JP2004040592A - 画像読取装置、画像読取装置の制御方法、および画像読取装置の制御プログラム - Google Patents

画像読取装置、画像読取装置の制御方法、および画像読取装置の制御プログラム Download PDF

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Nobuyuki Sakauchi
坂内 宣行
Koji Anzaki
安▲崎▼ 浩二
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Abstract

【課題】高機能化かつ複合化された画像読取システムにおいて、簡単安価な構成により効率よく正確に画像読取処理を行なえるようにする。
【解決手段】イメージセンサ107により基準情報を読取ってイメージセンサ基準データを生成してバックアップ領域104aに格納し、画像読取を目的とする原稿面をプリスキャンして得た情報を用い、再度該原稿面を走査することにより該原稿面の画像読取を行なう特定の画像読取モードにおいてはバックアップ領域104aに格納された基準データを用いて画像読取処理を行なう。実際のイメージセンサ107の読取による基準データ生成を行なうか否かはバックアップ領域104aの基準データの有効性(破壊検査や、読取に使用した回数などの判定)に応じて決定する。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はイメージセンサ基準データを用いてイメージセンサによる画像読取処理を制御する画像読取装置、画像読取装置の制御方法、および画像読取装置の制御プログラムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、画像読取装置は、単機能のコンピュータ用の周辺機器(イメージスキャナ)として製品化される他、ファクシミリ装置や複写機、さらに近年では、画像読取、複写、ファクシミリ送信などの複数機能を複合したMFP(Multi Function Peripheral:多機能周辺機器)などに広く用いられている。
【0003】
多くの画像読取装置では読取ヘッドと原稿の間の相対移動によって読取走査を行なっているが、画像読取装置の読取方式を原稿の搬送方式で分類すると、原稿ガラスの上に原稿を配置して読取ヘッドの方を移動させる方式、逆に読取ヘッドは移動させずに原稿の側を移動させる方式などがある。さらに、原稿の給送については、手動によるものの他、ADF(自動原稿給送装置)により、読取位置(原稿、読取ヘッドのいずれを給送するかは問わない)に原稿を送り込む構成も用いられている。
【0004】
また、現在の画像読取装置では、単一の読取方式だけではなく、2つ以上の複数の読取方式が可能な装置も珍しくなく、たとえばADF読取方式と、フラットベッド読取方式の双方を利用できるものが存在する。
【0005】
また、現在では、単に読取った原稿の画像をそのまま記録紙に記録したりファクシミリ送信したりするだけではなく、原稿の読取から原稿画像が利用されるまでの過程の間に様々な制御を行ない、また、それによって原稿画像に対して複数の異なる処理機能を実装するのが当たり前になってきた。
【0006】
たとえば、特にコピー(複写)に限り列挙するだけでも、次のような種類のコピー機能が存在する。
【0007】
(1)単純に原稿をコピーするだけの通常コピー
(2)オペレータに指定された繰返し数だけ記録紙に繰返し原稿をコピーする繰返しコピー(手動)
(3)記録紙に記録できるだけ繰返し原稿をコピーする繰返しコピー(自動)
(4)原稿を鏡に映したように反転してコピーする鏡像コピー
(5)記録部の印刷可能範囲を考慮し原稿全面をコピーする全面コピー
(6)自動的に倍率を決定し、記録紙サイズいっぱいにコピーする自動倍率コピー
また、原稿の読取の際に行われる制御としては、原稿の読取に際して、原稿サイズを検出するものがある。特に、上記の(3)、(6)のようなコピーモードにおいては、原稿サイズを検出してその後の処理(繰返しコピーや自動変倍コピー)を制御する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
フラットベッド型のように、原稿ガラス下でイメージセンサを移動させる読取手段の場合、イメージセンサの主走査方向に沿った感度(カラー画像の場合は分光感度も含む)などの読取条件を補正するために、画像読取手段の待機位置付近に配置した基準板をイメージセンサで読取り、シェーディングデータ(色基準データ)などのイメージセンサ基準データを生成する構成が知られている。
【0009】
従来では、シェーディングデータの取得については、電源投入時やリセット時などの所定のタイミングにおいて行なう他、読取開始時に毎回取得する構成が知られている。しかし、このような従来の単純な制御では読取処理の効率が低下するおそれがある。
【0010】
すなわち、上述のように装置の多機能化が進んでいる現在では、コピー(複写)に限っても、上記のように様々なコピー機能が存在する。そして、これらのコピー機能のうち原稿サイズ検出などのためのプリスキャンが必要なものに関しては、他の単純なコピー機能に比して読取処理時間が増大しがちな問題があり、たとえば原稿サイズ検出などのためのプリスキャンが必要な読取動作の際に毎回シェーディングデータ取得を行なうのは効率面で非常に不利である。
【0011】
また、従来では、イメージセンサの照明点灯時間などのイメージセンサ基準データの元となるシェーディングデータを読取るための基準板が設けられるイメージセンサの待機位置付近は、原稿読取開始位置付近に設けられていることが多い。このような構成では原稿台を覆う圧板が開放状態となっていると、イメージセンサ基準データが影響を受け、読取画像の濃度や色調などの画質が損なわれる可能性がある。読取開始時に毎回、基準板を読み取ってイメージセンサ基準データを生成する構成によれば、外光が毎回の画像読取に悪影響を及ぼすのを回避できるが、上記のように毎回の画像読取において基準板を読み取ってイメージセンサ基準データを生成するのは効率的ではない。
【0012】
