JP2004038000A - 液晶表示素子 - Google Patents

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Abstract

【課題】視野角及び正面輝度が充分で且つコントラストも良い良好な表示品質を得ることができる反射型の液晶表示素子を提供する。
【解決手段】液晶セル1の前側に1枚の偏光板12を配置し、前記液晶セル1の後側基板3の内面に光反射膜7を設けるとともに、前記液晶セル1と前記偏光板12との間に拡散層14,15を2層に設け、これらの拡散層14,15のヘイズ値の合計値を100〜250の範囲内に設定した。
【選択図】  図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、反射表示を行なう液晶表示素子に関する。
【0002】
【従来の技術】
外部環境の光である外光を利用する反射表示を行なう反射型液晶表示素子は、表示の観察側である前側の基板とこの前側基板に対向する後側基板との間に液晶層が設けられた液晶セルと、前記液晶セルの少なくとも前側に配置された偏光板と、前記液晶セルの液晶層よりも後側に設けられた反射手段とからなっている。
【0003】
なお、この反射型液晶表示素子には、前記液晶セルの前側と後側とに偏光板を配置した2枚偏光板タイプのものと、前記液晶セルの前側だけに1枚の偏光板を配置した1枚偏光板タイプものとがあり、2枚偏光板タイプの液晶表示素子は、後側の偏光板の背後に反射手段を設けた構成とされ、1枚偏光板タイプの液晶表示素子は、前記液晶セルの後側側基板の外面または内面に反射手段を設けた構成とされている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、液晶表示素子は、その表示の視野角(表示を充分なコントラストで観察できる観察角度範囲)が狭く、特に、液晶セルの液晶層の液晶分子の初期配向状態がツイスト配向であるTN(ツイステッドネマティック)型またはSTN(スーパーツイステッドネマティック)型の液晶表示素子は、視野角が狭い。
【0005】
また、反射型の液晶表示素子は、通常、画面の法線に対してある程度傾いた方向を外部環境のうちの最も明るい方向に向けて使用されるため、前側から入射し、反射手段により反射された光のうち、輝度の高い反射光の出射方向が、画面の法線に対して外光の入射方向とは反対側に傾いた方向であり、したがって、正面方向(画面の法線付近の方向)から観察される表示の輝度が低く、表示が暗いという問題をもっている。
【0006】
そのため、反射型の液晶表示素子では、反射手段を拡散反射膜とすることにより、拡散された反射光を前側に出射して、視野角を広くするとともに正面輝度を高くするようにしている。
【0007】
しかし、前記拡散層または拡散反射膜による光拡散効果を強めすぎると、表示のコントラストが低下するという問題が発生する。
【0008】
この発明は、視野角及び正面輝度が充分で、コントラストも良い良好な表示品質の反射表示を行なうことができる液晶表示素子を提供することを目的としたものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この発明の液晶表示素子は、表示の観察側である前側の基板とこの前側基板に対向する後側基板との間に液晶層が設けられた液晶セルと、前記液晶セルの少なくとも前側に配置された偏光板と、前記液晶セルの液晶層よりも後側に設けられた光反射手段と、前記液晶セルとその前側に配置された前記偏光板との間に設けられた複数の拡散層とからなり、前記複数の拡散層のヘイズ値の合計値が100〜250の範囲内に設定されていることを特徴とするものである。
【0010】
この液晶表示素子によれば、液晶セルとその前側に配置された偏光板との間に複数の拡散層を設け、これらの拡散層のヘイズ値の合計値を100〜250の範囲内に設定しているため、前側から入射し、前記液晶セルの液晶層よりも後側に設けられた光反射手段により反射されて前側に出射する光を、前記複数の拡散層により、良好なコントラストが得られる範囲内で充分に拡散することができ、したがって、視野角及び正面輝度が充分で、コントラストも良い良好な表示品質の反射表示を行なうことができる。
【0011】
