JP2004027443A

JP2004027443A - Bulky coated paper

Info

Publication number: JP2004027443A
Application number: JP2002187948A
Authority: JP
Inventors: Toru Ando; 安藤　徹; Masanobu Yuasa; 湯浅　正信; Takashi Suzuki; 鈴木　貴; Makoto Noda; 野田　誠
Original assignee: Oji Paper Co Ltd
Current assignee: New Oji Paper Co Ltd
Priority date: 2002-06-27
Filing date: 2002-06-27
Publication date: 2004-01-29
Anticipated expiration: 2022-06-27
Also published as: JP4003558B2

Abstract

<P>PROBLEM TO BE SOLVED: To provide a bulky coated paper giving good feeling to the hand and having excellent printability in spite of its low density. <P>SOLUTION: The bulky coated paper contains a BCTMP produced from hardwood, a BCTMP produced from softwood and a surfactant in the base paper. At least one surface of the base paper has a coating layer containing delaminated kaolin having an average particle diameter of 1.5-6.0μm measured by a laser diffraction method and 0.7-2.0μm measured by a precipitation method, an aspect ratio of ≥20 and a whiteness of ≥88, and the paper has a density of <0.9 g/cm<SP>3</SP>and a compressibility ratio of ≥1.5. <P>COPYRIGHT: (C)2004,JPO

