JP2004044442A - 送水管用水力発電設備 - Google Patents

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酒井 浩輔
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Suido Gijutsu Kaihatsu Kiko KK
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Suido Gijutsu Kaihatsu Kiko KK
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Abstract

【課題】発電ユニットの定期点検や修理のための取外し・取付け作業を能率良く容易に行なう。
【解決手段】送水管1に、水流で発電する発電ユニット4と、発電ユニット4の上流側流路を閉止操作可能な第1開閉弁と、発電ユニット4の下流側流路を閉止操作可能な第2開閉弁とを設け、発電ユニット4の両接続管部4D,4Eと送水管1の両接続管部1A,1Bとの間の少なくとも一方に、発電ユニット4の脱着を許容する状態で管軸芯X方向に伸縮自在な伸縮継手5が介在されている。
【選択図】    図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、水道管や下水管、配水管等の送水管又はそれの途中に連通接続されたバイパス配管に、水流で発電する発電ユニットが取付けられている送水管用水力発電設備に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の送水管用水力発電設備では、図19に示すように、送水管の一例である水道管1のうち、バイパス配管2の分岐箇所と合流箇所との間に位置する水道管部分に、開閉操作自在な仕切弁51を介装するとともに、バイパス配管2の分岐管部2A及び合流管部2Bの各々には、開閉操作自在な仕切弁(開閉弁)52,53を介装して、この三つの仕切弁51〜53の開閉操作により、バイパス配管2を閉止して水道管1のみに水道水を流動させる第1状態と、水道管1のうち、バイパス配管2の分岐箇所と合流箇所との間に位置する水道管部分を閉止して、バイパス配管2を経由して水道水を流動させる第2状態と、水道水を水道管1とバイパス配管2とに所定の比率で分配供給する第3状態とに切換え可能に構成されている。
【0003】
また、前記バイパス配管2の中間管部2Eに形成された連結フランジ部54と、合流管部2Bに形成された連結フランジ部55に対して、発電ユニット4の両接続管部56,57に形成された連結フランジ部58,59をボルト・ナットを介して脱着自在に固定連結することにより、発電ユニット4をバイパス配管2の中間管部2Eと合流管部2Bとに亘って連結支持させていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来の送水管用水力発電設備では、バイパス配管2の途中に介装された発電ユニット4を定期点検等のために取り外す際、三つの仕切弁51〜53を開閉操作して、バイパス配管2を閉止して水道管1のみに水道水を流動させる第1状態に切換えたのち、発電ユニット4を吊下げ支持したまま、発電ユニット4側の連結フランジ部58,59と、バイパス配管2側の連結フランジ部54,55との固定連結を解除操作し、バイパス配管2の中間管部2E及び合流管部2Bに対して発電ユニット4の両接続管部56,57を上方に抜き出す必要がある。
【0005】
このとき、配管経路での不同沈下や地殻変動等に起因して、発電ユニット4側の連結フランジ部58,59と、バイパス配管4側の連結フランジ部54,55とが圧接されている場合があり、発電ユニット4の抜き出しに多大の手間を要することがある。
【0006】
また、定期点検等が終了した発電ユニット4を再びバイパス配管2の途中に介装する場合には、吊下げ支持された発電ユニット4を、バイパス配管2側の連結フランジ部54,55間に同軸芯状態で入れ込み配置し、この吊下げ状態を維持したまま、発電ユニット4側の連結フランジ部58,59と、バイパス配管2側の連結フランジ部54,55とをボルト・ナットを介して固定連結する必要があるため、発電ユニット4の同軸芯状態での入れ込み配置に多くの手間を要し、発電ユニット4の定期点検や修理のための取外し・取付け作業能率の低下を招来していた。
【0007】
また、バイパス配管2及び発電ユニット4に対する水道水の流路変更や定期点検、修理等の各種条件に応じて、上述の第1〜第3状態に選択的に切換えることができるものの、バイパス配管2の分岐箇所と合流箇所との間に位置する水道管部分の途中一箇所とバイパス配管2の分岐管部2A及び合流管部2Bに仕切弁51〜53を介在させているため、弁の設置数が多くなるばかりでなく、それに伴って工事工程数も増加するため、設備コストの高騰化を招来するとともに、三つの仕切弁51〜53を開閉操作するため、第1〜第3状態への切換えに手間取り易い。
【0008】
本発明は、上述の実状に鑑みて為されたものであって、その主たる課題は、発電ユニットの定期点検や修理のための取外し・取付け作業を能率良く容易に行なうことのできる送水管用水力発電設備を提供する点にある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1による特徴構成は、送水管又はそれの途中に連通接続されたバイパス配管に、水流で発電する発電ユニットと、発電ユニットの上流側流路を閉止操作可能な第1開閉弁と、発電ユニットの下流側流路を閉止操作可能な第2開閉弁とを設けてある送水管用水力発電設備であって、
前記発電ユニットの両接続管部と送水管の両接続管部又はバイパス配管の両接続管部との間の少なくとも一方に、発電ユニットの脱着を許容する状態で管軸芯方向に伸縮自在な伸縮継手が介在されている点にある。
