JP2004033236A - 吸収性物品 - Google Patents

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Abstract

【課題】肌触りが良好であると共に液の透過性や引き込み性が高く、また装着中のよれの発生が防止された吸収性物品を提供すること。
【解決手段】表面シート2と吸収体4との間に液透過性のシート5が配された吸収性物品1。液透過性のシート5は、吸収体4側に位置する第1の層51と、表面シート2側に位置する第2の層52とを有する多層構造からなり、各層が互いに全面で接合されている。第1の層51は、コイル状に捲縮した繊維を含み且つその構成繊維が熱融着してネットワーク構造を形成している。コイル状に捲縮した該繊維はそのコイル内に他の繊維を取り込んでおり、この取り込みによって、液透過性のシート5は、第2の層52から第1の層51に向かって毛管力が高まっている。
【選択図】  図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、生理用ナプキン、パンティライナ、失禁パッド等の吸収性物品に関し、更に詳しくは、肌触りが良好であると共に液の透過性や引き込み性が高く、また装着中のよれの発生が防止された吸収性物品に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
本出願人は先に特開2001−20167号公報において、コイル状に捲縮した繊維を含む圧縮回復性シートを備えた使い捨ておむつを提案した。このおむつは、該おむつを包装体にした時には厚みが薄くコンパクトになり、また包装体から取り出して使用する時には厚みが回復して適度な厚みを有するようになるため、使用者等に薄さからくる不安感を与えることが無いという利点を有する。
【0003】
しかし、この圧縮回復性シートは、包装体から取り出した後の厚みの回復を目的として設計されたものなので、液の透過性や引き込み性の観点からの設計はなされていない。
【0004】
従って、本発明は、肌触りが良好であると共に液の透過性や引き込み性が高く、また装着中のよれの発生が防止された吸収性物品を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、液透過性の表面シートと液保持性の吸収体との間に、繊維材料からなる液透過性のシートが配された吸収性物品において、
前記液透過性のシートは、前記吸収体に最も近い側に位置する第1の層と、前記表面シートに最も近い側に位置する第2の層とを有する多層構造からなり、該多層構造からなる前記シートは、それを構成する各層が互いに全面で接合されており、
前記第1の層は、コイル状に捲縮した繊維を含み且つその構成繊維が熱融着してネットワーク構造を形成しており、コイル状に捲縮した該繊維はそのコイル内に他の繊維を取り込んでおり、この取り込みによって、前記液透過性のシートは、前記第2の層から前記第1の層に向かって毛管力が高まっている吸収性物品を提供することにより前記目的を達成したものである。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下本発明を、その好ましい実施形態に基づき図面を参照しながら説明する。図1には、本発明の吸収性物品の一実施形態としての生理用ナプキンの一部破断斜視図が示されている。本実施形態の生理用ナプキン1は、縦長の形状をしており、液透過性の表面シート2、液不透過性の裏面シート3及び両シート2,3間に介在された液保持性の吸収層としての吸収体4を有している。トップシート2及びバックシート3は、吸収体4の両側縁及び前後端から延出しており、その延出部においてヒートシールやホットメルト粘着剤等の接合手段によって接合固定されている。トップシート2と吸収体4との間には、繊維材料からなる液透過性の不織布シート(以下、このシートをサブレイヤーシートという)5が介在配置されている。サブレイヤーシート5は、表面シート2とは別材から構成されている。そして吸収体4の上面の全域を覆うように配されている。
【0007】
