JP2004024981A - 分注装置用ディスポチップ取り外し装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】分注ノズル部の上下動を利用して効率良くディスポチップを分注ノズル部から取り外すことができる分注装置用ディスポチップ取り外し装置の提供。
【解決手段】ディスポチップ外径より大径の貫通穴を有する基体の当該貫通穴内部に、ディスポチップを嵌合保持した分注用ノズル部の下降時に該ディスポチップを貫通穴に下降挿通せしめる一方、当該ノズル部の上昇時に該ディスポチップの貫通穴からの上昇動を阻止するチップ挿通制御機構を設けた。
【選択図】 図1
【解決手段】ディスポチップ外径より大径の貫通穴を有する基体の当該貫通穴内部に、ディスポチップを嵌合保持した分注用ノズル部の下降時に該ディスポチップを貫通穴に下降挿通せしめる一方、当該ノズル部の上昇時に該ディスポチップの貫通穴からの上昇動を阻止するチップ挿通制御機構を設けた。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は分注装置用ディスポチップ取り外し装置、更に詳細にはディスポチップを嵌合保持した分注用ノズル部を上下に移動させて液体試料を分注する分注装置を用いて、分注操作を終了した後、当該ディスポチップを取り替えるために分注用ノズル部からディスポチップを離脱せしめるための取り外し装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、斯かる分注装置用ディスポチップの取り外しは、例えば図6に示す如く、分注用ノズル部10外径より大径かつディスポチップ20上端部外径より小径の穴31を有するチップ取り外し板30を、その上下動により分注用ノズル部10が当該穴31内を挿通するように予め分注装置に上下動自在に備え付け、当該穴31の周壁とディスポチップ20上端部面とを係止せしめつつ当該チップ取り外し板30を下降動せしめることにより、分注用ノズル部10に嵌合しているディスポチップ20のみを押し下げ、当該ノズル部10から離脱せしめる方法が一般に知られている。
【0003】
然しながら、斯かる方法によるときは、分注ノズル部の上下動に加え、別途チップ取り外し板30の上下動機構が必要となり、装置全体が複雑化あるいは大型化すると云う問題があった。しかも、従来当該チップ取り外し板30の駆動源としては、分注ピストン駆動用モータが共用されていたが、チップ取り外しに必要な力はピストンを駆動するのに要する力より大きいため、大出力のモータを用いざるを得ず、むしろ小型化の要請に逆行していたのが実状であった。
【0004】
また、図7に示す如く、ディスポチップ20の上端部外径より小径の半円状切欠部41を有するチップ取り外し板40を、分注用ノズル部10の上下動方向とは異なる位置にて予め分注装置に備え付け、ディスポチップ20が嵌合保持された分注ノズル部10を当該チップ取り外し板40まで搬送し、当該半円状切欠部41端壁にディスポチップ20の上端部面を係止せしめた後、分注ノズル部10を上昇動せしめて、当該分注用ノズル部10に嵌合しているディスポチップ20のみの上昇動を阻止することにより、ディスポチップを当該ノズル部10から離脱せしめる方法も知られている。
【0005】
然しながら、斯かる方法によるときは、分注ノズル部10の上下動に加え、別途分注ノズル部10の搬送機構が必要となり、前記と同様装置全体が複雑化あるいは大型化すると云う問題があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記の如き従来の問題に鑑みてなされたものであり、格別チップ取り外し板の上下動機構や分注ノズル部の搬送機構を設けずとも、分注ノズル部の上下動を利用して効率的にディスポチップを分注ノズル部から取り外すことができる分注装置用ディスポチップ取り外し装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、ディスポチップ外径より大径の貫通穴を有する基体の当該貫通穴内部に、ディスポチップを嵌合保持した分注用ノズル部の下降時に該ディスポチップを貫通穴に下降挿通せしめる一方、当該ノズル部の上昇時に該ディスポチップの貫通穴からの上昇動を阻止するチップ挿通制御機構を設けたことを特徴とする分注装置用ディスポチップ取り外し装置により上記目的を達成したものである。