【0010】
上記特徴構成によれば、送水管又はバイパス配管の途中に介装された発電ユニットを定期点検等のために取り外す場合、発電ユニットと送水管又はバイパス配管との接続箇所、発電ユニットと伸縮継手との接続箇所、送水管又はバイパス配管と伸縮継手との接続箇所のうち、発電ユニットの取外し単位に相当する箇所の接続を解除したのち、伸縮継手を収縮操作することにより、少なくともこの伸縮継手側に位置する接続箇所に脱着用の作業空間を現出することができる。
【0011】
従って、配管経路での不同沈下や地殻変動等に起因して、発電ユニット側の両接続管部と送水管の両接続管部又はバイパス配管の両接続管部とが圧接されている条件下においても、発電ユニットの定期点検や修理のための取外し・取付け作業を能率良く容易に行なうことができる。
【0012】
本発明の請求項2による送水管用水力発電設備の特徴構成は、伸縮継手が発電ユニットに組付けられている点にある。
【0013】
上記特徴構成によれば、発電ユニットに伸縮継手が予め組付けられているので、施工現場での手数を軽減することができるばかりでなく、接続構造の簡素化を図ることが可能で、送水管用水力発電設備の工期短縮と工費の低廉化を促進することができる。
【0014】
本発明の請求項3による送水管用水力発電設備の特徴構成は、発電ユニットの各接続管部を脱着自在に載置支持する据付け装置が設けられている点にある。
【0015】
上記特徴構成によれば、発電ユニットを送水管又はバイパス配管の途中に介装する際、据付け装置に発電ユニットの両接続管部を載置させるが故に、発電ユニットの両接続管部を、送水管の接続管部又はバイパス配管の接続管部と同軸芯又は略同軸芯状態で安定的に受止めることができる。
【0016】
それ故に、この状態で伸縮継手を伸長操作することにより、据付け装置に載置支持されている発電ユニットの両接続管部と送水管の両接続管部又はバイパス配管の両接続管部とを確実、容易に連通接続することができる。
【0017】
従って、発電ユニットの定期点検や修理のための取外し・取付け作業を一層能率良く容易に行なうことができる。
【0018】
本発明の請求項4による送水管用水力発電設備の特徴構成は、前記据付け装置が、発電ユニットの各接続管部を脱着自在に載置支持する受け台と、受け台との間で発電ユニットの各接続管部を締め付け固定する管押え部材とから構成されている点にある。
【0019】
上記特徴構成によれば、据付け装置を構成する受け台と管押え部材とにより、受け台に載置支持された発電ユニットの各接続管部を強固に締め付け固定することができるから、発電ユニットを所定の据付姿勢に確実に維持することができるとともに、不同沈下等に起因する管軸芯方向の外力に対する離脱阻止機能も向上することができる。
【0020】
本発明の請求項5による送水管用水力発電設備の特徴構成は、前記据付け装置に、発電ユニットの接続管部の外周面に対して径方向から喰い込むことにより管軸芯方向での相対移動を阻止する抜止め手段が設けられている点にある。
【0021】
上記特徴構成によれば、不同沈下等に起因する管軸芯方向の外力が作用しても、発電ユニットの接続管部の外周面に対して径方向から喰い込む抜止め手段により、発電ユニットの各接続管部の管軸芯方向での相対移動を阻止することができるから、離脱阻止機能を更に高めることができる。
【0022】
本発明の請求項6による送水管用水力発電設備の特徴構成は、前記発電ユニットが、送水管のうち、バイパス配管の両接続箇所間に位置する送水管部分又はバイパス配管に取付けられているとともに、前記第1開閉弁が、送水管とバイパス配管との分岐箇所において、送水管の上流側流路と下流側流路とが連通する第1操作状態と、送水管の上流側流路とバイパス配管の分岐側流路とが連通する第2操作状態と、送水管の上流側流路と下流側流路及びバイパス配管の分岐側流路とが連通する第3操作状態とに切換操作自在に介装される三方弁から構成されている点にある。
【0023】
上記特徴構成によれば、送水管とバイパス配管との分岐箇所に介装された三方弁を第1操作状態に切換え操作することにより、バイパス配管を閉止して送水管のみに水道水を流動させる第1状態となり、また、三方弁を第2操作状態に切換え操作することにより、送水管の途中を閉止して、バイパス配管を経由して水道水を流動させる第2状態となり、更に、三方弁を第3操作状態に切換え操作することにより、水道水を送水管とバイパス配管とに所定の比率で分配供給する第3状態となる。
【0024】
従って、送水管とバイパス配管との分岐箇所に三方弁を介在させるだけで済むから、設置弁数及び工事工程数の削減によって設備コストの低廉化を図ることができるとともに、流路切換操作も少ない手数で容易に行なうことができる。
【0025】
本発明の請求項7による送水管用水力発電設備の特徴構成は、前記発電ユニットが、送水管のうち、バイパス配管の両接続箇所間に位置する送水管部分又はバイパス配管に取付けられているとともに、前記第2開閉弁が、送水管とバイパス配管との合流箇所において、送水管の上流側流路と下流側流路とが連通する第1操作状態と、送水管の下流側流路とバイパス配管の合流側流路とが連通する第2操作状態と、送水管の上流側流路と下流側流路及びバイパス配管の合流側流路とが連通する第3操作状態とに切換操作自在に介装される三方弁から構成されている点にある。
【0026】
上記特徴構成によれば、送水管とバイパス配管との合流箇所に介装された三方弁を第1操作状態に切換え操作することにより、バイパス配管を閉止して送水管のみに水道水を流動させる第1状態となり、また、三方弁を第2操作状態に切換え操作することにより、送水管の途中を閉止して、バイパス配管を経由して水道水を流動させる第2状態となり、更に、三方弁を第3操作状態に切換え操作することにより、水道水を送水管とバイパス配管とに所定の比率で分配供給する第3状態となる。
