JP2004020618A - 光モジュール - Google Patents

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Abstract

【課題】波長分離特性が良好な光モジュールを提供する。
【解決手段】第1と第2の光ファイバ1,2の接続端面11,12を光軸に対して斜めに形成して、波長選択反射フィルタ4を介して対向配置し、接続端面11,12と波長選択反射フィルタ4に実質的に密着させる。波長選択反射フィルタ4は光ファイバ1を通って波長選択反射フィルタ4に入射される入射光のうちの設定波長光を入射光に対して斜めの方向に反射する。第1の光ファイバ1のクラッド部の屈折率に近い屈折率を有する透明部材6を光ファイバ1に実質的に密着させて設け、透明部材6は、波長選択反射フィルタ4で反射した設定波長の反射光を光ファイバ1の外側に設けた受光部5に導く導光部3と成す。導光部3の出射端面8は波長選択反射フィルタ4に入射する光の光軸に対して交差する角度に形成する。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光通信用に適用される光モジュールである。本発明は、例えば波長分割多重伝送において、映像信号、インターネット信号や音声信号等に割り当てられた互いに異なる複数の波長の光信号の中から必要な光信号を分離する光モジュールに関するものである。
【0002】
【背景技術】
近年、光ファイバネットワークを用いて、数十チャネルのCATV映像信号を局側から加入者側に送信したり、インターネットやデータ伝送のために、双方向の信号をやりとりしたりする光通信が行われている。なお、一般に、局側から加入者側に送信する信号を下り信号といい、加入者側から局側に送信する信号を上り信号と呼ぶ。
【0003】
上記のような光通信において、それぞれの信号に互いに異なる設定波長の光を用いることが行われている。例えば、映像信号には波長1.55〜1.56μmの範囲の一波長λ1を用い、局側から加入者への下り信号に波長1.48〜1.50μmの範囲の一波長λ2を、加入者から局側への上り信号には、波長1.26〜1.36μmの範囲の一波長λ3を用いることが行われている。
【0004】
通常、このようなシステムにおいては、敷設等のネットワークコストを下げ、部品・機器等を小型化するために、光伝送路として単線の光ファイバを用いる波長分割多重伝送(波長分割多重通信)を行う。
【0005】
このような通信システムにおいては、伝送媒体であるファイバは単一であるため、伝送される3波長(λ1,λ2,λ3)は、局側及び加入者側において、それぞれ合波・分波される。
【0006】
すなわち、局側においては、ヘッドエンド装置や光ルータ装置の送・受信装置等で、単一のファイバを用いて、波長λ1および波長λ2の光信号を合波して下り信号として加入者側に送出すると同時に、加入者からの上り信号、すなわち波長λ3の光信号を分波して、PINフォトダイオード等の受光素子で受光し、電気信号を得ることが行なわれる。
【0007】
また、家庭や事務所等の加入者側においては、加入者宅に設けられた光加入者端末デバイスにおいて、単一のファイバを用いて、波長λ1およびλ2の光信号を分離し、これらの波長λ1、λ2の光をそれぞれPINフォトダイオード等の受光素子で受光し、電気信号を得るとともに、波長λ3の光信号を局側へ送出することが行なわれる。
【0008】
上記のような機能を実現する目的で、例えば図8の(a)に示すような光モジュールが提案された。この提案の光モジュールは、特許第3099167号に記載されている。
【0009】
図8の(a)に示すように、この光モジュールは第1の光ファイバ1と第2の光ファイバ2を有し、これらの光ファイバ1,2の接続端面11,12は、光軸に対して傾斜している。これら第1と第2の光ファイバ1,2は、波長選択反射フィルタ4を介して接続端面同士を対向し、それぞれの接続端面11,12を波長選択反射フィルタ4に実質的に密着している。
【0010】
上記波長選択反射フィルタ4は、例えば波長選択反射フィルタ4に入射する波長多重光(例えばλ1とλ2を持った光)のうち設定波長(例えばλ1)の光信号のみを、入射光に対して斜めの方向に反射し、この反射光を第1の光ファイバ1の側面から第1の光ファイバ1の外側に放射する。この反射光は第1の光ファイバ1と間隔を介して配置された球レンズ10によって収束され、受光素子5に導かれる。
【0011】
この構成においては、波長選択反射フィルタ4で反射する光を第1の光ファイバ1の外側に導き、受光素子5に導くために、上記反射光が第1の光ファイバ1と空気の境界での全反射することを避ける必要がある。
【0012】
例えば、光ファイバのクラッドの屈折率を1.44とした時、光ファイバと空気の境界で全反射が起きる臨界角(全反射が起こるとき、境界に垂直な面と成す最小の角度)は、約44°であるので、上記全反射を避けるためには、図6に示す光ファイバ側面への入射角(図のγ)が約44°未満となるように波長選択反射フィルタ4を配置する必要がある。
【0013】
