JP2004036444A - シュラウド付インペラーの製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】翼の削りだし加工(すなわち流路の加工)を容易にするとともに、拡散接合をすることができるシュラウド付インペラーの製造方法を提供する。
【解決手段】シュラウド付インペラーを外径側部品5と内径部側部品6とに分割してそれぞれ所定の形状に加工する加工工程と、加工後の両部品を拡散接合する接合工程と、を備える。
【選択図】 図1
【解決手段】シュラウド付インペラーを外径側部品5と内径部側部品6とに分割してそれぞれ所定の形状に加工する加工工程と、加工後の両部品を拡散接合する接合工程と、を備える。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、遠心圧縮機に用いられるインペラーの製造方法に係り、とくにシュラウド付インペラーの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
遠心圧縮機に用いられるインペラーには、オープンインペラーとシュラウド付インペラーとがある。図3にシュラウド付インペラーの一例を示す。図3は、シュラウド付インペラーを軸心を含む平面で切断したときの断面図である。
【0003】
シュラウド付インペラーは、軸方向の先端側(図の上側)から後端側(図の下側)にかけて拡径するように成形されたボス1と、ボス1に削りだしにより成形された翼2と、からなる本体部3と、その外周に同心状に配置されたリング状のシュラウド4と、からなる。
シュラウド4は、翼2の外周端に接合されて一体化されているので、ボス1の軸心部に駆動軸が貫着されると、本体部3とシュラウド4とは一体となって回転し、先端側から導入した流体を後端側外周部へと導くようになっている。
【0004】
このシュラウド付インペラーは、シュラウドのないオープンインペラーと比較すると、翼とケーシングとの間の隙間がないため、流動損失が少なく、圧縮効率が高いという特徴を有し、航空エンジン等の高圧縮率が要求される遠心圧縮機に用いられている。
【0005】
ここで本体部3にシュラウド4を接合しようとする場合、十分な強度をもたせるために拡散接合をすることが好ましいが、接合時の荷重により翼2が倒れるように変形してしまい、接合すること自体ができなくなってしまう。
【0006】
そこで、シュラウド4と本体部3とを一体構造の素材で成形した後に、インペラーの流路(翼間)を削りだし加工で製作する方法や、翼2に荷重の負担のかからないろう付けにより接合する方法が採用されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、インペラーの流路は翼間が狭いために、前記削りだし加工では、細いエンドミルを用いなければならない(したがって、1回の削りだし量が少ない)、先端側と後端側の両方から加工しなければならない、エンドミルの角度を変えなければならない等の工夫をしながら加工しなければならず、加工時間が長く、コスト高となるという問題があった。
また、前記ろう付け加工では、接合部の強度が十分ではなく、製品の寿命が短いという問題があった。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために、本発明は、シュラウド付インペラーを内径側部品と外径部側部品とに分割してそれぞれ所定の形状に加工する加工工程と、加工後の両部品を拡散接合する接合工程と、を備えたことを特徴とするインペラーの製造方法を提供する。
【0009】
本発明によれば、翼の削りだし加工が容易になるだけでなく、拡散接合により十分な強度を得ることができる。
【0010】
本発明の好ましい実施形態によれば、前記加工工程は、前記インペラーの軸心と同心の円錐面で内径部側部品と外径部側部品とに分割して加工する。このとき、接合工程では、前記インペラーの軸方向に荷重をかけ、前記インペラーの翼間の各空間に嵌め込む支持部材を用いて接合することが好ましい。
【0011】
本実施形態によれば、翼の削りだし加工が容易になるだけでなく、接合面がテーパー面となり拡散接合の荷重に耐えることができ、十分な強度を得ることができる。
【0012】
さらに別の好ましい実施形態によれば、前記加工工程は、前記インペラーのシュラウドと本体部とに分割することにより外径部側部品と内径部側部品とに分割して加工し、前記接合工程は、前記インペラーの翼間の各空間に嵌め込む支持部材を用いて接合することが好ましい。
【0013】
本実施形態では、支持部材を用いることにより、インペラーをシュラウドと本体部とに分割しても拡散接合することができ、その結果、翼の削りだし加工も容易になる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好ましい実施形態について図面を参照して説明する。なお、各図において共通する部分には同一の符号を付し、重複した説明を省略する。
