JP2004027998A - ハイブリッド車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】アイドル時の点火時期をMBTに制御し、燃費を向上するとともに、MBT燃焼時の回転変動を制振することを目的とする。
【解決手段】駆動源としてのエンジン1と、駆動源としての機能とエンジンによって駆動される発電機としての機能とを備えるモータ2と、このモータとの間で電力の授受を行うバッテリ6と、エンジンの出力トルクおよびモータの出力トルクを制御するコントローラ21〜25とを備えたハイブリッド車両において、前記コントローラは、前記エンジンの点火時期を燃費効率のよい最小点火進角値でアイドル運転する場合に、エンジンの回転速度変動に応じてモータの目標回転速度を制御する。
【選択図】  図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はハイブリッド車両に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、駆動源としてのエンジンの点火時期を最小点火進角値(以下、MBTという。)に制御することで燃費が向上することが、例えば、特開2001−165023号公報に開示されている。
【0003】
またハイブリッド車両の燃費向上を目的として、バッテリの充電状態(以下、SOCという。)が十分である場合には、アイドルストップを実施することが知られる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来技術においては、アイドル時に点火時期をMBTに制御して燃費を向上させると、絞り弁が閉じるために吸気管内の負圧が高くなり残留ガス量が増加する。残留ガスのために燃焼速度が遅くなり、また燃焼変動も大きくなる。したがって、アイドル時には、点火時期をMBTまで進めることができず、アイドル状態での燃費の向上を十分に図ることができない。
【0005】
また、アイドルストップの許可条件はSOCだけではないため、SOCが高い場合でも成立する場合がある。たとえばマスタバックの負圧が低く、ブレーキアシスト力が小さい場合やヒータの作動要求がある場合等である。このようなSOCが高い状態からの再始動時にノッキングの発生が懸念されるため、点火時期をMBTに制御することができず、燃費を向上することができない。
【0006】
そこで本発明は、アイドル時の点火時期をMBTに制御し、燃費を向上するとともに、MBT燃焼時の回転変動を制振するハイブリッド車両を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、駆動源としてのエンジンと、駆動源としての機能とエンジンによって駆動される発電機としての機能とを備えるモータと、このモータとの間で電力の授受を行うバッテリと、エンジンの出力トルクおよびモータの出力トルクを制御するコントローラとを備えたハイブリッド車両において、前記コントローラは、前記エンジンの点火時期を燃費効率のよい最小点火進角値でアイドル運転する場合に、エンジンの回転速度変動に応じてモータの目標回転速度を制御する。
【0008】
【発明の効果】
本発明によれば、最小点火進角値でのアイドル運転時であっても、エンジンの回転変動をモータによるエンジン回転数制御によって抑制することができるとともに、最小点火進角値によるアイドル運転が維持できるため燃費を向上することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明が適用されるハイブリッド車両の概要を図1を用いて説明する。
【0010】
ハイブリッド車両は、車両の駆動源としてのエンジン1と、エンジン1の駆動力をアシストする駆動源としての機能とエンジン1の動力によって発電機としての機能を有するモータ2とを備える。モータ2はエンジンの出力軸に連結され、モータ2の出力トルクをエンジンの出力軸に伝達する。エンジン1とモータ2の駆動力は、トルクコンバータ3および変速機4を介して駆動輪に伝達され、車両が走行する。
【0011】
モータ2は、インバータ5を介してバッテリ6と接続されており、バッテリ6からの電力供給により駆動する一方、発電機として機能する場合には電力をバッテリ6に供給する。
【0012】
図2は、ハイブリッド車両の運転を制御するコントローラの概略構成を説明する図である。
【0013】
コントローラは、ハイブリッドコントロールユニット(HCU)21、エンジンコントロールユニット(ECU)22、変速機コントロールユニット(TCU)23、バッテリコントロールユニット(BCU)24、モータコントロールユニット(MCU)25とから構成され、車両全体の制御を司るHCU21に各コントロールユニットから各種信号が送信されて、HCU21では駆動力の演算、アイドルストップの許可判定、モータ2のトルク制御、バッテリ6のSOC制御、吸気冷却用のファン18の運転制御、インジェクタ15の燃料噴射制御、点火プラグ16の点火時期制御、スロットル弁17の制御等を行う。なお、ファン18は、インタークーラ等の吸気冷却装置であってもよい。
