JP2004040143A - 画像処理装置および画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】プリントアウト画像の画像情報およびプリント設定情報を蓄積する情報蓄積手段630;原稿スキャナ300,624/502;該原稿スキャナで画像を読取る原稿の、読み取り面の裏面の画像の画像情報およびプリント設定情報を情報蓄積手段630から読出す手段301/509a,630;および、情報蓄積手段630から読み出した画像情報とプリント設定情報に基づいて、原稿の読み取り面の裏面の画像相当の画像情報を左右反転して生成して、これを用いて原稿スキャナ300/502で読み取った原稿の画像情報の裏写り画像を消去する画像合成処理を行う手段610/509a;を備える画像処理装置。更に、プリンタ(302〜311/503)を加えた画像形成装置。
【選択図】 図5
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、両面原稿を以前に印刷した時の画像情報とプリント設定情報を利用して、その原稿を原稿スキャナで読み取る時に、その裏面の画像が表面の画像に写ってしまわないように画像処理を施し、裏写りを消去することができる画像処理装置およびそれを用いる画像形成装置に関し、例えば、原稿読み取り,コピー,ファクシミリ,プリンタの機能を有するフルカラーデジタルあるいは白黒デジタルの、複合機能複写機に用いられる。
【0002】
【従来技術】
特開平5−22572号公報は、両面原稿を読み取る時に裏面の画像も読み取りメモリに記憶し原稿表面の画像データからメモリに記憶した裏画像を減算し裏写りをなくすことを特徴にしている。特開平10−304204号公報は、読みとられた両面原稿の画像データの裏面画像データ強度と合成技術で裏写りを除去することを特徴としている。特開平7−87295号公報は、読みとられた両面原稿の画像データ画素の色濃度と閾値で画素単位に裏写りを除去することを特徴としている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
表面および裏面に画像がある原稿すなわち両面原稿の画像読み取りの時に、原稿の紙質及び原稿読取り濃度によって、本来読みとるべき原稿の表面の画像のみならず、裏側の画像を重ねて読み取ってしまう事がある。これは原稿の表,裏面の一方の読み取りのときに限らず、他方の読み取りのときも同様である。両面原稿のどちらの面の読み取りでも裏写りが発生すると、基準となる画像がなく、孤立画素等の比較データの乏しい画像に対して裏画像の限定が難しく、表,裏面の両方を読み取る裏写り除去処理でも裏写りの除去が難しい。また、一方の面の画像読み取りのために、他方の面の画像読み取りをすることは、画像読み取りの生産性を下げてしまう。
【0004】
本発明は、裏写りを抑制して原稿の読み取り品質を向上することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
(1)プリントアウト画像の画像情報およびプリント設定情報を蓄積する情報蓄積手段(630);
原稿スキャナ(300,624/502);
該原稿スキャナで画像を読取る原稿の、読み取り面の裏面の画像の画像情報およびプリント設定情報を前記情報蓄積手段(630)から読出す手段(301/509a, 630);および、
前記情報蓄積手段(630)から読み出した画像情報とプリント設定情報に基づいて、原稿の読み取り面の裏面の画像相当の画像情報を左右反転して生成して、これを用いて前記原稿スキャナ(300/502)で読み取った前記原稿の画像情報の裏写り画像を消去する画像合成処理を行う手段(610/509a);
を備える画像処理装置。
【0006】
なお、理解を容易にするためにカッコ内には、図面に示し後述する実施例の対応要素または対応事項の符号を、例示として参考までに付記した。以下も同様である。カッコ内のスラッシュ「/」は、「又は」を意味する。
【0007】
これによれば、両面原稿を以前に印刷した時の印刷設定とその画像に基づいて裏画像相当の画像が復元されて、今回読取る両面原稿の読み取り面の裏面像の除去に用いられるので、裏面の画像読み取りをしなくても、裏写り消去を行うことができる。原稿の用紙の透光性が高いときには、裏面の画像読み取りをしても、表画像と裏画像の区別がつきにくいので裏写り消去が難しいが、この発明(1)によれば、原稿の用紙の透光性が高いときに能率良く裏写り消去をすることができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
(2)別の画像処理装置の、プリントアウト画像の画像情報およびプリント設定情報を蓄積する情報蓄積手段から、画像情報およびプリント設定情報を取得するための通信手段(606);を更に備え、前記読出す手段(301/509a,630)は、該別の画像処理装置の情報蓄積手段からも、原稿スキャナで画像を読取る原稿の、読み取り面の裏面の画像の画像情報およびプリント設定情報を読出す;上記(1)の画像処理装置。
【0009】
これによれば原稿が、別の画像処理装置に蓄積画像があるものであっても、通信によって蓄積画像およびプリント設定情報を入手して、上記(1)のように裏写り消去をすることができ、上記(1)の裏写り消去を、より広範に行き渡るドキュメントにも適用できるようになる。
【0010】
(3)プリントアウト画像の画像情報およびプリント設定情報を蓄積する情報蓄積手段(630)、ならびに、蓄積画像情報およびプリント設定情報を送信する通信手段(612/606)、を有する第1画像処理装置(630/500/509a);
原稿スキャナおよびそれが読み取った画像情報を送信する通信手段(621/606)を有する第2画像処理装置(300,624/501/502);
第2画像処理装置で画像を読取る原稿の、読み取り面の裏面の画像の画像情報およびプリント設定情報を第1画像処理装置から読出す手段(301,630/501/509a)、および、第1画像処理装置から読み出した画像情報とプリント設定情報に基づいて、第2画像処理装置で読み取る原稿の読み取り面の裏面の画像相当の画像情報を左右反転して生成して、これを用いて第2画像処理装置で読み取った原稿の画像情報の裏写り画像を消去する画像合成処理を行う手段(610/501/509a)、を有する第3画像処理装置(630/501/509a);
を含む画像処理装置。
【0011】
これによれば、第1,第2および第3画像処理装置が、一体装置として結合している態様およびネットワークで接続されて分散分布する態様のいずれにおいても、上記(1)のように裏写り消去をすることができる。特に、ネットワーク接続で多くの第1画像処理装置から通信によって多様に蓄積画像およびプリント設定情報を入手できるようになると、上記(1)の裏写り消去を実行できる機会が増える。
【0012】
(4)原稿スキャナは、原稿トレイに積載された原稿を積載順に画像読み取り位置に送給する自動原稿供給機構を有し;画像合成処理を行う手段は、情報蓄積手段から読み出した順番で蓄積画像情報およびその印刷設定情報を、原稿スキャナが順番に読み取った画像情報に自動的に割り付ける;上記(1)乃至(3)のいずれかの画像処理装置。
【0013】
複数の両面原稿を1枚の転写紙に集約コピーするような場合、集約の設定内容により、原稿の両面を読みとる必要がない場合がある。この場合、読みとる原稿面の反対側の画像を限定することは困難であり裏画像だけを除去する、裏写りの抑制効果が期待できない。また、裏画像を限定するために、本来必要としない裏面の原稿読みとりを行うと、生産性が低下する。しかし本実施態様(4)では、以前に両面原稿を印刷した時のプリント設定とその画像と現在の集約読み取りの設定から、原稿の反対面を読みとらずに自動で裏面画像を特定することで、能率良く複数原稿読み取りの裏写り消去を実施できる。
【0014】
(5)原稿スキャナは、原稿トレイに積載された原稿を積載順に画像読み取り位置に送給する自動原稿供給機構を有し;画像合成処理を行う手段は、情報蓄積手段から読み出した蓄積画像情報およびその印刷設定情報を、使用者が指定した順番で、原稿スキャナが順番に読み取った画像情報に割り付ける;上記(1)乃至(3)のいずれかに記載の画像処理装置。
