【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、昆布、わかめ、ひじきなどの褐藻類の粉末を含む褐藻類含有食品及びその製造方法に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
従来より、本出願人は褐藻類含有食品の一つである昆布茶を提供している。昆布茶は粉体であって、褐藻類の粉末である昆布粉と塩と砂糖とその他調味料とを混合して調製するものである。そして、所定量の昆布茶を計量スプーン等で量り取りして湯飲み等に入れ、この湯飲みに熱湯や番茶等を注いで粉体の昆布茶を溶解及び分散させることにより昆布茶を飲用するのである。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、粉体の昆布茶は、息等で飛散したり計量の際にこぼれたりし易く、また、飲用する毎に計量しなければならず、取り扱い性が低いという問題があった。一方、粉体の昆布茶を一回の使用量（飲用量）に小分けして袋詰めする（分包する）ことにより上記計量を不要にすることも行なわれているが、上記の飛散したりこぼれやすいという問題は充分に解決されておらず、しかも、飲用する毎に袋が不要となってゴミが多量に発生するという問題があった。
【０００４】
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、取り扱い性に優れ、ゴミの発生を少なくすることができる褐藻類含有食品及びその製造方法を提供することを目的とするものである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項１に係る褐藻類含有食品は、褐藻類の粉末を含む粉体材料１を加圧圧縮成形により固形化して成ることを特徴とするものであり、粉体材料１を固形化することにより息等で飛散したり計量の際にこぼれにくくなり、また、一回の使用量の粉体材料１を固形化することにより計量スプーン等で量り取りする必要がなく、取り扱い性に優れるものである。また、本発明は一回の使用量に小分けするための袋等が不要となり、ゴミの発生を少なくすることができるものである。さらに、本発明は粉体の褐藻類含有食品に比べて空気に触れる表面積を少なくすることができ、酸素による品質劣化を少なくすることができて賞味期間を延長することができるものである。しかも、本発明は粉体の褐藻類含有食品に比べて嵩を小さくすることができ、包装資材や物流費用の低減となって省資源化を図ることができるものである。
【０００６】
また、本発明の請求項２に係る褐藻類含有食品は、請求項１に加えて、含水率が１％以下であることを特徴とするものであり、水分による粉体材料１の品質劣化を少なくすることができ、長期にわたって高い品質を保持することができるものである。
【０００７】
また、本発明の請求項３に係る褐藻類含有食品の製造方法は、褐藻類の粉末を含む粉体材料を加圧圧縮成形により固形化して褐藻類含有食品を製造するにあたって、粉体材料の調製時における褐藻類の粉末の含水率を３〜１２％にすることを特徴とするものであり、褐藻類の粉末から粘性成分を発生させることができ、この粘性成分により粉体材料１を接着して固形化することができるものであり、賦形剤や粘結剤等の他の添加物を加える必要がないものである。
【０００８】
本発明の請求項４に係る褐藻類含有食品の製造方法は、請求項３に加えて、０．８〜１．２ｔｏｎ／ｃｍ２の圧力で加圧圧縮成形することを特徴とするものであり、固形化された粉体材料１の密度を高くすることができ、崩れにくくて保形性が高く、しかも熱湯中で簡単に溶解する褐藻類含有食品を得ることができるものである。
【０００９】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を説明する。
【００１０】
本発明の褐藻類含有食品は、褐藻類の粉末を含む粉体材料１を加圧圧縮成形により固形化して形成するものである。褐藻類としては、昆布、わかめ、ひじきなどの褐藻類から選ばれる少なくとも一つを使用することができ、褐藻類含有食品が昆布茶である場合は褐藻類として昆布を用いる。
【００１１】
褐藻類の粉末としては褐藻類を２００〜２５０メッシュ程度に粉砕したものを用いることができる。褐藻類として昆布を用いた場合は、褐藻類の粉末である昆布粉は以下のようにして製造することができる。まず、昆布原材を砂取りした後、腐敗防止のために酢漬けする。次に、バキュームにより余分な酢を除去した後、天日干し等により昆布原材を乾燥する。次に、乾燥した昆布原材を所定の大きさに裁断した後、切断時の刃こぼれ等により混入した異物を除去するために金属探知機や磁石で検査して異物を除去する。次に、切断した昆布原材を粉砕して２００〜２５０メッシュをパスした昆布粉を得る。この後、目視にて異物の混入等の異常がないことを検査されて本発明の褐藻類の粉末として用いられるものである。
