JP2004038681A - 原価計算装置、原価計算方法、記録媒体及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】従来の手法のように製品の原価を一旦算出した後、その原価データを修正するような予備処理作業を不要とし、実務効率を大幅に向上させることを可能とする。
【解決手段】半製品1の原価を入力し(ステップS52)、当該半製品1の原価と、半製品1から一又は複数の製造工程を経て製造される半製品2につき前回算出した半製品2の単価とに基づいて、半製品2の単価を新たに算出し(ステップS56)、算出される半製品2の単価が略一定となるまで前記演算処理を繰り返し実行する。
【選択図】 図5
【解決手段】半製品1の原価を入力し(ステップS52)、当該半製品1の原価と、半製品1から一又は複数の製造工程を経て製造される半製品2につき前回算出した半製品2の単価とに基づいて、半製品2の単価を新たに算出し(ステップS56)、算出される半製品2の単価が略一定となるまで前記演算処理を繰り返し実行する。
【選択図】 図5
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、再処理材や逆転材を考慮した原価計算を効率的に実行し得る原価計算装置、原価計算方法、記録媒体及びプログラムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、製品を製造する製造部門等から製品の製造に係る費用情報を経理部門が受け、経理部門側でその費用情報から必要な情報をコンピュータに入力し、当該製品の原価を算出する仕組みが種々提案されている。このような原価計算においては、原料から製品を製造するまでの各製造工程の作業費を原料費に加算することにより、製品の原価を算出している。
【0003】
図6は、一般的な原価計算方法の流れを模式的に示した図である。図6に示すように、通常の原価計算は、原料費に各製造工程(ここでは、工程1〜工程4)の作業費を加算することにより、半製品1から半製品4の原価を順次算出し、最終的に製品の原価を算出している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、例えば鉄鋼生産では、実際の製造工程において一旦製造された半製品の一部に不良個所があり、再度同一工程を通さなければならないことがある。この場合、再度同一工程に通した分の半製品の原価は、次回の当該製造工程における原価計算時に考慮しなければならない。
【0005】
これに対処すべく従来の原価計算方法としては、先ず、このような一部分の半製品については無視して通常の手法で原価計算を最後まで実行し、算出された製品原価データを後に修正する等して帳尻を合わせていた。しかし、この作業は非常に煩雑なもので経理部門の実務負荷を多大なものとしていた。
【0006】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、従来の手法のように製品の原価を一旦算出した後、その原価データを修正するような予備処理作業を不要とし、経理部門の実務効率を大幅に向上させることを可能とする原価計算装置、原価計算方法、記録媒体及びプログラムを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するために、本発明の第1の態様である原価計算装置は、第1半製品の原価を入力する入力手段と、前記入力手段により入力される前記第1半製品の原価と、前記第1半製品から一又は複数の製造工程を経て製造される前記第2半製品につき前回算出した前記第2半製品の単価とに基づいて、前記第2半製品の単価を新たに算出する単価算出手段とを有し、前記単価算出手段は、算出する前記第2半製品の単価が略一定となるまで前記算出処理を繰り返し実行することを特徴とする。
【0008】
また、本発明の第2の態様である原価計算装置は、第1半製品の原価を入力する入力手段と、前記入力手段により入力される前記第1半製品の原価に基づいて、前記第1半製品から一又は複数の製造工程を経て製造される第2半製品の単価を算出する第1単価算出手段と、前記第1単価算出手段により算出される前記第2半製品の単価に基づいて、前記第2半製品の一部分に係る原価を算出する原価算出手段と、前記原価算出手段により算出される前記第2半製品の一部分に係る原価及び前記第1半製品の原価に基づいて、前記第2半製品の単価を新たに算出する第2単価算出手段とを有し、前記第2単価算出手段にて算出される前記第2半製品の単価に基づいて前記原価算出手段が前記第2半製品の一部分に係る原価を算出する処理と、前記原価算出手段にて算出される前記第2半製品の一部分に係る原価及び前記第1半製品の原価に基づいて前記第2単価算出手段が前記第2半製品の単価を算出する処理とを、前記第2単価算出手段により算出される前記第2半製品の単価が略一定となるまで繰り返し実行することを特徴とする。
【0009】
また、本発明の第3の態様である原価計算装置は、半製品の原価を入力する入力手段と、前記入力手段により入力される前記半製品の原価と、前記半製品から一又は複数の製造工程を経て製造される一又は複数の半製品及び製品について前回算出した夫々の原価のうちの特定の半製品の原価とに基づいて、前記一又は複数の半製品及び製品の夫々の原価を新たに算出する単価算出手段とを有し、前記単価算出手段は、算出する前記一又は複数の半製品及び製品の単価が略一定となるまで前記算出処理を繰り返し実行することを特徴とする。
【0010】
また、本発明の第4の態様である原価計算装置は、半製品の原価を入力する入力手段と、前記入力手段により入力される前記半製品の原価に基づいて、前記半製品から一又は複数の製造工程を経て夫々製造される一又は複数の半製品及び製品の単価を算出する第1単価算出手段と、前記第1単価算出手段にて算出された前記一又は複数の半製品に含まれる特定の半製品の単価に基づいて、前記特定の半製品の一部分に係る原価を算出する原価算出手段と、前記原価算出手段にて算出される前記特定の半製品の一部分に係る原価及び前記半製品の原価に基づいて、前記一又は複数の半製品の単価及び前記製品の単価を算出する第2単価算出手段と、前記第2単価算出手段により今回算出された前記一又は複数の半製品の単価及び前記製品の単価と、前記第1単価算出手段又は前記第2単価算出手段により前回算出された前記一又は複数の半製品の単価及び前記製品の単価とを比較することにより、前記一又は複数の半製品の単価及び前記製品の単価が略一定の値に収束したか否かを判断する判断手段とを有し、前記第2単価算出手段にて算出される前記一又は複数の半製品の単価に含まれる前記特定の半製品の単価に基づいて前記原価算出手段が前記特定の半製品の一部に係る原価を新たに算出する処理と、前記新たな特定の半製品の一部に係る原価及び前記半製品の原価に基づいて前記第2単価算出手段が前記一又は複数の半製品の単価及び前記製品の単価を新たに算出する処理とを、前記判断手段にて前記一又は複数の半製品の単価及び前記製品の単価が略一定の値に収束したと判断されるまで繰り返し実行することを特徴とする。
【0011】
また、本発明の第5の態様である原価計算方法は、第1半製品の原価を入力手段から入力する入力ステップと、前記入力手段により入力される前記第1半製品の原価と、前記第1半製品から一又は複数の製造工程を経て製造される前記第2半製品につき前回算出した前記第2半製品の単価とに基づいて、前記第2半製品の単価を新たに算出する単価算出ステップとを含み、前記単価算出ステップでは、算出する前記第2半製品の単価が略一定となるまで前記算出処理を繰り返し実行することを特徴とする。
【0012】
また、本発明の第6の態様である原価計算方法は、第1半製品の原価を入力手段から入力する入力ステップと、前記入力手段により入力される前記第1半製品の原価に基づいて、前記第1半製品から一又は複数の製造工程を経て製造される第2半製品の単価を算出する第1単価算出ステップと、前記第1単価算出ステップにより算出される前記第2半製品の単価に基づいて、前記第2半製品の一部分に係る原価を算出する原価算出ステップと、前記原価算出ステップにより算出される前記第2半製品の一部分に係る原価及び前記第1半製品の原価に基づいて、前記第2半製品の単価を新たに算出する第2単価算出ステップとを含み、前記第2単価算出ステップにて算出される前記第2半製品の単価に基づいて前記原価算出ステップにより前記第2半製品の一部分に係る原価を算出する処理と、前記原価算出ステップにて算出される前記第2半製品の一部分に係る原価及び前記第1半製品の原価に基づいて前記第2単価算出ステップにより前記第2半製品の単価を算出する処理とを、前記第2単価算出ステップにて算出される前記第2半製品の単価が略一定となるまで繰り返し実行することを特徴とする。
【0013】
また、本発明の第7の態様である原価計算方法は、半製品の原価を入力手段から入力する入力ステップと、前記入力手段により入力される前記半製品の原価と、前記半製品から一又は複数の製造工程を経て製造される一又は複数の半製品及び製品について前回算出した夫々の原価のうちの特定の半製品の原価とに基づいて、前記一又は複数の半製品及び製品の夫々の原価を新たに算出する単価算出ステップとを含み、前記単価算出ステップでは、算出する前記一又は複数の半製品及び製品の単価が略一定となるまで前記算出処理を繰り返し実行することを特徴とする。
【0014】
