JP2004036287A - 伝熱効率を高めた板材および同板材を用いた伝熱構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】床板、壁板等として利用できる板材の熱伝達効率を高める。
【解決手段】(A)乃至(D)はいずれも板材の断面構造であるが、例えば(A)の構成で説明すると、板材1Aは両側縁部の木質部1A、1Bと、中央の伝熱部材3と、この伝熱部材3の上面の透明板4とが一体化されることにより板材1Aが構成される。板材1Aの裏面には水容器、コンクリート等の蓄熱材が配置され、太陽光Lは透明板4を介して伝熱部材3に照射され、昇温した伝熱部材3の熱は裏面に伝達され蓄熱材に蓄熱される。夜間は、逆にこの伝熱部材3を介して蓄熱材の熱が室内に放出され暖房が行われる。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は家屋等の構造物の一部として利用する部材に係り、特に蓄熱材に対して効果的に熱伝達を行うよう構成した板材に関する。
【0002】
【従来の技術】
発明者等は水或いはこれに類する液体を充填した袋状の容器を蓄熱材として家屋等の構造物の床面下部等に配置し、床面を介して室内空間を暖房する構造を提案している(特願平5−135178号、同5−19983号、同10−42981号等)。
【0003】
図7及び図8において、根太と称される仕切材52により構造物(家屋)の床面の下部に形成された空間内に蓄熱材として袋状の水容器50がそれぞれ配置されている。水容器50を各空間部に配置したならば床板51を張って床面が形成される。
【0004】
この構成により、例えば冬季に床面に照射する日光は床面を温め、この熱は床面の下部空間に配置されている水容器50内の水Wに伝達され蓄熱される。蓄熱された熱は夜間等、周囲の温度が低下すると放熱され、室内を温める。なお、この場合、水容器50に対して電気ヒータ等の発熱材を配置して、前記日光による蓄熱に加えて水容器50に直接伝熱する方法も併用することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上述の構成において、床面に照射した日光による熱は床材を介して水容器50に伝達されるので、水容器50に対する熱の伝達はこの床材の熱伝達率により決定されてしまう。床部は通常、木材である板材を張りつめることより形成されるわけであるが、単なる家屋の構成部材として形成されている従来の板材では、熱伝達率にも自ずと限界がある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は上述の問題点に鑑み構成されたものであって、家屋の床材或いは外壁更には屋根部等に配置し、高い集熱率と熱伝達率を達成するよう構成した板材である。
即ち、本発明は家屋の床面、外壁等を形成する板材の構造に係り、板材の少なくとも一部を金属等の熱伝達率の高い材料により構成し、当該板材の受光面に対向する面に近接位置し或いは密着している水容器等の受熱対象物に対する熱伝達を高めるよう構成した板材であることを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】
床面や壁面を形成するための板材は、複数の部材から構成されており、板材の長手方向両側縁は木材により木質部が形成され、例えば複数の板材を用いて床面とする場合に、各板材を固定するためにこの木質部を釘打ちすることにより従来板材と同じように扱うことが可能に構成されている。
【0008】
