JP2004031074A - 蛍光ランプおよび照明器具 - Google Patents
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Abstract
【課題】簡単な構成により透光性チューブを迅速に剥すことができる蛍光ランプを提供する。
【解決手段】蛍光ランプLは、内面に蛍光体層Pが形成され、内部に少なくとも放電媒体が封入されるとともに、内部に放電を生起させる電極手段4,4が配設された長尺状のバルブ1と;電極手段4,4と電気的に接続されてバルブに設けられた口金5,5と;少なくともバルブ1の外表面に被着されており、他の部位に比べて膜厚が小さい薄線部11がバルブの長手方向に沿って一体的に形成された透光性チューブ10と;を具備している。薄線部11を一体的に形成した透光性チューブ10をバルブ1の外面に被着することにより、ランプ廃棄時に透光性チューブ10を容易に引き剥がすことが可能な蛍光ランプLを提供することができる。
【選択図】図2
【解決手段】蛍光ランプLは、内面に蛍光体層Pが形成され、内部に少なくとも放電媒体が封入されるとともに、内部に放電を生起させる電極手段4,4が配設された長尺状のバルブ1と;電極手段4,4と電気的に接続されてバルブに設けられた口金5,5と;少なくともバルブ1の外表面に被着されており、他の部位に比べて膜厚が小さい薄線部11がバルブの長手方向に沿って一体的に形成された透光性チューブ10と;を具備している。薄線部11を一体的に形成した透光性チューブ10をバルブ1の外面に被着することにより、ランプ廃棄時に透光性チューブ10を容易に引き剥がすことが可能な蛍光ランプLを提供することができる。
【選択図】図2
Description
【0001】
【発明の属する利用分野】本発明は、バルブ外面に透光性チューブを被覆した蛍光ランプに関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、蛍光ランプにおいては、万一発光管バルブが落下などによって破損した場合に、バルブを構成するガラスの破片が飛び散るのを防止するため、バルブ外面に防飛チューブを被覆した、いわゆる防飛形蛍光ランプが例えば特開平7−21992号公報などにより知られている。
【0003】
上記防飛チューブは熱収縮性フィルム、例えばPET(ポリエチレンテレフタレート)により形成されており、予め長尺状の発光管バルブよりも若干大きめのチューブ形に形成され、バルブに被せられた後、例えば200℃前後の熱が加えられると熱収縮し、よってバルブ外面に密着してバルブを被覆しているものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ランプ寿命が尽きて使用不能になったランプは廃棄されることになるが、最近では資源の有効利用の観点から、産業廃棄物を分別収集して再利用する傾向にある。このため、上記防飛形蛍光ランプを廃棄する場合は、バルブに被覆してある防飛チューブを剥し、バルブと防飛チューブとを分別して廃棄することが望ましい。
【0005】
しかしながら、防飛チューブは発光管バルブや蛍光ランプの口金部分に密着しているため、これを剥すには人手に頼らざるを得ず、この場合密着性が高いので剥離し難く、分離するのに2〜5分を要する不具合がある。
【0006】
このような課題に基づき、防飛チューブに斜めに切込みを入れ、防飛チューブのへき開性に従ってスパイラル状に防飛チューブを引き剥がす方法(特開平7−21992号公報)や、防飛チューブに形成されたミシン目の内側にテープを設けておき、このテープを引っ張ることによって防飛チューブを引き剥がす方法(特開平7−21992号公報)などによって防飛チューブを分離しやすくすることが提案されている。
【0007】
しかし、防飛チューブにへき開性を備わせるためにはへき開性を考慮して特別に、防飛チューブを製造する必要があるため、コストが上昇するおそれがある。また、防飛チューブに形成されたミシン目を形成する場合には、防飛チューブの内側にテープを別途設ける必要があるため、製造が煩雑になるとともに、コストが上昇するおそれがある。
【0008】
