JP2004034342A - 無色トナーを用いた偽造防止用シート - Google Patents

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Abstract

【課題】隠蔽情報の大きさや形状などを自由に変えることができ、印字された隠蔽情報(画像・文字など)が視認不能かあるいは視認困難であり、意匠性が損なわれず、この潜像にUVランプをもって紫外線を照射すると画像・文字などを容易に読んだり見たりできる偽造防止効果、改竄防止効果の高い偽造防止用シートの提供。
【解決手段】シート面の所定部に、無色トナーを用いた隠蔽情報が印字されてなるシートであって、前記無色トナーに蛍光材が含有されている偽造防止用シートにより課題を解決できる。少なくとも、前記無色トナーによる隠蔽情報が形成されてなる部位のシート面に、前記無色トナーのバインダ樹脂成分と同一種類のバインダ樹脂成分を含有してなるトナー受容層が形成されていることが好ましい。
【選択図】   図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、無色トナーを用いた偽造防止用シートに関するものであり、さらに詳しくは、隠蔽(秘匿)情報(ステルス情報)の偽造防止効果、改竄防止効果が高い領収書、有価証券、各種カードなどのシートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、紫外線によって発光する蛍光材を含み、一般光の下では無色の蛍光インク(ヒドンインク)を使用し、例えば、カードなどの隠蔽情報記入欄などにこの蛍光インクを用いて画像・文字などを印字すると、印字された画像・文字などは肉眼では見えないが、この潜像にUVランプ(俗にいうブラックライト)をもって紫外線を照射すると、蛍光材が発光して画像・文字などを読んだり見たりできる偽造防止用シートが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来は蛍光インクを用いて手書きでカードなどのシート面に画像・文字などの隠蔽(秘匿)情報を形成したり、蛍光インクをカードなどのシート面に塗布した後、必要に応じて乾燥して画像・文字などの隠蔽(秘匿)情報を印字形成していたので、手書きの場合は効率が悪く、一方、印刷法の場合は生産性には優れているが、隠蔽(秘匿)情報の大きさや形状の自由度が小さく、所定の大きさや形状のものに限定されるという問題があった。
本発明の目的は、従来の問題に鑑み、隠蔽(秘匿)情報の大きさや形状などを自由に変えることができ、しかも偽造防止効果、改竄防止効果が高く、領収書、有価証券、磁気カード、ICカード、リライトカードなどに適用できる安価な偽造防止用シートを提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
すなわち、前記課題を解決するための、本発明の請求項1の偽造防止用シートは、シート面の所定部に、無色トナーを用いた隠蔽情報が印字されてなるシートであって、前記無色トナーに蛍光材が含有されていることを特徴とする。
【0005】
本発明の偽造防止用シートは、紙や合成紙などのシート面の所定部に、透明性を有する樹脂成分を含む無色トナーを用いて電子写真方式により隠蔽情報が印字されている。電子写真方式により隠蔽情報が印字されるので、隠蔽情報の大きさや形状などを自由に変えることができ、しかも無色トナーを用いて印字された画像・文字などは、視認不能かあるいは視認困難であり、したがって意匠性が損なわれず、この潜像にUVランプをもって紫外線を照射すると、蛍光材が発光して画像・文字などを容易に読んだり見たりできるので、偽造防止効果、改竄防止効果が高い。
【0006】
本発明の請求項2の偽造防止用シートは、請求項1記載のシートにおいて、少なくとも、前記無色トナーによる隠蔽情報が形成されてなる部位のシート面に、前記無色トナーのバインダ樹脂成分と同一種類のバインダ樹脂成分を含有してなるトナー受容層が形成され、このトナー受容層の所定部に無色トナーを用いた隠蔽情報が印字されていることを特徴とする。
【0007】
シート面に形成されたトナー受容層が、無色トナーのバインダ樹脂成分と同一種類のバインダ樹脂成分を含有してなるため、無色トナーのトナー受容層への定着性が高まり、画像や文字が好適に形成できる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を詳細に説明する。
図1は、本発明の偽造防止用シートの一例を示す説明図である。
本発明の偽造防止用シート1は、紙や合成紙などのシート(領収書、有価証券、各種カードなど)2面の所定部に、蛍光材を含有する無色トナーを用いた隠蔽情報3が印字されてなるシートである。