両側縁部に囲まれた中央部はアルミニウム等をはじめとする金属等伝熱性の高い材料からなる伝熱部となっている。この伝熱部の構成は各種のものが考えられ、例えば伝熱部の上面部分をアクリル樹脂或いはガラス等の光透過性を有する材料により覆う構成、或いは上下2枚の熱伝達部材を有する構成、上下2枚の熱伝達部材の間に、同じ材料からなる垂直壁部を配置する構成、或いは熱伝達部材を両側縁の木材部と同じ厚さにした構成等、色々な構造を構成することが可能である。
【0009】
【実施例】
以下、図面を用いて本発明の実施例を説明する。
図1(A)乃至(D)は本発明に係る板材の構成例を示す。なお、各図に示される構成は、板材を構成する各部材の配置関係を示すため、各部材の組み合わせは簡略化して示されており、板材として強度等を考慮した構成ではない。即ち実際の板材としては例えば図3に示すように伝熱部材をユニット化したり、伝熱部材と木質部との取り合わせを段部を用いて強固に係合させる等、板材として一定の強度を保持するような構成とすることが望ましい。
【0010】
先ず図1(A)おいて、図は板材をその幅方向に切断した断面図である。板材1Aの長手方向両端は木材を素材とする木質部2A、2Bとなっている。3は伝熱部材であって、アルミニウム等の金属をはじめとする熱伝導性の高い材料により形成され、かつ長手方向の両側縁は前記木質部2A、2Bにそれぞれ固定されている。
【0011】
符号4は透明板であって、アクリル樹脂、ガラス等光の透過性が高い材料により形成されている。この透明板4も前記伝熱部材3と同様その長手方向両側縁は木質部2A、2Bに固定され、これら木質部2A、2AB、伝熱部材3、透明板4にが一体的に構成されることにより一枚の板材1Aを構成している。
【0012】
以上の構成において、太陽光Lは透明板4を透過して直接伝熱部材3に至り、伝熱部材3を加熱する。伝熱部材3の熱は当該伝熱部材3の裏面側に熱線B1 として伝達され、伝熱部材3の裏面側に配置された水容器或いはコンクリート等の蓄熱材に伝熱する。また当然のことながらこれら蓄熱材が伝熱部材3の裏面に密着位置している場合には、太陽光の熱はこの蓄熱材に対して直接熱伝達される。
【0013】
なおこの構成において伝熱部材3の表面である受光面を例えば艶消しの黒色等で着色したり、酸化膜の形成、或いはセラミックコーティングを行ったり、選択吸収層処理を行う等により処理面(以下「吸熱処理面」とする)3aを形成することよって、より一層高い熱効率を得ることが可能となる。因みに、発明者等がこの板材1を、背後に蓄熱材を配置しない状態で太陽光に晒した際、伝熱部材3の表面温度は170℃以上に上昇し、この板材1Aが極めて高い伝熱効率を有していることが確認できた。
【0014】
以上の構成の板材1Aにおいて、この板材1Aを床材として用いた場合、板材1Aの裏面には例えば図7及び図8に示す水容器50が配置され、昼間ではこの板材1を介して太陽光Lは熱線B1 を介して、或いは水容器50が直接密着配置されている場合には直接的な熱伝達により水容器50に伝熱され、水容器50内の水Wを加熱昇温させる。一方夜間では水容器50に蓄えられた熱が逆に伝熱部材3、透明板4を介して室内側に放射される。
【0015】
図1(B)は第2の構成の板材1Bを示す。
前記構成の板材1Aに対して、この構成の板材1Bでは透明板4に変えて、伝熱部材3と同じ構成の上部伝熱部材5が配置されている。また上部伝熱部材5の表面及び裏面には前記伝熱部材3の表面に形成され吸熱処理面と同様の吸熱処理面5a、5bが形成されている。
【0016】
この構成の板材1Bでは、太陽光Lは上面の伝熱部材5を加熱し、かつこの加熱により生じた熱線B2 が下面の伝熱部材3に至り、この伝熱部材3を加熱し、更にこの下面の伝熱部材3の熱線B1 が背面にある蓄熱材を加熱する。この構成は前記透明板4を用いた板材1Aに比較して伝熱効率はやや低下するものの、板材全体としての強度を高めることができる。
【0017】
図1(C)は第3の構成の板材1Cを示す。