【0027】
従って、送水管とバイパス配管との合流箇所に三方弁を介在させるだけで済むから、設置弁数及び工事工程数の削減によって設備コストの低廉化を図ることができるとともに、流路切換操作も少ない手数で容易に行なうことができる。
【0028】
本発明の請求項8による送水管用水力発電設備の特徴構成は、前記発電ユニットが、送水管のうち、バイパス配管の両接続箇所間に位置する送水管部分又はバイパス配管に取付けられているとともに、前記第1開閉弁が、送水管とバイパス配管との分岐箇所において、送水管の上流側流路と下流側流路とが連通する第1操作状態と、送水管の上流側流路とバイパス配管の分岐側流路とが連通する第2操作状態と、送水管の上流側流路と下流側流路及びバイパス配管の分岐側流路とが連通する第3操作状態とに切換操作自在に介装される三方弁から構成され、更に、前記第2開閉弁が、送水管とバイパス配管との合流箇所において、送水管の上流側流路と下流側流路とが連通する第1操作状態と、送水管の下流側流路とバイパス配管の合流側流路とが連通する第2操作状態と、送水管の上流側流路と下流側流路及びバイパス配管の合流側流路とが連通する第3操作状態とに切換操作自在に介装される三方弁から構成されている点にある。
【0029】
上記特徴構成によれば、送水管とバイパス配管との分岐箇所に介装された三方弁、及び、送水管とバイパス配管との合流箇所に介装された三方弁を夫々第1操作状態に切換え操作することにより、バイパス配管を閉止して送水管のみに水道水を流動させる第1状態となり、また、両三方弁を夫々第2操作状態に切換え操作することにより、送水管の途中を閉止して、バイパス配管を経由して水道水を流動させる第2状態となり、更に、両三方弁を夫々第3操作状態に切換え操作することにより、水道水を送水管とバイパス配管とに所定の比率で分配供給する第3状態となる。
【0030】
従って、送水管とバイパス配管との分岐箇所及び合流箇所に三方弁を介在させるだけで済むから、設置弁数及び工事工程数の削減によって設備コストの低廉化を図ることができるとともに、流路切換操作も少ない手数で容易に行なうことができる。
【0031】
本発明の請求項9による送水管用水力発電設備の特徴構成は、前記伸縮継手が、受口管部とこれに対して管軸芯方向から伸縮自在に挿入接続される挿口管部とを備え、受口管部の外周面に設けた取付け部と挿口管部の外周面に設けた取付け部とに亘って、接続された両管部を管軸芯方向に摺動させる伸縮調節具が脱着自在に係合保持されているとともに、伸縮調節具と少なくとも一方の取付け部との間には、両者の係合状態を維持したまま両管部の一定範囲内での相対回転を許容する融通が設けられている点にある。
【0032】
上記特徴構成によれば、発電ユニットの両接続管部と送水管の両接続管部又はバイパス配管の両接続管部との間の少なくとも一方に、発電ユニットの脱着を許容する状態で管軸芯方向に伸縮自在な伸縮継手を介在する場合、先ず、受口管部の取付け部と挿口管部の取付け部との間に亘って係合保時された伸縮調節具を伸縮操作して、接続された両管部の全長を配管接続寸法に応じた長さに調節し、管軸芯方向で相対向する一方の送水管の接続管部又はバイパス配管の接続管部と、それに対応する受口管部又は挿口管部とを接続したのち、他方の送水管の接続管部又はバイパス配管の接続管部と、それに対応する挿口管部又は受口管部との接続位置が合致するように、伸縮調節具を係合保持させたまま、伸縮調節具と少なくとも一方の取付け部との間に設けた融通の範囲内で、両者のずれ角度だけ両管部を管軸芯周りで相対回転操作し、他方の送水管の接続管部又はバイパス配管の接続管部と、それに対応する挿口管部又は受口管部とを接続する。
【0033】
従って、伸縮調節具を係合保持させたまま、両管部を融通の範囲内で相対回転操作することができるから、両管部の相対回転操作を先に行なっても、伸縮調節具を用いて両管部を伸縮操作することができるとともに、接続手順としても二つの中から自由に選択することができ、しかも、伸縮管継手を発電ユニットと共に又は単独で撤去する必要が生じた場合でも、受口管部の取付け部と挿口管部の取付け部との周方向での位置ずれが融通の範囲内であれば、伸縮調節具を用いて両管部を収縮操作することができるから、伸縮管継手を接続又は撤去する場合の何れにおいても、伸縮調節具を有効に活用して少ない労力で能率良く容易に行なうことができる。
【0034】
本発明の請求項10による送水管用水力発電設備の特徴構成は、前記伸縮継手が、連結フランジ部を備えた受口管部と、これに対して管軸芯方向から抜き差し可能に挿入接続される連結フランジ部を備えた挿口管部とから構成され、挿口管部の外周面には、それの周方向複数箇所において径方向外方に突出する複数の突起部からなるストッパー部を設けるとともに、前記受口管部の内周面側には、挿口管部のストッパー部と管軸芯方向から接当することにより、両管部の管軸芯方向での相対摺動範囲のうち、少なくとも引抜き側での範囲外への摺動を阻止する抜止め部を形成し、この抜止め部には、両管部が特定の位相にあるときのみ、各突起部の管軸芯方向での通過移動を許容する脱着用凹部が形成されている点にある。
【0035】
上記特徴構成によれば、前記受口管部と挿口管部とを接続する場合、ストッパー部を構成する挿口管部側の複数の突起部と、受口管部の受口側の抜止め部に形成された複数の脱着用凹部とを、管軸芯方向で合致する特定位相に調節し、この状態で両管部を相対近接移動させて、受口管部側の各脱着用凹部に対して挿口管部側の各突起部を通過移動させたのち、その接続位置から設定抜止め位置にまで両管部を管軸芯周りで回転操作する。
【0036】
この状態で両管部に引抜力が作用しても、受口管部側の抜止め部に対して、挿口管部側の突起部の全部又は一部が管軸芯方向から接当し、両管部の抜け出し移動が阻止される。
【0037】
