JP2004037046A - 氷蓄熱型空調機監視システム - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、氷蓄熱型空調機監視システムにおいて、空調機コントローラが保有する現在時刻を監視装置が取り込む。そして、監視装置が、停電や空調機コントローラ自体の不具合によって生じた、時刻のズレや時刻の停止を検知して、管理センタにリアルタイムに通報する。
【解決手段】監視装置30に備えられたコントローラ時刻読込手段31が、空調機コントローラ20に備えられたコントローラ時刻記憶手段23に記憶された空調機コントローラの現在時刻であるコントローラ時刻を順次読み込む。読み込まれたコントローラ時刻は、氷蓄熱型空調機監視システムの基準となる時刻であるシステム基準時刻とのズレが算出され、一定値以上であれば、コントローラ時刻異常として、通報される。
【選択図】 図1
【解決手段】監視装置30に備えられたコントローラ時刻読込手段31が、空調機コントローラ20に備えられたコントローラ時刻記憶手段23に記憶された空調機コントローラの現在時刻であるコントローラ時刻を順次読み込む。読み込まれたコントローラ時刻は、氷蓄熱型空調機監視システムの基準となる時刻であるシステム基準時刻とのズレが算出され、一定値以上であれば、コントローラ時刻異常として、通報される。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、氷蓄熱型空調設備、特に、蓄氷熱型空調機を時刻スケジュールに基づき制御する空調機コントローラを含み、この空調機コントローラが保有する時刻の不具合を自動的に検知する氷蓄熱型空調機監視システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、図7に示す氷蓄熱型空調機監視システムのように、氷蓄熱型空調機10は、空調機コントローラ20に制御されて、夜間電力を利用しての蓄熱運転、及び昼間の空調運転を行っている。空調機コントローラ20は、自己の保有する現在時刻と、時刻スケジュールに基づき、氷蓄熱型空調機10を制御している(特開平08−226682)。
【0003】
また、氷蓄熱型空調機監視システムは、運転状況データ収集センサ40を備える。そして、この運転状況データ収集センサ40は、氷蓄熱型空調機の温度や圧力等の数値データを取り込む。その数値データを監視装置30に読み込んで、氷蓄熱型空調機の運転状況を監視する。
【0004】
この運転状況データ収集センサ40は、空調機コントローラ20の保有する現在時刻に関してはデータとして取り込んでいない。従って、監視装置30は、空調機コントローラ20の保有する現在時刻に関しては監視対象としていない。
【0005】
しかし、停電や空調機コントローラ20自体の不具合等により、空調機コントローラ20の保有する現在時刻にズレが生じると、氷蓄熱型空調機10の夜間の蓄熱運転や昼間の空調運転が適切に行われない場合がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上述のように、従来において、空調機コントローラの保有する現在時刻に関して、監視装置30は、監視していない。したがって、空調機コントローラ20に設置された時刻表示器24を目視しない限り、空調機コントローラ20の保有する現在時刻の不具合を即座に発見するのが難しかった。
【0007】
そのため、常駐の監視者がいる場合を除いて、使用者が、不冷状態等の氷蓄熱型空調設備の不具合に気づき、氷蓄熱型空調設備の保守監視等を行っている管理センタに通報した後に保守作業者が現地に出向いたり、定期保守点検等で保守作業者が現地に出向いたりして、直接、空調機コントローラ20に備えられた時刻表示器24を確認することでしか、上記のような空調機コントローラ20の保有する現在時刻がズレたり、停止したりする不具合が生じたことを、発見できなかった。
【0008】
上記理由により、空調機コントローラ20の現在時刻の不具合によって生じる場合がある空調機設備の不冷状態等の不具合は、発見が遅れ、復旧するまでに非常に多くの時間がかかる場合があるという問題があった。さらに、復旧作業の開始が遅れることで、不具合の現象が進んでからの処置になるため、不具合内容によっては、修理にかかるコストが早期不具合発見よりも多くかかってしまう場合があるという問題もあった。
【0009】
本発明は、上記の点を鑑みてなされたもので、空調機コントローラの保有する時刻を空調機コントローラに設置の時刻表示を目視せずとも、空調機コントローラの保有する時刻のズレや停止等の不具合を早期発見可能な氷蓄熱型空調機監視システムを提供する。
【0010】
【課題を解決するための手段】
前記課題は次のような氷蓄熱型空調機監視システムにより達成される。すなわち、本発明は、氷蓄熱型空調機と、前記氷蓄熱型空調機の空調運転を制御する空調機コントローラと、複数の氷蓄熱型空調機を監視する監視装置とを有する氷蓄熱型空調機監視システムにおいて、前記空調機コントローラは、前記氷蓄熱型空調機を制御するための時刻スケジュールを記憶する時刻スケジュール記憶手段と、前記空調機コントローラ内の現在時刻をコントローラ時刻として記憶するコントローラ時刻記憶手段と、前記時刻スケジュールと前記コントローラ時刻に基づき前記氷蓄熱型空調機の空調運転を制御する空調機制御手段とを備え、前記監視装置は、前記氷蓄熱型空調機監視システムの基準となる時刻であるシステム基準時刻を記憶するシステム基準時刻記憶手段と、前記コントローラ時刻を予め定められたタイミングで順次読み込むコントローラ時刻読込手段と、前記システム基準時刻と前記コントローラ時刻との時刻ズレを算出するコントローラ時刻ズレ算出手段と、前記時刻ズレと、コントローラ時刻の異常と認める予め設定された基準時刻ズレとを比較して、算出した時刻差が基準時刻ズレ以上であれば、コントローラ時刻ズレとして検知するコントローラ時刻ズレ検知手段と、前記コントローラ時刻ズレをコントローラ時刻異常として外部に通報するコントローラ時刻異常通報手段とを備えることを特徴とする。
【0011】
このように構成された氷蓄熱型空調機監視システムによれば、空調機コントローラが記憶するコントローラ時刻を監視装置が取り込む。そして、監視装置が、停電や空調機コントローラ自体の不具合によって生じた、時刻のズレを検知することができる。これにより、前記コントローラ時刻の不具合を早期に発見できる。
【0012】
したがって、前記コントローラ時刻の不具合によって、氷蓄熱型空調設備に不具合が生じた場合、復旧するまでの時間を大幅に削減することができる。また、不具合の早期発見により、不具合の現象が進む前に処置を行うことができ、修理にかかるコストも抑えることができる。
【0013】
また、本発明は、氷蓄熱型空調機と、前記氷蓄熱型空調機の空調運転を制御する空調機コントローラと、前記氷蓄熱型空調機を監視する監視装置とを有する氷蓄熱型空調機監視システムにおいて、前記空調機コントローラは、前記氷蓄熱型空調機を制御するための時刻スケジュールを記憶する時刻スケジュール記憶手段と、前記空調機コントローラ内の現在時刻をコントローラ時刻として記憶するコントローラ時刻記憶手段と、前記時刻スケジュールと前記コントローラ時刻に基づき前記氷蓄熱型空調機の空調運転を制御する空調機制御手段とを備え、前記監視装置は、前記コントローラ時刻を予め定められたタイミングで順次読み込むコントローラ時刻読込手段と、前記コントローラ時刻を順次記憶するコントローラ時刻記憶手段と、前記コントローラ時刻読込手段が読み込んだ現在のコントローラ時刻と、前記コントローラ時刻記憶手段が記憶した前回のコントローラ時刻とを比較するコントローラ時刻比較手段と、前記コントローラ時刻比較手段が比較した結果、前記現在のコントローラ時刻と、前記前回のコントローラ時刻が、同じ時刻であれば、コントローラ時刻停止として検知するコントローラ時刻停止検知手段と、前記コントローラ時刻停止をコントローラ時刻異常通報として外部に通報するコントローラ時刻異常通報手段とを備えることを特徴とする。
【0014】
このように構成された氷蓄熱型空調機監視システムによれば、空調機コントローラが保有する現在時刻(コントローラ時刻)を監視装置が取り込む。そして、監視装置が、停電や空調機コントローラ自体の不具合によって生じた、時刻停止を検知することができる。この構成でも上記同様に、前記コントローラ時刻の不具合を早期に発見できる。
【0015】
したがって、前記コントローラ時刻の不具合によって、氷蓄熱型空調設備に不具合が生じた場合、復旧するまでの時間を大幅に削減することができる。また、不具合の早期発見により、不具合の現象が進む前に処置を行うことができ、修理にかかるコストも抑えることができる。
【0016】
また、本発明は、氷蓄熱型空調機と、前記氷蓄熱型空調機の空調運転を制御する空調機コントローラと、前記氷蓄熱型空調機を監視する監視装置とを有する氷蓄熱型空調機監視システムにおいて、前記空調機コントローラは、前記氷蓄熱型空調機を制御するための時刻スケジュールを記憶する時刻スケジュール記憶手段と、前記空調機コントローラ内の現在時刻をコントローラ時刻として記憶するコントローラ時刻記憶手段と、前記時刻スケジュールと前記コントローラ時刻に基づき前記氷蓄熱型空調機の空調運転を制御する空調機制御手段とを備え、前記監視装置は、前記氷蓄熱型空調機監視システムの基準となる時刻であるシステム基準時刻を記憶するシステム基準時刻記憶手段と、前記コントローラ時刻を予め定められたタイミングで順次読み込むコントローラ時刻読込手段と、前記コントローラ時刻を順次記憶するコントローラ時刻記憶手段と、前記システム基準時刻と前記コントローラ時刻との時刻ズレを算出するコントローラ時刻ズレ算出手段と、前記時刻ズレと、コントローラ時刻の異常と認める予め設定された基準時刻ズレとを比較して、算出した時刻差が基準時刻ズレ以上であれば、コントローラ時刻ズレとして検知するコントローラ時刻ズレ検知手段と、前記コントローラ時刻読込手段が読み込んだ現在のコントローラ時刻と、前記コントローラ時刻記憶手段が記憶した前回のコントローラ時刻とを比較するコントローラ時刻比較手段と、前記コントローラ時刻比較手段が比較した結果、前記現在のコントローラ時刻と、前記前回のコントローラ時刻が、同じ時刻であれば、コントローラ時刻停止として検知するコントローラ時刻停止検知手段と、前記コントローラ時刻ズレ、若しくは前記コントローラ時刻停止をコントローラ時刻異常として外部に通報するコントローラ時刻異常通報手段とを備えることを特徴とする氷蓄熱型空調機監視システム。