ここで、波長選択反射フィルタ4に入射される光の入射角をθとすると、γ=90−2θであるので、γを約44°未満とするためには、波長選択反射フィルタ4への入射角θは概ね23°より大きくする必要がある。つまり、図8の(b)に示すように、波長選択反射フィルタ4への入射角θを上記23°以下の角度とすると、波長選択反射フィルタ4で反射した光は第1のファイバ1の側面と空気の境界で全反射するため、受光素子5へ光を導けない。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、波長選択反射フィルタ4は誘電体多層膜によって形成されており、波長選択反射フィルタ4に入射する光の入射角θが小さいときは、図7の(a)に示すように、波長選択反射フィルタ4が急峻な波長分離特性を得ることができるが、波長選択反射フィルタ4に入射する光の入射角が大きいと、偏光の影響が大きくなり、例えば、図7の(b)に示すように、急峻な波長分離特性を得ることが難しくなる。
【0015】
なお、図7の(a)、(b)に示すグラフにおいて、特性線aは入射角の拡がり幅が0の場合の反射率を示し、特性線bは入射角の拡がり幅が1°の場合の反射率を示している。
【0016】
また、図8に示した光モジュールにおいては、光ファイバはシングルモード光ファイバにより形成されており、シングルモード光ファイバから波長選択反射フィルタへ出射する光は、数度の広がりをもつため、波長選択反射フィルタ4の光入射角度が大きい場合、図7の(b)の特性線bに示すよりもさらに緩やかな波長分離特性となってしまう。
【0017】
したがって、図8の(a)に示した光モジュールは、光の波長が近接している場合は波長選択反射フィルタの設計が難しく、波長が近い光信号を良好な特性で分離することが難しいといった問題があった。
【0018】
本発明は上記従来の問題を解決するために成されたものであり、その目的は、たとえ分離する光の波長が近接していても、その波長分離特性に優れた光モジュールを提供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は次のような構成をもって課題を解決するための手段としている。すなわち、第1の発明は、第1の光透過通路の接続端面と第2の光透過通路の接続端面が波長選択反射フィルタを介して対向配置されており、該波長選択反射フィルタは前記第1の光透過通路を通って波長選択反射フィルタに入射される入射光のうちの設定波長光を入射光に対して斜めの方向に反射する構成と成し、前記第1の光透過通路の外側には前記波長選択反射フィルタによる反射光を受光する受光部が設けられ、前記第1の光透過通路に実質的に密接して該第1の光透過通路のクラッド部の屈折率に近い屈折率を有する透明部材が設けられ、該透明部材は前記波長選択反射フィルタで反射した設定波長の反射光を前記受光部に導く導光部を成しており、該導光部の出射端面は前記波長選択反射フィルタに入射する光の光軸に対して交差する角度に形成されている構成をもって課題を解決する手段としている。
【0020】
また、第2の発明は、上記第1の発明の構成に加え、前記第1の光透過通路の接続端面は該第1の光透過通路の光軸に対して傾斜しており、第2の光透過通路の接続端面は前記第1の光透過通路の傾斜接続端面に対応して傾斜しており、前記第1の光透過通路の接続端面と前記第2の光透過通路の接続端面は波長選択反射フィルタに実質的に密着している構成をもって課題を解決する手段としている。
【0021】
さらに、第3の発明は、上記第1または第2の発明の構成に加え、前記第1の光透過通路と第2の光透過通路の少なくとも一方の接続端面に波長選択反射フィルタが密着形成されている構成をもって課題を解決する手段としている。
【0022】
さらに、第4の発明は、上記第1または第2または第3の発明の構成に加え、前記第1の光透過通路と第2の光透過通路の少なくとも一方は光ファイバにより形成されている構成をもって課題を解決する手段としている。
【0023】
さらに、第5の発明は、上記第4の発明の構成に加え、前記光ファイバはシングルモードファイバの先端側に屈折率分布型レンズを一体的に形成して成り、該屈折率分布型レンズの先端面が傾斜接続端面と成している構成をもって課題を解決する手段としている。
【0024】
さらに、第6の発明は、上記第4の発明の構成に加え、前記光ファイバはシングルモードファイバの先端側にグレーデッドインデックスファイバを一体的に形成して成り、該グレーデッドインデックスファイバの先端面が傾斜接続端面と成している構成をもって課題を解決する手段としている。
【0025】
さらに、第7の発明は、上記第4または第5の発明の構成に加え、前記光ファイバは基板に形成された通路挿入溝に挿入されている構成をもって課題を解決する手段としている。
【0026】
さらに、第8の発明は、上記第7の発明の構成に加え、前記通路挿入溝は基板の底面側に形成されており、少なくとも第1の光透過通路は光ファイバにより形成されて前記通路挿入溝に挿入されており、前記基板は第1の光透過通路のクラッド部の屈折率に近い屈折率を有する透明部材によって形成され、前記基板の上面には前記第1の光透過通路のクラッド部の屈折率に近い屈折率を有する透明部材の導光部材が設けられており、波長選択反射フィルタで反射した反射光を前記基板と前記導光部材を通して前記受光部に導く構成をもって課題を解決する手段としている。
