JP2004033419A - 放射線治療計画用x線シミュレータ装置 - Google Patents

放射線治療計画用x線シミュレータ装置 Download PDF

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Abstract

【課題】患部のX線像に対応した体表面位置に、十字線・シミュレート絞りを、明瞭に光照準できる放射線治療計画用X線シミュレータ装置を提供する。
【解決手段】X線源1の前面に光源2aと鏡2bを設け、十字線及びシミュレート絞りのワイヤの芯線にX線不透過材料19を用い、その芯線の外側に芯線の断面よりも大きい寸法でX線透過・光不透過材料20が被覆または積層されている。X線源1からのX線は鏡2bを透過し、X線不透過材料19による投影像21を、患者の体表面4a上に投影し、X線源1の大きさによる半影22を投影する。一方、光源2aからの光は鏡2bによって反射し、X線透過・光不透過材料20による投影像23を、患者の体表面4a上に投影し、光源2aの大きさによる半影24を投影する。
【選択図】     図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、患者の患部を放射線治療装置で照射治療する前に、X線シミュレータ装置でシミュレートさせ、X線透過像を透視および撮影し、かつ、患者の体表面に光照準して治療部位を位置決めする放射線治療計画用X線シミュレータ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
放射線治療に先立って、患者の病巣などの情報と、放射線治療装置の特性を基にして、患者に対する線量計算を行い、照射の方法、条件、位置などを画定することが必要になる。そのため、一般的な患者情報として、X線撮影などによる病巣周辺の各方向からの平面像が、放射線治療装置にシミュレートさせて、放射線治療計画用X線シミュレータ装置で撮像される。
一般に、放射線治療計画用X線シミュレータ装置は、線源と寝台回転中心間の距離、絞り開度などの幾何学的条件を、放射線治療装置と等価に設定できる機構を備えている。この装置を用い、病巣の位置、形状、大きさなどの確認と、照射位置、照射野などの照射条件を決めるために、X線透視または撮影が行われる。そして、透視された画像や撮影されたフィルム上には、病巣などの被写体とともにワイヤコリメータ線、シミュレート目盛が同時に投影される。これらの画像情報を参照して、患者に対する位置決め、およびマーキングを行うものである。
【0003】
図2に、放射線治療計画用X線シミュレータ装置の構成を示す。(a)は側面図、(b)は正面図を示す。ガントリ7の中央部に回転部7aが設けられ、その回転部7aの上部前方に、アーム8のアダプタ8aを介して、X線源1および照射野絞り2、十字線・シミュレート絞りユニット3が取り付けられ、これに対向して下部前方に、アーム9のアダプタ9aを介して、X線撮像装置6が取り付けられ、寝台5上に載せられた患者4を中心に回転する。
X線源1には、照射野絞り2、および十字線・シミュレート絞りユニット3が取り付けられている。照射野絞り2は、X線源1からのX線束をコリメートする可動X線遮蔽絞り(図示せず)、および、X線照射野に相当する光照射野を患者4の体表面4aに照準するための光源2a及び鏡2bが設けられている。十字線・シミュレート絞りユニット3は、X線および光に対して不透過な材料からなる、中央の十字線のワイヤ、および、調節移動可能なシミュレート絞りのワイヤが設けられている。
【0004】
図3に、X線透視または撮影されたX線透過像13を示す。X線透視時のモニタ像上に、十字線・シミュレート絞りユニット3の十字線11が、センタに常時表示されており、X線シミュレータ装置は、一般的に下記の手順で使用される。
(1)透視像を見ながら操作卓(図示せず)によって、放射線治療を行う患部10の中心を十字線11のセンタに一致するように、X線透過像13で位置を確認しながら寝台5を水平に移動させて合わせ、位置決めする。
