JP2004026486A - 信号出力装置、シート材の種類判別装置、画像形成装置、シート材の種類判別方法、及び情報出力装置 - Google Patents

信号出力装置、シート材の種類判別装置、画像形成装置、シート材の種類判別方法、及び情報出力装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2004026486A
JP2004026486A JP2002216642A JP2002216642A JP2004026486A JP 2004026486 A JP2004026486 A JP 2004026486A JP 2002216642 A JP2002216642 A JP 2002216642A JP 2002216642 A JP2002216642 A JP 2002216642A JP 2004026486 A JP2004026486 A JP 2004026486A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sheet material
impact
signal
type
output device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2002216642A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3658382B2 (ja
Inventor
Takehiko Kawasaki
川崎 岳彦
Hideaki Nojiri
野尻 英章
Norio Kaneko
金子 典夫
Masatake Akaike
赤池 正剛
Koichiro Nakanishi
中西 宏一郎
Naotsugu Motoma
源間 直世
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2002216642A priority Critical patent/JP3658382B2/ja
Priority to US10/216,745 priority patent/US20030053090A1/en
Priority to EP02018645A priority patent/EP1286156A3/en
Priority to KR1020020049219A priority patent/KR100544559B1/ko
Priority to CNB021304998A priority patent/CN1294026C/zh
Priority to US10/760,293 priority patent/US7426062B2/en
Publication of JP2004026486A publication Critical patent/JP2004026486A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3658382B2 publication Critical patent/JP3658382B2/ja
Priority to US12/049,778 priority patent/US7583413B2/en
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65HHANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
    • B65H7/00Controlling article feeding, separating, pile-advancing, or associated apparatus, to take account of incorrect feeding, absence of articles, or presence of faulty articles
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N29/00Investigating or analysing materials by the use of ultrasonic, sonic or infrasonic waves; Visualisation of the interior of objects by transmitting ultrasonic or sonic waves through the object
    • G01N29/44Processing the detected response signal, e.g. electronic circuits specially adapted therefor
    • G01N29/4409Processing the detected response signal, e.g. electronic circuits specially adapted therefor by comparison
    • G01N29/4427Processing the detected response signal, e.g. electronic circuits specially adapted therefor by comparison with stored values, e.g. threshold values
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N29/00Investigating or analysing materials by the use of ultrasonic, sonic or infrasonic waves; Visualisation of the interior of objects by transmitting ultrasonic or sonic waves through the object
    • G01N29/04Analysing solids
    • G01N29/045Analysing solids by imparting shocks to the workpiece and detecting the vibrations or the acoustic waves caused by the shocks
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01SRADIO DIRECTION-FINDING; RADIO NAVIGATION; DETERMINING DISTANCE OR VELOCITY BY USE OF RADIO WAVES; LOCATING OR PRESENCE-DETECTING BY USE OF THE REFLECTION OR RERADIATION OF RADIO WAVES; ANALOGOUS ARRANGEMENTS USING OTHER WAVES
    • G01S7/00Details of systems according to groups G01S13/00, G01S15/00, G01S17/00
    • G01S7/52Details of systems according to groups G01S13/00, G01S15/00, G01S17/00 of systems according to group G01S15/00
    • G01S7/56Display arrangements
    • G01S7/60Display arrangements for providing a permanent recording
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N2291/00Indexing codes associated with group G01N29/00
    • G01N2291/01Indexing codes associated with the measuring variable
    • G01N2291/012Phase angle
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N2291/00Indexing codes associated with group G01N29/00
    • G01N2291/01Indexing codes associated with the measuring variable
    • G01N2291/014Resonance or resonant frequency
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N2291/00Indexing codes associated with group G01N29/00
    • G01N2291/02Indexing codes associated with the analysed material
    • G01N2291/023Solids
    • G01N2291/0237Thin materials, e.g. paper, membranes, thin films

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Pathology (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Immunology (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Acoustics & Sound (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Radar, Positioning & Navigation (AREA)
  • Remote Sensing (AREA)
  • Controlling Sheets Or Webs (AREA)
  • Investigating Strength Of Materials By Application Of Mechanical Stress (AREA)
  • Handling Of Cut Paper (AREA)
  • Paper Feeding For Electrophotography (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)