【0027】
さらに、第9の発明は、上記第8の発明の構成に加え、前記導光部材は基板を加工して、該基板と一体的に形成されている構成をもって課題を解決する手段としている。
【0028】
さらに、第10の発明は、上記第8または第9の発明の構成に加え、前記基板は石英ガラス、ガラス、ポリカーボネート、ポリメチルメタクリレートのいずれか一つの透明部材により形成されている構成をもって課題を解決する手段としている。
【0029】
さらに、第11の発明は、上記第1乃至第10のいずれか一つの発明の構成に加え、前記導光部の少なくとも1つの光通過面には設定波長光を選択的に透過する波長選択透過フィルタが形成されている構成をもって課題を解決する手段としている。
【0030】
さらに、第12の発明は、上記第1乃至第11のいずれか一つの発明の構成に加え、前記波長選択反射フィルタの光入射角度は8°以上25°以下に設定されている構成をもって課題を解決する手段としている。
【0031】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。なお、本実施形態例の説明において、従来例と同一名称部分には同一符号を付し、その重複説明は省略又は簡略化する。
【0032】
図1には、本発明に係る光モジュールの第1実施形態例が示されている。図1の(a)には、この光モジュールの斜視図が示され、図1の(b)には、この光モジュールのA−A断面図が示されている。
【0033】
これらの図に示すように、本実施形態例の光モジュールは、第1の光透過通路としての第1の光ファイバ1と、第2の光透過通路としての第2の光ファイバ2とを有している。これら第1の光ファイバ1と第2の光ファイバ2は石英製の基板7に形成された通路挿入溝としての光ファイバ挿入溝9に挿入され、波長選択反射フィルタ4を介して対向配置されている。光ファイバ挿入溝9は、光ファイバ1,2の光軸に直交する方向の断面がV字形状に形成されている。
【0034】
第1の光ファイバ1は光軸に対して傾斜した接続端面11を有し、第2の光ファイバ2は前記第1の光ファイバ1の傾斜接続端面11に対応して傾斜している接続端面12を有している。接続端面11,12は、それぞれ、第1、第2の光ファイバ1,2の光軸に垂直な面に対して15°傾いている。第1、第2の光ファイバ1,2は、例えば直径約125μmに形成されている。
【0035】
第1の光ファイバ1の接続端面11と第2の光ファイバ2の接続端面12は、それぞれ、前記波長選択反射フィルタ4に実質的に密着している。波長選択反射フィルタ4は第1の光ファイバ1を通って波長選択反射フィルタ4に入射される入射光のうちの設定波長光(ここでは波長λ1の光)を入射光に対して斜めの方向に反射する構成と成しており、波長選択反射フィルタ4の光入射角度(図1の(b)のθ)は15°である。
【0036】
なお、以下に説明するように、波長選択反射フィルタ4の光入射角度は特に限定されるものでなく適宜設定されるものであるが、本発明者は、以下の検討に基づき、波長選択反射フィルタ4の光入射角度を15°に決定している。
【0037】
波長選択反射フィルタ4の光入射角度は、小さいほど、その波長分離特性に対する偏光の影響と、入射角度の振れに対する分離特性の変動特性が少なくなるので、波長選択反射フィルタ4の設計が容易となる。
【0038】
そして、例えば分離すべき波長が接近している場合でも良好な分離特性を得ようとする場合は、波長選択反射フィルタ4の光入射角度は小さくする必要がある。
【0039】
その反面、波長選択反射フィルタ4は、その光入射角度が小さいほど反射減衰量特性が悪くなる。すなわち、波長選択反射フィルタ4の光入射角度が小さいと、波長選択反射フィルタ4で反射して再び第1の光ファイバ1に戻っていく光の量が増えるため、例えば、レーザへの戻り光による雑音増加や、クロストークを生じ、光伝送路の品質を損なう。
【0040】
本実施形態例の光モジュールのように、波長分割多重伝送用として適用される光モジュールは、通常、反射減衰量を50dB以上要求されることが多い。この意味では、波長選択反射フィルタ4の特性が実現できる範囲でその入射角度を決定する必要があり、波長選択反射フィルタ4の光入射角度を概ね8°以上とする必要がある。
【0041】
シミュレーションの結果、波長選択反射フィルタ4の光入射角度を25°とすると、波長選択反射フィルタ4によって、上記分離特性を満足できることが判明した。
【0042】
そこで、反射減衰量と、波長選択反射フィルタ4の実現性に対するマージンを考慮して波長選択反射フィルタ4の光入射角度を15°とし、この値に対応させて第1、第2の光ファイバ1,2の接続端面11,12の角度も15°とした。そして、この入射角度が得られるように、基板7にフィルタ挿入溝24を形成し、波長選択反射フィルタ4を挿入した。
【0043】
また、本実施形態例において、第1、第2の光ファイバ1,2は、接着剤等の適宜の手段によって基板7の光ファイバ挿入溝9に固定されており、第1の光ファイバ1の外側には波長選択反射フィルタ4による反射光を受光する受光部5が設けられている。受光部5はPINフォトダイオード等の受光素子を有しており、直方体状のセラミックのブロック体20に搭載されている。