本発明はこのような事情にもとづきなされたもので、その目的とするところは、簡単な構成により透光性チューブを迅速に剥すことができる蛍光ランプおよびこの蛍光ランプを使用した照明器具を提供しようとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明の蛍光ランプは、内面に蛍光体層が形成され、内部に少なくとも放電媒体が封入されるとともに、内部に放電を生起させる電極手段が配設された長尺状のバルブと;電極手段と電気的に接続されてバルブに設けられた口金と;少なくともバルブ外表面に被着されており、他の部位に比べて膜厚が小さい薄線部がバルブの長手方向に沿って一体的に形成された透光性チューブと;を具備している。
【0010】
電極手段は、バルブ内に封装されるものの他、バルブ外面に設けられるものであってもよい。バルブ内に封装されるものとしては、熱陰極、冷陰極などが挙げられ、これらは主にバルブの両端に導入線を介して配設される。
【0011】
バルブは、落下などによって破損しやすい透光性の材料から気密に形成されたものであり、材質としては主にガラスが使用される。
【0012】
透光性チューブは、バルブ外面に被着可能な材質からなり、主にPET(ポリエチレンテレフタレート)などの樹脂により形成されたものが好ましい。
【0013】
透光性チューブは、他の部位に比べて膜厚が小さい薄線部がバルブの長手方向に沿って一体的に形成されている。この薄線部の膜厚は特に限定されないが、透光性チューブの引き剥がし工程において、薄線部にそって容易に切り込みが形成される程度の強度を有するように選定される。具体的には、透光性チューブの主面の膜厚の10〜60%程度の膜厚であればよい。
【0014】
この薄線部は、透光性チューブの端部まで形成されているのが好ましく、この薄線部をカッターなどの治具を使用して端部の薄線部から切り込みを入れつつ、この切り込み部を把持して引っ張ることで薄線部に沿って切り込みが形成され、透光性チューブを容易に剥すことが可能となる。
【0015】
請求項1の発明によれば、薄線部を一体的に形成した透光性チューブをバルブ外面に被着することにより、ランプ廃棄時に透光性チューブを容易に引き剥がすことが可能な蛍光ランプを提供することができる。
【0016】
請求項2は、請求項1記載の蛍光ランプにおいて、透光性チューブは、薄線部が所定の間隔で一対設けられていることを特徴とする。
【0017】
一対の薄線部の間には比較的厚膜で機械的強度の高い厚線部が形成され、上記のようにカッターなどの治具で一対の薄線部の端部にそれぞれ切り込みを入れ、厚線部を把持して引っ張ることで一対の薄線部に沿って切り込みが形成されるので、透光性チューブを一層容易に剥すことが可能となる。
【0018】
請求項2の発明によれば、薄線部が所定の間隔をおいて一体的に形成した透光性チューブをバルブ外面に被着することにより、ランプ廃棄時に透光性チューブを一層容易に引き剥がすことが可能な蛍光ランプを提供することができる。
【0019】
請求項3の発明の蛍光ランプは、内面に蛍光体層が形成され、内部に少なくとも放電媒体が封入されるとともに、内部に放電を生起させる電極手段が配設された長尺状のバルブと;電極手段と電気的に接続されてバルブに設けられた口金と;少なくともバルブ外表
面に被着されており、バルブの長手方向に沿ってミシン目が形成されているとともに、このミシン目の端部に一体的に突部が形成されている透光性チューブと;を具備している。
【0020】
突部は、ミシン目近傍の透光性チューブの端縁から一体的に延出したものであり、舌状または紐状等どのような形状でもよい。
【0021】
請求項3の発明によれば、透光性チューブの端部に設けられた突部を引っ張ることで、ランプ廃棄時に透光性チューブをミシン目に沿って切込みが形成されるので、透光性チューブを容易に引き剥がすことが可能な蛍光ランプを提供することができる。
【0022】
請求項4の発明の照明器具は、請求項1ないし3のいずれか一記載の環形蛍光ランプと;この環形蛍光ランプを装着している照明器具本体と;
を具備している。
【0023】
請求項4の発明によれば、請求項1ないし3いずれか一記載の蛍光ランプを備えた照明器具を提供することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態について、図面に基づき説明する。
