JP2004021822A - 統合著作権保護システムおよび方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】複数のDRMツールを用いてデジタルコンテンツの重要度に応じた動的な著作権保護化を行うとともに、ユーザ環境に適した著作権保護化デジタルコンテンツを提供する統合著作権保護システムおよびその方法を提供する。
【解決手段】重要度変換部31はデジタルコンテンツのメディア形式により著作権保護化に使用するDRMツール41を選択する。そして、著作権保護命令生成部33は、デジタルコンテンツの重要度情報及びDRMツール41に対する重要度変換関数から求めた、著作権保護方式の組み合せと、著作権保護方式による著作権保護化の処理に使用するパラメータを基に著作権保護命令を生成する。DRMツール41は、受信した著作権保護命令に従ってデジタルコンテンツを著作権保護化し、著作権保護化されたデジタルコンテンツはコンテンツデータベース52−1に格納される。
【選択図】 図1
【解決手段】重要度変換部31はデジタルコンテンツのメディア形式により著作権保護化に使用するDRMツール41を選択する。そして、著作権保護命令生成部33は、デジタルコンテンツの重要度情報及びDRMツール41に対する重要度変換関数から求めた、著作権保護方式の組み合せと、著作権保護方式による著作権保護化の処理に使用するパラメータを基に著作権保護命令を生成する。DRMツール41は、受信した著作権保護命令に従ってデジタルコンテンツを著作権保護化し、著作権保護化されたデジタルコンテンツはコンテンツデータベース52−1に格納される。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、デジタルコンテンツの重要度に応じた著作権保護化を行うとともに、ユーザ環境に合った著作権保護化デジタルコンテンツの検索結果を提供する統合著作権保護システムおよびその方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、パーソナルコンピュータの高機能化や低価格化及びインターネット環境の急速な普及、さらには、ブロードバンドなどの高速な通信回線が提供され、デジタルコンテンツ配信に必要な環境が整備されてきている。これに伴い、インターネットを介してデジタルコンテンツを配信することによりユーザから料金を徴収するデジタルコンテンツ配信サービスが多く提供されるようになってきている。しかし、デジタルコンテンツはコピーに対する劣化がないことから、複製により二次利用されるという著作権侵害の問題が発生している。この箸作権侵害の問題に対して、各ソフトウェア会社は、暗号化、カプセル化等のDRM(Digital Rights Management)技術によりデジタルコンテンツを著作権保護化するためのソフトウェアであるDRM製品を提供している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
デジタルコンテンツ配信サービスの提供者は、配信するデジタルコンテンツに対し、宣伝方法や新旧、ジャンル等に依存した重要度により、適用する著作権保護方式を動的に変化させたいという場合がある。そこで、デジタルコンテンツ配信サービスの提供者は、任意のDRM製品を用意し、デジタルコンテンツの重要度に応じてそのDRM製品が実行可能な著作権保護方式の組み合せによりデジタルコンテンツを著作権保護化する方法を用いていた。
しかし、各DRM製品は、著作権保護化できるデジタルコンテンツのメディアの種別が限定されており、デジタルコンテンツ配信サービスの提供者が幅広いデジタルコンテンツを取り扱うためには、各メディアに対応した複数のDRM製品を用意する必要があった。そこで、複数のDRM製品を用意することにより著作権保護化可能なメディア形式は増加するが、DRM製品ごとに実行可能な著作権保護方式や、著作権保護化を行うためのパラメータの指定方法が異なるため、DRM製品ごとに著作権保護を行うためのプログラムを作成する必要があった。
【0004】
一方、ユーザがデジタルコンテンツ配信サービスのサイトから所望するデジタルコンテンツを検索したり、ダウンロードを行う場合、デジタルコンテンツ配信サービスの提供者側においてユーザ環境を管理していないため、ユーザの環境では再生できない著作権保護化を適用したデジタルコンテンツの検索結果を表示したり、あるいは、ダウンロードしてしまうなどの問題があった。
【0005】
本発明は、上記事情を考慮してなされたものであり、その目的は、複数のDRMツールを用いてデジタルコンテンツの重要度に応じた動的な著作権保護化を行うとともに、ユーザ環境に適した著作権保護化デジタルコンテンツの検索結果を提供する統合著作権保護システムおよびその方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明は、上記の課題を解決すべくなされたもので、請求項1に記載の発明は、デジタルコンテンツの著作権保護化を行う複数の著作権保護ツールと、著作権保護化されたデジタルコンテンツを格納するデータベースと、前記著作権保護化されたデジタルコンテンツを管理する統合著作権保護装置とからなる統合著作権保護システムにおいて、前記統合著作権保護装置に、実施可能な著作権保護方式と、著作権保護化を対象とするメディア形式とを著作権保護ツール毎に記憶する方式管理テーブルと、デジタルコンテンツの重要度に基づいて、前記方式管理テーブル内に記憶されている実施可能な著作権保護方式の中から著作権保護化に適用する著作権保護方式の組み合せと、該著作権保護方式による著作権保護化に必要なパラメータとを求める重要度変換関数を著作権保護ツール毎に記憶する重要度変換関数テーブルと、デジタルコンテンツと前記デジタルコンテンツの重要度を受信し、前記方式管理テーブルと前記デジタルコンテンツのメディア形式とを基に、著作権保護化を行う著作権保護ツールを選択する著作権保護ツール選択手段と、前記重要度変換関数テーブルから、前記著作権保護ツール選択手段が選択した著作権保護ツールの重要度変換関数を読出し、前記重要度を基に、適用する著作権保護方式の組み合せと該著作権保護方式が使用するパラメータを取得する著作権保護方式取得手段と、前記著作権保護方式取得手段が取得したパラメータを基に、前記著作権保護ツール選択手段が選択した著作権保護ツールに対する著作権保護命令を生成し、前記デジタルコンテンツの著作権保護化を要求する著作権保護化要求手段とを設け、前記著作権保護ツールが、前記統合著作権保護装置から前記著作権保護命令を受け、前記著作権保護命令に従って前記デジタルコンテンツを著作権保護化して前記データベースに記憶することを特徴とする統合著作権保護システムである。
【0007】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の統合著作権保護システムであって、前記統合著作権保護装置に、さらに、ユーザの端末装置において再生可能な著作権保護方式を備える著作権保護ツールの識別符号をユーザ毎に記憶するユーザプロファイル管理テーブルと、ユーザの端末装置からデジタルコンテンツの検索要求を受信し、前記ユーザプロファイル管理テーブルから当該端末装置において再生可能な著作権保護方式を備える著作権保護ツールの識別符号を読み出すユーザ環境管理手段と、前記ユーザ環境管理手段が取得した著作権保護ツールの識別符号が示す著作権保護ツールに対する検索命令を生成し、著作権保護化されたデジタルコンテンツの検索を要求する検索要求手段と、前記検索要求手段の検索の要求に応じて前記著作権保護ツールから取得した検索結果を前記端末装置へ送信する検索結果送信手段とを設け、前記著作権保護ツールが、前記統合著作権保護装置から前記検索要求を受け、前記検索命令による前記データベースの検索結果を返送することを特徴とする。
【0008】
請求項3に記載の発明は、デジタルコンテンツの著作権保護化を行う複数の著作権保護ツールと、著作権保護化されたデジタルコンテンツを格納するデータベースと、前記著作権保護化されたデジタルコンテンツを管理する統合著作権保護装置とからなる統合著作権保護システムにおいて、前記統合著作権保護装置が、実施可能な著作権保護方式と、著作権保護化を対象とするメディア形式とを著作権保護ツール毎に記憶する方式管理テーブルと、デジタルコンテンツの重要度に基づいて、前記方式管理テーブル内に記憶されている実施可能な著作権保護方式の中から著作権保護化に適用する著作権保護方式の組み合せと、該著作権保護方式による著作権保護化に必要なパラメータとを求める重要度変換関数を著作権保護ツール毎に記憶する重要度変換関数テーブルとを有し、デジタルコンテンツと前記デジタルコンテンツの重要度を受信した時、前記方式管理テーブルと前記デジタルコンテンツのメディア形式とを基に、著作権保護化を行う著作権保護ツールを選択し、前記重要度変換関数テーブルから、選択された著作権保護ツールの重要度変換関数を読み出し、前記重要度を基に、適用する著作権保護方式の組み合せと該著作権保護方式が使用するパラメータを取得し、取得した前記パラメータを基に、選択された前記著作権保護ツールに対する著作権保護命令を生成して、前記デジタルコンテンツの著作権保護化を要求し、前記著作権保護ツールが、前記統合著作権保護装置から前記著作権保護命令を受け、前記著作権保護命令に従って前記デジタルコンテンツを著作権保護化して前記データベースに記憶することを特徴とする統合著作権保護方法である。