【0015】
使用者が複数の原稿の画像を確認して、それに割り付ける蓄積画像を1つずつ割り付けるので、任意の原稿読みとり順に於いても、混乱なく裏写り消去を実現できる。
【0016】
(6)画像合成処理を行う手段は、原稿スキャナが原稿を読み取った読み取り条件で原稿の読み取り面の裏面の画像相当の画像情報を処理してから、前記裏写り画像を消去する画像合成処理に用いる;上記(1)乃至(5)のいずれかに記載の画像処理装置。
【0017】
今回の原稿読み取り条件が、該原稿を以前にプリントアウトしたときの画像を表すものと異なることになると、裏写り消去が乱れる可能性があるが、本実施態様(6)では、今回の原稿の読み取り設定から蓄積画像を、今回読み取られた画像と同じ読み取り条件の画像に調整するので、裏移り消去の信頼性を高くできる。
【0018】
(7)上記(1)乃至(6)のいずれかに記載の画像処理装置、および、該画像処理装置が裏写り画像を消去した画像情報に基づいて画像を用紙上にプリントする作像手段(302〜311,623,626,627/501/503);を備える画像形成装置。これによれば、蓄積画像およびプリント設定情報が情報蓄積手段にある両面原稿のコピー処理において上記(1)に記述した裏写り消去をして、裏写りがない綺麗な画像をコピー出力できる。
【0019】
(8)原稿スキャナ(300,624);
該原稿スキャナが読み取った原稿の画像情報をプリント出力用の画像情報に変換する画像情報処理手段(624,623);
プリント出力用の画像情報に基づいて用紙上に作像する作像手段(302〜311,623,626,627);
プリント出力した画像の画像情報およびプリント設定情報を蓄積する情報蓄積手段(630);
前記原稿スキャナで画像を読取る原稿の、読み取り面の裏面の画像の画像情報およびプリント設定情報を前記情報蓄積手段(630)又は他の画像形成装置の情報蓄積手段から読出す手段(301,630);および、
情報蓄積手段から読み出した画像情報とプリント設定情報に基づいて、原稿の読み取り面の裏面の画像相当の画像情報を左右反転して生成して、これを用いて前記原稿スキャナ(300,624)で読み取った前記原稿の画像情報の裏写り画像を消去する画像合成処理を行う手段(610);
を備える画像形成装置。これによっても、蓄積画像およびプリント設定情報が情報蓄積手段にある両面原稿のコピー処理において上記(1)に記述した裏写り消去をして、裏写りがない綺麗な画像をコピー出力できる。
【0020】
(9)原稿スキャナが読み取った原稿の画像情報に、画像情報処理手段(624)が読み取り補正を加えた画像情報を情報蓄積手段(630)に蓄積し;それをプリントアウトするときには、情報蓄積手段(630)から読出した画像情報に画像情報処理手段(623)が出力補正を加えてから作像手段(302〜311,623,626,627)に出力する;
上記(8)の画像形成装置。
【0021】
これによれば、原稿スキャナの読み取り特性および作像手段の出力特性による画像表現の歪、を補正をした画像再現品質が高く、しかも裏写りが無いコピーを得ることができる。
【0022】
(10)原稿を読み取る装置と、
コピー,ファクシミリやプリンタ等の複数のアプリケーション機能と、
アプリケーション機能が印刷する画像及び前記原稿読みとり装置により読み取った原稿の画像を蓄積できる大容量の画像蓄積手段と、
蓄積した画像を印刷する時に、画像加工,転写紙のサイズと方向,転写紙に対する画像の印刷方向,画像の倍率,印刷濃度,両面印刷等の印刷設定が可能であり、印刷設定と印刷を行った前記蓄積された画像とを対応づけて記憶することができ、記憶された印刷設定を任意に選択できる機能と、
前記印刷を任意の時間に行える機能と、
両面印刷をした転写紙を原稿として読みとる時に、読み込む原稿の裏面にあたる画像と同じ画像を、使用者が前記印刷時に蓄積された画像から選択でき、選択した画像データを左右反転でき、左右反転した画像データを読みとった表面の原稿の画像データから減算する画像処理手段と、
を備え、裏写りを抑制することを特徴とする画像処理装置。
【0023】
これによれば、両面原稿を印刷した時の設定とその画像を基準とし、裏画像を限定することで裏画像の除去を正確に行う効果がある。
【0024】
(11)両面印刷された複数の原稿を任意の組み合わせで一枚の転写紙に集約してコピーする機能を備え、原稿を読みとった時の設定と原稿を印刷した印刷設定から原稿と蓄積画像を自動で特定する機能を備えた、上記(10)の画像処理装置。
【0025】
複数の両面原稿を1枚の転写紙に集約コピーするような場合、集約の設定内容により、原稿の両面を読みとる必要がない場合がある。この場合、読みとる原稿面の反対側の画像を限定することは困難であり裏画像だけを除去する、裏写りの抑制効果が期待できない。また、裏画像を限定するために、本来必要としない裏面の原稿読みとりを行うと、生産性が低下する。しかし本実施態様(11)では、以前に両面原稿を印刷した時のプリント設定とその画像と現在の集約読み取りの設定から、原稿の反対面を読みとらずに自動で裏面画像を限定することで生産性を低下させずに裏画像の除去を正確に行う効果がある。
【0026】
(12)両面印刷された複数の原稿を任意の組み合わせで一枚の転写紙に集約してコピーする機能を備え、原稿を読みとった時の設定と原稿を印刷した印刷設定から、原稿に対応する蓄積画像の候補を操作部に簡易表示し、選択できる機能を備え、原稿と蓄積画像の対応を使用者が手動で入力し特定する機能を備えた、上記(10)の画像処理装置。
【0027】
上記(11)では、以前に両面原稿を印刷した時のプリント設定とその画像と現在の集約読みとりの設定から、原稿の反対面を読みとらずに自動で裏面画像を限定するためには、原稿を印刷した時の蓄積画像の読出し順と、各原稿を読みとる順番に関連が必要となる。しかし本実施態様(12)では、使用者が蓄積画像を1つずつ選択指定するので、任意の原稿読みとり順に於いても生産性を低下させずに裏画像の除去を正確に行う効果がある。
【0028】
(13)両面印刷された原稿を読みとる時の画質調整や倍率調整等の読みとり設定から蓄積画像の画像調整や倍率調整等を行い前記画像裏写りを防止する、上記(10)の画像処理装置。
【0029】
原稿を読み取る時の設定に、画像調整や倍率調整等が設定されることで、以前に原稿を印刷した時の蓄積画像と、原稿を読みとった画像が異なるものになることがある。本実施態様(13)では、原稿の読み取り設定から蓄積画像を、読み取られた画像と同じ読み取り条件の画像に調整するので、裏画像の除去を正確に行う効果がある。
【0030】
本発明の他の目的および特徴は、図面を参照した以下の実施例の説明より明らかになろう。
【0031】
【実施例】
−第1実施例−
図1に、本発明の第1実施例の複合機能フルカラーデジタル複写機の外観を示す。このフルカラー複写機は、大略で、自動原稿送り装置付きのカラー原稿スキャナ300と、操作ボード301と、カラープリンタ(302〜311)と、フィニッシャ312とで構成されている。機内のシステムコントローラ630(図3)には、パソコンPC,LAN(Local Area Network),広域ネットワーク,ファクシミリコントロールユニットFCU等、図示しない外部機器とデータをやり取りする外部機器通信制御606(図3)がある。
【0032】
図1に示すカラープリンタ(302〜311)は、レーザプリンタである。このレーザプリンタは、マゼンダ(M),シアン(C),イエロー(Y)および黒(ブラック:K)の各色の画像を形成するための4組のトナー像形成ユニット310を、y方向に配置したものである。即ち、4連ドラム方式のフルカラー画像形成装置である。これらマゼンダ(M),シアン(C),イエロー(Y)および黒(K)のトナー像形成ユニット310は、それぞれ、感光体ドラムを有する感光体ユニットと、現像ユニットとを備えている。また、各トナー像形成部の配置は、各感光体ユニット内の感光体ドラムの回転軸が水平x軸(主走査方向)に平行になるように、且つ、転写紙移動方向y(副走査方向)に所定ピッチの配列となるように、設定されている。
【0033】