(2)患部10のX線透過像を基にして治療用放射線の照射範囲を決定する。
(3)X線透過像13を確認しながら決定した照射範囲に、シミュレート絞りの上下左右のワイヤコリメータ線12が囲うように、操作卓により移動させて位置を調整する。
(4)患部10と十字線11とシミュレート絞りのワイヤコリメータ線12とが、同時に写ったX線写真を撮影する。
(5)透視および撮影終了後、照射野絞り2の光源2aを点灯させると、患者4の体表面4aに、十字線11、および、シミュレート絞りの左右上下のワイヤコリメータ線12の陰影が光照準される。これを体表面4aにマーキングする。
(6)体表面4aのマークを基準にして、患者4を放射線治療装置のアイソセンタに位置決めし、放射線治療装置の絞りの開度を位置決めする。次に、装置の放射線治療装置を用いてフィルム撮影を行い、(4)項の写真と照合して計画通りに患者4及び絞りが設定されていることを確認後、放射線を照射して治療を行う。
これらの手順で使用される十字線11やシミュレート絞りのワイヤコリメータ線12は、X線不透過でかつ光不透過である材料、例えばタングステン線等を用いて製作される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従来の放射線治療計画用X線シミュレータ装置は、以上のように構成されているが、患部10に対するシミュレート絞りのワイヤコリメータ線12の位置決めは、患部10、十字線11、シミュレート絞りのワイヤコリメータ線12の位置関係を、X線透過像13で確認して行うため、十字線11のワイヤおよびシミュレート絞りのワイヤコリメータ線12のワイヤに使用する材料は、光およびX線に対して不透過な材料が用いられ、患部10のX線透過像の邪魔にならないように、できるだけ細くする必要がある。
図4に、X線源1および光源2aにより、体表面4a上に投影された(a)X線像、および(b)光像を示す。ここでは、図3に示す十字線11のワイヤおよびシミュレート絞りのワイヤコリメータ線12のワイヤとして、光およびX線に対して不透過な材料のX線・光不透過材料14が用いられている。
(a)X線像は、X線源1からのX線が鏡2bを透過し、X線・光不透過材料14によって、体表面4a上に投影像15とX線源1の大きさによって半影16を形成する。
(b)光像は、光源2aからの光が鏡2bによって反射し、X線・光不透過材料14によって、体表面4a上に投影像17と光源2aの大きさによって半影18を形成する。
X線・光不透過性材料14は、患部10のX線透過像の邪魔にならないようにできるだけ細くされているが、X線・光不透過材料14を細くすると、光照射を用いたこれの投影像17が半影18により非常に見にくくなるという問題があった。
また、半影18の影響をより少なくするために、光照射の光源2aの寸法を小さくしているため、体表面4a上で十分な照度が得られず、明瞭な投影像17を得るために、図2に示す患者4周辺の照明を暗くし、そのため患者4に不安を与えるという問題があった。
【0006】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、放射線治療装置にシミュレートして、十字線とシミュレート絞りのX線透過像により、患部位置と照射野を決め、患者の体表面に見やすい光像を光照準し、照明を暗くしなくても精度よく患者の体表面にマーキングできる放射線治療計画用X線シミュレータ装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明の放射線治療計画用X線シミュレータ装置は、使用する放射線治療装置にシミュレートさせて、X線管装置に光源を有する照射野絞りと十字線・シミュレート絞りユニットを装着し、患者のX線透過像を撮像し、かつ、被検者の体表面に光照準し、治療部位を位置決めする放射線治療計画用X線シミュレータ装置において、前記十字線のワイヤおよび前記シミュレート絞りのワイヤの芯線にX線不透過材料を用い、その芯線の外側に芯線の断面よりも大きい寸法でX線透過性の光不透過材料を被覆または積層させたワイヤを用いたものである。