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、顔料塗工層を設けた印刷用塗工紙に関し、更に詳しくは、低密度であるにも関わらず、手触り感がよく、印刷適性に優れた嵩高塗工紙に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
高品質の印刷物を得るために、顔料塗工を施した顔料塗工印刷用紙が従来から広く利用されている。この顔料塗工印刷用紙は、原紙の表面にある凹凸を顔料の微細構造で被覆したもので、さらにカレンダー処理により平滑性を高められたものは印刷したときにインキ発色性や網点の再現性には優れている。しかし、一方で、密度が高く、凹凸感が乏しく、柔らかさなどの手触り感などが非塗工紙とは大きく異なっている。
【０００３】
このようななかで、非塗工紙の手触り感、凹凸感、嵩などを保ちながら、印刷したときにはインキ発色性、網点の再現性が優れた印刷用紙が求められるようになっている。
そのために、原紙の凹凸感を損なわない範囲で原紙上に顔料塗工層を設けることが行われるが、凹凸感を重視すると印刷適性が不十分となり、印刷適正を重視すると原紙の凹凸感がなくなるということで非塗工紙の風合いと印刷適正を両立することは困難なことであった。さらに、最近はチラシ、カタログ、パンフレット、ダイレクトメールなどの商業印刷での印刷物のビジュアル化、カラー化が、また電子機器の普及により本体及びソフトの取り扱い説明書のカラー印刷が進み、紙には高い印刷適性が要求される反面、コスト削減により、用紙にはさらに軽量化が求められるようになった。
【０００４】
紙の軽量化手段としては、原紙の減斤、塗工量の減量が考えられるが、原紙を単に減斤したのでは紙の不透明度が下がるため、それを補うために塗工層量が増え、結果的に有効な軽量化にはつながらない。不透明度低下を防ぐためには、シリカ、ホワイトカーボン等の比表面積の大きな填料や二酸化チタンのような屈折率の高い填料を使用することも考えられるが、軽量化にはつながらない。また、使用するパルプの濾水度を高くすることも考えられるが、紙層構造がポーラスになって透気度、平滑度が低下する結果、顔料塗工液が染み込みすぎて原紙の被覆性が悪くなり、印刷適性が低下するし、主に密度も高くなるため有効とはいえない。他には、高温でのカレンダー処理も手法の一つとして考えられるが、効果が不十分である。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、顔料塗工層を設けた後も非塗工紙の風合いを有し、低密度であるにもかかわらず印刷適性に優れた嵩高塗工紙を提供するものである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意検討した結果、特定のパルプを配合した原紙を使用し、特定の顔料を配合した顔料塗工層を設けることにより、非塗工紙の風合いを有し、印刷適性に優れた嵩高塗工紙を完成させた。本発明は、以下の各発明を包含する。
【０００７】
（１）原紙に広葉樹から製造されるＢＣＴＭＰと針葉樹から製造されるＢＣＴＭＰと界面活性剤を含有し、該原紙の少なくとも片面にレーザー回折式測定法による平均粒径が１．５〜６．０μｍでかつ沈降式測定法による平均粒子径が０．７〜２．０μｍであり、アスペクト比２０以上で、白色度８８以上であるデラミネーテッドカオリンを含有する塗工層を有し、密度０．９ｇ／ｍ^３未満、圧縮率１．５以上であることを特徴とする嵩高塗工紙。
【０００８】
（２）広葉樹から製造されるＢＣＴＭＰと針葉樹から製造されるＢＣＴＭＰは質量比で７０：３０〜９５：５の割合で混合されており、該ＢＣＴＭＰ混合物は原紙を構成する全パルプに対して１０〜４０質量％の割合で配合されていることを特徴とする（１）項記載の嵩高塗工紙。
（３）前記広葉樹から製造されるＢＣＴＭＰと針葉樹から製造されるＢＣＴＭＰの叩解度は、カナダ標準濾水度（ＣＳＦ）で１３０〜１８０ｍｌである（１）項又は（２）項に記載の嵩高塗工紙。
【０００９】
（４）前記広葉樹はアスペン（Ｐｏｐｕｌｕｓ　ｔｒｅｍｌａ）である（１）項〜（３）項のいずれか１項に記載の嵩高塗工紙。
（５）前記界面活性剤は平滑化及び柔軟化の効果がある界面活性剤であり、原紙中０．２〜１．０質量％含まれていることを特徴とする（１）項〜（４）項のいずれか１項に記載の嵩高塗工紙。
（６）白色度が８０％以上で、かつ不透明度が８０％以上であることを特徴とする（１）〜（５）項のいずれか１項に記載の嵩高塗工紙。
【００１０】
【発明の実施の形態】
本発明の嵩高塗工紙は、原紙に広葉樹から製造されるＢＣＴＭＰと針葉樹から製造されるＢＣＴＭＰを含有する。ＢＣＴＭＰとはＢｌｅａｃｈｅｄ　Ｃｈｅｍｉｔｈｅｒｍｏｍｅｃｈａｎｉｃａｌ　Ｐｕｌｐの略で、短時間、低濃度の薬品に浸した後にＴＭＰ処理したパルプのことである。
一般的に使用されているＴＭＰ（ｔｈｅｒｍｏｍｅｃｈａｎｉｃａｌ　ｐｕｌｐ）は針葉樹から製造されており、製造費用が安い、繊維自体嵩高でクッション性が高い、光散乱性に富んでいるため不透明度が高いなどの利点がある反面、白色度が低く、強度が弱く、退色性も悪いといわれており、印刷用紙にした場合、印刷光沢度、インキセット性、階調再現性に影響を及ぼし、印刷工程では断紙、オフ輪でのブリスターにも影響があっため、使用には制限があった。
【００１１】
本発明で使用するＢＣＴＭＰは一般のＴＭＰに比べて長繊維含有量が多く、シャイブが少なく、繊維が柔軟であり、裂断長、破裂強度が高く、白色度が高い。特に広葉樹から製造されるＢＣＴＭＰは繊維膜厚が薄く、繊維長が短いため針葉樹から製造されるＢＣＴＭＰに比べて嵩は劣るが、印刷適性、平滑性、インク受理性で優れている。広葉樹から製造されるＢＣＴＭＰは針葉樹から製造されるＢＣＴＭＰに比べて漂白性、紙にしたときの平滑性に優れる。
【００１２】
なかでも、アスペンから製造されるＢＣＴＭＰはアスペン繊維が繊維膜が薄く、小さい繊維径であるためか薬品浸透性がよく、漂白性に優れるため、強度、白色度が高い。またアスペンから製造されたパルプはリグニン含有量が少ないため退色性にも優れる。
本発明では、広葉樹から製造されるＢＣＴＭＰ、特にアスペンから製造されるＢＣＴＭＰに針葉樹から製造されるＢＣＴＭＰを質量比で７０：３０〜９５：５の比率で混合したものを含有させることが好ましい。
【００１３】
針葉樹ＢＣＴＭＰの原料としては、ラジアータパイン、バルサムファー、スプルース、ウエスタンヘムロック等があり、なかでもスプルースから製造されるＢＣＴＭＰは繊維が長く、白色度が高く、嵩高性には効果がある。嵩高性と紙にしたときの表面性の両者のバランスをとるためには、広葉樹から製造されるＢＣＴＭＰと針葉樹から製造されるＢＣＴＭＰを上記の範囲で混合したものを配合することが好ましい。上記範囲で混合されたＢＣＴＭＰを原紙を構成するパルプの１０〜４０質量％の範囲で含有させることにより、嵩、強度、風合い、印刷適性を満足させることが可能になる。１０質量％未満では嵩高性に対して効果が見られず、４０質量％を超えて配合すると強度、褪色性に影響を与えるため好ましくない。また、この混合されたＢＣＴＭＰはカナダ標準ろ水度（ＣＳＦ）で１３０〜１８０ｍｌまで叩解したものが表面平滑性が高くなるため好ましい。中でもチップの状態から広葉樹と針葉樹を混合してＮａＯＨ、Ｎａ_２ＳＯ_３、Ｈ_２Ｏ_２、ＤＴＰＡ（Ｃ_１４Ｈ_２３Ｎ_３Ｏ_１０）、ＭｇＳＯ_４等で処理され、Ｈ_２Ｏ_２で漂白されたものが白色度、、強度が高く、柔軟であるため好ましい。
【００１４】
