JP2004032479A - 携帯電話機 - Google Patents
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Abstract
【課題】所有者または関係者の通信端末へ自機の位置を通知できるとともに、所有者を認識する認証手段を用いて、自機の位置を通知する位置情報通知機能のON/OFFの切り替えを行うことで携帯電話機のセキュリティを向上させる携帯電話機を提供することを目的とする。
【解決手段】他の通信端末へ自機の位置を通知する位置情報通知機能を備えた携帯電話機において、携帯電話機の所有者を特定する音声認識部9と指紋認識部10と、電話番号を登録する記憶部5を備え、位置情報通知機能のON/OFFの切り替えは、音声認識部9と指紋認識部10によりユーザが携帯電話機の所有者であると認証された場合に行われ、位置情報通知機能がONであり、かつ、記憶部5に予め登録された電話番号から着信があった場合に、着信した電話番号または予め登録された電子メールアドレスへ自機の位置を通知する。
【選択図】 図1
【解決手段】他の通信端末へ自機の位置を通知する位置情報通知機能を備えた携帯電話機において、携帯電話機の所有者を特定する音声認識部9と指紋認識部10と、電話番号を登録する記憶部5を備え、位置情報通知機能のON/OFFの切り替えは、音声認識部9と指紋認識部10によりユーザが携帯電話機の所有者であると認証された場合に行われ、位置情報通知機能がONであり、かつ、記憶部5に予め登録された電話番号から着信があった場合に、着信した電話番号または予め登録された電子メールアドレスへ自機の位置を通知する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、他の通信端末へ自機の位置の通知を行う携帯電話機に関するものであり、特に、自機の位置を通知する位置情報通知機能のON/OFFを、所有者を認識する認証手段を用いて切り替える携帯電話機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、携帯電話機の置き忘れ等による紛失時における対策として、例えば携帯電話機の発呼禁止モードへの切り替えを外部の通信端末を用いて行う技術が、特開2002−44230号「置き忘れ機能付き携帯電話機」により提案されている。この従来技術は、携帯電話機にキー入力を制限する発呼禁止モードを設け、置き忘れた場合にはその携帯電話機に特定のメールを送ることで携帯電話機を発呼禁止モードに切り替え、置き忘れを示す文字メッセージと連絡用の電話番号を携帯電話機に表示させ、予め設定された連絡用電話への発呼以外のキー操作を行うと置き忘れを示す音声メッセージを出力するものであり、携帯電話機を置き忘れたときに拾得者が所有者に連絡でき、また、拾得者がその電話を無断で使用するのを防ぐものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来技術において、紛失した携帯電話機を使えないようにすることができても、紛失した携帯電話機を発見することは困難であった。このような問題点に対して、本出願人は既に、特願2002−087452号「無線端末追跡システム」において、紛失した携帯電話機を発見する技術を提案している。この従来技術は、携帯電話機の置き忘れ機能が起動されると、携帯電話機は外部より自機の位置を取得し、所有者により予め登録されている情報端末のアドレスへ位置報知メールを送信し、情報端末へ携帯電話機の位置を表示させるものである。また、携帯電話機は所有者の持つ子機に対して無線信号を送信し、携帯電話機を受信した子機は振動で所有者へ報知して応答信号を出力し、応答信号を受信した携帯電話機は報知音を出力する。そのため、所有者は紛失した携帯電話機を容易に発見することができる。
【0004】
しかしながら、上記従来技術において、例えば所有者が不慮の事故に巻き込まれた場合、所有者の関係者が携帯電話機の位置を知ろうとしても、携帯電話機は関係者に位置を通知することはできなかった。また、悪意のある拾得者等により、位置を通知する機能のON/OFFを切り替えられてしまう可能性があり、その場合、所有者は携帯電話機の位置を知ることができないという問題が生じる。
【0005】