【0017】
このように構成された氷蓄熱型空調機監視システムによれば、空調機コントローラが記憶するコントローラ時刻を監視装置が取り込む。そして、監視装置が、停電や空調機コントローラ自体の不具合によって生じた、時刻のズレ又は時刻停止を検知することができる。よって、時刻のズレでも時刻停止でもどちらでも、コントローラ時刻の不具合が発生した場合でも、前記コントローラ時刻の不具合を早期に発見できる。
【0018】
したがって、時刻のズレ若しくは時刻停止どちらかで生じた前記コントローラ時刻の不具合によって、氷蓄熱型空調設備に不具合が生じた場合、復旧するまでの時間を大幅に削減することができる。また、不具合の早期発見により、不具合の現象が進む前に処置を行うことができ、修理にかかるコストも抑えることができる。
【0019】
さらに本発明は、コントローラ時刻ズレ検知手段が、予め設定された時間連続して前記コントローラ時刻ズレ算出手段が算出した時刻差が基準時刻ズレ以上であったときのみ、コントローラ時刻ズレとして検知する手段にすることができ、また、同様に、コントローラ時刻停止検知手段は、前記コントローラ時刻比較手段が、前記現在のコントローラ時刻と前記前回のコントローラ時刻を比較した結果、予め設定された時間連続して、同じ時刻であった場合のみ、コントローラ時刻停止として検知する手段とすることができる。
【0020】
このように構成された氷蓄熱型空調機監視システムによれば、監視装置が、一定時間連続して、時刻のズレ又は時刻停止を検知したときのみ、コントローラ時刻異常通報を出力する。よって、より正確に時刻のズレ又は時刻停止を検知でき、コントローラ時刻異常通報の信頼性が高まる。さらに、誤通報によって、保守作業者が現地に出向くことによる保守の稼働量の無駄を省くことができる。
【0021】
さらに本発明は、氷蓄熱型空調器監視システムが、前記氷蓄熱型空調機の運転状況を判断するために用いられるデータを運転状況データとして収集する運転状況データ収集センサを有し、前記監視装置は、前記運転状況データを予め定められたタイミングで順次読み込む運転状況データ読込手段と、前記コントローラ時刻異常通報手段がコントローラ時刻異常として外部に通報する前後の時刻に、前記コントローラ時刻読込手段が読み込んだコントローラ時刻と共に、前記運転状況データ読込手段が読み込んだ運転状況データを記憶する運転状況データ記憶手段と、前記運転状況データ記憶手段が記憶した運転状況データを外部に出力する運転状況データ出力手段とを備えたことを特徴とする。
【0022】
このように構成された氷蓄熱型空調機監視システムによれば、監視装置が、前記コントローラ時刻の異常が発生した前後の、運転状況データ、例えば、氷蓄熱型空調設備の温度、圧力、水温等のデータを記憶するため、復旧作業での処置の際にそのデータを利用したり、不具合の内容の原因究明をする際のデータとして利用することができる。それにより、復旧作業のさらなる短縮や、不具合の再発防止のデータとして役立てることができる。
【0023】
さらに本発明は、氷蓄熱型空調器監視システムが、前記コントローラ時刻異常通報出力手段が出力した異常通報、若しくは、前記運転状況データ出力手段が出力した運転状況データを回線を介して管理センタに送信する送受信装置を有することを特徴とする。
【0024】
このように構成された氷蓄熱型空調機監視システムによれば、監視装置は、送受信装置を介して、遠隔地にある管理センタに、コントロール時刻異常通報を知らせることができる。
【0025】
よって、コントローラ時刻異常による氷蓄熱型空調設備の不具合を、管理センタは、リアルタイムに把握することができ、復旧作業を早期に開始することができる。
【0026】
これにより、前記コントローラ時刻の不具合によって、氷蓄熱型空調設備に不具合が生じた場合、復旧するまでの時間を大幅に削減することができる。また、不具合の早期発見により、不具合の現象が進む前に処置を行うことができ、修理にかかるコストも抑えることができる。
【0027】
さらに、空調機コントローラの時刻の不具合発生時前後の運転状況データを遠隔地にある管理センタより、把握することができる。これにより、現地に行く前に、運転状況データを分析して、より適切な処置を検討することができる。したがって、復旧に必要な工具、測定器等の選定も適切に行うことができ、現地で必要であった工具や測定器を持参していなかったことにより、復旧作業に支障をきたし、復旧までの時間がかかってしまうということも未然に防ぐことができる。
【0028】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態について、まず、空調機コントローラが記憶している現在時刻と、管理装置が記憶しているシステム基準時刻との時刻ズレを算出し、算出した時刻ズレが予め定められた基準時刻ズレ以上であった場合にコントローラ時刻異常通報を出力する本発明の第1の実施の形態(以下、実施形態1)について、図1乃至2を参照して説明する。
【0029】
図1は、実施形態1に係る氷蓄熱型空調機監視システムのシステム構成図であり、 図2は、実施形態1に係る氷蓄熱型空調機監視システムの動作フロー図である。
【0030】
図1に示すように、氷蓄熱型空調機監視システムは、空調機コントローラ20が氷蓄熱型空調機10の空調運転を制御する。そして、監視装置30は、複数の氷蓄熱型空調機10を監視する。
【0031】
さらに、空調機コントローラ20は、時刻スケジュール記憶手段22で、氷蓄熱型空調機を制御するための時刻スケジュールを記憶する。そして、コントローラ時刻記憶手段23で、空調機コントローラ20内の現在時刻をコントローラ時刻として記憶する。さらに、空調機制御手段21にて、前記時刻スケジュールと前記コントローラ時刻に基づき氷蓄熱型空調機10の空調運転を制御する。
【0032】
また、監視装置30は、システム基準時刻記憶手段32で、氷蓄熱型空調機監視システムの基準となる時刻であるシステム基準時刻を記憶する。このシステム基準時刻は、監視装置30が、監視する全氷蓄熱型空調機の空調運転を司る基準となる時刻である。
【0033】
よって、空調機コントローラ20の記憶するコントローラ時刻が、このシステム基準時刻と同じであれば、時刻の不具合による氷蓄熱型空調機の空調運転の障害はないものと判断することができる。
【0034】
コントローラ時刻読込手段31は、前記コントローラ時刻を予め定められたタイミングで順次読み込む。この予め定められたタイミングは、任意に保守作業者等が設定することができ、例えば、1分間隔とすることができる。ただし、このタイミングは、各空調機設備の特性等に応じて、設定し、変更することができる。
【0035】
なお、空調機コントローラ20から時刻データを読み込む際に、空調機コントローラ20と監視装置30との間に、A/D変換装置を設置し、このA/D変換装置が、空調機コントローラ内部のメモリアドレスを指定して時刻データを読み込んだ後に、監視装置30は、A/D変換装置から時刻データを読み込むという構成にすることもできる(以下、実施形態2,3も同様)。
【0036】
コントローラ時刻ズレ算出手段33は、前記システム基準時刻と前記コントローラ時刻との時刻ズレを算出する。そして、コントローラ時刻ズレ検知手段34が、算出した時刻ズレと、コントローラ時刻の異常と認める予め設定された基準時刻ズレとを比較して、算出した時刻差が基準時刻ズレ以上であれば、コントローラ時刻ズレとして検知する。
【0037】
ここで、時刻ズレは、監視装置が記憶する全氷蓄熱型空調機の空調運転を司る基準となる時刻と、コントローラ時刻とのズレであり、基準時刻ズレとは、氷蓄熱型空調機の空調運転に支障が生じる可能性が高いと判断できる基準となる値であり、例えば30[min]とすることができる。
【0038】
この値以上に時刻ズレが生じると、氷蓄熱型空調機の空調運転に何らかの不具合が生じる可能性が高いといえる。したがって、この基準時刻ズレ以上にズレが生じた場合は、時刻ズレの原因を究明し、適切な処置をとる必要がある。ただし、この基準時刻ズレは、各空調機設備に応じて、適切な値を設定することができ、必要であれば、変更することができる。
【0039】
コントローラ時刻異常通報手段35は、コントローラ時刻ズレをコントローラ時刻異常として外部に通報する。
【0040】
このように、コントローラ時刻読込手段31が順次、コントローラ時刻を読込み、コントローラ時刻ズレ検知手段34にて、コントローラ時刻の不具合と認められる時刻ズレを検知した場合に、コントローラ時刻異常通報手段35が外部に、コントローラ時刻異常として、通報する。この通報を受け取ることで、リアルタイムに、時刻ズレによるコントローラ時刻の不具合を知ることができる。
【0041】
したがって、コントローラ時刻の不具合によって、氷蓄熱型空調設備に不具合が生じた場合、復旧するまでの時間を大幅に削減することができる。また、不具合の早期発見により、不具合の現象が進む前に処置を行うことができ、修理にかかるコストも抑えることができる。
【0042】
次に、実施形態1に係る氷蓄熱型空調機監視システムの動作について説明する。
【0043】