本発明の課題は、高機能化かつ複合化された画像読取システムにおいて、簡単安価な構成により効率よく正確に画像読取処理を行なえるようにすることにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するため、本発明によれば、イメージセンサにより基準情報を読取って前記イメージセンサ基準データを生成する生成手段と、生成されたイメージセンサ基準データを格納する記憶手段を有し、前記イメージセンサ基準データを用いてイメージセンサによる画像読取処理を制御する画像読取装置、その制御方法およびその制御プログラムにおいて、本来の画像読取に先立ち、該画像読取を目的とする原稿面をプリスキャンして得た情報を用い、再度該原稿面を走査することにより該原稿面の画像読取を行なう特定の画像読取モードにおいては前記記憶手段に格納されたイメージセンサ基準データを用いて画像読取処理を行なう構成を採用した。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、図を参照して本発明の実施の形態を説明する。ただし、以下の実施形態の構成(構成要素の相対配置、寸法、表示画面など)は、特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではないのはいうまでもない。
【0015】
以下では、画像読取装置の一実施形態として、スキャニング機能、プリンティング機能、及びコピー機能を併せ持つ、MFP(Multi FunctionPeripheral:多機能周辺機器)の実施形態を示す。
【0016】
<システムの構成>
図1は、本発明を採用したMFPの回路構成を示している。
【0017】
図1においてCPU101は、MFPのシステム制御部であり、MFPを構成する各ブロックを制御する。
【0018】
ROM102は、MFPのシステム制御プログラムを格納するものである。なお、CPU101は、ROM102に格納されている制御プログラムに基づいて、MFPに関する各種の動作を実行する。このようなCPU101の制御プログラムは、ROM102に格納されているものに限らず、フレキシブルディスクやCD−ROMなどによる外部の記憶媒体に記憶されているものでもよく、専用の読取装置によって、MFPのRAM(例えばSRAM104)に取り込み、CPU101が解読し、実行するような構成であってもよい。
【0019】
プリンタ103は、読み取った、あるいは入力された画像データを記録紙に記録するためのもので、任意の画像記録方式(電子写真方式、インクジェット方式など)により構成される。
【0020】
SRAM104は、主にMFPの登録データなどの格納に、また、DRAM105は、主に画像データなどの格納に用いられる。さらに、本実施形態ではSRAM104にはイメージセンサ基準データを格納するバックアップ領域104aが設けられる。バックアップ領域104aに格納されるイメージセンサ基準データには、シェーディングデータ、イメージセンサ107のLED点灯時間や光量などの制御データなど、イメージセンサの制御ないしイメージセンサの読取データの処理に必要なデータが含まれる。バックアップ領域104aのデータは、主電源投入期間中、保持されるか、あるいは主電源遮断期間もバッテリーなどにより保持されるようにする。
【0021】
イメージプロセッサ106は、イメージセンサ107によって入力された画像データに対して各種の画像処理(画像の変倍、所定のイメージフォーマットデータへの変換など)を行なう。イメージセンサ107は、原稿上の画像の読取りを行なうためのもので、接触型読取りセンサなどから構成される。
【0022】
操作パネル108は、装置の状態などを表示するためのディスプレイ109を有し、オペレータからの動作指示入力や各種データ登録のために用いられる。ディスプレイ109は装置の状態をユーザにモニタさせるためにも用いられる。
【0023】
PCインターフェース110は、MFPとPC(パーソナルコンピュータ)111とを接続するインターフェースである。PC111は、本MFPを周辺装置として利用するとともに、MFPの各種設定データ変更や各種動作の起動要求を行なうことのできるホストコンピュータである。
【0024】
図2は、図1のMFPの画像読取部の主要部の構成を示している。図2では、画像読取部はフラットベッド読取部として構成されており、イメージセンサ208(図1のイメージセンサ107に対応)を移動させて原稿台207上に積載された原稿を読取る。
【0025】
白黒基準板205は、イメージセンサ208のシェーディングデータを生成する基準情報として作用するものである。白黒基準板205の下でイメージセンサ208の照明光源(不図示:LEDなどの光源素子が用いられる)を点灯(あるいは消灯)させることにより、各色のシェーディングデータを取得することができる。
【0026】
圧板206は、原稿読取時にイメージセンサ208に外光の影響が及ばないようにするための蓋である。圧板206の内側は白色シートで作られている。
【0027】
図2では、符号201〜204によりイメージセンサ208の主な位置を示している。
【0028】
イメージセンサ基準データ取得位置201、すなわち、白黒基準板205下部の位置では、イメージセンサ基準データを取得する。イメージセンサ基準データには、シェーディングデータ、およびこれに基づき生成されるイメージセンサ208のLED点灯時間などが含まれる。
【0029】
原稿読取開始位置204より外側のイメージセンサホームポジション202は、イメージセンサ208がスタンバイ状態の時に待機する位置であるが、本実施形態では、イメージセンサ基準データ取得位置201は、イメージセンサホームポジション202(従来ではこの位置に白黒基準板205が設けられることが多い)よりもさらに外側(原稿読取領域から離間した位置)の外光の影響を受けにくい位置となっている。後述の読取制御において、イメージセンサ基準データを生成する時、イメージセンサ基準データ取得位置201に毎回イメージセンサ208を移動させ白黒基準板205を読取ってイメージセンサ基準データを生成するようにすることにより、原稿台207上に厚い本等が置かれているときに圧板206が完全に閉じていないことなどによって白黒基準板205を読取ってイメージセンサ基準データを生成する際のイメージセンサ208へ入射する外光の影響を最低限に抑えることができ、読取画像の画質の劣化を防止することができる。