本発明の嵩高塗工紙は、柔軟化、平滑化効果のある界面活性剤を原紙中に０．２〜１．０質量％含有する。原紙のパルプに柔軟化、平滑化の効果のある界面活性剤としては、例えば、鉱油、高級アルコール、ポリエチレングリコール型非イオン界面活性剤、多価アルコール型非イオン界面活性剤、カチオン性界面活性剤等が挙げられ、これらの界面活性剤を含有させることにより、手ざわり感がよく、さらに嵩高な原紙を製造することが可能になる。このような界面活性剤はパルプ同士の水素結合を阻害するため紙の密度が高くなることを押さえる働きとともに平滑性にも効果がある。中でも、多価アルコールと脂肪酸のエステル化合物、高級アルコール、多価アルコールと脂肪酸のエステル化合物であってオキシアルキレン基を有するものが特に好ましい。これらは原紙中の含有量が０．２質量％未満では嵩を出す効果がなく、１．０質量％を超えて含有させても効果が頭打ちであるだけでなく、抄紙系内を汚し、強度を低下させるので好ましくない。
【００１５】
本発明の嵩高塗工紙は、前記広葉樹及び針葉樹から製造されたＢＣＴＭＰの他、高白ＤＩＰを配合されていることが好ましい。この場合のＤＩＰは白色度７０％以上に漂白されたものが好ましい。
強度の低下を招かないＦＡＳ（Ｆｏｒｍａｍｉｄｉｎｅ　ｓｕｌｆｉｎｉｃ　ａｃｉｄ）で漂白されたＤＩＰ（Ｄｅｉｎｋｅｄ　ｐｕｌｐ）が好ましく、全パルプ中に５〜５０質量％の範囲が好ましい。５０質量％を超えて配合することは印刷適性、強度の面で好ましくない。その他のパルプとしてはＧＰ（Ｇｒｏｕｎｄ　ｐｕｌｐ）、ＫＰ（Ｋｒａｆｔ　ｐｕｌｐ）を目的により適宜配合する。ＧＰは嵩高性、不透明度では効果があるが強度が弱く、リグニンの含有量が多いために褪色性や耐候性が悪いので多量に配合することは好ましくない。
【００１６】
本発明の嵩高塗工紙における原紙は一般的な抄紙方法で抄紙される、たとえば、トップワイヤーを含む長網抄紙機、丸網抄紙機、また両者の併用抄紙機等により酸性抄紙、中性抄紙、アルカリ性抄紙される。必要に応じて、内添填料が添加されるが、填料としては特に制限はなく、一般的な填料が使用される。たとえば、炭酸カルシウム、二酸化チタン、タルク、カオリン、シリカなどの無機填料、プラスチックピグメントのような有機填料などのうち不透明度、嵩高性を妨げないものであればよい。
【００１７】
さらに、嵩高性、印刷適性、風合いを損なわないものであれば各種内添サイズ剤、紙力増強剤、濾水性向上剤、歩留り向上剤などを適宜選択して添加してもよい。
また、抄紙後、さらにサイズプレス、ゲートロールコータ、プレメタリングサイズプレス等を使用してデンプン、ＰＶＡなどを予備塗工してもよい。
【００１８】
本発明の嵩高塗工紙は、塗工層にレーザー回折式測定法による平均粒径が１．５〜６．０μｍ、好ましくは２．０〜５．０μｍでかつ沈降式測定法による平均粒子径が０．７〜２．０μｍ、好ましくは０．９〜１．５μｍで、白色度８８以上であり、好ましくは粒径がそろっている薄六角板状のデラミネーテッドカオリン（以下、デラミカオリンと略す。）を含有する。
デラミカオリンは薄六角板状であり、塗工層表面に並んで平滑性を高める。また、保水性もよいため塗工量を少なくすることが可能になる。デラミカオリンは、レーザー回折式測定法による平均粒径が１．５μｍ未満で、沈降式測定法による平均粒子径が０．７μｍ未満である場合、印刷適性は向上するが密度がでないし、またレーザー回折式測定法による平均粒径が６．０μｍを超え、かつ沈降式測定法による平均粒子径が２．０μｍを超えて大きくなると印刷適性（たとえば、印刷光沢度）が悪くなるため好ましくない。
また、デラミカオリンの粒径がそろっていないと嵩高性と平滑性に好ましくない影響がでる。
【００１９】
本発明の嵩高塗工紙の塗工層に使用されるデラミカオリンは、全顔料中に３０質量％以上配合されていることが好ましい。３０質量％未満では塗工層の保水度が低下し、不透明度も低下するため好ましくない。
本発明の嵩高塗工紙の塗工層には、デラミカオリン以外に、重質炭酸カルシウム、軽質炭酸カルシウムなどの炭酸カルシウム、酸化チタン、サチンホワイト、硫酸バリウム、硫酸バリウム、硫酸カルシウム等の無機顔料やプラスチックピグメントをはじめとする有機顔料を使用することも可能である。
【００２０】
塗工層の接着剤としては特に制限はなく、たとえばスチレン・ブタジエン系、スチレン・アクリル系、エチレン・酢酸ビニル系、ブタジエン・メチルメタクリレート系、酢酸ビニル・ブチルアクリレート系等の各種共重合体やポリビニルアルコール（ＰＶＡ）・無水マレイン酸共重合体、アクリル酸・メチルメタクリレート系共重合体等の合成系接着剤、カゼイン、大豆蛋白、合成蛋白等の蛋白質類、酸化澱粉、陽性澱粉、尿素リン酸エステル化澱粉等の澱粉類、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース等のセルロース誘導体等を単体で、あるいは混合して用いられる。これらの接着剤は顔料１００質量部当たり５〜５０質量部、より好ましくは５〜３０質量部の範囲で使用する。また必要に応じて、ｐＨ調整剤として苛性ソーダ、アンモニア等が使用可能で、その他分散剤、増粘剤、保水剤、消泡剤、耐水化剤、染料等を添加することができる。
【００２１】
本発明の嵩高塗工紙の塗工層の形成に使用される塗料は、一般的に使用される塗工装置により本発明の原紙の片面或いは両面に塗工される。一般的な塗工装置としてはバーコータ、ロールコータ、リバースロールコータ、ブレードコータ、エアナイフコータ、ロッドコータ、ビルブレードコータ、ゲートロールコータ、カーテンコータ、ダイスロットコータ、グラビアコータ、チャンプレックスコータ、サイズプレスコータ等が挙げられる。塗工量は所望の特性に応じて適宜選択されるが、塗工紙全体の密度と印刷適性を考えると６〜１５ｇ／ｍ^２が適当な範囲であり、６ｇ／ｍ^２未満では十分な被覆性と印刷光沢度が得られないだけでなく、白色度、不透明度も不十分である。
【００２２】
塗工後の仕上げ工程（平滑化）においては、不透明度と嵩高性を維持するためにカレンダー処理は行わないか極力軽減することが好ましい。本発明の嵩高塗工紙を構成する原紙と塗工層を採用することにより、平滑化処理工程を軽減するか又は行わなくても優れた印刷適性をもった嵩高で手触り感のよい嵩高塗工紙を得ることが可能となった。
【００２３】
本発明の嵩高塗工紙は、塗工紙としての密度が０．９ｇ／ｍ^３未満で圧縮率が１．５以上である。圧縮率が１．５以上であるということは弾力性があるということで、印刷したときのインキの転移、発色性等の印刷適性に影響を及ぼす。
インキの転移には紙表面の平滑性も大きな要因ではあるが、インキを転写するときに圧がかかるため、加圧状態での平滑性が重要である。
グラビア印刷は、金属版と紙を直接接触させて転写する方式のため、紙に弾力性があると版に密接してインキの転移性がよい。
非塗工紙の手触り感のある本発明の嵩高塗工紙は、嵩高塗工紙の塗工層が平滑であって微細な凹凸面で光の散乱反射が起き、白紙部はしっとりとした光沢で、印刷した部分は平滑なインキ皮膜が形成されて高い発色性を示す。
【００２４】
以上のように、本発明は、白色度の高いＢＣＴＭＰとデラミカオリン、平滑化、柔軟化効果のある界面活性剤により、低密度であるにも関わらず高い印刷適性を有し、手触り感のよい嵩高塗工紙を提供するものである。
【００２５】
【実施例】
以下に、実施例を挙げて本発明をより具体的に説明するが、本発明はこれらによって限定されるものではない。なお、例中の部及び％は、特に断りのない限りそれぞれ質量部、質量％を示す。
【００２６】
（デラミカオリンの平均粒子径）：
▲１▼　レーザー回折式ＳＡＬＤ−２００Ｖ（島津製作所製）
▲２▼　沈降式ゼディグラフ　　　　　　　（マイクロメトリック社製）
（平滑度）：Ｊ．ＴＡＰＰＩ　Ｎｏ５（Ｂ）に準拠
（光沢度）：ＪＩＳ　Ｐ　８１４２
（白色度）：ＪＩＳ　Ｐ　８１４８
（圧縮率）：ＴＯＹＯＳＥＩＫＩ社製マイクロトポグラフを用いて加圧１４７．１Ｐａ（１５Ｋｇｆ／ｍ^２）と２９４．２Ｐａ（３０Ｋｇｆ／ｍ^２）の粗さの比を測定した。
【００２７】