【0008】
斯かる構成により、分注用ノズル部の下降時にはディスポチップも共に貫通穴内に挿通するも、分注用ノズル部の上昇時にはディスポチップの上昇が阻止されるので、分注用ノズル部のみが上昇し、その結果分注用ノズル部からディスポチップが離脱し、取り外れる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下図面と共に本発明の実施の形態を説明する。
【0010】
図1は本発明の一実施の形態に係る分注装置用ディスポチップ取り外し装置の作動を示す概略縦断面説明図である。以下該図1に基いて説明する。
【0011】
1は金属や硬質合成樹脂から成る基体で、ディスポチップ20外径より大径の貫通穴2が形設されている。この貫通穴2の内部には、ディスポチップ20を嵌合保持した分注用ノズル部10の下降時に該ディスポチップ20を貫通穴に下降挿通せしめる一方、当該ノズル部10の上昇時に該ディスポチップ20の貫通穴2からの上昇動を阻止するチップ挿通制御機構Pが設けられている。
【0012】
この実施の形態において、チップ挿通制御機構Pは、貫通穴2内壁に形設した周壁3に、ディスポチップ下端部20a外径より大径かつディスポチップ上端部20b外径より小径の内径を有するC状弾性リング4(図2参照)を、ディスポチップ20乃至ノズル部10の外径に応じた拡縮動自在に、遊びスペース3aを設けて嵌挿構成されている。尚、ここにC状弾性リング4としては、一部に切断箇所を有し、その弾性による拡開乃至収縮復元動が可能であれば、金属、合成樹脂等材質の如何を問わない。
【0013】
而して、この実施の形態によれば、ディスポチップ20は次の作動により分注ノズル部10から取り外される。
【0014】
まず、基体1は、ディスポチップ20を嵌合保持した分注用ノズル部10の真下に配設される(図1(a))。因に、当該分注用ノズル部10はノズルホルダ11に鉛直方向に固定されている。
【0015】
次いで、斯かる状態で駆動モータ(図示せず)により分注用ノズル部10を下降動せしめると、C状弾性リング4の内径がディスポチップ20の下端部20aの外径より大径となっているため、当該下端部20aがC状弾性リング4内にスムースに挿入する。
【0016】
次いで、更なる分注用ノズル部10の下降動に伴ない、上部においてより大径となっているディスポチップ20が、その外径に対応してC状弾性リング4を外方に押し拡げつつ該リング4内を下降挿通する(図1(b))。
【0017】
次いで、更なる分注用ノズル部10の下降動に伴ない、C状弾性リング4の位置がディスポチップ20の上端部20bを超えると、C状弾性リング4の内径がディスポチップ20の上端部20b外径より小径となっているため、該リング4はその復元力により縮小し、当該ディスポチップ20の上端部20b面と係止する(図1(c))。
【0018】
次いで、斯かる状態で分注用ノズル部10を上昇動に変換せしめると、該ノズル部10は上昇するものの、ディスポチップ20はC状弾性リング4と係止状態にあるため、その上昇動が阻止される結果、分注用ノズル部20から離脱する(図1(d))。
【0019】
図3はO状拡縮性リング5の平面説明図で、上記の実施の形態におけるC状弾性リング4に代えて当該O状拡縮性リング5を用いることにより、前記と同様なチップ挿通制御作用が得られ、ディスポチップ20が分注ノズル部10から取り外される。尚、ここにO状拡縮性リング5としては、拡開乃至収縮復元動が可能な合成樹脂製リングやゴム等の伸縮部材製リングに金属製コイルを巻回装着したもの等が挙げられる。
【0020】
図4はチップ挿通制御機構Pの他の構成例を示す概略縦断面説明図である。以下該図4に示すチップ挿通制御機構Pを説明する。
【0021】
6はストッパー杆で、その前部に下方傾斜面6aが形成され、スプリング7を介在せしめてディスポチップ20乃至ノズル部10の外径に応じた後退進出動自在に、貫通穴2内壁に形設した凹部31に一対対向装着されている。
【0022】
