JP2004021869A - リモートエントリーシステム、情報処理装置、リモートエントリー方法及びプログラム - Google Patents

リモートエントリーシステム、情報処理装置、リモートエントリー方法及びプログラム Download PDF

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Takeshi Fujita
藤田 剛
Ichiro Hayashi
林 一郎
Tetsuya Yamaguchi
山口 徹也
Kazumi Yasueda
安枝 和三
Akie Ochi
大地 昭江
Tomoo Yamaguchi
山口 友生
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Abstract

【課題】本発明の目的は、医療機関で入力された検査結果の評価データを直接サーバコンピュータで受信して取り込み可能なリモートエントリーシステムを提供することにある。
【解決手段】本発明は、臨床試験において、医療機関3の端末コンピュータ31で入力された検査結果の評価を、臨床試験の症例報告支援機関1のサーバコンピュータ11に送信するリモートエントリーシステムである。
サーバコンピュータ11は、被験者の評価時点に、過去に端末コンピュータ31から受信した検査結果データから検査結果データの閲覧画面66及び被験者の評価入力画面65を作成し、端末コンピュータ31に送信する。端末コンピュータ31は、閲覧画面66及び被験者の評価入力画面65を表示する。評価入力画面66で入力した被験者の評価データを、サーバコンピュータ11に送信する。
【選択図】    図19

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は医療機関で入力した臨床試験の検査結果の評価を症例報告支援機関側に直接送信するリモートエントリーシステム、情報処理装置、リモートエントリー方法及びプログラムに係り、特に、臨床試験中の評価入力後、評価データのクリーニングを効率よく行うリモートエントリーシステム、情報処理装置、リモートエントリー方法及びプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
新薬開発の過程では、新薬候補の中から可能性の高い化合物を選別する基礎研究を行った後、動物を用いて薬効薬理作用を検討する非臨床試験を行う。その後、臨床試験を行い、臨床試験の結果を厚生労働省に提出して承認審査を受け、製造承認されると新薬の発売が可能となる。
近年、臨床試験の効率化を目的として、臨床試験の症例報告支援機関にサーバコンピュータを設置し、医療機関、検査機関の端末コンピュータで入力した検査結果をサーバコンピュータに直接取り込む臨床試験のリモートエントリーシステムが提案されている。
【0003】
この臨床試験のリモートエントリーシステムでは、医療機関の端末コンピュータに表示された検査結果の入力画面で、医療機関の医師等が検査結果を入力した後、サーバコンピュータに送信する。
サーバコンピュータは、検査結果を受信し、臨床試験の症例報告に用いる情報を管理する症例報告データベースに登録する。その後、医療機関側で入力された検査結果のデータクリーニングを行う。このデータクリーニングでは、入力ミスがないかどうかを確認し、ミスがあった場合には医療機関、製薬会社から修正内容を受領して、症例報告データベース中の検査結果のデータの修正を行う。
データベース中の各検査結果を集計し、症例報告書を作成して、承認審査のために提出する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、この従来のリモートエントリーシステムでは、医療機関側で入力した検査結果を直接サーバコンピュータに送信するだけであり、複数の検査ポイント毎などに行われる検査結果の評価の入力データを直接サーバコンピュータに送信する技術は知られていない。
これらの従来のリモートエントリーシステムでは、複数の検査ポイント毎などに行われる検査結果の評価は、依然紙ベースで行われているのが現状である。
【0005】
本発明の目的は、医療機関側で入力された検査結果の評価データを直接サーバコンピュータ側で受信して取り込むことが可能なリモートエントリーシステム、情報処理装置、リモートエントリー方法及びプログラムを提供することにある。本発明の他の目的は、医療機関側で入力された検査結果の評価データについて、所定の項目は医療機関の入力時に入力チェックを行い、その他の項目はサーバコンピュータにデータ取込後に入力チェックを行うことにより、効率的にデータクリーニング可能なリモートエントリーシステム、情報処理装置、リモートエントリー方法及びプログラムを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題は、請求項1に係る発明によれば、医療機関で実施される臨床試験において、医療機関に設置された端末コンピュータ(端末コンピュータ31)で入力された検査結果の評価を、臨床試験の症例報告支援機関(症例報告支援会社1)のサーバコンピュータに送信するリモートエントリーシステムであって、前記端末コンピュータは、前記医療機関で実施された検査の検査結果データを前記サーバコンピュータに送信する送信手段と、前記被験者の評価時点に、前記サーバコンピュータから、前記検査結果データの閲覧画面(評価支援画面66)及び前記被験者の評価入力画面を受信して表示する手段と、前記評価入力画面に前記被験者の評価データを入力する評価入力手段と、前記被験者の評価データを前記サーバコンピュータに送信する送信手段と、を備え、前記サーバコンピュータは、前記端末コンピュータから受信した前記検査結果データを、前記臨床試験の症例報告に用いる情報を管理する症例報告データ記憶手段(症例報告データベース16)に登録する手段と、前記被験者の評価時点に、前記症例報告データ記憶手段に登録された前記検査結果データを利用して前記検査結果データの閲覧画面及び前記被験者の評価入力画面を作成し、前記端末コンピュータに送信する送信手段と、前記端末コンピュータから前記評価データを受信する手段と、を備えることにより解決される。
【0007】
上記課題は、請求項2に係る発明によれば、医療機関で実施される臨床試験において、該情報処理装置で入力された検査結果の評価を、臨床試験の症例報告支援機関のサーバコンピュータに送信する医療機関に設置された情報処理装置(端末コンピュータ31)であって、前記医療機関で実施された検査の検査結果データを前記サーバコンピュータに送信する検査結果送信手段と、前記被験者の評価時点に、前記サーバコンピュータから、前記検査結果データの閲覧画面及び前記被験者の評価入力画面を受信して表示する手段と、前記評価入力画面に前記被験者の評価データを入力する評価入力手段と、前記被験者の評価データを前記サーバコンピュータに送信する評価送信手段と、を備えることにより解決される。
【0008】
上記課題は、請求項8に係る発明によれば、医療機関で実施される臨床試験において、前記医療機関に設置された端末コンピュータで入力された検査結果の評価を、臨床試験の症例報告支援機関のサーバコンピュータに送信するリモートエントリー方法であって、前記医療機関で実施された検査の検査結果データを前記サーバコンピュータに送信する検査結果送信手順と、前記被験者の評価時点に、前記サーバコンピュータから、前記検査結果データの閲覧画面及び前記被験者の評価入力画面を受信して表示する手順と、前記評価入力画面に前記被験者の評価データを入力する評価入力手順と、前記被験者の評価データを前記サーバコンピュータに送信する評価送信手順と、を備えることにより解決される。
【0009】
上記課題は、請求項14に係る発明によれば、医療機関で実施される臨床試験において、該情報処理装置で入力された検査結果の評価を、臨床試験の症例報告支援機関のサーバコンピュータに送信する前記医療機関に設置された情報処理装置に、前記医療機関で実施された検査の検査結果データを前記サーバコンピュータに送信する検査結果送信手順と、前記被験者の評価時点に、前記サーバコンピュータから、前記検査結果データの閲覧画面及び前記被験者の評価入力画面を受信して表示する手順と、前記評価入力画面に前記被験者の評価データを入力する評価入力手順と、前記被験者の評価データを前記サーバコンピュータに送信する評価送信手順と、を実行させるためのプログラムにより解決される。
【0010】
このように、前記医療機関で実施された検査の検査結果データを前記サーバコンピュータに送信する検査結果送信手段と、前記被験者の評価時点に、前記サーバコンピュータから、前記検査結果データの閲覧画面及び前記被験者の評価入力画面を受信して表示する手段とを備えているため、複数の検査ポイント毎などの評価時点で、評価の基礎となる検査結果データをコンピュータで送受信可能となり、製薬会社のモニターなどが、評価の基礎となる検査結果資料を持って医療機関に赴く必要がなくなる。評価の時点でのモニターの労力の軽減、時間の節約を図ることが可能となる。
【0011】
このとき、前記被験者を特定する被験者特定情報(被験者番号)及び前記評価の必須入力項目(評価項目918−1、918−2)を含む被験者毎の評価必須項目情報を格納する評価必須項目記憶手段(被験者評価項目テーブル91)と、前記評価入力手段で入力された前記評価データに、前記必須入力項目の入力抜けがある場合には、入力に抜けのある前記評価必須入力項目の入力画面を表示すると共に、前記評価データの前記サーバコンピュータへの送信を禁止する評価再入力指示手段を備えるように構成すると好適である。
【0012】
このように、前記評価入力手段で入力された前記評価データに、前記必須入力項目の入力抜けがある場合には、入力に抜けのある前記評価必須入力項目の入力画面を表示すると共に、前記評価データの前記サーバコンピュータへの送信を禁止する評価再入力指示手段を備えていることにより、必須入力項目の抜けのように、修正が簡単な入力ミスのみ、入力時に医療機関側で修正させることが可能となる。症例報告支援機関側での入力ミスのチェックを軽減可能であると共に、医療機関側での修正に過度の負担を与えることがないため、入力ミスの修正を症例報告支援機関と医療機関とで適当な配分で負担可能となり、評価データのデータベースへの入力を効率よく行うことが可能となる。
【0013】
また、医療機関側の入力者のコンピュータ操作能力に応じ、必須入力項目の数、範囲を適宜変更することにより、医療機関側の操作能力に合わせた配分で症例報告支援機関と医療機関との間の修正作業を分担でき、評価データのデータベースへの入力を効率よく行うことが可能となる。
さらに、リモートエントリーシステム導入時には、必須入力項目を少なくしておき、システム導入後、医療機関側の操作能力に応じて必須入力項目を徐々に増加させることにより、医療機関側のコンピュータ操作能力、ITに対する感覚の向上を図ることが可能となる。
【0014】
上記課題は、請求項4に係る発明によれば、医療機関で実施される臨床試験において、医療機関に設置された端末コンピュータで入力された検査結果の評価を受信して登録する臨床試験の症例報告支援機関の情報処理装置(サーバコンピュータ11)であって、前記端末コンピュータから受信した検査結果データを、前記臨床試験の症例報告に用いる情報を管理する症例報告データ記憶手段に登録する手段と、前記被験者の評価時点に、前記症例報告データ記憶手段に登録された前記検査結果データを利用して前記検査結果データの閲覧画面及び前記被験者の評価入力画面を作成し、前記端末コンピュータに送信する送信手段と、を備えることにより解決される。
【0015】
上記課題は、請求項10に係る発明によれば、医療機関で実施される臨床試験において、前記医療機関に設置された端末コンピュータで入力された検査結果の評価を臨床試験の症例報告支援機関のサーバコンピュータが受信して登録するリモートエントリー方法であって、前記端末コンピュータから受信した検査結果データを、前記臨床試験の症例報告に用いる情報を管理する症例報告データ記憶手段に登録する手順と、前記被験者の評価時点に、前記症例報告データ記憶手段に登録された前記検査結果データを利用して前記検査結果データの閲覧画面及び前記被験者の評価入力画面を作成し、前記端末コンピュータに送信する送信手順を行うことにより解決される。
【0016】
上記課題は、請求項16に係る発明によれば、医療機関で実施される臨床試験において、前記医療機関に設置された端末コンピュータで入力された検査結果の評価を受信して登録する臨床試験の症例報告支援機関の情報処理装置に、前記端末コンピュータから受信した検査結果データを、前記臨床試験の症例報告に用いる情報を管理する症例報告データ記憶手段に登録する手順と、前記被験者の評価時点に、前記症例報告データ記憶手段に登録された前記検査結果データを利用して前記検査結果データの閲覧画面及び前記被験者の評価入力画面を作成し、前記端末コンピュータに送信する送信手順と、を実行させるためのプログラムにより解決される。
【0017】
このように、前記端末コンピュータから受信した検査結果データを、前記臨床試験の症例報告に用いる情報を管理する症例報告データ記憶手段に登録する手段と、前記被験者の評価時点に、前記症例報告データ記憶手段に登録された前記検査結果データを利用して前記検査結果データの閲覧画面及び前記被験者の評価入力画面を作成し、前記端末コンピュータに送信する送信手段と、を備えているため、症例報告支援機関側でデータクリーニングを済ませた後の適正なデータを、検査結果の評価のための資料として医療機関に提供することが可能となる。