この構成は前記第2の構成の板材1Bの変形例とも言える構成であって、上下の伝熱部材5および3の間に垂直壁部6が形成され、上下の伝熱部材5、3及び垂直壁部6が一体的に構成され、全体が一つの伝熱部材として構成されている。太陽光Lは、その一部が前記板材1Bの場合と同様熱線B2 により下面の伝熱部材3に伝達され、また残りは垂直部材6を介して、熱B3 として伝熱部材3側に直接伝達される。
【0018】
図1(D)は第4の構成の板材1Dを示す。
この構成の板材1Dは伝熱部材7が両側縁の木質部2A、2Bとほぼ同じ厚さに形成されている。また太陽光Lを有効に吸収するため伝熱部材7の受光面である表面にはやはり吸熱処理面7aが形成されている。
【0019】
太陽光Lは吸熱処理面7aを介して伝熱部材7に吸収され、その熱は伝熱部材7の裏面側に熱B3 として直接伝達され、伝熱部材7の裏面からの熱線B1 として放射される。この構成の板材1Dは、板材としては最も強固に構成することが可能であるが、伝熱効率は前記3者の構成に比較して劣るものである。従って例えばこの板材1Dは、例えば室内でピアノを配置する等、重量物を配置する場合、この重量物配置部分に対してのみ張る板材として利用する等の用途が考えられる。
【0020】
図2(A)は伝熱部材3がユニット化して構成されている。図中符号8はユニット化した伝熱部材(以下「伝熱ユニット」と称する)を示す。この伝熱ユニット8は図1の(A)、(B)に示される伝熱部材3に対応する伝熱部8aと、この伝熱部8aの両側部に立設位置する壁部8b、8cとが一体的に形成されることにより構成され、木質部2A、2Bはこの壁部8b、8cと係合している。この伝熱ユニット8の上部に透明板4が嵌挿配置されている。
【0021】
また伝熱部8aの受光部側には凹凸面8a´が形成されている。図示の場合はこの凹凸面8a´は、板材1Eの長手方向に対して平行に連接形成された断面三角形の多数の溝として構成されている。この凹凸面8a´は一定角度をもって照射される太陽光Lを有効に受光する。
【0022】
次に図2(B)及び(C)は以上各図に示した板材1A乃至1Eの構成に加えて、他の機能を付加した構成の板材を示している。即ち、板材の一部に太陽電池を組み込み、板材そのものに前記伝熱能力の他に発電能力も付加した構成を示している。
【0023】
先ず太陽電池の性質として、電池の温度が上昇すると電圧が大幅に低下し、反対に発電される電流は増加する。しかし電流の増加量は微々たるものである。即ち太陽電池を含め、電力の出力は電流値と電圧値の積で表すことができるため、太陽電池の温度上昇は出力の低下につながることになり、発電効率上何らかの手段で太陽電池を冷却するのが望ましい。
【0024】
図2(B)において、符号9は太陽電池である。太陽電池9は図1(A)の構成の伝熱部材3と同様、板材1Fの長手方向に対して配置され、上部に配置された透明板4と共にその両側部が前記板材1Eにおける伝熱ユニット8の壁部と同様の構成の壁部8b、8cにより挟持され、かつこれら壁部8b、8cは木質部2A、2Bと係合することにより全体が一つの板材1Fとして一体化されている。
【0025】
この構成において、太陽光Lは透明板4を透過して太陽電池9に至り、これにより太陽電池9は発電を行う。一方太陽光Lの照射により太陽電池9自体が昇温するが、この太陽電池9の熱は熱線B1 として太陽電池9の裏面に配置された水容器等の蓄熱材に伝熱される。つまり太陽電池9側からみればこの熱伝達は蓄熱材による太陽電池9の冷却を意味する。以上の構成により板材1Fは伝熱と太陽光発電とを同時に実施でき、かつ太陽電池9は蓄熱材側に伝熱、即ち蓄熱材による冷却が行われるため効率の良い発電も可能となる。
【0026】