【0030】
原稿突き当て位置203は、原稿台207上の原稿の基準位置を決めるためのもので、原稿の先端を突き当てて停止させることにより原稿の位置が決定される。
【0031】
原稿読取開始位置204は、イメージセンサ208が原稿画像データの読取りおよび蓄積を開始する位置である。
【0032】
図3は、図1のMFPの操作パネルの構成を示している。以下図3の各部材につき説明する。
【0033】
電源キー301は、本MFPの主電源のON/OFFを行なうためのものである。
【0034】
リカバリキー302は本MFPのエラー解除を行なうためのものである。
【0035】
メモリ使用表示LED303は画像メモリの使用状態を示すためのもので、メモリ使用表示LED303が点滅しているときは、本装置がメモリを使用していることを意味している。
【0036】
エラー表示LED304はエラー表示を行なうためのもので、エラー表示LED304が点滅している時は、本装置がエラー状態であることを意味する。
【0037】
モード切替キー305は、本装置のスタンバイ状態をコピーモードあるいはFAXモードあるいはスキャナーモードに切り替えるために用いられる。
【0038】
カラーモード表示LED306は、画像の色処理に関するモード表示のためのもので、カラーモード表示LED306が点灯している時は、本装置がカラー読取モードであることを意味する。
【0039】
カラー/モノクロモードは、カラー/モノクロ切替キー307によって、切り替えることが可能であり、読取モードがカラーのときは、カラーモード表示LED306が点灯し、モノクロモードのときはカラーモード表示LED306が消灯する。
【0040】
ストップキー308は、本装置の動作を停止させるためのキー、スタートキー309は、本装置の動作を開始させるためのキーである。
【0041】
テンキー310は、コピー枚数、ファクシミリ通信相手の電話番号などの数値入力を行なうために用いられる。
【0042】
画質モードの切り替え、たとえばコピー画像(あるいはファクシミリ画像)の画質の切り替えはコピー画質選択キー311により行なう。
【0043】
コピー濃度の調整はコピー濃度調整キー312により行なう。
【0044】
記録紙サイズ選択キー313は、プリンタ103にセットされている記録紙サイズの設定のために用いられる。
【0045】
本装置のコピー倍率の設定は、コピー倍率設定キー314によって行なう。
【0046】
セットキー315は、各種登録モードなどにおいて、設定項目の決定の際に用いられる。
【0047】
メニューキー316により、各種設定項目をディスプレイ317上に表示させることができる。
【0048】
ディスプレイ317は図1のディスプレイ109に対応するもので、液晶表示器などから構成される。
【0049】
<画像読取制御>
図1〜図3に示したMFPは、画像読取、原稿コピー、ファクシミリ送受信などの動作を行なうことができる。画像読取手段は、特にコピーモードにおいて原稿サイズの検出を行ない、その検出結果を利用して画像コピー処理を制御する。原稿の画像サイズは、プリスキャンを行なって得た原稿の画像データに対して後述のような処理を行なうことにより検出する。
【0050】
ここで図4を参照してCPU101が実行する制御、特に画像読取に関する制御の概略を説明する。図4では、2種類のイメージセンサ基準データ取得処理(ステップS1およびステップS2)が含まれている。
【0051】
イメージセンサ基準データ取得処理(ステップS1)は画像読取モードが原稿サイズ検知を必要とするモードである場合に実行され、イメージセンサ基準データ取得処理(ステップS2)は画像読取モードが原稿サイズ検知を必要としないコピーモードである場合に実行される。
【0052】
イメージセンサ基準データ取得処理(ステップS2:分岐点X〜Y)は、図4の複数の分岐点X1〜Y1、X2〜Y2、X3〜Y3、およびX4〜Y4の間で実行される。
【0053】
以下ではまず図4の処理の全体の流れを説明し、イメージセンサ基準データ取得処理(ステップS1およびステップS2)の詳細については後述する。
【0054】
図4のステップS401において、モード切替キー305の状態を調べることでコピーモードであるかどうか判断する。コピーモードであるときはオペレータからのコピー指示(ステップS402)を待ち、コピーモードではないときは、ステップS407においてFAXモードであるか判断する。
【0055】
ステップS407においてFAXモードである場合は、ステップS408でオペレータからのFAX指示を待ち、オペレータが倍率、濃度、画質、記録紙サイズ、モードなどの設定を行なった後、スタートキー309が押されたら(ステップS409)、イメージセンサ基準データ取得処理(ステップS2)を実行した後、ファクシミリ送信を行なう(ステップS411)。
【0056】
また、ステップS407においてFAXモードではないときは、スキャンモードであるので、接続されているPC111からのスキャン指示を待ち(ステップS412)、PC111からのスキャン指示があれば、イメージセンサ基準データ取得処理(ステップS2)を実行した後、ステップS413でスキャン指示の通りのスキャンを行なう。
【0057】
PC111からのスキャン指示がなければ、ステップS414でスタートキー309の押下を調べ、スタートキー309が押されていれば、逆にPC111にスキャンモードを要求する(ステップS415)。PC111側から所望のスキャンモードを取得できた場合(ステップS416)は、イメージセンサ基準データ取得処理(ステップS2)を実行した後、取得したスキャンモード通りの画像読取処理を行なう(ステップS417)。
【0058】
以上のFAXモード(ステップS407〜)およびスキャンモード(ステップS412〜)においても、後述のプリスキャンによる原稿サイズ検出を行なってもよいが、本実施形態ではFAXモードおよびスキャンモードにおいては、プリスキャンによる原稿サイズ検出は行なわないものとする。
【0059】