また、本発明の第8の態様である原価計算方法は、半製品の原価を入力手段から入力する入力ステップと、前記入力手段により入力される前記半製品の原価に基づいて、前記半製品から一又は複数の製造工程を経て夫々製造される一又は複数の半製品及び製品の単価を算出する第1単価算出ステップと、前記第1単価算出ステップにて算出された前記一又は複数の半製品に含まれる特定の半製品の単価に基づいて、前記特定の半製品の一部分に係る原価を算出する原価算出ステップと、前記原価算出ステップにて算出される前記特定の半製品の一部分に係る原価及び前記半製品の原価に基づいて、前記一又は複数の半製品の単価及び前記製品の単価を算出する第2単価算出ステップと、前記第2単価算出ステップにより今回算出された前記一又は複数の半製品の単価及び前記製品の単価と、前記第1単価算出ステップ又は前記第2単価算出ステップにより前回算出された前記一又は複数の半製品の単価及び前記製品の単価とを比較することにより、前記一又は複数の半製品の単価及び前記製品の単価が略一定の値に収束したか否かを判断する判断ステップとを含み、前記第2単価算出ステップにて算出される前記一又は複数の半製品の単価に含まれる前記特定の半製品の単価に基づいて前記原価算出ステップにより前記特定の半製品の一部に係る原価を新たに算出する処理と、前記新たな特定の半製品の一部に係る原価及び前記半製品の原価に基づいて前記第2単価算出ステップにより前記一又は複数の半製品の単価及び前記製品の単価を新たに算出する処理とを、前記判断ステップにて前記一又は複数の半製品の単価及び前記製品の単価が略一定の値に収束したと判断されるまで繰り返し実行することを特徴とする。
【0015】
また、本発明の第9の態様である記録媒体は、前記本発明の第1〜4の態様に記載の各手段としてコンピュータを機能させるためのプログラムを記録したことを特徴とする。
【0016】
また、本発明の第10の態様である記録媒体は、前記本発明の第5〜8の態様に記載の原価計算方法の処理ステップをコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したことを特徴とする。
【0017】
また、本発明の第11の態様であるプログラムは、前記本発明の第1〜4の態様に記載の各手段としてコンピュータを機能させることを特徴とする。
【0018】
さらに、本発明の第12の態様であるプログラムは、前記本発明の第5〜8の態様に記載の原価計算方法の処理ステップをコンピュータに実行させることを特徴とする。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を添付図面を参照しながら詳細に説明する。
【0020】
図1は、本発明の一実施形態における原価計算システムの概略構成を示した図である。10a、10b、・・・、11a(図中では、10a、10b、11a)は、製造部門A、製造部門B、・・・、補助部門A、・・・(図中では、製造部門A、製造部門B、補助部門A)に設置されるパーソナルコンピュータ等の通信端末である。12は、経理部門に設置される原価計算サーバ、13は、インターネット等の通信端末である。
【0021】
例えば製造部門Aが製品を製造すると、その製造工程に要した費用情報を通信端末10aから原価計算サーバ12に送信する。この費用情報には、製品の原料費、製造工程における労務費及び経費等を表す情報が含まれる。同じく、補助部門Aは、製造部門Aによる製品の製造過程に用いられる設備を修繕するなど、製品の製造過程に補助的なサービスを提供した後、通信端末11aからそのサービスに係る設備費等の費用情報を送信する。原価計算サーバ12は、通信端末10a、11aから受信した費用情報に基づき、製品の原料費に労務費、設備費等の作業費を加算して製品の原価計算を行う。
【0022】
図2は、本発明の一実施形態における原価計算サーバ12のハードウェア構成を示した図であり、例えばパーソナルコンピュータや汎用コンピュータ等が本実施形態の原価計算サーバ12の適用可能である。バス12には、中央処理演算装置(CPU)22、ROM23、RAM24、ネットワークインタフェース25、入力装置26、出力装置27及び外部記憶装置28が接続されている。
【0023】
CPU22は、データ処理又は演算を行うと共に、バス21を介して接続された各種構成要素を制御するものであり、後述する図5のフローチャートに示す処理を実行する。
【0024】
ROM23には、予めCPU22の制御手順(コンピュータプログラム)が記録されており、CPU22はROM23からこのコンピュータプログラムを読み出すことにより処理を実行する。また、外部記憶装置28にもコンピュータプログラムが記憶されており、CPU22がそのコンピュータプログラムの処理を実行する際には、外部記憶装置28からRAM24に当該コンピュータプログラムがコピーされる。RAM24は、データの入出力及び送受信のためのワークメモリ、各構成要素を制御するプログラムの一時記憶領域として用いられる。
【0025】
ネットワークインタフェース25は、原価計算サーバ12を通信ネットワーク13に接続するためのインタフェースである。入力装置26は、例えばキーボード及びマウス等で構成され、原価計算サーバ12に対してユーザが各種指示を入力することができる。出力装置27は、ディスプレイやプリンタ等により構成されるものであり、種々の情報を表示したり、印刷することができる。外部記憶装置28は、例えばハードディスク記憶装置やCD−ROM等であり、電源を切っても記憶内容が保持される。
【0026】
また、本発明の実施形態は、コンピュータがプログラムを実行することによって実現することができる。また、プログラムをコンピュータに供給するための手段、例えば係るプログラムを記録したCD−ROM等の記録媒体又は係るプログラムを伝送するインターネット等の伝送媒体も本発明の実施形態に適用することができる。上記のプログラム、記録媒体及び伝送媒体は、本発明の範疇に含まれる。
【0027】
次に、本発明の一実施形態における原価計算方法について説明する。図3及び図4は、本実施形態における原価計算方法の流れを模式的に示した図である。
【0028】
原価計算サーバ12は、通信端末10a、10b、11aから費用情報を受信すると、製造部門の通信端末10a、10bから受信する費用情報に含まれる原料費に、各製造工程の作業費(労務費、経費、設備費等)を加算して製品の原価を算出する。図3及び図4では、製造工程1から製造工程4を経て原料から製品が製造される場合を例示している。工程1は例えば原料から熔銑を生成する製銑工程、続く工程2は熔銑から鋼を生成する製鋼工程、続く工程3は鋼を圧延する圧延工程等、続く工程4は圧延された鋼の品質をチェックする品質確認工程であるとする。
【0029】
図3の例は、製銑工程(工程1)を経て原料から熔銑(半製品1)が生成された後、続く製鋼工程(工程2)において熔銑から生成される鋼(半製品2)の一部に不良個所が生じ、不良個所を含む鋼の一部分を再度製鋼工程に通す場合について示している。以下、このような半製品を再処理材と称す。
【0030】
図4の例は、製銑工程(工程1)、製鋼工程(工程2)を経て鋼が生成され、続く圧延工程(工程3)を経た後、鋼(半製品3)の一部分に不良個所が生じ、複数の製造工程(ここでは、工程3、工程2)を遡ってその鋼の一部分を再度製鋼工程から通す必要がある場合について示している。以下、このような半製品を逆転材と称す。
【0031】
通常、原料費に工程1及び工程2の作業費を加算して半製品2の原価が算出されるが、図3の例では半製品の一部に再処理材が含まれるため、通常の原価計算方法では半製品2の原価が確定しない。例えば、10tの半製品1から10tの半製品2が製造され、そのうち1tの再処理材が含まれる場合、その再処理材分は次回の工程2における原価計算時に再処理材分の半製品20の原価を考慮しなければならない。つまり、工程2における原価計算を行う場合には、前の工程2で生じた再処理材分の原価を考慮する必要があり、前回の工程2で生じた再処理材分の半製品2の原価と今回の工程1にて生成される半製品1の原価に基づいて半製品2の原価を算出しなければならない。
【0032】
図4の例でも同様に、工程3における原価計算を行う場合には、前回の工程2及び工程3を経て生じた逆転材分の半製品3の原価と今回の半製品1の原価に基づいて半製品3の原価を算出しなければならない。図3の例における半製品2及び図4の例における半製品3の原価計算を数式で示すと、以下の式1のようになる。
【0033】
【数1】
【0034】
図3の例に基づいて本発明の第1の実施形態に係る原価計算方法について説明すると、先ず、原料費に工程1の作業費を加算して(或いは、工程の作業費率を乗算して)半製品1の原価(APa)を算出する。この段階では再処理材分の半製品2の原価(BPb)は“0”として、半製品1の原価(APa)に工程2の作業費率(Z)を乗算し、その値を半製品2の物量(C)で除算して半製品2の単価(Pb)を算出する。
【0035】
次に、上記初回の工程2に係る原価計算により算出された半製品2の単価(Pb)を用いて次回の工程2に係る原価計算を実行する。即ち、初回の工程2における半製品2の単価(Pb)に再処理材の物量(B)を乗算し、再処理材の原価(BPb)を求める。次に、半製品1の原価(APa)と再処理材の原価(BPb)を加算し、その値を工程2の作業費率(Z)で乗算して次回の工程2にて製造される半製品2の原価(CPb)を算出する。そして、半製品2の物量(C)で除算し、次回の工程2で製造される半製品2の単価(Pb)を算出する。
