JP2004028745A - 容器蓋の周方向破断ライン強度を測定するための装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】突出部(26)を有する静止支持手段(18)と、中心軸線方向に移動自在に装着された加圧ヘッド(42)及び入力ロッド(44)を有する加圧手段(40)と、半径方向に移動自在に装着された複数個の締結手段(50)とを具備する。強制手段(76)によって締結手段が半径方向内方に強制され、容器蓋(96)のスカート壁(102)における周方向破断ライン(106)よりも自由端側の部分が突出部と締結手段との間に締結される。移動手段(4、6)が入力ロッドの自由端に作用して加圧ヘッドを静止支持手段の突出部から離隔する方向に移動せしめる。加圧手段に加えられる力が測定手段(8)によって測定される。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、天面壁及びこの天面壁の周縁から垂下するスカート壁を有し、スカート壁には周方向に延在する周方向破断ラインが形成されている容器蓋における周方向破断ラインの強度を測定するための装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
周知の如く、飲料用容器のための容器蓋として、タンパーエビデント特性(悪戯明示特性)有する容器蓋が広く実用に供されている。かような容器蓋は、アルミニウム薄板、クロム酸処理薄板及びブリキ薄板の如き適宜の金属薄板或いはポリエチレン及びポリプロピレンの如き適宜の合成樹脂から形成され、円形天面壁、この天面壁の周囲から垂下する円筒形スカート壁を有する。スカート壁には周方向に延びる周方向破断ラインが形成されており、スカート壁は周方向破断ラインよりも上方の主部と周方向破断ラインよりも下方のタンパーエビデント裾部とに区画されている。周方向破断ラインは、通常、周方向に間隔をおいて周方向に延びる複数個のスリットとかかるスリット間に残留せしめられている複数個の橋絡部とから構成されている。容器蓋が合成樹脂から形成されている場合には、スカート壁の主部の内周面には雌螺条が形成され、タンパーエビデント裾部の内周面には適宜の形態の係止手段が形成されている。
【0003】
上述した形態の容器蓋が適用される容器は、上端が開口された円筒形口頸部を有し、かかる口頸部の外周面には雄螺条とこの雄螺条の下方に位置する係止あご部が形成されている。容器蓋が金属薄板から形成されている場合、容器の口頸部に容器蓋を装着して口頸部を密封する際には、口頸部に容器蓋を被嵌し、次いで口頸部の雄螺条に対応せしめてスカート壁の主部に雌螺条を形成し、そしてまたタンパーエビデント裾部の自由端部を半径方向内側に変形せしめて口頸部の係止あご部に係止せしめる。容器蓋が合成樹脂から形成されている場合には、容器の口頸部に容器蓋を被嵌し、容器蓋を閉方向に回転せしめて口頸部の雄螺条に容器蓋のスカート壁に形成されている雌螺条を螺合せしめる。かくすると、容器蓋は回転と共に下降せしめられ、タンパーエビデント裾部に形成されている係止手段は口頸部の係止あご部を弾性的に乗り越えてこれに係合せしめられる。容器の口頸部を開封する際には、容器蓋を開方向に回転せしめる。かくすると、雄螺条と雌螺条との協働によって容器蓋は回転と共に上昇せんとする。しかしながら、タンパーエビデント裾部は口頸部の係止あご部に係止せしめられている故に上昇が阻止される。従って、スカート壁に形成されている周方向破断ラインに、更に詳しくはその橋絡部に相当な応力が生成され、周方向破断ラインにおける橋絡部が破断され、タンパーエビデント裾部がスカート壁の主部から分離される。或いは、橋絡部の少なくとも1個は破断されることなく維持され、タンパーエビデント裾部に形成されている軸線方向破断ラインが破断されてタンパーエビデント裾部が無端環状から有端帯状に開かれる。しかる後においては、容器蓋は分離されたタンパーエビデント裾部を口頸部に残留せしめて、或いは少なくとも1個の橋絡部によってスカート壁の主部に接続され続けているタンパーエビデント裾部も含めて、回転と共に上昇されて口頸部から離脱せしめられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
