JP2004031346A - X線管電圧発生用回路装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】X線管電圧発生用回路装置において、最大許容可能な振動電流を超えることなく高速度の調節を可能にする。
【解決手段】X線管電圧V(t)のX線管目標電圧W(t)からの偏差に基づいてインバータ回路Gsiに対する第1の操作量値Y(t)を発生する電圧調節装置GRUと、インバータ回路Gsiの出力端に与えられる高周波の交流電圧の振動電流の測定回路7と、求められた振動電流実際値V(t)の予め定められた振動電流最大値WImaxからの偏差に基づいて第2の操作量値Y(t)を発生する振動電流調節装置GRIと、電圧調節装置GRUおよび振動電流調節装置GRIの後に接続され、第1の操作量値Y(t)と第2の操作量値Y(t)とを比較し、それぞれ小さいほうの操作量値のみを結果として生ずる操作量値Y(t)としてインバータ回路Gsiに伝達するスイッチング装置8とを含む。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、X線管電圧を発生するための回路装置であって、高周波の交流電圧を発生するためのインバータ回路と、高周波の交流電圧をX線管に対する高電圧に変換するための高電圧発生器と、X線管実際電圧のX線管目標電圧からの偏差に基づいてX線管実際電圧をX線管目標電圧へ適合させるためインバータ回路に対する操作量に対する第1の操作量値を発生する電圧調節装置とを有する回路装置に関する。さらに本発明はこのような回路装置を有するX線発生器及びX線管電圧を発生するための相応する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
上述のような回路装置は既に公知である(例えば、特許文献1参照。)。最近のX線発生器はX線管電圧を発生するため、しばしば冒頭にあげた形式の回路装置を有する。電源周波数は先ず整流され、次いで再び高周波の交流電圧に変換され、この高周波の交流電圧が最後に所望の電圧に変換されるので、このような発生器は高周波発生器とも呼ばれる。その場合、電圧調節装置は、X線管における高電圧を可能なかぎり時間的に最適に診断上必要な値に調節し、そこに必要な精度で保つための役割をする。存在している電源周波数を有する高電圧が先ず変換され、次いで整流され、最後にX線管に供給される従来通常の発生器にくらべて、このような回路装置は、原理的に比較的速い調節回路により電源電圧の変化にも管電流の変化にもほぼ無関係にすることができ、従って管電圧が非常に良好に再現可能であり、一定に保たれ得るという利点を有する。電源周波数により変圧され、整流された高電圧がトライオードを使用して精密に調節される同じく公知のいわゆる直流電圧発生器にくらべて、高周波発生器は、構造体積が比較的小さく、製造コストが低いという利点を有する。これらの利点が、今日のX線発生器においてこのような回路装置を好んで使用する理由である。
【0003】
【特許文献1】
独国特許第29 43 816 C2号明細書
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし冒頭にあげた形式の通常の回路装置では、インバータおよび高電圧回路から成る調節回路のパラメータがX線管の選ばれた動作点に関係して1つの大きい値範囲を含んでおり、また特にインバータがインバータにおける共振現象により著しく非直線的な調節回路要素を呈するという事実から困難が生ずる。さらに、電力用半導体の損傷を防止するため、インバータの振動電流が予め定められた最大値を超過してはならない。従って、従来通常のX線管電圧調節回路では、その調節速度が少なくとも、振動回路電流が始動の際にも最大許容可能な値を超過しないように、ゆっくり設定されなければならない。しかし、それにより必然的に調節回路の小信号挙動も不必要に長くされ、このことは擾乱量の、本来可能であったよりも遅い調節を結果として招く。さらに、このような調節の際には振動電流が間接的にしか制限されない。従って、インバータのディメンジョニング変更の際に調節パラメータも振動電流に関して調節に相応に適合する必要がある。簡単な電圧調節装置はこうしてそれに課せられた要求を不満足にしか解決し得ない。
【0005】
