JP2004041627A - 親子ベッド - Google Patents

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【課題】親と子が並んで寝るのに適した親子ベッドを提供する。
【解決手段】親子ベッドは、乳幼児用のベビーベッド10と、大人用のベッド30とを組み合わせて使用するものである。大人用ベッド30は、折りたたみ可能に設けられている。ベビーベッド10のベッド床高さと、大人用ベッド30のベッド床高さとは、同じである。ベビーベッド10のベッド床と大人用ベッド30のベッド床とに連続性を持たせるために、ベビーベッド10のベッド床上と大人用ベッド30のベッド床上とに連続的に延在するマット7,44を含む。
【選択図】    図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、乳幼児用のベビーベッドと、大人用のベッドとを組み合わせて使用する親子ベッドに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
乳幼児用ベビーベッドおよび大人用のベッドは、市場に多く提供されている。ベビーベッドはベビーベッドとして適した形態となるように工夫され、大人用ベッドは大人用ベッドとして適した形態となるように工夫されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来では、ベビーベッドと大人用ベッドとを組み合わせて使用することを意図したものはなかった。特に親が子供の横で添い寝をしようとする場合には、乳幼児をベビーベッドから大人用ベッドに移したり、畳の上に移したりすることが必要であった。
【0004】
この発明は、親と子が並んで寝るのに適した親子ベッドを提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この発明は、乳幼児用のベビーベッドと、大人用のベッドとを組み合わせて使用する親子ベッドである。大人用ベッドは、折りたたみ可能に設けられている。ベビーベッドのベッド床高さと、大人用ベッドのベッド床高さとは同じである。
【0006】
上記のような親子ベッドであれば、親と子とが同じ高さで並んで寝ることができるので、親としても安心でき、子も安らぎを感じる。
【0007】
好ましくは、親子ベッドは、ベビーベッドのベッド床と大人用ベッドのベッド床とに連続性を持たせるための手段を備える。連続性を持たせるための手段の一つの例は、ベビーベッドのベッド床上と大人用ベッドのベッド床上とに連続的に延在するマットである。この場合、例えば、マットは、ベビーベッドのベッド床上に延在する乳幼児用マットと、大人用ベッドのベッド床上に延在する大人用マットと、乳幼児用および大人用マットを離脱可能に連結するファスナーとを含む。マットがベービーベッドおよび大人用ベッドのベッド床上に連続して延在することにより、両者の境界はなくなるのでより一体的な感覚を与えることができる。
【0008】
連続性を持たせるための手段の他の例は、ベビーベッドと大人用ベッドとを横に並べて連結固定する連結固定具である。
【0009】
通常、ベビーベッドのベッド床の下に収納空間が形成されている。この場合、好ましくは、折りたたみ状態の大人用ベッドは、収納空間内に入る大きさである。
【0010】
好ましくは、大人用ベッドは、長さ方向の中間部分を境にして2つ折に折りたたまれるようにされている。この場合、好ましくは、大人用ベッドは、自立して折りたたまれている状態において床面上を移動する自立移動用車輪と、寝かせて折りたたまれている状態において床面上を移動する横移動用車輪とを含む。このようにすれば、折りたたみ状態の大人用ベッドを移動させることが容易である。
【0011】
【発明の実施の形態】
図面を参照してこの発明の一実施形態を説明する。
【0012】
図1は、乳幼児用のベビーベッド10を示している。ベビーベッド10のベッド床の下には、収納空間8が形成されており、この収納空間8に大人用ベッド30が折りたたまれた状態で収納されている。図2は、大人用ベッド30を外に引き出している途中の状態を示している。
【0013】
図3は、ベビーベッド10と大人用ベッド30とを並べて置いた状態を示している。図4は、大人用ベッド30を単独に示している。図5は、大人用ベッド30を寝かせて折りたたんだ状態を示し、図6は、大人用ベッド30を自立して折りたたんだ状態を示している。
【0014】
