JP2004028452A - ボイラーチューブ管理システムを有するボイラー装置 - Google Patents

ボイラーチューブ管理システムを有するボイラー装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2004028452A
JP2004028452A JP2002185617A JP2002185617A JP2004028452A JP 2004028452 A JP2004028452 A JP 2004028452A JP 2002185617 A JP2002185617 A JP 2002185617A JP 2002185617 A JP2002185617 A JP 2002185617A JP 2004028452 A JP2004028452 A JP 2004028452A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electrochemical
boiler
boiler tube
noise
electrode
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002185617A
Other languages
English (en)
Inventor
Masazumi Miyazawa
宮澤 正純
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Chemical Corp
Original Assignee
Mitsubishi Chemical Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Chemical Corp filed Critical Mitsubishi Chemical Corp
Priority to JP2002185617A priority Critical patent/JP2004028452A/ja
Publication of JP2004028452A publication Critical patent/JP2004028452A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Gasification And Melting Of Waste (AREA)

Abstract

【課題】灰分中のバナジウム含有金属を含む灰分の溶融点を検知して、的確かつ適量の融点上昇剤を添加することにより、融点上昇剤の使用量を削減することことを目的とする。
【解決手段】ボイラーチューブ管理用電気化学センサを設けたボイラー装置1であって、前記ボイラー装置内部のボイラーチューブ3と同質の材料で形成した電極保持部材6を前記ボイラー装置内に設け、前記ボイラーチューブ管理用電気化学センサの電極を、前記電極保持部材の周囲雰囲気と接するように、前記電極保持部材に設ける。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、ボイラーチューブ管理システムを有するボイラー装置に関し、詳しくは、ボイラー装置内のボイラーチューブに付着したバナジウム含有金属を含む灰分の溶融点を検知し、融点上昇剤を付与するタイミングを示す装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
ボイラー装置において、燃料中のバナジウム等の金属分を含む灰分が、ボイラー設備中のボイラーチューブに付着し、損傷を与える、いわゆる高温損傷が生じている。これは、まず、前記灰分、特にバナジウム等の金属が前記ボイラーチューブに付着する。次いで、ボイラー装置内の温度上昇と共に、このバナジウム等含有金属を含む灰分の溶解が生じる。この際、前記灰分に酸素が吸着し、前記バナジウム等含有金属が付着したボイラーチューブの構成金属を酸化し、結果として、酸化された部分が欠落する。これにより高温損傷が起こると考えられる。
【0003】
これに対し、酸化マグネシウム等の融点上昇剤を燃料に添加することにより、付着した前記バナジウム等含有金属の溶融温度を上昇させ、高温損傷の防止が図られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、使用する燃料によって、前記灰分中に含まれるバナジウム等含有金属の量が異なるため、バナジウム等含有金属が溶融する温度が変化する。このため、前記融点上昇剤を過剰量添加し、高温損傷が生じないようにしている。
【0005】
そこでこの発明は、灰分中のバナジウム等含有金属を含む灰分の溶融点を検知して、的確かつ適量の融点上昇剤を添加することにより、融点上昇剤の使用量を削減することことを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明は、ボイラーチューブ管理用電気化学センサを設けたボイラー装置であって、前記ボイラー装置内部のボイラーチューブと同質の材料で形成した電極保持部材を前記ボイラー装置内に設け、前記ボイラーチューブ管理用電気化学センサの電極を、前記ボイラー装置内の雰囲気と接するように、前記電極保持部材に設けることにより、前記課題を解決したのである。
【0007】