図2にはサブレイヤーシート5の断面の模式図が示されている。図2から明らかなようにサブレイヤーシート5は多層構造となっている。サブレイヤーシート5は、吸収体4に最も近い側に位置する第1の層51と、表面シート2に最も近い側に位置する第2の層52とを有している。各層51,52は互いにそれらの全面で接合一体化されており、その結果サブレイヤーシート5は単一の(1プライ)のシートを構成している。各層51,52がそれらの全面で接合されていることで、ナプキン1の着用中に着用者の動きに起因してナプキン1に外力が加わっても両層51,52間での剥離が防止される。サブレイヤーシート5における層間剥離を防止することは、後述する液の透過性や引き込み性の点から重要である。この観点から、サブレイヤーシートにおける層間の剥離強度は0.5N/25mm以上、特に1N/25mm以上であることが好ましい。剥離強度の上限値には特に制限はなく、材料破壊が生じる程に剥離強度が高くてもよい。
【0008】
剥離強度の測定方法は次の通りである。サブレイヤーシートを長さ100mm、幅25mmに切り出しこれを試験片とする。試験片の長手方向の一方の端部から30mmの長さの部分を手で剥離させる。剥離した部分のうち、第2の層側をKOKUYO製ダブルクリップ特大(クリ−32)に挟む。アイコーエンジニアリング製プッシュプルゲージ9505(Bタイプ)に取り付けたフックに、このクリップの持ち手部分を掛ける。この際、なるべく第1の層側が垂直方向となるようにする。一方、試験片における剥離した部分のうち、第1の層側を手で持って180度の剥離方向に引っ張る。剥離速度は200〜500mm/分程度である。試験片を50mm程度剥離するまでの間に観測される強度のうち最大の強度を剥離強度とする。
【0009】
第1の層51は、コイル状に捲縮した繊維を含んで構成されている。これによって、第1の層51に嵩高さが付与される。また、コイル状に捲縮した繊維は圧縮された場合、それに抗して元の状態に戻ろうとする性質があるので、第1の層51は、厚み方向のクッション性や弾性が良好になる。これらの結果、ナプキン1全体として、クッション性等の肌触りが良好になり、快適な着用感が得られる。また、コイル状に捲縮した繊維が圧縮に対して回復性を有していることに起因して、ナプキン1の着用中に着用者の動きによって外力がナプキン1に加わっても、ナプキン1によれが生じることが防止される。特にナプキン1の幅方向におけるよれの発生が防止される。
【0010】
コイル状に捲縮した繊維はそのコイル内に少なくとも一本、好適には多数の他の繊維を取り込んでいる。これによって第1の層51は、微視的には、他の繊維を取り込んでいるコイル状に捲縮した繊維が存在している部分が、コイル状に捲縮した繊維が存在していない部分に比べて、繊維間距離が短くなり高繊維密度となっている。つまり、第1の層51内において繊維密度に差が生じている。繊維密度は毛管力と相関しているから、第1の層51内においては毛管力に差、即ち勾配が生じている。更に、コイル状に捲縮した繊維が他の繊維を取り込んでいることに起因して、巨視的にも第1の層51は、第2の層52に比べて高繊維密度となっている。その結果、サブレイヤーシート5は、第2の層52から第1の層に向かって毛管力が高まった状態になっている。これによって、第2の層52から第1の層に向かう毛管力勾配が駆動力となり、液の透過性や引き込み性が向上する。従って、排泄された液が表面シート2を透過してサブレイヤーシート5に達すると、当該液は素早くサブレイヤーシート5内を透過して、その下に位置する吸収体に到達する。また、前述の通りサブレイヤーシート5においては層間剥離が防止されているので、サブレイヤーシート5内での液の円滑な透過が妨げられることはない。
【0011】
コイル状に捲縮した繊維の典型例としては、後述する潜在捲縮性の繊維が加熱によってコイル状に捲縮して収縮したものが挙げられる。該潜在捲縮性の繊維の例は後述する。コイル状に捲縮した繊維におけるコイル内に取り込まれる他の繊維としては、該コイル状に捲縮した繊維とは別のコイル状に捲縮した繊維や、後述する熱融着性繊維や親水性繊維が挙げられる。尚、コイル状に捲縮した繊維に他の繊維を取り込むための方法については後述する。
【0012】
