JP2004023920A - 交流モータ制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明の目的は、180°通電の矩形波電圧による駆動を行う際にトルク脈動を速やかに抑制することができる交流モータ制御装置を提供することにある。
【解決手段】インバータ3で駆動される同期モータ1の相電流iu、iv、iwを電流検出部10で検出してオフセット電流部11に与える。オフセット電流部11は各相の180°通電の矩形波電圧を印加される3相交流モータのオフセット電流値を求める。スイッチ選択部9はオフセット電流値に基づき矩形波電圧の正電圧と負電圧の通電区間を変化させるようにインバータ3を制御しオフセット電流を打消しさせる。
【選択図】 図1
【解決手段】インバータ3で駆動される同期モータ1の相電流iu、iv、iwを電流検出部10で検出してオフセット電流部11に与える。オフセット電流部11は各相の180°通電の矩形波電圧を印加される3相交流モータのオフセット電流値を求める。スイッチ選択部9はオフセット電流値に基づき矩形波電圧の正電圧と負電圧の通電区間を変化させるようにインバータ3を制御しオフセット電流を打消しさせる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は電力変換器から180°通電の矩形波電圧を3相交流モータに印加して駆動する交流モータ制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
同期モータや誘導モータ等の交流モータを駆動するには、電力変換器が印加する電圧波形により、次の3つの方法が代表的である。第1の方法はPWM信号により基本波が正弦波状になる3相電圧を印加する方法、第2の方法は電気角60°毎に矩形波状の正電圧と負電圧を所定の2相に印加する120°通電方式、そして、第3の方法は各相ともに電気角180°毎に矩形波状の正電圧あるいは負電圧を出力する180°通電方式である。
【0003】
例えば、特開2001−54295号公報には、特に、その図3、図4にそれぞれ第1、第2の方法が記載されている。第1の方法は、モータのトルク脈動が少なく、一般的に良く用いられている。また、第2の方法は通電を休止する相が存在するため、逆起電力を計測することが可能であり、位置センサなしで同期モータを制御できる特徴を持っている。
【0004】
第3の方法は、例えば、特開平11−285288号公報の図1(b)に示されているような波形になり、交流モータに印加できる基本波電圧成分を他の方法よりも大きくすることができる特徴がある。そのため、電力変換器の入力電圧が制限されているときにも、モータの最大出力を増加できる利点がある。第3の方法は、上述の後者の公知例に記載されているように、通常のモータ駆動領域ではPWM信号による第1の方法を用い、高トルク・高回転領域では180°通電による矩形波を用いた第3の方法を選択的に採用することが知られている。
【0005】
しかし、第1の方法から第3の方法に切替える際に、モータに印加する波形の違いによるオフセット電流によってトルク脈動が発生する。特開平11−285288号公報には、第1の方法から第3の方法に切替えるときに電圧の連続性を保持するために中間制御を行いトルク脈動を低減することが記載されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
従来技術は第1の方法から第3の方法に切替えるときに電圧の連続性を保持するために中間制御を行いトルク脈動を低減させている。しかし、切替時のオフセット電流が零に収束するのに長い時間を必要としトルク脈動を速やかに抑制できないという問題点を有している。
【0007】
本発明の目的は、180°通電の矩形波電圧による駆動を行う際にトルク脈動を速やかに抑制することができる交流モータ制御装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の特徴とするところは、180°通電の矩形波電圧を印加される3相交流モータのオフセット電流値を求め、このオフセット電流値に基づき矩形波電圧の正電圧と負電圧の通電区間を変化させてオフセット電流を打消すようにしたことにある。
【0009】
換言すると、本発明は、矩形波電圧の正電圧と負電圧の通電区間の比を変化させたり、あるいは、オフセット電流と逆極性の正電圧あるいは負電圧の通電区間(通電角度)を大きくしてオフセット電流を打消す補償電圧を3相交流モータに印加するようにしている。
【0010】
本発明はオフセット電流値に基づき矩形波電圧の正電圧と負電圧の通電区間を変化させてオフセット電流を打消すようにしているにで、トルク脈動を急速に抑制することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