このように、この発明の液晶表示素子は、液晶セルの少なくとも前側に配置された偏光板と、前記液晶セルの液晶層よりも後側に設けられた反射手段と、前記液晶セルとその前側に配置された前記偏光板との間に設けられた複数の拡散層とを備え、前記複数の拡散層のヘイズ値の合計値を100〜250の範囲内に設定することにより、視野角及び正面輝度が充分で、コントラストも良い良好な表示品質の反射表示を行なうことができるようにしたものである。
【0012】
この発明の液晶表示素子においては、前記拡散層の数を2層とし、その2層の拡散層のヘイズ値の合計値を100〜180に設定するのが好ましい。
【0013】
【発明の実施の形態】
図1はこの発明の一実施例を示す液晶表示素子の断面図である。
【0014】
この実施例の液晶表示素子は、1枚偏光板タイプの反射型液晶表示素子であり、表示の観察側である前側の透明基板2とこの前側基板2に対向する後側の透明基板3との間に液晶層4が設けられた液晶セル1と、前記液晶セル1の前側に配置された1枚の偏光板12と、前記液晶セル1と偏光板12との間に配置された位相差板13と、前記液晶層4より後側に配置された反射手段と、前記液晶セル1と前記偏光板11との間であって、本例では前記位相差板13と前記液晶セル1との間に設けられた複数、例えば2層の拡散層14,15とからなっている。
【0015】
前記液晶セル1は、単純マトリクス型のものであり、その前後一対の基板2,3のうち、一方の基板、例えば前側基板2の内面(後側基板3に対向する面)に、ITO等の透明導電膜からなる複数本の信号電極5が例えば行方向に平行に延在させて形成され、これらの信号電極5を覆って配向膜6が積層されている。
【0016】
一方、他方の基板である後側基板3の内面(前側基板2に対向する面)には、アルミニウム膜等の金属膜からなる光反射膜7が略全面に被覆され、この光反射膜7上に、複数の色、例えば赤、緑、青の3色のカラーフィルタ8R,8G,8Bが、前記信号電極5の延在方向と同じ行方向に平行に延在させてストライプ状に形成されている。
【0017】
さらに、前記3色のカラーフィルタ8R,8G,8Bからなるカラーフィルタ層8の上には、透明な絶縁保護膜9が積層されており、この絶縁保護膜9上に、前記信号電極5に直交する列方向に平行に延在させて、ITO等の透明導電膜からなる複数本の走査電極10が形成され、これらの走査電極10を覆って配向膜11が積層されている。
【0018】
なお、前記一対の基板2,3は、図示していない枠状のシール材を介して接合されており、これらの基板2,3間の前記シール材により囲まれた領域に液晶が封入されて液晶層4が設けられている。
【0019】
また、この実施例の液晶表示素子は、前記液晶セル1の液晶層10の液晶分子を一対の基板2,3間において230°〜260°のツイスト角でツイスト配向させたSTN型のものであり、前記位相差板13は、前記液晶層4の複屈折作用による表示の帯色を補償するために設けられている。
【0020】
この位相差板13は、高分子液晶からなる捩れ液晶フィルムであり、例えば前記液晶セル1の液晶層4の液晶分子のツイスト角が250°、液晶の屈折率異方性Δnが0.145、液晶層厚dが6.0μmで、そのΔndが870nmである場合は、分子配列の捩れ方向が前記液晶層10の液晶分子のツイスト方向と逆で、且つ、分子配列の捩れ角が175°、リタデーションが750nmのものが好ましい。
【0021】
また、前記2つの拡散層14,15は、前記液晶セル1と前記位相差板13との間に互いに積層して配置されている。
【0022】
本例における拡散層14,15は、双方共に、光散乱粒子が混入された粘着剤層で構成されている。なお、これら拡散層14,15は、双方共に光散乱粒子が混入された透明樹脂フィルムからなる拡散フィルムで構成してもよく、或いは、何れか一方の拡散層を光散乱粒子が混入された粘着剤層とし、他方の拡散層を光散乱粒子が混入された透明樹脂フィルムからなる拡散フィルムとしてもよい。また、前記拡散フィルムは、光散乱粒子が混入された透明樹脂フィルムに限らず、表面を粗面化された透明樹脂フィルムでもよい。
【0023】
そして、前記位相差板13は、前記第2の拡散層15の前面に貼付けられ、前記偏光板12は、図示しない粘着剤により前記位相差板13の前面に貼付けられている。
【0024】