図2に示すように、コントローラ時刻読込手段31が順次、コントローラ時刻を読込む(S101)。そして、コントローラ時刻ズレ算出手段33は、システム基準時刻とコントローラ時刻との時刻ズレを算出する(S102)。続いて、コントローラ時刻ズレ検知手段34が、コントローラ時刻の不具合と認められる時刻ズレを検知した場合に(S103)、コントローラ時刻異常通報手段35が外部に、コントローラ時刻異常として、通報する(S104)。
【0044】
この通報を受け取ることで、リアルタイムに、時刻ズレによるコントローラ時刻の不具合を知ることができる。
【0045】
したがって、コントローラ時刻の不具合によって、氷蓄熱型空調設備に不具合が生じた場合、復旧するまでの時間を大幅に削減することができる。また、不具合の早期発見により、不具合の現象が進む前に処置を行うことができ、修理にかかるコストも抑えることができる。
【0046】
続いて、本発明の実施の形態について、空調機コントローラが記憶している現在時刻が停止状態になった場合にコントローラ時刻異常通報を出力する本発明の第2の実施の形態(以下、実施形態2)について、図3乃至4を参照して説明する。
【0047】
図3は、実施形態2に係る氷蓄熱型空調機監視システムのシステム構成図であり、 図4は、実施形態2に係る氷蓄熱型空調機監視システムの動作フロー図である。
【0048】
図3において、図1と同一符号を付した各部については、動作が同様なため説明を省略し、新たに加えられたものについて説明する。
【0049】
コントローラ時刻記憶手段37は、コントローラ時刻読込手段31が読み込んだコントローラ時刻を順次記憶する。
【0050】
コントローラ時刻比較手段36は、コントローラ時刻読込手段31が読み込んだ現在のコントローラ時刻と、コントローラ時刻記憶手段37が記憶した前回のコントローラ時刻とを比較する。
【0051】
そして、コントローラ時刻停止検知手段38が、コントローラ時刻比較手段36が比較した結果、現在のコントローラ時刻と、前回のコントローラ時刻が、同じ時刻であれば、コントローラ時刻停止として検知する。
【0052】
この検知をすることで、空調機コントローラ20に記憶されたコントローラ時刻が、何らかの不具合で動作していないことが判明できる。
【0053】
コントローラ時刻異常通報手段35は、コントローラ時刻停止をコントローラ時刻異常通報として外部に通報する。
【0054】
この通報を受け取ることで、リアルタイムに、時刻停止によるコントローラ時刻の不具合を知ることができる。
【0055】
したがって、コントローラ時刻の不具合によって、氷蓄熱型空調設備に不具合が生じた場合、復旧するまでの時間を大幅に削減することができる。また、不具合の早期発見により、不具合の現象が進む前に処置を行うことができ、修理にかかるコストも抑えることができる。
【0056】
次に、実施形態2に係る氷蓄熱型空調機監視システムの動作について説明する。
【0057】
図4において、コントローラ時刻読込手段31が、順次コントローラ時刻を読み込む(S201)。読み込まれた現在のコントローラ時刻は、順次コントローラ時刻記憶手段37に記憶される(S202)。さらに、読み込まれた現在のコントローラ時刻は、コントローラ時刻比較手段36に渡されて、コントローラ時刻記憶手段37が前回記憶したコントローラ時刻と比較される(S203)。
【0058】
コントローラ時刻停止検知手段38は、コントローラ時刻比較手段36が比較した結果、現在のコントローラ時刻と、前回のコントローラ時刻が、同じ時刻であれば、コントローラ時刻停止として検知する(S204)。
【0059】
この検知をすることで、空調機コントローラ20に記憶されたコントローラ時刻が、何らかの不具合で動作していないことが判明できる。
【0060】
そして、コントローラ時刻異常通報手段35は、コントローラ時刻停止をコントローラ時刻異常通報として外部に通報する(S205)。
【0061】
この通報を受け取ることで、リアルタイムに、時刻停止によるコントローラ時刻の不具合を知ることができる。
【0062】
したがって、コントローラ時刻の不具合によって、氷蓄熱型空調設備に不具合が生じた場合、復旧するまでの時間を大幅に削減することができる。また、不具合の早期発見により、不具合の現象が進む前に処置を行うことができ、修理にかかるコストも抑えることができる。
【0063】
続いて、本発明の実施の形態について、空調機コントローラが記憶している現在時刻がズレたり、停止状態になった場合にコントローラ時刻異常通報を出力する本発明の第3の実施の形態(以下、実施形態3)について、図5乃至6を参照して説明する。
【0064】
なお、この実施形態3の蓄熱型空調機監視システムでは、コントローラ時刻の不具合の検知を、連続して検知した時のみ異常通報するようにして、異常通報の信頼性の向上を図っている。さらに、運転状況データ収集センサを備え、コントローラ時刻に不具合が生じた際、その前後の氷蓄熱型空調器の運転状況を示すデータを記憶する。このデータを不具合時の対処等に利用して、より復旧時間の短縮につなげるように構成されている。
【0065】
図5は、実施形態3に係る氷蓄熱型空調機監視システムのシステム構成図であり、図6は、実施形態3に係る氷蓄熱型空調機監視システムの動作フロー図である。
【0066】
図5において、図1及び図2と同一符号を付した各部については、動作が同様なため説明を省略し、新たに加えられたものについて説明する。
【0067】
コントローラ時刻ズレ検知手段34は、予め設定された時間連続してコントローラ時刻ズレ算出手段33が算出した時刻差が基準時刻ズレ以上であったときのみ、コントローラ時刻ズレとして検知する。同様に、コントローラ時刻停止検知手段38は、コントローラ時刻比較手段36が、現在のコントローラ時刻と前回のコントローラ時刻を比較した結果、予め設定された時間連続して、同じ時刻であった場合のみ、コントローラ時刻停止として検知する。
【0068】
このように構成された氷蓄熱型空調機監視システムによれば、監視装置30が、一定時間連続して、時刻のズレ又は時刻停止を検知したときのみ、コントローラ時刻異常通報を出力する。よって、より正確に時刻のズレ又は時刻停止を検知でき、コントローラ時刻異常通報の信頼性が高まる。さらに、誤通報によって、保守作業者が現地に出向くことによる保守の稼働量の無駄を省くことができる。
【0069】
ここでいう一定時間は、各氷蓄熱型空調設備の特性や、信頼性をどこまで上げるか等を考慮に入れて、設定されるものである。また、必要に応じて設定された一定時間を変更することもできる。
【0070】
また、氷蓄熱型空調機監視システムは、運転状況データ収集センサ40を備える。この運転状況データ収集センサ40は、氷蓄熱型空調器の運転状況を判断するのに利用されるデータ、例えば、温度、水温、圧力等のデータを収集するセンサである。しかし、この例に限らず、氷蓄熱型空調器が正常に運転しているかどうかを判断するための指標になるデータであれば、他のデータを利用することもできる。
【0071】
また、監視装置30は、運転状況データ収集センサ40が収集した運転状況データを読み込む手段である運転状況データ読込手段41を備える。
【0072】
そして、コントローラ時刻異常通報手段35がコントローラ時刻異常通報をする際に、コントローラ時刻異常前後のコントローラ時刻と共に、読み込んだ運転状況データを運転状況データ記憶手段42が記憶する。
【0073】
この記憶された運転状況データを、運転状況データ出力手段43が、外部に出力する。
【0074】
このデータを解析することで、コントローラ時刻不具合前後の氷蓄熱型空調器の運転状況にどのような変化かが生じたか把握することができる。
【0075】
さらに、氷蓄熱型空調機監視システムは、送受信装置50を備え、回線を介して、管理センタに設置された管理センタ端末60と接続されている。
【0076】
管理センタ端末60は、コントローラ時刻異常通報手段35からのコントローラ時刻異常通報を受けたり、運転状況データ出力手段43から、運転状況データを取り込んだりする。
【0077】
このように構成された氷蓄熱型空調機監視システムによれば、監視装置30は、送受信装置50を介して、遠隔地にある管理センタ端末60に、コントロール時刻異常通報を知らせることができる。
【0078】
よって、コントローラ時刻異常による氷蓄熱型空調設備の不具合を、管理センタは、リアルタイムに把握することができ、復旧作業を早期に開始することができる。
【0079】
これにより、コントローラ時刻の不具合によって、氷蓄熱型空調設備に不具合が生じた場合、復旧するまでの時間を大幅に削減することができる。また、不具合の早期発見により、不具合の現象が進む前に処置を行うことができ、修理にかかるコストも抑えることができる。
【0080】
さらに、空調機コントローラの時刻の不具合発生時前後の運転状況データを遠隔地にある管理センタより、把握することができる。これにより、現地に行く前に、運転状況データを分析して、より適切な処置を検討することができる。したがって、復旧に必要な工具、測定器等の選定も適切に行うことができ、現地で必要であった工具や測定器を持参していなかったことにより、復旧作業に支障をきたし、復旧までの時間がかかってしまうということも未然に防ぐことができる。
【0081】
次に、実施形態3に係る氷蓄熱型空調機監視システムの動作について説明する。
【0082】
図6において、コントローラ時刻読込手段31が順次、コントローラ時刻を読込む(S301)。そして、コントローラ時刻ズレ算出手段33は、システム基準時刻とコントローラ時刻との時刻ズレを算出する(S302)。続いて、コントローラ時刻ズレ検知手段34が、コントローラ時刻の不具合と認められる時刻ズレを検知する(S303)。
【0083】
さらに、コントローラ時刻ズレ検知手段34は、予め設定された時間連続してコントローラ時刻ズレ算出手段33が算出した時刻差が基準時刻ズレ以上であったときのみ、コントローラ時刻ズレとして検知し、コントローラ時刻異常通報手段に出力する(S304)。
【0084】
