、ダイアフラムA22には水道元圧がかかり、ダイアフラムB24には大気圧がかかるが、ダイアフラムA22の受圧面積が大きいと共に、水道元圧が大気圧よりも大きいために、全体の合力は大気開放弁25を閉じる方向に働き、機器2へ浴槽水6を供給する。
【0024】
次に、水道が断水した場合、注水弁3を開弁しても何の変化も起きない。また、注湯弁4を開弁しても何の変化も起きない。また、流路切り換え弁9を浴槽水供給回路7に切り換え循環ポンプ10を運転すると、逆流防止装置20内を通過する受圧空間23の圧力は、ダイアフラムB24および大気開放弁25に同時にかかるが、受圧面積がほぼ同等なので互いに打ち消し合う。一方、ダイアフラムA22には水道元圧がかかるが、断水状態では圧力がなくなる。ダイアフラムB24には大気圧がかかり、圧力がほぼ同等なので互いに打ち消し合う。そこで、ばね27の力によって、大気開放弁25が開き浴槽水6が排水口29から排出される。したがって、浴槽水6が水道側および給湯機1側に逆流することはない。
【0025】
(実施例4)
図5は、本発明の実施例4における機器への注湯装置の逆流防止装置を示す。
【0026】
実施例3と異なる点は、大気開放弁30に連結して大気開放弁30を手動で開閉できる機能を有した連結棒31を設けたことである。この連結棒31の端部は逆流防止装置11の外に突き出ており、これを定期的に手で操作させ大気開放弁30を開閉することで、大気開放弁30の固着を防止し、逆流防止の信頼性を向上するものである。なお、この実施例では、ダイアフラムB24が大気圧を受ける開口20aを利用して連結棒31の端部が突き出ており、合理的な構成となっている。
【0027】
【発明の効果】
以上のように、本発明の機器への注湯装置によれば、断水時には逆流防止装置の大気開放弁が開放され、浴槽から汲み上げた浴槽水を排水することができ、逆止弁にゴミが付着しても、浴槽水が水道側に逆流しないものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1における機器への注湯装置を示す全体構成図
【図2】同逆流防止装置の通常使用状態を示す断面図
【図3】本発明の実施例2における機器への注湯装置の逆流防止装置を示す断面図
【図4】本発明の実施例3における機器への注湯装置の逆流防止装置を示す断面図
【図5】本発明の実施例4における機器への注湯装置の逆流防止装置を示す断面図
【図6】従来例の注湯装置を示す全体構成図
【符号の説明】
1 給湯機
2 機器
3 注水弁
4 注湯弁
5 逆止弁
6 浴槽水
7 浴槽水供給回路
8 浴槽水循環回路
9 流路切り換え弁
10 循環ポンプ
11 逆流防止装置
14 大気開放弁
Claims (4)
- 水道水を供給する注水弁と、湯を供給する注湯弁と、水・湯回路への逆流を防止する逆止弁と、浴槽水を供給する浴槽水供給回路と浴槽水循環回路を切り換える流路切り換え弁と、浴槽水を搬送する循環ポンプと、前記流路切り換え弁の上流側に設け、断水時に開放される大気開放弁を有する逆流防止装置とを備えた機器への注湯装置。
- 逆流防止装置の大気開放弁を手動で開閉できるようにした請求項1に記載の機器への注湯装置。
- 大気開放弁は、水道元圧と逆流防止装置内を通過する水圧との圧力差、および逆流防止装置内を通過する水圧と大気圧との圧力差の合力により開閉する請求項1に記載の機器への注湯装置。
- 大気開放弁に手動操作が可能な連結棒を設けた請求項2または3に記載の機器への注湯装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002199703A JP2004044834A (ja) | 2002-07-09 | 2002-07-09 | 機器への注湯装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002199703A JP2004044834A (ja) | 2002-07-09 | 2002-07-09 | 機器への注湯装置 |
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2002
- 2002-07-09 JP JP2002199703A patent/JP2004044834A/ja active Pending
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