Abstract

【課題】予めシート材にコード等の情報が付されていない場合であっても、シート材の種類に関する情報を出力することができるようにする。
【解決手段】衝撃印加部1000は、重力や電気的な力等を利用してシート材1010に衝撃を与えるように構成されている。いま、シート材1010に衝撃を与えると、該衝撃はシート材1010に伝わる過程において減衰等され、その情報が検知部1020から信号として出力される。その信号は、シート材1010の種類によって異なるものであるため、その信号からシート材の種類を判別することができる。かかる方法によれば、予めシート材にコード等の情報が付されていない場合であっても、シート材の種類に関する情報を出力することができることとなる。
【選択図】   図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、信号出力装置等に関するものである。また、本発明は、画像形成装置やシート搬送装置等に用いられるシート材に関する情報を検知する検知装置、及び当該検知装置を備えた画像形成装置等に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
シート材の種類の判別方法が、特開平11−314443号公報(米国特許第6097497号)に記載されている。
【0003】
同公報に記載の技術は、予めシート材自体に何らかの数字コードまたは記号を付しておき(以降、「マーキング方式」と記載する。)、プリンタ内に設けられたセンサにより当該数字コードなどの情報を読み取り、当該プリンタがこの情報を利用して印字モードの最適化を図る技術である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記マーキング方式では、数字コード等が付されていないシート材については、その種類を判別することができない。
【0005】
そこで、本発明の目的は、予めシート材に数字コード等の情報が付されていない場合であっても、シート材の種類に関する情報を出力することができる信号出力装置や方法等を提供することである。本発明により出力される信号を用いれば、シート材に応じた最適な種々の制御を行うことが可能となる。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る信号出力装置は、シート材にその外部から衝撃を加える衝撃印加部、及び該衝撃により信号を出力する検知部を有することを特徴とする。
【0007】
前記検知部は、圧電素子を含み構成されていたり、弾性変形可能部材上に設けられている。
【0008】
また、前記検知部は、凹部を有する支持台の該凹部の底面に設けることができる。
【0009】
前記衝撃は、例えば前記シート材が静止している時に、前記シート材に加えられる。
【0010】
また、前記衝撃を加える際には、前記衝撃印加部がシート材に非接触の状態から接触の状態に変わる構成が可能である。
【0011】
また、本発明に係るシート材の種類判別装置は、シート材にその外部から衝撃を加える衝撃印加部、及び該衝撃により信号を出力する検知部を備え、該検知部からの信号に基づき該シート材の種類を判別することを特徴とする。
【0012】
判別は、例えば、予め記憶されているシート材に関する情報と、前記検知部からの信号を用いて行うことができる。前記判別は、前記検知部からの出力信号のピーク値やピークの数あるいはピーク間の時間間隔を用いて行うことができる。
【0013】
また、前記判別は、前記検知部からの出力信号の第n個目のピーク値と第n+α(αは自然数)個目のピーク値を用いたり、前記衝撃印加部の反跳期間を用いて行うこともできる。
【0014】
また、本発明に係る画像形成装置は、シート材にその外部から衝撃を加える衝撃印加部、及び該衝撃により信号を出力する検知部を有することを特徴とする。そして、前記検知部からの信号に基づいてシート材の種類を判別し、制御対象の条件を設定することができる。
【0015】
前記画像形成装置が、インクを吐出させることにより画像形成を行うものである場合には、例えばインクの吐出量を制御する。また前記画像形成装置が、トナーを用いて画像形成を行なうものである場合には、前記シート材の温度を制御する。前記制御対象には、その他にもシート材の搬送条件(搬送速度、搬送用ローラー間の圧力、ローラー間の間隔)や仕分排紙(ソーター)への排紙条件、画像形成後のシート材の乾燥条件、ステイプルに関する条件などがある。なお、前記検知部からの信号に基づいて、印字あるいは印刷の可否判断を行ってもよい。また、前記検知部からの信号に基づいて、制御対象の条件を設定することなく、ユーザへの警告(例えば、ユーザが指定した、あるいは自動的に設定された印字モードとシート材の種類が対応していないとの警告)を行ってもよい。
【0016】
更にまた、本発明に係るシート材の種類判別方法は、シート材にその外部から衝撃を加える第1の工程、該第1の工程により検知部から信号を出力する第2の工程、及び該信号に基づいてシート材の種類の判別を行う第3の工程を有することを特徴とする。
【0017】
更にまた、本発明に係るシート材の種類の判別を行うシステムは、画像形成装置内で、シート材にその外部から衝撃を加え、それにより検知部から信号を出力させ、且つ該画像形成装置内、もしくは該画像形成装置に接続されているコンピュータにより、前記信号に基づいてシート材の種類の判別を行うことを特徴とする。
【0018】
また、本発明に係る情報出力装置は、画像形成装置内で用いられる情報出力装置であって、対象物にその外部から衝撃を加える衝撃印加部、及び該衝撃により情報を出力する検知部を有することを特徴とする。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明について具体的に説明する。
【0020】
第1の実施形態では本発明に係る信号出力装置に関して説明し、第2の実施形態ではシート材の種類判別方法と判別装置に関して説明し、第3の実施形態では、本発明に係るシート材の種類判別機能を備えた装置やシステムに関して説明し、第4の実施形態では、本発明に係る情報出力装置に関して説明する。
【0021】
(第1の実施形態:信号出力装置)
−装置構成・原理/作用−
本発明に係る信号出力装置は、衝撃印加部と、衝撃により信号を出力する検知部を含み構成される。図1は、本発明に係る信号出力装置の模式図である。図中1000は、シート材1010に、その外部から衝撃を加える衝撃印加部である。1020は、該衝撃により信号を出力する検知部である。本発明は、シート材に所定の衝撃を加えると、シート材の種類によって検知部から出力される信号が異なることを発明者が見出したことに起因するものである。なお、シート材の種類によって出力信号が異なるのは、主としてシート材の剛性等の力学的な特性の相違に基づくものと思われる。
【0022】
−シート材−
シート材とは、画像形成可能な材料である紙、紙葉類、プラスチックシート、記録媒体(CD−ROMなどディスクタイプの記録媒体も含む)、及び既に画像が形成されている印刷物や紙幣をも含むものである。
【0023】
本発明において、衝撃を印加する対象物は、検知部からの信号によりその対象物の状態や種類に関する情報が得られれば特に限定されるものではない。
【0024】
−衝撃−
本発明における衝撃とは、シート材の外部から当該シート材に一時的に加えられる外力のことである。また衝撃とは、該シート材の所定方向(例えば搬送方向)の長さ全体に加えられる外力ではなく、その一部に加えられる外力のことである。換言すれば、衝撃とは該シート材を瞬間的にあるいはパルスとして叩いたり、打ったりする力である。
【0025】
シート材に加える衝撃の回数は、1回でもよいし、断続的に複数回でもよい。衝撃印加部の跳ね返りにより複数回の衝撃を加えることもできる。
【0026】
衝撃印加部1000とシート材1010とが非接触の状態から、衝撃印加に際して、両者を接触させることができる。斯かる場合には、衝撃印加部1000とシート材1010との間隔が衝撃印加の間に変化することになる。また、衝撃印加部1000とシート材1010とが予め接触している状態のまま、シート材1010に衝撃を加えてもよい。後者の場合は、例えば予めシート材に接触している部材に、衝撃を加えることにより実現できる。あるいは、予めシート材に接触している衝撃印加部に電磁気的な力を作用させてもよい。勿論、衝撃を印加することができれば、衝撃印加の際に衝撃印加部と検知部とは離れていてもよい。例えば、気体や液体などを飛ばして衝撃を加える場合である。
【0027】
衝撃印加の際に、衝撃印加部と検知部と共にシート材に接触する場合は、衝撃印加部と検知部との間の距離が衝撃印加の際に変化する。具体的には、衝撃に際して前記距離が短くなる。前記距離が変わる場合は、衝撃印加部と検知部とのいずれかが相対的に動けばよいので、両者を動かす場合と、一方を固定し他方を動かす場合がある。ただし、検知部が前記衝撃印加部に搭載されている場合はこの限りではなく、両者が一体としてシート材に対する相対距離が変化する。
【0028】
衝撃を印加する際には、シート材1010を静止させておくことができる。斯かる場合には、シート材が搬送されていない時、即ち静止している時でも検知部では信号を出力できる。シート材が静止していない時(例えば搬送されている時)に、衝撃を加えてシート材の表面に関する情報を出力信号に含めることもできる。
【0029】
衝撃の印加は、シート材が動いているとき(例えば搬送されているとき)に行ってもよいが、好ましくは静止しているときに印加するのがよい。ここでいう「静止」とは、シート材が搬送されていない時や、搬送途中で一時的に止まっている時のことであり、実質的に静止している場合をいう。
【0030】
なお、図1においては、シート材1010に対して垂直方向に衝撃を加える様子を示しているが、シート材に対して斜め方向に衝撃を加えてもよい。あるいはシート材の端面に衝撃を加えてもよい。
【0031】
衝撃は、重力を利用してもよいし、電気的、機械的、磁気的あるいは電磁気的な力を利用してもよい。例えば、バネやソレノイドを利用したり、画像形成装置内の搬送ローラーやシート材の繰り出し用のローラなどを利用することもできる。
【0032】
本発明おける衝撃とは、例えば超音波ではないメカニカルな力である。シート材に印加する衝撃は、固体物質(金属、プラスチック、合金、セラミックスなど)、気体物質(空気、窒素、二酸化炭素)、液体物質(水、インク)、ゲル状物質、粉体、あるいはこれらの混合物を用いて衝撃を加えることができる。
【0033】
−検知部−
検知部1020は、シート材への衝撃により信号を出力する。
【0034】
検知部1020から出力される信号は、シート材の力学的特性あるいは機械的特性に基づく信号である。機械的特性とは、例えばシート材の剛性、ヤング率、密度、重さ、坪量(坪量とは1m当たりのシート材の重量である。)、厚さ、あるいはシート材表面の凹凸である。
【0035】
出力される信号の形態としては、電圧、電流、抵抗、静電容量、インピーダンスなどの電気信号や光信号等がある。電気信号を出力する素子としては、例えば圧電素子である。なお、検知部に圧電素子を用いる場合には、衝撃による破損を防止する為、圧電素子の少なくとも一方の面上に保護部を設けておくのがよい。
【0036】
検知部は、衝撃によって初めて信号が出力されるように構成してもよいし、衝撃によって出力信号が変化するように構成してもよい。衝撃により信号が出力されるのであれば、信号出力部(検知部)1020は、衝撃印加部1000に搭載しておくことも可能である。
【0037】
なお、検知部が検知しているものは、シート材に加えた衝撃(作用)自体ではなく、シート材からの反作用による力、あるいはシート材により減衰された力を、直接的にあるいは間接的に検知しているのである。また、検知部は、シート材に衝撃を印加する際に生じる音(音波)を検知してもよい。なお、衝撃印加の際には、検知部とシート材が接触することが望ましい。従って、衝撃印加の直前までは、シート材と当該検知部は非接触の状態にしておき、衝撃印加の際に両者が接触する構成も可能である。
【0038】
衝撃により信号が出力されることを利用すれば、衝撃検知装置としても前述の信号出力装置を利用することができる。
【0039】
−衝撃印加部、及び検知部の具体的構成−
次に、衝撃印加部、及び検知部の具体的構成について説明する。
【0040】
シート材に衝撃が加わるように該シート材を第1の部材と第2の部材により挟持しておく。衝撃を加えると同時に該シート材を挟持する構成でもよいし、予め挟持しておいた後で衝撃を加えてもよい。
【0041】
衝撃は、一つのパルスとして加えてもよいし、連続的なパルスとして加えることもできる。複数回の衝撃を加えたり、複数種の力を加える場合には、複数のデータが得られるために識別精度もより高くなる。なお、斯かる場合には、一旦加えた衝撃が十分減衰した後、あるいは、所定値以下になった後に2度目の衝撃力を加えることができる。なお、衝撃は例えば、機械的に何らかの部材をシート材に衝突させてもよいし、あるいは圧電素子などを利用しても良い。
【0042】
通常、プリンタ等の画像形成装置は、図4に示すような挟持ガイド部1400(前記第1の部材)とシート材を給紙あるいは搬送する為のピンチローラ部1401(前記第2の部材)を有しているので、それらを利用して衝撃を加える装置構成例を示す。同図において、1410はシート材、1420は衝撃により信号を出力する検知部である。検知部1420は図5に示すように圧電素子1421に電極1422を設けておき、当該電極からの信号が出力されることになる。
【0043】
なお、第1の部材(挟持ガイド部)と第2の部材(給紙用あるいは搬送用のピンチローラ部)とで該シート材を挟持している場合には、例えば瞬間的に1g/cm以上500g/cm以下の衝撃を加えることができる。
【0044】
シート材1410に衝撃を加えると、圧電素子1420の電極から電圧信号が出力されるので、出力信号を用いてシート材の種類の判別を行うことができる。
【0045】
また、衝撃印加部と検知部との間にシート材を介在させる構成の場合、検知部は凹部を有する支持台の当該凹部の底面に設けることができる。その際、凹部に配置された検知部表面が支持台表面から突出していてもよいし、突出していなくてもよい。突出している場合には、シート材の搬送に支障がない程度に突出させておく。
【0046】
そして、シート材への衝撃印加部の衝突の際、シート材と検知部とが接触するように凹部の深さ、あるいは衝撃印加部がシート材へ加える力を設定しておくことが好ましい。この場合には、シート材の変形(撓み)を反映した信号が得られる。このようにシート材と検知部とが衝撃印加の前段階では非接触状態であり、衝撃印加の際に接触する構成は好ましい形態である。
【0047】
−検知部の配置態様−
以下、検知部に圧電素子を用いた場合について説明する。
【0048】
信号を出力する検知部に搭載される圧電素子は、第1の部材あるいは第2の部材上の少なくとも一方に設けられていればよく、両方に配置されていてもよい。第1の部材上に配された圧電素子部と第2の部材間にシート材が挟持されるような構成(即ち、衝撃力をシート材を介して圧電素子が受ける構成)が可能である。
【0049】
また、衝撃により信号が出力されるのであれば、衝撃印加部と信号出力部をシート材の同一面側に配置することも可能である。このように、圧電素子により衝撃力が検知できれば特に圧電素子の位置は限定されるものではない。即ち、検知部の配置は、衝撃によって圧電素子から電気信号が出力される位置であれば特に限定されるものではない。
【0050】
従って、信号出力部である圧電素子が載置された第1の部材自体で衝撃力を加えてもよいし、第2の部材により衝撃力を加えてもよいし、あるいはその両方で衝撃力を加えてもよい。
【0051】
例えば、シート材を1枚のみ選択的に搬送する為に、衝撃を加える場合があるが、かかる場合の衝撃を利用することもできる。
【0052】
また、センサー部は、1次元配列でも、2次元配列でもよい。シート材幅と同一あるいはそれ以上の長さのセンサー部を有していればシート材の幅の検知も可能である。勿論、複数個のセンサー部により、シート材の幅を検知することも可能である。
【0053】
複数個のセンサー部を用いる場合には、例えば図6に記載した配置が可能である。同図において、1000は衝撃印加部を、1020は信号出力部(センサー部)をそれぞれ模式的に示したものである。図6(a)は、信号出力部を衝撃印加部1000にシート材1010を介して対向する位置と、衝撃印加部とシート材の同一面側の位置の2箇所に配置した例である。
【0054】
図6(b)は、衝撃印加部1000から水平方向に同じ距離だけ離れた位置に2つの信号出力部を配置した例である。
【0055】
また、シート材のキャパシタンス(静電容量)に関するデータを得ることもできる。
【0056】
図6(c)は、衝撃印加部、信号出力部をそれぞれシート材に対向する位置に2つ配置した場合である。
【0057】
なお、シート材を介して衝撃印加部と信号出力部が対向するように配置したり、シート材を介して衝撃印加部同士(あるいは信号出力部同士)が対向するように配置すると、衝撃による信号をシート材のキャパシタンスの変化としても検出できる。
【0058】
また、シート材の表裏両面側に信号出力部(センサー部)を配置しておけば、シート材の表裏両面に関する情報も得られる。表裏面に関する情報、即ちどちらの面が表か裏かについての情報を得るには、シート材の2つの面の両方に衝撃を加えそれぞれの出力信号から当該情報を得てもよい。また、シート材の片方の面に衝撃を加える場合は、衝撃を加える面に配置したセンサーからはシート材表面からの情報を得ることができ、さらに衝撃を加える面の裏面に配置したセンサーからはシート材内部を伝播した後の信号を検知して内部の構造や材質、厚さ等を反映した情報を得ることができる。
【0059】
更にまた、衝撃印加部自体に検知部も搭載されている場合は、該衝撃印加部と該検知部とをシート材を介して配置する必要がなくなるので、装置設計の自由度の観点からは好ましい。
【0060】
−検知部の材料−
前記圧電素子は、圧電特性を有する無機材料あるいは有機材料を含み構成でき、例えばPZT(チタン酸ジルコン酸鉛)やPLZT、BaTiO3、PMN−PT(「Pb(Mg1/3Nb2/3)O3−PbTiO3」)などの無機材料や有機圧電体材料でもよい。圧電素子を用いることで、電源を用いることなく検知部から電圧信号を出力できる。なお、検知部には、圧電素子以外にも例えば圧電抵抗材料(半導体など)を用いることもできる。
なお、上記実施形態1で示した事項は、以下の実施形態、及び後述の実施例に適用できることは勿論である。
【0061】
(第2の実施形態:シート材の種類判別方法と判別装置)
次に、前記信号出力装置を用いたシート材の種類判別方法、及び判別装置に関して説明する。図2は、本発明におけるシート材の種別検知方法の概要を示すものである。
【0062】
−種類判別方法−
まず、シート材に所定の衝撃力を加える(S1)。衝撃の加え方は、所定の力が加われば特に限定されるものではない。そして、当該衝撃により検知部から信号を出力し(S2)、出力される信号に基づいてシート材の種類を判別するのである(S3)。