また、レーザプリンタは、上記トナ−像形成ユニットのほか、レーザ走査による光書込ユニット311,各感光体ドラムに形成した各トナー像が同一位置に重ね転写される転写ベルト,給紙カセット302〜305,手差し給紙台306,用紙搬送ローラ,転写ベルトに転写したトナー像を転写紙に転写する転写ユニット309,定着器307,両面ドライブ(面反転)ユニット308等を備えている。また、レーザプリンタは、図示していないトナ−補給容器,廃トナーボトル、なども備えている。
【0034】
光書込ユニット311は、レーザ光源,ポリゴンミラー,f−θレンズ,反射ミラー等を備え、画像データに基づいて各感光体ドラムの表面にレーザ光を、x方向に振り走査しながら照射し、該レーザ光を画像データに基づいて変調する。図1上の点線矢印は、転写紙の搬送経路を示している。給紙カセット302〜305,手差しトレイ306のいずれかから搬送経路に給送された転写紙は、図示しない搬送ガイドで案内されながら搬送ローラで搬送され、レジストローラ対に送られる。そしてレジストローラ対により所定のタイミングで転写ベルトに送出された転写紙には、転写ユニット309の位置で、転写ベルトが担持するトナー像が転写される。転写があった転写紙は、定着ユニット307を通過する時トナー像が転写紙に定着する。トナー像が定着した転写紙は、フィニッシャ312に排出される。
【0035】
図2に、カラースキャナ300の縦断面概要を示す。このスキャ300の原稿台ガラス231上に置かれた原稿は、照明ランプ232により照明され、原稿の反射光(画像光)が第1ミラー233で副走査方向yと平行に反射される。照明ランプ232および第1ミラー233は、図示しない、副走査方向yに定速駆動される第1キャリッジに搭載されている。第1キャリッジと同方向にその1/2の速度で駆動される、図示しない第2キャリッジには第2および第3ミラー234,235が搭載されており、第1ミラー233が反射した画像光は第2ミラー234で下方向(z)に反射され、そして第3ミラー235で副走査方向(矢印yの逆方向)に反射されて、レンズ236により集束され、CCD37に照射され、電気信号に変換される。第1および第2キャリッジは、走行体モーター238を駆動源として、副走査方向に往(原稿走査),復(リタ−ン)駆動される。
【0036】
復駆動により戻るホームポジションには、照明ランプ232で照らされる位置に基準白板230があり、CCD237の白レベル調整やシェーディング補正データの設定処理を行うときに、基準白板230の反射光をCCD237で読み取る。スキャナ10は、センサとしては、原稿台上の原稿サイズを検知する原稿検知センサ、キャリッジのホームポジション(基準位置)を検出するホームポジションセンサ、圧板(ADF)の開閉状態を検出する圧板開閉センサを持つ。スキャナ300のADF(自動原稿供給装置)は、コンタクトガラス231に対して開閉自在であり、ADFを上に跳ね上げて開き、オペレータは手差しで原稿をコンタクトガラス231に乗せ、そしてADFを押し下げて閉じることができる。
【0037】
ADFを使用するとき、その原稿トレイ245に積載された原稿は、ピックアップローラおよびレジストローラ対で搬送ベルト243上に送り込まれ、このとき密着させる手段である付着チャージャ246が付勢されて搬送ベルト243を帯電させる。この帯電による静電気力により、送り込まれた原稿が帯電ベルト243に吸引されて密着する。搬送ベルト243は、駆動ローラ241,従動ローラ一242およびテンションローラ244に張架されており、駆動ローラ241の反時計方向の回転により、搬送ベルト243と共にそれに密着した原稿が、コンタクトガラス231上に送り込まれる。なお、駆動ローラ241は、搬送モータ(図示せず)により駆動される。
【0038】
ADFによる原稿搬送、かつ、裏面画像も読取る両面読み取りモードが指定されているときには、表面の画像読み取りを終えてコンタクトガラス231上から排紙トレイ248に原稿を排紙するときに、白色ローラ249に対向する密着イメージセンサ250が裏面画像を読み取る。
【0039】
図3に、図1に示す複写機の、画像読み取り,画像処理,画像蓄積および画像形成、のシステム構成を示す。システムコントローラ630は、スキャナアプリケーション,ファクシミリアプリケーション,プリンタアプリケーションおよびコピーアプリケーション等の複数アプリケーションの機能を有し、システム全体の制御を行う。操作パネル制御装置631は、操作ボード301の入力を解読して本システムの設定とその状態内容を表示する装置である。画像入出力制御装置632は、スキャナ300による原稿画像の読み取りおよびプリンタ(302〜311)による転写紙への画像書き込み(プリント)を行う他に、読み取った画像データの読取補正,出力用の補正および出力用の画像データへの変換も行う。画像データバス/制御コマンドバス620は、画像データと制御コマンドが時分割で転送されるバスである。
【0040】
CPU605は、システムコントローラ630の制御を行う。ROM604にはシステムコントローラ630の制御プログラムが書かれている。RAM603は、CPU605が使用する作業用メモリである。NVRAM602は、不揮発性メモリであり、副走査倍率調整値及び主走査倍率調整値など、システム全体の情報の保管を行う。
【0041】
外部機器通信制御606は、画像読み取り,画像蓄積或いは画像印刷を要求する外部機器(たとえば同種の複写機,画像スキャナ,パソコン,プリンタ,ファクシミリ)との通信制御を行うものであり、ネットワークに接続するための物理I/Fの制御を行う。ネットワーク接続(たとえば図13)された外部機器通信制御606がネットワークからデータを受信すると、電気的な信号より通信データの内容だけシステムI/F607に送る。システムI/F607では、規定されたプロトコルに従い受信データを論理変換しCPU605に送る。CPU605では、論理変換された受信データを判断し処理を行う。また、CPU605が、ネットワークにデータを送信する時は、受信とは逆の手順で、システムI/F607、外部機器通信制御606に送信データが伝達され、電気信号としてネットワーク上に送出される。
【0042】
システムI/F607は、CPU605の命令によりシステム内で処理される、原稿読み取りデータ,ファクシミリ受信データ,パソコンのドキュメントデータ(印刷命令)の転送制御、ならびに、パソコンのドキュメントデータの印刷用のイメージデータ(画像データ)への変換と転送を行う。ワークメモリ600は、プリンタで使用する画像展開(ドキュメントデータからイメージデータへの変換)の作業用メモリである。フレームメモリ601は、電源が供給され続けている状態で即座に印刷される読み取り画像や書き込み画像のイメージデータを、一時蓄える作業用メモリである。
【0043】
HDDC650は、電源の供給が停止しても、読み取り画像や書き込み画像のイメージデータ、すなわち画像データ、ならびにドキュメントデータを蓄えられるハードディスクとそのコントローラである。イメージデータおよびドキュメントデータは、符号化されたりドットイメージであったりする。FIFOバッファメモリ609は、入力画像をフレームメモリ601へ書込む時のデータ転送速度変換を行う。すなわち、転送元と転送先のデータ送出/受入れタイミングの差,転送単位のデータ量の相違,転送速度差等を吸収するデータの一時蓄積を行い、転送元の転送タイミングおよび速度でデータを受け入れ、転送先の転送タイミングおよび速度でデータを送り出す。同様にFIFOバッファメモリ608は、フレームメモリ601の画像データを出力画像としてデータ転送する時の速度変換を行う。
【0044】