従って、本発明の課題は、最大許容可能な振動電流を上回ることなしに、高速度で調節が可能な、従来技術に代る解決手段を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この課題は、本発明による回路装置によれば、X線管電圧を発生するための回路装置であって、高周波の交流電圧を発生するためのインバータ回路と、高周波の交流電圧をX線管に対する高電圧に変換するための高電圧発生器と、X線管実際電圧のX線管目標電圧からの偏差に基づいてX線管目標電圧へのX線管実際電圧の適合を達成するためインバータ回路に対する操作量に対する第1の操作量値を発生する電圧調節装置とを有する回路装置において、インバータ回路の出力端に与えられている高周波の交流電圧の振動電流を測定するための測定回路と、求められた振動電流実際値の予め定められた振動電流最大値からの偏差に基づいて前記操作量に対する第2の操作量値を発生するための振動電流調節装置と、電圧調節装置および振動電流調節装置の後に接続され、第1の操作量値と第2の操作量値とを比較し、それぞれ小さいほうの操作量値のみを結果として生ずる操作量値としてインバータ回路に伝達するように構成されているスイッチング装置とを含むことによって解決される。
【0007】
また本発明による方法によれば、X線管電圧を発生するための方法であって、先ずインバータ回路により高周波の交流電圧が発生され、この交流電圧が次いでX線管に対する高電圧に変換され、X線管実際電圧のX線管目標電圧からの偏差に基づいて、目標電圧値に実際電圧値を適合するため、電圧調節装置によりインバータ回路に対する操作量に対する第1の操作量値が発生される方法において、インバータ回路の出力端において求められた振動電流実際値の予め定められた振動電流最大値からの偏差に基づいて前記の操作量に対する第2の操作量値が発生され、次いで第1の操作量値と第2の操作量値とが比較され、それぞれ小さいほうの操作量値が結果として生ずる操作量値としてインバータ回路に供給されることにより解決される。
【0008】
本発明によれば回路装置はそのために付加的に、インバータ回路の出力端に与えられている、高周波の交流電圧の振動電流を測定するための測定回路を有する。振動電流調節装置により次いで、求められた実際振動電流値の予め定められた振動電流最大値からの偏差に基づいてインバータ回路に対する前記の操作量に対する第2の操作量値が発生される。電圧調節装置および振動電流調節装置の後にスイッチング装置が接続されており、このスイッチング装置が第1の操作量値と第2の操作量値とを比較し、それぞれ小さいほうの操作量値のみを結果として生ずる操作量値としてインバータ回路に伝達する。
【0009】
振動電流調節装置を用いて別々に第2の操作量値を実際振動電流値の予め定められた振動電流最大値からの偏差を手がかりにして求め、電圧調節装置の第1の操作量値と比較し、それぞれ小さいほうの操作量値のみをインバータ回路に供給する本発明による方法により、正常な場合に非常に速い調節が、振動電流に関する臨界的な範囲が到達されている限界的な場合にのみ振動電流調節装置により取って代る電圧調節装置により行われることが達成される。すなわち、この“交代調節”において、電圧調節装置が“正常に”動作し、最大許容可能な振動電流よりも小さい振動電流のみを“要求する”かぎり、電圧調節装置の操作量が制御対象に伝達される。たとえば始動の際に通常そうであるが最大許容可能な振動電流が到達または超過されたときにのみ、振動電流調節装置が介入し、振動電流をその最大許容可能な値に制限する。
【0010】
本発明の特に有利な構成は、請求項2〜8、10〜14に記載されている。
【0011】
好ましくは少なくとも両調節装置の1つに対して、特に好ましくは両調節装置に対して、それぞれ少なくとも1つのPI調節器(比例/積分調節器)が使用される。当該調節器の積分部分は、定常的な調節誤差、すなわち過渡状態での調節誤差、を零に強制する課題を有する。それによって残留する制御偏差が確実に避けられる。調節装置はこの場合好ましくは、直列に接続されている比例部分および積分部分から成っている。この場合並列のPI調節器構造にくらべての利点は、利得および積分時間に関する調節器パラメータが互いに切り離されて設定され得ることにある。PI調節器の代わりにそれぞれPID調節器も使用され得る。
【0012】
特に好ましい実施例では、結果として生ずる操作量値を帰還するために、スイッチング装置の出力端が電圧調節装置および振動電流調節装置の各入力端と、又はそのいずれか一方の装置の入力端と接続されている。また電圧調節装置および振動電流調節装置又はそのいずれか一方の装置は、それらが、当該の調節装置から発生される操作量値がそれ自体は結果として生ずる操作量値として伝達されないときに、結果として生ずる操作量値と共に導かれるように、構成されている。そのために、各調節装置が結果として生ずる操作量を固有の、内部で同じく帰還される操作量値と比較する。この変形例により両調節装置間の切換の際の跳躍に基づく付加的な振動過程が確実に防止される。