図1に本発明の一実施例を示す。図1は電気自動車の同期モータを駆動する例を示している。
【0012】
図1において、バッテリー2の直流電圧はインバータ(電力変換器)3により3相の交流電圧に変換され3相同期モータ1に印加される。同期モータ1の印加電圧はコントローラ4によって次のようにして制御される。
【0013】
コントローラ4は、電圧位相演算部8においてトルク指令値τrと同期モータ1のモータ速度ωmから印加する電圧位相γを算出する。電圧位相γは次のようにして求められる。トルク指令値τrを発生するための電流ベクトルiはd軸電流id、q軸電流iqの組合せにより複数存在するが、180°通電の矩形波電圧制御の場合には、バッテリー2の電圧により一義的に決定することができる。
【0014】
予め電流id、iqをテーブル化して、トルク指令値τrとモータ速度ωmから決定する。同期モータ1の磁極位置θの方向であるd軸に対して、電気的に直交するq軸方向に逆起電力ωmφが発生するので、これを補償する電圧と、d軸電流による電圧成分ωmLd idとの和がq軸方向に印加する電圧となる。また、d軸方向については、q軸電流iqによる電圧成分ωmLq iqが印加電圧になる。従って、そのベクトル和が電圧指令ベクトルVrであり、d軸から見たVrの位相がγである。そのベクトル図を図2に示す。
【0015】
このベクトル演算を電圧位相演算部8が実行する。なお、同期モータ1に取り付けられた位置検出器6により磁極位置θを検出して、速度演算部7においてモータ速度ωmを算出している。
【0016】
次に、スイッチ選択部9では、U,V,W相のスイッチング信号(ゲート信号)Pu,Pv,Pwを決定する処理が行われる。これらのスイッチング信号Pu,Pv,Pwはインバータ3に入力されると、スイッチング信号Pu,Pv,Pwに応じた矩形波電圧が同期モータ1に印加される。同期モータ1に流れる相電流は電流センサ5u,5v,5wで検出され電流検出部10に入力される。
【0017】
電流検出部10で検出した相電流iu、iv、iwはオフセット電流部11に入力される。オフセット電流部11は、相電流iu、iv、iwを用いて各相のオフセット電流Δiu、Δiv、Δiwを算出してスイッチング選択部9に与える。スイッチング選択部9はオフセット電流Δiu、Δiv、Δiwに基づきオフセット電流を補償する演算を行う。
【0018】
本発明の特徴とするスイッチング選択部9について詳細を説明する。本発明の理解を容易にするために、まず、従来のスイッチング選択部の動作について図3〜図6を用いて説明し、図7〜図12を用いて本発明の特徴を説明する。
【0019】
図2において、電圧指令ベクトルVrの位相はα軸を基準とする静止座標系から見ると、磁極位置θと位相γの和であるθvである。180°通電の矩形波制御を行うためには、図3に示すように、電気角60°毎に異なるスイッチングパターンを有する6つの区間、つまり、区間I〜区間VIに分ける。
【0020】
図5に各区間(モード)毎のスイッチングパターンを示す。例えば、電圧位相θvが−30°〜30°の範囲であれば、区間Iとなり、U相が正電圧に、V相、W相が負電圧になるように、各スイッチング信号Pu,Pv,Pwを与える。図2に示す電圧指令ベクトルVrの場合には、図3の区間分けでわかるように、区間IIIの範囲に入っている。従って、図5に示す区間IIIのモードから、V相が正電圧に、U相、W相が負電圧になるように、スイッチング信号Pu,Pv,Pwを出力する。
【0021】
スイッチング選択部9は図4に示すフローチャートの処理を行うことにより上述の処理を実行する。
【0022】
ステップ101では、電圧指令ベクトルVrの位相θvを磁極位置θと電圧位相γの和から求める。ステップ102では、位相θvから、6つの区間のうち、いずれの区間にあるかというモード演算を行う。ステップ102からステップ103に移行して選択されたモードに対応するスイッチングパターンを求め、スイッチング信号Pu,Pv,Pwをインバータ3に出力する。このような処理は図5に示すテーブルを用意しておくことにより簡単に求められる。
【0023】
従来はこのような方法によって180°通電の矩形波制御を行っている。このような180°通電の制御を行うと、図6に示すように、PWM制御から180°通電の矩形波制御に時刻t0で切替えた際、各相の電流iu、iv、iwはそれぞれオフセット電流Δiu、Δiv、Δiwを持つようになる。これは、時刻t0の前後で、PWM制御の波形から矩形波制御の波形に変化したためである。
【0024】
オフセット電流Δiu、Δiv、Δiwは図6に示すように零になかなか収束しないで、長い時間オフセットを持った状態となる。オフセット電流Δiu、Δiv、Δiwが存在すると、同期モータ1は電流の不平衡のよりトルク脈動が発生する。トルク脈動が長い時間続くと振動や騒音を発生する。
【0025】
