JP2004038918A - 顔面の３次元画像を使用した分析 - Google Patents

Abstract

【課題】顔面の画像に関連する方法、作成、装置及びシステムににおいて美的特徴の美容分析及び／またはシミュレーションを容易にする。
【解決手段】当該方法の１つは、少なくとも対象者の顔面の取得画像を使用して、顔面の３次元画像の作成を容易化することを伴うというものである。当該方法は、さらに、顔面の３次元画像上に美的特徴の使用をシミュレーションすること、および／または、美容分析を可能にするための３次元画像を処理することの容易化を伴うというものである。
【選択図】　　　図１Ａ

Description

【０００１】
【発明が属する技術分野】
本発明は、１以上の顔面の画像に関連する方法、作成、装置およびシステムに関わるものである。別の観点から言えば、本発明は顔面の画像を使用した美容分析に関するものであってもよい。
【０００２】
百貨店の化粧品売り場のような店頭では、多くの美容製品消費者に対し製品を評価する理想的な機構を提供している。この環境で消費者は様々な製品を試したり、製品の組み合わせを吟味したり、どの製品および製品の組み合わせが最も美的満足感を与えるかを判断することができる。結果的に、化粧品売り場での経験は消費者に対してだけではなく、売上を達成する機構としても強力な道具となる。
【０００３】
しかし、従来の化粧品売り場での経験には欠点がある。該欠点とは、美容コンサルタントと一対一の面談が必要となることが多い点にある。そして、消費者が自由に行動できる場合でも、化粧品などの美容製品を塗布し、あるいは使用する過程には比較的時間がかかる。結果的に、先を急ぐ消費者は化粧品売り場を敬遠してしまうことになる。
【０００４】
電子取引の出現により、多くのウェブポータルが販売用美容製品を提供している。このことにより、消費者は従来小売店が閉店されている時間帯でも便利に買い物をすることができる。しかし、製品および製品の組み合わせを物理的に検査する能力がないので、中には、気の進まないままオンラインで化粧品を購入してしまう消費者もいる。
【０００５】
欧州特許公開公報第１１３４７０１号は、顔面の３次元メークアップシミュレーション用顧客サーバシステムを開示している。該サーバシステムは、店側の顧客から取得して伝達された３次元形式データに基づいてメークアップシミュレーションを実行できるメークアップシミュレーションユニットを具備する。
【０００６】
該３次元形式データは複数のカメラから取得される。複数のカメラを使用するので、大規模なシステムの実施は困難となり得る。
【０００７】
【従来の技術】
【特許文献１】
ＵＳ５，７５１，８２９号公報
【特許文献２】
ＵＳ６，０９１，８３６号公報
【特許文献３】
ＵＳ６，２６０，０２４号公報
【特許文献４】
ＵＳ６，２９３，２８４号公報
【特許文献５】
ＵＳ２００１／００１１８１８号公報
【特許文献６】
ＵＳ２００１／００１４８６８号公報
【特許文献７】
ＵＳ２００２／００２４５２８号公報
【特許文献８】
ＵＳ２００２／００５４７１４号公報
【特許文献９】
ＥＰ０２２６９５９号公報
【特許文献１０】
ＥＰ１０３０２６７号公報
【特許文献１１】
ＥＰ１１３４７０１号公報
【特許文献１２】
ＥＰ１１６９９６４号公報
【特許文献１３】
ＷＯ０１／０４８４０号公報
【特許文献１４】
ＷＯ０１／０４８３８号公報
【特許文献１５】
ＷＯ０１／１８６７４号公報
【特許文献１６】
ＷＯ０１／２０５１７号公報
【特許文献１７】
ＷＯ０１／５７７７１号公報
【特許文献１８】
ＷＯ９９／２３６０９号公報
【特許文献１９】
ＷＯ００／３３２７１号公報
【特許文献２０】
ＷＯ００／７６３９８公報
【特許文献２１】
ＷＯ０１／７７９７６号公報
【特許文献２２】
ＷＯ０１／８０１２２号公報
【特許文献２３】
ＷＯ０１／８７２４５号公報
【特許文献２４】
ＷＯ０１／９１６００号公報
【特許文献２５】
ＷＯ０１／９１６０１号公報
【特許文献２６】
ＷＯ０２／０３２３２号公報
【特許文献２７】
ＷＯ０２／０５２４９号公報
【特許文献２８】
ＥＰ１０３０２６７号公報
【特許文献２９】
ＥＰ１１３４７０１号公報
【特許文献３０】
ＷＯ９８／２０４５８号公報
【特許文献３１】
ＷＯ００／４３９５６号公報
【特許文献３２】
ＷＯ０１／４６９０６号公報
【非特許文献１】
Ｙｉｎ　ＷＵ，　ｅｔ　ａｌ．，　”Ａ　ＰＬＡＳＴＩＣ−ＶＩＳＣＯ−ＥＬＡＳＴＩＣ　ＭＯＤＥＬ　ＦＯＲ　ＷＲＩＮＫＬＥＳ　ＩＮＦＡＣＩＡＬ　ＡＮＩＭＡＴＩＯＮ　ＡＮＤ　ＳＫＩＮ　ＡＧＩＮＧ”，　ＭＩＲＡＬａｂ，　１９９８．
【非特許文献２】
Ｃａｔｈｅｒｉｎｅ　ＰＥＬＡＣＨＡＵＤ，　ｅｔ　ａｌ．，　”Ｆｉｎａｌ　Ｒｅｐｏｒｔ　ｔｏ　ＮＳＦ　ｏｆ　ｔｈｅ　Ｓｔａｎｄａｒｄｓ　ｆｏｒ　Ｆａｃｉａｌ　Ａｎｉｍａｔｉｏｎ　Ｗｏｒｋｓｈｏｐ”，　Ｔｈｅ　Ｉｎｓｔｉｔｕｔｅ　ｆｏｒ　Ｒｅｓｅａｒｃｈ　ｉｎ　Ｃｏｇｎｉｔｉｖｅ　Ｓｃｉｅｎｃｅ，　Ｕｎｉｖｅｒｓｉｔｙ　ｏｆ　Ｐｅｎｎｓｙｌｖａｎｉａ，　ＩＲＣＳ　Ｒｅｐｏｒｔ　９４−２１，　Ｎｏｖ．　１９９４，　ｐｐ．　１−６２．
【非特許文献３】
Ａ．　Ａ．　Ｂｕｋｈａｒａｅｖ　ｅｔ　ａｌ．，　”ＡＦＭ　ｉｎｖｅｓｔｉｇａｔｉｏｎ　ｏｆ　ｓｅｌｅｃｔｉｖｅ　ｅｔｃｈｉｎｇ　ｍｅｃｈａｎｉｓｍ　ｏｆ　ｎａｎｏｓｔｒｕｃｔｕｒｅｄ　ｓｉｌｉｃａ”，　１９ｔｈ　Ｅｕｒｏｐｅａｎ　Ｃｏｎｆｅｒｅｎｃｅ　ｏｎ　Ｓｕｒｆａｃｅ　Ｓｃｉｅｎｃｅ，　Ｍａｄｒｉｄ，　Ｓｐａｉｎ，　Ｖｏｌ．　４８５，　ｐｔ．　２，　Ｓｅｐｔ．　５−８，　２０００，　ｐｐ．　１３１９−１３２４．
【０００８】
本発明は、特に、美的特徴の美容分析および／またはシミュレーションを容易にすることを目的とする。
【０００９】
本発明によって、複数のカメラを使用せずに単一の画像取得装置を使用して顔面の３次元画像を作成することができる。
【００１０】
１つの特徴として、本発明は、化粧品売り場での経験の少なくとも何らかのシミュレーションを提供することができ、消費者が顔面の画像に美容製品を仮想的に適用することができる。これは、本発明が実施される方法に応じて、美容製品を選択する過程を効率よくし、消費者は、例えば従来型の店舗が閉店されている時間帯に様々な場所から買い物をすることができる。あるいは（または、さらに）、美容製品を仮想的に適用することで迅速に製品を検査する能力を与えることができ、および／または、特定の美容製品が個人の使用後の外観にどのような影響を与えるかについて何らかの指標を提供することができる。
【００１１】
本発明の特定の特徴は、美容製品および／または美容分析と関連させて説明しているが、本発明はそれに限定されるものではなく、本発明の特徴のいくつかは他の分野でも使用することもできると解されたい。
【００１２】
本発明の１つの特徴として、顔面の画像で美的特徴の使用をシミュレーションすることを可能にする方法がある。当該方法は、個人が顔面の作成用コンピュータプログラムを使用してシミュレーション顔面画像の作成を可能にすることを含む。該顔面の作成用コンピュータプログラムは、頭、目、鼻、唇、耳および／または眉を個人が選択することを可能にする。該方法は、表示装置上でのシミュレーション顔面画像の表示を可能にすること、および個人が美的特徴を選択することを可能にすることも含み得る。該方法はさらに、個人が、選択した美的特徴の使用を顔面のシミュレーション画像でシミュレーションすることを可能にすること、およびシミュレーションされた美的特徴を有するシミュレーション顔面画像の変更修正結果を表示装置上で視認することを可能にすることも含み得る。
【００１３】
別の特徴として、顔面の３次元画像を使用して分析を可能にする方法がある。該方法は、対象者の顔が取得された少なくとも１つの画像を使用して顔面の３次元画像の作成を容易にすることを含む。該方法は、さらに、顔面の３次元画像での美容特徴の使用のシミュレーションを容易にすること、および／または３次元画像を処理して美容分析を可能にすることを含む。
【００１４】
さらに別の特徴として、美容分析を可能にする方法がある。該方法は、表示装置における複数のテンプレートの表示を容易化することを含む。本明細書で使用される「テンプレート」という表現は、顔面の画像に組み込むことができる素材を反映した画像などの表示を指す。少なくともいくつかのテンプレートは、美容製品の使用をシミュレーションしている顔面部分を示すものである。該方法は、１つ以上の表示テンプレートの選択を可能にすることも含む。当該方法は、さらに、顔面のシミュレーション画像の表示装置上での表示を容易化することを含み、該顔面のシミュレーション画像には美容製品の使用をシミュレーションしている顔面の少なくとも一部分が表示される。ここで、該表示されたシミュレーションしている顔面部分は、選択されたテンプレートに相当する。
【００１５】
本発明の別の特徴によれば、１つの方法は、推奨／選択された製品を補足する美容製品を少なくとも１つ推奨することを伴うものであってもよい。このような方法では、対象者に少なくとも１つの質問を提示し、前記質問に対する対象者の返答に基づいて第１美容製品を選択してもよい。該方法は、さらに、代表的な顔面の画像に第１美容製品の使用のシミュレーションを表示装置において表示可能にすること、および対象者から第１美容製品が満足するものであるかどうかについての示唆を受けることも含み得る。もし満足するものであれば、該方法は第１美容製品と補足的な第２美容製品のうち少なくとも１つを選択するものであってもよい。
【００１６】
本発明による別の特徴は、美容製品の使用のシミュレーション時に自己像の色較正を可能にする方法を含むものであってもよい。こういった方法は画像取得装置を使用して対象者の身体部位（ｂｏｄｙ　ｒｅｇｉｏｎ）の画像を取得するように対象者にプロンプトしたり、表示される画像の色を対象者の身体部位の実際の色と比較するように対象者にプロンプトすることを含み得る。対象者が相違を認識した場合、当該方法は、さらに、画像の色較正を可能にすることを伴うものであってもよい。
【００１７】
本発明の別の特徴によれば、美容分析を可能にする方法は、対象者の顔面の画像の少なくとも１つを記録する方法に関して対象者に指示するものであってもよい。当該方法は、美容分析時および／または１つ以上の美容製品の使用のシミュレーション時に３−Ｄ表示を使用できるように、少なくとも１つの画像の、対象者の顔面の３次元画像への変換を容易化することを伴うものであってもよい。
【００１８】
別の特徴としては、方法についての指令を保存するコンピュータで読取可能な媒体がある。
【００１９】
別の特徴としては、方法を実行するように構成されたプロセッサを具備するシステムがある。
【００２０】
前述の説明は、本発明の特徴のいくつかについての非常に簡潔な説明を読者に提供することを目的とするものであり、本明細書に記載および請求された多面的な発明の技術的思想を制限することを目的とするものではない。
【００２１】
当該明細書に取り込まれ、その一部を構成する添付の図面は、本発明の特定の特徴を例示するものであり、明細書と共に本発明の原理を説明する役割をするものである。
【００２２】
ここより、添付の図面に図示した、本発明の例示的な実施形態を詳細に参照する。同一または類似の部分には全添付図において同一の参照番号が付されている。
【００２３】
本発明の１つの特徴は、顔面のシミュレーション画像に美的特徴の使用をシミュレーションすることができる方法およびシステムを伴うものであり得る。以下で詳述するように、当該方法およびシステムは、例えば、１つ以上の顔面の特徴を選択できる顔面作成用プログラムの使用による顔面のシミュレーション画像の作成を伴うものであってよい。
【００２４】
図１Ａは本発明による方法の一例を示すフローチャートである。以下に詳述するように、当該方法は、個人が頭部、目、鼻、唇、耳および眉のうち少なくとも１つを選択することができる顔面の作成用コンピュータプログラムを使用して、個人が顔面のシミュレーション画像を作成することを可能にし（Ｓ．１０）、顔面のシミュレーション画像を表示装置上で表示することを可能にし（Ｓ．２０）、個人が美的特徴を選択することを可能にし（Ｓ．３０）、個人が、選択した美的特徴の使用を顔面のシミュレーション画像でシミュレーションし、シミュレーションされた美的特徴を有する顔面のシミュレーション画像の変更修正結果を表示装置上で視認することを可能にすること（Ｓ．４０）を伴うものであってもよい。
【００２５】
本明細書で使用される「顔面作成用コンピュータプログラム」という表現は、顔面部分および／または顔面の特徴を選択して顔面の画像を作成するために使用できる任意のコンピュータプログラムを示す。この表現は、警察、他の法執行機関、諜報関連機関およびセキュリティサービスなどで使用されるようなプログラムを含み、スケッチ画家が容疑者の似顔絵を作成する要領で、顔面の画像をシミュレーションするために、特定の顔面部分および／または特徴を選択して顔面の画像を作成する。顔面の画像作成用コンピュータプログラムはクライムラボソフトウェアと呼ばれるプログラムを含むが、そのようなソフトウェアに限定されるわけではない。