【００１２】
褐藻類の粉末の他に粉体材料１に配合する材料としては塩や砂糖などがある。塩としては、例えば、焼塩を用いることができるが、これに限定されるものではない。また、砂糖としては、例えば、グラニュー糖などを用いることができるが、これに限定されるものではない。
【００１３】
また、本発明では粉体材料１に必要に応じて調味料を配合することができる。この調味料としてはグルタミン酸ナトリウム、イノシン酸ナトリウム、あるいはグアニル酸ナトリウムなどの調味料アミノ酸やリボタイドなどの調味料核酸等を用いることができる。本発明ではこれらの調味料を単独であるいは複数種組み合わせて用いることができる。
【００１４】
さらに、本発明の褐藻類含有食品が昆布茶である場合は、粉体材料１に必要に応じて昆布細片、乾燥梅干しの果肉片、乾燥紫蘇葉、抹茶から選ばれる少なくとも一つを配合することができる。昆布細片は茶葉や茶茎に似せて形成されるものであって、乾燥した昆布を幅が約２ｍｍ以下、長さが長くて２ｃｍ程度の繊維状に繊切りして形成されるものを用いることができる。果肉片は梅干しを凍結乾燥したものを１〜５ｍｍ角程度の大きさに細かく砕いて形成されているものを用いることができる。乾燥紫蘇葉は紫蘇葉を凍結乾燥したものを細かく砕いて形成されているものであって、１〜３ｍｍ角程度の大きさあるいは一辺が略１ｍｍ程度で他辺が約３ｍｍ程度の大きさの矩形状に砕かれているものを用いることができる。また、紫蘇葉としては生紫蘇葉及び梅干しとともに漬けたものを用いることができる。抹茶としては通常茶道で用いられている抹茶又は煎茶等の茶葉を粉砕したものを用いることができるが、その細かさ（メッシュ）は特に限定はされず、５０メッシュ程度であればよい。
【００１５】
そして、上記の材料を混合して略均一に撹拌することによって、図２に示すような粉体材料１を調製することができる。各材料の配合割合は好みに応じて適宜設定することができるが、例えば、塩を４０〜５０質量部、砂糖を３５〜４０質量部、褐藻類の粉末を１０〜２０質量部に設定することができる。また、調味料を用いる場合は粉体材料１の全量に対して２〜５質量％程度の配合量とすることができるが、これに限定されるものではない。また、昆布細片を用いる場合は塩と砂糖と褐藻類の粉末の混合物の全質量に対して２〜３倍程度の配合量とすることができるが、これに限定されるものではない。また、乾燥梅干しの果肉片を用いる場合は塩と砂糖と褐藻類の粉末の混合物の全質量に対して１．５〜２．５倍程度の配合量とすることができるが、これに限定されるものではない。さらに、乾燥紫蘇葉や抹茶を用いる場合は塩と砂糖と昆布粉の褐藻類の粉末の全質量に対してそれぞれ０．５〜１．５倍程度の配合量とすることができるが、これに限定されるものではない。
【００１６】
上記の粉体材料１を調製するにあたっては次のようにして行なう。まず、所定量の褐藻類の粉末を計量し、２０メッシュの網目の篩を用いて異物混入検査を行なった後、褐藻類の粉末をミキサー等により撹拌するものであり、この撹拌により褐藻類の粉末から粘性成分を発生させる。この粘性成分は褐藻類に多量に含まれている天然のアルギン酸が水分を含むことによって生成されると考えられ、粘性成分により褐藻類の粉末に粘り気が生じるものである。上記のように褐藻類の粉末を撹拌する際、褐藻類の粉末の含水率は３〜１２％にするのが好ましい。褐藻類の粉末の含水率が３％未満であれば、粘性成分の生成量が少なくなって粉体材料１が接着されにくくなり、固形化することができなくなったり固形化しても崩れやすくて保形性が低くなったりする恐れがある。また、褐藻類の粉末の含水率が１２％より多くなると、粘性成分の生成量が多くなって粉体材料１の粘性が高くなりすぎるものであり、固形化することができなくなったり固形化する際の作業性が低下したり粉体材料１が劣化したりする恐れがある。褐藻類の粉末の含水率は、褐藻類を粉末にする前に行なう天日干し等の乾燥時に褐藻類の含水率を３〜１２％にすることにより調整することができるが、褐藻類を粉末にした後に、褐藻類の粉末に水分を加えたり乾燥したりして褐藻類の粉末の含水率を調整しても良い。
【００１７】