【0063】
判別は、予めシート材の種別毎に出力信号や、それを加工した情報を記憶しておき、当該信号と対比することで行う。
【0064】
なお、本発明における種類の判別とは、シート材の種類が何であるかを判別することは勿論、当該シート材が何であるか分からない場合であっても何に近いかを判別することをも含む概念である。また、検知部からの出力信号に基づいて何らかの制御対象の条件をシート材に適するように設定を行うことは、シート材の種類を判別していることに他ならない。なお、制御対象については後述する。
【0065】
画像形成を行う場合の判別方法は、例えば図3に示した方法で行うことができる。即ち、衝撃により検知部から信号を出力したら(S2−1)、出力信号を予め記憶されたデータと比較し(S3−1)、シート材の種類判別が可能であれば制御対象を当該シート材にとって最適な設定になるように制御を行い(S3−3)、判別不可能であれば、その旨をユーザに通知するのである(S3−4)。勿論、判別不可能な場合には、ユーザに通知することなく予め定められた設定で画像形成を行うことも可能である。
【0066】
シート材の種類の判別とは、例えば紙であるのかプラスチックシート(OHPシート:オーバーヘッドプロジェクター用トランスペアレンシー)であるかの判別や、同種の紙であっても厚い紙なのか薄い紙であるかの判別である。厚さの相違は、シート材の重量の相違である。本発明においては、少なくとも2種類の判別ができればよいが、勿論、それ以上の種類の判別、即ち普通紙(plain paper)、コート紙(coated paper)、光沢紙(photo paper)のいずれであるかの判別を行うことも好ましいものである。
【0067】
シート材に関する情報をデータテーブルとして予め備えている場合には、温度や湿度条件も加味した情報を備えていることが好ましい。
【0068】
なお、コート紙とは、紙の表面に被覆層が設けられている。光沢紙とは、輝きのある仕上げが表面に施されている紙である。一般的にはコート紙より光沢紙の方が高価である。
【0069】
なお、シート材の種類の判別に際して、上記衝撃の印加によるシート材の種類の判断と、光学的な方式による判断とを併用してもよい。光学的な方式とは、シート材表面に光をあて、その透過光や散乱光や反射光がシート材の種類に依存することを利用して、当該種類を判別する方法である。例えば、特開2000−301805号公報(米国特許第6291829号)に記載されている。
【0070】
−判別装置−
シート材の種類判別装置は、シート材にその外部から衝撃を加える衝撃印加部、及び該衝撃により信号を出力する検知部、及び該検知部からの信号に基づきシート材の種類を判別する。シート材の種類の判別は、予め記憶されているシート材に関する情報と、前記検知部からの信号を用いて、前記シート材の種類の判別が行われる。シート材の判別は、電気回路により行ってもよいし、プログラムを用いてもよい。
【0071】
なお、上記判別装置は、画像形成装置(プリンタ、複写機、ファクシミリなど)、画像読取装置(スキャナー、ページリーダー)や、シート搬送装置(シートフィーダー)、シート材枚数測定機、シート材種類分別機、シート搬送装置、シート繰り出し装置に搭載され得る。
【0072】
シート材の種類の判別は、当該画像形成装置等の内部で行ってもよいし、当該画像形成装置等に接続されている外部の装置(例えばコンピュータ)によって行ってもよい。
【0073】
−出力信号の取扱い−
図4の信号出力部1420から出力される信号(例えば電気信号)に基づいて、シート材の種類を判別することができる。
【0074】
判別は、予めシート材の種類に関する信号が記録されたテーブルを元に行うことができる。
【0075】
画像形成装置や画像読取装置内部あるいは外部に載置されたコンピュータにより自動的に行ってもよいし、当該検出信号により人が判別してもよい。
【0076】
例えば、画像形成装置に搭載された信号出力部からの信号を用いて、当該画像形成装置内でシート材の種類を判別する。そして、その判別結果に基づいて制御対象の制御条件を最適に設定するのである。
【0077】
画像形成装置に搭載された信号出力部からの信号を当該画像形成装置の外部のコンピュータに送信し(無線による送信、有線による送信含む。)、当該コンピュータ内でシート材の種類を判別する。そして、その判別結果に基づいて制御対象の条件を最適に設定するのである。
【0078】
−判別の為の信号処理−
シート材の種類の判別に用いる信号としては、衝撃に際して信号出力装置から出力される第1の信号そのものを用いることができる。
【0079】
また、前記第1の信号から衝撃前に信号出力装置から出力されている信号(第2の信号)との差信号を用いることもできる。また、シート材が全くない状況で衝撃を信号出力装置に与えた際に出力される信号(第3の信号)と前記第1の信号をシート材の種類の判別に用いてもよい。
【0080】
例えば、図4でシート材1410が挟持されていない場合の出力信号(前記第3の信号)を、前記第1の信号から差し引くなどの信号処理を行ってもよい。
【0081】
当該信号処理を行なう処理回路は、前記シート材が挟持されていない時に、前記衝撃力により前記センサー部が受けた場合の信号(前記第3の信号)と、前記シート材を挟持している時に、前記衝撃力により前記センサー部が受けた場合の信号(前記第1の信号)とを用いて信号処理を行なうことができる。
【0082】
−判別方法−
信号出力装置に圧電素子を用いた装置構成例を図7に示す。同図において1720はセンサーとしての働きをする圧電体、1723は圧電体1720を搭載した弾性変形可能部材(例えば板バネ)、1724は弾性変形可能部材1723を台座に固定するための可動台部、1725は弾性変形可能部材1723の変形を可能にするために可動台部1724に形成した溝部、1726は可動台部1724に連結した可動軸部、1727は可動軸部1726の先端に連結した半球状の曲面を有する衝撃部である。
【0083】
可動台部1724、可動軸部1726、及び衝撃部1727により図1における衝撃印加部1000が構成されている。また、信号出力部1020(図7における1720、1723)が衝撃印加部1000に搭載されている場合である。なお、1728は可動軸部1726の一軸方向の動きを円滑にするための軸受部、1010はシート材、1729はシート材1010を支持するための支持台である。
【0084】
衝撃印加部1000によりシート材1010に衝撃を加えると、圧電素子からは図8に示す信号が出力される。図中横軸は時間、縦軸は電圧(電位差)である。
【0085】
a1は衝撃印加部への最初の衝突による信号、a3は2回目の衝突による信号、a5は3回目の衝突による信号、a7は5回目の衝突による信号である。
【0086】
シート材の種類を判別するには、信号のピーク値、ピーク間隔、ピーク間隔の時間変化、所定値以下に減衰するまでの時間、所定値以下になるまでのピークの数、あるいは所定のピークが出現するまでの時間、所定時間間隔内のピークの数、信号波形、周波数特性、積分強度などの情報を用いることができる。複数の圧電素子を用いる場合には、それぞれの素子からの出力信号の強度差や強度比、あるいは位相差やピーク時間差などの情報を用いることができる。
【0087】
例えば、出力される電圧信号の時間に伴う変化が検出する場合、シート材に加えられた衝撃は徐々に減衰信号となって現れるので、減衰するまでの信号のピークの数、あるいは減衰までに要する時間によりシート材の種別が可能である。
【0088】
本発明者が、普通紙(CP−250:ニュープリンタペーパー)、コート紙(HR101S:高品位専用紙)、光沢紙(GP301:フォト光沢紙)のそれぞれに同一の衝撃力を加えたところ(いずれもキヤノン(株)の商品である)、電圧信号が減衰するまでに普通紙の場合はピーク数5つ(図9)、コート紙の場合はピーク数3つ(図10)、光沢紙の場合は2つ(図11)とそれぞれ異なりシート材の種別検知が可能であった。なお、ここでいうピークとは図中の丸印を付した箇所である。
【0089】
−衝撃印加部の反跳期間を利用した判別方法−
以下に、衝撃印加部の反跳期間を利用したシート材の種類判別方法に関して説明する。
【0090】
衝撃印加部は、シート材が存在している第1の方向に向かって進み、そして衝突し、その後第1の方向とは反対の方向(第2の方向)に向かって跳ね上がる。この現象が反跳である。
【0091】
圧電素子を含み構成される衝撃印加部をシート材に衝突させ、該衝撃印加部の反跳期間を該圧電素子からの信号を用いて検知するのである。
【0092】
前記反跳期間は、前記衝撃印加部が前記シート材に衝突後に滞空している期間である。なお前記反跳期間は、前記衝突後に前記衝撃印加部が滞空し、再度衝突するまで、あるいは複数回衝突するまでの期間であってもよい。反跳期間を最初の衝突時から実質的に静止するまでの期間として計測しても良い。反跳期間の開始、終了は、衝突時おける前記圧電素子からの極大信号を用いて定めることもできる。
【0093】
前記反跳期間は、衝突時における前記圧電素子からの信号の極大値を用いて測定することができる。また、前記反跳期間は、第n(nは1以上の整数)回目の衝突時から第m(mは2以上の整数であって、且つm>nである)回目の衝突時までの間隔を計測することにより求めることができる。また、第n回目の衝突時から第n+1回目の衝突時までの間、所定のパルスを発生させ、該パルスと既知周波数の外部クロックパルスとのAND回路で生じるクロックパルス数から前記反跳期間を計測することもできる。
【0094】
反跳期間を利用したシート材の種類判別方法について図14を用いて説明する。
【0095】
まず、圧電素子を含み構成される衝撃印加部をシート材に衝突させる(S10)。当該衝突により圧電素子から信号が出力されるので、当該信号を用いて該衝撃印加部の反跳期間を測定する(S11)。こうして測定される値と、予め記憶されていたデータテーブル(当該データテーブルには、シート材の種類に対応した反跳期間が予め記憶されている。)とを比較することで紙種を判別することができることになる。
【0096】
また、前記反跳期間は、第n(nは1以上の整数)回目の衝突時から第m(mは2以上の整数であって、且つm>nである)回目の衝突時までの間隔を計測することにより求めることができる。例えば、第1回目の衝突から第5回目の衝突までに要する時間を計測し、当該時間を用いてシート材の種類を判別することができる。
【0097】
本実施形態に好適に用いることのできる衝撃印加部について上述した図7を用いて説明する。図7は、衝撃印加部を自由落下させてシート材に衝撃を加える場合である。勿論、衝撃自体は既述のように、バネ(固体の伸縮あるいは変形を利用するもの、気体のダンピングを利用するものがある)や電磁気力を用いることもできる。
【0098】
同図において1720は検知部(センサー)としての働きをする圧電体、1723は圧電体1720を搭載した弾性変形可能部材(例えば板バネ)、1724は弾性変形可能部材1723を台座に固定するための可動台部、1725は弾性変形可能部材1723の変形変位を可能にするために可動台部1724に形成した溝部、1726は可動台部1724に連結した可動軸部、1727は可動軸1726の先端に連結した半球状の曲面を有する衝撃部である。可動台部1724、可動軸部1726、衝撃部1727は一体からなっているものでありこれをまとめて本発明では衝撃印加部としている(なお、分離可能な部材で構成してもよい)。
【0099】
1728は可動軸部1726の一軸方向の動きを円滑にするための軸受部、1010はシート材、1729はシート材1010を支持するための支持台(例えば、プラテン)である。
【0100】
上述した衝撃印加部をシート材1010に衝突させると、その度毎に図15(a) に示すような圧電信号が得られる。図の横軸は時間、縦軸に関しては上段が端子電圧、下段が衝撃印加部の位置である。なお、前記衝撃印加部は、該衝突により変形可能に担持された弾性変形可能部材(例えば、板バネ、片持バネ、両持ばね、周囲固定バネ、コイルバネ)、及び該変形可能部材の変形を検知可能な位置に載置された前記圧電素子を含み構成されていればよく、上述の構成に限定されるものではない。
【0101】
また、上述のプラテンも必須ではなく、反跳が生じる部材であればよい。
【0102】
上記構成において、図7に見るように可動台部1724を高さHから落下した時、時間T後に該衝撃部1727はプラテン1729上のシート材1010に衝突し、該シート材の変形期間Tα1を経て、該衝撃部1727は反跳する。ここでいう、変形とは塑性変形及び/又は弾性変形を含むものである。尚、該シート材の変形期間においても衝撃印加部の位置は該シート材の変形に伴って微小に変化している。
【0103】
その後、一軸方向の可動を許容する軸受部1728に沿って高さHの空間まで舞い上がり、該衝撃部1727に一体と成っている該可動台部1724は再び落下し始め、該シート材1010と再び衝突する。
【0104】
そして、該紙種の変形期間Tα2を経て該衝撃部1727は再度反跳し、そして上記動作を繰り返しながら最終的には静止する。
【0105】
該可動台部1724は、次第に該反跳高さを減少していく過程において、可動台部1724(圧電体1720、弾性変形可能部材1723、可動軸部1726、衝撃部1727を含む)とシート材1010との衝突の際の力積で弾性変形可能部材1723は運動量変化を生じる。
【0106】
すなわち、該弾性変形可能部材1723は静止状態から運動状態に入って振動を開始し、該振動は板バネ振動系の粘性抵抗による急激な減衰により振動振幅を小さくしていき、最終的には一旦停止状態になる。かかる板バネの歪みに応じて圧電素子から、圧電信号が出力される。その後、上記のような該衝突及び該落下を繰り返す過程で、それぞれ急激な歪変形及び板バネ振動系の粘性抵抗による急激な該振動減衰を繰り返す。
【0107】
上記繰り返し過程において、衝撃印加部1727がシート材1010に衝突する時間間隔(上記反跳期間)を、該圧電信号(電圧あるいは圧電流)を検知することにより、シート材種を検知する。
【0108】
圧電流は圧電体の歪速度に比例して生じるため、各衝突時の板バネの急激な歪変形で、すなわち急激な歪速度を得た圧電体1720は、図15(b) に見るように該衝突時に圧電流(該圧電流に比例して圧電体の両極に電圧Vが生ずる)の極大を生ずる。
【0109】
圧電体の内部インピーダンスにより、該圧電体の両極から該圧電流を電圧信号としてピックアップできる。
【0110】
従って、図15に見るような該衝撃部の落下後の経過時間において、該各衝突時の該圧電体に生ずる電圧の極大信号間隔の時間を計測することにより、シート材の種類(例えば紙種)を検知することができるのである。これはシート材の違いにより、その変形能あるいは剛性に差があることを利用しているのである。
【0111】
該時間計測の場合、T1の時間計測、あるいはT1+T2の時間計測、あるいはT1+T2+T3(図15参照)の時間計測で比較しても良い。あるいは、上記で計測した時間を用いてデータ処理(例えば、予めシート材種毎の反跳期間のデータをメモリーしておき、計測されたデータと計測された値が一致するかどうか、あるいはどのシート材種に近似した値かを比較するデータ処理である。その際、湿度や温度に関するパラメーターも加味したデータテーブルをメモリーしておき、判断に際して、温度、湿度も計測しシート材種の判断を行なってもよい。)した後、紙種を特定することもできる。衝撃印加時には該シート材種は、実質的に静止(印刷装置内を搬送中ではなく、搬送が止まっている状態であり、搬送開始前、搬送終了後でもよい。)させておいてもよいし、該シート材種の搬送中(即ち、移動中)に衝撃印加部を衝突させてもよい。
【0112】
なお、シート材の種類に対応した反跳期間が予め記憶されているデータテーブルを印字装置内、あるいは当該印字装置に接続されているコンピュータ内に備えさせておき、反跳期間検知部により検知される情報と上記データテーブルとを比較してシート材の種類を判別することができる。シート材の判別を行った後には、印字装置内で、あるいは、当該印字装置に接続されているコンピュータから印字モードの設定を行うことができる。印字モードの設定としては例えばインクの吐出量制御等がある。当該設定は、人が入力しても、自動で行われてもよい。図16は印字装置2600内における構成の概略である。
【0113】
衝撃印加部からの信号が反跳期間検出回路部(反跳期間検知部)に入力され当該期間を検知し、その後上述のデータテーブルを記憶した種別判断部を通してシート材種を判断する。その後、記録モード制御部において最適な記録モードで印字あるいは印刷される。なお、シート材種別判断は、印字装置内で行わないで、反跳期間検知部からの信号を外部(当該印字装置に接続されている)コンピュータ内で行ってもよい。その場合、記録モード制御信号は、当該外部コンピュータから印字装置に送られる。また、シート材種の判断は、1枚毎に行ってもよいし、予め設定された、あるいは使用者により定められた所定枚数毎に行ってもよい。印字装置の主電源を入れた際にのみ検知するような構成も可能である。
【0114】
なお、衝撃印加部の落下方法としては、単に重力を利用するのではなく、図17に示すようにバネ1918を用いる構成としてもよい。バネなどを用いる場合には、シート材へ加える衝撃の角度に関する自由度があがる。
【0115】
反跳期間を測定する別の手法について説明する。
【0116】
上述した衝撃印加部が衝突する際に、その第n(nは1以上の整数)回目の衝突時から第n+1回目の衝突時までの間、所定のパルスを発生させ、該パルスと既知周波数の外部クロックパルスとのAND回路で生じるクロックパルス数(ANDパルス)から前記反跳期間を計測するのである。前記所定のパルスとは、前記衝撃印加部の衝突時における前記圧電素子からの信号をトリガーとして発生させることができる。以下、具体的に説明する。
【0117】
即ち、図18に見るように該衝突時に圧電体に生じた電圧(図18の2801)をトリガーとして用いて第1のパルス(同図2802)を発生させ、かつ予め既知周波数の外部パルス(同図2803、これを第2のパルスとする。)と該第1のパルスとのAND回路でANDパルス(同図2804)を生成し、当該ANDパルス2804をカウントして時間(反跳期間)を計測することにより、紙種を検知する方法である。
【0118】
上記第1のパルスと、第2のパルスとの関係は、第1のパルスの長さ(期間)よりも第2のパルスの長さを短くしておく。
【0119】
また、NAND回路を用いて図18中の2802パルスと2803パルスとの間の時間間隔を求めてよい。斯かる場合は、上記で計測した以外の時間間隔を計測することになる。なお、両者の時間を合算すると衝突時から反跳終了までの時間計測となる。
【0120】
尚、圧電流を電圧変換して用いたが、圧電流の電流変化で該衝突時を検知しても良い。
【0121】