【0044】
基板7の上には、第1の光ファイバ1に実質的に密接して、該第1の光ファイバ1のクラッド部の屈折率に近い屈折率を有する透明部材6が設けられている。第1の光ファイバ1のクラッド部は純石英により形成されており、透明部材6は石英ガラスにより形成されたプリズムである。なお、透明部材6は、石英ガラス以外でも、屈折率が約1.4〜1.6の透明な部材により形成できる。
【0045】
この透明部材6が配置されている領域の下側の光ファイバ挿入溝9には第1の光ファイバ1のクラッド部と屈折率が近い(屈折率が約1.4〜1.6の)光学接着剤18が充填されており、透明部材6は光学接着剤18により基板7に固定されている。透明部材6は前記波長選択反射フィルタ4で反射した設定波長の反射光を前記受光部5に導く導光部3と成している。
【0046】
該導光部3の出射端面(つまり、透明部材6の出射端面)8は斜めに形成されており、前記波長選択反射フィルタ4に入射する光の光軸に対して交差する角度に形成されている。そして、導光部3の1つの光通過面である前記出射端面8には、前記設定波長光(ここでは波長λ1の光)を選択的に透過する波長選択透過フィルタ14が形成されている。
【0047】
透明部材6の出射端面8の角度を、受光部5の寸法、位置に応じて適宜設定することにより、透明部材6から出射される光の導光方向を変えて、導光経路を適宜設定することができる。
【0048】
前記第1、第2の光ファイバ1,2は、シングルモードファイバ25の先端側にグレーデッドインデックスファイバ15を一体的に形成して成る。グレーデッドインデックスファイバ15とシングルモードファイバ25は融着接続されており、グレーデッドインデックスファイバ15の先端面が傾斜接続端面を成している。
【0049】
グレーデッドインデックスファイバ15の長さは、グレーデッドインデックスファイバ15が実質的に平行光学系を構成するように、即ち、第1、第2の光ファイバ1,2から前記波長選択反射フィルタ4に入射する光が実質的に平行光となるように決定されている。
【0050】
波長選択反射フィルタ4および波長選択透過フィルタ14は、数μm厚のポリイミドフィルムの表面に、酸化ケイ素、酸化チタン等を交互に約200層以上積層し、数十μmの厚みに形成したものである。
【0051】
本実施形態例は以上のように構成されており、例えば図1の(b)に示すように、第1の光ファイバ1に波長多重光(例えばλ1とλ2を持った光)を入射すると、波長選択反射フィルタ4が前記波長多重光のうち設定波長λ1の光信号のみを第1の光ファイバ1の側面がわに向けて斜めに反射する。そして、第1の光ファイバ1の側面に達した波長λ1の光は、導光部3、波長選択透過フィルタ14を通って受光部5に導かれる。
【0052】
また、波長λ2の光は波長選択反射フィルタ4を透過し、第2の光ファイバ2を通って、その出射側(図1の(b)の右側)に向けて伝搬し、例えばPINフォトダイオード等の受光素子(図示せず)により受光される。
【0053】
さらに、例えば、第2の光ファイバ2に、図1の(b)の右側から上記λ1、λ2と異なる波長のλ3の光を入射すると、この光は、波長選択反射フィルタ4を透過して第1の光ファイバ1の入射側に向けて伝搬する。
【0054】
本実施形態例によれば、波長選択反射フィルタ4の光入射角度を15°といった小さい角度に形成しているので、波長選択反射フィルタ4が入射する光の偏光の影響を受けにくく、急峻な波長分離特性を得ることができ、この分離した設定波長光を波長選択反射フィルタ4により反射して効率的に受光部5に導くことができる。
【0055】
なお、前記の如く、本実施形態例における導光部3を有していない、図8に示した従来例の場合、波長選択反射フィルタ4の光入射角度を23°以下に小さく形成すると、図8の(b)に示したように、波長選択反射フィルタ4で反射した光は第1の光ファイバ1の側面で全反射してしまうため、波長λ1の光は受光部5で受光することはできず、本実施形態例のような機能を果たすことができない。
【0056】
また、本実施形態例によれば、第1、第2の光ファイバ1,2は、その接続端面11,12側にグレーデッドインデックスファイバ15を形成しているので、第1、第2の光ファイバ1,2から出射される光は実質的に平行であるために、波長選択反射フィルタ4がこの平行光を受けて、より一層良好な波長分離機能を発揮することができる。
【0057】
さらに、本実施形態例によれば、透明部材6の出射端面8に設定波長光を選択的に透過する波長選択透過フィルタ14が形成されており、たとえ波長選択反射フィルタ4が設定波長以外の光を一部反射したとしても、この余分な光は波長選択透過フィルタ14を通ることができないので、より一層確実に設定波長光のみを受光部5に導くことができる。
【0058】
以下、本実施形態例の光モジュールを波長分割多重伝送システムに適用した場合の動作・作用について述べる。
【0059】