そして、撹拌により褐藻類の粉末に粘り気を生じさせた後、この褐藻類の粉末に他の材料（塩、砂糖、調味料、昆布細片、乾燥梅干しの果肉片、乾燥紫蘇葉、抹茶等）を配合し、材料が均一に混合されるまで撹拌することによって、粉体材料１を調製することができる。この時、褐藻類の粉末から生じた粘性成分は粉体材料１の全体に分散されるものであり、従って、粉体材料１は粘性成分により粘り気を有するものである。
【００１８】
上記のようにして粉体材料１を調製した後、粉体材料１を加圧圧縮成形及び乾燥により固形化することによって、本発明の褐藻類含有食品を製造することができる。加圧圧縮成形は自動式の打錠機や丸薬製造機などの公知の装置を用いることができる。加圧圧縮成形の際の圧力は０．８〜１．２ｔｏｎ／ｃｍ２にするのが好ましい。０．８ｔｏｎ／ｃｍ２未満の圧力で加圧圧縮成形しても圧力が不足して粉体材料１を固形化することができなくなる恐れがあり、また、１．２ｔｏｎ／ｃｍ２を超える圧力で加圧圧縮成形しても粉体材料１の固形化に関して変化はなく、加圧圧縮成形装置が大型化したりエネルギーを無駄に消費したりする恐れがあって好ましくない。また、上記の加圧圧縮成形の際の加圧時間は１秒間程度に設定することができる。
【００１９】
粉体材料１を固形化する際の乾燥は、加圧圧縮成形と同時に加熱して行なっても良いし、加圧圧縮成形を加熱せずに常温で行なった後に成形後の粉体材料１に熱風等を供給して行なっても良い。ここで、褐藻類含有食品の含水率が１％以下になるまで乾燥するのが好ましい。褐藻類含有食品の含水率が１％より多いと、水分により粉体材料１の品質劣化が大きくなり、長期にわたって高い品質を保持することができなくなる恐れがある。褐藻類含有食品の含水率は小さいほど好ましいので、含水率の下限は０％である。尚、上記のように製造された本発明の褐藻類含有食品は、割れや欠け等が生じていないか目視で検査した後、計量、仕上げ、箱詰め等を経て出荷されるものである。
【００２０】
本発明の褐藻類含有食品は任意の形状に形成することができ、例えば、タブレット状（錠剤状）、棒状、板状、粒状、球状等に形成することができる。図１に示すものでは、一辺が１７ｍｍの正三角形を底面とする高さ７．５ｍｍの三角柱に形成されているが、これに限定されるものではない。また、本発明の褐藻類含有食品はその一個が一回の使用量に対応するものであり、昆布茶の場合は、例えば、２〜２．５ｇにすることができるが、これに限定されるものではない。尚、２〜２．５ｇの昆布茶は通常１２０ｃｃ程度のお湯（熱湯）に溶解及び分散させて飲用することができ、この場合、本発明の昆布茶は１分以内にお湯に溶解するものである。
【００２１】
そして、本発明の褐藻類含有食品（昆布茶）は粉体材料１を固形化することにより息等で飛散したり計量の際にこぼれにくくなるものである。また、一回の使用量（一杯分の飲用量）の粉体材料１を固形化することにより計量スプーン等で量り取りする必要がなくなるものである。しかも、一回の使用量毎の分の量に小分けするための袋等が不要となるものである。また、本発明においては、粉体材料１を固形化するにあたって賦形剤や粘結剤等の接着成分（バインダー）を用いることなく、粉体材料１に配合した褐藻類の粉末に多量に含まれている粘性成分（アルギン酸）が接着成分として作用して各材料を結合させることができるものである。
【００２２】
上記では主に褐藻類の粉末として昆布粉を用いた昆布茶について説明したが、これに限らず、上記と同様にして昆布粉やその他の褐藻類の粉末を用いた固形スープや固形だしを製造することもできる。
【００２３】
【発明の効果】
上記のように本発明の請求項１の発明は、褐藻類の粉末を含む粉体材料を加圧圧縮成形により固形化して成ることを特徴とするものであり、粉体材料を固形化することにより息等で飛散したり計量の際にこぼれにくくなり、また、一回の使用量の粉体材料を固形化することにより計量スプーン等で量り取りする必要がなく、取り扱い性に優れるものである。また、本発明は一回の使用量に小分けするための袋等が不要となり、ゴミの発生を少なくすることができるものであり、しかも、一回使用する毎にゴミが発生しないものである。さらに、本発明は粉体の褐藻類含有食品に比べて空気に触れる表面積を少なくすることができ、酸素による品質劣化を少なくすることができて賞味期間を延長することができるものである。しかも、本発明は粉体の褐藻類含有食品に比べて嵩を小さくすることができ、包装資材や物流費用の低減となって省資源化を図ることができて地球環境に優しいものである。
【００２４】
また、本発明の請求項２の発明は、含水率が１％以下であることを特徴とするものであり、水分による粉体材料１の品質劣化を少なくすることができ、長期にわたって高い品質を保持することができるものである。
【００２５】