実施例１
原紙：原料パルプとして、ＮＢＫＰ（材種：マツ／ラジアータパイン＝３０／７０、４７０ｍｌＣＳＦ）２０部とＬＢＫＰ（材種：ユーカリ／ブナ＝７０／３０、５５０ｍｌＣＳＦ）２０部、ＢＣＴＭＰ３０部（材種：アスペン／スプルース＝８５／１５、１３０ｍｌＣＳＦ）、ＤＩＰ（白色度７０％、２００ｍｌＣＳＦ）３０部を配合し、填料として軽質炭酸カルシウム（自社製、レーザー法平均粒径６μｍ）８．０％、アルケニル無水コハク酸系サイズ剤（日本エヌエスシー社製、ファイブラン８１）０．０８％、界面活性剤（花王製、ＫＢ−１１５）０．５％、硫酸アルミニュウム０．５％、カチオン化変性澱粉（王子コーンスターチ社製、エースＫ−１００）０．７％、アクリルアマイド系歩留まり向上剤（ハイモ社製、ハイモロックＮＲ−１２ＭＬＳ）０．０１％を添加して紙料スラリーを調成し、長網多筒式抄紙機で５５ｇ／ｍ^２の原紙を抄造した。
【００２８】
塗工層：顔料として、デラミカオリン（リオカピム社製、カピムＮＰ、レーザー法平均粒径２．０μｍ；沈降法平均粒径０．９５μｍ）６０部、１級カオリン（エンゲルハード社製、Ｕフロー９０、レーザー法平均粒径１．８μｍ）１０部、二酸化チタン（古河機械金属製、ＦＡ５５−Ｗ、レーザー法平均粒径０．５９μｍ）１０部、軽質炭酸カルシウム（白石工業製、ブリリアントＳ−１５、レーザー法平均粒径０．５μｍ）２０部、酸化澱粉（王子コーンスターチ社製、エースＡ）２．０部、ＳＢＲラテックス（ＪＳＲ社製、２５３５Ｄ）１１．０部、蛍光染料（バイエル社製、ブランコファーＺＫＣＮ）０．２５部を配合し、分散剤（東亜合成社製、アロンＴ−４０）０．０５％を添加して６３％の塗工液を得た。
この塗工液をブレードコーターで両面１６．０ｇ／ｍ^２塗工し、密度０．６７ｇ／ｃｍ^３、坪量７６．０ｇ／ｍ^２の塗工紙を得た。
【００２９】
実施例２
原紙：原料パルプとして、ＬＢＫＰ（５５０ｍｌＣＳＦ）９０部とＢＣＴＭＰ１０部（アスペン／スプルース＝８５／１５、１３０ｍｌＣＳＦ）配合し、填料として軽質炭酸カルシウム（自社製、レーザー法平均粒径６．０μｍ）８．０％、アルケニル無水コハク酸系サイズ剤（日本エヌエスシー社製、ファイブラン８１）０．０８％、界面活性剤（花王製、ＫＢ−１１５）０．５％、硫酸アルミニュウム０．５％、カチオン化変性澱粉（王子コーンスターチ社製、エースＫ−１００）０．７％、アクリルアマイド系歩留まり向上剤（ハイモ社製、ハイモロックＮＲ−１２ＭＬＳ）０．０１％を添加して紙料スラリーを調成し、長網多筒式抄紙機で７０ｇ／ｍ^２の原紙をカレンダー１ニップで抄造した。
【００３０】
塗工層：顔料として、デラミカオリン（リオカピム社製、カピムＮＰ、レーザー法平均粒径２．０μｍ；沈降法平均粒径０．９５μｍ）８５部、重質炭酸カルシウム（自社製、レーザー法平均粒径１．０μｍ）１５部、ＳＢＲラテックス（ＪＳＲ社製、２５３５Ｄ）１１部、ＰＶＡ（ユニチカ社製、ＵＦＯ５０Ｇ）１．０部、蛍光染料（バイエル社製、ブランコファーＺＫＣＮ）０．８部を配合し、分散剤（東亜合成社製、アロンＴ−４０）０．０５％を添加して６３％の塗工液を得た。
この塗工液をブレードコーターで両面２３．０ｇ／ｍ^２塗工し、密度０．８０ｇ／ｃｍ^３、坪量９４．０ｇ／ｍ^２の塗工紙を得た。
【００３１】
実施例３
実施例２において、原料パルプとして、ＬＢＫＰ（５５０ｍｌＣＳＦ）６０部とＢＣＴＭＰ４０部（アスペン／スプルース＝８５／１５、１３０ｍｌＣＳＦ）を使用し、界面活性剤の含有量を０．２％とし、カレンダーを使用せずに原紙を抄造し、塗工液を両面１９．０ｇ／ｍ^２塗工した以外は実施例２と同様の方法で塗工紙を得た。
【００３２】
実施例４
原紙：原料パルプとして、ＮＢＫＰ（４７０ｍｌ　ＣＳＦ）２０部とＬＢＫＰ（５５０ｍｌ　ＣＳＦ）６０部、ＢＣＴＭＰ１０部（アスペン／スプルース＝８５／１５、１３０ｍｌＣＳＦ）、ＤＩＰ（白色度７０％）１０部を配合し、填料として軽質炭酸カルシウム（自社製、レーザー法平均粒径６μｍ）１５．０％、アルケニル無水コハク酸系サイズ剤（日本エヌエスシー社製、ファイブラン８１）０．０８％、界面活性剤（花王製、ＫＢ−１１５）０．５％、硫酸アルミニウム０．５％、カチオン化変性澱粉（王子コーンスターチ社製、エースＫ−１００）０．７％、アクリルアマイド系歩留まり向上剤（ハイモ社製、ハイモロックＮＲ−１２ＭＬＳ）０．０１％を添加して紙料スラリーを調成し、長網多筒式抄紙機で６０ｇ／ｍ^２の原紙をカレンダー１ニップで抄造した。
【００３３】
塗工層：顔料として、デラミカオリン（リオカピム社製、カピムＮＰ、レーザー法平均粒径２．０μｍ；沈降法平均粒径０．９５μｍ）６０部、１級カオリン（エンゲルハード社製、Ｕフロー９０、レーザー法平均粒径粒径１．８μｍ、沈降法平均粒径０．３２μｍ）１０部、二酸化チタン（古河機械金属製、ＦＡ５５−Ｗ、レーザー法平均粒径０．５９μｍ）１０部、軽質炭酸カルシュウム（白石工業製、ブリリアントＳ−１５、レーザー法平均粒径０．５μｍ）２０部、酸化澱粉（王子コーンスターチ社製、エースＡ）２．０部、ＳＢＲラテックス（ＪＳＲ社製、２５４０Ａ）１１．０部、蛍光染料（バイエル社製、ブランコファーＺＫＣＮ）０．２５部を配合し、分散剤（東亜合成社製、アロンＴ−４０）０．０５％を添加して６３％の塗工液を得た。
この塗工液をブレードコーターで両面１６．０ｇ／ｍ^２塗工し、密度０．８７ｇ／ｃｍ^３、坪量７２．３ｇ／ｍ^２の塗工紙を得た。
【００３４】
比較例１
原料パルプとして、ＮＢＫＰ（４７０ｍｌＣＳＦ）２０部とＬＢＫＰ（５５０ｍｌ　ＣＳＦ）５０部、ＤＩＰ（白色度７０％、２００ｍｌＣＳＦ）３０部とし界面活性剤を含有せず、塗工液に含まれる顔料として１級カオリン（エンゲルハード社製、Ｕフロー９０、レーザー法平均粒径１．８μｍ；沈降法平均粒径０．８μｍ）７０部、二酸化チタン（古河機械金属製、ＦＡ５５−Ｗ、レーザー法平均粒径０．５９μｍ）１０部、軽質炭酸カルシウム（白石工業製、ブリリアントＳ−１５、レーザー法平均粒径０．５μｍ）２０部とした以外は実施例１と同様の方法で塗工紙を得た。
【００３５】
比較例２
塗工液に含まれる顔料として、１級カオリン（エンゲルハード社製、Ｕフロー９０、レーザー法平均粒径１．８μｍ；沈降法平均粒径０．８μｍ）７０部、二酸化チタン（古河機械金属製、ＦＡ５５−Ｗ、レーザー法平均粒径０．５９μｍ）１０部、軽質炭酸カルシュウム（白石工業製、ブリリアントＳ−１５、レーザー法平均０．５０μｍ）２０部とした以外は、実施例１と同様の方法で塗工紙を得た。
【００３６】
比較例３
原紙に界面活性剤を含有しなかった以外は、実施例１と同様の方法で塗工紙を得た。
【００３７】
比較例４
原料パルプとして、ＮＢＫＰ（４７０ｍｌＣＳＦ）２０部とＬＢＫＰ（５５０ｍｌＣＳＦ）５０部、ＤＩＰ（白色度７０％、２００ｍｌＣＳＦ）３０部とした以外は、実施例１と同様の方法で塗工紙を得た。
以上の結果を表１に示した。
【００３８】
比較例５
塗工液に含まれる顔料として、デラミオリオン（エンゲルハード社製、Ｎｕｃｌａｙ、レーザー法平均粒径１．４μｍ；沈降法平均粒径０．６μｍ）６０部にした以外は実施例１と同様の方法で塗工紙を得た。
【００３９】
比較例６
塗工液に含まれる顔料として、デラミカオリン（リオカピム社製、カピムＣＣ、レーザー法平均粒径７．３μｍ；沈降法平均粒径３．２μｍ）６０部にした以外は実施例１と同様の方法で塗工紙を得た。
【００４０】
比較例７
塗工液に含まれる顔料として、デラミカオリン（エンゲルハード社製、Ｎｕｓｕｒｆ、レーザー法平均粒径６．３μｍ；沈降法平均粒径２．５μｍ）６０部にした以外は実施例１と同様の方法で塗工紙を得た。
【００４１】
比較例８
原料パルプとして、広葉樹から製造されるＢＣＴＭＰ（アスペン１００％、２５０ｍｌＣＳＦ）１００部とした以外は実施例１と同様の方法で塗工紙を得た。
【００４２】
【表１】