従来の吸収性物品においても、表面シートと吸収体との間に、繊維材料からなる嵩高な中間シートを配して、肌触り等を向上させたものが知られている。しかし、そのような吸収性物品においては、中間シートの嵩高さの故に、液の透過性や引き込み性が低下してしまい、液の吸収性に悪影響を及ぼしていた。これに対して本発明においては、前述の構成のサブレイヤーシートを用いることで、肌触り等の向上と液の透過性や引き込み性の向上とを両立させている。
【0013】
液の透過性や引き込み性を更に向上させる観点から、サブレイヤーシート5の上下面はそれぞれ表面シート2及び吸収体4と密接していることが好ましい。そのため、サブレイヤーシート5は凹凸付形されておらず、その両面が平坦であることが望ましい。
【0014】
コイル状に捲縮した繊維を用いることに起因する前述の各種効果を有効に発現させるために、第1の層51は該繊維を20〜70重量%、特に30〜60重量%含むことが好ましい。同様の理由から、コイル状に捲縮した繊維における捲縮数は3〜20個/インチ、特に5〜15個/インチであることが好ましい。捲縮数はJIS L1015に従い測定される。また、同様の理由から、コイル状に捲縮した繊維はその繊度が1〜15dtex、特に2〜10dtexであることが好ましい。コイル状に捲縮した繊維の断面形状に特に制限はなく、例えば円形、楕円形、亜鈴形などが挙げられる。
【0015】
第1の層51には、コイル状に捲縮した繊維に加えて熱融着性繊維が含まれていることが好ましい。熱融着性繊維を用い且つこれを融着させることによって、第1の層51にネットワーク構造が形成され、第1の層51の強度が向上する。また、ネットワーク構造によって、よれの発生も一層防止される。熱融着性繊維は、第1の層51中に20〜80重量%、特に40〜70重量%含まれていることが、第1の層51の強度向上及びナプキン1のよれ発生防止の点から好ましい。熱融着性繊維としては、中実タイプや中空タイプの芯・鞘構造型繊維を用いることができる。熱融着性繊維を配合しない場合には、バインダー成分としてポリビニルアルコール、ポリエチレン、エチルビニルアセテートなどを第1の層51中に2〜5重量%配合してもよい。
【0016】
第1の層51の毛管力を一層高める観点から、親水性繊維を第1の層51に含有させてもよい。親水性繊維としては、コットン、パルプ、レーヨンなどが挙げられる。第1の層51に親水性繊維が含まれる場合、その量は1〜30重量%、特に3〜20重量%であることが、毛管力の一層の向上の点から好ましい。
【0017】
コイル状に捲縮した繊維が含まれていることに起因して第1の層51が嵩高くなっていることは前述の通りであるが、この嵩高さに起因して、第1の層51はその厚みが大きくなっている。具体的には第1の層51の厚みは0.1〜1.0mm、特に0.2〜0.7mm程度と厚くなっている。また、第1の層51の坪量は、10〜50g/m、特に15〜40g/m程度となっている。この程度の坪量であれば、第1の層51に十分な強度が付与される。
【0018】
次に、第2の層52について説明する。第2の層52は、第1の層よりも低繊維密度になっている。つまり、第2の層52は、第1の層51よりも毛管力が小さくなっている。その結果、前述したように、サブレイヤーシート5は、第2の層52から第1の層51に向かって毛管力が高まった状態になっている。第2の層52は毛管力を高める必要がないので、第1の層51と異なりコイル状に捲縮した繊維を含ませなくてもよい。しかし、次の理由から、第2の層52にも、コイル状に捲縮した繊維を含ませることが好ましい。後述するサブレイヤーシート5の製造方法から明らかなように、サブレイヤーシート5を製造する場合にはコイル状に捲縮した繊維によって第1の層51の収縮が生じ、収縮前に比べて厚みが大きくなる。その時に第2の層52にもコイル状に捲縮した繊維が含まれていると、第2の層52も収縮して厚みが大きくなる。その結果、第1の層51のみにコイル状に捲縮した繊維を含ませる場合に比べて、サブレイヤーシートの厚みが増し、またクッション性も増すという利点がある。その上、両層が収縮することで、全面での接合一体化を行い易くなるという利点もある。
【0019】