メモリコントローラ610は、CPU605の制御なしにフレームメモリ601及び、HDDC650とバス間の画像の入出力をコントロールする。また、操作ボード301の入力装置614が受けたコマンドに応じて、フレームメモリ601を利用して、HDDCに蓄積している画像の編集,加工あるいはスキャナで読み込んだ画像の裏写り消去のための画像合成を行う。メモリコントローラ610は、HDDC650のHDDからワークメモリ600又はフレームメモリ601への画像情報の読出しと、おもに画像データアドレス変更操作による、転写紙に対する画像の印刷方向の変更,画像の回転,画像の組み合わせ編集と、画像データに対する設定値の加減乗除による濃度変換,画像データ同士の論理積演算や論理和演算による画像トリミングおよびの合成と、このように処理した画像情報のHDDへの書込みとによって、各種の画像加工および編集を行うことができる。裏写り消去のための画像合成では、メモリコントローラ610は、表面の画像を今回読み込んだ原稿の、裏面の画像に相当する蓄積画像を、そのプリント設定情報に基づいてプリントアウト画像相当の画像情報に変換し、そして画像データのアドレス変換操作により左右反転をして、裏写り濃度変換係数(使用者が設定した濃度調整係数)を乗算して画像データの濃度値を下げてから、読み込んだ原稿の画像情報から減算する。画像の読み取り変倍は画像読み取りユニット624が行い、印刷変倍は画像書込みユニット623が行う。
【0045】
CPU617は、操作パネル制御装置631の入出力制御を行う。すなわち、操作ボード301の入力読込みおよび表示出力を制御する。ROM616には、操作パネル制御装置611の制御プログラムが書かれている。RAM618は、CPU617で使用する作業用メモリである。614は、操作ボード301の入力キーおよび入力パネルを操作して使用者がシステム設定の入力を行う入力装置である。表示装置615は、操作ボード301にあって、使用者にシステムの設定内容,状態を表示するものであり、表示灯および表示パネルを含む。主走査及び副走査の基本倍率調整値は、システム調整工程でサンプル画像による倍率測定が行われ、操作パネル制御装置611により設定が行われる。また、主走査,副走査の四辺縁なし倍率調整値は、使用者またはメンテナンス担当者により印刷画像から、画像欠け及び余白が発生していないか確認され、それらを抑制する倍率調整値が操作パネル制御装置611により設定される。
【0046】
CPU625は、画像入出力制御装置632の制御を行う。ROM629には、画像入出力装置632の制御プログラムが書かれている。RAM628はCPU625で使用する作業用メモリである。画像書き込みユニット623は、プリントアウトする画像データの受け入れと、プリンタの画像出力特性による画像劣化を補正する出力補正と、画像データに基づいて図1に示すプリンタ(302〜311)の光書込ユニット311による静電潜像形成を制御する制御ユニットである。
【0047】
画像読み取りユニット624は、図2に示すスキャナ300の、ランプ光を原稿で反射しCCD237で読み取り、裏面画像の同時読み取りも指定されているときには、密着イメージセンサ250で裏面画像を読取る、周知の光学式スキャナの制御と、読み取った画像データの、シェーディング補正,地肌除去,スキャナガンマ変換,MTFフィルタなどの読み取り補正処理および読み取り時変倍を行う。スキャナ300で読み取った画像データは、画像読み取りユニット624で読み取り補正(シェーディング補正,地肌除去,スキャナガンマ変換およびMTFフィルタ)、および指定があったときには読み取り変倍、をしてから、フレームメモリ601に書き込まれ、そしてメモリコントローラ610によってHDDC650のHDDに書き込まれる。コピーモードのときには、HDDへの書込が終了するとHDDから読出して画像書込みユニット623で出力補正(色補正,出力変倍,プリンタガンマ変換および階調処理)をしてから、露光ユニット311の露光レーザの変調に用いる。
【0048】
電子写真プロセスユニット626は、プリンタ(302〜311)の感光体上にレーザー光で書きこまれた静電潜像をトナーで実像化し用紙に転写し、そして定着する周知の電子写真方式の作像プロセスを制御するユニットである。転写紙搬送制御627は、電子写真プロセスユニット626で画像が転写される用紙の搬送制御を行う。
【0049】
図4には、コピーモード或いはプリンタモードで、転写紙に画像を形成するプリントアウトのときに、システムコントローラ630が実行する画像の蓄積処理を示す。システムコントローラ630は、1画像(原稿の1面の画像或いは外部機器から送り込まれたドキュメントの画像)の印刷を開始するとき(ステップ700)、その印刷設定(印刷条件)をNVRAM602に記憶する(ステップ701)。
【0050】
なお、以下においては、カッコ内には、ステップという語を省略してステップNo.数字のみを記す。
【0051】
フレームメモリ601上の、プリントアウトする画像データは、印刷前にHDDC650に、その画像の識別情報に、NVRAM602に記憶したプリント設定情報を対応づける識別情報を付加して、HDDに蓄積する(702)。すなわち書込む。フレームメモリ601上のプリントアウトする画像データは、画像データバス/制御コマンドバス620を経由して、画像入出力制御装置632に送り、画像書き込みユニット623により感光体上の静電潜像に変換し、電子写真プロッタユニット626による作像プロセス制御によって、現像してトナー像とし、転写紙に転写する。転写は転写ユニット309で行われ、定着器307で転写したトナー像を転写紙に定着した後、片面印刷が指定されている場合にはフィニッシャ312に排出される(703)。
【0052】
両面印刷が指定されている場合は、定着器307を通った転写紙は、両面搬送ユニット308に送り込まれ、そして送り込みの後端から、レジストローラに送り出され、再び印刷処理が開始される。両面印刷された転写紙はフィニッシャ312に排紙される(703)。そして印刷終了(704)となる。
【0053】
プリントアウトする画像を、プリント設定情報とともにHDDに蓄積するので、プリントアウトした転写紙の画像(蓄積画像)およびプリント設定情報をHDDおよびNVRAM602から読み出して、転写紙上の画像を表す画像データを復元できる。
【0054】
A.裏写り消去処理1
図5には、以前に上述の両面印刷により表,裏面に画像が形成された転写紙である原稿、の画像を読み取るときの、システムコントローラ630が実行可能な、裏写りを消去するデータ処理を示す。該原稿の画像読み取りを開始する(800)が、その前又は後に、使用者は裏写り消去を操作ボード301又は外部機器(例えばパソコン)から指定し、該原稿の現在の読み取り面の裏面の蓄積画像を選択する(801)。この選択のために使用者がまず、蓄積画像閲覧を、操作ボード301又は外部機器に指定すると、システムコントローラ630が、操作ボード301又は外部機器に蓄積画像リストを、使用者が判読できる形態で表示する。このリストから、使用者が該当の蓄積画像を指定すると、入力された指定信号をCPU617が処理しコマンドに変換して、システムコントローラI/F607を経てCPU605に送る。CPU605は、これに応答して、コマンドに付加されているパラメータより蓄積画像を選択しHDDC650よりHDDにある蓄積画像を読出してRAM603に書込む。更に、該蓄積画像に付加された識別情報に基づいて、NVRAM602にある該蓄積画像のプリント設定情報を読み出して、RAM603に書込む(801)。
【0055】
図9を参照する。この場合の読み取り対象の原稿は、表面100と裏面101に画像(ABC,XYZ)がある両面原稿である。原稿読み取りユニット624で読み取り補正(シェーディング補正,地肌除去,スキャナガンマ変換およびMTFフィルタ)、ならびに指示があった場合には読み取り変倍、をしてから入力された画像は、FIFOバッファメモリ609を経てフレームメモリ601に書き込む(802)。メモリコントローラ610によって、フレームメモリ601上にある読取った原稿画像102(図9)は、ワークメモリ600に送り、続いて、HDDC650から読み出してRAM603に書き込んでいる蓄積画像103の左右を反転しワークメモリ600に書き込み(803)、フレームメモリ601の原稿画像102からワークメモリ600の左右反転画像の減算処理を行い、減算処理による合成画像104を、ワークメモリ600上に作成する(804)。
【0056】
ワークメモリ600上の合成画像104は、フレームメモリ601に移し、メモリコントローラ610によりHDDC650に送ってHDDに蓄積する(805)。同時に印刷要求があれば、FIFOバッファメモリ608を経由して画像書込みユニット623に出力し、そこで出力補正(色補正,出力変倍,プリンタガンマ変換および階調処理)をして露光レーザ光の変調に用いる。すなわち画像書き込みユニット623により転写紙に印刷し(806)、原稿読み取りを終了する(807)。画像読み取りが外部機器から指示されていたものであるときには、合成画像104を外部機器(PC,プリンタ,ファクシミリ)に転送する。