斯かる構成によれば、ストッパー杆6の凹部31への後退(図4(a))と凹部31からの進出(図4(b))により、前記のC状弾性リング4を装着した場合と同様なチップ挿通制御作用が得られ、分注用ノズル部10の上昇時にストッパー杆6がディスポチップ20の上端部20b面と係止し、その上昇動を阻止する結果、ディスポチップ20が分注ノズル部10から取り外される。
【0023】
図5はチップ挿通制御機構Pの更に他の構成例を示す概略横断面説明図である。以下該図5に示すチップ挿通制御機構を説明する。
【0024】
8は板バネで、貫通穴2内部に、ディスポチップ20の下端部20a外径より広い間隔かつディスポチップ20の上端部20bの外径より狭い間隔で、一対並行に横架されている。
【0025】
斯かる構成によれば、板バネ8の拡開(図5(a))と復元縮小(図5(b))により、前記のC状弾性リング4を装着した場合と同様なチップ挿通制御作用が得られ、分注用ノズル部10の上昇時に板バネ8がディスポチップ20の上端部20b面と係止し、その上昇動を阻止する結果、ディスポチップ20が分注ノズル部10から取り外される。
【0026】
【発明の効果】
本発明によれば、従来の如きチップ取り外し板の上下動機構や分注ノズル部の搬送機構を格別必要とせず、分注ノズル部の上下動を利用して極めて効率良くディスポチップを分注ノズル部から取り外すことができる。
しかも、分注ピストン駆動用モータには何ら負荷をかける必要もないので、小出力のモータを使用し得、分注装置全体としても小型・簡易な構造とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明装置の作動例を示す概略縦断面説明図。
【図2】C状弾性リングの平面説明図。
【図3】O状拡縮性リングの平面説明図。
【図4】チップ挿通制御機構の他の例を示す概略縦断面説明図。
【図5】チップ挿通制御機構の更に他の例を示す概略横断面説明図。
【図6】従来装置の作動例を示す概略縦断面説明図。
【図7】他の従来装置の作動例を示す概略縦断面説明図。
【符号の説明】
1:基体
2:貫通穴
3:周溝
31:凹部
4:C状弾性リング
5:O状拡縮リング
6:ストッパー杆
6a:傾斜面
7:スプリング
8:板バネ
10:分注ノズル部
11:ノズルホルダ
20:ディスポチップ
20a:ディスポチップ下端部
20b:ディスポチップ上端部
P:チップ挿通制御機構
【発明の属する技術分野】
本発明は分注装置用ディスポチップ取り外し装置、更に詳細にはディスポチップを嵌合保持した分注用ノズル部を上下に移動させて液体試料を分注する分注装置を用いて、分注操作を終了した後、当該ディスポチップを取り替えるために分注用ノズル部からディスポチップを離脱せしめるための取り外し装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、斯かる分注装置用ディスポチップの取り外しは、例えば図6に示す如く、分注用ノズル部10外径より大径かつディスポチップ20上端部外径より小径の穴31を有するチップ取り外し板30を、その上下動により分注用ノズル部10が当該穴31内を挿通するように予め分注装置に上下動自在に備え付け、当該穴31の周壁とディスポチップ20上端部面とを係止せしめつつ当該チップ取り外し板30を下降動せしめることにより、分注用ノズル部10に嵌合しているディスポチップ20のみを押し下げ、当該ノズル部10から離脱せしめる方法が一般に知られている。
【0003】
然しながら、斯かる方法によるときは、分注ノズル部の上下動に加え、別途チップ取り外し板30の上下動機構が必要となり、装置全体が複雑化あるいは大型化すると云う問題があった。しかも、従来当該チップ取り外し板30の駆動源としては、分注ピストン駆動用モータが共用されていたが、チップ取り外しに必要な力はピストンを駆動するのに要する力より大きいため、大出力のモータを用いざるを得ず、むしろ小型化の要請に逆行していたのが実状であった。
【0004】