第2の層52にコイル状に捲縮した繊維が含まれている場合、その量は第1の層51のそれよりも少なくて済み、具体的には5〜50重量%、特に10〜30重量%程度であれば十分である。
【0020】
コイル状に捲縮した繊維が含まれているか否かをとわず、第2の層52には熱融着性繊維が含まれていることが好ましい。熱融着性繊維を用い且つこれを融着させることによって、第2の層52にネットワーク構造が形成され、第2の層52の強度が向上する。また、第1の層51にも熱融着性繊維が含まれている場合には、両層間での熱融着性繊維の融着も生じるので、第1の層51と第2の層52とがそれぞれの全面で互いに接合される。またサブレイヤーシート5全体としてネットワーク構造が形成されて、サブレイヤーシート5全体の強度が向上すると共に、ナプキン1のよれの発生が一層効果的に防止される。第2の層52における熱融着性繊維の量は、第2の層52にコイル状に捲縮した繊維が含まれている場合には、50〜95重量%、特に70〜90重量%であることが好ましく、コイル状に捲縮した繊維が含まれていない場合には、70〜100重量%、特に90〜100重量%であることが好ましい。熱融着性繊維としては、第1の層51に含まれるものと同様のものを用いることができる。
【0021】
第2の層52の厚みは第1の層51の厚みよりも小さく、0.05〜0.4mm、特に0.1〜0.3mm程度となっている。また、第2の層52の坪量は、5〜30g/m、特に7〜20g/m程度となっている。この程度の坪量であれば、第2の層52に十分な強度が付与される。
【0022】
第1の層51及び第2の層52を有するサブレイヤーシート5においては、その厚みが0.3〜1.3mm、特に0.4〜0.6mm程度となっている。またサブレイヤーシート5の坪量は、15〜60g/m、特に20〜50g/m程度となっている。
【0023】
次に、サブレイヤーシート5上に位置する表面シート2について説明する。表面シート2としては、不織布やこれに多数の開孔を形成したもの及び開孔フィルムなど公知のものを特に制限無く用いることができる。特に好ましい表面シート2は、(イ)多数の開孔を有するフィルム又は不織布、及び(ロ)毛管力が第2の層52の毛管力よりも低くなっている不織布である。(イ)の表面シートを用いる場合には、毛管力によらず、開孔を通じて液が透過するので、十分に高い液透過性が得られるという利点がある。またシート材料に制限がないという利点もある。従って、不織布、フィルム、これらの複合体など各種シートを用いることが可能となる。開孔の形状に特に制限はなく、立体形状の開孔でもよく或いは平面的な開孔でもよい。(ロ)の表面シートを用いる場合には、表面シートから第2の層52へ向かう毛管力勾配が生じるので、液の透過性や引き込み性が向上し、表面シートに液残りが生じにくくなるという利点がある。表面シートの毛管力を第2の層52のそれよりも低くするには、例えば第2の層52の構成繊維よりも繊維径の大きな繊維を用いて表面シートを形成すればよい。表面シートの坪量は一般に15〜30g/m程度である。
【0024】
次に吸収体4について説明する。吸収体4としては、パルプ、レーヨン、コットン等の親水性繊維の積繊体や、これに高吸収性ポリマーの粒子を分散混合したものなど公知のものを特に制限無く用いることができる。特に、吸収体4における第1の層51の対向面の毛管力が、該第1の層51の毛管力よりも高くなっていると、第1の層51から吸収体4への液の引き込み性が向上し、液が迅速に吸収体4へ移行することから好ましい。そのような構造を有する吸収体の具体例としては、親水性繊維を原料として製造された紙やパルプシート、更に2枚の紙やパルプシート間に高吸収性ポリマーを挟み込んでなる吸収紙などが挙げられる。
【0025】
第1の層51を吸収体4における高吸収性ポリマーと直接接触させることも可能である。但し、その場合には高吸収性ポリマーの下に、第1の層51よりも高い毛管力を有する繊維材料の部位が存在することが必要である。
【0026】
バックシートとしては、液不透過性のものが用いられ、例えば熱可塑性樹脂のフィルムが典型例として挙げられる。このフィルムは透湿性を有していてもよい。
【0027】