さらに、この液晶表示素子では、前記第1と第2の拡散層14,15のうち第1の拡散層14のヘイズ値をできるだけ大きくし、第2の拡散層15のヘイズ値を前記第1の拡散層14のヘイズ値に応じて選択することにより、両方の拡散層14,15のヘイズ値の合計値を100〜180の範囲内に設定している。
【0025】
なお、前記拡散層14,15の個々のヘイズ値は、拡散光の透過率と全ての光線の透過率との比の値であり、
ヘイズ値(%)=拡散光透過率/全光線透過率×100
で表わされる。
【0026】
ここで、第1の拡散層14として、ヘイズ値が82のものを用い、第2の拡散層15中の粒子混入量を加減することにより前記第2の拡散層15のヘイズ値を18〜98の範囲内の値に調整して、両方の拡散層14,15のヘイズ値の合計値を100〜180の範囲内に設定している。
【0027】
この液晶表示素子は、外部環境の光である外光を利用する反射表示を行なうものであり、表示の観察側である前側から入射した外光は、液晶表示素子の最も前側の偏光板12によりその吸収軸に沿った偏光成分を吸収され、前記偏光板12の透過軸に沿った偏光成分の直線偏光光となって位相差板13に入射し、この位相差板13による複屈折作用を受け、さらに第2の拡散層15及び第1の拡散層14により拡散されて液晶セル1に入射する。
【0028】
前記液晶セル1に入射した光は、液晶層4による複屈折作用を受けて、その後側基板3の内面に形成された光反射膜7より鏡面反射され、前記液晶層4を再び透過して液晶セル1の前側に出射する。
【0029】
そして、前記液晶セル1の前側に出射した光は、前記第1の拡散層14及び第2の拡散層15により再び拡散され、前記位相差板13を透過して前記偏光板12にその後側から入射し、その光のうち、前記偏光板12の吸収軸に沿った偏光成分の光が吸収され、前記偏光板12の透過軸に沿った偏光成分の光が前側に出射する。
【0030】
この液晶表示素子は、前記液晶セル1の液晶層4の液晶分子の初期配向状態がツイスト配向であるSTN型のものであるが、前側からの入射光が前記第2の拡散層15及び第1の拡散層14により拡散されて液晶セル1に入射し、その後側基板3の内面の光反射膜7により反射された光が、前記第1の拡散層14及び第2の拡散層15により再び拡散されて前側に出射するため、表示の視野角を広くすることができる。
【0031】
また、この液晶表示素子は、通常、[発明が解決しようとする課題]の項でも説明したように、画面の法線に対してある程度傾いた方向を外部環境のうちの最も明るい方向に向けて使用されるため、最も明るい外光の入射方向は、表示の観察方向である正面方向(画面の法線付近の方向)から斜めにずれた方向であるが、前側から入射し、前記反射手段13により反射されて前側に出射する光が、その過程で前記第1の拡散層14及び第2の拡散層15により拡散されるため、正面方向の方向に出射する光の輝度を高くし、表示の正面輝度を向上させることができる。
【0032】
そして、この液晶表示素子では、前記第1と第2の拡散層14,15のヘイズ値の合計値を上述したように100〜180の範囲内に設定しているため、前側から入射し、前記光反射膜7により反射されて前側に出射する光を、良好なコントラストが得られる範囲内で充分に拡散することができ、したがって、視野角及び正面輝度が充分で、コントラストも良い良好な表示品質を得ることができる。
【0033】
なお、上記実施例では第1と第2の2つの拡散層14,15を備えているが、拡散層の数は2層に限らず3層以上としてもよく、拡散層数を多くすることにより、これらの拡散層のヘイズ値の合計値をさらに大きくすることができる。
【0034】
その場合、複数の拡散層のヘイズ値の合計値は、100〜250の範囲内に設定すればよく、このようにすることにより、前側から入射し、前記反射手段13により反射されて前側に出射する光を、良好なコントラストが得られる範囲内で充分に拡散し、視野角及び正面輝度が充分で、コントラストも良い良好な表示品質の反射表示を行なうことができる。
【0035】
次の[表1]は、前記液晶セル1と位相差板12との間に配置する拡散層の数を1層、2層、3層、4層のいずれかにし、その合計ヘイズ値(拡散層が1層の場合はその拡散層のヘイズ値)を種々の値に設定した複数の試験用液晶表示素子を試作し、これらの液晶表示素子の画面の法線に対して0°方向及び6°方向に出射する反射光の反射率A,Bと、その反射率比A/Bと、前記0°方向及び6°方向から表示を観察したときのコントラストとを調べた結果を示している。