本実施形態例の光モジュールは、様々な光通信システムに適用されるものであるが、その一例として、一本の光ファイバによって局側から加入者側に向けて、数十チャネルのCATV映像信号を波長1.55〜1.56μmの範囲の一波長λ1の光信号で送るとともに、インターネットやデータ伝送のためのデジタル信号を波長1.48〜1.50μmの範囲の一波長λ2の光信号で送る波長分割多重伝送システムに適用される。
【0060】
また、このシステムは、加入者側から局側に向けて、インターネットやデータ伝送のためのデジタル信号を波長1.26〜1.36μmの範囲の一波長λ3の光信号で送るシステムとすることができる。
【0061】
本実施形態例の光モジュールは、例えば加入者側でビデオ信号を分離して受信する装置に応用することができ、この場合、第1の光ファイバ1を光伝送用の光ファイバに接続する。第1の光ファイバ1には、局側から送られてくる波長λ1の光信号と波長λ2の光信号が入射される。
【0062】
そうすると、波長λ1の光信号は、第1の光ファイバ1のグレーデッドインデックスファイバ15の作用によって、実質的に平行光となって波長選択反射フィルタ4に入射し、その殆どは、第1の光ファイバ1の側面がわに向けて斜めに反射される。
【0063】
反射された波長λ1の光は、透明部材6に入射し、その出射端面8に設けられた波長選択透過フィルタ14を経て出射し、受光部5を形成するPINフォトダイオードに入射し、電気信号に変換される。
【0064】
一方、第1の光ファイバ1に入射した波長λ2の光は、第1の光ファイバ1のグレーデッドインデックスファイバ15のレンズ作用によって、実質的に平行光となって波長選択反射フィルタ4に入射し、その殆どは透過する。この透過光は、第2の光ファイバ2に入射し、さらに、第2の光ファイバ2のグレーデッドインデックスファイバ15のレンズ作用によって、シングルモードファイバ25のコアに入射し、加入者宅のデジタル送受信装置に向けて出射される。
【0065】
なお、波長選択反射フィルタ4によってわずかに波長λ2が反射されても、その光は、透明部材6の出射端面8に設けられた波長選択透過フィルタ14によって遮断されるので、受光部5には入射しない。
【0066】
また、図1の(b)に示すように、第2の光ファイバ2から波長λ3の光を入射すると、この光は波長選択反射フィルタ4を透過し、第1の光ファイバ1を通って局側に送信される。
【0067】
以上のように、本実施形態例は、波長分割多重伝送における波長分離モジュールとして的確に動作することができる。
【0068】
図2には、本発明に係る光モジュールの第2実施形態例が断面図により示されている。第2実施形態例の光モジュールは、第1実施形態例とほぼ同様に構成されており、第2実施形態例の説明において第1実施形態例との重複説明は省略する。第2実施形態例が上記第1実施形態例と異なる特徴的なことは、透明部材6の形状を、直方体形状としたことである。
【0069】
第2実施形態例においては、透明部材6を直方体形状としたので、その出射端面8は波長選択反射フィルタ4に入射する光の光軸に対してほぼ直交する面と成している。
【0070】
第2実施形態例は以上のように構成されており、第2実施形態例も上記第1実施形態例と同様の動作により同様の効果を奏することができる。
【0071】
図3には、本発明に係る光モジュールの第3実施形態例が断面図により示されている。第3実施形態例は上記第1実施形態例とほぼ同様に構成されており、第1実施形態例との重複説明は省略する。
【0072】
第3実施形態例が上記第1実施形態例と異なる特徴的なことは、第1と第2の光ファイバ1,2を、それぞれシングルモードファイバ25により形成したことである。
【0073】
第1、第2の光ファイバ1,2をシングルモードファイバ25により形成すると、波長選択反射フィルタ4に入射する光は発散光となる。そのため、第1、第2の光ファイバ1,2を、その先端側にグレーデッドインデックスファイバ15を設けて形成した第1、第2実施形態例に比べると、波長分離特性は劣ったものとなる。
【0074】
しかし、第3実施形態例も、波長選択反射フィルタ4の光入射角度を従来例に比べて小さくできるので、その波長分離特性は従来例に比べて良好であり、反射分離すべき光の波長と、透過すべき光の波長を適宜設定することにより、良好な波長分離機能を果たすことができる。
【0075】
第3実施形態例の光モジュールは、例えば、加入者宅で、1.48〜1.50μmの範囲の波長(λ1)のビデオ信号を波長選択反射フィルタ4で反射して分離し、波長1.26〜1.36μmの範囲の波長(λ2)のデジタル信号を、波長選択反射フィルタ4を透過して受信する場合等に適用される。
【0076】
図4には、本発明に係る光モジュールの第4実施形態例が、(a)に示す斜視図と(b)に示す、光ファイバの光軸に沿った断面図により示されている。第4実施形態例の説明において、上記第1実施形態例と同一名称部分には同一符号を付し、その重複説明は省略する。
【0077】
第4実施形態例は、上記第1実施形態例と同様に、第1、第2の光ファイバ1,2とこれらの光ファイバ1,2を挿入する基板7を有しているが、光ファイバ挿入溝9は基板7の底面側に形成されており、この光ファイバ挿入溝9に第1、第2の光ファイバ1,2が挿入され、固定されている。
