JP2004044449A - 内燃機関の動弁装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】内燃機関の動弁装置に関し、ピストンと当接して連係動作しうる係合部材によって機関弁の開閉タイミングの切換を行なう動弁装置において、十分な動弁特性を長期にわたって維持できるようにする。
【解決手段】ロッカシャフト32に支承されて第1のカムにより駆動され吸気弁を作動させる第1のロッカアーム33,34と、ロッカシャフト32に支承されて第1のロッカアームに隣接配置され、第2のカムにより駆動される第2のロッカアーム35と、第1,第2のロッカアームの一方のシリンダ150内に装備されリターンスプリング152で付勢されたピストン151と、第1,第2のロッカアームの他方に設けられピストン151に当接して両ロッカアームを連動させる係合突起35aとをそなえ、ピストン151が円筒状に形成され、係合突起35aのピストン151との当接面158が円筒状曲面に沿って形成される。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、内燃機関の吸気弁や排気弁を機関の運転状態に応じて異なる駆動タイミングで開閉駆動しうる、内燃機関の動弁装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、往復動式内燃機関(以下、エンジンという)に備えられる吸気弁や排気弁(以下、これらを総称して機関弁又は単にバルブともいう)の作動特性(開閉タイミングや開放期間)を、エンジンの負荷状態や速度状態に応じて最適なものになるように切り換えることのできる動弁装置(可変動弁機構ともいう)が開発され実用化されている。
【0003】
このような動弁装置において作動特性を切り換える機構の一つとして、例えばエンジンの低速回転時に適したカムプロフィルを備えた低速用カムとエンジンの高速回転時に適したカムプロフィルを備えた高速用カムとを、エンジンの回転状態に応じて選択的に用いて機関弁を開閉作動させるようにしたものが開発されている。
【0004】
例えば、特開昭63−170513号公報等に開示されている技術では、基本的には低速用カムにより揺動して機関弁を駆動する駆動ロッカアームと、低速用カムを包含するカムプロフィルを有する高速用カムにより揺動する自由ロッカアームと、駆動ロッカアームと自由ロッカアームとの間に設けられた連結切換機構とをそなえている。そして、連結切換機構を切り離し状態にすると、自由ロッカアームは自由に揺動し、駆動ロッカアームは低速用カムにより揺動して低速用カムのカムプロフィルに応じた特性で機関弁を駆動し、一方、連結切換機構を連結状態にすると、自由ロッカアームと駆動ロッカアームとが一体に揺動し、駆動ロッカアームは高速用カムのカムプロフィルに応じた特性で機関弁を駆動する。
【0005】
この場合の連結切換機構には、上記公報のものの他に、特許第2586163号のものなど種々の技術が提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、図6,図7は本発明の案出過程で提案された動弁装置の構造を示すものである。図6,図7に示すように、エンジンの各気筒上方のシリンダヘッド10には、各気筒毎に2つの吸気弁11,12と2つの排気弁21,22とが備えられており、これらの吸気弁11,12、排気弁21,22を駆動するために動弁装置30が装備されている。
【0007】
この動弁装置30は、吸気弁11,12を駆動する吸気弁駆動系と、排気弁21,22を駆動する排気弁駆動系とに分けられる。吸気弁駆動系は、カムシャフト31と、カムシャフト31に固設されたカム31a〜31cと、ロッカシャフト32と、ロッカシャフト32に揺動自在に軸支され各カム31a〜31cによって揺動するロッカアーム33〜35とをそなえている。排気弁駆動系は、吸気系と共用のカムシャフト31と、カムシャフト31に固設されたカム31d,31eと、ロッカシャフト36と、ロッカシャフト36に揺動自在に軸支され各カム31d,31eによって揺動するロッカアーム37,38(図7では省略)とをそなえている。
【0008】
そして、動弁装置30の吸気弁駆動系の部分に、連結切換機構41を有する可変動弁機構40が設けられている。
つまり、吸気弁駆動用のロッカアーム33〜35のうちロッカアーム33,34は一端のアジャストスクリュ33a,34aを吸気弁11,12のステム端部に当接させており、吸気弁11はロッカアーム33の揺動に応じて開閉し、吸気弁12はロッカアーム34の揺動に応じて開閉するようになっている。
【0009】
ロッカアーム33は、他端のローラ33bを、エンジンの低速回転時に対応した低速用カムプロフィルに形成された低速用カム31aに当接させており、低速用カム31aに応じて揺動すると、吸気弁11を図10(a)に一点鎖線で示すような特性で開放するようになっている。ロッカアーム34は、他端のローラ34bを、エンジンの低速回転時に対応した低速用カムプロフィルに形成された低速用カム31bに当接させており、低速用カム31bに応じて揺動すると、吸気弁11を図10(a)に実線で示すような特性で開放するようになっている。
【0010】
一方、ロッカアーム35は、一端の係合突起35aがロッカアーム33,34に係合可能になっており、他端に設けられたローラ35bは、エンジンの高速回転時に対応した高速用カムプロフィルに形成された高速用カム31cに当接している。