これを解決する本発明について図7〜図12を参照して説明する。
図7に図1のオフセット電流部11の演算内容を示すフローチャートを示す。オフセット電流部11で各相のオフセット電流を検出する基本的な考え方は、3相電流が平衡状態にあると、2つの相電流が一致すると残りの他の相の電流は最大値あるいは最小値となることを利用して、オフセット電流を求めようにしている。
【0026】
オフセット電流部11はステップ111において各相の電流iu、iv、iwを入力し、ステップ112に移りU相電流iuとV相電流ivとを比較する。この両者が一致、あるいは、ある設定した範囲でほぼ一致していると判断したときには、ステップ113においてW相電流iwの符号を判断する。
【0027】
iw>0の場合には、W相電流iwはほぼ最大値iwmaxであり、ステップ114においてW相電流iwの今回値iw(最大値iwmax)を更新する。図7の括弧内のiwは今回の最大値を示し、iwmaxは前回の平均値(前回と前々回の最大値の平均値)を示している。ステップ114では今回値と前回値の平均を求めノイズ除去のためのフィルタ処理を行いながら、W相電流iw(iwmax)を求めている。
【0028】
一方、ステップ113でiw<0と判断された場合には、ステップ115においてW相電流iwの今回値(最小値iwmin)を更新する。ステップ115においてもステップ114と同様に今回値と前回の平均値との平均を求めている。
【0029】
ステップ116では、W相電流iwの最大値iwmaxと最小値iwminの平均値であるW相オフセット電流Δiwを求める。
【0030】
ステップ112において、U相電流iuとV相電流ivが一致していないと判断したときには、ステップ122で、V相電流ivとW相電流iwの一致状態を判断する。電流ivとiwがほぼ一致していると判断した場合には、ステップ123からステップ126までの処理を行う。この内容は、ステップ113からステップ116までの処理内容と同じであり、これにより、U相オフセット電流Δiuが演算される。
【0031】
また、ステップ122において、ivとiwが一致していないと判断したときは、ステップ132においてW相電流iwとU相電流iuの比較を行う。電流iwとiuがほぼ一致しているときには、ステップ133からステップ136までの処理によりV相オフセット電流Δivを求める。なお、ステップ132において、電流iwとiuが一致していないと判断されたときには、オフセット電流の演算を行うことなく終了する。
【0032】
以上のような処理を行うことにより、ローパスフィルタ等を用いることなく、各相のオフセット電流を電流の周期、2,3サイクルで高速に、かつ、正確に検出することができる。
【0033】
なお、各相にオフセット電流がある場合には、2つの相電流が一致したとしても、厳密な意味で他の相電流が最大値あるいは最小値になるとは限らない。しかしながら、工学的には、ほぼ最小値あるいは最大値と見なせるので、実用上、問題になることはない。ただし、より精度が求められるときには、誤差を考慮して補正することもできる。
【0034】
このようにオフセット電流部11において演算により算出されたオフセット電流Δiu、Δiv、Δiwはスイッチ選択部9に入力される。このスイッチ選択部9は次のようにしてにスイッチング信号Pu,Pv,Pwを求める。
【0035】
スイッチ選択部9の動作を図9のフローチャートと図8のベクトル図を参照して説明する。
【0036】
図8において、オフセット電流ベクトルioffは位相θioの方向に向いている。この場合、オフセット電流ioffを0にするために、位相θio方向の電圧を平均的に小さくし、反対方向の電圧を平均的に大きくする。これにより、オフセット電流を零に近づけることができる。矩形波電圧制御において、オフセット電流の方向(極性)のモード期間を短くし、反対方向(逆極性)のモードを長くしている。
【0037】
図8では、オフセット電流の位相方向である区間Iを短くし、区間IVを長くするように演算すれば、U相については、正電圧が発生する時間(通電区間)より負電圧が発生する時間(通電区間)のほうが長くなるので、U相の平均電圧は負の値になる。これにより、オフセット電流は低減し零に収束する。このことは、正電圧と不電圧の通電区間を変化、つまり正電圧と不電圧の通電区間の比を変化させてオフセット電流の補償電圧を同期モータ1に印加していることになる。
【0038】
この動作のためにスイッチ選択部9で行われる演算内容を図9に示す。
まず、ステップ141において、各区間の時間を変更するための位相であるオフセット電流補償位相θ1〜θ6を算出する。具体的な演算内容については、図10に示す。各相のオフセット電流Δiu、Δiv、Δiwにより、オフセット電流補償位相を算出する。ステップ142に移り電圧位相θvを求める。これは図4のステップ102と同じ処理である。
【0039】