【0078】
基板7は第1の光ファイバ1のクラッド部の屈折率に近い屈折率を有する透明部材の石英ガラスによって形成され、前記基板1の上面には透明部材6の導光部材が設けられており、第4実施形態例では、波長選択反射フィルタ4で反射した反射光を前記基板7と前記透明部材6を通して前記受光部5に導く。つまり、第4実施形態例では、導光部3は基板7の光通過領域と透明部材6を有している。
【0079】
第4実施形態例は以上のように構成されており、第4実施形態例も上記第1実施形態例と同様の動作により同様の効果を奏することができる。
【0080】
また、第4実施形態例は基板7の底面側に光ファイバ挿入溝9を形成し、透明部材6を基板7の上面に設けているので、透明部材6を基板7に固定する時の安定性をより一層良好にでき、光モジュールの組み立てをより一層容易にできる。
【0081】
なお、第4実施形態例では、基板7の材料は石英ガラスとしたが、基板7は、透過する光波長領域で実質的に透明で、光ファイバのクラッドの屈折率に近い(屈折率が概ね1.4から1.6の)透明部材により形成すればよく、ガラス等も使用可能である。また、光モジュールを使用環境条件が緩い家庭用機器に使用する場合には、基板7をポリカーボネート、ポリメチルメタクリレート等により形成してもよい。
【0082】
図5には、本発明に係る光モジュールの第5実施形態例が、(a)に示す斜視図と、(b)に示す、光ファイバの光軸に沿った断面図により示されている。第5実施形態例の説明において、上記各実施形態例と同一名称部分には同一符号を付し、その重複説明は省略する。
【0083】
第5実施形態例は、上記第4実施形態例とほぼ同様に構成されており、第5実施形態例が上記第4実施形態例と異なる特徴的なことは、透明部材6の導光部材が、基板7を加工して該基板7と一体的に形成されていることである。つまり、第5実施形態例では、基板7の上面側に突出した部位16が導光部材と成している。
【0084】
第5実施形態例は以上のように構成されており、第5実施形態例も上記第4実施形態例と同様の効果を奏することができる。また、第5実施形態例は、透明部材6の導光部材16が、基板7を加工して該基板7と一体的に形成されており、例えばポリカーボネート等の樹脂によって一体成形ができるので、部品数が少なく、組み立てが容易で量産性も良く、経済性も優れている。したがって、第5実施形態例は、例えば家庭用に適用される光モジュールとして好適である。
【0085】
なお、本発明は上記実施形態例に限定されることはなく、様々な実施の態様を採り得る。例えば、上記実施形態例では、第1の光ファイバ1と第2の光ファイバの間に、波長選択反射フィルタ4を挟みこみ、光学接着剤によって接着した構造としたが、波長選択反射フィルタ4は、第1の光ファイバ1と第2の光ファイバ2の少なくとも一方の接続端面に密着形成してもよい。
【0086】
この場合、第1、第2の光ファイバ1,2は、適宜の部位において、接着剤や半田付け等の手段によって溝に固定してもよいし、第1の光ファイバ1と第2の光ファイバの接続端面11,12同士を光学接着剤等で貼り合せたうえ、全体を接着剤や半田付け等の手段によって溝に固定してもよい。
【0087】
また、上記第1、第2、第4、第5実施形態例では、第1、第2の光ファイバ1,2は、それぞれシングルモードファイバ25の先端側にグレーデッドインデックスファイバ15を設けて形成し、上記第3実施形態例では光ファイバ1,2をシングルモードファイバ25により形成した。
【0088】
しかし、第1、第2の光ファイバ1,2の種類は特に限定されるものでなく適宜設定されるものであり、第1、第2の光ファイバ1,2は、シングルモードファイバ25の先端側に屈折率分布型レンズを一体形成したものでもよい。この場合、屈折率分布型レンズの先端面が傾斜接続端面となるように形成する。
【0089】
さらに、上記第1〜第3の実施形態例において、基板7は、ステンレスやチタン、ガラス、シリコン等により形成してもよく、使用環境条件が緩い家庭用機器に適用する場合には、樹脂により形成してもよい。
【0090】
さらに、上記各実施形態例では、光ファイバ挿入溝9は断面がV字形状のV溝としたが、光ファイバ挿入溝9は、断面がU字形状の溝としてもよい。
【0091】
さらに、上記各実施形態例では、波長選択反射フィルタ4や波長選択透過フィルタ14は、数μm厚のポリイミドフィルムの表面に、数十μmの厚みに酸化ケイ素、酸化チタン等を交互に積層して誘電体多層膜を形成したものを用いたが、波長選択反射フィルタ4や波長選択透過フィルタ14は、薄いガラス板の表面上に誘電体多層膜を形成したもの等でもよい。
【0092】
また、上記各実施形態例では、導光部3の出射端面に波長選択透過フィルタ14を設けたが、波長選択透過フィルタ14は導光部3の少なくとも1つの光通過面に設ければよく、例えば透明部材6の入射端面に設けてもよい。この場合、透明部材6の出射端面に反射防止膜を形成してもよい。
【0093】
また、波長選択反射フィルタ4による反射光に対する漏えい量の要求が厳しくない場合(つまり、例えば上記各実施形態例の適用例において、波長λ1以外の波長の光が受光部5側に少量入射しても支障がない場合)には、波長選択透過フィルタ14を省略することもできる。