【0036】
上記の処理を繰り返し実行するうちに半製品2の単価(Pb)は略一定の値を示すようになる。そのときの値に半製品2の物量(C)を乗算することにより半製品2の原価を確定し、通常の原価計算を実行して製品の原価を正確に算出することが可能となる。これにより、従来の原価計算方法のように、通常の手法により製品の原価を一旦算出して、その原価データを修正するような煩雑な作業を行う必要がなくなり、実務効率を大幅に向上させることが可能となる。また、図4の例のように、多段の製造工程を還流する逆転材についても同様の処理により正確な原価計算を行い得ることは勿論である。
【0037】
図5は、第1の実施形態に係る原価計算サーバ12の動作の流れを示したフローチャートである。本実施形態における原価計算サーバ12の動作を図5を用いて詳細に説明する。以下では、図3に示す処理を実行する場合について説明するが、図4の例についても同様の処理により実現可能である。
【0038】
先ず、原価計算サーバ12は製品の原価計算を開始する際に、“t”を0に設定する(ステップS51)。続いて、原価計算サーバ12は、半製品1の原価情報を入力する(ステップS52)。半製品1の原価情報の入力方法は、キーボード等の入力装置26を用いて操作者が入力したり、通信端末10a、10bから原価情報が送信される場合にはネットワークインタフェース25を介して入力してもよい。また工程1の作業費率が予め設定される場合は原料費のみを入力し、CPU22が自動的に半製品1の原価を算出し、その結果を一旦RAM24にコピーして半製品2の原価を算出する際に再びRAM24から入力する構成としてもよい。
【0039】
続いて、原価計算サーバ12は、上記半製品1の原価に基づいて半製品2の単価を算出する(ステップS53)。半製品2の単価を算出する際には、上記半製品1の原価に工程2の作業費率を乗算して半製品2の原価を算出する。そして、工程2で製造される半製品2の物量によって半製品2の原価を除算し、半製品2の単価を算出する。
【0040】
続いて、原価計算サーバ12は、“t”に1を加算した後(ステップS54)、上記半製品2の単価に再処理材の物量を乗算して再処理材分の半製品2の原価を算出する(ステップS55)。この再処理材の物量は予めROM23等に登録し、CPU22が必要に応じて読み出すように構成してもよいし、入力装置26から操作者が逐次入力するように構成してもよい。
【0041】
続いて、原価計算サーバ12は、上記再処理材分の半製品2の原価と上記半製品1の原価を加算する。そして、その値に工程2の作業費率を乗算し、半製品2の物量で除算することにより、次回の工程2において生成される半製品2の単価を算出する(ステップS56)。
【0042】
続いて、原価計算サーバ12は、“t”が予め設定された上限値より低い値であるか否かを判断する(ステップS57)。この上限値とは、操作者によって予め設定される値であり、ステップS55及び56の演算を最大何回繰り返し実行するかを指定するためのものである。通常、10〜14の上限値を設定すれば半製品2の単価が略一定となる程度の処理が行い得る。
【0043】
ステップS57の判断において、ステップS55及び56の演算回数が予め設定された上限値より少ないと判断されたときには(ステップS57/YES)、ステップS54に処理を移行し、“t”を1インクリメントする。
【0044】
以降、“t”が設定された上限値と等しくなるまで、ステップS56にて算出された半製品2の単価を用いて再処理材分の半製品2の原価を算出し、そして再び当該再処理材の原価を用いて半製品2の単価を算出する演算を繰り返す。
【0045】
また、ステップS57の判断において、ステップS55及び56の演算回数が予め設定された上限値を満たしたと判断されたときには(ステップS57/NO)、その前段のステップS56にて算出された半製品2の単価に当該半製品2の物量を乗算して原価を算出する(ステップS58)。
【0046】
最終的な半製品2の原価が算出されると、その半製品2の原価を用いて通常の原価計算を実行し、製品原価を算出する。製品原価の算出結果は出力装置27を用いて出力させることができる。尚、上記説明では、ステップS55及び56の演算回数が予め設定された上限値となるまで繰り返し処理を実行するとしたが、演算回数が上限値となる前にステップS56にて算出される半製品2の単価が略一定になったときには、その時点で処理を終えるようにしてもよい。
【0047】
以上のように、本実施形態によれば、再処理材や逆転材が一部生じる半製品につき適正な単価を自動的に算出することが可能となるため、その単価から当該半製品の原価を確定することができる。従って、従来の原価計算方法のように通常の手法により製品の原価を一旦算出した後、その原価データを修正するような予備処理作業が不要となり、実務効率を大幅に向上させることが可能となる。
【0048】
次に、本発明の第2の実施形態を図3の例に基づいて説明する。図7は、第2の実施形態に係る原価計算サーバ12の動作の流れを示したフローチャートである。以下では、図3に示す処理を実行する場合について説明するが、図4の例についても同様の処理により実現可能である。
【0049】
先ず、原価計算サーバ12は製品の原価計算を開始する前に、“t”を0に設定する(ステップS71)。続いて、原価計算サーバ12は、半製品1の原価情報を入力する(ステップS72)。半製品1の原価情報の入力方法は、キーボード等の入力装置26を用いて操作者が入力したり、通信端末10a、11bから原価情報が送信される場合にはネットワークインタフェース25を介して入力してもよい。また工程1の作業費率が予め設定される場合は原料費のみを入力し、CPU22が自動的に半製品1の原価を算出し、その結果を一旦RAM24にコピーして半製品2の原価を算出する際に再びRAM24から入力する構成としてもよい。
【0050】
続いて、ステップS73において、原価計算サーバ12は、半製品1の原価情報にて示される原価をその物量で除算し、半製品1の単価を算出する。次に、半製品1の原価情報にて示される原価に工程2に係る作業費率を乗算或いは作業費を加算して半製品2の原価を算出し、そして半製品2の原価をその物量で除算することにより半製品2の単価を算出する。同様に、半製品2の原価に工程3に係る作業費率を乗算或いは作業費を加算して半製品3の原価を算出し、そして半製品3の原価をその物量で除算することにより半製品3の単価を算出する。換言すると、半製品1の原価に各作業工程の作業費を順次累積していくことで半製品2〜製品の単価を全て算出する。
【0051】
尚、半製品2〜製品を製造するための工程2〜工程4に係る作業費率或いは作業費及び半製品1の物量は、予めROM23等に登録しておき、必要に応じて逐次CPU22が読み出す。
【0052】
続いて、原価計算サーバ12は、“t”に1を加算した後(ステップS74)、上記半製品2の単価に再処理材の物量を乗算して再処理材分の半製品2の原価を算出する(ステップS75)。この再処理材の物量は予めRAM24等に登録し、CPU22が必要に応じて読み出すように構成してもよいし、入力装置26から操作者が逐次入力するように構成してもよい。
【0053】
続いて、原価計算サーバ12は、半製品1〜製品の単価を再度算出する(ステップS76)。半製品1の単価はステップS73にて算出された値と同じであるため、残りの半製品2〜製品の単価を再度算出する。ここで半製品2の単価を算出する際には、再処理材について考慮しなければならないため、前回算出された半製品2の単価を基に上記式1を用いて算出される。半製品3〜製品の単価は、この新たに算出された半製品2の単価に基づいてステップS73と同様の処理により算出される。ステップS73及びステップS76にて算出された各単価はRAM24にて保存される。
【0054】
続いて、原価計算サーバ12は、今回算出された単価(t=“t”)と前回算出された単価(t=“t−1”)の差分を各半製品及び製品について算出し、夫々の差分が所定値以内の値であるか否かを判断する(ステップS77)。この判断において、夫々の差分が所定値以内であると判断された場合は(ステップS77/yes)、各単価の収束値が算出されたとして処理を完了する。一方で、少なくとも一つの差分が所定値より大きい値を示していると判断された場合は(ステップS77/no)、次のステップS78の処理に移行する。
【0055】
ステップS78の処理では、原価計算サーバ12は、“t”が予め設定された上限値より低い値であるか否かを判断する。この上限値とは、操作者によって予め設定される値であり、これまで説明した処理を最大何回繰り返し実行するかを指定するためのものである。
【0056】
ステップS77の判断において各単価が収束条件を満たすと判断された後、或いは、ステップS78の判断において処理回数が上限値を満たしたと判断された後は、原価計算サーバ12は各単価に半製品1〜製品の物量を乗算して夫々の原価を算出する。
【0057】
また、本実施形態では、ステップS73及びステップS76において半製品1〜製品の単価を算出するように構成しているが、各原価を基に処理を行っても同様の結果を得ることが可能である。
【0058】
さらに、本実施形態では、ステップS78の判断において処理回数が上限値を満たすと判断されて処理を終えた場合には、最終処理時から遡って半製品1〜製品の単価又は原価の算出結果を記録することが可能である。例えば、上限値が15であるとき、15回目の試行(t=“t”)から5回処理を遡って(t=“t−1”,“t−2”,“t−3”,“t−4”)それらの算出結果を記録することが可能である。
