JP2004023581A - デジタルカメラ - Google Patents
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Abstract
【課題】
【図4】大型の表示部を備えながらも、携帯性に優れ、且つ撮影時により確実に把持を行えるデジタルカメラを提供する。
【解決手段】CPU11は、操作SW21の操作によりスルー画像表示モードが選択されたときは、画像再生モードが選択されたときよりも、小さい面積で画像を表示するので、撮影時には、撮影者が画像が表示されない領域8cを把持することで、デジタルカメラ100の把持を確実に行うことができ、一方、画像を再生表示するときは、大きな寸法で画像を表示できるので、画像のより細部を視認可能となる。
【選択図】 図4
【図4】大型の表示部を備えながらも、携帯性に優れ、且つ撮影時により確実に把持を行えるデジタルカメラを提供する。
【解決手段】CPU11は、操作SW21の操作によりスルー画像表示モードが選択されたときは、画像再生モードが選択されたときよりも、小さい面積で画像を表示するので、撮影時には、撮影者が画像が表示されない領域8cを把持することで、デジタルカメラ100の把持を確実に行うことができ、一方、画像を再生表示するときは、大きな寸法で画像を表示できるので、画像のより細部を視認可能となる。
【選択図】 図4
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、デジタルカメラに関し、特に画像表示機能を備えたデジタルカメラに関する。
【0002】
【従来の技術】
電子技術の向上に伴い、撮像した画像をデジタルデータに変換して記憶するデジタルスチルカメラなどのデジタルカメラが開発され、既に市販されている。ユーザーは、デジタルカメラの電子ファインダ機能を用いて、撮影しようとする被写体画像をデジタルカメラのモニタ(画像表示部)に表示することで、撮影画角やシーンを確認することができ、更に撮影後においては、メモリ等に記憶した画像データに基づいて撮影画像をモニタに再生表示できるため、銀塩カメラに比べ、その応用範囲は広いものとなっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、デジタルカメラにおいて、モニタの画面を大きくすれば、そこに表示される画像の寸法も大きくなり、特に再生表示する際には、被写体画像の細部をより視認しやすくなるので好ましい。又、最近の技術進歩により、高精細なモニタも安価に供給されるようになってきているという実情もある。以上に鑑みると、モニタの画面を大きくすることにより、低コストでありながらも、より付加価値の高いデジタルカメラを提供できることになる。
【0004】
ここで、デジタルカメラは、イベントや旅行など屋外での撮影に用いられることが多いので、携帯性が重要となる。従って、携帯性を確保するために、デジタルカメラのボディの寸法には自ずと上限があるといえる。そのように寸法が制限された中で、モニタの大きさを最大にするには、例えばデジタルカメラの背面殆どをモニタで覆うようにすることが考えられる。一方で、一般的なデジタルカメラは、撮影者が把持することで撮影行うものであるので、撮影者が把持しやすい構成を採用することも必要である。
【0005】
ところが、デジタルカメラの背面殆どをモニタで覆ってしまうと、撮影時に背面側を把持する自分の手が邪魔になり、撮影者は、電子ファインダ機能によりモニタに表示された被写体画像を確認しにくくなるという問題がある。一方、モニタに表示された被写体画像を確認するのに邪魔にならない位置でデジタルカメラを把持しようとすると、その側面又は前面を保持するしかなく、把持が不十分となってカメラブレや不測の落下などを招き好ましくないという問題がある。
【0006】
本発明は、かかる従来技術の問題点に鑑みてなされたものであり、大型の表示部を備えながらも、携帯性に優れ、且つ撮影時により確実に把持を行えるデジタルカメラを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成すべく、第1の本発明のデジタルカメラは、光学像を受光し、画像信号を出力する撮像素子と、前記画像信号に基づく画像データを記憶する記憶手段と、画面上に画像を表示する表示部と、前記撮像素子から出力された画像信号に基づきリアルタイムで画像を表示するスルー画像表示モードと、前記記憶手段から読み出した画像データに基づいて画像を表示する画像再生モードとを選択可能な選択手段と、を有し、前記表示部は、前記選択手段により前記スルー画像表示モードが選択されたときは、前記画像再生モードが選択されたときよりも、小さい面積で前記画面上に画像を表示するので、撮影時には、撮影者が画像が表示されない部分を把持することで、前記デジタルカメラの把持を確実に行うことができ、一方、画像を再生表示するときは、大きな寸法で画像を表示できるので、画像のより細部を視認可能となる。
【0008】
更に、前記表示部は、前記画面への接触により入力を行える入力手段を有し、前記選択手段により前記スルー画像表示モードが選択されたときは、前記画面上の画像を表示する領域と異なる領域内に、撮影に関する操作ボタンを表示するので、かかる操作ボタンを操作することでより高度な撮影を行うことができる。
【0009】
又、前記選択手段により前記スルー画像表示モードが選択されたときは、前記表示部は、前記画像再生モードが選択されたときよりも縮小された画像を、前記画面上のレリーズスイッチから離れた側に表示するので、前記レリーズスイッチを操作する手で前記デジタルカメラを把持できることとなり、片手撮影も可能となる。
【0010】
更に、前記表示部は、前記画面上への物体の接触領域もしくはその近接領域を検知する検知手段を有し、前記選択手段により前記スルー画像表示モードが選択されたときは、前記画面上における前記検知手段により検知された前記領域以外の領域内に、画像を表示すると、例えば撮影者が自分の手を前記表示部に接触もしくは近接させた状態で前記デジタルカメラを把持したような場合、その手の位置を前記検出手段が検出することで、自動的に画像の表示領域を変更し、把持する手で表示された画像が隠れるというような不具合を抑制できる。
【0011】
又、前記表示部は、前記検知手段により検知された前記領域以外の領域内において、画像の縦横比を変更することなく最も面積が大きい状態で画像を表示すると、画像がゆがんだり、隠れたりすることを抑制できるので好ましい。
【0012】
更に、前記表示部は、前記検知手段が、前記画面上への物体の接触もしくは近接を同じ領域で所定時間以上継続して検知したときに、前記検知手段により検知された前記領域以外の領域内に、画像を表示するので、撮影者が誤って前記画面に瞬時触れたような場合でも、それにより表示が変更してしまうというような煩わしさを回避できる。
【0013】
又、前記選択手段が前記スルー画像表示モードを設定したときに、レリーズスイッチの操作に応じて撮影が可能となると好ましい。
【0014】
第2の本発明のデジタルカメラは、光学像を受光し、画像信号を出力する撮像素子と、前記撮像素子より出力された画像信号に基づいて、画面上に画像を表示する表示部と、前記表示部の画面における一部の領域を遮蔽する遮蔽位置と、前記画面から退避する退避位置との間で変位可能な遮蔽部材とを有し、前記表示部は、前記遮蔽部材が遮蔽位置に変位(回転でも移動でも良い)したときは、前記遮蔽部材により遮蔽される前記画面上の前記一部の領域以外の領域内に、画像を表示するので、撮影時には、撮影者が前記遮蔽部材を前記退避位置に変位させることで把持を確実に行えると共に、前記遮蔽部材により遮蔽される前記一部の領域以外の領域に表示された画像を視認することで、画角やシーンの確認を行うことができる。
【0015】
更に、前記遮蔽部材が前記遮蔽位置に変位したときに、前記表示部は、前記撮像素子から出力された画像信号に基づきリアルタイムで画像を表示すると、いわゆる電子ファインダ機能を用いて撮影を行えるので好ましい。
【0016】
又、前記遮蔽部材が前記遮蔽位置に変位したときに、レリーズスイッチの操作に応じて撮影が可能となると好ましい。
【0017】
更に、前記遮蔽部材が前記遮蔽位置に変位したときに、前記デジタルカメラの後方側となる面に、撮影に関する操作スイッチが配置されていると、前記遮蔽部材を把持した手で、かかる操作ボタンを操作することでより高度な撮影を行うことができる。
