JP2004034291A - 被膜ビーズを用いた眼内レンズ回転処理工程 - Google Patents

被膜ビーズを用いた眼内レンズ回転処理工程 Download PDF

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Abstract

【課題】 比較的柔軟な、または屈曲可能なレンズ材料から作られるレンズからバリ、先鋭端縁、および/または凹凸を除去するのに好適な処理工程を提供すること。
【解決手段】 柔軟性レンズ材料または屈曲可能レンズ材料から作られるレンズからバリ、先鋭端縁、および/または凹凸を除去するための処理方法であって、方法は、研磨性材料の被膜を複数のビーズに付与する工程であって、研磨性材料は酸化セリウム、酸化ジルコニウム、酸化クロム、酸化鉄、酸化スズ、二酸化チタン、酸化イットリウム、または珪藻土を含む、工程と、回転容器中に被膜されたビーズを包含させる工程と、回転容器に少なくとも1つの柔軟性レンズまたは屈曲可能レンズを加える工程と、柔軟性レンズまたは屈曲可能レンズを被膜ビーズと共に回転させる工程とを含む、方法。
【選択図】 なし

Description

 本発明は、柔軟性または屈曲可能な(foldable)眼内レンズ(IOL)の製造処理工程、および、柔軟性または屈曲可能なレンズが研磨性材料で被膜されたビーズを用いて回転(tumble)される、少なくとも1つの回転工程を含む、かかる処理工程に従って製造される、柔軟性または屈曲可能なIOLに関連する。
 プラスチックのような成形可能材料から、レンズを含む物品を成形する方法は、かなり長年実施されている。成形処理および他のレンズ製造処理工程に関与する共通問題は、同物品に余剰物すなわちバリ、先鋭端縁、および/または、それ以外の凹凸を形成する点である。この製造処理工程で形成される物品のタイプと物品が使用される態様次第で、それら余剰物すなわちバリ、および/または他の凹凸、もしくは先鋭端縁は望ましくないことがある。
 物品からバリを除去するという先行技術の方法は、刃または挟みでバリを手で切断するような労力集中処理工程を含む。しかし、かかる切断法は、多数の物品が製造される場合には特に、極度に時間がかかり、かつ、経費がかさむことがある。
 回転自在回転容器内で物品を回転させることによりバリ、その他の凹凸を除去する方法の実施は成功している。例えば、Bodersonに付与された米国特許第2,084,427号およびMilanoに付与された米国特許第2,387,034号は、プラスチック製品、特にボタンを製造する方法を開示しており、同方法は、余剰物の突出物すなわちバリ突出物を除去するために、物品を回転させる工程を含む。同様に、Akhaviらに付与された米国特許第4,485,061号は、プラスチック製フィラメントを処理する方法を記載し、同方法は、余剰物を除去するための「研磨回転処理」を含む。
 低温回転工程は、Kopplinに付与された米国特許第2,380,653号に記載される。この方法によれば、ドライアイスや、木製ペグのような小型物体の回転自在容器内で物品を回転させることにより、バリは成形物から除去される。ドライアイスから生じる低温はバリ材を比較的脆くし、その結果、バリは回転工程中に物品から容易に壊れ落される。
 Firestineらの米国特許第3,030,646号は、ガラスレンズを含む光学ガラスの研削および研磨方法を記載する。この方法は回転工程を含み、ガラス製物品は、液体、研磨性の小型ペレット、またはそれ以外の媒体の組成中に設置される。液体は、水、グリセリン、ケロシン、軽ミネラルオイル、および他の有機液体が単独または組合されると、記載されており、研磨剤は、ざくろ石、鋼玉、炭化ホウ素、石英、酸化アルミニウム、金剛砂、または炭化珪素であると、記載されており、また、媒体は、セラミックコーン、プラスチックスラグ、プラスチック成形物、パウダー、石灰石、合成酸化アルミニウムチップ、メイプルシューペグ、軟鋼ダイアゴナル、フェルト、皮、とうもろこしの芯、コルク、またはワックスであると、記載される。
 硬質プラスチックのようなハードレンズ材料から作成される硬質光学レンズ(ある種の眼内レンズを含む)の製造で使用される回転処理工程の別な具体例は、Akhaviに付与された米国特許第4,541,206号およびまたAkhaviに付与された米国特許第4,580,371号に記載される。これら特許は、光学レンズの端縁を丸み付け加工する工程でレンズを保持するために使用されるレンズホルダーまたは取りつけ具を解説する。この処理工程は、タンブラー72内で「研磨媒体」70を用いて実行される「研磨性回転」工程を含む。