【0013】
好ましくは、スイッチング装置は、それが少なくとも1つの予め定められた操作量最小値を結果として生ずる操作量値としてインバータ回路に伝達するように、構成されている。さらに、好ましくは、最大でも予め定められた操作量最大値が結果として生ずる操作量値としてインバータ回路に伝達される。それにより、結果として生ずる操作量が能動的に最小値と最大値との間の範囲に制限される。
【0014】
調節パラメータ、すなわち調節器の利得および積分時間、は一般に動作点に関係しているので、電圧調節装置および振動電流調節装置又はそのいずれか一方はそれぞれ、設定されたX線管電圧に関係して、かつ設定されたX線管電流に関係して、又はそのいずれか一方に関係して、当該の調節装置の少なくとも1つの特性量(=調節器パラメータ)を変更する手段を有するのが好ましい。すなわち、設定されたX線管電圧に対する値が、また好ましくは設定されたX線管電流に対する値も、各調節装置の対応する入力端に与えられ、それによって内部で当該の調節装置の特性量が適切に設定され得る。
【0015】
X線管電圧を発生するためのこのような本発明による回路装置は、X線発生器が例えば種々の測定装置または加熱電流供給部のようなその他の構成要素に関してどのように構成されているかに関係なく、原理的にあらゆる従来通常のX線発生器に使用することができる。同じく本発明はインバータ回路および高電圧発生器の具体的な構成に関係なく使用することができる。
【0016】
【発明の実施の態様】
以下に本発明を図面に示す実施例により詳細に説明する。説明される例及び図面から本発明の他の利点、特徴および詳細が明らかになる。
【0017】
図3aには、X線管電圧URoの調節に関して制御対象であるX線発生器の典型的な構成要素が示されている。これには先ず振動回路インバータGsi、高電圧発生器Gsu及びX線管6が属する。
【0018】
インバータ回路Gsiは、中間回路直流電圧Vが高周波電圧に変換されるようにスイッチングされる複数の電力用半導体素子3を有する。インバータ回路Gsiはさらに電圧周波数変換器2を有し、この電圧周波数変換器2は電圧値Y(t)を、インバータGsiの電力用半導体素子3を駆動するための駆動周波数fに変換する。従って入力電圧は制御対象の操作量Y(t)を形成する。
【0019】
ここでインバータ回路Gsiは振動回路インバータである。しかし他のインバータ回路、たとえば長方形インバータまたは任意の直列またはマルチレゾナンスインバータも使用することができる。
【0020】
高電圧発生器Gsuは一方では変圧比uを有する変圧器4と変圧器の後に接続されている整流および平滑化装置5とから成っている。整流および平滑化装置5の出力端に存在しているX線管電圧UはX線管6に供給される。
【0021】
図3bは従来技術による調節回路に対する構造図を示す。インバータ回路Gsiはここではブロックとして示され、調節技術的な意味で比例伝達係数Ksiおよび時定数Tsiにより記述され、特に比例伝達係数KsiはインバータGsiにおける共振現象により著しく非直線的である、すなわちインバータGsiの動作点に関係する。
【0022】
高電圧発生器Gsuは同じくブロックとして示される。それは比例伝達係数Ksuおよび時定数Tsuにより記述され、両方の大きさは直接的にX線管電圧URoおよびX線管電流IRoに関係する、すなわち動作点に関係して大きい値範囲を含んでいる。isw(t)は、高電圧発生器Gsuの高電圧変圧器4の一次巻線に給電するインバータGsiの振動電流である。インバータ回路Gsiの電力用半導体素子3の損傷を防止するため、振動電流isw(t)は最大値を超えてはならない。
【0023】
従来技術によれば、高電圧発生器Gsuの出力電圧を調節するため、そこに特定の時点tで存在している実際電圧V(t)が、所望のX線管電圧URoに相当する目標値W(t)と比較される。すなわち差が、ここには同じくブロックの形態で示されている電圧調節装置GRUに供給される。
【0024】
この電圧調節装置GRUは従来どおり簡単なPI調節器であり、このPI調節器は実際値V(t)の目標値W(t)からの偏差に関係して、インバータ回路Gsiの電圧周波数変換器2の入力端に与えられる操作重Y(t)を発生する。
【0025】