ボイラー装置の内部にボイラー装置内部のボイラーチューブと同質の材料で形成した電極保持部材を設け、ここにボイラーチューブ管理用電気化学センサの電極を、前記ボイラー装置内の雰囲気と接するように設けるので、燃料中のバナジウム等の金属分を含む灰分が、ボイラーチューブと同様に電極保持部材、特に前記電極にも付着する。そして、付着後、ボイラー装置内が昇温し、バナジウム等含有金属が融解し始めると、電極間に電気化学的電流ノイズや電気化学的電圧ノイズが発生する。すなわち、前記融解点は、前記電気化学的電流ノイズや電気化学的電圧ノイズの発生を感知することにより測定することができる。そして、融点上昇剤の添加を開始したり、融点上昇剤の添加量を増加させたりする。これにより、高温損傷が生じるのを防止できる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下において、この発明について詳細に説明する。
この発明にかかるボイラーチューブ管理システムを有するボイラー装置は、ボイラー装置に、ボイラーチューブ管理用電気化学センサを設けたものである。
【0009】
前記ボイラー装置とは、容器内で水を熱し、水蒸気を発生させる装置をいい、いろいろな形式のものがある。例えば、大型の工場等で使用されるボイラー装置1としては、図1に示すような構造を有する装置があげられる。これは、装置本体2の内部に、水又は水蒸気を通すボイラーチューブ3を配した構造を有する。
【0010】
前記装置本体2は、その釜底部において、ここに設けられた燃焼孔11から重油ポンプ4から送られる燃料を、送気ブロア5から送られる空気Aで燃焼し、燃焼部12を形成する。そして、この燃焼部12で燃焼された空気は、ボイラーチューブ3を加熱しながら、出口13に向かって流れ、この出口13から燃焼空気Bが外部に開放される。この出口13付近に熱交換器14が設けられ、燃焼空気Bの熱を送気ブロア5から送り込まれる空気Aに伝達される。これにより、燃焼部12での加熱効率を向上させる。
【0011】
また、前記ボイラーチューブ3は、装置本体2の出口13近くに設けられた節炭器15を通り、燃焼部12に入って加熱部16を形成する。そして、装置本体2内に設けられた一次過熱器17a、二次過熱器17b、三次過熱器17cを通って、蒸気出口18へ導かれる。ボイラーチューブ3内に導入される水Cは、各工程を経て、過熱蒸気Dとなって蒸気出口18より送り出される。
【0012】
前記容器本体2やボイラーチューブ3を構成する材質としては、Cr−Mo鋼又はステンレス系の鋼であれば特に限定されるものでなく、例えば、SUS304、SUS305、SUS309、SUS210、SUS216、SUS217、SUS215、SUS207等の比較的Ni含有率の高いステンレス鋼をあげることができる。
【0013】
前記燃焼部12で燃焼される燃料は、バナジウム等を含有する金属分(以下、「バナジウム含有金属」と称する。)を含む成分を有し、燃焼部12で燃焼されることにより、バナジウム含有金属を含む灰分が生成され、前記ボイラーチューブ3に付着する。この付着したバナジウム含有金属を含む灰分が、装置本体2内部の温度上昇、及びボイラーチューブ3内の水蒸気の温度上昇によって温度が上昇し、融点を超えると、このバナジウム含有金属に酸素が吸着し、このバナジウム含有金属が付着しているボイラーチューブ3の金属壁を酸化し、結果として酸化された部分が欠落する。これにより高温損傷が生じる。
【0014】
前記の高温損傷を防止するため、前記燃料に融点上昇剤を混入し、前記のバナジウム含有金属を含む灰分の溶融点、すなわち溶融温度の上昇させる。前記融点上昇剤としては、酸化マグネシウム、酸化カルシウム等があげられる。
【0015】
前記溶融点は、前記ボイラーチューブ管理用電気化学センサによって検知され、すみやかに融点上昇剤の燃料への添加、又は燃料への追加が行われて溶融点の上昇が図られる。これにより、高温損傷の発生を防止する。
【0016】
前記のボイラーチューブ管理用電気化学センサの電極は、電極保持部材に取り付けられ、前記ボイラー装置、すなわち、装置本体2の内部に設けられる。前記電極保持部材6の位置は、例えば、図1に示すような、燃焼部12の上方に設けてもよいが、特に限定されない。
【0017】
前記電極21は、図2に示すように、電極保持部材6の周囲雰囲気、すなわち、ボイラー装置1内部の雰囲気に接するように、電極保持部材6に設けられる。前記電極21は、3つの電極21a、21b及び21cから構成され、これらの各電極部はそれぞれ、配線22によって、前記のボイラーチューブ管理用電気化学センサに接続される。
【0018】
また、前記電極保持部材6は、前記ボイラーチューブ3と同質の材料で形成される。これにより、バナジウム含有金属を含む灰分の電極保持部材6への付着が、ボイラーチューブ3への付着と同様に生じる。
【0019】
前記の電極21a、21b及び21cのそれぞれは、互いに接触したり、通電しないように、間に絶縁材23が設けられている。また、電極保持部材6の内側の配線22の固定のため、必要に応じて、絶縁材23で固定してもよい。さらに、前記電極保持部材6の内部に、空洞部20を設け、空気E等を吹き込んでもよい。空気Eを吹き込むことにより、電極21a、21b及び21cを冷却することができ、より正確に検知することができる。
【0020】
前記のボイラーチューブ管理用電気化学センサ7は、図3に示すように、前記3つの電極21a〜21c、この電極21a〜21cでの測定データを処理する制御部8から構成される。この制御部8で検出された電気化学的電流ノイズ及び電気化学的電圧ノイズの変化、すなわち、電気化学的抵抗ノイズの変化に関するデータが、データ記憶部36で記憶され、融解点判断手段37でバナジウム含有金属の融解点が認識され、管理システム38に送られ、そして、前記融点上昇剤の燃料への添加又は添加量の増加が指示される。これにより、前記電気化学的電流ノイズ及び電気化学的電圧ノイズの発生の原因であるバナジウム含有金属を含む灰分の溶融を防止することができる。