【0025】
図1は第1の実施形態の防飛形蛍光ランプLを示す概略斜視図であり、図2はその拡大断面図である。1はソーダライムガラスからなる発光管バルブであり、この発光管1の内面には蛍光体層Pが形成されている。発光管1の端部はステム2、2により閉塞されており、これらステム2、2にはウエルズ3…を介して電極4、4が取着されている。なお、発光管1内には、所定量の水銀とアルゴン等の希ガスが封入されている。
【0026】
また、発光管1の端部にはG13形などの口金5、5が被着されており、これら口金5、5にはそれぞれ口金ピン6…が突設されている。上記発光管1には透性チューブとしての防飛チューブ10が被着されている。防飛チューブ10は、熱収縮性フィルム、例えばPET(ポリエチレンテレフタレート)により形成されており、予め発光管1よりも若干大きめの径を有するチューブに形成され、このチューブが発光管1に被せられた後、例えば200℃前後の熱を加えると熱収縮し、これにより発光管1の外面に密着して発光管1を被覆している。この場合、防飛チューブ10の端部はそれぞれ口金5、5の円筒部も覆っており、この防飛チューブ10の端縁が口金5、5の端面にわずかに掛かるようになっている。
【0027】
防飛チューブ10には、発光管1の長手方向に沿って細線部11が形成されている。防飛チューブ10の主たる面の膜厚は発光管1への被着状態で約100〜200μmであるが、細線部11の膜厚は15〜80μmであり、細線部11の機械的強度は人為的な引張り力で容易に切込みが形成されるようになっている。
【0028】
このような構成の防飛形蛍光ランプの作用を説明する。この種のランプは、発光管1の外側面に防飛チューブ10が密着して被覆しているから、万が一、発光管1が破損するなどの状況に至った場合でも防飛チューブ10によって、ガラスの破片が落下したり飛散するのが防止され、安全性が高い。
【0029】
そして、ランプが寿命に達するなどの理由によりランプを廃棄する場合、ランプから防飛チューブ10を容易に剥すことができる。すなわち、防飛チューブ10の細線部11の端部にカッターなどにより切り込みを形成し、この切り込みから切断片を起こし、これを摘んで引き裂くようにする。この場合、細線部11の切り込みが切断の起点となり、防飛チューブ10が細線部11に沿って切断されて、発光管1から容易に引き剥すことが可能となる。
【0030】
図3は、第2の実施形態の防飛形蛍光ランプを示す拡大断面図である。本実施形態は、一対の薄線部11,11が所定の間隔で形成されており、この一対の薄線部11,11の間に比較的厚膜で機械的強度の高い厚線部12が形成されている以外は第一の実施形態と同一の構成を有している。
【0031】
本実施形態の場合も、カッターなどにより一対の薄線部11,11の端部にそれぞれ切り込みを入れ、厚線部12を把持して引っ張ることで一対の薄線部11,11に沿って切り込みが形成されるので、防飛チューブ10を一層容易に剥すことが可能となる。
【0032】
図4は、第3の実施形態の防飛形蛍光ランプを示す概略斜視図であり、図1と同一の構成には同一符号を付してその詳細な説明は省略する。
【0033】
本実施形態の防飛形蛍光ランプは、防飛チューブ10に発光管長手方向に沿ってミシン目13が形成されており、ミシン目13の近傍防飛の防飛チューブ10の端縁から一体的に舌状の突部14が延出したものである。
【0034】
本実施形態によれば、防飛チューブ10の端部に設けられた突部14を引っ張ることで、ランプ廃棄時に防飛チューブ10をミシン目13に沿って切込みが形成され、防飛チューブ10を容易に引き剥がすことが可能となる
【0035】
なお、防飛チューブ10は円筒状のものに限らず、シート状のPETフィルムを巻回して被着したものでもよい。この場合、フィルムの端部同士をファスナ付テープなどの固着手段により接合可能な構成にしておけば、防飛チューブ10の引き剥がし作業をより容易に行うことが可能となる。
【0036】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、薄線部を一体的に形成した透光性チューブをバルブ外面に被着することにより、ランプ廃棄時に透光性チューブを容易に引き剥がすことが可能な蛍光ランプを提供することができる。