隠蔽情報3は電子写真方式により印字されるので、隠蔽情報3の大きさや形状などを自由に変えることができ、しかも無色トナーを用いて印字された画像・文字など3は視認不能かあるいは視認困難であり、したがって隠蔽情報3が印字されていても意匠性が損なわれず、偽造防止効果、改竄防止効果が高い。この潜像3にUVランプをもって紫外線を照射すると、蛍光材が発光して画像・文字など3を容易に読んだり見たりできる。
【0009】
図2は本発明の偽造防止用シートの他の例の断面を示す断面説明図である。
本発明の偽造防止用シート(カード)1Aは、図示しないセンターコア材と呼ばれる不透明塩化ビニル樹脂やポリエチレンテレフタレート樹脂などからなる熱可塑性樹脂に透明塩化ビニル樹脂などからなる図示しないオーバーシート材を積層してなる定型サイズの白色のシート(カード基材)2Aの上面の少なくとも、無色トナーによる隠蔽情報3が形成されてなる部位のシート面に、前記無色トナーのバインダ樹脂成分と同一種類のバインダ樹脂成分を含有してなるトナー受容層4が形成されており、この無色のトナー受容層4面の所定部に蛍光材を含有する無色トナーを用いて電子写真方式により隠蔽情報3が印字されている。
隠蔽情報3は電子写真方式により印字されるので、隠蔽情報3の大きさや形状などを自由に変えることができ、しかも、印字された画像・文字など3は視認不能かあるいは視認困難であり、したがって、隠蔽情報3が印字されていても意匠性が損なわれず、偽造防止効果、改竄防止効果が高い。この潜像3にUVランプをもって紫外線を照射すると、蛍光材が発光して画像・文字など3を容易に読んだり見たりできる。隠蔽情報3はトナー受容層4との接着性が向上し、例えばこすられても隠蔽情報3が剥がれたりしない。
次に電子写真方式印刷について述べる。
電子写真方式印刷は、一般的には光導電性絶縁体(ホトコンドラムなど)を利用し、コロナ放電などにより光導電性絶縁体上に一様な静電荷を与え、各種の手段によりこの光導電性絶縁体上に光像を照射することによって静電潜像を形成し、次いで、潜像をトナー微粉末を用いて現像可視化し、紙などにトナー画像を転写した後、加圧、加熱、溶剤蒸発、光などの照射などの手段により紙などの記録媒体上にトナー画像を定着させて複写物を得る方法(例えば、米国特許第2297691号など)や、光導電性絶縁体上に光像を照射する方法などがある。
これらのトナーとしては、従来は天然または合成高分子よりなるバインダー樹脂成分中に発像成分としてカーボンブラックなどの有色顔料ないし有色染料を分散させたものを5〜20μm程度に微粉砕した粒子が用いられている。かかるトナーは通常トナー単体もしくは鉄粉、ガラスビーズなどの担体物質(キャリア)と混合して用いられる。
【0010】
本発明で用いる無色トナーのバインダ樹脂成分としては、印字された隠蔽情報である画像・文字などが視認不能かあるいは視認困難となるような透明性を有するものを用いることが肝要であり、従来トナーの透明性を有する樹脂成分として用いられている天然および/または合成高分子を挙げることができる。
本発明で用いるバインダ樹脂成分の具体例としては、例えばポリエステル、ポリエチレン、ポリスチレンやスチレン共重合体(例えば、スチレン−アクリル樹脂、スチレン−ブタジエン樹脂など)、アクリレートおよびメタクリレート樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、酢酸ビニル樹脂、塩化ビニル/酢酸ビニル共重合樹脂、塩化ビニル/酢酸ビニル/マレイン酸共重合樹脂、ビニルブチラール樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリイミド樹脂、ポリアミド樹脂、ポリエーテル樹脂、エポキシ系樹脂などから選択される透明性を有する樹脂成分を挙げることができる。これら透明性を有する樹脂成分は2種以上混合して用いることもできる。
【0011】
本発明で用いる無色トナーには、透明性を損なわない範囲で有機顔料、無機顔料、有機染料などあるいはこれらの2種以上の混合物を添加、外添することができる。
本発明で用いる無色トナーの具体例としては、例えば透明な低分子量ポリエステル樹脂などに蛍光材を少量配合して微粉砕、分級した無色トナーあるいはこの無色トナーにSiO やTiO などを外添した無色トナーを挙げることができる。
【0012】
そして、本発明で用いる無色トナーの蛍光材は有機系蛍光材でも無機系蛍光材でもあるいはこれらの2種以上の混合物でもよく、公知の蛍光材を用いることができる。
有機系蛍光材としては、具体的には、ドナー−アクセプター型、シアニン型、非環状あるいは環状ポリエン型などの蛍光染料を挙げることができ、また、スチルベン、4,4’−ジアミノスチルベン、ビフェニル、複素5員環(トリアゾール、オキサゾール、イミダゾールなど)、複素6員環(クマリン、ナフタルイミド、s−トリアジンなど)の誘導体などの蛍光増白剤あるいはこれらの2種以上の混合物を挙げることができる。
【0013】