【0059】
そして、記録した内容を表示パネル等の出力装置27によって出力させ、操作者にその内容を通知することができる。これにより、操作者は、収束条件を満たすことなく処理が終了してしまった原因を各処理時の算出結果から把握し、対処することが可能となる。また、この動作は図5の動作にも適用することが可能であり、上限値に該当する最終処理時から遡って半製品2の単価を記録して出力させることもできる。
【0060】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、再処理材や逆転材等、半製品の一部が一又は複数の製造工程を遡る必要がある場合に、その半製品について適正な単価を自動的に算出することが可能となるため、その単価から正確な半製品の原価を確定することができる。従って、従来の原価計算方法で用いられていた予備処理作業が不要となり、経理部門の実務効率を大幅に向上させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態における原価計算システムの概略構成を示した図である。
【図2】本発明の一実施形態における原価計算サーバのハードウェア構成を示した図である。
【図3】本発明の一実施形態に係る原価計算方法の流れを模式的に示した図である。
【図4】本発明の一実施形態に係る原価計算方法の流れを模式的に示した図である。
【図5】本発明の第1の実施形態に係る原価計算サーバの動作の流れを示したフローチャートである。
【図6】通常の原価計算方法の流れを模式的に示した図である。
【図7】本発明の第2の実施形態に係る原価計算サーバの動作の流れを示したフローチャートである。
【符号の説明】
10a,10b:通信端末(製造部門)
11a:通信端末(補助部門)
12:原価計算サーバ
13:通信網
21:バス
22:CPU
23:ROM
24:RAM
25:ネットワークインタフェース
26:入力装置
27:出力装置
28:外部記憶装置
【発明の属する技術分野】
本発明は、再処理材や逆転材を考慮した原価計算を効率的に実行し得る原価計算装置、原価計算方法、記録媒体及びプログラムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、製品を製造する製造部門等から製品の製造に係る費用情報を経理部門が受け、経理部門側でその費用情報から必要な情報をコンピュータに入力し、当該製品の原価を算出する仕組みが種々提案されている。このような原価計算においては、原料から製品を製造するまでの各製造工程の作業費を原料費に加算することにより、製品の原価を算出している。
【0003】
図6は、一般的な原価計算方法の流れを模式的に示した図である。図6に示すように、通常の原価計算は、原料費に各製造工程(ここでは、工程1〜工程4)の作業費を加算することにより、半製品1から半製品4の原価を順次算出し、最終的に製品の原価を算出している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、例えば鉄鋼生産では、実際の製造工程において一旦製造された半製品の一部に不良個所があり、再度同一工程を通さなければならないことがある。この場合、再度同一工程に通した分の半製品の原価は、次回の当該製造工程における原価計算時に考慮しなければならない。
【0005】
これに対処すべく従来の原価計算方法としては、先ず、このような一部分の半製品については無視して通常の手法で原価計算を最後まで実行し、算出された製品原価データを後に修正する等して帳尻を合わせていた。しかし、この作業は非常に煩雑なもので経理部門の実務負荷を多大なものとしていた。
【0006】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、従来の手法のように製品の原価を一旦算出した後、その原価データを修正するような予備処理作業を不要とし、経理部門の実務効率を大幅に向上させることを可能とする原価計算装置、原価計算方法、記録媒体及びプログラムを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するために、本発明の第1の態様である原価計算装置は、第1半製品の原価を入力する入力手段と、前記入力手段により入力される前記第1半製品の原価と、前記第1半製品から一又は複数の製造工程を経て製造される前記第2半製品につき前回算出した前記第2半製品の単価とに基づいて、前記第2半製品の単価を新たに算出する単価算出手段とを有し、前記単価算出手段は、算出する前記第2半製品の単価が略一定となるまで前記算出処理を繰り返し実行することを特徴とする。
【0008】
また、本発明の第2の態様である原価計算装置は、第1半製品の原価を入力する入力手段と、前記入力手段により入力される前記第1半製品の原価に基づいて、前記第1半製品から一又は複数の製造工程を経て製造される第2半製品の単価を算出する第1単価算出手段と、前記第1単価算出手段により算出される前記第2半製品の単価に基づいて、前記第2半製品の一部分に係る原価を算出する原価算出手段と、前記原価算出手段により算出される前記第2半製品の一部分に係る原価及び前記第1半製品の原価に基づいて、前記第2半製品の単価を新たに算出する第2単価算出手段とを有し、前記第2単価算出手段にて算出される前記第2半製品の単価に基づいて前記原価算出手段が前記第2半製品の一部分に係る原価を算出する処理と、前記原価算出手段にて算出される前記第2半製品の一部分に係る原価及び前記第1半製品の原価に基づいて前記第2単価算出手段が前記第2半製品の単価を算出する処理とを、前記第2単価算出手段により算出される前記第2半製品の単価が略一定となるまで繰り返し実行することを特徴とする。
【0009】
また、本発明の第3の態様である原価計算装置は、半製品の原価を入力する入力手段と、前記入力手段により入力される前記半製品の原価と、前記半製品から一又は複数の製造工程を経て製造される一又は複数の半製品及び製品について前回算出した夫々の原価のうちの特定の半製品の原価とに基づいて、前記一又は複数の半製品及び製品の夫々の原価を新たに算出する単価算出手段とを有し、前記単価算出手段は、算出する前記一又は複数の半製品及び製品の単価が略一定となるまで前記算出処理を繰り返し実行することを特徴とする。
【0010】
また、本発明の第4の態様である原価計算装置は、半製品の原価を入力する入力手段と、前記入力手段により入力される前記半製品の原価に基づいて、前記半製品から一又は複数の製造工程を経て夫々製造される一又は複数の半製品及び製品の単価を算出する第1単価算出手段と、前記第1単価算出手段にて算出された前記一又は複数の半製品に含まれる特定の半製品の単価に基づいて、前記特定の半製品の一部分に係る原価を算出する原価算出手段と、前記原価算出手段にて算出される前記特定の半製品の一部分に係る原価及び前記半製品の原価に基づいて、前記一又は複数の半製品の単価及び前記製品の単価を算出する第2単価算出手段と、前記第2単価算出手段により今回算出された前記一又は複数の半製品の単価及び前記製品の単価と、前記第1単価算出手段又は前記第2単価算出手段により前回算出された前記一又は複数の半製品の単価及び前記製品の単価とを比較することにより、前記一又は複数の半製品の単価及び前記製品の単価が略一定の値に収束したか否かを判断する判断手段とを有し、前記第2単価算出手段にて算出される前記一又は複数の半製品の単価に含まれる前記特定の半製品の単価に基づいて前記原価算出手段が前記特定の半製品の一部に係る原価を新たに算出する処理と、前記新たな特定の半製品の一部に係る原価及び前記半製品の原価に基づいて前記第2単価算出手段が前記一又は複数の半製品の単価及び前記製品の単価を新たに算出する処理とを、前記判断手段にて前記一又は複数の半製品の単価及び前記製品の単価が略一定の値に収束したと判断されるまで繰り返し実行することを特徴とする。
【0011】
また、本発明の第5の態様である原価計算方法は、第1半製品の原価を入力手段から入力する入力ステップと、前記入力手段により入力される前記第1半製品の原価と、前記第1半製品から一又は複数の製造工程を経て製造される前記第2半製品につき前回算出した前記第2半製品の単価とに基づいて、前記第2半製品の単価を新たに算出する単価算出ステップとを含み、前記単価算出ステップでは、算出する前記第2半製品の単価が略一定となるまで前記算出処理を繰り返し実行することを特徴とする。
【0012】
また、本発明の第6の態様である原価計算方法は、第1半製品の原価を入力手段から入力する入力ステップと、前記入力手段により入力される前記第1半製品の原価に基づいて、前記第1半製品から一又は複数の製造工程を経て製造される第2半製品の単価を算出する第1単価算出ステップと、前記第1単価算出ステップにより算出される前記第2半製品の単価に基づいて、前記第2半製品の一部分に係る原価を算出する原価算出ステップと、前記原価算出ステップにより算出される前記第2半製品の一部分に係る原価及び前記第1半製品の原価に基づいて、前記第2半製品の単価を新たに算出する第2単価算出ステップとを含み、前記第2単価算出ステップにて算出される前記第2半製品の単価に基づいて前記原価算出ステップにより前記第2半製品の一部分に係る原価を算出する処理と、前記原価算出ステップにて算出される前記第2半製品の一部分に係る原価及び前記第1半製品の原価に基づいて前記第2単価算出ステップにより前記第2半製品の単価を算出する処理とを、前記第2単価算出ステップにて算出される前記第2半製品の単価が略一定となるまで繰り返し実行することを特徴とする。
