JP2004020451A - 分析装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】トラック飛びを自動修正して分析対象の正確な映像検出ができる分析装置を提供することを目的とする。
【解決手段】光ディスク上にピットやグルーブ等で書かれたアドレス情報の連続性を常に監視(S5)し、分析対象部分でトラック飛びを起こした場合はその不連続性で検知し、正規アドレス時間へ移動(S7)して取りこぼした分析対象の映像情報を再トレースで取得する。
【選択図】 図2
【解決手段】光ディスク上にピットやグルーブ等で書かれたアドレス情報の連続性を常に監視(S5)し、分析対象部分でトラック飛びを起こした場合はその不連続性で検知し、正規アドレス時間へ移動(S7)して取りこぼした分析対象の映像情報を再トレースで取得する。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、サンプルを分析する光ディスク再生装置にあって、光ディスク上に部分的に分析対象を設けた箇所を通常の光ディスクと同じくレーザー光のトレース動作で映像として捉えようとする装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
特表平10−504397号公報などにあるように、光ディスクの再生機能を用いて光ディスク上のある部分に試験しようとする分析対象を設けて、トレースし分析対象の映像を取得する方法がある。
【0003】
通常、光ディスク101は図4と図5に示すように、基盤102の面にアルミ反射層のトラック103を形成し、そのトラックに微細な凹凸のピットとグルーブ104で情報が記録されている。105は保護層である。
【0004】
図3に示す一般的な光ディスクドライブでは、ディスクモータ106で光ディスク101を矢印C方向に回転させながら、トラック103上をピックアップ107からのレーザー光Phで読み取る。ピックアップ107は、トラバースモータ108で駆動される送りねじ109に螺合しており、サーボコントロール回路110が、ピックアップ107の再生出力、つまり、トラック103にピットやグルーブなどで符号化され刻まれたデータを読み取って、これに基づいてトラック103を追随してトレースするように、トラバースモータ108を駆動してピックアップ107を径方向に移動させる。また、サーボコントロール回路110は、トラック103に記録されているアドレス情報を検出し、線速度が一定になるようにディスクモータ106を駆動(CLV制御)する。
【0005】
さらに詳しくは、レーザー光Phの光ディスク101への照射位置は、トラバースモータ108の駆動だけでなく、ピックアップ107の内部に設けられたトラッキングアクチュエータ(図示せず)によってレーザー光Phの光路を光ディスク101の面方向に必要に応じて併せて駆動して位置制御しながら正確にトラック103をトレースするように構成されている。
【0006】
光ディスク101のピットやグルーブ等で書かれた情報や各駆動サーボ用の情報を読み取るためのレーザー光出力は、図6に示すように、ピックアップ107のLD(レーザーLED)113から発せられて光ディスク101に照射されると同時にモニター受光素子であるフロントモニタ114に照射される。
【0007】
そのフロントモニタ114の出力電圧は、APC回路(オートパワーコントロール回路)115に入力される。APC回路115はフロントモニタ114の電圧が一定になるように、レーザー駆動回路116を動作させてLD113の出力が一定になるようにフィードバック制御が行われている。
【0008】
ここで、分析用光ディスクの場合には、オーディオ用やビデオ用CDの場合とは異なり、さらに分析対象111が図4と図5に示したように、光ディスク101に配置され、従来の光ディスクドライブの技術を使用した分析装置は、この分析対象111からの反射光をピックアップ107内のPD(フォトディテクタ)117で読み取って映像信号処理回路112で処理して分析対象111の映像を得ようするものである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、分析対象111の部分をトレースする際には、レーザー光の反射あるいは透過に対して乱反射を起こしてしまう。これは分析対象111があらゆる形状をしていることに起因する。
【0010】
このため、トラックをトレースするに際してこの分析対象111の部分を通過中はトラッキングサーボやフォーカスサーボ等が外れ易い傾向にあり、分析対象111の通過時にサーボが外れてトラック飛びを起こした場合、そのままだと本来の分析装置の目的である分析対象の映像取得に支障が出てくる。
【0011】
具体的に、「トラック飛び」状態を図7によって説明する。
図7はN番目のトラック103Nをトレース中に分析対象111の部分が到来し、トラック飛びが発生しなかった場合には、分析対象111の部分が通り過ぎたタイミングには、同じトラック103Nをトレースしているが、トラッキングサーボやフォーカスサーボ等が外れた場合には、この図7の例では(N+2)番目のトラック103(N+2)をトレースしていて、分析対象111の未トレース領域118が発生し、読み取った映像をトラックに基づいて再構築しても、未トレース領域118の映像が欠落した最終画像しか得られないのが現状である。
【0012】