さて、ステップS401で現在の状態がコピーモードである場合は、ステップS402においてオペレータが倍率、濃度、画質、記録紙サイズ、コピー種類などのコピー設定を行なった後、スタートキー309が押されたら(ステップS403)、現在設定されているコピーの種類(コピーモード)がプリスキャンによる原稿サイズ検知を行なうコピーであるかどうかを調べる(ステップS404)。
【0060】
コピーモードがプリスキャンによる原稿サイズ検知を行なうコピーである場合にはイメージセンサ基準データ取得処理(ステップS1)を実行した後、ステップS405でプリスキャンによる原稿サイズ検知を行ない、ステップS406で検知した原稿サイズに応じた読取処理及びコピー処理を行なう。また、プリスキャンによる原稿サイズ検知を行なわない場合は、イメージセンサ基準データ取得処理(ステップS2)を実行した後、ステップS410において選択されているコピーモードにより原稿サイズ検知なしのコピー処理を行なう(たとえば設定されたサイズの記録紙を用いてコピーを行なう)。
【0061】
上記のプリスキャンによる原稿サイズ検知を行なうか否かはコピーモード(コピー種類)によって異なる。
【0062】
本実施形態のMFPは、図5に示すような6種類のコピーモードが可能であるものとする。すなわち、本実施形態のMFPで可能なコピーモード(コピー種類)は次のようなものである。
【0063】
(1)単純に原稿をコピーするだけの通常コピー
(2)オペレータに指定された繰返し数だけ記録紙に繰返し原稿をコピーする繰返しコピー(手動)
(3)プリスキャンを行ない原稿サイズを判断した後、記録紙に記録できるだけ繰返し原稿をコピーする繰返しコピー(自動)
(4)原稿を鏡に映したように反転してコピーする鏡像コピー
(5)記録部の印刷可能範囲を考慮し原稿全面をコピーする全面コピー
(6)プリスキャンを行ない原稿サイズを判断した後、自動的に倍率を決定し、記録紙サイズいっぱいにコピーする自動倍率コピー
以上のように、本実施形態ではプリスキャンにより原稿サイズ検知を行なうコピーは、(3)繰返しコピー(自動)、および(6)自動倍率コピーの2種類のみである。
【0064】
コピー種類が原稿サイズ検知を行なう繰返しコピー(自動)または自動倍率コピーであった場合、実際のコピーに用いる画像の読取処理に先立ちプリスキャンを行って原稿サイズを判断する。
【0065】
<イメージセンサ基準データ取得処理>
ここでは、図4にステップS1、およびステップS2として示したイメージセンサ基準データ取得処理につき説明する。
【0066】
イメージセンサ基準データ取得処理(ステップS1)では、実際にイメージセンサ208(図2)をイメージセンサ基準データ取得位置201に移動して白黒基準板205を読み取ることなくバックアップ領域104a(図1)に格納したイメージセンサ基準データをダウンロードし、このイメージセンサ基準データに基づき続く読取処理を制御できるよう所定のメモリ領域に展開する。
【0067】
一方、イメージセンサ基準データ取得処理(ステップS2)でもバックアップ領域104a(図1)に格納したイメージセンサ基準データをダウンロードして用いるが、同じイメージセンサ基準データを100回(この閾値は装置の仕様などに応じて任意である)使用するごとにイメージセンサ208をイメージセンサ基準データ取得位置201に移動して白黒基準板205を読み取り、イメージセンサ基準データを作り直す。
【0068】
以下にステップS1およびS2のイメージセンサ基準データ取得処理の詳細を説明する。
【0069】
バックアップデータのみを用いるイメージセンサ基準データ取得処理(ステップS1)においては、まず、バックアップ領域104a(図1)に格納したイメージセンサ基準データをダウンロードする(ステップS421)。この時、バックアップ領域104aからダウンロードしたイメージセンサ基準データが妥当なものであるかをチェックする。
【0070】
この妥当性のチェックは、たとえばデータが破壊されていないかどうかを判定するものである。このようなデータ破壊の検出は、バックアップ領域104aにイメージセンサ基準データを格納する時にイメージセンサ基準データからCRCやMD5などのチェックサムデータを算出してイメージセンサ基準データとともに格納し、この値とダウンロードしたイメージセンサ基準データから算出した値が一致するかを調べることなどにより行なえる。ステップS421でイメージセンサ基準データの破壊が検出された時、あるいは初回の読取動作においてバックアップ領域104aにイメージセンサ基準データが存在しない場合は、後述のステップS432を実行してからステップS422に進む。
【0071】
ステップS422では、読取実行カウンタの値が100以上であるか否かを判定する。そして、読取実行カウンタの値が100以上である場合を除き、ステップS423で読取実行カウンタをインクリメントする。
【0072】
一方、イメージセンサ基準データ取得処理(ステップS2)では、まず読取実行カウンタの値が100以上であるか否かを判定する(ステップS431)。ここで読取実行カウンタの値が100以上である場合にはステップS432においてイメージセンサ基準データを作り直す。
【0073】
ステップS432では、図11のような手順でイメージセンサを制御し、白黒基準板205を読み取り、イメージセンサ基準データを生成する。すなわち、イメージセンサ208をイメージセンサ基準データ取得位置201に移動(ステップS1101)して白黒基準板205を読み取り、イメージセンサ基準データを生成し(ステップS1102)、さらに、イメージセンサ208をイメージセンサ基準データ取得位置201からイメージセンサホームポジション202に移動する(ステップS1103)。
【0074】
ステップS432で生成したイメージセンサ基準データはバックアップ領域104aに格納するとともに、読取実行カウンタを0にリセットする。また、イメージセンサ基準データの妥当性をチェックするには、CRCやMD5などのチェックサムデータを生成し、イメージセンサ基準データとともにバックアップ領域104aに格納する。ステップS434では読取実行カウンタをインクリメントする。
【0075】
ステップS431で読取実行カウンタの値が100未満である場合には、ステップS421と同様にバックアップ領域104aからイメージセンサ基準データをダウンロードする(ステップS433)。この時前述同様にイメージセンサ基準データの妥当性を検出し、データ破壊などが生じていた場合はステップS432を実行する。