【0013】
また、本発明の第7の態様である原価計算方法は、半製品の原価を入力手段から入力する入力ステップと、前記入力手段により入力される前記半製品の原価と、前記半製品から一又は複数の製造工程を経て製造される一又は複数の半製品及び製品について前回算出した夫々の原価のうちの特定の半製品の原価とに基づいて、前記一又は複数の半製品及び製品の夫々の原価を新たに算出する単価算出ステップとを含み、前記単価算出ステップでは、算出する前記一又は複数の半製品及び製品の単価が略一定となるまで前記算出処理を繰り返し実行することを特徴とする。
【0014】
また、本発明の第8の態様である原価計算方法は、半製品の原価を入力手段から入力する入力ステップと、前記入力手段により入力される前記半製品の原価に基づいて、前記半製品から一又は複数の製造工程を経て夫々製造される一又は複数の半製品及び製品の単価を算出する第1単価算出ステップと、前記第1単価算出ステップにて算出された前記一又は複数の半製品に含まれる特定の半製品の単価に基づいて、前記特定の半製品の一部分に係る原価を算出する原価算出ステップと、前記原価算出ステップにて算出される前記特定の半製品の一部分に係る原価及び前記半製品の原価に基づいて、前記一又は複数の半製品の単価及び前記製品の単価を算出する第2単価算出ステップと、前記第2単価算出ステップにより今回算出された前記一又は複数の半製品の単価及び前記製品の単価と、前記第1単価算出ステップ又は前記第2単価算出ステップにより前回算出された前記一又は複数の半製品の単価及び前記製品の単価とを比較することにより、前記一又は複数の半製品の単価及び前記製品の単価が略一定の値に収束したか否かを判断する判断ステップとを含み、前記第2単価算出ステップにて算出される前記一又は複数の半製品の単価に含まれる前記特定の半製品の単価に基づいて前記原価算出ステップにより前記特定の半製品の一部に係る原価を新たに算出する処理と、前記新たな特定の半製品の一部に係る原価及び前記半製品の原価に基づいて前記第2単価算出ステップにより前記一又は複数の半製品の単価及び前記製品の単価を新たに算出する処理とを、前記判断ステップにて前記一又は複数の半製品の単価及び前記製品の単価が略一定の値に収束したと判断されるまで繰り返し実行することを特徴とする。
【0015】
また、本発明の第9の態様である記録媒体は、前記本発明の第1〜4の態様に記載の各手段としてコンピュータを機能させるためのプログラムを記録したことを特徴とする。
【0016】
また、本発明の第10の態様である記録媒体は、前記本発明の第5〜8の態様に記載の原価計算方法の処理ステップをコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したことを特徴とする。
【0017】
また、本発明の第11の態様であるプログラムは、前記本発明の第1〜4の態様に記載の各手段としてコンピュータを機能させることを特徴とする。
【0018】
さらに、本発明の第12の態様であるプログラムは、前記本発明の第5〜8の態様に記載の原価計算方法の処理ステップをコンピュータに実行させることを特徴とする。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を添付図面を参照しながら詳細に説明する。
【0020】
図1は、本発明の一実施形態における原価計算システムの概略構成を示した図である。10a、10b、・・・、11a(図中では、10a、10b、11a)は、製造部門A、製造部門B、・・・、補助部門A、・・・(図中では、製造部門A、製造部門B、補助部門A)に設置されるパーソナルコンピュータ等の通信端末である。12は、経理部門に設置される原価計算サーバ、13は、インターネット等の通信端末である。
【0021】
例えば製造部門Aが製品を製造すると、その製造工程に要した費用情報を通信端末10aから原価計算サーバ12に送信する。この費用情報には、製品の原料費、製造工程における労務費及び経費等を表す情報が含まれる。同じく、補助部門Aは、製造部門Aによる製品の製造過程に用いられる設備を修繕するなど、製品の製造過程に補助的なサービスを提供した後、通信端末11aからそのサービスに係る設備費等の費用情報を送信する。原価計算サーバ12は、通信端末10a、11aから受信した費用情報に基づき、製品の原料費に労務費、設備費等の作業費を加算して製品の原価計算を行う。
【0022】
図2は、本発明の一実施形態における原価計算サーバ12のハードウェア構成を示した図であり、例えばパーソナルコンピュータや汎用コンピュータ等が本実施形態の原価計算サーバ12の適用可能である。バス12には、中央処理演算装置(CPU)22、ROM23、RAM24、ネットワークインタフェース25、入力装置26、出力装置27及び外部記憶装置28が接続されている。
【0023】
CPU22は、データ処理又は演算を行うと共に、バス21を介して接続された各種構成要素を制御するものであり、後述する図5のフローチャートに示す処理を実行する。
【0024】
ROM23には、予めCPU22の制御手順(コンピュータプログラム)が記録されており、CPU22はROM23からこのコンピュータプログラムを読み出すことにより処理を実行する。また、外部記憶装置28にもコンピュータプログラムが記憶されており、CPU22がそのコンピュータプログラムの処理を実行する際には、外部記憶装置28からRAM24に当該コンピュータプログラムがコピーされる。RAM24は、データの入出力及び送受信のためのワークメモリ、各構成要素を制御するプログラムの一時記憶領域として用いられる。
【0025】
ネットワークインタフェース25は、原価計算サーバ12を通信ネットワーク13に接続するためのインタフェースである。入力装置26は、例えばキーボード及びマウス等で構成され、原価計算サーバ12に対してユーザが各種指示を入力することができる。出力装置27は、ディスプレイやプリンタ等により構成されるものであり、種々の情報を表示したり、印刷することができる。外部記憶装置28は、例えばハードディスク記憶装置やCD−ROM等であり、電源を切っても記憶内容が保持される。
【0026】
また、本発明の実施形態は、コンピュータがプログラムを実行することによって実現することができる。また、プログラムをコンピュータに供給するための手段、例えば係るプログラムを記録したCD−ROM等の記録媒体又は係るプログラムを伝送するインターネット等の伝送媒体も本発明の実施形態に適用することができる。上記のプログラム、記録媒体及び伝送媒体は、本発明の範疇に含まれる。
【0027】
次に、本発明の一実施形態における原価計算方法について説明する。図3及び図4は、本実施形態における原価計算方法の流れを模式的に示した図である。
【0028】
原価計算サーバ12は、通信端末10a、10b、11aから費用情報を受信すると、製造部門の通信端末10a、10bから受信する費用情報に含まれる原料費に、各製造工程の作業費(労務費、経費、設備費等)を加算して製品の原価を算出する。図3及び図4では、製造工程1から製造工程4を経て原料から製品が製造される場合を例示している。工程1は例えば原料から熔銑を生成する製銑工程、続く工程2は熔銑から鋼を生成する製鋼工程、続く工程3は鋼を圧延する圧延工程等、続く工程4は圧延された鋼の品質をチェックする品質確認工程であるとする。
【0029】
図3の例は、製銑工程(工程1)を経て原料から熔銑(半製品1)が生成された後、続く製鋼工程(工程2)において熔銑から生成される鋼(半製品2)の一部に不良個所が生じ、不良個所を含む鋼の一部分を再度製鋼工程に通す場合について示している。以下、このような半製品を再処理材と称す。
【0030】
図4の例は、製銑工程(工程1)、製鋼工程(工程2)を経て鋼が生成され、続く圧延工程(工程3)を経た後、鋼(半製品3)の一部分に不良個所が生じ、複数の製造工程(ここでは、工程3、工程2)を遡ってその鋼の一部分を再度製鋼工程から通す必要がある場合について示している。以下、このような半製品を逆転材と称す。
【0031】
通常、原料費に工程1及び工程2の作業費を加算して半製品2の原価が算出されるが、図3の例では半製品の一部に再処理材が含まれるため、通常の原価計算方法では半製品2の原価が確定しない。例えば、10tの半製品1から10tの半製品2が製造され、そのうち1tの再処理材が含まれる場合、その再処理材分は次回の工程2における原価計算時に再処理材分の半製品20の原価を考慮しなければならない。つまり、工程2における原価計算を行う場合には、前の工程2で生じた再処理材分の原価を考慮する必要があり、前回の工程2で生じた再処理材分の半製品2の原価と今回の工程1にて生成される半製品1の原価に基づいて半製品2の原価を算出しなければならない。
【0032】
図4の例でも同様に、工程3における原価計算を行う場合には、前回の工程2及び工程3を経て生じた逆転材分の半製品3の原価と今回の半製品1の原価に基づいて半製品3の原価を算出しなければならない。図3の例における半製品2及び図4の例における半製品3の原価計算を数式で示すと、以下の式1のようになる。
【0033】
【数1】
【0034】