【0014】
HCU21には、ブレーキの作動状態を検出するセンサ7と、マスタシリンダの圧力を検出するセンサ8と、アクセルペダルの操作量を検出するセンサ9と、エアコンディショナ(以下、A/Cと示す。)のオン/オフを検出するセンサ10と、パワーステアリング(以下、P/Sと示す。)の作動を判定するためのハンドルの舵角を検出するセンサ11と、エンジンの冷却水温を検出するセンサ12と、マスターバックの負圧を検出するセンサ20の出力が入力される。
【0015】
ECU22には、エンジンの回転速度を検出するセンサ13の出力が入力され、TCU23には、変速機4のセレクトレバーの位置を検出するセンサ19の出力が入力される。さらにBCU24にはバッテリ6のSOC情報が入力され、MCU25には、モータ2の回転速度を検出するセンサ14の出力が入力される。
【0016】
コントローラはこれら入力値に基づいて、点火時期を制御する点火プラグ16、所定量の燃料を燃焼室内に供給するインジェクタ15、スロットル弁17の開度、冷却用フィン18の作動を制御する。
【0017】
図3はHCU21を構成する演算ブロックとアイドル運転時の制御内容を説明する図である。HCU21はエンジン負荷推定部a1と、モータ制御演算部a2と、モータ発電トルク演算部a3と、モータトルクF/B制御部a4と、点火時期演算部a5と、エンジン回転速度制御部a6とから構成される。
【0018】
まず、エンジン負荷推定部a1にA/Cスイッチのオン/オフ信号とハンドル舵角信号(=P/Sの作動信号)と燃料噴射量の前回値とが入力され、エンジンの負荷(補機分)トルクの無負荷時に対する上昇トルク分を演算し、モータ制御演算部a2に出力する。モータ制御演算部a2には、さらにBCU24からSOC推定値が入力され、エンジンの上昇トルク分に相当するモータのトルクを発生するモータ目標回転速度とファン18のオン/オフ信号が出力される。さらにモータ制御演算部a2は、演算されるモータ出力の制限値に基づくモータの出力不能フラグとモータ出力トルクを出力する。
【0019】
MCU25から出力されたモータトルク推定値からモータ制御演算部a2で演算されたモータ出力トルクを演算ブロックa8で減算して、補正後モータトルク推定値を求め、モータトルクフィードバック(以下、モータトルクF/Bと示す。)制御部a4に出力する。
【0020】
モータ発電トルク演算部a3にはSOC推定値が入力されて目標発電トルクを算出し、モータトルクF/B制御部a4に出力する。
【0021】
モータトルクF/B制御部a4では、目標発電トルクと補正後モータトルク推定値とから燃料噴射量を算出し、点火時期演算ブロックa5に出力し、点火時期演算ブロックa5には、さらにエンジン回転速度が入力されて燃料噴射量と点火時期とを切換ブロックa7に出力する。
【0022】
エンジン回転速度が入力されるエンジン回転速度F/B制御部a6では、回転速度F/Bによって燃料噴射量と点火時期とが演算され、切換ブロックa7に出力する。
【0023】
切換ブロックa7では、モータ制御演算部a2からのモータの出力不能フラグに基づき点火時期演算ブロックa5からの燃料噴射量と点火時期の信号とエンジン回転速度F/B制御部a6からの燃料噴射量と点火時期の信号と選択する。選択された燃料噴射量の信号はインジェクタ15に送られるとともに、前述のエンジン負荷推定部a1に送られる。また点火時期の信号は点火プラグに送られてエンジン1の点火時期を制御する。
【0024】
以下、それぞれの演算ブロックに付き、制御内容を詳細に説明する。これは、点火時期をMBTとしたアイドル状態で行われる制御である。
【0025】
図4に示すフローチャート図は、エンジン負荷推定部a1の制御内容を説明するための図である。
【0026】
まずステップ1で、A/Cの作動状態を確認し、作動している場合にはステップ2へ、停止している場合にはステップ3に進む。ステップ2ではA/C分のエンジン負荷を図5に示すようなマップから算出する。図5に示すマップでは、A/Cの運転がハイ/ローの2段階で示してあるが、これに限らず多段階あるいは無段階で設定してもよい。一方、ステップ3では、A/Cの負荷は0(零)と設定する。
【0027】
続くステップ4では、P/S分のエンジン負荷を図6に示すようなマップを用いて、ハンドルの舵角から算出する。続くステップ5では、その他のエンジン負荷(例えば、他のエンジン補機分の負荷)を図7に示すようなマップからモータ推定トルクとエンジン目標トルクとをF/B制御した結果、演算される燃料噴射量に基づき算出する。
