JP2004040611A - 画像処理装置、画像処理方法、プログラム、および媒体 - Google Patents
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Abstract
【課題】誤差拡散処理を用いて多値画像データの階調処理を行う場合に、広範な周波数領域において誤差拡散処理を適切に行えないことがあった。
【解決手段】入力画像信号に対する出力画像信号の誤差を拡散するための誤差拡散処理を行う画像処理装置であって、入力画像信号に対してエッジ量の検出を行うエッジ検出器1を含む手段と、検出されたエッジ量に基づいて、拡散される誤差の量を制御する係数演算器2および誤差演算器4を含む手段とを備えた画像処理装置である。
【選択図】 図1
【解決手段】入力画像信号に対する出力画像信号の誤差を拡散するための誤差拡散処理を行う画像処理装置であって、入力画像信号に対してエッジ量の検出を行うエッジ検出器1を含む手段と、検出されたエッジ量に基づいて、拡散される誤差の量を制御する係数演算器2および誤差演算器4を含む手段とを備えた画像処理装置である。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、誤差拡散処理を用いて多値画像データの階調処理を行うための画像処理装置、画像処理方法、プログラム、および媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、入力画像データを2値または多値の画像データに量子化する技術としては、様々な手法が提案されている。しかし、いずれの手法であっても、量子化することに伴い、入力画像では表現することができていた数種類の値が使用不可能になる。その結果、疑似輪郭が発生し、画質が劣化する。
【0003】
この疑似輪郭を抑制する技術として、誤差拡散法やディザ法などが提案されている。
【0004】
このうち、誤差拡散法は、注目画素の周囲の画素を量子化した際に現れる誤差を保存しておき、注目画素を量子化するときにそれらの誤差を組み入れて反映させ、入出力間の平均濃度レベルを一致させて、疑似階調を表現しようとするものである。これは、階調性と解像度を両立できる優れた疑似中間調処理方法として、多く用いられている。
【0005】
しかし、高濃度領域と低濃度領域が隣接し、その境界がはっきりしているエッジ領域では、再現した濃度が濃度の変化に追従することができず、変化する前の領域の影響がしばらく残り、結果としてエッジ部分の再現性が悪化することがある。
【0006】
この現象は、特に高濃度領域と低濃度領域の差が激しい部分ほど顕著に現れ、問題となっていた。
【0007】
特開平8−101663号公報には、上記の問題を解決するためのディスプレイ装置の駆動回路が提案されている。
【0008】
この発明によると、入力画像信号の輝度レベル差に基づくエッジ量を検出し、このエッジ量があらかじめ設定した閾値以上のとき、誤差検出回路において誤差拡散をクリアする信号を出力する。エッジ量があらかじめ設定した閾値以下のときは、エッジ部分ではないと判断する。そして、誤差検出回路において誤差を組み入れて拡散させ、誤差拡散処理を行うことにより、疑似輪郭のない滑らかな出力が得られる。また、エッジ量が閾値以上のときには、エッジ部分であると判断する。そして、誤差拡散クリア信号を出力することにより、累積誤差のエッジ部分への伝播を防ぐことができ、映像にメリハリをつけることができる。
【0009】
一方、入力画像信号中の高周波数領域で誤差拡散処理を行った場合には、処理を行った部分がノイズのようになってしまい、誤差拡散を行わない方が好ましい出力になることが多い。
【0010】
そこで、入力画像信号中の高周波数領域では誤差拡散処理をほとんど行わず、周波数が低くなるにしたがって徐々に誤差拡散処理を行う量を増加させていくことにより、前記ノイズを消し、滑らかな出力を得る手法が考えられている。このような処理により、高周波数領域のみならず低周波数領域においても周波数に応じた誤差拡散処理がなされ、良好な結果が得られる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、周波数が低くなるにしたがって徐々に誤差拡散処理を行う量を増加させていくこのような従来の手法では、エッジ付近の誤差の伝播を防ぐことを目的としているため、全周波数領域をある閾値を境にして低周波数領域と高周波数領域とに分割している。そして、低周波数領域では誤差拡散処理を積極的に行い、高周波数領域では誤差拡散処理をほとんど行わない処理となっている。
【0012】
このため、特に中間周波数領域において適切に誤差拡散処理を行えないという課題があった。
【0013】
本発明は、上記従来のこのような課題を考慮し、広範な周波数領域において誤差拡散処理をより適切に行うことができる画像処理装置、画像処理方法、プログラム、および媒体を提供することを目的とするものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】
第1の本発明は、入力画像信号に対する出力画像信号の誤差を拡散するための誤差拡散処理を行う画像処理装置であって、
前記入力画像信号に対してエッジ量の検出を行うエッジ量検出手段と、
前記検出されたエッジ量に基づいて、前記拡散される誤差の量を制御する制御手段とを備えた画像処理装置である。
【0015】
第2の本発明は、前記制御手段は、前記検出されたエッジ量がより大きいほど、前記拡散される誤差の量がより小さくなるような制御を行う第1の本発明の画像処理装置である。
【0016】
第3の本発明は、前記検出されたエッジ量と前記拡散される誤差の量とは、反比例の関係を有する第2の本発明の画像処理装置である。
【0017】
第4の本発明は、前記入力画像信号に対して色変化量の検出を行う色変化検出手段をさらに備え、
前記制御手段は、前記検出された色変化量および/または前記検出されたエッジ量が所定値以下の画素に対しては、(1)前記誤差拡散処理後の画素値とその周辺画素値との輝度差を比較し、(2)その輝度差が所定の閾値以上の場合には、前記誤差拡散処理が行われないようにする第1から第3の何れかの本発明の画像処理装置である。
【0018】
第5の本発明は、前記入力画像信号に対して色変化量の検出を行う色変化検出手段をさらに備え、
前記制御手段は、前記検出された色変化量および/または前記検出されたエッジ量が所定値以下の画素に対しては、(1)前記誤差拡散処理後の画素値とその周辺画素値との色差を比較し、(2)その色差が所定の閾値以上の場合には、前記誤差拡散処理が行われないようにする第1から第3の何れかの本発明の画像処理装置である。
【0019】
第6の本発明は、前記入力画像信号に対してあらかじめ定められた色領域の検出を行う色領域検出手段をさらに備え、
前記制御手段は、前記検出された色領域の画素に対しては、前記検出されたエッジ量に関わらず、前記誤差拡散処理において拡散される誤差の量を抑制するようにする第1から第3の何れかの本発明の画像処理装置である。