而して、上述した形態の容器蓋においては、周方向破断ラインの強度が所定範囲内であることが必要である。周方向破断ラインの強度が過剰に小さいと、容器蓋を容器の口頸部に装着する際に周方向破断ラインが破断されてしまう虞がある。逆に、周方向破断ラインの強度が過剰に大きいと、容器の口頸部を開封する際に、周方向破断ラインを所要とおりに破断するのが困難になる。それ故に、試作した容器蓋について或いは実際に製造し販売する容器蓋中の選定したサンプル容器蓋について、周方向破断ラインの強度が所要範囲内にあるか否かを測定することが望まれることが少なくない。然るに、周方向破断ラインの強度を測定するための充分に満足し得る装置は未だ開発されておらず、従来、周方向破断ラインの強度の測定には煩雑な手作業が必要であり、そしてまた煩雑な手作業が必要であることに起因して必ずしも精密に測定することができなかった。
【0005】
本発明は上記事実に鑑みてなされたものであり、その主たる技術的課題は、容器蓋の周方向破断ラインの強度を充分容易に且つ充分精密に測定することができる新規且つ優れた装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、上記主たる目的を達成する装置として、天面壁及び該天面壁の周縁から垂下するスカート壁を有し、該スカート壁には周方向に延在する周方向破断ラインが形成されている容器蓋における該周方向破断ラインの強度を測定するための装置にして、
円筒形状乃至円錐台形状の突出部を有し、該突出部の少なくとも基端部の外径は該容器蓋の該スカート壁の内径と実質上同一である静止支持手段と、
該静止支持手段の該突出部上に、中心軸線方向に移動自在に装着された加圧ヘッド、及び該加圧ヘッドの裏面から中心軸線方向に延在する入力ロッドを有する加圧手段と、
該静止支持手段の該突出部の周囲に周方向に間隔をおいて、半径方向に移動自在に装着された複数個の締結手段と、
該加圧手段の該加圧ヘッド及び該静止支持手段の該突出部に被嵌された該容器蓋の該スカート壁における該周方向破断ラインよりも自由端側の部分を該突出部と該締結手段との間に締結するために、該締結手段片を半径方向内方に強制する強制手段と、
該加圧手段の該入力ロッドの自由端に作用して該加圧ヘッドを該静止支持手段の該突出部から離隔する方向に移動せしめるための移動手段と、
該移動手段から該加圧手段に加えられる力を測定するための測定手段と、
を具備することを特徴とする装置が提供される。
【0007】
該締結手段の各々は、該容器蓋の該スカート壁における該周方向破断ラインよりも自由端側の部分に係合せしめられる円弧状内周縁と、傾斜弧状外周面とを有し、該強制手段は、該締結手段の該傾斜弧状外周面に係合せしめられる円錐台形状内周面を有する環状部材から構成されており、該環状部材を中心軸線方向に移動せしめることによって該締結手段が半径方向内方に強制されるのが好適である。好ましくは、該静止支持手段には雄螺条が形成され、該環状部材には該雄螺条に螺合せしめられる雌螺条が形成されており、該静止支持手段に対して該環状部材を回転せしめることによって該環状部材が中心軸線方向に移動せしめられる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して、本発明に従って構成された装置の好適実施形態について詳細に説明する。
【0009】
図1及び図2には、本発明に従って構成された、容器蓋の周方向破断ライン強度を測定するための装置の好適実施形態が図示されている。この装置は、実質上鉛直に延びる直立静止支柱2と可動部材4とを含んでいる。可動部材4は鉛直方向に移動自在に装着されており、適宜の伝動機構(図示していない)を介して電動モータでよい駆動源6に駆動連結され、駆動源6によって調節自在な所要速度で昇降動せしめられる(駆動源6及び可動部材4は後述する加圧ヘッドを所要方向に移動せしめるための移動手段を構成する)。可動部材4の前面には荷重測定手段8が固定されている。測定手段8は、その上端に配設された出力ロッド10と共にその前面に配設された表示器12を備えており、出力ロッド10に作用する荷重を電気的に測定してその測定値を表示器12に表示する形態であるのが好都合である。静止支柱2、可動部材4及び駆動源6は市販されている公知の形態のものでよく、例えば株式会社イマダから「MVシリーズ」として販売されている電動計測スタンドから好都合に構成することができる。同様に、測定手段8も市販されている公知の形態のものでよく、例えば株式会社イマダから「DPXシリーズ」として販売されているデジタルフォースゲージから好都合に構成することができる。
【0010】