このように、時刻ズレを一定時間連続して検知したときのみ、コントローラ時刻ズレとして検知することで、たまたま一回、時刻ズレを検知した時にコントローラ時刻異常通報するといった、誤通報を未然に防ぐことができる。
【0085】
よって、より正確に時刻のズレを検知でき、コントローラ時刻異常通報の信頼性が高まる。さらに、誤通報によって、保守作業者が現地に出向くことによる保守の稼働量の無駄を省くことができる。
【0086】
またS301において、コントローラ時刻読込手段31が順次読込んだコントローラ時刻は、順次コントローラ時刻記憶手段37に記憶される(S305)。さらに、読み込まれた現在のコントローラ時刻は、コントローラ時刻比較手段36に渡されて、コントローラ時刻記憶手段37が前回記憶したコントローラ時刻と比較される(S306)。
【0087】
コントローラ時刻停止検知手段38が、コントローラ時刻比較手段36が比較した結果、現在のコントローラ時刻と、前回のコントローラ時刻が、同じ時刻であれば、時刻停止として検知する(S307)。
【0088】
さらに、コントローラ時刻停止検知手段38は、コントローラ時刻比較手段36が、現在のコントローラ時刻と前回のコントローラ時刻を比較した結果、予め設定された時間連続して、同じ時刻であった場合のみ、コントローラ時刻停止として検知する(S308)。
【0089】
このように、時刻停止を一定時間連続して検知したときのみ、コントローラ時刻停止として検知することで、たまたま一回、時刻停止を検知した時にコントローラ時刻異常通報するといった、誤通報を未然に防ぐことができる。
【0090】
よって、より正確に時刻停止を検知でき、コントローラ時刻異常通報の信頼性が高まる。さらに、誤通報によって、保守作業者が現地に出向くことによる保守の稼働量の無駄を省くことができる。
【0091】
S304またはS308で、コントローラ時刻ズレ又はコントローラ時刻停止として検知された場合、まず、コントローラ時刻異常通報手段35は、コントローラ時刻異常の原因が、時刻ズレか、時刻停止かを解析する(S309)。
【0092】
そして、コントローラ時刻異常通報手段35は、その解析結果を記憶する(S310)。続いて、コントローラ時刻異常通報手段35は、解析結果と共に、コントローラ時刻異常として通報する(S311)。
【0093】
この際、運転状況データ読込手段41で読み込んだ運転状況データを、コントローラ時刻不具合前後のコントローラ時刻と共に、運転状況データ記憶手段42に記憶する(310)。
【0094】
そして、監視装置30は、送受信装置50を介して、遠隔地にある管理センタ端末60に、コントロール時刻異常通報を知らせることができる。
【0095】
よって、コントローラ時刻異常による氷蓄熱型空調設備の不具合を、管理センタは、リアルタイムに把握することができ、復旧作業を早期に開始することができる。
【0096】
これにより、コントローラ時刻の不具合によって、氷蓄熱型空調設備に不具合が生じた場合、復旧するまでの時間を大幅に削減することができる。また、不具合の早期発見により、不具合の現象が進む前に処置を行うことができ、修理にかかるコストも抑えることができる。
【0097】
さらに、空調機コントローラ20の時刻の不具合発生時前後の運転状況データを遠隔地にある管理センタより、把握することができる。これにより、現地に行く前に、運転状況データを分析して、より適切な処置を検討することができる。したがって、復旧に必要な工具、測定器等の選定も適切に行うことができ、現地で必要であった工具や測定器を持参していなかったことにより、復旧作業に支障をきたし、復旧までの時間がかかってしまうということも未然に防ぐことができる。
【0098】
【発明の効果】
本発明によれば、空調機コントローラの保有する時刻を空調機コントローラに設置の時刻表示を目視せずとも、空調機コントローラの保有する時刻のズレや停止の不具合を早期発見することができる。
【0099】
従って、空調機コントローラの時刻の不具合によって生じた氷蓄熱型空調設備の不具合を復旧するまでの時間を大幅に削減することができる。また、不具合の早期発見により、不具合の現象が進む前に処置を行うことができ、修理にかかるコストも抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1に係る氷蓄熱型空調機監視システムのシステム構成図である。
【図2】実施形態1に係る氷蓄熱型空調機監視システムの動作フロー図である。
【図3】実施形態2に係る氷蓄熱型空調機監視システムのシステム構成図である。
【図4】実施形態2に係る氷蓄熱型空調機監視システムの動作フロー図である。
【図5】実施形態3に係る氷蓄熱型空調機監視システムのシステム構成図である。
【図6】実施形態3に係る氷蓄熱型空調機監視システムの動作フロー図である。
【図7】従来の氷蓄熱型空調機監視システムのシステム構成図である。
【符号の説明】
10 氷蓄熱型空調機、20 空調機コントローラ、21 空調機制御手段、22 時刻スケジュール記憶手段、23 コントローラ時刻記憶手段、24 時刻表示器、30 監視装置、31 コントローラ時刻読込手段、32 システム基準時刻記憶手段、33 コントローラ時刻ズレ算出手段、34 コントローラ時刻ズレ検知手段、35 コントローラ時刻異常通報手段、36 コントローラ時刻比較手段、37 コントローラ時刻記憶手段、38 コントローラ時刻停止検知手段、40 運転状況データ収集センサ、41 運転状況データ読込手段、42 運転状況データ記憶手段、43 運転状況データ出力手段、50,51 送受信装置、60 管理センタ端末、70 A/D変換装置。
【発明の属する技術分野】
本発明は、氷蓄熱型空調設備、特に、蓄氷熱型空調機を時刻スケジュールに基づき制御する空調機コントローラを含み、この空調機コントローラが保有する時刻の不具合を自動的に検知する氷蓄熱型空調機監視システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、図7に示す氷蓄熱型空調機監視システムのように、氷蓄熱型空調機10は、空調機コントローラ20に制御されて、夜間電力を利用しての蓄熱運転、及び昼間の空調運転を行っている。空調機コントローラ20は、自己の保有する現在時刻と、時刻スケジュールに基づき、氷蓄熱型空調機10を制御している(特開平08−226682)。
【0003】
また、氷蓄熱型空調機監視システムは、運転状況データ収集センサ40を備える。そして、この運転状況データ収集センサ40は、氷蓄熱型空調機の温度や圧力等の数値データを取り込む。その数値データを監視装置30に読み込んで、氷蓄熱型空調機の運転状況を監視する。
【0004】
この運転状況データ収集センサ40は、空調機コントローラ20の保有する現在時刻に関してはデータとして取り込んでいない。従って、監視装置30は、空調機コントローラ20の保有する現在時刻に関しては監視対象としていない。
【0005】
しかし、停電や空調機コントローラ20自体の不具合等により、空調機コントローラ20の保有する現在時刻にズレが生じると、氷蓄熱型空調機10の夜間の蓄熱運転や昼間の空調運転が適切に行われない場合がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上述のように、従来において、空調機コントローラの保有する現在時刻に関して、監視装置30は、監視していない。したがって、空調機コントローラ20に設置された時刻表示器24を目視しない限り、空調機コントローラ20の保有する現在時刻の不具合を即座に発見するのが難しかった。
【0007】
そのため、常駐の監視者がいる場合を除いて、使用者が、不冷状態等の氷蓄熱型空調設備の不具合に気づき、氷蓄熱型空調設備の保守監視等を行っている管理センタに通報した後に保守作業者が現地に出向いたり、定期保守点検等で保守作業者が現地に出向いたりして、直接、空調機コントローラ20に備えられた時刻表示器24を確認することでしか、上記のような空調機コントローラ20の保有する現在時刻がズレたり、停止したりする不具合が生じたことを、発見できなかった。
【0008】
上記理由により、空調機コントローラ20の現在時刻の不具合によって生じる場合がある空調機設備の不冷状態等の不具合は、発見が遅れ、復旧するまでに非常に多くの時間がかかる場合があるという問題があった。さらに、復旧作業の開始が遅れることで、不具合の現象が進んでからの処置になるため、不具合内容によっては、修理にかかるコストが早期不具合発見よりも多くかかってしまう場合があるという問題もあった。
【0009】
本発明は、上記の点を鑑みてなされたもので、空調機コントローラの保有する時刻を空調機コントローラに設置の時刻表示を目視せずとも、空調機コントローラの保有する時刻のズレや停止等の不具合を早期発見可能な氷蓄熱型空調機監視システムを提供する。
【0010】
【課題を解決するための手段】
前記課題は次のような氷蓄熱型空調機監視システムにより達成される。すなわち、本発明は、氷蓄熱型空調機と、前記氷蓄熱型空調機の空調運転を制御する空調機コントローラと、複数の氷蓄熱型空調機を監視する監視装置とを有する氷蓄熱型空調機監視システムにおいて、前記空調機コントローラは、前記氷蓄熱型空調機を制御するための時刻スケジュールを記憶する時刻スケジュール記憶手段と、前記空調機コントローラ内の現在時刻をコントローラ時刻として記憶するコントローラ時刻記憶手段と、前記時刻スケジュールと前記コントローラ時刻に基づき前記氷蓄熱型空調機の空調運転を制御する空調機制御手段とを備え、前記監視装置は、前記氷蓄熱型空調機監視システムの基準となる時刻であるシステム基準時刻を記憶するシステム基準時刻記憶手段と、前記コントローラ時刻を予め定められたタイミングで順次読み込むコントローラ時刻読込手段と、前記システム基準時刻と前記コントローラ時刻との時刻ズレを算出するコントローラ時刻ズレ算出手段と、前記時刻ズレと、コントローラ時刻の異常と認める予め設定された基準時刻ズレとを比較して、算出した時刻差が基準時刻ズレ以上であれば、コントローラ時刻ズレとして検知するコントローラ時刻ズレ検知手段と、前記コントローラ時刻ズレをコントローラ時刻異常として外部に通報するコントローラ時刻異常通報手段とを備えることを特徴とする。