【0020】
第7の本発明は、あらかじめ定められた色領域とは、肌色領域である第6の本発明の画像処理装置である。
【0021】
第8の本発明は、前記誤差拡散処理において拡散される誤差の量を抑制するとは、前記誤差に所定の係数を乗算した誤差の量を拡散することである第7の本発明の画像処理装置である。
【0022】
第9の本発明は、入力画像信号に対する出力画像信号の誤差を拡散するための誤差拡散処理を行う画像処理方法であって、
前記入力画像信号に対してエッジ量の検出を行うエッジ量検出ステップと、
前記検出されたエッジ量に基づいて、前記拡散される誤差の量を制御する制御ステップとを備えた画像処理方法である。
【0023】
第10の本発明は、第9の本発明の画像処理方法の、前記入力画像信号に対してエッジ量の検出を行うエッジ量検出ステップと、前記検出されたエッジ量に基づいて、前記拡散される誤差の量を制御する制御ステップとの全部または一部をコンピュータに実行させるためのプログラムである。
【0024】
第11の本発明は、第10の本発明のプログラムを担持した媒体であって、コンピュータにより処理可能な媒体である。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明にかかる実施の形態について、図面を参照しつつ説明を行う。
【0026】
(実施の形態1)
はじめに、本発明の実施の形態1における画像処理装置の説明図である図1を主として参照しながら、本実施の形態の画像処理装置の構成および動作について説明する。なお、本実施の形態の画像処理装置の動作について説明しながら、本発明の画像処理方法の一実施の形態についても説明する(以下の実施の形態2〜3についても同様である)。
【0027】
本実施の形態では、誤差拡散処理を行う際、注目画素の右隣と下隣の画素にそれぞれ、生じた誤差の半分ずつを拡散させる例を取り扱う。つまり、ある注目画素に加算される誤差は、該画素の左隣と上隣の画素で誤差拡散処理を行う際に生じたそれぞれの誤差の平均値となる。
【0028】
図1において、1はエッジ検出器であり、入力画像信号におけるエッジ検出を行い、エッジ量を計算する。エッジ検出は、図2に示すラプラシアンに代表されるエッジ検出オペレータを用いて、公知のコンボリューション演算により行う。演算結果はエッジ量として、係数演算器2に転送する。
【0029】
2は係数演算器であり、誤差演算器4において、誤差に掛け合わせるための係数αを計算する。係数αは、エッジ検出器1で演算したエッジ量に対応した値とし、係数演算器2は、エッジ量が大きいほどαの値を小さく、エッジ量が小さいほどαの値を大きくした値を出力する。つまり、エッジ量と係数αの値とは、反比例の関係になる。エッジ量をEとしたとき、係数αは、
【0030】
【数1】
α=i/E+j (i,jは定数)
で表される。このようにして計算した係数αを、誤差演算器4に転送する。
【0031】
3は出力変換器であり、図3に示すように出力変換テーブル6と差分器13を有する。出力変換テーブル6は、入力値に対する出力値を保存している。つまり、該出力変換テーブル6に、ある値を入力した場合、該入力値に対する出力値を決定し、該出力値を出力する。該出力変換テーブル6により、画像信号は特定の値に量子化されることになり、該値を差分器13に転送する。また、該値は誤差拡散処理の最終出力にもなる。
【0032】
13は差分器であり、出力変換テーブル6からの出力と、入力画像信号における値の差を計算し、計算結果を誤差演算器4に転送する。差分器13により、画像入力信号と画像入力信号を量子化した値との誤差を計算することができ、該誤差は誤差演算器4へ転送する。
【0033】
4は誤差演算器であり、図4に示すように、1画素遅延器7、1ライン遅延器8、誤差蓄積器9、乗算器10を有する。1画素遅延器7、及び1ライン遅延器8には、出力変換器3からの誤差を入力する。1画素遅延器7は、誤差入力に対して、1画素分遅延された誤差入力を誤差蓄積器9に転送する。また、1ライン遅延器8は、誤差入力に対して、1ライン分遅延された誤差入力を誤差蓄積器9に転送する。本実施の形態では、誤差拡散処理を行う際、注目画素の右隣と下隣の画素にそれぞれ、生じた誤差の半分ずつを拡散する例を用いている。このため、ある注目画素に加算される誤差は、左隣と上隣の画素に誤差拡散処理を行う際に生じたそれぞれの誤差を用いて計算することになり、1画素分遅延された誤差入力(左隣画素の誤差入力)と1ライン分遅延された誤差入力(上隣画素の誤差入力)が必要となる。
【0034】
誤差蓄積器9は、1画素遅延器7、及び1ライン遅延器8からの出力を受け、該2出力の平均値を計算する。該平均値は、通常の誤差拡散処理において、入力画像信号に加算するための誤差となる。ただし、本実施の形態での誤差拡散処理では、係数演算器2により計算された係数αを考慮する必要があるため、該平均値を乗算器10に転送する。
【0035】
乗算器10は、誤差蓄積器4からの誤差出力、及び係数演算器2より出力された係数αを受け、該2値の積を計算し、計算結果を加算器5に転送する。この処理により、乗算器10は、入力画像信号のエッジ成分量に応じた誤差を計算し、出力することができる。
【0036】
加算器5は、入力画像信号と誤差演算器4からの誤差出力を入力に持ち、該2入力の和を計算する。該計算値は出力変換器3に転送する。該加算器5により、入力画像信号値は誤差を加えた新たな画像信号値となり、出力変換器3に転送する。この処理により、入力画像信号のエッジ量に応じた誤差を入力画像信号に加えることができ、エッジ量に応じた適応的な誤差拡散処理を行うことができる。
【0037】
なお、エッジ検出器1を含む手段は本発明のエッジ量検出手段に対応し、係数演算器2および誤差演算器4を含む手段は本発明の制御手段に対応する。
【0038】
(実施の形態2)
つぎに、本発明の実施の形態2における画像処理装置の説明図である図5を主として参照しながら、本実施の形態の画像処理装置の構成および動作について説明する。
【0039】
なお、前述した実施の形態1と同様な内容に関しては、説明を省略する。
【0040】
図5において、11は色変化検出器であり、入力画像信号中で色変化がある箇所を検出する。この色変化検出器11は、入力画像信号における色成分を計算し、画像中のその箇所に、色成分の変化があるかどうかを検出する。これは、入力画像信号における色成分と、該入力画像信号の周辺画素における色成分との差分による変化量により判断する。つまり、色成分の変化量に色変化閾値を設け、入力画像信号中の該箇所の色変化が色変化閾値以上になれば、色変化がある部分とみなし、閾値以下なら色変化がない部分と判断する。また、エッジ量に対してもエッジ閾値を与え、エッジ検出器1からのエッジ量がエッジ閾値を超えているか否かを判定することにより、エッジ部分であるか否かを判定する。そして、色変化が色変化閾値以下であり、かつエッジ量がエッジ閾値以下であるときに、誤差拡散キャンセル信号を出力変換器3に出力する。これは、色変化がなく、かつエッジ部分でない箇所に誤差拡散処理を行った場合、微少な誤差が蓄積されていき、これが突発的なノイズとなって出力される可能性があるためである。このような場合は、誤差拡散処理を行わない方が望ましいため、誤差拡散キャンセル信号を出力変換器3に出力する。さらに、色変化検出器11は、エッジ量を係数演算器2へ転送する。