無機系蛍光材としては、具体的には、純度の高い亜鉛、カドミウム、カルシウム、バリウム、マグネシウム、アルミニウム、イットリウム、などの金属の酸化物、硫化物、ケイ酸塩、タングステン酸塩、酸素酸塩などを主成分とし、これに微量のマンガン、銀、銅、鉛、ユーロピウムなどの活性化剤および融剤を添加して、高温で焼成したものあるいはこれらの2種以上の混合物を挙げることができる。
【0014】
また本発明においては、アクリル系樹脂、塩化ビニル系樹脂、アルキド樹脂などの透明性を有する合成樹脂に蛍光染料を配合した蛍光顔料を使用することもできる。
これらの蛍光材の中でも、透明性を損なわず、無色トナーで印字された画像・文字などが視認不能かあるいは視認困難となるような蛍光材は、偽造防止効果、改竄防止効果が向上するので、本発明において好ましく使用できる。
【0015】
本発明で用いる無色トナー中の蛍光材の配合量は特に限定されるものではないが、好ましくは無色トナー100質量部に対して、蛍光材を0.1〜5質量部、より好ましくは0.2〜4質量部配合することが望ましい。0.1質量部未満では蛍光量が少なく発光を確認できない恐れがあり、5質量部を超えても蛍光量が増えず不経済となる。
【0016】
本発明で用いる無色トナーには、さらに所望に応じて慣用されている添加成分、例えば、帯電制御剤、粘着付与剤、粘度調整剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、安定剤、滑剤などを少量含有させることができる。
【0017】
本発明で用いる無色トナーのバインダ樹脂成分の種類や分子量、バインダ樹脂成分の含有量などは、本発明の偽造防止用シートの特性、デザインや使用する電子写真方式に合わせるなどして最適に調整されるものであり、特に限定されるものではない。しかし、無色トナー中のバインダー樹脂成分の含有量は、通常50〜95質量%である。
【0018】
本発明で用いる無色トナーは、従来公知の方法で製造できる。すなわち、バインダ樹脂成分、蛍光材および要すれば顔料、染料、帯電制御剤などを、例えば加圧ニーダ、ロールミル、エクストルーダなどにより溶融混練して均一に分散し、例えばジェットミルなどにより微粉砕して、風力分級機などの分級機により分級して所望のトナーを得ることができる。本発明で用いる無色トナーの粒子径は、従来公知のトナーの粒子径と同じでよく、具体的には約3〜20μm程度、好ましくは10μm前後である。
【0019】
本発明で用いるシートの色は特に限定されず、透明でもあるいは不透明でもよく、白でも、有色でもよく、またシートの素材としては、ガラス繊維、アルミナ繊維、ポリエステル繊維、ポリアミド繊維などの無機または有機繊維からなる織布、不織布、マット、紙(例えば、上質紙、中質紙、合成紙、各種再生紙、アート紙、コート紙、ミラーコート紙、コンデンサー紙、パラフィン紙、その他の紙の他に、それにオーバーコート層(保護層)をもつ用紙など)あるいはこれらを組み合わせたもの、あるいはこれらに樹脂ワニスを含浸させて成形した複合シート、ポリアミド系樹脂シート、ポリエステル系樹脂シート、ポリオレフィン系樹脂シート、ポリイミド系樹脂シート、エチレン・ビニルアルコール共重合体シート、ポリビニルアルコール系樹脂シート、ポリ塩化ビニル系樹脂シート、ポリ塩化ビニリデン系樹脂シート、ポリスチレン系樹脂シート、ポリカーボネート系樹脂シート、アクリロニトリルブタジエンスチレン共重合系樹脂シート、ポリエーテルスルホン系樹脂シートなどのプラスチックシート、あるいはこれらにコロナ放電処理、プラズマ処理、紫外線照射処理、電子線照射処理、フレームプラズマ処理およびオゾン処理などの表面処理を施したもの、などの公知のものから選択して用いることができる。
【0020】
シート面にトナー受容層を形成する方法や手段などは特に限定されるものではない。しかし、紫外線硬化型塗料からなる塗工液を用いてシート面に塗工してトナー受容層を形成する方法は、シート面への塗工が容易で、公知の方法でシート面に塗工後、必要に応じて乾燥し、紫外線照射してトナー受容層を容易に形成できる上、無色トナーの定着性を一層向上できるので好ましく使用できる。
形成されたトナー受容層も無色であり無色トナーを用いた隠蔽情報と同様に視認不能かあるいは視認困難であることが、偽造防止、改竄防止の観点から好ましい。
【0021】
トナー受容層を形成するための紫外線硬化型塗料は、紫外線照射によって生じるバインダ樹脂成分の重合反応による樹脂形成に伴う硬化反応を応用した、従来公知の紫外線硬化型塗料に基づくものであり、光重合性オリゴマ(プレポリマ)および/または光重合性モノマ、光重合開始剤を必須成分として含み、他に必要に応じて帯電防止剤、光重合促進剤、安定剤、ワックスなどの各種添加剤を含むことができる。
【0022】