【0009】
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の統合著作権保護方法であって、前記統合著作権保護装置が、ユーザの端末装置において再生可能な著作権保護方式を備える著作権保護ツールの識別符号をユーザ毎に記憶するユーザプロファイル管理テーブルを有し、ユーザの端末装置からデジタルコンテンツの検索要求を受信した時、前記ユーザプロファイル管理テーブルから当該端末装置において再生可能な著作権保護方式を備える著作権保護ツールの識別符号を読み出し、読み出した前記著作権保護ツールの識別符号が示す著作権保護ツールに対する検索命令を生成し、著作権保護化されたデジタルコンテンツの検索を要求し、前記著作権保護ツールが、前記統合著作権保護装置から前記検索要求を受け、前記検索命令による前記データベースの検索結果を返送し、前記統合著作権保護装置が、前記著作権保護ツールから取得した検索結果を前記端末装置へ送信する、ことを特徴とする。
【0010】
請求項5に記載の発明は、デジタルコンテンツの著作権保護化を行う複数の著作権保護ツールと接続される統合著作権保護装置において、実施可能な著作権保護方式と、著作権保護化を対象とするメディア形式とを著作権保護ツール毎に記憶する方式管理テーブルと、デジタルコンテンツの重要度に基づいて、前記方式管理テーブル内に記憶されている実施可能な著作権保護方式の中から著作権保護化に適用する著作権保護方式の組み合せと、該著作権保護方式による著作権保護化に必要なパラメータとを求める重要度変換関数を著作権保護ツール毎に記憶する重要度変換関数テーブルと、デジタルコンテンツと前記デジタルコンテンツの重要度を受信し、前記方式管理テーブルと前記デジタルコンテンツのメディア形式とを基に、著作権保護化を行う著作権保護ツールを選択する著作権保護ツール選択手段と、前記重要度変換関数テーブルから、前記著作権保護ツール選択手段が選択した著作権保護ツールの重要度変換関数を読出し、前記重要度を基に、適用する著作権保護方式の組み合せと該著作権保護方式が使用するパラメータを取得する著作権保護方式取得手段と、前記著作権保護方式取得手段が取得したパラメータを基に、前記著作権保護ツール選択手段が選択した著作権保護ツールに対する著作権保護命令を生成し、前記デジタルコンテンツの著作権保護化を要求する著作権保護化要求手段と、を備えることを特徴とする統合著作権保護装置である。
【0011】
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の統合著作権保護装置であって、ユーザの端末装置において再生可能な著作権保護方式を備える著作権保護ツールの識別符号をユーザ毎に記憶するユーザプロファイル管理テーブルと、ユーザの端末装置からデジタルコンテンツの検索要求を受信し、前記ユーザプロファイル管理テーブルから当該端末装置において再生可能な著作権保護方式を備える著作権保護ツールの識別符号を読み出すユーザ環境管理手段と、前記ユーザ環境管理手段が取得した著作権保護ツールの識別符号が示す著作権保護ツールに対する検索命令を生成し、著作権保護化されたデジタルコンテンツの検索を要求する検索要求手段と、前記検索要求手段の検索の要求に応じて前記著作権保護ツールから取得した検索結果を前記端末装置へ送信する検索結果送信手段と、を備えることを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照し、この発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明の一実施の形態による統合著作権保護システムの構成を示すブロック図である。
【0013】
端末装置1は、デジタルコンテンツの制作者あるいは音楽・映像会社などのデジタルコンテンツの所有者が保有するパーソナルコンピュータである。端末装置1は、インターネットなどの公衆ネットワークを介してアクセスサーバ2へ接続され、デジタルコンテンツの登録を要求する。
【0014】
コンテンツ配信サービスを行う事業者は、アクセスサーバ2、統合著作権保護装置3、DRM装置4、デジタルコンテンツデータベース装置5を保有し、これらはプライベートネットワークにより接続されている。
【0015】
アクセスサーバ2は、デジタルコンテンツの登録者の端末装置1及びユーザの端末装置6と接続され、統合著作権保護装置3へのアクセスを提供する。アクセスサーバ2はアプリケーションプログラム21を備える。
アプリケーションプログラム21は、デジタルコンテンツの登録者の端末装置1から受信したデジタルコンテンツの登録の要求を統合著作権保護装置3の重要度変換部31へ受け渡す機能と、ユーザの端末装置6から受信した著作権保護化されたデジタルコンテンツ(以下、著作権保護デジタルコンテンツ)の検索の要求を統合著作権保護装置3のユーザ管理部35へ受け渡す機能を有する。また、著作権保護デジタルコンテンツの検索結果をユーザの端末装置6へ返送する機能を有する。
【0016】
統合著作権保護装置3は、デジタルコンテンツの著作権保護化を指示する機能と、著作権保護デジタルコンテンツの検索を行う機能を有する。統合著作権保護装置3は、重要度変換部31、方式管理データベース32、著作権保護命令生成部33、DRMツールアクセス部34、ユーザ管理部35、ユーザプロファイルデータベース36及び検索処理制御部37から構成される。
【0017】
重要度変換部31は、著作権保護化対象のデジタルコンテンツのメディア形式及び重要度に応じて著作権保護化を行うDRMツール41−1〜41−n(以下、DRMツール41)を選択する機能と、DRM装置4が著作権保護化を行うために必要な情報を重要度変換関数により生成する機能を有する。
なお、重要度変換関数とは、デジタルコンテンツの重要度から、著作権保護化に適用すべき著作権保護方式の組み合せと、これらの著作権保護方式による著作権保護化を実行するために必要なパラメータを求めるための関数である。重要度変換関数の機能の詳細は後述する。
【0018】
方式管理データベース32は、DRMツール41が備える著作権保護方式を示す方式管理テーブルと、DRMツール41に対応した重要度変換関数を示す重要度変換関数テーブルを記憶する。
【0019】
著作権保護命令生成部33は、重要度変換部31の指示により、DRMツール41へデジタルコンテンツの著作権保護化を指示するため著作権保護命令を生成する機能を有する。
【0020】
DRMツールアクセス部34は、ネットワークを介してDRM装置4へデジタルコンテンツの著作権保護命令や著作権保護デジタルコンテンツの検索命令を送信したり、著作権保護デジタルコンテンツの検索結果を受信するなどして、DRM装置4のDRMツール41と相互動作を行う機能を有する。
【0021】
ユーザ管理部35は、ユーザの端末装置6の環境に関する情報をユーザプロファイルデータベース36から読み出し、検索処理制御部37へ通知する機能を有する。
【0022】
ユーザプロファイルデータベース36は、ユーザの端末装置6の環境に関するデータを記憶する。
【0023】
検索処理制御部37は、DRM装置4のDRMツール41に著作権保護デジタルコンテンツの検索を指示するための検索命令を生成する。
【0024】
DRM装置4は、統合著作権保護装置3及びデジタルコンテンツデータベース装置5と接続され、DRMツール41を備える。
DRMツール41は、デジタルコンテンツの著作権保護化と、著作権保護デジタルコンテンツの検索を行う。
【0025】
デジタルコンテンツデータベース装置5−1〜5−nは、それぞれデータベース管理部51−1〜51−n(以下、データベース管理部51)及びコンテンツデータベース52−1〜52−n(以下、コンテンツデータベース52)から構成される。
データベース管理部51は、コンテンツデータベース52への著作権保護デジタルコンテンツの書込み、コンテンツデータベース52に記憶されている著作権保護デジタルコンテンツの検索など、コンテンツデータベース52の管理を行う機能を有する。
コンテンツデータベース52は、著作権保護化されたデジタルコンテンツを記憶する。
【0026】
端末装置6は、コンテンツ配信サービスを受けるエンドユーザの保有するパーソナルコンピュータである。端末装置6は、インターネットなどの公衆ネットワークを介してアクセスサーバ2と接続され、著作権保護デジタルコンテンツの検索を要求する。
【0027】
次に、統合著作権保護装置3が記憶しているデータについて説明する。
表1は、統合著作権保護装置3の方式管理データベース32が記憶している方式管理テーブルの設定の例を示す。
【表1】
【0028】
方式管理テーブルには、DRMツール41を一意に識別するための「DRM ID」、名称を示す「DRM名称」、著作権保護化を行う対象のデジタルコンテンツのメディア形式を示す「メディア形式」、「方式1」、「方式2」、…により識別される実行可能な著作権保護方式が記憶されている。
上記の例によれば、「DRM ID」が「DRM1」で識別されるDRMツール41−1の「DRM名称」は「Macrosoft Wind Media」であり、「メディア形式」が「wma」及び「wmv」であるデジタルコンテンツの著作権保護化を行うことが可能である。そして、実行可能な著作権保護方式は「方式1」で識別される「ms_between」、「方式2」で識別される「ms_count」、…、「方式n」で識別される「方式n」であることを示している。