図3bによるこのような従来通常の調節回路では、電圧調節装置GRUの調節速度が遅く設定され、振動電流isw(t)が始動の際にも最大許容可能な値を超えないようにしなければならない。このことは、電圧調節器GRUによる速い調節が不可能なこと、またそれによって擾乱もゆっくりとしか調節除去され得ないことを意味する。さらに、インバータ回路Gsiのディメンジョニング変更の際に電圧調節器GRUの調節器パラメータが相応に適合されなければならない。なぜならば、ここでは振動電流isw(t)の間接的な制限しか行われないからである。
【0026】
図1は図3bに対して本発明により変更された調節回路の構造を示す。この交代調節の際に本発明により2つの原理的に並列に制御される調節回路構造の間の切換が行われる。
【0027】
図3bによる従来技術の際のように、ここでもX線管電圧調節装置GRUは所望のX線管電圧、すなわち目標電圧W(t)、と実際のX線管電圧、すなわちX線管実際電圧V(t)、との間の差から有効なやり方で操作量Y(t)を形成する。
【0028】
さらに平滑化要素7を用いて振動電流isw(t)が測定される。この平滑化要素7は付加の時定数TMIにより調節技術的に示される。ここで求められた実際振動電流値V(t)は最大許容可能な振動電流値WImax(目標値)と比較される、すなわちこれらの値の間の差が形成され、同じくインバータ回路Gsiに対する操作量に対する操作量値Y(t)を形成する別の調節装置、振動電流調節装置GRIに供給される。
【0029】
電圧調節装置GRUにより形成される第1の操作量値Y(t)も、振動電流調節装置GRIにより形成される第2の操作量値Y(t)もスイッチング装置8に導かれる。このスイッチング装置8は両操作量値Y(t)とY(t)との間で、現在の時点tで小さいほうの操作量値Y(t)、Y(t)を選択し、この操作量値Y(t)、Y(t)を結果として生ずる操作量値Y(t)としてインバータ回路Gsiに伝達する。
【0030】
両調節装置GRI、GRUはここでそれぞれPI調節器を含んでいる。PI調節器の積分部分により残留する制御偏差が回避される。
【0031】
図2によるこの交代調節は、“正常な場合”には電圧調節装置GRUがX線管電圧の調節を担当するという利点を有する。電圧調節装置GRUから発生される現在の操作量値Y(t)が、振動電流isw(t)が許容される最大値を超えるであろうことに通ずるであろう場合にのみ、振動電流調節装置GRIから発生される現在の操作量値Y(t)が電圧調節装置GRUから発生される現在の操作量値Y(t)よりも小さい。従って、これらの場合には電圧調節装置GRUはいわば失効させられ、振動電流調節装置GRIのみが作用する。このことは、電圧調節装置GRUが従来技術による調節回路におけるよりも顕著に速く設定され得る、従ってそれに応じて速く擾乱量が調節除去され得るという利点を有する。それにもかかわらず、極端な場合の交代により、振動電流isw(t)が許容可能な最大値を超えることが確実に防止される。
【0032】
X線管電圧調節自体は本発明による構成においては正常な場合には振動電流isw(t)の測定時定数TMIにより遅くされない。なぜならば、平滑化要素7がX線管電圧の調節回路のなかに位置していないからである。
【0033】
両部分調節回路のパラメータはそれぞれX線管6の現在の動作点に関係するので、両調節装置GRU、GRIのディメンジョニングは、それらの特性量、すなわち調節器利得および積分時間、が動作点に関係して制御されるならば、十分容易にされる。そのために、図2中に概要を示されるように、両調節装置GRI、GRUにそれぞれ設定されたX線管電圧URoおよび設定されたX線管電流IRoの値が供給される。
【0034】
図2は図1による調節回路の詳細な構造図を示し、この調節回路はさらに特に有利な特徴を有する。
【0035】
付加された特徴は、ここでスイッチング装置8が、スイッチング装置8に操作量最大値Ymaxおよび操作量最小値Yminを予め与える別の入力端を有することにある。スイッチング装置8はその際に、少なくとも操作量最小値Yminが、また最大で操作量最大値Ymaxが出力されるように、構成されている。すなわち、現在インバータ回路Gsiに伝達される操作量Y(t)がなかを移動する操作量値範囲がダイナミックに予め定められる。操作量最大値Ymaxおよび操作量最小値Yminは一般に工場側で設定される。それらはその点ではスイッチング装置8自体の相応の設計により予め定められていてよい。
【0036】
さらに図2中には電圧調節装置GRUおよび振動電流調節装置GRIの一層詳細な構成が示されている。それはそれぞれ比例部分12、15およびその後に接続されている積分部分13、14を有するPI調節器である。調節技術的に比例部分12、15は再びそれぞれ伝達係数KPKI、KPRUにより、また積分部分13、14は時定数TNI、TNUにより決定されている。