図3の例に基づいて本発明の第1の実施形態に係る原価計算方法について説明すると、先ず、原料費に工程1の作業費を加算して(或いは、工程の作業費率を乗算して)半製品1の原価(APa)を算出する。この段階では再処理材分の半製品2の原価(BPb)は“0”として、半製品1の原価(APa)に工程2の作業費率(Z)を乗算し、その値を半製品2の物量(C)で除算して半製品2の単価(Pb)を算出する。
【0035】
次に、上記初回の工程2に係る原価計算により算出された半製品2の単価(Pb)を用いて次回の工程2に係る原価計算を実行する。即ち、初回の工程2における半製品2の単価(Pb)に再処理材の物量(B)を乗算し、再処理材の原価(BPb)を求める。次に、半製品1の原価(APa)と再処理材の原価(BPb)を加算し、その値を工程2の作業費率(Z)で乗算して次回の工程2にて製造される半製品2の原価(CPb)を算出する。そして、半製品2の物量(C)で除算し、次回の工程2で製造される半製品2の単価(Pb)を算出する。
【0036】
上記の処理を繰り返し実行するうちに半製品2の単価(Pb)は略一定の値を示すようになる。そのときの値に半製品2の物量(C)を乗算することにより半製品2の原価を確定し、通常の原価計算を実行して製品の原価を正確に算出することが可能となる。これにより、従来の原価計算方法のように、通常の手法により製品の原価を一旦算出して、その原価データを修正するような煩雑な作業を行う必要がなくなり、実務効率を大幅に向上させることが可能となる。また、図4の例のように、多段の製造工程を還流する逆転材についても同様の処理により正確な原価計算を行い得ることは勿論である。
【0037】
図5は、第1の実施形態に係る原価計算サーバ12の動作の流れを示したフローチャートである。本実施形態における原価計算サーバ12の動作を図5を用いて詳細に説明する。以下では、図3に示す処理を実行する場合について説明するが、図4の例についても同様の処理により実現可能である。
【0038】
先ず、原価計算サーバ12は製品の原価計算を開始する際に、“t”を0に設定する(ステップS51)。続いて、原価計算サーバ12は、半製品1の原価情報を入力する(ステップS52)。半製品1の原価情報の入力方法は、キーボード等の入力装置26を用いて操作者が入力したり、通信端末10a、10bから原価情報が送信される場合にはネットワークインタフェース25を介して入力してもよい。また工程1の作業費率が予め設定される場合は原料費のみを入力し、CPU22が自動的に半製品1の原価を算出し、その結果を一旦RAM24にコピーして半製品2の原価を算出する際に再びRAM24から入力する構成としてもよい。
【0039】
続いて、原価計算サーバ12は、上記半製品1の原価に基づいて半製品2の単価を算出する(ステップS53)。半製品2の単価を算出する際には、上記半製品1の原価に工程2の作業費率を乗算して半製品2の原価を算出する。そして、工程2で製造される半製品2の物量によって半製品2の原価を除算し、半製品2の単価を算出する。
【0040】
続いて、原価計算サーバ12は、“t”に1を加算した後(ステップS54)、上記半製品2の単価に再処理材の物量を乗算して再処理材分の半製品2の原価を算出する(ステップS55)。この再処理材の物量は予めROM23等に登録し、CPU22が必要に応じて読み出すように構成してもよいし、入力装置26から操作者が逐次入力するように構成してもよい。
【0041】
続いて、原価計算サーバ12は、上記再処理材分の半製品2の原価と上記半製品1の原価を加算する。そして、その値に工程2の作業費率を乗算し、半製品2の物量で除算することにより、次回の工程2において生成される半製品2の単価を算出する(ステップS56)。
【0042】
続いて、原価計算サーバ12は、“t”が予め設定された上限値より低い値であるか否かを判断する(ステップS57)。この上限値とは、操作者によって予め設定される値であり、ステップS55及び56の演算を最大何回繰り返し実行するかを指定するためのものである。通常、10〜14の上限値を設定すれば半製品2の単価が略一定となる程度の処理が行い得る。
【0043】
ステップS57の判断において、ステップS55及び56の演算回数が予め設定された上限値より少ないと判断されたときには(ステップS57/YES)、ステップS54に処理を移行し、“t”を1インクリメントする。
【0044】
以降、“t”が設定された上限値と等しくなるまで、ステップS56にて算出された半製品2の単価を用いて再処理材分の半製品2の原価を算出し、そして再び当該再処理材の原価を用いて半製品2の単価を算出する演算を繰り返す。
【0045】
また、ステップS57の判断において、ステップS55及び56の演算回数が予め設定された上限値を満たしたと判断されたときには(ステップS57/NO)、その前段のステップS56にて算出された半製品2の単価に当該半製品2の物量を乗算して原価を算出する(ステップS58)。
【0046】
最終的な半製品2の原価が算出されると、その半製品2の原価を用いて通常の原価計算を実行し、製品原価を算出する。製品原価の算出結果は出力装置27を用いて出力させることができる。尚、上記説明では、ステップS55及び56の演算回数が予め設定された上限値となるまで繰り返し処理を実行するとしたが、演算回数が上限値となる前にステップS56にて算出される半製品2の単価が略一定になったときには、その時点で処理を終えるようにしてもよい。
【0047】
以上のように、本実施形態によれば、再処理材や逆転材が一部生じる半製品につき適正な単価を自動的に算出することが可能となるため、その単価から当該半製品の原価を確定することができる。従って、従来の原価計算方法のように通常の手法により製品の原価を一旦算出した後、その原価データを修正するような予備処理作業が不要となり、実務効率を大幅に向上させることが可能となる。
【0048】
次に、本発明の第2の実施形態を図3の例に基づいて説明する。図7は、第2の実施形態に係る原価計算サーバ12の動作の流れを示したフローチャートである。以下では、図3に示す処理を実行する場合について説明するが、図4の例についても同様の処理により実現可能である。
【0049】
先ず、原価計算サーバ12は製品の原価計算を開始する前に、“t”を0に設定する(ステップS71)。続いて、原価計算サーバ12は、半製品1の原価情報を入力する(ステップS72)。半製品1の原価情報の入力方法は、キーボード等の入力装置26を用いて操作者が入力したり、通信端末10a、11bから原価情報が送信される場合にはネットワークインタフェース25を介して入力してもよい。また工程1の作業費率が予め設定される場合は原料費のみを入力し、CPU22が自動的に半製品1の原価を算出し、その結果を一旦RAM24にコピーして半製品2の原価を算出する際に再びRAM24から入力する構成としてもよい。
【0050】
続いて、ステップS73において、原価計算サーバ12は、半製品1の原価情報にて示される原価をその物量で除算し、半製品1の単価を算出する。次に、半製品1の原価情報にて示される原価に工程2に係る作業費率を乗算或いは作業費を加算して半製品2の原価を算出し、そして半製品2の原価をその物量で除算することにより半製品2の単価を算出する。同様に、半製品2の原価に工程3に係る作業費率を乗算或いは作業費を加算して半製品3の原価を算出し、そして半製品3の原価をその物量で除算することにより半製品3の単価を算出する。換言すると、半製品1の原価に各作業工程の作業費を順次累積していくことで半製品2〜製品の単価を全て算出する。
【0051】
尚、半製品2〜製品を製造するための工程2〜工程4に係る作業費率或いは作業費及び半製品1の物量は、予めROM23等に登録しておき、必要に応じて逐次CPU22が読み出す。
【0052】
続いて、原価計算サーバ12は、“t”に1を加算した後(ステップS74)、上記半製品2の単価に再処理材の物量を乗算して再処理材分の半製品2の原価を算出する(ステップS75)。この再処理材の物量は予めRAM24等に登録し、CPU22が必要に応じて読み出すように構成してもよいし、入力装置26から操作者が逐次入力するように構成してもよい。
【0053】
続いて、原価計算サーバ12は、半製品1〜製品の単価を再度算出する(ステップS76)。半製品1の単価はステップS73にて算出された値と同じであるため、残りの半製品2〜製品の単価を再度算出する。ここで半製品2の単価を算出する際には、再処理材について考慮しなければならないため、前回算出された半製品2の単価を基に上記式1を用いて算出される。半製品3〜製品の単価は、この新たに算出された半製品2の単価に基づいてステップS73と同様の処理により算出される。ステップS73及びステップS76にて算出された各単価はRAM24にて保存される。
【0054】
続いて、原価計算サーバ12は、今回算出された単価(t=“t”)と前回算出された単価(t=“t−1”)の差分を各半製品及び製品について算出し、夫々の差分が所定値以内の値であるか否かを判断する(ステップS77)。この判断において、夫々の差分が所定値以内であると判断された場合は(ステップS77/yes)、各単価の収束値が算出されたとして処理を完了する。一方で、少なくとも一つの差分が所定値より大きい値を示していると判断された場合は(ステップS77/no)、次のステップS78の処理に移行する。
【0055】