本発明はトレース中にトラック飛びが発生しても、トラック飛びを自動修正して分析対象111の正確な映像検出ができる分析装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1記載の分析装置は、光ディスク上に設けられた符号化された信号のトラックに沿ってピックアップから検出光を照射してトレースを実行して前記光ディスクに設けられた分析対象の映像を取得する分析装置であって、分析対象の部分をトレースする前後のピットもしくはグルーブ等で形成された符号化されたアドレス情報を取得しこのアドレス情報の連続性を検知して分析対象部分が正常にトレースできたか判定し、正常にトレースできなかったと判定した場合には該当トラックを再トレースして分析対象の映像を取得するように構成したことを特徴とする。
【0014】
また、本発明の請求項2記載の分析装置は、請求項1において、正常にトレースできなかったと判定した場合には、ピックアップの内部に設けられたトラッキングアクチュエータによる検出光の光路を光ディスクの面方向に駆動して位置制御する制御精度を一定期間あるいは前記検出光Phの出力変化を検知した期間だけ低下させるように自動変更して該当トラックを再トレースして分析対象の映像を取得するように構成したことを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図1と図2に基づいて説明する。
図1は本発明の分析装置を示し、サーボコントロール回路110Aの構成が従来例として説明した図3のサーボコントロール回路110とは異なっている。
【0016】
マイクロコンピュータで構成されるサーボコントロール回路110Aは、ピックアップ107のトレース制御について図1に示すように構成されている。そのたはサーボコントロール回路110と同じである。
【0017】
ステップS1では、スタート地点のトラック103のアドレス時間情報を取り込む。
ステップS2では、前記マイクロコンピュータの内蔵したタイマーカウンタをディスク時間に補正する。これは、トラック103に記録されている時間情報と前記マイクロコンピュータの内蔵したタイマーカウンタの内容とを比較するために、トラックと同じ“○○分○○秒○○フレーム”に直す。1秒は75フレームである。ステップS1で取り込んだトラックのアドレス情報が、例えば、“05分23秒10フレーム”であったとするならば、マイクロコンピュータのタイマーカウンタをその時刻にセットする。
【0018】
ステップS3では、マイクロコンピュータのタイマーカウンタをインクリメントする。
ステップS4では、トラックのアドレス時間情報を再読み込みする。
【0019】
ステップS5では、ステップS4で再読込した時間情報とステップS3でインクリメントされたタイマーカウンタの内容とを比較する。
通常、トラックを正常に捕捉してトラックの時間情報を取得できれば、ステップS5の比較では、マイクロコンピュータのタイマーカウンタをインクリメントする分、遅れるだけなので、数フレーム以内の差になるだけである。これがもしも、分析対象111の通過中にトラック飛びを起こして隣のトラックに着地したとすると、1回転分のフレーム誤差が発生する。
【0020】
ここで1トラックのトラック飛びが発生したと想定してフレーム数を算出してみると、例えばトラック線速度を1.3〔m/秒〕、光ディスクの半径方向70〔mm〕の個所であるであったとすると、円周は2πRより約440〔mm〕で、一フレームあたりのトラック上の距離は、1300〔mm〕÷75〔フレーム〕≒17〔mm〕、つまり一周は440〔mm〕÷17〔mm〕≒25〔フレーム〕である。ここで、分析対象111を通過中は分析対象111の影響でトラックのアドレス情報を取得できないことが考えられ、また、光ディスクの表面の汚れなどでトラックのアドレス情報を取得できないことが考えられ、これらのことを考慮してこの実施の形態では、光ディスクのアドレス状態とマイクロコンピュータのタイマーカウンタとの差が30フレーム以上あることをステップS5で検出すると、トラック飛びが発生したと判断し、ステップS6を実行する。
【0021】
ステップS6では、そのときに取得してあった映像データをそのトラック分は無効化し、ステップS7ではステップS1で読み込んだ正規アドレスまでジャンプして再トレースを実行する。
【0022】
このように、トラック飛びが発生したと判断したときには自動的にステップS7を実行して再トレースするため、再トレースによってトラック飛びが発生しなかった場合には、その際に取得してあった映像データを有効なものとして未トレース領域を無くして分析対象111の正確な映像検出ができる。
【0023】
なお、ステップS6とステップS7のルーチンを規程回数だけ連続して実施したかどうかを判定するステップを図2のステップS7とステップS2の間に介装して、ステップS6とステップS7のルーチンを規程回数だけ連続して実施したと判定した場合にステップS6とステップS7のルーチンを終了して未トレース領域を残して映像を処理することによって、無駄な時間の浪費を低減できる。
【0024】
また、ステップS6とステップS7のルーチンを規程回数だけ連続して実施したかどうかを判定するステップを図2のステップS7とステップS2の間に介装して、ステップS6とステップS7のルーチンを規程回数だけ連続して実施したと判定した場合に、ピックアップ107の内部に設けられたトラッキングアクチュエータ(図示せず)によるレーザー光Phの光路を光ディスク101の面方向に駆動して位置制御する制御精度を低下させるように自動変更して、ステップS6とステップS7のルーチンを再実行することによって、未トレース領域の発生を低減することができ、しかも無駄な時間の浪費を低減できる。