また、前記の各電極21a〜21cは、同一の電気伝導性の材料、例えば、金属から形成される。
【0021】
前記のバナジウム含有金属を含む灰分の溶融の検知は、次の方法で行われる。まず、各電極21a〜21cを配した電極保持部材6を装置本体2内に設置し、ボイラー装置1を稼動させる。すると、燃料から発生するバナジウム含有金属を含む灰分が、電極保持部材6に付着する。そして、再び、ボイラー装置1を稼動させる。すると、装置本体2内の温度が上昇し、電極保持部材6に付着したバナジウム含有金属を含む灰分の溶融が始まる。この溶融が始まると、酸素がバナジウム含有金属を含む灰分に吸着され、各電極21a〜21cに電気化学的電流ノイズ及び電気化学的電圧ノイズの変化が発生し、これを制御部8で検知することができる。
この検知データを管理システム38に送り、前記の融点上昇剤の燃料への添加、又は燃料への追加を行うことができる。
【0022】
前記ボイラーチューブ管理用電気化学センサ7の制御部6は、図3に示すように、前記各電極21a〜21c間の電気化学的電流ノイズ並びに電気化学的電位ノイズをそれぞれに測定する電流電圧測定手段30、前記電流電圧測定手段で測定された電気化学的電流ノイズ並びに電気化学的電位ノイズの各測定データを取り入れて、この測定データを時系列に蓄積するデータ記憶手段36、及び前記データ記憶手段36に時系列で蓄積された電気化学的電流ノイズ又は電気化学的電位ノイズの測定データを取り出し、この取り出された電気化学的電流ノイズ及び電気化学的電位ノイズの測定データの変化、すなわち、電気化学的抵抗ノイズの変化を検知し、前記バナジウム含有金属の融解点を判断する融解点判断手段37を備える。
【0023】
前記ボイラーチューブ管理用電気化学センサ7について、図3乃至図5を用いてより詳細に説明する。
図3は、本実施形態例を含むボイラーチューブ管理用電気化学センサの全体構成の概要を示すブロック図であり、ここでは、本実施形態例を含む電気化学センサ全体の構成とその作用並びに効果について述べる。
【0024】
まず、前記腐食電流電圧測定手段30について説明する。これは、図3に示す電気化学センサのうち、無抵抗電流計24、バッファー回路25、及びバンドパスイフィルター26、27から構成される。
【0025】
前記第1の電極21aと第2の電極22bとの間には、内部抵抗がほぼゼロの電流測定回路、いわゆる無抵抗電流計(zero resistance ammerter)24を接続させ、前記第2の電極21bと第3の電極21c間には、該電極側に影響を与えずに信号電圧を測定し得る入力インピーダンスが非常に大きいアンプ回路、ここではバッファー回路25を接続させる。
【0026】
従って、この態様の場合、前記第1の電極21aと第2の電極21b間には、それぞれ、各電極表面の腐食の進行程度に応じたカップリング電流(結合電流:Imean)aを生じ、該カップリング電流aは、前記無抵抗電流計24によって測定され、且つ後述する信号処理をなした上で、データ記憶手段であるコンピュータ35のデータ記憶部36に時系列で蓄積される。
【0027】
このとき、電気化学的電流ノイズ(In)bについては、前記カップリング電流aの変動をフィルター回路、特にバンドパスフィルター回路26によって、その低周波数領域、特に1Hz程度以下の周波数領域、好ましくは0.01〜1Hz程度の周波数領域の電流変動を測定して得ることができ、該測定された電気化学的電流ノイズ(In)bもまた後述する信号処理をなした上で、コンピュータ8のデータ記憶部36に時系列で蓄積される。ここで、この電気化学的電流ノイズ(In)bは、コンピュータ8に取り込まれたカップリング電流(Imean)aをしかるべく演算処理し、その標準偏差を求めることによっても同様に得られる。
【0028】
一方、電気化学的電位ノイズ(Vn)cについては、前記第2の電極21bと第3の電極21cとの間の電位差(Vmean)を前記バッファー回路25によって測定すると共に、この電位差の変動をフィルター回路、特にバンドパスフィルター回路27によって、その低周波数領域、特に1Hz程度以下の周波数領域、好ましくは0.01〜1Hz程度の周波数領域の電位差変動を測定して得ることができ、該測定された電気化学的電位ノイズ(Vn)cもまた後述する信号処理をなした上で、コンピュータ35のデータ記憶部36に時系列で蓄積される。ここでも、この電気化学的電位ノイズ(Vn)cは、前記電位差を直接コンピュータ8に取り込んでしかるべく演算処理し、その標準偏差を求めることによっても同様に得られる。
【0029】
次に、前記各測定データ信号(電流及び電圧の各測定データ)をコンピュータ35に入力するまでのデータ処理の具体的な回路手段の詳細を図4(a)、(b)及び図5(a)、(b)に示す。
【0030】