 上述のようなバリを除去する先行技術の方法は、ある種の眼内レンズ(IOL)の製造においては不適切または非実用的であるかもしれない。例えば、或る最近のIOLは比較的柔軟で可撓性に極めて富む材料である、シリコーン材などを用いて形成されるが、これは、低温を受けると、化学的かつ/または物理的変化を受けやすい。それゆえ、ある種の冷凍回転処理(または低温回転処理)は、かかる柔軟性レンズ材料から作られるレンズの製造には実用的ではない。これに加えて、ある種の研磨性回転処理工程は、ガラスまたはポリメチルメタクリレート(PMMA)のようなより硬質のレンズ材料に好適であるかもしれないが、より柔軟な、または、屈曲可能なレンズ材料には好適ではないことがある。それゆえ、比較的柔軟な、または屈曲可能なレンズ材料から作られるレンズからバリ、先鋭端縁、および/または凹凸を除去するのに好適な処理工程の必要が、存在する。
 従って、比較的柔軟な、または屈曲可能なレンズ材料から作られるレンズからバリ、先鋭端縁、および/または凹凸を除去するのに好適な処理工程を提供することを目的とする。
 本発明は、眼内レンズ(IOL)のための製造処理工程、IOLの製造に際して採用される回転処理工程、および、かかる処理工程を利用して製造されるIOLに関連する。本発明の実施態様によれば、バリ、先鋭端縁、および/またはこれ以外の凹凸を柔軟性または屈曲可能IOLから除去する工程は、柔軟性レンズ材料に好適となるように設計された回転媒体中でIOLを回転させる工程を含む。回転処理工程は、回転のために、好ましくは酸化セリウム、酸化ジルコニウム、酸化クロム、酸化鉄、酸化スズ、酸化チタン、酸化イットリウム、または酸化アルミニウム材料(Baik Alox™、Alox721、Alox722、Xpal™、および40%から50%のAlを含有するOpti−pol M™の商標下で販売される酸化アルミニウム材料が挙げられるが、これに限定されない)などの金属酸化物(これらに限定されない)、または、珪藻土、Rhodite90™(酸化稀土15mg/m、珪酸アルミニウム10mg/m、リン酸トリウム1x10−12マイクロキュリー/ml−空気、硫酸亜鉛10mg/m)等と、それらの組み合わせのような研磨性材料の被膜で予備調整される、ガラスビーズを利用する。
 好ましい実施態様によれば、レンズは、8字式タンブラー内で、0.5mm直径および0.3mm直径のガラスビーズなど、第1直径および第2直径のガラスビーズの混合物中で回転させられる。0.5mm直径のビーズは単一片レンズを回転させるのに使用され、0.5mm直径と0.3mm直径のビーズは複数片レンズを回転させるのに使用される。回転混合処理はまた、アルコールと脱イオン水を含む。多量のレンズは、最初に洗浄して触覚(haptic)領域の角と、複数片および単一片(端縁のみ)レンズの周辺部とのひどいバリを落してあるが、回転混合物中に設置されて、およそ48時間、およそ62 rpmで回転させる。次に、レンズは、未調整ビーズ(例えば、0.5mm光学等級ガラスビーズ)、無水アルコール、および脱イオン水を含有する回転容器内で回転洗浄され得る。次いで、レンズは、回転媒体から分離され、アルコールに浸され、超音波洗浄される。この工程により、柔軟性可撓性レンズ材料で作られたレンズは、触覚接続領域およびレンズ周辺表面付近の更なるバリを除去するための回転処理工程を利用して、製造され得る。結果的に、柔軟性レンズからバリを除去するのに必要な時間の低減が達成される。
 レンズを回転させる前に、ガラスビーズは予備調整溶液と脱イオン水中で予備調整され、研磨性被膜をビーズ上に設ける。予備調整溶液は、酸化アルミニウム、脱イオン水、およびグリセリンの混合物である。ビーズはまた、回転処理で再利用するために再調整される。ビーズは、予備調整するための態様に類似した態様で、再調整される。
 本発明は、柔軟性レンズ材料または屈曲可能レンズ材料から作られるレンズを処理する方法であって、方法は、研磨性材料の被膜を複数のビーズに付与する工程であって、研磨性材料は酸化セリウム、酸化ジルコニウム、酸化クロム、酸化鉄、酸化スズ、二酸化チタン、酸化イットリウム、または珪藻土を含む、工程と、回転容器中に被膜されたビーズを包含させる工程と、回転容器に少なくとも1つの柔軟性レンズまたは屈曲可能レンズを加える工程と、柔軟性レンズまたは屈曲可能レンズを被膜ビーズと共に回転させる工程とを含む、方法に関する。
 好適な実施態様においては、上記ビーズはガラスビーズを含む。
 好適な実施態様においては、上記回転容器は8字式回転容器を含む。
 好適な実施態様においては、上記ビーズ上に研磨性材料の被膜を付与する上記工程は、珪藻土およびアルコールの混合物中で上記ビーズを回転させる工程と、上記ビーズ回転工程の後で、上記ビーズをアルコールで濯ぐ工程と、アルコールと、酸化セリウム、酸化ジルコニウム、酸化クロム、酸化鉄、酸化スズ、二酸化チタン、酸化イットリウム、または珪藻土のうちの少なくとも1つとの混合物中で、濯ぎ済みビーズを回転させる工程とを含む。