【0015】
図1は、本発明のシュラウド付インペラーの製造方法の一実施形態を示す図であり、(A)は翼の削りだし加工前の加工工程、(B)は翼の削りだし後の加工工程、(C)は接合工程を示す図である。なお、各図は、図3と同様に、シュラウド付インペラーを軸心を含む面で切断したときの断面図である。
【0016】
図1(A)に示す加工工程では、インペラーの軸心と同心の円錐面の一部で内径部側部品5と外径部側部品6とに分割している。このように分割することにより、各部品5,6の流路のRが緩和され、各部品5,6の翼2a,2bの削りだし加工(すなわち流路の加工)が容易になる。
【0017】
ここで、切断面となる円錐面は、その頂点がインペラーの後端側(図の下側)となるようにするのが好ましい。このように分割することにより、流路の曲率の最も大きい部分で内径部側部品5と外径部側部品6とに分割することができ、各部品5,6の翼2a,2bの削りだし加工(すなわち流路の加工)が最も容易になる。なお、この円錐面は、頂角が3〜5度程度あれば十分であるが、図に示すようにそれ以上でもよい。
【0018】
また、インペラーを分割するには、図3に示すシュラウド4と本体部3とが一体に成形された翼を削りだす前の状態の素材を2つに分割するようにしてもよいし、翼を削りだす前の状態の内径部側部品5と外径部側部品6とをそれぞれ鋳造等により成形し、接合面が一致するように表面を機械加工するようにしてもよい。
【0019】
図1(B)に示す加工工程では、削りだし加工により、内径部側部品5及び外径部側部品6の翼2a,2bと駆動軸が貫着される駆動軸用孔7を成形している。このように翼2a,2bを削りだすことによりインペラーの流路8が成形される。このとき、翼(流路)も2つに分割されているため、従前のような細いエンドミルを用いることなく削りだし加工することができ、一度に削りだす量が増え、加工が容易になるだけでなく、加工時間を大幅に短縮することができる。
【0020】
図1(C)に示す接合工程では、内拡散接合により、径部側部品5と外径部側部品6とを接合している。図1(A)及び(B)に示すように、インペラーを円錐面で切断しているため、接合面9がテーパー状になっており、軸心方向に荷重をかけるだけで、径方向の荷重に変換することができる。したがって、拡散接合に必要な荷重を容易にかけることができ、また荷重をかけたとしても翼が倒れるようなことはない。拡散接合するには、接合面9の面粗さをRa0.4〜0.8μ程度にラップ仕上げした後、表面を酸洗浄で汚れ等を落とした後、700〜800度の高温状態で約4Kg/mm2の圧力を4時間程度かければよい。
【0021】
次に、図2を用いて、本発明のシュラウド付インペラーの製造方法の他の実施形態について説明する。図2において、(A)は翼の削りだし加工後の加工工程、(B)は接合工程、(C)は接合工程で使用する支持部材を示す図である。
【0022】
図2(A)に示すように、本実施形態では、外径部側部品としてシュラウド4、内径部側部品として本体部3に分割されている。これらの部品は、鋳造等により成形された素材を削りだし加工等の機械加工により、翼2、挿入孔10、駆動軸用7が形成される。接合時には、シュラウド4の挿入孔10内に本体部3が挿入され、翼2の外周端及びシュラウド内周面が接合面となる。したがって、ボス1、翼2及びシュラウド4により成形される空間がインペラーの流路となる。
【0023】
ここで、このまま拡散接合したのでは、その荷重により翼が倒れてしまうので、図2(B)に示すように、支持部材11を使用する。図2(B)は理解を容易にするために、一部の流路のみを拡大して示している。この支持部材11は、例えば3分割されており、中央部11a及び両端部11bとからなる。これらを組み合わせると流路内に嵌め込むことができる。
【0024】
この支持部材11は流路長手方向にある程度の厚みを持って形成されているが、これらは流路に嵌め込むことができるように流路にほぼ沿うように成形されている。支持部材11は、少なくとも流路の入口側及び出口側の両端部に挿入する必要がある。
【0025】
また、支持部材11は、本体部3と同材であることが好ましく、その表面には接合防止材を塗布してから流路に挿入される。接合防止材を塗布することで、支持部材11がシュラウド4及び本体部3と接合してしまうのを防止することができる。このように支持部材を挿入したことにより、拡散接合時の荷重に翼が耐えることができ、翼が変形することがない。
【0026】
図1(C)に示すように、支持部材11は分割構造となっているので、拡散接合終了後は、例えば中央部11aを引っ張り出す又は押し込むことにより、支持部材11をばらすことで、流路から支持部材11を取り外すことができる。