【００４３】
【発明の効果】
上記の結果から分るように、本発明は、低密度であるにもかかわらず高い印刷適性を持ち、手触り感に優れた嵩高塗工紙を提供し得るものである。[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a coated paper for printing provided with a pigment coated layer, and more particularly to a bulky coated paper excellent in printability despite having a low density.
[0002]
[Prior art]
In order to obtain high-quality printed matter, pigment-coated printing paper that has been subjected to pigment coating has been widely used. This pigment-coated printing paper is made by coating the irregularities on the surface of the base paper with the fine structure of the pigment.Furthermore, those with smoothness improved by calendering process can reproduce ink color and halftone dots when printed. Is excellent. However, on the other hand, the density is high, the unevenness is poor, and the feel such as softness is greatly different from that of uncoated paper.
[0003]
Under such circumstances, there is a demand for a printing paper having excellent ink coloring properties and halftone dot reproducibility when printed, while maintaining the feel, unevenness, bulk, etc. of uncoated paper.
For this purpose, a pigment coating layer is provided on the base paper as long as the unevenness of the base paper is not impaired.However, if the unevenness is emphasized, the printability becomes insufficient, and if the printability is emphasized, the unevenness of the base paper disappears. Therefore, it has been difficult to achieve both the texture of uncoated paper and the appropriate printing. Furthermore, in recent years, visualization and colorization of printed matter in commercial printing such as flyers, catalogs, brochures, direct mail, etc., and color printing of main body and software instruction manuals have been advanced due to the spread of electronic devices, and paper is expensive. While printability is required, paper has been required to be lighter due to cost reduction.
[0004]
As a means of reducing the weight of paper, it is conceivable to reduce the weight of the base paper and the amount of coating, but simply reducing the weight of the base paper reduces the opacity of the paper, so the amount of coating layer increases to compensate for it. As a result, it does not lead to effective weight reduction. In order to prevent the opacity from decreasing, it is conceivable to use a filler having a large specific surface area such as silica or white carbon or a filler having a high refractive index such as titanium dioxide, but this does not lead to a reduction in weight. It is also conceivable to increase the freeness of the pulp used.However, as a result, the paper layer structure becomes porous and the air permeability and smoothness are reduced. It is not effective because it deteriorates, the printability decreases, and the density mainly increases. As another method, calendering at a high temperature can be considered as one of the methods, but the effect is insufficient.
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
An object of the present invention is to provide a bulky coated paper which has a texture of an uncoated paper even after a pigment coating layer is provided and has excellent printability despite its low density.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
The present inventors have conducted intensive studies to solve the above problems, and as a result, by using a base paper containing a specific pulp and providing a pigment coating layer containing a specific pigment, the texture of uncoated paper And a bulky coated paper excellent in printability was completed. The present invention includes the following inventions.
[0007]
(1) The base paper contains BCTMP manufactured from hardwood, BCTMP manufactured from softwood, and a surfactant, and at least one surface of the base paper has an average particle size of 1.5 to 6.0 μm by a laser diffraction measurement method. And a coating layer containing delaminated kaolin having an average particle size of 0.7 to 2.0 μm, an aspect ratio of 20 or more, and a whiteness of 88 or more, and a density of 0.9 g. / M ³ and a compression ratio of 1.5 or more.
[0008]
(2) BCTMP manufactured from hardwood and BCTMP manufactured from softwood are mixed in a mass ratio of 70:30 to 95: 5, and the BCTMP mixture is mixed in 10 to 10 parts with respect to all pulp constituting base paper. The bulky coated paper according to (1), which is blended at a ratio of 40% by mass.
(3) The bulkiness of the BCTMP manufactured from the hardwood and the BCTMP manufactured from the softwood is 130 to 180 ml in Canadian standard freeness (CSF) according to the item (1) or (2). Papermaking.
[0009]
(4) The bulky coated paper according to any one of (1) to (3), wherein the hardwood is aspen (Populus tremla).
(5) The surfactant is a surfactant having an effect of smoothing and softening, and is contained in the base paper in an amount of 0.2 to 1.0% by mass, wherein (1) to (4). The bulky coated paper according to any one of the above items).
(6) The bulky coated paper according to any one of (1) to (5), wherein the whiteness is 80% or more and the opacity is 80% or more.
[0010]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
The bulky coated paper of the present invention contains BCTMP manufactured from hardwood and BCTMP manufactured from softwood as base paper. BCTMP is an abbreviation for Bleached Chemiothermical Pulp, and refers to pulp treated with TMP after being immersed in a low-concentration chemical for a short time.
TMP (thermomechanical pulp), which is generally used, is manufactured from softwood, and has advantages such as low production cost, bulky and high cushioning properties of the fiber itself, and high opacity due to its high light scattering property. On the other hand, it is said that the whiteness is low, the strength is weak, and the fading property is also bad.If it is used as printing paper, it affects the printing glossiness, ink setting property, gradation reproducibility, Off-wheel blisters were also affected, limiting their use.
[0011]
The BCTMP used in the present invention has a long fiber content, a small number of slivers, a soft fiber, a high breaking length, a high bursting strength and a high whiteness as compared with a general TMP. In particular, BCTMP produced from hardwood has a smaller fiber thickness and a shorter fiber length, and thus has a lower bulk than BCTMP produced from softwood, but is excellent in printability, smoothness, and ink acceptability. BCTMP manufactured from hardwoods is superior to BCTMP manufactured from softwoods in bleaching properties and smoothness when formed into paper.
[0012]
Among them, BCTMP produced from aspen has high strength and whiteness because the aspen fiber has a thin fiber membrane and a small fiber diameter, and thus has good chemical permeability and excellent bleaching properties. Pulp produced from aspen has a low lignin content and is excellent in fading.
In the present invention, it is preferable to include a mixture of BCTMP manufactured from hardwood, particularly BCTMP manufactured from aspen, mixed with BCTMP manufactured from softwood at a mass ratio of 70:30 to 95: 5.
[0013]
Raw materials for softwood BCTMP include radiata pine, balsam fir, spruce, western hemlock and the like. Among them, BCTMP produced from spruce has long fibers, high whiteness, and is effective in bulkiness. In order to balance both bulkiness and surface properties when formed into paper, it is preferable to mix BCTMP produced from hardwood and BCTMP produced from softwood within the above range. By containing BCTMP mixed in the above range in the range of 10 to 40% by mass of the pulp constituting the base paper, it becomes possible to satisfy bulk, strength, texture, and printability. If the amount is less than 10% by mass, no effect on bulkiness is observed, and if the amount is more than 40% by mass, strength and discoloration are adversely affected. The mixed BCTMP is preferably beaten to 130 to 180 ml at the Canadian Standard Freeness (CSF) because the surface smoothness is improved. Among them NaOH were mixed hardwood and softwood from the state of the _{_{_{_{chip, Na 2 SO 3, H 2}}}} O 2, DTPA (C 14 H 23 N 3 O 10), treated with MgSO ₄ and the _like, are bleached with H 2 _{O 2} Is preferable because of high whiteness, high strength, and flexibility.
[0014]