【0036】
【表1】
Figure 2004038000
【0037】
この[表1]において、0°反射率A及び6°反射率Bは、液晶表示素子への入射光の輝度に対する0°方向及び6°方向に出射する反射光の輝度の比であり、いずれも明表示のときの値である。また、[表1]において、0°コントラストは、明表示のときの0°反射率に対する暗表示のときの0°反射率の比であり、6°コントラストは、明表示のときの6°反射率に対する暗表示のときの6°反射率の比である。
【0038】
前記反射率は、図2に示したように、輝度計を定位置に配置し、この輝度計の後方に、前記輝度計の光軸O上の一点に対して一方の方向に20°傾いた方向から光を照射する第1の直管状蛍光灯と、前記光軸O上の一点に対して他方の方向に10°傾いた方向から光を照射する第2の直管状蛍光灯とを互いに平行に配置した測定装置により測定したものであり、0°反射率は、液晶表示素子を図2に実線で示したように、その画面の中心を前記輝度計の光軸O上の一点に一致させるとともに前記画面の法線hを前記輝度計の光軸Oに一致させて配置して測定し、6°反射率は、液晶表示素子を図2に仮想線(二点鎖線)で示したように、その画面の中心を前記輝度計の光軸O上の一点に一致させるとともに前記画面の法線hを前記輝度計の光軸Oに対して前記第1の直管状蛍光灯の配置側に6°傾けて配置して測定した。
【0039】
まず、反射型の液晶表示素子の望ましい視野角と正面輝度とコントラストについて説明すると、反射型液晶表示素子の視野角は、前記0°反射率Aと6°反射率Bとの比A/Bにより評価することができ、その値が0.5以上であれば、充分満足できる視野角が得られる。
【0040】
また、正面輝度は、前記0°反射率により評価することができ、その値が15以上であれば、充分満足できる正面輝度が得られる。
【0041】
さらに、コントラストは、前記0°コントラスト及び6°コントラストにより評価することができ、その値がいずれも4.0以上であれば、充分満足できる正面輝度が得られる。
【0042】
このような条件で上述した各試験用液晶表示素子を評価すると、[表1]のように、拡散層の合計ヘイズ値が82.0または91.0の液晶表示素子は、0°コントラストが5.8以上、6°コントラストが5.8以上であるが、0°反射率Aと6°反射率Bとの比A/Bの値が0.45以下、0°反射率Aが14.4以下であり、充分な視野角と正面輝度が得られない。
【0043】
一方、拡散層の合計ヘイズ値が260.0または273.0の液晶表示素子は、0°反射率Aと6°反射率Bとの比A/Bの値が0.66以上、0°反射率Aが14.6以上であり、充分な視野角と正面輝度が得られるが、その反面、6°コントラストが3.9以下であり、表示の観察方向が正面方向から僅かにずれただけでもコントラストが極端に悪くなる。
【0044】
それに対して、拡散層の合計ヘイズ値が100〜250の範囲内である液晶表示素子は、いずれも、0°反射率Aと6°反射率Bとの比A/Bの値が0.5以上、0°反射率Aが15.5以上であり、充分な視野角と正面輝度が得られるとともに、0°コントラストが6.4以上、6°コントラストが4.3以上であり、充分なコントラストが得られる。
【0045】
なお、上記実施例では、液晶セル1とその前側に配置された位相差板13との間に、第1と第2の拡散層14,15を互いに積層して配置しているが、前記第1と第2の拡散層14,15は、前記位相差板13を挟んで、液晶セル1と位相差板13との間と、前記位相差板13とその前側に配置された偏光板12との間とに配置してもよい。
【0046】
これは、上述したように、拡散層の数を3層以上とし、これらの拡散層のヘイズ値の合計値を100〜250の範囲内に設定する場合も同様であり、例えば拡散層数を3層とするときは、その全ての拡散層を液晶セル1と位相差板13との間に互いに積層して配置しても、あるいは、前記3層の拡散層のうちの1つまたは2つを液晶セル1と位相差板13との間に配置し、他の拡散層を前記位相差板13とその前側に配置された偏光板12との間に配置してもよい。
【0047】