図4(a)、(b)は、同上データ処理回路をアナログ回路によって構成したときの一例である。この場合、先ず、前記電流信号、即ち、前記第1の電極21aと第2の電極21b間のカップリング電流aは、同図(a)にみられるように、無抵抗電流計24によって測定されると共に、その電流信号の一方は、信号の2乗平均を求めるRMS回路→求めた信号を直流に変換するDC回路→直流に変換された信号を対数に変換するLOG回路からなるコンバータ(以下、対数コンバータという)28によって対数変換され、さらに、アナログ/デジタルコンバータ(以下、A/Dコンバータという)29によってデジタル変換された後、前記コンピュータ35にカップリング電流(Imean)aとして入力され、電流信号の他方は、バンドパスフィルター回路26によって1Hz程度以下の周波数成分が取り出された上で、同様に対数コンバータ31によって対数変換され、さらに、A/Dコンバータ32によってデジタル変換された後、前記コンピュータ35に電気化学的電流ノイズ(In)bとして入力される。そして、データ記憶手段36で記憶される。
【0031】
次いで、前記電圧信号、即ち、前記第2の電極21bと第3の電極21c間の電位差は、同図(b)にみられるように、バッファー回路25によって測定され、且つこの信号からバンドパスフィルター回路27によって1Hz程度以下の周波数成分が取り出された上で、ここでも、対数コンバータ33によって対数変換され、さらに、A/Dコンバータ34によってデジタル変換された後、前記コンピュータ35に電気化学的電位ノイズ(Vn)cとして入力される。そして、データ記憶手段36で記憶される。
【0032】
また、図5(a)、(b)は、前記図4(a)、(b)のアナログ回路構成に対応してデータ処理回路をデジタル回路で構成したときの一例で、図中、同一符号は、同一又は相当部分を示しており、該デジタル回路構成によっても同様な作用が得られる。
【0033】
前記融解点判断手段37は、前記データ記憶部36に蓄積されている電気化学的電流ノイズ(In)b、及び電化化学的電位ノイズ(Vn)cの測定データ、及びこれからから算出される電気化学的抵抗ノイズの急激な変化から判断する。すなわち、前記バナジウム含有金属を含む灰分の融解が始まると、電気化学的電流ノイズ(In)b、及び電化化学的電位ノイズ(Vn)cが発生するので、その変化は急激となる。あわせて、これらから得られる電気化学的抵抗ノイズも急激に変化する。このため、これらのデータが急激に変化した時点が、前記バナジウム含有金属を含む灰分の融解点と判断することができる。
【0034】
前記融解点のデータは、管理システム38に送られ、前記のとおり、融点上昇剤の使用が開始又は使用量の増加の判断に利用される。
【0035】
【実施例】
以下に実施例及び比較例をあげてこの発明をさらに具体的に説明する。
【0036】
(実施例1)
図1に示すボイラー装置1の二次過熱器17bの近傍に電極保持材6を設置した。この電極保持材は、ボイラーチューブ3と同様の材料(SUS347TB)から構成され、図2に示すように、電極21a〜21cを取り付けたものである。また、この電極21a〜21cを含むボイラーチューブ管理用電気化学センサ7は、図2乃至図4に示す構成及び機能を有する。
そして、重油ポンプ4より供給される燃料は、重油(バナジウム含量:0.22重量%)を用い、10時間、前記ボイラー装置1を稼動させた。
【0037】
その後、一旦、前記ボイラー装置1の稼動を停止し、再稼動させた。そして、そのときの電気化学的電流ノイズ(In)b、及び電化化学的電位ノイズ(Vn)c、及び電気化学的抵抗ノイズの変化を見た。電気化学的電流ノイズ(In)b、及び電化化学的電位ノイズ(Vn)cの変化を図6(a)に、電気化学的抵抗ノイズの変化を図6(b)に示す。
【0038】
その結果、再稼動開始して、状態が落ち着いた後、データが変動が激しく変動している箇所が見出された。このとき、酸化マグネシウムを燃料に添加すると、この変動は収まりを見せた。
【0039】
【発明の効果】
この発明によると、ボイラーチューブ管理用電気化学センサによって、バナジウム含有金属分を含む灰分の溶融点を検知することができるので、ボイラー装置の高温損傷の発生を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ボイラー装置の例を示す模式図
【図2】ボイラーチューブ管理用電気化学センサの電極部の例を示す模式図
【図3】ボイラーチューブ管理用電気化学センサの全体構成の概要を示すブロック図
【図4】図3のボイラーチューブ管理用電気化学センサにおける電流、電圧の各測定データ信号の処理回路をアナログ回路で構成したときの例を示すブロック図
【図5】図3のボイラーチューブ管理用電気化学センサにおける電流、電圧の各測定データ信号の処理回路をデジタル回路で構成したときの例を示すブロック図
【図6】(a)実施例における電気化学的電位ノイズ及び電気化学的電流ノイズの測定データ
(b)実施例における電気化学的抵抗ノイズの測定データ
【符号の説明】
1 ボイラー装置
2 装置本体
3 ボイラーチューブ
4 重油ポンプ
5 送気ブロア
6 電極保持部材
7 ボイラーチューブ管理用電気化学センサ
8 制御部
11 燃焼孔
12 燃焼部
13 出口
14 熱交換器
15 節炭器
16 加熱部
17a 一次過熱器
17b 二次過熱器
17c 三次過熱器
18 蒸気出口
20 空洞部
21 電極
21a 第1の電極
21b 第2の電極
21c 第3の電極
22 配線
23 絶縁材
24 無抵抗電流計
25 バッファー回路
26,27 バンドパスフィルター回路
28、31、33 対数コンバータ
29、32、34 A/Dコンバータ
35 コンピュータ
36 データ記憶手段
37 融解点判断手段
38 管理システム
a カップリング電流(Imean)
b 電気化学的電流ノイズ(In)
c 電気化学的電圧ノイズ(Vn)
A 空気
B 燃焼空気
C 水
D 過熱蒸気