ステップS78の処理では、原価計算サーバ12は、“t”が予め設定された上限値より低い値であるか否かを判断する。この上限値とは、操作者によって予め設定される値であり、これまで説明した処理を最大何回繰り返し実行するかを指定するためのものである。
【0056】
ステップS77の判断において各単価が収束条件を満たすと判断された後、或いは、ステップS78の判断において処理回数が上限値を満たしたと判断された後は、原価計算サーバ12は各単価に半製品1〜製品の物量を乗算して夫々の原価を算出する。
【0057】
また、本実施形態では、ステップS73及びステップS76において半製品1〜製品の単価を算出するように構成しているが、各原価を基に処理を行っても同様の結果を得ることが可能である。
【0058】
さらに、本実施形態では、ステップS78の判断において処理回数が上限値を満たすと判断されて処理を終えた場合には、最終処理時から遡って半製品1〜製品の単価又は原価の算出結果を記録することが可能である。例えば、上限値が15であるとき、15回目の試行(t=“t”)から5回処理を遡って(t=“t−1”,“t−2”,“t−3”,“t−4”)それらの算出結果を記録することが可能である。
【0059】
そして、記録した内容を表示パネル等の出力装置27によって出力させ、操作者にその内容を通知することができる。これにより、操作者は、収束条件を満たすことなく処理が終了してしまった原因を各処理時の算出結果から把握し、対処することが可能となる。また、この動作は図5の動作にも適用することが可能であり、上限値に該当する最終処理時から遡って半製品2の単価を記録して出力させることもできる。
【0060】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、再処理材や逆転材等、半製品の一部が一又は複数の製造工程を遡る必要がある場合に、その半製品について適正な単価を自動的に算出することが可能となるため、その単価から正確な半製品の原価を確定することができる。従って、従来の原価計算方法で用いられていた予備処理作業が不要となり、経理部門の実務効率を大幅に向上させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態における原価計算システムの概略構成を示した図である。
【図2】本発明の一実施形態における原価計算サーバのハードウェア構成を示した図である。
【図3】本発明の一実施形態に係る原価計算方法の流れを模式的に示した図である。
【図4】本発明の一実施形態に係る原価計算方法の流れを模式的に示した図である。
【図5】本発明の第1の実施形態に係る原価計算サーバの動作の流れを示したフローチャートである。
【図6】通常の原価計算方法の流れを模式的に示した図である。
【図7】本発明の第2の実施形態に係る原価計算サーバの動作の流れを示したフローチャートである。
【符号の説明】
10a,10b:通信端末(製造部門)
11a:通信端末(補助部門)
12:原価計算サーバ
13:通信網
21:バス
22:CPU
23:ROM
24:RAM
25:ネットワークインタフェース
26:入力装置
27:出力装置
28:外部記憶装置
Claims (36)
- 第1半製品の原価を入力する入力手段と、
前記入力手段により入力される前記第1半製品の原価と、前記第1半製品から一又は複数の製造工程を経て製造される前記第2半製品につき前回算出した前記第2半製品の単価とに基づいて、前記第2半製品の単価を新たに算出する単価算出手段とを有し、
前記単価算出手段は、算出する前記第2半製品の単価が略一定となるまで前記算出処理を繰り返し実行することを特徴とする原価計算装置。 - 第1半製品の原価を入力する入力手段と、
前記入力手段により入力される前記第1半製品の原価に基づいて、前記第1半製品から一又は複数の製造工程を経て製造される第2半製品の単価を算出する第1単価算出手段と、
前記第1単価算出手段により算出される前記第2半製品の単価に基づいて、前記第2半製品の一部分に係る原価を算出する原価算出手段と、
前記原価算出手段により算出される前記第2半製品の一部分に係る原価及び前記第1半製品の原価に基づいて、前記第2半製品の単価を新たに算出する第2単価算出手段とを有し、
前記第2単価算出手段にて算出される前記第2半製品の単価に基づいて前記原価算出手段が前記第2半製品の一部分に係る原価を算出する処理と、前記原価算出手段にて算出される前記第2半製品の一部分に係る原価及び前記第1半製品の原価に基づいて前記第2単価算出手段が前記第2半製品の単価を算出する処理とを、前記第2単価算出手段により算出される前記第2半製品の単価が略一定となるまで繰り返し実行することを特徴とする原価計算装置。 - 前記第1単価算出手段は、前記一又は複数の製造工程に係る作業費を前記第1半製品の原価に加味した金額を算出し、当該金額を前記第2半製品の全物量で除算することにより、前記第2半製品の単価を算出することを特徴とする請求項2記載の原価計算装置。
- 前記原価算出手段は、前記一又は複数の製造工程を再度経る必要がある前記第2半製品の一部分の物量に前記第2半製品の単価を乗算することにより、前記第2半製品の一部分に係る原価を算出することを特徴とする請求項2記載の原価計算装置。
- 前記第2単価算出手段は、前記第2半製品の一部分に係る原価と前記第1半製品の原価とを加算した金額を算出し、その金額に前記一又は複数の製造工程に係る作業費を加味した金額を算出し、その金額を前記第2半製品の全物量で除算することにより、前記第2半製品の単価を新たに算出することを特徴とする請求項2記載の原価計算装置。
- 半製品の原価を入力する入力手段と、
前記入力手段により入力される前記半製品の原価と、前記半製品から一又は複数の製造工程を経て製造される一又は複数の半製品及び製品について前回算出した夫々の原価のうちの特定の半製品の原価とに基づいて、前記一又は複数の半製品及び製品の夫々の原価を新たに算出する単価算出手段とを有し、
前記単価算出手段は、算出する前記一又は複数の半製品及び製品の単価が略一定となるまで前記算出処理を繰り返し実行することを特徴とする原価計算装置。 - 半製品の原価を入力する入力手段と、
前記入力手段により入力される前記半製品の原価に基づいて、前記半製品から一又は複数の製造工程を経て夫々製造される一又は複数の半製品及び製品の単価を算出する第1単価算出手段と、
前記第1単価算出手段にて算出された前記一又は複数の半製品に含まれる特定の半製品の単価に基づいて、前記特定の半製品の一部分に係る原価を算出する原価算出手段と、
前記原価算出手段にて算出される前記特定の半製品の一部分に係る原価及び前記半製品の原価に基づいて、前記一又は複数の半製品の単価及び前記製品の単価を算出する第2単価算出手段と、
前記第2単価算出手段により今回算出された前記一又は複数の半製品の単価及び前記製品の単価と、前記第1単価算出手段又は前記第2単価算出手段により前回算出された前記一又は複数の半製品の単価及び前記製品の単価とを比較することにより、前記一又は複数の半製品の単価及び前記製品の単価が略一定の値に収束したか否かを判断する判断手段とを有し、
前記第2単価算出手段にて算出される前記一又は複数の半製品の単価に含まれる前記特定の半製品の単価に基づいて前記原価算出手段が前記特定の半製品の一部に係る原価を新たに算出する処理と、前記新たな特定の半製品の一部に係る原価及び前記半製品の原価に基づいて前記第2単価算出手段が前記一又は複数の半製品の単価及び前記製品の単価を新たに算出する処理とを、前記判断手段にて前記一又は複数の半製品の単価及び前記製品の単価が略一定の値に収束したと判断されるまで繰り返し実行することを特徴とする原価計算装置。 - 前記単価算出手段は、前記一又は複数の製造工程に係る作業費を前記半製品の原価に順次累積させることにより前記一又は複数の半製品の原価を算出し、当該各原価を前記一又は複数の半製品及び製品夫々の全物量で除算することにより、前記一又は複数の半製品及び製品の単価を算出することを特徴とする請求項7記載の原価計算装置。
- 前記特定の半製品は、前記特定の半製品の一部分が一又は複数の製造工程を遡って経る必要がある半製品であることを特徴とする請求項7記載の原価計算装置。
- 前記原価算出手段は、前記特定の半製品の一部分の物量に前記特定の半製品の単価を乗算することにより、前記特定の半製品の一部分に係る原価を算出することを特徴とする請求項7記載の原価計算装置。
- 前記第2単価算出手段は、前記特定の半製品の前段に製造される半製品の原価については前記半製品の原価に基づいて算出し、前記特定の半製品の後段に製造される半製品の原価については前記特定の半製品の原価に基づいて算出することを特徴とする請求項7記載の原価計算装置。
- 前記第2単価算出手段は、前記特定の半製品の前段までの各製造工程に係る作業費を前記半製品の原価に順次累積することにより、前記特定の半製品の前段に製造される各半製品の原価を算出し、前記特定の半製品の後段からの各製造工程に係る作業費を前記特定の半製品の原価に順次累積することにより、前記特定の半製品の後段に製造される各半製品及び製品の原価を算出することを特徴とする請求項11記載の原価計算装置。
- 前記判断手段は、前記第2単価算出手段により今回算出された前記一又は複数の半製品の単価及び前記製品の単価と、前記第1単価算出手段又は前記第2単価算出手段により前回算出された前記一又は複数の半製品の単価及び前記製品の単価との差分を算出し、当該差分が所定値以内であるか否かに応じて、前記一又は複数の半製品の単価及び前記製品の単価が略一定に収束したか否かを判断することを特徴とする請求項7記載の原価計算装置。
