JP2004034981A - 自転車用変速機の補助装置、自転車制御装置及び補助装置用動力保存装置 - Google Patents

自転車用変速機の補助装置、自転車制御装置及び補助装置用動力保存装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2004034981A
JP2004034981A JP2003271597A JP2003271597A JP2004034981A JP 2004034981 A JP2004034981 A JP 2004034981A JP 2003271597 A JP2003271597 A JP 2003271597A JP 2003271597 A JP2003271597 A JP 2003271597A JP 2004034981 A JP2004034981 A JP 2004034981A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
transmission
cam
power storage
release
engaging
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2003271597A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshio Tezuka
手塚 俊雄
Takanori Kanehisa
金久 隆則
Koshi Tanabe
田部 耕嗣
Tetsuya Hino
樋野 哲也
Nobuyoshi Watarai
渡会 悦義
Satoshi Jiyahana
謝花 聡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shimano Inc
Original Assignee
Shimano Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority claimed from US10/190,461 external-priority patent/US6868752B2/en
Application filed by Shimano Inc filed Critical Shimano Inc
Publication of JP2004034981A publication Critical patent/JP2004034981A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62MRIDER PROPULSION OF WHEELED VEHICLES OR SLEDGES; POWERED PROPULSION OF SLEDGES OR SINGLE-TRACK CYCLES; TRANSMISSIONS SPECIALLY ADAPTED FOR SUCH VEHICLES
    • B62M25/00Actuators for gearing speed-change mechanisms specially adapted for cycles
    • B62M25/02Actuators for gearing speed-change mechanisms specially adapted for cycles with mechanical transmitting systems, e.g. cables, levers
    • B62M25/04Actuators for gearing speed-change mechanisms specially adapted for cycles with mechanical transmitting systems, e.g. cables, levers hand actuated
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62MRIDER PROPULSION OF WHEELED VEHICLES OR SLEDGES; POWERED PROPULSION OF SLEDGES OR SINGLE-TRACK CYCLES; TRANSMISSIONS SPECIALLY ADAPTED FOR SUCH VEHICLES
    • B62M25/00Actuators for gearing speed-change mechanisms specially adapted for cycles
    • B62M25/02Actuators for gearing speed-change mechanisms specially adapted for cycles with mechanical transmitting systems, e.g. cables, levers
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62MRIDER PROPULSION OF WHEELED VEHICLES OR SLEDGES; POWERED PROPULSION OF SLEDGES OR SINGLE-TRACK CYCLES; TRANSMISSIONS SPECIALLY ADAPTED FOR SUCH VEHICLES
    • B62M25/00Actuators for gearing speed-change mechanisms specially adapted for cycles
    • B62M2025/006Actuators for gearing speed-change mechanisms specially adapted for cycles with auxiliary shift assisting means
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T74/00Machine element or mechanism
    • Y10T74/20Control lever and linkage systems
    • Y10T74/20012Multiple controlled elements
    • Y10T74/20018Transmission control
    • Y10T74/20037Occupant propelled vehicle
    • Y10T74/20043Transmission controlled by flexible cable
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T74/00Machine element or mechanism
    • Y10T74/20Control lever and linkage systems
    • Y10T74/20396Hand operated
    • Y10T74/20402Flexible transmitter [e.g., Bowden cable]
    • Y10T74/2042Flexible transmitter [e.g., Bowden cable] and hand operator
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T74/00Machine element or mechanism
    • Y10T74/20Control lever and linkage systems
    • Y10T74/20396Hand operated
    • Y10T74/20402Flexible transmitter [e.g., Bowden cable]
    • Y10T74/2042Flexible transmitter [e.g., Bowden cable] and hand operator
    • Y10T74/20438Single rotatable lever [e.g., for bicycle brake or derailleur]
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T74/00Machine element or mechanism
    • Y10T74/20Control lever and linkage systems
    • Y10T74/20396Hand operated
    • Y10T74/20474Rotatable rod, shaft, or post

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Transportation (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Transmission Devices (AREA)
  • Gear-Shifting Mechanisms (AREA)
  • Structure Of Transmissions (AREA)

Abstract

【課題】 自転車用変速機における速度切換え操作を容易にする。
【解決手段】 この装置は、取付ユニットと、取付ユニットに連結され少なくともニュートラル位置、アップシフト位置及びダウンシフト位置に移動する入力伝達部材と、取付ユニットに連結され少なくとも第1の出力位置及び第2の出力位置に移動する出力伝達部材と、回転部材係合部材と、伝動機構と、切換機構とを含む。回転部材係合部材は、回転部材係合位置と回転部材非係合位置との間で移動する。伝動機構は、回転部材係合部材からの動作を出力伝達部材に伝達する。切換機構は、入力伝達部材がアップシフト位置及びダウンシフト位置の少なくとも一方に移動すると回転部材係合部材を回転部材係合位置まで移動させる。
【選択図】   図5