【0037】
請求項2の発明によれば、薄線部が所定の間隔をおいて一体的に形成した透光性チューブをバルブ外面に被着することにより、ランプ廃棄時に透光性チューブを一層容易に引き剥がすことが可能な蛍光ランプを提供することができる。
【0038】
請求項3の発明によれば、透光性チューブの端部に設けられた突部を引っ張ることで、ランプ廃棄時に透光性チューブをミシン目に沿って切込みが形成されるので、透光性チューブを容易に引き剥がすことが可能な蛍光ランプを提供することができる。
【0039】
請求項4の発明によれば、請求項1ないし3いずれか一記載の蛍光ランプを備えた照明器具を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態である防飛形蛍光ランプを示す概略斜視図。
【図2】図1の拡大断面図。
【図3】本発明の第2の実施形態である防飛形蛍光ランプを示す拡大断面図。
【図4】本発明の第3の実施形態である防飛形蛍光ランプを示す概略斜視図。
【符号の説明】
1…バルブまたは発光管、4…電極手段、5…口金、10…透光性チューブ、11…細線部、12…厚線部、13…ミシン目、14…突部。
【発明の属する利用分野】本発明は、バルブ外面に透光性チューブを被覆した蛍光ランプに関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、蛍光ランプにおいては、万一発光管バルブが落下などによって破損した場合に、バルブを構成するガラスの破片が飛び散るのを防止するため、バルブ外面に防飛チューブを被覆した、いわゆる防飛形蛍光ランプが例えば特開平7−21992号公報などにより知られている。
【0003】
上記防飛チューブは熱収縮性フィルム、例えばPET(ポリエチレンテレフタレート)により形成されており、予め長尺状の発光管バルブよりも若干大きめのチューブ形に形成され、バルブに被せられた後、例えば200℃前後の熱が加えられると熱収縮し、よってバルブ外面に密着してバルブを被覆しているものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ランプ寿命が尽きて使用不能になったランプは廃棄されることになるが、最近では資源の有効利用の観点から、産業廃棄物を分別収集して再利用する傾向にある。このため、上記防飛形蛍光ランプを廃棄する場合は、バルブに被覆してある防飛チューブを剥し、バルブと防飛チューブとを分別して廃棄することが望ましい。
【0005】
しかしながら、防飛チューブは発光管バルブや蛍光ランプの口金部分に密着しているため、これを剥すには人手に頼らざるを得ず、この場合密着性が高いので剥離し難く、分離するのに2〜5分を要する不具合がある。
【0006】
このような課題に基づき、防飛チューブに斜めに切込みを入れ、防飛チューブのへき開性に従ってスパイラル状に防飛チューブを引き剥がす方法(特開平7−21992号公報)や、防飛チューブに形成されたミシン目の内側にテープを設けておき、このテープを引っ張ることによって防飛チューブを引き剥がす方法(特開平7−21992号公報)などによって防飛チューブを分離しやすくすることが提案されている。
【0007】
しかし、防飛チューブにへき開性を備わせるためにはへき開性を考慮して特別に、防飛チューブを製造する必要があるため、コストが上昇するおそれがある。また、防飛チューブに形成されたミシン目を形成する場合には、防飛チューブの内側にテープを別途設ける必要があるため、製造が煩雑になるとともに、コストが上昇するおそれがある。
【0008】
本発明はこのような事情にもとづきなされたもので、その目的とするところは、簡単な構成により透光性チューブを迅速に剥すことができる蛍光ランプおよびこの蛍光ランプを使用した照明器具を提供しようとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明の蛍光ランプは、内面に蛍光体層が形成され、内部に少なくとも放電媒体が封入されるとともに、内部に放電を生起させる電極手段が配設された長尺状のバルブと;電極手段と電気的に接続されてバルブに設けられた口金と;少なくともバルブ外表面に被着されており、他の部位に比べて膜厚が小さい薄線部がバルブの長手方向に沿って一体的に形成された透光性チューブと;を具備している。