【0057】
B.裏写り消去処理2
図6に、図4に示す画像蓄積を行っている画像がある複数の両面画像原稿を、任意の組み合わせで一枚の転写紙に集約してコピーするときの、システムコントローラ630が実行する、自動割当モードの、裏写りを消去するデータ処理を示す。この集約コピーの一例は、図4に示す画像蓄積を行っている画像がある複数の両面原稿200,201,202および203を原稿スキャナ300で読み取り、図10に示すように、一枚の転写紙上に集約してコピーするものである。
【0058】
原稿スキャナ300に原稿200,201,202および203を積載する順番が、読み取り順番となる。画質調整や倍率調整等の読み取り条件(濃淡,コントラスト,切り取り領域,読み取り倍率,画像姿勢など)および集約の内容の設定は、操作ボード301又は外部機器で、使用者が行う。
【0059】
読み取りを開始する前に、使用者は操作ボード301又は外部機器から、裏写り消去を指定して、対応する蓄積画像を選択する(902)。使用者が蓄積画像閲覧を操作ボード301又は外部機器で選択すると、蓄積画像に付加された識別情報リストが利用者が判読できる形態で操作ボード301又は外部機器に表示される。使用者は識別情報リストから、読み取る原稿の、読み取り対象面の裏面の蓄積画像を、読み取り原稿の読み取り順番と同じ順番で選択する。操作パネル制御装置631の、入力装置614から入力された信号をCPU617が処理しコマンドに変換して、システムコントローラI/F607を経てCPU605に送る。CPU605では、コマンドが蓄積画像の選択であることを解釈しコマンドに付加されているパラメータより蓄積画像を、使用者の選択順番にしたがって選択しHDDC650よりHDDにある蓄積画像に付加された識別情報を読み出して、選択順番にしたがってRAM603に書込む。同時にNVRAM602から蓄積画像を印刷した時のプリント設定情報を選択順番にしたがって読み出して、選択順番でRAM603に書込む(902)。
【0060】
原稿200,201,202,203の読み取り順は、原稿スキャナ300のADFに重ねた順番である。原稿スキャナ300で読み取った画像データは、原稿読み取りユニット624で読み取り補正(シェーディング補正,地肌除去,スキャナガンマ変換およびMTFフィルタ)、および指定がある場合は読み取り変倍をしてから、FIFOバッファ609を経てフレームメモリ601に書き込まれる(903)。次に、メモリコントローラ610は、自動割当モードが指定されていると(使用者が手動割当てモードを指定していないと)、RAM603にある、読み取る原稿の裏面の蓄積画像とそのプリント設定情報を、原稿読み取りの順番と同じ順番で特定する(904)。フレームメモリ上にある今回読み取った画像102をワークメモリ600に送り、続いて特定した蓄積画像をHDDから読出してプリント設定情報に従って蓄積画像を印刷した画像を再生し、左右を反転しワークメモリ600に書き込み(905)、原稿画像と減算処理を行って合成し、合成画像をワークメモリ600上に作成する(905)。そして合成画像をワークメモリ600上で、一枚の転写紙上の集約印刷位置に集約合成する(907)。
【0061】
ここまでの集約合成回数から、設定枚数の原稿の読み取り集約を終えたか判定する(908)。まだ、設定枚数の読み取り集約を終えていない場合は、さらに原稿読み取りを行う(903)。設定枚数分の読み取り集約を終えたら、ワークメモリ600上の集約画像をフレームメモリ601に移し、メモリコントローラ610によりHDDC650に送り、HDDに蓄積する。集約読み取りが外部機器から指示されたものである場合には、HDDに蓄積した集約画像を外部機器に転送する。集約コピーの指示に応じて集約読み取りをした場合には、HDDに蓄積するとともに、フレームメモリ601の集約画像(の画像データ)を画像書込みユニット623に送り、該ユニット623で出力補正(色補正,出力変倍,プリンタガンマ変換および階調処理)をして露光ユニット311の露光レーザの輝度変調を行って静電潜像を形成し、静電潜像を現像して転写紙に印刷し(910)、原稿読み取りを終了する(911)。印刷指示があると、指定があった画像をHDDから読出して画像書込みユニット623に送り、転写紙に印刷する。
【0062】
C.裏写り消去処理3
図7に、図4に示す画像蓄積を行っている画像がある複数の両面画像原稿を、任意の組み合わせで一枚の転写紙に集約してコピーするときの、システムコントローラ630が実行する、手動割当モードの、裏写りを消去するデータ処理形態を示す。この形態の一例は、図4に示す画像蓄積を行っている画像がある複数の両面原稿205,206および208を原稿スキャナ300で読み取り、図11に示すように、一枚の転写紙上に集約してコピーするものである。原稿207は読み取らない。原稿スキャナ300に原稿を積載する順番は、使用者が任意に決めることができる。読み取りの設定は、操作ボード301又は外部機器で使用者が設定する。
【0063】
読み取りを開始する前に、使用者は操作ボード301又は外部機器から対応する蓄積画像を選択する(1003)。使用者が裏写り消去および手動割当てモードを指定して蓄積画像閲覧を操作ボード301又は外部機器で選択すると、システムコントローラ630が、HDDにある蓄積画像の識別情報のリストを、利用者が視認できる形態で操作ボード301又は外部機器に表示する。使用者はこのリストから、読み取る原稿の読み取り面の裏の画像に相当する蓄積画像を選択する。操作パネル制御装置631の入力装置614から入力された、又は外部機器から入力された、使用者の指示をCPU617が処理しコマンドに変換して、システムコントローラI/F607を経てCPU605に送る。CPU605は、コマンドが蓄積画像の選択であることを解釈しコマンドに付加されているパラメータより蓄積画像を選択し、HDDC650のHDDにある蓄積画像に付加された識別情報を読み出してRAM603に書込む。同時にNVRAM602から、該蓄積画像のプリント設定情報を読み出してRAM603に書き込む。
【0064】
原稿205,206,208の読み取り順は、原稿スキャナ300に原稿を積載する順番で決まる。原稿スキャナ300で読み取った画像データは、原稿読み取りユニット624で読み取り補正、および指定があるときには読み取り変倍、をしてから、システムコントローラ630のメモリコントローラ610が、FIFOバッファ609を経てフレームメモリ601に書き込む(1004)。
【0065】
次に、システムコントローラ630は、RAM603にある、蓄積画像とそのプリント設定情報の群の中から1つを特定する選択画面を、操作ボード301又は外部機器に表示し、使用者が選択画面の中から、今読み取った原稿の裏画像に対応する蓄積画像を、操作ボード301又は外部機器を操作して特定する(1005)。
【0066】
メモリコントローラ610は、フレームメモリ601上にある読み取られた原稿画像102をワークメモリ600に送り、続いて使用者により特定された蓄積画像をHDDCから読み出して、その画像の左右を反転してワークメモリ600に書き込み(1006)、原稿画像との減算処理による画像合成を行い、合成画像をワークメモリ600上に作成する(1007)。そして合成画像をワークメモリ600上で、一枚の転写紙上の集約位置に印刷する形に集約合成する(1007)。
【0067】
メモリコントローラ610は、読み取り設定と読み取った原稿画像数から、集約枚数の原稿を読んだか判断する(1009)。まだ、読み取り設定の集約枚数分の原稿を読んでいない場合は、再び原稿の読み取りを行う(1004)。メモリコントローラ610は、集約枚数分の原稿を読み終え、上述の集約処理を終えたら、ワークメモリ600上の集約画像をフレームメモリ601に移し、HDDC650に送ってHDDに蓄積する(1010)。同時に印刷要求があれば、フレームメモリ601の集約画像を画像書込みユニット623に送り、該ユニット623で出力補正をしてから、転写紙に印刷し(1011)、原稿読み取りを終了する(1012)。