The bulky coated paper of the present invention contains 0.2 to 1.0% by mass of a surfactant having a softening and smoothing effect in the base paper. Surfactants that have the effect of softening and smoothing the base paper pulp include, for example, mineral oil, higher alcohols, polyethylene glycol type nonionic surfactants, polyhydric alcohol type nonionic surfactants, and cationic surfactants By including these surfactants, it is possible to produce a base paper having a good feel and a bulky feel. Such a surfactant inhibits the hydrogen bonding between the pulp and has the effect of suppressing the increase in the density of the paper and has an effect on the smoothness. Among them, an ester compound of a polyhydric alcohol and a fatty acid, a higher alcohol, and an ester compound of a polyhydric alcohol and a fatty acid having an oxyalkylene group are particularly preferable. When the content in the base paper is less than 0.2% by mass, there is no effect of increasing the bulk, and when the content exceeds 1.0% by mass, not only does the effect reach a plateau, but also the papermaking system becomes dirty, Is not preferred.
[0015]
The bulky coated paper of the present invention preferably contains high white DIP in addition to BCTMP produced from the above-mentioned hardwood and softwood. In this case, the DIP is preferably bleached to a whiteness of 70% or more.
DIP (Deinked pulp) bleached with FAS (Formaminated sulphinic acid) which does not cause a decrease in strength is preferable, and a range of 5 to 50% by mass in the whole pulp is preferable. Mixing more than 50% by mass is not preferable in terms of printability and strength. As other pulp, GP (Ground pulp) and KP (Kraft pulp) are appropriately blended according to the purpose. GP is effective in terms of bulkiness and opacity, but has low strength, and since it has a large lignin content, discoloration and weather resistance are poor.
[0016]
The base paper in the bulky coated paper of the present invention is formed by a general papermaking method, for example, a fourdrinier paper machine including a top wire, a round net paper machine, or an acid paper machine or a neutral paper machine using a combination of both. , Alkaline papermaking. If necessary, an internal filler is added, but the filler is not particularly limited, and a general filler is used. For example, inorganic fillers such as calcium carbonate, titanium dioxide, talc, kaolin and silica, and organic fillers such as plastic pigment may be used as long as they do not hinder opacity and bulkiness.
[0017]
Furthermore, various internal sizing agents, paper strength enhancers, drainage improvers, retention improvers, and the like may be appropriately selected and added as long as the bulkiness, printability, and texture are not impaired.
Further, after papermaking, starch, PVA or the like may be preliminarily coated using a size press, a gate roll coater, a pre-metalling size press or the like.
[0018]
The bulky coated paper of the present invention has a coating layer having an average particle size of 1.5 to 6.0 μm, preferably 2.0 to 5.0 μm by a laser diffraction method and an average particle size by a sedimentation method. Is 0.7 to 2.0 μm, preferably 0.9 to 1.5 μm, a whiteness of 88 or more, and preferably a thin hexagonal plate of delaminated kaolin (hereinafter referred to as delamikaolin and Abbreviated).
Delamikaolin has a thin hexagonal plate shape, and enhances smoothness alongside the surface of the coating layer. In addition, since water retention is good, it is possible to reduce the amount of coating. Delamikaolin has an average particle size of less than 1.5 μm according to a laser diffraction measurement method and an average particle size of less than 0.7 μm according to a sedimentation measurement method. It is not preferable that the average particle size determined by the diffraction type measurement method exceeds 6.0 μm and the average particle size determined by the sedimentation type measurement method exceeds 2.0 μm, because printability (for example, print glossiness) deteriorates.
If the particle size of delamikaolin is not uniform, the bulkiness and the smoothness are unfavorably affected.
[0019]
Delamikaolin used in the coating layer of the bulky coated paper of the present invention is preferably incorporated in all the pigments in an amount of 30% by mass or more. If the amount is less than 30% by mass, the water retention of the coating layer is reduced, and the opacity is also reduced.
In the coating layer of the bulky coated paper of the present invention, in addition to delamikaolin, inorganic pigments such as calcium carbonate such as heavy calcium carbonate and light calcium carbonate, titanium oxide, satin white, barium sulfate, barium sulfate and calcium sulfate. It is also possible to use organic pigments such as plastic pigments.
[0020]
The adhesive for the coating layer is not particularly limited. For example, various copolymers such as styrene / butadiene, styrene / acrylic, ethylene / vinyl acetate, butadiene / methyl methacrylate, vinyl acetate / butyl acrylate, and polyvinyl acetate are used. Synthetic adhesives such as alcohol (PVA) / maleic anhydride copolymers, acrylic acid / methyl methacrylate copolymers, proteins such as casein, soy protein, synthetic proteins, oxidized starch, positive starch, urea phosphate Starch such as modified starch and cellulose derivatives such as carboxymethylcellulose, hydroxymethylcellulose and hydroxyethylcellulose are used alone or in combination. These adhesives are used in an amount of 5 to 50 parts by mass, more preferably 5 to 30 parts by mass per 100 parts by mass of the pigment. If necessary, caustic soda, ammonia, or the like can be used as a pH adjuster, and other dispersants, thickeners, water retention agents, defoamers, waterproofing agents, dyes, and the like can be added.
[0021]
The paint used for forming the coating layer of the bulky coated paper of the present invention is applied to one or both sides of the base paper of the present invention by a commonly used coating apparatus. Common coating devices include bar coaters, roll coaters, reverse roll coaters, blade coaters, air knife coaters, rod coaters, bill blade coaters, gate roll coaters, curtain coaters, die slot coaters, gravure coaters, champlex coaters, and size presses. And a coater. The coating amount is may be properly selected depending on the desired characteristics, is 6 to 15 g / m ² is an appropriate range considering the density and printability of the whole coated paper, sufficient coverage is less than 6 g / m ² Not only are the properties and print gloss not obtained, but also the whiteness and opacity are insufficient.
[0022]
In the finishing step (smoothing) after coating, it is preferable not to perform or reduce the calendering treatment as much as possible to maintain opacity and bulkiness. By adopting the base paper and the coating layer that constitute the bulky coated paper of the present invention, the bulky coating having a good bulkiness and a good touch can be obtained without reducing or smoothing the smoothing process. It became possible to obtain paper.
[0023]
The bulky coated paper of the present invention has a density as coated paper of less than 0.9 g / m ³ and a compression ratio of 1.5 or more. When the compression ratio is 1.5 or more, it means that it has elasticity, which affects the transferability of the ink at the time of printing and the printability such as color development.
The smoothness of the paper surface is also a major factor in the transfer of the ink, but since pressure is applied when transferring the ink, the smoothness in the pressurized state is important.
Gravure printing is a system in which a metal plate and paper are transferred in direct contact with each other. Therefore, if the paper has elasticity, it is in close contact with the plate and has good ink transferability.
The bulky coated paper of the present invention, which has the feel of uncoated paper, has a smooth coating layer on the bulky coated paper and causes scattering and reflection of light on fine uneven surfaces, and the white paper portion has a moist gloss. In the printed portion, a smooth ink film is formed and shows high color development.
[0024]
As described above, the present invention has high printability in spite of low density and good touch feeling by using BCTMP having high whiteness and surfactant having delamicaolin, smoothing and softening effects. It is intended to provide bulky coated paper.
[0025]
【Example】
Hereinafter, the present invention will be described more specifically with reference to Examples, but the present invention is not limited thereto. In the examples, parts and% indicate parts by mass and% by mass, respectively, unless otherwise specified.
[0026]
(Average particle size of delamikaolin):
(1) Laser diffraction type SALD-200V (manufactured by Shimadzu Corporation)
▲ 2 ▼ Sedimentation type Zedigraph (Micrometric)
(Smoothness): Compliant with TAPPI No. 5 (B) (gloss): JIS P8142
(Whiteness): JIS P 8148