ロッカアーム33,34側におけるロッカアーム35の一端が当接しうる部位には、開口部53をそなえたシリンダ50が形成され、このシリンダ50内にはピストン51が内蔵されている。
【0011】
シリンダ50内には、ロッカシャフト32側から油路32a,32bを通じて圧油(ここでは潤滑油が兼用される)が供給されるようになっており、シリンダ50内の油圧が高められると、図8(b)に示すように、ピストン51が一端に油圧を受けて開口部53を塞ぐような位置に突出するように駆動される。
また、シリンダ50内の油圧が弱められると、図8(a)に示すように、ピストン51がリターンスプリング52の付勢力によって開口部53から外れた状態に没するように駆動される。
【0012】
このようなシリンダ50内のピストン51と、シリンダ50内の油圧を調整する油圧調整装置42とから、ロッカアーム33,34とロッカアーム35との連結状態を切り換える連結切換機構41が構成され、この連結切換機構41と吸気弁駆動系とから可変動弁機構40が構成されている。
なお、油圧調整装置42は、図9に示すように、エンジン下部のオイルパン(図示略)からシリンダブロック10にポンプアップされた潤滑油をロッカシャフト32内の油路32aに供給する潤滑油供給路42a〜42cと、潤滑油供給路42cの途中に介装されたオイルコントロールバルブ42dと、このオイルコントロールバルブ42dの開度を制御する図示しないコントローラとから構成されている。潤滑油供給路42a,42bには、フィルタ42eが介装され、潤滑油を濾過したうえでシリンダ33d,34d内へ供給するようになっている。
【0013】
したがって、油圧調整装置42によってシリンダ50内の油圧が弱められるとピストン51が埋没した非係合状態となり(図8(a)参照)、シリンダ50の開口部53には空間が形成されて、ロッカアーム35の揺動時には、ロッカアーム35の一端の係合突起35aはこの空間内に出没するが、ロッカアーム33,34自体には接触しない。これによって、ロッカアーム33,34は各対応カム31a,31bに応じて揺動し、吸気弁11,12を開閉駆動する。
【0014】
一方、油圧調整装置42によってシリンダ50内の油圧が高められるとピストン51が突出した係合状態となり(図8(b)参照)、シリンダ50の開口部53にはピストン51が存在するようになって、ロッカアーム35の揺動時には、ロッカアーム35の一端の係合突起35aはこのピストン51の側面(係合面)54に当接してピストン51を介してロッカアーム33,34を揺動させる。このとき、ロッカアーム33,34は、各対応カム31a,31bに対しては離隔しながら、ロッカアーム35に駆動されて高速用カム31cに応じて揺動し、吸気弁11,12をエンジンの高速回転時に対応させて図10(b)に実線で示すような特性で開放する。
【0015】
したがって、油圧調整装置42は、ピストン51の位置を係合突起35aが係合する係合位置と係合突起35aが係合しない非係合位置との間で切り換えるピストン位置切換装置として機能する。
ところで、このような動弁装置では、係合位置にあるピストン51の係合面54に係合突起35aが適切に当接しなくては、ロッカアーム35を介してロッカアーム33,34を高速カム31cのカムプロフィルに応じて作動させることができない。
【0016】
図6,図7に示すような動弁装置に限らず、動弁装置には、このような当接部分(係合部分)を通じて弁駆動力を伝達する構造の部位が種々存在し、当接部分の構造も種々提案されている。
例えば、特公平02−223613号公報及び特開平06−2518号公報には、図11に示すように、ピストン351の係合面354を円筒面で構成し、係合面354に当接する係合突起の当接部を略球面の当接端を有するアジャスタねじ358で構成して、係合突起をピストン351の係合面354に点接触させる構成が提案されている。
【0017】
しかしながら、このように当接部分を点接触させる構造では、当接部分の面圧が高くなるため、当接部分の磨耗が激しくなるという課題や、面圧が高いため当接部分における弾性変形が大きくなり、ロッカアーム剛性が低下して十分な動弁特性が得られないという課題が発生する。
そこで、当接部分の荷重を低減する手法として、ロッカアームのレバー比(ロッカ比,ロッカアーム35の揺動中心から係合突起の当接部分までの長さ)を大きくすることが考えられるが、この場合には、ロッカアームの重量が増大してしまい、やはり、十分な動弁特性を得られなくなるため、採用できない。
【0018】
そこで、特開2001−041017号公報には、図12に示すように、ピストン251の係合面254と係合突起258先端の当接部258aとを共に平面によって構成し、両者が面当たりする構成が提案されている。
しかしながら、平面対平面で当接するように構成しても、部品精度や取り付け精度のばらつきによって、係合面254と係合突起258先端の当接部258aとが相対的に方向がずれると、図13に示すように線接触になったり、図14に示すように点接触になったりして、多くの場合面当たりを実現できない。さらには、係合面254と係合突起258先端の当接部258aとが相対的に位置ずれすると、図15に示すように、ピストン251が係合突起258先端の当接部258aに引っ掛かって、ピストン251の位置切換が不可能となってしまうおそれもある。
【0019】