また、「DRM ID」が「DRM2」で識別されるDRMツール41−2の「DRM名称」は「Real Systoms」、「メディア形式」が「rm」及び「ram」であるデジタルコンテンツの著作権保護化が可能である。そして、使用可能な著作権保護方式は「方式1」で識別される「rm_between」、「方式2」で識別される「rm_count」であり、「方式n」はサポートしていないことを示している。
【0029】
表2は、方式管理データベース32が記憶している重要度変換関数テーブルの設定の例を示す。
【表2】
【0030】
重要度変換関数テーブルには、どのDRMツール41に対応する重要度変換関数であるかを識別するための「DRM ID」と、対応する「重要度変換関数」が記憶されている。
上記の例によれば、「DRM ID」が「DRM1」で識別されるDRMツール41−1のための重要度関数は「DRM1_weight()」であり、「DRM2」で識別されるDRMツール41−2の重要度関数は「DRM2_weight()」、「DRMn」で識別されるDRMツール41−nの重要度関数は「DRMn_weight()」であることを示している。
【0031】
表3は、ユーザプロファイルデータベース36が記憶しているユーザプロファイル管理テーブルの設定の例を示す。
【表3】
【0032】
ユーザプロファイル管理テーブルは、ユーザを一意に識別するための「ユーザID」、ユーザの名前を示す「ユーザ名」、ユーザの本人性を確認するための「パスワード」、ユーザの端末装置6において使用可能な著作権保護化を行うDRMツール41を示す「ユーザ環境」などが記憶されている。
上記においては、「ユーザID」が「000001」で識別されるユーザの「ユーザ名」は「aaaaa」、パスワードは「xxxxx」であり、「DRM1」により識別されるDRMツール41−1において著作権保護化された著作権保護デジタルコンテンツを使用することができることを示している。また、「ユーザID」が「000002」で識別されるユーザの「ユーザ名」は「bbbbb」、パスワードは「xxxxx」であり、「DRM1」及び「DRM2」により識別されるDRMツール41−1及び41−2において著作権保護化された著作権保護デジタルコンテンツを使用することができ、「ユーザID」が「nnnnnn」で識別されるユーザの「ユーザ名」は「nnnnn」、パスワードは「xxxxx」であり、「DRM2」により識別されるDRMツール41−2において著作権保護化された著作権保護デジタルコンテンツを使用することができることを示している。
【0033】
次に、重要度変換関数について説明する。重要度変換関数は、デジタルコンテンツの重要度を入力すると、著作権保護化に適用すべき著作権保護方式の組み合せと、これらの著作権保護方式による著作権保護化を実行するために必要なパラメータを出力する、DRMツール41−1〜41−n毎の関数である。
【0034】
例えば、「DRM1」という識別子により識別されるDRMツール41−1の重要度変換関数「DRM1_weight()」を考える。「DRM1」は、方式管理テーブル(表1)より、「方式1」、「方式2」、…、「方式n」により識別される著作権保護方式が使用できるが、「重要度=3」のデジタルコンテンツに適用する著作権保護方式は、「方式1」で識別される「ms_between」と「方式2」で識別される「ms_count」の組み合せであるとする。
そこで、「DRM1」を使用して「重要度=3」のデジタルコンテンツに適用する著作権保護方式と、その著作権保護方式による著作権保護化の処理に使用するパラメータを問い合わせる場合は、「重要度=3」を引数として重要度変換関数「DRM1_weight()」を適用する。すると、出力として、方式1と方式2の組み合せを使用することを示す「方式1」及び「方式2」の組み合せと、「方式1」すなわち「ms_between」に使用されるパラメータ「現在の日付+30日」、及び、「方式2」すなわち「ms_count」に使用されるパラメータ「10回」が出力される。
【0035】
次に、デジタルコンテンツを著作権保護化する手順を説明する。図2は、本実施の形態によるデジタルコンテンツの著作権保護化の手順を示すフローである。
【0036】
ステップS50:
アクセスサーバ2のアプリケーションプログラム21は、デジタルコンテンツの登録者の端末装置1からデジタルコンテンツ及び重要度情報を受信し、デジタルコンテンツの登録要求を受け付けると、統合著作権保護装置3へ転送する。統合著作権保護装置3の重要度変換部31は、デジタルコンテンツ及び重要度情報を含む登録要求を受信する。
【0037】
ステップS51:
統合著作権保護装置3の重要度変換部31は、受信したデジタルコンテンツのメディア形式により、方式管理データベース32に記憶されている方式管理テーブルを検索し、著作権保護化に使用するDRMツール41を選択する。続いて、選択したDRMツール41により、重要度変換関数テーブルを検索し、重要度変換関数を読み出す。そして、ステップS50において受信した重要度情報と、読み出した重要度変換関数を用いて著作権保護方式の組み合せと、著作権保護方式による著作権保護化の処理に使用するパラメータを求める。
【0038】
例えば、ステップS50において、受信したデジタルコンテンツのメディア形式が「wmv」であり、「重要度=3」であったとする。重要度変換部31は、「メディア形式=wmv」により方式管理テーブル(表1)を検索し、「DRMID=DRM1」で識別されるDRMツール41−1が著作権保護化に使用できることを読み出す。続いて、読み出した「DRM ID=DRM1」により重要度変換関数テーブル(表2)を検索し、重要度変換関数「DRM1_weight()」を読み出す。
そして、読み出した重要度変換関数「DRM1_weight()」に「重要度=3」を引数として渡して、著作権保護方式「方式1」と「方式2」の組み合せと「方式1」の著作権保護化の処理に使用されるパラメータ「現在の日付+30日」及び「方式2」の著作権保護化の処理に使用されるパラメータ「10回」の出力を得る。すなわち、登録を要求されたデジタルコンテンツの著作権保護化に適用される著作権保護方式は、方式管理テーブル(表1)の「DRM ID=DRM1」の行に示され、「方式1」で識別される「ms_between」及び「方式2」で識別される「ms_count」の組み合せであり、それぞれ「現在の日付+30日」及び「10回」というパラメータを使用して著作権保護化がなされること示している。
【0039】
ステップS52:
重要度変換部31は、DRMツールのDRM IDと、ステップS51により求められた著作権保護方式と、著作権保護方式による著作権保護化の処理に使用するパラメータを著作権保護命令生成部33に渡す。著作権保護命令生成部33は、DRM IDにより識別されるDRMツール41に対する著作権保護命令を生成し、DRM IDとともにDRMツールアクセス部34に渡す。DRMツールアクセス部34は、DRM IDで識別されるDRMツール41を備えるDRM装置4へ著作権保護命令を送信する。
【0040】
例えば、著作権保護命令生成部33から「DRM ID=DRM1」が渡された場合、DRMツールアクセス部34は「DRM1」で識別されるDRMツール41−1を備えるDRM装置4−1へ著作権保護命令を送信する。DRMツール4−1のDRMツール41−1は、受信した著作権保護命令に従ってデジタルコンテンツを著作権保護化し、配下のデジタルコンテンツデータベース装置5−1へ送る。デジタルコンテンツデータベース装置5−1のデータベース管理部51−1は、著作権保護化したデジタルコンテンツをコンテンツデータベース52−1に記憶する。
【0041】
次に、著作権保護デジタルコンテンツの検索の手順を説明する。図3は、著作権保護デジタルコンテンツの検索の手順を示すフローである。
【0042】
ステップS60:
アクセスサーバ2のアプリケーションプログラム21は、ユーザの端末装置6からユーザID及びパスワードを受信し、デジタルコンテンツの検索要求を受けると、統合著作権保護装置3へ転送する。統合著作権保護装置3のユーザ管理部35は、ユーザID及びパスワードを含むデジタルコンテンツの検索要求を受信する。
【0043】
ステップS61:
ユーザ管理部35は、受信したユーザIDによりユーザプロファイルデータベース36に記憶されているユーザプロファイル管理テーブル(表3)を検索し、受信したパスワードと記憶されているパスワードを照合してユーザ認証を行うとともに、ユーザ環境が対応しているDRMツール41のDRM IDを読み出す。ユーザ管理部35は、読み出したDRM IDを検索処理制御部37へ渡す。検索処理制御部37は、ユーザ管理部35から受け取ったDRM IDにより、方式管理データベース32に記憶されている方式管理テーブル(表1)を検索し、メディア形式を読み出す。そして、読み出したメディア形式を使用して、DRM IDにより識別されるDRMツール41に対する検索命令文を生成する。
【0044】
例えば、ステップS60において、ユーザ管理部35は、ユーザの端末装置6が送信した「ユーザID=000001」及びパスワード「aaaaa」をアプリケーションプログラム2から受信したとする。ユーザ管理部35は、ユーザプロファイル管理テーブル(表3)を検索してパスワード「aaaaa」を読み出し、受信したパスワードと一致することを確認すると、「ユーザ環境=DRM1」を読み出す。続いて、検索処理制御部37は、読み出した「DRM1」により方式管理テーブル(表1)を検索して、「メディア形式=wma, wmv」を読み出す。そして、以下のような「DRM1」すなわちDRMツール41−1用の検索命令文を生成し、DRMツールアクセス部34に受け渡す。