検査結果のデータクリーニングを行いながら、並行して医療機関に評価入力画面を提供するため、医療機関では、評価の手続を効率よく行うことができると共に、より適正な評価が可能となる。
検査結果、評価のデータの取得、データクリーニングをリアルタイムで並行して行うため、データの収集を速やかに行うことができ、臨床試験終了後2〜3日程度で、データの収集を完了することが可能となる。
【0018】
このとき、前記検査結果データの閲覧画面は、評価対象となる複数の検査ポイントに係る前記被験者の検査結果データを利用して作成され、検査結果と、有害事象発生状況と、を含む群から選択された少なくとも一つを表示する画面であるように構成すると好適である。
このように構成しているため、複数の検査ポイントに渡る評価の対象を、医師等が簡単に閲覧することができ、評価を効率よく適正に行うことが可能となる。
【0019】
このとき、前記検査結果データの閲覧画面は、評価対象となる複数の検査ポイントに係る前記被験者の検査結果データを利用して作成され、前記検査結果データのグラフを含むように構成すると好適である。
【0020】
このように構成しているため、複数の検査ポイントに渡る評価の対象を、医師等が簡単に閲覧することができ、評価を効率よく適正に行うことが可能となる。
【0021】
このとき、前記端末コンピュータから前記検査結果の評価データを受信する受信手段と、該受信手段が受信した前記評価データを、評価エントリーデータ記憶手段に登録する手段と、前記評価エントリーデータ記憶手段(評価エントリーデータテーブル95)の前記評価データを、前記臨床試験の症例報告に用いる情報を管理する症例報告評価データ記憶手段(症例報告評価データベース94)に登録することを指示する登録指示手段と、該登録指示手段の登録指示に応じて、前記評価エントリーデータ記憶手段の前記評価データを、前記症例報告評価データ記憶手段に登録する手段と、を備えるように構成すると好適である。
【0022】
このように、該登録指示手段の登録指示に応じて、前記評価エントリーデータ記憶手段の前記評価データを、前記症例報告評価データ記憶手段に登録する手段を備えているため、医療機関側から受信した評価データを一旦評価エントリーデータ記憶手段に保存した後、症例報告支援機関の担当者が評価データが安全であると判断してから症例報告評価データ記憶手段に登録することが可能となる。従って、医療機関側からのデータに不都合があったときに、臨床試験管理の基幹データベースである症例報告評価データ記憶手段が影響を受ける可能性が極めて低くなる。
また、評価データを受信した後、医療機関側からデータ全体を差し替えたいとの要望があったときにも、データの差し替え等を容易に行うことが可能となる。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下に説明する構成は本発明を限定するものでなく、本発明の趣旨の範囲内で種々改変することができるものである。
本実施形態のリモートエントリーシステムは、医療機関の端末コンピュータで入力した検査結果及び評価結果を、症例報告会社のサーバコンピュータに取り込むシステムである。
本実施形態のリモートエントリーシステムでは、医療機関の端末コンピュータで入力した検査結果を、症例報告会社のサーバコンピュータに直接取り込む。また、症例報告会社のサーバコンピュータに蓄積された検査結果のうち、評価対象期間内の検査結果をまとめたデータを、予め定められた評価時点に、サーバコンピュータから医療機関の端末コンピュータに送信し、医療機関の端末コンピュータでは、このデータを見ながら評価を入力する。入力した評価は、医療機関の端末コンピュータから、症例報告会社のサーバコンピュータに直接取り込む。
【0024】
なお、本実施形態に係るリモートエントリーシステムは、新薬の臨床試験の被験者の投薬来院の管理を行うが、後発医薬品の生物学的同等性試験、生物学的利用性試験、薬品の市販後調査や、健康食品、特定保健用食品、機能性食品、化粧品等の効果を確認するための試験等、ある程度の期間継続的に、ヒトに物質を投与して検査する試験であれば、どのような試験に用いてもよい。
また、物質を投与する場合に限らず、治療装置、医療機器の効果を確認するための試験に用いてもよい。
また、新薬の臨床試験は、第1相〜第3相のいずれでもよく、また臨床薬理試験、探索的試験、検証的試験、治療的試験のいずれでもよい。
【0025】
また、本実施形態に係るリモートエントリーシステムは、臨床試験に限らず、製薬会社、国民の健康増進を図ることを目的とする公的機関、公的機関から調査を受注した者等が医療機関に依頼する調査に用いることもできる。
例えば、アレルギー、小児喘息、腎臓疾患などの長期治療が必要な疾患、遺伝病などの患者数が少数である疾患等の患者の病状、生活状況に関する調査に用いてもよい。これらの調査では、製薬会社等が医療機関に、各患者へのアンケート調査、医師による各患者の評価を依頼する。医療機関では、医師が、各患者の病状等の評価を端末コンピュータで直接入力し、入力した評価は、インターネット5を介して症例報告支援会社のサーバコンピュータに送信される。
【0026】
本明細書中で「コンピュータ」とは、演算装置を備えた情報端末すべてを含む意味である。例えば、スーパーコンピュータ、汎用コンピュータ、オフィスコンピュータ、制御用コンピュータ、ワークステーション、パソコンのほか、携帯情報端末、演算装置を備えた携帯電話等をも含む。
また、臨床試験とは、治験と同義に用いる。
【0027】
本実施形態のリモートエントリーシステムは、図1に示すように、本実施形態のリモートエントリーシステム及び臨床試験の症例報告システムを統括管理する症例報告支援機関としての症例報告支援会社1と、臨床試験を依頼する製薬会社2と、臨床試験を実施する医療機関3と、医療機関3から受領した検体の臨床検査を行う検査会社4との間で構築されている。
症例報告支援会社1は、臨床試験の実施には直接携わることなく、製薬会社2からの依頼を受けて本実施形態のリモートエントリーシステム及び臨床試験の症例報告システムを運営する組織である。製薬会社2、医療機関3、検査会社4とは異なる組織であるが、検査会社4と一体の組織として構成してもよい。
【0028】
症例報告支援会社1には、リモートエントリーシステム及び臨床試験の症例報告システムを統括するサーバコンピュータ11と、症例報告支援会社1の担当者が使用する端末コンピュータ10とが設置されている。
【0029】
製薬会社2は、新薬を開発する組織であって、開発した新薬の臨床試験を医療機関3に依頼している。本実施形態に係るリモートエントリーシステムが、食品、治療装置、医療機器の効果を確認するための試験に適用される場合は、製薬会社2の代わりに食品会社、医療機器メーカー等となる。
また、本実施形態に係るリモートエントリーシステムが、患者の病状、生活状況の調査に適用される場合は、製薬会社2の代わりに、国民の健康増進を図ることを目的とする公的機関、公的機関から調査を受注した者等となる場合もある。
【0030】
製薬会社2には、端末コンピュータ21が設置されている。各臨床試験のモニターが、ユーザ登録することにより、端末コンピュータ21から、サーバコンピュータ11の症例報告システムを利用可能である。モニターは、サーバコンピュータ11の症例報告データベース16を参照し、臨床試験の検査結果等を、リアルタイムに閲覧できる。
【0031】
医療機関3は、製薬会社2から依頼されて臨床試験を実施する。本実施形態は、医療機関3で臨床試験が実施される例であるが、医療機関3ではなく歯科医院、接骨院、矯正歯科医院、診療所、救急センター、保健所、エステティックサロン、美容院、老人保健施設で臨床試験または食品、医療機器等の効果を確認する試験を実施してもよい。
【0032】
医療機関3は、製薬会社2から臨床試験を依頼されると、その臨床試験について、臨床試験を担当する臨床試験責任医師と、臨床試験責任医師の補佐をする臨床試験担当医師を任命する。以下、臨床試験責任医師と臨床試験担当医師との双方を含む場合を、「医師等」という。
【0033】
医療機関3は、臨床試験に参加する被験者を募集する。臨床試験開始前には被験者に対し臨床試験の目的、スケジュール等について説明をし、被験者からインフォームドコンセントを取得する。
臨床試験が開始すると、医師等は、被験者に対し、投薬、血液・尿等の検体の採取、問診、生理学検査等を行う。端末コンピュータ31で、問診、生理学検査等の結果を入力し、症例報告支援会社1のサーバコンピュータ11に送信する。
採取した検体は、検査センター4で検査される。
また、予め定められた評価時点になると、評価対象期間の被験者の検査結果をまとめたデータ、グラフが症例報告支援会社1のサーバコンピュータ11から端末コンピュータ31に送信されてくる。医師等は、これらのデータ、グラフを見ながら評価を入力し、症例報告支援会社1のサーバコンピュータ11に送信する。
【0034】
被験者への臨床試験の説明、被験者との連絡は、すべて医療機関3が担当する。公正な臨床試験結果を得るために、GCPでは、製薬会社2は被験者とコンタクトを取ることが許されていないためである。
【0035】
検査センター4は、臨床試験において、医療機関3から血液・尿等の検体を受領し、検体の臨床検査を行う組織である。
臨床検査では、血液中、尿中の新薬の残存量や白血球数・赤血球数・ヘモグロビン値等のデータを取得する。
本実施形態では、症例報告支援会社1、医療機関3とは異なる独立した組織として構成するが、症例報告支援会社1として、又は医療機関3の一部門として構成してもよい。
【0036】
検査センター4には、図1に示すように、検査センター4の社内基幹システムを統括する不図示のデータベースコンピュータ、不図示のデータベースコンピュータ内の検査結果データを症例報告支援会社1のサーバコンピュータ11に受け渡すために用いられる中継コンピュータ41が設置されている。
【0037】
臨床試験中、検体と、検査を依頼する依頼書を医療機関3から受領すると、検査センター4は、その日のうちに検体の検査を行う。検体の検査結果と、その検体の依頼書の情報が不図示のデータベースコンピュータに入力、保存される。
毎日午前9時になると、データベースコンピュータに格納された検査結果データが、データベースコンピュータから中継コンピュータ41に送信される。
中継コンピュータ41は、検査結果データを受信すると、不図示の結果テーブルに格納すると共に、この結果テーブルを症例報告支援会社1のサーバコンピュータ11にレプリケーションする。
サーバコンピュータ11は、レプリケーションされた結果テーブル内の検査結果に誤りがないかを確認し、誤りがあれば検査センター4から修正データを受信して、検査結果のデータクリーニングを行う。サーバコンピュータ11は、症例報告データベース16に、検査結果を格納する。
【0038】
次に、各コンピュータについて説明する。
サーバコンピュータ11は、症例報告支援会社1に設置されており、本実施形態のリモートエントリーシステムと臨床試験の症例報告支援システムとの双方を統括管理するコンピュータである。
サーバコンピュータ11のハード構成を図2に示す。
サーバコンピュータ11は、データの演算・制御処理装置(中央演算処理装置)としてのCPU72、記憶装置としてのRAM73、ROM74、HDD75、記憶媒体装置76を備えるものである。また、通信装置77、キーボード78、マウス79、表示装置80、プリンタ81を備える。
【0039】
CPU72は、記憶装置や入力装置から受け取った情報を用いて演算し、演算した結果を記憶装置や出力装置に渡す役目をはたすもので、ROM74又はHDD75などに記憶されているプログラムにしたがって、各種の処理を実行する。
【0040】
記憶装置は各種の処理を実行するためのプログラム等を記憶するものである。記憶装置のうち、記憶媒体装置76は外付のHDDや、MO、CD−RW、DVDなどの媒体装置により構成され、通信装置77を介して送信されてきたデータや、キーボード78やマウス79から入力される各種データを適宜記憶し、またこれを読み出すことができる。
【0041】
RAM73には、CPU72が各種の処理を実行するにあたって必要なデータなどが適宜記憶される。キーボード78とマウス79は、CPU72に各種指令を入力するとき適宜操作される。
【0042】
表示装置80は、CPU72がROM74又はHDD75などに記憶されているプログラムにしたがって作成した画像等を表示する装置である。プリンタ81は各コンピュータから所定の情報を紙面上に出力する。
【0043】
通信装置77はインターネット5や他のコンピュータに対してデータを送信し、インターネット5や他のコンピュータからデータを受信する。
【0044】
HDD75は、臨床試験に参加する各被験者の来院予定日、属性等を格納する被験者登録テーブル13と、端末コンピュータ31で入力抜け、属性一致をチェックする基準となる図4の必須入力項目テーブル14と、端末コンピュータ31から受信した不図示の結果テーブルの検査結果データを格納する図5のエントリーデータテーブル15と、臨床試験の症例報告書を作成するためのデータが格納された症例報告データベース16と、各被験者に対する評価時点、評価項目等を格納する図16の被験者評価項目テーブル91と、端末コンピュータ31から受信した不図示の評価結果テーブルの評価データを格納する図17の評価エントリーデータテーブル95と、臨床試験の症例報告書に記載するための評価データが格納された図18の症例報告評価データベース94と、を備えている。