【0028】
そしてステップ6で、これらA/C分の負荷、P/S分の負荷、その他の負荷の総和をエンジン負荷の上昇分として負荷トルクに換算する。
【0029】
図8は、モータ制御演算部a2で実施されるモータ目標回転速度演算とファン18の駆動判定を説明するフローチャートである。
【0030】
ステップ11では、図4で算出したエンジン負荷トルクがノッキングを発生する所定トルク以上か判定する。所定値未満の場合には制御を終了し、所定値以上の場合にステップ12に進み、ノッキングが発生しないようにノッキング限界を上げるためアイドル目標回転速度(=モータ目標回転速度)に負荷トルク上昇分に相当する回転速度上昇分を加算し、新たなアイドル目標回転速度とし、これからモータ目標回転速度を算出する。
【0031】
したがって、エンジンがMBT(最小点火進角値)でアイドル運転される場合に、エンジンの負荷変動(回転速度変動)に応じてモータの目標回転速度を制御し、最小点火進角値でのアイドル運転を維持できる。具体的にはエンジン補機類の負荷分をモータトルクの上昇によって補うようにモータの目標回転速度を上昇させる。これにより、MBTでのアイドル運転時であっても、エンジンの回転変動をモータによるエンジン回転数制御によって抑制することができるとともに、MBTによるアイドル運転が維持できるため燃費を向上することができる。
【0032】
また、補機類の負荷に基づく負荷トルクがノッキングを発生するトルク以上の場合に、モータの目標回転速度を上昇させるため、ノッキングの発生を防止するとともに、点火時期をMBTとする領域を拡大することができ、燃費を向上することができる。
【0033】
続くステップ13で新たなモータ目標回転速度がモータの冷却を必要としない許容値より大きいか判定し、大きい場合にはステップ14に進み、吸気冷却用の冷却フィン18を作動する指令信号をフィン18に送り、ファン18により吸気温を低下させることでノッキングの防止を図る。許容値以下の場合には、冷却の必要がないため、そのまま制御を終了する。したがって、吸気を冷却するファン18を備えたため、ノッキングが発生する負荷トルク時にファン18を作動させて吸気を冷却し、ノッキングを防止することができる。
【0034】
ここで、設定される許容値は、クラッチなどエンジントルクのタイヤへの伝達を制御する構成を有さないシステムの場合に、アイドル回転速度を上昇させたためにタイヤに過大なトルクが伝達されるのを防止するために設けたものである。
【0035】
図9は、モータ制御演算部a2で実施されるモータ出力トルク演算とモータ出力不能フラグ演算を説明するフローチャートである。
【0036】
まずステップ21で、モータ2の故障判断を行い、正常時にはステップ22に進み、モータ2に作動温度による熱制限があるかを判定する。熱制限があるときには、ステップ23に進み、図10に示すようなマップを用いて、熱制限時のモータ2の出力制限値を演算し、ステップ24に進む。一方、ステップ22で熱制限がないと判定されたときには、そのままステップ24に進む。
【0037】
ステップ24では、バッテリ7のSOCの状態を判断し、SOCが所定のSOC範囲(例えば、SOC40〜70%)にない場合にステップ25に進み、ステップ25では、図11に示すようなマップからSOCに対するモータ2の出力制限値を算出し、ステップ26に進む。またステップ24で、SOCが所定SOC範囲内の場合には、ステップ26に進む。
【0038】
一方、ステップ21でモータ2の故障判定時にはステップ27に進み、故障モータ出力制限値に0を設定し、ステップ26に進む。
【0039】
ステップ26では、図12に示すようなマップからモータ2の回転速度が制限される場合の出力制限値を演算する。
【0040】
そしてステップ28で、故障時のモータ出力制限値(ステップ27)、熱制限時のモータ出力制限値(ステップ23)、高SOC時のモータ出力制限値(ステップ25)、さらに回転速度制限時のモータ出力制限値のうち最も低い制限値をモータ出力制限値として設定する。
【0041】
ステップ29では、エンジン負荷推定部a1で演算した上昇分モータ負荷トルクとステップ28で設定したモータ出力制限値とを比較し、小さい方をモータ出力トルク基本値とする。
【0042】
そして続くステップ30で、ステップ27で設定したモータ出力制限値が回転速度制御移行モータ出力制限値より大きいか判定し、大きい場合にはステップ31に進み、モータ出力トルクとしてモータ出力トルク基本値を設定し、かつモータ出力不能フラグを出力可能を意味する0を立てる。一方、モータ出力制限値が回転速度制御移行モータ出力制限値以下の場合にはステップ32に進み、モータ出力トルクとして0を設定し、かつモータ出力不能フラグとして出力不能を意味する1を立てる。