ステップ143におけるモード判定は図11のように、電圧位相θvに対して決定される。たとえば、正回転の時には、区間Iは電圧位相θVが−30°+θ6のときに開始され、30°+θ1まで継続する。つまり、区間Iはオフセット電流Δiuによりθ6−θ1だけ通常よりも変化する。なお、位相は反時計方向を正方向として説明する。
【0040】
電気角度(θ6−θ1)は式1のようになる。
θ6−θ1=−k(Δiw+Δiv)=kΔiu …(式1)
【0041】
区間IはU相オフセット電流Δiuの大きさだけで補正されることになる。つまり、オフセット電流Δiuが正であれば、区間Iは図8に示すように短くなる。また、オフセット電流Δiuが負であれば、区間Iは長くなる。また、区間IVについては、U相オフセット電流−Δiuの値により補正される。
【0042】
同様に、区間III、区間VIはV相オフセット電流Δivにより、区間V、区間IIはW相オフセット電流Δiwにより、それぞれ補正される。ステップ144では、モード演算結果に基づいて、図11に示すようにして各相のスイッチングパターン(スイッチング信号Pu,Pv,Pw)を決定している。
【0043】
このようにオフセット電流を補償した矩形波制御を行いPWM制御から矩形波制御に切替えたときの特性は図12に示すように、オフセット電流Δiu、Δiv、Δiwを迅速に低減することができる。したがって、同期モータ1が発生するトルク脈動を低減できるので、騒音や振動を少なくできる。
【0044】
また、オフセット電流が零になれば、各相に流れる最大電流を抑えることができるので、インバータ3の許容電流を低減できコスト低減を図れる。
【0045】
以上のようにして本オフセット電流の補償を行うのであるが、本発明はオフセット電流値に基づき矩形波電圧の正電圧と負電圧の通電区間を変化させてオフセット電流を打消すようにしているにで、トルク脈動を急速に抑制することができる。
【0046】
また、オフセット電流を速やかに零にすることができるので交流モータの各相に流れる最大電流を抑えることができるので、電力変換器の許容電流を低減できコスト低減を図れる。
【0047】
なお、上述の実施例は同期モータを例に挙げて説明したが、誘導モータ、リラクタンスモータなどの交流モータでも同様な効果が得られることは勿論のことである。
【0048】
また、交流モータの電流検出は3相でなくても2相だけでも良いことは明らかなことである。
【0049】
【発明の効果】
本発明はオフセット電流値に基づき矩形波電圧の正電圧と負電圧の通電区間を変化させてオフセット電流を打消すようにしているので、トルク脈動を急速に抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す構成図である。
【図2】本発明を説明するためのベクトル図である。
【図3】従来の矩形波制御を説明するためのベクトル図である。
【図4】従来の矩形波制御を説明するためのフローチャートである。
【図5】従来の矩形波制御を説明するためのスイッチングパターンの説明図である。
【図6】従来の矩形波制御による応答特性図である。
【図7】本発明によるオフセット電流検出のフローチャートである。
【図8】本発明を説明するためのベクトル図である。
【図9】本発明によるスイッチングパターン演算のフローチャートである。
【図10】本発明によるオフセット電流補償位相演算のフローチャートである。
【図11】本発明を説明するためのスイッチングパターンの説明図である。
【図12】本発明の矩形波制御による応答特性図である。
【符号の説明】
1…同期モータ、2…バッテリー、3…インバータ(電力変換器)、4…コントローラ、5u,5v,5w…電流センサ、6…位置検出器、7…速度演算部、8…電圧位相演算部、9…スイッチ選択部、10…電流検出部、11…オフセット電流部。
【発明の属する技術分野】
本発明は電力変換器から180°通電の矩形波電圧を3相交流モータに印加して駆動する交流モータ制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
同期モータや誘導モータ等の交流モータを駆動するには、電力変換器が印加する電圧波形により、次の3つの方法が代表的である。第1の方法はPWM信号により基本波が正弦波状になる3相電圧を印加する方法、第2の方法は電気角60°毎に矩形波状の正電圧と負電圧を所定の2相に印加する120°通電方式、そして、第3の方法は各相ともに電気角180°毎に矩形波状の正電圧あるいは負電圧を出力する180°通電方式である。
【0003】
例えば、特開2001−54295号公報には、特に、その図3、図4にそれぞれ第1、第2の方法が記載されている。第1の方法は、モータのトルク脈動が少なく、一般的に良く用いられている。また、第2の方法は通電を休止する相が存在するため、逆起電力を計測することが可能であり、位置センサなしで同期モータを制御できる特徴を持っている。