【0027】
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない限りで種々に変更できることは勿論である。
【0028】
【発明の効果】
上述したように、本発明は、翼の削りだし加工(すなわち流路の加工)を容易にすることができ、拡散接合をすることができるようになるので、加工時間を大幅に短縮することができ、低コスト化を図ることができ、製品の寿命を延命することができる等の優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のシュラウド付インペラーの製造方法の一実施形態を示す図であり、(A)は翼の削りだし加工前の加工工程、(B)は翼の削りだし後の加工工程、(C)は接合工程を示す図である。
【図2】本発明のシュラウド付インペラーの製造方法の他の実施形態を示す図であり、(A)は翼の削りだし加工後の加工工程、(B)は接合工程、(C)は接合工程で使用する支持部材を示す図である。
【図3】シュラウド付インペラーを示す断面図である。
【符号の説明】
1 ボス
2 翼
2a 内径部側部品の翼
2b 外径部側部品の翼
3 本体部
4 シュラウド
5 内径部側部品
6 外径部側部品
7 駆動軸用孔
8 流路
9 接合面
10 挿入孔
11 支持部材
11a 中央部
11b 両端部
【発明の属する技術分野】
本発明は、遠心圧縮機に用いられるインペラーの製造方法に係り、とくにシュラウド付インペラーの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
遠心圧縮機に用いられるインペラーには、オープンインペラーとシュラウド付インペラーとがある。図3にシュラウド付インペラーの一例を示す。図3は、シュラウド付インペラーを軸心を含む平面で切断したときの断面図である。
【0003】
シュラウド付インペラーは、軸方向の先端側(図の上側)から後端側(図の下側)にかけて拡径するように成形されたボス1と、ボス1に削りだしにより成形された翼2と、からなる本体部3と、その外周に同心状に配置されたリング状のシュラウド4と、からなる。
シュラウド4は、翼2の外周端に接合されて一体化されているので、ボス1の軸心部に駆動軸が貫着されると、本体部3とシュラウド4とは一体となって回転し、先端側から導入した流体を後端側外周部へと導くようになっている。
【0004】
このシュラウド付インペラーは、シュラウドのないオープンインペラーと比較すると、翼とケーシングとの間の隙間がないため、流動損失が少なく、圧縮効率が高いという特徴を有し、航空エンジン等の高圧縮率が要求される遠心圧縮機に用いられている。
【0005】
ここで本体部3にシュラウド4を接合しようとする場合、十分な強度をもたせるために拡散接合をすることが好ましいが、接合時の荷重により翼2が倒れるように変形してしまい、接合すること自体ができなくなってしまう。
【0006】
そこで、シュラウド4と本体部3とを一体構造の素材で成形した後に、インペラーの流路(翼間)を削りだし加工で製作する方法や、翼2に荷重の負担のかからないろう付けにより接合する方法が採用されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、インペラーの流路は翼間が狭いために、前記削りだし加工では、細いエンドミルを用いなければならない(したがって、1回の削りだし量が少ない)、先端側と後端側の両方から加工しなければならない、エンドミルの角度を変えなければならない等の工夫をしながら加工しなければならず、加工時間が長く、コスト高となるという問題があった。
また、前記ろう付け加工では、接合部の強度が十分ではなく、製品の寿命が短いという問題があった。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために、本発明は、シュラウド付インペラーを内径側部品と外径部側部品とに分割してそれぞれ所定の形状に加工する加工工程と、加工後の両部品を拡散接合する接合工程と、を備えたことを特徴とするインペラーの製造方法を提供する。
【0009】
本発明によれば、翼の削りだし加工が容易になるだけでなく、拡散接合により十分な強度を得ることができる。
【0010】
本発明の好ましい実施形態によれば、前記加工工程は、前記インペラーの軸心と同心の円錐面で内径部側部品と外径部側部品とに分割して加工する。このとき、接合工程では、前記インペラーの軸方向に荷重をかけ、前記インペラーの翼間の各空間に嵌め込む支持部材を用いて接合することが好ましい。
【0011】
本実施形態によれば、翼の削りだし加工が容易になるだけでなく、接合面がテーパー面となり拡散接合の荷重に耐えることができ、十分な強度を得ることができる。
【0012】
さらに別の好ましい実施形態によれば、前記加工工程は、前記インペラーのシュラウドと本体部とに分割することにより外径部側部品と内径部側部品とに分割して加工し、前記接合工程は、前記インペラーの翼間の各空間に嵌め込む支持部材を用いて接合することが好ましい。
【0013】
本実施形態では、支持部材を用いることにより、インペラーをシュラウドと本体部とに分割しても拡散接合することができ、その結果、翼の削りだし加工も容易になる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好ましい実施形態について図面を参照して説明する。なお、各図において共通する部分には同一の符号を付し、重複した説明を省略する。
【0015】
図1は、本発明のシュラウド付インペラーの製造方法の一実施形態を示す図であり、(A)は翼の削りだし加工前の加工工程、(B)は翼の削りだし後の加工工程、(C)は接合工程を示す図である。なお、各図は、図3と同様に、シュラウド付インペラーを軸心を含む面で切断したときの断面図である。
【0016】
図1(A)に示す加工工程では、インペラーの軸心と同心の円錐面の一部で内径部側部品5と外径部側部品6とに分割している。このように分割することにより、各部品5,6の流路のRが緩和され、各部品5,6の翼2a,2bの削りだし加工(すなわち流路の加工)が容易になる。
【0017】
ここで、切断面となる円錐面は、その頂点がインペラーの後端側(図の下側)となるようにするのが好ましい。このように分割することにより、流路の曲率の最も大きい部分で内径部側部品5と外径部側部品6とに分割することができ、各部品5,6の翼2a,2bの削りだし加工(すなわち流路の加工)が最も容易になる。なお、この円錐面は、頂角が3〜5度程度あれば十分であるが、図に示すようにそれ以上でもよい。
【0018】
また、インペラーを分割するには、図3に示すシュラウド4と本体部3とが一体に成形された翼を削りだす前の状態の素材を2つに分割するようにしてもよいし、翼を削りだす前の状態の内径部側部品5と外径部側部品6とをそれぞれ鋳造等により成形し、接合面が一致するように表面を機械加工するようにしてもよい。
【0019】
図1(B)に示す加工工程では、削りだし加工により、内径部側部品5及び外径部側部品6の翼2a,2bと駆動軸が貫着される駆動軸用孔7を成形している。このように翼2a,2bを削りだすことによりインペラーの流路8が成形される。このとき、翼(流路)も2つに分割されているため、従前のような細いエンドミルを用いることなく削りだし加工することができ、一度に削りだす量が増え、加工が容易になるだけでなく、加工時間を大幅に短縮することができる。
【0020】
図1(C)に示す接合工程では、内拡散接合により、径部側部品5と外径部側部品6とを接合している。図1(A)及び(B)に示すように、インペラーを円錐面で切断しているため、接合面9がテーパー状になっており、軸心方向に荷重をかけるだけで、径方向の荷重に変換することができる。したがって、拡散接合に必要な荷重を容易にかけることができ、また荷重をかけたとしても翼が倒れるようなことはない。拡散接合するには、接合面9の面粗さをRa0.4〜0.8μ程度にラップ仕上げした後、表面を酸洗浄で汚れ等を落とした後、700〜800度の高温状態で約4Kg/mm2の圧力を4時間程度かければよい。
【0021】
次に、図2を用いて、本発明のシュラウド付インペラーの製造方法の他の実施形態について説明する。図2において、(A)は翼の削りだし加工後の加工工程、(B)は接合工程、(C)は接合工程で使用する支持部材を示す図である。
【0022】
図2(A)に示すように、本実施形態では、外径部側部品としてシュラウド4、内径部側部品として本体部3に分割されている。これらの部品は、鋳造等により成形された素材を削りだし加工等の機械加工により、翼2、挿入孔10、駆動軸用7が形成される。接合時には、シュラウド4の挿入孔10内に本体部3が挿入され、翼2の外周端及びシュラウド内周面が接合面となる。したがって、ボス1、翼2及びシュラウド4により成形される空間がインペラーの流路となる。
【0023】
ここで、このまま拡散接合したのでは、その荷重により翼が倒れてしまうので、図2(B)に示すように、支持部材11を使用する。図2(B)は理解を容易にするために、一部の流路のみを拡大して示している。この支持部材11は、例えば3分割されており、中央部11a及び両端部11bとからなる。これらを組み合わせると流路内に嵌め込むことができる。
【0024】
この支持部材11は流路長手方向にある程度の厚みを持って形成されているが、これらは流路に嵌め込むことができるように流路にほぼ沿うように成形されている。支持部材11は、少なくとも流路の入口側及び出口側の両端部に挿入する必要がある。
【0025】