Description

 本発明は、自転車用変速機、より詳しくは、自転車用変速機における速度切換操作を補助するための自転車用変速機の補助装置及び自転車制御装置に関する。また、本発明は、自転車用変速機の操作を補助するために回転部材からの動力を利用する補助装置用の動力保存装置に関する。
 ディレーラ及び内装変速機などの自転車用変速機の操作を容易に行えるように、これまでさまざまな装置が開発されてきた(特許文献1〜3参照)。その中で、ディレーラ変速機の操作補助に特に適した装置の例が、米国特許第5,358,451号に示されている。この装置は、リアディレーラの操作を補助するものであり、絶えず動作する複数の可動部品を用いて移動量を増加するものであるが、同時に、構成要素の磨耗を早める可能性のある装置である。また、この特許に示されているフロントディレーラ操作補助装置は、2枚のフロントスプロケットしか収容することができない。しかし、多くの自転車は2枚を超えるフロントスプロケットを装備する。したがって、2枚を超えるスプロケットと併用可能な補助装置が必要である。
米国特許第5,358,451号 米国特許第5,020,387号 米国特許第5,618,241号
 自転車用変速機の操作を制御するために、数多くのシフト制御装置もこれまで開発されてきた。こうしたシフト制御装置は通常、各ギア位置に対して特定位置まで回転するレバーや円筒状ツイストグリップの形態をとっている。シフト制御装置の中には電気式変速機と併用されるものもあり、この種の装置は、乗り手が押すボタン式となっている。様々な位置まで回転する構造となっているレバーの場合、乗り手はレバー操作のために各ギア用の別々の位置まで手を伸ばさなければならず、高速ライディング時には邪魔になる可能性がある。ツイストグリップの場合、こうしたさまざまな位置決めはしなくてよいが、操作するには手でグリップの周囲を握らなければならない。また、ボタン構造は、直観でわかるものではないという欠点があり、その位置を探り出すにはさらに努力を要する。
 本発明は、自転車用変速機における速度切換え操作を補助する装置のさまざまな特徴に関する。従来技術による装置と同様に、この装置も2枚を超えるフロントスプロケットを収容できるが、この装置の場合は、2枚を超えるフロントスプロケットも収容可能である。この装置はまた、直観で容易に操作できるシフト制御装置となるものである。
 本発明の1つの特徴において、自転車用変速機の操作を補助するために回転部材から動力を利用する補助装置は、取付ユニットと、取付ユニットに連結され少なくともニュートラル位置、アップシフト位置及びダウンシフト位置に移動する入力伝達部材と、取付ユニットに連結され少なくとも第1の出力位置及び第2の出力位置に移動する出力伝達部材と、回転部材係合部材と、伝動機構と、切換機構とを含む。回転部材係合部材は、回転部材係合位置と回転部材非係合位置との間で移動する。伝動機構は、回転部材係合部材からの動作を出力伝達部材に伝達する。切換機構は、入力伝達部材がアップシフト位置及びダウンシフト位置の少なくとも一方に移動すると回転部材係合部材を回転部材係合位置まで移動させる。
 本発明の別の特徴において、自転車用変速機の操作を補助するために回転部材から動力を利用する補助装置は、取付ユニットと、取付ユニットに連結され少なくとも第1の入力位置及び第2の入力位置に移動する入力伝達部材と、取付ユニットに連結され少なくとも第1の出力位置及び第2の出力位置に移動する出力伝達部材と、回転係合部材と、伝動機構と、切換機構とを含む。回転部材係合部材は、回転部材係合位置と回転部材非係合位置との間で移動し、伝動機構は、回転部材係合部材からの動作を出力伝達部材に伝達する。切換機構は、入力伝達部材が第2の入力位置にあれば、回転部材係合部材を回転部材係合位置まで移動させ、出力伝達部材が第1の出力位置から第2の出力位置に移動すれば、回転部材係合部材を回転部材非係合位置まで移動させて、入力伝達部材が第2の入力位置から遠ざかる方向に移動するまで、回転部材係合部材を回転部材係合位置に復帰させないようにする。この特徴により、乗り手が入力伝達部材を定位置に戻さなくても、この装置を操作して1つの速度切換えを行うことができるなどの数多くの利点が得られる。
 自転車用変速機の操作を補助するために回転部材から動力を利用する装置以外の環境で使用できる本発明のもう1つの特徴において、自転車制御装置は、取付ユニットと、取付ユニットに連結され少なくとも第1の出力位置及び第2の出力位置まで移動する出力伝達部材と、出力伝達部材を第1の出力位置及び第2の出力位置の一方に維持する位置保持位置と出力伝達部材を第1の出力位置及び第2の出力位置の他方に向けて移動させる位置解放位置との間を移動する位置保持部材を含む位置保持機構と、取付ユニットに連結され少なくとも第1の解放駆動位置と第2の解放駆動位置との間を移動する解放駆動部材と、解放駆動部材が第1の解放駆動位置から第2の解放駆動位置に向けて移動すると第1の解放部材位置から第2の解放部材位置に向けて移動する解放部材を含み、解放部材が第2の解放部材位置に向けて移動する間に位置保持部材を位置解放位置に移動させ、さらに、解放部材が第2の解放部材位置に向けて移動し続ける間に位置保持部材を位置保持位置に復帰させられる解放制御機構とを含む。
 また、本発明は、自転車用変速機における速度切換操作補助装置のさまざまな特徴に関し、特に、こうした装置の操作の信頼性を高める特徴に関する。自転車用変速機の操作補助のために回転部材からの動力を利用する補助装置用の動力保存装置を目的とする本発明の1つの特徴において、この動力保存装置は、回転部材係合位置と回転部材非係合位置との間で移動する回転部材係合部材と、回転部材係合部材を回転部材係合位置に向けて固定する固定機構と、固定機構が回転部材係合部材を回転部材係合位置に移動させようとして、回転部材係合部材がその位置に移動する間にこれに抵抗する力が回転部材係合部材に加わった時点で、固定機構と回転部材係合部材との間で伝達される動力を保存する動力保存ユニットとを含む。
 [自転車の全体構成]
 図1は、自転車用変速機における速度切換操作を補助するために、本発明による補助機構14の具体的一実施形態を組み入れた自転車10を示す側面図である。自転車10は、いかなる種類の自転車でもよく、この実施形態の自転車10は、トップチューブ22、ヘッドチューブ24、ヘッドチューブ24から下向きに延出するダウンチューブ26、トップチューブ22から下向きに延出するシートチューブ30、ダウンチューブ26とシートチューブ30との接合部に位置するボトムブラケット32、トップチューブ22から後方下向きに延出する1対のシートステイ34、及びボトムブラケット32から後方に延出する1対のチェーンステイ38を含む典型的フレーム18を有している。ヘッドチューブ24内にフォーク42が回転自在に支持されており、フォーク42の下方端部に前輪46が回転自在に支持されている。フォーク42及び前輪46の方向は、周知の方法でハンドルバー50が制御する。複数枚のスプロケット(図示せず)が同軸方向に取付けられた後輪54は、シートステイ34とチェーンステイ38との接合部に回転自在に支持されており、複数枚のフロントスプロケット(チェーンホイール)62を支持するペダルアセンブリ58が、ボトムブラケット32内で回転自在に支持されている。この実施形態では、3枚のフロントスプロケット62が、ペダルアセンブリ58と同軸状に一体回転する。チェーン66が、フロントスプロケット62の1枚と、後輪54に取付けられたフリーホイールスプロケットの1枚とに係合される。チェーン66の位置をフロントスプロケット62の1枚から別の1枚に移動させるのがフロントディレーラ70であり、チェーン66の位置をフリーホイールスプロケットの1枚から別の1枚に移動させるのがリアディレーラ74である。双方の操作は周知の通りである。この実施形態において、フロントディレーラ70の制御は、補助機構14に連結された出力制御ワイヤ78の引張り及び解放により行われ、補助機構14の制御は、ハンドルバー50左側に取付けられたシフト制御装置84に接続されているボーデン型制御ケーブル82のインナーワイヤ80により行われる。リアディレーラ74の制御は、従来通りの方法でボーデン型制御ケーブル86のインナーワイヤ80により行われる。
 [シフト制御装置]
 図2は、シフト制御装置84を示す、ハンドルバー50左側のより詳細な図であり、図3は、シフト制御装置84の分解図である。この実施形態において、シフト制御装置84は、固定式ハンドグリップ92とブレーキレバー98を支持する従来型ブレーキレバーブラケット94との間に取り付けられている。シフト制御装置84は、基部部材102と、クランプバンド106と、バネ110の形態である付勢部材と、中間部材114と、作動部材118と、保持器122とを含む。基部部材102は、ハンドルバー50を取り囲んでいる管状部分126と、管状部分126の内側端部から半径方向外向きに延出しているフランジ部分130とを含む。クランプバンド106は、固定突起部134と取付耳部138及び142を有しており、この構造が、環状凹部(図示せず)内でフランジ部分130の内周面に形成された固定溝と嵌合するようになっている。ネジ144を、フランジ部分130の開口148内と取付耳部138及び142内とに延在させ、フランジ部分に設けられたもう1つの開口153に位置するナット152内にねじ込むことにより、取付耳部138及び142を相互に向き合う方向に締付けて、クランプバンド106を締め、基部部材102をハンドルバー50に固定する。従来のネジ型である調節式コントロールケーブル連結器156がフランジ部分130上に配置されており、これにより、コントロールケーブル82のアウターケーシング81を従来通りの方法で収容することができるようになっている。当たり160a及び160bを有する、直径方向に対向して位置する凹部160(図3では一方のみを図示)が、管状部分126とフランジ部分130との接合部に形成されており、基部部材付勢係合部164が、バネ穴の形態で、フランジ部分130に形成されている。このバネ穴164内に、バネ110の端部168が嵌合される。
 中間部材114は、バネ110がこの中間部材114と基部部材102のフランジ部分130との間に位置するように、基部部材102の管状部分126周囲に回動自在に支持されている。当たり172a及び172bを形成している、直径方向に対向して位置する突起またはストッパ172(図3では一方のみを図示)が、中間部材114の内側端部から軸方向に延出しており、当たり188a及び188bを形成している、直径方向に対向して位置する1対の突起またはストッパ188が、中間部材114の外周面184から半径方向外向きに延出している。バネ110の端部192は、中間部材114を時計回りに付勢するように、ストッパ188の一方に形成されたバネ開口194(これが、中間部材付勢係合部として機能する)内に嵌合されている。この構造により、ストッパ172の当たり172aが、当たり160a(これが基部部材ストッパとして機能する)に係合すると、中間部材114の基部部材102に対する回転を制限できるようになっている。
 作動部材118は、中間部材114により回動自在に支持されており、中間部材114は、上述したように、基部部材102の管状部材126により回転自在に支持されている。したがって、作動部材118は、中間部材114、基部部材102の管状部分126及びハンドルバー50の周囲を同軸状に回転することができる。作動部材118は、管状部材200と、管状部材200から半径方向外向きに延出する第1及び第2のレバー204及び208と、開口212の形態をとる変速制御部材連結部と、直径方向に対向して位置する凹部216とを含む。開口212としての変速制御部材連結部は、インナーワイヤ80が作動部材118と一体移動するように、インナーワイヤ80の端部に装着されたケーブル端部ビード(図示せず)を収容するためのものである。また、凹部216は、当たり216a及び216bを形成している。これらを組立てると、中間部材ストッパ188が、当たり216aと216bとの間で対応凹部216内に嵌合するため、当たり216a及び216bは作動部材ストッパとして機能する。この実施形態において、コントロールケーブル82のインナーワイヤ80は、補助装置14内に配置された付勢部材の作用により張力下におかれている。したがって、作動部材118は、反時計回りの方向に付勢され、これにより、中間部材ストッパ188の当たり188aが当たり216aに係合して、基部部材102の中間部材114に対する作動部材118の回転を制限するようになっている。