【0018】
又、前記遮蔽部材が前記退避位置に変位したときに、前記表示部は、前記一部以外の領域に対しても、画像を表示すると、撮影時に表示される画像より大きな画像を自動的に表示できるので、画像の細部まで観察でき好ましい。
【0019】
更に、前記遮蔽部材が前記退避位置に変位したときに、前記表示部は、記憶手段から読み出した画像データに基づいて、前記一部の領域とそれ以外の領域にまたがって(例えば画面いっぱいに)、画像を表示すると、撮影時に表示される画像より大きな画像を自動的に再生表示できるので好ましい。
【0020】
又、前記遮蔽部材が前記退避位置に変位したときに、前記デジタルカメラの後方側となる面に、再生に関する操作スイッチが配置されていると、操作しやすく便利である。
【0021】
更に、前記遮蔽部材が前記退避位置に変位したときに、記憶手段から読み出した画像データに基づいて画像を表示する画像再生モードが、自動的に選択されると便利である。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態にかかるカメラを詳細に説明する。図1は、本発明を適用したデジタルカメラの一例であるデジタルスチルカメラl00の一実施の形態を示す外観図であり、図1(a)はデジタルスチルカメラ100の前面斜視図、図1(b)は背面斜視図である。
【0023】
図1において、デジタルスチルカメラ100の前面に、被写体を撮像するための撮像部24、被写体に補助光を発光する補助光発光部30、閃光発光部22を備え、その背面のほぼ全面に、撮影画像等を表示する画像表示部8を備え、更にデジタルスチルカメラ100の上面に、撮影設定状況等を表示する情報表示部(いわゆるステイタスLCD)26、各種機能の設定、切換を操作するための操作SW(スイッチ)21、シャッターレリーズを行うためのレリーズスイッチ21aを備えて構成される。なお、各構成部における詳細な説明は、後述する機能的構成の説明と併せて記載する。尚、画像表示部8は、接触した画面上の位置に応じて異なる信号を出力できる、いわゆるタッチパネル式のLCDを備えている。又、本実施の形態においては、撮影者が覗くことで被写体を含む構図を確認できる光学式ファインダーを設けていないが、これを設けることもできる。
【0024】
図2は、デジタルスチルカメラ100の機能的構成を示すブロック図である。図2において、デジタルスチルカメラ100は、少なくとも前群レンズ(第1レンズ群)と後群レンズ(第2レンズ群)とを含む撮影光学系であるレンズユニット1(図では単体で示している)、絞り2、CCD3からなる撮像部24、撮像回路4、A/D変換回路5、メモリ6、D/A変換回路7、画像表示部8、記憶手段である記録用メモリ9、圧縮伸長回路10、CPU11、TG12、AE・AF処理回路13、CCDドライバ14、絞り駆動モータ15、絞り駆動モータ駆動回路16、光学系駆動モータ17、光学系駆動モータ駆動回路18、電池19、EEPROM20、操作することでスルー画像表示モードと画像再生モードの選択などを行える操作SW21、閃光発光部22、補助光発光手段である補助光発光部30(AF用の補助光発光部や赤目軽減ランプと兼用できる)、スイッチング回路23とから構成される。尚、本実施の形態のレンズユニット1は、第1レンズ群と第2レンズ群とを有するものとするが、それ以上のレンズ群を設けても良いことはいうまでもない。
【0025】
撮像部24は、後述する被写体の光学像を取り込むレンズユニット1、レンズユニット1を透過した光束の光量を調節すると共に露光の調節を行う絞り2、レンズユニット1の光路上において結像された被写体の光学像を光電変換するCCD(Charge Coupled Device)3により構成され、光電変換された画像信号(アナログ信号)を撮像回路4ヘ出力する。すなわち、撮像部24は、撮像手段としての機能を有する。
【0026】
撮像回路4は、TG12から入力されるタイミング信号に同期させて、CCD3から入力された画像信号の感度補正等の各種画像処理を行って所定の画像信号を生成し、A/D変換回路5に出力する。A/D変換回路5は、入力された画像信号をアナログ信号からデジタル信号へ変換し、CPU11の指示によりメモリ6、又はAE・AF処理回路13に画像データを出力する。
【0027】
メモリ6は、バッファメモリ等から構成され、入カされた画像信号を一時的に記憶する。また、メモリ6は、CPU11より画像表示指示を受けると、D/A変換回路7に画像表示指示された画像データを出力し、D/A変換回路7は、入力された画像データをアナログ変換するとともに、出力表示に適応するよう処理を施して画像表示部8に出力表示する。一方、メモリ6は、CPU11より画像記録指示を受けると、圧縮伸長回路10に画像記録指示された画像データを出力し、圧縮伸長回路10は、入力された画像データに対して、たとえばJPEG形式で記録用メモリ9に出力する。
【0028】
画像表示部(表示部ともいう)8は、TFT(Thin Film Transistor)等から構成され、D/A変換回路7から入力された画像信号を出力表示する。なお、表示は画像に限らず、例えば、機能選択するメニュー画面などのテキスト画面であってもよい。又、画像表示部8の表示画面8aには、一対の抵抗膜を微小間隔をあけて配置した透明なタッチスクリーンを貼り付けてなり、操作者が画面8a上の任意の位置を押すことで、それに応じた異なる信号がCPU11に出力されるようになっている。すなわち、画像表示部8が入力手段を構成する。尚、画像表示部8とCPU11とで、たとえば指などの物体が接触する領域を検知する検知手段を構成する。検知手段としては、これ以外に物体の近接を検知する赤外線センサ等が考えられる。
【0029】
記録部である記録用メモリ9は、半導体メモリ等からなる記録用のメモリであり、圧縮伸長回路10から入力された画像データを記録する画像データ記録領域を有する記録媒体である。記録用メモリ9は、例えば、フラッシュメモリ等の内蔵型メモリであってもよいし、着脱可能なメモリカードやメモリスティックであってもよいし、ハードディスク、又はフロッピーディスク等の磁気記録媒体等であってもよい。すなわち、記録メモリ9は、記録手段としての機能を有する。
【0030】
また、記録用メモリ9は、CPU11より画像読み出し指示を受けると、圧縮伸長回路10に読み出し指示された画像データを出力し、圧縮伸長回路10は、入力された画像データの伸長処理を行ってメモリ6に出力する。
【0031】
圧縮伸長回路10は、メモリ6から入力された画像データを所定の符号化方式で圧縮する圧縮回路と、読み出し指示された画像データを画面表示するために記録用メモリ9から入力された画像データを復号化して伸長する伸長回路と、からなる。すなわち、圧縮伸長回路10は、圧縮伸長手段としての機能を有する。
【0032】
CPU(Central Processing Unit)11は、EEPROM20に記憶されている撮影に関わる各種アプリケーションプログラムを図示しないワークエリアに読み出し、当該プログラムに従った撮影処理等の各種処理を実行し、処理結果を画像表示部8、或いは情報表示部26に表示させる。
【0033】
CPU11は、レリーズスイッチ21a(図1)の半押しに応じて、AE・AF処理回路13を駆動制御し、得られた測光値より露光条件を決定すると共に、レンズユニット1をAF処理により検出された合焦位置に駆動し、レリーズスイッチ21aの全押しに応じて露光処理を実行し、生成された画像信号に画像処理、及びデジタル変換を行ってメモリ6に一時記憶後、圧縮伸長回路10により画像データの圧縮化を行い、記録用メモリ9に出力する。
【0034】
TG(Timing Generator)12は、所定のタイミング信号を発生して撮像回路4、CPU11、CCDドライバ14に出力する。
【0035】
AE(Auto Exposure:自動露光制御)・AF(Auto Focus:自動焦点制御)処理回路13は、適正な露光条件を検出するAE処理を実行するAE処理回路と、合焦位置を検出するAF処理を実行するAF処理回路と、を備えて構成される。各処理は、CPU11からの指示によりA/D変換回路5から入力された画像データに対して実行される。
【0036】