【0041】
3は出力変換器であり、図6に示すように、出力変換テーブル6、調和判定器12、差分器13を有する。出力変換テーブル6には、誤差を加算しない入力画像信号a、及び、加算器5からの入力画像信号に誤差を加算した信号bが入力される。このとき、誤差を加算しない入力画像信号aは、差分器13にも転送する。
【0042】
出力変換テーブル6は、入力と出力を対応付けしたテーブルであり、入力値に対する出力値を保存している。つまり、該出力変換テーブル6は、ある値が入力された場合に、該入力値に対する出力値を決定する。該出力変換テーブル6により、信号aは信号a′に、信号bは信号b′に変換され、これらの出力値を、調和判定器12に転送する。該出力変換テーブル6により、画像入力信号は特定の値に量子化される。
【0043】
調和判定器12は、色変化検出器11から、入力画像信号の色変化とエッジ量が閾値以下であることを知らせる信号(誤差拡散キャンセル信号)を受けたときに、主に動作する。該信号を受けた場合には、該調和判定器12は、前回の処理の際に記憶しておいた該調和判定器12の前回の出力値を読み込む。そして、該値と変換テーブル6から出力される2信号のうち、誤差を加算した入力画像信号からの値b′とを比較する。このとき、該2画素の輝度レベル差を計算し、該輝度差が設定する閾値以上であれば、誤差を加算しない入力画像信号からの値a′を出力信号とする。また、該画素の輝度差が閾値以下であれば、誤差を加算した入力画像号からの値b′を出力する。一方、色成分とエッジ成分が閾値以下であることを知らせる信号(誤差拡散キャンセル信号)を受けなかったときには、誤差を加算した入力画像信号からの値b′を出力信号とする。また、該出力値は該調和判定器12内に設けるメモリに保存し、次回の処理の際にこれを用いる。このようにして、出力された値は、誤差拡散処理の最終的な出力画像信号となるとともに、該値を差分器13にも転送する。なお、本実施の形態では輝度差を例に挙げたが、これが色差であってもよい。該調和判定器12により、入力画像信号に誤差を加えるか否かが決定され、色変化やエッジ成分量が少ない入力画像信号において、微少な誤差が蓄積されたときに起こる突発的なノイズを防ぐことができる。
【0044】
なお、色変化検出器11を含む手段は本発明の色変化検出手段に対応する。
【0045】
(実施の形態3)
つぎに、本発明の実施の形態3における画像処理装置の説明図である図7を主として参照しながら、本実施の形態の画像処理装置の構成および動作について説明する。
【0046】
なお、前述した実施の形態1〜2と同様な内容に関しては、説明を省略する。
【0047】
図7において、14は肌色検出器であり、入力画像信号が肌色成分であるかどうかを検出する。入力画像信号が肌色成分であるかどうかは、色成分を調べて判断する。入力画像信号が肌色成分であると判断した場合には、係数演算器4に肌色成分であることを知らせる信号を出力する。また、入力画像信号が肌色成分ではない場合にも、係数演算器4に肌色成分ではないことを知らせる信号を出力する。この信号は、肌色成分信号として、0か1かの1ビット信号により実現でき、ここでは、肌色成分である場合には1、肌色成分でない場合には0を出力するものとする。
【0048】
2は係数演算器であり、肌色検出器14からの肌色成分信号が0か1かによって、処理が異なる。入力画像信号が肌色成分の場合(肌色成分信号が1の場合)、入力画像信号が肌色成分の場合に別途用意した肌色成分係数を係数αとして誤差演算器4に出力する。また、入力画像信号が肌色成分以外の場合(肌色成分信号が0の場合)、実施の形態1で示した処理と同じように、エッジ検出器1からのエッジ量に反比例した値を係数αとして、誤差演算器4に転送する。
【0049】
この処理により、入力画像信号が肌色成分の場合であっても、誤差拡散処理によって精度の良い量子化を行うことができる。
【0050】
なお、肌色検出器14を含む手段は本発明の色領域検出手段に対応する。
【0051】
以上においては、実施の形態1〜3について詳細に説明を行った。
【0052】
なお、本発明の画像処理装置は、たとえば、入力画像データを2値または多値の画像データに量子化する際に、出力画像データと入力画像データとの誤差を周辺画素の画像データに拡散し、誤差を補正する補正手段を有する画像処理装置において、前記補正手段は、画像信号におけるエッジ量を検出するエッジ検出手段を有し、前記エッジ量に応じて周辺画素の画像データに拡散する誤差の量を制御することを特徴とするものであり、誤差拡散処理を行う際に、画像信号のエッジ量で誤差拡散する量を制御することにより、画像信号の周波数に応じた適応的な誤差拡散処理を行い、疑似輪郭の少ない滑らかな出力を得ることを実現し得るものである。
【0053】
また、本発明の画像処理装置は、たとえば、当該画像処理装置の補正手段は、エッジ量が大きくなるに従って、周辺画素の画像データに拡散する誤差の量を小さくするようにしたことを特徴とするものであり、画像信号における周波数の高低に関わらず、誤差拡散処理を用いて、滑らかな出力が得られるようにすることを実現し得るものである。
【0054】
また、本発明の画像処理装置は、たとえば、当該画像処理装置の補正手段は、エッジ量と周辺画素の画像データに拡散する誤差の量との関係を反比例の関係とするようにしたことを特徴とするものであり、画像信号が中間周波数領域にある場合においても、誤差拡散処理を用いて、滑らかな出力が得られるようにすることを実現することを得られるようすることを実現し得るものである。
【0055】
また、本発明の画像処理装置は、たとえば、当該画像処理装置の補正手段は、画像信号における色変化量を検出する色変化検出手段を有し、色変化量、及びエッジ量が少ない場合には、誤差拡散処理を行った後、処理後の画素値と該画素の周辺画素値とを比較し、該2値の輝度レベル差がある閾値以上のときには、誤差拡散処理を行わないようにしたことを特徴とするものであり、入力画像信号の色変化とエッジ量が少ない部分を処理している際に、微少な誤差が蓄積されたときに起こる突発的なノイズを起こるのを防ぐことを目的としたものである。
【0056】
また、本発明の画像処理装置は、たとえば、当該画像処理装置の補正手段は、画像信号における色変化量を検出する色変化検出手段を有し、色変化量、及びエッジ量が少ない場合には、誤差拡散処理を行った後、処理後の画素値と該画素の周辺画素値とを比較し、該2値の色差がある閾値以上のときには、誤差拡散処理を行わないようにしたことを特徴とするものであり、入力画像信号の色変化とエッジ量が少ない部分を処理している際に、微少な誤差が蓄積されたときに起こる突発的なノイズを防ぐことを目的としたものである。