 好適な実施態様においては、上記ビーズ上に研磨性材料の被膜を付与する上記工程は、上記ビーズをアルコールと、酸化セリウム、酸化ジルコニウム、酸化クロム、酸化鉄、酸化スズ、二酸化チタン、酸化イットリウム、または珪藻土のうちの少なくとも1つとの混合物中で回転させる工程を含む。
 好適な実施態様においては、上記柔軟性レンズ材料または屈曲可能レンズ材料は、シリコーンポリマー、炭化水素ポリマー、炭化フッ素ポリマー、ヒドロゲル、軟性アクリルポリマー、ポリエステル、ポリアミド、ポリウレタン、親水性モノマーユニットを有するシリコーン、フッ素含有ポリシロキサンエラストマー、および、コラーゲンコポリマーから成るグループから選択される。
 好適な実施態様においては、上記柔軟性レンズ材料または屈曲可能レンズ材料はシリコーンポリマーである。
 好適な実施態様においては、上記柔軟性レンズ材料または屈曲可能レンズ材料は炭化水素ポリマーである。
 さらに好適な実施態様においては、上記炭化水素ポリマーレンズ材料は、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリイソブチレン、ポリイソプレン、および、ポリブタジエンから成るグループから選択される。
 好適な実施態様においては、上記柔軟性レンズ材料または屈曲可能レンズ材料は炭化フッ素ポリマーである。
 さらに好適な実施態様においては、上記炭化フッ素ポリマーレンズ材料は、ポリ(フッ化ビニリデン)、ポリ(フッ化ビニリデン−CO−ヘキサフルオロプロピレン)、ポリ(フッ化ビニリデン−CO−クロロトリフルオロエチレン)、および、ポリ(テトラフルオロエチレン−CO−プロピレン)から成るグループから選択される。
 好適な実施態様においては、上記柔軟性レンズ材料または屈曲可能レンズ材料はヒドロゲルである。
 さらに好適な実施態様においては、上記ヒドロゲルレンズ材料は、ヒドロキシエチルメタクリレート、ヒドロキシエチルアクリレート、ヒドロキシプロピルメタクリレート、ヒドロキシプロピルアクリレート、エチレングリコールモノメタクリレート、エチレングリコールジメタクリレート、エチレングリコールモノアクリレート、エチレングリコールジアクリレート、N−ビニルピロリジノン、アクリル酸およびその塩、メタクリル酸およびその塩、アクリルアミド、メタクリルアミド、N−アクリロイルモルホリン、N−ビニルラクタム、N−アルキル−N−ビニルアセトアミド、2−ビニルピリジン、4−ビニルピリジンといったモノマーの水和架橋ポリマーおよびコポリマーから成るグループから選択される。
 さらに好適な実施態様においては、上記ヒドロゲルレンズ材料は、水和架橋型の、ポリ(ビニルアルコール)、ポリエチレンイミンおよびその誘導体、ヒアルロン酸およびその塩、ならびに、セルロース誘導体から成るグループから選択される。
 好適な実施態様においては、上記柔軟性レンズ材料または屈曲可能レンズ材料は軟質アクリルポリマーである。
 さらに好適な実施態様においては、上記軟質アクリルポリマーレンズ材料は、エチルアクリレート、プロピルアクリレート、n−ブチルアクリレート、イソブチルアクリレート、n−ヘキシルアクリレート、n−へキシルメタクリレート、2−エチルへキシルアクリレート、2−エチルへキシルメタクリレート、n−オクチルアクリレート、n−オクチルメタクリレート、n−デシルアクリレート、n−デシルメタクリレート、n−ドデシルアクリレート、n−ドデシルメタクリレート、n−オクタデシルアクリレート、n−オクタデシルメタクリレート、トリフルオロエチルアクリレート、ペンタフルオロプロピルアクリレート、へプタフルオロブチルアクリレート、およびへプタフルオロブチルメタクリレートのポリマーおよびコポリマーから成るグループから選択される。
 好適な実施態様においては、上記柔軟性レンズ材料または屈曲可能レンズ材料はポリエステルである。
 さらに好適な実施態様においては、上記ポリエステルレンズ材料は、ポリ(エチレンテレフタレート)およびポリ(オキシテトラメチレンテレフタレート−ブロック−テトラメチレンテレフタレート)から成るグループから選択される。
 好適な実施態様においては、上記柔軟性レンズ材料または屈曲可能レンズ材料はポリアミドである。
 さらに好適な実施態様においては、上記ポリアミドレンズ材料は、ナイロン66およびナイロン6から成るグループから選択される。
 好適な実施態様においては、上記柔軟性レンズ材料または屈曲可能レンズ材料はポリウレタンである。
 さらに好適な実施態様においては、上記ポリウレタンレンズ材料は、ヒドロキシ終端ポリエステル、ヒドロキシ終端ポリエーテル、脂肪族、脂環式ジイソシアネート、または芳香族ジイソシアネート、およびグリコール鎖エクステンダーから調製されるポリウレタンエラストマーから成るグループから選択される。