 保持器122は、基部部材102が含む管状部材126の外側端部周囲に嵌合するものである。保持器122は、基部部材102が含む管状部分126の外側端部から半径方向外向きに延出する4つの固定タブ228を係合するように、側部表面224に4つの凹部220を均等に有している。したがって、保持器122により、作動部材118及び中間部材114は、基部部材102の周囲にて軸方向一定位置に固定される。
 [シフト制御装置の操作]
 図4A〜図4Cは、シフト制御装置84の操作を概略的に図示したものである。図4Aに示した作動部材118は作動部材ニュートラル位置にある。この位置では、バネ110が中間部材114を時計回り(図4Aでは右)に付勢しているため、ストッパ172の当たり172aが、基部部材102に形成された凹部160の当たり160aに接触し、補助機構14内の付勢部材(バネ232)が、作動部材118を反時計回り方向に付勢するため、凹部216の当たり216aが中間部材ストッパ188の当たり188aに接触する。したがって、当たり169a、172a、188a及び216a(及びバネ110及び232のある程度)が、ニュートラル位置決め機構として機能する。インナーワイヤ80は作動部材118に直接連結されているため、インナーワイヤ80もこのとき同様に、変速機制御部材ニュートラル位置にある。
 補助機構14内の付勢部材232の付勢力に対抗して、図4Aに示した位置から時計回りに作動部材118を回転させることにより、作動部材118の当たり216bは、図4Bに示すように、中間部材ストッパ188の当たり188bに接触する。このとき、中間部材114は静止したままである。図4Bにおいて、作動部材118は、作動部材ダウンシフト位置にあり、インナーワイヤ80は、変速機制御部材ダウンシフト位置に引き込まれた状態となる。
 図4Aに示した位置から反時計回りに作動部材118を回転させると、当たり216aが中間部材ストッパ188の当たり188aに接触し、結局、バネ110が作動部材118と基部部材102との間で連結された状態となるため、中間部材114が、バネ110の付勢力に対抗して反時計回り(図4Cにおいて左)に回転する。これにより、作動部材118は作動部材アップシフト位置に位置し、インナーワイヤ80は、変速機制御部材アップシフト位置に解放される。
 [補助機構]
 図5は、補助機構14をさらに詳しく示す図である。図5に示すように、補助機構14はボトムブラケット32に取付けられており、入力ユニット250と、位置決めユニット254と、回転部材係合ユニット258と、これに取り付けられたカバー262とを含む。この実施形態において、補助機構14は、クランクアーム266と併用されている。クランクアーム266は駆動軸取付ボス270を有している。駆動軸取付ボス270はクランクアームスプライン274を有しており、このクランクアームスプライン274に、ボトムブラケット32に回転自在に支持される駆動軸282の端部に形成された駆動軸スプライン278が回転不能に係合される。また、駆動フランジ286が、駆動軸取付ボス270から半径方向外向きに延出して形成されており、この駆動フランジ286に、半径方向に対向して位置する1対の回転部材290を支持している。1対の回転部材290は駆動部材として機能しており、この駆動部材290は、駆動フランジ286の側部表面294から垂直に延出する円形チューブの形状である。
 [補助機構−入力ユニット]
 図6は、入力ユニット250の具体的な一実施形態を示す分解図である。入力ユニット250は、入力ユニット取付部材298と、ワイヤ連結部材302と、バネ232と、入力リンク306とを含む。入力ユニット取付部材298は、インナーワイヤ80用ガイドチャネル310と、位置決めユニット254の駆動軸318(図10)を内部に収容する中央駆動軸開口314と、直径方向に対向して位置する1対の開口322(図6に一方のみを図示)とを有する。ワイヤ連結部材302は、インナーワイヤ80の巻取り及び伸張を行うワイヤ巻取り溝326と、ネジ334の形態である従来型ワイヤ連結器330と、ワイヤ保持器338と、インナーワイヤ80をワイヤ連結部材302に固定するナット342と、位置決めユニット254の駆動軸318を収容する駆動軸開口346とを含む。入力リンク306は、ワイヤ連結部材302の回転位置を位置決めユニット254に伝達する役割を果たすものであり、駆動軸収容開口352を設けた駆動軸取付部分350と、連結タブ354と、半径方向に延出する部分358と、軸方向に延出する連結部分362とを含む。連結タブ354は、駆動軸取付部分350から軸方向に延出して、入力ユニット取付部材298の開口322内及びワイヤ連結部材302の対応開口(図示せず)内に挿入されることにより、連結部材302と入力リンク306とをユニットとして回転させるものである。したがって、連結部材302と入力リンク306とは共に、シフト制御装置84の作動部材118の位置に対応して、ニュートラル、アップシフト及びダウンシフトの位置をとることになる。ワイヤ連結部材302と入力リンク306とを時計回り(ワイヤ巻取り)方向に付勢するように、バネ232の一方の端部233は、ワイヤ連結部材302に取付けられ、もう一方の端部234は入力ユニット取付部材298に取付けられている。
 [補助機構−回転部材係合ユニット]
 図7は、回転部材係合ユニット258のカバー262を取り外した、補助機構を示す斜視図であり、図8は補助機構14を示す背面断面図であり、図9A〜図9Dは回転部材係合ユニット258の操作を示す図である。図7、図8及び図9Aに示すように、回転部材係合ユニット258は、内部に駆動軸282を収容する開口374を有するボトムブラケット取付部材370(図7)と、軸方向に延在する側部壁378と、制御カムスロット386を有し側部壁378に装着されたカムプレート382と、下方旋回軸392を支持する開口390とを含む。回転部材係合部材394の第1の端部部分391(図21)は、この実施形態ではレバー形状であり、クランクアーム266上の駆動部材290を係合するための弓状回転部材係合面398を有する。回転部材係合部材394の第2の端部(図21)は、旋回軸410(図8及び図9A)により位置決めユニットインターフェースプレート402と支持プレート406との間(これらが動力伝達部材として機能する)で旋回自在に接続されて、回転部材係合リンクを形成している。この回転部材係合部材394の第1の端部部分と第2の端部部分との間に、特に、旋回軸410の極めて近くにカムフォロア414が配置されている。カムフォロア414は、カムスロット386により形成された制御カム表面418に係合するものである。バネ420(図8)が、位置決めユニットインターフェースプレート402及び支持プレート406を反時計回り方向に付勢する。この実施形態では、位置決めユニットインターフェースプレート402、支持プレート406、カムフォロア414及び制御カム表面418を、回転部材係合部材394を回転部材係合位置に固定し、回転部材係合部材394を回転部材非係合位置に向けて復帰させる固定機構407と見なすことができる。無論、適した固定機構を形成するために、数多くの構造体を組合わせることができる。また、カムフォロア414は回転部材係合部材394上に設けられているが、カムフォロアをスロット386内に配置し、制御カムを回転部材係合部材394上に設けることも可能である。
 図9Aは、回転部材非係合位置にある回転部材係合部材394を示したものである。この位置において、駆動部材290は、補助機構14に何の作用も及ぼさずにクランクアーム266と共に回転する。一般に、シフト制御ユニット84の作動部材118が、アップシフト位置かダウンシフト位置かの一方に回転させられると、位置決めユニットインターフェースプレート402及び支持プレート406が図9Bに示すように反時計回りに旋回する。これにより、カムフォロア414がカムスロット386内にて図9Bに示す回転部材係合位置に留まるため、回転部材係合部材394が旋回軸410を中心に時計回りに旋回する。この位置において、回転部材係合面398が駆動部材290の通路内にくるため、駆動部材290の1つが、図9Bに示すように回転部材係合面398に接触し、回転部材係合部材394が位置決めユニットインターフェースプレート402及び支持プレート406を、図9Cに示すように、バネ420の付勢力に対抗して時計回りに回転させることになる。クランクアーム266が回転を続けると、係合されていた駆動部材290が回転部材係合部材394からはずされるため、図9Dに示すように、回転部材係合部材394は回転部材非係合位置に戻るように反時計回りに旋回し、バネ420が位置決めユニットインターフェースプレート402及び支持プレート406を、図9Aに示す位置に戻るように反時計回りに旋回させることになる。
 [補助機構−位置決めユニット]
 図10は、位置決めユニット254の内部の構成を示す拡大背面断面図であり、図16Aは、位置決めユニット254が含む内部の構成の一部を示す側面図である。図10に示すように、位置決めユニット254は、爪軸470の一方の端部を支持する基部プレート450と、回転部材454(出力伝達部材)と、バネ456(付勢部材)と、位置決めラチェット458(位置決め部材)とを含む。回転部材454は、駆動軸318を中心に回転自在に支持され、複数の出力位置に対して出力制御ワイヤ78の巻取り及び解放を行うためのワイヤ巻取り溝455を有する。バネ456はワイヤ解放方向に回転部材454を付勢する。位置決めラチェット458は、回転部材454に、これと一体となって回転できるように連結されている。
 また、位置決めユニット254は、爪軸470のもう一方の端部を支持する中間プレート466と、位置保持位置と位置解放位置との間で回転できるように爪軸470により支持され、位置決め歯475及び476(図16A)を有する位置決め爪474(位置保持部材)と、位置決め歯475に取付けられた旋回軸477と、旋回軸477により回転自在に支持されたカムローラ478(カムフォロア)と、位置決め爪474を位置保持位置に向けて(図16Aにおける反時計回りに)付勢するように、位置決め爪474と基部プレート450との間に接続された爪用バネ482とを含む。
 位置決めユニット254はさらに、解放プレート486と、伝動部材498と、爪軸502と、伝動爪506と、バネ509と、爪軸510と、モード切換爪514とを有している。解放プレート486は、駆動軸318を中心に回転自在に支持され、カムプレート494の形態であるカム部材を支持する旋回軸490を有している。伝動部材498は駆動軸318を中心に回転自在に支持されている。爪軸502は伝動部材498に取付けられている。伝動爪506は爪軸502を中心に旋回自在に支持されている。バネ509は伝動爪506を図16Aにおける反時計回りに付勢する。爪軸510は伝動部材498に取付けられている。モード切換爪514は爪軸510を中心に旋回自在に支持されている。
 さらに位置決めユニット254は、駆動軸318を中心に回転自在に支持された制御プレート518(入力伝達部材)と、基部プレート522と、基部プレート522に取り付けられた駆動制御爪530(スイッチオフ駆動制御部材)を支持する爪軸526と、図16Aにおける反時計回りに駆動制御爪530を付勢するバネ531と、基部プレート522に取付けられた駆動制御爪538(スイッチオン駆動制御部材)を支持する爪軸534(図16A)と、図16Aにおける反時計回りに駆動制御爪538を付勢するバネ539と、バネ保持器541と、図16Aにおける時計回り方向に伝動部材498を付勢するように、バネ保持器541と伝動部材498との間で接続されたバネ499と、駆動軸318を中心にこれらの構成要素を軸方向に保持するための保持ナット542とを含む。基部プレート450、基部プレート522及び駆動軸318が、さまざまな構成要素に対する取付ユニットとして機能している。