AE処理回路は、AE処理において、入力された1画面分、若しくは画面内の所定領域の輝度値に対して累積加算等の演算処理を行い、この処理結果から実露光時の適正な露光条件を算出して、CPU11に出力する。一方、AF処理回路は、AF処理において、入力された1画面分、若しくは画面内の所定領域を対象としてAF評価値の算出を行い、その算出結果をCPU11に出力する。
【0037】
このAF評価値は、焦点が合うほど大きい値になる特性を有しており、各レンズ位置を横軸に、AF評価値を縦軸にとりグラフを作成すると、合焦点を頂点とした山が形成される。すなわち、レンズユニット1を移動させながら求めたAF評価値を互いに比較することにより、山の頂点、つまり合焦点を求めることができる。このようにしてAF評価値を求める動作を探索動作という。なお、AF評価値は、入力された1画面分、若しくは画面内の所定領域に対して画像データの周波数を分析することにより算出される。周波数分析では、ソフト的に帯域通過フィルタを構成し、この帯域通過フィルタを通過した画像信号強度の積分値を算出して、その算出結果をAF評価値とする。すなわち、AF評価値は、コントラスト(明暗の差)情報であり、その画像に含まれる特定周波数の強度を求める演算を行うことにより算出される。
【0038】
ここで、CPU11、AF処理回路によるAF処理について説明する。CPU11は、駆動手段である光学系駆動モータ駆動回路18を駆動制御してレンズユニット1の第2レンズ群を移動させながら各レンズ位置で漸次CCD3により画像信号を生成させる。AE・AF処理回路13は、A/D変換回路5から入力された画像データ毎にAF評価値を算出し、その比較を行って最大AF評価値であるレンズ位置を合焦点として検出し、CPU11に出力する。
【0039】
CCDドライバ14は、CPU11からの指示を受けると、TG12から入力されるタイミング信号に同期させてCCD3の駆動及び制御を行う。具体的には、露光調節制御に応じたCCD3の電荷蓄積時間の制御を実行する。
【0040】
絞り駆動モータ駆動回路16は、CPU11からの指示により絞り駆動モータ15の駆動を制御し、絞り駆動モータ15は絞り2を駆動する。また、光学系駆動モータ駆動回路18は、CPU11からの指示により光学系駆動モータ17の駆動を制御し、光学系駆動モータ17の駆動力によりレンズユニット1が駆動され、それによりレンズユニット1の第1レンズ群及び第2レンズ群は、後述のごとく移動する。
【0041】
電池19は、デジタルスチルカメラ100の各構成部に電力を供給する電力源であり、例えば、リチウム電池やアルカリ乾電池等が適用される。
【0042】
EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read−Only Memory)20は、デジタルスチルカメラ100の撮像に関る各種アプリケーションプログラム、処理プログラム等を記憶する。
【0043】
操作SW(スイッチ)21は、レリーズスイッチ21aや、機能を切り替えるモードSW、設定を選択するメニューSW等、各種操作スイッチを備えて構成される。また、各スイッチを操作すると、信号を生成してCPU11に出力する。なお、レリーズスイッチ21aは、撮影動作に先立ってAE、AF処理を開始させる半押しレリーズスイッチと、実際の露光処理を開始させる全押しレリーズスイッチと、からなる2段のスイッチから構成されている。
【0044】
閃光発光部22は、撮影時に検出された周囲環境の輝度が不足する場合に、被写体にストロボ光を発光する発光部であり、スイッチング回路23によりその発光タイミングや発光量等が制御される。
【0045】
図3は、本発明を適用したデジタルスチルカメラ100で実行される撮影処理を説明するフローチャートである。本実施の形態では、いわゆる像面AFにより、フォーカシング動作を行うものとする。まず、図6のステップS101において、電源スイッチ(不図示)がオンとなっていれば、CPU11は、ステップS102で、選択手段である操作SW21の操作によりスルー画像表示モードが選択されているか、或いは画像再生モードが選択されているかを判断する。
【0046】
画像再生モードが選択されていると判断した場合、CPU11は、ステップS115で、記録用メモリ9に記録された最新の画像データを読み出して、それに基づきステップS116で画像表示を行う。本実施の形態の場合、画像表示部8の画面は、デジタルスチルカメラ100の背面をほぼ覆い尽くすほどに大きく、しかも画像は画像表示部8の画面いっぱいに表示される(図1(b)参照)ので、観察者は大きな画像を観察することができる。ステップS117で、CPU11が操作SW21の操作に基づくモード変更が成されたと判断すれば、フローをステップS103へと移行させ、モード変更が成されないと判断すれば、更にステップS118で、操作SW21の操作などにより、特定の画像(例えば1コマ前の画像)が選択されたか判断する。画像選択が成されたと判断すれば、CPU11は、ステップS115で、特定の画像にかかる画像データを読み出して、ステップS116で、画像表示部8に表示している画像と置き換えて表示を行う。一方、画像選択が成されないと判断すれば、CPU11は、ステップS116で同じ画像を表示し続ける。
【0047】
これに対し、スルー画像表示モードが選択されていると判断した場合、CPU11は、ステップS103で、画像表示部8の画面8a上において、撮影者の指が触れている領域を検出し、それに応じてステップS104で、表示画像における画像を表示する画像表示領域を決定する。これを、より具体的に説明する。
【0048】
図4は、撮影者がデジタルスチルカメラ100を右手で把持した状態を示す斜視図である。図4に示すように、デジタルスチルカメラ100を把持する場合、撮影者のひと指し指F2が、レリーズスイッチ21aにおかれた状態では、通常、親指F1がデジタルスチルカメラ100の背面に触れた状態となる。かかる場合、本実施の形態のごとく、画像表示部8の画面8aがデジタルスチルカメラ100の背面を殆ど覆い尽くすほど大きい場合には、撮影時に、親指F1を画面8aでない領域におくのは困難であり、よってそのままでは、画面上においた親指F1によりスルー画像表示される被写体画像が隠れてしまい、画角や構図を決めにくくなる。
【0049】
そこで、本実施の形態の場合、タッチパネル式の画面8aが親指F1の接触(例えば2秒以上など所定時間継続して接触を検出することが望ましい)を検出した場合、CPU11は、検出した領域(接触領域)8c以外の領域を画像表示領域8bと決定し、かかる画像表示領域8b内に被写体画像を表示するようにする(図4参照)。それにより撮影者は、画面8a上においた指に関わらず、被写体画像を観察できる。撮影者が右手のみでデジタルスチルカメラ100を把持した場合、接触領域8cは、その背面のレリーズスイッチ21aに近い側となるので、画像表示領域8bは、レリーズスイッチ21aから遠い側となる。画像表示領域8bは、画面8aと縦横比が一致していることが望ましい。
【0050】
かかる場合、接触領域8cには、撮影に関するボタン8d(例えば露出補正ボタン、ストロボ強制発光ボタン)などを表示させれば、撮影者はデジタルスチルカメラ100を片手で把持していても、親指F1で、これらのボタンを操作することができ、撮影条件に応じたタイムリーな撮影を行うことができる。
【0051】
一方、デジタルスチルカメラ100を両手で把持する場合もあるが、その場合、左手の親指F1’等も、画面8aに接触する場合がある。かかる場合、CPU11は、上述と同様にして、全ての指が接触しない領域を画像表示領域8b’と決定し、かかる画像表示領域8b’内に被写体画像を表示するようにする(図4の点線参照)。それにより、撮影者は、画面8a上においた指に関わらず、被写体画像を観察できる。
【0052】
尚、例えば三脚を用いた撮影などにおいては、撮影者がデジタルスチルカメラ100の背面に触れることなく撮影を行うことができる、そこで、そのような場合には、CPU11は、画面8aに触れる物体(指等)がないことから、画面8a全体を画像表示領域8bとして決定し、画面8aいっぱいに画像を表示することができる。但し、画像表示領域8bの大きさに関わらず、画角は一定とするのがよい。
【0053】