【0057】
また、本発明の画像処理装置は、たとえば、当該画像処理装置の補正手段は、画像信号における色変化量、及びエッジ量が少ない場合の検出を色変化閾値、及びエッジ閾値を境界として判断するようにしたものであり、色変化量とエッジ量の双方のパラメ−タを用いることにより、エラーの少ない確実なノイズ除去を可能とすることを目的としたものである。
【0058】
また、本発明の画像処理装置は、たとえば、当該画像処理装置の補正手段は、画像信号におけるあらかじめ定められた色領域を検出する色領域検出手段を有し、該画像信号が前記領域である場合には、エッジ量に関わらず、周辺画素の画像データに拡散する誤差の量を制御するようにしたことを特徴とするものであり、画像信号がある特定の色領域の場合に、誤差拡散処理によって、より再現性の高い量子化出力を得ることを目的とするものである。
【0059】
また、本発明の画像処理装置は、たとえば、当該画像処理装置の補正手段は、画像信号におけるあらかじめ定められた色領域とは、肌色領域を示すようにしたことを特徴とするものであり、特に入力画像信号が肌色領域にあった場合の誤差拡散処理において、より再現性の高い量子化出力を得ることを目的とするものである。
【0060】
また、本発明の画像処理装置は、たとえば、当該画像処理装置の補正手段は、画像信号が肌色領域であるときには、出力画像データと入力画像データとの誤差に、ある一定の係数を乗算した量を拡散するようにしたことを特徴とするものであり、入力画像信号が肌色領域にあった場合の誤差拡散処理において、誤差に適切な係数を乗算することで、よりノイズの少ない滑らかな出力を得ることを目的とするものである。
【0061】
よって、本発明の画像処理装置によれば、画像信号の高周波数部分が、誤差拡散処理によりノイズのようになることを防ぐことが可能となり、かつ低周波数部分や中間周波数部分においても、適応的な誤差拡散処理を行うことにより、疑似輪郭少ない滑らかな出力を得ることが可能となる。また、色変化やエッジ成分量が少ない入力画像信号において、微少な誤差が蓄積されたときに起こる突発的なノイズを防ぐことができ、かつ、肌色成分を美しく再現することが可能となる。
【0062】
なお、発明には、上述した本発明の画像処理装置の全部または一部の手段(または、装置、素子、回路、部など)の機能をコンピュータにより実行させるためのプログラムであって、コンピュータと協働して動作するプログラムが含まれる。もちろん、コンピュータは、CPUなどの純然たるハードウェアに限らず、ファームウェアやOS、さらに周辺機器を含むものであっても良い。
【0063】
また、本発明には、上述した本発明の画像処理方法の全部または一部のステップ(または、工程、動作、作用など)の動作をコンピュータにより実行させるためのプログラムであって、コンピュータと協働して動作するプログラムが含まれる。
【0064】
なお、本発明の一部の手段(または、装置、素子、回路、部など)、本発明の一部のステップ(または、工程、動作、作用など)は、それらの複数の手段またはステップの内の幾つかの手段またはステップを意味する、あるいは一つの手段またはステップの内の一部の機能または一部の動作を意味するものである。
【0065】
また、本発明の一部の装置(または、素子、回路、部など)は、それら複数の装置の内の幾つかの装置を意味する、あるいは一つの装置の内の一部の手段(または、素子、回路、部など)を意味する、あるいは一つの手段の内の一部の機能を意味するものである。
【0066】
また、発明のプログラムを記録した、コンピュータに読みとり可能な記録媒体も発明に含まれる。また、発明のプログラムの一利用形態は、コンピュータにより読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータと協働して動作する態様であっても良い。また、発明のプログラムの一利用形態は、伝送媒体中を伝送し、コンピュータにより読みとられ、コンピュータと協働して動作する態様であっても良い。また、記録媒体としては、ROM等が含まれ、伝送媒体としては、インターネット等の伝送媒体、光・電波・音波等が含まれる。
【0067】
なお、発明の構成は、ソフトウェア的に実現しても良いし、ハードウェア的に実現しても良い。
【0068】
また、発明には、上述した本発明の画像処理装置の全部または一部の手段の全部または一部の機能をコンピュータにより実行させるためのプログラムを担持した媒体であり、コンピュータにより読み取り可能かつ読み取られた前記プログラムが前記コンピュータと協動して前記機能を実行する媒体が含まれる。
【0069】
また、本発明には、上述した本発明の画像処理方法の全部または一部のステップの全部または一部の動作をコンピュータにより実行させるためのプログラムを担持した媒体であり、コンピュータにより読み取り可能かつ読み取られた前記プログラムが前記コンピュータと協動して前記動作を実行する媒体が含まれる。
【0070】
【発明の効果】
以上述べたところから明らかなように、本発明は、広範な周波数領域において誤差拡散処理をより適切に行うことができるという長所を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における画像処理装置の説明図である。
【図2】本発明の実施の形態1におけるエッジ検出フィルタの説明図である。
【図3】本発明の実施の形態1における出力変換器の説明図である。
【図4】本発明の実施の形態1における誤差演算器の説明図である。
【図5】本発明の実施の形態2における画像処理装置の説明図である。
【図6】本発明の実施の形態2における出力変換器の説明図である。
【図7】本発明の実施の形態3における画像処理装置の説明図である。
【符号の説明】
1 エッジ検出器
2 係数演算器
3 出力変換器
4 誤差演算器
5 加算器
6 出力変換テーブル
7 1画素遅延器
8 1ライン遅延器
9 誤差蓄積器
10 乗算器
11 色変化検出器
12 調和判定器
13 差分器
【発明の属する技術分野】
本発明は、誤差拡散処理を用いて多値画像データの階調処理を行うための画像処理装置、画像処理方法、プログラム、および媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、入力画像データを2値または多値の画像データに量子化する技術としては、様々な手法が提案されている。しかし、いずれの手法であっても、量子化することに伴い、入力画像では表現することができていた数種類の値が使用不可能になる。その結果、疑似輪郭が発生し、画質が劣化する。
【0003】
この疑似輪郭を抑制する技術として、誤差拡散法やディザ法などが提案されている。
【0004】
このうち、誤差拡散法は、注目画素の周囲の画素を量子化した際に現れる誤差を保存しておき、注目画素を量子化するときにそれらの誤差を組み入れて反映させ、入出力間の平均濃度レベルを一致させて、疑似階調を表現しようとするものである。これは、階調性と解像度を両立できる優れた疑似中間調処理方法として、多く用いられている。