【0037】
この図2に示されている直列に接続されている比例部分12、15および積分部分13、14を有する構成は、並列なPI調節器構造にくらべて、ここでは調節器利得KPKI、KPRUおよび積分時間TNI、TNUがそれぞれ互いに別々に設定され得るという利点を有する。
【0038】
別の特徴として、この実施例ではそれぞれ電圧調節装置GRUまたは振動電流調節装置GRIの付加の入力端10、11とスイッチング装置8の出力端9との接続により、結果として生ずる操作量値Y(t)が帰還結合される。内部でさらに、それぞれ調節装置GRU、GRIから発生される固有の操作量値Y(t)、Y(t)が積分部分13、14の前に帰還結合され、帰還結合された、結果として生ずる操作量値Y(t)とそれぞれ固有の操作量値Y(t)、Y(t)との間の差が形成される。
【0039】
すなわち、両方の調節装置GRU、GRIはそれぞれ、それぞれ非能動的な調節装置GRU、GRIの積分部分13、14が能動的な調節装置、すなわちその操作量値Y(t)、Y(t)がまさに結果として生ずる操作量値Y(t)を形成する調節装置GRU、GRIの積分部分13、14により随伴されるように結合されている制限オブザーバーを有する。このようにして調節装置GRUとGRIとの間の切換の際の擾乱が回避される。さもなければ、調節装置GRU、GRIが互いに矛盾する作動をし、このことが積分部分13、14が過負荷される結果を招く危険が生ずるであろう。このことは再び切換の際の過渡状態の悪化(ワインドアップ効果)を招くであろう。
【0040】
図に示されている回路装置は単に実施例であり、当業者にとって本発明による回路装置を実現するための多数の変形例が可能である。たとえば、積分時間が管電圧実際値に関係して管電圧の推移中に設定されるようにして電圧調節器の適応調節を行うこともできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による回路装置に対する調節回路のブロック図である。
【図2】本発明による回路装置の変形例の調節回路のブロック図である。
【図3】従来技術による回路装置の、aは原理図、bはその調節回路のブロック図である。
【符号の説明】
1 回路装置
2 電圧周波数変換器
3 電力用半導体素子
4 変圧器
5 整流および平滑化装置
6 X線管
7 平滑化要素
8 スイッチング装置
9 出力端
10 入力端
11 入力端
12 比例部分
13 積分部分
14 積分部分
15 比例部分
t  時点
u  伝達比
   駆動周波数
si  インバータ回路
su 高電圧発生器
RI  振動電流調節装置
RU  電圧調節装置
   X線管電流
sw(t) 振動電流
PRI  伝達係数
PRU  伝達係数
si  伝達係数
su  伝達係数
MI  測定時定数
NI  時定数
NU  時定数
si  時定数
su  時定数
   X線管電圧
   中間回路直流電圧
(t) X線管実際電圧
(t) X線管目標電圧
Imax     振動電流最大値
Y(t)  操作量値
(t) 操作量値
(t) 操作量値
max       操作量最大値
min       操作量最小値

Claims (14)

  1. X線管電圧を発生するための回路装置であって、高周波の交流電圧を発生するためのインバータ回路(Gsi)と、高周波の交流電圧をX線管(6)に対する高電圧に変換するための高電圧発生器(Gsu)と、X線管実際電圧(V(t))のX線管目標電圧(W(t))からの偏差に基づいてX線管目標電圧(W(t))へのX線管実際電圧(V(t))の適合を達成するためインバータ回路(Gsi)に対する操作量に対する第1の操作量値(Y(t))を発生する電圧調節装置(GRU)とを有する回路装置において、
    インバータ回路(Gsi)の出力端に与えられている高周波の交流電圧の振動電流を測定するための測定回路(7)と、
    求められた振動電流実際値(V(t))の予め定められた振動電流最大値(WImax)からの偏差に基づいて前記操作量に対する第2の操作量値(Y(t))を発生するための振動電流調節装置(GRI)と、
    電圧調節装置(GRU)および振動電流調節装置(GRI)の後に接続され、第1の操作量値(Y(t))と第2の操作量値(Y(t))とを比較し、それぞれ小さいほうの操作量値(Y(t)、Y(t))のみを結果として生ずる操作量値(Y(t))としてインバータ回路(Gsi)に伝達するように構成されているスイッチング装置(8)と
    を含んでいることを特徴とするX線管電圧発生用回路装置。