【0045】
被験者登録テーブル13は、臨床試験開始時に、症例報告支援会社1が各被験者に関する情報を登録して作成されたテーブルである。
被験者登録テーブル13は、必須入力項目テーブル14、症例報告データベース16の作成、端末コンピュータ31用の入力画面の作成、端末コンピュータ31から受信した検査結果データにありえない値が含まれていないかを確認するレンジチェック等に用いられる。
【0046】
被験者登録テーブル13は、被験者登録データを含み、項目として、各被験者についての臨床試験を特定するための臨床試験プロジェクト番号131、臨床試験中で被験者を一意に特定可能な被験者番号132、被験者の来院間隔日数を示す検査サイクル133、被験者の臨床試験開始日134、その被験者が臨床試験を受ける医療機関番号135、被験者の属性情報136〜137、被験者の必須検査項目138、検査結果正常範囲139−1〜139−2、不図示の同意取得日等が登録されている。被験者の属性情報には、被験者名のイニシャルである被験者名匿名136、被験者の性別137、被験者の生年月日等が含まれる。
【0047】
検査結果正常範囲139−1〜139−2には、端末コンピュータ31から受信した検査結果データ中の各検査結果が、ありえない値でないか否かを判定する基準となる範囲が登録されている。
検査結果正常範囲139−1〜139−2には、検査結果項目毎に、ありえない値とならない上限値、下限値が登録される。
【0048】
必須入力項目テーブル14は、端末コンピュータ31で検査結果が入力されるときに、入力された検査結果データに入力抜け、属性の入力ミスがないかをチェックするために用いられるテーブルである。
被験者の前回検査ポイント終了後に不図示の検査予定テーブル、症例報告データベース16からサーバコンピュータ11で作成され、該当する検査ポイントの来院予定日8日前に端末コンピュータ31に送信される。
【0049】
必須入力項目テーブル14は、被験者の検査ポイント毎の必須入力項目データを含み、図4に示すように、項目として、臨床試験を特定するための臨床試験プロジェクト番号141、臨床試験中で被験者を一意に特定可能な被験者番号142、検査ポイント143、その被験者が臨床試験を受ける医療機関番号144、被験者名のイニシャルである被験者名匿名145、被験者の性別146、その被験者についての必須入力項目147を含む。
【0050】
臨床試験プロジェクト番号と被験者番号との組合せが、被験者特定情報に該当し、医療機関番号144、被験者名匿名145、被験者の性別146が、被験者の属性に該当する。
必須入力項目147は、不図示の被験者登録テーブルを、試験プロジェクト番号、被験者番号をキーとして検索し、必須検査項目を抽出して必須入力項目テーブル14の必須入力項目147に書き込むことにより作成する。
図4の例では、必須入力項目147として、来院日、血圧(最高)が記載されているが、このほか、臨床試験の内容、被験者によって、身長、体重、X線撮影結果の評価、臓器の径の測定結果、痛みの測定結果、食事調査の結果、QOL調査の結果等が、必須入力項目に含まれる。
【0051】
また、症例報告データベース16を、試験プロジェクト番号、被験者番号、前回検査ポイントをキーとして検索し、前回検査ポイントで有害事象が発生していることが登録されている場合には、その有害事象が継続であるか否かと、継続でない場合にはいつ終了したかの入力を、必須入力項目に含める。
また、症例報告データベース16を、試験プロジェクト番号、被験者番号、前回検査ポイントをキーとして検索し、前回検査ポイントで併用薬処方について入力されている場合には、その併用薬を継続して処方しているか否か、継続していない場合には、いつ処方を終了したかの入力を、必須入力項目に含める。
【0052】
検査ポイントとは、各臨床試験毎に定められた検査時点である。例えば、投薬開始後n日毎に検査をする場合には、投薬開始後1×n日目が第一ポイント、m×n日目が第mポイントになる。
ここで、被験者登録テーブル13に登録された投薬開始日、即ち試験開始日の日付がk日、検査サイクルがn日である場合、第mポイントの日付は、k+m×nとして算出される。
【0053】
エントリーデータテーブル15は、端末コンピュータ31から受信した不図示の結果テーブルの検査結果データをそのまま格納するテーブルである。端末コンピュータ31から受信したデータをそのまま格納するエントリーデータテーブル15を症例報告データベース16とは別個に設けていることにより、端末コンピュータ31から受信したデータの安全を確認してから症例報告データベース16にデータを登録可能となり、症例報告データベース16のセキュリティ管理をより万全に行うことが可能となる。
【0054】
エントリーデータテーブル15は、図5に示すように、臨床試験を特定するための臨床試験プロジェクト番号151、臨床試験中で被験者を一意に特定可能な被験者番号152、検査ポイント153、その被験者が臨床試験を受ける医療機関番号154、被験者名のイニシャルである被験者名匿名155、被験者の性別156、被験者が医療機関3に来院した日を示す来院日157、検査結果158、要確認フラグ159を含む。
【0055】
サーバコンピュータ11は、医療機関3の端末コンピュータ31から検査結果等を受信すると、受信した検査結果等の入力に誤りがないかを自動で確認し、誤りがある場合には要確認フラグ159を「1」にセットし、誤りがない場合にはそのまま、エントリーデータテーブル15に格納する。
【0056】
誤りがあるか否かは、検査結果データ中の検査結果を、被験者登録テーブル13の検査結果正常範囲139−1〜139−2の値と比較するレンジチェックにより判断する。
検査結果データ中の検査結果に、被験者登録テーブル13の検査結果正常範囲139−1〜139−2の値から外れるデータがあれば、検査結果にありえない値が含まれているとして、要確認フラグ159を「1」にセットして、エントリーデータテーブル15に格納する。
検査結果データ中の検査結果に、被験者登録テーブル13の検査結果正常範囲139−1〜139−2の値から外れるデータがなければ、要確認フラグ159は「0」のまま、エントリーデータテーブル15に格納する。
【0057】
症例報告支援会社1は、エントリーデータテーブル15中の要確認フラグが付されている検査結果データについて、端末コンピュータ31に要確認情報を送信し、どのように修正するか問い合わせる。修正内容を受領し、修正して、再度、誤りがないかを自動で確認する。誤りが解消されるタイミングが、症例報告データベース16に検査結果データが登録される時点よりも早ければ、サーバコンピュータ11が、要確認フラグ159を「0」にクリアする。
【0058】
症例報告データベース16は、臨床試験の症例報告書作成に必要なビジットデータを格納するデータベースである。ビジットデータとは、被験者の来院ビジット毎のデータである。
症例報告データベース16の各ビジットデータは、被験者登録テーブル13と、医療機関3から受信した検査結果データを含むエントリーデータテーブル15と、検査センター4から受信した不図示の臨床試験結果データとから作成される。
【0059】
症例報告データベース16のビジットデータは、図6に示すように、項目として、臨床試験プロジェクト番号161、被験者番号162、検査ポイント163、医療機関番号164、被験者名匿名165、被験者の性別166、来院日167、医療機関3から受信した医療機関検査結果168−1〜168−3、検査センターから受信した臨床検査結果169、そのビジットデータに誤りがあるか否かを示す要確認フラグ170を含む。
【0060】
図5のエントリーデータテーブル15から症例報告データベース16に検査結果データが登録される時点で要確認フラグ159がセットされている場合には、症例報告データベース16のビジットデータは、初期状態では要確認フラグ170は「1」にセットされている。
【0061】
症例報告支援会社1は、症例報告データベース16中の要確認フラグが付されているビジットデータについて、端末コンピュータ31から修正内容を受領すると、修正して、再度、誤りがないかを自動で確認する。誤りが解消されれば、サーバコンピュータ11が、要確認フラグ170を「0」にクリアする。
【0062】
要確認フラグ170がセットされていないビジットデータは、確定データとして取り扱われ、症例報告書等の確定報告書に載せる症例データとなる。
要確認フラグ170がセットされているビジットデータは、データに誤りがあるため、症例データとしては扱わない。
【0063】
被験者評価項目テーブル91は、各被験者に対する評価時点、評価項目等を格納するテーブルである。
被験者評価項目テーブル91は、端末コンピュータ31用の評価支援一覧画面の作成のため、端末コンピュータ31から受信した評価データにありえない入力値が含まれていないかを確認するために用いられる。
【0064】
被験者評価項目テーブル91は、図16に示すように、被験者評価項目データを含み、項目として、各被験者についての臨床試験を特定するための臨床試験プロジェクト番号911、臨床試験中で被験者を一意に特定可能な被験者番号912、その被験者が臨床試験を受ける医療機関番号913、被験者名のイニシャルである被験者名匿名914、被験者の性別915、被験者の試験開始日916、評価に関する情報919が含まれる。
評価に関する情報919には、評価時点917と、その評価時点の評価項目918−1、918−2が、評価時点毎に登録されている。
【0065】
評価エントリーデータテーブル95は、端末コンピュータ31から受信した不図示の評価結果テーブルの評価データをそのまま格納するテーブルである。端末コンピュータ31から受信した評価データをそのまま格納する評価エントリーデータテーブル95を症例報告評価データベース94とは別個に設けていることにより、端末コンピュータ31から受信したデータの安全を確認してから症例報告評価データベース94にデータを登録可能となり、症例報告評価データベース94のセキュリティ管理をより万全に行うことが可能となる。
【0066】
評価エントリーデータテーブル95は、図17に示すように、臨床試験を特定するための臨床試験プロジェクト番号951、臨床試験中で被験者を一意に特定可能な被験者番号952、評価時点953、その被験者が臨床試験を受ける医療機関番号954、被験者名のイニシャルである被験者名匿名955、被験者の性別956、医療機関3の医師等が評価を入力した日を示す評価日957、評価結果958、要確認フラグ959を含む。
【0067】
サーバコンピュータ11は、医療機関3の端末コンピュータ31から評価データを受信すると、そのまま、評価エントリーデータテーブル95に格納する。格納された評価データは、症例報告支援会社1の担当者により端末コンピュータ10で閲覧され、目視で誤りがないかチェックされる。誤りがある場合には要確認フラグ959が「1」にセットされる。
【0068】
症例報告支援会社1は、評価エントリーデータテーブル95の要確認フラグが付されている評価データについて、端末コンピュータ31に要確認情報を送信し、どのように修正するか問い合わせる。修正内容を受領し、修正して、再度、誤りがないかを目視で確認する。誤りが解消されるタイミングが、症例報告評価データベース94に評価データが登録される時点よりも早ければ、サーバコンピュータ11が、要確認フラグ959を「0」にクリアする。
【0069】
症例報告評価データベース94は、臨床試験の症例報告書に記載するための評価データが格納されたデータベースである。
症例報告評価データベース94の評価データは、図18のように、項目として、臨床試験プロジェクト番号941、被験者番号942、評価時点943、医療機関番号944、被験者名匿名945、被験者の性別946、評価日947、評価結果948、その評価データに誤りがあるか否かを示す要確認フラグ949を含む。
【0070】
図17の評価エントリーデータテーブル95から症例報告評価データベース94に評価データが登録される時点で要確認フラグ159がセットされている場合には、症例報告評価データベース94の評価データは、初期状態では要確認フラグ949が「1」にセットされている。
【0071】
症例報告支援会社1は、症例報告評価データベース94中の要確認フラグが付されている評価データについて、端末コンピュータ31から修正内容を受領すると、修正して、再度、誤りがないかを自動で確認する。誤りが解消されれば、サーバコンピュータ11が、要確認フラグ949を「0」にクリアする。
【0072】
要確認フラグ949がセットされていない評価データは、確定データとして取り扱われ、症例報告書等の確定報告書に載せる症例報告用の評価データとなる。要確認フラグ949がセットされている評価データは、データに誤りがあるため、症例報告用の評価データとしては扱わない。
【0073】
端末コンピュータ31は、医療機関3で、本実施形態のリモートエントリーシステムを利用するために用いられるコンピュータであり、検査、問診、診断の結果等の検査結果データの入力、評価の入力、入力した内容の送信、閲覧、症例報告支援会社1・製薬会社2からのメッセージの閲覧等が可能である。
【0074】
端末コンピュータ31は、症例報告支援会社1で、本実施形態の各プログラム、テーブルが登録された後、医療機関3に渡され、医療機関3に設置される。
端末コンピュータ31は、症例報告支援会社1から医療機関3に受渡すときの便宜のため、公知のノート型パーソナルコンピュータとして構成するとよい。