【0011】
このように構成された氷蓄熱型空調機監視システムによれば、空調機コントローラが記憶するコントローラ時刻を監視装置が取り込む。そして、監視装置が、停電や空調機コントローラ自体の不具合によって生じた、時刻のズレを検知することができる。これにより、前記コントローラ時刻の不具合を早期に発見できる。
【0012】
したがって、前記コントローラ時刻の不具合によって、氷蓄熱型空調設備に不具合が生じた場合、復旧するまでの時間を大幅に削減することができる。また、不具合の早期発見により、不具合の現象が進む前に処置を行うことができ、修理にかかるコストも抑えることができる。
【0013】
また、本発明は、氷蓄熱型空調機と、前記氷蓄熱型空調機の空調運転を制御する空調機コントローラと、前記氷蓄熱型空調機を監視する監視装置とを有する氷蓄熱型空調機監視システムにおいて、前記空調機コントローラは、前記氷蓄熱型空調機を制御するための時刻スケジュールを記憶する時刻スケジュール記憶手段と、前記空調機コントローラ内の現在時刻をコントローラ時刻として記憶するコントローラ時刻記憶手段と、前記時刻スケジュールと前記コントローラ時刻に基づき前記氷蓄熱型空調機の空調運転を制御する空調機制御手段とを備え、前記監視装置は、前記コントローラ時刻を予め定められたタイミングで順次読み込むコントローラ時刻読込手段と、前記コントローラ時刻を順次記憶するコントローラ時刻記憶手段と、前記コントローラ時刻読込手段が読み込んだ現在のコントローラ時刻と、前記コントローラ時刻記憶手段が記憶した前回のコントローラ時刻とを比較するコントローラ時刻比較手段と、前記コントローラ時刻比較手段が比較した結果、前記現在のコントローラ時刻と、前記前回のコントローラ時刻が、同じ時刻であれば、コントローラ時刻停止として検知するコントローラ時刻停止検知手段と、前記コントローラ時刻停止をコントローラ時刻異常通報として外部に通報するコントローラ時刻異常通報手段とを備えることを特徴とする。
【0014】
このように構成された氷蓄熱型空調機監視システムによれば、空調機コントローラが保有する現在時刻(コントローラ時刻)を監視装置が取り込む。そして、監視装置が、停電や空調機コントローラ自体の不具合によって生じた、時刻停止を検知することができる。この構成でも上記同様に、前記コントローラ時刻の不具合を早期に発見できる。
【0015】
したがって、前記コントローラ時刻の不具合によって、氷蓄熱型空調設備に不具合が生じた場合、復旧するまでの時間を大幅に削減することができる。また、不具合の早期発見により、不具合の現象が進む前に処置を行うことができ、修理にかかるコストも抑えることができる。
【0016】
また、本発明は、氷蓄熱型空調機と、前記氷蓄熱型空調機の空調運転を制御する空調機コントローラと、前記氷蓄熱型空調機を監視する監視装置とを有する氷蓄熱型空調機監視システムにおいて、前記空調機コントローラは、前記氷蓄熱型空調機を制御するための時刻スケジュールを記憶する時刻スケジュール記憶手段と、前記空調機コントローラ内の現在時刻をコントローラ時刻として記憶するコントローラ時刻記憶手段と、前記時刻スケジュールと前記コントローラ時刻に基づき前記氷蓄熱型空調機の空調運転を制御する空調機制御手段とを備え、前記監視装置は、前記氷蓄熱型空調機監視システムの基準となる時刻であるシステム基準時刻を記憶するシステム基準時刻記憶手段と、前記コントローラ時刻を予め定められたタイミングで順次読み込むコントローラ時刻読込手段と、前記コントローラ時刻を順次記憶するコントローラ時刻記憶手段と、前記システム基準時刻と前記コントローラ時刻との時刻ズレを算出するコントローラ時刻ズレ算出手段と、前記時刻ズレと、コントローラ時刻の異常と認める予め設定された基準時刻ズレとを比較して、算出した時刻差が基準時刻ズレ以上であれば、コントローラ時刻ズレとして検知するコントローラ時刻ズレ検知手段と、前記コントローラ時刻読込手段が読み込んだ現在のコントローラ時刻と、前記コントローラ時刻記憶手段が記憶した前回のコントローラ時刻とを比較するコントローラ時刻比較手段と、前記コントローラ時刻比較手段が比較した結果、前記現在のコントローラ時刻と、前記前回のコントローラ時刻が、同じ時刻であれば、コントローラ時刻停止として検知するコントローラ時刻停止検知手段と、前記コントローラ時刻ズレ、若しくは前記コントローラ時刻停止をコントローラ時刻異常として外部に通報するコントローラ時刻異常通報手段とを備えることを特徴とする氷蓄熱型空調機監視システム。
【0017】
このように構成された氷蓄熱型空調機監視システムによれば、空調機コントローラが記憶するコントローラ時刻を監視装置が取り込む。そして、監視装置が、停電や空調機コントローラ自体の不具合によって生じた、時刻のズレ又は時刻停止を検知することができる。よって、時刻のズレでも時刻停止でもどちらでも、コントローラ時刻の不具合が発生した場合でも、前記コントローラ時刻の不具合を早期に発見できる。
【0018】
したがって、時刻のズレ若しくは時刻停止どちらかで生じた前記コントローラ時刻の不具合によって、氷蓄熱型空調設備に不具合が生じた場合、復旧するまでの時間を大幅に削減することができる。また、不具合の早期発見により、不具合の現象が進む前に処置を行うことができ、修理にかかるコストも抑えることができる。
【0019】
さらに本発明は、コントローラ時刻ズレ検知手段が、予め設定された時間連続して前記コントローラ時刻ズレ算出手段が算出した時刻差が基準時刻ズレ以上であったときのみ、コントローラ時刻ズレとして検知する手段にすることができ、また、同様に、コントローラ時刻停止検知手段は、前記コントローラ時刻比較手段が、前記現在のコントローラ時刻と前記前回のコントローラ時刻を比較した結果、予め設定された時間連続して、同じ時刻であった場合のみ、コントローラ時刻停止として検知する手段とすることができる。
【0020】
このように構成された氷蓄熱型空調機監視システムによれば、監視装置が、一定時間連続して、時刻のズレ又は時刻停止を検知したときのみ、コントローラ時刻異常通報を出力する。よって、より正確に時刻のズレ又は時刻停止を検知でき、コントローラ時刻異常通報の信頼性が高まる。さらに、誤通報によって、保守作業者が現地に出向くことによる保守の稼働量の無駄を省くことができる。
【0021】
さらに本発明は、氷蓄熱型空調器監視システムが、前記氷蓄熱型空調機の運転状況を判断するために用いられるデータを運転状況データとして収集する運転状況データ収集センサを有し、前記監視装置は、前記運転状況データを予め定められたタイミングで順次読み込む運転状況データ読込手段と、前記コントローラ時刻異常通報手段がコントローラ時刻異常として外部に通報する前後の時刻に、前記コントローラ時刻読込手段が読み込んだコントローラ時刻と共に、前記運転状況データ読込手段が読み込んだ運転状況データを記憶する運転状況データ記憶手段と、前記運転状況データ記憶手段が記憶した運転状況データを外部に出力する運転状況データ出力手段とを備えたことを特徴とする。
【0022】
このように構成された氷蓄熱型空調機監視システムによれば、監視装置が、前記コントローラ時刻の異常が発生した前後の、運転状況データ、例えば、氷蓄熱型空調設備の温度、圧力、水温等のデータを記憶するため、復旧作業での処置の際にそのデータを利用したり、不具合の内容の原因究明をする際のデータとして利用することができる。それにより、復旧作業のさらなる短縮や、不具合の再発防止のデータとして役立てることができる。
【0023】
さらに本発明は、氷蓄熱型空調器監視システムが、前記コントローラ時刻異常通報出力手段が出力した異常通報、若しくは、前記運転状況データ出力手段が出力した運転状況データを回線を介して管理センタに送信する送受信装置を有することを特徴とする。
【0024】
このように構成された氷蓄熱型空調機監視システムによれば、監視装置は、送受信装置を介して、遠隔地にある管理センタに、コントロール時刻異常通報を知らせることができる。
【0025】
よって、コントローラ時刻異常による氷蓄熱型空調設備の不具合を、管理センタは、リアルタイムに把握することができ、復旧作業を早期に開始することができる。
【0026】
これにより、前記コントローラ時刻の不具合によって、氷蓄熱型空調設備に不具合が生じた場合、復旧するまでの時間を大幅に削減することができる。また、不具合の早期発見により、不具合の現象が進む前に処置を行うことができ、修理にかかるコストも抑えることができる。
【0027】
さらに、空調機コントローラの時刻の不具合発生時前後の運転状況データを遠隔地にある管理センタより、把握することができる。これにより、現地に行く前に、運転状況データを分析して、より適切な処置を検討することができる。したがって、復旧に必要な工具、測定器等の選定も適切に行うことができ、現地で必要であった工具や測定器を持参していなかったことにより、復旧作業に支障をきたし、復旧までの時間がかかってしまうということも未然に防ぐことができる。
【0028】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態について、まず、空調機コントローラが記憶している現在時刻と、管理装置が記憶しているシステム基準時刻との時刻ズレを算出し、算出した時刻ズレが予め定められた基準時刻ズレ以上であった場合にコントローラ時刻異常通報を出力する本発明の第1の実施の形態(以下、実施形態1)について、図1乃至2を参照して説明する。
【0029】
図1は、実施形態1に係る氷蓄熱型空調機監視システムのシステム構成図であり、 図2は、実施形態1に係る氷蓄熱型空調機監視システムの動作フロー図である。
【0030】
