JP2004023424A - 電力増幅モジュール - Google Patents
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Abstract
【解決手段】電力増幅部10は、入力された信号を増幅して出力し、コンデンサCdは、電力増幅部10の出力ラインに直列に接続され、第1のインダクタL1がコンデンサCdの後段に備えられ、第1のインダクタL1及びコンデンサCdは、LC直列共振回路210を構成し、アイソレータ30は、入力回路が等価的にLC並列共振回路310を構成し、第1のインダクタL1の後段に備えられ、LC直列共振回路210の共振周波数、及び、LC並列共振回路310の反共振周波数は、使用周波数帯域内にある
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、高周波回路等に用いられる電力増幅モジュールに関する。
【0002】
【従来の技術】
現在使用されているデジタル式携帯電話として、例えば、CDMA方式のデジタル式携帯電話がある。このCDMA(Code Division Multiple Access)方式のデジタル式携帯電話は、送信回路の後段に電力増幅モジュールが備えられ、電力増幅モジュールの後段には、送信アンテナが備えられている。この電力増幅モジュールは、線形の電力増幅回路を含んでいる。
【0003】
携帯電話に備えられた送信アンテナは、そのインピーダンスが大きく変化するので、電力増幅モジュールに含まれる電力増幅回路と送信アンテナとを直接接続した場合には、両者のインピーダンスの不整合により反射波が生じ、電力増幅回路の信号が歪んでしまう。この歪みが大きくなると、線形性が損なわれ、信号の復調が困難になる。
【0004】
そこで、従来の電力増幅モジュールでは、送信アンテナと電力増幅回路との間にアイソレータを備え、電力増幅回路が、送信アンテナのインピーダンス変化の影響を受けないようにしてある。
【0005】
ところで、アイソレータを備える電力増幅モジュールにおいて、使用周波数帯域内における電力増幅回路の出力端子に接続される回路のインピーダンス(アイソレータ側インピーダンス)は、VSWR(電圧定在波比)が大きくなると、電力増幅回路の出力インピーダンスに対する不整合の程度が大きくなり、隣接チャネル漏洩電力比が増大し、高周波出力及び電力効率が低下し、電力増幅回路の信号の線形性が損なわれるという問題が生じる。
【0006】
ところが、従来の電力増幅モジュールにおいて、アイソレータ側インピーダンスは、VSWRが小さな値、例えば、VSWR≦1.2となる周波数範囲が極めて狭く、使用周波数帯域の大部分において、VSWRが大きな値となっていた。具体的には、従来の電力増幅モジュールにおいて、アイソレータ側インピーダンスがVSWR≦1.2となる周波数範囲は、使用周波数帯域の2〜3%程度であった。
【0007】
このため、従来の電力増幅モジュールは、電力増幅回路の出力インピーダンスと、アイソレータ側インピーダンスとが不整合になり、隣接チャネル漏洩電力比が増大し、高周波出力及び電力効率が低下し、電力増幅回路の信号の線形性が損なわれるという問題を生じていた。
【0008】
アイソレータ側インピーダンスを調整する部品を新たに追加すれば、使用周波数帯域の広い範囲において、VSWR≦1.2となるように調整することは可能である。しかし、この場合は、部品点数の増大を招き、小型化が妨げられるとともに、コストが高くなるという問題点を生じる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の課題は、小型化、低コスト化を図り得る電力増幅モジュールを提供することである。
【0010】
本発明のもう1つの課題は、使用周波数帯域内の広い周波数において、隣接チャネル漏洩電力比の増大、並びに、高周波出力及び電力効率の低下を防ぐことができる電力増幅モジュールを提供することである。
【0011】
本発明の更にもう1つの課題は、使用周波数帯域内の広い周波数において、電力増幅部の信号の線形性を保つことができる電力増幅モジュールを提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決するため、本発明に係る電力増幅モジュールは、電力増幅部と、コンデンサと、方向性結合器と、アイソレータとを含む。
【0013】