本発明は、上述の課題に鑑み創案されたもので、位置切換可能なピストンとこのピストンと当接して連係動作しうる係合部材とによって機関弁の開閉タイミングの切換を行なう動弁装置において、ピストンと係合部材との当接部分を磨耗や変形が少なく、且つ、精度のばらつきがあってもピストンの切換不良を生じることなく適切に当接できるようにして、十分な動弁特性を長期にわたって維持することができるようにした、内燃機関の動弁装置を提供することを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】
このため、本発明の内燃機関の動弁装置(請求項1)は、先端が吸気弁又は排気弁の一方に連係され、ロッカシャフトに揺動自在に支承されて第1のカムにより駆動される第1のロッカアームと、前記ロッカシャフトに揺動自在に支承されて前記第1のロッカアームに隣接するように配置され、前記第1のカムとカム形状の異なる第2のカムにより駆動される第2のロッカアームと、前記の第1,第2のロッカアームの一方に形成されたシリンダと、前記シリンダ内に摺動自在に装着されたピストンと、前記の第1,第2のロッカアームの他方に突設され前記ピストンに形成された係合面に係合可能な係合突起と、前記ピストンを前記係合突起が係合する係合位置と前記係合突起が係合しない非係合位置との間で切り換えるピストン位置切換装置とをそなえている。
【0021】
したがって、ピストン位置切換装置によりピストンを係合位置にすれば、第1,第2のロッカアームの他方に突設された係合突起が、開口部からシリンダ部分に進入してピストンに形成された係合面に係合して、第1のロッカアームと第2のロッカアームとが一体に揺動して、第2のカムのカムプロフィルに応じて吸気弁又は排気弁の一方を開閉駆動する。また、ピストン位置切換装置によりピストンを非係合位置にすれば、第1のロッカアームと第2のロッカアームとが独立して揺動して、第1,第2のロッカアームの一方は、第1のカムのカムプロフィルに応じて吸気弁又は排気弁の一方を開閉駆動する。
【0022】
そして、前記ピストンが円筒状に形成され該円筒状曲面を前記係合面とするとともに、前記係合突起の前記係合面との当接面が前記係合面に沿う円筒状凹面に形成されているので、ピストンが周方向にずれるなど、部品精度や組み付け精度のばらつきがあっても、ピストン側の係合面と係合突起側の当接面との接触を面接触にしやすくなり、ピストンの作動不良も招きにくくなる。
【0023】
前記係合突起の前記円筒状凹面の曲率半径が、前記ピストンの前記円筒状曲面の曲率半径よりも大きく設定されていることが好ましい(請求項2)。
さらに、前記係合突起の前記円筒状凹面は、前記ピストンの移動方向においては中央部が前記係合面側に隆起した凸面状に形成されていることが好ましい。(請求項3)。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、図面により、本発明の実施の形態について説明する。
[第1実施形態]
図1〜図4は本発明の第1実施形態としての内燃機関の動弁装置を示すもので、図1はそのピストン位置切換装置の要部を示す模式的平面図及び側面図であり、図2はそのピストン位置切換装置を示す模式的な断面図であり、図3はそのシリンダヘッド内の模式的な側面図、図4はシリンダヘッド内の模式的な展開断面図である。なお、図1〜図4において、図6〜図9と同符号は同様のものを示す。また、一部については図8,図9を参照して説明する。
【0025】
つまり、図3,図4に示すように、エンジンの各気筒上方のシリンダヘッド10には、各気筒毎に2つの吸気弁11,12と2つの排気弁21,22とが備えられており、これらの吸気弁11,12、排気弁21,22を駆動するために動弁装置30が装備されている。
この動弁装置30は、吸気弁11,12を駆動する吸気弁駆動系と、排気弁21,22を駆動する排気弁駆動系とに分けられる。
【0026】
吸気弁駆動系は、カムシャフト31と、カムシャフト31に固設されたカム31a〜31cと、吸気用ロッカシャフト(第1のロッカシャフト)32と、このロッカシャフト32に揺動自在に軸支され各カム31a〜31cによって揺動するロッカアーム33〜35とをそなえている。
排気弁駆動系は、吸気系と共用のカムシャフト31と、カムシャフト31に固設されたカム31d,31eと、排気用ロッカシャフト36(第2のロッカシャフト)と、このロッカシャフト36に揺動自在に軸支され各カム31d,31eによって揺動するロッカアーム37,38(図3では省略)とをそなえている。
【0027】
そして、動弁装置30の吸気弁駆動系の部分に、連結切換機構41を有する可変動弁機構40が設けられている。
つまり、吸気弁駆動用のロッカアーム33〜35のうちロッカアーム(第1のロッカアーム)33,34は一端のアジャストスクリュ33a,34aを吸気弁11,12のステム端部に当接させており、吸気弁11はロッカアーム33の揺動に応じて開閉し、吸気弁12はロッカアーム34の揺動に応じて開閉するようになっている。
【0028】
ロッカアーム33は、他端のローラ33bを、エンジンの極低速回転時に対応した極低速用カムプロフィルに形成された極低速用カム(第1のカム)31aに当接させており、極低速用カム31aに応じて揺動すると、吸気弁11を図10(a)に一点鎖線で示すような特性で開放するようになっている。ロッカアーム34は、他端のローラ34bを、エンジンの低速回転時に対応した低速用カムプロフィルに形成された低速用カム(第1のカム)31bに当接させており、低速用カム31bに応じて揺動すると、吸気弁11を図10(a)に実線で示すような特性で開放するようになっている。