まず、図1を参照して、ベビーベッド10の構造を説明する。ベビーベッド10は、前フレーム1と、後フレーム2と、前後のフレーム1,2の間に位置する側面パネル3,4と、所定の高さのベッド床上に置かれるベッド床クッション6とを備える。前フレーム1および後フレーム2の下方端には、ベビーベッドの移動操作を容易にする車輪5が取り付けられている。ベッド床クッション6の上には、ベビーベッド10のサイズに適合したキルティングマット7が置かれている。
【0015】
前述したように、ベビーベッド10のベッド床の下に収納空間8が形成されており、この収納空間8に折りたたんだ状態の大人用ベッド30が収納される。外部から大人用ベッド30を見えないようにするために、ベビーベッド10には、収納空間8を隠す垂れ布9が取り付けられている。
【0016】
次に、図4、図5および図6を参照して、大人用ベッド30の構造を説明する。大人用ベッド30は、長さ方向の中央部において幅方向に延びる中央部材31と、中央部材31に回動可能に連結された第1ベッド床フレーム32と、中央部材31に回動可能に連結され上記の第1ベッド床フレーム32に対して対称的に配置された第2ベッド床フレーム33と、第1ベッド床フレーム32を下から支える逆T字状の脚部材34と、第2ベッド床フレーム33を下から支える棒状の脚部材35と、中央部材31に固定されて床面にまで延びている中央脚部材36とを備える。第2ベッド床フレーム33のほぼ中央部には、下方に延びている補助脚部材37が取り付けられている。逆T字状脚部材34は、第1ベッド床フレーム32に対して折れ曲がり可能に連結され、棒状脚部材35は第2ベッド床フレーム33に対して折れ曲がり可能に連結されている。中央脚部材36は中央部材31に対して折れ曲がり不可能に固定され、補助脚部材37は第2ベッド床フレーム33に対して折れ曲がり不可能に固定されている。
【0017】
図4に示す使用状態の大人用ベッド30の移動操作を容易にするために、逆T字状脚部材34の下端に車輪39が取り付けられ、棒状脚部材35の下端に車輪38が取り付けられている。
【0018】
大人用ベッド30は、中央部材31を中心にして下方に2つ折に折りたたまれるようになっている。大人用ベッド30を折りたたむ際には、図5に示す状態では、折りたたまれた大人用ベッド30は、横に寝かされている。この横に寝た状態の大人用ベッド30の移動操作を容易にするために、補助脚部材37の下方端に車輪40が取り付けられ、逆T字状脚部材34の側端に車輪41が取り付けられている。図5に示すように、折りたたんだ状態の大人用ベッド30を横に寝かせた状態では、補助脚部材37の下端にある車輪40、および逆T字状脚部材34の側端にある車輪41が床面に接触している。
【0019】
図6に示すように、折りたたんだ状態の大人用ベッド30を自立させることもできる。この自立状態では、逆T字状脚部材34の下端にある車輪39が床面に接触している。第2ベッド床フレーム33の後方端に車輪42が取り付けられているが、この車輪42は、第2ベッド床フレーム33を折りたたんで第1ベッド床フレーム32に近づける際に床面に接触して折りたたみ動作をスムーズにする。
【0020】
なお、図4に示すように、第1ベッド床フレーム32および第2ベッド床フレーム33上には、ベッド床クッション43が置かれている。
【0021】
図1および図2から明らかなように、大人用ベッド30を使用しないときには、横に寝かせて折りたたんだ状態で、ベビーベッド10のベッド床の下の収納空間8に収納しておく。このような収納を可能にするために、横に寝かせて折りたたんだ状態の大人用ベッド30は、収納空間8内に入る大きさとされている。なお、言うまでもないが、折りたたんだ状態の大人用ベッド30を必ずしもベビーベッド10の下に収納しておかなくてもよい。図6に示すように折りたたんだ状態の大人用ベッド30を自立した状態で適当な空きスペースに置いておいてもよい。
【0022】
図3に示すように、ベビーベッド10と大人用ベッド30とを並べて使用する場合には、大人用ベッド30側に位置するベビーベッド10の一方の側面パネル3を取り外す。ここで注目すべきことは、ベビーベッド10のベッド床高さと、大人用ベッド30のベッド床高さとが同じになっていることである。さらに好ましくは、ベビーベッド10と大人用ベッド30とが、隙間なく密接するようにする。このことを実現するために、第1ベッド床フレーム32の前方端から補助脚部材37までの長さが、ベビーベッド10の長さよりも大きくなるようにされている。すなわち、補助脚部材37は第2ベッド床フレーム33の側面に突出して取り付けられているので、ベビーベッド10と接触する領域から外れるようにしている。
【0023】