【0076】
以上のイメージセンサ基準データ取得処理(ステップS1およびS2)は、前述の通り、読取モードがプリスキャンによる原稿サイズ検知を行なうか否かに応じて選択される。
【0077】
すなわち、プリスキャンによる原稿サイズ検知を行なう場合は、バックアップされたイメージセンサ基準データを用いる(ステップS1)ことによって、読取処理時間が増大しがちなプリスキャンによる原稿サイズ検知を伴なう読取処理を効率化/高速化することができる。
【0078】
また、プリスキャンによる原稿サイズ検知を行なわない読取モードにおいても、読取実行カウンタにより計数される読取回数が所定回数(上の例では100回)に達するまではバックアップされたイメージセンサ基準データが用いられるので読取処理を効率化/高速化することができる。また、読取回数が所定回数に達するとその都度イメージセンサ基準データを生成し直すようにしているので、このイメージセンサ基準データに基づき、正確な読取処理を行なうことができる。
【0079】
上記構成によれば、イメージセンサ基準データの生成は、データが破壊されている場合や初回の読取動作を除き、常にプリスキャンによる原稿サイズ検知を行なわない読取モードにおいて実行されるようになっており、読取処理時間が増大しがちなプリスキャンによる原稿サイズ検知を伴なう読取処理を遅滞させることがない。
【0080】
なお、以上では、イメージセンサ基準データの更新を行なうか否かを、バックアップされているイメージセンサ基準データが破壊されているか否か、あるいはそのデータを用いて実行した読取回数に基づき決定している。つまり、壊れているデータを用いないのはもちろん、古すぎるデータも使用に不適当な無効なものとして取り扱うものであり、これらの制御は、いずれもいわばバックアップしてあるイメージセンサ基準データの有効性(妥当性)の判定に基づき、イメージセンサ基準データの更新を制御するもの、といえる。
【0081】
バックアップしてあるイメージセンサ基準データの有効性(妥当性)の判定には、データ破壊の検査や読取回数の他、前回イメージセンサ基準データを更新して以来の経過時間などの条件を用いることもできる。また、バックアップしてあるイメージセンサ基準データの有効性の判定には、上記の条件を単独で用いるのみならず、複数の条件を作用させることができる。たとえば、読取回数や経過時間のいずれかがイメージセンサ基準データを更新すべき値となった時にイメージセンサ基準データの更新を行なうようにしてもよい。
【0082】
なお、イメージセンサ基準データの更新を制御する読取回数や経過時間は固定値である必要はなく、ユーザやサービスマンが所望の値を設定するためのユーザーインターフェースを設けておくことにより、使用環境や装置の個体差に応じて適切なイメージセンサ基準データの更新を実施することができる。
【0083】
<原稿サイズ検知処理の手法>
次に、本発明で行なうプリスキャンによる原稿サイズ検知の手法につき述べる。ここでは、ライン単位の判定処理による手法を示す。
【0084】
なお、以下では副走査方向の原稿エッジを探索し、次に主走査方向の原稿エッジを探索する例を示すが、いずれの走査方向の処理を先に行なうかは任意である。
【0085】
図6〜図7は、プリスキャンにおいて行なうライン単位の判定処理による原稿サイズ検知の制御手順を示している。図示の制御手順はCPU101により実行される。
【0086】
図6〜図7の処理では、まずステップS601において、プリスキャンのための各種読取モード設定を行なう。
【0087】
ステップS601の設定については、ハードウェア特性その他の条件に応じて種々の設定を行なう余地があるが、本実施形態のプリスキャンでは次のような設定を用いる。
【0088】
まず、原稿サイズ検知をカラー画像により行なうかモノクロ画像により行なうかであるが、読取り色データはフルカラーに設定するとデータ量が多く、さらに処理時間やデータ解析時間などが長くなってしまい、逆に読取り色データをモノクロに設定するとデータ量は少なく、処理時間やデータ解析時間などは短くなるが、階調表現が乏しいため、画像データにあまり差が見られず、誤検知を起す可能性が高い。そこで、本実施形態では読取り色モードを8bitグレイスケールに設定している。
【0089】
また、読取り解像度については、高解像度に設定するとそれだけ精度は向上するが、スキャン時間とデータ量が多くなるため、処理時間が大きくなってしまう。逆に、低解像度すぎるとスキャン時間は短くなるが、それだけ精度が低下し、データ量が少ないため比較できない可能性がある。そこで、本実施形態では読取り解像度は30dpiに設定している。
【0090】
さらに、プリスキャン時の読取りサイズについては、装置の機械構造上、圧板と原稿台の間などの各部に隙間があり、原稿を読取る際にその隙間の部分が影となる可能性がある。そのため、この部分の画像データの濃度が低下し、これを原稿端と誤検知する可能性もある。
【0091】
そこで、本実施形態では図10に示すように、実際の読取りサイズ(原稿台基準位置1005を右上とする外側の範囲:イメージセンサ204により読み取り可能な最大範囲か、それに多少のマージンを見込んだ範囲に対応)に対して上下左右6.78mmのオフセット1006を設け、プリスキャン時は実際の通常コピー時などの際に読取る読取サイズよりも小さいプリスキャン範囲1001を読み取って原稿1004の画像データを蓄積する。なお、図10の符号1002は、原稿1004(斜めに配置された様子を誇張して示してある)のサイズとして検知すべき矩形範囲、符号1003はプリスキャン(原稿サイズ検知)の際の探索位置の1つを示している。
【0092】
本実施形態では前述のように読取り色モードや読取り解像度、読取りサイズなどを上記のように設定したが、これらの値は装置の機械構造や特性によって異なるため、その装置に合わせて最適な値を設定する必要があり、本実施形態で先に述べた値が全てでないということはいうまでもない。
【0093】