更に、図3のフローチャートの続きを説明すると、ステップS104で、上述のごとく画像表示領域8bを決定した後、CPU11は、ステップS105において、レリーズスイッチ21aの操作に関わりなく、CCD3を介して画像信号を取り込んで画像処理を行い画像データを取得し、それに基づきステップS106で、画像表示領域8bに画像を表示(スルー画像表示)するようになっている。
【0054】
更に、ステップS107で、CPU11は、第1段のレリーズスイッチ21aの押下信号(S1信号)が入力されたか否か判断する。ここで、第1段のレリーズスイッチ21aの押下信号(S1信号)が入力されないと判断すれば、CPU11は、ステップS103にフローを戻すので、その都度、画像表示領域8bの決定及び表示画像の更新を行える。
【0055】
一方、第1段のレリーズスイッチ21aの押下信号(S1信号)が入力されたと判断すれば、ステップS108で、AE処理を行って適切な露光条件を決定し、ステップS109で、第2段のレリーズスイッチ21aの押下信号(S2信号)が入力されるのを待つ。第2段のレリーズスイッチ21aの押下信号(S2信号)が入力されたと判断すれば、CPU11は、ステップS110で、フォーカシング駆動を行い、ステップS112で、CCD3を介して画像信号を取り込んで画像処理を行い画像データを取得し、それに基づきステップS113で、画像記憶用メモリ9に画像データを記録するようになっている。ここで、CPU11は、ステップS114で、いわゆるポスト画像として、画像記憶用メモリ9に記録した画像データ(すなわち新たな画像データ)に基づいて、画像表示領域8bに画像を表示させるようになっている。その後フローはステップS101に戻される。
【0056】
図5は、第2の実施の形態にかかるデジタルスチルカメラ200の斜視図である。本実施の形態においては、上述した実施の形態に対して、異なる点を中心に説明し、同様な機能を有する構成に関しては同一の符号を用いて説明を省略する。尚、本実施に形態においては、画像表示部8(図1,2参照)の画面8aはタッチパネル式でなくても良い。
【0057】
デジタルスチルカメラ200の背面のレリーズスイッチ21a側端部には、板状の遮蔽部材40が取り付けられている。遮蔽部材40は、画面8aの一部を遮蔽する遮蔽位置(実線で示す)と、画面8aから退避する退避位置(点線で示す)との間で枢動可能となっている。デジタルスチルカメラ200の背面下部には、開閉スイッチ21bが設けられており、遮蔽部材40が遮蔽位置にあるときCPU11に対してオン信号を出力し、退避位置へと枢動したときにオフ信号をCPU11に対して出力するようになっている。更に、遮蔽部材40は、遮蔽位置にあるときに、後方を向いた面(すなわちデジタルスチルカメラ200を把持する操作者に対峙する面)に、撮影に関するボタン41(第1の実施の形態の8dと同様の機能を備える)を有し、退避位置にあるときに、後方を向いた面(すなわち画像表示部8の画面8aを観察する操作者に対峙する面)に、再生に関するボタン42(例えばコマ送りボタン、消去ボタンなど)を有している。すなわち、遮蔽部材40の撮影に関するボタン41が配置されている面の裏面に、再生に関するボタン42が配置されており、撮影時(この時遮蔽部材40は遮蔽位置)には、ボタン41が、又、再生時(この時遮蔽部材40は退避位置)にはボタン42が操作者側に向くようになっている。
【0058】
本実施の形態においては、撮影時に撮影者が、遮蔽部材40を遮蔽位置に枢動させると、開閉スイッチ21bが押されてオン信号を出力するので、それに応じてCPU11は、画面8aが遮蔽部材40に覆われない領域を画像表示領域8b(縦横比は画面8aに一致させるのがよい)と決定し、かかる画像表示領域8bに被写体画像を表示するようにする(図5参照)。それにより撮影者は、遮蔽部材40が遮蔽位置にあるにも関わらず、被写体画像を観察できる。又、撮影時に、撮影者がデジタルスチルカメラ100を把持する場合、遮蔽位置にある遮蔽部材40上に親指等(不図示)をおくことができ、把持性が高まる。
【0059】
又、遮蔽位置にある遮蔽部材40上で撮影者が操作可能な撮影に関するボタン41(例えば露出補正ボタン、ストロボ強制発光ボタン)などを、撮影者が右手の親指などで操作することで、撮影条件に応じたタイムリーな撮影を行うことができる。尚、遮蔽部材40が遮蔽位置にある時は、撮影が行われる状態であるから、CPU11は、開閉スイッチ21bからオン信号が出力されたことに応じて、自動的に上述したスルー画像表示モードを設定するように構成すると操作性が向上してより好ましい。
【0060】
これに対し、記録用メモリ9に記憶された画像データに基づき画像を再生する場合など、画像表示領域8bはなるべく大きい方が望ましい。そこで、画像を再生する場合、遮蔽部材40を退避位置へと枢動させる。それにより、画面8aが開放され、その全面が観察者により観察可能となるので、CPU11は、開閉スイッチ21bのオフ信号に応じて、画面8a全体を画像表示領域8bと決定し、かかる画像表示領域8bに被写体画像を表示するようにする。それにより観察者は、画面8aいっぱいに表示された画像を観察できる。
【0061】
又、開放位置にある遮蔽部材40上で観察者が操作可能な再生に関するボタン42(例えばコマ送りボタン、画像消去ボタン)などを、観察者が右手の親指などで操作することで、所望の画像再生等を行うことができる。尚、遮蔽部材40が退避位置にある時は、再生が行われる状態であるから、CPU11は、開閉スイッチ21bからオフ信号が出力されたことに応じて、自動的に上述した画像再生モードを設定するように構成すると操作性が向上してより好ましい。
【0062】
以上、本発明を実施の形態を参照して説明してきたが、本発明は上記実施の形態に限定して解釈されるべきではなく、適宜変更・改良が可能であることはもちろんである。例えば、第1の実施の形態ではタッチパネル式の入力手段により、撮影者の指など画面に接触したことに応じて、画像表示領域8bの決定を行っているが、例えば近接センサ等を用いて、撮影者の指などが画面に近接したこと仁応じて、画像表示領域8bの決定を行っても良い。
【0063】
【発明の効果】
本発明によれば、大型の表示部を備えながらも、携帯性に優れ、且つ撮影時により確実に把持を行えるデジタルカメラを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したデジタルカメラの一例であるデジタルスチルカメラl00の一実施の形態を示す外観図であり、図1(a)はデジタルスチルカメラ100の前面斜視図、図1(b)は背面斜視図である。
【図2】デジタルスチルカメラ100の機能的構成を示すブロック図である。
【図3】本発明を適用したデジタルスチルカメラ100で実行される撮影処理を説明するフローチャートである。
【図4】第1の実施の形態にかかるデジタルスチルカメラ100の斜視図である。
【図5】第2の実施の形態にかかるデジタルスチルカメラ100の斜視図である。
【符号の説明】
8 画像表示部
11 CPU
40 遮蔽部材
100、200 デジタルスチルカメラ
【発明の属する技術分野】
本発明は、デジタルカメラに関し、特に画像表示機能を備えたデジタルカメラに関する。
【0002】
【従来の技術】
電子技術の向上に伴い、撮像した画像をデジタルデータに変換して記憶するデジタルスチルカメラなどのデジタルカメラが開発され、既に市販されている。ユーザーは、デジタルカメラの電子ファインダ機能を用いて、撮影しようとする被写体画像をデジタルカメラのモニタ(画像表示部)に表示することで、撮影画角やシーンを確認することができ、更に撮影後においては、メモリ等に記憶した画像データに基づいて撮影画像をモニタに再生表示できるため、銀塩カメラに比べ、その応用範囲は広いものとなっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、デジタルカメラにおいて、モニタの画面を大きくすれば、そこに表示される画像の寸法も大きくなり、特に再生表示する際には、被写体画像の細部をより視認しやすくなるので好ましい。又、最近の技術進歩により、高精細なモニタも安価に供給されるようになってきているという実情もある。以上に鑑みると、モニタの画面を大きくすることにより、低コストでありながらも、より付加価値の高いデジタルカメラを提供できることになる。
【0004】