【0029】
一方、ロッカアーム(第2のロッカアーム)35は、一端に突設された係合突起35aがロッカアーム33,34に係合可能になっており、他端に設けられたローラ35bは、エンジンの高速回転時に対応した高速用カムプロフィルに形成された高速用カム(第2のカム)31cに当接している。
ロッカアーム33,34側におけるロッカアーム35の一端が当接しうる部位には、図2(a)〜(c)に示すように、開口部153をそなえたシリンダ150が形成され、このシリンダ150内にはピストン151が内蔵されている。さらに、ピストン151に一端側(ここでは上面側)には、リターンスプリング152の一端(ここでは下端)を収容する正面視円形の凹所151aが形成され、一方、シリンダ150の一端面(ここでは上部端面)にも、リターンスプリング152の他端(ここでは上端)を収容する正面視円形の凹所150aが凹所151aと対応して形成されている。リターンスプリング152は、このようなピストン151及びシリンダ150の各凹所151a,150aに係止されて介装されている。
また、シリンダ150には、ロッカシャフト32側から油路32a,32bを通じて圧油(ここでは潤滑油が兼用される)が供給されるようになっており、シリンダ150内の油圧が高められると、図8(b)に示すように、ピストン151が一端に油圧を受けて開口部153を塞ぐような位置に突出するように駆動される。
【0030】
また、シリンダ150内の油圧が弱められると、図8(a)に示すように、ピストン151がリターンスプリング152の付勢力によって開口部153から外れた状態に没するように駆動される。
このようなシリンダ150内のピストン151と、シリンダ150内の油圧を調整する油圧調整装置42とから、ロッカアーム33,34とロッカアーム35との連結状態を切り換える連結切換機構41が構成され、この連結切換機構41と吸気弁駆動系とから可変動弁機構40が構成されている。
【0031】
なお、油圧調整装置42は、図9に示すように、エンジン下部のオイルパン(図示略)からシリンダブロック10にポンプアップされた潤滑油をロッカシャフト32内の油路32aに供給する潤滑油供給路42a〜42cと、潤滑油供給路42cの途中に介装されたオイルコントロールバルブ42dと、このオイルコントロールバルブ42dの開度を制御する図示しないコントローラとから構成されている。潤滑油供給路42a,42bには、フィルタ42eが介装され、潤滑油を濾過したうえでシリンダ150内へ供給するようになっている。
【0032】
したがって、油圧調整装置42によってシリンダ150内の油圧が弱められるとピストン151が埋没状態となり(図8(a)参照)、シリンダ150の開口部153には空間が形成されて、ロッカアーム35の揺動時には、ロッカアーム35の一端の係合突起35aはこの空間内に出没するが、ロッカアーム33,34自体には接触しない。これによって、ロッカアーム33,34は各対応カム31a,31bに応じて揺動し、吸気弁11,12を開閉駆動する。
【0033】
一方、油圧調整装置42によってシリンダ150内の油圧が高められるとピストン151が突出状態となり(図8(b)参照)、シリンダ150の開口部153にはピストン151が存在するようになって、ロッカアーム35の揺動時には、ロッカアーム35の一端の係合突起35aはこのピストン151に当接してピストン151を介してロッカアーム33,34を揺動させる。このとき、ロッカアーム33,34は、各対応カム31a,31bに対しては離隔しながら、ロッカアーム35に駆動されて高速用カム31cに応じて揺動し、吸気弁11,12をエンジンの高速回転時に対応させて図10(b)に実線で示すような特性で開放する。
【0034】
したがって、油圧調整装置42は、ピストン151の位置を係合突起35aが係合する係合位置と係合突起35aが係合しない非係合位置との間で切り換えるピストン位置切換装置として機能する。
ところで、本動弁装置では、図1(a)に示すように、ピストン151が円筒状に形成されてこの円筒状曲面の一部が係合面154として用いられている。一方、この係合面154に当接する係合突起35aの当接面158は、係合面154に沿う円筒状凹面に形成されている。つまり、当接面158は、円筒状の係合面154の曲率半径に近い曲率半径を有する円筒状凹面に形成されている。
【0035】
特に、本実施形態では、図1(c)に示すように、係合突起35aの当接面158の円筒状凹面の曲率半径R2は、ピストン151の係合面154の円筒状凸面の曲率半径R1よりも微小量だけ大きく設定されている。なお、図1(c)では、係合突起35aの当接面158の曲率中心Oをピストン151の係合面154の曲率中心Oから大きく離隔しているが、これは中心位置の相違をわかり易くするためであり、実際にはわずかだけ離隔している。
【0036】
これは、係合突起35aの当接面158のエッジ部分158a,158bが係合面154に片当たりすることのないように配慮したものである。係合突起35aの当接面158の曲率半径R2をピストン151の係合面154の曲率半径R1よりもどの程度大きくするかは、想定される部品の精度や組み付け精度を考慮して設定すればよく、部品の製造誤差や組み付け誤差が発生したとしても、係合突起35aの当接面158の左右のエッジ部分158a,158bが係合面154に片当たりすることのないように、設定すればよい。
