JP2004035553A - アミノ酸フリーの安定なアルミニウム/ジルコニウム発汗抑制剤溶液 - Google Patents
アミノ酸フリーの安定なアルミニウム/ジルコニウム発汗抑制剤溶液 Download PDFInfo
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Abstract
【解決手段】アミノ酸フリーの安定なアルミニウム−ジルコニウム水溶液であって、無水固形分で約20〜55%の発汗抑制剤活性物質、約20〜75質量%の水、約1〜20質量%の少なくとも2の炭素原子及び少なくとも2の水酸基を有する多価アルコールを含み、ジルコニウムに対するアルミニウムの原子比が約0.8〜10、及びクロリドに対する金属の原子比が約0.8〜2.1である、アルミニウム−ジルコニウム水溶液。
【選択図】 なし
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は強化された効力のアルミニウム−ジルコニウム発汗抑制剤溶液に関し、及びそれらを製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
アルミニウムハロゲン化物又はアルミニウムハロゲン化水和物は、よく知られている発汗抑制剤の組成である。アルミニウム錯体へのジルコニウム化合物の添加は一般に、発汗抑制剤の効力を強化する。それはジルコニウムの存在下におけるアルミニウム種の解重合による。ジルコニウムの濃度が増えるにつれ、単量体及び低分子量のアルミニウムカチオンがより多く生成し、ポリマー構造の変化も観察される。
Zr4+イオン加水分解錯体のより高い電荷/サイズ比及びより速い加水分解速度もまた、アルミニウムだけを含む発汗抑制剤の使用を超えたアルミニウム−ジルコニウム発汗抑制剤の改善点の説明となる。しかしながら、ジルコニウム種の存在は、対応するアルミニウム−ジルコニウム発汗抑制剤溶液の安定性を減じる。なぜならジルコニウムの加水分解種は、対応するアルニウム種と比べて比較的低いpHで析出するからである。アルミニウム−ジルコニウム発汗抑制剤溶液を安定化させるために、グリシンが一般的に添加される。ジルコニウムとグリシン間の錯体形成が、アルミニウム−ジルコニウム発汗抑制剤溶液を安定化させると考えられている。しかしながら、多すぎるグリシンの存在は、アルミニウム−ジルコニウム発汗抑制剤の発汗抑制力を減じる傾向がある。さらに、グリシンといったアミノ酸の使用は、発汗抑制剤の製造に追加の費用を導入することになる。
【0003】
現在の市販されているアルミニウム−ジルコニウム−グリシン塩(ZAG)及び組成物は、グリシンを、ジルコニウム:グリシンの質量比が約1:1で含み、この類の組成物を開示する米国特許には、米国特許第4,775,528号明細書、米国特許第5,114,705号明細書、米国特許第5,225,187号明細書、米国特許第5,486,347号明細書、米国特許第5,589,196号明細書、米国特許第5,955,064号明細書、米国特許第6,066,314号明細書があり、多価アルコールを含む発汗抑制剤組成物に関して欧州特許出願公開第0 653 203号明細書がある。
【0004】
米国特許第6,074,632号明細書は、水性多価アルコール溶液中で安定化した発汗抑制剤塩を開示している。該多価アルコールは3〜6の炭素原子及び3〜6の水酸基を有する。溶液中のAl−Zr活性種の最も高い濃度は、無水固形含量で36%である。
米国特許第5,939,057号明細書は、活性種が約20〜50質量%、水が約2〜16質量%、及びジルコニウムに対するグリシンの比が約1.3:1から約4:1である透明な多価アルコール溶液を含む製品を開示している。強化された効力のアルミニウム−塩化ジルコニウム水和 グリシネートの製品は、HPLCのピーク3に対するピーク4の比が少なくとも0.7である。そのような製品を製造する方法は、希釈及び加熱し、続いてジルコニウム ヒドロキシル クロリド グリシネート溶液及び多価アルコールを加え、迅速に真空下で水を蒸発させることで、活性化されたアルミニウム発汗抑制剤溶液を作ることを必要とする。そのような方法は時間がかかって且つ経済的でない。
【0005】