ステップS601においてプリスキャンを行なうための読取設定を行なった後、イメージセンサ204でプリスキャンを実行して画像データを蓄積する。ここで読取った主走査方向に並んだ副走査線のライン数(以下単に主走査方向のライン数という)をm、副走査方向に並んだ主走査線のライン数(以下単に副走査方向のライン数という)をnとする(ステップS602)。
【0094】
そして、図8のように副走査方向の後端すなわちnライン目の画像データを1ライン分取得し(たとえばDRAM105中の画像メモリから該当するアドレス範囲の画素データを抽出しラインデータとする)、このデータを副走査方向の基準ラインデータとする(図8の矢印方向はnラインから始まる処理の順序に対応する)。同様にn−1ライン目を副走査方向の参照ラインデータ1、n−2ライン目を副走査方向の参照ラインデータ2、n−3ライン目を副走査方向の参照ラインデータ3とする(ステップS603)。
【0095】
そして、基準ラインデータと参照ラインデータ1を比較し、データの変化が1%以上ある場合(ステップS604)、基準ラインデータと参照ラインデータ2を比較し、同様にデータの変化が1%以上ある場合(ステップS605)は、基準ラインデータと参照ラインデータ3を比較し、同様にデータの変化が1%以上ある場合(ステップS606)は、ラインnの位置を主走査方向の原稿端と決定する(ステップS609)。
【0096】
なお、ここでいう「データの変化」はたとえば原稿画像データの濃度値の変化であり、ライン単位の比較では、比較すべき2ラインの代表値(たとえば濃度平均値など)を比較すればよい。各ラインデータの代表値(濃度平均値など)は、ステップS603〜S606を通過するごとに演算してもよいが、一旦あるラインについて算出した代表値はそのラインに関係付けされたメモリ領域にキャッシュしておき、同じラインの代表値が必要となった時にその値を用いるようにするとより効率が良くなる(図6、図7の処理を開始する前にあらかじめ全てのラインの代表値を算出しておくことも考えられるが、本実施形態によると、全てのラインを走査することなく原稿サイズ検知処理が終了する可能性が高いのでこの手法は得策とはいえない)。
【0097】
一方、基準ラインデータと参照ラインデータ1、基準ラインデータと参照ラインデータ2、基準ラインデータと参照ラインデータ3のそれぞれ比較において1%以上のデータ変化がなかった場合はnを1だけデクリメントし(ステップS607)基準ラインデータ、参照ラインデータ1、参照ラインデータ2、参照ラインデータ3を1ライン分ずらしてそれぞれ入れ替える(ステップS603)。
【0098】
nが4になっても副走査方向の原稿端が決定しなかった場合(ステップS608のYESの分岐)は、原稿サイズ検知ができなかったと判断する。この場合は、たとえば、原稿サイズは機構の最大読取可能サイズであると判定する(図7ステップS709)。
【0099】
副走査方向の原稿端が決定したら、図7で同様にして主走査方向の原稿端の検知を行なう。
【0100】
図7の主走査方向の原稿端の検知の大筋は副走査方向の原稿端検知と同様であり、図9のように主走査方向の後端すなわちmライン目の画像データを1ライン分取得し、これを主走査方向の基準ラインデータとする(図9の矢印方向はMラインから始まる処理の順序に対応する)。ただし、比較に用いる主走査方向の基準ラインデータサイズは、先に決定した副走査方向の原稿端nまでのサイズとし、この範囲の画素データから各ラインの代表値を算出し、比較を行なうものとする。同様にm−1ライン目を主走査方向の参照ラインデータ1、m−2ライン目を主走査方向の参照ラインデータ2、m−3ライン目を主走査方向の参照ラインデータ3とする(ステップS701)。
【0101】
そして基準ラインデータと参照ラインデータ1を比較し、データの変化が2%以上ある場合(ステップS702)、基準ラインデータと参照ラインデータ2を比較し、同様にデータの変化が2%以上ある場合(ステップS703)は、基準ラインデータと参照ラインデータ3を比較し、同様にデータの変化が2%以上ある場合(ステップS704)は、ラインMの位置を主走査方向の原稿端と決定する(ステップS707)。
【0102】
また、基準ラインデータと参照ラインデータ1、基準ラインデータと参照ラインデータ2、基準ラインデータと参照ラインデータ3をそれぞれ比較する際に、2%以上のデータ変化がなかった場合はmをデクリメント(ステップS705)して基準ラインデータ、参照ラインデータ1、参照ラインデータ2、参照ラインデータ3を1ライン分ずらしてそれぞれ入れ替える(ステップS701)。
【0103】
mが4になっても主走査方向の原稿端が決定しなかった場合(ステップS706のYESの分岐)は、原稿サイズ検知ができなかったと判断し、原稿サイズを装置の最大読取可能サイズとする(ステップS709)。
【0104】
以上のようにして、図10の範囲1002を原稿サイズとして検知することができる。主走査/副走査方向共に基準ラインに対して複数ラインを比較対象としているため、図10のように原稿1004が傾斜して載置されていた場合でも原稿サイズ検知の確実性を高めることができる。
【0105】
なお、以上ではデータの差が、主走査方向は2%以上、副走査方向は1%以上ある場合を原稿端としたが、装置によって必ずしもこの値でなくてもよく、その機種に合わせて最適な値を基準とする必要がある。さらに、主走査/副走査方向共に基準ラインに対して3ライン(あるいはそれ以上のライン数でもよい)をセットとして比較して原稿端を探索したが、正確性/パフォーマンスを考慮してのことなので必ずしもこのようなライン数を単位として比較を行なう必要はない。
【0106】
主走査/副走査方向共に原稿端を検知できた場合には、プリスキャンのときの読取りサイズを実際の読取動作時よりも小さい範囲で行なっている、すなわち、図10のようにオフセット1006を設けてプリスキャンを行なっていることを考慮に入れて最終的な原稿サイズを決定する(たとえばオフセット1006の長さを主/副走査方向にそれぞれ加算する、など)。
【0107】
また、以上では原稿端を検知できなかった場合、装置の最大読取可能サイズを原稿サイズとしているが、このような処理は必須ではなく、たとえば、装置に記録紙サイズ設定が行なえる場合は、設定されている記録紙サイズを検知サイズとする、あるいは、原稿サイズを決定せず処理を中止し、エラー表示させるなどの処理を行なってもよい。