【0037】
また、図1(b)に示すように、係合突起35aの当接面158は、ピストン151の移動方向(軸方向,図1(b)中の上下方向)においてはその中央部が係合面側に隆起するように微小に凸面状に形成されている(いわゆる、クラウニングされている)。
つまり、係合突起35aの当接面158は、ピストン151の周方向に対応した方向には凹面状で且つピストン151の移動方向に対応した方向には凸面状に形成されているのである。
【0038】
係合突起35aの当接面158をピストン151の移動方向に対応した方向に凸面状にクラウニングしているのは、部品の製造誤差や組み付け誤差に起因して、係合突起35aの当接面158の上下方向のエッジ部分(下側エッジ部分)158cがピストン151の係合面154に当たってピストン151の移動を妨げることのないように配慮したものである。この場合も、係合突起35aの当接面158のピストン移動方向への曲率半径R3をどの程度にするかは、想定される部品の精度や組み付け精度を考慮し且つ当接面の面圧を考慮して設定すればよく、部品の製造誤差や組み付け誤差が発生したとしても、係合突起35aの当接面158のエッジ部分158cがピストン151の係合面154に当たることのないように、設定すればよい。
【0039】
また、図2(c)に示すように、ピストン151がシリンダ150内で回転しないように回り止めピン156がピストン151とシリンダ150との間に介装されている。つまり、ピストン151とシリンダ150との一方に回り止めピン156が突設され、他方に回り止めピン156が係合する係合溝が穿設され、ピストン151の軸方向移動を許容しながらピストン151がシリンダ150内で回転しないように規制する。なお、回り止め設定時においても、ピストン151と係合突起35aの当接面158とが面接触しているため、回転方向の精度向上の必要がなく、回り止めピン156を低コストで追加できる。
【0040】
一方、凸面状の円筒面で構成された係合面154と当接する係合突起35aは、係合面154に接触する先端面を係合面154と対応するような(ただし、係合面154よりもやや大径な)凹面状の円筒面により構成され、係合面154と確実に線接触しうるように構成されている。
さらに、ロッカアーム(第1のロッカアーム)33,34は吸気弁11,12にそれぞれそなえられたリターンスプリング(図示略)によって各対応するカム31a,31bから離隔しないように付勢されているが、ロッカアーム(第2のロッカアーム)35には、このような付勢力は作用していないので、図1に示すように、ロッカアーム35をカム31cから離隔しないようにする付勢部材としてアームスプリング43が設置されている。
【0041】
なお、アームスプリング43はスプリング本体43aとスプリング本体43aを内蔵するケーシング43bとからなり、スプリング本体43aの付勢力がケーシング43bを介してロッカアーム35に伝達されるようになっている。
アームスプリング43は、ホルダ144の一端部に形成された凹所144a内に装着され、ホルダ144によって支持されている。このホルダ144は、中間部に形成された軸穴144bに排気用ロッカアーム(第3のロッカアーム)37,38を支持するロッカシャフト(支持軸)36を挿通され、このロッカシャフト36に回転自在に支持されており、他端144cをシリンダヘッド10から上方に立設された支持部材としてのリブ(支柱)145に当接させている。
【0042】
つまり、ホルダ144は、ロッカシャフト36に回転自在に支持されているため、このままではアームスプリング43を支持しようとすると回転してしまうが、リブ145とリブ145に当接するホルダ144の他端(当接部)144cとから、ホルダ144のロッカシャフト36周りの回転を止める係止構造146が構成され、この係止構造146により、アームスプリング43を支持しうるようにホルダ144の回転が規制される。
【0043】
本発明の第1実施形態としての内燃機関の動弁装置は、上述のように構成されているので、油圧調整装置(ピストン位置切換装置)42によってシリンダ150内の油圧を高めピストン151を突出状態(係合位置)とすると(図2(b)参照)、シリンダ150の開口部153にはピストン151の係合面154が位置するようになって、ロッカアーム35の揺動時には、ロッカアーム35の一端の係合突起35aはこのピストン151の係合面154に当接してピストン51を介してロッカアーム33,34を揺動させるようになる。すなわち、連結切換機構41が連結状態となって、吸気用のロッカアーム33,34がロッカアーム35と一体に揺動して、高速カム31cのカムプロフィルに応じて吸気弁11,12を開閉駆動する。
【0044】
油圧調整装置(ピストン位置切換装置)42によってシリンダ150内の油圧を弱めピストン151を埋没状態(非係合位置)とすると(図2(a)参照)、シリンダ150の開口部153に空間が形成されて、ロッカアーム35の揺動時には、ロッカアーム35の一端の係合突起35aはこの空間内に出没して、ロッカアーム33,34自体には接触しない。これによって、連結切換機構41は切り離し状態となって、吸気用のロッカアーム33,34はロッカアーム35に影響されることなく揺動して、極低速カム31a又は低速カム31bのカムプロフィルに応じて吸気弁11,12を開閉駆動する。