【0005】
しかし、高濃度領域と低濃度領域が隣接し、その境界がはっきりしているエッジ領域では、再現した濃度が濃度の変化に追従することができず、変化する前の領域の影響がしばらく残り、結果としてエッジ部分の再現性が悪化することがある。
【0006】
この現象は、特に高濃度領域と低濃度領域の差が激しい部分ほど顕著に現れ、問題となっていた。
【0007】
特開平8−101663号公報には、上記の問題を解決するためのディスプレイ装置の駆動回路が提案されている。
【0008】
この発明によると、入力画像信号の輝度レベル差に基づくエッジ量を検出し、このエッジ量があらかじめ設定した閾値以上のとき、誤差検出回路において誤差拡散をクリアする信号を出力する。エッジ量があらかじめ設定した閾値以下のときは、エッジ部分ではないと判断する。そして、誤差検出回路において誤差を組み入れて拡散させ、誤差拡散処理を行うことにより、疑似輪郭のない滑らかな出力が得られる。また、エッジ量が閾値以上のときには、エッジ部分であると判断する。そして、誤差拡散クリア信号を出力することにより、累積誤差のエッジ部分への伝播を防ぐことができ、映像にメリハリをつけることができる。
【0009】
一方、入力画像信号中の高周波数領域で誤差拡散処理を行った場合には、処理を行った部分がノイズのようになってしまい、誤差拡散を行わない方が好ましい出力になることが多い。
【0010】
そこで、入力画像信号中の高周波数領域では誤差拡散処理をほとんど行わず、周波数が低くなるにしたがって徐々に誤差拡散処理を行う量を増加させていくことにより、前記ノイズを消し、滑らかな出力を得る手法が考えられている。このような処理により、高周波数領域のみならず低周波数領域においても周波数に応じた誤差拡散処理がなされ、良好な結果が得られる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、周波数が低くなるにしたがって徐々に誤差拡散処理を行う量を増加させていくこのような従来の手法では、エッジ付近の誤差の伝播を防ぐことを目的としているため、全周波数領域をある閾値を境にして低周波数領域と高周波数領域とに分割している。そして、低周波数領域では誤差拡散処理を積極的に行い、高周波数領域では誤差拡散処理をほとんど行わない処理となっている。
【0012】
このため、特に中間周波数領域において適切に誤差拡散処理を行えないという課題があった。
【0013】
本発明は、上記従来のこのような課題を考慮し、広範な周波数領域において誤差拡散処理をより適切に行うことができる画像処理装置、画像処理方法、プログラム、および媒体を提供することを目的とするものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】
第1の本発明は、入力画像信号に対する出力画像信号の誤差を拡散するための誤差拡散処理を行う画像処理装置であって、
前記入力画像信号に対してエッジ量の検出を行うエッジ量検出手段と、
前記検出されたエッジ量に基づいて、前記拡散される誤差の量を制御する制御手段とを備えた画像処理装置である。
【0015】
第2の本発明は、前記制御手段は、前記検出されたエッジ量がより大きいほど、前記拡散される誤差の量がより小さくなるような制御を行う第1の本発明の画像処理装置である。
【0016】
第3の本発明は、前記検出されたエッジ量と前記拡散される誤差の量とは、反比例の関係を有する第2の本発明の画像処理装置である。
【0017】
第4の本発明は、前記入力画像信号に対して色変化量の検出を行う色変化検出手段をさらに備え、
前記制御手段は、前記検出された色変化量および/または前記検出されたエッジ量が所定値以下の画素に対しては、(1)前記誤差拡散処理後の画素値とその周辺画素値との輝度差を比較し、(2)その輝度差が所定の閾値以上の場合には、前記誤差拡散処理が行われないようにする第1から第3の何れかの本発明の画像処理装置である。
【0018】
第5の本発明は、前記入力画像信号に対して色変化量の検出を行う色変化検出手段をさらに備え、
前記制御手段は、前記検出された色変化量および/または前記検出されたエッジ量が所定値以下の画素に対しては、(1)前記誤差拡散処理後の画素値とその周辺画素値との色差を比較し、(2)その色差が所定の閾値以上の場合には、前記誤差拡散処理が行われないようにする第1から第3の何れかの本発明の画像処理装置である。
【0019】
第6の本発明は、前記入力画像信号に対してあらかじめ定められた色領域の検出を行う色領域検出手段をさらに備え、
前記制御手段は、前記検出された色領域の画素に対しては、前記検出されたエッジ量に関わらず、前記誤差拡散処理において拡散される誤差の量を抑制するようにする第1から第3の何れかの本発明の画像処理装置である。
【0020】
第7の本発明は、あらかじめ定められた色領域とは、肌色領域である第6の本発明の画像処理装置である。
【0021】
第8の本発明は、前記誤差拡散処理において拡散される誤差の量を抑制するとは、前記誤差に所定の係数を乗算した誤差の量を拡散することである第7の本発明の画像処理装置である。
【0022】
第9の本発明は、入力画像信号に対する出力画像信号の誤差を拡散するための誤差拡散処理を行う画像処理方法であって、
前記入力画像信号に対してエッジ量の検出を行うエッジ量検出ステップと、
前記検出されたエッジ量に基づいて、前記拡散される誤差の量を制御する制御ステップとを備えた画像処理方法である。
【0023】
第10の本発明は、第9の本発明の画像処理方法の、前記入力画像信号に対してエッジ量の検出を行うエッジ量検出ステップと、前記検出されたエッジ量に基づいて、前記拡散される誤差の量を制御する制御ステップとの全部または一部をコンピュータに実行させるためのプログラムである。
【0024】
第11の本発明は、第10の本発明のプログラムを担持した媒体であって、コンピュータにより処理可能な媒体である。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明にかかる実施の形態について、図面を参照しつつ説明を行う。
【0026】
(実施の形態1)
はじめに、本発明の実施の形態1における画像処理装置の説明図である図1を主として参照しながら、本実施の形態の画像処理装置の構成および動作について説明する。なお、本実施の形態の画像処理装置の動作について説明しながら、本発明の画像処理方法の一実施の形態についても説明する(以下の実施の形態2〜3についても同様である)。
【0027】
本実施の形態では、誤差拡散処理を行う際、注目画素の右隣と下隣の画素にそれぞれ、生じた誤差の半分ずつを拡散させる例を取り扱う。つまり、ある注目画素に加算される誤差は、該画素の左隣と上隣の画素で誤差拡散処理を行う際に生じたそれぞれの誤差の平均値となる。
【0028】
図1において、1はエッジ検出器であり、入力画像信号におけるエッジ検出を行い、エッジ量を計算する。エッジ検出は、図2に示すラプラシアンに代表されるエッジ検出オペレータを用いて、公知のコンボリューション演算により行う。演算結果はエッジ量として、係数演算器2に転送する。