電力増幅部は、入力された信号を増幅して出力する。コンデンサは、電力増幅部の出力ラインに直列に接続される。方向性結合器は、第1のインダクタと、第2のインダクタとを含み、第1のインダクタがコンデンサの後段に備えられ、第2のインダクタが第1のインダクタに結合される。第1のインダクタ及びコンデンサは、LC直列共振回路を構成する。アイソレータは、入力回路が等価的にLC並列共振回路を構成し、第1のインダクタの後段に備えられる。LC直列共振回路の共振周波数、及び、LC並列共振回路の反共振周波数は、使用周波数帯域内にある。
【0014】
上述したように、本発明に係る電力増幅モジュールは、電力増幅部を含んでおり、電力増幅部は、入力された信号を増幅して出力する。このため、例えば、携帯電話の送信回路から出力された信号を増幅できる。
【0015】
本発明に係る電力増幅モジュールは、アイソレータを含んでおり、アイソレータは第1のインダクタの後段に備えられ、第1のインダクタは、電力増幅部の後段に備えられている。このため、アイソレータの後段に備えられる電子機器、例えば、送信アンテナ等は、アイソレータを介して、電力増幅部に接続されることになる。このため、電力増幅部が、送信アンテナ等のインピーダンス変化の影響を受けなくなる。
【0016】
本発明に係る電力増幅モジュールは、コンデンサを含んでおり、コンデンサは、電力増幅部の出力ラインに直列に接続されているので、電力増幅部から出力された信号の直流成分を除去することができ、直流阻止コンデンサとして機能させることができる。
【0017】
また、本発明に係る電力増幅モジュールは、方向性結合器を含んでおり、方向性結合器は、第1のインダクタと、第2のインダクタとを含む。第1のインダクタは、コンデンサの後段に備えられているので、コンデンサから信号が入力される。
【0018】
第2のインダクタは、第1のインダクタに結合されている。このため、第2のインダクタを用いて、コンデンサから入力された信号を検出することにより、電力増幅部とアイソレータとの間の進行波を検出することができる。更に具体的には、この第2のインダクタで検出された信号は、制御部に供給され、制御部から出力される信号により、電力増幅部がコントロールされる。
【0019】
第1のインダクタは、コンデンサの後段に備えられているので、第1のインダクタ及びコンデンサが、LC直列共振回路を構成する。アイソレータは、入力回路が等価的にLC並列共振回路を構成する。
【0020】
アイソレータの入力回路は、第1のインダクタの後段に備えられているから、電力増幅部とコンデンサとの接続点から、コンデンサ側を見たインピーダンス(以下、共振回路側インピーダンスと称する)が、LC直列共振回路とLC並列共振回路との合成インピーダンスになる。
【0021】
このため、LC直列共振回路又はLC並列共振回路の共振条件を用いて、共振回路側インピーダンスを定めることが可能になる。具体的には、LC直列共振回路の共振周波数f0、及び、LC並列共振回路の反共振周波数f1を使用周波数帯域内に設定することにより、使用周波数帯域内の広い周波数において、共振回路側インピーダンスが50Ω整合に近づき小さなVSWRとなるように、例えば、VSWR≦1.2となるように設定することができ、これにより、共振回路側インピーダンスを電力増幅部10の出力インピーダンスに整合させることができる。
【0022】
したがって、共振回路側インピーダンスを電力増幅部10の出力インピーダンスに整合できる結果、使用周波数帯域内の広い周波数において、隣接チャネル漏洩電力比の増大、並びに、高周波出力及び電力効率の低下を防ぐことができる。
【0023】
また、同様に、共振回路側インピーダンスを電力増幅部10の出力インピーダンスに整合できる結果、使用周波数帯域内の広い周波数において、電力増幅部の信号の線形性を保つことができる。
【0024】
更に、本発明に係る電力増幅モジュールにおいて、LC直列共振回路は、既存の方向性結合器及びコンデンサを用いて構成されている。従って、VSWR≦1.2を満たすにあたり、共振回路側インピーダンスを調整するための新たな部品を追加する必要がないので、小型化、低コスト化を図り得る。
【0025】
【発明の実施の形態】
図1は本発明に係る電力増幅モジュールの一実施例を含むブロック図、図2は、図1に示した電力増幅モジュールの一部を更に詳細に示す等価回路図である。図1において、本実施例に係る電力増幅モジュールは、電力増幅部10と、コンデンサCdと、方向性結合器20と、制御部60と、アイソレータ30とを含み、携帯電話の送信回路50と、送信アンテナ40との間に備えられている。