【0043】
したがって、燃料の点火時期をMBTとすることで大きくなるエンジンの回転変動を、制御性のよいモータの出力トルクをエンジンの出力トルクに応じて変化させ、MBTでのアイドル運転を維持するため、燃焼効率を向上できるとともに、エンジンの回転変動をモータの制御により抑制できる。
【0044】
なお、ここで回転速度制御移行モータ出力制限値とは、エンジンの制振性能を一定以上確保するのに要求されるモータの閾値である。つまり、モータ出力制限値がこの値以下の状態は、回転数制御にてエンジンを制振することができない状態であり、モータ出力不能フラグを1にセットしてトルク制御に移行する必要があることを意味する。
【0045】
図13は、モータ発電トルク演算部a3で、SOC推定値から目標発電トルクを算出するマップの一例を示す。この場合には、SOC40%まではモータ2は最大発電量で運転され、一方、SOC60%以上で目標発電トルクは0となる。
【0046】
図14は、モータトルクF/B制御部a4および点火時期演算ブロックa5で実施される、燃料噴射量と点火時期を演算するためのフローチャート図である。
【0047】
ステップ41で目標発電トルクが補正後モータトルク推定値より大きいかを判定し、大きい場合にステップ42でエンジンの燃料噴射量を増量する。目標発電トルクが補正後モータトルク推定値以下の場合には、ステップ43に進み、燃料噴射量を減量補正する。
【0048】
続いてステップ44で、図15に示すようなマップを用いて、燃料噴射量とエンジン回転速度からエンジン点火時期を算出する。このマップによれば、エンジン回転速度が速いほど、また燃料噴射量が多いほど(=負荷が高いほど)に点火時期はMBTから遅角するように制御される。つまり、モータが作動し、トルクを発生させて、エンジンの発生トルクを低下させる場合でも、補正後のモータトルク推定値に応じて点火時期をMBTから遅角させる場合がある。したがって、エンジンの負荷トルクを推定し、負荷トルクが増加してモータによるトルク制御を行っても不充分な場合にはエンジンの点火時期をMBTから遅角させるため、ノッキングを防止することができる。
【0049】
図9から16の制御内容をまとめると、図8に示したフローチャートにおいてエンジンの負荷トルクが所定値以上でノッキングの可能性が判定された場合に、エンジンが出力すべきトルクを減少させる必要が生じる。通常、バッテリのSOCが高い場合にはアイドルストップ制御を行い、ノッキングを防止するが、図16に示したような要件によりアイドルストップできず、エンジンを始動させている場合にはモータでトルクを発生させて、エンジンの出力トルクを低減してエンジンの制振を行うように制御する(エンジンの点火時期はMBTを維持する)。したがって、MBTでの燃焼時の回転変動を抑制することができるとともに、燃費の向上を図ることができる。
【0050】
このときエンジンの出力トルクは、補正後モータトルク推定値とモータ発電トルク演算部a3で算出される目標発電トルク値をF/B制御させるようにモータトルクF/B制御部a4で決定される。補正後モータトルク推定値は演算ブロックa8でモータトルク推定値からモータ出力トルクを減算してF/B制御を行う。このモータ出力トルクが図9に示したフローチャートに則って演算される。
【0051】
またモータが出力できない場合には、モータ出力不能フラグ=1をセットして、図3に示す切換ブロックa7によって、エンジン制御はエンジン回転速度F/B制御部a6による回転数F/Bによる空気量演算、点火時期演算に切り替えられる。したがって、モータ出力不可能時に要求負荷が増大した場合には、点火時期をMBTから遅角させてノッキングを防止する。
【0052】
モータ出力不能状態以外の場合は、目標発電トルクに応じた燃料噴射量がモータトルクF/B制御部a4で演算され、この燃料噴射量に応じた点火時期が点火時期演算ブロックa5で演算される。
【0053】
図17は、本発明を時系列で説明するタイミングチャートの一例であり、エンジン負荷としてA/C作動時を想定したものである。
【0054】
まず時刻t1でA/Cが作動を開始するとともに、A/Cの作動により上昇分の負荷トルク、モータ出力トルクおよびモータトルク推定値が上昇する。また、モータが作動することで、バッテリから電力が供給されて、バッテリのSOCが低下し始める。時刻t2でバッテリのSOCがモータ出力制限開始SOCを下回る。このため、モータ出力トルクとモータトルク推定値が徐々に低下し、時刻t3で0となる。モータの出力トルクが低減するため、不足分を補完するためエンジンへの燃料噴射が開始され、その量は徐々に増加し、そのときの点火時期はMBTより遅角側に制御される。
【0055】