<検索命令文>
select*
from DRM1_table
where media_type = “wma”or”wmv”and ・・・
【0045】
ステップS62:
DRMツールアクセス部34は、検索処理制御部37から受信した検索命令文をDRM IDで識別されるDRMツール41を備えるDRM装置4へ送信する。DRM装置4のDRMツール41は、自身が接続しているデジタルコンテンツデータベース装置5に検索を要求する。
【0046】
例えば、検索処理制御部37から「DRM ID=DRM1」が渡された場合、DRMツールアクセス部34は「DRM1」で識別されるDRMツール41−1を備えるDRM装置4−1へ検索命令文を送信する。DRM装置4−1のDRMツール41−1は、自身が接続しているデジタルコンテンツデータベース装置5−1に検索を要求する。デジタルコンテンツデータベース装置5−1のデータベース管理部51−1は、コンテンツデータベース52−1を検索し、DRM装置4−1へ検索結果を返送する。DRM装置4−1のDRMツール41−1は、受信した検索結果を統合著作権保護装置3へ返送する。統合著作権保護装置3が受信した検索結果は、DRMツールアクセス部34、検索処理制御部37及びユーザ管理部35を介してアクセスサーバ2へ送信される。アクセスサーバ2のアプリケーションプログラム21は、デジタルコンテンツの検索要求送信元のユーザの端末装置6へ検索結果を送信する。
【0047】
なお、DRMツールは、統合著作権保護装置3内に備えられてもよい。
また、デジタルコンテンツデータベース装置5は、統合著作権保護装置3に直接に接続される構成でもよい。
【0048】
なお、上述のアクセスサーバ2、統合著作権保護装置3、DRM装置4、デジタルコンテンツデータベース装置5は、内部にコンピュータシステムを有している。そして、上述した動作の過程は、プログラムの形式でコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶されており、このプログラムをコンピュータシステムが読み出して実行することによって、上記処理が行われる。ここでいうコンピュータシステムとは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものである。
【0049】
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、ROMの他に、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、DVD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のシステムやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(RAM)のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。
【0050】
【発明の効果】
本発明によれば、デジタルコンテンツのメディア形式及び重要度に応じて、著作権保護化を行うDRMツールを選択し、選択されたDRMツールに対する著作権保護命令を動的に生成することにより、複数DRMツールを一括して管理することが可能となる。従って、複数DRMツールを用いた動的な著作保護化が可能となり、幅広いデジタルコンテンツの著作権保護化を行う統合著作権保護システムの構築が可能となる。
また、著作権保護デジタルコンテンツの利用ユーザの端末装置に係る情報を管理することにより、ユーザの端末装置の環境に対応するDRMツールの検索命令文を動的に生成することが可能となる。従って、ユーザ環境に適した著作権保護デジタルコンテンツの検索、提供を行う統合著作権保護システムの構築が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態による統合著作権保護システムの構成を示すブロック図である。
【図2】同実施の形態によるデジタルコンテンツの著作権保護化の手順を示すフローである。
【図3】同実施の形態による著作権保護デジタルコンテンツの検索の手順を示すフローである。
【符号の説明】
1,6…端末装置
2…アクセスサーバ
3…統合著作権保護装置
4−1〜4−n…DRM装置
5−1〜5−n…デジタルコンテンツデータベース装置
21…アプリケーションプログラム
31…重要度変換部(著作権保護ツール選択手段、著作権保護方式取得手段)
32…方式管理データベース
33…著作権保護命令生成部(著作権保護化要求手段)
34…DRMツールアクセス部
35…ユーザ管理部(ユーザ環境管理手段、検索結果送信手段)
36…ユーザプロファイルデータベース
37…検索処理制御部(検索要求手段)
41−1〜41−n…DRMツール(著作権保護ツール)
51−1〜51−n…データベース管理部
52−1〜52−n…コンテンツデータベース
【発明の属する技術分野】
本発明は、デジタルコンテンツの重要度に応じた著作権保護化を行うとともに、ユーザ環境に合った著作権保護化デジタルコンテンツの検索結果を提供する統合著作権保護システムおよびその方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、パーソナルコンピュータの高機能化や低価格化及びインターネット環境の急速な普及、さらには、ブロードバンドなどの高速な通信回線が提供され、デジタルコンテンツ配信に必要な環境が整備されてきている。これに伴い、インターネットを介してデジタルコンテンツを配信することによりユーザから料金を徴収するデジタルコンテンツ配信サービスが多く提供されるようになってきている。しかし、デジタルコンテンツはコピーに対する劣化がないことから、複製により二次利用されるという著作権侵害の問題が発生している。この箸作権侵害の問題に対して、各ソフトウェア会社は、暗号化、カプセル化等のDRM(Digital Rights Management)技術によりデジタルコンテンツを著作権保護化するためのソフトウェアであるDRM製品を提供している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
デジタルコンテンツ配信サービスの提供者は、配信するデジタルコンテンツに対し、宣伝方法や新旧、ジャンル等に依存した重要度により、適用する著作権保護方式を動的に変化させたいという場合がある。そこで、デジタルコンテンツ配信サービスの提供者は、任意のDRM製品を用意し、デジタルコンテンツの重要度に応じてそのDRM製品が実行可能な著作権保護方式の組み合せによりデジタルコンテンツを著作権保護化する方法を用いていた。
しかし、各DRM製品は、著作権保護化できるデジタルコンテンツのメディアの種別が限定されており、デジタルコンテンツ配信サービスの提供者が幅広いデジタルコンテンツを取り扱うためには、各メディアに対応した複数のDRM製品を用意する必要があった。そこで、複数のDRM製品を用意することにより著作権保護化可能なメディア形式は増加するが、DRM製品ごとに実行可能な著作権保護方式や、著作権保護化を行うためのパラメータの指定方法が異なるため、DRM製品ごとに著作権保護を行うためのプログラムを作成する必要があった。
【0004】
一方、ユーザがデジタルコンテンツ配信サービスのサイトから所望するデジタルコンテンツを検索したり、ダウンロードを行う場合、デジタルコンテンツ配信サービスの提供者側においてユーザ環境を管理していないため、ユーザの環境では再生できない著作権保護化を適用したデジタルコンテンツの検索結果を表示したり、あるいは、ダウンロードしてしまうなどの問題があった。
【0005】
本発明は、上記事情を考慮してなされたものであり、その目的は、複数のDRMツールを用いてデジタルコンテンツの重要度に応じた動的な著作権保護化を行うとともに、ユーザ環境に適した著作権保護化デジタルコンテンツの検索結果を提供する統合著作権保護システムおよびその方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明は、上記の課題を解決すべくなされたもので、請求項1に記載の発明は、デジタルコンテンツの著作権保護化を行う複数の著作権保護ツールと、著作権保護化されたデジタルコンテンツを格納するデータベースと、前記著作権保護化されたデジタルコンテンツを管理する統合著作権保護装置とからなる統合著作権保護システムにおいて、前記統合著作権保護装置に、実施可能な著作権保護方式と、著作権保護化を対象とするメディア形式とを著作権保護ツール毎に記憶する方式管理テーブルと、デジタルコンテンツの重要度に基づいて、前記方式管理テーブル内に記憶されている実施可能な著作権保護方式の中から著作権保護化に適用する著作権保護方式の組み合せと、該著作権保護方式による著作権保護化に必要なパラメータとを求める重要度変換関数を著作権保護ツール毎に記憶する重要度変換関数テーブルと、デジタルコンテンツと前記デジタルコンテンツの重要度を受信し、前記方式管理テーブルと前記デジタルコンテンツのメディア形式とを基に、著作権保護化を行う著作権保護ツールを選択する著作権保護ツール選択手段と、前記重要度変換関数テーブルから、前記著作権保護ツール選択手段が選択した著作権保護ツールの重要度変換関数を読出し、前記重要度を基に、適用する著作権保護方式の組み合せと該著作権保護方式が使用するパラメータを取得する著作権保護方式取得手段と、前記著作権保護方式取得手段が取得したパラメータを基に、前記著作権保護ツール選択手段が選択した著作権保護ツールに対する著作権保護命令を生成し、前記デジタルコンテンツの著作権保護化を要求する著作権保護化要求手段とを設け、前記著作権保護ツールが、前記統合著作権保護装置から前記著作権保護命令を受け、前記著作権保護命令に従って前記デジタルコンテンツを著作権保護化して前記データベースに記憶することを特徴とする統合著作権保護システムである。