さらに、弾性変形可能部材の振動系(図7で説明した衝撃印加部)において、振動減衰として作用する粘性抵抗成分を出来るだけ大きくするために、変形可能部材(例えば上述の板バネ)の周囲を圧力ガス雰囲気中に保持することもできる。なお、圧電体も含めて圧力ガス雰囲気中に保持することもできる。斯かる場合の雰囲気としては、大気圧より大きいことが望ましく(例えば、1気圧以上2気圧以下である。)、ガス種としては、窒素ガス、アルゴンガス、不活性ガス等である。また、気体の流れによる抵抗成分を発生させても良い。
【0122】
更に、該衝突時に生ずる力積で該板バネの振動振幅を大きくするために、質量の軽い板バネを用いることもできる。
【0123】
なお、衝撃印加部の落下方法としては、単に重力を利用するのではなく、図17に示すようにバネ2718を用いる構成としてもよい。
【0124】
変形可能部材を圧力ガス雰囲気中に保持した装置に関して説明したが、逆に粘性抵抗成分が小さくなるように当該変形可能部材を減圧雰囲気中に保持することもできる。斯かる場合は、上記変形可能部材は、固有振動(あるいは実質的に固有振動とみなせる振動)することになる。
【0125】
従って固有振動によって生じたパルス数をカウントすることで反跳期間が計測できる。
【0126】
減圧雰囲気中とは、例えば、10E−5Torrから10E3Torr、好ましくは10E−3Torrから10E2Torrの範囲で適用でき、勿論真空にしておいても良い。上記固有振動の発生が可能となる衝撃印加部の例を図19を用いて説明する。図2における装置の構成要素と同一の機能を有する部分には同一の番号を付している。
【0127】
同図において1720はセンサーとしての働きをする圧電体、1723は圧電体1720を搭載した板バネ、1726は、弾性変形可能部材(例えば板バネ)1723を台座に固定するための可動台部、1725は板バネ1723の変形変位を可能にするために可動台部1724に形成した溝部、1726は、可動台部1724に連結した可動軸部、1727は可動軸部1726の先端に連結した半球状の曲面を有する衝撃部(勿論、所定の反跳が得られれば特に曲面形状に限定されるものではない)である。
【0128】
図中2910は、変形可能部材として機能する板バネ1723を減圧雰囲気中に保持するための封止用部材である。当該封止用部材と板バネ1723で囲まれた領域2920と上記溝部1725は共に減圧状態である。なお、領域2920と領域1725とは同じ圧力であることが固有振動の点では好ましい。また両領域に差を設けておいてもよい。なお、図面上では圧電体1720の両面に付された電極及び配線は省略している。
【0129】
弾性変形可能部材(例えば板バネ)1723、圧電体1720、可動台部1724、可動軸部1726及び衝撃部1727は一体からなっている反跳体であり、1728は可動軸部1726の一軸方向の動きを円滑にするための軸受部、1010はシート材(例えば印字用紙)、1729はシート材1010を搭載しかつ該紙種1010を挟んで該衝撃部1727と衝突するためのプラテン(platen)である。
【0130】
なお、減圧雰囲気中に前記板バネ1723を保持するには、図20に示すような工程で当該衝撃印加部を作製すればよい。まず、同図(a)に示すように溝あるいは凹領域を有する可動台部1724を用意し、所定の減圧雰囲気下で、可動台部上に変形可能部材1723と圧電体1720を載置する(同図(b))。なお、図においては変形可能部材の上に圧電体を配置しているが、変形可能部材の下に配置してもよい。次に、所定の減圧雰囲気下で、封止用部材2910と可動台部1724とを前記変形可能部材1723を介して接合する(同図(c)、(d))。接合には例えば陽極接合などを利用することができる。なお、同図(e)(f)(g)には、封止の様子を立体的に記載した。
【0131】
衝突の様子を図21を用いて説明する。上記構成において、図22に見るように可動台部を高さHから落下した時、時間T後に該衝撃部はプラテン上のシート材に衝突し、該シート材の変形(塑性変形及び弾性変形)期間Tα1を経て、該衝撃部は反跳し、一軸方向の可動を許容する軸受部に沿って高さHの空間まで舞い上がり、この後再び落下し始め、滞空時間T1を経て該シート材と再び衝突し、該紙種の変形期間Tα2を経て該衝撃部は再び反跳し、そしてさらに上記動作を繰り返しながら、反跳体(圧電体、弾性変形可能部材、可動台部、可動軸部及び衝撃部を含む)は反跳高さを減少していく過程において、該反跳体とシート材との衝突の際の力積で弾性変形可能部材は運動量変化を生じ、すなわち該弾性変形可能部材は静止状態から図22に見るように運動状態に入って振動を開始し、この後、該振動は板バネ振動系の粘性抵抗による減衰で、経過時間に従って次第に振動振幅を小さくして行き、そして一方該反跳体は上記のような該衝突及び該落下を繰り返す過程を経て、最終的に該シート材上に落下し、そして静止する。
【0132】
上記のような繰り返し過程において、衝撃部がシート材に衝突した時に生ずる該弾性変形可能部材は固有振動をすることになる。
【0133】
これは、上述の封止部材2910等によって、弾性変形可能部材の周囲が減圧雰囲気下に保たれているからである。衝突、反跳を繰り返すに際して、反跳期間の計測は、例えば期間T1に何周期分の振動が含まれるかを数えても良いし(図22の場合は6つ)、T1+T2の期間、T1+T2+T3の期間、あるいは実質的に静止するまでの反跳期間内において何周期分の振動が含まれるかを計測することもできる。斯かる計測値を元にシート材の種別を検知することができる。
【0134】
圧電流は圧電体の歪速度に比例して生じるため、各衝突時に開始した板バネの振動で該板バネの表面に設置した圧電体も又、同様な振動を生じ、該振動で該圧電体は引っ張り歪及び圧縮歪を交番的に生じ、上記の交番的な歪によって該圧電流は交番電流となる。該交番電流を該圧電体の電極端子から電圧としてピックアップすることにより、図22、図21に見るような端子電圧を得た。
【0135】
該衝突後の該パルスを計数する時間をTとしたが、図22に見るようなT1時間だけでも良く、あるいは(T1+T2)時間でも良い。
【0136】
尚、本実施例において該圧電流を電圧変換して用いたが、圧電流の電流変化で検知しても良い。
【0137】
さらに、板バネなどの弾性変形可能部材の振動系において、振動速度に比例して生ずる当該部材の周囲に残存する空気抵抗が振動を減衰させるように作用するので、該板バネ及び圧電体を減圧雰囲気中に設置し、該衝突時に開始する該板バネの固有振動の振幅を出来るだけ減衰させないことが望ましい。
【0138】
好ましくは該振動の振幅は大きく、かつ次の衝突時までに該振動振幅が減衰し、消失することが望ましい。この操作により、該反跳体が空間に舞い上がっている間、該板バネ2の振動振幅によって生ずる端子電圧を図23に示すような比較回路2319でセレクトした場合、該比較電圧以上の該端子電圧をパルス化できる数が多くなり、すなわちカウンターに入力するパルス数を多くできるので、該パルス数から特定される該反跳高さを精度良く検知できる。
【0139】
さらに、該衝突時に生ずる力積で該板バネの振動振幅を大きくするために、質量の軽い板バネにする必要がある。
【0140】
板バネの減衰は減圧雰囲気中の残留ガスの粘性抵抗であったが、この他にも例えば該比較電圧以下になったとき以降の該板バネの振動を減衰させる手法として、圧電体に、該板バネの振動振幅に対して180度位相ズレした交番電圧を印加しても良く、あるいは、該圧電体に直流電圧を印加しても良い。
【0141】
勿論、一旦衝突、反跳を繰り返しはじめ、振幅の減衰に程度が小さい場合には、複数毎のシート材の種別を検知するために、一旦振動を止める手段を有していることが好ましい。例えば、圧電体に零電圧を印加したり、逆電圧を印加して強制的に減衰させてもよい。あるいは、振動によって圧電体が圧縮側にある際に、該圧電体が長手方向に伸びるように電圧を該圧電体に印加し、逆に該圧電体が引っ張り側にある場合には、該圧電体が長手方向に縮む様な電圧を印加する。斯かる動作により、強制的な減衰が可能となる。
【0142】
なお、衝撃印加部の落下方法としては、単に重力を利用するのではなく、図17に示すようにバネ2718を用いる構成としてもよい。
【0143】
次に、弾性変形可能部材の固有振動数を用いた別の反跳期間の計測方法について説明する。
【0144】
図22に見るような該弾性変形可能部材の表面に設置した圧電体の端子電圧の交番的な変化で検出し、さらに該端子電圧を図23に見るような電気的な比較回路2319に導き、予め設定した比較電圧(図21参照)よりも大きな該端子電圧を比較回路2319の出力端子2326から取り出す。
【0145】
すなわち、図24に見るように該比較回路を経た該端子電圧を信号電圧とし、この後該信号電圧をパルス化(図示なし)し、該パルスを該衝突後から設定した時間の間(例えば、T、T1、T1+T2、あるいはT1+T2+T3、勿論1秒などと定めてもよい。)、カウンターで計数することもできる。当該計数される値がシート材種によって異なることを利用すればその種別の判断ができることになる。なお、2319は電気的な比較回路、2320は入力端子、2321は比較電圧、2322は抵抗分割によって比較電圧2321を設定する抵抗器、2323は比較電圧2321を取り出すための直流電源、2324はリード線、2325は比較回路2319の供給電源、2326は比較回路2319の出力端子である。
【0146】
図24に見るように設定した時間(該衝撃部が該紙種上に落下静止するまでの時間よりも長い時間)Tの時間中、T1、T2、T3でそれぞれ発生した交番的な信号電圧をパルス化し、該パルスの数(該衝撃部が該紙種上に落下開始してから該紙種上に落下静止するまでの間に発生するパルスの数)から該反跳期間を特定することにより紙種を検知する方法である。
【0147】
なお、衝撃吸収体を配置しておくと、振動を強制的に減衰させることができる。衝撃吸収体としては、例えば支持台に設けられた溝や、磁石、あるいはゴムなどである。
【0148】
−判別装置の具体的構成例−
シート部材に所定の衝撃を加え、そして衝撃による信号出力が可能なモジュール(センシング部)の構成例を図12を用いて示す。
【0149】
衝撃印加部2200は、弾性変形可能部材2221に接合され、さらにこの弾性変形部材に圧電体センサ2220が長手方向の両端を固定端とする両持ち梁として固定される。圧電体センサの両端を固定しておくことで、衝撃力を印加/衝撃力の検知の際に弾性変形可能部材が大きく変形し、圧電体センサに大きな歪量を与えられるので、検出感度が大きくなる。
【0150】
この弾性変形可能部材2221はSi基板2222上に固定される。このSi基板上には電圧変換回路2225、フィルタ回路2226とアンプ2227をICとして設ける。
【0151】
弾性変形部材2221上の圧電体センサ2220の上下電極より引き出された配線が、電圧変換回路2225に接続される。出力信号電極2223からは、モジュール外部へ電気信号が出力される。また、衝撃印加部2200からシート部材に衝撃力を加えるための駆動を行う機構を有し、本実施例では電磁気力を用いている。具体的には、磁性体よりなる可動軸(可動鉄心)を直線駆動するソレノイド2224を用いている。
【0152】
衝撃力の印加は、例えば、ソレノイドに直流電流を流すことにより電磁力を生じさせて衝撃部を媒体から離れた状態に保持し(ソレノイドのプッシュ動作)、電流を切ることで保持を解除して重力による落下で衝撃部を記録媒体に衝突させて衝撃力を加える。あるいは、バネなど(不図示)の力で衝撃部を媒体から離れた状態に保持しておいて、ソレノイドのプル動作により衝撃部を記録媒体に衝突させて衝撃力を加える。この駆動には、電磁気力の他に、弾性体の弾性力、重力による落下、圧電体素子の変位などを利用することができ、さらにはこれらのうちのいくつかを組み合わせて用いることができる。
【0153】
衝撃力の検出は、衝撃部がシート材から受ける衝撃力による弾性変形可能部材の撓み変形により、圧電体センサに歪が生じて電圧信号に変換して電圧信号の時間に伴う変化として検出し、必要に応じてフィルタ2226で不要な周波数帯域のノイズを除去し、その後アンプ2227による増幅を行い、信号として出力する。
【0154】
なお、上記センシング部からの信号を用いて、シート部材の種別判断方法を図52に示す。センシング部からの信号は、特徴量検出部に入力される。当該特徴量検出部においては、前記出力信号から、媒体の種類より異なる特徴量を抽出する。この特徴量としては、減衰するまでの信号のピークの数、減衰までに要する時間、ピークの電圧値、複数のピークの変化の程度、複数のピークの時間間隔などが挙げられる。
【0155】
なお、特徴量検出部では具体的には、図53に示すように、センシング部からの信号がアナログ波形信号である場合には、A/D変換部によりデジタル信号化される。さらに、トリガー信号として電圧もしくは時間の基準信号を入力し、タイミング制御部においてデジタル信号化された波形とトリガー信号を元に、各ピークの時間と電圧を数値化する。そして、上記の特徴量を抽出を行う。
【0156】
その後、特徴量決定部にて特徴量を決定し、状態判定部にて、シート材の判別を行う。なお、特徴量決定部では、記憶部にストレージされたデータテーブルと、特徴量検出部から送られた特徴量の照らし合わせを行ない、判定に用いる特徴量を決定する。ここで、学習部とは、予め用意された特徴量をデータテーブルとして記憶している箇所である。
【0157】
(第3の実施形態:シート材の種類判別機能を備えた装置、システム)
本実施形態で説明する装置とは、上述の検知部を備えた画像形成装置(プリンタ、複写機、ファクシミリなど)、画像読取装置(スキャナー、ページリーダー)、シート材搬送装置、シート材枚数測定機、シート材種類分別機、シートフィーダー、シート繰り出し装置のことである(以下、これらの装置を纏めて「画像形成装置等」と省略して述べる場合がある)。シート材の種類の判別は、当該画像形成装置等の内部で行ってもよいし、当該画像形成装置等に接続されている外部の別の装置(例えばコンピュータ)によって行ってもよい。
【0158】
シート材の種類が判別した後は、制御対象を当該シート材にとって最適な設定になるように制御を行うのである。
【0159】
制御対象とは、例えばインクの吐出量やシート材の搬送時における搬送用ローラの間隔、シート材に画像形成を行う場合の温度条件(例えば、トナーを定着させる際の温度条件)である。前記制御対象には、その他にもシート材の搬送条件(搬送速度、搬送用ローラー間の圧力、ローラー間の間隔)や仕分排紙(ソーター)への排紙条件、画像形成後のシート材の乾燥条件、ステイプルに関する条件などがある。
【0160】
なお、前記検知部からの信号に基づいて、印字あるいは印刷の可否判断を行ってもよい。また、前記検知部からの信号に基づいて、制御対象の条件を設定することなく、ユーザへの警告(例えば、ユーザが指定した、あるいは自動的に設定された印字モードとシート材の種類が対応していないとの警告)を行ってもよい。
【0161】
勿論、複数の制御対象をシート材に適切な条件に設定してもよい。例えば、シート材の種類が判別した場合に、シート材の搬送に関する条件を制御すると共に、記録ヘッドに関する条件(吐出用のヘッドからの液体の吐出量など)の制御を行ってもよい。なお、図54には例えばインクジェットプリンタの模式的断面図を示す。6401は給紙用のローラ、6402は検知部、6403は排紙トレイ、6404は印字用ヘッド、6405は回路部、6406は搬送機構部、6410はシート材である。衝撃は例えば、ローラ6401を利用して印加する。
【0162】
以下、インクの吐出量を制御する場合について詳説する。
【0163】
シート材の種類が検知された後は、最適の印字モードで印字できるようにインクの吐出量を制御(調節)する。画像形成装置内部あるいは外部に配されたCPUにより印字モードの設定を行う。内部のCPUによる場合は、外部とのデータ信号の送受を省略できる。勿論、種別を考慮して人が印字モードを外部のコンピュータから入力してもよい。これにより、印字用紙ごとに用紙の種類や印字モードなどの情報を送る操作を人が行なうことを省略でき、人為的なミスにより最適な印字モードで印字されないことの不具合を解消できる。シート材種の検知、及び印字モードの設定は、印字用紙1枚毎に行ってもよいし、複数毎あるいは任意の枚数おきに行なってもよい。シート材種の検知、判別を行なうか否かを予め画像形成装置自体であるいは外部に接続されたコンピュータから設定できるようにしておくことも好ましいものである。
【0164】
画像形成装置(例えばプリンタ)に接続されたコンピュータから当該画像形成装置へ印字用紙の種類と印字モードの情報を送り、その情報を元に印字を行うこともできる。
【0165】
本発明に係る画像形成装置は、例えば上述した信号出力装置と、シート材にインクを吐出して画像を形成する画像形成手段と、前記信号出力装置からの信号に基づいて前記シート材の種類を判別し、それによってインク吐出量を制御するインク吐出量制御手段を備えることで構成される。ここでいうインクを吐出する方式のプリンタは、インクジェットプリンタと呼ばれ、例えば米国特許第6276776号明細書に記載されている。
【0166】
また、本発明に係る画像形成装置は、例えば上述した信号出力装置と、シート材にトナー像を形成する画像形成手段と、前記トナー像を前記シート材に加熱加圧して、前記シート材に定着する定着手段と、前記信号出力装置からの信号に基づいて前記シート材の種類を判別し、それによって前記定着手段の温度を制御する温度制御手段とを備えることで構成される。
【0167】
また、本発明に係る画像形成装置は、例えば上述した信号出力装置と、前記シート材にサーマルヘッドによって画像を形成する画像形成手段と、前記信号出力装置からの信号に基づいて前記シート材の種類を判別し、それによって前記サーマルヘッドへの供給電力を制御する電力制御手段と備えることで構成される。
【0168】
(第4の実施形態:情報出力装置)
本実施形態では、衝撃が印加される対象物がシート材以外の場合について説明する。具体的には、画像形成装置(例えばインクジェットプリンタ)の内部で用いられる液体容器の状態(例えば、インクの残量やインクの排出口の異常である。)を調べるために、当該液体容器に衝撃を印加するのである。ここでいう衝撃とは、圧電素子による振動ではない外力である。衝撃の印加方法は、重力やバネなど上述した方法を用いることができる。
【0169】
本実施形態に係る情報出力装置は、例えば図1を用いて説明すると、衝撃印加部1000を液体容器1010にぶつけて、液体容器に搭載されている検知部1020により液体容器の内部に関する情報を出力するのである。なお、液体容器の状態に関する情報が出力できれば、検知部は必ずしも液体容器自体に搭載されている必要はない。例えば、衝撃により発生する音波を検知する場合などである。
【0170】
【実施例】
以下、実施例に沿って本発明を更に詳細に説明する。
【0171】
(実施例1:信号出力装置))
図25に示す衝撃印加部及び検知部を用いた信号出力装置に関して説明する。
【0172】
1720は上部圧電素子であり、その材料にはPZT(チタン酸ジルコン酸鉛)を用いた。1723は弾性変形可能部材であり、その材料は青銅板である。1724は衝撃印加部であり、シリンダー部1726の径は3.5mmである。衝撃印加部の先端は曲面を有している。1728は軸受け部であり、その材料は低摩擦係数のフッ素系樹脂である。1730は紙押さえ部であり、8g/cmの力で用紙を押さえている。