 本発明は、柔軟性レンズ材料または屈曲可能レンズ材料から作られるレンズ本体を処理する方法であって、方法は、溶液と、酸化セリウム、酸化ジルコニウム、酸化クロム、酸化鉄、酸化スズ、二酸化チタン、酸化イットリウム、または珪藻土、もしくは、これらの組み合わせを含む研磨性材料で被膜されたビーズとを、回転容器中に包含させる工程と、回転容器に少なくとも1つの柔軟性レンズまたは屈曲可能レンズを加える工程と、柔軟性レンズまたは屈曲可能レンズを被膜ビーズと共に回転させて、柔軟性レンズまたは屈曲可能レンズから凹凸と少なくとも幾らかのレンズ材料を除去する工程とを含む、方法に関する。
 好適な実施態様においては、上記柔軟性レンズ材料または屈曲可能レンズ材料は、シリコーンポリマー、炭化水素ポリマー、炭化フッ素ポリマー、ヒドロゲル、軟性アクリルポリマー、ポリエステル、ポリアミド、ポリウレタン、親水性モノマーユニットを有するシリコーン、フッ素含有ポリシロキサンエラストマー、および、コラーゲンコポリマーのうち少なくとも1つから成るグループから選択される。
 好適な実施態様においては、上記ビーズはガラスビーズを含む。
 本発明は、柔軟性レンズ材料または屈曲可能レンズ材料から作られるレンズを処理する方法であって、方法は、溶液と研磨性材料で被膜されたビーズとを、回転容器中に包含させる工程であって、研磨性材料はRhodite 90を含む、工程と、回転容器に少なくとも1つの柔軟性レンズまたは屈曲可能レンズを加える工程と、柔軟性レンズまたは屈曲可能レンズを被膜ビーズと共に回転させて、柔軟性レンズまたは屈曲可能レンズから凹凸と少なくとも幾らかのレンズ材料を除去する工程とを含む、方法に関する。
 本発明により、比較的柔軟な、または屈曲可能なレンズ材料から作られるレンズからバリ、先鋭端縁、および/または凹凸を除去するのに好適な処理工程が提供される。
 (好ましい実施態様の詳細な説明)
 以下の詳細な説明は、本発明を実施する目下思量される最良モードである。この説明は、限定的に解釈されるべきではなく、本発明の実施態様の一般的原理を例示するためのみに行われる。本発明の範囲は、添付の請求の範囲により、最もうまく規定される。
 本発明は、眼内レンズ(IOL)の製造工程、IOLの製造に際して使用される回転処理工程、および、かかる処理工程を利用して製造されるIOLに関連する。本発明の実施態様によれば、IOLは、粗レンズを形成する成形処理工程と、または他の好適な製造工程と、バリ、先鋭端縁、粗表面、および/またはそれ以外の凹凸をレンズから除去するためのバリ除去処理工程と、レンズ洗浄工程とを含む処理工程に従って製造される。本発明の実施態様によれば、上記工程は、柔軟性レンズ材料または可撓性レンズ材料から作られるIOLなどの、柔軟性IOLまたは屈曲可能レンズを製造するのに特によく適するように、設計される。従って、本発明の好ましい実施態様に従った処理工程は、バリ、先鋭端縁、粗表面、および/またはそれ以外の凹凸の改良された除去処理と、柔軟性可撓性レンズの処理を可能にする。かかる柔軟性レンズまたは屈曲可能レンズは、シリコーンポリマー、炭化水素ポリマー、フルオロカーボンポリマー、ヒドロゲル、軟性アクリルポリマー、ポリエステル、ポリアミド、ポリウレタン、親水性モノマーユニットを有するシリコーンポリマー、フッ素含有ポリシロキサンエラストマー、および、これらの組み合わせを含む、多様な好適材料から作成され得るが、上記材料に限定されない。
 例えば、柔軟性レンズに好適なシリコーンポリマーとしては、ポリジメチルシロキサン−CO−ジフェニルシロキサン(poly(dimethylsiloxane−co−diphenylsiloxan))およびポリジメチルシロキサン(poly(dimethylsiloxan))が挙げられるが、これらに限定されない。好適な炭化水素ポリマーおよびフルオロカーボンポリマーとしては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリイソブチレン、ポリイソプレン、ポリブタジエン、ポリフッ化ビニリデン、ポリ(フッ化ビニリデン−CO−ヘキサフルオロプロピレン)、ポリ(フッ化ビニリデン−CO−クロロトリフルオロエチレン)、および、ポリ(テトラフルオロエチレン−CO−プロピレン)のいずれか1つ、またはこれらの組み合わせが挙げられ得るが、これらに限定されない。