【0004】
第3の方法は、例えば、特開平11−285288号公報の図1(b)に示されているような波形になり、交流モータに印加できる基本波電圧成分を他の方法よりも大きくすることができる特徴がある。そのため、電力変換器の入力電圧が制限されているときにも、モータの最大出力を増加できる利点がある。第3の方法は、上述の後者の公知例に記載されているように、通常のモータ駆動領域ではPWM信号による第1の方法を用い、高トルク・高回転領域では180°通電による矩形波を用いた第3の方法を選択的に採用することが知られている。
【0005】
しかし、第1の方法から第3の方法に切替える際に、モータに印加する波形の違いによるオフセット電流によってトルク脈動が発生する。特開平11−285288号公報には、第1の方法から第3の方法に切替えるときに電圧の連続性を保持するために中間制御を行いトルク脈動を低減することが記載されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
従来技術は第1の方法から第3の方法に切替えるときに電圧の連続性を保持するために中間制御を行いトルク脈動を低減させている。しかし、切替時のオフセット電流が零に収束するのに長い時間を必要としトルク脈動を速やかに抑制できないという問題点を有している。
【0007】
本発明の目的は、180°通電の矩形波電圧による駆動を行う際にトルク脈動を速やかに抑制することができる交流モータ制御装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の特徴とするところは、180°通電の矩形波電圧を印加される3相交流モータのオフセット電流値を求め、このオフセット電流値に基づき矩形波電圧の正電圧と負電圧の通電区間を変化させてオフセット電流を打消すようにしたことにある。
【0009】
換言すると、本発明は、矩形波電圧の正電圧と負電圧の通電区間の比を変化させたり、あるいは、オフセット電流と逆極性の正電圧あるいは負電圧の通電区間(通電角度)を大きくしてオフセット電流を打消す補償電圧を3相交流モータに印加するようにしている。
【0010】
本発明はオフセット電流値に基づき矩形波電圧の正電圧と負電圧の通電区間を変化させてオフセット電流を打消すようにしているにで、トルク脈動を急速に抑制することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
図1に本発明の一実施例を示す。図1は電気自動車の同期モータを駆動する例を示している。
【0012】
図1において、バッテリー2の直流電圧はインバータ(電力変換器)3により3相の交流電圧に変換され3相同期モータ1に印加される。同期モータ1の印加電圧はコントローラ4によって次のようにして制御される。
【0013】
コントローラ4は、電圧位相演算部8においてトルク指令値τrと同期モータ1のモータ速度ωmから印加する電圧位相γを算出する。電圧位相γは次のようにして求められる。トルク指令値τrを発生するための電流ベクトルiはd軸電流id、q軸電流iqの組合せにより複数存在するが、180°通電の矩形波電圧制御の場合には、バッテリー2の電圧により一義的に決定することができる。
【0014】
予め電流id、iqをテーブル化して、トルク指令値τrとモータ速度ωmから決定する。同期モータ1の磁極位置θの方向であるd軸に対して、電気的に直交するq軸方向に逆起電力ωmφが発生するので、これを補償する電圧と、d軸電流による電圧成分ωmLd idとの和がq軸方向に印加する電圧となる。また、d軸方向については、q軸電流iqによる電圧成分ωmLq iqが印加電圧になる。従って、そのベクトル和が電圧指令ベクトルVrであり、d軸から見たVrの位相がγである。そのベクトル図を図2に示す。
【0015】
このベクトル演算を電圧位相演算部8が実行する。なお、同期モータ1に取り付けられた位置検出器6により磁極位置θを検出して、速度演算部7においてモータ速度ωmを算出している。
【0016】
次に、スイッチ選択部9では、U,V,W相のスイッチング信号(ゲート信号)Pu,Pv,Pwを決定する処理が行われる。これらのスイッチング信号Pu,Pv,Pwはインバータ3に入力されると、スイッチング信号Pu,Pv,Pwに応じた矩形波電圧が同期モータ1に印加される。同期モータ1に流れる相電流は電流センサ5u,5v,5wで検出され電流検出部10に入力される。
【0017】
電流検出部10で検出した相電流iu、iv、iwはオフセット電流部11に入力される。オフセット電流部11は、相電流iu、iv、iwを用いて各相のオフセット電流Δiu、Δiv、Δiwを算出してスイッチング選択部9に与える。スイッチング選択部9はオフセット電流Δiu、Δiv、Δiwに基づきオフセット電流を補償する演算を行う。