【0173】
1010は用紙であり、1729は真鍮からなるベース材である。ベース材には凹部が設けられており、該凹部には衝撃受け材がある。衝撃受け材は、3層で構成される。1741は真鍮、1742は下部圧電素子(株式会社 富士セラミックス社製C91)、1743は防振用ゴムである。なお、ベース材1729の表面と衝撃受け材の表面(1741)の高さは、0.1mm程度衝撃受け材の高さを低くしている。また、前記凹部の側面には圧電素子が接触しないようにした。衝撃印加部は用紙にほぼ垂直に衝突するようにした。なお、衝撃印加部の重さは、約6.6gであった。以下の工程では、衝撃印加部の落下距離は2.5mmとなるように設定した。図中のLは5mmである。
【0174】
シート材である用紙として、普通紙と光沢紙のいずれの場合にも衝撃により信号出力可能か否か実験した。なお、普通紙、光沢紙としてキヤノン株式会社製のLC301とPR101をそれぞれ用いた。
【0175】
結果を図26に示す。(a−1) は、普通紙に衝撃を加えた場合の上部圧電素子からの信号波形、(a−2) は普通紙に衝撃を加えた場合の下部圧電素子からの信号波形である。(b−1) は光沢紙に衝撃を加えた場合の上部圧電素子からの信号波形、(b−2) は光沢紙に衝撃を加えた場合の下部圧電素子からの信号波形である。
【0176】
同図に示したように、シート材への衝撃により信号を出力する信号出力装置が得られた。なお、本実施例においては、上部圧電素子と下部圧電素子の2つを用いているが、勿論信号出力装置としては、上部あるいは下部圧電素子の一方のみであってもよい。
【0177】
なお、本実施例においては、下部圧電素子1742の下側にゴムを設けているが、両側に設けてもよいし、信号の検知ができれば設けなくてもよい。また、衝撃受け材の表面(1741)の高さをベース材1729の表面の高さより低くしているが、逆の構成にしてもよい。但し、衝撃受け材の方を高くする場合には、シート材に搬送に支障が出ない程度の高さにしておく。また、シート材に接触する衝撃印加部のサイズは、下部圧電素子のサイズよりも小さいか同程度にしておくのがよい。また、本実施例では、支持台に設けられた凹部の幅よりも、衝撃受け材の幅を小さいため隙間が生じているが、当該隙間は樹脂等で封止してもよい。また、支持台に設けられた凹部の幅と、衝撃受け材の幅とを揃えておいてもよい。
【0178】
(実施例2:シート材の種類判別方法)
前記実施例1から得られた出力信号よりシート材の種類の判別ができるか検討した。
【0179】
本実施例においては、圧電素子をシート材の上下両方に配置しているが、勿論一方のみに配置してもよい。
【0180】
−上部圧電素子からの出力信号を利用する場合−
ピーク値に関しては、第1回目の衝突の際の信号3601と3605ではほとんど差がないが、第2回目の衝突の際の信号3602(普通紙)と3606(光沢紙)間では、凡そ5mVの差があり、十分に種類の判別が可能であった。
【0181】
ピーク数に関しては、10mV以上の信号が出力される場合を計数すると、普通紙では1回なのに対して、光沢紙の場合は4回であり、ピーク数によっても十分に種類の判別が可能であることが分かった。
【0182】
ピーク間隔(反跳期間)に関しては、第1回目の衝突と第2回目の衝突における時間間隔を見てみる。普通紙(3601と3602の間隔)の場合と光沢紙(3605と3606の間隔)の場合とで十分に差があることは明白であった。即ち、ピーク間隔を用いてもシート材の種類の判別ができることが分かった。
【0183】
−下部圧電素子からの出力信号を利用する場合−
ピーク値に関しては、第1回目の衝突の際の信号3611と3615との間では、凡そ100mVの差があり、十分に種類の判別が可能であった。
【0184】
ピーク数を用いても、図26の(a−2)(ピーク数=4)と(b−2)(ピーク数=1)からも明らかなように十分に種類の判別が可能であることが分かった。
【0185】
ピーク間隔(反跳期間)に関しては、第1回目の衝突と第2回目の衝突における時間間隔をみる。
【0186】
普通紙(3611と3612の間隔)の場合と光沢紙(3605と3606の間隔)の場合とで十分に差があることは明白であった。即ち、ピーク間隔を用いてもシート材の種類の判別ができることが分かった。
【0187】
勿論、シート材の種類判別における精度を上げるため、ピーク間隔とピーク値の両方を用いて判断することもできる。
【0188】
(実施例3:ピーク数)
本発明の一実施例としてインクジェットプリンタに用いられている印字用紙識別装置を図面に基づいて説明する。
【0189】
図4を用いて説明する。同図はインクジェットプリンタにおいてトレイ(不図示)から挿入される印字用紙の先端を揃えるために用いられている紙搬送機構の概略図を示す。1410はシート部材(本実施例においては印字用紙)、1401は搬送用ローラ(ピンチローラ)、1403は印字用紙の先端を揃えるためのガイド、1400は印字用紙を挟持させるための挟持ガイドであり、1420は圧電体である。
【0190】
図5は圧電体1420と挟持ガイド1400の拡大図である。本実施例での圧電体1420は、PZT(チタン酸ジルコン酸鉛)膜を白金電極1422により上下を挟まれる構造となっている。圧電体のサイズは長さ20mm、幅7mm、厚さ0.3mmとした。
【0191】
本実施例においてプリンタに印字用紙1410がトレイから供給される前に初期状態として印字用紙1410を挟持する前のデータ(図13)を処理装置に読み込んでおく。
【0192】
なお、当該初期状態の読み込みは省略することもできる。
【0193】
この時のデータとしては図13の正側(上側)は無視して負側の出力電圧で5V以上の数値を時間軸上で分解して記録する。
【0194】
その結果、印字用紙がない状態では約7つのピークが観測され、第1ピーク約20V、第2ピーク約20V、第3ピーク約10V、第4ピーク約10Vであった。その後、印字用紙1410(普通紙)を先端ガイド1403に挿入し、挟持ガイド1400が印字用紙1410をピンチローラ1401との間に挟みこむ。
【0195】
この時にピンチローラ1401により、印字用紙1410は押圧されて(即ち衝撃が加わり)、挟持ガイド1400の先端付近に配置されている圧電体1420から電圧(図9)が出力される。この出力電圧は5つのピークを持っており、その内最初の3つの第1ピークは18.5V、第2ピークは13.5V、第3ピークは10Vであった。
【0196】
このデータを紙種識別するためのデータとして記録する。同様の実験を、コート紙、光沢紙で行なったところ、出力データはそれぞれ図10(ピーク数3個)、図11(ピーク数2個)であった。
【0197】
処理装置では初期状態の印字用紙1410がない場合の信号電圧と印字用紙1410を挟持した時に出力される電圧のピーク数が予めデータテーブルに記録されており、当該テーブルと出力データとを比較することでシート材の識別が可能であった。また、上記初期状態における信号を用いれば、所定位置に印字用紙が配置されているか否かも判断できる。なお、上述のようにピーク数により判断するのではなく、それぞれのピークにおける電圧値を比較することで紙種判別を行ってもよい。識別を行うために波形の減衰曲線から減衰の要するまでの時間を算出して比較したり、衝撃を加えた後の第1のピークとその後の第1のピークの変化の程度から識別することも可能である。
【0198】
プリンタに接続された演算装置は、インクジェットの印字モードを判別された紙種に適したレンダリングを行い、プリンタは印字用紙1410を紙搬送機構により印字ヘッドに対向する位置まで搬送して印字を開始する。
【0199】
印字が多数枚にわたる場合、1枚を印刷している時に前記と同様な処理を行い処理装置が紙種を識別してプリンタ内の演算装置に紙種データを送る。通常の印刷では1枚の印刷が20ppm程度ならば約3秒かかるからである。
【0200】
また、本実施例では挟持ガイド1400をピンチローラとして用いる場合について説明したが、他の構成も可能である。例えば、ピンチローラ軸上に挟持ガイドを別に設ける構造である。
【0201】
また、紙を挟持した時の出力電圧をVBとし、初期状態の電圧をVAとしたときの数値と比較して(VA−VB)/VAを用いても良い。この場合には初期状態の変動にデータが依存しなくなる。なお、画像形成装置内では、シート材は先端検出の為に停止させる場合があるので、その際に衝撃を検知するのがよい。
【0202】
(実施例4:ピーク値)
圧電素子を含み構成される衝撃印加部をシート材に衝突させ、該圧電素子からの信号波形を用い、n個目の極大値(第n(nは1以上の整数)回目の衝突において発生する信号に対応する)をプロットしたものを図27のような結果が得られた。なお、第n回目及び第n+1回目の衝突による信号の極大値をそれぞれ黒丸、及び三角で示している。シート材の種別により第n回目の極大値の範囲が異なり、極大値からシート材の種別判断が可能であることが分かった。以下具体的に説明する。
【0203】
紙種検知装置の圧電素子からの出力波形例図28、図29及び第1回目の極大値によりシート材の種別判断を行う回路のブロック例(図30)を用いて説明する。衝撃印加は、上記実施例1と同様に行った。
【0204】
紙種検知装置の該圧電素子からは、シート材の違いにより図28(シート材Aの波形)、図29(シート材Bの波形)のような第1回目の極大値の異なる信号波形が得られる。
【0205】
図30に示したピーク値検波回路ブロック4060に、信号出力装置からの出力波形が入力され、検波期間中の最大値をピーク値として得る。
【0206】
ピーク値検波回路ブロック4060で得られた値は、ピーク値判定ブロック4080に入力されシート材の種別判定が行われる。同図において、4090はピーク数カウント回路ブロック、4070はタイミング生成ブロックである。
【0207】
シート材Aの場合には、図28に示した波形出力Aが得られる。波形中のVa3801は1回目の衝突時の出力信号の極大値である。シート材Bの場合には、図29に示した波形出力Bが得られる。波形中のVb3901は1回目の衝突時の出力信号の極大値である。
【0208】
図28及び29において、Vca3802、Vab3803、Vbd3804、Vdn3805は、第1回目衝突時の極大値判定用の閾値レベルである。当該閾値レベルは、予め記憶しておく。
【0209】
出力信号波形より得られる極大値が、前記閾値レベルのどの範囲にあるかをコンパレータで判断することで、シート材の種類の判別が可能である。
【0210】
種類が不明のシート材へ衝撃を印加し、第1回目の衝突により生じる信号の極大値がVca3802以上の時は、シート材Cと判断するのである。そして、Vca3802とVab3803の間の時はシート材A、Vab3803とVbd3804の間の時はシート材Bと判断し、Vbd3804とVdn3805の間の時はシート材Dと判断する。
【0211】
従って、図28に示した波形出力Aの時は、極大値電圧はVa3801となり、図31のコンパレータA4101の出力がHighレベルとなり、Vca3802>Va3801の条件と合わせてシート材Aであると判断される。
【0212】
図29に示した波形出力Bのときは、極大値電圧はVb3801となり、コンパレータB4102の出力がHighレベルとなり、Vab3803>Vb3901の条件と合わせてシート材Bと判断される。
【0213】
なお、図31に示したピーク値判定ブロックでは、シート材がAであるときは、コンパレータCからはLowの信号が、コンパレータA、B及びDからはHighの信号が出力されることになる。
【0214】
なお、第n回目の極大値を得るには、ピーク回数検知ブロック4090でピークの回数をカウントし、ピーク値検波回路ブロック4060の動作をタイミング生成ブロック4070でコントロールし、n回目の極大値が発生する期間のみピーク検波すれば良い。
【0215】
このときはシート材の種別によるn回目の極大値電圧に合わせたスレッショールドを設定する。
【0216】
またピーク検波により得られた極大値をA/D変換し、マイコンによりそのデジタル値からシート材の種別を判断しても良い。
【0217】
(実施例5:ピーク値の比)
衝撃印加部をシート材に衝突させ、第n回目と第n+α(αは1以上の整数)回目の衝突において発生する該衝撃印加部の該圧電素子からの信号の比(n個目の極大値と、n+α(αは1以上の整数)個目の極大値の比)をシート材毎に調べた。
【0218】
その結果、シート材の種類ごとに異なる値の分布となり、その値からシートの種別を判断可能であることが分かった。ピーク値の比を用いることでシート材の種類を判別する方法を図32に示す。
【0219】
n回目とn+α回目の衝突タイミングでそれぞれ動作するピーク検波回路4301とピーク検波回路4302に、信号出力装置からの出力信号波形が入力される。
【0220】
タイミング生成回路ブロック4303は、ピーク数カウント回路4304から得られるカウント数を用いて、ピーク検波回路を動作させるタイミングを作り、n回目衝突時のピーク検波回路4301とn+α回目衝突時のピーク検波回路4302へ当該タイミングを与える。
【0221】
ピーク検波回路4301と4302の出力であるn回目の極大値とn+α回目の極大値は、演算回路ブロック4305で両者の比が計算され、その比の値から演算値判定回路4306にてシート材の種類を判断する。
【0222】
またピーク検波により得られた極大値をA/D変換し、マイコンによりデジタル値からシート材の種類を判断してもよい。
【0223】
(実施例6:ピーク値2種利用)
第n(nは1以上の整数)回目の衝突において発生する信号(n個目の極大値)による情報と、第n回目及び第n+α(αは1以上の整数)回目の衝突において発生する信号(n個目の極大値とn+α個目の極大値)の変化量による情報を用いて、シート材の種類を判断するブロック図を図33に示す。
【0224】
n回目とn+α回目の衝突タイミングでそれぞれ動作するピーク検波回路4301とピーク検波回路4302に、信号出力装置からの出力信号波形が入力される。
【0225】
その出力であるn回目の極大値は、ピーク値判定回路4307に入力されると同時に、n+α回目の極大値とともに演算回路ブロック4305に入力される。ピーク値判定回路4307のシート材の判定結果が最終判定ブロック4308に入力される。
【0226】
また、演算回路ブロック4305による比の値を利用した判定結果が最終判定ブロック4308に入力され、2つの判定結果を用いてブロック4308で最終的な判断を行う。
【0227】
また、極大値をA/D変換し、マイコンでデジタル処理してもよい。
【0228】
(実施例7:n回のピーク平均値を利用)
図34は、実施例4のn回目の衝突において発生するn個目の極大値をm回測定し、平均値化後、ピーク値判定ブロックにてシートの種別を判断する実施例である。測定を所定の回数m回繰り返し極大値を測定回数分加算ブロック4405で加算し、次の除算ブロック4406で測定の回数mで除算し、平均値をピーク値判定ブロック4407で判定、シート材の種別を判断する。
【0229】
(実施例8:複数回路検知)
信号出力装置を2個設け、それぞれの圧電素子からの出力からn個目の極大値を得る回路を用いる例を図35に示す。それぞれの出力信号から得られた極大値を加算回路ブロック4504で加算し、除算回路ブロック4505で平均化し、ピーク値判定回路ブロック4506で、シート材の種類を判断する。4504、4501、4502は、それぞれピーク数カウント回路ブロック2、ピーク値検波回路ブロック2、タイミング生成ブロック2である。
【0230】
(実施例9:反跳期間)
図36、図37、図38は本発明に好適に用いられる衝撃印加部の模式的断面図である。4601はセンサーとしての働きをする圧電体、4602は圧電体を搭載した板バネ、4603は板バネを台座に固定するための可動台部、4604は板バネ4602の変形変位を可能にするために可動台部4603に形成した溝部、4605は可動台部4603に連結した可動軸部、4606は可動軸4605の先端に連結した半球状の曲面を有する衝撃部である。
【0231】
4607は可動軸部4605の一軸方向の動きを円滑にするための軸受部、4608は印字用紙としての紙種、4609は紙種4608を搭載するためのプラテン、4610は紙種4608を挟んで衝撃部4606と衝突する衝撃受部、4611は紙種4608をプラテン4609及び衝撃受部4610上に減圧によって密着させるための真空ポート、4612はフレーム、4613はフレーム、4614はフレーム4613上にあり可動台部4603を持ち上げ、その後落下させる働きをするためのカム部である。4615及び4616は圧電体4601のそれぞれ正電極及び負電極と電気的に連結しているリード線である。
【0232】
次に上記構成において、先ずカム4614を回転することによって可動台部4603をプラテン4609上から離して一定の高さになるまで上方へ移動させ、この状態で紙種4608をプラテン4609上に載置し、この後該カム部4614を更に回転することにより、可動台部4603を上記の該高さから落下させ、衝撃部4606を該紙種4608上に衝突させる。
【0233】
該衝突により該衝撃部4606は衝撃受部4610上の紙種4608上で反跳し、該衝突時に生じた力積で板バネ4602は運動量変化を生じて静止状態から振動を開始し、該振動により板バネ4602上に搭載した圧電体601は急激な歪変形によって圧電流を生じ、この後該振動は粘性抵抗により急激に減衰する。該圧電流を該衝突時のトリガーとしてリード線4615及び4616の両端から電圧としてピックアップした。
【0234】
本実施例においては、該粘性抵抗を増すために、圧電体4601と一体になっている板バネ4602を圧力ガス雰囲気中に封じ込め(図示なし)、該板バネの振動によって該ガスの流量抵抗を生じさせることにより、振動減衰を行った。
【0235】
上記紙種検知装置を用いてCF301(キヤノン株式会社製)印字用紙、及びリサイクルPPC(同社製)印字用紙のそれぞれ紙種検知したところ図37(a) 、(b) に見るように、1回目の衝突時に生じたトリガーから5回目の衝突時に生じたトリガーまでの時間を計測し両者を比較したところ、CF301印字用紙の方が該衝突間の時間間隔(200[ms])が長く、逆にリサイクルPPC印字用紙の方が該衝突間の時間間隔は、165[ms]であり、35[ms]だけ短いという実験結果を得た。すなわち、該衝突によって生ずる滞空時間、すなわち反跳期間は、CF301印字用紙の方がリサイクルPPC印字用紙に比較して長かった。すなわち該反跳期間は紙種に依存することが判明した。
【0236】
次に上記紙の種類に対応した反跳期間を予めデータテーブルとして用意し、各印字用紙に対して上記実験を行ったところ、上記CF301とリサイクルPPCとを十分に判別することができた。
【0237】
(実施例10)