次に、本実施形態の生理用ナプキンにおけるサブレイヤーシート5の製造方法について説明する。サブレイヤーシート5は、第1の繊維ウエブ及び第2の繊維ウエブの2枚を積層一体化させた後、熱を付与することで製造される。第1の繊維ウエブ及び第2の繊維ウエブはそれぞれ、第1の層51及び第2の層52に対応するものである。
【0028】
第1の繊維ウエブには、熱の付与によってコイル状に捲縮可能な繊維が含まれている。該繊維としては、潜在捲縮性の偏芯芯鞘型複合繊維及びサイド・バイ・サイド型複合繊維などが好適な例として挙げられる。潜在捲縮性の繊維は、加熱される前は、従来の不織布用の繊維と同様に取り扱うことができ、且つ所定温度での加熱によってコイル状の捲縮が発現して収縮する性質を有する繊維である。その具体例としては、特開平9−296325号公報や特許2759331号明細書に記載のものが挙げられる。第1の繊維ウエブには、前記繊維の他に、熱融着性繊維が含まれており、更に親水性繊維が含まれていてもよい。繊維ウエブの形成には、例えばカード法などを用いることができる。この場合、捲縮可能な前記繊維は捲縮前は通常の繊維と同様に捲縮していないので、ウエブ形成の際には、該繊維と、熱融着性繊維などのその他の繊維とは均一に混合される。
【0029】
第2の繊維ウエブは、第1の繊維ウエブとは別に形成しておく。第2の繊維ウエブには熱融着繊維が含まれており、更に熱の付与によってコイル状に捲縮可能な繊維が含まれていてもよい。
【0030】
得られた第1の繊維ウエブ上に第2の繊維ウエブを積層し両者を接合する。この場合、第1の繊維ウエブ及び第2の繊維ウエブがそれぞれ収縮する前に予め両者を接合すると、その後の工程で行う両者の全面的な接合の際に層間剥離が起こりにくく、また接合強度を高められるので好ましい。この収縮前の接合には、例えばニードルパンチ加工又はヒートエンボス加工が用いられる。特にニードルパンチを用いることが、ウエブに熱が加わらず捲縮可能な繊維の予期しない捲縮を防止できる点から好ましい。前記収縮前の接合は部分的であることが好ましい。全面で接合すると、後述する熱の付与の際に第1の繊維ウエブが収縮することに起因して、両ウエブ間に剥離が生じる場合がある。
【0031】
このようにして得られたウエブ積層体に熱を付与する。熱の付与には熱風の吹き付けや赤外線の照射などが用いられる。熱の付与によって、第1の繊維ウエブに含まれている捲縮可能な繊維がコイル状に捲縮する。この場合、前述したように、第1の繊維ウエブ内においては、捲縮可能な繊維と、熱融着性繊維などのその他の繊維とは均一に混合された状態となっているので、他の捲縮可能な繊維や熱融着性繊維などを巻き込んだ状態で捲縮が生じる。その結果、捲縮したコイル状の繊維は、そのコイル内に他の繊維を取り込んだ状態となる。またウエブ積層体に熱を付与することで、繊維の捲縮と共に、熱融着性繊維又はバインダー成分によって両繊維ウエブ間での全面的な接合が起こる。
【0032】
捲縮可能な繊維の捲縮によって、第1の繊維ウエブはその厚みが増加すると共に嵩高になる。その結果、第1の繊維ウエブから得られる第1の層51のクッション性が高くなる。尚、収縮前の両ウエブの接合にヒートエンボスを用いる場合には、得られるサブレイヤーシートの表面に凹凸が形成されることを抑えるために、ヒートエンボスにより形成される各接合部位の面積を比較的小さくしておくことが好ましい。この理由は、接合部位の面積が比較的小さければ、捲縮によって嵩高となり厚みの増加した第1の繊維ウエブによって、該接合部位が埋もれてしまうからである。収縮前の両ウエブの接合にニードルパンチを用いる場合には、得られるサブレイヤーシートの表面に凹凸は形成されない。
【0033】
またウエブ積層体への熱の付与によって第1の繊維ウエブ及び第2の繊維ウエブそれぞれに含まれている熱溶融繊維の融着が起こる。これによって、各ウエブ内及びウエブ間で熱溶融繊維が融着し、各ウエブが不織布化されてサブレイヤーシートが得られる。
【0034】
サブレイヤーシートの製造方法の別法として、第1及び第2の繊維ウエブの積層後、両ウエブを接合せずに、直ちに熱風を吹き付ける方法がある。この方法によれば、第1の繊維ウエブに含まれる捲縮可能な繊維をコイル状に捲縮させるのと同時に、各ウエブ内及びウエブ間で熱溶融繊維を融着させることができる。