端末コンピュータ31のハード構成は、サーバコンピュータ11のハード構成と同様であるため、説明を省略する。
【0075】
端末コンピュータ31の不図示のHDDには、症例報告支援会社1のサーバコンピュータ11から受信した検査結果入力画面、評価支援画面、評価入力画面の情報、サーバコンピュータ11から受信した必須入力項目テーブル14、端末コンピュータ31で入力した検査結果データを登録する不図示の結果テーブル、評価データを登録する不図示の評価結果テーブル、その他リモートエントリーシステムを利用するための各プログラムが格納されている。
不図示の結果テーブル、評価結果テーブルの構成は、要確認フラグ159、959を含まない点を除いては、図5のエントリーデータテーブル15、評価エントリーデータテーブル95と同様であるため、説明を省略する。
【0076】
端末コンピュータ21は、製薬会社2のモニターが、図6の症例報告データベース16の内容を閲覧するために用いられるコンピュータである。端末コンピュータ21から、各被験者のビジット毎の検査結果、各被験者の来院状況等を、不図示の閲覧画面で閲覧可能である。
【0077】
中継コンピュータ41は、検査センター4に設置されており、検査センター4の基幹サーバコンピュータである不図示のデータベースコンピュータと、症例報告支援会社1の基幹サーバコンピュータ11との間で、検査結果データ等の受渡を中継するコンピュータである。
端末コンピュータ21、中継コンピュータ41のハード構成は、サーバコンピュータ11のハード構成と同様であるため、説明を省略する。
【0078】
次いで、本実施形態のリモートエントリーシステムにおいて、医療機関3側で入力した検査結果データをサーバコンピュータ11の症例報告データベース16に取り込む動作の概略について図7に基づき説明する。
製薬会社2から、臨床試験症例報告書の作成支援システム及びリモートエントリーシステム構築・管理の依頼を受けると、症例報告支援会社1は、サーバコンピュータ11の被験者登録テーブル13に、臨床試験に参加する被験者を登録する。
また、臨床試験及び臨床試験を実施する医療機関3のために、必須入力項目テーブル14、エントリーデータテーブル15、症例報告データベース16、被験者評価項目テーブル91、症例報告評価データベース94、評価エントリーデータテーブル95のデータ領域を作成する。
検査センター4の中継コンピュータ41に、臨床試験及び臨床試験を実施する医療機関3のための作業領域、データ領域を準備する。
【0079】
製薬会社2の端末コンピュータ21に、臨床試験症例報告書の作成支援システムを使用するためのプログラム、ブラウザをダウンロードする。
また、端末コンピュータ31に本実施形態のリモートエントリーシステムを使用するためのプログラム、ブラウザをインストールし、臨床試験に参加する各医療機関3に端末コンピュータ31を設置する。
【0080】
サーバコンピュータ11は、毎日午前9時に、被験者登録テーブル13の検査サイクル133、試験開始日134より算出される各検査ポイントの来院予定日前8日になった被験者について、被験者登録テーブル13のデータを利用してその検査ポイントの検査結果入力画面を自動作成し、処理(1)で、端末コンピュータ31に自動送信する。
端末コンピュータ31は、受信した画面を不図示のHDDに保存する。
【0081】
医療機関3に被験者が来院し、医療機関3で被験者の問診、生理学検査が行われると、来院日の翌日までに、端末コンピュータ31で、検査結果の入力が行われる。
入力としては、まず、処理(2)で、処理(1)で受信した検査結果入力画面に、検査結果の入力が行われる。
【0082】
処理(3)で、入力された検査結果データに、必須入力項目の入力抜け、被験者の属性の入力ミスがないかを、端末コンピュータ31がチェックする。
入力抜け、属性の入力ミスがないとき、または入力抜け、属性の入力ミスがあったが修正によりミスが解消したときには、処理(4)で、入力された検査結果データをサーバコンピュータ11に送信する。
【0083】
サーバコンピュータ11は、処理(5)で、端末コンピュータ31から検査結果データを受信し、処理(6)で、受信した検査結果データをそのままエントリーデータテーブル15に保存する。
次いで、サーバコンピュータ11は、処理(7)で、検査結果データ中に、検査結果がありえない値であるエラーが含まれていないかを確認するエラーチェックを行い、エラーが含まれている場合には、検査結果データの要確認フラグ159を「1」にセットする。
また、この処理(7)では、要確認フラグ159をセットすると同時に、検査結果データ中のエラーのある項目と、その項目の検査結果正常範囲の上限、下限とを含むエラーログデータを作成し、エラーログテーブル17に登録する。
検査結果正常範囲の上限、下限は、被験者登録テーブル13から取得する。
【0084】
エラーログテーブル17は、その検査結果データの臨床試験プロジェクト番号、被験者番号、検査ポイント、医療機関番号、エラーのある項目名、エラーになった検査結果の値、エラーのある項目の検査結果正常範囲上限値、検査結果正常範囲下限値を含む。
次いで、処理(8)で、端末コンピュータ10で症例報告支援会社1の担当者が、要確認フラグ159がセットされている検査結果データについて、エラーログテーブル17のエラーログデータを閲覧する。処理(9)で、症例報告支援会社1の担当者は、端末コンピュータ10から検査結果の修正案を入力し、サーバコンピュータ11は、入力された修正案を、修正案データとして修正案テーブル18に登録する。
【0085】
修正案テーブル18は、その検査結果データの臨床試験プロジェクト番号、被験者番号、検査ポイント、医療機関番号、エラーのある項目名、エラーになった検査結果の値、エラーの修正案の値、エラーのある項目の検査結果正常範囲上限値、検査結果正常範囲下限値を含む。
【0086】
次いで処理(10)で、サーバコンピュータ11は、修正案テーブル18の修正案データを、修正案データの医療機関番号で特定される医療機関3の端末コンピュータ31に送信する。
処理(11)で、端末コンピュータ31は、修正案データを受信する。
処理(12)で、医療機関3の医師等が、端末コンピュータ31の画面で修正案データを閲覧し、修正内容を入力する。
次いで、処理(13)で、端末コンピュータ31は、入力された修正内容から修正データを作成し、サーバコンピュータ11に送信する。
【0087】
サーバコンピュータ11は、処理(14)で、修正データを受信すると、処理(15)で、製薬会社2のモニターが端末コンピュータ21で閲覧可能な修正データの閲覧画面を作成し、端末コンピュータ21から、修正データの内容で登録してよいとの承認を受信する。
【0088】
一方、入力から2〜3日程度経過した時点で、症例報告支援会社1の担当者が、端末コンピュータ10から、エントリーデータテーブル15に登録されている検査結果データを症例報告データベース16に登録する指示を出す。この指示により、処理(16)で、サーバコンピュータ11は、エントリーデータテーブル15に登録されている検査結果データを症例報告データベース16に登録する。
【0089】
また、処理(15)で、端末コンピュータ21から製薬会社2のモニターの承認を受けると、処理(17)で、修正データの修正内容を症例報告データベース16の検査結果データに上書きする。
処理(17)で上書きした時点で、該当する検査結果データが症例報告データベース16に登録されていない場合には、修正データの修正内容を、エントリーデータテーブル15の検査結果データに上書きする。
【0090】
修正データの修正内容が上書きされた検査結果データについて、処理(18)で、処理(7)と同様の手順でエラーチェックを行い、エラーがある場合には処理(7)〜処理(9)と同様の手順で要確認フラグセット、エラーログテーブル17への登録、修正案テーブル18への登録を行う。その後、修正の必要がある場合には、処理(10)以降の手順を行い、エラーがなくなるまで、処理(10)〜処理(18)の手順を繰り返す。
以上が、医療機関3側で入力した検査結果データをサーバコンピュータ11の症例報告データベース16に取り込む動作の概略である。
【0091】
次いで、医療機関3側で入力した検査結果データをサーバコンピュータ11の症例報告データベース16に取り込む処理のうち、サーバコンピュータ11が検査結果入力画面を作成し、端末コンピュータ31に送信する処理について、図8のフローチャートに基づき説明する。図8のフローチャートの処理は、サーバコンピュータ11のCPU72で制御され、図7の処理(1)に該当する。
【0092】
毎日午前9時になると、図8の処理がスタートする。
S101で、被験者登録テーブル13に登録されている被験者データを1件読み込む。
次いで、ステップS102で、サーバコンピュータ11の日付が、読み込んだ被験者データの(来院予定日−8)日であるか判定する。このステップでは、被験者データの検査サイクル133、試験開始日134を抽出して、来院予定日を算出し、算出された来院予定日の中にサーバコンピュータ11の日付+8日と一致する日付があるかを判定する。
なお、被験者登録テーブル13に、次回来院予定日を計算して予め登録しておき、この次回来院予定日と比較するようにしてもよい。
【0093】
サーバコンピュータ11の日付が、読み込んだ被験者データの(来院予定日−8)日でない場合(ステップS102:NO)、ステップS108で、被験者登録テーブル13に、次の被験者データがあるか判定する。
サーバコンピュータ11の日付が、読み込んだ被験者データの(来院予定日−8)日である場合(ステップS102:YES)、ステップS103で、その被験者の入力画面用データを作成する。
このステップは、サーバコンピュータ11のHDD75に登録されている不図示の入力画面書式データに、被験者登録テーブル13の被験者データのうち、入力画面に表示するデータを公知のプログラムで自動登録することにより行う。
【0094】
次いで、ステップS104で、その被験者について、前回検査結果入力時に登録された併用薬及び/又は有害事象があるか判定する。
このステップでは、読み込んだ被験者データの試験プロジェクト番号、被験者番号をキーとして症例報告データベース16を検索し、その被験者について最終に登録されたビジットデータに、併用薬及び/又は有害事象が登録されているかを判定する。
【0095】
前回検査結果入力時に登録された併用薬及び/又は有害事象がない場合(ステップS104:NO)、ステップS107で、ステップS103、ステップS106で作成した入力画面用データを、医療機関別のデータに登録し、ステップS108で、被験者登録テーブル13に、次の被験者データがあるか判定する。
【0096】
前回検査結果入力時に登録された併用薬及び/又は有害事象がある場合(ステップS104:YES)、ステップS105で、前回検査結果入力時に登録された併用薬及び/又は有害事象のデータを抽出する。図6の例では、最終のビジットデータに、有害事象1として頭痛が2002年5月30日に発生しているため、有害事象1である「頭痛」というデータを抽出する。
【0097】
次いで、ステップS106で、抽出した前回検査結果入力時に登録された併用薬及び/又は有害事象について画面データを作成し、ステップS103の入力画面用データに追加する。図6の例では、サーバコンピュータ11のHDD75に登録されている不図示の有害事象入力画面書式データに、「頭痛」というデータを登録することにより行う。
【0098】
ステップS107で、ステップS103、ステップS106で作成した入力画面用データを、医療機関別のデータに登録し、ステップS108で、被験者登録テーブル13に、次の被験者データがあるか判定する。
次の被験者データがある場合(ステップS108:YES)、S101で、被験者登録テーブル13に登録されている被験者データを1件読み込む。
次の被験者データがない場合(ステップS108:NO)、S109で、完成した医療機関別のデータを、該当する医療機関3への送信を待機する送信用領域に保存し、処理を終了する。
【0099】
次いで、医療機関3側で入力した検査結果データをサーバコンピュータ11の症例報告データベース16に取り込む処理のうち、端末コンピュータ31が検査結果データを送信する処理について、図11、図12のフローチャートに基づき説明する。図11、図12のフローチャートの処理は、図7の処理(2)〜処理(4)に該当し、端末コンピュータ31の不図示のCPUで制御される。
医療機関3の医師等が端末コンピュータ31を立上げ、デスクトップ上の不図示のアイコンをクリックすると、不図示のログイン画面が画面上に表示される。不図示のログイン画面で、予め登録されたユーザIDとパスワードを入力すると、図9のトップ画面61が表示されると同時に、サーバコンピュータ11から最新の情報を受信する。
【0100】
トップ画面61には、結果入力・修正(被験者一覧)画面62を表示するための結果入力・修正ボタン611、過去に受信したメッセージを表示するための過去のお知らせ表示ボタン612、不図示の被験者の安全性情報画面を表示するための安全性情報ボタン613、不図示の被験者の臨床試験進捗状況画面を表示するための進捗状況ボタン614、不図示の評価入力(被験者一覧)画面を表示するための評価入力ボタン615、最新のメッセージを表示するメッセージ表示欄617、リモートエントリープログラムからログオフするためのログオフボタン618、リモートエントリープログラムの処理を終了するための終了ボタン619、サーバコンピュータ11から最新の情報を取得するための更新ボタン620が表示される。