【0026】
電力増幅部10は、例えば、1パッケージ化されたパワーアンプ用のMMIC(Microwave Monolithic IC)であり、電力増幅回路110と、インピーダンス整合回路120とを含む。インピーダンス整合回路120は、電力増幅回路110の後段に備えられ、出力インピーダンスが、例えば、50Ωである。コンデンサCdは、電力増幅部10の出力ラインに直列に接続されている。
【0027】
方向性結合器20は、第1のインダクタL1と、第2のインダクタL2とを含む。第1のインダクタL1及び第2のインダクタL2は、ストリップライン、マイクロストリップライン等の線路で構成されている。
【0028】
第1のインダクタL1は、コンデンサCdの後段に備えられている。第2のインダクタL2は、第1のインダクタL1に結合されている。
【0029】
制御部60は、第2のインダクタL2と電力増幅部10との間に備えられている。コンデンサCd及び第1のインダクタL1は、LC直列共振回路210を構成している。本実施例において、LC直列共振回路210は、等価的にLC直列共振回路を構成するものであれば、コンデンサCd、第1のインダクタL1以外の回路要素を含むものであってもよい。
【0030】
アイソレータ30の入力回路は、中心導体Ls1及びコンデンサC1が並列に接続されてなり、等価的にLC並列共振回路310を構成している。本実施例においては、LC並列共振回路310のキャパシタンス成分C1は、コンデンサCdのキャパシタンスと略一致し、LC並列共振回路310のインダクタンス成分Ls1は、第1のインダクタL1のインダクタンスと略一致している。この入力回路は、第1のインダクタL1の後段に備えられている。
【0031】
本実施例において、LC並列共振回路310は、等価的にLC並列共振回路を構成するものであれば、中心導体Ls1、コンデンサC1以外の回路要素を含むものであってもよい。
【0032】
図2は、アイソレータ30を更に詳細に示す等価回路図である。アイソレータ30は、フェリ磁性体YIGと、3つの中心導体Ls1〜Ls3と、コンデンサC1〜C3含む。
【0033】
中心導体Ls1には端子T1が備えられ、中心導体Ls2には端子T2が備えられ、中心導体Ls3には端子T3が備えられる。中心導体Ls1〜Ls3はフェリ磁性体YIGに装着される。端子T1は方向性結合器20に接続され、端子T2は送信アンテナ40に接続され、端子T3は終端抵抗R1に接続される。本実施例においては、集中定数型のアイソレータを示したが、分布定数型のアイソレータを用いてもよい。
【0034】
本実施例に係る電力増幅モジュールにおいて、電力増幅回路110は、送信回路50から入力された信号を所望の電力まで増幅し、インピーダンス整合回路120を介して出力する。コンデンサCdは、電力増幅部10から出力された信号に含まれる直流成分を除去して、方向性結合器20に出力する。方向性結合器20は、電力増幅部10とアイソレータ30との間の進行波を検出する。
【0035】
制御部60は、第2のインダクタL2から供給される信号を処理して、電力増幅部10に制御信号S1を出力する。制御信号S1は、電力増幅部10の利得制御に使用される。
【0036】
アイソレータ30は、直流磁界Hdcが印加され、方向性結合器20を介して、入力された信号を、送信アンテナ40側の端子T2にのみ出力する。端子T2から端子T1に戻ろうとする信号(反射波等)は、端子T3にのみ出力され終端抵抗R1によって吸収される。
【0037】
上述したように、本実施例に係る電力増幅モジュールにおいて、電力増幅部10は、入力された信号を増幅して出力する。このため、例えば、携帯電話の送信回路50から出力された信号を増幅できる。
【0038】
また、本実施例に係る電力増幅モジュールにおいて、アイソレータ30は第1のインダクタL1の後段に備えられ、第1のインダクタL1は、電力増幅部10の後段に備えられているので、アイソレータ30の後段に備えられる電子機器、例えば、送信アンテナ40等は、アイソレータ30を介して、電力増幅部10に接続されることになる。このため、電力増幅部10が、送信アンテナ40等のインピーダンス変化の影響を受けなくなる。
【0039】
また、本実施例に係る電力増幅モジュールにおいて、コンデンサCdは、電力増幅部10の出力ラインに直列に接続されているので、電力増幅部10から出力された信号の直流成分を除去することができ、直流阻止コンデンサとして機能させることができる。
【0040】