【００２６】
同様に、本明細書で使用される「美的特徴」という表現は、美容製品、宝石類、眼鏡、ボディピアス（イアリング、鼻輪および他の形態のピアス）、刺青、および／または、対象者が実施を決断する場合に自身の顔面の外観を変更修正する可能性のある他のいかなる品目、物質、サービスまたは行為も示す。「美容製品」という表現は、個人が美容目的で使用するいかなる製品も示す。メークアップ用美容製品の例は、それに限定されないが、マスカラ、アイシャドウ、アイライナー、ファンデーション、コンシーラー、ブラシ、リップライナー、リップスティック、リップグロス、ヘアカラーリング、および対象者の容姿向上のために使用することができるいかなる物質も含む。
【００２７】
前述したように、図１Ａに示した方法は、個人が頭部、目、鼻、唇、耳および眉のうち少なくとも１つを選択することができる顔面の作成用コンピュータプログラムを使用して、個人が顔面のシミュレーション画像を作成することを可能にする（Ｓ．１０）ことを含む。個人が顔面のシミュレーション画像を作成することを「可能にする」とは、直接的な行為を伴うものでも、間接的な行為を伴うものであってもよい。例えば、「可能にする」とは、ネットワークを介した、またはクーリエシステムのような他の経路による、顔面の作成用コンピュータプログラムへのアクセスを提供することを伴ってよい。顔面の作成用コンピュータプログラムの受信に用いられるネットワークの例として、インターネット等の公衆のネットワーク、電話ネットワーク、私設ネットワーク、仮想私設ネットワーク、ローカルエリアネットワーク、メトロポリタンエリアネットワーク、ワイドエリアネットワーク、アドホックネットワーク、または接続が有線か無線かにかかわらず遠隔なサイト間通信が可能ないかなる機構をも含む。より広い意味で、ネットワークとは、２以上のノードあるいは遠在する場所間の通信を可能にする機構を含む。クーリエシステムの例として、ＵＰＳ，　フェデックス等の郵便サービスまたは民間クーリエ、あるいは、顔面作成用コンピュータプログラムを物理的に送受する他のいかなる機構も含む。
【００２８】
物理的な送付には、顔面の作成用コンピュータプログラムを格納するデータ格納装置を個人に送る場合がある。顔面の作成用コンピュータプログラムを送るために用いられるデータ格納装置は例えば、それに限定されないが、フロッピー（登録商標）ディスクのような磁気的な格納装置、コンパクトディスクおよびディジタルビデオディスクのような光学的な格納装置、有機的格納装置、ＤＲＡＭ、ＳＤＲＡＭ、フラッシュメモリおよびメモリスティックといったランダムアクセスメモリ、または情報を格納可能な他のいかなる機構も含む。
【００２９】
図２に例示したインターフェースを使用して、個人は、例えば
（１）頭部（例：無表情な）画像を選択し（Ｕ．１０）、
（２）選択した頭部上に表示された一対の目を選択し（Ｕ．２０）、
（３）選択した頭部上に表示された鼻を選択し（Ｕ．３０）、
（４）同じく選択した頭部上に表示された唇を選択する（Ｕ．４０）
ことができる。選択を可能にするために、顔面の作成用コンピュータプログラムは、例えば（図示されていない）複数の異なる頭部、複数の異なる目（Ｕ．５０）、複数の異なる眉（Ｕ．６０）、複数の異なる鼻（Ｕ．７０）、複数の異なる唇（Ｕ．８０）、および複数の異なる耳（Ｕ．９０）を表示装置上に表示することができ、当該プログラムによって、ユーザは各表示された複数の顔面部分から対象物を選択することができる。図２Ａの実施例に示したように、各異なる顔面部分についての選択可能なテンプレートが存在し得る。マウス、トラックボール、カーソル操作、ジョイスティック、タッチパッド、またはユーザにより操作される他の任意の要素などのポインティングデバイスを使用して、顔面の画像作成の際に顔面部分のテンプレートを選択することができる。あるいは、他のいかなる公知の選択技術が使用されてもよい。
【００３０】
図２Ａの実施例に示したように、当該プログラムは、顔面の各部分が選択されると、それが連続的に顔面の画像上に表示されるように設定することができる。あるいは（さらに）、当該プログラムは、複数の（または、全ての）選択が行われた後にだけ前記顔面の各部分が表示されるように設定してもよい。
【００３１】
図３に示していないが、顔面作成用コンピュータプログラムによって、個人は、頭、目、鼻、唇、耳および／または眉の大きさおよび／または形状、および／または、顔面のシミュレーション画像の少なくとも一部の大きさおよび／または形状などの他のパラメータを選択することができる。まずユーザが顔面の画像タイプの生成されたカテゴリーを選択すると、選択すべき同様の選択肢が表示される。
【００３２】
上述し、および図１Ａに図示したように、当該方法はさらに、画像を表示装置上で表示することを可能にすることを含み得る（Ｓ．２０）。画像の表示は、１以上の様々な直接的かつ間接的な方法で達成することができ、表示装置上に直接画像を表示すること、表示を容易化するソフトウェアへのアクセスを提供すること、ユーザ制御装置上での画像表示を可能にするネットワークアクセスを提供すること、専用の使用装置を提供すること、または、画像を直接表示する存在あるいはユーザが画像表示するのを助ける存在と協力することを含む。
【００３３】
本発明による方法は、
（１）　顔面のシミュレーション画像に色合いを適用すること（加えること）、
（２）　顔面のシミュレーション画像に毛髪を選択すること、および／または、
（３）　顔面のシミュレーション画像に目の色を選択すること、
を含み得る。これらの各行為は、例えば図２に示されたユーザインターフェースと同様のユーザインターフェースを使用して個人によって達成されてもよい。あるいは、上記「表示を可能にする」の定義と同様に、本出願書類の至る所で用いられる「適用する」および「選択する」という表現も、例えば、ソフトウェアへのアクセスを提供すること、ネットワークサイトへのアクセスを提供すること、ユーザを助ける第三者と協力すること、またはユーザが適用および選択するのを助ける行為に何らかの方法で参加することなど、直接的かつ間接的な行為を含むものとして解されたい。
【００３４】
顔面のシミュレーション画像に次元および照明効果を追加するために公知の自動または半自動技術を使用することができる。例えば、仮想的な光源をスクリーン右上などの画像内のどこかに規定することができる。色は一様に適用することができ、そのとき、仮想的な光源の位置に基づいて色相、濃淡および陰影を修正してよい。Ｕｎｉｘ（登録商標）対応のプログラム、Ｐｏｖｒａｙは、例えば光を考慮して３次元画像に次元的な特徴を加える。こういった技術あるいは公知技術を使用すれば、選択可能な顔面部分を２次元または３次元の形式のどちらかで表示しながら、顔面のシミュレーション画像を３次元画像とすることができる。また、顔面のシミュレーション画像は２次元画像としてもよく、選択可能な顔面部分は２Ｄまたは３Ｄのどちらかとしてもよい。
【００３５】
当該方法が顔面部分のテンプレート（唇、目など）を伴う場合、前記テンプレートは作成時にセグメント化されてもよい。各テンプレートは、顔面部分の相対的な次元が予め規定され、色が非均一となり次元と共に変化するように、顔面部分の次元的な特徴を具現化する形態学的レクリエーションであってもよい。
【００３６】
当該方法は、個人が複数の身体外部の状態のうち少なくとも１つを選択するのを可能にすることと、顔面のシミュレーション画像上での選択された身体外部の状態のシミュレーションを可能にすることを伴ってよい。図２Ｂは、顔面のシミュレーション画像Ｕ．４０などにおいて外観に現れる皺の数またはその他の肌の状態が増減するように移動可能な可動制御要素Ｕ．９２を有するユーザインターフェースを例示している。図２Ｃは、身体外部の状態を表示する形式のテンプレート（様々な外観の皺Ｕ．９５、Ｕ．９６、Ｕ．９７、Ｕ．９８など）を選択し、該選択されたテンプレートの身体外部の状態が顔面のシミュレーション画像Ｕ．４０上に現れるようにすることができるユーザインターフェースを例示している。図２Ａの実施例で示されたように顔面部分のテンプレートを用いて顔面のシミュレーション画像Ｕ．４０を作成する際に、複数の顔面部分のテンプレートのうちの１つを、選択された身体状態のテンプレートに対応する身体状態にさらに重ねて表示することができる。
【００３７】
例えば、最初に個人が特定形状の額を表示する額のテンプレートを選択し、次に皺を有するテンプレートを選択し、額のテンプレート上に重ね合せてもよい。対象者が身体外部の状態に相当するテンプレートの選択肢を有するので、個人の視点から顔面のシミュレーション画像を作成することができ、個人が自己の顔面の画像をシミュレーションすると、自己の身体外部の状態の実際の状態をより適切に表現し得る。このような情報は、個人に推奨すべき美容製品を決定するなど、美容分析を行うために顔面のシミュレーション画像を用いる際に役立つ。
【００３８】
データベースは各テンプレートを保存してもよい。テンプレートは、皺のような肌の状態、肌の色、均質性、肌の色調、マイクロリリーフ、あるいは、他の何らかの肌の状態など、様々な異なる身体外部の状態のためにつくることができる。
【００３９】
さらに、図１Ａに示された方法は、個人が実際の肌の色調および実際の毛髪の色のうち少なくとも１つをシミュレーションするために顔面のシミュレーション画像に色合いを適用可能にすることをさらに含んでもよい。このステップの一部として、複数の異なる色を表示し、個人が複数の表示色から少なくとも１つを選択することができるユーザインターフェースを使用してもよい。本明細書全体で使用される、可能にするとは、本明細書で説明される直接的かつ間接的な行為を含む。
【００４０】
同様に、上述し、また図１Ａに図示したように、本発明による方法は、さらに、個人が１つ以上の美的特徴を選択可能にすることを含むことができる（Ｓ．３０）。個人はコンピュータと人間の対話式技術を使用して美的特徴を選択してもよい。このような技術は、それらに限定されるわけではないが、プルダウン式のメニュー、リスト、ボタン、スクロールバーなど、ポインティング装置を使用したものか、あるいは他のいかなるユーザインターフェース構成要素を含むものであってもよい。例えば、個人が美的特徴を選択することを可能にするとは、複数の美的特徴を表示装置上に表示可能にし、個人がその表示のうち１つを選択可能にすることを含むものであってもよい。これは、以前に説明したように、直接的または間接的に行われてもよい。したがって、個人にソフトウェアへのアクセスを提供することは、美的特徴の選択を可能にするという意味の範囲内にある。
【００４１】
さらに、個人が美的特徴を選択することを可能にするとは、個人が美的特徴のための色を選択することを可能にすることを含んでもよい。このような選択は、例えば、上述のいかなるユーザインターフェース構成要素を用いて行われてもよい。
【００４２】
本発明による方法は、さらに、個人が顔面の画像上で選択された美的特徴の使用をシミュレーションし、シミュレーションされる美的特徴を有する顔面のシミュレーション画像の変更修正を表示装置上で視認することを可能にすることを含むものであってもよい（図１ＡのＳ．４０）。これは、ホログラフィ、光画像化、モーフィング、および／または他の画像処理機構など公知の画像処理技術を利用して、単に顔面の画像上に美的特徴を提示することを含むものであってもよい。処理前と処理後の例がそれぞれ図３Ａと図３Ｂに示されている。図３Ａに示したように、個人は、上述の顔面の作成用コンピュータプログラムを使用して作成した最初の顔面のシミュレーション画像（Ｕ．１００）から開始してもよい。個人がメークアップ（リップスティック、アイシャドウなど）のような１つ以上の美的特徴を選択すると、顔面の画像に美的特徴の使用をシミュレーションすることができ、（図３ＢのＵ．１１０に示されたような）シミュレーションされた美的特徴を有する顔面のシミュレーション画像の変更修正を表示装置上で視認することができる。各美的特徴は、各特徴の選択とほぼ同時に表示されるかあるいは時間的な遅延が起こり得る。
【００４３】
さらに、個人が顔面の画像上に選択した美的特徴の使用をシミュレーションすることを可能にすることは、個人がシミュレーションされる美的特徴を用いて変更修正するべき顔面の画像の一部分を選択可能にすることを含んでもよい。
【００４４】
本発明の実施形態は、個人が選択肢を再度呼び出すために、顔面のシミュレーション画像と修正された顔面の画像の格納を可能にすることを含むものであってもよい。こういった画像は本明細書で説明される格納装置のいずれに格納されてもよい。