国際公開第01/56539号パンフレットは、アルミニウム塩の水溶液をジルコニウムオキシクロリド結晶、多価アルコール、金属アルミニウム及び任意にアミノ酸バッファーと直接反応させることによるAl−Zr活性塩の多価アルコール溶液を作る方法に関連する。その反応温度は約100℃〜140℃に維持されて、多価アルコール中にAl−Zr錯体を無水固形含量約20〜40%の濃度で提供する。多価アルコールの量は最終発汗抑制剤溶液の20〜70質量%である。該製品はHPLCのバンドIII及びIVを少なくとも60%有し、Alaはフェロン分析(Ferron analysis)で25〜55%である。その発明は直接法である。該製品は発汗抑制剤活性物を含まず、20質量%より少ない多価アルコール含量である。
【0006】
国際公開第02/34211号パンフレットは、クロリドに対する金属のモル比が0.9〜1.2:1の範囲にあり、ジルコニウムに対するグリシンのモル比が1.3:1よりも大きいアルミニウムジルコニウム塩を含んでいる。グリシンが望ましい製品を得るために存在することが必要である。
国際公開第02/34223号パンフレットは、強化された効力のアルミニウムジルコニウム発汗抑制剤塩の組成物が、クロリドに対する金属の比として約0.9〜約1.0を有することを開示している。そのような組成物は、HPLCのピーク5の面積量を約33%から少なくとも55%示す。しかしながら、アミノ酸を存在させて強化された効力の発汗抑制剤塩を提供しなければならない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
公知の従来技術の状況から、高い活性物質の量を有し、例えばグリシンといったアミノ酸を含む必要なく製造するのに簡単な、安定したアルミニウム−ジルコニウム発汗抑制剤を提供することが望まれる。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、無水固形分(A.S.)で約20〜55%の発汗抑制剤活性物質、約20〜75質量%の水、約1〜20質量%の多価アルコール、好ましくは少なくとも2の炭素原子及び少なくとも2の水酸基を有する多価アルコールを含む新規なアルミニウム−ジルコニウム(Al−Zr)組成物を提供する。本発明は、高い効力のアルミニウム−ジルコニウムの安定な発汗抑制剤溶液、すなわち、低分子量のアルミニウム種を高い割合で有し、アミノ酸安定剤の添加を要件としない溶液を製造する方法を提供する。本発明が企図する該溶液のジルコニウムに対するアルミニウムの比は、約0.8〜約10のオーダーであり、好ましくは約2.0〜9.0である。本発明が企図する該溶液において、クロリドに対する該金属の原子比が約0.8〜2.1であり、好ましくは約0.8〜1.2である。
【0009】
本発明の方法によれば、アルミニウム塩及び水から、さらに多価アルコール、好ましくは少なくとも2の炭素原子及び少なくとも2の水酸基を有する多価アルコールを含めて製造された水性アルミニウム塩溶液は、オキシ塩化ジルコニウム塩と混合する。得られた混合物は適当な時間、例えば約20分間から約4時間、好ましくは約30分から1時間、反応させる。該反応は室温で進行し、約105℃までの上昇させた温度で促進させることができ、その後、ろ過して透明な一般的に無色の溶液を得る。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明の方法は、基礎となるアルミニウ塩の多価アルコール溶液をジルコニウム化合物、好ましくはジルコニウムオキシクロリド塩と、室温から105℃までの広範な温度で適当な時間、すなわち実質的に透明な溶液が得られるまで混合することを含む。
安定な溶液を、基礎となるアルミニウム塩を多価アルコールと混合して、その後、該混合物をジルコニウム塩と反応させることによっても、調製することができる。あるいは、該溶液は、先ずジルコニウム塩溶液を多価アルコールと混合して、次いで、この溶液を基礎となるアルミニウム塩に添加することによっても得られる。
【0011】
好ましい溶液は40%又はそれ以上の無水固形分を含み、20%未満の低い多価アルコール含量を有する。この種の溶液は、粘着性が少なく、製造しやすく、高い含量の低分子量アルミニウム種を含み、及びグリシンといった比較的硬化なアミノ酸を添加する必要なく安定である。