また、本実施例に係る電力増幅モジュールにおいて、方向性結合器20は、第1のインダクタL1と、第2のインダクタL2とを含む。第1のインダクタL1は、コンデンサCdの後段に備えられているので、コンデンサCdから信号が入力される。
【0041】
第2のインダクタL2は、第1のインダクタL1に結合されている。このため、第2のインダクタL2を用いて、コンデンサCdから入力された信号を検出することにより、電力増幅部10とアイソレータ30との間の進行波を検出することができる。更に具体的には、この第2のインダクタL2で検出された信号は、制御部60に供給され、制御部60から出力される制御信号S1が電力増幅部10の利得制御に使用される。
【0042】
第1のインダクタL1は、コンデンサCdの後段に備えられているので、第1のインダクタL1及びコンデンサCdが、LC直列共振回路210を構成する。アイソレータ30は、入力回路が等価的にLC並列共振回路310を構成する。
【0043】
アイソレータ30の入力回路は、第1のインダクタL1の後段に備えられているから、電力増幅部10とコンデンサCdとの接続点から、コンデンサCd側を見たインピーダンス(共振回路側インピーダンス)が、LC直列共振回路210とLC並列共振回路310との合成インピーダンスになる。
【0044】
このため、本実施例に係る電力増幅モジュールは、LC直列共振回路210又はLC並列共振回路310の共振条件を用いて、共振回路側インピーダンスを定めることが可能になる。
【0045】
具体的には、LC直列共振回路210の共振周波数f0、及び、LC並列共振回路310の反共振周波数f1を使用周波数帯域内に設定することにより、使用周波数帯域内の広い周波数において、共振回路側インピーダンスが50Ω整合に近づき小さなVSWRとなるように、例えば、VSWR≦1.2となるように設定することができ、これにより、共振回路側インピーダンスを電力増幅部10の出力インピーダンスに整合させることができる。
【0046】
したがって、本実施例に係る電力増幅モジュールは、共振回路側インピーダンスを電力増幅部10の出力インピーダンスに整合できる結果、使用周波数帯域内の広い周波数において、隣接チャネル漏洩電力比の増大、並びに、高周波出力及び電力効率の低下を防ぐことができる。
【0047】
また、同様に、本実施例に係る電力増幅モジュールは、共振回路側インピーダンスを電力増幅部10の出力インピーダンスに整合できる結果、使用周波数帯域内の広い周波数において、電力増幅部10の信号の線形性を保つことができる。
【0048】
また、本実施例に係る電力増幅モジュールにおいて、LC直列共振回路210は、既存の方向性結合器20及びコンデンサCdを用いて構成されている。従って、VSWR≦1.2を満たすに当たって、共振回路側インピーダンスを調整するための部品を、新たに追加する必要がないので、小型化、低コスト化を図り得る。
【0049】
また、本実施例に係る電力増幅モジュールにおいて、LC直列共振回路210は、第1のインダクタL1、又は、コンデンサCdを所定の値に設定することにより、共振条件を任意に設定できる。LC並列共振回路310は、キャパシタンス成分C1、又は、インダクタンス成分Ls1を所定の値に設定することにより、共振条件を任意に設定できる。
【0050】
本実施例に係る電力増幅モジュールは、例えば、使用中心周波数が2GHzであり、コンデンサCd及びキャパシタンス成分C1のキャパシタンスを3.0pF、第1のインダクタL1及びインダクタンス成分Ls1のインダクタンスを2.0nHとする。
【0051】
図3は、入力インピーダンスを示すスミスチャートであり、図4は、図3に示したスミスチャートを拡大した図である。図において、実線は、本実施例に係る電力増幅モジュールの共振回路側インピーダンス、すなわち、LC並列共振回路310の前段にLC直列共振回路210を接続した場合の特性であり、破線は、LC並列共振回路310のみの場合の特性である。
【0052】
図3、図4において、本実施例に係る電力増幅モジュールの共振回路側インピーダンスは、使用周波数帯域内の周波数f4、f5において、VSWR=1.2となっており、使用周波数帯域内の広い周波数(f4〜f5)において、VSWR≦1.2を満たす。周波数(f4〜f5)間の帯域は、270MHzである。
【0053】
これに対し、LC並列共振回路310のみの場合の入力インピーダンスは、周波数f4〜f5よりも狭い周波数(f6〜f7)においてのみ、VSWR≦1.2を満たす。周波数(f6〜f7)間の帯域は、190MHzである。