【0008】
本発明の放射線治療計画用X線シミュレータ装置は上記のように構成されており、十字線のワイヤおよびシミュレート絞りのワイヤの芯線に、X線を透過しないX線不透過材料を用い、その芯線の外側に芯線の断面よりも大きい寸法で、X線を透過し光を透過しないX線透過・光不透過材料を、被覆または積層させたワイヤを用いる。
そのため、光不透過部(X線透過・光不透過材料)の寸法が、X線不透過部(X線不透過材料)の寸法よりも大きくなるように、シミュレート絞りや十字線を構成しているので、X線透過像に写る十字線、シミュレート絞りのワイヤを十分細くして患部のX線透過像の邪魔にならないように、透視又は撮影でき、また、光照射による十字線、シミュレート絞りの患者体表面への投影像を十分太く、明瞭に照準することができ、正確にマーキングすることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明の放射線治療計画用X線シミュレータ装置の一実施例を、図1、図2を参照しながら説明する。図1は本発明の放射線治療計画用X線シミュレータ装置のX線源1と光源2aと投影像21、23の関係を幾何学的に説明するための図である。
本装置の外観は、図2に示す従来の装置と同じであるが、十字線・シミュレート絞りユニット3の内部に設けられた十字線及びシミュレータ絞りのワイヤが異なり、従来の装置では、図4に示すように、ワイヤにX線・光不透過材料14が用いられているが、本発明の装置では、図1に示すように、ワイヤの芯線にX線不透過材料19を用い、その芯線の外側に芯線の断面よりも大きい寸法でX線を透過し、光を透過しないX線透過・光不透過材料20を被覆または積層させたワイヤを用いている。
【0010】
本発明の放射線治療計画用X線シミュレータ装置は、X線源1と、X線源1の前面に取り付けられた照射野絞り2と、その前面に設けられ内部に十字線のワイヤおよびシミュレート絞りのワイヤの芯線にX線不透過材料19を用い、その芯線の外側に芯線の断面よりも大きい寸法でX線透過・光不透過性材料20を被覆または積層させたワイヤを備えた十字線・シミュレータ絞りユニット3と、X線源1と対向して配置されたX線撮像装置6と、X線源1とX線撮像装置6の間に設けられ患者4を載せる寝台5と、アダプタ8aを介してX線源1を支持するアーム8とアダプタ9aを介してX線撮像装置6を支持するアーム9を取り付け回転する回転部7aと、回転部7aを回転させ放射線治療室内に据え付けられたガントリ7とから構成される。
【0011】
X線源1は、通常、診断用の回転陽極X線管が用いられ、患者の部位に応じた管電圧(〜150kV)で透視・撮影を行うことができる。回転陽極X線管は、フィラメントから出た熱電子が陰極の集束電極の形状によって決まる電界により集束され、回転陽極のターゲットディスクの傾斜面に衝突し、X線が放射する。X線管の焦点寸法は管容器のX線放射窓側から見た実効焦点の寸法で公称され、0.3mm〜1.5mm程度のものが用いられる。
照射野絞り2は、X線源1(X線管装置)の前面に取り付けられ、X線照射野を調整することができる線錐制御器である。その構造は焦点から一番離れた位置で、鉛板を主材料とした線錐制限羽根(上羽根)が利用線錐を必要最小限のX線照射野に設定するもので、それに連動して焦点に近い位置で、下羽根及び焦点外X線低減羽根(奥羽根)が連動し、下羽根は散乱線の減少および可動絞りの漏れ線量を低減し、奥羽根は焦点外X線を低減する。そして、内部に投光照準用の光源2aと反射用の鏡2bが設けられ、光源2aから出た光が鏡2bで反射され、上羽根を通過して形成された光照射野が体表面4aに投光される。光源2aは、一般的にハロゲンランプなどが用いられ、その前面に光マスクなどが置かれて、光源2aの大きさはこのマスクによって決められる。そして、光源2aとX線源1は、鏡2bを用いて幾何学的に同一の位置となるように構成されている。
【0012】