本発明は上述した課題に鑑みてなされたものであり、所有者または関係者の通信端末へ自機の位置を通知できるとともに、所有者を認識する認証手段を用いて、自機の位置を通知する機能のON/OFFの切り替えを行うことで携帯電話機のセキュリティを向上させる携帯電話機を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上述した目的を達成するために、本発明は、他の通信端末へ自機の位置を通知する位置情報通知機能を備えた携帯電話機において、前記携帯電話機の所有者を特定する認証手段と、電話番号を登録する電話番号記憶手段を備え、前記位置情報通知機能のON/OFFの切り替えは、前記認証手段に基づいて行われ、前記位置情報通知機能がONであり、かつ、前記電話番号記憶手段に予め登録された電話番号から着信があった場合に、前記電話番号または予め登録された電子メールアドレスへ前記自機の位置を通知することを特徴とするものである。
【0007】
このような構成によれば、携帯電話機の所有者を認証し、所有者以外は位置情報通知機能のON/OFFの切り替えができないようにすることにより、高いセキュリティを保つことができる。また、所有者または関係者の通信端末へ自機の位置を通知することができる。
【0008】
また、本発明の携帯電話機において、前記位置情報通知機能は、受信したメールの送信元アドレスが予め登録された特定のメールアドレスであり、さらに前記受信したメールにおけるメッセージが予め登録されたメッセージである場合に、前記特定のメールアドレスへ前記自機の位置を通知することを特徴とするものである。
【0009】
このような構成によれば、携帯電話機を紛失した場合でも、所有者または関係者が特定アドレスから特定メッセージを送信し、携帯電話機が特定アドレスへ自機の位置を通知することにより、紛失した携帯電話機を容易に発見することができる。
【0010】
また、本発明の携帯電話機において、前記認証手段は、入力された指紋が所有者の指紋であるか否かを判断する指紋認識手段であることを特徴とするものである。
【0011】
また、本発明の携帯電話機において、前記認証手段は、入力された複数の暗証番号が予め登録された複数の暗証番号であるか否かを判断する暗証番号認識手段であることを特徴とするものである。
【0012】
また、本発明の携帯電話機において、前記認証手段は、前記音声認識手段と指紋認識手段と暗証番号認識手段のいずれかを組み合わせて使用することを特徴とするものである。
【0013】
このような構成によれば、認証された所有者以外は位置情報通知機能のON/OFFの切り替えができないようにすることにより、高いセキュリティを保つことができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。図1は、本発明の実施の形態に係る携帯電話機の構成例の概略を示すブロック図である。この携帯電話機は、図1に示すように、制御部1と、無線部2と、操作部3と、表示部4と、記憶部5と、位置検出部6と、音声出力部7と、音声入力部8と、音声認識部9と、指紋認識部10と、指紋入力部11から構成される。
【0015】
次に、図1に示す携帯電話機の動作の概略について説明する。まず、音声やメールの受信時の動作の一例について説明する。無線部2は、アンテナを介して基地局から受信した無線信号を制御部1へ出力する。制御部1は、受信信号の内容が文字データであれば表示部4へ出力し、受信信号の内容が音声データであれば音声出力部7へ出力する。表示部4は、制御部1の制御に従って携帯電話機の情報やメールの表示を行う。音声出力部7は、音声データを音声へ変換し、外部へ出力する。
【0016】
次に、音声やメールの送信時の動作の一例について説明する。操作部3は、ユーザによるキー入力を受け付け、入力された文字データを制御部1へ出力する。音声入力部8は、外部より入力された音声を音声認識部9と制御部1へ出力する。制御部1は、操作部3の出力と音声入力部8の出力を無線部2へ出力する。無線部2は、制御部1の出力を送信信号としてアンテナを介して外部へ出力する。
【0017】
記憶部4は、制御部1で用いる処理プログラムや個人情報や電話帳等を記憶する。位置検出部6は、GPS衛星等から受信した電波を元に自機の位置の算出を行い、その結果を制御部1へ出力する。音声認識部9は、音声入力部8の出力を用いて、予め登録された所有者であるか否かの判断を行い、結果を制御部1へ出力する。指紋入力部11は、外部より入力された指紋を指紋認識部10へ出力する。指紋認識部10は、指紋入力部11の出力を用いて、予め登録された所有者であるか否かの判断を行い、結果を制御部1へ出力する。
【0018】