【0010】
電極手段は、バルブ内に封装されるものの他、バルブ外面に設けられるものであってもよい。バルブ内に封装されるものとしては、熱陰極、冷陰極などが挙げられ、これらは主にバルブの両端に導入線を介して配設される。
【0011】
バルブは、落下などによって破損しやすい透光性の材料から気密に形成されたものであり、材質としては主にガラスが使用される。
【0012】
透光性チューブは、バルブ外面に被着可能な材質からなり、主にPET(ポリエチレンテレフタレート)などの樹脂により形成されたものが好ましい。
【0013】
透光性チューブは、他の部位に比べて膜厚が小さい薄線部がバルブの長手方向に沿って一体的に形成されている。この薄線部の膜厚は特に限定されないが、透光性チューブの引き剥がし工程において、薄線部にそって容易に切り込みが形成される程度の強度を有するように選定される。具体的には、透光性チューブの主面の膜厚の10〜60%程度の膜厚であればよい。
【0014】
この薄線部は、透光性チューブの端部まで形成されているのが好ましく、この薄線部をカッターなどの治具を使用して端部の薄線部から切り込みを入れつつ、この切り込み部を把持して引っ張ることで薄線部に沿って切り込みが形成され、透光性チューブを容易に剥すことが可能となる。
【0015】
請求項1の発明によれば、薄線部を一体的に形成した透光性チューブをバルブ外面に被着することにより、ランプ廃棄時に透光性チューブを容易に引き剥がすことが可能な蛍光ランプを提供することができる。
【0016】
請求項2は、請求項1記載の蛍光ランプにおいて、透光性チューブは、薄線部が所定の間隔で一対設けられていることを特徴とする。
【0017】
一対の薄線部の間には比較的厚膜で機械的強度の高い厚線部が形成され、上記のようにカッターなどの治具で一対の薄線部の端部にそれぞれ切り込みを入れ、厚線部を把持して引っ張ることで一対の薄線部に沿って切り込みが形成されるので、透光性チューブを一層容易に剥すことが可能となる。
【0018】
請求項2の発明によれば、薄線部が所定の間隔をおいて一体的に形成した透光性チューブをバルブ外面に被着することにより、ランプ廃棄時に透光性チューブを一層容易に引き剥がすことが可能な蛍光ランプを提供することができる。
【0019】
請求項3の発明の蛍光ランプは、内面に蛍光体層が形成され、内部に少なくとも放電媒体が封入されるとともに、内部に放電を生起させる電極手段が配設された長尺状のバルブと;電極手段と電気的に接続されてバルブに設けられた口金と;少なくともバルブ外表
面に被着されており、バルブの長手方向に沿ってミシン目が形成されているとともに、このミシン目の端部に一体的に突部が形成されている透光性チューブと;を具備している。
【0020】
突部は、ミシン目近傍の透光性チューブの端縁から一体的に延出したものであり、舌状または紐状等どのような形状でもよい。
【0021】
請求項3の発明によれば、透光性チューブの端部に設けられた突部を引っ張ることで、ランプ廃棄時に透光性チューブをミシン目に沿って切込みが形成されるので、透光性チューブを容易に引き剥がすことが可能な蛍光ランプを提供することができる。
【0022】
請求項4の発明の照明器具は、請求項1ないし3のいずれか一記載の環形蛍光ランプと;この環形蛍光ランプを装着している照明器具本体と;
を具備している。
【0023】
請求項4の発明によれば、請求項1ないし3いずれか一記載の蛍光ランプを備えた照明器具を提供することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態について、図面に基づき説明する。
【0025】
図1は第1の実施形態の防飛形蛍光ランプLを示す概略斜視図であり、図2はその拡大断面図である。1はソーダライムガラスからなる発光管バルブであり、この発光管1の内面には蛍光体層Pが形成されている。発光管1の端部はステム2、2により閉塞されており、これらステム2、2にはウエルズ3…を介して電極4、4が取着されている。なお、発光管1内には、所定量の水銀とアルゴン等の希ガスが封入されている。