水性の基礎となるアルミニウムの多価アルコール溶液は、多価アルコールを含む水中でアルミニウムクロリドといったアルミニウム塩から製造される。アルミニウム粉末はゆっくりと添加され、該反応混合物は約1〜2時間加熱され、ろ過されて透明な、一般的に無色の溶液が得られる。
【0012】
好ましい基礎となるアルミニウム塩の多価アルコール溶液は、下記式:
Al2(OH)6−aXa・mP・nH2O
(式中、aは0よりも大きく6.0よりも小さい数値を有し、好ましくは約0.5〜約3の数値を有し、Xはクロリド、ブロミド、ヨウ素、硝酸塩(nitrate)、過塩素酸塩(perchlorate)、又は硫酸塩(sulfate)であり、Pは多価アルコールを表し、mは約0.1〜約2の数値を有し、好ましくは約0.1〜約1.5の数値を有し、nは約0.5〜約4の数値を有する。)を有する。
【0013】
該溶液中のアルミニウム塩の濃度は質量パーセンテージで、約20〜約55%で、好ましくは約35〜約50%であり、最も好ましくは約40〜約45%である。
上記溶液における多価アルコールの量は、所望されるアルミニウム−ジルコニウム発汗抑制剤溶液が20質量%未満の多価アルコールを含むように調整される。
その後、式:ZrO(OH)bX2−b
(式中、bは0から1.3の数値であり、Xはクロリド、ブロミド、ヨージド、硝酸塩、過塩素酸塩、又は硫酸塩イオンからなる群の基である。)を有するジルコニウム錯体が、該アルミニウム溶液に添加されて、その混合物が0.5〜2時間、約90℃まで加熱されて、次いでろ過される。
ろ過された製品溶液は、例えば噴霧乾燥といった方法で乾燥してもよい。
【0014】
得られたアルミニウム−ジルコニウム発汗抑制剤溶液は、高い無水固形分の活性物質を無水固形分で約20〜55%の範囲で、好ましくは約35〜約55%の範囲で、及び最も好ましくは約40〜50%の範囲で含む。
アルミニウム錯体の重合度は、高性能液体クロマトグラフィー(HPLC)によって測定することができる。最も高い分子量のアルミニウム種が先ず最初に溶出され、バンドIと表される。バンドII及びバンドIIIは、中間分子量のアルミニウム錯体を表す。バンドIVは、最も低い分子量のアルミニウム錯体を表し、これはモノマー及びダイマーを包含する。1又はそれ以上のピークの相対面積は、生成したアルミニウム錯体における重合体種の分布を特徴付けるために測定される。
【0015】
水和したアルミニウムクロリドの10〜20%濃度の水溶液は、バンドIVとして表されるアルミニウムが溶出した単一のピークのクロマトグラムを示す。50質量%の基礎となるアルミニウムクロリドを酸化還元反応により調製するとき、バンドIVで示される単量体アルミニウム種は、当初約100%の値から、反応が終了するときに5%以下にまで漸進的に減少する。2質量%のアルミニウムクロリド溶液を注入するとき、2つのピークが観察される。アルミニウムを含む種はバンドIVにあり、含まないものはバンドVにあり、これは小さいサイズの、例えばクロリドといった非アルミニウム種を含むと考えられる。
【0016】
本発明は、安定で高い効力を有するアルミニウム及びジルコニウムの発汗抑制剤溶液、すなわち比較的低い分子量のアルミニウム種を高い割合で有しながら、グリシンといったアミノ酸安定剤を除外することを可能にするアルミニウム及びジルコニウムの発汗抑制剤溶液の製造方法を提供する。
得られた高い固形分の発汗抑制剤溶液は、バンドIV又は低分子量のアルミニウム錯体を高量で含む。バンドIVピーク面積のパーセントは、望ましくは約20〜約75%の範囲で、好ましくは約45〜約65%で、より好ましくは約50〜約60%である。
フェノミネックス(Phenominex)カラムを使用してHPLCクロマトグラフを得ることができる。Alの2質量%溶液のサンプルを45ミクロンフィルターを通してろ過し、0.01Nの硝酸溶液を移動相として用いて5分以内でフロマトグラフィーにかける。
【0017】
27Al核磁気共鳴(NMR)を採用して、Al−Zr発汗抑制剤中のアルミニウムの構造を決定する。該溶液の27AlNMRスペクトルが、テクマグ リブラ システム(Tecmag Libra System)SDS 360−1を使って集められた。データは約+160から−160ppmで集められた。示唆されるのは、低分子量のアルミニウム種が多量に存在することである。
