JP2004026881A - ホルムアルデヒド吸収・分解剤 - Google Patents

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Takashi Yoshida
吉田 多加志
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Abstract

【課題】ホルムアルデヒドを吸収・分解して無害化し、扱いやすく、応用範囲が広いホルムアルデヒド吸収・分解剤を提供すること。
【解決手段】重量比で、エチレン尿素を30〜35%、アルキルアミンを5〜10%、エチレングリコールを5〜10%、トリエタノールアミンを0.5〜2%含有し、これに水を加えて総重量とする。
【選択図】   図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、塗料や接着剤に混合したり、建材、シート等に混入或いは塗布して使用するのに好適なホルムアルデヒド吸収・分解剤に関する。
【0002】
【従来の技術】
ホルムアルデヒドは、繊維製品の加工に用いる樹脂のりや、合板の接着剤に多量に含まれており、生産工場のみならず、日常生活の場においても長期に亘って発生し続けることが多い。
ところで、ホルムアルデヒドは、強い刺激臭があり、目を刺激して催涙性を有するため、ホルムアルデヒドの発生を抑制すると共に、空気中に浮遊するホルムアルデヒドを低減することが必用である。
従来、ホルムアルデヒドを低減させるものとして、エチレン尿素、プロピレン尿素等のホルムアルデヒド吸収剤と、水溶性溶剤と、水とから成る液状ホルムアルデヒド捕捉組成物が特公昭50−35036号公報に開示されており、酸化チタン等のホルムアルデヒド分解剤を含むシート或いは塗料が特開平10−119495号公報、特開2000−144016号公報等に開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
この発明は、ホルムアルデヒドを吸収・分解して無害化し、扱いやすく、応用範囲が広いホルムアルデヒド吸収・分解剤を提供することを課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明のホルムアルデヒド吸収・分解剤は、液状であり、重量比で、エチレン尿素を30〜35%、アルキルアミンを5〜10%、エチレングリコールを5〜10%、トリエタノールアミンを0.5〜2%含有し、これに水を加えて総重量としてある。
【0005】
【発明の実施の形態】
エチレン尿素は、顕著なホルムアルデヒド捕獲機能を有する物質であって、ホルムアルデヒドと速やかに反応して安定し、価格も低廉であり、ホルムアルデヒド吸収・分解剤中に重量比で30〜35%混入される。
また、工場生産されたエチレン尿素には不純物が混じっているため、水溶液にすると時間経過に伴って沈殿物が生ずるが、水溶性の溶剤であるエチレングリコールを混合することにより、水を加えて安定した水溶液として提供できる。エチレングリコールは、総重量に対して5〜10%加える。
【0006】
アルキルアミン及びトリエタノールアミンは、ホルムアルデヒドと化学反応を起こし、メチロール化合物を生成してホルムアルデヒドを分解する。アルキルアミン及びトリエタノールアミンも水に溶けるので、液状とするのに適している。トリエタノールアミンは、金属の防蝕効果があり、金属製建材等を保護する。総重量に対する重量比において、アルキルアミンを5〜10%、トリエタノールアミンを0.5〜2%それぞれ混入する。
以上の成分に水を加えて総重量とし、ホルムアルデヒド吸収・分解剤を得る。
【0007】
このホルムアルデヒド吸収・分解剤は、微黄色乃至透明の液状であり、pHは7.5±0.5である。また、通常の取り扱い条件下では安定しており、常温で6ヶ月経過しても変質することはない。
さらに、ホルムアルデヒド吸収・分解剤は、水及びアルコールに可溶なので、水或いはアルコールで希釈してレザー類やクロス類に塗布したり、そのままペンキ等の塗料、モルタル、接着剤、繊維製品加工用の樹脂のり等に混入して使用することができる。
ホルムアルデヒド吸収・分解剤の使用量は、遊離ホルマリン量や希望するホルマリン数値によって異なるが、通常、混入しようとする母剤の重量に対して1.5〜3.0%加える。例えば、水性ペンキに混入する場合は、水性ペンキ2.0kgに対して、3〜6g加える。
【0008】
(実施例)
ホルムアルデヒド吸収・分解剤の組成は、エチレン尿素を35%、アルキルアミンを5%、エチレングリコールを5%、トリエタノールを1%、残りを水とする。