【0026】
また、発光管1の端部にはG13形などの口金5、5が被着されており、これら口金5、5にはそれぞれ口金ピン6…が突設されている。上記発光管1には透性チューブとしての防飛チューブ10が被着されている。防飛チューブ10は、熱収縮性フィルム、例えばPET(ポリエチレンテレフタレート)により形成されており、予め発光管1よりも若干大きめの径を有するチューブに形成され、このチューブが発光管1に被せられた後、例えば200℃前後の熱を加えると熱収縮し、これにより発光管1の外面に密着して発光管1を被覆している。この場合、防飛チューブ10の端部はそれぞれ口金5、5の円筒部も覆っており、この防飛チューブ10の端縁が口金5、5の端面にわずかに掛かるようになっている。
【0027】
防飛チューブ10には、発光管1の長手方向に沿って細線部11が形成されている。防飛チューブ10の主たる面の膜厚は発光管1への被着状態で約100〜200μmであるが、細線部11の膜厚は15〜80μmであり、細線部11の機械的強度は人為的な引張り力で容易に切込みが形成されるようになっている。
【0028】
このような構成の防飛形蛍光ランプの作用を説明する。この種のランプは、発光管1の外側面に防飛チューブ10が密着して被覆しているから、万が一、発光管1が破損するなどの状況に至った場合でも防飛チューブ10によって、ガラスの破片が落下したり飛散するのが防止され、安全性が高い。
【0029】
そして、ランプが寿命に達するなどの理由によりランプを廃棄する場合、ランプから防飛チューブ10を容易に剥すことができる。すなわち、防飛チューブ10の細線部11の端部にカッターなどにより切り込みを形成し、この切り込みから切断片を起こし、これを摘んで引き裂くようにする。この場合、細線部11の切り込みが切断の起点となり、防飛チューブ10が細線部11に沿って切断されて、発光管1から容易に引き剥すことが可能となる。
【0030】
図3は、第2の実施形態の防飛形蛍光ランプを示す拡大断面図である。本実施形態は、一対の薄線部11,11が所定の間隔で形成されており、この一対の薄線部11,11の間に比較的厚膜で機械的強度の高い厚線部12が形成されている以外は第一の実施形態と同一の構成を有している。
【0031】
本実施形態の場合も、カッターなどにより一対の薄線部11,11の端部にそれぞれ切り込みを入れ、厚線部12を把持して引っ張ることで一対の薄線部11,11に沿って切り込みが形成されるので、防飛チューブ10を一層容易に剥すことが可能となる。
【0032】
図4は、第3の実施形態の防飛形蛍光ランプを示す概略斜視図であり、図1と同一の構成には同一符号を付してその詳細な説明は省略する。
【0033】
本実施形態の防飛形蛍光ランプは、防飛チューブ10に発光管長手方向に沿ってミシン目13が形成されており、ミシン目13の近傍防飛の防飛チューブ10の端縁から一体的に舌状の突部14が延出したものである。
【0034】
本実施形態によれば、防飛チューブ10の端部に設けられた突部14を引っ張ることで、ランプ廃棄時に防飛チューブ10をミシン目13に沿って切込みが形成され、防飛チューブ10を容易に引き剥がすことが可能となる
【0035】
なお、防飛チューブ10は円筒状のものに限らず、シート状のPETフィルムを巻回して被着したものでもよい。この場合、フィルムの端部同士をファスナ付テープなどの固着手段により接合可能な構成にしておけば、防飛チューブ10の引き剥がし作業をより容易に行うことが可能となる。
【0036】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、薄線部を一体的に形成した透光性チューブをバルブ外面に被着することにより、ランプ廃棄時に透光性チューブを容易に引き剥がすことが可能な蛍光ランプを提供することができる。
【0037】
請求項2の発明によれば、薄線部が所定の間隔をおいて一体的に形成した透光性チューブをバルブ外面に被着することにより、ランプ廃棄時に透光性チューブを一層容易に引き剥がすことが可能な蛍光ランプを提供することができる。
【0038】