【0101】
結果入力・修正ボタン611をクリックすると、図10の結果入力・修正(被験者一覧)画面62が表示される。
図10の結果入力・修正(被験者一覧)画面62は、サーバコンピュータ11の被験者登録テーブル13に登録されている被験者のうち、その医療機関3で臨床試験を受けている被験者の被験者番号とイニシャルを、被験者を選択可能な状態で一覧表示する。また、被験者について、検査結果データの修正を指示する要確認情報が端末コンピュータ31に届いている場合には、その被験者のイニシャルの横に、要確認情報が届いていることを示す「修正」マークが付されている。
【0102】
結果入力・修正(被験者一覧)画面62は、その医療機関3で実施されている臨床試験毎に、異なるページで表示されている。
結果入力・修正(被験者一覧)画面62には、そのページの臨床試験のプロジェクト番号及び試験名を表示する臨床試験表示欄621、被験者毎の結果入力画面63を表示させるための被験者選択ボタン622、トップページ61を表示させるためのトップページ表示ボタン623、その医療機関3で行われている他の臨床試験の被験者選択ボタン622を表示させるための前ページ表示ボタン624、次ページ表示ボタン625が含まれる。
【0103】
被験者選択ボタン622をクリックすると、図11のフローチャートがスタートする。
まず、ステップS201で、サーバコンピュータ11から受信した入力画面用データを用いて、選択した被験者について、結果入力画面を表示する。
【0104】
結果入力画面の一例を、図13に示す。
図13の結果入力画面63は、前回検査結果入力時に登録された有害事象がある場合の有害事象入力画面が表示された例を示している。
結果入力画面63には、試験プロジェクト番号及び試験名が表示される臨床試験情報欄631、被験者番号と被験者イニシャル及び検査ポイントと来院予定日を表示する被験者/ポイント欄632、結果の入力の進捗状況を示す入力進捗バー633、入力が新規入力か修正かを示す新規/修正の別表示欄634、検査結果を入力するための入力欄635、前ページの入力欄を表示させるための前ページボタン636、次ページの入力欄を表示させるための次ページボタン637、症例報告支援会社1宛にサーバコンピュータ11に送信する質問メール入力ページを表示させるための質問メールボタン638が表示されている。
【0105】
本実施形態の結果入力画面は、入力欄635に、一つの入力項目のみを表示する。一つの入力項目のみを表示する場合としては、例えば、年齢の入力画面、性別の入力画面、血圧の最高値及び最低値入力画面、レントゲンの撮影結果の入力画面などがある。
図13の例では、入力欄635は、前回検査ポイントで有害事象として入力されている有害事象1の頭痛のみに関する入力をするよう構成されている。
また、入力欄635に表示される各入力項目には、検査結果を入力する欄のほか、検査結果、問診結果を取得し損ねたために、結果を入力できない場合に選択する検査漏れ選択ボタンも表示される。
【0106】
図13の例では、入力欄635に、有害事象である頭痛が、本検査ポイント004でも継続している場合に選択する「継続」選択ボタン6351、前回検査ポイント003の後、本検査ポイント004までに頭痛が終了した場合に選択する終了ボタン6352、終了ボタン6352を選択することにより有効化される頭痛終了年月日入力欄6353、頭痛が継続しているか終了したかを被験者に確認し損ねたために、継続/終了の別を入力できないときに選択する検査漏れ選択ボタンとしての確認漏れボタン6354、確認漏れボタン6354を選択することにより有効化される確認漏れ理由コメント入力欄6355が表示されている。
【0107】
入力進捗バー633は、結果入力画面63を表示した初期状態では、バーの先端が左端に表示される。入力進捗バー633の左端から右端までの長さを、結果入力画面63に含まれる入力欄635の全ページ数で割った長さが、入力欄635の1ページ分の長さとなる。
【0108】
次いで、ステップS202で、結果入力画面63の次ページボタン637がクリックされたか判定する。
次ページボタン637がクリックされた場合(ステップS202:YES)、ステップS203で、次のページの入力欄635を表示すると共に、公知の方法で、入力進捗バー633を1ページ分伸張する。
次いで、ステップS204で、画面に表示されている入力欄635が最終ページであるか判定する。
【0109】
次ページボタン636がクリックされていない場合(ステップS202:NO)、ステップS205で、前ページボタン637がクリックされたか判定する。前ページボタン636がクリックされた場合(ステップS205:YES)、ステップS206で、前のページの入力欄635を表示すると共に、公知の方法で、入力進捗バー633を1ページ分短縮する。
次いで、ステップS202で、結果入力画面63の次ページボタン637がクリックされたか判定する。
【0110】
前ページボタン637がクリックされていない場合(ステップS205:NO)、ステップS204で、画面に表示されている入力欄635が最終ページであるか判定する。
画面に表示されている入力欄635が最終ページでない場合(ステップS204:NO)、ステップS202で、結果入力画面63の次ページボタン637がクリックされたか判定する。
画面に表示されている入力欄635が最終ページである場合(ステップS204:YES)、ステップS207で、結果入力画面63の入力欄635の右側に、不図示の送信ボタンを表示する。
【0111】
次いで、図12のAを経てステップS208に進み、不図示の送信ボタンがクリックされたか判定する。
送信ボタンがクリックされない場合(ステップS208:NO)、再度S208で、不図示の送信ボタンがクリックされたか判定する。つまり、送信ボタンがクリックされるまで、ステップS208を繰り返す。
【0112】
送信ボタンがクリックされた場合(ステップS208:YES)、ステップS209で、その被験者についての検査結果に、入力の抜け、被験者属性の入力ミスがあるか判定する。
このステップS209では、まず、その被験者について、結果入力画面63で入力された内容を、入力データとして、不図示のログテーブルに登録する。次いで、この入力データの試験プロジェクト番号、被験者番号、検査ポイントをキーとして、端末コンピュータ31の不図示のHDDに格納された必須入力項目テーブル14を検索する。
【0113】
該当する被験者の検査ポイントの必須入力項目データが抽出されると、必須入力項目データの必須入力項目147が、入力データにすべて含まれているか否かを判定して、その被験者についての検査結果の入力に抜けがあるか判定する。
また、必須入力項目データの医療機関番号144、被験者匿名145、性別146等の被験者属性の値と、入力データ中の被験者属性の入力値とを比較し、対応する項目の入力値が一致しているか判定して、その被験者についての検査結果の入力に、被験者属性の入力ミスがあるか判定する。
【0114】
判定の結果、被験者についての検査結果に、入力の抜け、被験者属性の入力ミスがあった場合(ステップS209:YES)、ステップS210で、入力の抜け、被験者属性の入力ミスのある入力項目を必須入力項目データから取得し、入力画面用データから、この入力項目の画面用データを抽出して、入力の抜け、属性の入力ミスのあった入力項目の画面を作成し、端末コンピュータ31の画面に表示する。
次いで、図11のBを経てステップS202に進み、結果入力画面63の次ページボタン637がクリックされたか判定する。
【0115】
判定の結果、被験者についての検査結果に、入力の抜け、被験者属性の入力ミスがなかった場合(ステップS209:NO)、ステップS212で、不図示のログテーブルに登録されている入力データを、不図示の結果テーブルに検査結果データとして保存し、この検査結果データをサーバコンピュータ11に送信する。その後、処理を終了する。
【0116】
なお、本実施形態では、被験者一人について検査結果を入力する度に、サーバコンピュータ11に検査結果データを送信するように構成しているが、被験者一人について検査結果入力を完了したときには不図示の結果テーブルに保存し、端末コンピュータ31を操作する医師等が送信ボタンをクリックしたときに、前回送信ボタンクリック後に入力された検査結果データをまとめてサーバコンピュータ11に送信するようにしてもよい。
この場合、ステップS208では、不図示の送信ボタンの代わりに保存ボタンが表示され、ステップS211では、検査結果データの送信が行われない。また、図9のトップ画面61又は図10の結果入力・修正(被験者一覧)画面62に、検査結果データを送信させるための送信ボタンが表示される。
【0117】
次いで、医療機関3側で入力した検査結果データをサーバコンピュータ11の症例報告データベース16に取り込む処理のうち、サーバコンピュータ11が検査結果データを取り込む処理について、図14のフローチャートに基づき説明する。図14のフローチャートの処理は、図7の処理(7)に該当し、サーバコンピュータ11のCPU72で制御される。
また、図7の処理(18)で、症例報告データベース16に上書きされたデータについて、図14のフローチャートのステップS301〜S305と同様の処理が実行される。
【0118】
端末コンピュータ31から検査結果データが送信されてくると、サーバコンピュータ11は、検査結果データを受信し、エントリーデータテーブル15に保存する。
その後、処理がスタートする。
【0119】
ステップS301で、エントリーデータテーブル15に保存された検査結果データのうち、まだエラーチェックを行っていないデータを一行読み込む。
ステップS302で、検査結果データ中に、被験者登録テーブル13の検査結果正常範囲139−1〜139−2の範囲外の値があるか判定する。
【0120】
このステップでは、まず、検査結果データの試験プロジェクト番号、被験者番号をキーとして、被験者登録テーブル13を検索し、該当する被験者の被験者登録データを抽出する。
次いで、被験者登録データの必須検査項目138と、この項目の検査結果正常範囲139−1〜139−2を読みこみ、この必須検査項目138に該当する検査結果データ中の検査項目の値が、検査結果正常範囲139−1〜139−2の範囲外でないかを判定する。この判定処理を、被験者登録データに含まれるすべての必須検査項目について行う。
【0121】
判定の結果、検査結果データ中に、被験者登録テーブル13の検査結果正常範囲139−1〜139−2の範囲外の値がない場合(ステップS302:NO)、ステップS304で、エントリーデータテーブル15に保存された検査結果データに、まだエラーチェックを行っていない次行データがあるか判定する。
【0122】
判定の結果、検査結果データ中に、被験者登録テーブル13の検査結果正常範囲139−1〜139−2の範囲外の値がある場合(ステップS302:YES)、ステップS303で、エントリ―データテーブル15中の該当する検査結果データの要確認フラグ159を「1」にセットする。また、この検査結果データの臨床試験プロジェクト番号、被験者番号、検査ポイント、医療機関番号、エラーのある項目名、エラーになった検査結果の値と、被験者登録データの該当する項目の検査結果正常範囲上限値、検査結果正常範囲下限値とを取得してエラーログデータを作成し、エラーログテーブル17に登録する。
【0123】
次いで、ステップS304で、エントリーデータテーブル15に保存された検査結果データに、まだエラーチェックを行っていない次行データがあるか判定する。
エラーチェックを行っていない次行データがある場合(ステップS304:YES)、ステップS305で、次行データを読み込み、ステップS302で、検査結果データ中に、被験者登録テーブル13の検査結果正常範囲139−1〜139−2の範囲外の値があるか判定する。
【0124】
エラーチェックを行っていない次行データがない場合(ステップS304:NO)、エントリーデータテーブル15中のすべての検査結果データについて処理が終了しているものとして、処理を終了する。
【0125】
次いで、医療機関3側で入力した検査結果データをサーバコンピュータ11の症例報告データベース16に取り込む処理のうち、サーバコンピュータ11から送信された要確認情報に基づいて、端末コンピュータ31で検査結果データを修正する処理について説明する。この処理は、図7の処理(11)〜処理(13)に該当し、端末コンピュータ31の不図示のCPUで制御される。
【0126】
医療機関3の医師等が端末コンピュータ31を立上げ、デスクトップ上の不図示のアイコンをクリックすると、不図示のログイン画面が画面上に表示される。不図示のログイン画面で、予め登録されたユーザIDとパスワードを入力すると、図9のトップ画面61が表示されると同時に、サーバコンピュータ11から最新の情報を受信する。
【0127】
図9のトップ画面61で結果入力・修正ボタン611をクリックすると、図10の結果入力・修正(被験者一覧)画面62が表示される。
この画面では、被験者について、検査結果データの修正を指示する要確認情報が端末コンピュータ31に届いている場合には、その被験者のイニシャルの横に、要確認情報が届いていることを示す「修正」マークが付されている。
【0128】
端末コンピュータ31を操作する医師等が、「修正」マークの付された被験者の被験者選択ボタン622をクリックすると、サーバコンピュータ11から、最新の入力・修正画面用データを受信した後、図13のような被験者毎の結果入力画面63が表示される。