Claims (3)

  1. ボイラーチューブ管理用電気化学センサを設けたボイラー装置であって、前記ボイラー装置内部のボイラーチューブと同質の材料で形成した電極保持部材を前記ボイラー装置内に設け、前記ボイラーチューブ管理用電気化学センサの電極を、前記ボイラー装置内の雰囲気と接するように、前記電極保持部材に設けたボイラーチューブ管理システムを有するボイラー装置。
  2. ボイラー装置の稼動によりその内部に生じるバナジウム含有金属を含む灰分が、前記電極保持部材の外壁部に付着した後、このバナジウム含有金属の溶融の際に生じる電気化学的電流ノイズ及び電気化学的電圧ノイズを、前記の電極を通じてボイラーチューブ管理用電気化学センサによって検知する請求項1に記載のボイラーチューブ管理システムを有するボイラー装置。
  3. ボイラーチューブ管理用前記電気化学センサは、前記電極部、前記電極部の各電極間に生じる電気化学的電流ノイズ並びに電気化学的電位ノイズをそれぞれに測定する電流電圧測定手段、前記電流電圧測定手段で測定された電気化学的電流ノイズ並びに電気化学的電位ノイズの各測定データを取り入れて、この測定データを時系列に蓄積するデータ記憶手段、及び前記データ記憶手段に時系列で蓄積された電気化学的電流ノイズ又は電気化学的電位ノイズの測定データを取り出し、この取り出された電気化学的電流ノイズ及び電気化学的電位ノイズの測定データから前記バナジウム含有金属の融解点を判断する融解点判断手段を備えるセンサである請求項1又は2に記載のボイラーチューブ管理システムを有するボイラー装置。
JP2002185617A 2002-06-26 2002-06-26 ボイラーチューブ管理システムを有するボイラー装置 Pending JP2004028452A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002185617A JP2004028452A (ja) 2002-06-26 2002-06-26 ボイラーチューブ管理システムを有するボイラー装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002185617A JP2004028452A (ja) 2002-06-26 2002-06-26 ボイラーチューブ管理システムを有するボイラー装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2004028452A true JP2004028452A (ja) 2004-01-29