また、図7に示す如く、ディスポチップ20の上端部外径より小径の半円状切欠部41を有するチップ取り外し板40を、分注用ノズル部10の上下動方向とは異なる位置にて予め分注装置に備え付け、ディスポチップ20が嵌合保持された分注ノズル部10を当該チップ取り外し板40まで搬送し、当該半円状切欠部41端壁にディスポチップ20の上端部面を係止せしめた後、分注ノズル部10を上昇動せしめて、当該分注用ノズル部10に嵌合しているディスポチップ20のみの上昇動を阻止することにより、ディスポチップを当該ノズル部10から離脱せしめる方法も知られている。
【0005】
然しながら、斯かる方法によるときは、分注ノズル部10の上下動に加え、別途分注ノズル部10の搬送機構が必要となり、前記と同様装置全体が複雑化あるいは大型化すると云う問題があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記の如き従来の問題に鑑みてなされたものであり、格別チップ取り外し板の上下動機構や分注ノズル部の搬送機構を設けずとも、分注ノズル部の上下動を利用して効率的にディスポチップを分注ノズル部から取り外すことができる分注装置用ディスポチップ取り外し装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、ディスポチップ外径より大径の貫通穴を有する基体の当該貫通穴内部に、ディスポチップを嵌合保持した分注用ノズル部の下降時に該ディスポチップを貫通穴に下降挿通せしめる一方、当該ノズル部の上昇時に該ディスポチップの貫通穴からの上昇動を阻止するチップ挿通制御機構を設けたことを特徴とする分注装置用ディスポチップ取り外し装置により上記目的を達成したものである。
【0008】
斯かる構成により、分注用ノズル部の下降時にはディスポチップも共に貫通穴内に挿通するも、分注用ノズル部の上昇時にはディスポチップの上昇が阻止されるので、分注用ノズル部のみが上昇し、その結果分注用ノズル部からディスポチップが離脱し、取り外れる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下図面と共に本発明の実施の形態を説明する。
【0010】
図1は本発明の一実施の形態に係る分注装置用ディスポチップ取り外し装置の作動を示す概略縦断面説明図である。以下該図1に基いて説明する。
【0011】
1は金属や硬質合成樹脂から成る基体で、ディスポチップ20外径より大径の貫通穴2が形設されている。この貫通穴2の内部には、ディスポチップ20を嵌合保持した分注用ノズル部10の下降時に該ディスポチップ20を貫通穴に下降挿通せしめる一方、当該ノズル部10の上昇時に該ディスポチップ20の貫通穴2からの上昇動を阻止するチップ挿通制御機構Pが設けられている。
【0012】
この実施の形態において、チップ挿通制御機構Pは、貫通穴2内壁に形設した周壁3に、ディスポチップ下端部20a外径より大径かつディスポチップ上端部20b外径より小径の内径を有するC状弾性リング4(図2参照)を、ディスポチップ20乃至ノズル部10の外径に応じた拡縮動自在に、遊びスペース3aを設けて嵌挿構成されている。尚、ここにC状弾性リング4としては、一部に切断箇所を有し、その弾性による拡開乃至収縮復元動が可能であれば、金属、合成樹脂等材質の如何を問わない。
【0013】
而して、この実施の形態によれば、ディスポチップ20は次の作動により分注ノズル部10から取り外される。
【0014】
まず、基体1は、ディスポチップ20を嵌合保持した分注用ノズル部10の真下に配設される(図1(a))。因に、当該分注用ノズル部10はノズルホルダ11に鉛直方向に固定されている。
【0015】
次いで、斯かる状態で駆動モータ(図示せず)により分注用ノズル部10を下降動せしめると、C状弾性リング4の内径がディスポチップ20の下端部20aの外径より大径となっているため、当該下端部20aがC状弾性リング4内にスムースに挿入する。
【0016】
次いで、更なる分注用ノズル部10の下降動に伴ない、上部においてより大径となっているディスポチップ20が、その外径に対応してC状弾性リング4を外方に押し拡げつつ該リング4内を下降挿通する(図1(b))。
【0017】
次いで、更なる分注用ノズル部10の下降動に伴ない、C状弾性リング4の位置がディスポチップ20の上端部20bを超えると、C状弾性リング4の内径がディスポチップ20の上端部20b外径より小径となっているため、該リング4はその復元力により縮小し、当該ディスポチップ20の上端部20b面と係止する(図1(c))。