  <伝動部材498>
 図11は、伝動部材498を示す側面図である。伝動部材498は、基部部分550と、爪取付け耳部554と、伝動アーム558とを含む。基部部分550は、駆動軸318を内部に収容する開口562と、駆動制御爪530に接触する当たり570を形成している半径方向外向きに延出した突起566と、駆動制御爪538に接触する当たり578を形成している半径方向外向きに延出する突起574とを含む。爪取付け耳部554は、爪軸(モード切換爪514を支持する)510を取り付けるための開口582を含み、伝動アーム558も同様に、爪軸(伝動爪506を支持する)502を取り付けるための開口586を含む。伝動アーム558はまた、駆動制御爪539に接触する当たり588と、図8及び図10に示すように、ネジ594を介して位置決めユニットインターフェースプレート402に装着される、軸方向に延出する回転部材係合ユニットインターフェースプレート590とを含む。
  <制御プレート518>
 図12は、制御プレート518の具体的一実施形態を示す側面図である。制御プレート518は、基部部分598の形態である入力制御部材と、レバーアーム部分602と、入力ユニットインターフェースプレート604とを含む。入力ユニットインターフェースプレート604には、入力リンク306の連結部分362(図6)を収容する開口605が設けられている。基部部分598は、半径方向に延出する駆動制御カム表面またはローブ606、610、614及び618の形態である入力制御部材を含む。駆動制御カムローブ606は、上方面606aと、傾斜スロープ606b及び606cとを含む。同様に、駆動制御カムローブ610は、上方面610aと、傾斜スロープ610b及び610cとを含む。駆動制御カムローブ614は、上方面614aと、傾斜スロープ614bと、上方面614aからカムローブ618の上方面618aまで延在する移行面614cとを含む。カムローブ618はさらに、上方面618aから基部部分598の外周面598aまで延在する移行面618bを含む。以下の記載から、カムローブ606、610、614及び618と、駆動制御爪538と、突起578を設けた伝動部材438とが、回転部材係合位置と回転部材非係合位置との間における回転部材係合部材394の移動を制御する切換機構をなしていることが明白になるであろう。
  <中間プレート466>
 図13は、中間プレート466の具体的一実施形態を示す側面図である。中間プレート466は、基部部分630と、爪連結アーム634と、ダウンシフト制御プレート638と、ダウンシフト制御プレート638から延出する爪連結部分642とを含む。爪連結アーム634は、このアセンブリを筐体に装着するのに使用する固定具(図示せず)を収容する開口646を含み、爪連結部分642は、爪軸(位置決め爪474を支持する)470を装着する開口650を含む。ダウンシフト制御プレート638は、以下に説明するように機能する爪制御面660を有する凹部656を構成している。
  <位置決めラチェット458>
 図14は、位置決めラチェット458を示す側面図である。位置決めラチェット458は、位置決めラチェット458と回転部材454とをユニットとして回転させるために、回転部材454に形成された複数の対応雄スプライン(図示せず)を回転不能に係合する複数の雌スプライン674を内周面672に形成した略環状本体670を有する。外周面678は、3つの位置決め歯682、686及び690と、駆動面694a及び698aをそれぞれ構成する2つの駆動歯694及び698とを形成している。この構造により、回転部材454を、3枚のフロントスプロケット62に適合する3つの位置に固定することができる。このスプロケットは通常、小径スプロケットと、中径スプロケットと、大径スプロケットとを含む。
  <伝動爪506>
 図15は、伝動爪506を示す斜視図である。伝動爪506は、爪軸502を収容する開口506bを設けた基部部分506aと、以下に説明するように中間プレート466の爪制御面660に接触するダウンシフト制御面506cと、位置決めラチェット駆動面506dと、解放プレート駆動面506eと、モード切換爪接触面506f及び506gとを含む。
 [位置決めユニットの操作−アップシフト]
 図16A〜図16Eは、アップシフト方向における位置決めユニット254の操作を示す図である。図16Aにおいて、位置決めユニット254は、フロントディレーラ70が小径フロントスプロケットの位置と一致するように配置された状態であり、フロントディレーラ70を中径フロントスプロケットまで移動させようとしているところである。図16Aで示した位置において、駆動制御爪530の先端部は、カムローブ606の上方面606aに支持され、駆動制御爪538の先端部は、カムローブ610が含むスロープ610cの底部に位置している。これにより、駆動制御爪538は、伝動部材498の当たり578と接触するため、伝動部材498を「スイッチオフ」位置に保持することができる。このように、駆動制御爪538及びカムローブ610が、伝動部材498を通常はスイッチオフ位置に維持しておく駆動制御機構をなしている。このとき、伝動爪506は、位置決めラチェット458が含む駆動歯694の上方面上で静止している。
 そこで乗り手は、作動部材118を反時計回り(図3)にアップシフト位置まで回転させて、インナーワイヤ80を作動部材118により解放する。これにより、ワイヤ連結部材302が図6の時計回りに回転し、この動作が入力リンク306を介して制御プレート518に伝達されるため、制御プレート518が図16Bに示すアップシフト位置まで時計回りに回転する。制御プレート518が時計回りに回転することにより、駆動制御爪530がカムローブ606のスロープ606cを摺動して下降し、図16Bに示す位置まで反時計回りに回転する。これと同時に、駆動制御爪538が、伝動部材498の当たり578から離れてカムローブ614の上方面614a上で静止するまで、カムローブ614のスロープ614bを摺動して上昇する。駆動制御爪538が当たり578にもはや接触していないため、伝動部材498は、駆動制御爪538が当たり588に接触するまで時計回りに回転して、図16Bに示すように「スイッチオン」位置にくる。このとき、伝動爪506は、位置決めラチェット458上で駆動歯694に保持された状態ではなくなっているため、反時計回りに回転して、位置決めラチェット458の外周面678上で静止する。この伝動部材498の時計回り動作が、回転部材係合ユニット258内にて位置決めユニットインターフェースプレート402及び支持プレート406に伝達され、これにより、回転部材係合部材394が図9Bに示す位置まで旋回する。
 クランクアーム266の駆動部材290が回転部材係合部材394を係合して、位置決めユニットインターフェースプレート402及び支持プレート406を図9Cに示す位置まで旋回させると、この動作が伝動部材498に伝達される。そこで、伝動爪506の位置決めラチェット駆動面506dが、位置決めラチェット458の駆動歯694に係合して、位置決めラチェット458及び回転部材454を回転させることにより、出力制御ワイヤ78を巻き取る。この間、位置決め歯682は位置決め爪474の爪歯475に押付けられて、爪歯475が位置決め歯682の先端部を通過させるまで、位置決め爪474を時計方向に回転させる。通過し終わると、位置決め爪474は反時計回りに回転するため、爪歯475が、図16Cに示す位置決め歯682と686との間にくる。
 クランクアーム266の駆動部材290が回転部材係合部材からはずれると、位置決めユニットインターフェースプレート402及び支持プレート406が、図9Aに示す位置に回転して戻り、この動作が伝動部材498に伝達される。これにより、伝動爪506が位置決めラチェット458の駆動歯694から離れ、位置決めラチェット458及び回転部材454は、位置決め歯682が爪歯475に衝突するまで、バネ456の付勢力にしたがって時計回りに回転する。これと同時に、フロントディレーラ70が、所望通り、中径フロントスプロケットに一致するようになる。
 しかし、このとき、乗り手がまだ作動部材18をニュートラル位置に戻していないと仮定すると、駆動制御爪538がカムローブ614の上方面614a上に静止した状態で、制御プレート518はまだアップシフト位置にある。この位置では、駆動制御爪538は、当たり578に係合することにより伝動部材498の回転を停止させることができない。したがって、伝動部材498は、図16Aに示すスイッチオフ位置に戻る代わりに、図16Bに示すスイッチオン位置まで回転を続け、回転部材係合部材394は、図9Bに示す回転部材係合位置に戻り、シフトがもう一度行われることになる。こうした操作は、用途によっては望ましく、これも本発明の範囲内である。しかし、この実施形態では、こうした2重シフトを避けるために駆動制御爪530が設けられている。具体的に言えば、駆動制御爪530は、上述したように反時計回りに回転しているため、こうした場合に伝動部材498の当たり570に接触する位置にきて、伝動部材498の回転を一時的に停止させる。これにより、伝動部材498を、図16Dに示す位置にできる。このように、駆動制御爪530及びカムローブ606は、伝動機構が回転部材係合部材394からの動作を回転部材454に伝達した後に伝動部材498がスイッチオン位置に回転して戻ることを阻止する駆動制御機構をなしている。
 乗り手が作動部材118をニュートラル位置に戻すと、制御プレート518が同様に、図16Eに示すニュートラル位置まで回転して戻る。これと同時に、駆動制御爪530は、カムローブ606のスロープ606cを摺動して上昇し、制御爪530が伝動部材498の当たり570から離れて駆動制御爪530の先端部がカムローブ606の上方面606a上で静止するまで、時計方向に回転する。また、駆動制御爪538は、カムローブ614のスロープ614bを摺動して下降し、反時計回りに回転する。これにより、図16Eに示すように、駆動制御爪538の先端部は伝動部材498の当たり578に接触する。こうして、伝動部材498は、図16Aに元々示したようにスイッチオフ位置に戻るが、位置決めラチェット458及び回転部材454は、フロントディレーラ70を中径フロントスプロケットと整合させる位置となる。中径フロントスプロケットから大径フロントスプロケットにシフトさせる動作もこれと同様である。
 [位置決めユニットの操作−ダウンシフト]
 図17A〜図17Eは、位置決めユニット254のダウンシフト方向における操作を示す図である。ダウンシフト操作で重要な役割を果たす構成要素の操作がよくわかるように、いくつかの構成要素は透明なものとして図示している。回転部材454が、フロントディレーラ70が中径フロントスプロケットと一致する位置(図16Eに示した位置と同じ位置)にあり、フロントディレーラ70を小径スプロケットまで移動させたい状況を仮定すると、図17Aに示す位置において、駆動制御爪530の先端部はまたもやカムローブ606の上方面606aに支持されており、駆動制御爪538の先端部は、駆動制御爪538が伝動部材498の当たり578に接触するように、カムローブ610のスロープ610cの底部に位置している。伝動爪506は、位置決めラチェット458の駆動歯698の上方面上で静止している。全体に丸みを帯びた細長い二等辺三角形であるカムプレート494は、軸方向に延出する位置決めタブ495を含んでおり、このタブが解放プレート486の側部面487に衝突して、カムプレート494を図17Aに示す位置に保持している。