ここで、デジタルカメラは、イベントや旅行など屋外での撮影に用いられることが多いので、携帯性が重要となる。従って、携帯性を確保するために、デジタルカメラのボディの寸法には自ずと上限があるといえる。そのように寸法が制限された中で、モニタの大きさを最大にするには、例えばデジタルカメラの背面殆どをモニタで覆うようにすることが考えられる。一方で、一般的なデジタルカメラは、撮影者が把持することで撮影行うものであるので、撮影者が把持しやすい構成を採用することも必要である。
【0005】
ところが、デジタルカメラの背面殆どをモニタで覆ってしまうと、撮影時に背面側を把持する自分の手が邪魔になり、撮影者は、電子ファインダ機能によりモニタに表示された被写体画像を確認しにくくなるという問題がある。一方、モニタに表示された被写体画像を確認するのに邪魔にならない位置でデジタルカメラを把持しようとすると、その側面又は前面を保持するしかなく、把持が不十分となってカメラブレや不測の落下などを招き好ましくないという問題がある。
【0006】
本発明は、かかる従来技術の問題点に鑑みてなされたものであり、大型の表示部を備えながらも、携帯性に優れ、且つ撮影時により確実に把持を行えるデジタルカメラを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成すべく、第1の本発明のデジタルカメラは、光学像を受光し、画像信号を出力する撮像素子と、前記画像信号に基づく画像データを記憶する記憶手段と、画面上に画像を表示する表示部と、前記撮像素子から出力された画像信号に基づきリアルタイムで画像を表示するスルー画像表示モードと、前記記憶手段から読み出した画像データに基づいて画像を表示する画像再生モードとを選択可能な選択手段と、を有し、前記表示部は、前記選択手段により前記スルー画像表示モードが選択されたときは、前記画像再生モードが選択されたときよりも、小さい面積で前記画面上に画像を表示するので、撮影時には、撮影者が画像が表示されない部分を把持することで、前記デジタルカメラの把持を確実に行うことができ、一方、画像を再生表示するときは、大きな寸法で画像を表示できるので、画像のより細部を視認可能となる。
【0008】
更に、前記表示部は、前記画面への接触により入力を行える入力手段を有し、前記選択手段により前記スルー画像表示モードが選択されたときは、前記画面上の画像を表示する領域と異なる領域内に、撮影に関する操作ボタンを表示するので、かかる操作ボタンを操作することでより高度な撮影を行うことができる。
【0009】
又、前記選択手段により前記スルー画像表示モードが選択されたときは、前記表示部は、前記画像再生モードが選択されたときよりも縮小された画像を、前記画面上のレリーズスイッチから離れた側に表示するので、前記レリーズスイッチを操作する手で前記デジタルカメラを把持できることとなり、片手撮影も可能となる。
【0010】
更に、前記表示部は、前記画面上への物体の接触領域もしくはその近接領域を検知する検知手段を有し、前記選択手段により前記スルー画像表示モードが選択されたときは、前記画面上における前記検知手段により検知された前記領域以外の領域内に、画像を表示すると、例えば撮影者が自分の手を前記表示部に接触もしくは近接させた状態で前記デジタルカメラを把持したような場合、その手の位置を前記検出手段が検出することで、自動的に画像の表示領域を変更し、把持する手で表示された画像が隠れるというような不具合を抑制できる。
【0011】
又、前記表示部は、前記検知手段により検知された前記領域以外の領域内において、画像の縦横比を変更することなく最も面積が大きい状態で画像を表示すると、画像がゆがんだり、隠れたりすることを抑制できるので好ましい。
【0012】
更に、前記表示部は、前記検知手段が、前記画面上への物体の接触もしくは近接を同じ領域で所定時間以上継続して検知したときに、前記検知手段により検知された前記領域以外の領域内に、画像を表示するので、撮影者が誤って前記画面に瞬時触れたような場合でも、それにより表示が変更してしまうというような煩わしさを回避できる。
【0013】
又、前記選択手段が前記スルー画像表示モードを設定したときに、レリーズスイッチの操作に応じて撮影が可能となると好ましい。
【0014】
第2の本発明のデジタルカメラは、光学像を受光し、画像信号を出力する撮像素子と、前記撮像素子より出力された画像信号に基づいて、画面上に画像を表示する表示部と、前記表示部の画面における一部の領域を遮蔽する遮蔽位置と、前記画面から退避する退避位置との間で変位可能な遮蔽部材とを有し、前記表示部は、前記遮蔽部材が遮蔽位置に変位(回転でも移動でも良い)したときは、前記遮蔽部材により遮蔽される前記画面上の前記一部の領域以外の領域内に、画像を表示するので、撮影時には、撮影者が前記遮蔽部材を前記退避位置に変位させることで把持を確実に行えると共に、前記遮蔽部材により遮蔽される前記一部の領域以外の領域に表示された画像を視認することで、画角やシーンの確認を行うことができる。
【0015】
更に、前記遮蔽部材が前記遮蔽位置に変位したときに、前記表示部は、前記撮像素子から出力された画像信号に基づきリアルタイムで画像を表示すると、いわゆる電子ファインダ機能を用いて撮影を行えるので好ましい。
【0016】
又、前記遮蔽部材が前記遮蔽位置に変位したときに、レリーズスイッチの操作に応じて撮影が可能となると好ましい。
【0017】
更に、前記遮蔽部材が前記遮蔽位置に変位したときに、前記デジタルカメラの後方側となる面に、撮影に関する操作スイッチが配置されていると、前記遮蔽部材を把持した手で、かかる操作ボタンを操作することでより高度な撮影を行うことができる。
【0018】
又、前記遮蔽部材が前記退避位置に変位したときに、前記表示部は、前記一部以外の領域に対しても、画像を表示すると、撮影時に表示される画像より大きな画像を自動的に表示できるので、画像の細部まで観察でき好ましい。
【0019】
更に、前記遮蔽部材が前記退避位置に変位したときに、前記表示部は、記憶手段から読み出した画像データに基づいて、前記一部の領域とそれ以外の領域にまたがって(例えば画面いっぱいに)、画像を表示すると、撮影時に表示される画像より大きな画像を自動的に再生表示できるので好ましい。
【0020】
又、前記遮蔽部材が前記退避位置に変位したときに、前記デジタルカメラの後方側となる面に、再生に関する操作スイッチが配置されていると、操作しやすく便利である。
【0021】
更に、前記遮蔽部材が前記退避位置に変位したときに、記憶手段から読み出した画像データに基づいて画像を表示する画像再生モードが、自動的に選択されると便利である。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態にかかるカメラを詳細に説明する。図1は、本発明を適用したデジタルカメラの一例であるデジタルスチルカメラl00の一実施の形態を示す外観図であり、図1(a)はデジタルスチルカメラ100の前面斜視図、図1(b)は背面斜視図である。
【0023】
図1において、デジタルスチルカメラ100の前面に、被写体を撮像するための撮像部24、被写体に補助光を発光する補助光発光部30、閃光発光部22を備え、その背面のほぼ全面に、撮影画像等を表示する画像表示部8を備え、更にデジタルスチルカメラ100の上面に、撮影設定状況等を表示する情報表示部(いわゆるステイタスLCD)26、各種機能の設定、切換を操作するための操作SW(スイッチ)21、シャッターレリーズを行うためのレリーズスイッチ21aを備えて構成される。なお、各構成部における詳細な説明は、後述する機能的構成の説明と併せて記載する。尚、画像表示部8は、接触した画面上の位置に応じて異なる信号を出力できる、いわゆるタッチパネル式のLCDを備えている。又、本実施の形態においては、撮影者が覗くことで被写体を含む構図を確認できる光学式ファインダーを設けていないが、これを設けることもできる。
【0024】