【0029】
2は係数演算器であり、誤差演算器4において、誤差に掛け合わせるための係数αを計算する。係数αは、エッジ検出器1で演算したエッジ量に対応した値とし、係数演算器2は、エッジ量が大きいほどαの値を小さく、エッジ量が小さいほどαの値を大きくした値を出力する。つまり、エッジ量と係数αの値とは、反比例の関係になる。エッジ量をEとしたとき、係数αは、
【0030】
【数1】
α=i/E+j (i,jは定数)
で表される。このようにして計算した係数αを、誤差演算器4に転送する。
【0031】
3は出力変換器であり、図3に示すように出力変換テーブル6と差分器13を有する。出力変換テーブル6は、入力値に対する出力値を保存している。つまり、該出力変換テーブル6に、ある値を入力した場合、該入力値に対する出力値を決定し、該出力値を出力する。該出力変換テーブル6により、画像信号は特定の値に量子化されることになり、該値を差分器13に転送する。また、該値は誤差拡散処理の最終出力にもなる。
【0032】
13は差分器であり、出力変換テーブル6からの出力と、入力画像信号における値の差を計算し、計算結果を誤差演算器4に転送する。差分器13により、画像入力信号と画像入力信号を量子化した値との誤差を計算することができ、該誤差は誤差演算器4へ転送する。
【0033】
4は誤差演算器であり、図4に示すように、1画素遅延器7、1ライン遅延器8、誤差蓄積器9、乗算器10を有する。1画素遅延器7、及び1ライン遅延器8には、出力変換器3からの誤差を入力する。1画素遅延器7は、誤差入力に対して、1画素分遅延された誤差入力を誤差蓄積器9に転送する。また、1ライン遅延器8は、誤差入力に対して、1ライン分遅延された誤差入力を誤差蓄積器9に転送する。本実施の形態では、誤差拡散処理を行う際、注目画素の右隣と下隣の画素にそれぞれ、生じた誤差の半分ずつを拡散する例を用いている。このため、ある注目画素に加算される誤差は、左隣と上隣の画素に誤差拡散処理を行う際に生じたそれぞれの誤差を用いて計算することになり、1画素分遅延された誤差入力(左隣画素の誤差入力)と1ライン分遅延された誤差入力(上隣画素の誤差入力)が必要となる。
【0034】
誤差蓄積器9は、1画素遅延器7、及び1ライン遅延器8からの出力を受け、該2出力の平均値を計算する。該平均値は、通常の誤差拡散処理において、入力画像信号に加算するための誤差となる。ただし、本実施の形態での誤差拡散処理では、係数演算器2により計算された係数αを考慮する必要があるため、該平均値を乗算器10に転送する。
【0035】
乗算器10は、誤差蓄積器4からの誤差出力、及び係数演算器2より出力された係数αを受け、該2値の積を計算し、計算結果を加算器5に転送する。この処理により、乗算器10は、入力画像信号のエッジ成分量に応じた誤差を計算し、出力することができる。
【0036】
加算器5は、入力画像信号と誤差演算器4からの誤差出力を入力に持ち、該2入力の和を計算する。該計算値は出力変換器3に転送する。該加算器5により、入力画像信号値は誤差を加えた新たな画像信号値となり、出力変換器3に転送する。この処理により、入力画像信号のエッジ量に応じた誤差を入力画像信号に加えることができ、エッジ量に応じた適応的な誤差拡散処理を行うことができる。
【0037】
なお、エッジ検出器1を含む手段は本発明のエッジ量検出手段に対応し、係数演算器2および誤差演算器4を含む手段は本発明の制御手段に対応する。
【0038】
(実施の形態2)
つぎに、本発明の実施の形態2における画像処理装置の説明図である図5を主として参照しながら、本実施の形態の画像処理装置の構成および動作について説明する。
【0039】
なお、前述した実施の形態1と同様な内容に関しては、説明を省略する。
【0040】
図5において、11は色変化検出器であり、入力画像信号中で色変化がある箇所を検出する。この色変化検出器11は、入力画像信号における色成分を計算し、画像中のその箇所に、色成分の変化があるかどうかを検出する。これは、入力画像信号における色成分と、該入力画像信号の周辺画素における色成分との差分による変化量により判断する。つまり、色成分の変化量に色変化閾値を設け、入力画像信号中の該箇所の色変化が色変化閾値以上になれば、色変化がある部分とみなし、閾値以下なら色変化がない部分と判断する。また、エッジ量に対してもエッジ閾値を与え、エッジ検出器1からのエッジ量がエッジ閾値を超えているか否かを判定することにより、エッジ部分であるか否かを判定する。そして、色変化が色変化閾値以下であり、かつエッジ量がエッジ閾値以下であるときに、誤差拡散キャンセル信号を出力変換器3に出力する。これは、色変化がなく、かつエッジ部分でない箇所に誤差拡散処理を行った場合、微少な誤差が蓄積されていき、これが突発的なノイズとなって出力される可能性があるためである。このような場合は、誤差拡散処理を行わない方が望ましいため、誤差拡散キャンセル信号を出力変換器3に出力する。さらに、色変化検出器11は、エッジ量を係数演算器2へ転送する。
【0041】
3は出力変換器であり、図6に示すように、出力変換テーブル6、調和判定器12、差分器13を有する。出力変換テーブル6には、誤差を加算しない入力画像信号a、及び、加算器5からの入力画像信号に誤差を加算した信号bが入力される。このとき、誤差を加算しない入力画像信号aは、差分器13にも転送する。
【0042】
出力変換テーブル6は、入力と出力を対応付けしたテーブルであり、入力値に対する出力値を保存している。つまり、該出力変換テーブル6は、ある値が入力された場合に、該入力値に対する出力値を決定する。該出力変換テーブル6により、信号aは信号a′に、信号bは信号b′に変換され、これらの出力値を、調和判定器12に転送する。該出力変換テーブル6により、画像入力信号は特定の値に量子化される。
【0043】
調和判定器12は、色変化検出器11から、入力画像信号の色変化とエッジ量が閾値以下であることを知らせる信号(誤差拡散キャンセル信号)を受けたときに、主に動作する。該信号を受けた場合には、該調和判定器12は、前回の処理の際に記憶しておいた該調和判定器12の前回の出力値を読み込む。そして、該値と変換テーブル6から出力される2信号のうち、誤差を加算した入力画像信号からの値b′とを比較する。このとき、該2画素の輝度レベル差を計算し、該輝度差が設定する閾値以上であれば、誤差を加算しない入力画像信号からの値a′を出力信号とする。また、該画素の輝度差が閾値以下であれば、誤差を加算した入力画像号からの値b′を出力する。一方、色成分とエッジ成分が閾値以下であることを知らせる信号(誤差拡散キャンセル信号)を受けなかったときには、誤差を加算した入力画像信号からの値b′を出力信号とする。また、該出力値は該調和判定器12内に設けるメモリに保存し、次回の処理の際にこれを用いる。このようにして、出力された値は、誤差拡散処理の最終的な出力画像信号となるとともに、該値を差分器13にも転送する。なお、本実施の形態では輝度差を例に挙げたが、これが色差であってもよい。該調和判定器12により、入力画像信号に誤差を加えるか否かが決定され、色変化やエッジ成分量が少ない入力画像信号において、微少な誤差が蓄積されたときに起こる突発的なノイズを防ぐことができる。