(Compression): roughness ratio of TOYOSEIKI Co. microtopograph pressure 147.1Pa with reference to the graph (15 kgf / ^{m 2)} and 294.2Pa (30Kgf / ^{m 2)} was measured.
[0027]
Example 1
Base paper: 20 parts of NBKP (material type: pine / radiata pine = 30/70, 470 ml CSF), 20 parts of LBKP (material type: eucalyptus / beech = 70/30, 550 ml CSF), 30 parts of BCTMP (material type: aspen) / Spruce = 85/15, 130 ml CSF), 30 parts of DIP (whiteness 70%, 200 ml CSF), 8.0% of light calcium carbonate (manufactured in-house, laser method average particle size 6 µm) as filler, alkenyl succinic anhydride 0.08% of system sizing agent (Fibran 81, manufactured by NSC, Ltd.), 0.5% of surfactant (KB-115, manufactured by Kao), 0.5% of aluminum sulfate, cationized modified starch (Oji Cornstarch) Ace K-100) 0.7%, acrylic amide-based retention improver (HIMO NR-12MLS) was added 0.01% forms regulating the stock slurry was papermaking base paper of 55 g / ^{m 2} by Fourdrinier multi-cylinder type paper machine.
[0028]
Coating layer: 60 parts of delamikaolin (Kapim NP, manufactured by Riocapim Co., Ltd., Capim NP, average particle size of 2.0 μm by laser method; average particle size of 0.95 μm by sedimentation method) as a pigment, first-order kaolin (manufactured by Engelhard, Uflow 90) 10 parts of titanium dioxide (manufactured by Furukawa Kikai Metal, FA55-W, laser method average particle size of 0.59 μm), 10 parts of light calcium carbonate (manufactured by Shiraishi Kogyo, Brilliant S-15, Laser method average particle size 0.5 μm) 20 parts, oxidized starch (Oji Cornstarch, Ace A) 2.0 parts, SBR latex (JSR, 2535D) 11.0 parts, fluorescent dye (Bayer, Blanco) (Far ZKCN) 0.25 part, and a dispersant (Alon T-40, manufactured by Toagosei Co., Ltd.) was added at 0.05% to obtain a 63% coating liquid.
This coating solution was coated on both sides with a blade coater at 16.0 g / m ² to obtain a coated paper having a density of 0.67 g / cm ³ and a basis weight of 76.0 g / m ² .
[0029]
Example 2
Base paper: 90 parts of LBKP (550 ml CSF) and 10 parts of BCTMP (aspen / spruce = 85/15, 130 ml CSF) are blended as raw material pulp, and light calcium carbonate (manufactured by our company, laser method average particle size: 6.0 μm) 8.0 is used as a filler. %, Alkenyl succinic anhydride sizing agent (Nippon NSC, Fibran 81) 0.08%, surfactant (Kao, KB-115) 0.5%, aluminum sulfate 0.5%, cationization A stock slurry was prepared by adding 0.7% of a modified starch (Ace K-100, manufactured by Oji Cornstarch) and 0.01% of an acrylamide-based retention improver (Himolock NR-12MLS, manufactured by Himo), A 70 g / m ² base paper was formed by a single-nip calender using a fourdrinier multi-cylinder paper machine.
[0030]
Coating layer: 85 parts of delamikaolin (Kapim NP, manufactured by Riocapim Co., Ltd., Capim NP, average particle size by laser method: 2.0 μm; average particle size by sedimentation method: 0.95 μm), heavy calcium carbonate (manufactured by the company, average particle size by laser method) 15 parts of diameter 1.0 μm), 11 parts of SBR latex (manufactured by JSR, 2535D), 1.0 part of PVA (manufactured by Unitika, UFO50G), and 0.8 part of fluorescent dye (manufactured by Bayer, Blancopher ZKCN) Then, 0.05% of a dispersant (Alon T-40, manufactured by Toagosei Co., Ltd.) was added to obtain a 63% coating liquid.
The coating liquid sided 23.0 g / ^{m 2} coated with a blade coater, density 0.80 g / cm ^3, to obtain a coated paper having a basis weight of 94.0 g / ^{m 2.}
[0031]
Example 3
In Example 2, 60 parts of LBKP (550 ml CSF) and 40 parts of BCTMP (aspen / spruce = 85/15, 130 ml CSF) were used as raw pulp, the surfactant content was 0.2%, and calender was used. A coated paper was obtained in the same manner as in Example 2 except that a base paper was formed without coating, and a coating solution was coated on both sides at 19.0 g / m ² .
[0032]
Example 4
Base paper: 20 parts of NBKP (470 ml CSF), 60 parts of LBKP (550 ml CSF), 10 parts of BCTMP (aspen / spruce = 85/15, 130 ml CSF), and 10 parts of DIP (whiteness 70%) as raw material pulp, and filler 15.0% of light calcium carbonate (manufactured in-house, laser method average particle size 6 μm), 0.08% of alkenyl succinic anhydride-based sizing agent (Nippon NSC, Fibran 81), surfactant (Kao, KB-115) 0.5%, aluminum sulfate 0.5%, cationized modified starch (Oji Cornstarch Co., Ltd., Ace K-100) 0.7%, acrylamide-based retention improver (Himo Co., Himoloc NR-) 12MLS) was added 0.01% forms regulating the stock slurry, of 60 g / ^{m 2} by Fourdrinier multi-cylinder type paper machine sheet And papermaking in the calendar first nip.
[0033]
Coating layer: 60 parts of delamikaolin (Kapim NP, manufactured by Riocapim Co., Ltd., Capim NP, average particle size of 2.0 μm by laser method; average particle size of 0.95 μm by sedimentation method) as a pigment, first-order kaolin (manufactured by Engelhard, Uflow 90) 10 parts of titanium dioxide (made by Furukawa Kikai Metal, FA55-W, average particle size of laser method 0.59 μm), 10 parts of light carbonic acid, 1.8 μm of average particle diameter by laser method, 0.32 μm of average particle diameter by sedimentation method 20 parts of calcium (Brilliant S-15, manufactured by Shiraishi Kogyo, average particle size of 0.5 μm by laser method), 2.0 parts of oxidized starch (Ace A, manufactured by Oji Cornstarch), SBR latex (2540A, manufactured by JSR) 11. 0 parts, 0.25 parts of a fluorescent dye (manufactured by Bayer, Blancopher ZKCN) was added, and 0.05% of a dispersing agent (manufactured by Toa Gosei Co., Ltd., Aron T-40) was added thereto to obtain a 63% coating. To obtain a liquid.
The coating liquid sided 16.0 g / ^{m 2} coated with a blade coater, density 0.87 g / cm ^3, to obtain a coated paper having a basis weight of 72.3 g / ^{m 2.}
[0034]
Comparative Example 1
The raw material pulp was composed of 20 parts of NBKP (470 ml CSF), 50 parts of LBKP (550 ml CSF) and 30 parts of DIP (whiteness 70%, 200 ml CSF), containing no surfactant and containing first-class kaolin as a pigment contained in the coating liquid. (U-flow 90, manufactured by Engelhard Co., laser method average particle size 1.8 μm; sedimentation method average particle size 0.8 μm) 70 parts, titanium dioxide (Furukawa Kikai Metal, FA55-W, laser method average particle size 0. Coated paper was obtained in the same manner as in Example 1, except that 10 parts of 59 μm) and 20 parts of light calcium carbonate (Brilliant S-15, manufactured by Shiraishi Kogyo Co., Ltd., average particle size by laser method: 0.5 μm) were used.
[0035]
Comparative Example 2
As a pigment contained in the coating liquid, 70 parts of first-grade kaolin (manufactured by Engelhard Co., U-flow 90, average particle size by laser method 1.8 μm; average particle size by sedimentation method 0.8 μm), titanium dioxide (Furukawa Kikai Metal Co., Ltd.) , FA55-W, laser method average particle size 0.59 μm) 10 parts, and light calcium carbonate (manufactured by Shiraishi Kogyo Co., Ltd., brilliant S-15, laser method average 0.50 μm) 20 parts, the same as Example 1 A coated paper was obtained by the method.
[0036]
Comparative Example 3
A coated paper was obtained in the same manner as in Example 1, except that the base paper did not contain a surfactant.
[0037]
Comparative Example 4
A coated paper was obtained in the same manner as in Example 1, except that 20 parts of NBKP (470 ml CSF), 50 parts of LBKP (550 ml CSF), and 30 parts of DIP (whiteness 70%, 200 ml CSF) were used as raw pulp.
Table 1 shows the above results.
[0038]
Comparative Example 5
The same method as in Example 1 except that 60 parts of delamiorion (manufactured by Engelhard Co., Nuclar, average particle diameter by laser method: 1.4 μm; average particle diameter by sedimentation method: 0.6 μm) was used as the pigment contained in the coating liquid. To obtain coated paper.
[0039]
Comparative Example 6
The same method as in Example 1 except that 60 parts of delamikaolin (manufactured by Riocapim Co., Capim CC, average particle size by laser method: 7.3 μm; average particle size by sedimentation method: 3.2 μm) was used as the pigment contained in the coating solution. To obtain coated paper.
[0040]
Comparative Example 7
A method similar to that of Example 1 except that 60 parts of delamikaolin (manufactured by Engelhard Co., Nusurf, average particle diameter by laser method: 6.3 μm; average particle diameter by sedimentation method: 2.5 μm) was used as a pigment contained in the coating liquid. To obtain coated paper.
[0041]
Comparative Example 8
Coated paper was obtained in the same manner as in Example 1, except that 100 parts of BCTMP (100% aspen, 250 ml CSF) produced from hardwood was used as the raw material pulp.
[0042]
[Table 1]