図1に示すように、氷蓄熱型空調機監視システムは、空調機コントローラ20が氷蓄熱型空調機10の空調運転を制御する。そして、監視装置30は、複数の氷蓄熱型空調機10を監視する。
【0031】
さらに、空調機コントローラ20は、時刻スケジュール記憶手段22で、氷蓄熱型空調機を制御するための時刻スケジュールを記憶する。そして、コントローラ時刻記憶手段23で、空調機コントローラ20内の現在時刻をコントローラ時刻として記憶する。さらに、空調機制御手段21にて、前記時刻スケジュールと前記コントローラ時刻に基づき氷蓄熱型空調機10の空調運転を制御する。
【0032】
また、監視装置30は、システム基準時刻記憶手段32で、氷蓄熱型空調機監視システムの基準となる時刻であるシステム基準時刻を記憶する。このシステム基準時刻は、監視装置30が、監視する全氷蓄熱型空調機の空調運転を司る基準となる時刻である。
【0033】
よって、空調機コントローラ20の記憶するコントローラ時刻が、このシステム基準時刻と同じであれば、時刻の不具合による氷蓄熱型空調機の空調運転の障害はないものと判断することができる。
【0034】
コントローラ時刻読込手段31は、前記コントローラ時刻を予め定められたタイミングで順次読み込む。この予め定められたタイミングは、任意に保守作業者等が設定することができ、例えば、1分間隔とすることができる。ただし、このタイミングは、各空調機設備の特性等に応じて、設定し、変更することができる。
【0035】
なお、空調機コントローラ20から時刻データを読み込む際に、空調機コントローラ20と監視装置30との間に、A/D変換装置を設置し、このA/D変換装置が、空調機コントローラ内部のメモリアドレスを指定して時刻データを読み込んだ後に、監視装置30は、A/D変換装置から時刻データを読み込むという構成にすることもできる(以下、実施形態2,3も同様)。
【0036】
コントローラ時刻ズレ算出手段33は、前記システム基準時刻と前記コントローラ時刻との時刻ズレを算出する。そして、コントローラ時刻ズレ検知手段34が、算出した時刻ズレと、コントローラ時刻の異常と認める予め設定された基準時刻ズレとを比較して、算出した時刻差が基準時刻ズレ以上であれば、コントローラ時刻ズレとして検知する。
【0037】
ここで、時刻ズレは、監視装置が記憶する全氷蓄熱型空調機の空調運転を司る基準となる時刻と、コントローラ時刻とのズレであり、基準時刻ズレとは、氷蓄熱型空調機の空調運転に支障が生じる可能性が高いと判断できる基準となる値であり、例えば30[min]とすることができる。
【0038】
この値以上に時刻ズレが生じると、氷蓄熱型空調機の空調運転に何らかの不具合が生じる可能性が高いといえる。したがって、この基準時刻ズレ以上にズレが生じた場合は、時刻ズレの原因を究明し、適切な処置をとる必要がある。ただし、この基準時刻ズレは、各空調機設備に応じて、適切な値を設定することができ、必要であれば、変更することができる。
【0039】
コントローラ時刻異常通報手段35は、コントローラ時刻ズレをコントローラ時刻異常として外部に通報する。
【0040】
このように、コントローラ時刻読込手段31が順次、コントローラ時刻を読込み、コントローラ時刻ズレ検知手段34にて、コントローラ時刻の不具合と認められる時刻ズレを検知した場合に、コントローラ時刻異常通報手段35が外部に、コントローラ時刻異常として、通報する。この通報を受け取ることで、リアルタイムに、時刻ズレによるコントローラ時刻の不具合を知ることができる。
【0041】
したがって、コントローラ時刻の不具合によって、氷蓄熱型空調設備に不具合が生じた場合、復旧するまでの時間を大幅に削減することができる。また、不具合の早期発見により、不具合の現象が進む前に処置を行うことができ、修理にかかるコストも抑えることができる。
【0042】
次に、実施形態1に係る氷蓄熱型空調機監視システムの動作について説明する。
【0043】
図2に示すように、コントローラ時刻読込手段31が順次、コントローラ時刻を読込む(S101)。そして、コントローラ時刻ズレ算出手段33は、システム基準時刻とコントローラ時刻との時刻ズレを算出する(S102)。続いて、コントローラ時刻ズレ検知手段34が、コントローラ時刻の不具合と認められる時刻ズレを検知した場合に(S103)、コントローラ時刻異常通報手段35が外部に、コントローラ時刻異常として、通報する(S104)。
【0044】
この通報を受け取ることで、リアルタイムに、時刻ズレによるコントローラ時刻の不具合を知ることができる。
【0045】
したがって、コントローラ時刻の不具合によって、氷蓄熱型空調設備に不具合が生じた場合、復旧するまでの時間を大幅に削減することができる。また、不具合の早期発見により、不具合の現象が進む前に処置を行うことができ、修理にかかるコストも抑えることができる。
【0046】
続いて、本発明の実施の形態について、空調機コントローラが記憶している現在時刻が停止状態になった場合にコントローラ時刻異常通報を出力する本発明の第2の実施の形態(以下、実施形態2)について、図3乃至4を参照して説明する。
【0047】
図3は、実施形態2に係る氷蓄熱型空調機監視システムのシステム構成図であり、 図4は、実施形態2に係る氷蓄熱型空調機監視システムの動作フロー図である。
【0048】
図3において、図1と同一符号を付した各部については、動作が同様なため説明を省略し、新たに加えられたものについて説明する。
【0049】
コントローラ時刻記憶手段37は、コントローラ時刻読込手段31が読み込んだコントローラ時刻を順次記憶する。
【0050】
コントローラ時刻比較手段36は、コントローラ時刻読込手段31が読み込んだ現在のコントローラ時刻と、コントローラ時刻記憶手段37が記憶した前回のコントローラ時刻とを比較する。
【0051】
そして、コントローラ時刻停止検知手段38が、コントローラ時刻比較手段36が比較した結果、現在のコントローラ時刻と、前回のコントローラ時刻が、同じ時刻であれば、コントローラ時刻停止として検知する。
【0052】
この検知をすることで、空調機コントローラ20に記憶されたコントローラ時刻が、何らかの不具合で動作していないことが判明できる。
【0053】
コントローラ時刻異常通報手段35は、コントローラ時刻停止をコントローラ時刻異常通報として外部に通報する。
【0054】
この通報を受け取ることで、リアルタイムに、時刻停止によるコントローラ時刻の不具合を知ることができる。
【0055】
したがって、コントローラ時刻の不具合によって、氷蓄熱型空調設備に不具合が生じた場合、復旧するまでの時間を大幅に削減することができる。また、不具合の早期発見により、不具合の現象が進む前に処置を行うことができ、修理にかかるコストも抑えることができる。
【0056】
次に、実施形態2に係る氷蓄熱型空調機監視システムの動作について説明する。
【0057】
図4において、コントローラ時刻読込手段31が、順次コントローラ時刻を読み込む(S201)。読み込まれた現在のコントローラ時刻は、順次コントローラ時刻記憶手段37に記憶される(S202)。さらに、読み込まれた現在のコントローラ時刻は、コントローラ時刻比較手段36に渡されて、コントローラ時刻記憶手段37が前回記憶したコントローラ時刻と比較される(S203)。
【0058】
コントローラ時刻停止検知手段38は、コントローラ時刻比較手段36が比較した結果、現在のコントローラ時刻と、前回のコントローラ時刻が、同じ時刻であれば、コントローラ時刻停止として検知する(S204)。
【0059】
この検知をすることで、空調機コントローラ20に記憶されたコントローラ時刻が、何らかの不具合で動作していないことが判明できる。
【0060】
そして、コントローラ時刻異常通報手段35は、コントローラ時刻停止をコントローラ時刻異常通報として外部に通報する(S205)。
【0061】
この通報を受け取ることで、リアルタイムに、時刻停止によるコントローラ時刻の不具合を知ることができる。
【0062】
したがって、コントローラ時刻の不具合によって、氷蓄熱型空調設備に不具合が生じた場合、復旧するまでの時間を大幅に削減することができる。また、不具合の早期発見により、不具合の現象が進む前に処置を行うことができ、修理にかかるコストも抑えることができる。
【0063】
続いて、本発明の実施の形態について、空調機コントローラが記憶している現在時刻がズレたり、停止状態になった場合にコントローラ時刻異常通報を出力する本発明の第3の実施の形態(以下、実施形態3)について、図5乃至6を参照して説明する。
【0064】
なお、この実施形態3の蓄熱型空調機監視システムでは、コントローラ時刻の不具合の検知を、連続して検知した時のみ異常通報するようにして、異常通報の信頼性の向上を図っている。さらに、運転状況データ収集センサを備え、コントローラ時刻に不具合が生じた際、その前後の氷蓄熱型空調器の運転状況を示すデータを記憶する。このデータを不具合時の対処等に利用して、より復旧時間の短縮につなげるように構成されている。
【0065】
図5は、実施形態3に係る氷蓄熱型空調機監視システムのシステム構成図であり、図6は、実施形態3に係る氷蓄熱型空調機監視システムの動作フロー図である。
【0066】
図5において、図1及び図2と同一符号を付した各部については、動作が同様なため説明を省略し、新たに加えられたものについて説明する。
【0067】
コントローラ時刻ズレ検知手段34は、予め設定された時間連続してコントローラ時刻ズレ算出手段33が算出した時刻差が基準時刻ズレ以上であったときのみ、コントローラ時刻ズレとして検知する。同様に、コントローラ時刻停止検知手段38は、コントローラ時刻比較手段36が、現在のコントローラ時刻と前回のコントローラ時刻を比較した結果、予め設定された時間連続して、同じ時刻であった場合のみ、コントローラ時刻停止として検知する。
【0068】