 好適なヒドロゲルとしては、ヒドロキシエチルメタクリレート、ヒドロキシエチルアクリレート、ヒドロキシプロピルメタクリレート、ヒドロキシプロピルアクリレート、エチレングリコールモノメタクリレート、エチレングリコールジメタクリレート、エチレングリコールモノアクリレート、エチレングリコールジアクリレート、N−ビニルピロリジノン、アクリル酸およびその塩、メタクリ酸およびその塩、アクリルアミド、メタクリルアミド、N−アクリロイルモルホリン、N−ビニルラクタム、N−アルキルN−ビニルアセトアミド、および2−ビニルピリジン、4−ビニルピリジンといったモノマーの水和混合架橋ポリマーおよびコポリマーのうちのいずれか1つ、またはこれらの組み合わせが挙げられるが、これらに限定されない。
 代替例では、好適なヒドロゲルとしては、水和架橋ポリ(ビニルアルコール)、ポリエチレンイミンおよびその誘導体、ヒアルロン酸およびその塩、およびセルロース誘導体のうちの1つ、またはこれらの組み合わせが挙げられるが、これらに限定されない。
 好適な軟質アクリルポリマーとしては、エチルアクリレート、プロピルアクリレート、n−ブチルアクリレート、イソブチルアクリレート、n−ヘキシルアクリレート、n−へキシルメタクリレート、2−エチルへキシルアクリレート、2−エチルへキシルメタクリレート、n−オクチルアクリレート、n−オクチルメタクリレート、n−デシルアクリレート、n−デシルメタクリレート、n−ドデシルアクリレート、n−ドデシルメタクリレート、n−オクタデシルアクリレート、n−オクタデシルメタクリレート、トリフルオロエチルアクリレート、ペンタフルオロプロピルアクリレート、へプタフルオロブチルアクリレート、へプタフルオロブチルメタクリレートなどのポリマーおよびコポリマーのうちの1つ、またはこれらの組み合わせが挙げられるが、これらに限定されない。
 好適なポリエステルとしては、ポリ(エチレンテレフタレート)およびポリ(オキシテトラメチレンテレフタレート−ブロック−テトラメチレンテレフタレート)のうちの1つ、またはこれらの組み合わせが挙げられるが、これらに限定されない。好適なポリアミドとしては、ナイロン66およびナイロン6が挙げられるが、これらに限定されない。これらポリマーのTは室温よりも高いが、ポリマーは、レンズの厚さ次第では、柔軟であるとみなされ得る。従って、これら材料から作られる薄いレンズは、柔軟性レンズとして屈曲可能であり得る。
 好適なポリウレタンとしては、ヒドロキシ終端ポリエステル、ヒドロキシ終端ポリエーテル、脂肪族、脂環式ジイソシアネート、または芳香族ジイソシアネート、およびグリコール鎖エクステンダーから調製されるポリウレタンエラストマーのうちの1つ、またはこれらの組み合わせが挙げられるが、これらに限定されない。
 レンズは、鋳型の中にレンズ材料(上述の材料などの)を供与し、鋳型内部でレンズ材料を硬化または硬質化し、鋳型から硬化または硬質化した粗レンズ(図1の10)を除去することにより、成形される。成形処理工程は、従来技術の衝撃成形処理工程、もしくは、圧縮成形、射出成形、またはトランスファー成形に従って達成され得る。あるいは、レンズは、マシニング、キャスティング、およびフィルムなどからのスタンピングを含む他の好適な製造技術に従って製造されればよいが、同技術は上記のものに限定されない。
 この製造工程の結果として、余剰物(バリ)または他の凹凸12が粗レンズ10の周辺付近に形成され得、かつ/または、他の凹凸は、図1および図3に示されるように、粗レンズの光学部分上またはその周囲に形成され得る。触覚要素14および16は、接続位置18および20のそれぞれで、レンズの一部として成形され、またはそこに装着され得る。過去には、レンズからの、特に、触覚接続領域18および20付近からバリおよびその他の凹凸を除去することは、比較的時間がかかり、経費が嵩んだ。
 本発明の実施態様によれば、柔軟性レンズとの互換性があるように設計された回転処理工程は、製造されたレンズから過剰のバリ、先鋭端縁、粗表面、および/またはこれ以外の凹凸を除去するために採用される。回転処理工程の前に、触覚接続領域18および20付近や、複数片レンズおよび単一片レンズの周囲などで、厚いバリ体が、刃および/またはピンセットを等を用いて、除去される。次に、レンズは、内部に回転媒体24を有する回転容器22(図2)内に設置される。回転媒体24は、本発明の実施態様によれば、柔軟性レンズ材料と互換性があるように設計される。特に、回転媒体は、第1直径および第2直径の複数のガラスビーズ、アルコール、および脱イオン水を含む。アルコールおよび水溶液と共に2つの異なる寸法のガラスビーズを使用することにより、柔軟性レンズ材料から作られるレンズを回転させるのに好適な媒体が提供されることが、解った。
 1実施態様においては、ガラスビーズは、1mm直径を有する複数のガラスビーズと、5mm直径を有する第2の複数のガラスビーズとを含む。サンプルの回動式回転処理の好ましい実施態様による、相対的体積の媒体成分の具体例は、以下のとおりである。
    300 mLの0.5mmガラスビーズ
    300 mLの1.0mmガラスビーズ
    200 mLの純エチルアルコール