十字線・シミュレータ絞りユニット3は、照射野絞り2の前面に設けられ、内部に十字線のワイヤと可動するシミュレート絞りのワイヤが設けられている。そして、十字線のワイヤ、および、シミュレート絞りのワイヤの芯線は、タングステン線などのX線の不透過なX線不透過材料19が用いられ、その芯線の外側に芯線の断面よりも大きい寸法で、X線を透過し、光を透過しないX線透過・光不透過性材料20、例えば、着色した樹脂パイプなどを被覆または積層させ、形成されたワイヤが設けられている。十字線のワイヤは、その交点とX線源1とを結ぶ直線が回転部7aの回転中心を通る位置に、十字状に貼られ固定され、シミュレート絞りのワイヤは、前後左右に4本張られ、制御卓から操作することにより、前と後、左と右のワイヤを、各々独立あるいは連動してして動かすことができる。
図1(a)は、X線撮像状態を示し、十字線・シミュレータ絞りユニット3内に設けられた十字線及びシミュレータ絞りのワイヤの芯線にX線不透過材料19とその被覆または積層にX線透過・光不透過材料20を用いた場合、体表面4a上に投影されたX線像の幾何学的な図を示す。
X線源1から放射されたX線は、鏡2bを透過し、X線透過・光不透過材料20を透過し、X線不透過材料19のX線像が体表面4aに投影像21として投影され、X線源1(X線管の焦点寸法)の大きさにより、半影22が形成される。半影22はX線源1の大きさによって決定され、透視時の焦点寸法に、0.3〜0.5mmサイズのX線管を使用すれば小さくなり、また、投影像21はX線不透過材料19の太さとX線の不透過性に関係し、図3に示す患部10の透過像を遮るのを少なくするために、X線不透過材料19を細くすることもできる。
図1(b)は、光照準状態を示し、十字線・シミュレータ絞りユニット3内に設けられた十字線及びシミュレータ絞りのワイヤの芯線にX線不透過材料19とその被覆または積層にX線透過・光不透過材料20を用いた場合、体表面4a上に投影された光像の幾何学的な図を示す。
光源2aからの光は、鏡2bで反射し、X線透過・光不透過材料20に照射され、その光像が体表面4aに投影像23として投影され、光源2aの大きさ(光マスク)により、半影24が形成される。半影24は光源2aの大きさ(光マスク)によって決定される。図4(b)と比較してわかるように、図1(b)では十字線及びシミュレータ絞りのワイヤが体表面4a上に明瞭な投影像23として投影されるので、非常に効率的かつ正確にマーキングすることができる。また、光照準による体表面4aへの投影像23が、半影24の影響を受けにくくなるので、光源2aの寸法を従来よりも大きくして光度をあげることもできる。また、照明を暗くする必要もないため、患者に不安をあたえることがない。
【0013】
X線撮像装置6は、寝台5に載せられた患者4を挟んで、X線源1と対向して配置され、イメージインテンシファイアとTVカメラ、直接撮影装置、半導体フラットパネルなどの撮像装置が取り付けられ、患者4の患部10が透視および撮影される。そのとき、X線透過像13は、患者4の患部10の透過像と、十字線・シミュレータ絞りユニット3の十字線のワイヤの透過像とシミュレート絞りのワイヤの透過像(ワイヤコリメータ線12)が重畳して表示される。
寝台5は、X線源1とX線撮像装置6の間に設けられ患者4を載せる天板であり、放射線治療装置の回転照射機構にシミュレートさせるために、患部10の高さが、X線源1とX線撮像装置6の回転中心の高さに設定される。
回転部7aは、アダプタ8aを介してX線源1を支持するアーム8と、アダプタ9aを介してX線撮像装置6を支持するアーム9を取り付け回転するものである。X線源1はアダプタ8a上を上下に移動し、また、X線撮像装置6はアダプタ9a上を上下に移動し、患者4のX線透過像を拡大して透視・撮影を行うことができる。そして、X線源1とX線撮像装置6を、患部10を中心にして回転することができる。
ガントリ7は、放射線治療計画室内に据え付けられ、回転部7aを回転させる機構を有する。しばしば、放射線治療装置と同室にセットされ、寝台5に患者4を載せた状態で、寝台5を水平に回転、又は移動させることにより放射線治療装置に患者4をセットできるようにされているケースがある。
【0014】