【0025】
上記の“制御精度を低下させる”とは、具体的には、位置制御であるトラッキングサーボの出力を一定期間、あるいは検出光であるレーザー光Phの出力変化を検知した期間(分析対象111による光の乱れを検出光信号の振幅の大きさもしくは時間に対する変化のスピードで検知した期間)のみ低下させて、追随過敏によるトラック外れを防止することを言う。
【0026】
【発明の効果】
以上のように本発明の分析装置によれば、トレース中のトラック飛びを監視として、トラック飛びを起こした時には再トレースを実行するので、分析対象の正確な映像検出ができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の分析装置の構成図
【図2】同実施の形態のサーボコントロール回路の要部のフローチャート図
【図3】一般的な光ディスクドライブ装置の構成図
【図4】従来の分析用光ディスクの一部切り欠き平面図
【図5】従来の分析用光ディスクの断面図
【図6】従来のピックアップのパワー制御回路の構成図
【図7】トラック飛びの説明図
【符号の説明】
101 光ディスク
Ph レーザー光
103 トラック
104 ピットとグルーブ
106 ディスクモータ
107 ピックアップ
108 トラバースモータ
109 送りねじ
110A サーボコントロール回路
111 分析対象
【発明の属する技術分野】
本発明は、サンプルを分析する光ディスク再生装置にあって、光ディスク上に部分的に分析対象を設けた箇所を通常の光ディスクと同じくレーザー光のトレース動作で映像として捉えようとする装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
特表平10−504397号公報などにあるように、光ディスクの再生機能を用いて光ディスク上のある部分に試験しようとする分析対象を設けて、トレースし分析対象の映像を取得する方法がある。
【0003】
通常、光ディスク101は図4と図5に示すように、基盤102の面にアルミ反射層のトラック103を形成し、そのトラックに微細な凹凸のピットとグルーブ104で情報が記録されている。105は保護層である。
【0004】
図3に示す一般的な光ディスクドライブでは、ディスクモータ106で光ディスク101を矢印C方向に回転させながら、トラック103上をピックアップ107からのレーザー光Phで読み取る。ピックアップ107は、トラバースモータ108で駆動される送りねじ109に螺合しており、サーボコントロール回路110が、ピックアップ107の再生出力、つまり、トラック103にピットやグルーブなどで符号化され刻まれたデータを読み取って、これに基づいてトラック103を追随してトレースするように、トラバースモータ108を駆動してピックアップ107を径方向に移動させる。また、サーボコントロール回路110は、トラック103に記録されているアドレス情報を検出し、線速度が一定になるようにディスクモータ106を駆動(CLV制御)する。
【0005】
さらに詳しくは、レーザー光Phの光ディスク101への照射位置は、トラバースモータ108の駆動だけでなく、ピックアップ107の内部に設けられたトラッキングアクチュエータ(図示せず)によってレーザー光Phの光路を光ディスク101の面方向に必要に応じて併せて駆動して位置制御しながら正確にトラック103をトレースするように構成されている。
【0006】
光ディスク101のピットやグルーブ等で書かれた情報や各駆動サーボ用の情報を読み取るためのレーザー光出力は、図6に示すように、ピックアップ107のLD(レーザーLED)113から発せられて光ディスク101に照射されると同時にモニター受光素子であるフロントモニタ114に照射される。
【0007】
そのフロントモニタ114の出力電圧は、APC回路(オートパワーコントロール回路)115に入力される。APC回路115はフロントモニタ114の電圧が一定になるように、レーザー駆動回路116を動作させてLD113の出力が一定になるようにフィードバック制御が行われている。
【0008】
ここで、分析用光ディスクの場合には、オーディオ用やビデオ用CDの場合とは異なり、さらに分析対象111が図4と図5に示したように、光ディスク101に配置され、従来の光ディスクドライブの技術を使用した分析装置は、この分析対象111からの反射光をピックアップ107内のPD(フォトディテクタ)117で読み取って映像信号処理回路112で処理して分析対象111の映像を得ようするものである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、分析対象111の部分をトレースする際には、レーザー光の反射あるいは透過に対して乱反射を起こしてしまう。これは分析対象111があらゆる形状をしていることに起因する。
【0010】
このため、トラックをトレースするに際してこの分析対象111の部分を通過中はトラッキングサーボやフォーカスサーボ等が外れ易い傾向にあり、分析対象111の通過時にサーボが外れてトラック飛びを起こした場合、そのままだと本来の分析装置の目的である分析対象の映像取得に支障が出てくる。
【0011】
具体的に、「トラック飛び」状態を図7によって説明する。