    20 mLの脱イオン水
 8時式回動式回転については、高いパーセンテージのガラスビーズが必要とされる。
 およそ40から50のレンズが、内部に上述の組成(および成分体積)の回転媒体を有する回転容器22に設置され得る。回転器は、およそ48〜72時間±5時間、80 rpm±20 rpmで作動される(例えば、回転容器22は、およそ62 rpmで48時間、矢印26の方向に回転させられる)。次に、回転器が停止させられ、好ましくは清浄な回転容器内で、回転洗浄工程のために使用されるが、ここでは、レンズは無水アルコールと脱イオン水を用いて、或る時間の間、回転させられる。好ましい実施態様に従った回転清浄のための媒体の成分の相対的体積の具体例は、以下の通りである。
    1300 gの0.5mm光学等級未調整ガラスビーズ
    350 gのアルコールおよび
    35 gの水
回転洗浄媒体およびレンズは、例えば、およそ30分間、およそ62 rpmで回転させられる。しかし、他の好適な回転期間および速度が採用され得る。
 回転洗浄期間が終わると、回転器は停止して、レンズが回転媒体から分離される。例えば、8字式(複数回転軸)回転の場合は、異なる速度と期間が適用され得る。
 次いで、レンズは洗浄工程を受け、そこでは、レンズはアルコールの容器(アルコール槽)に設置される。好ましい実施態様では、レンズとアルコール槽が、超音波タンク内に設置され、およそ20分間、超音波洗浄され得る。
 超音波洗浄処理の好ましい実施態様では、60mlのイソプロピルアルコール(IPA)が、最大数50のレンズを含むビーカーに設置されて、20分間超音波処理される。更なる好ましい実施態様では、ここでIPAは次いでデカントされ、60mlの新たなIPAが追加され、15分間超音波処理される。IPAは再びデカントされ、40mlの新鮮なIPAが追加される。
 上記処理工程の結果として、相対的に平滑な表面を有し、かつ、最小限のバリまたは他の凹凸、もしくはそれらが皆無の状態で、レンズが製造され得る。更に、上記処理工程は、従来ならば通常は柔軟なレンズに対する深刻な損傷無しに回転操作を受け得なかった柔軟なレンズ材料に特によく適する。
 上記製造工程および回転工程は、柔軟性IOLレンズには特にうまく適合するが、他の種類のレンズの製造にも同様に採用され得る。上述のように、例えば柔軟性レンズ材料から作られる柔軟性IOLは、上述の処理工程に従って、比較的経済的に製造され得るが、これは、バリ(および他の凹凸)除去工程が、独自の回転処理により、より少ない労力集中で行われるからである。回転処理工程が、触覚要素が接続されたレンズの製造に採用される場合は、触覚接続部を補強することが望ましい。
 上記製造工程および回転処理工程の多様な局面は、単一片および複数片のUV遮断および非UV遮断柔軟性IOLに、特にうまく適合する。かかる単一片IOLを回転させる(研磨する)ための更なる好ましい実施態様では、約91%の無水アルコールと9%の脱イオン水を含む回転溶液は、1000mlポリエチレン瓶でおよそ1300 gの調整済み(以下に説明されるような)0.5mm直径のガラスビーズと混合される。約100から300の柔軟性IOLレンズが、回転処理のために瓶に設置される。回転処理工程は、8字式タンブラー内で62 rpmでおよそ48時間、実施される。
 複数レンズが一緒に回転させられ得るが、好ましい実施態様では、各レンズのグループの間には少なくとも2ジオプター差が存在する。従って、複数の、例えば10.0ジオプターレンズは複数の12.0ジオプターレンズと共に回転させられ得るが、11ジオプターレンズと一緒に回転させられるのは、好ましくない。
 上述のように、回転容器に追加される前に、ガラスビーズは、好ましくは酸化セリウム、酸化ジルコニウム、酸化クロム、酸化鉄、酸化スズ、酸化チタン、酸化イットリウム、または酸化アルミニウム材料(Baik Alox™、Xpal™、および40%から50%のAlを含有するOpti−pol M™の商標下で販売される酸化アルミニウム材料が挙げられるが、これに限定されない)などの研磨性材料金属酸化物(これらに限定されない)、または、珪藻土、Rhodite90™(酸化稀土15mg/m、珪酸アルミニウム10mg/m、リン酸トリウム1×10−12マイクロキュリー/1ml空気、硫酸亜鉛10mg/m)等と、それらの組み合わせのような研磨性材料の被膜で調整されるがこれらに限定されない。ビーズの予備調整は、ビーズのそうでなければ比較的粗い表面を平滑化するために実行されるが、ビーズに十分な研磨性を施して、回転処理期間中にIOLから余剰バリおよびさらなるレンズ材料を除去する。これは、かかるレンズの光学系で使用される比較的柔軟性材料は過度に研磨性のあるビーズによって容易に引っかき傷を作り、損なわれ得るが、他方、非研磨性ビーズはバリおよび他の凹凸、もしくは、平滑だが先鋭な端縁または粗表面を十分に除去し得ないという点で、柔軟性IOLの製造に相当な利便を与える。本明細書中で論じたような予備調整されたビーズは上述の利便を与え、好ましくは、IOLの曲率半径をわずかにより小さくしてジオプター単位で上向きシフトを引き起こすのに十分なだけ、光学表面から少量の材料を研削および除去することにも、注目すべきである。