【0018】
本発明の特徴とするスイッチング選択部9について詳細を説明する。本発明の理解を容易にするために、まず、従来のスイッチング選択部の動作について図3〜図6を用いて説明し、図7〜図12を用いて本発明の特徴を説明する。
【0019】
図2において、電圧指令ベクトルVrの位相はα軸を基準とする静止座標系から見ると、磁極位置θと位相γの和であるθvである。180°通電の矩形波制御を行うためには、図3に示すように、電気角60°毎に異なるスイッチングパターンを有する6つの区間、つまり、区間I〜区間VIに分ける。
【0020】
図5に各区間(モード)毎のスイッチングパターンを示す。例えば、電圧位相θvが−30°〜30°の範囲であれば、区間Iとなり、U相が正電圧に、V相、W相が負電圧になるように、各スイッチング信号Pu,Pv,Pwを与える。図2に示す電圧指令ベクトルVrの場合には、図3の区間分けでわかるように、区間IIIの範囲に入っている。従って、図5に示す区間IIIのモードから、V相が正電圧に、U相、W相が負電圧になるように、スイッチング信号Pu,Pv,Pwを出力する。
【0021】
スイッチング選択部9は図4に示すフローチャートの処理を行うことにより上述の処理を実行する。
【0022】
ステップ101では、電圧指令ベクトルVrの位相θvを磁極位置θと電圧位相γの和から求める。ステップ102では、位相θvから、6つの区間のうち、いずれの区間にあるかというモード演算を行う。ステップ102からステップ103に移行して選択されたモードに対応するスイッチングパターンを求め、スイッチング信号Pu,Pv,Pwをインバータ3に出力する。このような処理は図5に示すテーブルを用意しておくことにより簡単に求められる。
【0023】
従来はこのような方法によって180°通電の矩形波制御を行っている。このような180°通電の制御を行うと、図6に示すように、PWM制御から180°通電の矩形波制御に時刻t0で切替えた際、各相の電流iu、iv、iwはそれぞれオフセット電流Δiu、Δiv、Δiwを持つようになる。これは、時刻t0の前後で、PWM制御の波形から矩形波制御の波形に変化したためである。
【0024】
オフセット電流Δiu、Δiv、Δiwは図6に示すように零になかなか収束しないで、長い時間オフセットを持った状態となる。オフセット電流Δiu、Δiv、Δiwが存在すると、同期モータ1は電流の不平衡のよりトルク脈動が発生する。トルク脈動が長い時間続くと振動や騒音を発生する。
【0025】
これを解決する本発明について図7〜図12を参照して説明する。
図7に図1のオフセット電流部11の演算内容を示すフローチャートを示す。オフセット電流部11で各相のオフセット電流を検出する基本的な考え方は、3相電流が平衡状態にあると、2つの相電流が一致すると残りの他の相の電流は最大値あるいは最小値となることを利用して、オフセット電流を求めようにしている。
【0026】
オフセット電流部11はステップ111において各相の電流iu、iv、iwを入力し、ステップ112に移りU相電流iuとV相電流ivとを比較する。この両者が一致、あるいは、ある設定した範囲でほぼ一致していると判断したときには、ステップ113においてW相電流iwの符号を判断する。
【0027】
iw>0の場合には、W相電流iwはほぼ最大値iwmaxであり、ステップ114においてW相電流iwの今回値iw(最大値iwmax)を更新する。図7の括弧内のiwは今回の最大値を示し、iwmaxは前回の平均値(前回と前々回の最大値の平均値)を示している。ステップ114では今回値と前回値の平均を求めノイズ除去のためのフィルタ処理を行いながら、W相電流iw(iwmax)を求めている。
【0028】
一方、ステップ113でiw<0と判断された場合には、ステップ115においてW相電流iwの今回値(最小値iwmin)を更新する。ステップ115においてもステップ114と同様に今回値と前回の平均値との平均を求めている。
【0029】
ステップ116では、W相電流iwの最大値iwmaxと最小値iwminの平均値であるW相オフセット電流Δiwを求める。
【0030】
ステップ112において、U相電流iuとV相電流ivが一致していないと判断したときには、ステップ122で、V相電流ivとW相電流iwの一致状態を判断する。電流ivとiwがほぼ一致していると判断した場合には、ステップ123からステップ126までの処理を行う。この内容は、ステップ113からステップ116までの処理内容と同じであり、これにより、U相オフセット電流Δiuが演算される。
【0031】
また、ステップ122において、ivとiwが一致していないと判断したときは、ステップ132においてW相電流iwとU相電流iuの比較を行う。電流iwとiuがほぼ一致しているときには、ステップ133からステップ136までの処理によりV相オフセット電流Δivを求める。なお、ステップ132において、電流iwとiuが一致していないと判断されたときには、オフセット電流の演算を行うことなく終了する。