- 前記原価算出手段及び前記第2単価算出手段による演算処理の実行回数の上限値を設定する上限値設定手段を有し、
前記原価算出手段及び前記第2単価算出手段は、前記上限値設定手段により設定される前記上限値の回数まで前記演算処理を繰り返し実行することを特徴とする請求項2又は7記載の原価計算装置。 - 前記上限値に該当する最終処理時から遡って各算出処理時に算出された前記一又は複数の半製品及び前記製品の単価を記録する記録手段と、
前記記録手段における記録内容を出力する出力手段とを有することを特徴とする請求項14記載の原価計算装置。 - 前記上限値に該当する最終処理時から遡って各算出処理時に算出された前記第2半製品の単価を記録する記録手段と、
前記記録手段における記録内容を出力する出力手段とを有することを特徴とする請求項14記載の原価計算装置。 - 第1半製品の原価を入力手段から入力する入力ステップと、
前記入力手段により入力される前記第1半製品の原価と、前記第1半製品から一又は複数の製造工程を経て製造される前記第2半製品につき前回算出した前記第2半製品の単価とに基づいて、前記第2半製品の単価を新たに算出する単価算出ステップとを含み、
前記単価算出ステップでは、算出する前記第2半製品の単価が略一定となるまで前記算出処理を繰り返し実行することを特徴とする原価計算方法。 - 第1半製品の原価を入力手段から入力する入力ステップと、
前記入力手段により入力される前記第1半製品の原価に基づいて、前記第1半製品から一又は複数の製造工程を経て製造される第2半製品の単価を算出する第1単価算出ステップと、
前記第1単価算出ステップにより算出される前記第2半製品の単価に基づいて、前記第2半製品の一部分に係る原価を算出する原価算出ステップと、
前記原価算出ステップにより算出される前記第2半製品の一部分に係る原価及び前記第1半製品の原価に基づいて、前記第2半製品の単価を新たに算出する第2単価算出ステップとを含み、
前記第2単価算出ステップにて算出される前記第2半製品の単価に基づいて前記原価算出ステップにより前記第2半製品の一部分に係る原価を算出する処理と、前記原価算出ステップにて算出される前記第2半製品の一部分に係る原価及び前記第1半製品の原価に基づいて前記第2単価算出ステップにより前記第2半製品の単価を算出する処理とを、前記第2単価算出ステップにて算出される前記第2半製品の単価が略一定となるまで繰り返し実行することを特徴とする原価計算方法。 - 前記第1単価算出ステップでは、前記一又は複数の製造工程に係る作業費を前記第1半製品の原価に加味した金額を算出し、当該金額を前記第2半製品の全物量で除算することにより、前記第2半製品の単価を算出することを特徴とする請求項18記載の原価計算方法。
- 前記原価算出ステップでは、前記一又は複数の製造工程を再度経る必要がある前記第2半製品の一部分の物量に前記第2半製品の単価を乗算することにより、前記第2半製品の一部分に係る原価を算出することを特徴とする請求項18記載の原価計算方法。
- 前記第2単価算出ステップでは、前記第2半製品の一部分に係る原価と前記第1半製品の原価とを加算した金額を算出し、その金額に前記一又は複数の製造工程に係る作業費を加味した金額を算出し、その金額を前記第2半製品の全物量で除算することにより、前記第2半製品の単価を新たに算出することを特徴とする請求項18記載の原価計算方法。
- 半製品の原価を入力手段から入力する入力ステップと、
前記入力手段により入力される前記半製品の原価と、前記半製品から一又は複数の製造工程を経て製造される一又は複数の半製品及び製品について前回算出した夫々の原価のうちの特定の半製品の原価とに基づいて、前記一又は複数の半製品及び製品の夫々の原価を新たに算出する単価算出ステップとを含み、
前記単価算出ステップでは、算出する前記一又は複数の半製品及び製品の単価が略一定となるまで前記算出処理を繰り返し実行することを特徴とする原価計算方法。 - 半製品の原価を入力手段から入力する入力ステップと、
前記入力手段により入力される前記半製品の原価に基づいて、前記半製品から一又は複数の製造工程を経て夫々製造される一又は複数の半製品及び製品の単価を算出する第1単価算出ステップと、
前記第1単価算出ステップにて算出された前記一又は複数の半製品に含まれる特定の半製品の単価に基づいて、前記特定の半製品の一部分に係る原価を算出する原価算出ステップと、
前記原価算出ステップにて算出される前記特定の半製品の一部分に係る原価及び前記半製品の原価に基づいて、前記一又は複数の半製品の単価及び前記製品の単価を算出する第2単価算出ステップと、
前記第2単価算出ステップにより今回算出された前記一又は複数の半製品の単価及び前記製品の単価と、前記第1単価算出ステップ又は前記第2単価算出ステップにより前回算出された前記一又は複数の半製品の単価及び前記製品の単価とを比較することにより、前記一又は複数の半製品の単価及び前記製品の単価が略一定の値に収束したか否かを判断する判断ステップとを含み、
前記第2単価算出ステップにて算出される前記一又は複数の半製品の単価に含まれる前記特定の半製品の単価に基づいて前記原価算出ステップにより前記特定の半製品の一部に係る原価を新たに算出する処理と、前記新たな特定の半製品の一部に係る原価及び前記半製品の原価に基づいて前記第2単価算出ステップにより前記一又は複数の半製品の単価及び前記製品の単価を新たに算出する処理とを、前記判断ステップにて前記一又は複数の半製品の単価及び前記製品の単価が略一定の値に収束したと判断されるまで繰り返し実行することを特徴とする原価計算方法。 - 前記単価算出ステップでは、前記一又は複数の製造工程に係る作業費を前記半製品の原価に順次累積させることにより前記一又は複数の半製品の原価を算出し、当該各原価を前記一又は複数の半製品及び製品夫々の全物量で除算することにより、前記一又は複数の半製品及び製品の単価を算出することを特徴とする請求項23記載の原価計算方法。
- 前記特定の半製品は、前記特定の半製品の一部分が一又は複数の製造工程を遡って経る必要がある半製品であることを特徴とする請求項23記載の原価計算方法。
- 前記原価算出ステップでは、前記特定の半製品の一部分の物量に前記特定の半製品の単価を乗算することにより、前記特定の半製品の一部分に係る原価を算出することを特徴とする請求項23記載の原価計算方法。
- 前記第2単価算出ステップでは、前記特定の半製品の前段に製造される半製品の原価については前記半製品の原価に基づいて算出し、前記特定の半製品の後段に製造される半製品の原価については前記特定の半製品の原価に基づいて算出することを特徴とする請求項23記載の原価計算方法。
- 前記第2単価算出ステップでは、前記特定の半製品の前段までの各製造工程に係る作業費を前記半製品の原価に順次累積することにより、前記特定の半製品の前段に製造される各半製品の原価を算出し、前記特定の半製品の後段からの各製造工程に係る作業費を前記特定の半製品の原価に順次累積することにより、前記特定の半製品の後段に製造される各半製品及び製品の原価を算出することを特徴とする請求項27記載の原価計算方法。
- 前記判断ステップでは、前記第2単価算出ステップにより今回算出された前記一又は複数の半製品の単価及び前記製品の単価と、前記第1単価算出ステップ又は前記第2単価算出ステップにより前回算出された前記一又は複数の半製品の単価及び前記製品の単価との差分を算出し、当該差分が所定値以内であるか否かに応じて、前記一又は複数の半製品の単価及び前記製品の単価が略一定に収束したか否かを判断することを特徴とする請求項23記載の原価計算方法。
- 前記原価算出ステップ及び前記第2単価算出ステップによる演算処理の実行回数の上限値を設定する上限値設定ステップを含み、
前記原価算出ステップ及び前記第2単価算出ステップでは、前記上限値設定ステップにより設定される前記上限値の回数まで前記演算処理を繰り返し実行することを特徴とする請求項18又は23記載の原価計算方法。 - 前記上限値に該当する最終処理時から遡って各算出処理時に算出された前記一又は複数の半製品及び前記製品の単価を記録手段にて記録する記録ステップと、
前記記録手段における記録内容を出力手段にて出力する出力ステップとを含むことを特徴とする請求項30記載の原価計算方法。 - 前記上限値に該当する最終処理時から遡って各算出処理時に算出された前記第2半製品の単価を記録手段にて記録する記録ステップと、
前記記録手段における記録内容を出力手段にて出力する出力ステップとを含むことを特徴とする請求項30記載の原価計算方法。 - 請求項1〜16の何れか1項に記載の各手段としてコンピュータを機能させるためのプログラムを記録したことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
- 請求項17〜32の何れか1項に記載の原価計算方法の処理ステップをコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
- 請求項1〜16の何れか1項に記載の各手段としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
- 請求項17〜32の何れか1項に記載の原価計算方法の処理ステップをコンピュータに実行させるためのプログラム。
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