【0035】
以上、本発明をその好ましい実施形態に基づき説明したが、本発明は前記実施形態に制限されない。例えば前記実施形態においてはサブレイヤーシートは2層構造であったが、これに代えて3層以上の多層構造となしてもよい。その場合においても表面シート側の層から吸収体側のシートに向かって、各層の毛管力が漸次増加するようにする。また、3層以上の各層のそれぞれにコイル状に捲縮した繊維を含有させる場合、各層におけるコイル状に捲縮した繊維の配合量が、表面シート側の層から吸収体側のシートに向かって漸次増加するようにする。
【0036】
また、本発明の吸収性物品は、生理用ナプキンに限られず、パンティライナー、失禁パッド、使い捨ておむつ等の他の吸収性物品にも同様に適用できる。
【0037】
【発明の効果】
以上詳述した通り、本発明によれば、クッション性等の肌触りが良好であると共に液の透過性や引き込み性が高い吸収性物品が提供される。また本発明によれば、装着中のよれの発生が防止された吸収性物品が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の吸収性物品の一実施形態としての生理用ナプキンを示す一部破断斜視図である。
【図2】サブレイヤーシートの断面を示す模式図である。
【符号の説明】
1 生理用ナプキン(吸収性物品)
2 表面シート
3 裏面シート
4 吸収体
5 液透過性のシート(サブレイヤーシート)
51 第1の層
52 第2の層

Claims (9)

  1. 液透過性の表面シートと液保持性の吸収体との間に、繊維材料からなる液透過性のシートが配された吸収性物品において、
    前記液透過性のシートは、前記吸収体に最も近い側に位置する第1の層と、前記表面シートに最も近い側に位置する第2の層とを有する多層構造からなり、該多層構造からなる前記シートは、それを構成する各層が互いに全面で接合されており、
    前記第1の層は、コイル状に捲縮した繊維を含み且つその構成繊維が熱融着してネットワーク構造を形成しており、コイル状に捲縮した該繊維はそのコイル内に他の繊維を取り込んでおり、この取り込みによって、前記液透過性のシートは、前記第2の層から前記第1の層に向かって毛管力が高まっている吸収性物品。
  2. 多層構造からなる前記シートにおける各層に、コイル状に捲縮した前記繊維がそれぞれ含まれており、各層におけるコイル状に捲縮した該繊維の配合量が、前記第2の層から前記第1の層に向かって漸次増加している請求項1記載の吸収性物品。
  3. コイル状に捲縮した前記繊維が、潜在捲縮性の偏芯芯鞘型複合繊維又はサイド・バイ・サイド型複合繊維が加熱によってコイル状に捲縮して収縮したものからなる請求項1又は2記載の吸収性物品。
  4. 多層構造からなる前記シートにおける各層間の剥離強度がそれぞれ0.5N/25mm以上である請求項1〜3の何れかに記載の吸収性物品。
  5. 前記第1の層に含まれるコイル状に捲縮した前記繊維の量が20〜70重量%である請求項1〜4の何れかに記載の吸収性物品。
  6. 前記表面シートが多数の開孔を有しているか、又はその毛管力が前記第2の層の毛管力よりも低くなっている請求項1〜5の何れかに記載の吸収性物品。
  7. 前記吸収体における前記第1の層の対向面の毛管力が、該第1の層の毛管力よりも高くなっている請求項1〜6の何れかに記載の吸収性物品。
  8. 熱の付与によってコイル状に捲縮可能な繊維を含む繊維ウエブ上に、他の一層以上の繊維ウエブを積層し、得られたウエブ積層体における各ウエブ間を所定手段によって接合し、次いで該ウエブ積層体に熱を付与して、コイル状に捲縮可能な前記繊維をコイル状に捲縮させると共にコイル状に捲縮した該繊維におけるコイル内に他の繊維を取り込み、且つ各ウエブ内及びウエブ間の繊維を熱融着させる不織布の製造方法。
  9. 前記ウエブ積層体における各ウエブ間の接合手段が、ニードルパンチ加工又はヒートエンボス加工である請求項3記載の不織布の製造方法。。
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