 1実施態様によれば、ビーズ予備調整工程は5日サイクルを備える。特に、ビーズは、およそ3日間、珪藻土とアルコール(IPAのような)の混合物中で回転させられる(図4に示されるように、「8字式」タンブラー中が好ましい)。次に、ビーズは2つの約24時間サイクルのアルコール中でのリンスに供される。次いで、ビーズは上述のように研磨性材料(好ましくは、酸化アルミニウムまたは上述の他の材料のような粉末金属酸化物)とアルコールの混合物中で、およそ6時間回転させられる。この予備調整処理工程はガラスビーズ上に研磨性材料の層を付与し、かつ/または、柔軟性IOLを回転処理するために、ビーズを所望程度まで研磨性にする。
 ここでビーズは、予備調整された後では、例えば上述のような、8字式タンブラー中で単位回転処理工程あたりおよそ48時間の、およそ3回の別々のIOL回転処理に好適である。3回の別個のIOL回転処理に続いて、ビーズは、予備調整工程に関して、上述と同一態様で再調整されればよい。8字式タンブラーの使用は、複数の回転軸を中心とした回転はレンズとビーズの係合の発生率とその角度を増大させるという点で、利点を共する。しかし、更なる実施態様は、8字式タンブラー以外の回転装置を採用し得る。
 シリコーン眼内レンズを回転させる(研磨する)のに使用されるガラスビーズについての予備調整処理の更なる実施態様は、3つの一般的処理工程、すなわち、調整用溶液または試薬の調製、ビーズの予備調整、および、ビーズの洗浄を含む。
 好ましい実施態様において、酸化アルミニウムは研磨性被膜材料として使用されるが、上述のような他の研磨制材料が類似の態様で、代替例として使用されてもよい。調整用溶液または試薬は2000 g量について以下の材料から本質的に成る。すなわち、528 g(26.40%)の酸化アルミニウムのタイプ721、151 g(7.54%)の脱イオン水(WFI)USP、および、1321 g(66.06%)のグリセリンUSP。最初、水は70℃まで加熱される。次に、水は攪拌され、1/3のグリセリンがおよそ5分ごとに追加される。攪拌を続けながら、均質なペーストが形成されるまで、酸化アルミニウム粉末がゆっくりと追加される。次に、この溶液が最小1時間は混合され得るようにする。
 調整用溶液または試薬が調製された後、タンブラーは62 rpmで設定される。清浄な1000mlポリエチレン瓶が準備された後、以下の材料が瓶の中に設置される。すなわち、1300 gの未調整0.5mmガラスビーズ、または800 gの0.5mm未調整ガラスビーズと400 gの0.3mm未調整ガラスビーズからなる1200 gの組み合わせ、300 gの調整用溶液または試薬、および、150 gの脱イオン水。フタは瓶上に固着され、瓶は回転器中に設置される。タンブラーは48時間作動するようにされる。
 回転サイクルが完了すると、フタは除去され、その内容は#60の篩に注がれる。次いで、水がわずかに濁った状態で篩を出るまで、ビーズは脱イオン水で濯がれる。次に、ビーズはアルミニウム皿に注がれ、乾燥用オーブンで10時間、120℃で乾燥させられる。
 乾燥した後、ビーズは一連の篩と受け皿に注がれる。篩と受け皿は一番上から一番下まで特に以下のように順序付けられる。#40、#60、続いて、受け皿。ビーズは一番上の篩に注がれる。
 ビーズが一番上の篩に注がれると、一番上の篩は覆いをされ、その一連の篩は振動装置の上に設置され、約10分間振動させられる。振動が終わると、篩は解体される。各篩の内容は適切なビーズ寸法の容器に空けられる。受け皿に集められたビーズは廃棄される。ビーズは微視的検査を受ける。研磨材料の薄膜を備えるビーズのみが、柔軟性IOLを回転させるために使用される。
 前に使用されたビーズの再調整は、予備調整処理期間中に採用された工程に類似し得る。しかし、好ましい実施態様では、処理工程において、いくらかの差が存在する。これらの差は、以下に列挙される。
 好ましい実施態様では、酸化アルミニウムは研磨性被膜材料として使用されるが、上述のような他の研磨性材料が使用され得る。ガラスビーズを再調整するために、再調整用溶液または試薬が使用されるが、これは以下の材料から本質的に構成される。1091g(54.55%)グリセリンUSP、455g(22.73%)酸化アルミニウムのタイプ721、および、454g(22.72%)の脱イオン水WFI.