【００４５】
個人が、自己の顔面の自己評価に基づいて顔面のシミュレーション画像を変更修正できるようにしてもよい。例えば、ある例で、最初の顔面の画像の作成には、主な顔面の特徴の形状および配置の規定を行うものであってもよいが、肌の色調および肌目などの極め細かい細部を省略してもよい。よって、個人は、実際の顔面の自画像を自己評価するように促す少なくとも１つの質問事項を提示される場合がある。例えば、個人は、自己の肌が滑らかあるいは荒れているかを問われる。こういった質問は、それに限定されないが、肌の色調、肌の色、毛髪の色、目の色、あるいは、他のいかなる個人の可視的な特徴に関連するものであってもよい。前記質問に応答することにより、顔面のシミュレーション画像が自動修正されてもよい。また、ユーザは、図２Ｂと２Ｃと関連して説明した、画像に適用する特徴を選ぶこともできる。例えば、ユーザには複数の肌の色調の選択肢が提供されてもよいし、あるいは、グラデーションバーから適切な肌の色調を選べるものであってもよい。
【００４６】
美的特徴が化粧品であるとき、選択した化粧品の使用のシミュレーションは、顔面のシミュレーション画像に化粧品を適用する行程のシミュレーションを含むものであってもよい。これには、ユーザが化粧品をどのように適用すべきかを更によく理解できるように、例えば、化粧品アプリケータのシミュレーション動作を含んでもよい。例えば、図３Ｂはメークアップを施すために使用される化粧品アプリケータを図示している。このようなシミュレーションは、例えば、公知のアニメーション技術を用いて達成されてもよいし、マスカラブラシ、アイライナー、リップスティック、リップグロス、リップライナー、および対象者に化粧品を適用する際に使用する他の何らかの物理的な装置など、公知のアプリケータのシミュレーションを含むものであってもよい。
【００４７】
図１の方法は、顔面のシミュレーション画像を人間の少なくとも一部分のシミュレーション画像に表示させることを含んでもよい。例えば、顔面のシミュレーション画像は、全身のシミュレーション像あるいは上半身のみのシミュレーション画像に表示させてもよい。別の例では、当該方法は、一品以上の衣料品の選択を可能にすることと、選択した衣料品を人のシミュレーション像に表示することを可能にすることを含むものであってもよい。また、（または、さらに、）当該方法は、宝石類またはファッションアクセサリーなど他のアイテムの選択および表示を行うことができる。人体の画像に顔面の画像を配置し、および／または、衣料の選択を可能にする商業的に市販されているタイプのソフトウェアの例には、Ｍｙ　Ｖｉｒｔｕａｌ　Ｍｏｄｅｌ　ａｎｄ　Ｍａｙａがある。
【００４８】
図１Ｂは、図１Ａに類似した、しかし今度はユーザの視点に立った方法の、例示的なフローチャートである。当該方法は、顔面の作成用コンピュータプログラムを使用して顔面のシミュレーション画像を作成するものであり、顔面の作成用コンピュータプログラムを使用した顔面のシミュレーション画像の作成は、頭部、目、鼻、唇、耳および眉のうち少なくとも１つを選択する（Ｓ．６０）ことと、表示装置上で画像を視認する（Ｓ．７０）ことと、美的特徴を選択する（Ｓ．８０）ことと、顔面の画像上に選択した美的特徴の使用をシミュレーションする（Ｓ．９０）ことと、シミュレーションされる美的特徴を有する顔面のシミュレーション画像の修正を表示装置上で視認する（Ｓ．１００）こととを含む。
【００４９】
当業者には、図１Ｂの当該方法が図１Ａに示された方法に対応することは自明であるので説明は省く。同様の対応関係が、以下に説明する図４Ａと図４Ｂ、図６Ａと図６Ｂ、および図１０Ａと図１０Ｂにもある。
【００５０】
図４Ａは、本発明の例示的な特徴により、少なくとも１つの補足的な美容製品を推奨する方法のフローチャートである。以下に詳述するように、このような方法は、少なくとも１つの質問を対象者に提示し（Ｓ．１２０）、前記質問に対する対象者の返答に基づいて第１美容製品を選択し（Ｓ．１３０）、代表的な顔面の画像への第１美容製品のシミュレーションを表示装置上に表示可能にし（Ｓ．１４０）、第１美容製品が満足のゆくものであるかを対象者が示すことを可能にすること（Ｓ．１５０）を伴うものであってもよい。第１製品が満足のゆくものであると示されると、当該方法は、第１美容製品に補足的な第２美容製品を少なくとも１つ選択すること（Ｓ．１６０）と、顔面の画像への第１および第２美容製品のシミュレーションを表示装置上に表示可能にすること（Ｓ．１７０）とをさらに含むものであってもよい。
【００５１】
本明細書で使用される「質問」という表現は、対象者からの返答を促すために対象者に提示される何らかの形態の質問またはプロンプトである。該質問は対象者が認識可能な何らかの方法で提示することができる。例えば、該質問は視覚的形式（テキストあるいは画像）または聴覚的形式で提示することができる。図５はユーザインターフェースに関連するテキスト形式の質問（Ｕ．１６０）の図解例を示している。
【００５２】
１つの例示的な実施形態において、該質問は、対象者に身体的特性、生活様式情報、見た目のタイプ、または個人的な嗜好などの個人情報を入力するように促すものであってもよい。生活様式の例としては、それに限定されないが、自由精神的、冒険的、享楽的、現代的、および宗教的などが挙げられる。ルックスの例としては、それに限定されないが、保守的、現代的、ホット、クール、シック、およびレトロなどが挙げられる。
【００５３】
上述のように、図４Ａに示す方法は、質問に対する対象者の返答に基づいて第１美容製品を選択すること（Ｓ．１３０）を含むものであってもよい。第１美容製品の選択は任意の分析技術を使用して対象者の返答を分析することにより自動的に行うことができる。このような分析技術は、それに限定されないが、統計分析、モデルリング、テキスト分析、協調フィルタリング、人工知能、および第１美容製品の選択を対象者の返答に関連付ける他のいかなる技術でもよい。このような関連付けは、集団データ（ｐｏｐｕｌａｔｉｖｅ　ｄａｔａ）または専門家の経験に基づいている。人工知能エンジンの例は、神経回路網、強制プログラム、ファジー論理、類別、数式処理、ファジー集合論、進化計算、人工頭脳学、データマイニング、近似推論、導関数自由最適化、およびソフト計算化の１つまたは複数を含む。人工知能技術は本明細書に包含する現在出願中の明細書に開示されている。
【００５４】
或いは、本発明による方法により、第１番目に選択される製品は対象者が選択する種類から選択されてもよい。例えば、対象者がリップスティックに興味を示す場合には、分析技術は対象者の希望と合いそうなリップスティックを特定するために使用されてもよい。
【００５５】
図４Ａに示された方法は、代表的な顔面の画像への第１美容製品のシミュレーションを表示装置上に表示可能にすること（Ｓ．１４０）をさらに含むものであってもよい。第１美容製品のこのようなシミュレーションは、図１ＡのステップＳ．３０について上述した方法と同様に達成することができる。図５の画像Ｕ．１４０は、顔面の画像上への第１美容製品（ファンデーションなど）の使用のシミュレーション例を示している。
【００５６】
同様に、上述したように、図４Ａの方法は、第１美容製品が満足のゆくものであるかを対象者が示すことを可能にすること（Ｓ．１５０）をさらに含んでもよい。例えば、対象者は、第１美容製品のシミュレーションを視認した後、選択が気入らずに始めからやり直すことを選ぶことができる。対象者が続行したければ、例えば、図５に示す選択を行うことが可能なインターフェースエリア（Ｕ．１７０）を使用して承諾を示してもよい。当該インターフェースは、表示ボタン、音声認識応答、またはユーザによる応答が可能な他の何らかの機構のうち１つまたは複数を含むことができる。このように、対象者が承諾の旨を示すことを可能にすることは、対象者が選択を行うことができるように、対象者に対し選択機構を提供することを含んでもよい。これは、対象者がネットワークを介するアクセスまたはパーソナルコンピュータ上へのロードによりソフトウェアを利用できるようにすることにより達成されてもよい。
【００５７】
もし、ユーザが第１製品には満足しないと示した場合、当該方法は、代わりとなる第１美容製品を選択し、さらに、代表的な顔面の画像に適用される該代わりとなる第１美容製品のシミュレーションを表示装置上に表示可能にすることを含む。代わりとなる第１美容製品は、上述の分析技術のいずれかを用いて選択することができる。また、対象者は前述のように、代わりとなる第１美容製品が満足のゆくものであるかを示すことができる。
【００５８】
第１製品が対象者にとって満足のゆくものであるとみなされると、図４の方法は、第１美容製品に補足的な第２美容製品が選択されるステップＳ．１６０に進む。本明細書に使用される「補足的な製品」という表現は、物理的、身体的、生物学的、あるいは、美学的に対象者と適合するもの１つを含む。物理的に適合するとは、例えば、有害なアレルギー反応を引起す可能性が低いことを含んでいてもよく、他の製品と物理的によく混合する。美的な適合性とは、２つの製品を一緒に適用した場合に美的魅力を有する（または相反する）ことを意味する。専門家および人口研究から導出される情報は、データ構造に格納され、補足的製品を識別するために必要に応じて使用される。当該データベースは、例えば、人工知能アルゴリズムを含め、前述の様々な方法のうちの１つの方法でサーチすることができる。
【００５９】
第２美容製品の選択は、前述のような人工知能エンジンを使用することによる第２美容製品の識別を含むものであってもよい。
【００６０】
図５の画像Ｕ．１５０は、（ファンデーションなどの）第１美容製品と共に顔面の画像上に表示された（リップスティックなどの）第２美容製品を例示している。
【００６１】
図４Ａに図示された方法では、表示装置上の代表的な顔面の画像への第１美容製品のシミュレーション（例えば図５のＵ．１４０）を、新規画像Ｕ．１５０に置き換えることができる。もう一つの方法として、図５に例示したように、画像Ｕ．１４０と画像Ｕ．１５０を同時に表示してもよい。
【００６２】
第２美容製品が対象者にとって満足のゆくものでない場合、本発明による方法は、対象者がその旨を示し、代わりとなる第１美容製品について前述した方法と同様に、対象者が少なくとも１つの補足的第２美容製品を選択することを可能にすることを含む。
【００６３】
１つまたは複数の満足のゆく製品が提示された時点で、対象者には販売情報が提供されてもよい。このような販売情報は、それに限定されないが、少なくとも１つの製品販売店の場所、製品販売を行うウェブサイトへのリンク、および／または製品の購入を可能にする情報を含むものであってもよい。
【００６４】
図４Ｂは、対象者の視点に立った図４Ａの方法のフローチャートである。少なくとも１つの質問に回答した（Ｓ．１８０）後に、対象者は、質問に対する対象者の回答に基づいて選択された第１美容製品のシミュレーションを顔面の画面上で視認する（Ｓ．１９０）ことができる。第１美容製品が満足のゆくものであると示される（Ｓ．２００）と、第１製品を適用した顔面の画像上に同時に表示することにより対象者に対し補足的な製品を提示する（Ｓ．２１０）ことができる。
【００６５】
図４Ｃと図４Ｄは、本発明による、少なくとも１つの提案された製品を受注する例示的な方法を図示した２ページに渡るフローチャートを説明している。当該方法は、対象者による美容製品のタイプの選択を可能にし（Ｓ．２３０）、対象者に１つ以上の質問をし（Ｓ．２４０）、少なくとも１つの選択された種類の美容製品を提案し（Ｓ．２５０）、対象者に提案した美容製品の使用をシミュレーションし（Ｓ．２６０）、その製品が満足のゆくものであるかを決定する（Ｓ．２７０）ことを伴うことができる。その製品が満足のゆくものである場合、当該方法は、対象者に別の美容製品を提案し（Ｓ．２８０）、第１製品と共に顔面の画像上で該別の美容製品の使用をシミュレーションし（Ｓ．２９０）、対象者が注文を望む（Ｓ．３００）場合には対象者から受注することを含むことができる。対象者が、ステップＳ．２７０で第１番目に選択された製品に対し、またはステップ３００で第２番目に提案された製品に対し不満を示すと、そのアルゴリズムはループし（それぞれ、Ｓ２７５およびＳ３０５を）、対象者が別の提案を見ることができるようにする。
【００６６】
図６Ａは、本発明による例示的な較正方法のフローチャートである。以下に詳細に説明するように、当該方法は、画像取得装置を用いて対象者の身体部位の画像を取得するように対象者にプロンプトする（Ｓ．３３０）ことと、対象者に対して取得画像を表示装置上で表示可能にする（Ｓ．３４０）ことと、表示される画像の色と対象者の実際の色とを比較するように対象者にプロンプトする（Ｓ．３５０）ことと、対象者が表示される画像の色と実際の色との相違を認識した場合に対象者が画像の色を較正することを可能にする（Ｓ．３６０）ことと、対象者が、色較正画像に少なくとも１つの美容製品の使用をシミュレーションすることを可能にすること（Ｓ．３７０）を含むことができる。