【0108】
以上のようにしてプリスキャンによる原稿サイズ検知を行ない、確定した原稿サイズ情報を用いて選択されているコピーモードに応じたコピーを実行することができる(図4のステップS406)。たとえば、上述の(3)繰返しコピー(自動)、および(6)自動倍率コピーにおいて、確定した原稿サイズの範囲のみの読み取りを行ない、対応する繰返しコピーや自動倍率コピーを実行する。
【0109】
<変形例について>
以上、原稿サイズ検知、画像読取方式〜画像読取モードの関連付け制御などに関して、本発明の実施形態を種々例示したが、本発明は、複数の機器(たとえばホストコンピュータ、インターフェース機器、リーダ、プリンタなど)から構成されるシステム、あるいは単機能の装置(たとえば、複写機、ファクシミリ装置など)のいずれにも適用することができる。
【0110】
また、本発明の構成のいずれの部分(一部あるいは全部)をマイクロプロセッサなどの制御手段のソフトウェア/ハードウェアで構成するかは当業者で任意に選択すればよい。
【0111】
また、本発明を実現するソフトウェアに関しては、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体(記録媒体)を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成されることはいうまでもない。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているオペレーティングシステム(OS)などが実際の処理の一部または全部を行ない、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も本発明の実施に含まれることはいうまでもない。
【0112】
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張カードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張カードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行ない、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も本発明の実施に含まれることはいうまでもない。
【0113】
本発明を実現するソフトウェアの供給経路は任意であり、プログラムコードを記録した記憶媒体(記録媒体)を介する経路の他、LAN、WANなどのネットワークなどを経由する経路であってもよい。
【0114】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、イメージセンサにより基準情報を読取って前記イメージセンサ基準データを生成する生成手段と、生成されたイメージセンサ基準データを格納する記憶手段を有し、前記イメージセンサ基準データを用いてイメージセンサによる画像読取処理を制御する画像読取装置、その制御方法およびその制御プログラムにおいて、本来の画像読取に先立ち、該画像読取を目的とする原稿面をプリスキャンして得た情報を用い、再度該原稿面を走査することにより該原稿面の画像読取を行なう特定の画像読取モードにおいては前記記憶手段に格納されたイメージセンサ基準データを用いて画像読取処理を行なう構成を採用しているので、高機能化かつ複合化された画像読取システムにおいて、簡単安価な構成により効率よく正確に画像読取処理を行なえる、という優れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を採用したMFP(Multi Function Peripheral:多機能周辺機器)の構成を示したブロック図である。
【図2】図1の装置の画像読取部の構成を示した説明図である。
【図3】図1の装置の操作パネルの構成を示した説明図である。
【図4】図1の装置の画像処理手順を示したフローチャート図である。
【図5】図1の装置がサポートするコピーモードを示した説明図である。
【図6】本発明におけるライン単位の判定処理による原稿サイズ検知の制御手順を示したフローチャート図である。
【図7】本発明におけるライン単位の判定処理による原稿サイズ検知の制御手順を示したフローチャート図である。
【図8】図6の処理における原稿エッジ探索処理の様子を示した説明図である。
【図9】図7の処理における原稿エッジ探索処理の様子を示した説明図である。
【図10】本発明における原稿サイズ検知の探索範囲を示した説明図である。
【図11】本発明におけるシェーディングデータ取得制御手順を示したフローチャート図である。
【符号の説明】
101 CPU
102 ROM
104 SRAM
106 イメージプロセッサ
107 イメージセンサ
108 操作パネル
109 ディスプレイ
110 PCインターフェース
111 PC
201 イメージセンサ基準データ取得位置
204 イメージセンサ
205 白黒基準板
206 圧板
207 原稿台
208 イメージセンサ
301 電源キー
302 リカバリキー
303 メモリ使用表示LED
304 エラー表示LED
305 モード切替キー
306 カラーモード表示LED
307 カラー/モノクロ切替キー
308 ストップキー
311 コピー画質選択キー
313 記録紙サイズ選択キー
314 コピー倍率設定キー
315 セットキー
316 メニューキー
317 ディスプレイ
1005 原稿台基準位置

Claims (18)

  1. イメージセンサ基準データを用いてイメージセンサによる画像読取処理を制御する画像読取装置において、
    前記イメージセンサにより基準情報を読取って前記イメージセンサ基準データを生成する生成手段と、
    生成されたイメージセンサ基準データを格納する記憶手段と、
    本来の画像読取に先立ち、該画像読取を目的とする原稿面をプリスキャンして得た情報を用い、再度該原稿面を走査することにより該原稿面の画像読取を行なう特定の画像読取モードにおいては前記記憶手段に格納されたイメージセンサ基準データを用いて画像読取処理を行なう制御手段を有することを特徴とする画像読取装置。