次に、操作手順を説明する。はじめに、患者4を寝台5に載せる。そして、X線透視を行う。図3に示すようなX線透過像13を観察することができる。そして、寝台5及び回転部7aを制御卓で操作し移動させて、患者4の患部10を回転部7aの回転中心に位置するように、X線透過表示された十字線11に合わせる。そして、シミュレート絞りのワイヤ透過像のワイヤコリメータ線12を制御卓で操作し患部10に近づけ、放射線治療時の照射野を決定し、X線撮影を行う。そして、X線透視を終了させ、照射野絞り2の光源2aを点灯させると、十字線・シミュレータ絞りユニット3の十字線のワイヤとシミュレート絞りのワイヤの光による投影像23が、患者4の体表面4aに明瞭に照準される。そして、照準された十字線およびシミュレート絞りのワイヤの投影像23を、患者4の体表面4a上に正確にマーキングすることができる。最後に患者4を載せた寝台5を水平に移動させ、放射線治療装置にセットする。
【0015】
上記実施例では、細いX線不透過材料19であるタングステン線を、X線透過・光不透過材料20である着色した樹脂パイプなどに通して被覆されているが、これらを、例えば平板状にして重ねて積層した構造にすることもできる。また、X線不透過材料19としてはタングステン線の他に、鋼鉄線、鉛線等の他の金属線を使用することもできる。X線透過・光不透過材料20としては、着色樹脂のほかにも着色ガラスや木材を使用することもできる。
【0016】
【発明の効果】
本発明の放射線治療計画用X線シミュレータ装置は上記のように構成されており、十字線及びシミュレート絞りのワイヤの光不透過部の寸法が、X線不透過部の寸法よりも大きくなるように製作されているので、(1)X線透過像に写る十字線及びシミュレート絞りのX線像はワイヤを十分細くしても検出されるため、これらの投影像が患部のX線透過像を遮ることがなくなり、位置決めを非常に効率的かつ正確に行うことができる。(2)光照準による十字線及びシミュレート絞りを、半影の影響の少ない太く明瞭な光投影像として、患者の体表面へ投影できるようになり、マーキングが非常に効率的かつ正確に行うことができる。(3)十字線及びシミュレート絞りの、光照準による患者体表面への光投影像が、半影の影響を受けにくくなるので、光源の寸法を従来よりも大きくして光度をあげることができ、光照準時に患者周辺の照明を落とす必要がなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の放射線治療計画用X線シミュレータ装置の一実施例を示す図である。
【図2】本発明の放射線治療計画用X線シミュレータ装置の構成を示す図である。
【図3】放射線治療計画用X線シミュレータ装置のモニタX線透過像を説明するための図である。
【図4】従来の放射線治療計画用X線シミュレータ装置の十字線・シミュレート絞りのX線像および光像を示す図である。
【符号の説明】
1…X線源
2…照射野絞り
2a…光源
2b…鏡
3…十字線・シミュレート絞りユニット
4…患者
4a…体表面
5…寝台
6…X線撮像装置
7…ガントリ
7a…回転部
8、9…アーム
8a、9a…アダプタ
10…患部
11…十字線
12…ワイヤコリメータ線
13…X線透過像
14…X線・光不透過材料
15、17、21、23…投影像
16、18、22、24…半影
19…X線不透過材料
20…X線透過・光不透過材料

Claims (1)

  1. 使用する放射線治療装置にシミュレートさせて、X線管装置に光源を有する照射野絞りと十字線・シミュレート絞りユニットを装着し、患者のX線透過像を撮像し、かつ、患者の体表面に光照準し、治療部位を位置決めする放射線治療計画用X線シミュレータ装置において、前記十字線のワイヤおよび前記シミュレート絞りのワイヤの芯線にX線不透過材料を用い、その芯線の外側に芯線の断面よりも大きい寸法でX線透過性の光不透過材料を被覆または積層させたワイヤを用いたことを特徴とする放射線治療計画用X線シミュレータ装置。
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