【0007】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の統合著作権保護システムであって、前記統合著作権保護装置に、さらに、ユーザの端末装置において再生可能な著作権保護方式を備える著作権保護ツールの識別符号をユーザ毎に記憶するユーザプロファイル管理テーブルと、ユーザの端末装置からデジタルコンテンツの検索要求を受信し、前記ユーザプロファイル管理テーブルから当該端末装置において再生可能な著作権保護方式を備える著作権保護ツールの識別符号を読み出すユーザ環境管理手段と、前記ユーザ環境管理手段が取得した著作権保護ツールの識別符号が示す著作権保護ツールに対する検索命令を生成し、著作権保護化されたデジタルコンテンツの検索を要求する検索要求手段と、前記検索要求手段の検索の要求に応じて前記著作権保護ツールから取得した検索結果を前記端末装置へ送信する検索結果送信手段とを設け、前記著作権保護ツールが、前記統合著作権保護装置から前記検索要求を受け、前記検索命令による前記データベースの検索結果を返送することを特徴とする。
【0008】
請求項3に記載の発明は、デジタルコンテンツの著作権保護化を行う複数の著作権保護ツールと、著作権保護化されたデジタルコンテンツを格納するデータベースと、前記著作権保護化されたデジタルコンテンツを管理する統合著作権保護装置とからなる統合著作権保護システムにおいて、前記統合著作権保護装置が、実施可能な著作権保護方式と、著作権保護化を対象とするメディア形式とを著作権保護ツール毎に記憶する方式管理テーブルと、デジタルコンテンツの重要度に基づいて、前記方式管理テーブル内に記憶されている実施可能な著作権保護方式の中から著作権保護化に適用する著作権保護方式の組み合せと、該著作権保護方式による著作権保護化に必要なパラメータとを求める重要度変換関数を著作権保護ツール毎に記憶する重要度変換関数テーブルとを有し、デジタルコンテンツと前記デジタルコンテンツの重要度を受信した時、前記方式管理テーブルと前記デジタルコンテンツのメディア形式とを基に、著作権保護化を行う著作権保護ツールを選択し、前記重要度変換関数テーブルから、選択された著作権保護ツールの重要度変換関数を読み出し、前記重要度を基に、適用する著作権保護方式の組み合せと該著作権保護方式が使用するパラメータを取得し、取得した前記パラメータを基に、選択された前記著作権保護ツールに対する著作権保護命令を生成して、前記デジタルコンテンツの著作権保護化を要求し、前記著作権保護ツールが、前記統合著作権保護装置から前記著作権保護命令を受け、前記著作権保護命令に従って前記デジタルコンテンツを著作権保護化して前記データベースに記憶することを特徴とする統合著作権保護方法である。
【0009】
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の統合著作権保護方法であって、前記統合著作権保護装置が、ユーザの端末装置において再生可能な著作権保護方式を備える著作権保護ツールの識別符号をユーザ毎に記憶するユーザプロファイル管理テーブルを有し、ユーザの端末装置からデジタルコンテンツの検索要求を受信した時、前記ユーザプロファイル管理テーブルから当該端末装置において再生可能な著作権保護方式を備える著作権保護ツールの識別符号を読み出し、読み出した前記著作権保護ツールの識別符号が示す著作権保護ツールに対する検索命令を生成し、著作権保護化されたデジタルコンテンツの検索を要求し、前記著作権保護ツールが、前記統合著作権保護装置から前記検索要求を受け、前記検索命令による前記データベースの検索結果を返送し、前記統合著作権保護装置が、前記著作権保護ツールから取得した検索結果を前記端末装置へ送信する、ことを特徴とする。
【0010】
請求項5に記載の発明は、デジタルコンテンツの著作権保護化を行う複数の著作権保護ツールと接続される統合著作権保護装置において、実施可能な著作権保護方式と、著作権保護化を対象とするメディア形式とを著作権保護ツール毎に記憶する方式管理テーブルと、デジタルコンテンツの重要度に基づいて、前記方式管理テーブル内に記憶されている実施可能な著作権保護方式の中から著作権保護化に適用する著作権保護方式の組み合せと、該著作権保護方式による著作権保護化に必要なパラメータとを求める重要度変換関数を著作権保護ツール毎に記憶する重要度変換関数テーブルと、デジタルコンテンツと前記デジタルコンテンツの重要度を受信し、前記方式管理テーブルと前記デジタルコンテンツのメディア形式とを基に、著作権保護化を行う著作権保護ツールを選択する著作権保護ツール選択手段と、前記重要度変換関数テーブルから、前記著作権保護ツール選択手段が選択した著作権保護ツールの重要度変換関数を読出し、前記重要度を基に、適用する著作権保護方式の組み合せと該著作権保護方式が使用するパラメータを取得する著作権保護方式取得手段と、前記著作権保護方式取得手段が取得したパラメータを基に、前記著作権保護ツール選択手段が選択した著作権保護ツールに対する著作権保護命令を生成し、前記デジタルコンテンツの著作権保護化を要求する著作権保護化要求手段と、を備えることを特徴とする統合著作権保護装置である。
【0011】
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の統合著作権保護装置であって、ユーザの端末装置において再生可能な著作権保護方式を備える著作権保護ツールの識別符号をユーザ毎に記憶するユーザプロファイル管理テーブルと、ユーザの端末装置からデジタルコンテンツの検索要求を受信し、前記ユーザプロファイル管理テーブルから当該端末装置において再生可能な著作権保護方式を備える著作権保護ツールの識別符号を読み出すユーザ環境管理手段と、前記ユーザ環境管理手段が取得した著作権保護ツールの識別符号が示す著作権保護ツールに対する検索命令を生成し、著作権保護化されたデジタルコンテンツの検索を要求する検索要求手段と、前記検索要求手段の検索の要求に応じて前記著作権保護ツールから取得した検索結果を前記端末装置へ送信する検索結果送信手段と、を備えることを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照し、この発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明の一実施の形態による統合著作権保護システムの構成を示すブロック図である。
【0013】
端末装置1は、デジタルコンテンツの制作者あるいは音楽・映像会社などのデジタルコンテンツの所有者が保有するパーソナルコンピュータである。端末装置1は、インターネットなどの公衆ネットワークを介してアクセスサーバ2へ接続され、デジタルコンテンツの登録を要求する。
【0014】
コンテンツ配信サービスを行う事業者は、アクセスサーバ2、統合著作権保護装置3、DRM装置4、デジタルコンテンツデータベース装置5を保有し、これらはプライベートネットワークにより接続されている。
【0015】
アクセスサーバ2は、デジタルコンテンツの登録者の端末装置1及びユーザの端末装置6と接続され、統合著作権保護装置3へのアクセスを提供する。アクセスサーバ2はアプリケーションプログラム21を備える。
アプリケーションプログラム21は、デジタルコンテンツの登録者の端末装置1から受信したデジタルコンテンツの登録の要求を統合著作権保護装置3の重要度変換部31へ受け渡す機能と、ユーザの端末装置6から受信した著作権保護化されたデジタルコンテンツ(以下、著作権保護デジタルコンテンツ)の検索の要求を統合著作権保護装置3のユーザ管理部35へ受け渡す機能を有する。また、著作権保護デジタルコンテンツの検索結果をユーザの端末装置6へ返送する機能を有する。
【0016】
統合著作権保護装置3は、デジタルコンテンツの著作権保護化を指示する機能と、著作権保護デジタルコンテンツの検索を行う機能を有する。統合著作権保護装置3は、重要度変換部31、方式管理データベース32、著作権保護命令生成部33、DRMツールアクセス部34、ユーザ管理部35、ユーザプロファイルデータベース36及び検索処理制御部37から構成される。
【0017】
重要度変換部31は、著作権保護化対象のデジタルコンテンツのメディア形式及び重要度に応じて著作権保護化を行うDRMツール41−1〜41−n(以下、DRMツール41)を選択する機能と、DRM装置4が著作権保護化を行うために必要な情報を重要度変換関数により生成する機能を有する。
なお、重要度変換関数とは、デジタルコンテンツの重要度から、著作権保護化に適用すべき著作権保護方式の組み合せと、これらの著作権保護方式による著作権保護化を実行するために必要なパラメータを求めるための関数である。重要度変換関数の機能の詳細は後述する。