被験者毎の結果入力画面63で、新規/修正の別表示欄634で修正を選択すると、図15の修正画面64が表示される。
修正画面64には、試験プロジェクト番号及び試験名が表示される臨床試験情報欄631、被験者番号と被験者イニシャル及び検査ポイントと来院予定日を表示する被験者/ポイント欄632、結果の入力の進捗状況を示す入力進捗バー633、入力が新規入力か修正かを示す新規/修正の別表示欄634、修正内容を入力するための入力欄635、前ページの入力欄を表示させるための前ページボタン636、次ページの入力欄を表示させるための次ページボタン637、症例報告支援会社宛にサーバコンピュータ11に送信する質問メール入力ページを表示させるための質問メールボタン638が表示されている。
【0129】
本実施形態の修正画面は、入力欄635に、一つの修正項目のみを表示する。一つの修正項目のみを表示する場合としては、例えば、血圧の最高値修正画面、血圧の最低値修正画面、レントゲンの撮影結果の修正画面などがある。
入力欄635に表示される各入力項目には、検査結果を入力する欄のほか、検査結果、問診結果を取得し損ねたために、結果を入力できない場合に選択する検査漏れ選択ボタンも表示される。
【0130】
図15の例では、入力欄635に、修正する場合に選択する修正ボタン6451、修正ボタン6451を選択することにより有効化される修正値入力欄6452、検査結果を取得し損ねたために、修正値を入力できないときに選択する検査漏れ選択ボタン6454、検査漏れ選択ボタン6454を選択することにより有効化される検査漏れ理由コメント入力欄6455が表示されている。
【0131】
その後の処理は、図11、図12のフローチャートのステップS202〜ステップS210と同様であるので、説明を省略する。
但し、図11、図12のフローチャート説明中の結果入力画面63を図15の修正画面64と、不図示のログテーブルを不図示の修正ログテーブルと、必須入力項目テーブル14を修正時必須入力項目テーブルと読み替える。
【0132】
また、ステップS211では、図7の処理(10)でサーバコンピュータ11から、要確認情報と共に端末コンピュータ31に送信された不図示の修正時必須入力項目テーブルと、入力データとを送信する。
不図示の修正時必須入力項目テーブルは、要確認情報送信時にサーバコンピュータ11で作成され、臨床試験プロジェクト番号、被験者番号、検査ポイント、医療機関番号、被験者匿名、被験者性別、修正時の必須入力項目名を含む。
【0133】
次に、臨床試験結果の評価のリモートエントリーについて説明する。
臨床試験結果の評価とは、臨床試験中の予め定められた時期に、その時点までの検査結果を見て、医師が検査結果を評価することをいう。
本実施の形態における臨床試験結果の評価は、端末コンピュータ31の検査結果の入力とは別画面で入力される。端末コンピュータ31で入力された評価は、サーバコンピュータ11に送信され、取り込まれる。
【0134】
評価の時期は、臨床試験毎に定められ、例えば、検査開始時から投薬終了時までの期間のうち半分が経過した時点、投薬終了時などのように定められる。
評価の対象期間は、臨床試験毎に定められ、例えば、検査開始時から特定の検査ポイントまで、所定の検査ポイントから他の検査ポイントまで、検査開始時から投薬終了時までの期間のうち半分が経過するまで、検査開始時から投薬終了時まで、などのように定められる。
【0135】
評価の内容は、臨床試験毎に定められ、例えば、試験薬の効果の評価、自他覚症状の改善度、概括安全度、バイタルサインの推移等が該当する。
評価は、端末コンピュータ31で、サーバコンピュータ11から送信された評価支援画面を見ながら、評価入力画面で入力される。
【0136】
次いで、本実施形態のリモートエントリーシステムにおいて、症例報告支援会社1から評価支援画面を送信し、この評価画面を見ながら医療機関3側で入力した評価データをサーバコンピュータ11の症例報告評価データベース94に取り込む動作の概略について図19に基づき説明する。
【0137】
サーバコンピュータ11は、毎日午後3時に、被験者評価項目テーブル91の試験開始日916、評価時点917より算出される評価予定日の翌日になった被験者について、症例報告データベース16のデータを利用してその評価時点の評価支援画面、評価入力画面を自動作成し、処理(21)で、端末コンピュータ31に自動送信する。
端末コンピュータ31は、受信した画面のデータを不図示のHDDに保存する。
【0138】
医療機関3では、評価予定日の翌日までに、端末コンピュータ31で、医師により評価の入力が行われる。
まず、処理(22)で、処理(21)で受信した評価入力画面に、評価の入力が行われる。
入力としては、まず、処理(22)で、処理(21)で受信した評価支援画面を表示させ、この評価支援画面を見ながら評価入力画面で、評価の入力が行われる。
【0139】
処理(23)で、入力された評価データに、必須入力項目の入力抜け、被験者の属性の入力ミスがないかを、端末コンピュータ31がチェックする。
入力抜け、属性の入力ミスがないときまたは入力抜け、属性の入力ミスがあったが修正によりミスが解消したときには、処理(24)で、入力された評価データをサーバコンピュータ11に送信する。
【0140】
サーバコンピュータ11は、処理(25)で、端末コンピュータ31から評価データを受信し、受信した評価データをそのまま評価エントリーデータテーブル95に保存する。
次いで、処理(26)で、端末コンピュータ10で症例報告支援会社1の担当者が、新たに保存された評価データを閲覧する。閲覧した結果、評価データに不適当な値、コメント、即ちエラーが含まれていた場合には、処理(27)で、症例報告支援会社1の担当者は端末コンピュータ10で、評価データ中のエラーのある項目を選択し、その項目の修正案を入力する。これにより、評価エントリーデータテーブル95中のエラーが含まれていた評価データに要確認フラグ959がセットされる。
【0141】
また、端末コンピュータ10で作成された修正案は、評価修正案テーブル93に格納される。
評価修正案テーブル93は、その評価データの臨床試験プロジェクト番号、被験者番号、評価時点、医療機関番号、評価日、エラーのある項目名、エラーになった入力値、エラーのある項目の修正案の値を含む。
【0142】
なお、本実施形態では、症例報告支援会社1の担当者の目視によりエラーを検出しているが、予めエラーになる範囲をサーバコンピュータ11に登録しておき、サーバコンピュータ11でエラーを自動検出してもよい。
【0143】
次いで処理(28)で、サーバコンピュータ11は、評価修正案テーブル93の評価修正案データを、評価修正案データの医療機関番号で特定される医療機関3の端末コンピュータ31に送信する。
処理(29)で、端末コンピュータ31は、評価修正案データを受信する。
処理(30)で、医療機関3の医師等が、端末コンピュータ31の画面で評価修正案データを閲覧し、修正内容を入力する。
次いで、処理(31)で、端末コンピュータ31は、入力された修正内容から評価修正データを作成し、サーバコンピュータ11に送信する。
【0144】
サーバコンピュータ11は、処理(32)で、評価修正データを受信すると、処理(33)で、製薬会社2のモニターの閲覧用に、評価修正データの閲覧画面を作成する。モニターが端末コンピュータ21で閲覧して承認した場合、端末コンピュータ21から、修正内容で登録してよいとの承認を受信する。
【0145】
一方、処理(22)の評価入力から2〜3日程度経過した時点で、症例報告支援会社1の担当者が、端末コンピュータ10から、評価エントリーデータテーブル95に登録されている評価データを症例報告評価データベース94に登録する指示を出す。この指示により、処理(34)で、サーバコンピュータ11は、評価エントリーデータテーブル95に登録されている評価データを症例報告評価データベース94に登録する。
【0146】
また、処理(33)で、端末コンピュータ21から製薬会社2のモニターの承認を受けると、処理(35)で、評価修正データの修正内容を症例報告評価データベース94の評価データに上書きする。
処理(35)で上書きした時点で、該当する評価データが症例報告評価データベース94に登録されていない場合には、評価修正データの修正内容を、評価エントリーデータテーブル95の評価データに上書きする。
【0147】
評価修正データの修正内容が上書きされた評価データについて、処理(36)で、処理(26)(27)と同様の手順でエラーチェックを行い、エラーがある場合には処理(27)と同様の手順で要確認フラグセット、評価修正案テーブル93への登録を行う。その後、修正の必要がある場合には、処理(28)以降の手順を行い、エラーがなくなるまで、処理(28)〜処理(36)の手順を繰り返す。
以上が、医療機関3側で入力した評価データをサーバコンピュータ11の症例報告評価データベース94に取り込む動作の概略である。
【0148】
次いで、医療機関3側で入力した評価データをサーバコンピュータ11の症例報告評価データベース94に取り込む処理のうち、サーバコンピュータ11が評価支援画面、評価入力画面を作成し、端末コンピュータ31に送信する処理について、図20のフローチャートに基づき説明する。図20のフローチャートの処理は、サーバコンピュータ11のCPU72で制御され、図19の処理(21)に該当する。
【0149】
毎日午後3時になると、図20の処理がスタートする。
S401で、被験者評価項目テーブル91に登録されている被験者データを1件読み込む。
次いで、ステップS402で、サーバコンピュータ11の日付が、読み込んだ被験者データの次回評価予定日より大きいか判定する。このステップでは、まず、読み込んだ被験者データに含まれる評価時点のうち、画面用データ作成済みフラグがセットされていない評価時点であって、最先の日となる評価時点を抽出する。
【0150】
次いで、被験者データの試験開始日916にこの評価時点を足して最先の評価予定日を算出し、サーバコンピュータ11の日付が、この最先の評価予定日よりも大きいか判定する。
なお、被験者評価項目テーブル91に、次回評価予定日を計算して予め登録しておき、この次回評価予定日と比較するようにしてもよい。
【0151】
サーバコンピュータ11の日付が、読み込んだ被験者データの最先の評価予定日よりも大きくない場合(ステップS402:NO)、即ち、サーバコンピュータ11の日付が、読み込んだ被験者データの最先の評価予定日と同日かそれより前である場合、ステップS406で、被験者評価項目テーブル91に、次の被験者データがあるか判定する。
サーバコンピュータ11の日付が、読み込んだ被験者データの最先の評価予定日よりも大きい場合(ステップS402:YES)、ステップS403で、その被験者データの臨床試験プロジェクト番号、被験者番号をキーとして症例報告データベース16を検索し、症例報告データベース16に評価予定日以前の検査ポイントのビジットデータに抜けがあるか判定する。
【0152】
症例報告データベース16に評価予定日以前の検査ポイントのビジットデータに抜けがある場合(ステップS403:YES)、評価支援画面に掲載する検査結果データがまだすべて揃っていないものとして、ステップS406に進み、被験者評価項目テーブル91に、次の被験者データがあるか判定する。
つまり、症例報告データベース16に、ビジットデータの抜けがある場合には、評価支援画面及び評価入力画面の送信は、翌日に延期されることとなる。
【0153】
症例報告データベース16に評価予定日以前の検査ポイントのビジットデータに抜けがない場合(ステップS403:NO)、評価支援画面に掲載する検査結果データがすべて揃っているものとして、ステップS404で、その被験者のその評価時点における評価支援画面用データ、評価入力画面用データを作成する。
【0154】
評価支援画面用データの作成は、サーバコンピュータ11のHDD75に登録されている不図示の評価支援画面書式データに、臨床試験プロジェクト番号、被験者番号をキーとして症例報告データベース16から取得した被験者の各検査結果データを自動登録することにより行う。
また、評価入力画面用データの作成は、サーバコンピュータ11のHDD75に登録されている不図示の評価入力画面書式データに、被験者評価項目テーブル91のうち、入力画面に表示するデータを公知のプログラムで自動登録することにより行う。
【0155】
次いで、ステップS405で、ステップS404で作成した評価支援画面用データ、評価入力画面用データを、医療機関別のデータに登録し、ステップS406で、被験者評価項目テーブル91に、次の被験者データがあるか判定する。
次の被験者データがある場合(ステップS406:YES)、S401で、被験者評価項目テーブル91に登録されている被験者データを1件読み込む。
次の被験者データがない場合(ステップS406:NO)、S407で、完成した医療機関別のデータを、該当する医療機関3への送信を待機する送信用領域に保存し、処理を終了する。
【0156】
次いで、医療機関3側で入力した評価データをサーバコンピュータ11の症例報告評価データベース94に取り込む処理のうち、端末コンピュータ31が評価データを送信する処理について、図21、図22のフローチャートに基づき説明する。図21、図22のフローチャートの処理は、図19の処理(22)〜処理(24)に該当し、端末コンピュータ31の不図示のCPUで制御される。
【0157】