時刻t3で、発電が開始されて、SOCが増加に転じるとともに、モータ出力トルクは0に、モータトルク推定値と補正後モータトルク推定値は減少し、マイナス値となる。このとき燃料噴射量は、A/C負荷分に発電負荷分を考慮した量となる。ここで目標発電トルクと補正後モータトルク推定値が一致するように制御される。
【0056】
時刻t4でSOCが、モータ出力制限開始SOCに達し、以降、燃料噴射量は一定量となり、SOCが徐々に増加傾向を維持する。モータトルク推定値と補正後モータトルク推定値の減少傾向はとまり、一定値を維持する。また燃料の点火時期も時刻t4以降一定値を維持する。
【0057】
本発明は、上記した実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想の範囲内でさまざまな変更がなしうることは明白である。
【図面の簡単な説明】
【図1】車両システムの構成を示す図である。
【図2】センサ−コントローラ構成図である。
【図3】演算ブロック図である。
【図4】負荷トルク推定演算フローチャートである。
【図5】A/C負荷トルクを算出するマップである。
【図6】P/S負荷を算出するマップである。
【図7】その他の負荷トルクを算出マップである。
【図8】SOC条件以外でのアイドルストップ禁止条件の一例である。
【図9】モータ目標回転数演算/ファンオン/オフ判定演算フローチャートである。
【図10】モータ出力トルク/モータ出力不能フラグ演算フローチャートである。
【図11】モータ温度とモータ出力制限値との関係を示す図である。
【図12】バッテリSOCとモータ出力制限値との関係を示す図である。
【図13】モータ回転速度とモータ出力制限値との関係を示す図である。
【図14】バッテリSOCと目標発電トルクとの関係を示す図である。
【図15】燃料噴射量演算/点火時期演算フローチャートである。
【図16】遅角量を算出するための点火時期のマップである
【図17】A/C要求有り時のタイムチャート(モータ出力時)である。
【符号の説明】
1 エンジン
2 モータ
3 クラッチ
4 変速機
6 バッテリ
18 ファン
21 ハイブリッドコントロールユニット(HCU)
22 エンジンコントロールユニット(ECU)
23 変速機コントロールユニット(TCU)
24 バッテリコントロールユニット(BCU)
25 モータコントロールユニット(MCU)

Claims (7)

  1. 駆動源としてのエンジンと、
    駆動源としての機能とエンジンによって駆動される発電機としての機能とを備えるモータと、
    このモータとの間で電力の授受を行うバッテリと、
    エンジンの出力トルクおよびモータの出力トルクを制御するコントローラとを備えたハイブリッド車両において、
    前記コントローラは、前記エンジンの点火時期を燃費効率のよい最小点火進角値でアイドル運転する場合に、エンジンの回転速度変動に応じてモータの目標回転速度を制御することを特徴とするハイブリッド車両。
  2. 前記コントローラは、前記アイドル運転時にエンジンの負荷トルクを推定し、このエンジン負荷トルクに応じて設定されるモータの出力トルクが所定値より小さいときにエンジンの点火時期を最小点火進角値より遅角させることを特徴とする請求項1に記載のハイブリッド車両。
  3. 前記コントローラは、前記アイドル運転時にエンジンの負荷トルクを推定し、この推定したエンジン負荷トルクがノッキングを発生するトルク以上であるときにモータの目標回転速度を上昇させることを特徴とする請求項1または2に記載のハイブリッド車両。
  4. 前記コントローラは、前記アイドル運転時にエンジンを停止させるアイドルストップ制御を行い、前記バッテリの充電状態がアイドルストップを実施可能な所定値以上の状態にあってもアイドルストップを実施しない場合において、エンジンの負荷トルクを推定し、この推定したエンジン出力トルクに応じてモータの出力トルクを増大することを特徴とする請求項1から3のいずれか一つに記載のハイブリッド車両。
  5. 前記コントローラは、モータの異常判定を行い、前記モータが異常状態にある場合に、燃料噴射量に応じて点火時期を最小点火進角値から遅角させることを特徴とする請求項1から4のいずれか一つに記載のハイブリッド車両。
  6. エンジンに供給される吸気を冷却する手段を備え、
    この吸気冷却手段は、前記エンジンの負荷トルクがノッキングを発生する所定トルク以上のときに吸気を冷却することを特徴とする請求項1から4のいずれか一つに記載のハイブリッド車両。
  7. 前記所定値は、モータの目標発電トルクであることを特徴とする請求項2に記載のハイブリッド車両。
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