従って、前記受口管部と挿口管部とを接続する場合でも、両管部を管軸芯方向嵌合接続させたのち、両管部を所定角度回転操作するだけで済むから、従来の伸縮継手のように、受口管部内の制限された空間内で治具を組付ける必要が無く、両管部の接続作業を能率良く容易に行うことができる。
【0038】
しかも、前記挿口管部側の突起部及び受口管部側の脱着用凹部は、特定位相で両者の相対通過移動を許容できれば充分であるから、突起部及び脱着用凹部に対する機械加工を省略することが可能で、更に、部材点数も削減することができるため、製造コストの低廉化を図り易い。
【0039】
【発明の実施の形態】
〔第1実施形態〕
図1は送水管用水力発電設備を示し、送水管の一例である水道管1の途中に、水力発電設置相当箇所を迂回する状態でバイパス流路を形成するバイパス配管2が、割りT字管3A,3Bを介して連通接続され、このバイパス配管2の分岐箇所と合流箇所との間に位置する水道管1の水道管部分には、水流で回転する水車ランナー4A、及び、この水車ランナー4Aに回転伝達軸4Bを介して連動連結されたビルトイン式の発電機4Cとを備えた発電ユニット4が取付けられているとともに、発電ユニット4の両接続管部4D,4Eと水道管1の両接続管部1A,1Bとの間の各々には、管軸芯X方向で伸縮自在な伸縮継手5が、少なくとも発電ユニット4の各接続管部4D,4Eに対して脱着操作自在な状態で連通接続されている。
【0040】
更に、発電ユニット4の両接続管部4D,4Eを水道管1の管軸芯Xと同芯状態で脱着自在に載置支持する受け台6Aと、受け台6Aとの間で発電ユニット4の各接続管部4D,4Eを締め付け固定する管押え部材6Bとからなる据付け装置6が設けられ、この据付け装置には、発電ユニット4の接続管部4D,4Eの外周面に対して径方向から喰い込むことにより管軸芯X方向での相対移動を阻止する抜止め手段7が設けられている。
【0041】
前記水道管1の上流側接続管部1Aの途中には、分岐用割りT字管3Aと発電ユニット4との間の上流側流路を閉止操作可能な第1開閉弁V1が介在されているとともに、水道管1の下流側接続管部1Bの途中には、発電ユニット4と合流用割りT字管3Bとの間の下流側流路を閉止操作可能な第2開閉弁V2が介在され、更に、バイパス配管2の分岐管部2A及び合流管部2Bには、分岐流路及び合流流路を夫々各別に閉止操作可能な第3開閉弁V3及び第4開閉弁V4が介在されている。
【0042】
そして、第1開閉弁V1及び第2開閉弁V2を開き操作し、第3開閉弁V3及び第4開閉弁V4を閉じ操作すると、バイパス配管2を閉止して水道管1にのみ水道水を流動させる第1状態となり、また、第1開閉弁V1及び第2開閉弁V2を閉じ操作し、第3開閉弁V3及び第4開閉弁V4を開き操作すると、バイパス配管2の分岐箇所と合流箇所との間に位置する水道管1の途中部分を閉止して、バイパス配管2を経由して水道水を流動させる第2状態となり、更に、第1〜第4開閉弁V1〜V4を夫々設定開度に開き操作することにより、水道水を水道管1とバイパス配管2とに設定比率で分配供給する第3状態となる。
【0043】
前記伸縮継手5は、図5〜図11に示すように、鋳鉄製の受口管部10の基端に、発電ユニット4の上流側接続管部4Dに形成された連結フランジ部4F又は下流側接続管部4Eに形成された連結フランジ部4Gにボルト8・ナット9等の締結手段を介して管軸芯X方向から脱着自在に固定連結される連結フランジ部10Aが一体形成されているとともに、前記受口管部1の受口に対して管軸芯X方向から抜き差し並びに伸縮自在に挿入接続される鋳鉄製の挿口管部11の基端には、水道管1の上流側接続管部1Aに形成された連結フランジ部1C又は下流側接続管部1Bに形成された連結フランジ部1Dにボルト8・ナット9等の締結手段を介して管軸芯X方向から脱着自在に固定連結される連結フランジ部11Aが一体形成されている。
【0044】
前記挿口管部11の外周面の先端部分には、図5〜図7に示すように、径方向外方に突出するストッパー部12が設けられているとともに、前記受口管部10の内周面には、接続された両管部10,11の管軸芯X方向での相対摺動範囲(伸縮範囲)を接当規制するための第1環状溝13と、受口管部10の内周面と挿口管部11の外周面との間を密封するための弾性シール材14を装着する第2環状溝15とが形成され、更に、前記受口管部10の内周面のうち、前記第1環状溝13を区画形成する基端側の円環状壁部10Bと受口側の円環状壁部10Cとをもって、挿口管部11のストッパー部12、及び、挿口管部11の先端面に管軸芯X方向から接当することにより、両管部10,11の管軸芯X方向での相対摺動範囲のうち、引抜き側(引張側)及び押込み側(圧縮側)での範囲外への摺動をそれぞれ阻止する抜止め部が構成されている。
【0045】
そして、前記ストッパー部12を、図7〜図11に示すように、挿口管部11の周方向複数箇所(当該実施形態では六ヶ所)に形成した突起部12A〜12Fから構成するとともに、前記受口管部10の受口側に位置する一方の抜止め部10Cと、受口管部10の受口側端面に連なる円環状の壁部10D、換言すれば、弾性シール材14を装着するための第2環状溝15を区画形成する円環状の両壁部10C,10Dには、両管部10,11が特定の位相にあるときのみ、各突起部12A〜12Fの管軸芯X方向での通過移動を許容する脱着用凹部16A〜16Fが形成されている。
【0046】
更に、前記受口管部10の取付け部10Eと挿口管部11の取付け部を兼用構成する連結フランジ部11Aとに亘って、受口管部10と挿口管部11とが前記の特定位相で接続され、かつ、その接続位置から設定抜止め位置にまで周方向に所定角度だけ相対回転させた抜止め状態にあるとき、その抜止め状態を維持したまま両管部10,11を管軸芯X方向に相対摺動並びにその摺動範囲の任意の位置で固定操作自在な伸縮調節具17が脱着自在に設けられているとともに、前記伸縮調節具17と受口管部10の取付け部10Eとの間には、両者17,10Eの係合状態を維持したまま両管部10,11の一定範囲内での相対回転を許容する融通Sが設けられている。