さらに、第9の実施例で示した装置と同様の装置を用い、5回の衝突に要する時間を、以下の用紙について計測した。図38(a) 、(b)に見るように、OHP(コクヨ株式会社製)印字用紙とEP光沢(キヤノン株式会社製)印字用紙のそれぞれの紙種検知を試み、比較したところ、1回目の衝突時に生じたトリガーから5回目の衝突時に生じたトリガーまでの経過時間において、OHP印字用紙の方が該衝突間の時間間隔は26[ms]だけ長いという実験結果を得た(OHPの場合の値118[ms]、EP光沢紙の場合の値92[ms])。
【0238】
そして、上記同様にして、上記該紙種間の各5回目までの各衝突毎の時間間隔の二乗の比を比較したところ、紙種間の違いは明確であり、かつ同一紙種において該比はほぼ同一であった。
【0239】
本実施例の場合、該OHPの該比は0.68であり、該EP光沢の該比は0.50であった。
【0240】
なお、既述のとおり、該各衝突毎に発生する該トリガーを用いてパルスを発生させ、該パルスと外部既知パルスとの電気的なAND回路で得た信号パルスをカウントすることによって時間を計測することも可能である。
【0241】
尚、本実施例においては、該AND回路を用いたがNAND回路でも良い。
【0242】
そして、本実施例においては、衝撃受部4610は真鍮を用いたが、ヤング率の大きい、かつ硬度の高い物質であれば良く、例えば鉄、ニッケル、クローム、タングステン、モリブデンが好ましく、あるいはこれらの合金あるいは酸化物でも良く、あるいはアルミニウム酸化物、シリコン酸化物、窒化シリコン、ジルコン酸化物でも良く、あるいはこれらのセラミックスでも良く、あるいはガラス、高分子材料でも良い。
【0243】
本実施例においては、板バネ振動系の粘性抵抗を増して該衝突時の該トリガー信号のみを発生させ、かつ該板バネの固有振動を減衰させるために、圧電体と一体化している板バネを圧力ガス雰囲気中に封じ込め、該板バネの振動の際に生ずる該ガスの移動流で粘性抵抗成分を増加させたが、この他にも例えば板バネ振動系に空気抵抗を大きくするための羽根状のものを用いても良い。
【0244】
尚、本発明においては該ガスとして、窒素ガスを用いたが、この外にも例えば、アルゴンガス等の不活性ガスでも良い。
【0245】
さらに本発明においては、紙種に衝撃部を衝突させる手段として、重力を用いたが、この他にも例えば、図39に見るように、固定端4917に板バネ4902を固定し、カム(図示なし)機構で該板バネ4902を持ち上げることによって該板バネ4902に変形エネルギーを蓄積し、この後、該板バネ4902を該カムから外し、該カムから外れた該板バネ4902の該蓄積エネルギーで該衝撃部4906はシート材4908に衝突させてもよい。
【0246】
尚、該板バネ4902はコイルばねでも良い。上記のばねを利用した場合、重力に逆らって衝撃部4906をシート材4908の裏面に衝突させることも可能になり、シート材4908の裏面で紙種検知を行うこともできる。
【0247】
(実施例11)
図40、図41、図42、図43を用いた例について説明する。
【0248】
5001はセンサーとしての働きをする圧電体、5002は圧電体を搭載した板バネ、5003は板バネ5002を台座に固定するための可動台部、5004は板バネ5002の変形変位を可能にするために可動台部5003に形成した溝部、5005は可動台部5003に連結した可動軸部、5006は可動軸5005の先端に連結した半球状の曲面を有する衝撃部、従って可動台部5003、可動軸部5005及び衝撃部5006は一体からなっているものであり、5007は可動軸部5005の一軸方向の動きを円滑にするための軸受部、5008は印字用紙としての紙種、5009はシート材5008を搭載するためのプラテン、5010はシート材5008を挟んで衝撃部5006と衝突する衝撃受部、5011はシート材5008をプラテン5009及び衝撃受部5010上に減圧によって密着させるための真空ポート、5012はフレーム、5013はフレーム、5014はフレーム5013上にあり可動台部5003を持ち上げ、その後落下させる働きをするためのカムであり、5015及び5016は圧電体5001のそれぞれ正電極及び負電極と電気的に連結しているリード線である。なお、衝撃により生じる板バネの振動が急激に減衰しないで、板バネに固有振動を生じるように、実際には封止部材が設けられている(図示せず)。
【0249】
次に上記構成において、先ずカム5014を回転することによって可動台部5003をプラテン5009上から離して一定の落下高さになるまで上方へ移動させ、この状態で紙種5008をプラテン5009上に載置し、この後該カム5014を更に回転することにより、可動台部5003を上記の該落下高さから落下させ、衝撃部5006を該紙種5008上に衝突させる。該衝突により該衝撃部5006は衝撃受部5010上の紙種5008上で反跳し、該衝突時に生じた力積で板バネ5002は運動量変化を生じて静止状態から振動を開始し、すなわち固有振動を開始し、該固有振動により該板バネ表面では引っ張り歪及び圧縮歪が交番的に生ずる。
【0250】
そして該板バネ5002の表面に設置した該圧電体も同様に引っ張り歪及び圧縮歪を生じ、該圧電体の両極に電気的に連結したリード線5015及び5016から該板バネ5002の固有振動に相当する交番電圧を検出できる。
【0251】
尚、本発明においては、圧電体5001から板バネ5002の固有振動に相当する電気信号を電圧としてピックアップしたが、圧電流として、すなわち電流としてピックアップしても良い。
【0252】
本実施例においては、板バネ5002及び圧電体5001をアルゴンガスで置換した減圧雰囲中に組み込み(図示なし)、該板バネの固有振動の減衰を抑えたものである。望ましくは該衝突後開始した該固有振動の振幅の減衰をできるだけ小さくし、かつ次の該衝突時までに該圧電体からの電気信号が比較回路の設定電圧以下になるまで減衰するように、加減した該減圧雰囲気にすることである。
【0253】
上記紙種検知器を用いて衝撃受部5010に衝撃部5006を上記の落下高さから落下させ、衝突させたところ、図42に見るような板バネ5002の固有振動からなる減衰振動曲線を得た。
【0254】
該減衰振動曲線の時間軸をさらに小さくしたところ、図43に見るような減衰振動曲線となり、同図から固有振動数算出したところ7.7kHzであり、理論値の8.1kHzに比較して若干低い値を示したが、ほぼ妥当な固有振動数であった。
【0255】
上記紙種検知装置を用いてCF301(キヤノン株式会社製)印字用紙及びリサイクルPPC(キヤノン株式会社製)印字用紙のそれぞれ紙種検知したところ図41(a) 、(b)に見るように、第1回目の衝突時から0.25秒間までの圧電体からの該板バネの固有振動数に相当する電圧信号を比較回路に入力し、任意に設定した比較電圧(本実施例においては、0.05V)よりも大きな該電圧信号をパルス化し、該パルスをカウンターで計数したところ、該計数パルス数はCF301の方がリサイクルPPCに比較して150パルス数だけ多かった。すなわち、該計数パルス数を調べた実験結果から、CF301紙種の方がリサイクルPPCの紙種よりも反跳期間は大きい。すなわち該反跳期間は紙種に依存することが判明した。
【0256】
(実施例12)
図44、図45、図46を用いて説明する。5420はセンサーとしての働きをする圧電体、5423は圧電体5420を搭載した板バネ、5424は板バネを台座に固定するための可動台部、5425は板バネの変形変位を可能にするために可動台部5424に形成した溝部、5426は可動台部5424に連結した可動軸部、5427は可動軸部5426の先端に連結した半球状の曲面を有する衝撃部である。
【0257】
バネ5423、可動台部5424、可動軸部5426及び衝撃部5427は一体から成る反跳体であり、5428は可動軸部5426の一軸方向の動きを円滑にするための軸受部、5410は印字用紙としての紙、5429は紙を搭載するためのプラテンである。5420はプラテン5429に設けた溝、5411はプラテン5429の底部に設けた穴、5412はプラテン5429に設けた空郭部、5413は溝5420に設置した吸収体、5415は衝撃部5427を紙5410に衝突させるためにエネルギーを供給するための入力バネ、16はプラテン5429に連結しているバネ取付部である。
【0258】
次に上記構成において、反跳体が高さH0(図示なし)から落下した時、時間T0後に該衝撃部5427はプラテン5429上の紙5410に衝突し、該衝突により生じた該紙種の変形(塑性変形及び弾性変形)による変形、該紙5410を挟んで衝撃部5427とプラテン5429との衝突によって該プラテン5429の振動の発生によって、当初の入力エネルギー(この場合、落下時の位置エネルギー)は減衰し、該衝突後、該反跳体は残存エネルギーにより上方へ舞い上がる。
【0259】
そして、該反跳体が再び落下し、上記同様な動作を繰り返す過程において、衝撃部5427が紙5410に衝突する時間間隔を、該衝突時に生ずる力積による板バネ5423に搭載した圧電体5420の急激な歪変形で、該圧電体に生じた圧電流を検知することによって紙種を検知する。
【0260】
上記実施例において、該プラテン5429に溝5420を設けることによって、衝突時に生ずるプラテン5429に生ずる振動、すなわち振動によるエネルギー吸収は、紙5410の剛性に依存するため、効果的に紙5410を検知することが可能となる。
【0261】
ここで、該吸収体5413による該エネルギー吸収は、紙5410の違いにより異なり、該エネルギー吸収は紙種の剛性が大きい場合、あるいは該剛性が小さい場合によって、それぞれ小さく、あるいは大きくなる。
【0262】
本実施例において、Pr101(キヤノン株式会社製)の印字用紙とHr101(同社製)の印字用紙の紙種を検知したところ、図47に見るように1回目と5回目の反跳時の時間間隔において両者の間で30[ms]の差異があり、明確に識別検知することができた。
【0263】
そして、本実施例において該反跳体は重力による落下であったが、図45に見るような板状のバネ5415の入力エネルギーで該反跳体を紙5410に衝突させてもよい。
【0264】
さらに、他の態様として図46のようにプラテンの溝部5420に吸収体5413を設け、該吸収体に該反跳体を衝突させた場合においても、上記したプラテンに溝を設けた場合と同様に該エネルギー吸収を生ずる。図46で示した構成に更に、図45で示した板状のバネ5415を組み合わせてもよい。
【0265】
尚、本実施例においてセンサーとして焼結体PZT圧電体を、板バネにリン青銅を、衝撃部にステンレススティ−ル(SUS32)を、軸受部として中空ガラスを、プラテンとしてアルミニウム材料をそれぞれ用い、溝として5mm直径、深さ0.2mmの溝を設けたものである。さらに、衝撃部にFeを用いたが、この他にも例えば金属材料、セラミックス材料、高分子材料でも良く、好ましくはFe、Al、真鍮、炭素鋼でも良く、あるいは磁性体Fe、Ni、Co、Gdでも良く、あるいはこれらの合金、セラミックスでもよい。例えばFe、Co、Ni、Gd及びこれらの合金あるいはセラミックス材料であっても良い。本実施例においては、Siを含むFe系の磁石を用いたが、電磁石でも良い。さらに、板バネとしてリン青銅を用いたが、弾性を有しかつバネ性を有する材料であれば良く、この他にも例えばBe−Cu合金、ステンレススティ−ル(SUS)でも良い。センサーとしてPZT圧電体を用いたが、この他にも例えばZnO、チタン酸バリウムでも良い。
【0266】
さらに、上記の実施例の他に一つの態様として、図48のようにセンサーとして作用する圧電体5901及び板バネ5902を溝5420の中に設け、バネ取付部5416に連結した入力バネ5415に弾性エネルギーを予め蓄積し、該弾性エネルギーを開放(入力バネのエネルギー蓄積及び開放の図示なし)することによって生じる運動エネルギーを可動軸部5426及び衝撃部5427の連結から成る反跳体に与え、印字用紙の紙種5410を挟んで該反跳体が、該紙種5410に衝突し、該衝突の際に該紙種5410に変形を、及び該紙種5410の変形と共に該板バネ5902にも又変形を与えるため、これらの変形エネルギーの消費によって当初の該弾性エネルギーは減少し、残存エネルギーで該反跳体は該紙5410から離れていく。上記動作を繰り返す過程で次第に該入力バネは当初のエネルギーを減少していき、最終的に該紙種上に落下する。上記動作の過程において、該衝突時に生じた力積で該板バネ5902の運動を開始し、同時に圧電体5901は変形を受け、該圧電体5901の変形により生じる圧電流を電圧として検出する。
【0267】
すなわち、該衝突時を圧電体に生ずる電圧のトリガーにより計測する。そして上記実施例と同様に、紙種の剛性に依存する該衝突の時間間隔の計測を該トリガーを用いることによって、紙種検知を行なうことも可能である。
【0268】
(実施例13)
図49を用いて説明する。図46と同じ部分に関しては同様の番号を付している。5413は溝5420に設置した吸収体、5414は磁石である。
【0269】
衝撃部5427のシート材への衝突は、重力を用いたり、板バネ5415(図48)を用いてもよい。
【0270】
本実施例においては、反跳体と磁石5414間に引力が働くようにしておく。反跳体の先端の衝撃部は磁石5414に接近し、その際磁性体間引力が両者間に働く。
【0271】
従って、該反跳体は磁性体間引力を振りきりながら、残存エネルギーで該磁石及び該紙種から次第に離れて行き、上方へ舞い上がる。
【0272】
上記の本実施例において、該反跳体の衝撃部の磁石への接近距離は紙種の剛性に依存するため、プラテンの溝の中に磁石5414を設けることによって、該剛性の大きい紙種の場合において該磁性体間引力は小さく、逆に該剛性の小さい紙種の場合において該磁性体間引力は大きくなる。従って、該衝突後の該反跳体の上方への舞い上がる高さは、該剛性の大きい紙種の方が小さい紙種に比較して大きくなり、結果として該反跳体の該衝突する時間間隔に差異を生ずる。すなわち、該時間間隔は大きい剛性の紙種で大きくなる。
【0273】
上記本実施例において、溝内に磁石を設置した場合の該時間間隔を計測することによって、印字用紙の紙種を検知できる。
【0274】
本実施例において、上記方法及び装置を用いてPr101とHr101の紙種を検知したところ、図50に見るように1回目と5回目の反跳時の時間間隔において両者の間で43[ms]の差異があり、明確に識別検知することができた。
【0275】
上記の本実施例において、磁石として磁束470(Gauss)の磁石を、直径5[mm]で深さ0.2[mm]の溝10を設け、重量7(gr・f)の該反跳体を、衝撃部として軟鋼をそれぞれ用い、高さ7[mm]の高さから落下したものである。
【0276】
尚、直径5[mm]、深さを0.2[mm]の溝としたが、この他にも、紙種が該衝撃時に紙種の剛性に依存する撓み変形を生ずることが可能な形状あるいは寸法を有する溝であればよい。
【0277】
さらに、他の態様として、図51に見るようにセンサーとして作用する圧電体5901、板バネ5902、吸収体6313及び磁石6314をそれぞれ溝5420の中に設けてもよい。
【0278】
【発明の効果】
本発明に係る信号出力装置によれば、予めシート材に数字コード等の情報が付されていない場合であっても、シート材の種類に関する情報を出力することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る信号出力装置を説明する為の図である。
【図2】本発明に係るシート材の種類の判別を行う工程図である。
【図3】本発明に係るシート材の種類の判別を行う工程図である。
【図4】本発明に係る信号出力装置を説明する為の図である。
【図5】本発明に係る信号出力装置を説明する為の図である。
【図6】本発明に係る信号出力装置を説明する為の図である。
【図7】本発明に係る信号出力装置を説明する為の図である。
【図8】本発明に係る出力信号の例を示す図である。
【図9】
本発明に係る出力信号の例を示す図である。
【図10】
本発明に係る出力信号の例を示す図である。
【図11】
本発明に係る出力信号の例を示す図である。
【図12】
本発明に係る信号出力装置を説明する為の図である。
【図13】
本発明に係る出力信号の例を示す図である。
【図14】
本発明に係るシート材の種類の判別を行う工程図である。
【図15】
本発明に係る出力信号の例を示す図である。
【図16】
本発明に係る信号出力装置を説明する為の図である。
【図17】
本発明に係る信号出力装置を説明する為の図である。
【図18】
本発明に係る出力信号の例を示す図である。
【図19】
本発明に係る信号出力装置を説明する為の図である。
【図20】
本発明に係る信号出力装置の製造方法を説明する為の図である。
【図21】
本発明に係る出力信号の例を示す図である。
【図22】
本発明に係る出力信号の例を示す図である。
【図23】
本発明に係る信号処理回路の例である。
【図24】本発明に係る出力信号の例を示す図である。
【図25】本発明に係る信号出力装置を説明する為の図である。
【図26】本発明に係る出力信号の例を示す図である。
【図27】本発明を説明する為の図である。
【図28】本発明に係る出力信号の例を示す図である。
【図29】本発明に係る出力信号の例を示す図である。
【図30】本発明に係る回路構成を示す図である。
【図31】本発明に係る回路構成を示す図である。
【図32】本発明に係る回路構成を示す図である。
【図33】本発明に係る回路構成を示す図である。
【図34】本発明に係る回路構成を示す図である。
【図35】本発明に係る回路構成を示す図である。
【図36】本発明に係る信号出力装置を説明する為の図である。
【図37】本発明に係る出力信号の例を示す図である。
【図38】本発明に係る出力信号の例を示す図である。
【図39】本発明に係る信号出力装置を説明する為の図である。
【図40】本発明に係る信号出力装置を説明する為の図である。
【図41】本発明に係る出力信号の例を示す図である。
【図42】本発明に係る出力信号の例を示す図である。
【図43】本発明に係る出力信号の例を示す図である。
【図44】本発明に係る信号出力装置を説明する為の図である。
【図45】本発明に係る信号出力装置を説明する為の図である。
【図46】本発明に係る信号出力装置を説明する為の図である。
【図47】本発明に係る出力信号の例を示す図である。
【図48】本発明に係る信号出力装置を説明する為の図である。
【図49】本発明に係る信号出力装置を説明する為の図である。
【図50】本発明に係る出力信号の例を示す図である。
【図51】本発明に係る信号出力装置を説明する為の図である。
【図52】本発明に係る出力信号のデータ処理のフロー図である。
【図53】本発明に係る出力信号のデータ処理のフロー図である。
【図54】本発明を説明する為の図である。
【符号の説明】
1000  衝撃印加部
1010  シート材
1020  検知部
1401  搬送用ローラー
1410  シート材
1420  検知部
1421  圧電素子
1723  弾性変形可能部材
1727  衝撃印加部
1729  支持台
2200  衝撃印加部
2221  弾性変形可能部材
4608  紙種
4908  シート材
5008  シート材
5410  紙
5420  溝
5429  プラテン