【0094】
さらに、上記各実施形態例では、導光部3の出射端面8はいずれも平面状の面としたが、例えば出射端面8を凸球面状としてもよく、この場合、出射端面8からの出射光を収束して受光部5に導く機能を持たせることもできる。
【0095】
さらに、上記各実施形態例では、第1、第2の光ファイバ1,2の接続端面11,12は光軸に対して傾斜した接続端面としたが、例えば第1、第2の光ファイバ1,2の接続端面11,12を光軸に対して略直交する接続端面とし、光軸に対して斜めに配置した波長選択反射フィルタ4と、第1、第2の光ファイバ1,2の接続端面11,12との間に光学接着剤を設けてもよい。
【0096】
さらに、本発明の光モジュールは、上記各実施形態例において、第2の光ファイバ2の一端側(それぞれの図における右側)に波長λ2の光を光電変換するためのPINフォトダイオード等の受光素子を一体化したり、波長λ3の光を発信する発光素子を一体化したりして形成してもよい。
【0097】
【発明の効果】
本発明によれば、第1の光透過通路に実質的に密接して、該第1の光透過通路のクラッド部の屈折率に近い屈折率を有する透明部材を設け、この透明部材を波長選択反射フィルタの反射光を受光部に導く導光部としているので、波長選択反射フィルタの光入射角度を小さくしても、反射光が第1の光透過通路で全反射することを抑制し、反射光を的確に受光部に導くことができる。
【0098】
したがって、本発明の光モジュールは、波長選択反射フィルタが入射する光の偏光の影響を受けにくく、急峻な波長分離特性を得ることができ、波長選択反射フィルタによって設定波長光を反射、分離して効率的に受光部に導くことできる。
【0099】
また、本発明において、第1と第2の光通路の接続端面を、光軸に対して傾斜した接続端面として、第1と第2の光透過通路の接続端面を波長選択反射フィルタに実質的に密着した構成によれば、第1、第2の光透過通路と波長選択反射フィルタとの光接続を低損失にでき、損失の小さい光モジュールを実現することができる。
【0100】
さらに、本発明において、第1の光透過通路と第2の光透過通路の少なくとも一方の接続端面に波長選択反射フィルタが密着形成されている構成によれば、波長選択反射フィルタが密着形成されている光透過通路と波長選択反射フィルタとの接続損失を非常に小さくできるし、光モジュールの組み立て作業性より一層良好にできる。
【0101】
さらに、本発明において、第1の光透過通路と第2の光透過通路の少なくとも一方は光ファイバにより形成されている構成によれば、光ファイバを用いて光モジュールを容易に形成できるし、例えば波長分割多重伝送用の光分離モジュールとして適用するときに、光モジュールの光ファイバを例えば光伝送用の光ファイバ等に低接続損失で接続できる。
【0102】
さらに、本発明において、光ファイバはシングルモードファイバの先端側に屈折率分布型レンズを一体的に形成したり、シングルモードファイバの先端側にグレーデッドインデックスファイバを一体的に形成したりした構成によれば、シングルモードファイバからの出射光を屈折率分布型レンズやグレーデッドインデックスファイバにより平行光にして波長選択反射フィルタに入射できる。
【0103】
したがって、この構成の光モジュールは、波長選択反射フィルタに前記平行光を入射し、より一層良好な波長分離機能を発揮することができる。
【0104】
さらに、本発明において、光ファイバは基板に形成された通路挿入溝に挿入されている構成によれば、光ファイバの位置決めを良好にでき、光モジュールの組み立て作業性も良好にできるし、歩留まりも向上することができる。
【0105】
さらに、本発明において、通路挿入溝を基板の底面側に形成し、この基板を、第1の光透過通路のクラッド部の屈折率に近い屈折率を有する透明部材によって形成し、波長選択反射フィルタで反射した反射光を前記基板と基板上に設けた導光部材を通して前記受光部に導く構成によれば、導光部材を基板上に非常に安定した状態に固定でき、組み立て作業性をより一層良好にすることができる。
【0106】
さらに、本発明において、導光部材は基板を加工して、該基板と一体的に形成した構成によれば、部品数が少なく、組み立てが容易で量産性も良く、経済性にも優れた光モジュールを実現することができる。
【0107】
さらに、本発明において、通路挿入溝を基板の底面側に形成し、基板を石英ガラス、ガラス、ポリカーボネート、ポリメチルメタクリレートのいずれか一つの透明部材により形成した構成によれば、これらの透明部材によって、容易に基板を形成し、上記各効果を奏することができる。
【0108】
さらに、本発明において、導光部の少なくとも1つの光通過面には設定波長光を選択的に透過する波長選択透過フィルタが形成されている構成によれば、たとえ波長選択反射フィルタにより不要な波長の光を一部反射したとしても、この光は波長選択透過フィルタを透過しないために、光モジュールの波長分離特性をより一層良好にすることができる。
【0109】