そして、さらに、この紫外線硬化型塗料が、本発明で用いる無色トナーを構成するバインダ樹脂成分と同種のバインダ樹脂成分を含有すると、加熱溶融時に無色トナーとトナー受容層4との相溶融性が非常に高くなり、無色トナーの定着性が著しく向上する。紫外線硬化型塗料に含有されるバインダ樹脂成分の含有形態は、バインダ樹脂成分を光重合反応で形成する光重合性オリゴマないしモノマの状態で存在させたり、無色トナーを構成するバインダ樹脂成分を微細粒子状に粉砕し、これを塗料中に分散させたり、あるいはこれらを共存させるものである。そして、特に好ましくは、スチレンアクリル系熱可塑性樹脂成分もしくはエポキシアクリル系熱可塑性樹脂成分を重合形成する光重合性オリゴマないし光重合性モノマあるいはこの樹脂成分の微細粒子である。これらの樹脂成分を含有したトナー受容層4を設けた場合には、その他の樹脂のものに比べ、無色トナーの定着性が格段に優れる。
【0023】
紫外線硬化型塗料中におけるバインダ樹脂成分の含有率は、50質量%以下であると所定の無色トナー定着性が得られない一方、95質量%を超えると印刷インクとしての適性が損なわれるため、その含有率は50〜95質量%であることが好ましく、さらに好ましくは60〜90質量%、特に好ましくは70〜80質量%が望ましい。
【0024】
また、光重合性モノマの量が多いとトナー受容層4の硬度が高くなりすぎてシート面への定着や擦れによる剥離が生じるため、所望の硬度が得られるように適宜調整するものである。さらに、バインダ樹脂成分の微細粒子を含有させる場合は、その含有率が高いと印刷インクとしての適性が低下するため、その含有率は20質量%以下が好ましい。
【0025】
光重合開始剤としては、従来公知のラジカル重合タイプのものでよく、例えば、ベンゾエーテル類、アセトフェノン類、ケタール類、チオキサントン類が挙げられ、具体的には、4,4ビスジメチルアミノベンゾフェノン、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、2,2−ジメトキシ−2−フェニルアセトフェノン、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン、オルベンゾイル安息香酸メチルエステルなどがある。
【0026】
なお、上記実施形態の説明は、本発明を説明するためのものであって、特許請求の範囲に記載の発明を限定し、或は範囲を減縮するものではない。又、本発明の各部構成は上記実施形態に限らず、特許請求の範囲に記載の技術的範囲内で種々の変形が可能である。
【0027】
【発明の効果】
本発明の請求項1の偽造防止用シートは、シート面の所定部に、無色トナーを用いた隠蔽情報が印字されてなるシートであって、前記無色トナーに蛍光材が含有されており、構成が簡単で、安価である。紙や合成紙などのシート面の所定部に、透明性を有する樹脂成分を含む無色トナーを用いて電子写真方式により隠蔽情報が印字されているので、隠蔽情報の大きさや形状などを自由に変えることができ、しかも無色トナーを用いて印字された画像・文字などは、視認不能かあるいは視認困難であり、したがって意匠性が損なわれず、この潜像にUVランプをもって紫外線を照射すると、蛍光材が発光して画像・文字などを容易に読んだり見たりできるので、偽造防止効果、改竄防止効果が高く、領収書、有価証券、磁気カード、ICカード、リライトカードなどに適用できるという顕著な効果を奏する。
【0028】
本発明の請求項2の偽造防止用シートは、請求項1記載のシートにおいて、少なくとも、前記無色トナーによる隠蔽情報が形成されてなる部位のシート面に、前記無色トナーのバインダ樹脂成分と同一種類のバインダ樹脂成分を含有してなるトナー受容層が形成され、このトナー受容層の所定部に無色トナーを用いた隠蔽情報が印字されているため、無色トナーのトナー受容層への定着性が高まり、画像や文字が好適に形成できるというさらなる顕著な効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の偽造防止用シートの一例を示す説明図である。
【図2】本発明の偽造防止用シートの他の例の断面を示す断面説明図である。
【符号の説明】
1 偽造防止用シート
1A 偽造防止用シート(カード)
2 シート
2A シート(カード基材)
3 文字
4 トナー受容層

Claims (2)

  1. シート面の所定部に、無色トナーを用いた隠蔽情報が印字されてなるシートであって、前記無色トナーに蛍光材が含有されていることを特徴とする偽造防止用シート。
  2. 少なくとも、前記無色トナーによる隠蔽情報が形成されてなる部位のシート面に、前記無色トナーのバインダ樹脂成分と同一種類のバインダ樹脂成分を含有してなるトナー受容層が形成され、このトナー受容層の所定部に無色トナーを用いた隠蔽情報が印字されていることを特徴とする請求項1記載のシート。
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