また、本発明の請求項３の発明は、褐藻類の粉末を含む粉体材料を加圧圧縮成形により固形化して褐藻類含有食品を製造するにあたって、粉体材料の調製時における褐藻類の粉末の含水率を３〜１２％にすることを特徴とするものであり、褐藻類の粉末から粘性成分を発生させることができ、この粘性成分により粉体材料１を接着して固形化することができるものであり、賦形剤や粘結剤等の他の添加物を加える必要がないものである。
【００２６】
本発明の請求項４の発明は、０．８〜１．２ｔｏｎ／ｃｍ２の圧力で加圧圧縮成形することを特徴とするものであり、固形化された粉体材料１の密度を高くすることができ、崩れにくくて保形性が高く、しかも熱湯中で簡単に溶解する褐藻類含有食品を得ることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の実施の形態の一例を示す斜視図である。
【図２】同上の粉体材料を示す斜視図である。
【符号の説明】
１ 粉体材料[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a brown algae-containing food containing powder of brown algae such as kelp, wakame, and hijiki and a method for producing the same.
[0002]
[Prior art]
Heretofore, the present applicant has provided kelp tea which is one of brown algae-containing foods. Kelp tea is a powder, and is prepared by mixing kelp powder, which is a powder of brown algae, salt, sugar, and other seasonings. Then, a predetermined amount of kelp tea is weighed out with a measuring spoon or the like, put into a cup, etc., and hot water or bancha is poured into the cup to dissolve and disperse the powdered kelp tea, thereby drinking the kelp tea. .
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
However, there is a problem that powdered kelp tea is liable to be scattered by breath or the like or to be spilled at the time of measurement, and must be weighed every time it is drunk, resulting in low handleability. On the other hand, it is also possible to make the above-mentioned measurement unnecessary by subdividing powdered kelp tea into single-use amounts (drinking amount) and packing (packing) the above. The problem of spillage has not been sufficiently solved, and furthermore, there is a problem that a bag is not required every time a drink is taken and a large amount of dust is generated.
[0004]
The present invention has been made in view of the above points, and an object of the present invention is to provide a brown algae-containing food which is excellent in handleability and can reduce generation of dust, and a method for producing the same.