【0054】
このように、本実施例に係る電力増幅モジュールは、VSWR≦1.2を満たす使用周波数帯域が270MHzであり、190MHzよりも80MHz広がることになるから、使用周波数帯域内の広い周波数範囲において、電力増幅部10の出力インピーダンスと、共振回路側インピーダンスとが整合する。
【0055】
また、本発明に係る電力増幅モジュールは、LC直列共振回路210の共振周波数f0と、LC並列共振回路310の反共振周波数f1との比(f0/f1)が、ほぼ1であるとき、使用周波数帯域内の広い周波数範囲において、共振回路側インピーダンスがVSWR≦1.2となる。
【0056】
図5は、本実施例に係る電力増幅モジュールにおける(f0/f1)と、共振回路側インピーダンスとの関係を示す図である。図5に示すように、例えば、f0/f1が、0.9<f0/f1<1.1である場合にも、共振回路側インピーダンスをVSWR≦1.2とすることができ、実用的なインピーダンス特性を得ることができる。
【0057】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によれば、次のような効果を得ることができる。
(A)小型化、低コスト化を図り得る電力増幅モジュールを提供することができる。
(B)使用周波数帯域内の広い周波数において、隣接チャネル漏洩電力比の増大、並びに、高周波出力及び電力効率の低下を防ぐことができる電力増幅モジュールを提供することができる。
(C)使用周波数帯域内の広い周波数において、電力増幅部の信号の線形性を保つことができる電力増幅モジュールを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電力増幅モジュールの一実施例を含むブロック図である。
【図2】図1に示した電力増幅モジュールの一部を更に詳細に示す等価回路図である。
【図3】入力インピーダンスを示すスミスチャートである。
【図4】図3に示したスミスチャートを拡大した図である。
【図5】本実施例に係る電力増幅モジュールにおける(f0/f1)と、共振回路側インピーダンスとの関係を示す図である。
【符号の説明】
10 電力増幅部
210 LC直列共振回路
L1 第1のインダクタ
Cd コンデンサ
20 方向性結合器
30 アイソレータ
310 LC並列共振回路
Claims (6)
- 電力増幅部と、コンデンサと、方向性結合器と、アイソレータとを含む電力増幅モジュールであって、
前記電力増幅部は、入力された信号を増幅して出力し、
前記コンデンサは、電力増幅部の出力ラインに直列に接続され、
前記方向性結合器は、第1のインダクタと、第2のインダクタとを含み、前記第1のインダクタが前記コンデンサの後段に備えられ、前記第2のインダクタが前記第1のインダクタに結合され、
前記第1のインダクタ及び前記コンデンサは、LC直列共振回路を構成し、
前記アイソレータは、入力回路が等価的にLC並列共振回路を構成し、前記第1のインダクタの後段に備えられ、
前記LC直列共振回路の共振周波数、及び、前記LC並列共振回路の反共振周波数は、使用周波数帯域内にある
電力増幅モジュール。 - 請求項1に記載された電力増幅モジュールであって、
前記電力増幅部と前記コンデンサとの接続点から、前記コンデンサ側を見たインピーダンスは、使用周波数帯域内において、電圧定在波比が、1.2以下になるように、設定されている
電力増幅モジュール。 - 請求項1又は2に記載された電力増幅モジュールであって、
前記LC直列共振回路の共振周波数、及び、前記LC並列共振回路の反共振周波数は、ほぼ一致している
電力増幅モジュール。 - 請求項3に記載された電力増幅モジュールであって、
前記LC直列共振回路の共振周波数をf0、前記LC並列共振回路の反共振周波数をf1、としたとき、
0.9 < f0/f1 < 1.1である
電力増幅モジュール。 - 請求項1乃至4の何れかに記載された電力増幅モジュールであって、
前記第1のインダクタ及び前記第2のインダクタは、ストリップライン、又は、マイクロストリップラインである
電力増幅モジュール。 - 請求項1乃至5の何れかに記載された電力増幅モジュールであって、
前記LC直列共振回路に用いられている前記コンデンサは、前記電力増幅部の直流阻止コンデンサの機能を兼ね備えている
電力増幅モジュール。
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