図1及び図2を参照して説明を続けると、上記静止支柱2は天板14を有し、この天板14上には接続板16を介して静止支持手段18が固定されている。静止支持手段18は全体として略円柱形状であり、円筒形外周面を有する下部20、この下部よりも幾分大径である中間部22、下部20よりも幾分小径である上部24及び上部24から上方に突出する突出部26を有する。かかる静止支持手段18の下面には周方向に間隔をおいた複数個の部位にて接続板16を通して締結ボルト28(図1には1本の締結ボルト28を図示している)が螺合され、そしてまた静止支柱2の天板14にも周方向に間隔をおいた複数個の部位にて接続板16を通して締結ボルト30(図1には2本の締結ボルト30を図示している)が螺合され、かくして静止支柱2の天板14に静止支持手段18が固定されている。静止支持手段18の下部20の外周面には雄螺条32が形成されている。静止支持手段18の突出部26の外周面は、上方に向かって外径が漸次減少する円錐台形状である。所望ならば、突出部26の外周面を円筒形状にせしめることもできる。静止支持手段18にはその中心部を貫通して延びる貫通孔34が形成されており、かかる貫通孔34の上部は比較的小径であり下部は比較的大径である。貫通孔34に整合せしめて、上記接続板16には比較的小径の開口36が形成され、上記天板14には比較的大径の開口38が形成されている。
【0011】
上記静止支持手段18には加圧手段40が装着されている。かかる加圧手段40は、静止支持手段18の突出部26の上面上に載置された略円板形状の加圧ヘッド42と、この加圧ヘッド42の裏面即ち下面に固定された入力ロッド44とから構成されている。加圧ヘッド42の上面には環状凹部46が形成され、環状凹部46よりの外側の周縁部48は環状凹部46よりも内側の中央部よりの幾分沈降せしめられている。入力ロット44は加圧ヘッド42の下面から中心軸線方向下方に延在せしめられており、静止支持手段18に形成されている貫通孔34、接続板16に形成されている開口36及び天板14に形成されている開口38を通って延び、その下端部は天板14を越えて下方に延出せしめられている。
【0012】
上記静止支持手段18の上部24の外周には周方向に等角度間隔をおいて3個の締結手段50が配設されている。図示に実施形態における締結手段50の各々は、滑動部材52と爪部材54とから構成されている。滑動部材52の各々の内周面は円筒形状の一部をなす弧状であるが、外周面は上方に向かって外径が漸次増大する逆円錐台形状の一部をなす傾斜弧状である。内周面の内径は静止支持手段18の上部24の外径に対応せしめられている。滑動部材52には実質上水平に相互に平行に延びる一対の被案内貫通孔60が形成され、そしてまた滑動部材52の内周面には一対の被案内貫通孔60間に位置する凹部62が形成されている。一方、静止支持手段18の上部24の外周面には、3個の締結手段50の各々に対応せしめて3対の案内ピン64が配設されている。案内ピン64の各々はその内側部を上部24の外周面に形成された雌ねじ孔に螺合せしめることによって上部24に装着されており、上部24の外周面から実質上水平に延出せしめられている。対をなす2本の案内ピン64は相互に平行に延びている。静止支持手段18の上部24の外周面には、更に、各対の案内ピン64間に位置する凹部66も形成されている。滑動部材52の各々は、被案内貫通孔60内に案内ピン64を受け入れて、案内ピン64に沿って静止支持手段18の上部24の外周面に対して接近及び離隔する方向に滑動自在に装着されている。静止支持部材18の上部24の外周面に形成されている凹部66と滑動部材52の内周面56に形成されている凹部62との間には圧縮コイルばね68が介在せしめられており、滑動部材52は圧縮コイルばね68の弾性偏倚作用によって静止支持手段18の上部24から離隔する方向に弾性的に偏倚せしめられている。滑動部材52の各々の上面外周縁部には上方に突出した弧状突条70が形成されている。
【0013】
締結手段50の爪部材54は、滑動部材52の弧状突条70の内周面に沿って延びる弧状外周面と静止支持手段18の突出部26の外周面下端に沿って延びる弧状内周面とを有する弧状板から構成されている。かかる爪部材54には上下方向に延びる一対の貫通孔が形成されており、かかる一対の貫通孔を通して滑動部材52に締結ボルト72を螺合することによって、滑動部材52に爪部材54が固定されている。従って、爪部材54は滑動部材52と共に上記案内ピン64に沿って静止支持手段18の上部24に対して接近及び離隔する方向に滑動自在であり、上記圧縮コイルばね68によって上部24から離隔する方向に弾性的に偏倚されている。
【0014】