[0005]
[Means for Solving the Problems]
The brown algae-containing food according to claim 1 of the present invention is obtained by solidifying a powder material 1 containing brown algae powder by pressure and compression molding. By doing so, it is less likely to be scattered by breathing or spilled at the time of measurement, and it is not necessary to weigh it out with a measuring spoon or the like by solidifying the amount of powder material 1 used once, and it is excellent in handleability. Things. Further, the present invention eliminates the need for a bag or the like for subdividing into a single use amount, and can reduce the generation of dust. Furthermore, the present invention can reduce the surface area in contact with air as compared with powdered brown algae-containing foods, can reduce the quality deterioration due to oxygen, and can extend the shelf life. Moreover, the present invention can reduce the bulk as compared with the powdered brown algae-containing food, reduce packaging materials and distribution costs, and can save resources.
[0006]
Moreover, the brown algae-containing food according to claim 2 of the present invention is characterized in that, in addition to claim 1, the water content is 1% or less, and the quality of the powder material 1 is deteriorated by moisture. It is possible to reduce the amount and maintain high quality for a long period of time.
[0007]
Further, the method for producing a brown algae-containing food according to claim 3 of the present invention is characterized in that, when producing a brown algae-containing food by solidifying a powder material containing brown algae powder by pressure compression molding, It is characterized in that the water content of the brown algae powder at the time of preparation is 3 to 12%, and a viscous component can be generated from the brown algae powder, and the powder material 1 is adhered by the viscous component. And can be solidified without the need to add other additives such as excipients and binders.
[0008]
A method for producing a brown algae-containing food according to a fourth aspect of the present invention is characterized in that, in addition to the third aspect, pressure-compression molding is performed at a pressure of 0.8 to 1.2 ton / cm 2 . It is possible to obtain a brown algae-containing food that can increase the density of the solidified powder material 1, is hard to collapse, has high shape retention, and is easily dissolved in boiling water.
[0009]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described.
[0010]
The brown algae-containing food of the present invention is formed by solidifying powder material 1 containing brown algae powder by pressure compression molding. As the brown algae, at least one selected from brown algae such as kelp, wakame, and hijiki can be used. When the brown algae-containing food is kelp tea, kelp is used as the brown algae.
[0011]
As a brown algae powder, a brown algae crushed to about 200 to 250 mesh can be used. When kelp is used as brown algae, kelp powder, which is a powder of brown algae, can be produced as follows. First, after removing the kelp raw material from the sand, pickle it to prevent rot. Next, after removing excess vinegar by vacuum, the kelp raw material is dried by sun drying or the like. Next, the dried kelp raw material is cut into a predetermined size, and then inspected with a metal detector or a magnet to remove foreign matter that has entered due to blade spillage or the like during cutting. Next, the cut kelp raw material is crushed to obtain kelp powder that has passed 200 to 250 mesh. Thereafter, it is visually inspected that there is no abnormality such as mixing of foreign matter, and is used as the powder of the brown algae of the present invention.
[0012]
In addition to the brown algae powder, the material to be mixed with the powder material 1 includes salt and sugar. As the salt, for example, baked salt can be used, but it is not limited to this. In addition, as the sugar, for example, granulated sugar can be used, but it is not limited thereto.
[0013]
In the present invention, a seasoning can be added to the powder material 1 as needed. Examples of the seasoning include seasoning amino acids such as sodium glutamate, sodium inosinate, and sodium guanylate, and seasoning nucleic acids such as ribotide. In the present invention, these seasonings can be used alone or in combination.
[0014]
Further, when the brown algae-containing food of the present invention is kelp tea, at least one selected from kelp fines, dried umeboshi pulp pieces, dried perilla leaves, and matcha is added to the powder material 1 as necessary. be able to. Kelp flakes are formed to resemble tea leaves or tea stems, and are used to cut dry kelp into fibers with a width of about 2 mm or less, a long length of about 2 cm, and the like. be able to. As the pulp pieces, those obtained by freeze-drying dried plums and finely crushing them into a size of about 1 to 5 mm square can be used. Dried perilla leaves are formed by finely crushing persimmon leaves and freeze-dried, and have a size of about 1 to 3 mm square or a rectangle of about 1 mm on one side and about 3 mm on the other side. What is crushed into a shape can be used. In addition, as the perilla leaves, those pickled with fresh perilla leaves and dried plums can be used. As the matcha, crushed tea leaves such as matcha or sencha which are usually used in the tea ceremony can be used, but the fineness (mesh) is not particularly limited, and may be about 50 mesh.