【0068】
D.裏写り消去処理4
図8に、図4に示す画像蓄積を行っている画像がある両面原稿を読みとる時の読み取り条件(濃淡,コントラスト,切り取り領域,読み取り倍率,画像姿勢など)に従って、システムコントローラ630が裏写り消去を行う1形態を示す。両面印刷された転写紙を原稿として、原稿読みとり装置300で読みとりを開始する(1101)。読み取りを開始する前に、使用者は操作ボード301又は外部機器から、読み取り対象の原稿の読み取り面の裏画像の、HDDにある蓄積画像を選択する(1102)。使用者が蓄積画像閲覧を操作ボード301又は外部機器で選択すると、システムコントローラ630は、蓄積画像に付加された識別情報を、利用者が判読できる内容で操作ボード301又は外部機器に表示する。使用者は表示から、読み取る原稿の裏画像の蓄積画像を選択する。操作パネル制御装置631の入力装置614(操作ボード301)又は外部機器から入力された選択指定を、CPU617が処理しコマンドに変換して、システムコントローラI/F607を経てCPU605に送る。CPU605は、コマンドが蓄積画像の選択であることを解釈しコマンドに付加されているパラメータより蓄積画像を選択しHDDC650のHDDにある蓄積画像に付加された識別情報を読み出してRAM603に書込む。同時にNVRAM602から該蓄積画像を印刷した時のプリント設定情報を読み出してRAM603に書き込む。
【0069】
原稿は、例えば図12に示す表面400と裏面401に画像(ABC,X,Y)がある両面原稿である。原稿スキャナ300で読み取った画像データは、原稿読み取りユニット624で読み取り補正をしてから、システムコントローラ630のメモリコントローラ610が、FIFOバッファ609を経てフレームメモリ601に書き込む(1103)。
【0070】
フレームメモリ601に書き込んだ原稿画像402(図12)は、ワークメモリ600に送り、続いてHDDC650のHDDから読み出した蓄積画像403に、CPU605およびメモリコントローラ610が、RAM603に書き込んだプリント設定情報に従った画像処理を加え、そして今回の読み取り条件(濃淡,コントラスト,切り取り領域,読み取り倍率,画像姿勢など)と同じ画像処理を加える(1104)。これによって蓄積画像は例えば図12に示す画像405となる。メモリコントローラ610は、さらに、画像の左右を反転してワークメモリ600に書き込み(1105)、原稿画像402と減算処理による画像合成を行って、合成画像404をワークメモリ600上に作成する(1106)。ワークメモリ600上の合成画像404はフレームメモリ601に移し、HDDC650のHDDに蓄積する。同時に印刷要求があれば、フレームメモリ601の合成画像を画像書込みユニット623に送り、該ユニット623で出力補正をしてから、転写紙に印刷し(1108)、原稿読み取りを終了する(1109)。
【0071】
−第2実施例−
図13に、図1〜3に示す構成と同様な構成で上述の機能A〜Dを持ち、さらに下記の機能E〜HおよびLAN通信機能を持つ複合機能複写機の複数500,501,506,507と、LAN通信機能およびファクシミリ送受信機能がある原稿スキャナ502,504と、LAN通信機能があるプリンタ503,505と、広域ネットワーク通信機能およびLAN通信機能があるパソコン508,509とを接続したLAN(ローカルエリアネットワーク)を示す。
【0072】
複合機能複写機500,501,506および507は、それぞれが図1〜3に示す構成と同様な構成で上述の機能A〜Dを持ち、さらに下記の機能E〜Hを持つ。
【0073】
原稿スキャナ502,504は、図2に示すハードウエアと、図3に示す画像入出力制御装置632の中の、原稿画像読み取りおよび処理に関連するハードウエアおよび機能ならびにシステムコントローラ630の中の、画像データの一時記憶および外部通信に関連するハードウエアおよび機能を持つ。
【0074】
プリンタ503,505は、図1に示すハードウエア302〜311と、図3に示す画像入出力制御装置632の中の、画像データの出力用の処理および転写紙上の作像に関連するハードウエアおよび機能ならびにシステムコントローラ630の中の外部通信に関連するハードウエアおよび機能を持つ。
【0075】
パソコン509a,509bは、操作ボード301,操作パネル制御装置631およびシステムコントローラ630の構成および機能に相当するハードウエアおよび機能(アプリケーションソフトウエアによる)ならびにファクシミリ送,受信機能を持つ。
【0076】
大略で言うと、原稿スキャナ502,504の一台と、パソコン509a,509bの一台と、プリンタ503,505の一台の通信ラインによる接続が、複合機能複写機500,501,506,507の一台に、機能上対応しこの組み合わせにおいて、パソコンのシステムコントローラ機能が、複写機のシステムコントローラ630と同様に、裏写り消去の処理を行う。
【0077】
この第2実施例においては、複合機能複写機500,501,506,507或いはプリンタ503,505でプリントアウトをするときに、それを実行する複写機(例えば500)のシステムコントローラ630、或いは、プリンタ(例えば503)にプリントコマンドを与えたパソコン(例えば509a)のプリントアウトアプリケーションソフト(プリンタドライバ)が、図4に示す印刷画像およびそのプリント設定情報の蓄積を行う。その内容は、すでに説明したとおりであるので、ここでの再度の説明は省略する。
【0078】
E.裏写り消去処理5
図14には、以前に両面印刷により表,裏面に画像が形成された転写紙である原稿であって、図13に示すネットワークの複写機500,501,506,507およびパソコン509a,509bのいずれかに、図4に示した画像およびプリント設定情報の蓄積処理があった原稿、の画像を複写機500,501,506,507およびスキャナ502,504のいずれかで読み取るときの、読み取り制御主体(複写機又はパソコン)のシステムコントローラ630が実行可能な、裏写りを消去するデータ処理を示す。
【0079】
読み取りを開始する前に、使用者は複写機の操作ボード又はパソコンを用いて、読み取り対象の原稿を過去に印刷したときの蓄積画像およびプリント設定情報を保存している画像処理装置(複写機500,501,506,507およびパソコン509a,509bのいずれか)から、該蓄積画像およびプリント設定情報を取得する。この取得においてまず使用者は、使用する画像処理装置(複写機又はパソコン;以下自己装置)において、蓄積画像閲覧を操作ボード又はキーボードで選択する。これに応答して自己装置のシステムコントローラが、複写機500,501,506,507およびパソコン509a,509bのそれぞれが保持する蓄積情報の識別情報を収集して各複写機,パソコンごとのリストにして、利用者が判読できる内容で自己装置に表示する。この表示には、自己装置が保持するもののリストも含まれる。使用者は識別情報リストから、読み取る原稿の蓄積画像を選択する(800〜803)。自己装置の操作パネル制御装置631の入力装置614から入力された選択信号をCPU617が処理しコマンドに変換して、システムコントローラI/F607を経てCPU605に送る。
【0080】
CPU605は、コマンドが蓄積画像の選択であることを解釈しコマンドに付加されているパラメータより、蓄積画像を保持する画像処理装置および該蓄積画像を特定して、該画像処理装置(のHDDおよびNVRAM)から該蓄積画像およびそのプリント設定情報を読み出して、自己装置のRAM603に書込む(803)。その後の処理は、上述の「A.裏写り消去処理1」(図5のステップ804〜807)と同様である。
【0081】
F.裏写り消去処理6