このように構成された氷蓄熱型空調機監視システムによれば、監視装置30が、一定時間連続して、時刻のズレ又は時刻停止を検知したときのみ、コントローラ時刻異常通報を出力する。よって、より正確に時刻のズレ又は時刻停止を検知でき、コントローラ時刻異常通報の信頼性が高まる。さらに、誤通報によって、保守作業者が現地に出向くことによる保守の稼働量の無駄を省くことができる。
【0069】
ここでいう一定時間は、各氷蓄熱型空調設備の特性や、信頼性をどこまで上げるか等を考慮に入れて、設定されるものである。また、必要に応じて設定された一定時間を変更することもできる。
【0070】
また、氷蓄熱型空調機監視システムは、運転状況データ収集センサ40を備える。この運転状況データ収集センサ40は、氷蓄熱型空調器の運転状況を判断するのに利用されるデータ、例えば、温度、水温、圧力等のデータを収集するセンサである。しかし、この例に限らず、氷蓄熱型空調器が正常に運転しているかどうかを判断するための指標になるデータであれば、他のデータを利用することもできる。
【0071】
また、監視装置30は、運転状況データ収集センサ40が収集した運転状況データを読み込む手段である運転状況データ読込手段41を備える。
【0072】
そして、コントローラ時刻異常通報手段35がコントローラ時刻異常通報をする際に、コントローラ時刻異常前後のコントローラ時刻と共に、読み込んだ運転状況データを運転状況データ記憶手段42が記憶する。
【0073】
この記憶された運転状況データを、運転状況データ出力手段43が、外部に出力する。
【0074】
このデータを解析することで、コントローラ時刻不具合前後の氷蓄熱型空調器の運転状況にどのような変化かが生じたか把握することができる。
【0075】
さらに、氷蓄熱型空調機監視システムは、送受信装置50を備え、回線を介して、管理センタに設置された管理センタ端末60と接続されている。
【0076】
管理センタ端末60は、コントローラ時刻異常通報手段35からのコントローラ時刻異常通報を受けたり、運転状況データ出力手段43から、運転状況データを取り込んだりする。
【0077】
このように構成された氷蓄熱型空調機監視システムによれば、監視装置30は、送受信装置50を介して、遠隔地にある管理センタ端末60に、コントロール時刻異常通報を知らせることができる。
【0078】
よって、コントローラ時刻異常による氷蓄熱型空調設備の不具合を、管理センタは、リアルタイムに把握することができ、復旧作業を早期に開始することができる。
【0079】
これにより、コントローラ時刻の不具合によって、氷蓄熱型空調設備に不具合が生じた場合、復旧するまでの時間を大幅に削減することができる。また、不具合の早期発見により、不具合の現象が進む前に処置を行うことができ、修理にかかるコストも抑えることができる。
【0080】
さらに、空調機コントローラの時刻の不具合発生時前後の運転状況データを遠隔地にある管理センタより、把握することができる。これにより、現地に行く前に、運転状況データを分析して、より適切な処置を検討することができる。したがって、復旧に必要な工具、測定器等の選定も適切に行うことができ、現地で必要であった工具や測定器を持参していなかったことにより、復旧作業に支障をきたし、復旧までの時間がかかってしまうということも未然に防ぐことができる。
【0081】
次に、実施形態3に係る氷蓄熱型空調機監視システムの動作について説明する。
【0082】
図6において、コントローラ時刻読込手段31が順次、コントローラ時刻を読込む(S301)。そして、コントローラ時刻ズレ算出手段33は、システム基準時刻とコントローラ時刻との時刻ズレを算出する(S302)。続いて、コントローラ時刻ズレ検知手段34が、コントローラ時刻の不具合と認められる時刻ズレを検知する(S303)。
【0083】
さらに、コントローラ時刻ズレ検知手段34は、予め設定された時間連続してコントローラ時刻ズレ算出手段33が算出した時刻差が基準時刻ズレ以上であったときのみ、コントローラ時刻ズレとして検知し、コントローラ時刻異常通報手段に出力する(S304)。
【0084】
このように、時刻ズレを一定時間連続して検知したときのみ、コントローラ時刻ズレとして検知することで、たまたま一回、時刻ズレを検知した時にコントローラ時刻異常通報するといった、誤通報を未然に防ぐことができる。
【0085】
よって、より正確に時刻のズレを検知でき、コントローラ時刻異常通報の信頼性が高まる。さらに、誤通報によって、保守作業者が現地に出向くことによる保守の稼働量の無駄を省くことができる。
【0086】
またS301において、コントローラ時刻読込手段31が順次読込んだコントローラ時刻は、順次コントローラ時刻記憶手段37に記憶される(S305)。さらに、読み込まれた現在のコントローラ時刻は、コントローラ時刻比較手段36に渡されて、コントローラ時刻記憶手段37が前回記憶したコントローラ時刻と比較される(S306)。
【0087】
コントローラ時刻停止検知手段38が、コントローラ時刻比較手段36が比較した結果、現在のコントローラ時刻と、前回のコントローラ時刻が、同じ時刻であれば、時刻停止として検知する(S307)。
【0088】
さらに、コントローラ時刻停止検知手段38は、コントローラ時刻比較手段36が、現在のコントローラ時刻と前回のコントローラ時刻を比較した結果、予め設定された時間連続して、同じ時刻であった場合のみ、コントローラ時刻停止として検知する(S308)。
【0089】
このように、時刻停止を一定時間連続して検知したときのみ、コントローラ時刻停止として検知することで、たまたま一回、時刻停止を検知した時にコントローラ時刻異常通報するといった、誤通報を未然に防ぐことができる。
【0090】
よって、より正確に時刻停止を検知でき、コントローラ時刻異常通報の信頼性が高まる。さらに、誤通報によって、保守作業者が現地に出向くことによる保守の稼働量の無駄を省くことができる。
【0091】
S304またはS308で、コントローラ時刻ズレ又はコントローラ時刻停止として検知された場合、まず、コントローラ時刻異常通報手段35は、コントローラ時刻異常の原因が、時刻ズレか、時刻停止かを解析する(S309)。
【0092】
そして、コントローラ時刻異常通報手段35は、その解析結果を記憶する(S310)。続いて、コントローラ時刻異常通報手段35は、解析結果と共に、コントローラ時刻異常として通報する(S311)。
【0093】
この際、運転状況データ読込手段41で読み込んだ運転状況データを、コントローラ時刻不具合前後のコントローラ時刻と共に、運転状況データ記憶手段42に記憶する(310)。
【0094】
そして、監視装置30は、送受信装置50を介して、遠隔地にある管理センタ端末60に、コントロール時刻異常通報を知らせることができる。
【0095】
よって、コントローラ時刻異常による氷蓄熱型空調設備の不具合を、管理センタは、リアルタイムに把握することができ、復旧作業を早期に開始することができる。
【0096】
これにより、コントローラ時刻の不具合によって、氷蓄熱型空調設備に不具合が生じた場合、復旧するまでの時間を大幅に削減することができる。また、不具合の早期発見により、不具合の現象が進む前に処置を行うことができ、修理にかかるコストも抑えることができる。
【0097】
さらに、空調機コントローラ20の時刻の不具合発生時前後の運転状況データを遠隔地にある管理センタより、把握することができる。これにより、現地に行く前に、運転状況データを分析して、より適切な処置を検討することができる。したがって、復旧に必要な工具、測定器等の選定も適切に行うことができ、現地で必要であった工具や測定器を持参していなかったことにより、復旧作業に支障をきたし、復旧までの時間がかかってしまうということも未然に防ぐことができる。
【0098】
【発明の効果】
本発明によれば、空調機コントローラの保有する時刻を空調機コントローラに設置の時刻表示を目視せずとも、空調機コントローラの保有する時刻のズレや停止の不具合を早期発見することができる。
【0099】
従って、空調機コントローラの時刻の不具合によって生じた氷蓄熱型空調設備の不具合を復旧するまでの時間を大幅に削減することができる。また、不具合の早期発見により、不具合の現象が進む前に処置を行うことができ、修理にかかるコストも抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1に係る氷蓄熱型空調機監視システムのシステム構成図である。
【図2】実施形態1に係る氷蓄熱型空調機監視システムの動作フロー図である。
【図3】実施形態2に係る氷蓄熱型空調機監視システムのシステム構成図である。
【図4】実施形態2に係る氷蓄熱型空調機監視システムの動作フロー図である。
【図5】実施形態3に係る氷蓄熱型空調機監視システムのシステム構成図である。
【図6】実施形態3に係る氷蓄熱型空調機監視システムの動作フロー図である。
【図7】従来の氷蓄熱型空調機監視システムのシステム構成図である。
【符号の説明】
10 氷蓄熱型空調機、20 空調機コントローラ、21 空調機制御手段、22 時刻スケジュール記憶手段、23 コントローラ時刻記憶手段、24 時刻表示器、30 監視装置、31 コントローラ時刻読込手段、32 システム基準時刻記憶手段、33 コントローラ時刻ズレ算出手段、34 コントローラ時刻ズレ検知手段、35 コントローラ時刻異常通報手段、36 コントローラ時刻比較手段、37 コントローラ時刻記憶手段、38 コントローラ時刻停止検知手段、40 運転状況データ収集センサ、41 運転状況データ読込手段、42 運転状況データ記憶手段、43 運転状況データ出力手段、50,51 送受信装置、60 管理センタ端末、70 A/D変換装置。
Claims (8)
- 氷蓄熱型空調機と、
前記氷蓄熱型空調機の空調運転を制御する空調機コントローラと、
複数の氷蓄熱型空調機を監視する監視装置とを有する氷蓄熱型空調機監視システムにおいて、