 そこで乗り手は、作動部材118を時計回り図3にダウンシフト位置まで回転させて、インナーワイヤ80を作動部材118で引張る。これにより、ワイヤ連結部材302は図6の反時計回りに回転し、この動作が入力リンク306を介して制御プレート518に伝達されるため、制御プレート518は図17Bに示すように反時計回りに回転する。制御プレート518が反時計回りに回転することにより、駆動制御爪530がカムローブ606のスロープ606cを摺動して下降し、反時計回りに回転する。これと同時に、駆動制御爪538は、駆動制御爪538が伝動部材498の当たり578から離れてカムローブ610の上方面610a上で静止するまで、カムローブ610のスロープ610cを摺動して上昇し、時計回りに回転する。駆動制御爪538が当たり578にもはや接触していないため、伝動部材498は、駆動制御爪538が当たり588に接触して伝動部材498が図17Bに示す「スイッチオン」位置にくるまで、時計回りに回転する。このとき、伝動爪506は、カムローブ618の移行面618bにより時計回りに回転し、モード切換爪514は、伝動爪506を一時的に図17Bに示す位置に保持するように、時計回りに回転して、伝動爪506のモード切換爪接触面506fに係合する。この伝動部材498の動作が、回転部材係合ユニット258内において位置決めユニットインターフェースプレート402及び支持プレート406に伝達され、これにより、回転部材係合部材394が図9Bに示す位置まで旋回する。
 クランクアーム266の駆動部材290が回転部材係合部材394を係合して、位置決めユニットインターフェースプレート402及び支持プレート406を図9Cに示す位置まで旋回させると、この動作がまた伝動部材498に伝達される。しかし、今度は、伝動爪506の解放プレート駆動面506eが、解放プレート486の当たり487を係合し(これが第1の解放部材位置)、解放プレート486が図17Cに示すように反時計回りに回転する。このように、このモードにおける伝動部材498は、解放プレート486用の解放駆動部材として機能する。解放プレート486が回転するにつれて、カムプレート494の基部面496は、位置決め爪474に装着されたカムローラに接触して、位置決め爪474を反時計回りに回転させる。爪歯475の先端が位置決め歯682の先端を通過すると、位置決めラチェット458及び回転部454は、位置決め歯686が爪歯476に衝突して位置決めラチェット458及び回転部454の制御されない回転を阻止するまで、バネ456の付勢力にしたがって時計回りに回転する。
 解放プレート486が第2の解放部材位置(解放プレート486の動作範囲の終点)に向けて反時計回りの回転を続けると、カムローラ478がカムプレート494の丸い角部またはカムローブ497に到達して、図17Cに示すようにカムプレート494を反時計回りに回転させる。これにより、位置決め爪474は反時計回りに回転して、爪歯476を位置決め歯686から遠ざかる方向に移動させ、位置決めラチェット458及び回転部材454を、フロントディレーラ70が小径スプロケットに一致するように回転部材454が位置決めされるまで、反時計回りに回転させつづけることができる。
 シフト操作を制御するために位置決め爪及び位置決めラチェットを用いる周知のシステムにしたがってこのシステムを操作した場合、爪歯476は、解放プレート486が向きを逆にして(すなわち、時計回りに回転して)シフト操作を完了するまで、位置決め歯686に係合した状態を続けることになる。本発明により製造したシフト制御機構の場合、この状態を続ける必要はない。回転自在なカムプレート494が設けられているため、解放プレート486が反時計回りに回転している間にも、位置決め爪474はすぐにシフト操作を完了できるからである。したがって、解放プレート486が第2の解放部材位置に向けて移動している間に、位置決め爪474を位置解放位置に移動させ、さらに、解放プレート486が第2の解放部材位置に向けて移動し続ける間に、位置決め爪474を位置保持位置に復帰させることができるため、解放プレート486及びカムプレート494を、位置決め爪474を位置解放位置まで移動させる解放制御機構と見なすことができる。
 この好適実施形態のもう1つの有利な特徴は、伝動部材498がまだ反時計回りに回転している間にも解放プレート486を逆向きに回転させられることである。この好適実施形態によれば、伝動部材498が図17C及び図18Aに示す位置にある間、図18Aに示すように、伝動爪506のダウンシフト制御面506fが、中間プレート466の爪制御面660に接触し始める。伝動部材498がさらに回転することにより、伝動爪506は図17D及び図18Bに示すように反時計回りに回転して、解放プレート486との係合状態からはずれる。モード切換爪514はまた、伝動爪506のモード切換爪接触面506fからはずれて、モード切換爪接触面506g上に静止する。この結果、解放プレート486は、伝動部材498がまだ図17Dに示す反時計回り位置にある間にも、図17Dに示す位置に直ちに復帰することができる。
 クランクアーム266の駆動部材290が回転部材係合部材394からはずれると、位置決めユニットインターフェースプレート402及び支持プレート406がまた、図8Aに示す位置に向けて回転し、この動作が伝動部材498に伝達される。もう一度、乗り手がまだ作動部材118をニュートラル位置に回転させていないと仮定すると、駆動制御爪538をカムローブ610の上方面610a上に静止させた状態で、制御プレート518はまだダウンシフト位置にあるが、駆動制御爪530が伝動部材498の当たり570に接触する。これにより、伝動部材498が図17Eに示す停止位置にくる。
 乗り手が作動部材118をニュートラル位置に戻すと、制御プレート518も同様に、図17Fに示すニュートラル位置まで時計回りに回転して戻る。これと同時に、駆動制御爪530は、伝動部材498の当たり570からはずれ、その先端部がカムローブ606の上方面606a上で静止するまで、カムローブ606のスロープ606bを摺動して上昇して時計回りに回転する。これと同時に、駆動制御爪538は、カムローブ610のスロープ610cを摺動して下降して反時計回りに回転して、図17Fに示すように、その先端部を伝動部材498の当たり578に接触させる。伝動部材498はここで、図17Aに元々示したスイッチオフ位置にくるが、位置決めラチェット458及び回転部材454は、フロントディレーラ70を小径フロントスプロケットに一致させる位置にくる。
 大径フロントスプロケットから中径フロントスプロケットへシフトする操作も同様である。しかし、この場合、爪歯475が位置決め歯686にぶつかるように、位置決めラチェット458がまず位置決めされる。カムプレート494からの圧力に応じて位置決め爪474が時計回りに回転するにつれて、爪歯475は位置決め歯686を通過し、位置決めラチェット458は、位置決め歯690が爪歯476に接触するまで、反時計回りに回転する。位置決め爪474が、カムプレート494のカムローブ497がカムローラ478に到達するように反時計回りに回転すると、爪歯475が、位置決め爪682と686との間の空間に入り、爪歯476が位置決め歯690を解放する。これにより、位置決めラチェット458及び回転部材454は、位置決め爪682が爪歯475に接触するまで、時計回りに回転する。こうして、位置決めラチェット458及び回転自在な部材454は、図17Aに示す位置に維持される。
 [駆動制御爪の変形例]
 前記好適実施形態では、別々に動作する駆動制御爪530及び538が設けられているが、図19A及び図19Bには、爪歯704及び708を具備した単一駆動制御爪700が図示されている。図19Aに示すように、伝動部材498が定位置にあると、爪歯704が伝動部材498の当たり578に接触する。図19Bに示すように、伝動部材498がスイッチオフ位置まで時計回りに回転して、制御プレート486がまだニュートラル位置に回転していない状態であると、爪歯708が伝動部材498の当たり570に接触する。
 [位置決め爪474制御の変形例]
 前記実施形態では、ダウンシフト操作において位置決め爪474を制御するのにカムプレート494を用いたが、図20に示す実施形態では、カムホイール750が位置決め爪474の操作を制御する。この実施形態において、カムホイール750は、位置決めラチェット458に対して同軸状に回転自在に取付けられており、周方向に配置された複数のカム歯754と、周方向に配置された複数のカム駆動歯758とを含む。カム駆動爪762は、旋回軸766を介して解放プレート486’に旋回自在に取付けられており、バネ770により反時計回りに付勢されるものである。解放プレート486’がダウンシフト操作時に反時計回りに回転すると、カム駆動爪762が、カム駆動歯758の1つに係合して、カムホイール750を反時計回り方向に回転させる。カム歯754の1つがカムローラ478を押圧するため、位置決め爪474が、前記実施形態と同様に時計回り方向に回転する。カム歯754がカムローラ478を通過した時点で、位置決め爪474が反時計回り方向に回転し、ダウンシフト操作が完了する。解放プレート486’が反時計回り方向に回転すると、カム駆動爪762が対応カム駆動歯758からはずれる。
 [駆動部材と補助機構との関係]
 図21は、駆動部材290が補助機構14の適切な動作、特に、図17A〜図17Fに示すダウンシフト方向における動作を邪魔する可能性がある状態を示す図である。駆動部材290が回転部材係合部材394近傍にあるのとほぼ同時に、乗り手がシフト制御装置84を操作してフロントディレーラ70をダウンシフトさせたと仮定すると、駆動部材290は、図21に示すように、回転部材係合部材394の側部に接触する可能性がある。モード切換爪514を伝動爪506に接触させ、伝動爪506を次のダウンシフト操作に向けて正しい位置に配置するために、伝動部材498が図17Aに示す位置から図17Bに示す位置まで20°回転しなければならないとすれば、駆動部材290が邪魔をして、伝動部材498は必要量を移動できない可能性がある。その結果、伝動部材498の移動量は少なくなりかねず(例えば、図21に示すように12°)、この場合はモード切換爪514は正しい位置まで移動できないことになる。このため、伝動爪506は図16Bに示すアップシフト位置にくることから、補助機構14はフロントディレーラ70にアップシフトさせてしまう。これは、乗り手が意図したダウンシフト操作とは正反対である。
 [動力保存ユニット]
 図22は、固定機構407(図9A)が回転部材係合部材394を回転部材係合位置に移動させようとして、回転部材係合部材394がその位置に移動する間にこれに抵抗する力が回転部材係合部材394に加わった時点で、固定機構407と回転部材係合部材394との間で伝達される動力を保存する動力保存ユニット1300の一実施形態を示す図である。この実施形態において、動力保存ユニット1300は、動力保存カム1304などの動力保存部材と、付勢機構1308とを含む。この実施形態において、動力保存カム1304は、第1の端部部分1312と第2の端部部分1316とを有する分岐型動力保存レバーの形状である。第1の端部部分1312は、旋回軸1320によりカムプレート382に回転自在に取付けられて、動力保存リンクを形成している。第2の端部部分1316は、付勢係合突起1324と、動力保存カム面1332を含む動力保存カム突起1328とを有する。付勢係合突起1324は、この実施形態ではバネ1336の形態をとる付勢機構1308に係合するものである。バネ1336は、カムプレート382に形成された開口1338内に配置されており、その上方部分が付勢係合突起1324に係合し、下方部分が、開口1338の底部に形成された当たり1339に係合している。シフト操作時には、バネ1336が動力保存カム1304の第2の端部部分を通常位置に付勢するため、これにより回転部材係合部材394が回転部材係合位置に付勢される。