[0015]
The powder material 1 as shown in FIG. 2 can be prepared by mixing and stirring the above materials substantially uniformly. The mixing ratio of each material can be appropriately set according to preference. For example, the salt is set to 40 to 50 parts by mass, the sugar is set to 35 to 40 parts by mass, and the brown algae powder is set to 10 to 20 parts by mass. Can be. When a seasoning is used, the amount can be about 2 to 5% by mass based on the total amount of the powdered material 1, but is not limited thereto. When kelp flakes are used, the mixing amount can be about 2 to 3 times the total mass of the mixture of salt, sugar and brown algae powder, but is not limited thereto. In addition, when using dried umeboshi pulp pieces, the blending amount can be about 1.5 to 2.5 times the total mass of the mixture of salt, sugar, and brown algae powder, but is not limited thereto. Not something. Further, when using dried perilla leaves or matcha, the amount of salt, sugar and kelp powder can be about 0.5 to 1.5 times the total mass of the brown algae powder, respectively. It is not limited.
[0016]
Preparation of the powder material 1 is performed as follows. First, a predetermined amount of brown algae powder is weighed, foreign matter contamination inspection is performed using a 20-mesh mesh sieve, and then the brown algae powder is stirred by a mixer or the like. Generate viscous components from the powder. This viscous component is considered to be generated when natural alginic acid, which is contained in brown algae in a large amount, contains water, and the viscous component causes stickiness of the brown algal powder. When the brown algae powder is stirred as described above, the water content of the brown algae powder is preferably set to 3 to 12%. If the water content of the brown algae powder is less than 3%, the amount of the viscous component generated is small, and the powder material 1 is hardly adhered. The shape may be reduced. Further, when the water content of the brown algae powder is more than 12%, the amount of the viscous component generated increases, and the viscosity of the powder material 1 becomes too high, so that the powder material 1 cannot be solidified or solidifies. In this case, there is a possibility that the workability at the time will be reduced or the powder material 1 will be deteriorated. The water content of the brown algae powder can be adjusted by adjusting the water content of the brown algae to 3 to 12% during drying such as sun-drying before the brown algae is powdered. After that, the water content of the brown algae powder may be adjusted by adding water or drying the brown algae powder.
[0017]
Then, after the brown alga powder is made sticky by stirring, other materials (salt, sugar, seasoning, kelp chips, dried plum flesh, dried perilla, matcha, etc.) are added to the brown algae powder. And stirring the mixture until the materials are uniformly mixed, whereby the powder material 1 can be prepared. At this time, the viscous component generated from the brown algae powder is dispersed throughout the powder material 1, and therefore, the powder material 1 has viscosity due to the viscous component.
[0018]
After the powder material 1 is prepared as described above, the powder material 1 is solidified by pressure compression molding and drying, whereby the brown algae-containing food of the present invention can be produced. A known device such as an automatic tableting machine or a pill making machine can be used for the pressure compression molding. The pressure at the time of pressure compression molding is preferably set to 0.8 to 1.2 ton / cm 2 . 0.8ton / cm and pressure compression molded at less than 2 pressure insufficient pressure even there the powder material 1 is a fear that it becomes impossible to solidify and at a pressure in excess of 1.2 ton / cm 2 Even if compression molding is performed, there is no change in the solidification of the powder material 1, and there is a risk that the compression molding apparatus may be increased in size or wastefully consume energy, which is not preferable. In addition, the pressurizing time in the above-mentioned press-compression molding can be set to about 1 second.