発汗抑制剤塩の質量パーセンテージはここで、無水固形分(%A.S.)のパーセンテージとして示され、それは如何なる結合水もグリシンも除去される。これは、次の方程式:
%A.S.=%Al[26.98x+17.01(3x−1)+35.453]/26.98x
(式中、x=Al/Cl比);又は
%A.S.=%Al{26.98y+92.97+17.01[3y+4−(y+1)/z]+35.453(y+1)/z}/26.98y
(式中、y=Al/Zr比 及び z=金属/Cl比)
によって計算される。
【0018】
次の比較は、本発明の方法と先にある標準の工業方法との間の発汗抑制剤の計算結果の差異を示したものである。
*後述の“基礎となるアルミニウムクロリドのプロピレングリコール溶液の調製”を参照のこと。
【0019】
本発明で使用するのに適当な多価アルコールは、少なくとも2の炭素原子、好ましくは2〜12の炭素原子を有し、そこへ少なくとも2の水酸基が結合しているものである。適当な具体例は、プロピレングリコール、ブチレングリコール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール、グリセリン、ソルビトールなどを含む。使用する多価アルコールの量は、最終の発汗抑制剤溶液が20質量%未満の多価アルコールを含むように調整される。
【0020】
生成するアルミニウム−ジルコニウム活性種はHPLCによってモニターされ、それは大きさによって重合体アルミニウム種を分ける。よって、より大きな、高分子量の分子がバンドIに溶出し、バンドII−IVは徐々に小さい種となる。アルミニウム種の少なくとも60%はバンドIII及びIVに相当する。そのような溶液は、高分子量のAlポリマー種が存在するときよりも、有効な発汗抑制剤である。本発明はさらに、以下の実施例により説明される。これらの実施例において、部は質量部である。無水固形含量は%A.S.と示される。
【0021】
基礎となるアルミニウムクロリドのプロピレングリコール溶液の調製
成分A
367部のアルミニウムクロリド、332部の水及び200部のプロピレングリコール(PG)を還流凝縮器を備えたコニカルフラスコに入れて、該反応混合物を100℃まで加熱した。101部のアルミニウム粉末を50分間にわたって加えた。1時間後、反応混合物をろ過して透明な溶液を収集した。
この溶液の化学分析は:%Al、12.23;%Cl、8.5;%PG、20.5 であった。
HPLCデータ:%バンドI、17.4;バンドII、57.8;バンドIII、11.1;バンドIV、13.7であった。
成分B、C、D及びEを同様の態様で調整した。結果を以下の表1に示す。
【0022】
【表1】
【0023】
例1
133部の成分Aを138部のジルコニウムオキシクロリドと混合した。その混合物を30分間90℃に加熱して、次いでろ過した。透明な無色の溶液が得られた。該溶液は1年後も安定であった。
化学分析:%Al, 5.99;%Zr, 13.96;%Cl, 15.58;%PG, 9.65;%A.S., 49.6。
フェロン分析:46.6%Ala;HPLCの結果:64.5%バンドIV。
27Al NMRを表1に示す。
【0024】
例2−9
例1の操作に従って、得られた結果を表2にまとめる。表2にまとめられた各例2〜9において、表1に挙げた成分BからGを表2の第1欄に示すように使用した。
【0025】
【表2】
【0026】
例2〜5は良好な安定性を示し、すなわちゲル化することなく少なくとも6ヶ月の安定性を有した。グリシンの存在下でプロピレングリコールの不在下では、より高い濃度のAl−Zr溶液はゲル化する傾向がある。グリシン及びプロピレングリコールを含む実施例6の溶液は、4ヶ月後にゲル化した。プロピレングリコールを除いた実施例7の溶液は、3ヶ月後にゲル化した。グリシンをより高い濃度で含む実施例8の溶液は、2ヶ月のうちにゲル化した。実施例8よりも少ないグリシンを含む実施例9の溶液は、PGを含まず1ヶ月のうちにゲル化した。
【0027】
27Al NMRスペクトルを集め、下記に示す。
【0028】
本発明の溶液の刺激性試験は、該溶液がヒトの皮膚を刺激しないことを示した。
本発明に従って製造したアルミニウム−ジルコニウム錯体の多価アルコール溶液は、強化された効力の発汗抑制剤として高度に望ましく、粘着性がなく、透明な発汗抑制剤製品として、またスティック状の製品として適当である。