【0047】
前記突起部12A〜12F及び脱着用凹部16A〜16Fは、図7〜図11に示すように、管軸芯Xを通る直径方向の中心線Yを対称中心とし、かつ、前記脱着用凹部16A〜16Fの各隣接間の中心角θ1〜θ6が不等角になる状態で周方向に分散形成されている。
当該第1実施形態では、中心角θ1が40度、中心角θ2、θ6が50度、中心角θ3、θ5が75度、中心角θ4が70度にそれぞれ構成されている。
【0048】
図8は、前記挿口管部11側の複数の突起部12A〜12Fと、受口管部10側の複数の脱着用凹部16A〜16Fとを管軸芯X方向で合致させた特定位相にある状態を示し、出荷時には、図9に示すように、前記の特定位相(接続位置)から設定抜止め位置にまで両管部10,11を180度回転操作し、この状態で前記伸縮調節具17により、両管部10,11を相対回転並びに相対摺動不能な状態で仮止め固定する。
【0049】
前記伸縮調節具17は、図5〜図9に示すように、挿口管部11の連結フランジ部11Aを一方の取付け部に兼用構成して、それに貫通形成された複数の連結孔(当該実施形態では等ピッチで形成された6個のボルト挿入孔)18のうち、周方向で隣接する二組の両連結孔18間の中央位置で、かつ、管軸芯Xを挟んで直径方向の両側に位置する二個所にネジ孔17Aを形成するとともに、受口管部10の受口側外周面の周方向二個所には、前記ネジ孔17Aに螺合固定された連結ボルト17Bが管軸芯X方向から入り込み自在なボルト挿通孔17Cを形成してある取付け部10Eを一体形成し、更に、各連結ボルト17Bには、取付け部10Eを管軸芯X方向から挾持固定する一対の挾持ナット17D,17Eと、挿口管部11の連結フランジ部11Aに圧接される弛み止め用のロックナット17Fとを螺合して構成されている。
【0050】
前記融通S は、受口管部10の取付け部10Eに形成されたボルト挿通孔17Cを管軸芯X周りに沿う弧状の長孔に形成することにより構成されているとともに、この融通Sによる両管部10,11の最大相対回転角度αが、受口管部10の連結フランジ部10Aに形成される複数の連結孔(当該実施形態では等ピッチで形成された6個のボルト挿入孔)19、又は、挿口管部11の連結フランジ部11Aに形成される複数の連結孔18における隣接間の中心角度と同一又はほぼ同一に構成されている。
【0051】
そして、図2〜図4に示すように、発電ユニット4の両接続管部4D,4Eと水道管1の両接続管部1A,1Bとの間に、発電ユニット4の脱着を許容する状態で管軸芯X方向に伸縮自在な伸縮継手5を介在する場合、先ず、受口管部10の取付け部10Eと挿口管部11の連結フランジ部11Aとの間に亘って係合保時された伸縮調節具17の両挾持ナット11D,11Eを螺合操作して、接続された両管部10,11の全長を、継手接続寸法に応じた長さに調節し、管軸芯X方向で相対向する一方の発電ユニット4の連結フランジ部4F,4G、それに対応する受口管部10の連結フランジ部10A(又は挿口管部11の連結フランジ部11A)とをボルト8・ナット9等の締結手段で固定連結したのち、他方の水道管1の連結フランジ部1C,1Dと、それに対応する挿口管部11の連結フランジ部11A(又は受口管部10の連結フランジ10A)との連結位置が合致するように、伸縮調節具17を横架姿勢で係合保持させたまま、取付け部10Eのボルト挿通孔17Cに設けた融通Sの範囲内で、両連結フランジ部のずれ角度だけ両管部10,11を管軸芯X周りで相対回転操作し、他方の水道管1の連結フランジ部1C,1Dと、それに対応する挿口管部11の連結フランジ部11A(又は受口管部10の連結フランジ部10A)とをボルト8・ナット9等の締結手段で固定連結する。
【0052】
それ故に、伸縮調節具17を係合保持させたまま、両管部10,11を融通Sの範囲内で相対回転操作することができるから、両管部10,11の相対回転操作を先に行なっても、伸縮調節具17を用いて両管部10,11を伸縮操作することができるとともに、接続手順としても二つの中から自由に選択することができ、しかも、流体輸送機器類間に接続されていた伸縮管継手を撤去する必要が生じた場合でも、受口管部10の取付け部10Eと挿口管部11の連結フランジ部11Aとの周方向での位置ずれが融通Sの範囲内にあるから、伸縮調節具17を用いて両管部10,11を収縮操作することができ、流体輸送機器類の配管系統途中に伸縮管継手を接続する場合、或いは、配管系統途中に接続されている伸縮管継手を撤去する場合の何れにおいても、伸縮調節具17を常に活用して少ない労力で能率良く容易に行なうことができるのである。
【0053】
前記据付け装置6の受け台6Aは、図1〜図4に示すように、水力発電設置相当箇所の床面(据付け面)にアンカーボルト20とナット21とで締付け固定される基台部6aに、発電ユニット4の両接続管部4D,4Eの周面に沿う半円弧状の受け面6bを備えた受け部6cを連設して、水道管1の両接続管部1A,1Bと同軸芯状態で発電ユニット4の両接続管部4D,4Eを受け止め支持するように構成されている。
【0054】
また、据付け装置6の管押え部材6Bには、発電ユニット4の両接続管部4D,4Eの周面に沿う半円弧状の押え面6dと、受け台6Aの連結フランジ部6eに接当した状態でボルト22・ナット23により締付け固定される連結フランジ部6fとが形成されている。
【0055】
前記抜止め手段7について説明すると、図12、図13に示すように、受け台6Aの周方向複数箇所及び管押え部材6Bの周方向複数箇所に形成した厚肉の取付け部7Aで、かつ、管軸芯方向に所定間隔を隔てた2箇所の各々には、管径方向に貫通する雌ネジ孔7aが形成されているとともに、各雌ネジ孔7aには、径方向内方への螺合操作に連れて発電ユニット4の両接続管部4D,4Eの外周面に喰い込み可能な先鋭状の喰込み部7bを備えた抜止め部材7Bが螺合装着され、更に、各抜止め部材7Bの径方向外方側の端部には、アレンレンチ等の人為操作具と径方向から相対回転不能な状態で脱着自在に嵌合する操作凹部7cが形成されている。