  2. 電圧調節装置(GRU)および振動電流調節装置(GRI)又はいずれか一方の装置がPI 調節器を含んでいることを特徴とする請求項1記載の回路装置。
  3. 結果として生ずる操作量値(Y(t))を帰還するためのスイッチング装置(8)の出力端(9)が電圧調節装置(GRU)および振動電流調節装置(GRI)又はいずれか一方の装置の入力端(10、11)と接続されており、電圧調節装置(GRU)および振動電流調節装置(GRI)又はいずれか一方の装置が、当該の調節装置から発生される操作量値(Y(t)、Y(t))が結果として生ずる操作量値(Y(t))として伝達されないときに、結果として生ずる操作量値(Y(t))を伴うように、構成されていることを特徴とする請求項1または2記載の回路装置。
  4. スイッチング装置(8)が、少なくとも1つの予め定められた操作量最小値(Ymin)を結果として生ずる操作量値(Y(t))としてインバータ回路(Gsi)に伝達するように、構成されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載の回路装置。
  5. スイッチング装置(8)が、最大で予め定められた操作量最大値(Ymax)を結果として生ずる操作量値(Y(t))としてインバータ回路(Gsi)に伝達するように、構成されていることを特徴とする請求項1ないし4いずれか1つに記載の回路装置。
  6. 電圧調節装置(GRU)および振動電流調節装置(GRI)又はいずれか一方の装置がそれぞれ、設定されたX線管電圧(URo)及び設定されたX線管電流(IRo)に関係して、又はいずれか一方に関係して、当該の調節装置(GRU、GRI)の少なくとも1つの特性量を変更する手段を有することを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1つに記載の回路装置。
  7. 請求項1ないし6のいずれか1つによる回路装置(1)を有するX線発生器。
  8. 請求項7によるX線発生器を有するX線発生装置。
  9. X線管電圧を発生するための方法であって、先ずインバータ回路(Gsi)により高周波の交流電圧が発生され、この交流電圧が次いでX線管(6)に対する高電圧に変換され、X線管実際電圧(V(t))のX線管目標電圧(W(t))からの偏差に基づいて、目標電圧値(W(t))に実際電圧値(V(t))を適合するため、電圧調節装置(GRU)によりインバータ回路(Gsi)に対する操作量に対する第1の操作量値(Y(t))が発生される方法において、
    、インバータ回路(Gsi)の出力端において求められた振動電流実際値(V(t))の予め定められた振動電流最大値(WImax)からの偏差に基づいて前記の操作量に対する第2の操作量値(Y(t))が発生され、
    次いで第1の操作量値(Y(t))と第2の操作量値(Y(t))とが比較され、それぞれ小さいほうの操作量値(Y(t)、Y(t))が結果として生ずる操作量値(Y(t))としてインバータ回路(Gsi)に供給される
    ことを特徴とするX線管電圧発生方法。
  10. 電圧調節装置(GRU)及び振動電流調節装置(GRI)として、又はいずれか一方の装置として、PI調節器が使用されることを特徴とする請求項9記載の方法。
  11. 結果として生ずる操作量値(Y(t))が電圧調節装置(GRU)および振動電流調節装置(GRI)又はいずれか一方の装置に入力値として帰還され、それらから発生される操作量値(Y(t)、Y(t))が結果として生ずる操作量値(Y(t))としてインバータ(Gsi)伝達されないときに、当該の調節装置(GRU、GRI)に結果として生ずる操作量値(Y(t))が伴われることを特徴とする請求項9または10記載の方法。
  12. 少なくとも1つの予め定められた操作量最小値(Ymin)が結果として生ずる操作量値(Y(t))としてインバータ回路(Gsi)に供給されることを特徴とする請求項9ないし11のいずれか1つに記載の方法。
  13. 最大で予め定められた操作量最大値(Ymax)を結果として生ずる操作量値(Y(t))としてインバータ回路(Gsi)に供給されることを特徴とする請求項9ないし12のいずれか1つに記載の方法。
  14. 電圧調節装置(GRU)および振動電流調節装置(GRI)又はいずれか一方の装置の少なくとも1つの特性量が、設定されたX線管電圧(URo)及び設定されたX線管電流(IRo)又はいずれか一方に関係して変更されることを特徴とする請求項9ないし13のいずれか1つに記載の方法。
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