【0032】
以上のような処理を行うことにより、ローパスフィルタ等を用いることなく、各相のオフセット電流を電流の周期、2,3サイクルで高速に、かつ、正確に検出することができる。
【0033】
なお、各相にオフセット電流がある場合には、2つの相電流が一致したとしても、厳密な意味で他の相電流が最大値あるいは最小値になるとは限らない。しかしながら、工学的には、ほぼ最小値あるいは最大値と見なせるので、実用上、問題になることはない。ただし、より精度が求められるときには、誤差を考慮して補正することもできる。
【0034】
このようにオフセット電流部11において演算により算出されたオフセット電流Δiu、Δiv、Δiwはスイッチ選択部9に入力される。このスイッチ選択部9は次のようにしてにスイッチング信号Pu,Pv,Pwを求める。
【0035】
スイッチ選択部9の動作を図9のフローチャートと図8のベクトル図を参照して説明する。
【0036】
図8において、オフセット電流ベクトルioffは位相θioの方向に向いている。この場合、オフセット電流ioffを0にするために、位相θio方向の電圧を平均的に小さくし、反対方向の電圧を平均的に大きくする。これにより、オフセット電流を零に近づけることができる。矩形波電圧制御において、オフセット電流の方向(極性)のモード期間を短くし、反対方向(逆極性)のモードを長くしている。
【0037】
図8では、オフセット電流の位相方向である区間Iを短くし、区間IVを長くするように演算すれば、U相については、正電圧が発生する時間(通電区間)より負電圧が発生する時間(通電区間)のほうが長くなるので、U相の平均電圧は負の値になる。これにより、オフセット電流は低減し零に収束する。このことは、正電圧と不電圧の通電区間を変化、つまり正電圧と不電圧の通電区間の比を変化させてオフセット電流の補償電圧を同期モータ1に印加していることになる。
【0038】
この動作のためにスイッチ選択部9で行われる演算内容を図9に示す。
まず、ステップ141において、各区間の時間を変更するための位相であるオフセット電流補償位相θ1〜θ6を算出する。具体的な演算内容については、図10に示す。各相のオフセット電流Δiu、Δiv、Δiwにより、オフセット電流補償位相を算出する。ステップ142に移り電圧位相θvを求める。これは図4のステップ102と同じ処理である。
【0039】
ステップ143におけるモード判定は図11のように、電圧位相θvに対して決定される。たとえば、正回転の時には、区間Iは電圧位相θVが−30°+θ6のときに開始され、30°+θ1まで継続する。つまり、区間Iはオフセット電流Δiuによりθ6−θ1だけ通常よりも変化する。なお、位相は反時計方向を正方向として説明する。
【0040】
電気角度(θ6−θ1)は式1のようになる。
θ6−θ1=−k(Δiw+Δiv)=kΔiu …(式1)
【0041】
区間IはU相オフセット電流Δiuの大きさだけで補正されることになる。つまり、オフセット電流Δiuが正であれば、区間Iは図8に示すように短くなる。また、オフセット電流Δiuが負であれば、区間Iは長くなる。また、区間IVについては、U相オフセット電流−Δiuの値により補正される。
【0042】
同様に、区間III、区間VIはV相オフセット電流Δivにより、区間V、区間IIはW相オフセット電流Δiwにより、それぞれ補正される。ステップ144では、モード演算結果に基づいて、図11に示すようにして各相のスイッチングパターン(スイッチング信号Pu,Pv,Pw)を決定している。
【0043】
このようにオフセット電流を補償した矩形波制御を行いPWM制御から矩形波制御に切替えたときの特性は図12に示すように、オフセット電流Δiu、Δiv、Δiwを迅速に低減することができる。したがって、同期モータ1が発生するトルク脈動を低減できるので、騒音や振動を少なくできる。
【0044】
また、オフセット電流が零になれば、各相に流れる最大電流を抑えることができるので、インバータ3の許容電流を低減できコスト低減を図れる。
【0045】
以上のようにして本オフセット電流の補償を行うのであるが、本発明はオフセット電流値に基づき矩形波電圧の正電圧と負電圧の通電区間を変化させてオフセット電流を打消すようにしているにで、トルク脈動を急速に抑制することができる。
【0046】
また、オフセット電流を速やかに零にすることができるので交流モータの各相に流れる最大電流を抑えることができるので、電力変換器の許容電流を低減できコスト低減を図れる。
【0047】
なお、上述の実施例は同期モータを例に挙げて説明したが、誘導モータ、リラクタンスモータなどの交流モータでも同様な効果が得られることは勿論のことである。
【0048】