【0018】
次いで、斯かる状態で分注用ノズル部10を上昇動に変換せしめると、該ノズル部10は上昇するものの、ディスポチップ20はC状弾性リング4と係止状態にあるため、その上昇動が阻止される結果、分注用ノズル部20から離脱する(図1(d))。
【0019】
図3はO状拡縮性リング5の平面説明図で、上記の実施の形態におけるC状弾性リング4に代えて当該O状拡縮性リング5を用いることにより、前記と同様なチップ挿通制御作用が得られ、ディスポチップ20が分注ノズル部10から取り外される。尚、ここにO状拡縮性リング5としては、拡開乃至収縮復元動が可能な合成樹脂製リングやゴム等の伸縮部材製リングに金属製コイルを巻回装着したもの等が挙げられる。
【0020】
図4はチップ挿通制御機構Pの他の構成例を示す概略縦断面説明図である。以下該図4に示すチップ挿通制御機構Pを説明する。
【0021】
6はストッパー杆で、その前部に下方傾斜面6aが形成され、スプリング7を介在せしめてディスポチップ20乃至ノズル部10の外径に応じた後退進出動自在に、貫通穴2内壁に形設した凹部31に一対対向装着されている。
【0022】
斯かる構成によれば、ストッパー杆6の凹部31への後退(図4(a))と凹部31からの進出(図4(b))により、前記のC状弾性リング4を装着した場合と同様なチップ挿通制御作用が得られ、分注用ノズル部10の上昇時にストッパー杆6がディスポチップ20の上端部20b面と係止し、その上昇動を阻止する結果、ディスポチップ20が分注ノズル部10から取り外される。
【0023】
図5はチップ挿通制御機構Pの更に他の構成例を示す概略横断面説明図である。以下該図5に示すチップ挿通制御機構を説明する。
【0024】
8は板バネで、貫通穴2内部に、ディスポチップ20の下端部20a外径より広い間隔かつディスポチップ20の上端部20bの外径より狭い間隔で、一対並行に横架されている。
【0025】
斯かる構成によれば、板バネ8の拡開(図5(a))と復元縮小(図5(b))により、前記のC状弾性リング4を装着した場合と同様なチップ挿通制御作用が得られ、分注用ノズル部10の上昇時に板バネ8がディスポチップ20の上端部20b面と係止し、その上昇動を阻止する結果、ディスポチップ20が分注ノズル部10から取り外される。
【0026】
【発明の効果】
本発明によれば、従来の如きチップ取り外し板の上下動機構や分注ノズル部の搬送機構を格別必要とせず、分注ノズル部の上下動を利用して極めて効率良くディスポチップを分注ノズル部から取り外すことができる。
しかも、分注ピストン駆動用モータには何ら負荷をかける必要もないので、小出力のモータを使用し得、分注装置全体としても小型・簡易な構造とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明装置の作動例を示す概略縦断面説明図。
【図2】C状弾性リングの平面説明図。
【図3】O状拡縮性リングの平面説明図。
【図4】チップ挿通制御機構の他の例を示す概略縦断面説明図。
【図5】チップ挿通制御機構の更に他の例を示す概略横断面説明図。
【図6】従来装置の作動例を示す概略縦断面説明図。
【図7】他の従来装置の作動例を示す概略縦断面説明図。
【符号の説明】
1:基体
2:貫通穴
3:周溝
31:凹部
4:C状弾性リング
5:O状拡縮リング
6:ストッパー杆
6a:傾斜面
7:スプリング
8:板バネ
10:分注ノズル部
11:ノズルホルダ
20:ディスポチップ
20a:ディスポチップ下端部
20b:ディスポチップ上端部
P:チップ挿通制御機構
Claims (5)
- ディスポチップ外径より大径の貫通穴を有する基体の当該貫通穴内部に、ディスポチップを嵌合保持した分注用ノズル部の下降時に該ディスポチップを貫通穴に下降挿通せしめる一方、当該ノズル部の上昇時に該ディスポチップの貫通穴からの上昇動を阻止するチップ挿通制御機構を設けたことを特徴とする分注装置用ディスポチップ取り外し装置。
- チップ挿通制御機構が、貫通穴内壁に形設した周溝に、ディスポチップ下端部外径より大径かつディスポチップ上端部外径より小径の内径を有するC状弾性リングを、ディスポチップ乃至ノズル部の外径に応じた拡縮動自在に嵌挿したものである請求項1記載の分注装置用ディスポチップ取り外し装置。