【0045】
特に、本装置では、図1(c)に示すように、係合突起35aの当接面158の円筒状凹面の曲率半径R2は、ピストン151の係合面154の円筒状凸面の曲率半径R1よりも微小量だけ大きく設定されているので、部品の製造誤差や組み付け誤差が発生したとしても、係合突起35aの当接面158のエッジ部分158a,158bが係合面154に片当たりすることがなく、当接面158のエッジ部分158a,158bの係合面154への片当たりに起因したエッジ部分158a,158bの磨耗やロッカアーム系統の剛性低下を招くことを防止することができ、十分な動弁特性を長期にわたって維持することができるようになる。また、係合突起の凹面の加工精度を必要とせずコストの低減を図ることができる。
【0046】
また、図1(b)に示すように、係合突起35aの当接面158は、ピストン151の移動方向(軸方向,図1(b)中の上下方向)においてはその中央部が係合面側に隆起するように凸面状にクラウニングされているので、部品の製造誤差や組み付け誤差に起因して、係合突起35aの当接面158のエッジ部分158cがピストン151の係合面154に当たることがなく、この点でも、当接面158のエッジ部分158a,158bの係合面154への片当たりに起因したエッジ部分158a,158bの磨耗やロッカアーム系統の剛性低下を招くことを防止することができ、十分な動弁特性を長期にわたって維持することができるようになる。
【0047】
また、上記の係合突起35aの当接面158の円筒状凹面の曲率半径R2のピストン151の係合面154の円筒状凸面の曲率半径R1との差やクラウニングによる凸面状の突起量は、部品の製造誤差や組み付け誤差を許容できる範囲で可能なかぎり小さく設定されるので、当接面158が係合面154に当接する際の面圧がある程度高ければ、当接部分における弾性変形が微小であっても、その面圧に応じた面積で両者158,154は面接触することになり、当接部分の磨耗を低減できるとともに、ロッカアーム剛性の低下を抑制して十分な動弁特性が得られるようになる。また、当接部の円筒状凸面とこれに沿う円筒状凹面との組み合わせは、これ自体で、ピストン151が係合突起35a先端の当接部158に引っ掛かって、ピストン151の位置切換が不可能となってしまうおそれも低く、ピストンの作動不良を招きにくくなる。
【0048】
[第2実施形態]
図5は本発明の第2実施形態としての内燃機関の動弁装置を示す模式的な展開断面図(図2に対応する図)である。なお、図5において、図1〜図4,図6〜図9と同符号は同様のものを示す。
この実施形態では、吸気弁側と排気弁側との両方が、いずれも可変動弁機構として構成されている。
【0049】
つまり、吸気用のロッカシャフト32には、低速カム31bによって揺動するロッカアーム(第1のロッカアーム)133と、高速カム31cによって揺動するロッカアーム(第2のロッカアーム)135とが、揺動自在に軸支されている。ロッカアーム133とロッカアーム135との間には、第1実施形態と同様の第1の連結切換機構41aが介装されている。
【0050】
ロッカアーム133の一端側は二股に分かれており、各端部がそれぞれ吸気弁11,12を駆動するようになっている。第1の連結切換機構41aが切り離し状態の場合には、ロッカアーム133は、ロッカアーム135の動きに影響されることなく、低速カム31bのカムプロフィルに対応して揺動し、吸気弁11,12を図9(a)に実線で示すように低速対応で開閉する。連結切換機構41aが連結状態の場合には、ロッカアーム135の係合突起135aを通じて、ロッカアーム133は、ロッカアーム135と一体に高速カム31cのカムプロフィルに対応して揺動し、吸気弁11,12を図10(b)に実線で示すように高速対応で開閉する。
【0051】
一方、排気用のロッカシャフト36には、エンジンの低速時に応じた低速カム(第3のカム)31fによって揺動するロッカアーム(第3のロッカアーム)137と、高速カム(第4のカム)31gによって揺動するロッカアーム(第4のロッカアーム)139とが、揺動自在に軸支されている。ロッカアーム137とロッカアーム139との間には、第1実施形態と同様の第2の連結切換機構41bが介装されている。
【0052】
ロッカアーム137の一端側は二股に分かれており、各端部がそれぞれ排気弁21,22を駆動するようになっている。第2の連結切換機構41bが切り離し状態の場合には、ロッカアーム137は、ロッカアーム139の動きに影響されることなく、低速カム31fのカムプロフィルに対応して揺動し、排気弁21,22をエンジンの低速運転に対応させて開閉する。連結切換機構41bが連結状態の場合には、ロッカアーム139の係合突起139aを通じて、ロッカアーム137は、ロッカアーム139と一体に高速カム31gのカムプロフィルに対応して揺動し、排気弁21,22をエンジンの高速運転に対応させて開閉する。
【0053】
そして、ロッカアーム(第2のロッカアーム)135及びロッカアーム(第4のロッカアーム)139には、図3に示すように、ロッカアーム135,139をカム31c、31gから離隔しないようにする第1,第2の付勢部材としてアームスプリング43A,43Bがそれぞれ設置されている。
なお、本実施形態の動弁装置でも、第1実施形態と同様に、ピストン151が円筒状に形成されてこの円筒状曲面の一部が係合面154として用いられ、この係合面154に当接する係合突起35aの当接面158は、係合面154に沿うように、円筒状の係合面154の曲率半径に近い曲率半径を有する円筒状凹面に形成されている(図1(a)参照)。