【0018】
方式管理データベース32は、DRMツール41が備える著作権保護方式を示す方式管理テーブルと、DRMツール41に対応した重要度変換関数を示す重要度変換関数テーブルを記憶する。
【0019】
著作権保護命令生成部33は、重要度変換部31の指示により、DRMツール41へデジタルコンテンツの著作権保護化を指示するため著作権保護命令を生成する機能を有する。
【0020】
DRMツールアクセス部34は、ネットワークを介してDRM装置4へデジタルコンテンツの著作権保護命令や著作権保護デジタルコンテンツの検索命令を送信したり、著作権保護デジタルコンテンツの検索結果を受信するなどして、DRM装置4のDRMツール41と相互動作を行う機能を有する。
【0021】
ユーザ管理部35は、ユーザの端末装置6の環境に関する情報をユーザプロファイルデータベース36から読み出し、検索処理制御部37へ通知する機能を有する。
【0022】
ユーザプロファイルデータベース36は、ユーザの端末装置6の環境に関するデータを記憶する。
【0023】
検索処理制御部37は、DRM装置4のDRMツール41に著作権保護デジタルコンテンツの検索を指示するための検索命令を生成する。
【0024】
DRM装置4は、統合著作権保護装置3及びデジタルコンテンツデータベース装置5と接続され、DRMツール41を備える。
DRMツール41は、デジタルコンテンツの著作権保護化と、著作権保護デジタルコンテンツの検索を行う。
【0025】
デジタルコンテンツデータベース装置5−1〜5−nは、それぞれデータベース管理部51−1〜51−n(以下、データベース管理部51)及びコンテンツデータベース52−1〜52−n(以下、コンテンツデータベース52)から構成される。
データベース管理部51は、コンテンツデータベース52への著作権保護デジタルコンテンツの書込み、コンテンツデータベース52に記憶されている著作権保護デジタルコンテンツの検索など、コンテンツデータベース52の管理を行う機能を有する。
コンテンツデータベース52は、著作権保護化されたデジタルコンテンツを記憶する。
【0026】
端末装置6は、コンテンツ配信サービスを受けるエンドユーザの保有するパーソナルコンピュータである。端末装置6は、インターネットなどの公衆ネットワークを介してアクセスサーバ2と接続され、著作権保護デジタルコンテンツの検索を要求する。
【0027】
次に、統合著作権保護装置3が記憶しているデータについて説明する。
表1は、統合著作権保護装置3の方式管理データベース32が記憶している方式管理テーブルの設定の例を示す。
【表1】
【0028】
方式管理テーブルには、DRMツール41を一意に識別するための「DRM ID」、名称を示す「DRM名称」、著作権保護化を行う対象のデジタルコンテンツのメディア形式を示す「メディア形式」、「方式1」、「方式2」、…により識別される実行可能な著作権保護方式が記憶されている。
上記の例によれば、「DRM ID」が「DRM1」で識別されるDRMツール41−1の「DRM名称」は「Macrosoft Wind Media」であり、「メディア形式」が「wma」及び「wmv」であるデジタルコンテンツの著作権保護化を行うことが可能である。そして、実行可能な著作権保護方式は「方式1」で識別される「ms_between」、「方式2」で識別される「ms_count」、…、「方式n」で識別される「方式n」であることを示している。
また、「DRM ID」が「DRM2」で識別されるDRMツール41−2の「DRM名称」は「Real Systoms」、「メディア形式」が「rm」及び「ram」であるデジタルコンテンツの著作権保護化が可能である。そして、使用可能な著作権保護方式は「方式1」で識別される「rm_between」、「方式2」で識別される「rm_count」であり、「方式n」はサポートしていないことを示している。
【0029】
表2は、方式管理データベース32が記憶している重要度変換関数テーブルの設定の例を示す。
【表2】
【0030】
重要度変換関数テーブルには、どのDRMツール41に対応する重要度変換関数であるかを識別するための「DRM ID」と、対応する「重要度変換関数」が記憶されている。
上記の例によれば、「DRM ID」が「DRM1」で識別されるDRMツール41−1のための重要度関数は「DRM1_weight()」であり、「DRM2」で識別されるDRMツール41−2の重要度関数は「DRM2_weight()」、「DRMn」で識別されるDRMツール41−nの重要度関数は「DRMn_weight()」であることを示している。
【0031】
表3は、ユーザプロファイルデータベース36が記憶しているユーザプロファイル管理テーブルの設定の例を示す。
【表3】
【0032】
ユーザプロファイル管理テーブルは、ユーザを一意に識別するための「ユーザID」、ユーザの名前を示す「ユーザ名」、ユーザの本人性を確認するための「パスワード」、ユーザの端末装置6において使用可能な著作権保護化を行うDRMツール41を示す「ユーザ環境」などが記憶されている。
上記においては、「ユーザID」が「000001」で識別されるユーザの「ユーザ名」は「aaaaa」、パスワードは「xxxxx」であり、「DRM1」により識別されるDRMツール41−1において著作権保護化された著作権保護デジタルコンテンツを使用することができることを示している。また、「ユーザID」が「000002」で識別されるユーザの「ユーザ名」は「bbbbb」、パスワードは「xxxxx」であり、「DRM1」及び「DRM2」により識別されるDRMツール41−1及び41−2において著作権保護化された著作権保護デジタルコンテンツを使用することができ、「ユーザID」が「nnnnnn」で識別されるユーザの「ユーザ名」は「nnnnn」、パスワードは「xxxxx」であり、「DRM2」により識別されるDRMツール41−2において著作権保護化された著作権保護デジタルコンテンツを使用することができることを示している。
【0033】
次に、重要度変換関数について説明する。重要度変換関数は、デジタルコンテンツの重要度を入力すると、著作権保護化に適用すべき著作権保護方式の組み合せと、これらの著作権保護方式による著作権保護化を実行するために必要なパラメータを出力する、DRMツール41−1〜41−n毎の関数である。
【0034】
例えば、「DRM1」という識別子により識別されるDRMツール41−1の重要度変換関数「DRM1_weight()」を考える。「DRM1」は、方式管理テーブル(表1)より、「方式1」、「方式2」、…、「方式n」により識別される著作権保護方式が使用できるが、「重要度=3」のデジタルコンテンツに適用する著作権保護方式は、「方式1」で識別される「ms_between」と「方式2」で識別される「ms_count」の組み合せであるとする。
そこで、「DRM1」を使用して「重要度=3」のデジタルコンテンツに適用する著作権保護方式と、その著作権保護方式による著作権保護化の処理に使用するパラメータを問い合わせる場合は、「重要度=3」を引数として重要度変換関数「DRM1_weight()」を適用する。すると、出力として、方式1と方式2の組み合せを使用することを示す「方式1」及び「方式2」の組み合せと、「方式1」すなわち「ms_between」に使用されるパラメータ「現在の日付+30日」、及び、「方式2」すなわち「ms_count」に使用されるパラメータ「10回」が出力される。
【0035】
次に、デジタルコンテンツを著作権保護化する手順を説明する。図2は、本実施の形態によるデジタルコンテンツの著作権保護化の手順を示すフローである。
【0036】
ステップS50:
アクセスサーバ2のアプリケーションプログラム21は、デジタルコンテンツの登録者の端末装置1からデジタルコンテンツ及び重要度情報を受信し、デジタルコンテンツの登録要求を受け付けると、統合著作権保護装置3へ転送する。統合著作権保護装置3の重要度変換部31は、デジタルコンテンツ及び重要度情報を含む登録要求を受信する。
【0037】
ステップS51:
統合著作権保護装置3の重要度変換部31は、受信したデジタルコンテンツのメディア形式により、方式管理データベース32に記憶されている方式管理テーブルを検索し、著作権保護化に使用するDRMツール41を選択する。続いて、選択したDRMツール41により、重要度変換関数テーブルを検索し、重要度変換関数を読み出す。そして、ステップS50において受信した重要度情報と、読み出した重要度変換関数を用いて著作権保護方式の組み合せと、著作権保護方式による著作権保護化の処理に使用するパラメータを求める。
【0038】
例えば、ステップS50において、受信したデジタルコンテンツのメディア形式が「wmv」であり、「重要度=3」であったとする。重要度変換部31は、「メディア形式=wmv」により方式管理テーブル(表1)を検索し、「DRMID=DRM1」で識別されるDRMツール41−1が著作権保護化に使用できることを読み出す。続いて、読み出した「DRM ID=DRM1」により重要度変換関数テーブル(表2)を検索し、重要度変換関数「DRM1_weight()」を読み出す。