 図22に示すように、この実施形態において、カムフォロア414は動力保存カム面1332に接触する。したがって、この実施形態における固定機構407’は、位置決めユニットインターフェースプレート402、支持プレート406、カムフォロア414及び動力保存カム面1332を含む。通常操作時には、位置決めユニットインターフェースプレート402が図16A〜図16Eまたは図17A〜図17Fに示すように回転することにより、カムフォロア414を動力保存カム面1332に沿って移動させ、バネ1336が動力保存カム突起1328を上方に付勢する。これにより、回転部材係合部材394がカムフォロア414を中心に回転して、図22に示す回転部材係合位置にくるため、回転部材係合面398が駆動部材290に接触する。動力保存カム面1332が前述の制御カム面418と同様に機能することから、動力保存カム1304を、動力保存カム面1332’を備えた制御カム1304’と見なすことができる。一般に、動力保存カム1304がその動力保存機能(以下に記載)を遂行できるように、動力保存カム1304を制御カム1304’のすぐ近くに配置しなければならない。この実施形態において、動力保存カム1304及び制御カム1304’は同一部材である。カムフォロア414の動作範囲がこれより広い他の実施形態では、制御カム1304’に、スロット386の底部に形成された表面1340を含める、または動力保存カム1304に隣接する別のカム面を含めることができる。
 図23は、作動状態にある動力保存ユニット1300を示す図である。一般に、動力保存ユニット1300は、固定機構407’が回転部材係合部材394を回転部材係合位置に移動させようとして、回転部材係合部材394がその位置に移動する間にこれに抵抗する力が回転部材係合部材394に加わった時点で、固定機構407’と回転部材係合部材394との間で伝達される動力を保存するものである。具体的に言えば、固定機構407’が回転部材係合部材394を回転部材係合位置に移動させようとするのとほぼ同時に、駆動部材290が回転部材係合部材394の側部に接触すると、動力保存カム1316が旋回軸1320を中心に図22に示す通常位置から図23に示す動力保存位置に回転する。この動力保存位置では、バネ1336は圧縮状態にあるため、固定機構407’からの動力は保存され、同時に、回転部材係合部材394は、駆動部材290との干渉を避けるために必要に応じて回転部材係合位置から遠ざかる方向に移動することができる。移動後、カムフォロアを上方に移動させるようにバネ1336が伸張し、回転部材係合部材394がカムフォロア414を中心に回転する。この結果、伝動部材498は、モード切換爪514を作動させるのに必要な20°の位置を移動することができ、それにしたがって、次の駆動部材290が回転部材係合部材394の回転部材係合面398を係合して、シフト操作(特にダウンシフト操作)が続行される。
 [爪補助装置]
 アップシフト操作及びダウンシフト操作のために伝動爪506を確実に正確な位置に移動させるにはさまざまな方法がある。図24は、この機能を実行する爪補助装置1400の一実施形態を示す図である。この実施形態において、伝動爪506’は、基部506aから後方に延出する細長い部分1404を含み、この基部506aは、回転軸ROTを中心に回転し、細長い部分1404は、コイルバネ1412の第1の端部1410を収容するバネ取り付け穴1408を含む。コイルバネ1412の第2の端部1416は、伝動部材498の開口1420内に挿入される。この実施形態における伝動部材498は、基準部材として機能する。基準軸REFは、回転軸ROTから細長い部分1404及びバネ取付け穴1408を通過して延在する軸である。この実施形態におけるバネ1412は、上記箇所以外では伝動部材498にも伝動爪506'にも装着されていない。バネ1412は、付勢の中心CB(図25A)を含み、細長い部分1404をわずかに上方に付勢している。したがって、伝動爪506’は反時計回りに付勢されるようになっている。この構造において、補助機構14は、アップシフト操作を行いたい場合、図16A〜図16Eに示したように動作する。
 [爪補助装置の動作]
 爪補助装置1400は、補助機構14に、図17A〜図17Fのダウンシフト操作用に示したものとはわずかに異なる動作をさせるものである。ダウンシフト操作を所望する場合の爪補助装置1400の操作について、図25A〜図25Dを参照して説明する。図25Aにおいて、爪補助装置1400は図24に示した位置と同じ位置にある。この位置において、付勢中心CB及びコイルバネ1412の第2の端部(開口1420で表示)は、基準軸REFの下側に位置しており、付勢ベクトルBVは、基準軸REFの上側に向いている。これにより、伝動爪506’に反時計回りの付勢力が加えられる。ダウンシフト操作を行うために、図17Bに示すように反時計回りに制御プレート518が回転すると、図25Bに示すように制御プレート518の移行面618bが伝動爪506’が回転軸ROTを中心に時計回りに回転する。この結果、コイルバネ1412及び付勢中心CBは、開口1420を中心に時計回りに回転し、基準枢軸REFは、回転軸ROTを中心に開口1420に向けて回転する。開口1420及び付勢中心CBはまだ基準枢軸REFの下方にあるため、付勢ベクトルBVは基準枢軸REFの上方を向いており、伝動爪506'をさらにわずかに反時計回りに付勢する状態となっている。
 図25Cに示すように、開口1420が基準軸REF上方を通過すると、付勢ベクトルBVは、基準軸REFに対する方向を切換て、基準軸REFの下側を向く。この構造になると、バネ1412が伝動爪506’に時計回りの付勢力を印可する。さらに伝動爪506’が回転することにより、付勢中心CBは基準枢軸REF上を移動し、駆動部材290の1つが適切に回転部材係合部材394を係合していなくても、伝動爪506’は正確なダウンシフト操作を行う安定位置にくる(図17Bの位置と同様)。回転部材係合部材394が駆動部材290を係合すると、図17C〜図17Fに示すようにダウンシフト操作が継続される。
 上述したように、伝動部材498がまだ反時計回りに方向に回転している間にも、解放プレート486は方向を逆転させることができる。具体的に言えば、伝動部材498が図17C及び図18Aに示す位置にあるときに、伝動爪506’のダウンシフト制御面506c(伝動爪506用に図示したものと同様)は、図18Aに示すように、中間プレート466の爪制御面660に接触し始める。伝動部材498がさらに回転することにより、伝動爪506'は図17D及び図18Bに示すように、反時計回りに(図24及び図25A〜図25Cの回転軸ROTを中心にして)回転する。これにより、伝動爪506’は解放プレート486と非係合状態となる。この結果、伝動部材498がまだ図17Dに示す反時計回り位置にあっても、解放プレート486は、図17Dに示す位置に直ちに復帰することができる。
 伝動爪506’が中間プレート466の爪制御面660を係合して、回転軸ROTを中心に反時計回りに回転すると、バネ1412の第2の端部1416及び付勢中心CBが基準軸REFの下側に戻る。この結果、付勢ベクトルBVは基準軸REFに対する方向を切換て、また基準軸REFの上側に向き、伝動爪506’を図25Aに示す安定位置に復帰させる。爪補助装置1400はこうして、伝動爪506’に対する安定付勢機構となっており、用途によっては、モード切換爪514を完全に省くことができる。
 以上、本発明のさまざまな実施形態を説明してきたが、本発明の趣旨及び範囲を逸脱することなく、さらに修正を加えることが可能である。例えば、さまざまな構成要素のサイズ、形状、位置または配向を所望に応じて変更することができる。図示した構成要素は直接、相互に接続または接触しているが、こうした構成要素の間に中間構造体を設けることもできる。1つの構成要素の機能を2つの構成要素で実施させることも可能であり、逆もまた可能である。一実施形態の構造及び機能を、他の実施形態に採用してもよい。すべての利点を、特定の実施態様に一度に含めなくてもよい。従来技術に比べて独自性のある各特徴は、それ単独であれ、他の特徴との組合わせであれ、その特徴(1つまたは複数)により具体化された構造的及び/または機能的概念を含めて、本出願人による発明をさらに説明する別個の記載として見なされるべきである。したがって、本発明の範囲は、本明細書内に開示された具体的構造、または特定の構造や特徴に関する明白な当初の着目点に限定されるものではない。
本発明の一実施形態が採用された自転車の側面図である。 シフト制御装置を示す斜視図である。 図2に示したシフト制御装置の分解図である。 シフト制御装置の操作を示す概略図である。 シフト制御装置の操作を示す概略図である。 シフト制御装置の操作を示す概略図である。 補助機構を示す図である。 入力ユニットの具体的な一実施形態を示す分解図である。 回転部材係合ユニットの具体的な一実施形態を示す補助機構の図である。 補助機構を示す背面断面図である。 回転部材係合部材の操作を示す図である。 回転部材係合部材の操作を示す図である。 回転部材係合部材の操作を示す図である。 回転部材係合部材の操作を示す図である。 位置決めユニットの内側構成要素を示す拡大断面図である。 伝動部材の具体的一実施形態を示す側面図である。 入力伝達部材の具体的一実施形態を示す側面図である。 中間プレートの具体的一実施形態を示す側面図である。 位置決め部材の具体的一実施形態を示す側面図である。 伝動爪の具体的一実施形態を示す斜視図である。 アップシフト方向への補助機構操作を示す図である。 アップシフト方向への補助機構操作を示す図である。 アップシフト方向への補助機構操作を示す図である。 アップシフト方向への補助機構操作を示す図である。 アップシフト方向への補助機構操作を示す図である。 ダウンシフト方向への補助機構操作を示す図である。 ダウンシフト方向への補助機構操作を示す図である。 ダウンシフト方向への補助機構操作を示す図である。 ダウンシフト方向への補助機構操作を示す図である。 ダウンシフト方向への補助機構操作を示す図である。 ダウンシフト方向への補助機構操作を示す図である。 ダウンシフト操作時における伝動爪の中間プレートとの協働動作を示す図である。 ダウンシフト操作時における伝動爪の中間プレートとの協働動作を示す図である。 駆動制御機構の別の実施形態を示す図である。 駆動制御機構の別の実施形態を示す図である。 解放機構の別の実施形態を示す側面図である。 回転部材係合部材が回転部材のために適切な動作ができなくなった状態を示す図である。 停止状態にある回転部材係合部材用動力保存ユニットの一実施形態を示す図である。 活動状態にある動力保存ユニットを示す図である。 爪補助装置の一実施形態を示す図である。 図24の爪補助装置の操作を示す概略線図である。 図24の爪補助装置の操作を示す概略線図である。 図24の爪補助装置の操作を示す概略線図である。 図24の爪補助装置の操作を示す概略線図である。
符号の説明
 10 自転車
 14 補助機構
 250 入力ユニット
 254 位置決めユニット
 258 回転部材係合ユニット
 298 入力ユニット取付け部材
 382 カムプレート
 386 カムスロット
 394 回転部材係合部材
 402 位置決めユニットインターフェースプレート
 407,407’ 固定機構
 414 カムフォロア
 418 制御カム表面
 450 基部プレート
 454 回転部材
 458 位置決めラチェット
 466 中間プレート
 470,502,510,526,534 爪軸
 474 位置決め爪
 475,476 位置決め歯
 478 カムローラ
 486,486’ 解放プレート
 498 伝動部材
 506,506’ 伝動爪
 514 モード切換爪
 518 制御プレート
 522 基部プレート
 530,538 駆動制御爪
 554 爪取付け耳部
 558 伝動アーム
 604 入力ユニットインターフェースプレート
 606,610,614,618 カムローブ
 638 ダウンシフト制御プレート
 660 爪制御面
 682,686,690 位置決め歯
 694,698 駆動歯
 700 単一駆動制御爪
 704,708爪歯
 750 カムホイール
 754 カム歯
 758 カム駆動歯
 762 カム駆動爪
 1300 動力保存ユニット
 1304 動力保存カム
 1304’ 制御カム
 1308 付勢機構
 1312 第1の端部部分
 1316 第2の端部部分
 1400 爪補助装置
 1410 第1の端部
 1416 第2の端部