【0054】
さらに、係合突起35aの当接面158の円筒状凹面の曲率半径R2は、ピストン151の係合面154の円筒状凸面の曲率半径R1よりも微小量だけ大きく設定されている(図1(c)参照)。また、係合突起35aの当接面158は、ピストン151の移動方向においてはその中央部が係合面側に隆起するように凸面状にクラウニングされている(図1(b)参照)。
【0055】
本発明の第2実施形態としての内燃機関の動弁装置は、上述のように構成されているので、第1実施形態と同様に、係合突起の凹面の加工精度を必要とせずコストの低減を図りながら、係合突起35aの当接面158のエッジ部分158a,158bが係合面154に片当たりすることを防止でき、当接面158のエッジ部分158a,158bの係合面154への片当たりに起因したエッジ部分158a,158bの磨耗やロッカアーム系統の剛性低下を招くことを防止することができる。したがって、十分な動弁特性を長期にわたって維持することができるようになる。
【0056】
また、部品の製造誤差や組み付け誤差に起因して、係合突起35aの当接面158のエッジ部分158cがピストン151の係合面154に当たることがなく、これに起因してピストン151の移動を妨げることもない。
そして、上記の係合突起35aの当接面158の円筒状凹面の曲率半径R2のピストン151の係合面154の円筒状凸面の曲率半径R1との差やクラウニングによる凸面状の突起量は、部品の製造誤差や組み付け誤差を許容できる範囲で可能なかぎり小さく設定されるので、当接面158が係合面154に当接する際の面圧がある程度高ければ、当接部分における弾性変形が微小であっても、その面圧に応じた面積で両者158,154は面接触することになり、当接部分の磨耗を低減できるとともに、ロッカアーム剛性の低下を抑制して十分な動弁特性が得られるようになる。また、ピストンの作動不良を招きにくくなる。
[その他]
【0057】
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
例えば、部品精度や組み付け精度が高ければ、上記の係合突起35aの当接面158の円筒状凹面の曲率半径R2をピストン151の係合面154の円筒状凸面の曲率半径R1と略同様に設定してもよく、クラウニングによる凸面状の突起も設けないように構成してもよい。この場合も、係合突起35aの当接面158を、円筒状凸面の係合面154に沿うように、円筒状凹面で構成すれば、当接面158が係合面154に当接する際に、この当接部分における弾性変形を微小に抑えながら、面圧に応じた面積で両者158,154を面接触させることができ、当接部分の磨耗を低減できるとともに、ロッカアーム剛性の低下を抑制して十分な動弁特性が得られるようになる。
【0058】
さらに、上記第1,第2実施形態においては、極低速カム又は低速カムによって駆動されるロッカアーム33,34,133にシリンダ,ピストン及び開口部を設け、高速カムによって駆動されるロッカアーム35,135に係合突起を設けているが、これとは逆に、ロッカアーム33,34,133に係合突起を設け、ロッカアーム35,135にシリンダ,ピストン及び開口部を設けているが、シリンダ,ピストン及び開口部を設けるように構成してもよい。
【0059】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明の内燃機関の動弁装置(請求項1)によれば、ピストンが円筒状に形成され該円筒状曲面を係合面とするとともに、係合突起の係合面との当接面が係合面に沿う円筒状凹面に形成されているので、ピストンが周方向にずれるなど、部品精度や組み付け精度のばらつきがあっても、ピストン側の係合面と係合突起側の当接面との接触を面接触にしやすくなり、当接部分の磨耗を低減できるとともに、ロッカアーム剛性の低下を抑制して十分な動弁特性が得られるようになり、したがって、十分な動弁特性を長期にわたって維持することができるようになる。また、ピストンの作動不良も招きにくくなる。
【0060】
前記係合突起の前記円筒状凹面の曲率半径が、前記ピストンの前記円筒状曲面の曲率半径よりも大きく設定されていれば、係合突起の凹面の加工精度を必要とせずコストの低減を図りながら、係合突起の当接面のエッジ部分が係合面に片当たりすることを防止で気、当接面のエッジ部分の係合面への片当たりに起因したエッジ部分の磨耗やロッカアーム系統の剛性低下を招くことを防止することができる(請求項2)。
【0061】
さらに、前記係合突起の前記円筒状凹面は、前記ピストンの移動方向においては中央部が前記係合面側に隆起した凸面状に形成されることにより、部品の製造誤差や組み付け誤差に起因して、係合突起の当接面のエッジ部分がピストンの端面に当たることがなく、これに起因してピストンの移動を妨げることも回避できる。また、ピストン側の係合面と係合突起側の当接面との接触を面接触にしやすくなり、当接部分の磨耗を低減できるとともに、ロッカアーム剛性の低下を抑制して十分な動弁特性が得られるようになる(請求項3)。
【図面の簡単な説明】
【図1】
本発明の第1実施形態にかかる内燃機関の動弁装置のピストン位置切換装置の要部を示す模式図であり、(a)はその平面図、(b)はその断面図(図1(a)におけるA−A矢視断面図)、(c)は(a)の拡大図である。