図15に、以前の両面印刷により表,裏面に画像が形成された転写紙である原稿であって、図13に示すネットワークの複写機500,501,506,507およびパソコン509a,509bのいずれかに、図4に示した画像およびプリント設定情報の蓄積処理があった複数の両面原稿を、任意の組み合わせで一枚の転写紙に集約してコピーするときの、システムコントローラ630が実行する、自動割当モードの、裏写りを消去するデータ処理を示す。この集約コピーの一例は、複写機500,501,506,507およびパソコン509a,509bのいずれかに図4に示す画像蓄積を行っている画像がある複数の両面原稿200,201,202および203を、複写機500,501,506,507および原稿スキャナ502,504のいずれかで読み取り、図10に示すように集約して、複写機500,501,506,507およびプリンタ503,505のいずれかでプリントアウトするものである。
【0082】
原稿スキャナに原稿200,201,202および203を積載する順番が、読み取り順番となる。画質調整や倍率調整等の読み取り条件(濃淡,コントラスト,切り取り領域,読み取り倍率,画像姿勢など)および集約の内容の設定は、自己装置(複写機又はパソコン)で使用者が行う。
【0083】
読み取りを開始する前に、使用者は自己装置(複写機又はパソコン)を用いて、読み取り対象の原稿を過去に印刷したときの蓄積画像およびプリント設定情報を保存している画像処理装置から、該蓄積画像およびプリント設定情報を取得する。この取得において使用者はまず自己装置を用いて、蓄積画像閲覧を選択する。これに応答して自己装置のシステムコントローラが、複写機500,501,506,507およびパソコン509a,509bのそれぞれが保持する蓄積情報の識別情報のリストを、機器(複写機およびパソコン)ごとに収集して利用者が判読できる内容で自己装置に表示する。この表示には、自己装置が保持するものも含まれる。使用者は識別情報リストから、読み取る原稿の蓄積画像を選択する(900,901)。自己装置の操作パネル制御装置631の入力装置614から入力された選択信号をCPU617が処理しコマンドに変換して、システムコントローラI/F607を経てCPU605に送る。
【0084】
CPU605は、コマンドが蓄積画像の選択であることを解釈しコマンドに付加されているパラメータより、蓄積画像を保持する画像処理装置および該蓄積画像を特定して、該画像処理装置(のHDDおよびNVRAM)から該蓄積画像およびそのプリント設定情報を読み出して、自己装置のRAM603に書込む(902)。その後の処理は、上述の「B.裏写り消去処理2」(図6のステップ902〜911)と同様である。
【0085】
G.裏写り消去処理7
図16に、以前の両面印刷により表,裏面に画像が形成された転写紙である原稿であって、図13に示すネットワークの複写機500,501,506,507およびパソコン509a,509bのいずれかに、図4に示した画像およびプリント設定情報の蓄積処理があった複数の両面原稿を、任意の組み合わせで一枚の転写紙に集約してコピーするときの、システムコントローラ630が実行する、手動割当モードの、裏写りを消去するデータ処理を示す。この集約コピーの一例は、複写機500,501,506,507およびパソコン509a,509bのいずれかに図4に示す画像蓄積を行っている画像がある複数の両面原稿205,206および208を、複写機500,501,506,507および原稿スキャナ502,504のいずれかで読み取り、図11に示すように集約して、複写機500,501,506,507およびプリンタ503,505のいずれかでプリントアウトするものである。
【0086】
原稿スキャナに原稿205,206および208を積載する順番が、読み取り順番となる。画質調整や倍率調整等の読み取り条件(濃淡,コントラスト,切り取り領域,読み取り倍率,画像姿勢など)および集約の内容の設定は、操作ボード又は外部機器で、使用者が行う。
【0087】
読み取りを開始する前に、使用者は複写機の操作ボード又はパソコンから、読み取り対象の原稿を過去に印刷したときの蓄積画像およびプリント設定情報を保存している画像処理装置から該蓄積画像およびプリント設定情報を取得する。この取得において使用者はまず、自己装置において、蓄積画像閲覧を操作ボード又はキーボードで選択する。これに応答して自己装置のシステムコントローラが、複写機500,501,506,507およびパソコン509a,509bのそれぞれが保持する蓄積情報の識別情報のリストを収集して利用者が判読できる内容で自己装置に表示する。この表示には、自己装置が保持するものも含まれる。使用者は識別情報リストから、読み取る原稿の蓄積画像を選択する(1000,1001)。自己装置の操作パネル制御装置631の入力装置614から入力された選択信号をCPU617が処理しコマンドに変換して、システムコントローラI/F607を経てCPU605に送る。
【0088】
CPU605は、コマンドが蓄積画像の選択であることを解釈しコマンドに付加されているパラメータより、蓄積画像を保持する画像処理装置および該蓄積画像を特定して、該画像処理装置(のHDDおよびNVRAM)から該蓄積画像およびそのプリント設定情報を読み出して、自己装置のRAM603に書込む(1002)。その後の処理は、上述の「C.裏写り消去処理3」(図7のステップ1003〜1012)と同様である。
【0089】
H.裏写り消去処理8
図17に、以前に両面印刷により表,裏面に画像が形成された転写紙である原稿であって、図13に示すネットワークの複写機500,501,506,507およびパソコン509a,509bのいずれかに、図4に示した画像およびプリント設定情報の蓄積処理があった原稿、の画像を複写機500,501,506,507およびスキャナ502,504のいずれかで読み取るときの、読み取り条件(濃淡,コントラスト,切り取り領域,読み取り倍率,画像姿勢など)に従って、システムコントローラ630が裏写り消去を行う1形態を示す。
【0090】
読み取りを開始する前に、使用者は自己装置の操作ボード又はキーボードを用いて、読み取り対象の原稿を過去に印刷したときの蓄積画像およびプリント設定情報を保存している画像処理装置から該蓄積画像およびプリント設定情報を取得する。この取得において使用者はまず、自己装置において、蓄積画像閲覧を操作ボード又はキーボードで選択する。これに応答して自己装置のシステムコントローラが、複写機500,501,506,507およびパソコン509a,509bのそれぞれが保持する蓄積情報の識別情報のリストを収集して利用者が判読できる内容で自己装置に表示する。この表示には、自己装置が保持するものも含まれる。使用者は識別情報リストから、読み取る原稿の蓄積画像を選択する(1101,1102)。自己装置の操作パネル制御装置631の入力装置614から入力された選択信号をCPU617が処理しコマンドに変換して、システムコントローラI/F607を経てCPU605に送る。
【0091】
CPU605は、コマンドが蓄積画像の選択であることを解釈しコマンドに付加されているパラメータより、蓄積画像を保持する画像処理装置および該蓄積画像を特定して、該画像処理装置(のHDDおよびNVRAM)から該蓄積画像およびそのプリント設定情報を読み出して、自己装置のRAM603に書込む(1103)。その後の処理は、上述の「D.裏写り消去処理4」(図8のステップ1102〜1109)と同様である。
【0092】
【発明の効果】
両面原稿を以前に印刷した時の印刷設定とその画像に基づいて裏画像相当の画像が復元されて、今回読取る両面原稿の読み取り面の裏面像の除去に用いられるので、裏面の画像読み取りをしなくても、裏写り消去を行うことができる。原稿の用紙の透光性が高いときには、裏面の画像読み取りをしても、表画像と裏画像の区別がつきにくいので裏写り消去が難しいが、本発明によれば、原稿の用紙の透光性が高いときでも効果的に裏写り消去をすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のフルカラーデジタル複写機の機構部を示す縦断面図である。
【図2】図1に示す原稿スキャナ300の機後部を示す拡大縦断面図である。
【図3】図1に示す複写機の画像処理システムの概要を示すブロック図である。
【図4】図3に示すシステムコントローラ630の、画像プリントのときの画像データおよびプリント設定情報の蓄積処理の概要を示すフローチャートである。
【図5】図3に示すシステムコントローラ630の、原稿画像読み取り時の裏写り消去処理とそれに続く画像プリント処理の概要を示すフローチャートである。