図2は、デジタルスチルカメラ100の機能的構成を示すブロック図である。図2において、デジタルスチルカメラ100は、少なくとも前群レンズ(第1レンズ群)と後群レンズ(第2レンズ群)とを含む撮影光学系であるレンズユニット1(図では単体で示している)、絞り2、CCD3からなる撮像部24、撮像回路4、A/D変換回路5、メモリ6、D/A変換回路7、画像表示部8、記憶手段である記録用メモリ9、圧縮伸長回路10、CPU11、TG12、AE・AF処理回路13、CCDドライバ14、絞り駆動モータ15、絞り駆動モータ駆動回路16、光学系駆動モータ17、光学系駆動モータ駆動回路18、電池19、EEPROM20、操作することでスルー画像表示モードと画像再生モードの選択などを行える操作SW21、閃光発光部22、補助光発光手段である補助光発光部30(AF用の補助光発光部や赤目軽減ランプと兼用できる)、スイッチング回路23とから構成される。尚、本実施の形態のレンズユニット1は、第1レンズ群と第2レンズ群とを有するものとするが、それ以上のレンズ群を設けても良いことはいうまでもない。
【0025】
撮像部24は、後述する被写体の光学像を取り込むレンズユニット1、レンズユニット1を透過した光束の光量を調節すると共に露光の調節を行う絞り2、レンズユニット1の光路上において結像された被写体の光学像を光電変換するCCD(Charge Coupled Device)3により構成され、光電変換された画像信号(アナログ信号)を撮像回路4ヘ出力する。すなわち、撮像部24は、撮像手段としての機能を有する。
【0026】
撮像回路4は、TG12から入力されるタイミング信号に同期させて、CCD3から入力された画像信号の感度補正等の各種画像処理を行って所定の画像信号を生成し、A/D変換回路5に出力する。A/D変換回路5は、入力された画像信号をアナログ信号からデジタル信号へ変換し、CPU11の指示によりメモリ6、又はAE・AF処理回路13に画像データを出力する。
【0027】
メモリ6は、バッファメモリ等から構成され、入カされた画像信号を一時的に記憶する。また、メモリ6は、CPU11より画像表示指示を受けると、D/A変換回路7に画像表示指示された画像データを出力し、D/A変換回路7は、入力された画像データをアナログ変換するとともに、出力表示に適応するよう処理を施して画像表示部8に出力表示する。一方、メモリ6は、CPU11より画像記録指示を受けると、圧縮伸長回路10に画像記録指示された画像データを出力し、圧縮伸長回路10は、入力された画像データに対して、たとえばJPEG形式で記録用メモリ9に出力する。
【0028】
画像表示部(表示部ともいう)8は、TFT(Thin Film Transistor)等から構成され、D/A変換回路7から入力された画像信号を出力表示する。なお、表示は画像に限らず、例えば、機能選択するメニュー画面などのテキスト画面であってもよい。又、画像表示部8の表示画面8aには、一対の抵抗膜を微小間隔をあけて配置した透明なタッチスクリーンを貼り付けてなり、操作者が画面8a上の任意の位置を押すことで、それに応じた異なる信号がCPU11に出力されるようになっている。すなわち、画像表示部8が入力手段を構成する。尚、画像表示部8とCPU11とで、たとえば指などの物体が接触する領域を検知する検知手段を構成する。検知手段としては、これ以外に物体の近接を検知する赤外線センサ等が考えられる。
【0029】
記録部である記録用メモリ9は、半導体メモリ等からなる記録用のメモリであり、圧縮伸長回路10から入力された画像データを記録する画像データ記録領域を有する記録媒体である。記録用メモリ9は、例えば、フラッシュメモリ等の内蔵型メモリであってもよいし、着脱可能なメモリカードやメモリスティックであってもよいし、ハードディスク、又はフロッピーディスク等の磁気記録媒体等であってもよい。すなわち、記録メモリ9は、記録手段としての機能を有する。
【0030】
また、記録用メモリ9は、CPU11より画像読み出し指示を受けると、圧縮伸長回路10に読み出し指示された画像データを出力し、圧縮伸長回路10は、入力された画像データの伸長処理を行ってメモリ6に出力する。
【0031】
圧縮伸長回路10は、メモリ6から入力された画像データを所定の符号化方式で圧縮する圧縮回路と、読み出し指示された画像データを画面表示するために記録用メモリ9から入力された画像データを復号化して伸長する伸長回路と、からなる。すなわち、圧縮伸長回路10は、圧縮伸長手段としての機能を有する。
【0032】
CPU(Central Processing Unit)11は、EEPROM20に記憶されている撮影に関わる各種アプリケーションプログラムを図示しないワークエリアに読み出し、当該プログラムに従った撮影処理等の各種処理を実行し、処理結果を画像表示部8、或いは情報表示部26に表示させる。
【0033】
CPU11は、レリーズスイッチ21a(図1)の半押しに応じて、AE・AF処理回路13を駆動制御し、得られた測光値より露光条件を決定すると共に、レンズユニット1をAF処理により検出された合焦位置に駆動し、レリーズスイッチ21aの全押しに応じて露光処理を実行し、生成された画像信号に画像処理、及びデジタル変換を行ってメモリ6に一時記憶後、圧縮伸長回路10により画像データの圧縮化を行い、記録用メモリ9に出力する。
【0034】
TG(Timing Generator)12は、所定のタイミング信号を発生して撮像回路4、CPU11、CCDドライバ14に出力する。
【0035】
AE(Auto Exposure:自動露光制御)・AF(Auto Focus:自動焦点制御)処理回路13は、適正な露光条件を検出するAE処理を実行するAE処理回路と、合焦位置を検出するAF処理を実行するAF処理回路と、を備えて構成される。各処理は、CPU11からの指示によりA/D変換回路5から入力された画像データに対して実行される。
【0036】
AE処理回路は、AE処理において、入力された1画面分、若しくは画面内の所定領域の輝度値に対して累積加算等の演算処理を行い、この処理結果から実露光時の適正な露光条件を算出して、CPU11に出力する。一方、AF処理回路は、AF処理において、入力された1画面分、若しくは画面内の所定領域を対象としてAF評価値の算出を行い、その算出結果をCPU11に出力する。
【0037】
このAF評価値は、焦点が合うほど大きい値になる特性を有しており、各レンズ位置を横軸に、AF評価値を縦軸にとりグラフを作成すると、合焦点を頂点とした山が形成される。すなわち、レンズユニット1を移動させながら求めたAF評価値を互いに比較することにより、山の頂点、つまり合焦点を求めることができる。このようにしてAF評価値を求める動作を探索動作という。なお、AF評価値は、入力された1画面分、若しくは画面内の所定領域に対して画像データの周波数を分析することにより算出される。周波数分析では、ソフト的に帯域通過フィルタを構成し、この帯域通過フィルタを通過した画像信号強度の積分値を算出して、その算出結果をAF評価値とする。すなわち、AF評価値は、コントラスト(明暗の差)情報であり、その画像に含まれる特定周波数の強度を求める演算を行うことにより算出される。
【0038】
ここで、CPU11、AF処理回路によるAF処理について説明する。CPU11は、駆動手段である光学系駆動モータ駆動回路18を駆動制御してレンズユニット1の第2レンズ群を移動させながら各レンズ位置で漸次CCD3により画像信号を生成させる。AE・AF処理回路13は、A/D変換回路5から入力された画像データ毎にAF評価値を算出し、その比較を行って最大AF評価値であるレンズ位置を合焦点として検出し、CPU11に出力する。
【0039】
CCDドライバ14は、CPU11からの指示を受けると、TG12から入力されるタイミング信号に同期させてCCD3の駆動及び制御を行う。具体的には、露光調節制御に応じたCCD3の電荷蓄積時間の制御を実行する。
【0040】
絞り駆動モータ駆動回路16は、CPU11からの指示により絞り駆動モータ15の駆動を制御し、絞り駆動モータ15は絞り2を駆動する。また、光学系駆動モータ駆動回路18は、CPU11からの指示により光学系駆動モータ17の駆動を制御し、光学系駆動モータ17の駆動力によりレンズユニット1が駆動され、それによりレンズユニット1の第1レンズ群及び第2レンズ群は、後述のごとく移動する。
【0041】
電池19は、デジタルスチルカメラ100の各構成部に電力を供給する電力源であり、例えば、リチウム電池やアルカリ乾電池等が適用される。
【0042】
EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read−Only Memory)20は、デジタルスチルカメラ100の撮像に関る各種アプリケーションプログラム、処理プログラム等を記憶する。