医療機関3の医師等が端末コンピュータ31を立上げ、デスクトップ上の不図示のアイコンをクリックすると、不図示のログイン画面が画面上に表示される。不図示のログイン画面で、予め登録されたユーザIDとパスワードを入力すると、図9のトップ画面61が表示されると同時に、サーバコンピュータ11から最新の情報を受信する。
図9のトップ画面61では、サーバコンピュータ11から評価入力用のデータが届いている場合には、図9のように、メッセージ表示欄617に評価入力用のデータが届いていることを知らせるメッセージが表示される。
【0158】
トップ画面61で評価入力ボタン615をクリックすると、不図示の評価入力(被験者一覧)画面が表示される。
不図示の評価入力(被験者一覧)画面は、評価支援画面用データ、評価入力画面用データが届いている被験者のみが画面に表示される点、画面上部にタイトルとして「評価入力(被験者一覧)」と表示される点を除けば、図10と同様の構成である。
【0159】
不図示の評価入力(被験者一覧)画面で、被験者を選択するための不図示の被験者選択ボタンをクリックすると、図21のフローチャートがスタートする。
まず、ステップS501で、サーバコンピュータ11から受信した評価入力画面用データを用いて、選択した被験者について、評価入力画面を表示する。
【0160】
評価入力画面の一例を、図23に示す。
図23の評価入力画面65には、試験プロジェクト番号及び試験名が表示される臨床試験情報欄651、被験者番号と被験者イニシャル及び評価対象検査ポイントを表示する被験者/ポイント欄652、評価入力の進捗状況を示す入力進捗バー653、入力が新規入力か修正かを示す新規/修正の別表示欄654、評価を入力するための入力欄655、前ページの入力欄を表示させるための前ページボタン656、次ページの入力欄を表示させるための次ページボタン657、症例報告支援会社宛にサーバコンピュータ11に送信する質問メール入力ページを表示させるための質問メールボタン658、評価支援画面を表示させるための評価支援画面表示ボタン659が表示されている。
【0161】
本実施形態の評価入力画面は、入力欄655に、一つの入力項目のみを表示する。一つの入力項目のみを表示する場合としては、自他覚症状の改善度評価の入力画面、概括安全度、例えば副作用、合併症、偶発症、臨床検査値以上の調査薬との因果関係の評価の入力画面、バイタルサイン、例えば血圧、脈拍の推移の評価の入力画面、臨床試験の対象疾患に対する試験薬の効果、例えば、降圧薬の臨床試験における降圧効果の評価の入力画面などがある。
【0162】
図23の例では、入力欄655は、副作用があるか否かについての数値評価のみ入力するよう構成されている。
入力進捗バー653は、図13の入力進捗バー633と同様の構成である。
次いで、ステップS502で、選択した被験者の評価支援画面66を端末コンピュータ31の画面に、評価入力画面65に重ねて自動表示する。
【0163】
評価支援画面66を、図24に示す。
評価支援画面66には、その被験者の試験プロジェクト番号、試験プロジェクト名、被験者番号、被験者イニシャルを表示する被験者表示欄661、検査結果を表示する検査結果表示欄663、その被験者の検査結果表示欄が複数ページに渡るときに前ページを表示させるための前ページ表示ボタン6641、次ページを表示させるための次ページ表示ボタン6642、その被験者の検査結果をダウンロードするためのダウンロードボタン6643、評価支援画面66を閉じるための閉じるボタン6644が表示されている。
【0164】
検査結果表示欄663は、臨床検査一覧選択タブ6621、生理学検査一覧タブ6622、有害事象一覧タブ6623、各種検査一覧タブ6624を選択することにより、それぞれ臨床検査結果を表示する不図示の臨床検査一覧表示画面、生理学検査結果を表示する不図示の生理学検査一覧画面、有害事象の発生有無と内容を表示する図24に示す有害事象一覧画面663、その他の問診結果等の各種検査結果を表示する不図示の各種検査結果一覧画面を表示可能に構成されている。
【0165】
図24に示す有害事象一覧画面663には、各検査ポイントと、その検査日又は受付日と、各検査ポイントでの有害事象の発生及び継続状況が表示され、画面右端のグラフ表示ボタン6631をクリックすることにより、有害事象の発生及び継続状況がグラフ表示可能に構成されている。
【0166】
なお、ステップS502では、評価支援画面66を、評価入力画面65上に重ねて自動表示することにより、医師等が評価支援画面66を閲覧せずに評価の入力をすることを防止することができる。
【0167】
次いで、ステップS503で、評価入力画面65の次ページボタン657がクリックされたか判定する。
次ページボタン657がクリックされた場合(ステップS503:YES)、ステップS504で、次のページの入力欄655を表示すると共に、公知の方法で、入力進捗バー653を1ページ分伸張する。
次いで、ステップS505で、画面に表示されている入力欄655が最終ページであるか判定する。
【0168】
次ページボタン657がクリックされていない場合(ステップS503:NO)、ステップS506で、前ページボタン656がクリックされたか判定する。前ページボタン656がクリックされた場合(ステップS506:YES)、ステップS507で、前のページの入力欄655を表示すると共に、公知の方法で、入力進捗バー653を1ページ分短縮する。
次いで、ステップS503で、評価入力画面65の次ページボタン657がクリックされたか判定する。
【0169】
前ページボタン656がクリックされていない場合(ステップS506:NO)、ステップS505で、画面に表示されている入力欄655が最終ページであるか判定する。
画面に表示されている入力欄655が最終ページでない場合(ステップS505:NO)、ステップS503で、評価入力画面65の次ページボタン657がクリックされたか判定する。
画面に表示されている入力欄655が最終ページである場合(ステップS505:YES)、ステップS508で、評価入力画面65の入力欄655の右側に、不図示の送信ボタンを表示する。
【0170】
次いで、図22のCを経てステップS509に進み、不図示の送信ボタンがクリックされたか判定する。
送信ボタンがクリックされない場合(ステップS509:NO)、再度S509で、不図示の送信ボタンがクリックされたか判定する。つまり、送信ボタンがクリックされるまで、ステップS509を繰り返す。
【0171】
送信ボタンがクリックされた場合(ステップS509:YES)、ステップS510で、その被験者についての評価に、入力の抜け、被験者属性の入力ミスがあるか判定する。
このステップS510では、まず、その被験者について、評価入力画面65で入力された内容を、入力データとして、不図示のログテーブルに登録する。次いで、この入力データの試験プロジェクト番号、被験者番号、評価時点をキーとして、端末コンピュータ31の不図示のHDDに格納された被験者評価項目テーブル91を検索する。
【0172】
該当する被験者データが抽出されると、被験者評価項目テーブル91の被験者データの評価項目918が、入力データにすべて含まれているか否かを判定して、その被験者についての評価の入力に抜けがあるか判定する。
また、被験者評価項目テーブル91の被験者データの医療機関番号913、被験者匿名914、性別915等の被験者属性の値と、入力データ中の被験者属性の入力値とを比較し、対応する項目の入力値が一致しているか判定して、その被験者についての評価の入力に、被験者属性の入力ミスがあるか判定する。
【0173】
判定の結果、評価に入力の抜け、被験者属性の入力ミスがあった場合(ステップS510:YES)、ステップS511で、入力の抜け、被験者属性の入力ミスのある入力項目を被験者評価項目テーブル91の被験者データから取得し、入力画面用データから、この入力項目の画面用データを抽出して、入力の抜け、属性の入力ミスのあった入力項目の画面を作成し、端末コンピュータ31の画面に表示する。
次いで、図21のDを経てステップS503に進み、評価入力画面65の次ページボタン657がクリックされたか判定する。
【0174】
判定の結果、評価に入力の抜け、被験者属性の入力ミスがなかった場合(ステップS510:NO)、ステップS512で、不図示のログテーブルに登録されている入力データを、不図示の評価テーブルに評価データとして保存し、この評価データをサーバコンピュータ11に送信する。その後、処理を終了する。
【0175】
なお、本実施形態では、被験者一人について評価を入力する度に、サーバコンピュータ11に評価データを送信するように構成しているが、被験者一人について評価入力を完了したときには不図示の評価テーブルに保存し、端末コンピュータ31を操作する医師等が送信ボタンをクリックしたときに、前回送信ボタンクリック後に入力された評価データをまとめてサーバコンピュータ11に送信するようにしてもよい。
この場合、ステップS508では、不図示の送信ボタンの代わりに保存ボタンが表示され、ステップS512では、評価データの送信が行われない。また、図9のトップ画面61又は不図示の評価入力(被験者一覧)画面に、評価データを送信させるための送信ボタンが表示される。
【0176】
次に、各被験者について臨床試験が終了した後、所轄官庁に提出するための被験者毎の確定症例報告書を製薬会社2に提出する手順について図25に基づき説明する。
被験者について臨床試験が終了した段階で、サーバコンピュータ11の症例報告データベース16、症例報告評価データベース94には、その被験者の終了時点までのすべての検査結果データ、評価データが格納されている。
臨床試験の検査結果データは、その臨床試験を依頼した製薬会社2の端末コンピュータ21から常時閲覧可能である。
【0177】
症例報告支援会社1が、製薬会社2から被験者を特定して確定症例報告書の提出指示を受けると、端末コンピュータ10で、症例報告書の作成を行う。
サーバコンピュータ11は、端末コンピュータ10からの指示を受信すると、特定された被験者について、不図示の症例報告書を公知の方法で作成する。
不図示の症例報告書には、その被験者が臨床試験を受けた医療機関名称、被験者番号、被験者のイニシャルが付され、臨床試験開始時、臨床試験中、臨床試験後の追跡調査中における血液学的検査、血液性化学的検査、尿検査等の臨床検査結果、生理学検査結果が記載される。また、各検査結果と臨床試験薬との因果関係を数値化した値、各検査結果の異常変動の有無等の評価が記載される。
【0178】
特定されたすべての被験者について不図示の症例報告書データの作成完了後、不図示の症例報告書データを、端末コンピュータ21から閲覧可能な状態にする。
製薬会社2のモニターは、処理(41)で、端末コンピュータ21から症例報告書を閲覧し、症例報告書の内容を確認した後、処理(42)で、端末コンピュータ21からサーバコンピュータ11に、症例報告書の内容を承認したことを示す承認データを送信する。
【0179】
サーバコンピュータ11は端末コンピュータ21から承認データを受信すると、処理(43)で、承認された症例報告書データを、症例報告書データに付された医療機関番号の医療機関3の端末コンピュータ31に自動で送信する。
端末コンピュータ31が症例報告書データを受信すると、医療機関3の医師等は、処理(44)で症例報告書を印刷し、内容を確認の上署名、捺印する。
その後、処理(45)で、この症例報告書を製薬会社2のモニターに提出し、図25の手順を終了する。
【0180】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、前記医療機関で実施された検査の検査結果データを前記サーバコンピュータに送信する検査結果送信手段と、前記被験者の評価時点に、前記サーバコンピュータから、前記検査結果データの閲覧画面及び前記被験者の評価入力画面を受信して表示する手段とを備えているため、複数の検査ポイント毎などの評価時点で、評価の基礎となる検査結果データをコンピュータで送受信可能となり、製薬会社のモニターなどが、評価の基礎となる検査結果資料を持って医療機関に赴く必要がなくなる。評価の時点でのモニターの労力の軽減、時間の節約を図ることが可能となる。
【0181】
また、前記端末コンピュータから受信した検査結果データを、前記臨床試験の症例報告に用いる情報を管理する症例報告データ記憶手段に登録する手段と、前記被験者の評価時点に、前記症例報告データ記憶手段に登録された前記検査結果データを利用して前記検査結果データの閲覧画面及び前記被験者の評価入力画面を作成し、前記端末コンピュータに送信する送信手段と、を備えているため、症例報告支援機関側でデータクリーニングを済ませた後の適正なデータを、検査結果の評価のための資料として医療機関に提供することが可能となる。
検査結果のデータクリーニングを行いながら、並行して医療機関に評価入力画面を提供するため、医療機関では、評価の手続を効率よく行うことができると共に、より適正な評価が可能となる。
検査結果、評価のデータの取得、データクリーニングをリアルタイムで並行して行うため、データの収集を速やかに行うことができ、臨床試験終了後2〜3日程度で、データの収集を完了することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るリモートエントリーシステムの全体構成を示す説明図である。
【図2】本発明の一実施形態に係るリモートエントリーシステムのサーバコンピュータのハード構成を示す説明図である。
【図3】被験者登録テーブルの構成を示す説明図である。