Claims (34)

  1. 信号出力装置であって、シート材にその外部から衝撃を加える衝撃印加部、及び該衝撃により信号を出力する検知部を有することを特徴とする信号出力装置。
  2. 前記検知部は、圧電素子を含み構成されている請求項1記載の信号出力装置。
  3. 前記検知部は、弾性変形可能部材上に設けられている請求項1記載の信号出力装置。
  4. 前記検知部は、前記シート材を介して前記衝撃印加部と対向する位置に設けられている請求項1記載の信号出力装置。
  5. 前記検知部は、凹部を有する支持台の該凹部の底面に設けられている請求項4記載の信号出力装置。
  6. 前記検知部は、前記衝撃印加部に搭載されている請求項1記載の信号出力装置。
  7. 前記検知部を複数個備える請求項1記載の信号出力装置。
  8. 前記検知部が、前記シート材の表面側と裏面側の両方に設けられている請求項1記載の信号出力装置。
  9. 前記衝撃は、前記シート材が静止している時に、前記シート材に加えられる請求項1乃至8に記載の信号出力装置。
  10. 前記静止している時とは、前記シート材が実質的に搬送されていない時である請求項9記載の信号出力装置。
  11. 前記衝撃を加える際には、前記衝撃印加部が前記シート材に非接触の状態から接触の状態に変わる請求項1記載の信号出力装置。
  12. 前記衝撃を加える際には、前記検知部が前記シート材に接触する請求項1記載の信号出力装置。
  13. 前記信号は、前記シート材の種類の判別に用いられる信号である請求項1記載の信号出力装置。
  14. シート材の種類判別装置であって、シート材にその外部から衝撃を加える衝撃印加部、及び該衝撃により信号を出力する検知部を備え、該検知部からの信号に基づき該シート材の種類を判別することを特徴とするシート材の種類判別装置。
  15. 予め記憶されているシート材に関する情報と、前記検知部からの信号を用いて、前記シート材の種類の判別が行われる請求項14記載のシート材の種類判別装置。
  16. 前記衝撃の印加は、前記シート材が静止している時に行われる請求項14記載のシート材の種類判別装置。
  17. 前記検知部からの出力信号のピーク値を用いて前記シート材の種類の判別が行われる請求項14記載のシート材の種類判別装置。
  18. 前記検知部からの出力信号のピークの数あるいはピーク間の時間間隔を用いて前記シート材の種類の判別が行われる請求項14記載のシート材の種類判別装置。
  19. 前記検知部からの出力信号の第n個目のピーク値と第n+α(αは自然数)個目のピーク値を用いて前記シート材の種類の判別が行われる請求項14記載のシート材の種類判別装置。
  20. 前記衝撃印加部の反跳期間を用いて前記シート材の種類の判別が行われる請求項14記載のシート材の種類判別装置。
  21. 前記反跳期間は、第n回目の衝突時から第n+1回目の衝突時までの間、所定のパルスを発生させ、該パルスと外部クロックパルスとのAND回路で生じるクロックパルスの数から前記反跳期間を計測する請求項20に記載のシート材の種類判別装置。
  22. 第n(nは1以上の整数)回目の衝突時から第m(mは2以上の整数であって、且つm>nである)回目の衝突時までの時間間隔を用いて前記シート材の種類の判別を行う請求項14記載のシート材の種類判別装置。
  23. 画像形成装置であって、シート材にその外部から衝撃を加える衝撃印加部、及び該衝撃により信号を出力する検知部を有することを特徴とする画像形成装置。
  24. 前記検知部からの信号に基づいてシート材の種類を判別し、制御対象の条件を設定する請求項23記載の画像形成装置。
  25. 前記シート材の種類の判別を前記画像形成装置内で行う請求項23記載の画像形成装置。
  26. 前記シート材の種類の判別を前記画像形成装置の外部に接続されたコンピュータ内で行う請求項23記載の画像形成装置。
  27. 前記制御対象は、シート材の搬送用のローラー間の間隔、搬送用ローラー間の圧力、あるいは搬送速度である請求項23記載の画像形成装置。
  28. 前記画像形成装置が、インクを吐出させることにより画像形成を行うものであり、且つ前記制御対象がインクの吐出量である請求項23記載の画像形成装置。
  29. 前記画像形成装置が、トナーを用いて画像形成を行なうものであり、且つ前記制御対象がシート材の温度である請求項23記載の画像形成装置。
  30. シート材の種類判別方法であって、シート材にその外部から衝撃を加える第1の工程、該第1の工程により検知部から信号を出力する第2の工程、及び該信号に基づいてシート材の種類の判別を行う第3の工程を有することを特徴とするシート材の種類判別方法。
  31. 前記第1の工程は、前記シート材が静止している時に行われる請求項30記載のシート材の種類判別方法。
  32. 請求項30に記載のシート材の種類判別方法を行う装置。
  33. 画像形成装置内で用いられる情報出力装置であって、対象物にその外部から衝撃を加える衝撃印加部、及び該衝撃により情報を出力する検知部を有することを特徴とする情報出力装置。
  34. 前記対象物は、液体容器であって、且つ前記衝撃は振動ではない外力である請求項33記載の情報出力装置。
JP2002216642A 2001-08-21 2002-07-25 信号出力装置、シート材の判別方法、画像形成装置、シート材搬送装置、及び信号出力方法 Expired - Fee Related JP3658382B2 (ja)