さらに、制御部1は、位置検出部6から得られた自機の位置を他の通信端末へ通知する位置情報通知機能を備える。
【0019】
次に、着信した際の動作について図2のフローチャートを用いて説明する。まず音声着信時に、制御部1は、着信番号が電話帳に登録されているか否かの判断を行う(S1)。着信番号が電話帳に登録されている場合(S1,Y)、制御部1は、位置情報通知機能がONであるか否かの判断を行う(S2)。位置情報通知機能がONである場合(S2,Y)、制御部1はユーザの呼出を行う(S3)。
【0020】
次に、制御部1は、ユーザにより呼出中に位置情報通知機能をOFFにする操作が行われたか否かの判断を行う(S4)。OFFにする操作が行われた場合(S4,Y)、処理S12へ移行する。一方、OFFにする操作が行われなかった場合(S4,N)、制御部1は、ユーザによりオフフックの操作が行われたか否かの判断を行う(S5)。オフフックの操作が行われた場合(S5,Y)、制御部1は位置検出部6を用いて検出した自機の位置を音声で通知し(S6)、通常通話の処理を行い(S7)、このフローは終了する。
【0021】
ここで、不在の場合に位置情報通知を行う条件を、例えば、1分以内に5回以上の不在着信があることとする。処理S5において、オフフックの操作が行われなかった場合(S5,Y)、制御部1は、1分以内に5回以上の不在着信があるか否かの判断を行う(S8)。1分以内に5回以上の不在着信がある場合(S8,Y)、制御部1は自機の位置を検出して、予め登録されたメールアドレスへ位置を示すメールを送信し(S9)、このフローは終了する。一方、1分以内に5回以上の不在着信がない場合(S8,N)、制御部1は不在着信の処理を行い(S10)、このフローは終了する。
【0022】
処理S1において、着信番号が電話帳に登録されていない場合(S1,N)、または処理S2において、位置情報通知機能がOFFである場合(S2,Y)、制御部1はユーザの呼出を行い(S11)、ユーザによりオフフックの操作が行われたか否かの判断を行う(S12)。オフフックの操作が行われた場合(S12,Y)、制御部1は通常の通話処理を行い(S7)、このフローは終了する。一方、オフフックの操作が行われなかった場合(S12,N)、制御部1は不在着信の処理を行い(S13)、このフローは終了する。以上のように、本発明の携帯電話機は、オフフックまたは所定の不在着信が行われた際に、位置情報通知を行う。
【0023】
ここで、図2の処理S2と処理S4で行う、位置情報通知機能のON/OFFの切り替えについて説明する。位置情報通知機能のON/OFFの切り替えを行うためには、セキュリティのために複数の認証手段に基づいてユーザが携帯電話機の所有者であることを確認する必要がある。まずユーザは、2種類の暗証番号を操作部3により入力する。制御部1は、入力された2種類の暗証番号と記憶部5に予め登録された2種類の暗証番号が一致したか否かを判断する。さらにユーザは、音声入力部8において所定の音声を入力する。音声認識部9は、入力された音声が所有者のものであるか否かを判断する。さらにユーザは、指紋入力部11において指紋を入力する。指紋認識部10は、入力された指紋が所有者のものであるか否かを判断する。
【0024】
以上のように、暗証番号、音声、指紋によりユーザが携帯電話機の所有者であると認証された場合に、位置情報通知機能のON/OFFの切り替えを行う。このように、複数の認証手段を使用することにより、携帯電話機の所有者以外は位置情報通知機能のON/OFFの切り替えを行うことはできない。本実施の形態では、一例として暗証番号と音声認識と指紋認識による認証に限定したが、例えば、指紋認識のみを使用して人差し指と親指の2つの指紋により認証するようにしても良いし、暗証番号と音声認識、または暗証番号と指紋認識などのように認証手段を組み合わせて認証するようにしても良い。また、別の認証手段を用いても良い。
【0025】
次に、メール受信した際の動作について図3のフローチャートを用いて説明する。まずメール受信時に、制御部1は、受信メールの送信元アドレスが予め記憶部5に登録された特定のメールアドレスであるか否かの判断を行う(S21)。受信メールの送信元アドレスが特定のメールアドレスであった場合(S21,Y)、制御部1は、受信メールのメッセージが予め記憶部5に登録された特定メッセージであるか否かの判断を行う(S22)。受信メールのメッセージが特定メッセージであった場合(S22,Y)、制御部1は特定のメールアドレスへ位置を示すメールを送信し(S23)、このフローは終了する。