[0019]
Drying at the time of solidifying the powder material 1 may be performed by heating at the same time as the pressure compression molding, or may be performed at room temperature without heating the compression molding, and then the powder material 1 after molding is dried. It may be performed by supplying hot air or the like. Here, it is preferable to dry the brown algae-containing food until the water content becomes 1% or less. If the water content of the brown algae-containing food is more than 1%, the quality of the powder material 1 is greatly deteriorated due to moisture, and there is a possibility that high quality cannot be maintained for a long time. Since the smaller the moisture content of the brown algae-containing food is, the lower the moisture content is, the lower limit is 0%. In addition, the brown algae-containing food of the present invention produced as described above is visually inspected for cracks, chips, or the like, and then shipped after weighing, finishing, and packing.
[0020]
The brown algae-containing food of the present invention can be formed into an arbitrary shape, for example, a tablet (tablet), a rod, a plate, a granule, a sphere, and the like. In the example shown in FIG. 1, a triangular prism having a height of 7.5 mm and a bottom of an equilateral triangle having a side of 17 mm is formed, but the present invention is not limited to this. Further, the brown algae-containing food of the present invention corresponds to a single use amount, and in the case of kelp tea, for example, can be 2 to 2.5 g, but is not limited thereto. Not something. In addition, 2 to 2.5 g of kelp tea can be normally dissolved and dispersed in about 120 cc of hot water (hot water) for drinking, and in this case, the kelp tea of the present invention dissolves in hot water within one minute. is there.
[0021]
Then, the brown algae-containing food (kelp tea) of the present invention is such that the powder material 1 is hardened to be scattered by breath or the like or to be spilled during measurement by solidifying the powder material 1. In addition, by solidifying the powder material 1 of a single use amount (a drink amount for one cup), it is not necessary to measure it with a measuring spoon or the like. In addition, a bag or the like for subdividing the amount for each use is not required. Further, in the present invention, a large amount is contained in the brown algae powder blended in the powder material 1 without using an adhesive component (binder) such as an excipient or a binder in solidifying the powder material 1. The viscous component (alginate) used as an adhesive component can bind each material.
[0022]
In the above, mainly kelp tea using kelp powder as the powder of brown algae was described. You can also.
[0023]
【The invention's effect】
As described above, the invention of claim 1 of the present invention is characterized in that a powder material containing brown algae powder is solidified by pressure compression molding, and the powder material is solidified. This makes it difficult to scatter or spill at the time of measurement due to the breath, etc., and it is not necessary to weigh it out with a measuring spoon etc. by solidifying the powder material of a single use, and it is excellent in handleability. . In addition, the present invention does not require a bag or the like for subdividing the amount into a single use, and can reduce the generation of dust. Further, the present invention does not generate dust every time it is used. Furthermore, the present invention can reduce the surface area in contact with air as compared with powdered brown algae-containing foods, can reduce the quality deterioration due to oxygen, and can extend the shelf life. Moreover, the present invention can reduce the bulk compared to powdered brown algae-containing foods, reduce packaging materials and distribution costs, save resources, and is environmentally friendly.
[0024]
Further, the invention of claim 2 of the present invention is characterized in that the water content is 1% or less, the deterioration of the quality of the powder material 1 due to moisture can be reduced, and the high quality can be maintained for a long time. It can be held.
[0025]
Further, the invention of claim 3 of the present invention provides a method for preparing a brown algae-containing food by solidifying a powder material containing a powder of brown algae by pressure compression molding, wherein the powder of brown algae is prepared at the time of preparing the powder material. Is characterized in that the moisture content of the powder is 3 to 12%, and a viscous component can be generated from the powder of brown algae, and the powder material 1 can be adhered and solidified by the viscous component. It does not need to add other additives such as excipients and binders.
[0026]
The invention of claim 4 of the present invention is characterized by performing pressure compression molding at a pressure of 0.8 to 1.2 ton / cm 2 to increase the density of the solidified powder material 1. Thus, it is possible to obtain a brown algae-containing food which is hardly disintegrated, has a high shape retention property, and can be easily dissolved in boiling water.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a perspective view showing an example of an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a perspective view showing the same powder material.
[Explanation of symbols]
1 powder materials