【００６７】
本明細書で使用される「色較正」という表現は、それに限定されないが、対象者の肌の実際の色を表示装置上に表示される対象者の肌の色などと適合させることを含む。
【００６８】
身体部位の画像をユーザに取得するようにプロンプトすること（Ｓ．３３０）は、ウェブサイトを通じて行われるか、あるいは、ユーザがアクセスする機械にプログラムを伝達することにより行われてもよい。プロンプトは、画像取得を実行する方法に関する指示を提供すること、画像取得装置にドライバを提供すること、画像取得ソフトウェアを提供すること、または画像取得を容易化するためにネットワークサイトへのアクセスを提供することのうち１つまたは複数を含むものであってもよい。本発明による画像取得装置の例は、それに限定されないが、ウェブカメラ、ディジタルカメラ、アナログカメラ、スキャナ、および身体画像の映像表示を取得する他のいかなる機構を含んでもよい。
【００６９】
図６Ａの方法は、ユーザに対して取得画像を表示装置上に表示可能にすること（Ｓ．３４０）をさらに含むことができる。図７は表示装置３４２上に表示される取得画像１８０を例示している。本明細書で使用される「表示を可能にする」という表現は、直接的な表示行為に限定されない。該表現は、表示させるソフトウェアへのアクセスをユーザに提供するなどの間接的な行為も含む。
【００７０】
画像が表示されると、当該方法は、表示された画像の色を対象者の実際の色と比較するように対象者にプロンプトすること（Ｓ．３５０）を含むことができる。例えば、対象者は、表示された身体部位の色をその身体部位の実際の肌の色と比較するようにプロンプトされるものであってもよい。対象者へのプロンプトは、テキストコマンド、音声コマンドか、あるいは、比較を促す他の何らかの指令を通じて行うことができる。
【００７１】
図７は、対象者が表示装置３４２の付近に手を置くことで、表示される画像１８０の色を手１９０の実際の色と比較する方法を図示している。ステップＳ．３５０のプロンプトは、対象者が比較を行うための案内または指示を与えることによりそれを実行するように促してもよい。例えば、対象者の手の肌の色（色調など）が前記身体部位の実際の肌の色と異なっている場合は、対象者は更に正確な比較を行うようにプロンプトされるものであってもよい（例えば、図７では、取得された顔面の画像を、対象者の手の肌の色ではなく対象者の実際の顔面の肌の色と比較している）。
【００７２】
ユーザによる色の較正を可能にすることには、複数色の表示を可能にすることと、対象者の身体部位の実際の色に最も近い表示色の１つを対象者が選択することを可能にすることと、表示された画像を変更して選択した色を適用可能にすることが含まれてもよい。前述の作用は直接的または間接的に生じるものであってもよい。対象者にはそれぞれ異なる色に対応する複数の操作ボタン４０ａ、４０ｂ、４０ｃおよび４０ｄが提示され、その中から特定の色が選択されてもよい（図７）。対象者には、例えば選択した色を反映するように表示画像を修正するための確認ボタン２４０を提示することができる。例示的な表示色の操作ボタン４０ｃ、４０ｃ、４０ｃおよび４０ｄの代替案として、連続的なスライドバーが提供されてもよいし、あるいは、対象者が能動的に色の識別表示を行うことができる他の何らかの操作機能が提供されてもよい。
【００７３】
図７に図示された方法と同様に、対象者は実際の毛髪の色または実際の目の色を選択することが可能であってもよい。
【００７４】
本発明により、ユーザは、色較正画像上に少なくとも１つの美容製品の使用をシミュレーションすることができる（Ｓ．３７０）。これは美容製品のシミュレーション操作２６０を提供することにより可能である（図７）。このような操作ボタンは、例えば、少なくとも１つの美容製品が美容製品の選択操作ボタン２５０を使用して複数の美容製品から選択された後に、対象者に提示されるものであってもよい。美容製品の選択は、ユーザにより操作されるものであってもよいし、あるいは、ユーザおよび／またはユーザの活動に関する他の何らかの情報に補足的製品を選択することなどにより自動的または半自動的に行われるものであってもよい。例えば、複数の美容製品に対応するリストなどが表示されるものであってもよく、それは、シミュレーション用の推奨オプションおよび／またはシミュレーション用の予め選択されたオプションを対象者に提供する。
【００７５】
図６Ｂは、図６Ａと同様の方法をユーザの視点から示している。当該方法は、画像取得装置を使用して身体部位の画像を取得する（Ｓ．３９０）ことと、表示装置上で取得した画像表示を視認する（Ｓ．４００）ことと、表示画像の色を身体部位の実際の色と比較する（Ｓ．４１０）ことと、表示画像と身体部位の実際の色との間に相違が認識された場合に画像の色を較正する（Ｓ．４２０）ことと、色較正画像上に少なくとも１つの美容製品の使用をシミュレーションすること（Ｓ．４３０）を含むことができる。
【００７６】
図８は、顔面の３次元画像を使用した分析を可能にする例示的方法のフローチャートである。この図に示されたように、当該方法は、対象者の顔面の取得画像を少なくとも１つ使用して顔面の３次元画像の作成を容易化すること（Ｓ．４４０）を含む。本明細書の様々な箇所で説明したように、「容易化する」とは、直接的または間接的な行為に関する。例えば、「作成を容易化する」という表現は、少なくとも１つの対象者の取得画像に基づいて３次元画像を作成するソフトウェアへのアクセスを提供することを含むものであってもよい。ソフトウェアへのアクセスは、サーバにソフトウェアを保存するような、ウェブサイトまたは他の何らかのネットワークロケーションを通じて提供される。ソフトウェアはユーザが管理および制御する装置に格納するために提供されるものであってもよい。例えば、ソフトウェアを含むメモリ格納装置を対象者に提供してもよい。
【００７７】
更に別の実施形態では、ソフトウェアを内蔵する専用装置が対象者の使用のために提供されてもよい。例えば、該専用装置は販売店に設置されてもよいし、小売店または美容施設などの販売施設に設置されるコンピュータであってもよい。
【００７８】
３次元画像の作成にはいかなる公知技術も用いることができる。例えば、３次元画像を作成する技術は、映画産業において「Ｔｈｅ　Ｍａｔｒｉｘ」、「Ｔｏｙ　ｓｔｏｒｙ」および「Ｆｉｎａｌ　Ｆａｎｔａｓｙ」などの映画の製作に使用されている。これら公知技術には、現実の俳優をマッピングするものもある。
【００７９】
３次元画像の作成の容易化は、対象者の１つまたは複数の取得画像を使用して３次元画像の作成を容易化することを伴うものであってもよい。単一の２Ｄ取得画像を使用する場合、３次元画像の作成は、３次元画像を作成するための３次元フレーム上に仮想的な方法で取得画像を適用することを伴うものであってもよい。このような３次元フレームは、データベースに格納されるフレームであってもよいし、格納データまたは入力データに基づいて生成される生成フレームであってもよい。例えば、３次元フレームはバーチャルワイヤメッシュ状である。
【００８０】
顔面の３次元画像を作成するために使用される取得画像は、対象者が取得するものであってもよいし、あるいは、別の個人、存在または装置が取得するものであってもよい。取得画像はデータベースまたはいかなる形態のデータ格納媒体に格納された画像であってもよい。
【００８１】
当該方法は、一枚以上の対象者の顔面の画像を取得するように対象者にプロンプトすることを含むことができる。プロンプトは、図６ＡのステップＳ．３３０に関して上述した方法と同様に行われ、該プロンプトは画像を取得する方法についての指示をユーザに与えることを含んでもよい。前記プロンプトは、ウェブカメラ、ディジタルカメラ、アナログカメラ、スキャナーまたは他の何らかの画像取得装置を用いて１枚以上の顔面の画像を取得するように対象者を導くものであってもよい。３次元画像を作成するために複数の取得画像が使用される際、取得画像は図９Ａに図示された正面図Ｕ．３００および図９Ｂに図示された側面図Ｕ．３１０などのように、異なる視点から取得された画像であってもよい。別の例では、対象者が画像取得装置の正面で自己の頭部を回転してもよく、画像取得装置は連続動作を取得してもよいし、あるいは、一連の不連続画像をスナップ撮影してもよい。
【００８２】
当該方法は、対象者の位置から遠隔な位置へ取得画像を転送する方法について対象者に指示すること、遠隔な位置で取得画像を受信すること、および／または前記位置で３次元画像を作成することを含むことができる。本明細書で開示した何れの通信手段も前述の転送を可能にするために使用できる。
【００８３】
図８で図示したように、当該方法は、顔面の３次元画像上での美的特徴の使用のシミュレーションおよび／または美容分析を可能にするための３次元画像処理を容易化すること（Ｓ．４４２）も含むものであってもよい。直接的な行為に加えて、「顔面の３次元画像上での美的特徴の使用のシミュレーションおよび／また３次元画像処理をを容易化すること」は、前述の様々な方法の１つでユーザにソフトウェアへのアクセスを提供する間接的な行為を含んでもよい。このようなソフトウェアは「シミュレーション」、「処理」またはその両方の組み合わせを実行するために構築されたソフトウェアであってもよい。
【００８４】
「３次元表示上での美的特徴の使用のシミュレーション」を容易化することは、図１の方法と図３Ａと図３Ｂに図示された例に関して上述した方法と同様に、対象者が顔面の３次元画像に１つ以上の美的特徴（化粧品など）の使用のシミュレーションを可能にすることを伴うものであってもよい。対象者には、複数の異なる美的特徴から美的特徴の選択オプションが与えられることができる。美的特徴は、図１Ａ、図３Ａおよび図３Ｂに関して前述した美的特徴のいずれでもよい。美的特徴がメークアップのような美容製品であるときは、３次元画像の使用により美的特徴のシミュレーションが更に現実的に見えるようにすることができる。
【００８５】
顔面の３次元表示に美的特徴の使用をシミュレーションすることは、画像処理技術を使用して成し遂げられる。１つの例示的な実施形態において、特定の美的特徴を適用する３次元画像のエリアを「マッピングする」ために公知の画像処理技術を使用することができる。例えば、３次元エリアの唇の位置は、唇のメークアップをシミュレーションするエリアとして定義されるようにマッピングすることができる。美容製品のような美的特徴は、ユーザにより直接的に、または上述のように自動的にシミュレーションのために選択されてもよい。１つの実施形態において、美的特徴は、マスカラ、アイシャドウ、アイライナー、ファンデーション、コンシーラー、ブラシ、リップメークアップ、ヘアカラーリング、または、対象者の美的外観を向上させる他の何らかの製品などのメークアップ製品でありうる。
【００８６】
３次元画像は、提案された美容製品を使用した結果、対象者の顔への意図された修正を反映するように修正される。いかなるモーフィング技術を用いてもよい。
【００８７】
当該方法は、図１Ａの方法に関して上述したように、３次元画像を人間の像上に表示することを可能にすることと、衣類、宝石類、あるいは、像用の他品目の選択を可能にすることも含むものであってもよい。
【００８８】
本発明の実施形態により、１つの方法は、対象者が複数の異なる仮想的観点から３次元画像の視認を可能にすることを含むものであってもよい。対象者は、３次元表示を視認する仮想的観点を修正することができてもよい。これは、一連の透視画像を表示するソフトウェアへのアクセスを対象者に提供することにより行うことができる。また、該ソフトウェアは、対象者が様々な視点を選択的に切り換えることを可能にすることができてもよい。さらに別の方法では、ユーザには、２面のうち少なくとも１面において選択的に顔面の画像を回転するための１つまたは複数のスライドバーが提供されてもよい。
【００８９】
視点を切り換えることにより、ユーザは、１つ以上の美的特徴が自分の顔にどのように現れるのかを自覚することができる。当該方法は、対象者が１つ以上の美的特徴を購買することを可能にする情報が提示されることおよび／またはそのような購入注文を受注することを伴うものであってもよい。例えば、対象者が見たものを気に入ったとき、対象者はネットワークを介して視認した美的特徴を電子的に購買することができてもよい。当該ネットワークは、３次元表示ソフトウェアを具備したネットワークと同一のものであってもよい。
【００９０】
「美容分析を可能にするための顔面の３次元画像処理」を容易化することは、様々な異なる行為のうちいずれか１つを含むことができる。例えば、該処理は、３次元画像中の１つ以上の身体外部の状態を識別すること、および／または、身体外部の状態の向上を反映するように３次元画像を修正することを伴うものであってもよい。１つの例示的な実施形態では、ステップＳ．４４２の容易化は、顔面の３次元画像の低速度撮影によるシミュレーションの表示を容易化することを伴ってもよい。
【００９１】
１つの例示的な実施形態では、３Ｄ画像の作成時に使用される顔面の取得画像が外部的な状態を含んでいる場合、ステップＳ４４２の容易化は、３次元画像を介した身体外部の状態の分析を含んでもよい。このような分析は、対象者の位置から遠隔な位置から行うこともできる。例えば、遠隔地のコンサルタントとは、３次元画像を使用して外部的な状態を分析する専門家である。当該分析は、上述したような３次元画像の角度を変更することを伴うものであってもよい。さらに、当該方法は、少なくとも部分的に身体外部の状態の分析に基づいて、対象者に美容製品を提示すること（本明細書に開示された通信手段のいずれかを介して推奨する美容製品を送信すること等）も含んでもよい。
【００９２】
別の例において、ステップＳ．４４２の容易化は、身体外部の状態を分析するように構築されたソフトウェアへのアクセスを対象者に提供することを含んでもよい。例えば、該ソフトウェアは、身体外部の状態の範囲および程度を識別することができるなどの、画像処理技術を使用することができてもよい。該ソフトウェアは、対象者に美容製品を提案するように構築されてもよい。前述したような論理アルゴリズムは、外部の状態に処置を施す際に使用するのに適切な美容製品を識別するものであってもよい。
【００９３】
コンピュータグラフィック技術は、マルチ次元画像を生成するためおよび／または対象者の身体外部の状態をシミュレーションするために使用されてもよい。このような技術は、時間経過後の身体外部の状態の向上をモデル化するためにも使用されてもよい。例えば、人間の顔面の３次元または２次元画像を、辺または点で定義することができる。次に、それらの点を結び、人間の顔に相当する対象物のワイヤフレーム完成予想図を作成してもよい。１つの例示的な実施形態として、Ｆａｃｉａｌ　Ｄｅｆｉｎｉｔｉｏｎ　Ｐａｒａｍｅｔｅｒ（ＦＤＰ）を特徴とするＭＰＥＧ−４フェイシャルメッシュを使用することができる。次に、対象者の２次元画像がワイヤフレーム面に適用されうる。対象物を光源で照らすことにより陰影を表示してもよい。面は、多角形またはＢスプラインパッチで表現してもよく、あるいは、他の何らかのコンピュータグラフィック技術により表現してもよい。人体構造上の身体外部の状態をモデル化するために、ＯｐｅｎＧＬ，　Ｒｅｎｄｅｒｍａｎ　またはＶＲＭＬなど、いずれのグラフィックアプリケーションを使用してもよい。
【００９４】
人間の顔は、該人間の顔を表示する上で筋肉パッチを表現するＢスプラインパッチによりモデル化することができる。顔面の筋肉をＢスプラインパッチとして表現する一環として、筋肉繊維の性質および方向を考慮してもよい。一般的に、顔面の筋肉には線形筋と括約筋の２種類がある。線形筋は、眉を隆起させる前頭筋の主動筋のような骨格に付着する方向に収縮する。もう一方の括約筋は、線形筋および括約筋を共に拡張する口輪筋のような架空中央地点の周囲で収縮する。例示的な実施形態では、線形筋をシミュレーションするために開口したＢスプラインパッチを使用する一方で、括約筋をシミュレーションするために閉口したＢスプラインパッチを使用してもよい。
【００９５】
人間の顔は、頭蓋骨、筋肉層、外皮層および筋肉層と外皮層間の結合組織からなる層構造である点に注目してモデル化することができる。外皮と筋肉を結合する組織は、架空のスプリングを使ってシミュレーションすることができる。こういったモデルは、本明細書に包含する”　Ａ　Ｐｌａｓｔｉｃ−Ｖｉｓｃｏ−Ｅｌａｓｔｉｃ　Ｍｏｄｅｌ　ｆｏｒ　Ｗｒｉｎｋｌｅｓ　ｉｎ　Ｆａｃｉａｌ　Ａｎｉｍａｔｉｏｎ　ａｎｄ　Ｓｋｉｎ　Ａｇｉｎｇ，”　（Ｗｕ他による）において説明されている。１つの例示的な実施形態にこの顔面のモデルを使用し、顔面の動きにともなう変形が表示されてもよい。顔面の動きの伸縮性だけでなく、老化と共に進行して結果的に皺となる肌の柔軟性も、この顔面のモデルの一部に取り入れてもよい。
【００９６】
前述モデルの変形版を使用する場合、１つの例示的な実施形態として、皺のような身体外部の状態をシミュレーションすることができる。皺の追加を、顔面の画像の既存する数学的モデルへの入力として使用し、顔面の画像を適宜修正してもよい。例えば、皺が追加される顔面の画像の一部に関連する柔軟性の重み係数を、皺を追加するシミュレーションを行うために変更することができる。１つの実施例では、対象者が自己評価プロンプトに返答する際に、画像の数学的モデルを変更できる。別の実施例では、ユーザが（皺除去剤などの）美容製品を選択することができ、画像に関連する数学的モデルが、該選択された美容製品の効果を考慮して変更される。
【００９７】
他のモデルおよび／または数学的技術がユーザの自己評価および／または美容製品の効力をシミュレーションするために使用されてもよい。随意で前記モデルおよび技術を老化の影響をシミュレーションするために使用してもよい。１つの例示的な実施例として、物理的モデルよりも幾何学的なモデルが身体外部の状態をシミュレーションするために使用してもよい。
【００９８】
図１０Ａは、美容分析を可能にする方法の一例を示すフローチャートである。当該方法は、表示装置上に、少なくとも一部が美容製品の使用をシミュレーションした顔面部分の表示である複数のテンプレートの表示を容易化する（Ｓ．５５０）ことと、表示されたテンプレートの少なくとも１つの選択を可能にする（Ｓ．５６０）ことと、表示装置上に、選択した少なくとも１つのテンプレートに応じて美容製品の使用をシミュレーションした、少なくとも１つの表示された顔面部分を含む顔面のシミュレーション画像の表示を容易化すること（Ｓ．５７０）を含む。この例の少なくとも複数のテンプレートは、美容製品の使用をシミュレーションした体の一部または複数の部分を表すように構成されてもよい。例えば、美容製品がメークアップ用である場合、少なくとも複数のテンプレートは既にメークアップされた体の一部または複数の部分を表すように構成される。
【００９９】
上述したように、当該方法は、複数のテンプレートの表示を容易化する（Ｓ．５５０）ことを含む。表示の容易化は、（テンプレートの表示などの）直接的な行為、あるいはソフトウェアへのアクセスの提供または本明細書で説明した他の形態を含む他の何らかの形態の間接的な行為などの、間接的な行為を伴うことができる。
【０１００】
図１０Ｃは、様々な美容製品の使用をシミュレーションしたテンプレートの一例を図示している。図１０Ｃの実施例に示したテンプレートは、目のグループのテンプレート７１０、頬のグループのテンプレート７２０、および唇のテンプレート７３０を含む。目の各テンプレート７１０は、異なるアイシャドウメークアップを使用するシミュレーションを含み、頬の各テンプレート７２０は、異なるブラシメークアップを使用するシミュレーションを含み、唇の各テンプレート７３０は、リップスティック、リップグロスまたはリップライナーなどの異なるリップメークアップ製品を使用するシミュレーションを含む。各グループの各テンプレートは、異なる色、異なるきめ、異なるブランド、異なる成分、および／または各グループのテンプレートと他の何らかの相違を有するメークアップ製品をシミュレーションしたものにすることができる。例えば、第１番目の目のテンプレート７１０は、他の目のテンプレートでシミュレーションされたアイシャドウ製品とは異なる、色、きめ、ブランドおよび／または成分を有するアイシャドウメークアップをシミュレーションすることができる。そのメークアップは、マスカラ、アイシャドウ、アイライナー、ファンデーション、コンシーラー、ブラッシャー、リップメークアップ、リップスティック、リップグロス、およびヘアカラーリングの中から選択した化粧品とすることができる。
【０１０１】
図１０Ｃの実施例は、異なるメークアップシミュレーションに関するものであるが、図１０Ａのフローチャートに図示された例示的な方法は、他の種類の美容製品の異なるシミュレーションを伴ってもよいと解されたい。
【０１０２】
図１０Ｃの実施例に示したように、前記テンプレートは、（テンプレート７１０のグループ、テンプレート７２０のグループ、テンプレート７３０のグループなどの）テンプレートのグループを含んでもよく、グループ内の各テンプレートは、異なる美容製品をシミュレーションした実質的に同一形状の顔面部分を有する。
【０１０３】
当該方法の１つの実施例で、複数のテンプレートのうち少なくとも一部は、異なる形状の顔面部分を有するテンプレートのグループを含むものであってもよい。このような実施例は、図１Ａおよび２Ａ〜２Ｃに関連して上述した方法の特徴のうち一部を含んでもよい。随意で、図１０Ａに関連する方法は、図２Ａと同じテンプレート構成を使用してもよく、少なくとも該テンプレートの一部は、唇、目、頬、眉、鼻、耳、および／または異なる形状および／または大きさを有する他の顔面部分を表示したものである。
【０１０４】
当該方法は、テンプレートを格納するデータベースへのアクセスを保持、利用、および／または提供することも伴うことができる。
【０１０５】
図１０Ａに図示したように、当該方法は、さらに、表示されるテンプレートのうち少なくとも１つを選択可能にすること（Ｓ．５６０）を含む。該可能にすることは、本明細書で説明した何らかの直接的または間接的な行為によって行うことができる。例えば、選択機能を有するソフトウェアへのアクセスを提供することにより行われてもよい。１つまたは複数のテンプレートを、何らかの公知の方法で選択することができる。例えば、図２Ａの方法に関する選択技術および／または本明細書で説明した他のいかなる方法も使用することができる。
【０１０６】
別の実施例で、図１０Ａの方法は、個人が複数の異なる身体外部の状態のうち１つを選択可能にすることと、顔面のシミュレーション画像上で選択した身体外部の状態のシミュレーションを可能にすることを含むものであってもよい。例えば、前記可能にすることは、図２Ｂおよび／または図２Ｃと類似のユーザインターフェースの使用を可能にするなどして、図１Ａの方法に関して説明した方法と同様に行うことができる。
【０１０７】
上述したように、図１０Ａの方法は、表示装置上に、少なくとも１つの選択したテンプレートに応じてシミュレーションを行った顔面部分に美容製品の使用をシミュレーションした、少なくとも１つの表示された顔面部分を含む顔面のシミュレーション画像の表示を容易化すること（Ｓ．５７０）も含む。Ｓ．５５０の容易化と同様に、Ｓ．５７０の容易化も、該表示を行うソフトウェアへのアクセスを提供するなど間接的な、または直接的な、いずれの行為を伴うものであってもよい。
【０１０８】
図１０ＡのＳ．５７０の「選択されるテンプレートに応じたシミュレーションを行った１つまたは複数の顔面部分を含む顔面のシミュレーション画像の表示」は、図１ＡのＳ．４０に関して上述した方法と同様に行うことができる。図１０Ｃの方法の１つの実施例では、テンプレートグループ７１０、７２０、および７３０のうち１つから各テンプレートが選択されると、表示された顔面の画像７００が、該選択されたテンプレートの画像に対応する顔面部分と美容製品のシミュレーションを含むように変更修正されてもよい。
【０１０９】
前記テンプレートおよび／または顔面のシミュレーション画像は、２次元または３次元のどちらでもよい。例えば、２次元のテンプレートは、シミュレーションされる顔面の３次元画像を形成するために使用されてもよい。
【０１１０】
図１Ａに関して説明した方法と同様に、図１０Ａの方法の顔面のシミュレーション画像を、少なくとも人間の一部のシミュレーション像上に表示することができる。さらに、当該方法は、衣類、宝石類、および／または他のいかなる項目のうち少なくとも１品目の選択を可能にすることを伴うことができ、その場合、選択される項目がシミュレーション像上に表示される。
【０１１１】
当該方法は、さらに、実際の肌の色調および実際の毛髪の色のうち少なくとも１つをシミュレーションするために、前記顔面のシミュレーション画像に色合いの適用を可能にすることを含んでもよい。当該方法は、さらに、個人が選択的に呼び出すことができるように、顔面のシミュレーション画像の格納を可能にすることを含んでもよい。
【０１１２】
図１０Ｂは、図１０Ａと同様の方法をユーザの視点から示している。図１０Ｂの方法は、表示装置上で、少なくともその一部が美容製品の使用をシミュレーションした顔面部分の表示である複数のテンプレートの表示を視認すること（Ｓ．５８０）と、表示されたテンプレートの少なくとも１つを選択すること（Ｓ．５９０）と、少なくとも１つの選択したテンプレートに応じて美容製品の使用をシミュレーションした、少なくとも１つの顔面部分の表示を含む顔面のシミュレーション画像の表示を表示装置上で視認すること（Ｓ．６００）を含む。