【0026】
処理S21において、受信メールの送信元アドレスが特定のメールアドレスでなかった場合(S21,N)、または処理S22において、受信メールのメッセージが特定メッセージでなかった場合(S22,N)、制御部1は通常のメール受信処理を行い(S24)、このフローは終了する。以上のように、本発明の携帯電話機は、メール受信した際に、特定のメールアドレス及び特定メッセージを持つ受信メールに対して位置情報送信を行う。
【0027】
【発明の効果】
以上に詳述したように本発明によれば、携帯電話機の所有者を認証し、所有者以外は位置情報通知機能のON/OFFの切り替えができないようにすることにより、高いセキュリティを保つことができる。また、個人情報が多量に入っている携帯電話機を紛失した場合でも、位置情報通知機能を用いることにより、紛失した携帯電話機を容易に発見することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る携帯電話機の構成の一例を示すブロック図である。
【図2】本発明の携帯電話機が着信した際の動作の一例を示すフローチャートである。
【図3】本発明の携帯電話機がメール受信した際の動作の一例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 制御部、2 無線部、3 操作部、4 表示部、5 記憶部、6 位置検出部、7 音声出力部、8 音声入力部、9 音声認識部、10 指紋認識部、11 指紋入力部。
【発明の属する技術分野】
本発明は、他の通信端末へ自機の位置の通知を行う携帯電話機に関するものであり、特に、自機の位置を通知する位置情報通知機能のON/OFFを、所有者を認識する認証手段を用いて切り替える携帯電話機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、携帯電話機の置き忘れ等による紛失時における対策として、例えば携帯電話機の発呼禁止モードへの切り替えを外部の通信端末を用いて行う技術が、特開2002−44230号「置き忘れ機能付き携帯電話機」により提案されている。この従来技術は、携帯電話機にキー入力を制限する発呼禁止モードを設け、置き忘れた場合にはその携帯電話機に特定のメールを送ることで携帯電話機を発呼禁止モードに切り替え、置き忘れを示す文字メッセージと連絡用の電話番号を携帯電話機に表示させ、予め設定された連絡用電話への発呼以外のキー操作を行うと置き忘れを示す音声メッセージを出力するものであり、携帯電話機を置き忘れたときに拾得者が所有者に連絡でき、また、拾得者がその電話を無断で使用するのを防ぐものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来技術において、紛失した携帯電話機を使えないようにすることができても、紛失した携帯電話機を発見することは困難であった。このような問題点に対して、本出願人は既に、特願2002−087452号「無線端末追跡システム」において、紛失した携帯電話機を発見する技術を提案している。この従来技術は、携帯電話機の置き忘れ機能が起動されると、携帯電話機は外部より自機の位置を取得し、所有者により予め登録されている情報端末のアドレスへ位置報知メールを送信し、情報端末へ携帯電話機の位置を表示させるものである。また、携帯電話機は所有者の持つ子機に対して無線信号を送信し、携帯電話機を受信した子機は振動で所有者へ報知して応答信号を出力し、応答信号を受信した携帯電話機は報知音を出力する。そのため、所有者は紛失した携帯電話機を容易に発見することができる。
【0004】
しかしながら、上記従来技術において、例えば所有者が不慮の事故に巻き込まれた場合、所有者の関係者が携帯電話機の位置を知ろうとしても、携帯電話機は関係者に位置を通知することはできなかった。また、悪意のある拾得者等により、位置を通知する機能のON/OFFを切り替えられてしまう可能性があり、その場合、所有者は携帯電話機の位置を知ることができないという問題が生じる。
【0005】