【0043】
操作SW(スイッチ)21は、レリーズスイッチ21aや、機能を切り替えるモードSW、設定を選択するメニューSW等、各種操作スイッチを備えて構成される。また、各スイッチを操作すると、信号を生成してCPU11に出力する。なお、レリーズスイッチ21aは、撮影動作に先立ってAE、AF処理を開始させる半押しレリーズスイッチと、実際の露光処理を開始させる全押しレリーズスイッチと、からなる2段のスイッチから構成されている。
【0044】
閃光発光部22は、撮影時に検出された周囲環境の輝度が不足する場合に、被写体にストロボ光を発光する発光部であり、スイッチング回路23によりその発光タイミングや発光量等が制御される。
【0045】
図3は、本発明を適用したデジタルスチルカメラ100で実行される撮影処理を説明するフローチャートである。本実施の形態では、いわゆる像面AFにより、フォーカシング動作を行うものとする。まず、図6のステップS101において、電源スイッチ(不図示)がオンとなっていれば、CPU11は、ステップS102で、選択手段である操作SW21の操作によりスルー画像表示モードが選択されているか、或いは画像再生モードが選択されているかを判断する。
【0046】
画像再生モードが選択されていると判断した場合、CPU11は、ステップS115で、記録用メモリ9に記録された最新の画像データを読み出して、それに基づきステップS116で画像表示を行う。本実施の形態の場合、画像表示部8の画面は、デジタルスチルカメラ100の背面をほぼ覆い尽くすほどに大きく、しかも画像は画像表示部8の画面いっぱいに表示される(図1(b)参照)ので、観察者は大きな画像を観察することができる。ステップS117で、CPU11が操作SW21の操作に基づくモード変更が成されたと判断すれば、フローをステップS103へと移行させ、モード変更が成されないと判断すれば、更にステップS118で、操作SW21の操作などにより、特定の画像(例えば1コマ前の画像)が選択されたか判断する。画像選択が成されたと判断すれば、CPU11は、ステップS115で、特定の画像にかかる画像データを読み出して、ステップS116で、画像表示部8に表示している画像と置き換えて表示を行う。一方、画像選択が成されないと判断すれば、CPU11は、ステップS116で同じ画像を表示し続ける。
【0047】
これに対し、スルー画像表示モードが選択されていると判断した場合、CPU11は、ステップS103で、画像表示部8の画面8a上において、撮影者の指が触れている領域を検出し、それに応じてステップS104で、表示画像における画像を表示する画像表示領域を決定する。これを、より具体的に説明する。
【0048】
図4は、撮影者がデジタルスチルカメラ100を右手で把持した状態を示す斜視図である。図4に示すように、デジタルスチルカメラ100を把持する場合、撮影者のひと指し指F2が、レリーズスイッチ21aにおかれた状態では、通常、親指F1がデジタルスチルカメラ100の背面に触れた状態となる。かかる場合、本実施の形態のごとく、画像表示部8の画面8aがデジタルスチルカメラ100の背面を殆ど覆い尽くすほど大きい場合には、撮影時に、親指F1を画面8aでない領域におくのは困難であり、よってそのままでは、画面上においた親指F1によりスルー画像表示される被写体画像が隠れてしまい、画角や構図を決めにくくなる。
【0049】
そこで、本実施の形態の場合、タッチパネル式の画面8aが親指F1の接触(例えば2秒以上など所定時間継続して接触を検出することが望ましい)を検出した場合、CPU11は、検出した領域(接触領域)8c以外の領域を画像表示領域8bと決定し、かかる画像表示領域8b内に被写体画像を表示するようにする(図4参照)。それにより撮影者は、画面8a上においた指に関わらず、被写体画像を観察できる。撮影者が右手のみでデジタルスチルカメラ100を把持した場合、接触領域8cは、その背面のレリーズスイッチ21aに近い側となるので、画像表示領域8bは、レリーズスイッチ21aから遠い側となる。画像表示領域8bは、画面8aと縦横比が一致していることが望ましい。
【0050】
かかる場合、接触領域8cには、撮影に関するボタン8d(例えば露出補正ボタン、ストロボ強制発光ボタン)などを表示させれば、撮影者はデジタルスチルカメラ100を片手で把持していても、親指F1で、これらのボタンを操作することができ、撮影条件に応じたタイムリーな撮影を行うことができる。
【0051】
一方、デジタルスチルカメラ100を両手で把持する場合もあるが、その場合、左手の親指F1’等も、画面8aに接触する場合がある。かかる場合、CPU11は、上述と同様にして、全ての指が接触しない領域を画像表示領域8b’と決定し、かかる画像表示領域8b’内に被写体画像を表示するようにする(図4の点線参照)。それにより、撮影者は、画面8a上においた指に関わらず、被写体画像を観察できる。
【0052】
尚、例えば三脚を用いた撮影などにおいては、撮影者がデジタルスチルカメラ100の背面に触れることなく撮影を行うことができる、そこで、そのような場合には、CPU11は、画面8aに触れる物体(指等)がないことから、画面8a全体を画像表示領域8bとして決定し、画面8aいっぱいに画像を表示することができる。但し、画像表示領域8bの大きさに関わらず、画角は一定とするのがよい。
【0053】
更に、図3のフローチャートの続きを説明すると、ステップS104で、上述のごとく画像表示領域8bを決定した後、CPU11は、ステップS105において、レリーズスイッチ21aの操作に関わりなく、CCD3を介して画像信号を取り込んで画像処理を行い画像データを取得し、それに基づきステップS106で、画像表示領域8bに画像を表示(スルー画像表示)するようになっている。
【0054】
更に、ステップS107で、CPU11は、第1段のレリーズスイッチ21aの押下信号(S1信号)が入力されたか否か判断する。ここで、第1段のレリーズスイッチ21aの押下信号(S1信号)が入力されないと判断すれば、CPU11は、ステップS103にフローを戻すので、その都度、画像表示領域8bの決定及び表示画像の更新を行える。
【0055】
一方、第1段のレリーズスイッチ21aの押下信号(S1信号)が入力されたと判断すれば、ステップS108で、AE処理を行って適切な露光条件を決定し、ステップS109で、第2段のレリーズスイッチ21aの押下信号(S2信号)が入力されるのを待つ。第2段のレリーズスイッチ21aの押下信号(S2信号)が入力されたと判断すれば、CPU11は、ステップS110で、フォーカシング駆動を行い、ステップS112で、CCD3を介して画像信号を取り込んで画像処理を行い画像データを取得し、それに基づきステップS113で、画像記憶用メモリ9に画像データを記録するようになっている。ここで、CPU11は、ステップS114で、いわゆるポスト画像として、画像記憶用メモリ9に記録した画像データ(すなわち新たな画像データ)に基づいて、画像表示領域8bに画像を表示させるようになっている。その後フローはステップS101に戻される。
【0056】
図5は、第2の実施の形態にかかるデジタルスチルカメラ200の斜視図である。本実施の形態においては、上述した実施の形態に対して、異なる点を中心に説明し、同様な機能を有する構成に関しては同一の符号を用いて説明を省略する。尚、本実施に形態においては、画像表示部8(図1,2参照)の画面8aはタッチパネル式でなくても良い。
【0057】
デジタルスチルカメラ200の背面のレリーズスイッチ21a側端部には、板状の遮蔽部材40が取り付けられている。遮蔽部材40は、画面8aの一部を遮蔽する遮蔽位置(実線で示す)と、画面8aから退避する退避位置(点線で示す)との間で枢動可能となっている。デジタルスチルカメラ200の背面下部には、開閉スイッチ21bが設けられており、遮蔽部材40が遮蔽位置にあるときCPU11に対してオン信号を出力し、退避位置へと枢動したときにオフ信号をCPU11に対して出力するようになっている。更に、遮蔽部材40は、遮蔽位置にあるときに、後方を向いた面(すなわちデジタルスチルカメラ200を把持する操作者に対峙する面)に、撮影に関するボタン41(第1の実施の形態の8dと同様の機能を備える)を有し、退避位置にあるときに、後方を向いた面(すなわち画像表示部8の画面8aを観察する操作者に対峙する面)に、再生に関するボタン42(例えばコマ送りボタン、消去ボタンなど)を有している。すなわち、遮蔽部材40の撮影に関するボタン41が配置されている面の裏面に、再生に関するボタン42が配置されており、撮影時(この時遮蔽部材40は遮蔽位置)には、ボタン41が、又、再生時(この時遮蔽部材40は退避位置)にはボタン42が操作者側に向くようになっている。