また、交流モータの電流検出は3相でなくても2相だけでも良いことは明らかなことである。
【0049】
【発明の効果】
本発明はオフセット電流値に基づき矩形波電圧の正電圧と負電圧の通電区間を変化させてオフセット電流を打消すようにしているので、トルク脈動を急速に抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す構成図である。
【図2】本発明を説明するためのベクトル図である。
【図3】従来の矩形波制御を説明するためのベクトル図である。
【図4】従来の矩形波制御を説明するためのフローチャートである。
【図5】従来の矩形波制御を説明するためのスイッチングパターンの説明図である。
【図6】従来の矩形波制御による応答特性図である。
【図7】本発明によるオフセット電流検出のフローチャートである。
【図8】本発明を説明するためのベクトル図である。
【図9】本発明によるスイッチングパターン演算のフローチャートである。
【図10】本発明によるオフセット電流補償位相演算のフローチャートである。
【図11】本発明を説明するためのスイッチングパターンの説明図である。
【図12】本発明の矩形波制御による応答特性図である。
【符号の説明】
1…同期モータ、2…バッテリー、3…インバータ(電力変換器)、4…コントローラ、5u,5v,5w…電流センサ、6…位置検出器、7…速度演算部、8…電圧位相演算部、9…スイッチ選択部、10…電流検出部、11…オフセット電流部。
Claims (5)
- 3相交流モータと、前記3相交流モータに180°通電の矩形波電圧を印加する電力変換器と、前記電力変換器をスイッチング制御して前記矩形波電圧を出力させるスイッチ選択手段と、前記3相交流モータのモータ電流を入力してオフセット電流値を求め前記スイッチ選択手段に与えるオフセット電流手段とを備え、前記スイッチ選択手段は前記オフセット電流値に基づき前記矩形波電圧の正電圧と負電圧の通電区間を変化させ、前記オフセット電流を打消すことを特徴とする交流モータ制御装置。
- 3相交流モータと、前記3相交流モータに180°通電の矩形波電圧を印加する電力変換器と、前記電力変換器をスイッチング制御して前記矩形波電圧を出力させるスイッチ選択手段と、前記3相交流モータのモータ電流を入力してオフセット電流値を求め前記スイッチ選択手段に与えるオフセット電流手段とを備え、前記スイッチ選択手段は前記オフセット電流値に基づき前記矩形波電圧の正電圧と負電圧の通電区間の比を変化させて前記オフセット電流を打消す補償電圧を前記3相交流モータに印加することを特徴とする交流モータ制御装置。
- 3相交流モータと、直流を交流に変換して前記3相交流モータに180°通電の矩形波電圧を印加する電力変換器と、前記電力変換器をスイッチング制御して前記矩形波電圧を出力させるスイッチ選択手段と、前記3相交流モータの各相電流を検出する電流検出手段と、前記3相交流モータの各相電流を入力して各相のオフセット電流値を求め前記スイッチ選択手段に与えるオフセット電流手段とを備え、前記スイッチ選択手段は前記各相のオフセット電流値に基づき各相の前記矩形波電圧の正電圧と負電圧の通電区間を変化させて前記オフセット電流を打消す補償電圧を前記3相交流モータに印加することを特徴とする交流モータ制御装置。
- 3相交流モータと、バッテリーから給電される直流を交流に変換して前記3相交流モータに180°通電の矩形波電圧を印加する電力変換器と、前記電力変換器をスイッチング制御して前記矩形波電圧を出力させるスイッチ選択手段と、前記3相交流モータの各相電流を検出する電流検出手段と、前記3相交流モータの各相電流を入力して各相のオフセット電流値を求め前記スイッチ選択手段に与えるオフセット電流手段とを備え、前記スイッチ選択手段は前記各相のオフセット電流値に基づき前記オフセット電流と逆極性の各相の前記矩形波電圧の正電圧あるいは負電圧の通電区間を大きくして前記オフセット電流を打消す補償電圧を前記3相交流モータに印加することを特徴とする交流モータ制御装置。
- 電気自動車を駆動する3相同期モータと、バッテリーから給電される直流を交流に変換して前記3相同期モータに180°通電の一定振幅の矩形波電圧を印加する電力変換器と、前記電力変換器をスイッチング制御して前記矩形波電圧を出力させるスイッチ選択手段と、前記3相同期モータの各相電流を検出する電流検出手段と、前記3相同期モータの各相電流を入力して各相のオフセット電流値を求め前記スイッチ選択手段に与えるオフセット電流手段とを備え、前記スイッチ選択手段は前記各相のオフセット電流値に基づき前記オフセット電流と逆極性の各相の前記矩形波電圧の正電圧あるいは負電圧の通電角度を大きくして前記オフセット電流を打消すようにしたことを特徴とする交流モータ制御装置。
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