本発明は上述した課題に鑑みてなされたものであり、所有者または関係者の通信端末へ自機の位置を通知できるとともに、所有者を認識する認証手段を用いて、自機の位置を通知する機能のON/OFFの切り替えを行うことで携帯電話機のセキュリティを向上させる携帯電話機を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上述した目的を達成するために、本発明は、他の通信端末へ自機の位置を通知する位置情報通知機能を備えた携帯電話機において、前記携帯電話機の所有者を特定する認証手段と、電話番号を登録する電話番号記憶手段を備え、前記位置情報通知機能のON/OFFの切り替えは、前記認証手段に基づいて行われ、前記位置情報通知機能がONであり、かつ、前記電話番号記憶手段に予め登録された電話番号から着信があった場合に、前記電話番号または予め登録された電子メールアドレスへ前記自機の位置を通知することを特徴とするものである。
【0007】
このような構成によれば、携帯電話機の所有者を認証し、所有者以外は位置情報通知機能のON/OFFの切り替えができないようにすることにより、高いセキュリティを保つことができる。また、所有者または関係者の通信端末へ自機の位置を通知することができる。
【0008】
また、本発明の携帯電話機において、前記位置情報通知機能は、受信したメールの送信元アドレスが予め登録された特定のメールアドレスであり、さらに前記受信したメールにおけるメッセージが予め登録されたメッセージである場合に、前記特定のメールアドレスへ前記自機の位置を通知することを特徴とするものである。
【0009】
このような構成によれば、携帯電話機を紛失した場合でも、所有者または関係者が特定アドレスから特定メッセージを送信し、携帯電話機が特定アドレスへ自機の位置を通知することにより、紛失した携帯電話機を容易に発見することができる。
【0010】
また、本発明の携帯電話機において、前記認証手段は、入力された指紋が所有者の指紋であるか否かを判断する指紋認識手段であることを特徴とするものである。
【0011】
また、本発明の携帯電話機において、前記認証手段は、入力された複数の暗証番号が予め登録された複数の暗証番号であるか否かを判断する暗証番号認識手段であることを特徴とするものである。
【0012】
また、本発明の携帯電話機において、前記認証手段は、前記音声認識手段と指紋認識手段と暗証番号認識手段のいずれかを組み合わせて使用することを特徴とするものである。
【0013】
このような構成によれば、認証された所有者以外は位置情報通知機能のON/OFFの切り替えができないようにすることにより、高いセキュリティを保つことができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。図1は、本発明の実施の形態に係る携帯電話機の構成例の概略を示すブロック図である。この携帯電話機は、図1に示すように、制御部1と、無線部2と、操作部3と、表示部4と、記憶部5と、位置検出部6と、音声出力部7と、音声入力部8と、音声認識部9と、指紋認識部10と、指紋入力部11から構成される。
【0015】
次に、図1に示す携帯電話機の動作の概略について説明する。まず、音声やメールの受信時の動作の一例について説明する。無線部2は、アンテナを介して基地局から受信した無線信号を制御部1へ出力する。制御部1は、受信信号の内容が文字データであれば表示部4へ出力し、受信信号の内容が音声データであれば音声出力部7へ出力する。表示部4は、制御部1の制御に従って携帯電話機の情報やメールの表示を行う。音声出力部7は、音声データを音声へ変換し、外部へ出力する。
【0016】
次に、音声やメールの送信時の動作の一例について説明する。操作部3は、ユーザによるキー入力を受け付け、入力された文字データを制御部1へ出力する。音声入力部8は、外部より入力された音声を音声認識部9と制御部1へ出力する。制御部1は、操作部3の出力と音声入力部8の出力を無線部2へ出力する。無線部2は、制御部1の出力を送信信号としてアンテナを介して外部へ出力する。
【0017】
記憶部4は、制御部1で用いる処理プログラムや個人情報や電話帳等を記憶する。位置検出部6は、GPS衛星等から受信した電波を元に自機の位置の算出を行い、その結果を制御部1へ出力する。音声認識部9は、音声入力部8の出力を用いて、予め登録された所有者であるか否かの判断を行い、結果を制御部1へ出力する。指紋入力部11は、外部より入力された指紋を指紋認識部10へ出力する。指紋認識部10は、指紋入力部11の出力を用いて、予め登録された所有者であるか否かの判断を行い、結果を制御部1へ出力する。
【0018】
さらに、制御部1は、位置検出部6から得られた自機の位置を他の通信端末へ通知する位置情報通知機能を備える。
【0019】