また、上記実施例では、後側基板3の内面の複数の画素電極4前記液晶セル1の後側基板3の内面上に光反射手段として鏡面反射膜からなる光反射膜7を形成しているが、後側基板3の内面の複数の走査電極10をアルミニウム膜等の鏡面反射可能な金属膜で形成し、光反射膜を省略することもできる。さらに、光反射手段は、前記液晶セル1の液晶層10よりも後側であれば、前記後側基板3の外面に鏡面反射膜を配置して形成してもよい。
【0048】
さらに、上記実施例の液晶表示素子は、液晶セル1の前側だけに1枚の偏光板12を配置した1枚偏光板タイプの反射型液晶表示素子であるが、この発明は、液晶セルの前側と後側とに偏光板を配置した2枚偏光板タイプの反射型液晶表示素子にも適用することができる。
【0049】
また、この発明は、外光を利用する反射表示だけを行なうものに限らず、充分な明るさの環境下では外光を利用する反射表示を行ない、充分な明るさの外光が得られない環境下ではバックライトからの照明光を利用する透過表示を行なう反射/透過型の液晶表示素子にも適用できる。
【0050】
なお、反射/透過型の液晶表示素子には、液晶セルの液晶層よりも後側に設けられた光反射手段を半透過反射膜とし、その後側に後側偏光板を配置し、さらにその後側にバックライトを配置したものと、液晶セルの後側に配置した後側偏光板の後側に光反射手段を備えたバックライトを配置したものとがあるが、この発明は、そのいずれの反射/透過型の液晶表示素子にも適用することができる。
【0051】
また、上記実施例の液晶表示素子は、液晶セル1にカラーフィルタ8R,8G,8Bを備えさせたカラー画像表示素子であるが、この発明は、カラーフィルタを備えない液晶セルを備えた白黒画像表示素子や、フィールドシーケンシャル液晶表示装置に用いる液晶表示素子にも適用することができ、また、単純マトリクス型に限らずアクティブマトリックス型の液晶表示素子にも適用することができる。
【0052】
さらに、上記実施例の液晶表示素子は、STN型のものであるが、この発明は、液晶セルの液晶層の液晶分子を一対の基板間において実質的に90°のツイスト角でツイスト配向させたTN型の液晶表示素子にも適用することができ、その場合は、表示の帯色を補償するための位相差板13は省略してもよい。
【0053】
また、この発明は、液晶セルの液晶層の液晶分子の初期配向状態がツイスト配向であるTN型またはSTN型の液晶表示素子に好適であるが、前記TN型またはSTN型に限らず、液晶分子を一方向に分子長軸を揃えてホモジニアス配向させた液晶セル、強誘電性または反強誘電性液晶セル、横電界駆動型液晶セルを備えた液晶表示素子など、種々の液晶表示素子に広く適用することができる。
【0054】
【発明の効果】
この発明の液晶表示素子は、液晶セルの少なくとも前側に配置された偏光板と、前記液晶セルの液晶層よりも後側に設けられた光反射手段と、前記液晶セルとその前側に配置された前記偏光板との間に設けられた複数の拡散層とを備え、前記複数の拡散層のヘイズ値の合計値を100〜250の範囲内に設定したものであるため、視野角及び正面輝度が充分で、コントラストも良い良好な表示品質の反射表示を行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示す液晶表示素子の断面図。
【図2】液晶表示素子の画面の法線に対して0°方向及び6°方向に出射する反射光の反射率を測定する方法を示す図。
【符号の説明】
1…液晶セル
2,3…基板
4…液晶層
5…信号電極
10…走査電極
7…光反射膜
8R,8G,8B…カラーフィルタ
6,11…配向膜
12…偏光板
13…位相差板
14,15…拡散層

Claims (2)

  1. 表示の観察側である前側の基板とこの前側基板に対向する後側基板との間に液晶層が設けられた液晶セルと、前記液晶セルの少なくとも前側に配置された偏光板と、前記液晶セルの液晶層よりも後側に設けられた光反射手段と、前記液晶セルと前記偏光板との間に設けられた複数の拡散層とからなり、前記複数の拡散層のヘイズ値の合計値が100〜250の範囲内に設定されていることを特徴とする液晶表示素子。
  2. 拡散層数は2層であり、その2層の拡散層のヘイズ値の合計値が100〜180であることを特徴とする請求項1に記載の液晶表示素子。
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