このホルムアルデヒド吸収・分解剤を用いて、神奈川県産業技術総合研究所において、以下のようなホルムアルデヒドの低減試験を行った。
【0009】
(試験1)
本発明のホルムアルデヒド吸収・分解剤を面積100cmのガラス板表面に塗布して風乾放置し、9日経過した試料イと、本発明のホルムアルデヒド吸収・分解剤を面積100cmのガラス板表面に塗布して風乾放置し、44日経過した試料ロと、A社環境保護塗料を面積100cmのガラス板表面に塗布して風乾放置し、6日経過した試料ハと、A社環境保護塗料を面積100cmのガラス板表面に塗布して風乾放置し、37日経過した試料ニを、それぞれ容積11lのガラス容器内の中央部に設置し、ガラス容器内をいったん減圧した後、ホルムアルデヒドを含む調整空気を封入した。
【0010】
静置して一定時間が経過したとき、ガラス容器内の空気を採取してホルムアルデヒドの気中濃度を測定した。
ホルムアルデヒドの暴露条件は、初期設定濃度を7.4ppm、温度20℃、湿度50%とした。
試料イ、ロ、ハ、ニをセットした場合、それぞれのホルムアルデヒド気中濃度の変化を図1に示し、1時間、4時間、8時間及び24時間経過した時のホルムアルデヒド気中濃度(ppm)及びホルムアルデヒド残存率(%)を図2に示す。
【0011】
(試験2)
本発明のホルムアルデヒド吸収・分解剤の水溶液を塗布した面積100cmのクロスより成る試料ホと、面積100cmのY社吸着性クロスより成る試料ヘを、それぞれ容積11lのガラス容器内の中央部に設置し、ガラス容器内をいったん減圧した後、ホルムアルデヒドを含む調整空気を封入した。
静置して24時間経過後に、ガラス容器内の空気を採取してホルムアルデヒドの気中濃度を測定した。その結果(ppm)及びホルムアルデヒド残存率(%)を図3に示す。
なお、ホルムアルデヒドの暴露条件は、初期設定濃度を7.2ppm、温度20℃、湿度50%とした。
試験1及び試験2の結果から、本発明のホルムアルデヒド吸収・分解剤は、非常に効率よく短時間でホルムアルデヒドを吸収・分解することがわかった。
【0012】
なお、本発明のホルムアルデヒド吸収・分解剤に対して、特開2001−131077号記載のトルマリン微粉末にα線・γ線発生物質を混合したマイナスイオン発生剤を、1〜4%加えて使用することもできる。
【0013】
【発明の効果】
本発明によれば、エチレン尿素、アルキルアミン及びトリエタノールアミンがホルムアルデヒドを効率よく吸収・分解するので、ホルムアルデヒドの発生を抑えると共に、空気中のホルムアルデヒド濃度を低減して、無害化することができる。
また、液状なので扱いやすく、水及びアルコールに可溶なため、希釈して塗布したり、そのまま各種塗料、建材、接着剤等に混入して使用可能であり、幅広い用途に用いることができる。
トリエタノールアミンは金属の防蝕効果があるので、金属建材等に塗布すれば、その腐蝕を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】試験1におけるホルムアルデヒド気中濃度の変化を示す図
【図2】試験1における1時間、4時間、8時間及び24時間経過した時のホルムアルデヒド気中濃度及びホルムアルデヒド残存率を示す図
【図3】試験2における24時間経過した時のホルムアルデヒド気中濃度及びホルムアルデヒド残存率を示す図

Claims (1)

  1. 重量比で、エチレン尿素を30〜35%、アルキルアミンを5〜10%、エチレングリコールを5〜10%、トリエタノールアミンを0.5〜2%含有し、これに水を加えて総重量としたことを特徴とするホルムアルデヒド吸収・分解剤。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012522528A (ja) * 2009-04-07 2012-09-27 ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピア アルデヒド含有製品からアルデヒドを減少させるための酵素の使用
JP2013173814A (ja) * 2012-02-23 2013-09-05 Oshika:Kk ホルムアルデヒド捕捉剤
CN106349797A (zh) * 2016-06-12 2017-01-25 北京化工大学 一种用于捕获甲醛的乙烯脲复合纳米材料及制备方法

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