【０１１３】
本明細書で説明した１つ以上の方法に対応する指令は、コンピュータで読取可能な媒体に保存することができる。コンピュータで読取可能な媒体は、それに限定されないが、ハードディスク、フロッピー（登録商標）ディスクおよびＣＤ−ＲＯＭなどのデータ格納装置、インターネットのようなネットワークから受信される搬送波、および／またはＲＯＭまたはＲＡＭの形式を含め、本明細書で説明したいかなるメディアも含むことができる。
【０１１４】
本発明の１つの例示的な実施形態は、本明細書で説明した１つ以上の方法を実施するように構築されたプロセッサを有するシステムを含む。本明細書で使用する「プロセッサ」という用語は、１つ以上の方法を実施するように構築されたいかなる構造配置をも含むことを意図しており、データプロセッサまたは他形式のコンピュータ対応のプロセッサに限定されない。
【０１１５】
非限定的な実施例を用いて、図１１は、本発明の特徴および原理の少なくとも一部を実施したシステム環境１０を図解している。図１１の説明図に図示されたように、システム環境１０は、通信ネットワーク１９を経由してホストサイト（１〜Ｎ）２０〜２６に接続されたユーザアクセス装置（１〜Ｍ）１２〜１８を含む。該ユーザアクセス装置１２〜１８の少なくとも１つを使用して、消費者などのユーザは、通信ネットワーク１９を通じてホストサイト２０〜２６の少なくとも１つに接続することができる。本発明によるユーザアクセス装置は、何らかのコンピュータプラットフォームに基づくものでもよい。このようなユーザアクセス装置には、それに限定されないが、パーソナルコンピュータ、小型クライアント装置などのインターネットアクセスターミナル、パームパイロットなどの携帯型デバイス、またはコンピュータモジュールを有する他のいかなる装置も含む。ユーザアクセス装置は、家庭、店舗、モール、空港、鉄道の駅、バスの駅、またはユーザが有線または無線接続を使用して通信ネットワーク１９に接続することができる他のいかなるロケーションをも含め、一箇所以上の様々な場所に配置することができる。
【０１１６】
本発明によるホストサイトの装置は、いかなる場所にも配置されうるコンピュータサーバまたは情報処理エンジンである。該ホストサイト装置は、通信ネットワーク１９を介してユーザアクセス装置の少なくとも１つに接続されうる。
【０１１７】
通信ネットワーク１９は、単独でまたはいずれかの適切な組み合わせで（ＰＢＸまたはＰＯＴＳといった）電話対応ネットワーク、ローカルエリアネットワーク（ＬＡＮ）、ワイドエリアネットワーク（ＷＡＮ）、専用イントラネット、および／またはインターネットを構成する。さらに、有線および／または無線の構成要素およびシステムのいかなる適切な組み合わせも、通信ネットワーク１９内に含むことができる。
【０１１８】
図１１は、通信ネットワーク１９に接続される各ユーザアクセス装置を図示しているが、必ずしもそのようにする必要はない。通信ネットワークを使用してホストサイトと情報交換をする代わりに、ユーザはロメガジップドライブまたはメモリステックデバイスといった取り外し可能な格納デバイス（図１２に図示された商品４２）を使用して単純に情報交換を行ってもよい。同様に、ホストサイトは通信ネットワーク１９に接続される必要はなく、代わりに、取り外し可能な格納デバイスを介してユーザアクセスデバイスと情報交換を行ってもよい。顔面のシミュレーション画像、美容製品の推奨、色較正画像、または３次元画像などの情報は、Ｅ−ｍａｉｌメッセージ、電子ネットワークのウェブサイト、および／またはファックス送信など、いかなる電子通信形態も含め、任意の公知の方法により供給、搬送、伝送および受信することができる。該情報は、従来の郵便配達のような非電子的通信手段を介して送信することもできる。複数のユーザノードデバイスおよびホストが図１１に図示されているが、さらに広い意味で、単一のホスト（および単一のユーザデバイス）も本発明に包含されるものと解されたい。
【０１１９】
図１２に示すように、ユーザアクセスデバイスは、コンピュータモジュール３０、ディスプレイ３２、キーボード３４、マウスなどのポインティングデバイス３６、画像取得装置４１および取り外し可能なデータ格納デバイス４２を含むものであってもよい。図１２は、パーソナルコンピュータプラットフォームに基づいた例示的なユーザアクセスデバイスを図示しているが、該ユーザアクセスデバイスは携帯型デバイスプラットホームまたは他の何らかのタイプのコンピュータプラットフォームを使用して実施されてもよい。従って、例えば、図１１に図示された様々な構成要素を他の何らかのタイプの組み合わせにすべて組み合わせてユーザアクセスデバイスを提供してもよい。すなわち、前述の説明は何ら限定的なものでなく、本明細書で用いられる「ユーザアクセスデバイス」という表現は、上記の方法に関する少なくとも何らかの情報を（伝送するなど）供給する、および／または、（受信するなど）アクセスするために、対象者が使用するいかなる種類のデバイスに関係するものであってもよい。さらに、本発明は、図１２の環境において、全体または一部分が実行されうる。
【０１２０】
図１３は、図１２のユーザアクセスデバイス１２のコンピュータモジュール３０の実施形態を示している。コンピュータモジュール３０は、さらに、少なくとも１つのＣＰＵ５０、少なくとも１つのメモリ５２、および少なくとも１つの格納デバイス５４を含むことができる。格納デバイス５４は、例示的な実施形態において、３Ｄ画像化モジュール６０、メークアップシミュレーションモジュール７０、色較正モジュール８０、推奨モジュール９０、ユーザ側の美容製品データベース１００、ユーザ側の画像データベース１１０を含んでもよい。
【０１２１】
システムが用いる情報は、一般的に格納デバイスに格納されるように記載したが、情報がハードディスク、フロッピー（登録商標）ディスク、およびＣＤ−ＲＯＭのような第２格納デバイス、インターネットのようなネットワークから受信される搬送波、または、その他ＲＯＭまたはＲＡＭ形態など、様々なコンピュータで読取可能な媒体に格納されあるいはそこから読取られてもよいことは当業者にとっては自明である。１つの実施形態では、美容モジュール１００の指令を遠隔な位置からダウンロードすることもできる。さらに、図１２および１３に図示したユーザアクセスデバイスの構成要素は単なる例示に過ぎないということに注目されたい。例えば、ユーザアクセスデバイスの構成要素は、もっと多くてもまたは少なくてもよく、および／または異なってもよい。
【０１２２】
図１４は例示的なホストサイト１３０を図示している。ホストサイト１３０は少なくとも１つのＣＰＵ１３２、少なくとも１つのメモリ１３４、および少なくとも１つの格納デバイス１３６を含むことができる。格納デバイス１３６は、例示的な実施形態において、ホストモジュール１４０、サーバ側の美容製品データベース１５０、サーバ側の画像データベース１６０をさらに含むものであってもよい。ＣＰＵ１３２により実行されると、ホストモジュール１４０は、ユーザ側のモジュールと接続できる。図示されていないが、通信ネットワーク１９との通信を可能にするためにホストモジュール１４０が、ウェブサーバソフトウェアおよび他のインターネット関連アプリケーション、および／または、コンピュータネットワークのソフトウェアなどの他の構成要素と接続してもよいことは当業者にとっては自明である。
【０１２３】
本明細書では、美容製品の女性による使用に関して説明している。しかし、この説明による形態は一つの例に過ぎない。本発明は、性別を問わずに利用可能であり、美容業界に限定されるわけではないことを理解されたい。また、発明の機能的側面は、システムまたはネットワークの任意の場所から実行することができ、データソフトウェアはネットワーク内、独立のサイトまたは使用者または対象者の所有および操作に基づく媒体に存在するものであってもよいことを理解されたい。
【０１２４】
さらに、本発明の方法を実施するために使用し得る物理的機構（例えば、ハードウェア、ソフトウェア、ネットワーク、システム）は多く存在することを理解されたい。ネットワーク、ハードウェアおよびシステムは、様々な方式を採用することが可能であり、ソフトウェアやハードウェア機能は複数の個所に散在し得る。さらに、ここで開示された実施例によるシステム以外のシステムによって発明を実施することも可能である。従って、本発明の方法が特定の構造に限定されるわけではないことを理解されたい。
【０１２５】
さらに、その方法や部分は、電子環境、物理環境またはその組み合わせにおいて実施することができる。例えば、方法の一部または多くの部分が電子環境で実行され、方法の「購入」部分が店頭で行われるように、またはこれの反対にすることができる。
ここに示す発明と矛盾しない程度に、この出願および請求項における用語の解釈に、次の一般定義を用いることとする。定義が複数存在する場合、１つの包括的な定義として捉えるべきである。
【０１２６】
「画像」とは、２次元および３次元形式のもののうち、いずれか一方または両方を含む。本発明による特定の実施例において、３次元画像を作成するために異なる視点からの複数の画像を使用することが可能である。より広い意味で、単一の画像を使用することも可能である。「画像」なる用語は、実施形態によって、対象者に関する情報を導出するためまたは視認可能な画像を作成するために使用できる電子画像データ、または視認可能な画像のいずれも含み得る。画像は、対象者の身体の一部に対応する身体画像であってもよく、例えば対象者の顔面全体または対象者の顔面の一部を表すものであってもよい。画像は、対象者の身体の一部を示す詳細な映像（例えばディジタル画像または写真）および／または対象者の身体の一部を等高線で表したトポロジー図であってもよい。画像が、身体外部の状態を表すものであれば、その状態を実際に示す画像であっても、状態を象徴的に表した画像であっても構わない。画像は、実際の画像であっても、シミュレーション画像であってもよい。シミュレーション画像は、完全にまたは一部合成されたコンピュータ画像、既存の画像に基づく画像および保存された対象者の特徴に基づく画像を含み得る。
【０１２７】
「画像取得装置」とそれに類似する表現、さらには同様の機能を有する構造を表す表現は、ディジタルカメラ、ウェブカメラ、フィルムカメラ、アナログカメラ、ディジタルビデオカメラ、スキャナ、ファクシミリ、コピー機、赤外線映像装置、超音波映像装置、または対象者の外部の身体状態の画像、対象者の容姿の画像および／または対象者の肌の画像を取得することができる、その他のあらゆる機構のうちの１つまたは複数を含み得る。超音波装置は、肌の厚さ情報を取得したり、外部の特定箇所をマッピングするものであってもよい。従って、ここでいう「画像」とは、映像そのものより広い概念である。画像取得装置を幾つか組み合わせて使用することも可能である。例えば、フィルムカメラを使用して写真用紙で得られた画像を平床スキャナでスキャンすることで他の画像を作成することも可能である。
【０１２８】
「（画像を）取得する」という表現とその活用形は、画像を得るための画像取得装置の使用に関するものである。「取得」とは、画像を得るために画像取得装置を直接使用する行為をいうものである。さらに、取得するために行われる間接的な行動も含み得る。その点で、「取得」とは、画像取得装置に画像を取得させるために、ハードウェアへのアクセスや、クライアント側のアルゴリズムとサーバ側のアルゴリズムのうちの少なくとも一方へのアクセスを提供するといった、間接的な行為も含み得る。これは、画像取得処理を助けるためのソフトウェアを使用者に提供したり、ソフトウェアが存在するネットワーク上の場所へのアクセス権を使用者に提供することによって達成されるものであってもよい。さらに、本発明の特定の実施形態によれば、取得とは、対象者から画像を取得する旨の指示を受けたり、画像取得前に対象者に通知したり、画像が取得できたら対象者に通知することのうち１つ以上を含み得る。
【０１２９】
「画像処理方法」という表現とそれに類似する表現は、画像中の、肌の状態等の特徴を１つ以上識別することのできるソフトウェアプログラム、コンピュータ、特定のアプリケーション専用の集積回路、電子装置および／またはプロセッサを含み得る。このような方法は、２値化、画像分割、フーリエ変換、高速フーリエ変換（ＦＦＴ）および／または離散的コサイン変換を含むことができ、この種の処理は、画像の全体または一部に対して行い、係数を得るものであってもよい。この技術分野において周知のように、係数に基づいて状態を確認することが可能である。状態を確認するために、ファジー論理、ニューラルネットワーク、遺伝プログラミングおよび決定木プログラミング等の人工知能技術を利用することもできる。また、特定の状態を発見するために、画像を１つまたは複数のディジタルフィルタに通すことも可能である。これらの例は、いずれの画像処理方法が使用されてもよいことを前提に例示したものに過ぎない。