【図6】図3に示すシステムコントローラ630の、複数の原稿を集約印刷するときの、裏画像を自動割当てする裏写り消去処理とそれに続く画像プリント処理の概要を示すフローチャートである。
【図7】図3に示すシステムコントローラ630の、複数の原稿を集約印刷するときの、裏画像を手動割当てする裏写り消去処理とそれに続く画像プリント処理の概要を示すフローチャートである。
【図8】図3に示すシステムコントローラ630の、原稿画像読み取り時の裏写り消去処理とそれに続く画像プリント処理の概要を示すフローチャートである。
【図9】表面の画像を読み取る原稿の表,裏面100,101と、読み取った画像102と、HDDに蓄積している裏面画像103と、読み取った画像から裏写り画像を消去した出力画像104を示す平面図である。
【図10】複数枚の原稿の画像を一枚の転写紙に集約形成する場合の、転写紙上の画像配置を示す斜視図である。
【図11】複数枚の原稿の画像を一枚の転写紙に集約形成する場合の、転写紙上の画像配置のもう1つの態様を示す斜視図である。
【図12】表面の画像を読み取る原稿の表,裏面100,101と、読み取った画像102と、HDDに蓄積している原裏面画像103と、読み取った画像から裏写り画像を消去した出力画像104を示す平面図である。
【図13】図1に示す複写機と同じ仕様の複数台の複写機と、原稿スキャナ,プリンタおよびパソコンをLANに接続したネットワークを示すブロック図である。
【図14】図13に示す複写機500,501,506,507およびパソコン509a,509bのシステムコントローラの、原稿画像読み取り時の裏写り消去処理とそれに続く画像プリント処理の概要を示すフローチャートである。
【図15】図13に示す複写機500,501,506,507およびパソコン509a,509bのシステムコントローラの、複数の原稿を集約印刷するときの、裏画像を自動割当てする裏写り消去処理とそれに続く画像プリント処理の概要を示すフローチャートである。
【図16】図13に示す複写機500,501,506,507およびパソコン509a,509bのシステムコントローラの、複数の原稿を集約印刷するときの、裏画像を手動割当てする裏写り消去処理とそれに続く画像プリント処理の概要を示すフローチャートである。
【図17】図13に示す複写機500,501,506,507およびパソコン509a,509bのシステムコントローラの、原稿画像読み取り時の裏写り消去処理とそれに続く画像プリント処理の概要を示すフローチャートである。
【符号の説明】
100:両面原稿の表面 101:100の裏面
102:100の面を読み取った時に101が裏写りした例
103:100,101の原稿を印刷した時の蓄積画像
104:102に103の画像を除去し裏写り抑制を施した画像例
200,205:原稿1 201,206:原稿2
202,207:原稿3 203,208:原稿4
204:4枚の原稿を原稿順に1枚の転写紙に集約した例
209:4枚の原稿を任意の順に1枚の転写紙に集約した例
230:基準白板 231:原稿台ガラス
232:照明ランプ 233:第1ミラー
234:第2ミラー 235:第3ミラー
236:レンズ 237:CCD
238:走行体モーター 241:駆動ローラ
242:従動ローラ一 243:搬送ベルト
244:テンションローラ 245:原稿トレイ
246:付着チャージャ 247:分離チャージャ
248:排紙トレイ 249:白色ローラ
250:密着イメージセンサ
300:原稿スキャナ 301:操作ボード
302:第1給紙トレイ 303:第2給紙トレイ
304:第3給紙トレイ 305:第4給紙トレイ
306:手差し給紙トレイ 307:定着装置
308:両面搬送ユニット 309:転写ユニット
310:タンデム方式フルカラー現像ユニット
311:光学書き込みユニット
312:フィニッシャ 400:両面原稿の片側
401:400の反対側
402:400の面を読み取った時に401が裏写りした例
403:400,401の原稿を印刷した時の蓄積画像
404:402に405の画像を除去し裏写り抑制を施した画像例
405:403を401と同じになるように画像調整した例
500,501,506,507:複合機能複写機
502,504:原稿スキャナ
503,505:プリンタ
509a,509b:プリンタ
Claims (8)
- プリントアウト画像の画像情報およびプリント設定情報を蓄積する情報蓄積手段;
原稿スキャナ;
該原稿スキャナで画像を読取る原稿の、読み取り面の裏面の画像の画像情報およびプリント設定情報を前記情報蓄積手段から読出す手段;および、
前記情報蓄積手段から読み出した画像情報とプリント設定情報に基づいて、原稿の読み取り面の裏面の画像相当の画像情報を左右反転して生成して、これを用いて前記原稿スキャナで読み取った前記原稿の画像情報の裏写り画像を消去する画像合成処理を行う手段;
を備える画像処理装置。 - 別の画像処理装置の、プリントアウト画像の画像情報およびプリント設定情報を蓄積する情報蓄積手段から、画像情報およびプリント設定情報を取得するための通信手段;を更に備え、前記読出す手段は、該別の画像処理装置の情報蓄積手段からも、原稿スキャナで画像を読取る原稿の、読み取り面の裏面の画像の画像情報およびプリント設定情報を読出す;請求項1に記載の画像処理装置。
- プリントアウト画像の画像情報およびプリント設定情報を蓄積する情報蓄積手段、ならびに、蓄積画像情報およびプリント設定情報を送信する通信手段、を有する第1画像処理装置;
原稿スキャナおよびそれが読み取った画像情報を送信する通信手段を有する第2画像処理装置;
第2画像処理装置で画像を読取る原稿の、読み取り面の裏面の画像の画像情報およびプリント設定情報を第1画像処理装置から読出す手段、および、第1画像処理装置から読み出した画像情報とプリント設定情報に基づいて、第2画像処理装置で読み取る原稿の読み取り面の裏面の画像相当の画像情報を左右反転して生成して、これを用いて第2画像処理装置で読み取った原稿の画像情報の裏写り画像を消去する画像合成処理を行う手段、を有する第3画像処理装置;
を含む画像処理装置。 - 原稿スキャナは、原稿トレイに積載された原稿を積載順に画像読み取り位置に送給する自動原稿供給機構を有し;画像合成処理を行う手段は、情報蓄積手段から読み出した順番で蓄積画像情報およびその印刷設定情報を、原稿スキャナが順番に読み取った画像情報に自動的に割り付ける;請求項1乃至3のいずれかに記載の画像処理装置。
- 原稿スキャナは、原稿トレイに積載された原稿を積載順に画像読み取り位置に送給する自動原稿供給機構を有し;画像合成処理を行う手段は、情報蓄積手段から読み出した蓄積画像情報およびその印刷設定情報を、使用者が指定した順番で、原稿スキャナが順番に読み取った画像情報に割り付ける;請求項1乃至3のいずれかに記載の画像処理装置。
- 画像合成処理を行う手段は、原稿スキャナが原稿を読み取った読み取り条件で原稿の読み取り面の裏面の画像相当の画像情報を処理してから、前記裏写り画像を消去する画像合成処理に用いる;請求項1乃至5のいずれかに記載の画像処理装置。
- 請求項1乃至6のいずれかに記載の画像処理装置、および、該画像処理装置が裏写り画像を消去した画像情報に基づいて画像を用紙上にプリントする作像手段;を備える画像形成装置。
- 原稿スキャナ;
該原稿スキャナが読み取った原稿の画像情報をプリント出力用の画像情報に変換する画像情報処理手段;
プリント出力用の画像情報に基づいて用紙上に作像する作像手段;
プリント出力した画像の画像情報およびプリント設定情報を蓄積する情報蓄積手段;
前記原稿スキャナで画像を読取る原稿の、読み取り面の裏面の画像の画像情報およびプリント設定情報を前記情報蓄積手段又は他の画像形成装置の情報蓄積手段から読出す手段;および、
情報蓄積手段から読み出した画像情報とプリント設定情報に基づいて、原稿の読み取り面の裏面の画像相当の画像情報を左右反転して生成して、これを用いて前記原稿スキャナで読み取った前記原稿の画像情報の裏写り画像を消去する画像合成処理を行う手段;
を備える画像形成装置。
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