【0058】
本実施の形態においては、撮影時に撮影者が、遮蔽部材40を遮蔽位置に枢動させると、開閉スイッチ21bが押されてオン信号を出力するので、それに応じてCPU11は、画面8aが遮蔽部材40に覆われない領域を画像表示領域8b(縦横比は画面8aに一致させるのがよい)と決定し、かかる画像表示領域8bに被写体画像を表示するようにする(図5参照)。それにより撮影者は、遮蔽部材40が遮蔽位置にあるにも関わらず、被写体画像を観察できる。又、撮影時に、撮影者がデジタルスチルカメラ100を把持する場合、遮蔽位置にある遮蔽部材40上に親指等(不図示)をおくことができ、把持性が高まる。
【0059】
又、遮蔽位置にある遮蔽部材40上で撮影者が操作可能な撮影に関するボタン41(例えば露出補正ボタン、ストロボ強制発光ボタン)などを、撮影者が右手の親指などで操作することで、撮影条件に応じたタイムリーな撮影を行うことができる。尚、遮蔽部材40が遮蔽位置にある時は、撮影が行われる状態であるから、CPU11は、開閉スイッチ21bからオン信号が出力されたことに応じて、自動的に上述したスルー画像表示モードを設定するように構成すると操作性が向上してより好ましい。
【0060】
これに対し、記録用メモリ9に記憶された画像データに基づき画像を再生する場合など、画像表示領域8bはなるべく大きい方が望ましい。そこで、画像を再生する場合、遮蔽部材40を退避位置へと枢動させる。それにより、画面8aが開放され、その全面が観察者により観察可能となるので、CPU11は、開閉スイッチ21bのオフ信号に応じて、画面8a全体を画像表示領域8bと決定し、かかる画像表示領域8bに被写体画像を表示するようにする。それにより観察者は、画面8aいっぱいに表示された画像を観察できる。
【0061】
又、開放位置にある遮蔽部材40上で観察者が操作可能な再生に関するボタン42(例えばコマ送りボタン、画像消去ボタン)などを、観察者が右手の親指などで操作することで、所望の画像再生等を行うことができる。尚、遮蔽部材40が退避位置にある時は、再生が行われる状態であるから、CPU11は、開閉スイッチ21bからオフ信号が出力されたことに応じて、自動的に上述した画像再生モードを設定するように構成すると操作性が向上してより好ましい。
【0062】
以上、本発明を実施の形態を参照して説明してきたが、本発明は上記実施の形態に限定して解釈されるべきではなく、適宜変更・改良が可能であることはもちろんである。例えば、第1の実施の形態ではタッチパネル式の入力手段により、撮影者の指など画面に接触したことに応じて、画像表示領域8bの決定を行っているが、例えば近接センサ等を用いて、撮影者の指などが画面に近接したこと仁応じて、画像表示領域8bの決定を行っても良い。
【0063】
【発明の効果】
本発明によれば、大型の表示部を備えながらも、携帯性に優れ、且つ撮影時により確実に把持を行えるデジタルカメラを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したデジタルカメラの一例であるデジタルスチルカメラl00の一実施の形態を示す外観図であり、図1(a)はデジタルスチルカメラ100の前面斜視図、図1(b)は背面斜視図である。
【図2】デジタルスチルカメラ100の機能的構成を示すブロック図である。
【図3】本発明を適用したデジタルスチルカメラ100で実行される撮影処理を説明するフローチャートである。
【図4】第1の実施の形態にかかるデジタルスチルカメラ100の斜視図である。
【図5】第2の実施の形態にかかるデジタルスチルカメラ100の斜視図である。
【符号の説明】
8 画像表示部
11 CPU
40 遮蔽部材
100、200 デジタルスチルカメラ
Claims (14)
- 光学像を受光し、画像信号を出力する撮像素子と、
前記画像信号に基づく画像データを記憶する記憶手段と、
画面上に画像を表示する表示部と、
前記撮像素子から出力された画像信号に基づきリアルタイムで画像を表示するスルー画像表示モードと、前記記憶手段から読み出した画像データに基づいて画像を表示する画像再生モードとを選択可能な選択手段と、を有し、
前記表示部は、前記選択手段により前記スルー画像表示モードが選択されたときは、前記画像再生モードが選択されたときよりも、小さい面積で前記画面上に画像を表示することを特徴とするデジタルカメラ。 - 前記表示部は、前記画面への接触により入力を行える入力手段を有し、前記選択手段により前記スルー画像表示モードが選択されたときは、前記画面上の画像を表示する領域と異なる領域内に、撮影に関する操作ボタンを表示することを特徴とする請求項1に記載のデジタルカメラ。
- 前記選択手段により前記スルー画像表示モードが選択されたときは、前記表示部は、前記画像再生モードが選択されたときよりも縮小された画像を、前記画面上のレリーズスイッチから離れた側に表示することを特徴とする請求項1又は2に記載のデジタルカメラ。
- 前記表示部は、前記画面上への、物体の接触領域もしくはその近接領域を検知する検知手段を有し、前記選択手段により前記スルー画像表示モードが選択されたときは、前記画面上における前記検知手段により検知された前記領域以外の領域に、画像を表示することを特徴とする請求項1又は2に記載のデジタルカメラ。
- 前記表示部は、前記検知手段により検知された前記領域以外の領域内において、画像の縦横比を変更することなく最も面積が大きい状態で画像を表示することを特徴とする請求項4に記載のデジタルカメラ。
- 前記表示部は、前記検知手段が、前記画面上への物体の接触もしくは近接を同じ領域で所定時間以上継続して検知したときに、前記検知手段により検知された前記領域以外の領域内に、画像を表示することを特徴とする請求項4又は5に記載のデジタルカメラ。
- 前記選択手段が前記スルー画像表示モードを設定したときに、レリーズスイッチの操作に応じて撮影が可能となることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載のデジタルカメラ。
- 光学像を受光し、画像信号を出力する撮像素子と、
前記撮像素子より出力された画像信号に基づいて、画面上に画像を表示する表示部と、
前記表示部の画面における一部の領域を遮蔽する遮蔽位置と、前記画面から退避する退避位置との間で変位可能な遮蔽部材とを有し、
前記表示部は、前記遮蔽部材が遮蔽位置に変位したときは、前記遮蔽部材により遮蔽される前記画面上の前記一部の領域以外の領域内に、画像を表示することを特徴とするデジタルカメラ。 - 前記遮蔽部材が前記遮蔽位置に変位したときに、前記表示部は、前記撮像素子から出力された画像信号に基づきリアルタイムで画像を表示することを特徴とする請求項8に記載のデジタルカメラ。
- 前記遮蔽部材が前記遮蔽位置に変位したときに、レリーズスイッチの操作に応じて撮影が可能となることを特徴とする請求項8又は9に記載のデジタルカメラ。
- 前記遮蔽部材が前記遮蔽位置に変位したときに、前記デジタルカメラの後方側となる面に、撮影に関する操作スイッチが配置されていることを特徴とする請求項8乃至10のいずれかに記載のデジタルカメラ。
- 前記遮蔽部材が前記退避位置に変位したときに、前記表示部は、前記一部の領域以外の領域に対しても、画像を表示することを特徴とする請求項8乃至11のいずれかに記載のデジタルカメラ。
- 前記遮蔽部材が前記退避位置に変位したときに、前記デジタルカメラの後方側となる面に、再生に関する操作スイッチが配置されていることを特徴とする請求項8乃至12のいずれかに記載のデジタルカメラ。
- 前記遮蔽部材が前記退避位置に変位したときに、記憶手段から読み出した画像データに基づいて画像を表示する画像再生モードが、自動的に選択されることを特徴とする請求項8乃至13のいずれかに記載のデジタルカメラ。
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