【図4】必須入力項目テーブルの構成を示す説明図である。
【図5】エントリーデータテーブルの構成を示す説明図である。
【図6】症例報告データベースの構成を示す説明図である。
【図7】リモートエントリーシステムの処理の概略を示すブロック図である。
【図8】サーバコンピュータが行う動作を示すフローチャートである。
【図9】リモートエントリーシステムで表示される画面を示す説明図である。
【図10】リモートエントリーシステムで表示される画面を示す説明図である。
【図11】端末コンピュータが行う動作を示すフローチャートである。
【図12】端末コンピュータが行う動作を示すフローチャートである。
【図13】リモートエントリーシステムで表示される画面を示す説明図である。
【図14】サーバコンピュータが行う動作を示すフローチャートである。
【図15】リモートエントリーシステムで表示される画面を示す説明図である。
【図16】被験者評価項目テーブルの構成を示す説明図である。
【図17】評価エントリーデータテーブルの構成を示す説明図である。
【図18】症例報告評価データベースの構成を示す説明図である。
【図19】リモートエントリーシステムの処理の概略を示すブロック図である。
【図20】サーバコンピュータが行う動作を示すフローチャートである。
【図21】端末コンピュータが行う動作を示すフローチャートである。
【図22】端末コンピュータが行う動作を示すフローチャートである。
【図23】リモートエントリーシステムで表示される画面を示す説明図である。
【図24】リモートエントリーシステムで表示される画面を示す説明図である。
【図25】リモートエントリーシステムの処理の概略を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 症例報告支援会社
2 製薬会社
3 医療機関
4 検査センター
5 インターネット
10、21、31 端末コンピュータ
11 サーバコンピュータ
13 被験者登録テーブル
14 必須入力項目テーブル
15 エントリーデータテーブル
16 症例報告データベース
17 エラーログテーブル
18 修正案テーブル
41 中継コンピュータ
61 トップ画面
62 結果入力・修正(被験者一覧)画面
63 結果入力画面
64 修正画面
65 評価入力画面
66 評価支援画面
72 CPU
73 RAM
74 ROM
75 HDD
76 記憶媒体装置
77 通信装置
78 キーボード
79 マウス
80 表示装置
81 プリンタ
91 被験者評価項目テーブル
94 症例報告評価データベース
95 評価エントリーデータテーブル

Claims (19)

  1. 医療機関で実施される臨床試験において、医療機関に設置された端末コンピュータで入力された検査結果の評価を、臨床試験の症例報告支援機関のサーバコンピュータに送信するリモートエントリーシステムであって、
    前記端末コンピュータは、前記医療機関で実施された検査の検査結果データを前記サーバコンピュータに送信する送信手段と、
    前記被験者の評価時点に、前記サーバコンピュータから、前記検査結果データの閲覧画面及び前記被験者の評価入力画面を受信して表示する手段と、
    前記評価入力画面に前記被験者の評価データを入力する評価入力手段と、
    前記被験者の評価データを前記サーバコンピュータに送信する送信手段と、を備え、
    前記サーバコンピュータは、前記端末コンピュータから受信した前記検査結果データを、前記臨床試験の症例報告に用いる情報を管理する症例報告データ記憶手段に登録する手段と、
    前記被験者の評価時点に、前記症例報告データ記憶手段に登録された前記検査結果データを利用して前記検査結果データの閲覧画面及び前記被験者の評価入力画面を作成し、前記端末コンピュータに送信する送信手段と、
    前記端末コンピュータから前記評価データを受信する手段と、を備えることを特徴とするリモートエントリーシステム。
  2. 医療機関で実施される臨床試験において、該情報処理装置で入力された検査結果の評価を、臨床試験の症例報告支援機関のサーバコンピュータに送信する医療機関に設置された情報処理装置であって、
    前記医療機関で実施された検査の検査結果データを前記サーバコンピュータに送信する検査結果送信手段と、
    前記被験者の評価時点に、前記サーバコンピュータから、前記検査結果データの閲覧画面及び前記被験者の評価入力画面を受信して表示する手段と、
    前記評価入力画面に前記被験者の評価データを入力する評価入力手段と、
    前記被験者の評価データを前記サーバコンピュータに送信する評価送信手段と、を備えることを特徴とする情報処理装置。
  3. 前記被験者を特定する被験者特定情報及び前記評価の必須入力項目を含む被験者毎の評価必須項目情報を格納する評価必須項目記憶手段と、前記評価入力手段で入力された前記評価データに、前記必須入力項目の入力抜けがある場合には、入力に抜けのある前記評価必須入力項目の入力画面を表示すると共に、前記評価データの前記サーバコンピュータへの送信を禁止する評価再入力指示手段を備えることを特徴とする請求項2記載の情報処理装置。
  4. 医療機関で実施される臨床試験において、医療機関に設置された端末コンピュータで入力された検査結果の評価を受信して登録する臨床試験の症例報告支援機関の情報処理装置であって、
    前記端末コンピュータから受信した検査結果データを、前記臨床試験の症例報告に用いる情報を管理する症例報告データ記憶手段に登録する手段と、
    前記被験者の評価時点に、前記症例報告データ記憶手段に登録された前記検査結果データを利用して前記検査結果データの閲覧画面及び前記被験者の評価入力画面を作成し、前記端末コンピュータに送信する送信手段と、を備えることを特徴とする情報処理装置。
  5. 前記検査結果データの閲覧画面は、評価対象となる複数の検査ポイントに係る前記被験者の検査結果データを利用して作成され、
    検査結果と、有害事象発生状況と、を含む群から選択された少なくとも一つを表示する画面であることを特徴とする請求項4記載の情報処理装置。
  6. 前記検査結果データの閲覧画面は、評価対象となる複数の検査ポイントに係る前記被験者の検査結果データを利用して作成され、
    前記検査結果データのグラフを含むことを特徴とする請求項4記載の情報処理装置。
  7. 前記端末コンピュータから前記検査結果の評価データを受信する受信手段と、
    該受信手段が受信した前記評価データを、評価エントリーデータ記憶手段に登録する手段と、
    前記評価エントリーデータ記憶手段の前記評価データを、前記臨床試験の症例報告に用いる情報を管理する症例報告評価データ記憶手段に登録することを指示する登録指示手段と、
    該登録指示手段の登録指示に応じて、前記評価エントリーデータ記憶手段の前記評価データを、前記症例報告評価データ記憶手段に登録する手段と、を備えることを特徴とする請求項4記載の情報処理装置。
  8. 医療機関で実施される臨床試験において、前記医療機関に設置された端末コンピュータで入力された検査結果の評価を、臨床試験の症例報告支援機関のサーバコンピュータに送信するリモートエントリー方法であって、
    前記医療機関で実施された検査の検査結果データを前記サーバコンピュータに送信する検査結果送信手順と、
    前記被験者の評価時点に、前記サーバコンピュータから、前記検査結果データの閲覧画面及び前記被験者の評価入力画面を受信して表示する手順と、
    前記評価入力画面に前記被験者の評価データを入力する評価入力手順と、
    前記被験者の評価データを前記サーバコンピュータに送信する評価送信手順と、を備えることを特徴とするリモートエントリー方法。
  9. 前記評価入力手順よりも前に、前記被験者を特定する被験者特定情報及び前記評価の必須入力項目を含む被験者毎の評価必須項目情報を評価必須項目記憶手段に登録する手順を行い、
    前記評価送信手順の前に、前記評価入力手順で入力された前記評価データに、前記必須入力項目の入力抜けがある場合には、入力に抜けのある前記評価必須入力項目の入力画面を表示すると共に、前記評価データの前記サーバコンピュータへの送信を禁止する評価再入力指示手順を行うことを特徴とする請求項8記載のリモートエントリー方法。
  10. 医療機関で実施される臨床試験において、前記医療機関に設置された端末コンピュータで入力された検査結果の評価を臨床試験の症例報告支援機関のサーバコンピュータが受信して登録するリモートエントリー方法であって、
    前記端末コンピュータから受信した検査結果データを、前記臨床試験の症例報告に用いる情報を管理する症例報告データ記憶手段に登録する手順と、
    前記被験者の評価時点に、前記症例報告データ記憶手段に登録された前記検査結果データを利用して前記検査結果データの閲覧画面及び前記被験者の評価入力画面を作成し、前記端末コンピュータに送信する送信手順を行うことを特徴とするリモートエントリー方法。
  11. 前記検査結果データの閲覧画面は、評価対象となる複数の検査ポイントに係る前記被験者の検査結果データを利用して作成され、
    検査結果と、有害事象発生状況と、を含む群から選択された少なくとも一つを表示する画面であることを特徴とする請求項10記載のリモートエントリー方法。
  12. 前記検査結果データの閲覧画面は、評価対象となる複数の検査ポイントに係る前記被験者の検査結果データを利用して作成され、
    前記検査結果データのグラフを含むことを特徴とする請求項10記載のリモートエントリー方法。
  13. 前記送信手順の後で、前記端末コンピュータから前記検査結果の評価データを受信する受信手順と、
    該受信手順で受信した前記評価データを、評価エントリーデータ記憶手段に登録する手順と、
    前記評価エントリーデータ記憶手段の前記評価データを、前記臨床試験の症例報告に用いる情報を管理する症例報告評価データ記憶手段に登録することを指示する登録指示手順と、
    該登録指示手順の登録指示に応じて、前記評価エントリーデータ記憶手段の前記評価データを、前記症例報告評価データ記憶手段に登録する手順と、を行うことを特徴とする請求項10記載のリモートエントリー方法。
  14. 医療機関で実施される臨床試験において、該情報処理装置で入力された検査結果の評価を、臨床試験の症例報告支援機関のサーバコンピュータに送信する前記医療機関に設置された情報処理装置に、
    前記医療機関で実施された検査の検査結果データを前記サーバコンピュータに送信する検査結果送信手順と、
    前記被験者の評価時点に、前記サーバコンピュータから、前記検査結果データの閲覧画面及び前記被験者の評価入力画面を受信して表示する手順と、
    前記評価入力画面に前記被験者の評価データを入力する評価入力手順と、
    前記被験者の評価データを前記サーバコンピュータに送信する評価送信手順と、を実行させるためのプログラム。
  15. 前記評価入力手順よりも前に、前記被験者を特定する被験者特定情報及び前記評価の必須入力項目を含む被験者毎の評価必須項目情報を評価必須項目記憶手段に登録する手順を行わせ、
    前記評価送信手順の前に、前記評価入力手順で入力された前記評価データに、前記必須入力項目の入力抜けがある場合には、入力に抜けのある前記評価必須入力項目の入力画面を表示すると共に、前記評価データの前記サーバコンピュータへの送信を禁止する評価再入力指示手順を行わせることを特徴とする請求項14記載のプログラム。
  16. 医療機関で実施される臨床試験において、前記医療機関に設置された端末コンピュータで入力された検査結果の評価を受信して登録する臨床試験の症例報告支援機関の情報処理装置に、
    前記端末コンピュータから受信した検査結果データを、前記臨床試験の症例報告に用いる情報を管理する症例報告データ記憶手段に登録する手順と、
    前記被験者の評価時点に、前記症例報告データ記憶手段に登録された前記検査結果データを利用して前記検査結果データの閲覧画面及び前記被験者の評価入力画面を作成し、前記端末コンピュータに送信する送信手順と、を実行させるためのプログラム。
  17. 前記検査結果データの閲覧画面は、評価対象となる複数の検査ポイントに係る前記被験者の検査結果データを利用して作成され、
    検査結果と、有害事象発生状況と、を含む群から選択された少なくとも一つを表示する画面であることを特徴とする請求項16記載のプログラム。
  18. 前記検査結果データの閲覧画面は、評価対象となる複数の検査ポイントに係る前記被験者の検査結果データを利用して作成され、
    前記検査結果データのグラフを含むことを特徴とする請求項16記載のプログラム。
  19. 前記送信手順の後で、前記端末コンピュータから前記検査結果の評価データを受信する受信手順と、
    該受信手順で受信した前記評価データを、評価エントリーデータ記憶手段に登録する手順と、
    前記評価エントリーデータ記憶手段の前記評価データを、前記臨床試験の症例報告に用いる情報を管理する症例報告評価データ記憶手段に登録することを指示する登録指示手順と、
    該登録指示手順の登録指示に応じて、前記評価エントリーデータ記憶手段の前記評価データを、前記症例報告評価データ記憶手段に登録する手順と、を実行させることを特徴とする請求項16記載のプログラム。
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