- チップ挿通制御機構が、貫通穴内壁に形設した周溝に、ディスポチップ下端部外径より大径かつディスポチップ上端部外径より小径の内径を有するO状拡縮性リングを、ディスポチップ乃至ノズル部の外径に応じた拡縮動自在に嵌挿したものである請求項1記載の分注装置用ディスポチップ取り外し装置。
- チップ挿通制御機構が、貫通穴内壁に形設した凹部に、前部に下方傾斜面を有するストッパー杆を、ディスポチップ乃至ノズル部の外径に応じた後退進出動自在にスプリングを介在せしめて装着したものである請求項1記載の分注装置用ディスポチップ取り外し装置。
- チップ挿通制御機構が、貫通穴内部に、ディスポチップの下端部外径より広い間隔かつディスポチップの上端部の外径より狭い間隔で一対の板バネを横架したものである請求項1記載の分注装置用ディスポチップ取り外し装置。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002183061A JP2004024981A (ja) | 2002-06-24 | 2002-06-24 | 分注装置用ディスポチップ取り外し装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2002183061A JP2004024981A (ja) | 2002-06-24 | 2002-06-24 | 分注装置用ディスポチップ取り外し装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004024981A true JP2004024981A (ja) | 2004-01-29 |
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ID=31179383
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2002183061A Pending JP2004024981A (ja) | 2002-06-24 | 2002-06-24 | 分注装置用ディスポチップ取り外し装置 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP2004024981A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008026055A (ja) * | 2006-07-19 | 2008-02-07 | Aloka Co Ltd | ノズル装置 |
WO2008018606A1 (en) * | 2006-08-09 | 2008-02-14 | Canon Kabushiki Kaisha | Method for storing pipette chip |
JP2010181381A (ja) * | 2009-02-09 | 2010-08-19 | Tamagawa Seiki Co Ltd | 分注機における分注用チップ取外し機構 |
JP2013167553A (ja) * | 2012-02-16 | 2013-08-29 | Hitachi Aloka Medical Ltd | ノズル装置 |
WO2019150757A1 (ja) * | 2018-02-05 | 2019-08-08 | 株式会社日立ハイテクノロジーズ | 分注装置、チップ装着方法およびチップ除去方法 |
-
2002
- 2002-06-24 JP JP2002183061A patent/JP2004024981A/ja active Pending
Cited By (6)
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WO2008018606A1 (en) * | 2006-08-09 | 2008-02-14 | Canon Kabushiki Kaisha | Method for storing pipette chip |
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