なお、例えば特公昭59−5807号等、太陽電池の冷却と、この冷却に使用した媒体の利用方法等に関する発明が相当数提案されているが、本発明のように蓄熱材側に対する伝熱、蓄熱材側からの伝熱(放熱)、太陽光発電、太陽電池の冷却の全てを、床材、壁材等として家屋等の構造物そのものに組み込まれる素材である板材として形成されたものは提案されていない。
【0027】
図2(C)は上記図2(A)及び(B)の構成を合成した構成となっている。即ち、符号8に示すように伝熱ユニットが形成され、太陽電池9はこの伝熱ユニット8の伝熱部8aに載置されるように配置されている。この構成とすることにより、太陽電池9からの熱伝達は伝熱部8aを介して行われるため、蓄熱材側に対する伝熱効率はやや低下するものの、板材1Gとしての強度は前記板材1Fよりも高くすることができる。すなわち、前記板材1Fの構成は板材に対して余り荷重がかからない屋根材や壁材として好適であり、(C)に示す板材1Gの構成は床材等、家具や人の荷重が直接加わる床板材として好適に使用することができる。
【0028】
図3は更に別の構成の板材1Hを示す。図中符号10は伝熱ユニットである。この伝熱ユニットは下部伝熱部10a、この下部伝熱部10aに平行に配置されている上部伝熱部10b、およびこれら上下の伝熱部10a、10bの両側縁部に連接されている10c、10dが一体的に連接されることにより一つのユニットとして構成されている。またこの伝熱ユニット10の上部伝熱部10bの受光部側には透明板4が嵌挿配置されている。
【0029】
次に上部伝熱部10bの上面(受光面)及び下面は前記板材1Eにおける伝熱部8の凹凸面8a´と同様の凹凸面10b´が形成されている。これにより上部伝熱部10bと透明板4とは密着せず、凹凸面10b´の溝に対応する部分が空気層として両者の間に介在位置することになる。
【0030】
次に上部伝熱部10bの裏面、及びこの裏面と対向する下部伝熱部10aの上面にもそれぞれ凹凸面10b´´、10a´が形成されている。なおこの場合、凹凸面10b´、10b´´、10a´のうち少なくとも凹凸面10b´には板材1A乃至1Dに示すような吸熱処理面を形成しておくことが望ましい。
【0031】
この構成の板材1Hにおいては、太陽光Lは透明板4を透過して上部伝熱部10bを加熱する。この場合凹凸面10b´が形成されていることにより熱効率が高いことが実験的に確かめられている。これは、透明板4を介して上部伝熱部10bの凹凸面10b´に照射した太陽光Lにより加熱された当該上部伝熱部10bから透明板4側に放射された熱ビームの大半が、この透明板4により上部伝熱部10b側に反射することより伝熱部材10b側に戻り、結果的に太陽光照射時に板材1Hから外部に放射される熱量が少ないためと思われる。
【0032】
太陽光Lにより加熱された上部伝熱部10bの熱は熱線B2 として下部伝熱部10aに伝達される。この場合上下の伝熱部10b及び10aに凹凸面10b´´及び10a´が形成されることにより放熱部と受熱部の面積を大きく設定することができ、伝熱効率を高くすることができる。
【0033】
図4(A)及び(B)は図3の板材1Hにおけるイ部に対応する部分の別の構成例を示す。(A)及び(B)共に透明板4側に凹凸面が形成された構成となっている。
【0034】
先ず図4(A)の構成においては、透明板4の上部伝熱部10bに対向する面には断面三角形の溝部が連接されることにより凹凸面4´が構成されており、この凹凸面4´により上部伝熱部10bと透明板4との間に空気層11が形成される。また同(B)の構成では断面略四角形の溝部が連接されることによる凹凸面4´´が形成されている。なお(A)、(B)何れの構成も、上部伝熱部10bの受光面には図1(A)において示されている吸熱処理面12が形成されている。透明板4がアクリル樹脂である場合には、このような凹凸面を有するアクリル板材が市販品として販売されているので、図4(A)、(B)の構成とすると板材をより安価に製作できる。
【0035】
図5及び図6は以上に示した板材の空間部を利用してより一層熱効率を高めるよう構成した床構造を示す。
本発明に係る板材1は図5に示すように、従来の床板と全く同様に、木質部2A、2B介して仕切材52に釘打ちする方法により床張りをすることができる。この場合、例えば図1(A)乃至(C)、図2(A)乃至(C)、図3に示す板材1A〜1C、1E〜1G、1Hは透明板4或いは上部伝熱部と、下部の伝熱部又は太陽電池との間に空間部が形成されている。
【0036】
図示の構成はこの空間部を空気の通路として利用することにより蓄熱材に対する熱効率をより高くするよう構成している。図5において、各板材1の一端には送風用連通路(以下「送風ヘッダ」とする)13が接続している。送風ヘッダ13内には送風手段としてファン(シロッコファン等)14が配置されている。また各板材1の他端には連通用のヘッダ(以下「連通ヘッダ」とする)15が設けられている。
【0037】
図示の構成では各水容器50の下面にも板材1が配置され、送風ヘッダ13、床面を形成する各板材1、連通ヘッダ15及び水容器50の下部に配置された各板材1により空気の循環流路が形成される。なお、水容器50の下部の空気通路を形成する材料は必ずしも板材1である必要はなく、要するに空気が流動する空間部が確保されればよい。但し、下部の空気通路を形成する材料の下部には断熱材層16を形成して熱が床下に逃げないようにしておくのが望ましい。
【0038】
なお、各実施例において示す木質部2A、2Bは、本発明に係る板材が釘打ち等、従来の施工を可能にするためのものである。従って当該木質部2A、2Bは上記施工が可能であれば必ずしも木材である必要はなく、例えば軟質のプラスチック、微細粒子を接着剤等のバインダーで固めた合成材料等その内容を問うものではない。
【0039】
また、本発明の板材1は構造物のうちの特定部分、例えば床面を構成する場合、その床面全てに付いて使用する必要は必ずしも無く、例えば冬季に太陽光が照射する部分にのみ用い、他の部分は従来の床材を使用し、吸熱は本発明に係る床材が主として行い、蓄熱材からの放熱は従来の床材の部分も含めて床面全体により行う等の方法ももとより実施可能である。この場合には前記木質部2A、2Bにより従来の床板に対して何の支障も無く取り合わせが可能である。
【0040】
【発明の効果】
以上本発明に係る板材によれば、床板、壁板或いは屋根材として家屋等の構造物の構成材料として直接利用可能であり、しかも水容器或いはコンクリート等の蓄熱材に対して太陽光による熱を効果的に伝達でき、かつ夜間の暖房等を効果的に実施することが可能となる。
【0041】
また、側縁部の木質部を用いることによって、釘打ち等により従来の板材と全く同様の施工が可能であり、家屋等の構造物を構成する素材としてそのまま利用することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は本発明の板材の第1の構成例を示す板材の断面図、(B)は第2の構成例を示す板材の断面図、(C)は第3の構成例を示す板材の断面図、(D)は第4の構成例を示す板材の断面図である。
【図2】(A)は本発明の板材の第5の構成例を示す板材の断面図、(B)は第6の構成例を示す板材の断面図、(C)は第7の構成例を示す板材の断面図である。
【図3】本発明の板材の第8の構成例を示す板材の断面図である。
【図4】(A)は図3のイ部に対応する部分の板材の第9の構成例を示す板材の断面部分図、(B)は同じ部分の板材の第10の構成例を示す板材の断面部分図である。
【図5】本発明に係る板材を一部張った状態の床部平面図である。
【図6】図5のA−A線による断面図である。
【図7】従来の板材を一部張った状態の床部平面図である。
【図8】図7のB−B線による断面図である。
【符号の説明】
1、1A〜1H 板材
2A、2B 木質部
3 伝熱部材
3a 吸熱処理面
4 透明板
4´、4´´ 凹凸面(透明板側)
5 上部伝熱部
6 垂直壁部
8 伝熱ユニット
8a 伝熱部
8a´ 凹凸面
9 太陽電池
10 伝熱ユニット
10a 下部伝熱部
10b 上部伝熱部
10b´、10b´´ 凹凸面
11 空気層
13 送風ヘッダ
14 ファン
15 連通ヘッダ
1 、B2  熱線
L 太陽光

Claims (9)

  1. 家屋等の構造物の床板、壁材、屋根材等として利用可能な板材であって、本体板材長手方向に位置しかつ金属材料など熱伝達率の高い材料から構成された伝熱部と、この伝熱部の両側縁部に設けられた木質部とを有し、伝熱部は太陽光を直接受光するように、或いは透明板を介して間接的に受光するように構成され、伝熱部に受光された太陽光の熱エネルギーは当該伝熱部を介して伝熱部裏面に伝達されるよう構成したことを特徴とする伝熱効率を高めた板材。
  2. 板材の太陽光受光側にはアクリル樹脂等の光透過性を有する材料からなる透明板が配置され、かつ板材の厚み方向下部には空間を介して伝熱部材が配置されることにより伝熱部が構成されていることを特徴とする請求項1記載の伝熱効率を高めた板材。
  3. 板材の太陽光受光側及び板材の厚み方向下部に空間を介してそれぞれ伝熱部材が配置され、これら上下の伝熱部材により伝熱部が構成されていることを特徴とする請求項1記載の伝熱効率を高めた板材。
  4. 上下の伝熱部材の間に複数の垂直壁部が形成されていることを特徴する請求項3記載の伝熱効率を高めた板材。
  5. 上部の伝熱部材の上下の面、及び下部の伝熱部材の上面のうち、少なくも上部の伝熱部材の上部の面である太陽光受光面が凹凸面として構成されていることを特徴とする請求項3又は4記載の伝熱効率を高めた板材。
  6. 上部の伝熱部材に対して透明板が配置され、この上部伝熱部材の太陽光受光面或いは透明板の伝熱部材接触面の少なくも一方に凹凸面が形成されることるより、透明板と上部伝熱部材との間に空気層が形成されるよう構成したことを特徴とする請求項3又は4記載の伝熱効率を高めた板材。
  7. 板材の太陽光受光側にはアクリル樹脂等の光透過性を有する材料からなる透明板が配置され、かつ板材の厚み方向下部には空間を介して太陽電池単独、またはこの太陽電池と太陽電池裏面に伝熱部材が配置されることによりこの太陽電池単独或いは太陽電池と伝熱部材とにより下部伝熱部材が形成され、太陽電池の熱は板材裏面に伝熱され、板材裏面に配置された蓄熱材が太陽電池の冷却手段として作用するよう構成したことを特徴とする請求項2記載の伝熱効率を高めた板材。
  8. 透明板の表面には凹凸面が形成され、かつ当該凹凸面は太陽光の照射方向に対してほぼ直交する面が多数形成されることにより構成されていることを特徴とする請求項6又は7記載の伝熱効率を高めた板材。
  9. 板材は上下の伝熱部材あるいは上部の透明板と下部の伝熱部材の間に空間部が形成されており、水容器等の蓄熱材の上面を覆うよう複数の当該板材が配置され、かつこの蓄熱材の下面には当該板材若しくは同等の機能を有する空気通路が形成され、上下の板材或いは上部の板材と下部の空気通路の一端は送風ヘッダで連接され、かつ他端は連通ヘッダで連通されることにより、上下の板材或いは上部の板材と下部の空気通路を空気が循環流動するよう構成され、蓄熱材表面の板材による直接の加熱の他、空間部を循環流動する空気により蓄熱材に対する伝熱効率をより高めるよう構成したことを特徴とする伝熱効率を高めた板材を用いた伝熱構造。
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