【０１３０】
「ネットワークインタフェース」なる表現とそれに類似する表現は、ネットワーク上のノードまたは場所間の通信を補助するための機構をいうものである。ネットワークインタフェースは、例えば、バス、モデムまたはその他の入出力構造を含み得る。ネットワークインタフェースは、例えば、イーサネット（登録商標）通信網、インターネットプロトコル通信網、電話網、無線通信網、セルラー通信網、または２つ以上のモードあるいは遠在する場所間の通信を可能にする機構のうち、１つ以上のネットワーク内に存在する入力および／または出力モジュールに接続することができる任意のネットワークへの接続を可能にするものである。本発明のある実施形態において、ネットワークインタフェースはユーザインタフェースも含み得る。
【０１３１】
「ユーザインタフェース」なる表現とそれに類似する表現は、キーボード、キーパッド、マウス、トラックボール、電話、スキャナ、マイク、タッチスクリーン、ウェブカメラ、音声自動応答システム（ＩＶＲ）、音声認識システムまたは情報を伝達するのに適した他の任意の機構等の部品を１つ以上含み得る。ユーザインタフェースは、さらに、有線、光または電磁波による無線接続の入力ポートを含み得る。ある実施形態では、ユーザインタフェースは、入力指示およびデータを受信するための他のコンピュータシステムへの接続を含み得る。ユーザインタフェースは、さらに、磁気および光ディスク等の記憶媒体に対して入力データを読み込んだり、書き込んだりするためのディスクドライブ等のデータ読取装置を含むことも可能である。
【０１３２】
ここでいう「身体外部の状態」、「肌の状態」および「実際の状態」とは、肌、歯、毛髪、眉毛、睫毛、体毛、顔面の毛、手の爪および／または足の爪、またはその他の人体外部の一部のうちの少なくとも１つの状態を示すものである。肌の状態の例として、弾力性、乾燥、蜂巣炎、発汗、老化、皺、黒色腫、脱皮、剥離、色の均一性、深い皺、肝斑、鮮明性、線、微小循環、てかり、柔らかさ、滑らかさ、色、きめ、マット、保水性、たるみ、柔軟性、応力、張り、弾力、皮脂の生成、清潔性、透光性、発光性、刺激性、赤色化、血管濾過、血管運動、血管拡張、血管収縮、色素沈着、ソバカス、汚点、脂性、毛穴の分布、毛穴の大きさ、ほくろ、母斑、にきび、黒色にきび、白色にきび、あばた、いぼ、吹出物、腫れ物、水脹れ、傷跡、くすみ、しみ、乾癬および対象者の肌に関する他の特徴を含み得る。毛髪の状態の例として、角質栓、長さ、乾燥度、脂性、ふけ、厚さ、染色、密度、毛根の状態、枝毛、抜毛、薄毛、鱗毛、段化、清潔性および対象者の頭髪に関するその他の特徴を含み得る。手の爪および足の爪の状態の例は、爪真菌症、割爪、剥離、乾癬、発光性、線、斑点、色、光沢、強さ、脆さ、厚さ、ささくれ、長さ、疾患および対象者の爪に関するその他の特徴を含み得る。他の状態の例として、例えば、顔面の部分の大きさや割合、歯の変色、および対象者に関するその他の美的、物理的、生理的または生物学的状態を含み得る。
【０１３３】
ある行為を「可能にする」、「容易化する」または「引起す」とは、その行為を直接実行すること、間接的に促進したり、動作を補助することのうち１つ以上を意味するものである。従って、これらの表現は、行為を実行する者と提携または協力することおよび／または行為を実行する者に顧客を紹介することまたはそれから顧客を紹介されることを含む。「可能にする」、「容易化する」および「引起す」の定義に含まれる間接的な行為の他の例として、行為の実行することを補助するための道具を対象者に１つ以上提供すること、行為の実行方法についての指示、行為を実行するためのプロンプトや合図または行為を実行することを積極的に勧めることを含み得る。間接的行為は、行為を行う他者を補助する者や行為を直接行う者と協力することを含み得る。道具は、ソフトウェア、ハードウェア、または行為を実行することを補助するための道具を提供するネットワーク上の場所（例えばウェブサイト）へのアクセス（ハイパーリンクを介して直接またはその他の協力または提供形式によって）を含み得る。従って、「アクセスを可能にする」や「表示を可能にする」等の表現は操作者が実際に何かをアクセスしたり表示したりすることを必要とするわけではない。例えば、操作者は、行為を実行する組織と提携したり、他者にアクセスおよび表示を行うための指示、道具または促しを与えることによって可能にするという機能を果たすことができる。
【０１３４】
「表示」なる表現とそれに類似する表現も、装置が送信者の所有または支配下にあるかに係らず、ネットワークを介して表示装置に伝送するためのコンテンツを、提供するなど間接的な行為を含み得る。表示する情報を配信するための系列上に存在する組織は、ここで用いる意味では、いずれも「表示」する行為を行うものである。
【０１３５】
同様に、「提供する」という表現は、直接的な行為も間接的な行為も含みうる。例えば、コンピュータプログラムにアクセスを提供することは、ネットワークを介してコンピュータプログラムにアクセスを提供することおよび対象者に対象者のワークステーションまたはコンピュータ上で実行できるように構築されたコンピュータプログラムを作成または配布することのうち少なくとも１つを含み得る。例えば、第一者が、第二者によって管理されるサーバまたはウェブサイトにネットワークトラヒックを（電子リンクまたは訪れることを勧めることで）導くようにしてもよい。第二者がそこで特定のソフトウェアを保持していれば、ここでいう「アクセスを提供する」なる表現の意味においては、第一者がその特定のソフトウェアを提供していることを理解されたい。第一者が、対象者を、特定のソフトウェアを対象者に配送する第二者に導く場合、第一者が対象者にそのソフトウェアへのアクセスを提供していることになる。（勿論、いずれの場合であっても、ここで使用する表現の意味では第二者もアクセスを提供していることになる。）
【０１３６】
「受取る」とは、ネットワーク、口頭、電子通信、電話通信、文書またはその他に受取ることを可能にする手段によって取得することを意味する。また、「受取り」は、直接的であっても間接的であってもよい。例えば、受取りは、他者を代表し、他者を代理しまたは他者と協力して行動する第三者を介して行われるものであってもよい。いずれの場合であっても、このような間接的および直接的な行動は、すべて、ここで用いる「受取り」という表現に含まれる。受取られる要求は、例えば、様々な形態からなり得る。単に、チェックされたチェックボックス、クリックされたボタン、提出されたフォームまたは口頭による肯定であってもよい。また、タイプまたは手書きされた文章による要求であってもよい。受取りは、オンラインの申込書、電子メール、ファクシミリ、電話、音声自動応答装置、またはウェブサイト、インターネットプロトコルのアドレスまたはネットワークアカウントからネットワークを介して電子的に送信されるファイル転送プロトコルによるもののいずれによるものであってもよい。要求は、情報を必要とする対象者または対象者の代表者から受け取るものであってもよい。「受取り」は、１つまたは複数のネットワークおよび／または記憶媒体を介して直接的または間接的に受取ることを含み得る。受取りは、郵送またはその他の配送手段によって文書として物理的に行われる可能性もある。
【０１３７】
「保持」という表現は、収集、保存、アクセス、アクセスの提供、または何かをアクセス可能にすることを直接的または間接的に行うことを含む広い意味で使われている。例えば、情報を保持する者の中には、情報が保存されている第三者のサイトへリンクを提供する組織も含まれる。
上述した概念と同様に、例えば、得る、決定する、作成する、選択する、適用する、シミュレーションを行う、提示する等は、直接的および間接的な行動を含むものである。従って、下記の請求項を解釈するにあたり、記載された行動は直接的および間接的な行為のいずれによっても実行され得る。間接的行為のさらなる例として、信号の送信、ソフトウェアの提供、指示の提供、ある組織と協力してその組織に行動を行わせること、直接的または間接的行為を外部委託すること、または何等かの方法で指定された行為を補助することを含む。
【０１３８】
「製品」は、有形商品、品物、サービスおよび行為を意味する包括的な表現である。「美容製品」、「美容ケア製品」、「化粧品」やそれに類似した表現は、（上述のように）肌、毛髪および爪等の身体外部の状態を１つまたは複数に対して効果のある品物をいう。美容製品のうち、有形商品の例として、任意の形態（例えば、軟膏、クリーム、ゲル、スプレー、サプリメント、飲食物、吸入剤、ローション、ケーキ、液剤および粉末）による治療製品、身体洗浄剤およびメーキャップ製品等の化粧品が含まれる。
【０１３９】
サービス形態の美容製品の例として、毛髪のスタイリング、頭髪のカット、頭髪の染色、頭髪の除去、肌のトリートメント、メーキャップの塗付およびその他の美容向上手段が含まれる。他の行為の例として、身体マッサージ、顔マッサージ、ディープクレンジング、美容製品の適用、運動、セラピー、または専門家、対象者自身または対象者の知合いによって行われる身体外部の状態に対して効果のあるその他の行為等が含まれる。
【０１４０】
次に、美容製品の例として、スクラブ、リンス、洗浄剤、保湿剤、皺除去剤、剥奪剤、トナー、クレンザー、コンディショナー、シャンプー、キューティクルクリーム、オイルおよび坑真菌物質、老化防止剤、皺防止剤、ソバカス防止剤、スキンコンディショナー、スキントナー、肌用着色剤、タンナー、ブロンザ−、美白剤、毛髪染色剤、洗髪剤、整髪剤、弾力性強化製品、製剤、頬紅、マスカラ、アイライナー、リップライナー、口紅、リップグロス、アイブロウライナー、アイシャドー、マニキュア、ファンデーション、コンシーラー、歯の美白剤、皮下脂肪除去剤、ヘアストレートナーおよびカーラー、および減量製品を挙げることができる。美容ケア療法は、上述の製品を１つまたは複数使用するものであってもよい。
【０１４１】
「美容アドバイス」、「美容指導」と類似の表現は、対象者に美容関連情報を提供する行為を意味するものである。アドバイスや指導は、美容製品の推奨（例えば、対象者が評価するように促した状態を処置するための美容製品の推奨）、改善策、予防策、予想、予後、価格および在庫情報、適用および利用情報、補足製品の提案、生活または食事療法の推奨、または対象者に将来の処置の流れを指導し、対象者に過去の出来事を理解させ、対象者の美に関連する将来の予想情報を反映し、または対象者に美容製品について理解させるための情報を含む。
【０１４２】
「ネットワーク」という表現は、インターネットや電話網等の公衆のネットワーク、私設ネットワーク、仮想私設ネットワークまたは２つ以上のノードまたは場所間の通信を図るためのその他の手段を含む。ネットワークは、有線および無線接続のいずれか一方または両方を含むものであってよい。無線通信は、電波による無線通信であってもよいが、当業者であれば、無線通信方式として、赤外見通し線、セルラー、マイクロ波、衛星、ブルートゥースパケット無線およびスペクトル拡散無線等、様々な通信技術を使用することができることを把握するであろう。無線データは、ポケットベル、テキストメッセージ、電子メール、インターネットアクセス、および音声通信が可能または不可能なその他の特殊データアプリケーションを含み得る。
【０１４３】
場合によって、本発明におけるネットワークは、宅配ネットワーク（例えば、郵便、ＵＰＳ、フェデックス等）をも含み得る。本発明の範囲内にあると認められるその他の種類のネットワークとして、ローカルエリアネットワーク、メトロポリタンエリアネットワーク、ワイドエリアネットワーク、アドホックネットワーク、または２つのノードまたは離れた場所間の通信を容易化するための任意の手段が含まれる。
【０１４４】
ここでいう「人工知能」（ＡＩ）とは、知識、技術および方法を組み合わせたあらゆる計算によるインテリジェントシステムを総合して示す表現である。ＡＩエンジンは、知識を適用するように構築され、変化する環境においても順応し、より上手に対応することを自ら学習することができるシステムであればよい。従って、ＡＩエンジンは、次の計算方法、すなわちニューラルネットワーク、制約プログラム、ファジー論理、分類化、従来の人工知能技術、シンボル操作、ファジー集合論、進化型計算、サイバーネティックス、データマイニング、近似推論、微分不使用最適化、決定木またはソフトウェアコンピューティングのうち１つまたは複数を組み合わせて採用するものであってよい。計算によるインテリジェント手法を用いることで、ＡＩエンジンは、未知または可変の環境に適応することを学習し、性能を改善することができる。ＡＩエンジンに、中央演算装置、コプロセッサ、メモリ、レジスタ、またはその他のデータ処理装置およびサブシステムのうち１つまたは複数を含む様々な部品またはシステムを採用したり、設けたりすることができる。