[0043]
【The invention's effect】
As can be seen from the above results, the present invention can provide bulky coated paper having high printability despite low density and excellent touch feeling.

Claims

The base paper contains BCTMP manufactured from hardwood, BCTMP manufactured from softwood, and a surfactant, and at least one side of the base paper has an average particle size of 1.5 to 6.0 μm by a laser diffraction measurement method and a sedimentation type. It has a coating layer containing delaminated kaolin having an average particle diameter of 0.7 to 2.0 μm, an aspect ratio of 20 or more, and a whiteness of 88 or more, and a density of 0.9 g / m ^3. Bulky coated paper having a compression ratio of less than 1.5 and a compression ratio of 1.5 or more.

BCTMP manufactured from hardwood and BCTMP manufactured from softwood are mixed at a mass ratio of 70:30 to 95: 5, and the BCTMP mixture is 10 to 40% by mass based on the total pulp constituting the base paper. The bulky coated paper according to claim 1, which is blended at a ratio of:

The bulky coated paper according to claim 1 or 2, wherein the beating degree of the BCTMP manufactured from the hardwood and the BCTMP manufactured from the softwood are 130 to 180 ml in Canadian Standard Freeness (CSF).

The bulky coated paper according to any one of claims 1 to 3, wherein the hardwood is aspen (Populus @ tremla).

The surfactant according to any one of claims 1 to 4, wherein the surfactant has a smoothing and softening effect, and is contained in the base paper in an amount of 0.2 to 1.0% by mass. Bulky coated paper according to the above item.

The bulky coated paper according to any one of claims 1 to 5, wherein whiteness is 80% or more and opacity is 80% or more.