Claims (41)

  1.  自転車用変速機の操作を補助するために回転部材からの動力を用いる補助装置であって、
     取付ユニットと、
     前記取付ユニットに連結され、少なくともニュートラル位置、アップシフト位置及びダウンシフト位置へと移動する入力伝達部材と、
     前記取付ユニットに連結され、少なくとも第1の出力位置及び第2の出力位置へと移動する出力伝達部材と、
     回転部材係合位置と回転部材非係合位置との間を移動する回転部材係合部材と、
     前記回転部材係合部材から前記出力伝達部材に動作を伝達するための伝動機構と、
     前記入力伝達部材が前記アップシフト位置及び前記ダウンシフト位置の一方に移動したとき、前記回転部材係合部材を前記回転部材係合位置へと移動させる切換機構と、
    を含む自転車用変速機の補助装置。
  2.  前記伝動機構が、
     前記出力伝達部材と一体となって移動する駆動歯と、
     前記回転部材係合部材に連結された伝動部材と、
     前記伝動部材に連結されており、前記回転部材係合部材から前記出力伝達部材に動作を伝達するために前記駆動歯を係合する爪と、
    を含む、請求項1に記載の自転車用変速機の補助装置。
  3.  前記伝動機構が前記取付ユニットに対して回転自在に支持された伝動部材を含み、
     前記伝動部材がスイッチオン位置とスイッチオフ位置との間を移動する、
    請求項1に記載の自転車用変速機の補助装置。
  4.  前記切換機構が、前記伝動部材を通常はスイッチオフ位置に保持する駆動制御機構を含む、請求項3に記載の自転車用変速機の補助装置。
  5.  前記駆動制御機構が、
     入力制御部材と、
     前記入力制御部材の移動に応じて、前記伝動部材を前記スイッチオフ位置に保持する伝動部材係合位置と、前記伝動部材を前記スイッチオン位置に向けて移動させることのできる伝動部材非係合位置との間を移動するスイッチオン駆動制御部材と、
    を含む、請求項4に記載の自転車用変速機の補助装置。
  6.  前記入力制御部材が、前記スイッチオン駆動制御部材を前記伝動部材係合位置と前記伝動部材非係合位置との間で移動させるカム面を含む、請求項5に記載の自転車用変速機の補助装置。
  7.  前記入力制御部材が前記取付ユニットに対して回転自在に支持されている、請求項6に記載の自転車用変速機の補助装置。
  8.  前記伝動部材を前記スイッチオン位置に向けて付勢する付勢部材をさらに含む、請求項7に記載の自転車用変速機の補助装置。
  9.  前記伝動部材が、前記スイッチオフ位置から前記スイッチオン位置に向けて回転する際に時計回り方向及び反時計回り方向の一方に回転し、前記伝動機構が前記回転部材係合部材から前記出力伝達部材に動作を伝達すると、前記伝動部材が時計回り方向及び反時計回り方向の他方に回転する、請求項1に記載の自転車用変速機の補助装置。
  10.  前記回転部材係合部材が前記伝動部材に連結されており、
     前記切換機構が、
     回転部材係合部材制御カムと、
     前記伝動部材が前記スイッチオン位置に向けて移動すると、前記回転部材係合部材を前記回転部材係合位置に移動させるように、前記回転部材係合部材に連結されたカムフォロアと、
    を含む、請求項9に記載の自転車用変速機の補助装置。
  11.  前記伝動機構が前記回転部材係合部材から前記出力伝達部材に動作を伝達した後、前記伝動部材が、前記スイッチオフ位置に向けて時計回り方向及び反時計回り方向の一方に回転する、請求項9に記載の自転車用変速機の補助装置。
  12.  前記切換機構が、前記伝動機構が前記回転部材係合部材から前記出力伝達部材に動作を伝達した後に前記伝動部材を前記スイッチオン位置に回転させないようにする駆動制御機構を含む、請求項11に記載の自転車用変速機の補助装置。
  13.  前記駆動制御機構が、
     入力制御部材と、
     前記入力制御部材の移動に応じて、前記伝動機構が前記回転部材係合部材から前記出力伝達部材に動作を伝達した後に前記伝動部材を停止位置に保持する伝動部材係合位置と、前記伝動部材を前記時計回り及び前記反時計回りの一方に回転し続けさせることのできる回転部材非係合位置との間で移動するスイッチオフ駆動制御部材と、
    を含む、請求項12に記載の自転車用変速機の補助装置。
  14.  前記入力制御部材が、前記スイッチオフ駆動制御部材を前記伝動部材係合位置と前記伝動部材非係合位置との間で移動させるカム面を含む、請求項13に記載の自転車用変速機の補助装置。
  15.  前記出力伝達部材を前記第1の出力位置及び前記第2の出力位置の一方に保持する位置保持位置と、前記出力伝達部材を前記第1の出力位置及び前記第2の出力位置のもう一方に向けて移動させることのできる位置解放位置との間を移動する位置保持部材を含む位置保持機構と、
     前記取付ユニットに連結されており、少なくとも第1の解放駆動位置と第2の解放駆動位置との間を移動する解放駆動部材と、
     前記解放駆動部材が前記第1の解放駆動位置から前記第2の解放駆動位置に向けて移動すると、第1の解放部材位置から第2の解放部材位置へと移動する解放部材を含み、前記解放部材が前記第2の解放部材位置に移動するにつれて前記位置保持部材を前記位置解放位置に移動させ、前記解放部材が前記第2の解放部材位置に向けて移動し続けている間に前記位置保持部材を前記位置保持位置に復帰させることのできる解放制御機構と、
    をさらに含む、請求項1に記載の自転車用変速機の補助装置。
  16.  前記解放制御機構が前記解放部材に回転自在に連結されたカム部材をさらに含み、
     前記カム部材が、前記解放部材が前記第2の解放部材位置に移動するにつれて前記位置保持部材を前記位置解放位置へ移動させ、前記解放部材が前記第2の解放部材位置に向けて移動し続けている間に前記位置保持部材を前記位置保持位置に復帰させることのできる、請求項15に記載の自転車用変速機の補助装置。
  17.  前記位置保持機構が、
     前記出力伝達部材と一体となって移動する位置決め歯と、
     前記位置決め歯を係合する位置決め爪と、
    を含む、請求項16に記載の自転車用変速機の補助装置。
  18.  前記解放制御機構が、前記位置決め爪に連結され、ローラを含むカムフォロアをさらに含み、
     前記解放部材が解放プレートを含み、前記カム部材が、前記解放プレートに旋回自在に取付けられた第1の端部と前記ローラに接触するカムローブを規定している第2の端部とを有するカムプレートを含み、これにより、前記解放プレートが前記第2の解放部材位置に向けて移動するにつれて前記カムプレートが回転するようになっている、
    請求項17に記載の自転車用変速機の補助装置。
  19.  前記カム部材が、カムホイールと前記カムホイールの周囲でその周方向に配置された複数のカム歯とを含み、前記取付ユニットに対して回転自在に支持されている、請求項18に記載の自転車用変速機の補助装置。
  20.  前記カムホイールにより支持されているカム駆動歯と、
     前記カム駆動歯を係合するように前記解放部材により支持されているカム駆動爪と、
    をさらに含む、請求項19に記載の自転車用変速機の補助装置。
  21.  前記出力伝達部材が前記取付ユニットに対して回転自在に支持されており、
     前記カムホイールが前記出力伝達部材と同軸状に回転する、
    請求項20に記載の自転車用変速機の補助装置。
  22.  自転車用変速機の操作を補助するために回転部材からの動力を用いる補助装置であって、
     取付ユニットと、
     前記取付ユニットに連結され、少なくとも第1の入力位置と第2の入力位置との間を移動する入力伝達部材と、
     前記取付ユニットに連結され、少なくとも第1の出力位置と第2の出力位置との間を移動する出力伝達部材と、
     回転部材係合位置と回転部材非係合位置との間を移動する回転部材係合部材と、
     前記回転部材係合部材から前記出力伝達部材に動作を伝達するための伝動機構と、
     前記入力伝達部材が前記第2の入力位置に移動すると前記回転部材係合部材を前記回転部材係合位置へと移動させ、前記伝動機構が前記回転部材係合部材から前記出力伝達部材へと前記動作を伝達した後、前記入力伝達部材が前記第2の入力位置から遠ざかる方向へ移動するまで、前記回転部材係合部材の前記回転部材係合位置方向への回転を阻止する切換機構と、
    を含む自転車用変速機の補助装置。
  23.  取付ユニットと、
     前記取付ユニットに連結され、少なくとも第1の出力位置と第2の出力位置との間を移動する出力伝達部材と、
     前記出力伝達部材を前記第1の出力位置及び前記第2の出力位置の一方に保持する位置保持位置と、前記出力伝達部材を前記第1の出力位置及び前記第2の出力位置の他方に向けて移動させることのできる位置解放位置との間を移動する位置保持部材を含む位置保持機構と、
     前記取付ユニットに連結され、少なくとも第1の解放駆動位置と第2の解放駆動位置との間を移動する解放駆動部材と、
     前記解放駆動部材が前記第1の解放駆動位置から前記第2の解放駆動位置へ移動すると第1の解放部材位置から第2の解放部材位置へ移動する解放部材を含み、前記解放部材が前記第2の解放部材位置に移動するにつれて前記位置保持部材を前記位置解放位置に移動させ、前記解放部材が前記第2の解放部材位置に向けて移動し続けている間に前記位置保持部材を前記位置保持位置に復帰させることのできる解放制御機構と、
    を備えた自転車制御装置。
  24.  前記自転車制御装置が、自転車変速機の操作を補助するために回転部材からの動力を用いる補助装置において使用されるようにされており、
     回転部材係合位置と回転部材非係合位置との間を移動する回転部材係合部材と、
     前記回転部材係合部材から前記出力伝達部材へ動作を伝達するための伝動機構とをさらに含む、
    請求項23に記載の自転車制御装置。
  25.  自転車用変速機の操作を補助するために回転部材からの動力を利用する補助装置用動力保存装置であって、
     回転部材係合位置と回転部材非係合位置との間で移動する回転部材係合部材と、
     前記回転部材係合部材を前記回転部材係合位置に向けて固定する固定機構と、
     前記固定機構が前記回転部材係合部材を前記回転部材係合位置に移動させようとして、前記回転部材係合部材がその位置に移動する間にこれに抵抗する力が前記回転部材係合部材に加わった時点で、前記固定機構と前記回転部材係合部材との間で伝達される動力を保存する動力保存ユニットと、
    を含む自転車用変速機の補助装置用動力保存装置。
  26.  前記動力保存ユニットが、前記回転部材係合部材を前記回転部材係合位置に向けて付勢する付勢機構を含む、請求項25に記載の自転車用変速機の補助装置用動力保存装置。
  27.  前記固定機構が前記回転部材係合部材を前記回転部材係合位置に向けて固定しようとして、前記回転部材係合部材がその位置に移動する間にこれに抵抗する力が前記回転部材係合部材に加わった時点で、前記付勢機構の動作により、前記回転部材係合部材が前記回転部材非係合位置に向けて移動可能である、請求項26に記載の自転車用変速機の補助装置用動力保存装置。
  28.  前記固定機構が、
     制御カムと、
     カムフォロアとを含み、
     前記カムフォロアと前記制御カムとが係合していることを利用して前記回転部材係合部材が前記回転部材係合位置に向けて移動できるように、前記制御カム及び前記カムフォロアの一方が前記回転部材係合部材に連結されている、
    請求項25に記載の自転車用変速機の補助装置用動力保存装置。
  29.  前記動力保存ユニットが、前記制御カムの近傍に配置された動力保存カムを含み、
     前記カムフォロアが、前記制御カム及び前記動力保存カムと係合可能である、
    請求項28に記載の自転車用変速機の補助装置用動力保存装置。
  30.  前記動力保存カムが、通常位置と動力保存位置との間で移動でき、前記動力保存カムが通常位置にあると、前記回転部材係合部材が前記回転部材係合位置まで移動可能である、請求項29に記載の自転車用変速機の補助装置用動力保存装置。
  31.  前記動力保存カムと前記カムフォロアとが係合していることにより、前記動力保存カムを前記動力保存位置に向けて移動させることができる、請求項30に記載の自転車用変速機の補助装置用動力保存装置。
  32.  前記動力保存ユニットが、前記動力保存カムを通常位置に向けて付勢する付勢機構をさらに含む、請求項31に記載の自転車用変速機の補助装置用動力保存装置。
  33.  前記制御カムと前記動力保存カムとが同一部材である、請求項32に記載の自転車用変速機の補助装置用動力保存装置。
  34.  前記固定機構が、前記カムフォロアが前記制御カムに係合するように前記回転部材係合部材を移動させる動力伝達部材を含み、
     前記動力伝達部材が、前記カムフォロアが前記動力保存カムに係合するように前記回転部材係合部材を移動させる、
    請求項33に記載の自転車用変速機の補助装置用動力保存装置。
  35.  前記回転部材係合部材が前記回転部材係合位置に移動する間にこれに抵抗する力が前記回転部材係合部材に加わった時点で、前記カムフォロアが前記動力保存カムを前記動力保存位置に移動させる、請求項34に記載の自転車用変速機の補助装置用動力保存装置。
  36.  前記回転部材係合部材が第1の部分及び第2の部分を含み、前記制御カム及び前記カムフォロアの一方が、前記第1の部分と前記第2の部分との間に配置され、前記第1の部分が回転部材係合面を含み、
     前記回転部材係合部材の前記第2の部分が、前記動力伝達部材に連結されている、
    請求項35に記載の自転車用変速機の補助装置用動力保存装置。
  37.  前記動力伝達部材が移動することにより、前記回転部材係合部材が、前記回転部材係合位置まで回転するように、前記カムフォロアを中心に回転する、請求項36に記載の自転車用変速機の補助装置用動力保存装置。
  38.  前記回転部材係合部材が、第1の端部及び第2の端部を有する回転部材係合レバーを含む、請求項37に記載の自転車用変速機の補助装置用動力保存装置。
  39.  前記回転部材係合部材が、前記回転部材係合位置にくると前記動力保存カムに係合する、請求項21に記載の自転車用変速機の補助装置用動力保存装置。
  40.  前記動力保存カムが動力保存レバーを含み、
     前記動力保存レバーが、第1の端部及び第2の端部を有し、前記第1の端部を中心に回転し、
     前記動力保存ユニットが、前記動力保存レバーの前記第2の端部を前記通常位置に付勢する付勢機構をさらに含む、
    請求項39に記載の自転車用変速機の補助装置用動力保存装置。
  41.  前記回転部材係合部材が回転部材係合リンクを含み、
     前記動力保存ユニットが動力保存リンクを含み、
     前記回転部材係合リンクが、前記回転部材係合位置と前記回転部材非係合位置との間で回転し、前記動力保存リンクを通常位置と動力保存位置との間で移動させるように、前記動力保存リンクに係合している、請求項40に記載の自転車用変速機の補助装置用動力保存装置。
JP2003271597A 2002-07-05 2003-07-07 自転車用変速機の補助装置、自転車制御装置及び補助装置用動力保存装置 Withdrawn JP2004034981A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US10/190,461 US6868752B2 (en) 2002-07-05 2002-07-05 Assisting apparatus for changing speeds in a bicycle transmission
US10/372,582 US7090602B2 (en) 2002-07-05 2003-02-20 Assisting apparatus for changing speeds in a bicycle transmission