【0056】
そして、図2、図3に示すように、水道管1の途中に介装された発電ユニット4を定期点検等のために取り外す場合、発電ユニット4の両接続管部4D,4Eと水道管1の両接続管部1A,1Bとを夫々連通接続している伸縮継手5の接続箇所のうち、発電ユニット4の構成部材である接続管部4D,4Eの連結フランジ部4F,4Gと伸縮継手5の構成部材である受口管部10の連結フランジ部1Aとの固定連結を解除操作したのち、各伸縮継手5の受口管部10を挿口管部11側に収縮操作して、発電ユニット4における両接続管部4D,4Eの連結フランジ部4F,4Gと伸縮継手5における受口管部10の連結フランジ部1Aとの間に脱着用の作業空間を現出する。
【0057】
次に、発電ユニット4の各接続管部4D,4Eを脱着自在に載置支持している据付け装置6の受け台6Aから管押え部材6Bを取り外したのち、発電ユニット4を吊下げ状態で受け台6から取り外して所定箇所に移送する。
【0058】
また、定期点検等が終了した発電ユニット4を再び水道管1の途中に介装する場合には、据付け装置6の受け台6A上に、発電ユニット4の両接続管部4D,4Eを載置すると、発電ユニット4の両接続管部4D,4Eが、水道管1の両接続管部1A,1Bと同軸芯又は略同軸芯状態で受止められるので、発電ユニット4を吊下げ状態に維持する必要がなく、しかも、発電ユニット4の位置合せ作業も迅速、容易に行なうことができる。
【0059】
この状態で各伸縮継手5の受口管部10を伸長操作して、発電ユニット4における接続管部4D,4Eの連結フランジ部4F,4Gと伸縮継手5における受口管部10の連結フランジ部1Aとを連通状態で固定連結操作するとともに、受け台6A上に載置支持されている発電ユニット4の両接続管部4D,4Eを、管押え部材6Bで締め付け固定する。
【0060】
〔第2実施形態〕
上述の第1実施形態では、バイパス配管2の分岐箇所と合流箇所との間に位置する水道管1の水道管部分に、水流で発電する発電ユニット4を取付けたが、図14に示すように、バイパス配管2の途中に水流で発電する発電ユニット4を取付けてもよい。
【0061】
この場合においても、第1実施形態と同様に、発電ユニット4の両接続管部4D,4Eとバイパス配管2の両接続管部2C,2Dとの間の各々に、管軸芯X方向で伸縮自在な伸縮継手5を、少なくとも発電ユニット4の各接続管部4D,4Eに対して脱着操作自在な状態で連通接続するとともに、発電ユニット4の両接続管部4D,4Eをバイパス配管2の管軸芯Xと同芯状態で脱着自在に載置支持する受け台6Aと、受け台6Aとの間で発電ユニット4の各接続管部4D,4Eを締め付け固定する管押え部材6Bとからなる据付け装置6を設ける。
【0062】
尚、その他の構成は、第1実施形態で説明した構成と同一であるから、同一の構成箇所には、第1実施形態と同一の番号を付記してそれの説明は省略する。
【0063】
〔第3実施形態〕
図15は、第1実施形態で説明した送水管用水力発電設備の改良を示し、水道管1とバイパス配管2との分岐箇所に、発電ユニット4の上流側流路を閉止操作可能な第1開閉弁の一例で、水道管1の上流側流路W1と下流側流路W2とが連通する第1操作状態と、水道管1の上流側流路W1とバイパス配管2の分岐側流路W3とが連通する第2操作状態と、水道管1の上流側流路W1と下流側流路W2及びバイパス配管2の分岐側流路W3とが連通する第3操作状態とに切換操作自在な第1三方弁V5を介装してある。
【0064】
前記第1三方弁V5は、三つの第1〜第3流路W1〜W3をT字状に直交状態で連通形成してある管状の弁箱25内に、水道管1の軸芯方向に沿う第1・第2流路W1,W2同士のみを連通接続する第1操作状態と、互いに直交する第1・第3流路W1,W3同士のみを連通接続する第2操作状態、及び、第1流路W1と第2・第3流路W2,W3とを連通接続する第3操作状態とに揺動切換え自在な弁体26を設けて構成されているとともに、前記弁箱25の流路接続箇所の内壁面で、かつ、第2流路W2と第3流路W3との境界相当箇所には、第2流路W2と第3流路W3とを区画する状態で水道管1の軸芯側に突出する固定壁27が一体形成され、この固定壁27の先端部側に、それに摺接する状態で弁体26の円筒状の揺動基端部が配置されている。
【0065】
尚、その他の構成は、第1実施形態で説明した構成と同一であるから、同一の構成箇所には、第1実施形態と同一の番号を付記してそれの説明は省略する。
また、この第3実施形態で用いた第1三方弁V5を、第2実施形態における水道管1とバイパス配管2との分岐箇所に介装して実施してもよい。
【0066】
〔第4実施形態〕
図16は、第1実施形態で説明した送水管用水力発電設備の改良を示し、水道管1とバイパス配管2との合流箇所に、発電ユニット4の下流側流路を閉止操作可能な第2開閉弁の一例で、水道管1の上流側流路W2と下流側流路W1とが連通する第1操作状態と、水道管1の下流側流路W1とバイパス配管2の合流側流路W3とが連通する第2操作状態と、水道管1の上流側流路W2と下流側流路W1及びバイパス配管2の合流側流路W3とが連通する第3操作状態とに切換操作自在な第2三方弁V6を介装してある。
【0067】
前記第2三方弁V6は、前述の第3実施形態で説明した第1三方弁V5と同様に、三つの第1〜第3流路W1〜W3をT字状に直交状態で連通形成してある管状の弁箱25内に、水道管1の軸芯方向に沿う第1・第2流路W1,W2同士のみを連通接続する第1操作状態と、互いに直交する第1・第3流路W1,W3同士のみを連通接続する第2操作状態、及び、第1流路W1と第2・第3流路W2,W3とを連通接続する第3操作状態とに揺動切換え自在な弁体26を設けて構成されているとともに、前記弁箱25の流路接続箇所の内壁面で、かつ、第2流路W2と第3流路W3との境界相当箇所には、第2流路W2と第3流路W3とを区画する状態で水道管1の軸芯側に突出する固定壁27が一体形成され、この固定壁27の先端部側に、それに摺接する状態で弁体26の円筒状の揺動基端部が配置されている。