上記静止支持手段18には、上記締結手段50を半径方向内方、即ち静止支持手段18の上部24に接近する方向に強制するための強制手段74も装着されている。かかる強制手段74は、全体として略円筒形状の強制部材76を含んでいる。この強制部材76は円筒形状の内周面を有する下部78、同様に円筒形状の内周面を有する中間部80及び上方に向かって内径が漸次減少する逆円錐台形状の内周面を有する上部82を含んでいる。強制部材76の下部78の内径は静止支持手段18の下部20の外径に対応し、中間部80の内径は静止支持手段18の中間部22の外径に対応し、そして上部82の円錐台形状は上記滑動部材52の傾斜弧状外周面に対応している。強制部材76の下部78の内周面には雌螺条84が形成されており、かかる雌螺条84が静止支持手段18の下部20の外周面に形成されている雄螺条32に螺合せしめられている。従って、強制部材76が図2において時計方向に回転せしめられると、静止支持手段18に対して強制部材76が下降せしめられ、強制部材76が図2において反時計方向に回転せしめられると、静止支持手段18に対して強制部材76が上昇せしめられる。
【0015】
強制部材76の下部78の外周面の上半部86は、正六角形状にせしめられている。そして、強制部材76の下部78の外周面の上半部86には回転具88が着脱自在に装着される。回転具88は環状部90を有し、かかる環状部90の内周面には、上記正六角形状の各角部に対応した二等辺三角形状の没入部92が周方向に間隔をおいて12個形成されている。回転具88は、更に、環状部90における直径方向に対向した2個の部位から半径方向に延出する2個の把持部94も有する。かような回転具88は、図2を参照することによって明確に理解される如く、強制部材76に被嵌して下降せしめて、12個の没入部92のうちの一つ置きに位置する6個の没入部92に、強制部材76の下部78の外周面の上半部86の6個の角部を受け入れることによって、強制部材76の下部78に着脱自在に装着される。回転具88の把持部94を把持して回転具88を図2において反時計方向に回転せしめれば、強制部材76が回転と共に中心軸線方向に移動、即ち回転と共に上昇せしめられ、従って強制部材76の上部82における逆円錐台形状の内周面が締結手段50における滑動部材52の傾斜弧状外周面に対して上昇せしめられ、これによって締結手段50が圧縮コイルばね68の弾性偏倚作用に抗して半径方向内方に強制される。回転具88を図2において時計方向に回転せしめれば、強制手段74が回転と共に中心軸線方向反対側に移動、即ち回転と共に下降せしめられ、従って強制部材76の上部82における逆円錐台形状の内周面が締結手段50における滑動部材52の傾斜弧状外周面に対して下降せしめられ、これによって締結手段50が圧縮コイルばね68の弾性偏倚作用によって半径方向外方に移動せしめられる。
【0016】
図3には、図1及び図2に図示する装置によって周方向破断ラインの強度が測定される容器蓋の典型例を図示している。全体を番号96で示す容器蓋は、アルミニウム薄板でよい金属薄板から形成されたシェル98を具備している。このシェル98は円形天面壁100とこの天面壁100の周縁から垂下する円筒形スカート壁102とを有する。スカート壁102の下部には環状膨出部104が形成され、かかる環状膨出部104の中心軸線方向中間領域に周方向破断ライン106が形成されている。周方向破断ライン106は周方向に間隔をおいて周方向に延びるスリット(切り溝)108とかかるスリット108間に残留せしめられている橋絡部110とから構成されている。スカート壁102の上部には環状凹部112が形成され、かかる環状凹部112の上方には環状ナール(凹凸)部114が形成されている。天面壁100の内面には、軟質ポリエチレンの如き適宜の合成樹脂から形成することができるライナー116が配設されている。ライナー116の周縁部には環状シール部118が形成されている。
【0017】