そして、読み出した重要度変換関数「DRM1_weight()」に「重要度=3」を引数として渡して、著作権保護方式「方式1」と「方式2」の組み合せと「方式1」の著作権保護化の処理に使用されるパラメータ「現在の日付+30日」及び「方式2」の著作権保護化の処理に使用されるパラメータ「10回」の出力を得る。すなわち、登録を要求されたデジタルコンテンツの著作権保護化に適用される著作権保護方式は、方式管理テーブル(表1)の「DRM ID=DRM1」の行に示され、「方式1」で識別される「ms_between」及び「方式2」で識別される「ms_count」の組み合せであり、それぞれ「現在の日付+30日」及び「10回」というパラメータを使用して著作権保護化がなされること示している。
【0039】
ステップS52:
重要度変換部31は、DRMツールのDRM IDと、ステップS51により求められた著作権保護方式と、著作権保護方式による著作権保護化の処理に使用するパラメータを著作権保護命令生成部33に渡す。著作権保護命令生成部33は、DRM IDにより識別されるDRMツール41に対する著作権保護命令を生成し、DRM IDとともにDRMツールアクセス部34に渡す。DRMツールアクセス部34は、DRM IDで識別されるDRMツール41を備えるDRM装置4へ著作権保護命令を送信する。
【0040】
例えば、著作権保護命令生成部33から「DRM ID=DRM1」が渡された場合、DRMツールアクセス部34は「DRM1」で識別されるDRMツール41−1を備えるDRM装置4−1へ著作権保護命令を送信する。DRMツール4−1のDRMツール41−1は、受信した著作権保護命令に従ってデジタルコンテンツを著作権保護化し、配下のデジタルコンテンツデータベース装置5−1へ送る。デジタルコンテンツデータベース装置5−1のデータベース管理部51−1は、著作権保護化したデジタルコンテンツをコンテンツデータベース52−1に記憶する。
【0041】
次に、著作権保護デジタルコンテンツの検索の手順を説明する。図3は、著作権保護デジタルコンテンツの検索の手順を示すフローである。
【0042】
ステップS60:
アクセスサーバ2のアプリケーションプログラム21は、ユーザの端末装置6からユーザID及びパスワードを受信し、デジタルコンテンツの検索要求を受けると、統合著作権保護装置3へ転送する。統合著作権保護装置3のユーザ管理部35は、ユーザID及びパスワードを含むデジタルコンテンツの検索要求を受信する。
【0043】
ステップS61:
ユーザ管理部35は、受信したユーザIDによりユーザプロファイルデータベース36に記憶されているユーザプロファイル管理テーブル(表3)を検索し、受信したパスワードと記憶されているパスワードを照合してユーザ認証を行うとともに、ユーザ環境が対応しているDRMツール41のDRM IDを読み出す。ユーザ管理部35は、読み出したDRM IDを検索処理制御部37へ渡す。検索処理制御部37は、ユーザ管理部35から受け取ったDRM IDにより、方式管理データベース32に記憶されている方式管理テーブル(表1)を検索し、メディア形式を読み出す。そして、読み出したメディア形式を使用して、DRM IDにより識別されるDRMツール41に対する検索命令文を生成する。
【0044】
例えば、ステップS60において、ユーザ管理部35は、ユーザの端末装置6が送信した「ユーザID=000001」及びパスワード「aaaaa」をアプリケーションプログラム2から受信したとする。ユーザ管理部35は、ユーザプロファイル管理テーブル(表3)を検索してパスワード「aaaaa」を読み出し、受信したパスワードと一致することを確認すると、「ユーザ環境=DRM1」を読み出す。続いて、検索処理制御部37は、読み出した「DRM1」により方式管理テーブル(表1)を検索して、「メディア形式=wma, wmv」を読み出す。そして、以下のような「DRM1」すなわちDRMツール41−1用の検索命令文を生成し、DRMツールアクセス部34に受け渡す。
<検索命令文>
select*
from DRM1_table
where media_type = “wma”or”wmv”and ・・・
【0045】
ステップS62:
DRMツールアクセス部34は、検索処理制御部37から受信した検索命令文をDRM IDで識別されるDRMツール41を備えるDRM装置4へ送信する。DRM装置4のDRMツール41は、自身が接続しているデジタルコンテンツデータベース装置5に検索を要求する。
【0046】
例えば、検索処理制御部37から「DRM ID=DRM1」が渡された場合、DRMツールアクセス部34は「DRM1」で識別されるDRMツール41−1を備えるDRM装置4−1へ検索命令文を送信する。DRM装置4−1のDRMツール41−1は、自身が接続しているデジタルコンテンツデータベース装置5−1に検索を要求する。デジタルコンテンツデータベース装置5−1のデータベース管理部51−1は、コンテンツデータベース52−1を検索し、DRM装置4−1へ検索結果を返送する。DRM装置4−1のDRMツール41−1は、受信した検索結果を統合著作権保護装置3へ返送する。統合著作権保護装置3が受信した検索結果は、DRMツールアクセス部34、検索処理制御部37及びユーザ管理部35を介してアクセスサーバ2へ送信される。アクセスサーバ2のアプリケーションプログラム21は、デジタルコンテンツの検索要求送信元のユーザの端末装置6へ検索結果を送信する。
【0047】
なお、DRMツールは、統合著作権保護装置3内に備えられてもよい。
また、デジタルコンテンツデータベース装置5は、統合著作権保護装置3に直接に接続される構成でもよい。
【0048】
なお、上述のアクセスサーバ2、統合著作権保護装置3、DRM装置4、デジタルコンテンツデータベース装置5は、内部にコンピュータシステムを有している。そして、上述した動作の過程は、プログラムの形式でコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶されており、このプログラムをコンピュータシステムが読み出して実行することによって、上記処理が行われる。ここでいうコンピュータシステムとは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものである。
【0049】
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、ROMの他に、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、DVD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のシステムやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(RAM)のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。
【0050】
【発明の効果】
本発明によれば、デジタルコンテンツのメディア形式及び重要度に応じて、著作権保護化を行うDRMツールを選択し、選択されたDRMツールに対する著作権保護命令を動的に生成することにより、複数DRMツールを一括して管理することが可能となる。従って、複数DRMツールを用いた動的な著作保護化が可能となり、幅広いデジタルコンテンツの著作権保護化を行う統合著作権保護システムの構築が可能となる。
また、著作権保護デジタルコンテンツの利用ユーザの端末装置に係る情報を管理することにより、ユーザの端末装置の環境に対応するDRMツールの検索命令文を動的に生成することが可能となる。従って、ユーザ環境に適した著作権保護デジタルコンテンツの検索、提供を行う統合著作権保護システムの構築が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態による統合著作権保護システムの構成を示すブロック図である。
【図2】同実施の形態によるデジタルコンテンツの著作権保護化の手順を示すフローである。
【図3】同実施の形態による著作権保護デジタルコンテンツの検索の手順を示すフローである。
【符号の説明】
1,6…端末装置
2…アクセスサーバ
3…統合著作権保護装置
4−1〜4−n…DRM装置
5−1〜5−n…デジタルコンテンツデータベース装置
21…アプリケーションプログラム
31…重要度変換部(著作権保護ツール選択手段、著作権保護方式取得手段)
32…方式管理データベース
33…著作権保護命令生成部(著作権保護化要求手段)
34…DRMツールアクセス部
35…ユーザ管理部(ユーザ環境管理手段、検索結果送信手段)
36…ユーザプロファイルデータベース
37…検索処理制御部(検索要求手段)
41−1〜41−n…DRMツール(著作権保護ツール)
51−1〜51−n…データベース管理部
52−1〜52−n…コンテンツデータベース
Claims (6)
- デジタルコンテンツの著作権保護化を行う複数の著作権保護ツールと、著作権保護化されたデジタルコンテンツを格納するデータベースと、前記著作権保護化されたデジタルコンテンツを管理する統合著作権保護装置とからなる統合著作権保護システムにおいて、
前記統合著作権保護装置に、
実施可能な著作権保護方式と、著作権保護化を対象とするメディア形式とを著作権保護ツール毎に記憶する方式管理テーブルと、
デジタルコンテンツの重要度に基づいて、前記方式管理テーブル内に記憶されている実施可能な著作権保護方式の中から著作権保護化に適用する著作権保護方式の組み合せと、該著作権保護方式による著作権保護化に必要なパラメータとを求める重要度変換関数を著作権保護ツール毎に記憶する重要度変換関数テーブルと、