【０１４５】
ＡＩエンジンは、製品情報、専門家のアドバイス、ユーザプロフィールまたは感覚によるデータ等の入力に基づいて訓練することができる。ＡＩエンジンは、入力を用いて、反復性訓練方法を実行するものであってもよい。訓練とは、多種の学習ルールまたは訓練アルゴリズムに基づくものであり得る。例えば、学習ルールは、逆伝播、リアルタイム反復学習、パターン毎学習、指導学習、補間、加重和、強化学習、時差学習、非指導学習または記録学習のうち１つまたは複数を含み得る。訓練の結果、ＡＩエンジンはその環境に応じて動作を変化させることを学習し、知識を得ることができる。知識とは、ＡＩエンジンが、新しいデータまたは状況に対して適切な反応を示す根拠となる情報をいう。知識は、例えば、２つ以上の製品間の相関情報を表すものであってもよい。知識は、データベース等の便利な場所に任意の形式で保存しておくことが可能である。
ＡＩエンジンはその動作を変えることを学習することができるので、ＡＩエンジンまたはシステム内のその他の部分に、すべての製品の組み合わせに関する相関情報を保持する必要はない。
【０１４６】
「個人情報」、「対象者固有情報」、「ユーザ固有情報」、「ユーザプロフィール」、「個人の特徴」、「個人の特質」、「プロフィール情報」および類似の表現（この部分ではすべて含めて「個人情報」という）は、対象者または使用者に関するあらゆる情報を広く包含するものである。このような情報は、例えば、身体的な特徴、ファッションの嗜好、デモグラフィック情報、栄養情報、化粧品使用情報、病歴情報、環境情報、美容製品使用情報、生活習慣等の項目に属し、氏名、年齢、生年月日、身長、体重、人種、食生活、休暇のパターン、個人の住所または居所または職場の地理的位置、職習慣、睡眠習慣、使用する洗面用具、運動習慣、リラクゼーション習慣、美容ケア習慣、喫煙および飲酒習慣、日光露出習慣、日焼け止めの使用、日焼け傾向、日焼けによる炎症および重度の炎症の数、食事制限、使用するダイエットサプリメントまたはビタミン類、黒色素細胞腫等の身体の外部に影響すると診断された状態、写真またはマルチメディアファイル等の対象者の画像、顔の特徴、対象者の血族に関する身体的特徴情報（例えば、若年での禿頭、白髪、皺等の発生）等の家族歴情報、身体外部の状態（既に定義したとおり）、色の嗜好、服装の嗜好、旅行の傾向、娯楽の嗜好、健康情報、製品または塑性物または他の要素（例えば日光露出）に対する拒絶反応、身体化学、従来の美容ケア製品の使用とその効果、購買およびショッピングおよびブラウジングの傾向、趣味、婚姻状況、対象者が親であるか、在住する国、在住する地域、生まれた国および地域、宗教の所属、政党の所属、対象者が都会の在住者であるか、郊外の在住者であるか、地方の在住者であるか、対象者が在住する都会地域の規模、対象者が退職者であるか、年収、性的嗜好または対象者の習慣、嗜好または趣味を反映するその他の情報を含み得る。
【０１４７】
個人情報は、さらに、対象者の電子ブラウジングまたは購買傾向を監視することによって、または対象者のコンピュータ上に保持されたクッキー、アンケートへの返答、または対象者に関する情報を提供することができるその他の機構によって電子的に収拾された情報も含み得る。また、書面によるアンケート、個人面談または顧客の嗜好調査等の非電子的手段で収集されたものであってもよい。
【０１４８】
「補足」および「補足製品」とは、物理的、身体的、生物学的および美的適合性のうちの１つまたは複数の概念を意味する。製品は、他の製品、製品の組み合わせまたは対象者のうちの１つまたは複数と補足性を有するものであり得る。後者の場合、製品が「補足的」であるかは対象者の個人情報によるものであり得る。従って、製品が補足性を有するということは、不適当なアレルギー反応を引起す可能性が低いこと、他の製品との物理的な混合特性がよいこと、または対象者または１つまたは複数の製品との美的な適合性がよいことをいうものであり得る。美的適合性とは、２つの製品が一緒に装着された場合に美的魅力を有する（または相反しない）ことを意味する。補足製品の識別は、さらに、製品の特徴、対象者の好み、調査データまたは専門家のアドバイスによるものであり得る。
【０１４９】
ここで、「あってよい」や「あり得る」という表現は、自由な無制約的な意味で解釈されるべきである。「あってよい」や「あり得る」は、少なくとも、記載された構造または行為を確実に含むものとして捉えるべきである。さらに、「または」という表現は、普通接続詞および選言的接続詞のいずれの解釈も可能である。
【０１５０】
ここで示すフローチャートは、例示目的で連続するブロックの系列として示してあるが、最も広い意味においてブロックの順序は本発明にとっては重要ではない。さらに、発明の趣旨から逸脱せずにブロックを削除したり追加したりすることも可能である。また、発明は、異なる実施形態に関連して説明した特徴を組み合わせたものも含み得る。
【０１５１】
説明はサーバ側の方法に焦点を絞っているが、発明がそれに対応するクライアント側の方法、ソフトウェア、製品、およびパソコンで読取可能な媒体を含み、ここで説明する方法のうちの幾つかまたはすべての方法のための指令を保存するためにパソコンで読取可能な媒体を使用することが可能であることを理解されたい。さらに、開示された構造はここで説明した機能を実施するための手段を規定するものであり、本発明が、開示された機能を実行するための手段を含むことを理解されたい。
【０１５２】
前記の実施形態の説明において、説明を簡素化するために様々な特徴が１つの実施形態の中に組み合わされている。この開示方法は、請求項による発明が、各請求項に明示的に記載された特徴以外に他の特徴も必要とするという意図を反映するものであると解釈されるべきではない。むしろ、請求項に示してあるとおり、発明の要旨は上に開示した各実施形態の特徴をすべて含んでいなくとも達成され得る。従って、前記の請求項は、ここにて当該実施形態の説明内に導入されるものであって、各請求項は発明の個別の実施形態として独立して存在する。
【図面の簡単な説明】
【図１Ａ】顔面のシミュレーション画像に美的特徴の使用をシミュレーションすることを可能にする、本発明による例示的な方法のフローチャートを図示している。
【図１Ｂ】顔面のシミュレーション画像に美的特徴の使用をシミュレーションする、本発明による例示的な方法のフローチャートを図示している。
【図２Ａ】本発明による顔面の作成用コンピュータプログラムの例示的ユーザインターフェースである。
【図２Ｂ】顔面の画像にシミュレーションするための身体外部の状態を選択することを可能にする例示的ユーザインターフェースである。
【図２Ｃ】顔面の画像にシミュレーションするための身体外部の状態を選択することを可能にする別の例示的ユーザインターフェースである。
【図３Ａ】本発明による処理前の顔面の画像を例示している。
【図３Ｂ】本発明による処理後の顔面の画像を例示している。
【図４Ａ】本発明による少なくとも１つの補足的な美容製品を推奨する例示的方法のフローチャートである。
【図４Ｂ】本発明による推奨された補足的な美容製品の少なくとも１つを受ける例示的な方法のフローチャートである。
【図４Ｃ】提案された製品のうち少なくとも１つを受注するための、本発明による例示的方法を図示した２ページに渡るフローチャートである。
【図４Ｄ】提案された製品のうち少なくとも１つの注文を受けるための、本発明による例示的な方法を図示した２ページに渡るフローチャートである。
【図５】顔面の画像に第１および第２美容製品の使用をシミュレーションする、本発明による例示的なユーザインターフェースである。
【図６Ａ】本発明による例示的な較正方法のフローチャートである。
【図６Ｂ】ユーザの視点から見た本発明による例示的な較正方法のフローチャートである。
【図７】例示的な色の較正方法に使用する、本発明による例示的なユーザインターフェースである。
【図８】３次元画像を採用した本発明による例示的方法のフローチャートである。
【図９Ａ】対象者の顔面の画像を１つ以上取得する本発明の実施例を図示している。
【図９Ｂ】対象者の顔面の画像を１つ以上取得する本発明の実施例を図示している。
【図１０Ａ】本発明による美容分析を可能にする例示的方法のフローチャートである。
【図１０Ｂ】本発明による美容分析を可能にする例示的方法のフローチャートである。
【図１０Ｃ】美容製品の使用をシミュレーションした顔面部分の表示である選択可能なテンプレートを図示した例示的ユーザインターフェースである。
【図１１】本発明によるシステムと方法を実施する例示的環境のダイアグラムである。
【図１２】本発明による例示的ユーザアクセスデバイスの概要図である。
【図１３】図１２のユーザアクセスデバイスのコンピュータモジュールの例示的実施形態の概要図である。
【図１４】図１１のホストサイトのコンピュータモジュールの例示的実施形態の概要図である。

Claims (25)

1. 顔面の３次元画像を使用した分析を可能にする方法であって、
   少なくとも１つの対象者の顔面を取得した画像を使用して顔面の３次元画像を作成することと、
   顔面の３次元画像に美的特徴の使用をシミュレーションすることおよび／または美容分析を可能にするように顔面の３次元画像を処理すること、
   とを含む方法。
2. 該３次元画像がソフトウェアによって作成される請求項１に記載の方法。
3. ３次元画像において美的特徴の使用をシミュレーションすることと、美容分析を可能にするように３次元画像処理することのうち、少なくとも一方のために該ソフトウェアが構築される請求項２に記載の方法。
4. 該ソフトウェアが美的特徴の使用をシミュレーションするために構築される請求項３に記載の方法。
5. 該ソフトウェアが３次元画像処理するために構築される請求項３または４に記載の方法。
6. 美的特徴は美容製品である請求項１ないし５のいずれか１項に記載の方法。
7. 該美的特徴は化粧品、宝石類、眼鏡、ボディピアスおよび刺青から選択される請求項１ないし６のいずれか１項に記載の方法。
8. 該３次元画像処理が、３次元画像において少なくとも１つの身体外部の状態を識別することと、および前記身体外部の状態を向上させるために３次元画像を変更することのうち、少なくとも一方を含む請求項１ないし７のいずれか１項に記載の方法。
9. 該方法が、さらに、複数の美的特徴の中から美的特徴の選択を可能にすることを含み、３次元画像が、選択した美的特徴の使用をシミュレーションするように修正変更される請求項１ないし８のいずれか１項に記載の方法。
10. 美的特徴が美容製品を含む請求項９に記載の方法。
11. 美容製品は化粧品を含む請求項１０に記載の方法。
12. 該方法は、さらに、対象者が複数の異なる仮想的視点から３次元画像を視認することを可能にすることを含む請求項１ないし１１のいずれか１項に記載の方法。
13. 該方法は、さらに、対象者に対し、少なくとも１つ対象者の顔面の画像を取得するようにプロンプトすることを含む請求項１ないし１２のいずれか１項に記載の方法。
14. 前記シミュレーションおよび／または処理が、対象者から遠隔地で３次元画像を分析することを含む請求項１ないし１３のいずれか１項に記載の方法。
15. ３次元画像の作成が、対象者の顔面の画像を複数使用して行われる請求項１ないし１４のいずれか１項に記載の方法。
16. ３次元画像は、少なくとも１つの対象者の顔面の画像および３次元フレームを使用して作成される請求項１ないし１４のいずれか１項に記載の方法。
17. 少なくとも１つの取得された画像が、少なくとも１つの身体外部の状態を反映し、さらに、該方法が、３次元画像を通じて身体外部の状態を分析することを含む請求項１ないし１６のいずれか１項に記載の方法。
18. 該分析が、対象者の位置から遠隔地で行われる請求項１７に記載の方法。
19. 該方法は、さらに、少なくとも部分的に外部身体状態の分析に基づいて対象者に美容製品を提案することを含む請求項１７または１８に記載の方法。
20. 該ソフトウェアは身体外部の状態を分析するように構築される請求項２に記載の方法。
21. 該ソフトウェアは、さらに、美容製品を提案するように構築される請求項２０に記載の方法。
22. 顔面の３次元画像の低速度撮影のシミュレーションが表示される請求項１ないし２１のいずれか１項に記載の方法。
23. 少なくとも１つの取得画像が単一画像取得装置を使用して取得される請求項１ないし２２のいずれか１項に記載の方法。
24. 請求項１ないし２３のいずれか１項に記載の方法のための指令を保存するコンピュータで読取可能な媒体。
25. 請求項１ないし２４のいずれか１項に記載の方法を実行するように構築されたプロセッサを具備するシステム。

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