Family

ID=31181188

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002185617A Pending JP2004028452A (ja) 2002-06-26 2002-06-26 ボイラーチューブ管理システムを有するボイラー装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2004028452A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011219173A (ja) * 2010-04-09 2011-11-04 General Electric Co <Ge> 腐食をオンラインでモニターするためのシステム及び方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011219173A (ja) * 2010-04-09 2011-11-04 General Electric Co <Ge> 腐食をオンラインでモニターするためのシステム及び方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9528419B2 (en) Particulate matter controller for an internal combustion engine
JP4465725B2 (ja) 液体用濃度測定装置
JP5634014B2 (ja) 接続異常検知装置および家電機器
US8839610B2 (en) Controller of internal combustion engine
JP2010151553A (ja) 粒子状物質検出装置
JP3422263B2 (ja) 水質管理用導電率センサおよび吸収式冷温水機
JP4168321B2 (ja) 外部電源用カソード防食装置及び防食データの遠隔監視システム
JP2004125738A (ja) 酸素センサの異常検出装置
JP3485908B2 (ja) 腐食モニタリングセンサー並びに該センサーを用いる腐食速度推定方法及び装置
JP3225119B2 (ja) 電池寿命検出装置
JP2004028452A (ja) ボイラーチューブ管理システムを有するボイラー装置
JP2005180927A (ja) インピーダンス測定装置
US8927904B2 (en) Method of rating a stick electrode
JP2018514771A (ja) センサエレメントの内部抵抗を求める方法及び装置
JP4054652B2 (ja) 蓄電池の内部インピーダンス測定方法および蓄電池の内部インピーダンス測定装置
JP2000012105A (ja) バッテリの出力パワー検出装置
CN107505060A (zh) 一种铂电阻温度传感器快速自检的实现方法
JP4095262B2 (ja) 空気予熱器管理装置
JP2005003635A (ja) 水系プロセスの管理システム
JPH1010163A (ja) 実効値電圧測定装置
JP4648749B2 (ja) 接触燃焼式ガスセンサ素子および接触燃焼式ガスセンサ装置
JP2020067374A (ja) 排ガスセンサ
JP2003328721A (ja) オイル劣化検出方法及び装置
JP4180426B2 (ja) 金属表面測定装置
US11022536B2 (en) Method for operating a sensor element for detecting particles of a measuring gas in a measuring gas chamber

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050311

A977 Report on retrieval

Effective date: 20070525

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070529

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20071002