前記空調機コントローラは、
前記氷蓄熱型空調機を制御するための時刻スケジュールを記憶する時刻スケジュール記憶手段と、
前記空調機コントローラ内の現在時刻をコントローラ時刻として記憶するコントローラ時刻記憶手段と、
前記時刻スケジュールと前記コントローラ時刻に基づき前記氷蓄熱型空調機の空調運転を制御する空調機制御手段と、
を備え、
前記監視装置は、
前記氷蓄熱型空調機監視システムの基準となる時刻であるシステム基準時刻を記憶するシステム基準時刻記憶手段と、
前記コントローラ時刻を予め定められたタイミングで順次読み込むコントローラ時刻読込手段と、
前記システム基準時刻と前記コントローラ時刻との時刻ズレを算出するコントローラ時刻ズレ算出手段と、
前記時刻ズレと、コントローラ時刻の異常と認める予め設定された基準時刻ズレとを比較して、算出した時刻差が基準時刻ズレ以上であれば、コントローラ時刻ズレとして検知するコントローラ時刻ズレ検知手段と、
前記コントローラ時刻ズレをコントローラ時刻異常として外部に通報するコントローラ時刻異常通報手段と、
を備えることを特徴とする氷蓄熱型空調機監視システム。 - 氷蓄熱型空調機と、
前記氷蓄熱型空調機の空調運転を制御する空調機コントローラと、
前記氷蓄熱型空調機を監視する監視装置とを有する氷蓄熱型空調機監視システムにおいて、
前記空調機コントローラは、
前記氷蓄熱型空調機を制御するための時刻スケジュールを記憶する時刻スケジュール記憶手段と、
前記空調機コントローラ内の現在時刻をコントローラ時刻として記憶するコントローラ時刻記憶手段と、
前記時刻スケジュールと前記コントローラ時刻に基づき前記氷蓄熱型空調機の空調運転を制御する空調機制御手段と、
を備え、
前記監視装置は、
前記コントローラ時刻を予め定められたタイミングで順次読み込むコントローラ時刻読込手段と、
前記コントローラ時刻を順次記憶するコントローラ時刻記憶手段と、
前記コントローラ時刻読込手段が読み込んだ現在のコントローラ時刻と、前記コントローラ時刻記憶手段が記憶した前回のコントローラ時刻とを比較するコントローラ時刻比較手段と、
前記コントローラ時刻比較手段が比較した結果、前記現在のコントローラ時刻と、前記前回のコントローラ時刻が、同じ時刻であれば、コントローラ時刻停止として検知するコントローラ時刻停止検知手段と、
前記コントローラ時刻停止をコントローラ時刻異常通報として外部に通報するコントローラ時刻異常通報手段と、
を備えることを特徴とする氷蓄熱型空調器遠隔システム。 - 氷蓄熱型空調機と、
前記氷蓄熱型空調機の空調運転を制御する空調機コントローラと、
前記氷蓄熱型空調機を監視する監視装置とを有する氷蓄熱型空調機監視システムにおいて、
前記空調機コントローラは、
前記氷蓄熱型空調機を制御するための時刻スケジュールを記憶する時刻スケジュール記憶手段と、
前記空調機コントローラ内の現在時刻をコントローラ時刻として記憶するコントローラ時刻記憶手段と、
前記時刻スケジュールと前記コントローラ時刻に基づき前記氷蓄熱型空調機の空調運転を制御する空調機制御手段と、
を備え、
前記監視装置は、
前記氷蓄熱型空調機監視システムの基準となる時刻であるシステム基準時刻を記憶するシステム基準時刻記憶手段と、
前記コントローラ時刻を予め定められたタイミングで順次読み込むコントローラ時刻読込手段と、
前記コントローラ時刻を順次記憶するコントローラ時刻記憶手段と、
前記システム基準時刻と前記コントローラ時刻との時刻ズレを算出するコントローラ時刻ズレ算出手段と、
前記時刻ズレと、コントローラ時刻の異常と認める予め設定された基準時刻ズレとを比較して、算出した時刻差が基準時刻ズレ以上であれば、コントローラ時刻ズレとして検知するコントローラ時刻ズレ検知手段と、
前記コントローラ時刻読込手段が読み込んだ現在のコントローラ時刻と、前記コントローラ時刻記憶手段が記憶した前回のコントローラ時刻とを比較するコントローラ時刻比較手段と、
前記コントローラ時刻比較手段が比較した結果、前記現在のコントローラ時刻と、前記前回のコントローラ時刻が、同じ時刻であれば、コントローラ時刻停止として検知するコントローラ時刻停止検知手段と、
前記コントローラ時刻ズレは、コントローラ時刻ズレ異常として、また、前記コントローラ時刻停止は、コントローラ時刻停止異常として、外部に通報するコントローラ時刻異常通報手段と、
を備えることを特徴とする氷蓄熱型空調機監視システム。 - 請求項1の氷蓄熱型空調機監視システムにおいて、
前記コントローラ時刻ズレ検知手段は、予め設定された時間連続して前記時刻差が基準時刻ズレ以上であったときのみ、コントローラ時刻ズレとして検知する手段であることを特徴とする氷蓄熱型空調器遠隔システム。 - 請求項2の氷蓄熱型空調機監視システムにおいて、
前記コントローラ時刻停止検知手段は、前記コントローラ時刻比較手段が、前記現在のコントローラ時刻と前記前回のコントローラ時刻を比較した結果、予め設定された時間連続して、同じ時刻であった場合のみ、コントローラ時刻停止として検知する手段であることを特徴とする氷蓄熱型空調器監視システム。 - 請求項3の氷蓄熱型空調機監視システムにおいて、
前記コントローラ時刻ズレ検知手段は、予め設定された時間連続して前記コントローラ時刻ズレ算出手段が算出した時刻差が基準時刻ズレ以上であったときのみ、コントローラ時刻ズレとして検知する手段であり、
前記コントローラ時刻停止検知手段は、前記コントローラ時刻比較手段が、前記現在のコントローラ時刻と前記前回のコントローラ時刻を比較した結果、予め設定された時間連続して、同じ時刻であった場合のみ、コントローラ時刻停止として検知する手段であることを特徴とする氷蓄熱型空調器監視システム。 - 請求項1乃至6いずれか一つに記載の氷蓄熱型空調機監視システムにおいて、
前記氷蓄熱型空調器監視システムは、前記氷蓄熱型空調機の運転状況を判断するために用いられるデータを運転状況データとして収集する運転状況データ収集センサを有し、
前記監視装置は、
前記運転状況データを予め定められたタイミングで順次読み込む運転状況データ読込手段と、
前記コントローラ時刻異常通報手段がコントローラ時刻異常として外部に通報する前後の時刻に、前記コントローラ時刻読込手段が読み込んだコントローラ時刻と共に、前記運転状況データ読込手段が読み込んだ運転状況データを記憶する運転状況データ記憶手段と、
前記運転状況データ記憶手段が記憶した運転状況データを外部に出力する運転状況データ出力手段と、
を備えたことを特徴とする氷蓄熱型空調器監視システム。 - 請求項1乃至7いずれか一つに記載の氷蓄熱型空調器監視システムにおいて、
氷蓄熱型空調器監視システムは、
前記コントローラ時刻異常通報出力手段が出力した異常通報、若しくは、前記運転状況データ出力手段が出力した運転状況データを回線を介して管理センタに送信する送受信装置を有することを特徴とする氷蓄熱型空調器監視システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2002198407A JP2004037046A (ja) | 2002-07-08 | 2002-07-08 | 氷蓄熱型空調機監視システム |
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JP2002198407A JP2004037046A (ja) | 2002-07-08 | 2002-07-08 | 氷蓄熱型空調機監視システム |
Publications (1)
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JP2004037046A true JP2004037046A (ja) | 2004-02-05 |
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Family Applications (1)
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JP2002198407A Pending JP2004037046A (ja) | 2002-07-08 | 2002-07-08 | 氷蓄熱型空調機監視システム |
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JP (1) | JP2004037046A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN106152343A (zh) * | 2016-07-05 | 2016-11-23 | 西安建筑科技大学 | 一种基于全生命周期的冰蓄冷空调系统设计优化方法 |
CN106322649A (zh) * | 2016-08-18 | 2017-01-11 | 刘华英 | 空调故障修复方法和装置 |
CN110848892A (zh) * | 2019-10-11 | 2020-02-28 | 广东寰球智能科技有限公司 | 一种冰蓄冷系统的节能运行方法、装置、设备及存储介质 |
-
2002
- 2002-07-08 JP JP2002198407A patent/JP2004037046A/ja active Pending
Cited By (5)
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CN110848892A (zh) * | 2019-10-11 | 2020-02-28 | 广东寰球智能科技有限公司 | 一种冰蓄冷系统的节能运行方法、装置、设备及存储介质 |
CN110848892B (zh) * | 2019-10-11 | 2021-08-31 | 广东寰球智能科技有限公司 | 一种冰蓄冷系统的节能运行方法、装置、设备及存储介质 |
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