図3に示すように、大人用ベッド30のベッド床クッション43上には、大人用のサイズのキルティングマット44が置かれている。ベビーベッド10のベッド床と大人用ベッド30のベッド床との連続性を持たせるために、ベビーベッド10のベッド床上の乳幼児用キルティングマット7と、大人用ベッド床上の大人用キルティングマット44とは、スライドファスナー20によって連結されている。スライドファスナー20は、乳幼児用キルティングマット7と大人用キルティングマット44とを離脱可能に連結している。
【0024】
図3に示す状態では、ベビーベッド10のベッド床の高さと大人用ベッド30のベッド床の高さとが同じであることに加えて、両ベッド床がキルティングマット7,44を介して連続的に延在している。したがって、両ベッドの境界はなくなり一体的なものとなるので、親は安心でき、子も安らぎを感じる。
【0025】
図面を参照してこの発明の一実施形態を説明したが、本発明は、図示した実施形態に限定されるものではない。本発明と同一の範囲内において、または均等の範囲内において、図示した実施形態に対して種々の変更を加えることが可能である。そのいくつかを例示的に列挙して説明する。
【0026】
(1)図示した実施形態では、乳幼児用のキルティングマットと大人用のキルティングマットとがスライドファスナーを介して離脱可能に連結されていたが、両マットが一体的に設けられていて離脱不可能なものであってもよい。
【0027】
(2)また、図示した実施形態では、ベビーベッドのベッド床と大人用ベッドのベッド床とに連続性を持たせるための手段としてマットを用いた。他の例として、連続性をもたせるための手段として、ベビーベッドと大人用ベッドとを横に並べて連結固定する連結固定具であってもよい。そのような連結固定具は、例えば、ベビーベッドおよび大人用ベッドのフレーム同士または脚部同士を連結固定する。
【図面の簡単な説明】
【図1】ベビーベッドを示す斜視図である。
【図2】折りたたんだ状態の大人用ベッドをベビーベッドの下から引き出している途中の状態を示す斜視図である。
【図3】ベビーベッドと大人用ベッドとを並べて配置した状態の斜視図である。
【図4】大人用ベッドを示す斜視図である。
【図5】大人用ベッドを寝かせて折りたたんだ状態の斜視図である。
【図6】大人用ベッドを折りたたんで自立させた状態の斜視図である。
【符号の説明】
1 前フレーム、2 後フレーム、3,4 側面パネル、5 車輪、6 ベッド床クッション、7 乳幼児用キルティングマット、8 収納空間、9 垂れ布、20 スライドファスナー、30 大人用ベッド、31 中央部材、32 第1ベッド床フレーム、33 第2ベッド床フレーム、34 逆T字状脚部材、35 棒状脚部材、36 中央脚部材、37 補助脚部材、38,39,40,41,42 車輪、43 ベッド床クッション、44 大人用キルティングマット。

Claims (7)

  1. 乳幼児用のベビーベッドと、大人用のベッドとを組み合わせて使用する親子ベッドであって、
    前記大人用ベッドは、折りたたみ可能に設けられており、
    前記ベビーベッドのベッド床高さと、前記大人用ベッドのベッド床高さとは同じである、親子ベッド。
  2. 前記ベビーベッドのベッド床と前記大人用ベッドのベッド床とに連続性を持たせるための手段を備える、請求項1に記載の親子ベッド。
  3. 前記連続性を持たせるための手段は、前記ベビーベッドのベッド床上と前記大人用ベッドのベッド床上とに連続的に延在するマットを含む、請求項2に記載の親子ベッド。
  4. 前記マットは、前記ベビーベッドのベッド床上に延在する乳幼児用マットと、前記大人用ベッドのベッド床上に延在する大人用マットと、前記幼児用および大人用マットを離脱可能に連結するファスナーとを含む、請求項3に記載の親子ベッド。
  5. 前記連続性を持たせるための手段は、前記ベビーベッドと前記大人用ベッドとを横に並べて連結固定する連結固定具を含む、請求項2〜4のいずれかに記載の親子ベッド。
  6. 前記ベビーベッドのベッド床の下に収納空間が形成されており、
    折りたたみ状態の前記大人用ベッドは、前記収納空間内に入る大きさである、請求項1〜5に記載の親子ベッド。
  7. 前記大人用ベッドは、長さ方向の中間部分を境にして2つ折に折りたたまれるようにされており、
    前記大人用ベッドは、自立して折りたたまれている状態において床面上を移動する自立移動用車輪と、寝かせて折りたたまれている状態において床面上を移動する横移動用車輪とを含む、請求項1〜6に記載の親子ベッド。
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