図7はN番目のトラック103Nをトレース中に分析対象111の部分が到来し、トラック飛びが発生しなかった場合には、分析対象111の部分が通り過ぎたタイミングには、同じトラック103Nをトレースしているが、トラッキングサーボやフォーカスサーボ等が外れた場合には、この図7の例では(N+2)番目のトラック103(N+2)をトレースしていて、分析対象111の未トレース領域118が発生し、読み取った映像をトラックに基づいて再構築しても、未トレース領域118の映像が欠落した最終画像しか得られないのが現状である。
【0012】
本発明はトレース中にトラック飛びが発生しても、トラック飛びを自動修正して分析対象111の正確な映像検出ができる分析装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1記載の分析装置は、光ディスク上に設けられた符号化された信号のトラックに沿ってピックアップから検出光を照射してトレースを実行して前記光ディスクに設けられた分析対象の映像を取得する分析装置であって、分析対象の部分をトレースする前後のピットもしくはグルーブ等で形成された符号化されたアドレス情報を取得しこのアドレス情報の連続性を検知して分析対象部分が正常にトレースできたか判定し、正常にトレースできなかったと判定した場合には該当トラックを再トレースして分析対象の映像を取得するように構成したことを特徴とする。
【0014】
また、本発明の請求項2記載の分析装置は、請求項1において、正常にトレースできなかったと判定した場合には、ピックアップの内部に設けられたトラッキングアクチュエータによる検出光の光路を光ディスクの面方向に駆動して位置制御する制御精度を一定期間あるいは前記検出光Phの出力変化を検知した期間だけ低下させるように自動変更して該当トラックを再トレースして分析対象の映像を取得するように構成したことを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図1と図2に基づいて説明する。
図1は本発明の分析装置を示し、サーボコントロール回路110Aの構成が従来例として説明した図3のサーボコントロール回路110とは異なっている。
【0016】
マイクロコンピュータで構成されるサーボコントロール回路110Aは、ピックアップ107のトレース制御について図1に示すように構成されている。そのたはサーボコントロール回路110と同じである。
【0017】
ステップS1では、スタート地点のトラック103のアドレス時間情報を取り込む。
ステップS2では、前記マイクロコンピュータの内蔵したタイマーカウンタをディスク時間に補正する。これは、トラック103に記録されている時間情報と前記マイクロコンピュータの内蔵したタイマーカウンタの内容とを比較するために、トラックと同じ“○○分○○秒○○フレーム”に直す。1秒は75フレームである。ステップS1で取り込んだトラックのアドレス情報が、例えば、“05分23秒10フレーム”であったとするならば、マイクロコンピュータのタイマーカウンタをその時刻にセットする。
【0018】
ステップS3では、マイクロコンピュータのタイマーカウンタをインクリメントする。
ステップS4では、トラックのアドレス時間情報を再読み込みする。
【0019】
ステップS5では、ステップS4で再読込した時間情報とステップS3でインクリメントされたタイマーカウンタの内容とを比較する。
通常、トラックを正常に捕捉してトラックの時間情報を取得できれば、ステップS5の比較では、マイクロコンピュータのタイマーカウンタをインクリメントする分、遅れるだけなので、数フレーム以内の差になるだけである。これがもしも、分析対象111の通過中にトラック飛びを起こして隣のトラックに着地したとすると、1回転分のフレーム誤差が発生する。
【0020】
ここで1トラックのトラック飛びが発生したと想定してフレーム数を算出してみると、例えばトラック線速度を1.3〔m/秒〕、光ディスクの半径方向70〔mm〕の個所であるであったとすると、円周は2πRより約440〔mm〕で、一フレームあたりのトラック上の距離は、1300〔mm〕÷75〔フレーム〕≒17〔mm〕、つまり一周は440〔mm〕÷17〔mm〕≒25〔フレーム〕である。ここで、分析対象111を通過中は分析対象111の影響でトラックのアドレス情報を取得できないことが考えられ、また、光ディスクの表面の汚れなどでトラックのアドレス情報を取得できないことが考えられ、これらのことを考慮してこの実施の形態では、光ディスクのアドレス状態とマイクロコンピュータのタイマーカウンタとの差が30フレーム以上あることをステップS5で検出すると、トラック飛びが発生したと判断し、ステップS6を実行する。
【0021】
ステップS6では、そのときに取得してあった映像データをそのトラック分は無効化し、ステップS7ではステップS1で読み込んだ正規アドレスまでジャンプして再トレースを実行する。
【0022】
このように、トラック飛びが発生したと判断したときには自動的にステップS7を実行して再トレースするため、再トレースによってトラック飛びが発生しなかった場合には、その際に取得してあった映像データを有効なものとして未トレース領域を無くして分析対象111の正確な映像検出ができる。
【0023】