 水およびグリセリンは、均質溶液が発生するまで、一緒に攪拌される。3分の1の酸化アルミニウムが、攪拌しながら、約10分ごとに追加される。この溶液は、同溶液が完全に均質になるまで、または最低1時間は混合される。
 具体例のビーズ再調整工程では、以下の成分が1000mlポリエチレン瓶に設置される。1300gの先に使用された(3回)0.5mmガラスビーズ、または、800gの先に使用された(3回)0.5mmガラスビーズと400gの先に使用された(3回)0.3mmガラスビーズから成る1200gの組み合わせ、204gの再調整用溶液または試薬、および、204gの脱イオン水。上記溶液を含む瓶は、8時間回転させられる。好ましい実施態様では、ガラスビーズは、再調整前には、2回より多いレンズ回転処理では使用されるべきではない。
 ビーズ洗浄工程は、上述のように、ビーズの予備処置用である。回転処理における使用についての容認基準は、先に言及された通りである。
 上述のビーズ調整および再調整は、研磨性品質を備えたビーズを生じるという点で、有利である。予備調整処理工程におけるグリセリンの使用により、研磨性被膜の品質を向上させることが、解っている。この研磨性品質は、バリ除去と、粗表面および先鋭端縁を平滑化する能力とを改善する点で、レンズ回転処理期間中には有用である。
 先の記載は本発明の特定の実施態様に言及するが、本発明の精神から逸脱しなければ、多くの修正が行い得ると、理解される。添付の請求の範囲は、本発明の真の範囲および精神の範囲に入るような修正を含むよう、意図される。
 それゆえ、ここに開示された実施態様は、あらゆる点で例示であり、限定的ではなく、本発明の範囲は先の説明よりはむしろ、添付の請求項により例示され、請求項の均等物の意味および範囲に入るあらゆる変更は、それゆえ、本発明に包含されることが意図されている。
 柔軟性レンズまたは屈曲可能レンズを処理する方法は、回転媒体中でレンズを回転させる(研削する)工程を含む。回転媒体は、研磨材料で被膜されたガラスビーズ、アルコール、および水の混合物を含む。この工程は、単一片柔軟レンズと複数片柔軟レンズに適用される。
 本発明の実施態様の詳細な説明は、添付の図面を参照しながら行われるが、同一参照番号は幾つかの図面の対応部分を示す。
図1は、余剰物すなわちバリ、および他の凹凸を有する複数片レンズの斜視図である。 図2は、レンズ、および、回転容器中の回転媒体の概略図である。 図3は、余剰物すなわちバリ、および他の凹凸を有する単一片レンズの斜視図である。 図4は、8字式タンブラーの断面図である。

Claims (1)

  1. 柔軟性レンズ材料または屈曲可能レンズ材料から作られるレンズを処理する方法であって、該方法は、
     研磨性材料の被膜を複数のビーズに付与する工程であって、該研磨性材料は酸化セリウム、酸化ジルコニウム、酸化クロム、酸化鉄、酸化スズ、二酸化チタン、酸化イットリウム、または珪藻土を含む、工程と、
     回転容器中に該被膜されたビーズを包含させる工程と、
     該回転容器に少なくとも1つの柔軟性レンズまたは屈曲可能レンズを加える工程と、
     該柔軟性レンズまたは屈曲可能レンズを該被膜ビーズと共に回転させる工程とを含む、方法。
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