本発明は具体的な態様によって説明されるが、本発明はこれらに限定されるこを意図しない。本発明の利点を得ながら、使用する組成及び割合を様々に変化させることができる。よって、本発明は添付の特許請求の範囲によってのみ、限定される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従って得られた溶液の27Al NMRクロマトグラムを示す。
Claims (21)
- アミノ酸フリーの安定なアルミニウム−ジルコニウム水溶液であって、無水固形分で約20〜55%の発汗抑制剤活性物質、約20〜75質量%の水、約1〜20質量%の少なくとも2の炭素原子及び少なくとも2の水酸基を有する多価アルコールを含み、ジルコニウムに対するアルミニウムの原子比が約0.8〜10、及びクロリドに対する金属の原子比が約0.8〜2.1である、アルミニウム−ジルコニウム水溶液。
- 無水固形分で約35〜45%のアルミニウムジルコニウム発汗抑制活性種、約35〜55質量%の水、及び約10〜15質量%の多価アルコールを含み、及びクロリドに対する金属の比が約0.8〜1.2、及びジルコニウムに対するアルミニウムの比が2.0〜9.0である請求項1の溶液。
- 多価アルコールがプロピレングリコールである請求項1記載の溶液。
- 該アルミニウムジルコニウム発汗抑制剤溶液が約20〜75%のHPLCのバンドIV面積を有する、請求項2記載の溶液。
- 該安定な溶液がHPLCのバンドIV面積45〜65%を有する、請求項4記載の組成。
- 該溶液が、約0〜約10ppmの化学シフトの範囲に総面積100%が含まれている27Al NMRスペクトルを有する、請求項2記載の発汗抑制剤組成物。
- 乾燥した請求項1記載の発汗抑制剤溶液。
- 多価アルコールが2つの炭素原子及び2つの水酸基を有する請求項1記載の溶液。
- 低分子量のアルミニウム種を高い割合で有することにより、強化された効力を有するアルミニウム−ジルコニウムの発汗抑制剤組成の安定な水溶液の製造方法であって、基礎となるアルミニウム塩の多価アルコール溶液をジルコニウム化合物と混合し105℃又はそれ以下の温度で透明な溶液が得られるまで反応させ、及び該溶液をろ過することを含む製造方法。
- 該多価アルコール溶液が式:
Al2(OH)6−aXa・mP・nH2O
(式中、aは0よりも大きく6.0未満の数値であり、Xはクロリド、ブロミド、ヨウ素、硝酸塩、過塩素酸塩、又は硫酸塩を表し、Pは少なくとも2の炭素原子及び少なくとも2の水酸基を有する多価アルコールを表し、mは約0.1〜約1.5の数値を有し、nは約0.5〜約4の数値を有する。)
を有するアルミニウム化合物を20〜55質量%を含む、請求項9記載の方法。 - ジルコニウム錯体が式:ZrO(OH)bX2−b
(式中、bは0から1.3の数値であり、Xはクロリド、ブロミド、ヨージド、硝酸塩、過塩素酸塩、又は硫酸塩イオンからなる群の基である。)を有する請求項9記載の方法。 - 該水溶液が、0.9〜1.2のクロリドに対する金属の比を有する請求項10記載の方法。
- 強化された効力の該安定なアルミニウム−ジルコニウム発汗抑制剤溶液が約20〜75%のHPLCのバンドIV面積を有する、請求項12記載の方法。
- 該発汗抑制剤溶液が約45〜65%のHPLCのバンドIV面積を有する請求項12記載の方法。
- 該溶液が、約0〜約10ppmの化学シフトの範囲に総面積100%が含まれている27Al NMRスペクトルを有する、請求項12記載の方法。
- 該安定な発汗抑制剤溶液が約0.8〜10のAl/Zr比を有する、請求項12記載の方法。
- ジルコニウム塩がジルコニウムオキシクロリドである請求項11記載の方法。
- ろ過されて得られた溶液が乾燥される請求項9記載の方法。
- ろ過された製品が噴霧乾燥される請求項9記載の方法。
- 該溶液が、先ずジルコニウム塩と多価アルコールとを溶液の形態に予備混合し、次いでこのように調製された溶液を基礎となるアルミニウム塩と反応させることによって調製される、請求項9記載の方法。
- 基礎となるアルミニウム塩溶液を多価アルコールと予備混合し、このように調製された溶液をジルコニウム化合物と溶液中で反応させる、請求項9記載の方法。
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