【0044】
なお、色変化検出器11を含む手段は本発明の色変化検出手段に対応する。
【0045】
(実施の形態3)
つぎに、本発明の実施の形態3における画像処理装置の説明図である図7を主として参照しながら、本実施の形態の画像処理装置の構成および動作について説明する。
【0046】
なお、前述した実施の形態1〜2と同様な内容に関しては、説明を省略する。
【0047】
図7において、14は肌色検出器であり、入力画像信号が肌色成分であるかどうかを検出する。入力画像信号が肌色成分であるかどうかは、色成分を調べて判断する。入力画像信号が肌色成分であると判断した場合には、係数演算器4に肌色成分であることを知らせる信号を出力する。また、入力画像信号が肌色成分ではない場合にも、係数演算器4に肌色成分ではないことを知らせる信号を出力する。この信号は、肌色成分信号として、0か1かの1ビット信号により実現でき、ここでは、肌色成分である場合には1、肌色成分でない場合には0を出力するものとする。
【0048】
2は係数演算器であり、肌色検出器14からの肌色成分信号が0か1かによって、処理が異なる。入力画像信号が肌色成分の場合(肌色成分信号が1の場合)、入力画像信号が肌色成分の場合に別途用意した肌色成分係数を係数αとして誤差演算器4に出力する。また、入力画像信号が肌色成分以外の場合(肌色成分信号が0の場合)、実施の形態1で示した処理と同じように、エッジ検出器1からのエッジ量に反比例した値を係数αとして、誤差演算器4に転送する。
【0049】
この処理により、入力画像信号が肌色成分の場合であっても、誤差拡散処理によって精度の良い量子化を行うことができる。
【0050】
なお、肌色検出器14を含む手段は本発明の色領域検出手段に対応する。
【0051】
以上においては、実施の形態1〜3について詳細に説明を行った。
【0052】
なお、本発明の画像処理装置は、たとえば、入力画像データを2値または多値の画像データに量子化する際に、出力画像データと入力画像データとの誤差を周辺画素の画像データに拡散し、誤差を補正する補正手段を有する画像処理装置において、前記補正手段は、画像信号におけるエッジ量を検出するエッジ検出手段を有し、前記エッジ量に応じて周辺画素の画像データに拡散する誤差の量を制御することを特徴とするものであり、誤差拡散処理を行う際に、画像信号のエッジ量で誤差拡散する量を制御することにより、画像信号の周波数に応じた適応的な誤差拡散処理を行い、疑似輪郭の少ない滑らかな出力を得ることを実現し得るものである。
【0053】
また、本発明の画像処理装置は、たとえば、当該画像処理装置の補正手段は、エッジ量が大きくなるに従って、周辺画素の画像データに拡散する誤差の量を小さくするようにしたことを特徴とするものであり、画像信号における周波数の高低に関わらず、誤差拡散処理を用いて、滑らかな出力が得られるようにすることを実現し得るものである。
【0054】
また、本発明の画像処理装置は、たとえば、当該画像処理装置の補正手段は、エッジ量と周辺画素の画像データに拡散する誤差の量との関係を反比例の関係とするようにしたことを特徴とするものであり、画像信号が中間周波数領域にある場合においても、誤差拡散処理を用いて、滑らかな出力が得られるようにすることを実現することを得られるようすることを実現し得るものである。
【0055】
また、本発明の画像処理装置は、たとえば、当該画像処理装置の補正手段は、画像信号における色変化量を検出する色変化検出手段を有し、色変化量、及びエッジ量が少ない場合には、誤差拡散処理を行った後、処理後の画素値と該画素の周辺画素値とを比較し、該2値の輝度レベル差がある閾値以上のときには、誤差拡散処理を行わないようにしたことを特徴とするものであり、入力画像信号の色変化とエッジ量が少ない部分を処理している際に、微少な誤差が蓄積されたときに起こる突発的なノイズを起こるのを防ぐことを目的としたものである。
【0056】
また、本発明の画像処理装置は、たとえば、当該画像処理装置の補正手段は、画像信号における色変化量を検出する色変化検出手段を有し、色変化量、及びエッジ量が少ない場合には、誤差拡散処理を行った後、処理後の画素値と該画素の周辺画素値とを比較し、該2値の色差がある閾値以上のときには、誤差拡散処理を行わないようにしたことを特徴とするものであり、入力画像信号の色変化とエッジ量が少ない部分を処理している際に、微少な誤差が蓄積されたときに起こる突発的なノイズを防ぐことを目的としたものである。
【0057】
また、本発明の画像処理装置は、たとえば、当該画像処理装置の補正手段は、画像信号における色変化量、及びエッジ量が少ない場合の検出を色変化閾値、及びエッジ閾値を境界として判断するようにしたものであり、色変化量とエッジ量の双方のパラメ−タを用いることにより、エラーの少ない確実なノイズ除去を可能とすることを目的としたものである。
【0058】
また、本発明の画像処理装置は、たとえば、当該画像処理装置の補正手段は、画像信号におけるあらかじめ定められた色領域を検出する色領域検出手段を有し、該画像信号が前記領域である場合には、エッジ量に関わらず、周辺画素の画像データに拡散する誤差の量を制御するようにしたことを特徴とするものであり、画像信号がある特定の色領域の場合に、誤差拡散処理によって、より再現性の高い量子化出力を得ることを目的とするものである。
【0059】
また、本発明の画像処理装置は、たとえば、当該画像処理装置の補正手段は、画像信号におけるあらかじめ定められた色領域とは、肌色領域を示すようにしたことを特徴とするものであり、特に入力画像信号が肌色領域にあった場合の誤差拡散処理において、より再現性の高い量子化出力を得ることを目的とするものである。
【0060】
また、本発明の画像処理装置は、たとえば、当該画像処理装置の補正手段は、画像信号が肌色領域であるときには、出力画像データと入力画像データとの誤差に、ある一定の係数を乗算した量を拡散するようにしたことを特徴とするものであり、入力画像信号が肌色領域にあった場合の誤差拡散処理において、誤差に適切な係数を乗算することで、よりノイズの少ない滑らかな出力を得ることを目的とするものである。
【0061】
よって、本発明の画像処理装置によれば、画像信号の高周波数部分が、誤差拡散処理によりノイズのようになることを防ぐことが可能となり、かつ低周波数部分や中間周波数部分においても、適応的な誤差拡散処理を行うことにより、疑似輪郭少ない滑らかな出力を得ることが可能となる。また、色変化やエッジ成分量が少ない入力画像信号において、微少な誤差が蓄積されたときに起こる突発的なノイズを防ぐことができ、かつ、肌色成分を美しく再現することが可能となる。
【0062】