【0068】
尚、その他の構成は、第1実施形態で説明した構成と同一であるから、同一の構成箇所には、第1実施形態と同一の番号を付記してそれの説明は省略する。
また、この第4実施形態で用いた第2三方弁V6を、第2実施形態における水道管1とバイパス配管2との合流箇所に介装して実施してもよい。
【0069】
〔第5実施形態〕
図17は、第1、第3、第4実施形態で説明した送水管用水力発電設備の改良を示し、水道管1とバイパス配管2との分岐箇所に、発電ユニット4の上流側流路を閉止操作可能な第1開閉弁の一例で、水道管1の上流側流路W1と下流側流路W2とが連通する第1操作状態と、水道管1の上流側流路W1とバイパス配管2の分岐側流路W3とが連通する第2操作状態と、水道管1の上流側流路W1と下流側流路W2及びバイパス配管2の分岐側流路W3とが連通する第3操作状態とに切換操作自在な第1三方弁V5を介装し、更に、水道管1とバイパス配管2との合流箇所には、発電ユニット4の下流側流路を閉止操作可能な第2開閉弁の一例で、水道管1の上流側流路W2と下流側流路W1とが連通する第1操作状態と、水道管1の下流側流路W1とバイパス配管2の合流側流路W3とが連通する第2操作状態と、水道管1の上流側流路W2と下流側流路W1及びバイパス配管2の合流側流路W3とが連通する第3操作状態とに切換操作自在な第2三方弁V6を介装する。
【0070】
そして、水道管1とバイパス配管2との分岐箇所に介装された第1三方弁V5、及び、水道管1とバイパス配管2との合流箇所に介装された第2三方弁V6を夫々第1操作状態に切換え操作することにより、バイパス配管2を閉止して水道管1のみに水道水を流動させる第1状態となり、また、第1・第2三方弁V5,V6を夫々第2操作状態に切換え操作することにより、バイパス配管2の分岐箇所と合流箇所との間に位置する水道管1の途中部分を閉止して、バイパス配管2を経由して水道水を流動させる第2状態となり、更に、第1・第2三方弁V5,V6を夫々第3操作状態に切換え操作することにより、水道水を水道管1とバイパス配管2とに所定の比率で分配供給する第3状態となる。
【0071】
尚、その他の構成は、第1、第3、第4実施形態で説明した構成と同一であるから、同一の構成箇所には、第1、第3、第4実施形態と同一の番号を付記してそれの説明は省略する。
また、この第5実施形態で用いた第1三方弁V5及び第2三方弁V6を、第2実施形態における水道管1とバイパス配管2との分岐箇所及び合流箇所に介装して実施してもよい。
【0072】
〔第6実施形態〕
上述の各実施形態では、発電ユニット4の両連結フランジ部4F,4Gと伸縮継手5における受口管部10の連結フランジ部10Aとをボルト8・ナット9を介して脱着自在に固定連結したが、図18に示すように、発電ユニット4の両接続管部4D,4Eと受口管部10の直管部分とを一体形成して、発電ユニット4に伸縮継手5を組付けて構成してもよい。
【0073】
〔その他の実施形態〕
(1)前記発電ユニット4としては、水道管等の送水管1内を流動する水の圧力を利用して発電することのできるものであれば、如何なる構造のものを用いてもよい。
【0074】
(2)前記伸縮継手5としては、管軸芯方向で伸縮自在で、かつ、発電ユニット4の両接続管部4D,4Eと送水管1の両接続管部1A,1B又はバイパス配管2の両接続管部2C,2Dとを連通接続することができるものであれば、如何なる構造のものを用いてもよい。
(3)上述の実施形態では、発電ユニット4の両接続管部4D,4Eと水道管1の両接続管部1A,1Bとの間、又は、発電ユニット4の両接続管部4D,4Eとバイパス配管2の両接続管部2C,2Dとの間の各々に、管軸芯X方向に伸縮自在な伸縮継手5を、発電ユニット4の脱着を許容する状態で介在したが、発電ユニット4の両接続管部4D,4Eと水道管1の両接続管部1A,1Bとの間、又は、発電ユニット4の両接続管部4D,4Eとバイパス配管2の両接続管部2C,2Dとの間のいずれか一方にのみ伸縮継手5を介装してもよい。
【0075】
(4)前記据付け装置6としては、発電ユニット4の各接続管部4D,4Eを脱着自在に載置支持する受け台6Aと、受け台6Aとの間で発電ユニット4の各接続管部4D,4Eを締め付け固定する管押え部材6Bとを備えたものであれば、如何なる構造のものを用いてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の第1実施形態を示す送水管用水力発電設備の平面図
【図2】一部切欠き側面図
【図3】伸縮継手を収縮操作したときの一部切欠き側面図
【図4】据付け装置の管押え部材を分離して発電ユニットを取外したときの側面図
【図5】伸縮継手の断面側面図
【図6】伸縮継手の分離時の断面側面図
【図7】図6のA−A線断面図
【図8】図6のB−B線矢視図
【図9】図6のC−C線矢視図
【図10】受口管部と挿口管部とを嵌合接続させたときの拡大断面正面図
【図11】接続された受口管部と挿口管部とを180度回転させたときの拡大断面正面図
【図12】据付け装置の拡大側面図
【図13】据付け装置の要部の拡大断面正面図
【図14】本願発明の第2実施形態を示す送水管用水力発電設備の平面図
【図15】本願発明の第3実施形態を示す送水管用水力発電設備の平面図
【図16】本願発明の第4実施形態を示す送水管用水力発電設備の平面図
【図17】本願発明の第5実施形態を示す送水管用水力発電設備の平面図
【図18】本願発明の第6実施形態を示す送水管用水力発電設備の一部切欠き側面図