また、支持部材11は、本体部3と同材であることが好ましく、その表面には接合防止材を塗布してから流路に挿入される。接合防止材を塗布することで、支持部材11がシュラウド4及び本体部3と接合してしまうのを防止することができる。このように支持部材を挿入したことにより、拡散接合時の荷重に翼が耐えることができ、翼が変形することがない。
【0026】
図1(C)に示すように、支持部材11は分割構造となっているので、拡散接合終了後は、例えば中央部11aを引っ張り出す又は押し込むことにより、支持部材11をばらすことで、流路から支持部材11を取り外すことができる。
【0027】
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない限りで種々に変更できることは勿論である。
【0028】
【発明の効果】
上述したように、本発明は、翼の削りだし加工(すなわち流路の加工)を容易にすることができ、拡散接合をすることができるようになるので、加工時間を大幅に短縮することができ、低コスト化を図ることができ、製品の寿命を延命することができる等の優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のシュラウド付インペラーの製造方法の一実施形態を示す図であり、(A)は翼の削りだし加工前の加工工程、(B)は翼の削りだし後の加工工程、(C)は接合工程を示す図である。
【図2】本発明のシュラウド付インペラーの製造方法の他の実施形態を示す図であり、(A)は翼の削りだし加工後の加工工程、(B)は接合工程、(C)は接合工程で使用する支持部材を示す図である。
【図3】シュラウド付インペラーを示す断面図である。
【符号の説明】
1 ボス
2 翼
2a 内径部側部品の翼
2b 外径部側部品の翼
3 本体部
4 シュラウド
5 内径部側部品
6 外径部側部品
7 駆動軸用孔
8 流路
9 接合面
10 挿入孔
11 支持部材
11a 中央部
11b 両端部
Claims (4)
- シュラウド付インペラーの製造方法であって、該インペラーを外径側部品と内径部側部品とに分割してそれぞれ所定の形状に加工する加工工程と、加工後の両部品を拡散接合する接合工程と、を備えたことを特徴とするシュラウド付インペラーの製造方法。
- 前記加工工程は、前記インペラーの軸心と同心の円錐面で外径部側部品と内径部側部品とに分割して加工することを特徴とする、請求項1に記載のシュラウド付インペラーの製造方法。
- 前記接合工程は、前記インペラーの軸方向に荷重をかけることを特徴とする、請求項1又は2に記載のシュラウド付インペラーの製造方法。
- 前記加工工程は、前記インペラーのシュラウドと本体部とに分割することにより外径部側部品と内径部側部品とに分割して加工し、前記接合工程は、前記インペラーの翼間の各空間に嵌め込む支持部材を用いて接合することを特徴とする、請求項1に記載のシュラウド付インペラーの製造方法。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002193286A JP2004036444A (ja) | 2002-07-02 | 2002-07-02 | シュラウド付インペラーの製造方法 |
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Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2004036444A true JP2004036444A (ja) | 2004-02-05 |
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JP2002193286A Pending JP2004036444A (ja) | 2002-07-02 | 2002-07-02 | シュラウド付インペラーの製造方法 |
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WO2013031038A1 (ja) * | 2011-08-29 | 2013-03-07 | 三菱重工業株式会社 | インペラ及びこれを備えた回転機械並びにインペラの製造方法 |
WO2013136938A1 (ja) * | 2012-03-13 | 2013-09-19 | アイシン精機株式会社 | インペラの製造方法およびインペラ |
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2002
- 2002-07-02 JP JP2002193286A patent/JP2004036444A/ja active Pending
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