請求項3の発明によれば、透光性チューブの端部に設けられた突部を引っ張ることで、ランプ廃棄時に透光性チューブをミシン目に沿って切込みが形成されるので、透光性チューブを容易に引き剥がすことが可能な蛍光ランプを提供することができる。
【0039】
請求項4の発明によれば、請求項1ないし3いずれか一記載の蛍光ランプを備えた照明器具を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態である防飛形蛍光ランプを示す概略斜視図。
【図2】図1の拡大断面図。
【図3】本発明の第2の実施形態である防飛形蛍光ランプを示す拡大断面図。
【図4】本発明の第3の実施形態である防飛形蛍光ランプを示す概略斜視図。
【符号の説明】
1…バルブまたは発光管、4…電極手段、5…口金、10…透光性チューブ、11…細線部、12…厚線部、13…ミシン目、14…突部。
Claims (4)
- 内面に蛍光体層が形成され、内部に少なくとも放電媒体が封入されるとともに、内部に放電を生起させる電極手段が配設された長尺状のバルブと;
電極手段と電気的に接続されてバルブに設けられた口金と;
少なくともバルブ外表面に被着されており、他の部位に比べて膜厚が小さい薄線部がバルブの長手方向に沿って一体的に形成された透光性チューブと;
を具備していることを特徴とする蛍光ランプ。 - 透光性チューブは、薄線部が所定の間隔で一対設けられていることを特徴とする請求項1記載の蛍光ランプ。
- 内面に蛍光体層が形成され、内部に少なくとも放電媒体が封入されるとともに、内部に放電を生起させる電極手段が配設された長尺状のバルブと;
電極手段と電気的に接続されてバルブに設けられた口金と;
少なくともバルブ外表面に被着されており、バルブの長手方向に沿ってミシン目が形成されているとともに、このミシン目の端部に一体的に突部が形成されている透光性チューブと;
を具備していることを特徴とする蛍光ランプ。 - 請求項1ないし3のいずれか一記載の蛍光ランプと;
この環形蛍光ランプを装着している照明器具本体と;
を具備していることを特徴とする照明器具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002184720A JP2004031074A (ja) | 2002-06-25 | 2002-06-25 | 蛍光ランプおよび照明器具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002184720A JP2004031074A (ja) | 2002-06-25 | 2002-06-25 | 蛍光ランプおよび照明器具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2004031074A true JP2004031074A (ja) | 2004-01-29 |
Family
ID=31180571
Family Applications (1)
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JP2002184720A Pending JP2004031074A (ja) | 2002-06-25 | 2002-06-25 | 蛍光ランプおよび照明器具 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2004031074A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN101873398A (zh) * | 2009-04-22 | 2010-10-27 | 佳能株式会社 | 打印系统和打印系统的控制方法 |
-
2002
- 2002-06-25 JP JP2002184720A patent/JP2004031074A/ja active Pending
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CN101873398A (zh) * | 2009-04-22 | 2010-10-27 | 佳能株式会社 | 打印系统和打印系统的控制方法 |
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