【図19】従来の送水管用水力発電設備の平面図
【符号の説明】
V1   開閉弁
V2   開閉弁
V5   開閉弁(第1三方弁)
V6   開閉弁(第2三方弁)
X    管軸芯
S    融通
1    送水管(水道管)
1A   上流側接続管部
1B   下流側接続管部
2    パイパス管
2C   上流側接続管部
2D   下流側接続管部
4    発電ユニット
4D   接続管部
4E   接続管部
5    伸縮継手
6    据付け装置
6A   受け台
6B   管押え部材
7    抜止め手段
10   受口管部
10A  連結フランジ部
10E  取付け部
11   挿口管部
11A  連結フランジ部(取付け部)
12   ストッパー部
12A  突起部
12B  突起部
12C  突起部
12D  突起部
12E  突起部
12F  突起部
16A  脱着用凹部
16B  脱着用凹部
16C  脱着用凹部
16D  脱着用凹部
16E  脱着用凹部
16F  脱着用凹部
17   伸縮調整具

Claims (10)

  1. 送水管又はそれの途中に連通接続されたバイパス配管に、水流で発電する発電ユニットと、発電ユニットの上流側流路を閉止操作可能な第1開閉弁と、発電ユニットの下流側流路を閉止操作可能な第2開閉弁とを設けてある送水管用水力発電設備であって、
    前記発電ユニットの両接続管部と送水管の両接続管部又はバイパス配管の両接続管部との間の少なくとも一方に、発電ユニットの脱着を許容する状態で管軸芯方向に伸縮自在な伸縮継手が介在されている送水管用水力発電設備。
  2. 前記伸縮継手が発電ユニットに組付けられている請求項1記載の送水管用水力発電設備。
  3. 前記発電ユニットの各接続管部を脱着自在に載置支持する据付け装置が設けられている請求項1又は請求項2記載の送水管用水力発電設備。
  4. 前記据付け装置が、発電ユニットの各接続管部を脱着自在に載置支持する受け台と、受け台との間で発電ユニットの各接続管部を締め付け固定する管押え部材とから構成されている請求項3記載の送水管用水力発電設備。
  5. 前記据付け装置には、発電ユニットの接続管部の外周面に対して径方向から喰い込むことにより管軸芯方向での相対移動を阻止する抜止め手段が設けられている請求項3又は請求項4記載の送水管用水力発電設備
  6. 前記発電ユニットが、送水管のうち、バイパス配管の両接続箇所間に位置する送水管部分又はバイパス配管に取付けられているとともに、前記第1開閉弁が、送水管とバイパス配管との分岐箇所において、送水管の上流側流路と下流側流路とが連通する第1操作状態と、送水管の上流側流路とバイパス配管の分岐側流路とが連通する第2操作状態と、送水管の上流側流路と下流側流路及びバイパス配管の分岐側流路とが連通する第3操作状態とに切換操作自在に介装される三方弁から構成されている請求項1〜5のいずれか1項に記載の送水管用水力発電設備。
  7. 前記発電ユニットが、送水管のうち、バイパス配管の両接続箇所間に位置する送水管部分又はバイパス配管に取付けられているとともに、前記第2開閉弁が、送水管とバイパス配管との合流箇所において、送水管の上流側流路と下流側流路とが連通する第1操作状態と、送水管の下流側流路とバイパス配管の合流側流路とが連通する第2操作状態と、送水管の上流側流路と下流側流路及びバイパス配管の合流側流路とが連通する第3操作状態とに切換操作自在に介装される三方弁から構成されている請求項1〜5のいずれか1項に記載の送水管用水力発電設備。
  8. 前記発電ユニットが、送水管のうち、バイパス配管の両接続箇所間に位置する送水管部分又はバイパス配管に取付けられているとともに、前記第1開閉弁が、送水管とバイパス配管との分岐箇所において、送水管の上流側流路と下流側流路とが連通する第1操作状態と、送水管の上流側流路とバイパス配管の分岐側流路とが連通する第2操作状態と、送水管の上流側流路と下流側流路及びバイパス配管の分岐側流路とが連通する第3操作状態とに切換操作自在に介装される三方弁から構成され、更に、前記第2開閉弁が、送水管とバイパス配管との合流箇所において、送水管の上流側流路と下流側流路とが連通する第1操作状態と、送水管の下流側流路とバイパス配管の合流側流路とが連通する第2操作状態と、送水管の上流側流路と下流側流路及びバイパス配管の合流側流路とが連通する第3操作状態とに切換操作自在に介装される三方弁から構成されている請求項1〜5のいずれか1項に記載の送水管用水力発電設備。
  9. 前記伸縮継手が、受口管部とこれに対して管軸芯方向から伸縮自在に挿入接続される挿口管部とを備え、受口管部の外周面に設けた取付け部と挿口管部の外周面に設けた取付け部とに亘って、接続された両管部を管軸芯方向に摺動させる伸縮調節具が脱着自在に係合保持されているとともに、伸縮調節具と少なくとも一方の取付け部との間には、両者の係合状態を維持したまま両管部の一定範囲内での相対回転を許容する融通が設けられている請求項1〜8のいずれか1項に記載の送水管用水力発電設備。
  10. 前記伸縮継手が、連結フランジ部を備えた受口管部と、これに対して管軸芯方向から抜き差し可能に挿入接続される連結フランジ部を備えた挿口管部とから構成され、挿口管部の外周面には、それの周方向複数箇所において径方向外方に突出する複数の突起部からなるストッパー部を設けるとともに、前記受口管部の内周面側には、挿口管部のストッパー部と管軸芯方向から接当することにより、両管部の管軸芯方向での相対摺動範囲のうち、少なくとも引抜き側での範囲外への摺動を阻止する抜止め部を形成し、この抜止め部には、両管部が特定の位相にあるときのみ、各突起部の管軸芯方向での通過移動を許容する脱着用凹部が形成されている請求項1〜9のいずれか1項に記載の送水管用水力発電設備。
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