容器蓋96の周方向破断ライン106の破断強度を測定する際には、回転具88を操作して強制部材76を図1に図示する位置よりも幾分下降せしめ、締結手段50の各々の爪部材54の内周面を静止支持手段18の突出部26の外周面下端部から半径方向外方に幾分離隔せしめる。そして、図1に二点鎖線で示す如く、加圧ヘッド42及び突出部26に容器蓋96を被嵌し、容器蓋96のシェル98のスカート壁102の下端部、即ち周方向破断ライン106よりも自由端側の部分を突出部26の外周面下端部と爪部材54の内周面との間に位置せしめる。シェル98の天面壁100の内面に配設されているライナー116における環状シール部118は加圧ヘッド42の上面に形成されている環状凹部46及び沈降周縁部48に位置せしめられる。突出部26の外周面下端部の外径はスカート壁102の下端部の内径と実質上同一乃至これより若干だけ小さいのが好都合である。次いで、回転具88を操作して強制部材76を上昇せしめて、爪部材54を半径方向内方に移動せしめ、かくして突出部26の外周面下端部と爪部材54の内周面との間にスカート壁102の下端部を充分強固に締結する。しかる後に、駆動源6を付勢せしめて可動部材4を、従ってこれに固定されている測定手段8を上昇せしめる。測定手段8が上昇せしめられると、その出力ロッド10の先端が加圧手段40の入力ロッド44の下端に当接せしめられ、しかる後においては測定手段8の上昇に応じて、容器蓋96のシェル98の天面壁100には上方に強制する力が加えられる。天面壁100に加えられる力はスカート壁102に形成されている周方向破断ライン106、更に詳しくはその橋絡部110に伝えられる。そして、天面壁100に加えられる力が増大せしめられてある値を越えると、周方向破断ライン106の橋絡部110の少なくとも数個が破断される。かくすると、それまで漸次増大せしめられていた、加圧手段40の入力ロッド44に加えられる力、即ち測定手段8の出力ロッド10に作用する力が急激に低減せしめられる。従って、測定手段8の出力ロッド10に作用する最大力(かかる最大力は測定手段8の表示器12に表示される)を計測することによって、周方向破断ライン106の破断強度を測定することができる。
【0018】
【発明の効果】
本発明の装置によれば、容器蓋の周方向破断ラインの強度を充分容易に且つ充分精密に測定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従って構成された装置の好適実施形態の主要部を示す断面図。
【図2】図1に示す装置の平面図。
【図3】図1及び図2に示す装置によって周方向破断ラインの強度を測定することができる容器蓋の典型例を、一部を断面で示す正面図。
【符号の説明】
4:可動部材(移動手段)
6:駆動源(移動手段)
8:測定手段
18:静止支持手段
26:突出部
32:雄螺条
40:加圧手段
42:加圧ヘッド
44:入力ロッド
50:締結手段
52:滑動部材
54:爪部材
74:強制手段
76;強制部材
84:雌螺条
88:回転具
96:容器蓋
98:シェル
100:天面壁
102:スカート壁
106:周方向破断ライン
116:ライナー
Claims (3)
- 天面壁及び該天面壁の周縁から垂下するスカート壁を有し、該スカート壁には周方向に延在する周方向破断ラインが形成されている容器蓋における該周方向破断ラインの強度を測定するための装置にして、
円筒形状乃至円錐台形状の突出部を有し、該突出部の少なくとも基端部の外径は該容器蓋の該スカート壁の内径と実質上同一である静止支持手段と、
該静止支持手段の該突出部上に、中心軸線方向に移動自在に装着された加圧ヘッド、及び該加圧ヘッドの裏面から中心軸線方向に延在する入力ロッドを有する加圧手段と、
該静止支持手段の該突出部の周囲に周方向に間隔をおいて、半径方向に移動自在に装着された複数個の締結手段と、
該加圧手段の該加圧ヘッド及び該静止支持手段の該突出部に被嵌された該容器蓋の該スカート壁における該周方向破断ラインよりも自由端側の部分を該突出部と該締結手段との間に締結するために、該締結手段を半径方向内方に強制する強制手段と、
該加圧手段の該入力ロッドの自由端に作用して該加圧ヘッドを該静止支持手段の該突出部から離隔する方向に移動せしめるための移動手段と、
該移動手段から該加圧手段に加えられる力を測定するための測定手段と、
を具備することを特徴とする装置。 - 該締結手段の各々は、該容器蓋の該スカート壁における該周方向破断ラインよりも自由端側の部分に係合せしめられる円弧状内周縁と、傾斜弧状外周面とを有し、該強制手段は、該締結手段の該傾斜弧状外周面に係合せしめられる円錐台形状内周面を有する環状部材から構成されており、該環状部材を中心軸線方向に移動せしめることによって該締結手段が半径方向内方に強制される、請求項1記載の装置。
- 該静止支持手段には雄螺条が形成され、該環状部材には該雄螺条に螺合せしめられる雌螺条が形成されており、該静止支持手段に対して該環状部材を回転せしめることによって該環状部材が中心軸線方向に移動せしめられる、請求項2記載の装置。
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