さらに、本発明において、波長選択反射フィルタの光入射角度は8°以上25°以下に設定されている構成によれば、波長選択反射フィルタの反射減衰量特性と波長分離特性の両方を良好にできるので、反射減衰量が小さく、波長分離機能に優れた光モジュールを実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る光モジュールの第1実施形態例を示す要部構成図である。
【図2】本発明に係る光モジュールの第2実施形態例を示す要部構成図である。
【図3】本発明に係る光モジュールの第3実施形態例を示す要部構成図である。
【図4】本発明に係る光モジュールの第4実施形態例を示す要部構成図である。
【図5】本発明に係る光モジュールの第5実施形態例を示す要部構成図である。
【図6】波長選択反射フィルタへの光入射角度θと光ファイバの側面に入射する入射角度γの関係を説明する説明図である。
【図7】波長選択反射フィルタにおいて、光入射角度が小さいときの反射率(a)と光入射角度が大きいときの反射率(b)を、入射光の拡がり角と対応させて示すグラフである。
【図8】従来の光モジュールの提案例(a)と、この例において波長選択反射フィルタの光入射角度を小さくしたときの動作例(b)を示す説明図である。
【符号の説明】
1 第1の光ファイバ
2 第2の光ファイバ
3 導光部
4 波長選択反射フィルタ
5 受光部
6 透明部材
7 基板
8 出射端面
9 光ファイバ挿入溝
14 波長選択透過フィルタ

Claims (12)

  1. 第1の光透過通路の接続端面と第2の光透過通路の接続端面が波長選択反射フィルタを介して対向配置されており、該波長選択反射フィルタは前記第1の光透過通路を通って波長選択反射フィルタに入射される入射光のうちの設定波長光を入射光に対して斜めの方向に反射する構成と成し、前記第1の光透過通路の外側には前記波長選択反射フィルタによる反射光を受光する受光部が設けられ、前記第1の光透過通路に実質的に密接して該第1の光透過通路のクラッド部の屈折率に近い屈折率を有する透明部材が設けられ、該透明部材は前記波長選択反射フィルタで反射した設定波長の反射光を前記受光部に導く導光部を成しており、該導光部の出射端面は前記波長選択反射フィルタに入射する光の光軸に対して交差する角度に形成されていることを特徴とする光モジュール。
  2. 第1の光透過通路の接続端面は該第1の光透過通路の光軸に対して傾斜しており、第2の光透過通路の接続端面は前記第1の光透過通路の傾斜接続端面に対応して傾斜しており、前記第1の光透過通路の接続端面と前記第2の光透過通路の接続端面は波長選択反射フィルタに実質的に密着していることを特徴とする請求項1記載の光モジュール。
  3. 第1の光透過通路と第2の光透過通路の少なくとも一方の接続端面に波長選択反射フィルタが密着形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2記載の光モジュール。
  4. 第1の光透過通路と第2の光透過通路の少なくとも一方は光ファイバにより形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2または請求項3記載の光モジュール。
  5. 光ファイバはシングルモードファイバの先端側に屈折率分布型レンズを一体的に形成して成り、該屈折率分布型レンズの先端面が傾斜接続端面と成していることを特徴とした請求項4記載の光モジュール。
  6. 光ファイバはシングルモードファイバの先端側にグレーデッドインデックスファイバを一体的に形成して成り、該グレーデッドインデックスファイバの先端面が傾斜接続端面と成していることを特徴とした請求項4記載の光モジュール。
  7. 光ファイバは基板に形成された通路挿入溝に挿入されていることを特徴とする請求項4または請求項5または請求項6記載の光モジュール。
  8. 通路挿入溝は基板の底面側に形成されており、少なくとも第1の光透過通路は光ファイバにより形成されて前記通路挿入溝に挿入されており、前記基板は第1の光透過通路のクラッド部の屈折率に近い屈折率を有する透明部材によって形成され、前記基板の上面には前記第1の光透過通路のクラッド部の屈折率に近い屈折率を有する透明部材の導光部材が設けられており、波長選択反射フィルタで反射した反射光を前記基板と前記導光部材を通して前記受光部に導くことを特徴とする請求項7記載の光モジュール。
  9. 導光部材は基板を加工して、該基板と一体的に形成されていることを特徴とする請求項8記載の光モジュール。
  10. 基板は石英ガラス、ガラス、ポリカーボネート、ポリメチルメタクリレートのいずれか一つの透明部材により形成されていることを特徴とする請求項8または請求項9記載の光モジュール。
  11. 導光部の少なくとも1つの光通過面には設定波長光を選択的に透過する波長選択透過フィルタが形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項10のいずれか一つに記載の光モジュール。
  12. 波長選択反射フィルタの光入射角度は8°以上25°以下に設定されていることを特徴とする請求項1乃至請求項11のいずれか一つに記載の光モジュール。
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