Priority Applications (7)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002216642A JP3658382B2 (ja) 2001-08-21 2002-07-25 信号出力装置、シート材の判別方法、画像形成装置、シート材搬送装置、及び信号出力方法
US10/216,745 US20030053090A1 (en) 2001-08-21 2002-08-13 Signal output apparatus, image forming apparatus and information output apparatus
KR1020020049219A KR100544559B1 (ko) 2001-08-21 2002-08-20 신호 출력 장치 및 방법, 시트재 판별 장치 및 방법, 시트재 반송 장치, 화상 형성 장치 및 정보 출력 장치
EP02018645A EP1286156A3 (en) 2001-08-21 2002-08-20 Analysis of sheet material
CNB021304998A CN1294026C (zh) 2001-08-21 2002-08-21 信号输出装置以及图像形成装置
US10/760,293 US7426062B2 (en) 2001-08-21 2004-01-21 Signal output apparatus, image forming apparatus and information output apparatus
US12/049,778 US7583413B2 (en) 2001-08-21 2008-03-17 Signal output and image forming apparatus with method of judging sheet type by impact detection

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001250385 2001-08-21
JP2002052984 2002-02-28
JP2002132809 2002-05-08
JP2002216642A JP3658382B2 (ja) 2001-08-21 2002-07-25 信号出力装置、シート材の判別方法、画像形成装置、シート材搬送装置、及び信号出力方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004026486A true JP2004026486A (ja) 2004-01-29
JP3658382B2 JP3658382B2 (ja) 2005-06-08

Family

ID=27482509

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002216642A Expired - Fee Related JP3658382B2 (ja) 2001-08-21 2002-07-25 信号出力装置、シート材の判別方法、画像形成装置、シート材搬送装置、及び信号出力方法

Country Status (5)

Country Link
US (1) US20030053090A1 (ja)
EP (1) EP1286156A3 (ja)
JP (1) JP3658382B2 (ja)
KR (1) KR100544559B1 (ja)
CN (1) CN1294026C (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004269258A (ja) * 2003-02-20 2004-09-30 Canon Electronics Inc シート材情報検知装置、斜行補正ユニット及びシート材処理装置
KR100544559B1 (ko) * 2001-08-21 2006-01-24 캐논 가부시끼가이샤 신호 출력 장치 및 방법, 시트재 판별 장치 및 방법, 시트재 반송 장치, 화상 형성 장치 및 정보 출력 장치
JP2006337336A (ja) * 2005-06-06 2006-12-14 Canon Inc シート材情報出力装置
JP2007010644A (ja) * 2005-06-03 2007-01-18 Canon Inc シート材識別装置、シート材情報出力装置、および画像形成装置
JP2007021779A (ja) * 2005-07-12 2007-02-01 Canon Inc 画像形成装置
JP2008002857A (ja) * 2006-06-20 2008-01-10 Canon Inc シート材情報検知装置、シート材処理装置、およびシート材情報検知方法
US7380451B2 (en) 2005-08-15 2008-06-03 Canon Kabushiki Kaisha Sheet information output apparatus, sheet processing apparatus and image forming apparatus
JP2010253883A (ja) * 2009-04-28 2010-11-11 Canon Inc インクジェット記録装置及びインクジェット記録システム
JP2013530379A (ja) * 2010-03-29 2013-07-25 イーストマン コダック カンパニー 音による文書分類方法

Families Citing this family (22)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004161444A (ja) * 2002-11-14 2004-06-10 Canon Inc シート材判別装置
JP4110090B2 (ja) * 2002-12-26 2008-07-02 キヤノン電子株式会社 情報検知装置、該情報検知装置を備えた画像形成装置、及び情報の取得方法
US7082832B2 (en) * 2003-01-06 2006-08-01 Canon Kabushiki Kaisha Sheet material identifying device and image forming apparatus having sheet material identifying device
JP4143417B2 (ja) * 2003-01-06 2008-09-03 キヤノン株式会社 シート材判別方法、シート材判別装置及び画像形成装置
US20040179052A1 (en) * 2003-03-14 2004-09-16 Phillips Quintin T. Imaging apparatus control using sensed sheet media characteristics
JP4110117B2 (ja) * 2003-06-12 2008-07-02 キヤノン電子株式会社 シート材識別装置及びシート材処理装置及びシート材識別方法
JP4280612B2 (ja) * 2003-12-05 2009-06-17 キヤノン株式会社 シート材識別装置
JP4785427B2 (ja) * 2005-06-06 2011-10-05 キヤノン株式会社 識別装置
US20070229640A1 (en) * 2006-03-29 2007-10-04 Ferguson Christa A Using paper type sensor to prohibit feeding of unsupported paper types
JP2007322558A (ja) 2006-05-30 2007-12-13 Canon Inc 水分量推定装置、シート材処理装置、水分量推定方法、及びシート材処理方法
JP2008116444A (ja) * 2006-10-12 2008-05-22 Canon Inc 複合機能センサー及び検知方法
JP2008246897A (ja) * 2007-03-30 2008-10-16 Canon Inc 画像形成装置、及び画像形成方法
JP2008268223A (ja) * 2008-05-26 2008-11-06 Canon Inc シート材識別装置及びこれを備えた画像形成装置
CN102890052A (zh) * 2011-07-19 2013-01-23 李昆达 检测太阳能面板的装置及方法
US9097620B2 (en) * 2013-02-14 2015-08-04 Appvion, Inc. Deflection indication gauge
EP3435044A1 (en) * 2017-07-27 2019-01-30 Aif Management Bvba Apparatus and method for performing an impact excitation technique
JP6929169B2 (ja) * 2017-08-31 2021-09-01 キヤノン株式会社 画像形成装置及び記録材判別装置
KR102205277B1 (ko) * 2019-07-10 2021-01-20 에이아이시스템즈 주식회사 음향 공진 비파괴 검사장치의 검출센서 조립 구조
CN112317558B (zh) * 2020-09-04 2023-01-17 中国第一汽车股份有限公司 一种冲压自动线板料张数快速电学检测系统及方法
CN114312055B (zh) * 2020-09-30 2023-12-29 上海商米科技集团股份有限公司 一种纸张宽度类型自动检测方法及其系统
CN112986399B (zh) * 2021-03-15 2022-06-28 南昌航空大学 一种电磁超声sh导波换能器及在线检测系统、方法
CN114229530A (zh) * 2021-12-10 2022-03-25 长葛市大阳纸业有限公司 上料装置改进的印刷机

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5522166A (en) * 1978-08-05 1980-02-16 Mitsubishi Metal Corp Classification of plastic molding
JPS57148231A (en) * 1981-03-10 1982-09-13 Mitsubishi Heavy Ind Ltd Tester for shock pressurizing
JPS61212744A (ja) * 1985-03-18 1986-09-20 Fujitsu Ltd 反発係数測定装置
JPH0850073A (ja) * 1994-08-08 1996-02-20 Toyo Techno Corp:Kk 応力−歪挙動測定方法および装置
JPH10152245A (ja) * 1996-06-19 1998-06-09 Xerox Corp シートの物理的特性を測定するセンサシステムおよびシート処理装置
JP2002310866A (ja) * 2001-04-09 2002-10-23 Printing Bureau Ministry Of Finance 用紙衝撃圧縮試験装置及び該装置を用いた試験方法

Family Cites Families (21)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3879982A (en) * 1972-10-16 1975-04-29 Ernst Schmidt Method and apparatus for testing hardness of specimens
US4519245A (en) * 1983-04-05 1985-05-28 Evans Herbert M Method and apparatus for the non-destructive testing of materials
DE3312749A1 (de) * 1983-04-09 1984-10-11 Feldmühle AG, 4000 Düsseldorf Verfahren und vorrichtung zur pruefung der durchschreibeeigenschaften von druckempfindlichen durchschreibepapieren und daraus hergestellten durchschreibesaetzen
JPS62249852A (ja) * 1986-04-23 1987-10-30 Toyo Commun Equip Co Ltd カツトシ−トの重送及び異種シ−ト混入検出方法
JP2710779B2 (ja) * 1987-06-03 1998-02-10 株式会社クラレ 高分子液晶化合物への電場印加方法
US4898389A (en) * 1987-09-08 1990-02-06 Plutt Daniel J Impact indicating golf training device
KR930003894B1 (ko) * 1989-01-25 1993-05-15 아사히가세이고오교가부시끼가이샤 신규한 프리프레그와 복합 성형체, 및 복합 성형체의 제조방법
US5105650A (en) * 1990-03-08 1992-04-21 Gas Research Institute Monitoring compaction of backfill
US5136202A (en) * 1990-08-31 1992-08-04 Atochem North America, Inc Material sensor
JP3236015B2 (ja) * 1990-10-09 2001-12-04 キヤノン株式会社 情報処理装置及び方法
JPH04251772A (ja) * 1991-01-29 1992-09-08 Seiko Epson Corp インパクトプリンタの紙厚検出機構
US5438872A (en) * 1991-06-21 1995-08-08 Canon Kabushiki Kaisha Measuring method and apparatus using a lamb wave
US5533399A (en) * 1992-09-30 1996-07-09 Wayne State University Method and apparatus for non-destructive measurement of elastic properties of structural materials
US5406759A (en) * 1993-08-04 1995-04-18 W. R. Grace & Co.-Conn. Method for protecting subgrade vertical wall from stone impacts in backfill operation and laminate for accomplishing the same
JPH07303723A (ja) * 1994-05-11 1995-11-21 Takara Kizai:Kk ゴルフ練習機
US5606113A (en) * 1994-09-06 1997-02-25 The University Of Chicago Acoustic methods to monitor sliver linear density and yarn strength
US6276776B1 (en) * 1996-12-17 2001-08-21 Canon Kabushiki Kaisha Ink-jet printer and temperature control method of recording head
DE19701644A1 (de) * 1997-01-18 1998-07-23 Heidelberger Druckmasch Ag Einrichtung zur Steuerung der Bogenzufuhr zu einer drucktechnischen Maschine
US6097497A (en) * 1998-02-19 2000-08-01 Compaq Computer Corporation System and method for automating print medium selection and for optimizing print quality in a printer
US6291829B1 (en) * 1999-03-05 2001-09-18 Hewlett-Packard Company Identification of recording medium in a printer
JP3658382B2 (ja) * 2001-08-21 2005-06-08 キヤノン株式会社 信号出力装置、シート材の判別方法、画像形成装置、シート材搬送装置、及び信号出力方法

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5522166A (en) * 1978-08-05 1980-02-16 Mitsubishi Metal Corp Classification of plastic molding
JPS57148231A (en) * 1981-03-10 1982-09-13 Mitsubishi Heavy Ind Ltd Tester for shock pressurizing
JPS61212744A (ja) * 1985-03-18 1986-09-20 Fujitsu Ltd 反発係数測定装置
JPH0850073A (ja) * 1994-08-08 1996-02-20 Toyo Techno Corp:Kk 応力−歪挙動測定方法および装置
JPH10152245A (ja) * 1996-06-19 1998-06-09 Xerox Corp シートの物理的特性を測定するセンサシステムおよびシート処理装置
JP2002310866A (ja) * 2001-04-09 2002-10-23 Printing Bureau Ministry Of Finance 用紙衝撃圧縮試験装置及び該装置を用いた試験方法

Cited By (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100544559B1 (ko) * 2001-08-21 2006-01-24 캐논 가부시끼가이샤 신호 출력 장치 및 방법, 시트재 판별 장치 및 방법, 시트재 반송 장치, 화상 형성 장치 및 정보 출력 장치
JP4514471B2 (ja) * 2003-02-20 2010-07-28 キヤノン電子株式会社 シート材情報検知装置、斜行補正ユニット及びシート材処理装置
JP2004269258A (ja) * 2003-02-20 2004-09-30 Canon Electronics Inc シート材情報検知装置、斜行補正ユニット及びシート材処理装置
JP4684939B2 (ja) * 2005-06-03 2011-05-18 キヤノン株式会社 シート材識別装置、および画像形成装置
US7469108B2 (en) 2005-06-03 2008-12-23 Canon Kabushiki Kaisha Sheet material discrimination apparatus, sheet material information output apparatus, and image forming apparatus
US7711276B2 (en) 2005-06-03 2010-05-04 Canon Kabushiki Kaisha Sheet material discrimination apparatus, sheet material information output apparatus, and image forming apparatus
JP2007010644A (ja) * 2005-06-03 2007-01-18 Canon Inc シート材識別装置、シート材情報出力装置、および画像形成装置
JP2006337336A (ja) * 2005-06-06 2006-12-14 Canon Inc シート材情報出力装置
JP2007021779A (ja) * 2005-07-12 2007-02-01 Canon Inc 画像形成装置
JP4663433B2 (ja) * 2005-07-12 2011-04-06 キヤノン株式会社 画像形成装置
US7380451B2 (en) 2005-08-15 2008-06-03 Canon Kabushiki Kaisha Sheet information output apparatus, sheet processing apparatus and image forming apparatus
JP2008002857A (ja) * 2006-06-20 2008-01-10 Canon Inc シート材情報検知装置、シート材処理装置、およびシート材情報検知方法
JP4684955B2 (ja) * 2006-06-20 2011-05-18 キヤノン株式会社 シート材情報検知装置、およびシート材処理装置
JP2010253883A (ja) * 2009-04-28 2010-11-11 Canon Inc インクジェット記録装置及びインクジェット記録システム
US8517495B2 (en) 2009-04-28 2013-08-27 Canon Kabushiki Kaisha Inkjet recording apparatus and inkjet recording system
JP2013530379A (ja) * 2010-03-29 2013-07-25 イーストマン コダック カンパニー 音による文書分類方法

Also Published As

Publication number Publication date
EP1286156A2 (en) 2003-02-26
EP1286156A3 (en) 2005-01-19
US20030053090A1 (en) 2003-03-20
KR100544559B1 (ko) 2006-01-24
CN1294026C (zh) 2007-01-10
KR20030017355A (ko) 2003-03-03
JP3658382B2 (ja) 2005-06-08
CN1401498A (zh) 2003-03-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3658382B2 (ja) 信号出力装置、シート材の判別方法、画像形成装置、シート材搬送装置、及び信号出力方法
US7583413B2 (en) Signal output and image forming apparatus with method of judging sheet type by impact detection
US7239817B2 (en) Device for identifying types of sheet materials
JP3673777B2 (ja) 信号出力装置、シート材の種類判別装置及び画像形成装置
US7296795B2 (en) Double feed detection method and double feed detection apparatus of sheet materials
US7212929B2 (en) Moisture data-acquiring device and image-forming apparatus
JP4378330B2 (ja) シート情報出力装置、シート処理装置、および画像形成装置
JP4785427B2 (ja) 識別装置
WO2010150109A1 (en) Impact device for materials analysis
JP4143417B2 (ja) シート材判別方法、シート材判別装置及び画像形成装置
KR100266844B1 (ko) 기계진동을 이용한 이동센서
JP2005349774A (ja) 物体識別情報出力装置及び物体識別情報出力方法
CN219224688U (zh) 一种激振器以及激振检测系统
Hsu et al. Miniature free-fall sensors
Tong et al. Fabrication of a piezoelectric impact hammer and its application to the measurements of in-situ wave velocities of Concrete
GB2401704A (en) Coin acceptor with piezoelectric sensor
JP2006306578A (ja) シート材に関する信号出力装置、信号出力方法及び画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040802

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20041026

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20041227

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050301

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050311

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080318

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090318

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100318

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100318

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110318

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120318

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130318

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140318

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees