JP2004028646A - 地図表示装置、地図表示方法及びナビゲーション装置 - Google Patents
地図表示装置、地図表示方法及びナビゲーション装置 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】利用者の好みに応じた大きさで地図を表示することができる地図表示装置、地図表示方法及びナビゲーション装置を提供する。
【解決手段】車両用ナビゲーション装置11は、現在位置に基づきディスプレイ22に地図を表示する。CPU41は、地図が表示されたディスプレイ22上のタッチパネル21に接触させた指の所定方向へのドラッグ量を検出し、これに基づきディスプレイ22に表示される地図の表示領域を変更する。
【選択図】 図1
【解決手段】車両用ナビゲーション装置11は、現在位置に基づきディスプレイ22に地図を表示する。CPU41は、地図が表示されたディスプレイ22上のタッチパネル21に接触させた指の所定方向へのドラッグ量を検出し、これに基づきディスプレイ22に表示される地図の表示領域を変更する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、地図表示装置、地図表示方法及びナビゲーション装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、現在位置に基づき表示部に地図を表示する車両用ナビゲーション装置などの地図表示装置としては、例えば特開平7−270172号公報に記載されたものが知られている。同公報記載の装置は、表示部(表示画面)のメインウィンドウに表示されている地図を含む周辺の縮小地図(広域地図)を表示部のサブウィンドウに同時表示し、かつ、サブウィンドウに表示された縮小地図の中にメインウィンドウに表示されている地図に相当する領域を示す枠を表示する。このように、こうした地図表示装置では、利用者の利便性を考慮した表示部への地図表示が図られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、こうした地図表示装置では、利用者が自分の好みに応じて表示部への地図表示を設定する際、当該装置本体やリモコンに設けられたスイッチ等を操作して行う必要がある。従って、利用者の望む地図表示と対応するスイッチ等の関連付けが十分ではなく、必ずしも使い勝手のよいものではなかった。
【0004】
本発明の目的は、利用者の好みに応じた大きさで地図を表示することができる地図表示装置、地図表示方法及びナビゲーション装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、現在位置に基づき表示部に地図を表示する地図表示装置において、前記地図が表示された表示部に接触させた指が、該接触状態のまま移動するときの所定方向への移動量を検出する移動量検出手段と、前記検出された移動量に基づき、前記表示部に表示される地図の表示領域を変更する表示領域変更手段と、前記表示領域の地図を表示部に表示する表示処理手段とを備えたことを要旨とする。
【0006】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の地図表示装置において、現在位置に基づき所定領域の地図データを格納する記憶手段を備え、前記表示領域変更手段は、前記検出された移動量に基づき、前記表示部に表示される地図の表示領域を演算する表示領域演算手段を含み、前記表示処理手段は、前記格納された所定領域の地図データから、前記演算された表示領域の地図データを複写して前記表示部に地図を表示することを要旨とする。
【0007】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の地図表示装置において、前記表示部に表示される地図の前記所定方向の長さは、前記検出された移動量が大きいほど長くなるように変更されることを要旨とする。
【0008】
請求項4に記載の発明は、請求項1又は2に記載の地図表示装置において、前記移動量が表示部の下側方向へ大きくなるに従い、前記表示領域の下部の辺を基準に上側に徐々に大きくなることを要旨とする。
【0009】
請求項5に記載の発明は、請求項3に記載の地図表示装置において、前記表示部に表示される地図は、現在位置を略中心とする地図であることを要旨とする。請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の地図表示装置において、前記表示部に表示される地図の前記所定方向と略直交する方向の長さは、該所定方向の長さが長くなるほど長くなるように変更されることを要旨とする。
【0010】
請求項7に記載の発明は、請求項5又は6に記載の地図表示装置において、前記表示部に表示される地図に重ねて、現在位置に現在位置マークを表示する現在位置表示手段と、前記表示部に表示される地図の表示領域に応じて前記現在位置マークの大きさを変更する現在位置マーク変更手段とを備えたことを要旨とする。
【0011】
請求項8に記載の発明は、請求項1〜7のいずれかに記載の地図表示装置において、前記地図が表示された表示部に指を接触させることで、該地図をスクロールする地図スクロール手段と、前記変更された地図の表示領域が小さいときに、前記地図スクロール手段による地図のスクロールを禁止する地図スクロール禁止手段とを備えたことを要旨とする。
【0012】
請求項9に記載の発明は、現在位置に基づき表示部に地図を表示する地図表示方法において、前記地図が表示された表示部に接触させた指が、該接触状態のまま移動するときの所定方向への移動量を検出し、前記検出された移動量に基づき、前記表示部に表示される地図の表示領域を変更することを要旨とする。
【0013】
請求項10に記載の発明は、請求項1〜8のいずれかに記載の地図表示装置を備えたナビゲーション装置であることを要旨とする。
【0014】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)
以下、本発明を具体化した第1実施形態を図面に従って説明する。
【0015】
図1は、本実施形態が適用される車両用ナビゲーション装置11のシステム構成を示すブロック図である。この車両用ナビゲーション装置11は自動車などの車両に搭載されるもので、入出力装置12、現在位置検出装置13、情報記憶装置14及び主制御装置15を備えている。主制御装置15は、移動量検出手段、表示領域変更手段、記憶手段、表示領域演算手段、表示処理手段、現在位置表示手段、現在位置マーク変更手段を構成する。
【0016】
入出力装置12は、目的地を入力したり、利用者が必要な時に案内情報を音声や画像にて出力できるようにしたりして、利用者の意思によりナビゲーション処理を主制御装置15に指示する装置である。
【0017】
入出力装置12は、表示部を構成するタッチパネル21及びディスプレイ22、スピーカ23を備えている。
タッチパネル21は、ディスプレイ22の略全面に亘って重ねられた透明な接触検知用のパネルであり、例えば利用者がディスプレイ22の表示画面に合わせて指先を接触させると、当該接触位置に応じた信号を主制御装置15に出力する。従って、このタッチパネル21によりディスプレイ22の表示画面に応じてタッチスイッチやキースイッチ(ジョグキー)等が構成されるようになっている。そして、利用者は、このタッチパネル21(スイッチ等)の選択操作等により、目的地の設定や経路探索等を行う。なお、接触の検知としては圧力変化を感知する感圧式や、静電気による電気信号を感知する静電式、光の照射・遮断に応じた電気信号を感知する光電式がある。
【0018】
ディスプレイ22は、例えば車両のダッシュボードに隣接して搭載されており、カラー液晶ディスプレイを用いている。このディスプレイ22は、例えば経路案内として図5に示す表示領域70に現在位置を含む地図を表示する。スピーカ23は、経路案内を音声で出力する。
【0019】
現在位置検出装置13は、車両の現在位置に関する情報を検出、或いは、受信する装置である。現在位置検出装置13は、GPS受信装置31、絶対方位センサ32、相対方位センサ33、距離センサ34及びVICS(道路交通情報通信システム;Vehicle Information and Communication System)受信装置35を備えている。なお、VICSは、渋滞情報や道路規制情報とを車両に向けて送信するシステムである。
【0020】
GPS受信装置31は、衛星航法システム(GPS;Global Positioning System )を利用して車両の現在位置や、車両方位、車両速度等を検出する。絶対方位センサ32は、地磁気センサで構成されている。相対方位センサ33は、ステアリングセンサ、ジャイロで構成されている。距離センサ34は、車輪の回転数から走行距離を算出する。
【0021】
VICS受信装置35は、データ配信局、FM多重放送局、ビーコン(道路に設置され、狭域の渋滞情報や道路規制情報等を車両に向けて送信する発信機)が送信する道路情報を受信する受信装置である。
【0022】
情報記憶装置14は、ナビゲーションプログラム及びデータを記憶する。ナビゲーションプログラムは、地図描画部、経路探索部、経路案内部、現在位置計算部、目的位置設定操作制御部等からなる。つまり、ナビゲーションプログラムは、経路探索や経路上の任意の地点の探索の処理を行うためのプログラムや、経路案内に必要な表示制御、音声案内に必要な音声出力制御を行うためのプログラムからなる。
【0023】
一方、データは、ナビゲーションプログラムの実行に必要なデータ、さらに、経路案内及び地図表示に必要な表示情報等からなる。具体的には、地図データ(道路地図、住宅地図、建物形状地図等)、道路データ、駐車場データ、交差点データ、ノードデータ、写真データ、登録地点データ、目的地点データ、目的地読み込みデータ等を含む。これらのデータは、緯度及び経度からなる位置情報とその位置情報で示される位置に関する情報とが関連付けられている。また、経路案内等において地図に重ねて表示する各種マークの画像データ等を含む。
【0024】
主制御装置15は、CPU(中央制御装置)41、フラッシュメモリ42、ROM43、RAM44、画像メモリ45、画像プロセッサ46、音声プロセッサ47、通信インタフェース48、センサ入力インタフェース49、時計50を備えている。
【0025】
CPU41は、種々の演算処理を実行する。例えば、CPU41は、情報記憶装置14から読み出されたナビゲーションプログラムに従って経路探索等の処理を行う。つまり、CPU41は、車両の現在位置に関する検出データから車両の現在位置を算出し、その現在位置や目的地の位置情報に基づいて、経路探索等の処理を行う。あるいは、CPU41は、ディスプレイ22の表示領域70に車両の現在位置を含む地図及び所要のマークを表示して経路案内を行う。
【0026】
フラッシュメモリ42は、情報記憶装置14から読み出したナビゲーションプログラムを格納する。ROM43は、フラッシュメモリ42に格納したプログラムのプログラムチェック、更新処理を行うプログラムを格納している。
【0027】
RAM44は、設定された目的地の地点座標、探索された経路案内情報、演算処理中のデータ等を一時格納する。
画像メモリ45は、ディスプレイ22に表示する地図等の画像データを記憶する。画像プロセッサ46は、CPU41からの表示制御信号に基づいて、画像メモリ45から画像データを取り出し、画像処理を施してディスプレイ22に地図等を表示する。
【0028】
音声プロセッサ47は、CPU41からの音声出力制御信号に基づいて、経路案内情報に含まれる音声出力のための情報をアナログ信号に変換させてスピーカ23に出力する。例えば、音声プロセッサ47は、情報記憶装置14から読み出した走行案内のための音声、フレーズ、1つにまとまった文章、音等を合成してアナログ信号に変換させる。
【0029】
通信インタフェース48は、入出力装置12のタッチパネル21、現在位置検出装置13のGPS受信装置31、VICS受信装置35、情報記憶装置14等と主制御装置15との間でのデータの授受を行う。センサ入力インタフェース49は、現在位置検出装置13の絶対方位センサ32、相対方位センサ33及び距離センサ34からのセンサ信号を取り込む。時計50は、内部ダイアグ情報に日付や時間を記入する。
【0030】
そして、CPU41は、探索された経路案内情報に基づいて、経路案内のための各種画面をディスプレイ22に表示させ、又は、経路案内のための音声をスピーカ23から出力させるための動作を行う。このとき、CPU41は、利用者による表示態様の設定、すなわちディスプレイ22の表示画面に合わせたタッチパネル21の操作(接触)に応じた画面をディスプレイ22に表示させる。
【0031】
次に、車両用ナビゲーション装置11の作用について図2〜図5を用いて説明する。なお、車両用ナビゲーション装置11における現在位置検出、経路探索等の機能は、従来装置の機能と同様である。このため、ここでは説明の便宜上、車両用ナビゲーション装置11の経路案内に係る地図表示態様についての動作を説明する。
【0032】
図2は、車両用ナビゲーション装置11の地図表示態様を示すフローチャートである。同図に示されるように、この処理は、地図描画の処理と表示(地図表示)の処理とを有する。地図描画の処理では、CPU41は検出等された現在位置に基づき画像メモリ45の記憶手段としての第1メモリ領域の地図データを更新する(ステップS100)。表示の処理では、CPU41はこの第1メモリ領域から画像メモリ45の第2メモリ領域に前記タッチパネル21の操作に応じた地図データをコピー(複写)する。そして、画像プロセッサ46によりこの第2メモリ領域の地図データを取り出し、ディスプレイ22の図5に示す表示領域70に地図を表示する(ステップS200)。従って、地図描画において画像メモリ45の第1メモリ領域に格納される地図データは、第2メモリ領域の地図データすなわちディスプレイ22に表示される地図(利用者が見ることのできる地図)と必ずしも一致するものではない。なお、この表示の処理では、ディスプレイ22の表示領域70に表示された地図上に車両の現在位置及び進行方向を示す現在位置マーク71を重ねて表示する。
【0033】
図3は、上記地図描画の処理態様を示すフローチャートである。同図に示されるように、地図描画の処理に移行すると、CPU41はステップS101においてスクロール条件を満足するか否かを判断する。このスクロール条件は、第1メモリ領域での前回の地図データ更新後、所定時間経過し若しくは車両の現在位置が所定距離移動することで満足するものである。ここで、スクロール条件が満足しないと判断されると、CPU41は同条件を満足するまで当該処理を繰り返す。一方、ステップS101においてスクロール条件を満足すると判断されると、CPU41はステップS102に移行する。
【0034】
ステップS102においてCPU41は、検出等された現在位置に基づき第1メモリ領域に更新する地図データの中心を求める。例えば、CPU41は、現在位置から一側(図5において上側に相当)に所定距離だけ離隔された位置を地図データの中心とする。そして、CPU41は、この求められた位置を中心とする所定領域の地図データを前記情報記憶装置14から読み込み、これを画像メモリ45の第1メモリ領域に更新する。そして、CPU41はここでの処理を一旦終了する。
【0035】
図4は、上記表示の処理態様を示すフローチャートである。同図に示されるように、表示の処理に移行すると、ステップS201においてCPU41は、ディスプレイ22上の表示領域70において、利用者が指先をタッチパネル21に接触させたまま一側(図5において上側若しくは下側)に移動させる(以下、ドラッグという)操作があるか否かを判断する。
【0036】
ここで、上記ドラッグ操作があると判断されると、CPU41はステップS202に移行してディスプレイ22の新表示領域を取得する。例えば、現在の表示領域が図5における最も小さい表示領域70aであるとする。そして、利用者がディスプレイ22上の表示領域70aにおいて、指先を一側(図5において上側)にドラッグ操作したとする。このとき、CPU41はこのときの指先の移動量(以下、ドラッグ量という)に比例して表示領域70aの一側(図5において上側)に伸ばす長さを演算する。そして、CPU41は、表示領域70aの一辺(図5において下側の底辺)70Lを基準に同表示領域70aを上記演算された長さ分だけ一側(図5において上側)に広げる。そして、CPU41はこのときのドラッグ量に応じて表示領域70b、表示領域70c、表示領域70dと大きくする。
【0037】
また、例えば、現在の表示領域が図5における最も大きい表示領域70dであるとする。そして、利用者がディスプレイ22上の表示領域70dにおいて、指先を他側(図5において下側)にドラッグ操作したとする。このとき、CPU41はこのときのドラッグ量に比例して表示領域70dの他側(図5において下側)に縮める長さを演算する。そして、CPU41は、表示領域70d(70a)の一辺70Lを基準に同表示領域70dを上記演算された長さ分だけ他側(図5において下側)に縮める。そして、CPU41はこのときのドラッグ量に応じて表示領域70c、表示領域70b、表示領域70aと小さくする。
【0038】
一方、ステップS201においてドラッグ操作がないと判断されると、CPU41はステップS203に移行してディスプレイ22の前回の表示領域をそのまま取得する。
【0039】
ステップS202若しくはS203においていずれかの表示領域を取得したCPU41は、ステップS204に移行する。そして、CPU41は、画像メモリ45の第1メモリ領域に更新された地図データのうち上記取得された表示領域70内相当の地図データのみをコピーして画像メモリ45の第2メモリ領域に更新する。このとき、CPU41は、上記第2メモリ領域の地図データの現在位置に重ねて現在位置マーク71に相当するデータを上書きする。
【0040】
次いで、CPU41は、ステップS205に移行し、画像メモリ45の第2メモリ領域に更新された地図データ等に基づき、ディスプレイ22の対応する表示領域70に地図及び現在位置マーク71を表示する。そして、CPU41はここでの処理を一旦終了する。
【0041】
以上により、ディスプレイ22には、上記ドラッグ量に応じて設定された表示領域に対応して地図及び現在位置マーク71が表示される。
以上詳述したように、本実施形態によれば、以下に示す効果が得られるようになる。
【0042】
(1)本実施形態では、現在位置に基づく地図が表示されたディスプレイ22(タッチパネル21)上でのドラッグ量に基づき、ディスプレイ22に表示される地図の表示領域70が変更される。従って、利用者は、ディスプレイ22上でのドラッグ操作のみで自分の好みに応じた表示領域70の設定、すなわち地図表示を行うことができ、使い勝手のよいマン・マシーンインターフェースを実現することができる。
【0043】
(2)本実施形態では、ディスプレイ22(タッチパネル21)上での一側(図5において上側)へのドラッグ量に比例して表示領域70の一側(図5において上側)に伸ばす長さを演算し、同側に表示領域70を広げた。或いは、ディスプレイ22(タッチパネル21)上での他側(図5において下側)へのドラッグ量に比例して表示領域70の他側(図5において下側)に縮める長さを演算し、同側に表示領域70を縮めた。従って、上記ドラッグ量に応じた表示領域70の変更のための演算を簡易な演算式に基づき行うことができる。
【0044】
(3)本実施形態では、ディスプレイ22に表示される地図に重ねて、現在位置に現在位置マーク71を表示することで、利用者による現況把握を促進することができる。
【0045】
(第2実施形態)
以下、本発明を具体化した第2実施形態を図面に従って説明する。なお、第2実施形態は、第1実施形態の図3における第1メモリ領域の更新処理(ステップS102)、並びに、図4における新表示領域の取得処理(ステップS202)及び第2メモリ領域の更新処理(ステップS204)を変更したのみの構成であるため、同様の部分についてはその詳細な説明は省略する。
【0046】
すなわち、本実施形態では、CPU41は、ステップS102に相当する処理として検出等された現在位置を中心とする所定領域の地図データを前記情報記憶装置14から読み込み、これを画像メモリ45の第1メモリ領域に更新する。従って、画像メモリ45の第1メモリ領域には、現在位置を中心に一側方向(図6において上下方向に相当)及び同側と略直交する方向(図6において左右方向に相当)に略対称な地図データが更新される。
【0047】
一方、CPU41は、ステップS202に相当する処理においてディスプレイ22の新表示領域を取得する。図6に示すように、本実施形態での表示領域80は、現在位置が常にその中心に配置されるようになっている。そして、表示領域80の中心には、第1実施形態と同様の現在位置マーク81が表示される。ここで、例えば、現在の表示領域が図6における最も小さい表示領域80aであるとする。そして、利用者がディスプレイ22上の表示領域80aにおいて、指先を一側(図6において下側)にドラッグ操作したとする。このとき、CPU41はこのときのドラッグ量に比例して表示領域80aの一側方向(図6において上下方向)及び同方向と略直交する方向(図6において左右方向)に伸ばす各長さを演算する。そして、CPU41は、表示領域80aの中心(現在位置)を基準に同表示領域80aを上記演算された各長さ分だけこれら両方向(図6において上下方向及び左右方向)に広げる。そして、CPU41はこのときのドラッグ量に応じて表示領域80b、表示領域80c、表示領域80dと大きくする。
【0048】
また、例えば、現在の表示領域が図6における最も大きい表示領域80dであるとする。そして、利用者がディスプレイ22上の表示領域80dにおいて、指先を他側(図6において上側)にドラッグ操作したとする。このとき、CPU41はこのときのドラッグ量に比例して表示領域80dの一側方向(図6において上下方向)及び同方向と略直交する方向(図6において左右方向)に縮める各長さを演算する。そして、CPU41は、表示領域80dの中心(現在位置)を基準に同表示領域80dを上記演算された各長さ分だけこれら両方向(図6において上下方向及び左右方向)に縮める。そして、CPU41はこのときのドラッグ量に応じて表示領域80c、表示領域80b、表示領域80aと小さくする。
【0049】
なお、本実施形態では、表示領域80(80a〜80d)は相似関係を保つようになっている。
CPU41は、ステップS204に相当する処理において画像メモリ45の第1メモリ領域に更新された地図データのうち上記取得された表示領域80内相当の地図データのみをコピーして画像メモリ45の第2メモリ領域に更新する。このとき、CPU41は、当該表示領域80の一側方向(図6において上下方向)の長さXを演算する。そして、図7に示すように、CPU41は、この長さXに対応する現在位置マークコードを設定する。この現在位置マークコードは、表示領域80に表示する現在位置マーク81のデータを情報記憶装置14から読み出すためのもので、この現在位置マークコードに応じて異なる大きさの現在位置マーク81が読み出される。すなわち、例えば、上記長さXが「0」より大きく、値A未満であったとすると、上記現在位置マークコードは「111」に設定される。そして、CPU41は、当該現在位置マークコードに対応する最も小さい現在位置マーク81aを情報記憶装置14から読み出す。同様に、上記長さXが値A以上、値B未満であったとすると、上記現在位置マークコードは「222」に設定される。また、上記長さXが値B以上、値C未満であったとすると、上記現在位置マークコードは「333」に設定される。さらに、上記長さXが値C以上であったとすると、上記現在位置マークコードは「444」に設定される。そして、CPU41は、これら現在位置マークコードに対応して段階的に大きくなる現在位置マーク81b、現在位置マーク81c、現在位置マーク81dを情報記憶装置14から読み出す。CPU41は、第2メモリ領域の地図データの現在位置に重ねて対応する現在位置マーク81に相当するデータを上書きする。ここでの現在位置マーク81は、画像処理にて拡大・縮小されるのではなく、予め情報記憶装置14に登録されたデータが読み込まれるのみであるため、その演算負荷が軽減されている。
【0050】
なお、画像メモリ45の第2メモリ領域に更新された地図データ等に基づき、ディスプレイ22の対応する表示領域80に地図及び現在位置マーク81が表示されるのは第1実施形態と同様である。
【0051】
以上詳述したように、本実施形態によれば、前記第1実施形態における(1)、(3)の効果に加えて以下に示す効果が得られるようになる。
(1)本実施形態では、ディスプレイ22(タッチパネル21)上での一側(図6において下側)へのドラッグ量に比例して表示領域80の一側方向(図6において上下方向)及び同方向と略直交する方向(図6において左右方向)に伸ばす各長さを演算した。そして、これら両方向(図6において上下方向及び左右方向)に表示領域80を広げた。或いは、ディスプレイ22(タッチパネル21)上での他側(図6において上側)へのドラッグ量に比例して表示領域80の一側方向(図6において上下方向)及び同方向と略直交する方向(図6において左右方向)に縮める各長さを演算した。そして、これら両方向(図6において上下方向及び左右方向)に表示領域80を縮めた。従って、上記ドラッグ量に応じた表示領域80の変更のための演算を簡易な演算式に基づき行うことができる。
【0052】
(2)本実施形態では、ディスプレイ22に表示される地図の表示領域80に応じて現在位置マーク81の大きさを変更した。すなわち、例えば上記表示領域80が小さいとき、これに対応して小さい現在位置マーク81を設定したことで、現在位置マーク81によって同表示領域80内の地図が著しく隠蔽されることを防止できる。或いは上記表示領域80が大きいとき、これに対応して大きい現在位置マーク81を設定したことで、表示領域80内での現在位置マーク81の視認性を向上することができる。
【0053】
(3)本実施形態では、設定された現在位置マークコードに応じたデータを情報記憶装置14から読み込むのみで表示領域80の大きさ(長さX)に応じて現在位置マーク81の大きさを変更することができるため、その演算負荷を軽減できる。
【0054】
なお、本発明の実施の形態は上記実施形態に限定されるものではなく、次のように変更してもよい。
・前記第1実施形態においては、一側(図5において上側)へのドラッグ量に比例して表示領域70を一側(図5において上側)に広げた。或いは、他側(図5において下側)へのドラッグ量に比例して表示領域70を他側(図5において下側)に縮めた。これに対して、例えば一側(図5において上側)へのドラッグ量に対し指数関数的に表示領域70を一側(図5において上側)に広げてもよい。或いは、他側(図5において下側)へのドラッグ量に対し指数関数的に表示領域70を他側(図5において下側)に縮めてもよい。
【0055】
・前記第1実施形態においては、一側(図5において上側)へのドラッグ量に比例して表示領域70を一側(図5において上側)に広げた。或いは、他側(図5において下側)へのドラッグ量に比例して表示領域70を他側(図5において下側)に縮めた。これに対して、例えば一側(図5において上側)へのドラッグ量に比例して表示領域70を一側(図5において上側)に縮め、他側(図5において下側)へのドラッグ量に比例して表示領域70を他側(図5において下側)に広げてもよい。この場合、表示領域70の一辺(図5において上側の辺)を基準に広げ、或いは縮めてもよい。
【0056】
・前記第1実施形態において、画面の下側方向へのドラッグ操作が行われた場合、そのドラッグ量が大きくなるにつれて、その方向とは逆方向、つまり画面の上側方向に、表示領域70の底辺(図5において下側の辺)を基準に上側に徐々に大きくなるようにしてもよい。
【0057】
・前記第1実施形態において、画面の上側、下側へのドラッグ操作に応じて、表示領域を変更するようにしたが、画面の左側、右側へのドラッグ操作に応じて、左右の表示領域を変更するようにしてもよい。
【0058】
・前記第1実施形態においては、第1メモリ領域に更新された地図データのうち取得された表示領域内相当の地図データのみをコピーして第2メモリ領域に更新し、これに現在位置マークを上書きした。これに対して、第1メモリ領域に地図を表示し、これに現在位置マークを上書きし、表示領域内相当の地図データのみをコピーして第2メモリ領域に更新するようにしてもよい。
【0059】
・前記第1実施形態において、表示領域70の大きさに関係なく、同一の縮尺の地図を表示してもよいし、表示領域70の大きさに応じて、縮尺を変更するようにしてもよい。縮尺を変更する場合には、表示領域70が大きくなるほど、広域の地図にする。
【0060】
・前記第2実施形態においては、一側(図6において下側)へのドラッグ量に比例して表示領域80を一側方向(図6において上下方向)及び同方向と略直交する方向(図6において左右方向)に広げた。或いは、他側(図6において上側)へのドラッグ量に比例して表示領域80を一側方向(図6において上下方向)及び同方向と略直交する方向(図6において左右方向)に縮めた。これに対して、例えば一側(図6において下側)へのドラッグ量に対し指数関数的に表示領域80を一側方向(図6において上下方向)及び同方向と略直交する方向(図6において左右方向)に広げてもよい。或いは、他側(図6において上側)へのドラッグ量に対し指数関数的に表示領域80を一側方向(図6において上下方向)及び同方向と略直交する方向(図6において左右方向)に縮めてもよい。
【0061】
・前記第2実施形態においては、一側(図6において下側)へのドラッグ量に比例して表示領域80を一側方向(図6において上下方向)及び同方向と略直交する方向(図6において左右方向)に広げた。或いは、他側(図6において上側)へのドラッグ量に比例して表示領域80を一側方向(図6において上下方向)及び同方向と略直交する方向(図6において左右方向)に縮めた。これに対して、例えば一側(図6において下側)へのドラッグ量に比例して表示領域80を一側方向(図6において上下方向)及び同方向と略直交する方向(図6において左右方向)に縮め、他側(図6において上側)へのドラッグ量に比例して表示領域80をこれら両方向に広げてもよい。
【0062】
・前記第2実施形態において、画面の上側、下側へのドラッグ操作に応じて、表示領域を変更するようにしたが、画面の左側、右側へのドラッグ操作に応じて、左右の表示領域、及び画面の上下方向の表示領域を変更するようにしてもよい。
【0063】
・前記第2実施形態において、現在位置マークと同様に、表示領域80の大きさに応じて、縮尺を変更するようにしてもよい。また、縮尺を変更する場合には、表示領域80が大きくなるほど、広域の地図にする。
【0064】
・前記各実施形態において、利用者が現在位置に基づく地図が表示されたディスプレイ22(タッチパネル21)に指先を接触させることで、当該地図をスクロールする機能を設けてもよい。また、このときの表示領域70,80が小さいときには、当該地図のスクロールを禁止するようにしてもよい。この場合、地図スクロール及び表示領域変更の操作性を向上することができる。なお、上記各機能は、主制御装置15に構成される地図スクロール手段、地図スクロール禁止手段によって実現される。
【0065】
・前記各実施形態においては、地図描画及び表示の処理において地図データを格納する各メモリ領域(第1及び第2メモリ領域)を単一のメモリ(画像メモリ45)に配設したが、これらメモリ領域をそれぞれ個別のメモリに設けてもよい。
【0066】
・前記各実施形態においては特に言及していないが、ドラッグ量に応じた表示領域の変更には所定の上限及び下限が設けられている。
・前記各実施形態においては特に言及していないが、情報記憶装置14として磁気ディスク装置、光ディスク装置、光磁気ディスク装置を採用することができる。あるいは、メモリカード、フロッピー(登録商標)ディスク、CD−ROM,DVD−ROMの光ディスク、MO,MDの光磁気ディスク等を駆動し、その記憶内容にアクセスするドライブ装置を採用することができる。
【0067】
・前記各実施形態において、指が表示部(タッチパネル21)に完全に接触していない場合でも、指が表示部に接近し、静電気による電気信号や光の信号が発生された場合には、指が接触したと検知するようにしてもよい。
【0068】
・前記各実施形態において、利用者によるディスプレイ22(タッチパネル21)での操作を、例えば手袋を装着した指を接触させて行っても本発明を何ら逸脱するものではない。
【0069】
・上記各実施形態では、車両用ナビゲーション装置11に具体化したが、GPS装置等の現在位置検出手段を備えた携帯電話機や小型携帯情報端末(PDA:Personal Digital Assistants )の移動体通信機器に具体化してもよい。この場合、現在位置に基づく地図表示に係る各種プログラム及びデータをデータ通信にて受信するようにしてもよい。
【0070】
【発明の効果】
請求項1、2、4、5、9、10に記載の発明によれば、利用者の好みに応じた大きさで地図を表示することができる。
【0071】
請求項3、6に記載の発明によれば、表示領域の変更のための演算を演算で求めることができる。
請求項7に記載の発明によれば、表示部に表示される地図に重ねて、現在位置に現在位置マークを表示することで、利用者による現況把握を促進することができる。
【0072】
請求項8に記載の発明によれば、地図スクロール及び表示領域変更の操作性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示すブロック図。
【図2】同実施形態の地図表示態様を示すフローチャート。
【図3】同実施形態の地図表示態様を示すフローチャート。
【図4】同実施形態の地図表示態様を示すフローチャート。
【図5】同実施形態の地図表示領域を示す画面例。
【図6】第2実施形態の地図表示領域を示す画面例。
【図7】地図表示領域と現在位置マークとの関係を示す一覧図。
【符号の説明】
11 車両用ナビゲーション装置
12 入出力装置
13 現在位置検出装置
15 移動量検出手段、表示領域変更手段、記憶手段、表示領域演算手段、表示処理手段、現在位置表示手段、現在位置マーク変更手段、地図スクロール手段、地図スクロール禁止手段を構成する主制御装置
21 タッチパネル
22 ディスプレイ
45 画像メモリ
【発明の属する技術分野】
本発明は、地図表示装置、地図表示方法及びナビゲーション装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、現在位置に基づき表示部に地図を表示する車両用ナビゲーション装置などの地図表示装置としては、例えば特開平7−270172号公報に記載されたものが知られている。同公報記載の装置は、表示部(表示画面)のメインウィンドウに表示されている地図を含む周辺の縮小地図(広域地図)を表示部のサブウィンドウに同時表示し、かつ、サブウィンドウに表示された縮小地図の中にメインウィンドウに表示されている地図に相当する領域を示す枠を表示する。このように、こうした地図表示装置では、利用者の利便性を考慮した表示部への地図表示が図られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、こうした地図表示装置では、利用者が自分の好みに応じて表示部への地図表示を設定する際、当該装置本体やリモコンに設けられたスイッチ等を操作して行う必要がある。従って、利用者の望む地図表示と対応するスイッチ等の関連付けが十分ではなく、必ずしも使い勝手のよいものではなかった。
【0004】
本発明の目的は、利用者の好みに応じた大きさで地図を表示することができる地図表示装置、地図表示方法及びナビゲーション装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、現在位置に基づき表示部に地図を表示する地図表示装置において、前記地図が表示された表示部に接触させた指が、該接触状態のまま移動するときの所定方向への移動量を検出する移動量検出手段と、前記検出された移動量に基づき、前記表示部に表示される地図の表示領域を変更する表示領域変更手段と、前記表示領域の地図を表示部に表示する表示処理手段とを備えたことを要旨とする。
【0006】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の地図表示装置において、現在位置に基づき所定領域の地図データを格納する記憶手段を備え、前記表示領域変更手段は、前記検出された移動量に基づき、前記表示部に表示される地図の表示領域を演算する表示領域演算手段を含み、前記表示処理手段は、前記格納された所定領域の地図データから、前記演算された表示領域の地図データを複写して前記表示部に地図を表示することを要旨とする。
【0007】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の地図表示装置において、前記表示部に表示される地図の前記所定方向の長さは、前記検出された移動量が大きいほど長くなるように変更されることを要旨とする。
【0008】
請求項4に記載の発明は、請求項1又は2に記載の地図表示装置において、前記移動量が表示部の下側方向へ大きくなるに従い、前記表示領域の下部の辺を基準に上側に徐々に大きくなることを要旨とする。
【0009】
請求項5に記載の発明は、請求項3に記載の地図表示装置において、前記表示部に表示される地図は、現在位置を略中心とする地図であることを要旨とする。請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の地図表示装置において、前記表示部に表示される地図の前記所定方向と略直交する方向の長さは、該所定方向の長さが長くなるほど長くなるように変更されることを要旨とする。
【0010】
請求項7に記載の発明は、請求項5又は6に記載の地図表示装置において、前記表示部に表示される地図に重ねて、現在位置に現在位置マークを表示する現在位置表示手段と、前記表示部に表示される地図の表示領域に応じて前記現在位置マークの大きさを変更する現在位置マーク変更手段とを備えたことを要旨とする。
【0011】
請求項8に記載の発明は、請求項1〜7のいずれかに記載の地図表示装置において、前記地図が表示された表示部に指を接触させることで、該地図をスクロールする地図スクロール手段と、前記変更された地図の表示領域が小さいときに、前記地図スクロール手段による地図のスクロールを禁止する地図スクロール禁止手段とを備えたことを要旨とする。
【0012】
請求項9に記載の発明は、現在位置に基づき表示部に地図を表示する地図表示方法において、前記地図が表示された表示部に接触させた指が、該接触状態のまま移動するときの所定方向への移動量を検出し、前記検出された移動量に基づき、前記表示部に表示される地図の表示領域を変更することを要旨とする。
【0013】
請求項10に記載の発明は、請求項1〜8のいずれかに記載の地図表示装置を備えたナビゲーション装置であることを要旨とする。
【0014】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)
以下、本発明を具体化した第1実施形態を図面に従って説明する。
【0015】
図1は、本実施形態が適用される車両用ナビゲーション装置11のシステム構成を示すブロック図である。この車両用ナビゲーション装置11は自動車などの車両に搭載されるもので、入出力装置12、現在位置検出装置13、情報記憶装置14及び主制御装置15を備えている。主制御装置15は、移動量検出手段、表示領域変更手段、記憶手段、表示領域演算手段、表示処理手段、現在位置表示手段、現在位置マーク変更手段を構成する。
【0016】
入出力装置12は、目的地を入力したり、利用者が必要な時に案内情報を音声や画像にて出力できるようにしたりして、利用者の意思によりナビゲーション処理を主制御装置15に指示する装置である。
【0017】
入出力装置12は、表示部を構成するタッチパネル21及びディスプレイ22、スピーカ23を備えている。
タッチパネル21は、ディスプレイ22の略全面に亘って重ねられた透明な接触検知用のパネルであり、例えば利用者がディスプレイ22の表示画面に合わせて指先を接触させると、当該接触位置に応じた信号を主制御装置15に出力する。従って、このタッチパネル21によりディスプレイ22の表示画面に応じてタッチスイッチやキースイッチ(ジョグキー)等が構成されるようになっている。そして、利用者は、このタッチパネル21(スイッチ等)の選択操作等により、目的地の設定や経路探索等を行う。なお、接触の検知としては圧力変化を感知する感圧式や、静電気による電気信号を感知する静電式、光の照射・遮断に応じた電気信号を感知する光電式がある。
【0018】
ディスプレイ22は、例えば車両のダッシュボードに隣接して搭載されており、カラー液晶ディスプレイを用いている。このディスプレイ22は、例えば経路案内として図5に示す表示領域70に現在位置を含む地図を表示する。スピーカ23は、経路案内を音声で出力する。
【0019】
現在位置検出装置13は、車両の現在位置に関する情報を検出、或いは、受信する装置である。現在位置検出装置13は、GPS受信装置31、絶対方位センサ32、相対方位センサ33、距離センサ34及びVICS(道路交通情報通信システム;Vehicle Information and Communication System)受信装置35を備えている。なお、VICSは、渋滞情報や道路規制情報とを車両に向けて送信するシステムである。
【0020】
GPS受信装置31は、衛星航法システム(GPS;Global Positioning System )を利用して車両の現在位置や、車両方位、車両速度等を検出する。絶対方位センサ32は、地磁気センサで構成されている。相対方位センサ33は、ステアリングセンサ、ジャイロで構成されている。距離センサ34は、車輪の回転数から走行距離を算出する。
【0021】
VICS受信装置35は、データ配信局、FM多重放送局、ビーコン(道路に設置され、狭域の渋滞情報や道路規制情報等を車両に向けて送信する発信機)が送信する道路情報を受信する受信装置である。
【0022】
情報記憶装置14は、ナビゲーションプログラム及びデータを記憶する。ナビゲーションプログラムは、地図描画部、経路探索部、経路案内部、現在位置計算部、目的位置設定操作制御部等からなる。つまり、ナビゲーションプログラムは、経路探索や経路上の任意の地点の探索の処理を行うためのプログラムや、経路案内に必要な表示制御、音声案内に必要な音声出力制御を行うためのプログラムからなる。
【0023】
一方、データは、ナビゲーションプログラムの実行に必要なデータ、さらに、経路案内及び地図表示に必要な表示情報等からなる。具体的には、地図データ(道路地図、住宅地図、建物形状地図等)、道路データ、駐車場データ、交差点データ、ノードデータ、写真データ、登録地点データ、目的地点データ、目的地読み込みデータ等を含む。これらのデータは、緯度及び経度からなる位置情報とその位置情報で示される位置に関する情報とが関連付けられている。また、経路案内等において地図に重ねて表示する各種マークの画像データ等を含む。
【0024】
主制御装置15は、CPU(中央制御装置)41、フラッシュメモリ42、ROM43、RAM44、画像メモリ45、画像プロセッサ46、音声プロセッサ47、通信インタフェース48、センサ入力インタフェース49、時計50を備えている。
【0025】
CPU41は、種々の演算処理を実行する。例えば、CPU41は、情報記憶装置14から読み出されたナビゲーションプログラムに従って経路探索等の処理を行う。つまり、CPU41は、車両の現在位置に関する検出データから車両の現在位置を算出し、その現在位置や目的地の位置情報に基づいて、経路探索等の処理を行う。あるいは、CPU41は、ディスプレイ22の表示領域70に車両の現在位置を含む地図及び所要のマークを表示して経路案内を行う。
【0026】
フラッシュメモリ42は、情報記憶装置14から読み出したナビゲーションプログラムを格納する。ROM43は、フラッシュメモリ42に格納したプログラムのプログラムチェック、更新処理を行うプログラムを格納している。
【0027】
RAM44は、設定された目的地の地点座標、探索された経路案内情報、演算処理中のデータ等を一時格納する。
画像メモリ45は、ディスプレイ22に表示する地図等の画像データを記憶する。画像プロセッサ46は、CPU41からの表示制御信号に基づいて、画像メモリ45から画像データを取り出し、画像処理を施してディスプレイ22に地図等を表示する。
【0028】
音声プロセッサ47は、CPU41からの音声出力制御信号に基づいて、経路案内情報に含まれる音声出力のための情報をアナログ信号に変換させてスピーカ23に出力する。例えば、音声プロセッサ47は、情報記憶装置14から読み出した走行案内のための音声、フレーズ、1つにまとまった文章、音等を合成してアナログ信号に変換させる。
【0029】
通信インタフェース48は、入出力装置12のタッチパネル21、現在位置検出装置13のGPS受信装置31、VICS受信装置35、情報記憶装置14等と主制御装置15との間でのデータの授受を行う。センサ入力インタフェース49は、現在位置検出装置13の絶対方位センサ32、相対方位センサ33及び距離センサ34からのセンサ信号を取り込む。時計50は、内部ダイアグ情報に日付や時間を記入する。
【0030】
そして、CPU41は、探索された経路案内情報に基づいて、経路案内のための各種画面をディスプレイ22に表示させ、又は、経路案内のための音声をスピーカ23から出力させるための動作を行う。このとき、CPU41は、利用者による表示態様の設定、すなわちディスプレイ22の表示画面に合わせたタッチパネル21の操作(接触)に応じた画面をディスプレイ22に表示させる。
【0031】
次に、車両用ナビゲーション装置11の作用について図2〜図5を用いて説明する。なお、車両用ナビゲーション装置11における現在位置検出、経路探索等の機能は、従来装置の機能と同様である。このため、ここでは説明の便宜上、車両用ナビゲーション装置11の経路案内に係る地図表示態様についての動作を説明する。
【0032】
図2は、車両用ナビゲーション装置11の地図表示態様を示すフローチャートである。同図に示されるように、この処理は、地図描画の処理と表示(地図表示)の処理とを有する。地図描画の処理では、CPU41は検出等された現在位置に基づき画像メモリ45の記憶手段としての第1メモリ領域の地図データを更新する(ステップS100)。表示の処理では、CPU41はこの第1メモリ領域から画像メモリ45の第2メモリ領域に前記タッチパネル21の操作に応じた地図データをコピー(複写)する。そして、画像プロセッサ46によりこの第2メモリ領域の地図データを取り出し、ディスプレイ22の図5に示す表示領域70に地図を表示する(ステップS200)。従って、地図描画において画像メモリ45の第1メモリ領域に格納される地図データは、第2メモリ領域の地図データすなわちディスプレイ22に表示される地図(利用者が見ることのできる地図)と必ずしも一致するものではない。なお、この表示の処理では、ディスプレイ22の表示領域70に表示された地図上に車両の現在位置及び進行方向を示す現在位置マーク71を重ねて表示する。
【0033】
図3は、上記地図描画の処理態様を示すフローチャートである。同図に示されるように、地図描画の処理に移行すると、CPU41はステップS101においてスクロール条件を満足するか否かを判断する。このスクロール条件は、第1メモリ領域での前回の地図データ更新後、所定時間経過し若しくは車両の現在位置が所定距離移動することで満足するものである。ここで、スクロール条件が満足しないと判断されると、CPU41は同条件を満足するまで当該処理を繰り返す。一方、ステップS101においてスクロール条件を満足すると判断されると、CPU41はステップS102に移行する。
【0034】
ステップS102においてCPU41は、検出等された現在位置に基づき第1メモリ領域に更新する地図データの中心を求める。例えば、CPU41は、現在位置から一側(図5において上側に相当)に所定距離だけ離隔された位置を地図データの中心とする。そして、CPU41は、この求められた位置を中心とする所定領域の地図データを前記情報記憶装置14から読み込み、これを画像メモリ45の第1メモリ領域に更新する。そして、CPU41はここでの処理を一旦終了する。
【0035】
図4は、上記表示の処理態様を示すフローチャートである。同図に示されるように、表示の処理に移行すると、ステップS201においてCPU41は、ディスプレイ22上の表示領域70において、利用者が指先をタッチパネル21に接触させたまま一側(図5において上側若しくは下側)に移動させる(以下、ドラッグという)操作があるか否かを判断する。
【0036】
ここで、上記ドラッグ操作があると判断されると、CPU41はステップS202に移行してディスプレイ22の新表示領域を取得する。例えば、現在の表示領域が図5における最も小さい表示領域70aであるとする。そして、利用者がディスプレイ22上の表示領域70aにおいて、指先を一側(図5において上側)にドラッグ操作したとする。このとき、CPU41はこのときの指先の移動量(以下、ドラッグ量という)に比例して表示領域70aの一側(図5において上側)に伸ばす長さを演算する。そして、CPU41は、表示領域70aの一辺(図5において下側の底辺)70Lを基準に同表示領域70aを上記演算された長さ分だけ一側(図5において上側)に広げる。そして、CPU41はこのときのドラッグ量に応じて表示領域70b、表示領域70c、表示領域70dと大きくする。
【0037】
また、例えば、現在の表示領域が図5における最も大きい表示領域70dであるとする。そして、利用者がディスプレイ22上の表示領域70dにおいて、指先を他側(図5において下側)にドラッグ操作したとする。このとき、CPU41はこのときのドラッグ量に比例して表示領域70dの他側(図5において下側)に縮める長さを演算する。そして、CPU41は、表示領域70d(70a)の一辺70Lを基準に同表示領域70dを上記演算された長さ分だけ他側(図5において下側)に縮める。そして、CPU41はこのときのドラッグ量に応じて表示領域70c、表示領域70b、表示領域70aと小さくする。
【0038】
一方、ステップS201においてドラッグ操作がないと判断されると、CPU41はステップS203に移行してディスプレイ22の前回の表示領域をそのまま取得する。
【0039】
ステップS202若しくはS203においていずれかの表示領域を取得したCPU41は、ステップS204に移行する。そして、CPU41は、画像メモリ45の第1メモリ領域に更新された地図データのうち上記取得された表示領域70内相当の地図データのみをコピーして画像メモリ45の第2メモリ領域に更新する。このとき、CPU41は、上記第2メモリ領域の地図データの現在位置に重ねて現在位置マーク71に相当するデータを上書きする。
【0040】
次いで、CPU41は、ステップS205に移行し、画像メモリ45の第2メモリ領域に更新された地図データ等に基づき、ディスプレイ22の対応する表示領域70に地図及び現在位置マーク71を表示する。そして、CPU41はここでの処理を一旦終了する。
【0041】
以上により、ディスプレイ22には、上記ドラッグ量に応じて設定された表示領域に対応して地図及び現在位置マーク71が表示される。
以上詳述したように、本実施形態によれば、以下に示す効果が得られるようになる。
【0042】
(1)本実施形態では、現在位置に基づく地図が表示されたディスプレイ22(タッチパネル21)上でのドラッグ量に基づき、ディスプレイ22に表示される地図の表示領域70が変更される。従って、利用者は、ディスプレイ22上でのドラッグ操作のみで自分の好みに応じた表示領域70の設定、すなわち地図表示を行うことができ、使い勝手のよいマン・マシーンインターフェースを実現することができる。
【0043】
(2)本実施形態では、ディスプレイ22(タッチパネル21)上での一側(図5において上側)へのドラッグ量に比例して表示領域70の一側(図5において上側)に伸ばす長さを演算し、同側に表示領域70を広げた。或いは、ディスプレイ22(タッチパネル21)上での他側(図5において下側)へのドラッグ量に比例して表示領域70の他側(図5において下側)に縮める長さを演算し、同側に表示領域70を縮めた。従って、上記ドラッグ量に応じた表示領域70の変更のための演算を簡易な演算式に基づき行うことができる。
【0044】
(3)本実施形態では、ディスプレイ22に表示される地図に重ねて、現在位置に現在位置マーク71を表示することで、利用者による現況把握を促進することができる。
【0045】
(第2実施形態)
以下、本発明を具体化した第2実施形態を図面に従って説明する。なお、第2実施形態は、第1実施形態の図3における第1メモリ領域の更新処理(ステップS102)、並びに、図4における新表示領域の取得処理(ステップS202)及び第2メモリ領域の更新処理(ステップS204)を変更したのみの構成であるため、同様の部分についてはその詳細な説明は省略する。
【0046】
すなわち、本実施形態では、CPU41は、ステップS102に相当する処理として検出等された現在位置を中心とする所定領域の地図データを前記情報記憶装置14から読み込み、これを画像メモリ45の第1メモリ領域に更新する。従って、画像メモリ45の第1メモリ領域には、現在位置を中心に一側方向(図6において上下方向に相当)及び同側と略直交する方向(図6において左右方向に相当)に略対称な地図データが更新される。
【0047】
一方、CPU41は、ステップS202に相当する処理においてディスプレイ22の新表示領域を取得する。図6に示すように、本実施形態での表示領域80は、現在位置が常にその中心に配置されるようになっている。そして、表示領域80の中心には、第1実施形態と同様の現在位置マーク81が表示される。ここで、例えば、現在の表示領域が図6における最も小さい表示領域80aであるとする。そして、利用者がディスプレイ22上の表示領域80aにおいて、指先を一側(図6において下側)にドラッグ操作したとする。このとき、CPU41はこのときのドラッグ量に比例して表示領域80aの一側方向(図6において上下方向)及び同方向と略直交する方向(図6において左右方向)に伸ばす各長さを演算する。そして、CPU41は、表示領域80aの中心(現在位置)を基準に同表示領域80aを上記演算された各長さ分だけこれら両方向(図6において上下方向及び左右方向)に広げる。そして、CPU41はこのときのドラッグ量に応じて表示領域80b、表示領域80c、表示領域80dと大きくする。
【0048】
また、例えば、現在の表示領域が図6における最も大きい表示領域80dであるとする。そして、利用者がディスプレイ22上の表示領域80dにおいて、指先を他側(図6において上側)にドラッグ操作したとする。このとき、CPU41はこのときのドラッグ量に比例して表示領域80dの一側方向(図6において上下方向)及び同方向と略直交する方向(図6において左右方向)に縮める各長さを演算する。そして、CPU41は、表示領域80dの中心(現在位置)を基準に同表示領域80dを上記演算された各長さ分だけこれら両方向(図6において上下方向及び左右方向)に縮める。そして、CPU41はこのときのドラッグ量に応じて表示領域80c、表示領域80b、表示領域80aと小さくする。
【0049】
なお、本実施形態では、表示領域80(80a〜80d)は相似関係を保つようになっている。
CPU41は、ステップS204に相当する処理において画像メモリ45の第1メモリ領域に更新された地図データのうち上記取得された表示領域80内相当の地図データのみをコピーして画像メモリ45の第2メモリ領域に更新する。このとき、CPU41は、当該表示領域80の一側方向(図6において上下方向)の長さXを演算する。そして、図7に示すように、CPU41は、この長さXに対応する現在位置マークコードを設定する。この現在位置マークコードは、表示領域80に表示する現在位置マーク81のデータを情報記憶装置14から読み出すためのもので、この現在位置マークコードに応じて異なる大きさの現在位置マーク81が読み出される。すなわち、例えば、上記長さXが「0」より大きく、値A未満であったとすると、上記現在位置マークコードは「111」に設定される。そして、CPU41は、当該現在位置マークコードに対応する最も小さい現在位置マーク81aを情報記憶装置14から読み出す。同様に、上記長さXが値A以上、値B未満であったとすると、上記現在位置マークコードは「222」に設定される。また、上記長さXが値B以上、値C未満であったとすると、上記現在位置マークコードは「333」に設定される。さらに、上記長さXが値C以上であったとすると、上記現在位置マークコードは「444」に設定される。そして、CPU41は、これら現在位置マークコードに対応して段階的に大きくなる現在位置マーク81b、現在位置マーク81c、現在位置マーク81dを情報記憶装置14から読み出す。CPU41は、第2メモリ領域の地図データの現在位置に重ねて対応する現在位置マーク81に相当するデータを上書きする。ここでの現在位置マーク81は、画像処理にて拡大・縮小されるのではなく、予め情報記憶装置14に登録されたデータが読み込まれるのみであるため、その演算負荷が軽減されている。
【0050】
なお、画像メモリ45の第2メモリ領域に更新された地図データ等に基づき、ディスプレイ22の対応する表示領域80に地図及び現在位置マーク81が表示されるのは第1実施形態と同様である。
【0051】
以上詳述したように、本実施形態によれば、前記第1実施形態における(1)、(3)の効果に加えて以下に示す効果が得られるようになる。
(1)本実施形態では、ディスプレイ22(タッチパネル21)上での一側(図6において下側)へのドラッグ量に比例して表示領域80の一側方向(図6において上下方向)及び同方向と略直交する方向(図6において左右方向)に伸ばす各長さを演算した。そして、これら両方向(図6において上下方向及び左右方向)に表示領域80を広げた。或いは、ディスプレイ22(タッチパネル21)上での他側(図6において上側)へのドラッグ量に比例して表示領域80の一側方向(図6において上下方向)及び同方向と略直交する方向(図6において左右方向)に縮める各長さを演算した。そして、これら両方向(図6において上下方向及び左右方向)に表示領域80を縮めた。従って、上記ドラッグ量に応じた表示領域80の変更のための演算を簡易な演算式に基づき行うことができる。
【0052】
(2)本実施形態では、ディスプレイ22に表示される地図の表示領域80に応じて現在位置マーク81の大きさを変更した。すなわち、例えば上記表示領域80が小さいとき、これに対応して小さい現在位置マーク81を設定したことで、現在位置マーク81によって同表示領域80内の地図が著しく隠蔽されることを防止できる。或いは上記表示領域80が大きいとき、これに対応して大きい現在位置マーク81を設定したことで、表示領域80内での現在位置マーク81の視認性を向上することができる。
【0053】
(3)本実施形態では、設定された現在位置マークコードに応じたデータを情報記憶装置14から読み込むのみで表示領域80の大きさ(長さX)に応じて現在位置マーク81の大きさを変更することができるため、その演算負荷を軽減できる。
【0054】
なお、本発明の実施の形態は上記実施形態に限定されるものではなく、次のように変更してもよい。
・前記第1実施形態においては、一側(図5において上側)へのドラッグ量に比例して表示領域70を一側(図5において上側)に広げた。或いは、他側(図5において下側)へのドラッグ量に比例して表示領域70を他側(図5において下側)に縮めた。これに対して、例えば一側(図5において上側)へのドラッグ量に対し指数関数的に表示領域70を一側(図5において上側)に広げてもよい。或いは、他側(図5において下側)へのドラッグ量に対し指数関数的に表示領域70を他側(図5において下側)に縮めてもよい。
【0055】
・前記第1実施形態においては、一側(図5において上側)へのドラッグ量に比例して表示領域70を一側(図5において上側)に広げた。或いは、他側(図5において下側)へのドラッグ量に比例して表示領域70を他側(図5において下側)に縮めた。これに対して、例えば一側(図5において上側)へのドラッグ量に比例して表示領域70を一側(図5において上側)に縮め、他側(図5において下側)へのドラッグ量に比例して表示領域70を他側(図5において下側)に広げてもよい。この場合、表示領域70の一辺(図5において上側の辺)を基準に広げ、或いは縮めてもよい。
【0056】
・前記第1実施形態において、画面の下側方向へのドラッグ操作が行われた場合、そのドラッグ量が大きくなるにつれて、その方向とは逆方向、つまり画面の上側方向に、表示領域70の底辺(図5において下側の辺)を基準に上側に徐々に大きくなるようにしてもよい。
【0057】
・前記第1実施形態において、画面の上側、下側へのドラッグ操作に応じて、表示領域を変更するようにしたが、画面の左側、右側へのドラッグ操作に応じて、左右の表示領域を変更するようにしてもよい。
【0058】
・前記第1実施形態においては、第1メモリ領域に更新された地図データのうち取得された表示領域内相当の地図データのみをコピーして第2メモリ領域に更新し、これに現在位置マークを上書きした。これに対して、第1メモリ領域に地図を表示し、これに現在位置マークを上書きし、表示領域内相当の地図データのみをコピーして第2メモリ領域に更新するようにしてもよい。
【0059】
・前記第1実施形態において、表示領域70の大きさに関係なく、同一の縮尺の地図を表示してもよいし、表示領域70の大きさに応じて、縮尺を変更するようにしてもよい。縮尺を変更する場合には、表示領域70が大きくなるほど、広域の地図にする。
【0060】
・前記第2実施形態においては、一側(図6において下側)へのドラッグ量に比例して表示領域80を一側方向(図6において上下方向)及び同方向と略直交する方向(図6において左右方向)に広げた。或いは、他側(図6において上側)へのドラッグ量に比例して表示領域80を一側方向(図6において上下方向)及び同方向と略直交する方向(図6において左右方向)に縮めた。これに対して、例えば一側(図6において下側)へのドラッグ量に対し指数関数的に表示領域80を一側方向(図6において上下方向)及び同方向と略直交する方向(図6において左右方向)に広げてもよい。或いは、他側(図6において上側)へのドラッグ量に対し指数関数的に表示領域80を一側方向(図6において上下方向)及び同方向と略直交する方向(図6において左右方向)に縮めてもよい。
【0061】
・前記第2実施形態においては、一側(図6において下側)へのドラッグ量に比例して表示領域80を一側方向(図6において上下方向)及び同方向と略直交する方向(図6において左右方向)に広げた。或いは、他側(図6において上側)へのドラッグ量に比例して表示領域80を一側方向(図6において上下方向)及び同方向と略直交する方向(図6において左右方向)に縮めた。これに対して、例えば一側(図6において下側)へのドラッグ量に比例して表示領域80を一側方向(図6において上下方向)及び同方向と略直交する方向(図6において左右方向)に縮め、他側(図6において上側)へのドラッグ量に比例して表示領域80をこれら両方向に広げてもよい。
【0062】
・前記第2実施形態において、画面の上側、下側へのドラッグ操作に応じて、表示領域を変更するようにしたが、画面の左側、右側へのドラッグ操作に応じて、左右の表示領域、及び画面の上下方向の表示領域を変更するようにしてもよい。
【0063】
・前記第2実施形態において、現在位置マークと同様に、表示領域80の大きさに応じて、縮尺を変更するようにしてもよい。また、縮尺を変更する場合には、表示領域80が大きくなるほど、広域の地図にする。
【0064】
・前記各実施形態において、利用者が現在位置に基づく地図が表示されたディスプレイ22(タッチパネル21)に指先を接触させることで、当該地図をスクロールする機能を設けてもよい。また、このときの表示領域70,80が小さいときには、当該地図のスクロールを禁止するようにしてもよい。この場合、地図スクロール及び表示領域変更の操作性を向上することができる。なお、上記各機能は、主制御装置15に構成される地図スクロール手段、地図スクロール禁止手段によって実現される。
【0065】
・前記各実施形態においては、地図描画及び表示の処理において地図データを格納する各メモリ領域(第1及び第2メモリ領域)を単一のメモリ(画像メモリ45)に配設したが、これらメモリ領域をそれぞれ個別のメモリに設けてもよい。
【0066】
・前記各実施形態においては特に言及していないが、ドラッグ量に応じた表示領域の変更には所定の上限及び下限が設けられている。
・前記各実施形態においては特に言及していないが、情報記憶装置14として磁気ディスク装置、光ディスク装置、光磁気ディスク装置を採用することができる。あるいは、メモリカード、フロッピー(登録商標)ディスク、CD−ROM,DVD−ROMの光ディスク、MO,MDの光磁気ディスク等を駆動し、その記憶内容にアクセスするドライブ装置を採用することができる。
【0067】
・前記各実施形態において、指が表示部(タッチパネル21)に完全に接触していない場合でも、指が表示部に接近し、静電気による電気信号や光の信号が発生された場合には、指が接触したと検知するようにしてもよい。
【0068】
・前記各実施形態において、利用者によるディスプレイ22(タッチパネル21)での操作を、例えば手袋を装着した指を接触させて行っても本発明を何ら逸脱するものではない。
【0069】
・上記各実施形態では、車両用ナビゲーション装置11に具体化したが、GPS装置等の現在位置検出手段を備えた携帯電話機や小型携帯情報端末(PDA:Personal Digital Assistants )の移動体通信機器に具体化してもよい。この場合、現在位置に基づく地図表示に係る各種プログラム及びデータをデータ通信にて受信するようにしてもよい。
【0070】
【発明の効果】
請求項1、2、4、5、9、10に記載の発明によれば、利用者の好みに応じた大きさで地図を表示することができる。
【0071】
請求項3、6に記載の発明によれば、表示領域の変更のための演算を演算で求めることができる。
請求項7に記載の発明によれば、表示部に表示される地図に重ねて、現在位置に現在位置マークを表示することで、利用者による現況把握を促進することができる。
【0072】
請求項8に記載の発明によれば、地図スクロール及び表示領域変更の操作性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示すブロック図。
【図2】同実施形態の地図表示態様を示すフローチャート。
【図3】同実施形態の地図表示態様を示すフローチャート。
【図4】同実施形態の地図表示態様を示すフローチャート。
【図5】同実施形態の地図表示領域を示す画面例。
【図6】第2実施形態の地図表示領域を示す画面例。
【図7】地図表示領域と現在位置マークとの関係を示す一覧図。
【符号の説明】
11 車両用ナビゲーション装置
12 入出力装置
13 現在位置検出装置
15 移動量検出手段、表示領域変更手段、記憶手段、表示領域演算手段、表示処理手段、現在位置表示手段、現在位置マーク変更手段、地図スクロール手段、地図スクロール禁止手段を構成する主制御装置
21 タッチパネル
22 ディスプレイ
45 画像メモリ
Claims (10)
- 現在位置に基づき表示部に地図を表示する地図表示装置において、
前記地図が表示された表示部に接触させた指が、該接触状態のまま移動するときの所定方向への移動量を検出する移動量検出手段と、
前記検出された移動量に基づき、前記表示部に表示される地図の表示領域を変更する表示領域変更手段と、
前記表示領域の地図を表示部に表示する表示処理手段とを備えたことを特徴とする地図表示装置。 - 請求項1に記載の地図表示装置において、
現在位置に基づき所定領域の地図データを格納する記憶手段を備え、
前記表示領域変更手段は、
前記検出された移動量に基づき、前記表示部に表示される地図の表示領域を演算する表示領域演算手段を含み、
前記表示処理手段は、前記格納された所定領域の地図データから、前記演算された表示領域の地図データを複写して前記表示部に地図を表示することを特徴とする地図表示装置。 - 請求項1又は2に記載の地図表示装置において、
前記表示部に表示される地図の前記所定方向の長さは、前記検出された移動量が大きいほど長くなるように変更されることを特徴とする地図表示装置。 - 請求項1又は2に記載の地図表示装置において、
前記移動量が表示部の下側方向へ大きくなるに従い、前記表示領域の下部の辺を基準に上側に徐々に大きくなることを特徴とする地図表示装置。 - 請求項3に記載の地図表示装置において、
前記表示部に表示される地図は、現在位置を略中心とする地図であることを特徴とする地図表示装置。 - 請求項5に記載の地図表示装置において、
前記表示部に表示される地図の前記所定方向と略直交する方向の長さは、該所定方向の長さが長くなるほど長くなるように変更されることを特徴とする地図表示装置。 - 請求項5又は6に記載の地図表示装置において、
前記表示部に表示される地図に重ねて、現在位置に現在位置マークを表示する現在位置表示手段と、
前記表示部に表示される地図の表示領域に応じて前記現在位置マークの大きさを変更する現在位置マーク変更手段とを備えたことを特徴とする地図表示装置。 - 請求項1〜7のいずれかに記載の地図表示装置において、
前記地図が表示された表示部に指を接触させることで、該地図をスクロールする地図スクロール手段と、
前記変更された地図の表示領域が小さいときに、前記地図スクロール手段による地図のスクロールを禁止する地図スクロール禁止手段とを備えたことを特徴とする地図表示装置。 - 現在位置に基づき表示部に地図を表示する地図表示方法において、
前記地図が表示された表示部に接触させた指が、該接触状態のまま移動するときの所定方向への移動量を検出し、
前記検出された移動量に基づき、前記表示部に表示される地図の表示領域を変更することを特徴とする地図表示方法。 - 請求項1〜8のいずれかに記載の地図表示装置を備えたことを特徴とするナビゲーション装置。
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