  2. 前記特定の画像読取モード以外の画像読取モードにおいて前記生成手段によるイメージセンサ基準データ生成を行なうことを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。
  3. 前記記憶手段に格納されているイメージセンサ基準データが有効性を有する場合、前記生成手段によるイメージセンサ基準データ生成を行なわずに前記記憶手段に格納されたイメージセンサ基準データを用い、一方、前記記憶手段に格納されているイメージセンサ基準データが有効性を有さない場合、前記生成手段によるイメージセンサ基準データ生成を行なうことを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。
  4. 前記記憶手段に格納されているイメージセンサ基準データを用いて実行した読取回数により該イメージセンサ基準データの有効性を判定することを特徴とする請求項3に記載の画像読取装置。
  5. 前記記憶手段に格納されているイメージセンサ基準データが破壊されているか否かを判定することにより該イメージセンサ基準データの有効性を判定することを特徴とする請求項3に記載の画像読取装置。
  6. 前記イメージセンサを、そのホームポジションよりも原稿読取領域から離間した外光の影響の少ない位置に移動して前記基準情報を読取り、前記イメージセンサ基準データを生成することを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。
  7. イメージセンサにより基準情報を読取って前記イメージセンサ基準データを生成する生成手段と、生成されたイメージセンサ基準データを格納する記憶手段を有し、前記イメージセンサ基準データを用いてイメージセンサによる画像読取処理を制御する画像読取装置の制御方法において、
    本来の画像読取に先立ち、該画像読取を目的とする原稿面をプリスキャンして得た情報を用い、再度該原稿面を走査することにより該原稿面の画像読取を行なう特定の画像読取モードにおいては前記記憶手段に格納されたイメージセンサ基準データを用いて画像読取処理を行なう制御ステップを含むことを特徴とする画像読取装置の制御方法。
  8. 前記特定の画像読取モード以外の画像読取モードにおいて前記生成手段によるイメージセンサ基準データ生成を行なう制御ステップを含むことを特徴とする請求項7に記載の画像読取装置の制御方法。
  9. 前記記憶手段に格納されているイメージセンサ基準データが有効性を有する場合、前記生成手段によるイメージセンサ基準データ生成を行なわずに前記記憶手段に格納されたイメージセンサ基準データを用い、一方、前記記憶手段に格納されているイメージセンサ基準データが有効性を有さない場合、前記生成手段によるイメージセンサ基準データ生成を行なう制御ステップを含むことを特徴とする請求項7に記載の画像読取装置の制御方法。
  10. 前記記憶手段に格納されているイメージセンサ基準データを用いて実行した読取回数により該イメージセンサ基準データの有効性を判定する制御ステップを含むことを特徴とする請求項9に記載の画像読取装置の制御方法。
  11. 前記記憶手段に格納されているイメージセンサ基準データが破壊されているか否かを判定することにより該イメージセンサ基準データの有効性を判定する制御ステップを含むことを特徴とする請求項9に記載の画像読取装置の制御方法。
  12. 前記イメージセンサを、そのホームポジションよりも原稿読取領域から離間した外光の影響の少ない位置に移動して前記基準情報を読取り、前記イメージセンサ基準データを生成する制御ステップを含むことを特徴とする請求項7に記載の画像読取装置の制御方法。
  13. イメージセンサにより基準情報を読取って前記イメージセンサ基準データを生成する生成手段と、生成されたイメージセンサ基準データを格納する記憶手段を有し、前記イメージセンサ基準データを用いてイメージセンサによる画像読取処理を制御する画像読取装置の制御プログラムにおいて、
    本来の画像読取に先立ち、該画像読取を目的とする原稿面をプリスキャンして得た情報を用い、再度該原稿面を走査することにより該原稿面の画像読取を行なう特定の画像読取モードにおいては前記記憶手段に格納されたイメージセンサ基準データを用いて画像読取処理を行なう制御ステップを含むことを特徴とする画像読取装置の制御プログラム。
  14. 前記特定の画像読取モード以外の画像読取モードにおいて前記生成手段によるイメージセンサ基準データ生成を行なう制御ステップを含むことを特徴とする請求項13に記載の画像読取装置の制御プログラム。
  15. 前記記憶手段に格納されているイメージセンサ基準データが有効性を有する場合、前記生成手段によるイメージセンサ基準データ生成を行なわずに前記記憶手段に格納されたイメージセンサ基準データを用い、一方、前記記憶手段に格納されているイメージセンサ基準データが有効性を有さない場合、前記生成手段によるイメージセンサ基準データ生成を行なう制御ステップを含むことを特徴とする請求項13に記載の画像読取装置の制御プログラム。
  16. 前記記憶手段に格納されているイメージセンサ基準データを用いて実行した読取回数により該イメージセンサ基準データの有効性を判定する制御ステップを含むことを特徴とする請求項15に記載の画像読取装置の制御プログラム。
  17. 前記記憶手段に格納されているイメージセンサ基準データが破壊されているか否かを判定することにより該イメージセンサ基準データの有効性を判定する制御ステップを含むことを特徴とする請求項15に記載の画像読取装置の制御プログラム。
  18. 前記イメージセンサを、そのホームポジションよりも原稿読取領域から離間した外光の影響の少ない位置に移動して前記基準情報を読取り、前記イメージセンサ基準データを生成する制御ステップを含むことを特徴とする請求項13に記載の画像読取装置の制御プログラム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015220659A (ja) * 2014-05-20 2015-12-07 ブラザー工業株式会社 コピー機

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