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2004034981A true JP2004034981A (ja) 2004-02-05

Family

ID=29720951

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003271597A Withdrawn JP2004034981A (ja) 2002-07-05 2003-07-07 自転車用変速機の補助装置、自転車制御装置及び補助装置用動力保存装置

Country Status (5)

Country Link
US (2) US7090602B2 (ja)
EP (2) EP1378435B1 (ja)
JP (1) JP2004034981A (ja)
CN (3) CN100473580C (ja)
TW (2) TW200400897A (ja)

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8069749B2 (en) * 2002-07-05 2011-12-06 Shimano, Inc. Shift control device for a bicycle transmission
FR2878499B1 (fr) * 2004-12-01 2007-02-16 Salomon Sa Dispositif de commande de changement de vitesse pour un systeme de transmission par chaine et pignons
US8016705B2 (en) * 2007-04-19 2011-09-13 Shimano Inc. Bicycle component positioning device
US10207772B2 (en) * 2011-01-28 2019-02-19 Paha Designs, Llc Gear transmission and derailleur system
US9327792B2 (en) * 2011-01-28 2016-05-03 Paha Designs, Llc Gear transmission and derailleur system
US9651138B2 (en) 2011-09-30 2017-05-16 Mtd Products Inc. Speed control assembly for a self-propelled walk-behind lawn mower
US9836076B2 (en) * 2013-01-31 2017-12-05 Shimano Inc. Bicycle operating device
JP2014196060A (ja) * 2013-03-29 2014-10-16 株式会社シマノ 操作装置
US9216794B2 (en) * 2013-05-23 2015-12-22 Shimano Inc. Front derailleur

Family Cites Families (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE3438535A1 (de) * 1984-10-20 1986-04-24 Fichtel & Sachs Ag, 8720 Schweinfurt Schalteinrichtung, insbesondere fuer fahrraeder
US5020387A (en) 1985-03-07 1991-06-04 Shimano Industrial Company, Ltd. Lever shifting device for a bicycle
US4872368A (en) * 1988-07-28 1989-10-10 Orscheln Co. Push-to-release cable operating apparatus
US5217094A (en) * 1991-08-09 1993-06-08 Atwood Industries, Inc. Self-adjusting, push-to-release parking brake control
FR2687977B1 (fr) * 1992-02-27 1994-04-22 Bg Innovation Dispositifs permettant les changements de vitesses sur bicyclettes.
JP2594960Y2 (ja) * 1993-01-29 1999-05-24 富士機工株式会社 自動変速機操作装置のチェック機構
EP0718185B1 (en) 1994-12-20 2000-03-22 Shimano Inc. Bicycle shift control device with balanced spring tension
JP3086180B2 (ja) * 1996-09-24 2000-09-11 株式会社シマノ 自転車用内装変速装置
US5829313A (en) * 1997-01-13 1998-11-03 Shimano Inc. Bicycle derailleur shifting mechanism having indexing configured for use with variety of chain sprocket sets
TW358450U (en) * 1998-02-25 1999-05-11 Ind Res Technology Inst Electric derailleur for bike
US6443032B1 (en) 1999-11-30 2002-09-03 Shimano, Inc. Assisting apparatus for shifting a bicycle transmission
US6860171B1 (en) * 1999-12-29 2005-03-01 Shimano, Inc. Drive mechanism for a bicycle transmission assist mechanism
US6629903B1 (en) * 2000-04-17 2003-10-07 Shimano Inc. Bicycle derailleur
US6607457B2 (en) 2001-10-03 2003-08-19 Shimano, Inc. Assisting apparatus for changing speeds in a bicycle transmission

Also Published As

Publication number Publication date
EP1394034A3 (en) 2007-09-05
CN1654271A (zh) 2005-08-17
EP1394034A2 (en) 2004-03-03
US20040005949A1 (en) 2004-01-08
CN1562693A (zh) 2005-01-12
US7090602B2 (en) 2006-08-15
TW200400897A (en) 2004-01-16
CN100473580C (zh) 2009-04-01
EP1378435A2 (en) 2004-01-07
US20040025620A1 (en) 2004-02-12
EP1378435A3 (en) 2007-04-04
US7024959B2 (en) 2006-04-11
CN100335348C (zh) 2007-09-05
CN100564150C (zh) 2009-12-02
TWI248901B (en) 2006-02-11
TW200404703A (en) 2004-04-01
CN1488547A (zh) 2004-04-14
EP1378435B1 (en) 2010-01-20
EP1394034B1 (en) 2013-06-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3950830B2 (ja) 自転車用変速機の補助装置用モータユニット
US5921138A (en) Bicycle shift device having a linearly sliding shift lever
US8069749B2 (en) Shift control device for a bicycle transmission
JP4065290B2 (ja) 自転車用変速操作装置
US7150205B2 (en) Handgrip shifter for a bicycle
US6868752B2 (en) Assisting apparatus for changing speeds in a bicycle transmission
TW200301203A (en) A bicycle hub transmission with a power control mechanism for a shift assist mechanism
JP2004034981A (ja) 自転車用変速機の補助装置、自転車制御装置及び補助装置用動力保存装置
US7146874B2 (en) Shift control device for a bicycle transmission
JP2004090916A (ja) 自転車用変速操作制御装置の操作方法
US6848336B2 (en) Bicycle shift control device biased to a neutral position
TWI240693B (en) Shift assist apparatus for a bicycle transmission
EP1378437B1 (en) Shift control device for a bicycle transmission
JP2004034980A (ja) 自転車用変速機のシフト制御装置及び自転車用変速機のシフト制御装置用インジケータ装置
JP2004249970A (ja) 自転車装置用回転制御装置及び自転車変速機操作装置
JP2004237974A (ja) 自転車用変速機のシフト制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20060417