なお、発明には、上述した本発明の画像処理装置の全部または一部の手段(または、装置、素子、回路、部など)の機能をコンピュータにより実行させるためのプログラムであって、コンピュータと協働して動作するプログラムが含まれる。もちろん、コンピュータは、CPUなどの純然たるハードウェアに限らず、ファームウェアやOS、さらに周辺機器を含むものであっても良い。
【0063】
また、本発明には、上述した本発明の画像処理方法の全部または一部のステップ(または、工程、動作、作用など)の動作をコンピュータにより実行させるためのプログラムであって、コンピュータと協働して動作するプログラムが含まれる。
【0064】
なお、本発明の一部の手段(または、装置、素子、回路、部など)、本発明の一部のステップ(または、工程、動作、作用など)は、それらの複数の手段またはステップの内の幾つかの手段またはステップを意味する、あるいは一つの手段またはステップの内の一部の機能または一部の動作を意味するものである。
【0065】
また、本発明の一部の装置(または、素子、回路、部など)は、それら複数の装置の内の幾つかの装置を意味する、あるいは一つの装置の内の一部の手段(または、素子、回路、部など)を意味する、あるいは一つの手段の内の一部の機能を意味するものである。
【0066】
また、発明のプログラムを記録した、コンピュータに読みとり可能な記録媒体も発明に含まれる。また、発明のプログラムの一利用形態は、コンピュータにより読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータと協働して動作する態様であっても良い。また、発明のプログラムの一利用形態は、伝送媒体中を伝送し、コンピュータにより読みとられ、コンピュータと協働して動作する態様であっても良い。また、記録媒体としては、ROM等が含まれ、伝送媒体としては、インターネット等の伝送媒体、光・電波・音波等が含まれる。
【0067】
なお、発明の構成は、ソフトウェア的に実現しても良いし、ハードウェア的に実現しても良い。
【0068】
また、発明には、上述した本発明の画像処理装置の全部または一部の手段の全部または一部の機能をコンピュータにより実行させるためのプログラムを担持した媒体であり、コンピュータにより読み取り可能かつ読み取られた前記プログラムが前記コンピュータと協動して前記機能を実行する媒体が含まれる。
【0069】
また、本発明には、上述した本発明の画像処理方法の全部または一部のステップの全部または一部の動作をコンピュータにより実行させるためのプログラムを担持した媒体であり、コンピュータにより読み取り可能かつ読み取られた前記プログラムが前記コンピュータと協動して前記動作を実行する媒体が含まれる。
【0070】
【発明の効果】
以上述べたところから明らかなように、本発明は、広範な周波数領域において誤差拡散処理をより適切に行うことができるという長所を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における画像処理装置の説明図である。
【図2】本発明の実施の形態1におけるエッジ検出フィルタの説明図である。
【図3】本発明の実施の形態1における出力変換器の説明図である。
【図4】本発明の実施の形態1における誤差演算器の説明図である。
【図5】本発明の実施の形態2における画像処理装置の説明図である。
【図6】本発明の実施の形態2における出力変換器の説明図である。
【図7】本発明の実施の形態3における画像処理装置の説明図である。
【符号の説明】
1 エッジ検出器
2 係数演算器
3 出力変換器
4 誤差演算器
5 加算器
6 出力変換テーブル
7 1画素遅延器
8 1ライン遅延器
9 誤差蓄積器
10 乗算器
11 色変化検出器
12 調和判定器
13 差分器
Claims (11)
- 入力画像信号に対する出力画像信号の誤差を拡散するための誤差拡散処理を行う画像処理装置であって、
前記入力画像信号に対してエッジ量の検出を行うエッジ量検出手段と、
前記検出されたエッジ量に基づいて、前記拡散される誤差の量を制御する制御手段とを備えた画像処理装置。 - 前記制御手段は、前記検出されたエッジ量がより大きいほど、前記拡散される誤差の量がより小さくなるような制御を行う請求項1記載の画像処理装置。
- 前記検出されたエッジ量と前記拡散される誤差の量とは、反比例の関係を有する請求項2記載の画像処理装置。
- 前記入力画像信号に対して色変化量の検出を行う色変化検出手段をさらに備え、
前記制御手段は、前記検出された色変化量および/または前記検出されたエッジ量が所定値以下の画素に対しては、(1)前記誤差拡散処理後の画素値とその周辺画素値との輝度差を比較し、(2)その輝度差が所定の閾値以上の場合には、前記誤差拡散処理が行われないようにする請求項1から3の何れかに記載の画像処理装置。 - 前記入力画像信号に対して色変化量の検出を行う色変化検出手段をさらに備え、
前記制御手段は、前記検出された色変化量および/または前記検出されたエッジ量が所定値以下の画素に対しては、(1)前記誤差拡散処理後の画素値とその周辺画素値との色差を比較し、(2)その色差が所定の閾値以上の場合には、前記誤差拡散処理が行われないようにする請求項1から3の何れかに記載の画像処理装置。 - 前記入力画像信号に対してあらかじめ定められた色領域の検出を行う色領域検出手段をさらに備え、
前記制御手段は、前記検出された色領域の画素に対しては、前記検出されたエッジ量に関わらず、前記誤差拡散処理において拡散される誤差の量を抑制するようにする請求項1から3の何れかに記載の画像処理装置。 - あらかじめ定められた色領域とは、肌色領域である請求項6記載の画像処理装置。
- 前記誤差拡散処理において拡散される誤差の量を抑制するとは、前記誤差に所定の係数を乗算した誤差の量を拡散することである請求項7記載の画像処理装置。
- 入力画像信号に対する出力画像信号の誤差を拡散するための誤差拡散処理を行う画像処理方法であって、
前記入力画像信号に対してエッジ量の検出を行うエッジ量検出ステップと、
前記検出されたエッジ量に基づいて、前記拡散される誤差の量を制御する制御ステップとを備えた画像処理方法。 - 請求項9記載の画像処理方法の、前記入力画像信号に対してエッジ量の検出を行うエッジ量検出ステップと、前記検出されたエッジ量に基づいて、前記拡散される誤差の量を制御する制御ステップとの全部または一部をコンピュータに実行させるためのプログラム。
- 請求項10記載のプログラムを担持した媒体であって、コンピュータにより処理可能な媒体。
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---|---|---|---|
JP2002196903A JP2004040611A (ja) | 2002-07-05 | 2002-07-05 | 画像処理装置、画像処理方法、プログラム、および媒体 |
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