【図2】
本発明の第1実施形態にかかる内燃機関の動弁装置のピストン位置切換装置を示す模式的な断面図であり、(a)はピストンが非係合位置にある時の縦断面図、(b)はピストンが係合位置にある時の縦断面図、(c)はピストンが係合位置にある時の横断面図(図2(b)におけるB−B矢視断面図)である。
【図3】
本発明の第1実施形態にかかる内燃機関の動弁装置を示すシリンダヘッド内の模式的な側面図である。
【図4】
本発明の第1実施形態にかかる内燃機関の動弁装置を示すシリンダヘッド内の模式的な展開断面図(図6と対応する図)である。
【図5】
本発明の第2実施形態にかかる内燃機関の動弁装置を示すシリンダヘッド内の模式的な展開断面図(図4と対応する図)である。
【図6】
本発明の案出過程で創案された内燃機関の動弁装置及び本発明の第1実施形態にかかる内燃機関の動弁装置を示すシリンダヘッド内の模式的な展開断面図(図7のC−C矢視断面図)である。
【図7】
本発明の案出過程で創案された内燃機関の動弁装置を示すシリンダヘッド内の模式的な側面図である。
【図8】
本発明の案出過程で創案された内燃機関の動弁装置におけるピストン位置切換装置を示す模式的な断面図であって、(a)は非連結状態を示し、(b)は連結状態を示す。
【図9】
本発明の案出過程で創案された内燃機関の動弁装置及び本発明の各実施形態にかかる内燃機関の動弁装置における連結切換機構の油圧調整機構を示す模式的な断面図である。
【図10】
本発明の案出過程で創案された内燃機関の動弁装置及び本発明の各実施形態にかかる内燃機関の動弁装置における動弁特性を示すグラフであって、(a)は低速時の特性を示し、(b)は高速時の特性を示す。
【図11】
本発明の案出過程で創案された内燃機関の動弁装置におけるピストン位置切換装置の要部を示す模式図であり、(a)はその平面図、(b)はその断面図(図11(a)におけるD−D矢視断面図)である。
【図12】
本発明の案出過程で創案された内燃機関の動弁装置における課題を説明するピストン位置切換装置の要部を示す模式図であり、(a)はその平面図、(b)はその断面図(図12(a)におけるE−E矢視断面図)である。
【図13】
本発明の案出過程で創案された内燃機関の動弁装置における課題を説明するピストン位置切換装置の要部を示す模式図であり、(a)はその平面図、(b)はその断面図(図13(a)におけるF−F矢視断面図)である。
【図14】
本発明の案出過程で創案された内燃機関の動弁装置における課題を説明するピストン位置切換装置の要部を示す模式図であり、(a)はその平面図、(b)はその断面図(図14(a)におけるG−G矢視断面図)である。
【図15】
本発明の案出過程で創案された内燃機関の動弁装置における課題を説明するピストン位置切換装置の要部を示す模式図であり、(a)はその平面図、(b)はその断面図(図15(a)におけるH−H矢視断面図)である。
【符号の説明】
11,12 吸気弁
21,22 排気弁
31a 超低速カム(第1のカム)
31b 低速カム(第1のカム)
31c 高速カム(第2のカム)
31f 低速カム(第3のカム)
31g 高速カム(第4のカム)
32 吸気側ロッカシャフト(第1のロッカシャフト)
33,34,133 第1のロッカアーム
35,135 第2のロッカアーム
35a,135a,139a 係合突起
36 吸気側ロッカシャフト(第2のロッカシャフト)
41 連結切換機構
41a 第1の連結切換機構
41b 第2の連結切換機構
42 油圧調整装置(ピストン位置切換装置)
150 シリンダ
151 ピストン
152 リターンスプリング
154 ピストン151の側面(係合部)
156 回り止めピン
151a ピストン151の端面
158 係合突起35aの当接面
158a,158b,158c,158d 当接面158のエッジ部分

Claims (3)

  1. 先端が吸気弁又は排気弁の一方に連係され、ロッカシャフトに揺動自在に支承されて第1のカムにより駆動される第1のロッカアームと、
    前記ロッカシャフトに揺動自在に支承されて前記第1のロッカアームに隣接するように配置され、前記第1のカムとカム形状の異なる第2のカムにより駆動される第2のロッカアームと、
    前記の第1,第2のロッカアームの一方に形成されたシリンダと、
    前記シリンダ内に摺動自在に装着されたピストンと、
    前記の第1,第2のロッカアームの他方に突設され前記ピストンに形成された係合面に係合可能な係合突起と、
    前記ピストンを前記係合突起が係合する係合位置と前記係合突起が係合しない非係合位置との間で切り換えるピストン位置切換装置とをそなえ、
    前記ピストンが円筒状に形成され該円筒状曲面を前記係合面とするとともに、前記係合突起の前記係合面との当接面が前記係合面に沿う円筒状凹面に形成されている
    ことを特徴とする、内燃機関の動弁装置。
  2. 前記係合突起の前記円筒状凹面の曲率半径が、前記ピストンの前記円筒状曲面の曲率半径よりも大きく設定されている
    ことを特徴とする、請求項1記載の内燃機関の動弁装置。
  3. 前記係合突起の前記円筒状凹面は、前記ピストンの移動方向においては中央部が前記係合面側に隆起した凸面状に形成されている
    ことを特徴とする、請求項1又は2記載の内燃機関の動弁装置。
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