なお、ステップS6とステップS7のルーチンを規程回数だけ連続して実施したかどうかを判定するステップを図2のステップS7とステップS2の間に介装して、ステップS6とステップS7のルーチンを規程回数だけ連続して実施したと判定した場合にステップS6とステップS7のルーチンを終了して未トレース領域を残して映像を処理することによって、無駄な時間の浪費を低減できる。
【0024】
また、ステップS6とステップS7のルーチンを規程回数だけ連続して実施したかどうかを判定するステップを図2のステップS7とステップS2の間に介装して、ステップS6とステップS7のルーチンを規程回数だけ連続して実施したと判定した場合に、ピックアップ107の内部に設けられたトラッキングアクチュエータ(図示せず)によるレーザー光Phの光路を光ディスク101の面方向に駆動して位置制御する制御精度を低下させるように自動変更して、ステップS6とステップS7のルーチンを再実行することによって、未トレース領域の発生を低減することができ、しかも無駄な時間の浪費を低減できる。
【0025】
上記の“制御精度を低下させる”とは、具体的には、位置制御であるトラッキングサーボの出力を一定期間、あるいは検出光であるレーザー光Phの出力変化を検知した期間(分析対象111による光の乱れを検出光信号の振幅の大きさもしくは時間に対する変化のスピードで検知した期間)のみ低下させて、追随過敏によるトラック外れを防止することを言う。
【0026】
【発明の効果】
以上のように本発明の分析装置によれば、トレース中のトラック飛びを監視として、トラック飛びを起こした時には再トレースを実行するので、分析対象の正確な映像検出ができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の分析装置の構成図
【図2】同実施の形態のサーボコントロール回路の要部のフローチャート図
【図3】一般的な光ディスクドライブ装置の構成図
【図4】従来の分析用光ディスクの一部切り欠き平面図
【図5】従来の分析用光ディスクの断面図
【図6】従来のピックアップのパワー制御回路の構成図
【図7】トラック飛びの説明図
【符号の説明】
101 光ディスク
Ph レーザー光
103 トラック
104 ピットとグルーブ
106 ディスクモータ
107 ピックアップ
108 トラバースモータ
109 送りねじ
110A サーボコントロール回路
111 分析対象
Claims (2)
- 光ディスク上に設けられた符号化された信号のトラックに沿ってピックアップから検出光を照射してトレースを実行して前記光ディスクに設けられた分析対象の映像を取得する分析装置であって、
分析対象の部分をトレースする前後のピットもしくはグルーブ等で形成された符号化されたアドレス情報を取得しこのアドレス情報の連続性を検知して分析対象部分が正常にトレースできたか判定し、正常にトレースできなかったと判定した場合には該当トラックを再トレースして分析対象の映像を取得するように構成した
分析装置。 - 正常にトレースできなかったと判定した場合には、ピックアップの内部に設けられたトラッキングアクチュエータによる検出光の光路を光ディスクの面方向に駆動して位置制御する制御精度を一定期間あるいは前記検出光Phの出力変化を検知した期間だけ低下させるように自動変更して該当トラックを再トレースして分析対象の映像を取得するように構成した
請求項1記載の分析装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002177827A JP2004020451A (ja) | 2002-06-19 | 2002-06-19 | 分析装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002177827A JP2004020451A (ja) | 2002-06-19 | 2002-06-19 | 分析装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004020451A true JP2004020451A (ja) | 2004-01-22 |
Family
ID=31175716
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002177827A Withdrawn JP2004020451A (ja) | 2002-06-19 | 2002-06-19 | 分析装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004020451A (ja) |
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2002
- 2002-06-19 JP JP2002177827A patent/JP2004020451A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
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---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20050620 |
|
A761 | Written withdrawal of application |
Effective date: 20061102 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761 |