次に、着信した際の動作について図2のフローチャートを用いて説明する。まず音声着信時に、制御部1は、着信番号が電話帳に登録されているか否かの判断を行う(S1)。着信番号が電話帳に登録されている場合(S1,Y)、制御部1は、位置情報通知機能がONであるか否かの判断を行う(S2)。位置情報通知機能がONである場合(S2,Y)、制御部1はユーザの呼出を行う(S3)。
【0020】
次に、制御部1は、ユーザにより呼出中に位置情報通知機能をOFFにする操作が行われたか否かの判断を行う(S4)。OFFにする操作が行われた場合(S4,Y)、処理S12へ移行する。一方、OFFにする操作が行われなかった場合(S4,N)、制御部1は、ユーザによりオフフックの操作が行われたか否かの判断を行う(S5)。オフフックの操作が行われた場合(S5,Y)、制御部1は位置検出部6を用いて検出した自機の位置を音声で通知し(S6)、通常通話の処理を行い(S7)、このフローは終了する。
【0021】
ここで、不在の場合に位置情報通知を行う条件を、例えば、1分以内に5回以上の不在着信があることとする。処理S5において、オフフックの操作が行われなかった場合(S5,Y)、制御部1は、1分以内に5回以上の不在着信があるか否かの判断を行う(S8)。1分以内に5回以上の不在着信がある場合(S8,Y)、制御部1は自機の位置を検出して、予め登録されたメールアドレスへ位置を示すメールを送信し(S9)、このフローは終了する。一方、1分以内に5回以上の不在着信がない場合(S8,N)、制御部1は不在着信の処理を行い(S10)、このフローは終了する。
【0022】
処理S1において、着信番号が電話帳に登録されていない場合(S1,N)、または処理S2において、位置情報通知機能がOFFである場合(S2,Y)、制御部1はユーザの呼出を行い(S11)、ユーザによりオフフックの操作が行われたか否かの判断を行う(S12)。オフフックの操作が行われた場合(S12,Y)、制御部1は通常の通話処理を行い(S7)、このフローは終了する。一方、オフフックの操作が行われなかった場合(S12,N)、制御部1は不在着信の処理を行い(S13)、このフローは終了する。以上のように、本発明の携帯電話機は、オフフックまたは所定の不在着信が行われた際に、位置情報通知を行う。
【0023】
ここで、図2の処理S2と処理S4で行う、位置情報通知機能のON/OFFの切り替えについて説明する。位置情報通知機能のON/OFFの切り替えを行うためには、セキュリティのために複数の認証手段に基づいてユーザが携帯電話機の所有者であることを確認する必要がある。まずユーザは、2種類の暗証番号を操作部3により入力する。制御部1は、入力された2種類の暗証番号と記憶部5に予め登録された2種類の暗証番号が一致したか否かを判断する。さらにユーザは、音声入力部8において所定の音声を入力する。音声認識部9は、入力された音声が所有者のものであるか否かを判断する。さらにユーザは、指紋入力部11において指紋を入力する。指紋認識部10は、入力された指紋が所有者のものであるか否かを判断する。
【0024】
以上のように、暗証番号、音声、指紋によりユーザが携帯電話機の所有者であると認証された場合に、位置情報通知機能のON/OFFの切り替えを行う。このように、複数の認証手段を使用することにより、携帯電話機の所有者以外は位置情報通知機能のON/OFFの切り替えを行うことはできない。本実施の形態では、一例として暗証番号と音声認識と指紋認識による認証に限定したが、例えば、指紋認識のみを使用して人差し指と親指の2つの指紋により認証するようにしても良いし、暗証番号と音声認識、または暗証番号と指紋認識などのように認証手段を組み合わせて認証するようにしても良い。また、別の認証手段を用いても良い。
【0025】
次に、メール受信した際の動作について図3のフローチャートを用いて説明する。まずメール受信時に、制御部1は、受信メールの送信元アドレスが予め記憶部5に登録された特定のメールアドレスであるか否かの判断を行う(S21)。受信メールの送信元アドレスが特定のメールアドレスであった場合(S21,Y)、制御部1は、受信メールのメッセージが予め記憶部5に登録された特定メッセージであるか否かの判断を行う(S22)。受信メールのメッセージが特定メッセージであった場合(S22,Y)、制御部1は特定のメールアドレスへ位置を示すメールを送信し(S23)、このフローは終了する。
【0026】