デジタルコンテンツと前記デジタルコンテンツの重要度を受信し、前記方式管理テーブルと前記デジタルコンテンツのメディア形式とを基に、著作権保護化を行う著作権保護ツールを選択する著作権保護ツール選択手段と、
前記重要度変換関数テーブルから、前記著作権保護ツール選択手段が選択した著作権保護ツールの重要度変換関数を読出し、前記重要度を基に、適用する著作権保護方式の組み合せと該著作権保護方式が使用するパラメータを取得する著作権保護方式取得手段と、
前記著作権保護方式取得手段が取得したパラメータを基に、前記著作権保護ツール選択手段が選択した著作権保護ツールに対する著作権保護命令を生成し、前記デジタルコンテンツの著作権保護化を要求する著作権保護化要求手段とを設け、
前記著作権保護ツールが、前記統合著作権保護装置から前記著作権保護命令を受け、前記著作権保護命令に従って前記デジタルコンテンツを著作権保護化して前記データベースに記憶することを特徴とする統合著作権保護システム。 - 前記統合著作権保護装置に、さらに、
ユーザの端末装置において再生可能な著作権保護方式を備える著作権保護ツールの識別符号をユーザ毎に記憶するユーザプロファイル管理テーブルと、
ユーザの端末装置からデジタルコンテンツの検索要求を受信し、前記ユーザプロファイル管理テーブルから当該端末装置において再生可能な著作権保護方式を備える著作権保護ツールの識別符号を読み出すユーザ環境管理手段と、
前記ユーザ環境管理手段が取得した著作権保護ツールの識別符号が示す著作権保護ツールに対する検索命令を生成し、著作権保護化されたデジタルコンテンツの検索を要求する検索要求手段と、
前記検索要求手段の検索の要求に応じて前記著作権保護ツールから取得した検索結果を前記端末装置へ送信する検索結果送信手段とを設け、
前記著作権保護ツールが、前記統合著作権保護装置から前記検索要求を受け、前記検索命令による前記データベースの検索結果を返送することを特徴とする請求項1に記載の統合著作権保護システム。 - デジタルコンテンツの著作権保護化を行う複数の著作権保護ツールと、著作権保護化されたデジタルコンテンツを格納するデータベースと、前記著作権保護化されたデジタルコンテンツを管理する統合著作権保護装置とからなる統合著作権保護システムにおいて、
前記統合著作権保護装置が、
実施可能な著作権保護方式と、著作権保護化を対象とするメディア形式とを著作権保護ツール毎に記憶する方式管理テーブルと、
デジタルコンテンツの重要度に基づいて、前記方式管理テーブル内に記憶されている実施可能な著作権保護方式の中から著作権保護化に適用する著作権保護方式の組み合せと、該著作権保護方式による著作権保護化に必要なパラメータとを求める重要度変換関数を著作権保護ツール毎に記憶する重要度変換関数テーブルとを有し、
デジタルコンテンツと前記デジタルコンテンツの重要度を受信した時、前記方式管理テーブルと前記デジタルコンテンツのメディア形式とを基に、著作権保護化を行う著作権保護ツールを選択し、
前記重要度変換関数テーブルから、選択された著作権保護ツールの重要度変換関数を読み出し、前記重要度を基に、適用する著作権保護方式の組み合せと該著作権保護方式が使用するパラメータを取得し、
取得した前記パラメータを基に、選択された前記著作権保護ツールに対する著作権保護命令を生成して、前記デジタルコンテンツの著作権保護化を要求し、
前記著作権保護ツールが、前記統合著作権保護装置から前記著作権保護命令を受け、前記著作権保護命令に従って前記デジタルコンテンツを著作権保護化して前記データベースに記憶することを特徴とする統合著作権保護方法。 - 前記統合著作権保護装置が、
ユーザの端末装置において再生可能な著作権保護方式を備える著作権保護ツールの識別符号をユーザ毎に記憶するユーザプロファイル管理テーブルを有し、
ユーザの端末装置からデジタルコンテンツの検索要求を受信した時、前記ユーザプロファイル管理テーブルから当該端末装置において再生可能な著作権保護方式を備える著作権保護ツールの識別符号を読み出し、
読み出した前記著作権保護ツールの識別符号が示す著作権保護ツールに対する検索命令を生成し、著作権保護化されたデジタルコンテンツの検索を要求し、
前記著作権保護ツールが、前記統合著作権保護装置から前記検索要求を受け、前記検索命令による前記データベースの検索結果を返送し、
前記統合著作権保護装置が、前記著作権保護ツールから取得した検索結果を前記端末装置へ送信する、
ことを特徴とする請求項3に記載の統合著作権保護方法。 - デジタルコンテンツの著作権保護化を行う複数の著作権保護ツールと接続される統合著作権保護装置において、
実施可能な著作権保護方式と、著作権保護化を対象とするメディア形式とを著作権保護ツール毎に記憶する方式管理テーブルと、
デジタルコンテンツの重要度に基づいて、前記方式管理テーブル内に記憶されている実施可能な著作権保護方式の中から著作権保護化に適用する著作権保護方式の組み合せと、該著作権保護方式による著作権保護化に必要なパラメータとを求める重要度変換関数を著作権保護ツール毎に記憶する重要度変換関数テーブルと、
デジタルコンテンツと前記デジタルコンテンツの重要度を受信し、前記方式管理テーブルと前記デジタルコンテンツのメディア形式とを基に、著作権保護化を行う著作権保護ツールを選択する著作権保護ツール選択手段と、
前記重要度変換関数テーブルから、前記著作権保護ツール選択手段が選択した著作権保護ツールの重要度変換関数を読出し、前記重要度を基に、適用する著作権保護方式の組み合せと該著作権保護方式が使用するパラメータを取得する著作権保護方式取得手段と、
前記著作権保護方式取得手段が取得したパラメータを基に、前記著作権保護ツール選択手段が選択した著作権保護ツールに対する著作権保護命令を生成し、前記デジタルコンテンツの著作権保護化を要求する著作権保護化要求手段と、
を備えることを特徴とする統合著作権保護装置。 - ユーザの端末装置において再生可能な著作権保護方式を備える著作権保護ツールの識別符号をユーザ毎に記憶するユーザプロファイル管理テーブルと、
ユーザの端末装置からデジタルコンテンツの検索要求を受信し、前記ユーザプロファイル管理テーブルから当該端末装置において再生可能な著作権保護方式を備える著作権保護ツールの識別符号を読み出すユーザ環境管理手段と、
前記ユーザ環境管理手段が取得した著作権保護ツールの識別符号が示す著作権保護ツールに対する検索命令を生成し、著作権保護化されたデジタルコンテンツの検索を要求する検索要求手段と、
前記検索要求手段の検索の要求に応じて前記著作権保護ツールから取得した検索結果を前記端末装置へ送信する検索結果送信手段と、
を備えることを特徴とする請求項5に記載の統合著作権保護装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002178725A JP2004021822A (ja) | 2002-06-19 | 2002-06-19 | 統合著作権保護システムおよび方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002178725A JP2004021822A (ja) | 2002-06-19 | 2002-06-19 | 統合著作権保護システムおよび方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004021822A true JP2004021822A (ja) | 2004-01-22 |
Family
ID=31176362
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002178725A Pending JP2004021822A (ja) | 2002-06-19 | 2002-06-19 | 統合著作権保護システムおよび方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004021822A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8023652B2 (en) | 2005-11-29 | 2011-09-20 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Apparatus and method for implementing digital rights management systems in low-efficiency storage device |
-
2002
- 2002-06-19 JP JP2002178725A patent/JP2004021822A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US8023652B2 (en) | 2005-11-29 | 2011-09-20 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Apparatus and method for implementing digital rights management systems in low-efficiency storage device |
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