処理S21において、受信メールの送信元アドレスが特定のメールアドレスでなかった場合(S21,N)、または処理S22において、受信メールのメッセージが特定メッセージでなかった場合(S22,N)、制御部1は通常のメール受信処理を行い(S24)、このフローは終了する。以上のように、本発明の携帯電話機は、メール受信した際に、特定のメールアドレス及び特定メッセージを持つ受信メールに対して位置情報送信を行う。
【0027】
【発明の効果】
以上に詳述したように本発明によれば、携帯電話機の所有者を認証し、所有者以外は位置情報通知機能のON/OFFの切り替えができないようにすることにより、高いセキュリティを保つことができる。また、個人情報が多量に入っている携帯電話機を紛失した場合でも、位置情報通知機能を用いることにより、紛失した携帯電話機を容易に発見することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る携帯電話機の構成の一例を示すブロック図である。
【図2】本発明の携帯電話機が着信した際の動作の一例を示すフローチャートである。
【図3】本発明の携帯電話機がメール受信した際の動作の一例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 制御部、2 無線部、3 操作部、4 表示部、5 記憶部、6 位置検出部、7 音声出力部、8 音声入力部、9 音声認識部、10 指紋認識部、11 指紋入力部。
Claims (1)
- 他の通信端末へ自機の位置を通知する位置情報通知機能を備えた携帯電話機において、
前記携帯電話機の所有者を特定する認証手段と、電話番号を登録する電話番号記憶手段を備え、
前記位置情報通知機能のON/OFFの切り替えは、前記認証手段に基づいて行われ、
前記位置情報通知機能がONであり、かつ、前記電話番号記憶手段に予め登録された電話番号から着信があった場合に、前記電話番号または予め登録された電子メールアドレスへ前記自機の位置を通知することを特徴とする携帯電話機。
Priority Applications (1)
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JP2002187357A JP2004032479A (ja) | 2002-06-27 | 2002-06-27 | 携帯電話機 |
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JP2002187357A JP2004032479A (ja) | 2002-06-27 | 2002-06-27 | 携帯電話機 |
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JP2002187357A Withdrawn JP2004032479A (ja) | 2002-06-27 | 2002-06-27 | 携帯電話機 |
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Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004032479A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015012511A (ja) * | 2013-06-28 | 2015-01-19 | 株式会社オプティム | 携帯端末、位置情報通知方法、及び携帯端末用プログラム |
JP2016178493A (ja) * | 2015-03-20 | 2016-10-06 | Kddi株式会社 | 装着型端末、通知方法及びプログラム |
US10803874B2 (en) | 2018-01-03 | 2020-10-13 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Electronic device, control method thereof, and computer readable recording medium |
-
2002
- 2002-06-27 JP JP2002187357A patent/JP2004032479A/ja not_active Withdrawn
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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